JP2023063091A - 建具用ハンドル構造 - Google Patents

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大佳之 石井
Takayuki Ishii
真也 平川
Shinya Hirakawa
義則 水本
Yoshinori Mizumoto
世名 ▲節▼
Shiming Jie
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Abstract

【課題】操作時の操作感が向上されたハンドルを備える建具用ハンドル構造を提供すること。【解決手段】建具用ハンドル構造は、一対の側面板831を備え、側面板831には、中間軸部材76の移動をガイドする中間操作抵抗変化ガイド溝834が形成される。中間操作抵抗変化ガイド溝834は、上下方向の中央と上部及び下部においてハンドル本体71からの距離が異なっている。中間軸部材76は、付勢部材77によりハンドル本体71と反対側に付勢されているため、中間軸部材76が中間操作抵抗変化ガイド溝834に沿って移動することにより、ハンドル7の施解錠動作中の操作抵抗が変化する。【選択図】図12

Description

本開示は、ハンドルを備える建具用ハンドル構造に関する。
従来、開閉操作可能なハンドルを備える建具用ハンドル構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のハンドルは、施解錠機能を有している。
特開2006-125179号公報
本開示は、操作時の操作感が向上されたハンドルを備える建具用ハンドル構造を提供することを目的とする。
本開示は、施解錠動作の操作抵抗が変化するハンドルを備える建具用ハンドル構造に関する。
一実施形態の建具を室内側から見た斜視図である。 図1のA-A線断面図である。 縦框に取り付けられたハンドルを示す斜視図である。 縦枠からハンドルが取り付けられた縦框を離した状態を示す斜視図である。 図3のB-B線断面図であって、ハンドルの施錠状態を示す縦断面図である。 ハンドルの解錠状態を示す縦断面図である。 ハンドル及びハンドル機構部の取付状態をハンドルの背面側から見た分解斜視図である。 ハンドル及びハンドル機構部の取付状態をハンドルの正面側から見た分解斜視図である。 ハンドル及びハンドル機構部をハンドルの背面側の斜め一方側から見た斜視図である。 ハンドル及びハンドル機構部をハンドルの背面側の斜め一方側から見た分解斜視図である。 ハンドルから金属枠を取り外した状態をハンドルの背面側から見た分解斜視図である。 ハンドルの解錠状態を示す側面図である。 ハンドルの施錠状態を示す側面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。一実施形態の建具1について説明する。本明細書において、「見付方向」とは、建物の壁に形成された開口部に納められた建具1における面材の面方向を意味し、「見込方向」とは、上記面材の厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。「見込方向」は室内外方向でもある。「見付面」は、建具1における室外側及び室内側に面するそれぞれの面を意味し、「見込面」は、建具1において室内外方向に延びる面を意味する。図面において、建具1の室外側を室外側X1とし、建具1の室内側を室内側X2とする。また、外障子5の「横方向」を左右方向ともいう。
建具1は、図1及び図2に示すように、図示しない建物躯体の開口部に取り付けられる枠体2と、枠体2内に配置される方立3と、方立3の左右方向の一方側において枠体2内の室内側X2に配置されるFIX部4と、方立3の左右方向の他方側において枠体2内の室外側X1に配置され左右方向に移動可能な外障子5と、枠体2内における方立3の左右方向の他方側において引き出し可能に室内側X2に配置されるプリーツ式網戸58(収納式網戸)と、を備える。
枠体2は、上枠21、下枠22及び左右一対の縦枠23,24を矩形に枠組みすることによって構成される。
方立3は、図1に示すように、枠体2の室内側X2における左右方向の途中の中間部において、上下方向に延びて配置される。枠体2の開口は、方立3により、左右方向の途中で左右に区切られる。これにより、枠体2の室内側X2において、枠体2の左右方向の一方側には、FIX部4が形成され、枠体2の左右方向の他方側には、外障子5により開閉される開口部25が形成される。
FIX部4は、図1及び図2に示すように、枠体2内の方立3の左右方向の一方側(図1及び図2における右側)において、面材としてのガラスパネル41が、方立3及び枠体2に固定されて構成される。FIX部4は、開閉不能な固定窓である。
外障子5は、枠体2内の室外側X1において、枠体2内を左右方向(横方向)にスライド移動して開閉可能な障子である。外障子5は、FIX部4の他方側(図1及び図2における左側)に形成される開口部25を開閉可能に構成される。
外障子5は、上框(図示せず)、下框52、戸先側に配置される縦框53及び戸尻側に配置される縦框54を矩形に框組した框体50の内周側に、ガラスからなる面材55が納められることによって構成される。
戸先側に配置される縦框53は、図2に示すように、縦框本体531と、樹脂材532と、を有する。面材55の縦框53側の端部は、縦框本体531と樹脂材532とに挟み込まれて保持される。
戸先側に配置される縦框53の見込面533には、図1~図6に示すように、ハンドル7が取り付けられている。ハンドル7は、建具用ハンドル構造6により、外障子5の面材55よりも室内側X2において、縦框53の樹脂材532の左右方向の内周側の見込面533に取り付けられる。
図4に示すように、枠体2の戸先側の縦枠23の見込面231には、縦枠側係止部26と、空掛け防止片押込み部27と、が設けられている。
縦枠側係止部26は、枠体2の縦枠23の見込面231に設けられる。縦枠側係止部26は、箱状に形成され、枠体2の左右方向の内周側に向けて開放する開口部261と、開口部261に連通するフック収容部262と、開口部261の下方であってフック収容部262の前側において上側に突出するように立設される下部係止壁263と、を有する。
下部係止壁263は、左右方向に厚みを有し、上下方向及び室内外方向に延びる板状に形成される。下部係止壁263の上端部には、ハンドル7の施錠操作時に連動機構部9のフック部92(後述)が係止され、ハンドル7の解錠操作時に連動機構部9のフック部92の係止が外れる。
空掛け防止片押込み部27は、縦枠側係止部26の下方において、枠体2の縦枠23の見込面231に設けられる。空掛け防止片押込み部27は、縦枠23の見込面231から突出する箱状に形成される。
図5及び図6に示すように、建具用ハンドル構造6は、ハンドル7と、ハンドル7に接続されるハンドル機構部8と、ハンドル機構部8に接続される連動機構部9と、を備える。ハンドル7は、ハンドル機構部8を介して、戸先側に配置される縦框53に取り付けられている。連動機構部9は、ハンドル機構部8に接続されることで、ハンドル7に接続される。
ハンドル7は、上下(見付方向)に動かすことで施解錠できる。ハンドル7は、下方に動かすと施錠位置(図5参照)に配置され、上方に動かすと解錠位置(図6参照)に配置される。ハンドル7は、金属製である。
ハンドル7の施錠位置は、図5に示すように、連動機構部9のフック部92が、縦枠23に配置された縦枠側係止部26の下部係止壁263に係止される位置である。ハンドル7の解錠位置は、図6に示すように、連動機構部9のフック部92が、縦枠23に配置された縦枠側係止部26の下部係止壁263から外れる位置である。
ハンドル7は、図5、図6、図10及び図11に示すように、室内外方向に貫通する長方形状の開口を有する筒状のハンドル本体71(取手部)と、ハンドル本体71の背面から縦框53側に突出する背面凸部72(背面側金属部材)(図11参照)と、を有する。
ハンドル本体71は、図5~図7に示すように、上下方向に延びる背面71aが縦框53の見込面533に沿って配置された状態で、縦框本体531に固定される。
ハンドル本体71は、外障子5の開閉操作時に使用され、かつ、ハンドル7の施解錠操作時に使用される取手部を構成する。ハンドル本体71は、手で外障子5を左右方向に移動させることで、外障子5の開閉操作を行うことが可能であると共に、手で上下方向に移動させることで、フック部92の施解錠の操作を行うことが可能である。
背面凸部72は、図11に示すように、ハンドル本体71の背面側に配置され、ハンドル本体71と一体で構成される。背面凸部72は、ハンドル本体71の背面から突出すると共に、上下方向に延びる直方体状のブロック状に形成される。背面凸部72は、上面721と、下面722と、背面723と、一対の側面724と、を有する。
背面凸部72は、図5及び図6に示すように、少なくとも一部が縦框53の内部に配置される。背面凸部72は、ハンドル本体71を把持して上下方向に移動させることで上下方向に移動する。
背面凸部72には、図11に示すように、室内外方向に貫通する上部貫通孔725と、室内外方向に貫通する下部貫通孔726と、室内外方向に貫通すると共にハンドル本体71と反対側に向けて開放する中間開放溝727と、が形成される。
上部貫通孔725には、上部軸部材74が配置される。下部貫通孔726には、下部軸部材75が配置される。中間開放溝727には、ハンドル本体71と反対側に中間軸部材76(移動部材)が配置され、中間軸部材76のハンドル本体71側に付勢部材77が配置される。上部軸部材74、下部軸部材75及び中間軸部材76は、背面凸部72を貫通して配置されており、ハンドル7の施解錠動作に連動して上下方向に移動する。
付勢部材77は、中間操作抵抗変化ガイド溝834(後述)に沿って移動される中間軸部材76をハンドル本体71とは反対側に付勢する。
背面凸部72には、図10に示すように、ハンドル機構部8が取り付けられている。ハンドル機構部8は、図10及び図11に示すように、ハンドル7の背面凸部72の背面723の上部側に固定される操作金具731と、ハンドル7の背面凸部72の背面723の下部側に設けられる空掛け防止片732と、機構枠部81と、を備える。
操作金具731は、図11に示すように、クランク形状に形成される。操作金具731は、背面凸部72の背面723に沿って上下方向に延びると共に背面凸部72の背面723に固定される上部縦板731aと、上部縦板731aの下端からハンドル本体71と反対側に水平に延びる中間水平板731bと、中間水平板731bのハンドル本体71と反対側の端部から下方に延びる下部縦板731cと、を有する。下部縦板731cは、図5及び図6に示すように、後述する連動部材91の下端部に接続されている。
空掛け防止片732は、背面凸部72の背面723(縦枠23側の面)から突出する凸状に形成される。空掛け防止片732は、図5及び図6に示すように、背面凸部72の内部に配置される付勢部材733により縦枠23側に付勢された状態で取り付けられる。
空掛け防止片732は、外障子5を閉じた際に空掛け防止片押込み部27により外障子5の縦框53の内周側に押し込まれ、外障子5を開けた際に付勢部材733により外障子5の縦框53の外周側に押し出される。ハンドル7は、空掛け防止片732が押込まれた状態の場合にのみ下方に動かすことができ、空掛け防止片732が外周側に突出した状態の場合は、下方に動かすことが出来ない。
ハンドル機構部8は、図7及び図8に示すように、樹脂材532の貫通開口部532a,532bに貫通して配置された状態で、縦框53の縦框本体531及び樹脂材532に固定される。縦框本体531には、上下方向に並んで2つの開口部531a,531bが形成されており、操作金具731及び空掛け防止片732が開口部531a,531bを介して縦框53の外周側に突出するように配置されている。
機構枠部81は、図9及び図10に示すように、ハンドル7の背面凸部72を囲むように配置される金属枠82(背面側金属部材)と、コ字状の樹脂コ字状枠部84(樹脂部材)と、樹脂周回枠部85(樹脂部材)と、を有する。ハンドル7は、機構枠部81を介して縦框本体531に固定される。
金属枠82は、図10及び図11に示すように、ハンドル本体71の背面側に配置され、一対の側面枠83を備える。一対の側面枠83のうち一方の側面枠83は、室外側X1に配置され、他方の側面枠83は、室内側X2に配置される。
一対の側面枠83は、図11に示すように、それぞれ、側面板831と、上面板835と、上部背面板836と、下面板837と、下部背面板838と、を有する。側面板831は、上下方向に延びると共に室内外方向に厚さを有する板状に形成される。
側面板831は、背面凸部72の側面724に沿って配置される。上面板835は、背面凸部72の上面721に沿って配置される。下面板837は、背面凸部72の下面722に沿って配置される。上部背面板836及び下部背面板838は、背面凸部72の背面723に沿って配置される。
一対の側面板831には、一対の上部直線状ガイド溝832と、一対の下部直線状ガイド溝833と、一対の中間操作抵抗変化ガイド溝834(ガイド部)と、が形成される。
一対の上部直線状ガイド溝832は、図11に示すように、それぞれ、側面板831の上部において、厚さ方向に貫通する溝状に形成され、上下方向に直線状に延びる。
一対の上部直線状ガイド溝832は、上部軸部材74の移動をガイドする。一対の上部直線状ガイド溝832には、それぞれ、ハンドル7の背面凸部72の上部貫通孔725に配置された上部軸部材74の両端部が配置される。上部軸部材74の両端部は、ハンドル7の施解錠動作によりハンドル7が上下方向に移動されることで、一対の上部直線状ガイド溝832にガイドされて、一対の上部直線状ガイド溝832に沿って上下方向に移動する。
一対の下部直線状ガイド溝833は、図11に示すように、それぞれ、側面板831の下部において、厚さ方向に貫通する溝状に形成され、上下方向に直線状に延びる。
一対の下部直線状ガイド溝833は、下部軸部材75の移動をガイドする。一対の下部直線状ガイド溝833には、それぞれ、ハンドル7の背面凸部72の下部貫通孔726に配置された下部軸部材75の両端部が配置される。下部軸部材75の両端部は、ハンドル7の施解錠動作によりハンドル7が上下方向に移動されることで、一対の下部直線状ガイド溝833にガイドされて、一対の下部直線状ガイド溝833に沿って上下方向に移動する。
一対の中間操作抵抗変化ガイド溝834は、中間軸部材76の移動をガイドする。一対の中間操作抵抗変化ガイド溝834は、図11に示すように、それぞれ、側面板831の上下方向における上部直線状ガイド溝832と下部直線状ガイド溝833との間の中間部において、厚さ方向に貫通する溝状に形成される。一対の中間操作抵抗変化ガイド溝834には、ハンドル7の背面凸部72の中間開放溝727に配置された中間軸部材76の両端部が配置される。
中間軸部材76の両端部は、図12及び図13に示すように、ハンドル7の施解錠動作によりハンドル7が上下方向に移動されることで、一対の中間操作抵抗変化ガイド溝834にガイドされて、一対の中間操作抵抗変化ガイド溝834に沿って上下方向に移動する。
中間操作抵抗変化ガイド溝834は、上下方向の中央と上部及び下部においてハンドル本体71からの距離が異なって形成される。中間軸部材76は、付勢部材77によりハンドル本体71と反対側に付勢されているため、中間軸部材76が中間操作抵抗変化ガイド溝834に沿って移動することにより、ハンドル7の操作抵抗を変化させることが可能である。
中間操作抵抗変化ガイド溝834は、図11~図13に示すように、上端係止開口部834a(係止部)と、上部側傾斜ガイド溝834b(傾斜ガイド部)と、中央突出ガイド溝834c(凸状ガイド部)と、下部側傾斜ガイド溝834d(傾斜ガイド部)と、下端係止開口部834e(係止部)と、を有する。
上端係止開口部834a、上部側傾斜ガイド溝834b、中央突出ガイド溝834c、下部側傾斜ガイド溝834d及び下端係止開口部834eは、中間操作抵抗変化ガイド溝834の上方側から下方側に向けてこの順に連続して形成される。
中央突出ガイド溝834cは、中間操作抵抗変化ガイド溝834の上下方向の中央に形成される。中央突出ガイド溝834cは、ハンドル本体71側に凸状に突出するアール形状に形成される。
上部側傾斜ガイド溝834bは、中間操作抵抗変化ガイド溝834の上端側(一端側)に形成される。上部側傾斜ガイド溝834bは、中央突出ガイド溝834cの上端に接続される。上部側傾斜ガイド溝834bは、ハンドル本体71からの距離が変化するように傾斜して延びる。
上部側傾斜ガイド溝834bは、中間操作抵抗変化ガイド溝834の上端側から下端側に向かうに従ってハンドル本体71側に向かうように傾斜して形成される。別の言い方でいうと、上部側傾斜ガイド溝834bは、中央突出ガイド溝834cの上端から上方側に向かうに従ってハンドル本体71とは反対側に向かうように傾斜する。
上部側傾斜ガイド溝834bの上端部には、上端係止開口部834aが形成される。上端係止開口部834aは、中間操作抵抗変化ガイド溝834の上端において、ハンドル7の移動を停止させて所定位置を保持させるように、中間軸部材76の両端部を係止する。
下部側傾斜ガイド溝834dは、中間操作抵抗変化ガイド溝834の下端側(他端側)に形成される。下部側傾斜ガイド溝834dは、中央突出ガイド溝834cの下端に接続される。下部側傾斜ガイド溝834dは、ハンドル本体71からの距離が変化するように傾斜して延びる。
下部側傾斜ガイド溝834dは、中間操作抵抗変化ガイド溝834の下端側から上端側に向かうに従ってハンドル本体71側に向かうように傾斜して形成される。別の言い方でいうと、下部側傾斜ガイド溝834dは、中央突出ガイド溝834cの下端から下方側に向かうに従ってハンドル本体71とは反対側に向かうように傾斜する。
下部側傾斜ガイド溝834dの下端部には、下端係止開口部834eが形成される。下端係止開口部834eは、中間操作抵抗変化ガイド溝834の下端において、ハンドル7の移動を停止させて所定位置を保持させるように、中間軸部材76の両端部を係止する。
このように構成されるハンドル7は、金属枠82に対して相対的に上下方向に移動可能な状態で、金属枠82に取り付けられている。ハンドル7を上下方向に移動させるように操作することで、ハンドル7の背面凸部72に設けられた上部軸部材74の両端部、下部軸部材75の両端部及び中間軸部材76の両端部が、金属枠82の一対の上部直線状ガイド溝832、一対の下部直線状ガイド溝833及び一対の中間操作抵抗変化ガイド溝834に沿ってガイドされることで、ハンドル7は、金属枠82に対して上下方向に移動する。
ハンドル7が上方側の解錠位置(図12参照)から下方側の施錠位置(図13参照)に移動される場合には、中間軸部材76の両端部は、一対の中間操作抵抗変化ガイド溝834の上端係止開口部834aから外れて下方側に移動する。
上端係止開口部834aから外れて下方側に移動した中間軸部材76は、上部側傾斜ガイド溝834bに沿って移動され、中間部において、中央突出ガイド溝834cに沿って移動され、下方側において、下部側傾斜ガイド溝834dに沿って移動され、下部側傾斜ガイド溝834dの下端部において、下端係止開口部834eに係止される。
これにより、中間軸部材76が付勢部材77によりハンドル本体71とは反対側に付勢されているため、中間軸部材76が中間操作抵抗変化ガイド溝834の上部側傾斜ガイド溝834bを上方から下方に移動する場合には、操作抵抗が徐々に大きくなる。
また、逆に、ハンドル7が下方側の施錠位置(図13参照)から上方側の解錠位置(図12参照)に移動される場合には、中間軸部材76の両端部は、一対の中間操作抵抗変化ガイド溝834の下端係止開口部834eから外れて上方側に移動する。
下端係止開口部834eから外れて上方側に移動した中間軸部材76は、下部側傾斜ガイド溝834dに沿って移動され、中間部において、中央突出ガイド溝834cに沿って移動され、上方側において、上部側傾斜ガイド溝834bに沿って移動され、上部側傾斜ガイド溝834bの上端部において、上端係止開口部834aに係止される。
これにより、中間軸部材76が付勢部材77によりハンドル本体71とは反対側に付勢されているため、中間軸部材76が中間操作抵抗変化ガイド溝834の下部側傾斜ガイド溝834dを下方から上方に移動する場合には、操作抵抗が徐々に大きくなる。
以上のように、中間軸部材76が付勢部材77によりハンドル本体71と反対側に付勢された状態で、中間軸部材76が中間操作抵抗変化ガイド溝834にガイドされて移動することで、ハンドル7の施解錠時にハンドル7を上下方向に移動させた場合に、ハンドル7の施解錠動作中の操作抵抗が変化する。これにより、ハンドル7の操作感を向上できる。
次に、金属枠82、樹脂コ字状枠部84及び樹脂周回枠部85の構成について説明する。樹脂コ字状枠部84及び樹脂周回枠部85は、図9及び図10に示すように、金属枠82を囲むように、金属枠82に取り付けられる。
機構枠部81の樹脂コ字状枠部84及び樹脂周回枠部85は、ハンドル7と金属枠82との間に配置され、縦框本体531に固定される。このことにより、ハンドル7は、樹脂部材(樹脂コ字状枠部84、樹脂周回枠部85)を介して縦框本体531に固定される。
樹脂コ字状枠部84は、図11及び図12に示すように、金属枠82の上面板835の外面、上部背面板836の外面、下部背面板838の外面及び下面板837の外面に沿って配置されるコ字状に形成される。樹脂コ字状枠部84は、図9及び図10に示すように、背面樹脂板841(背面板)と、上面樹脂板842(上面板)と、下面樹脂板843(下面板)と、を有する。
背面樹脂板841は、金属枠82の上部背面板836の外面及び下部背面板838の外面に沿って配置されることで、背面凸部72の背面723(図11参照)に沿って配置される。上面樹脂板842は、金属枠82の上面板835の外面に沿って配置されることで、背面凸部72の上面721(図11参照)に沿って配置される。下面樹脂板843は、金属枠82の下面板837の外面に沿って配置されることで、背面凸部72の下面722(図11参照)に沿って配置される。
背面樹脂板841は、建具1の左右方向に厚さを有して形成され、上下方向に延びる。背面樹脂板841は、金属枠82の側面枠83の上部背面板836及び下部背面板838に沿って配置される。
背面樹脂板841には、上部開口部841aと、下部スリット開口部841bと、が形成される。上部開口部841aには、背面凸部72の背面723の上部側に固定された操作金具731が貫通して配置される。下部スリット開口部841bには、ハンドル7の背面凸部72の背面723の下部側に設けられる空掛け防止片732が貫通して配置される。
上面樹脂板842は、背面樹脂板841の上端からハンドル本体71側に水平に延びる。上面樹脂板842は、金属枠82の一対の側面枠83の上面板835に沿って配置される。下面樹脂板843は、背面樹脂板841の下端からハンドル本体71側に水平に延びる。下面樹脂板843は、金属枠82の側面枠83の下面板837に沿って配置される。
樹脂周回枠部85は、ハンドル7の背面凸部72におけるハンドル本体71側の端部に配置される。樹脂周回枠部85は、ハンドル7の背面凸部72の外周縁に沿って周回する枠状に形成される。
樹脂周回枠部85は、図10に示すように、長方形状の枠状に形成され上下方向に延びる樹脂枠本体851と、上部突出樹脂板852と、下部突出樹脂板853と、を有する。
樹脂枠本体851は、図9に示すように、金属枠82のハンドル本体71側の端部においてハンドル7の背面凸部72の外周縁に沿って周回するように形成される。上部突出樹脂板852は、樹脂枠本体851の上端部側においてハンドル本体71と反対側に水平に突出する板状に形成される。下部突出樹脂板853は、樹脂枠本体851の下端部側においてハンドル本体71と反対側に水平に突出する板状に形成される。
連動機構部9は、図5~図8に示すように、操作金具731に接続され操作金具731から上方側に延びる連動部材91と、連動部材91の上端部側に接続されるフック部92と、を備える。
連動部材91は、上下方向に延びて形成され、ハンドル機構部8を介してハンドル7に接続されている。連動部材91は、操作金具731から上方側に延びる。連動部材91は、ハンドル7が上下方向に操作された場合に、操作金具731の上下移動に連動して、上下に移動する。連動部材91を設けることにより、ハンドル7から上下方向に離れた位置にフック部92を設ける場合に、操作金具731からの操作を上下方向に離れた位置において、フック部92を操作できる。
フック部92は、下方が開放したフック形状に形成される。フック部92は、連動部材91により上下方向に移動された場合に、縦枠側係止部26の下部係止壁263に係止される施錠位置と、縦枠側係止部26の下部係止壁263から外れる解錠位置と、に移動可能である。本実施形態においては、ハンドル7を下方に移動させて下方位置に位置した場合に、施錠位置に位置され、ハンドル7を上方に移動させて上方位置に位置した場合に、施錠位置に位置される。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。本実施形態の建具用ハンドル構造6は、施解錠動作の操作抵抗が変化するハンドル7を備える。中間操作抵抗変化ガイド溝834は、一端側に形成される上部側傾斜ガイド溝834bと、他端側に形成される下部側傾斜ガイド溝834dと、を有し、上部側傾斜ガイド溝834bは、上端側から下端側に向かうに従ってハンドル本体71側に向かうように傾斜し、下部側傾斜ガイド溝834dは、下端側から上端側に向かうに従ってハンドル本体71側に向かうように傾斜する。これにより、ハンドル7の施解錠操作時に、中間操作抵抗変化ガイド溝834の上端部側及び下端部側において、操作抵抗を変化させることができる。よって、ハンドル7の操作感を向上させることができる。
また、本実施形態においては、建具用ハンドル構造6は、ハンドル7の施解錠動作により移動する中間軸部材76と、中間軸部材76をガイドすると共にハンドル本体71からの距離が変化するように傾斜して延びる上部側傾斜ガイド溝834b及び下部側傾斜ガイド溝834dを有する中間操作抵抗変化ガイド溝834と、上部側傾斜ガイド溝834b及び下部側傾斜ガイド溝834dに沿って移動される中間軸部材76をハンドル本体71とは反対側に付勢する付勢部材77と、を備える。これにより、ハンドル7の操作抵抗を変化させる構成を簡易な構成により実現できる。
また、本実施形態においては、上部側傾斜ガイド溝834b、中央突出ガイド溝834c及び下部側傾斜ガイド溝834dは、この順に連続して形成される。そのため、ハンドル7の施解錠操作の操作時に操作抵抗が変化する。これにより、ハンドル7の施解錠操作の途中において中間で抵抗が大きくなることで施錠と解錠との操作感を感じることが出来る。
また、本実施形態においては、中間操作抵抗変化ガイド溝834は、ハンドル7の移動を停止させて所定位置に保持させるように中間軸部材76を係止する上端係止開口部834a及び下端係止開口部834eを有する。これにより、ハンドル7を施錠又は解錠の状態で一時的に停止させて保持させることができる。よって、ハンドル7を操作開始位置及び操作終了位置を安定して保持させて維持させることができる。
以上、本開示の好ましい一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
前記実施形態においては、ハンドル7を上下方向に動かすことで施解錠できる構成としたが、これに限定されない。例えば、ハンドル7を左右方向に動かすことで施解錠できる構成としてもよい。
前記実施形態においては、付勢部材77を、中間軸部材76(移動部材)をハンドル本体71とは反対側に付勢するように構成したが、これに限定されない。付勢部材77を、中間軸部材76(移動部材)をハンドル本体71側に付勢するように構成してもよい。
前記実施形態においては、ハンドル7とフック部92との間に連動部材91を設けたが、これに限定されない。ハンドル7とフック部92との間に連動部材91を設けなくてもよい。
前記実施形態においては、背面側金属部材を、金属枠82及びハンドル7の背面凸部72の両方により構成したが、これに限定されない。背面側金属部材を、金属枠82及びハンドル7の背面凸部72のいずれか一方により構成してもよい。
6 建具用ハンドル構造、7 ハンドル、71 ハンドル本体、76 中間軸部材(移動部材)、77 付勢部材、834中間操作抵抗変化ガイド溝(ガイド部)、834a 上端係止開口部(係止部)、834b 上部側傾斜ガイド溝(第1傾斜ガイド部、傾斜ガイド部)、834c 中央突出ガイド溝(凸状ガイド部)、834d 下部側傾斜ガイド溝(第2傾斜ガイド部、傾斜ガイド部)、834e 下端係止開口部(係止部)

Claims (4)

  1. 施解錠動作中の操作抵抗が変化するハンドルを備える建具用ハンドル構造。
  2. 前記ハンドルの施解錠動作により移動する移動部材と、
    前記移動部材をガイドすると共にハンドル本体からの距離が変化するように傾斜して延びる傾斜ガイド部を有するガイド部と、
    前記傾斜ガイド部に沿って移動される前記移動部材を前記ハンドル本体側又は前記ハンドル本体とは反対側に付勢する付勢部材と、を備える、請求項1に記載の建具用ハンドル構造。
  3. 前記傾斜ガイド部は、一端側に形成される第1傾斜ガイド部と、他端側に形成される第2傾斜ガイド部と、を有し、
    前記第1傾斜ガイド部は、一端側から他端側に向かうに従って前記ハンドル本体側に向かうように傾斜し、
    前記第2傾斜ガイド部は、他端側から一端側に向かうに従って前記ハンドル本体側に向かうように傾斜する、請求項2に記載の建具用ハンドル構造。
  4. 前記ガイド部は、前記ハンドルの移動を停止させて所定位置に保持させるように前記移動部材を係止する係止部を有する請求項2又は3に記載の建具用ハンドル構造。
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