JP2023062915A - 電動作業車両 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023062915000001
【課題】電動作業車両において、作業機モータの保護と、作業効率の向上との両立を図る。
【解決手段】電動作業車両は、車輪を駆動する走行モータと、作業機を駆動する作業機モータと、走行モータの目標回転速度と作業機の作動とを指示する操作部32と、操作部32の操作にしたがって、走行モータ及び作業機モータを制御する制御部100と、作業機モータの温度を検出する温度センサ34とを含む。制御部100は、作業機モータの検出温度に応じて作業機モータの目標トルク範囲を維持または変更し、作業機モータの出力トルクの演算値が目標トルク範囲内に入るように走行モータの目標回転速度を維持または変更する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車輪を駆動する走行モータと、作業機を駆動する作業機モータとを備える電動作業車両に関する。
作業機を備える作業車両が従来から知られている。例えば、芝刈り作業を行うために駆動される作業機としての芝刈機を備える芝刈車両が、従来から知られている。また、このような作業車両において、車輪を駆動する電動モータである走行モータと、作業機を駆動する作業機モータとを備える電動作業車両も考えられている。
例えば、特許文献1、2には、左右の電動モータである走行モータが、対応する側の車輪を駆動し、ブレードモータ(作業機モータ)が、芝刈ユニット(作業機)の回転ブレードを駆動する電動作業車両が記載されている。
特許文献1に記載された車両では、さらに、ブレードモータの温度を温度センサが検出し、温度センサの検出温度が閾値より高い場合に、例外速度制御部が、左右の操縦レバーによって決定された目標走行速度より低い例外速度で車両が走行するように走行モータを駆動する。これにより、ブレードモータの保護を図ることができるとされている。
一方、特許文献2に記載された車両では、コントローラが、ブレードモータにかかる負荷を示す負荷評価値を求める負荷評価部を有し、負荷評価部によって評価された負荷が閾値より高い場合に、例外速度制御部が、左右の操縦レバーによって決定された目標走行速度より低い例外速度で車両が走行するように走行モータを駆動する。
特許第6121213号公報 特開2012-187026号公報
特許文献1に記載された構成では、作業機モータの検出温度が高い場合に例外速度で車両を走行させるので、その温度が高ければ、芝がない、または少ない等、作業機の作業対象の状態にかかわらず車速が過度に低下される可能性がある。これにより、作業機モータの保護と、高い車速での走行時間を長くすることによる作業効率の向上との両立を図る面から改良の余地がある。一方、特許文献2に記載された構成では、走行の制御に芝の状態がある程度反映される可能性はあるが、作業機モータの負荷が高くても作業機モータの温度が許容温度に対し十分な余裕がある場合に、車速が必要以上に大きく低下する可能性がある。この場合も、作業機モータの保護と、高い車速での走行時間を長くすることによる作業効率の向上との両立を図る面から改良の余地がある。
本発明の目的は、電動作業車両において、作業機モータの保護と作業効率の向上との両立を図ることである。
本発明に係る電動作業車両は、車輪を駆動する走行モータと、作業機を駆動する作業機モータと、前記走行モータの目標回転速度と前記作業機の作動とを指示する操作部と、前記操作部の操作にしたがって、前記走行モータ及び前記作業機モータを制御する制御部と、前記作業機モータの温度を検出する温度センサと、を備え、前記制御部は、前記作業機モータの検出温度に応じて前記作業機モータの目標トルク範囲を維持または変更し、前記作業機モータの出力トルクの演算値が目標トルク範囲内に入るように前記走行モータの目標回転速度を維持または変更する、電動作業車両である。
上記の電動作業車両によれば、作業機モータの検出温度が高くなると、それに応じて作業機モータの目標トルク範囲を低い範囲に変更できるので、作業機モータの保護を図れる。また、上記の検出温度が高い場合に常に、通常より低い例外速度で車両を走行させる場合と異なり、作業機の負荷が低い場合に走行速度を高くできる場合があるので、高い車速での走行時間を長くできる。また、作業機モータの検出温度で目標トルク範囲を変更するので、負荷に応じて目標トルク範囲を変更する場合よりも、より適切に作業機モータの保護を図れる。これにより、過剰に走行モータの目標回転速度が低下することを防止できるので、作業機モータの保護と、高い車速での走行時間を長くできることによる作業効率の向上との両立を図れる。
本発明に係る電動作業車両において、前記制御部は、前記作業機モータの検出温度が所定の第1温度以上となる場合に、前記作業機モータが低トルク範囲で駆動され、前記作業機モータの検出温度が前記第1温度より低い所定の第2温度以下となる場合に、前記作業機モータが高トルク範囲で駆動されるように、前記作業機モータの前記目標トルク範囲を設定する、第2の構成としてもよい。
上記の第2の構成によれば、作業機モータを保護しながら、作業効率をより高くできる。
上記の第2の構成において、前記制御部は、前記作業機モータの検出温度が前記第1温度以上となり、前記作業機モータを前記低トルク範囲で駆動する車速低下の後、前記作業機モータの検出温度が前記第2温度以下となり、前記作業機モータを前記高トルク範囲で駆動し、車速増大を行うときの車両加速度の絶対値は、前記車速低下のときの車両減速度の絶対値より小さくする構成としてもよい。
上記の構成によれば、急な加速を防止して車速のギクシャク感を抑制できる。
上記の第2の構成において、前記制御部は、前記作業機モータの回転速度の計測値の所定時間当たりの減少量が所定減少量以上となる場合に、前記減少量に応じて車速の減少率を大きくする構成としてもよい。
上記の構成によれば、刈り取った草の排出の悪化等により、作業機モータの回転速度の減少量が高くなっているときに、車速の減少率を大きくすることで作業機モータへの負荷を減らすことができる。これにより、作業機モータの耐久性及び刈り取り精度等、作業精度の向上を図れる。
上記の第2の構成において、前記制御部は、前記作業機モータの前記出力トルクの演算値の上昇の変化率が所定変化率以上となる場合に、前記変化率に応じて車速の減少率を大きくする構成としてもよい。
上記の構成によれば、刈り取った草の排出の悪化等により、作業機モータの負荷が急激に高まり、作業機モータの出力トルクの上昇変化率が高くなっているときに、車速の減少率を大きくすることで作業機モータへの負荷を減らすことができる。これにより、作業機モータの耐久性及び刈り取り精度等、作業精度の向上を図れる。
本発明に係る電動作業車両によれば、作業機モータの保護と作業効率の向上との両立を図れる。
本発明に係る実施形態の電動作業車両の斜視図である。 図1の車両の概略構成図である。 図1の車両の制御システムを示すブロック図である。 実施形態において、作業機モータであるデッキモータの温度と目標トルク範囲の関係とを示す図である。 実施形態において、走行モータの目標回転速度の制御方法を示すフローチャートである。 実施形態において、デッキモータのトルクと車両の走行速度との時間経過の1例を示す図である。 実施形態の別例において、デッキモータのトルク及び回転数と車両の走行速度との時間経過の1例を示す図である。 実施形態の別例において、デッキモータのトルクと車両の走行速度との時間経過の1例を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下では、電動作業車両が芝刈り車両である場合を説明するが、電動作業車両は、これに限定せず、除雪作業、掘削作業、土木作業、農作業のいずれか1つ以上の作業を行う作業機を有する他の作業車両としてもよい。また、以下では、左右2つの操作レバーを有する左右レバー式操作子を使用する場合を説明するが、これは例示であって、ステアリングハンドルを旋回指示具として使用し、座席の前側に設けられたアクセルペダルを加速指示具として使用してもよい。以下で説明する形状、個数、部品の配置関係等は、説明のための例示であって、電動作業車両の仕様に合わせて適宜変更することができる。以下ではすべての図面において同様の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略もしくは簡略化する。
図1から図6において、実施形態の電動作業車両10を説明する。以下では、電動作業車両10は、車両10と記載する。図1は、車両10の斜視図である。図2は、車両10の概略構成図である。なお、図1から図6の構成では、左右の車輪12,13が後側に配置され、キャスタ輪15,16が前側に配置された場合を説明するが、車輪が前側でキャスタ輪が後側でもよい。
車両10は、芝刈に適した自走型の芝刈り車両である。車両10は、左右2つの車輪である左車輪12及び右車輪13(図2)と、キャスタ輪15,16と、作業機である芝刈機18と、左走行モータ30及び右走行モータ31(図2)と、操作部32を構成する左右2つの操作レバー22,23及び作業機起動スイッチ33(図3)と、制御部100を構成する左右2つの走行インバータ84,86、3つのデッキインバータ88、及び制御装置40(図3)と、3つのモータ温度センサ34(図3)とを備える。左走行モータ30及び右走行モータ31は、それぞれ電動モータである。
左車輪12及び右車輪13は、車体であるメインフレーム20の後側の左右両側に支持される後輪であり、かつ主駆動輪である。メインフレーム20は、鋼材等の金属により、梁構造等に形成される。メインフレーム20は、左右両端で略前後方向に伸びる側板部20a、20bと、左右両側の側板部20a、20bを連結する連結部20cとを含む。左右の側板部20a、20bの後端部の間で、上側には運転者が座る運転席21が固定される。
メインフレーム20において、運転席21の左右両側には2つの案内パネル26,27が固定されており、2つの案内パネル26,27のそれぞれから左右2つの操作レバー22,23が上側に突出するように、メインフレーム20に支持されている。左の操作レバー22は、左走行モータ30の加速を指示する加速指示部に相当し、右の操作レバー23は、右走行モータ31の加速を指示する加速指示部に相当する。各操作レバー22,23の先端部は、運転者が掴んで左車輪12及び右車輪13の回転方向及び回転速度を指示するために用いられる。左操作レバー22は、左車輪12の回転速度の指示を、回転速度が高くなるように変更することで、左車輪12の駆動と加速を指示するために操作される。右操作レバー23は、右車輪13の回転速度の指示を、回転速度が高くなるように変更することで、右車輪13の駆動と加速を指示するために操作される。各操作レバー22,23は、略L字形であり、上端部に左右方向に伸びる把持部24が形成される。把持部24は、運転者に掴まれて操作される。各操作レバー22,23は、下端部において、左右方向に沿う軸を中心として揺動可能である。各操作レバー22,23は、直立位置に近いニュートラル位置であるN位置を基準に、前側に倒された場合に、操作レバー22(または23)と同じ側のモータ30(または31)を、前進に対応する目標回転速度としての、単位時間当たりの目標回転数(sec-1)で駆動することを指示する。操作レバー22,23は、倒れ量が高くなるほど目標回転数が高くなることを指示する。操作レバー22,23は、N位置を基準に、後側に倒された場合に、操作レバー22(または23)と同じ側のモータ30(または31)を、後進に対応する目標回転数で駆動することを指示し、倒れ量が高くなるほど目標回転数が高くなることを指示する。これにより、各操作レバー22,23は、対応する走行モータ30,31の目標回転数を指示する。
左右2つの操作レバー22,23の前後方向における揺動位置は、それぞれレバー位置センサである左レバーセンサ50及び右レバーセンサ51(図3)により検出される。各レバーセンサ50,51は、例えばポテンショメータを含む。各レバーセンサ50,51の検出信号は制御装置40に送信される。
左右の2つのキャスタ輪15,16は、メインフレーム20の前端部に支持される操向輪であり、かつ前輪である。各キャスタ輪15,16は、車両10の前後方向において、左車輪12及び右車輪13に対し前後方向に離れて設けられる。各キャスタ輪15,16は、鉛直方向(図1の上下方向)の軸を中心として360度以上の自由回転が可能である。なお、キャスタ輪は、車両に2つ配置される構成に限定するものではなく、1つのみ、または3つ以上が車両に配置されてもよい。
図2に示すように、左走行モータ30は、メインフレーム20の後側に支持される左側の減速歯車装置58を介して左車輪12に接続される。右走行モータ31は、メインフレーム20の後側に支持される右側の減速歯車装置59を介して右車輪13に接続される。左走行モータ30及び右走行モータ31は、それぞれメインフレーム20の後側で、左側と右側とにそれぞれ支持される。
左走行モータ30には左走行インバータ84(図3)を介してバッテリ82(図3)が接続され、バッテリ82から電力が供給される。右走行モータ31には右走行インバータ86(図3)を介してバッテリ82が接続され、バッテリ82から電力が供給される。左走行モータ30及び右走行モータ31は、例えば3相モータである。
図1、図2に示すように、芝刈機18は、メインフレーム20の長手方向中間部の下側に支持されている。これにより、芝刈機18は、前後方向において、キャスタ輪15,16及び左右車輪12,13の間に配置される。芝刈機18は、カバーであるモアデッキ19の内側に配置された芝刈回転工具である3つの芝刈ブレード18a、18b、18c(図2)を含む。芝刈ブレード18a、18b、18cはモアデッキ19により上側を覆われる。各芝刈ブレード18a、18b、18cは鉛直方向(図2の紙面の表裏方向)に向いた軸の周りに回転する複数のブレード要素を有する。これにより、ブレード要素が回転して芝を破断して刈取り可能である。3つの芝刈ブレード18a、18b、18cのそれぞれには、作業機モータである3つのデッキモータ60のうち、対応するデッキモータ60が接続される。各デッキモータ60には対応するデッキモータ60用のインバータであるデッキインバータ88(図3)を介してバッテリ82(図3)が接続され、バッテリ82から電力が供給される。各デッキモータ60は、例えば3相モータである。さらに、各デッキモータ60には、後述のモータ温度センサ34(図3)が取り付けられる。モータ温度センサ34は、対応するデッキモータ60の温度を検出する。その検出温度は、後述のようにデッキモータ60の目標トルク範囲を設定するために用いられる。
芝刈機は、芝刈り用回転工具として、地表に平行な回転軸に例えばらせん状の刃を配置し、芝等を刈り取る機能を有し、デッキモータにより駆動される芝刈りリールを備える構成としてもよい。
図3は、車両10の制御システム80を示すブロック図である。制御装置40には、始動スイッチ35と、作業機起動スイッチ33と、左右2つのレバーセンサ50,51と、左右2つの走行インバータ84,86と、デッキインバータ88と、左右2つのモータ速度センサ54,55とが接続される。始動スイッチ35及び作業機起動スイッチは、左右2つの操作レバー22,23の一方の操作レバーを案内する一方の案内パネル26(または27)、またはその近くに設けられる。始動スイッチ35は、ユーザによって操作可能に設けられ、その操作に基づいてバッテリ82から制御装置40に電力を供給して制御装置40を起動させる。作業機起動スイッチ33は、ユーザによって操作可能に設けられ、その操作に基づいて、芝刈機18の作動と停止とを切り換える。作業機起動スイッチ33によって芝刈機18の起動が指示される、すなわちオンされると、制御装置40は、後述のデッキインバータ88を制御してデッキモータ60を所定の目標回転数で回転し続けるように作動させる。
制御システム80は、始動スイッチ35と、作業機起動スイッチ33及び左右2つの操作レバー22,23を含む操作部32と、左右2つのレバーセンサ50,51と、左右2つの走行モータ30、31及び走行インバータ84,86と、左右2つのモータ速度センサ54,55と、3つのデッキモータ60及びデッキインバータ88と、3つのデッキモータ速度センサ52及びモータ温度センサ34と、制御装置40とを含む。図3では、デッキモータ60、デッキインバータ88、デッキモータ60速度センサ52及びモータ温度センサ34がそれぞれ1つのみ図示されているが、実際には図2で示したようにデッキモータ60は3つが設けられるので、制御システム80では、それに対応してデッキインバータ88、デッキモータ速度センサ52及びモータ温度センサ34がそれぞれ3つずつ設けられる。
左走行インバータ84は左走行モータ30を駆動し、右走行インバータ86は右走行モータ31を駆動する。各走行インバータ84,86は、例えば、電気的に直列接続した2つのスイッチング素子をそれぞれ有する3つのアームを含む走行インバータ回路と、走行インバータ回路を制御する走行インバータ制御装置とを有する。
各走行インバータ84,86の作動は、制御装置40により制御される。これにより、左走行モータ30は、左走行インバータ84を介して制御装置40により制御される。右走行モータ31は、右走行インバータ86を介して制御装置40により制御される。このため、左走行モータ30及び右走行モータ31は、制御装置40により、回転方向及び回転速度について、独立して制御される。したがって、左走行モータ30及び右走行モータ31は、回転方向及び回転速度について、左車輪12及び右車輪13を独立して駆動する。
各デッキインバータ88は、対応するデッキモータ60を駆動する。各デッキインバータ88も、各走行インバータ84,86の走行インバータ回路及び走行インバータ制御装置と同様に、デッキインバータ回路と、デッキインバータ回路を制御するデッキインバータ制御装置とを有する。
各デッキインバータ88の作動は、制御装置40により制御される。これにより、各デッキモータ60は、デッキインバータ88を介して制御装置40により制御される。このため、各芝刈ブレード18a、18b、18cは、対応するデッキモータ60によって回転駆動される。各デッキモータ60は、基本的に所定の目標回転数を維持するように駆動される。芝刈機18で刈り取られた芝は、モアデッキ19の左右方向一方側に設けられた排出ダクト18dを通じて車両10の左右方向一方側に排出される。
さらに、各デッキインバータ88のデッキインバータ制御装置には、後述のデッキモータ速度センサ52からデッキモータ60の回転数n(sec-1)の検出値が入力される。また、デッキインバータ制御装置には、デッキインバータ回路からデッキモータ60への出力電流を検出する電流センサ(図示せず)、及びデッキモータ60の相間電圧を検出する電圧センサ(図示せず)の検出値が入力される。デッキインバータ制御装置は、電流値及び電圧値の検出値からデッキモータ60に出力される出力電力P(W)を演算する。デッキインバータ制御装置は、電流検出値と、デッキモータ速度センサ52による回転数検出値とからデッキモータ60の電圧値を演算し、それらに基づいて出力電力Pを演算してもよい。デッキモータ60の回転数nの検出値及びデッキモータ60に対する出力電力Pの演算値は、各デッキインバータ88から制御装置40に出力され、後述のようにデッキモータ60の出力トルクの演算値Trを演算するために使用される。
さらに、各デッキモータ60にはモータ温度センサ34が取り付けられる。各モータ温度センサ34は、対応するデッキモータ60の温度を検出する。各モータ温度センサ34の検出温度は、信号線及び対応するデッキインバータ88を介して制御装置40に出力される。例えば、各モータ温度センサ34は、各デッキモータ60のうち、最も温度が高くりやすい部分の温度を、直接に検出したり、その部分の温度と相関が高い部分の温度検出値に基づく推定によって検出する。
また、左右2つのモータ速度センサ54,55は、左右2つの走行モータ30,31のそれぞれの回転数を検出する。各モータ速度センサ54,55の回転数の検出値は、制御装置40に出力される。各デッキモータ速度センサ52は、対応するデッキモータ60の回転数を検出する。デッキモータ速度センサ52の回転数の検出値は、対応するデッキインバータ88を介して制御装置40に出力される。なお、図3では、バッテリ83からの電力供給経路が太い実線で示されている。
制御装置40は、CPU等の演算部及びメモリ等の記憶部を含むものであり、例えばマイクロコンピュータにより構成される。制御装置40は、左右2つのレバーセンサ50,51の検出信号から2つの操作レバー22,23の操作位置を取得して、各操作レバー22,23の操作位置に応じて左走行モータ30及び右走行モータ31のそれぞれの目標回転数を設定する。
制御装置40は、左右2つの操作レバー22,23の操作位置に応じて、左右2つの走行モータ30,31の目標回転数を設定することにより、直進走行、旋回走行のいずれも実行させることができる。
さらに、制御装置40は、作業機起動スイッチ33がオンされ、かつ左右の操作レバー22,23で各走行モータ30,31の所定速度以上の目標回転速度が指示された場合において、各デッキモータ60の検出温度に応じて、または所定の1つのデッキモータ60(以下、所定デッキモータ60と記載する場合がある。)の検出温度に応じて、対応するデッキモータ60の目標トルク範囲を維持または変更する。そして、制御装置40は、各デッキモータ60、または所定デッキモータ60の出力トルクの演算値Trが目標トルク範囲内に入るように、各走行モータ30,31の目標回転速度を維持または変更する。これにより、後述のように、各デッキモータ60の保護と、高い車速の維持による作業効率の向上との両立を図れる。なお、走行モータ30,31の目標回転速度の維持または変更のために、各デッキモータ60の検出温度を用いるか、または所定デッキモータ60の検出温度を用いるかは、予め制御装置40で設定することができる。一般的に、3つのデッキモータ60は、芝刈り作業時に同様の負荷が加わり同程度に温度が変化することが多いと考えられるので、所定デッキモータ60のみの検出温度を用いて走行モータ30,31の目標回転速度が制御されてもよい。この場合、他のデッキモータ60の温度センサは省略されてもよい。所定デッキモータは、例えば3つのデッキモータ60の中央のデッキモータ60としてもよい。以下では、所定デッキモータ60のみの検出温度を用いて走行モータ30,31の目標回転速度を制御する場合を中心に説明する。
図4は、実施形態において、デッキモータ60の温度と目標トルク範囲の関係とを示している。デッキモータ60の目標トルク範囲は、デッキモータ60の温度に応じて設定される。図4の例では、デッキモータ60の温度が所定の第1温度d1以上となる場合に、デッキモータ60の目標トルク範囲は、所定の第1範囲A1となる。第1範囲A1は、低トルク範囲に相当し、下限がトルクT1で上限がトルクT2である。一方、デッキモータ60の温度が、第1温度d1未満で、第1温度d1より低い所定の第2温度d2より高い場合には、デッキモータ60の目標トルク範囲は、所定の第2範囲A2となる。第2範囲A2は、中間トルク範囲に相当し、下限がトルクT1とトルクT2の中間であるトルクT3で、上限がトルクT1より高いトルクT4である。また、デッキモータ60の温度が第2温度d2以下となる場合には、デッキモータ60の目標トルク範囲は、所定の第3範囲A3となる。第3範囲A3は、高トルク範囲に相当し、下限がトルクT3とトルクT4の中間であるトルクT5で、上限がトルクT4より高いトルクT6である。
制御装置40は、図4の関係を用いて、デッキモータ60の検出温度が第1温度d1以上となる場合に、デッキモータ60が第1範囲A1の目標トルクで駆動され、デッキモータ60の検出温度が第2温度d2以下となる場合に、デッキモータ60が第1範囲A1より高トルクである第3範囲A3の目標トルクで駆動されるように、デッキモータ60の目標トルク範囲を設定する。
そして、制御装置40は、デッキモータ60の出力トルクの演算値Trが上記の目標トルク範囲内に入るように、各走行モータ30,31の目標回転速度を維持または変更する。ここで、デッキモータ60の出力トルクの演算値Tr(N・m)は、上記のように対応するデッキインバータで取得された、デッキモータ60に出力される出力電力P(W)の演算値と、デッキモータ60の回転数n(sec-1)の検出値とから、次の(1)式を用いて演算される。
Tr=P/(2n×n)・・・(1)
なお、デッキモータ速度センサ52により、デッキモータ60の回転数の代わりにデッキモータ60の角速度ω(rad/sec)を検出してもよい。このときには、デッキモータ60の出力トルクの演算値Tr(N・m)は、次の(2)式を用いて演算する。
Tr=P/ω・・・(2)
演算値Trが目標トルク範囲の下限より低い場合には、各走行モータ30,31の目標回転速度を、時間との関係で直線的に、または所定時間当たりで所定量ずつ、または所定割合ずつ増大させる。一方、演算値Trが目標トルク範囲の上限より高い場合には、各走行モータ30,31の目標回転速度を、時間との関係で直線的に、または所定時間当たりで所定量ずつ、または所定割合ずつ低下させる。これにより、デッキモータ60の温度が高くなり過ぎず、かつ、高い車速の走行時間を長くできるように、車両の速度が自動調整される。
図5は、走行モータ30,31の目標回転速度の制御方法を示すフローチャートである。図5のステップS10において、制御装置40は、作業機起動スイッチ33がオンされ、かつ左右の操作レバー22,23で各走行モータ30,31の所定速度以上の目標回転速度が指示されたか否かを判定する。ステップS10の判定が肯定判定(YES)の場合には、ステップS12において、制御装置40は、対応するデッキモータ60の出力トルクを演算し、かつ、デッキインバータ88とモータ温度センサ34とを用いてデッキモータ60の温度を検出させる。
ステップS12の処理後は、ステップS14において、対応するデッキモータ60の検出温度に応じてデッキモータ60の目標トルク範囲を維持または変更する。すなわち、上記の図4の関係を用いて、デッキモータ60の目標トルク範囲を設定する。
そして、ステップS16において、制御装置40は、デッキモータ60の出力トルクの演算値Trが上記の目標トルク範囲内に入るように、各走行モータ30,31の目標回転速度を維持または変更し、処理を終了する。
一方、ステップS10の判定が否定判定(NO)の場合には、デッキモータ60の検出温度を用いた走行モータ30,31の走行制御を行わない通常制御を実行し、処理を終了する。
上記の車両10によれば、デッキモータ60の検出温度が高くなると、それに応じてデッキモータ60の目標トルク範囲を低い範囲に変更できるので、デッキモータ60の保護を図れる。また、上記の検出温度が高い場合に常に、通常より低い例外速度で車両を走行させる場合と異なり、デッキモータ60の負荷が低い場合に走行速度を高くできる場合があるので、高い車速での走行時間を長くできる。また、デッキモータ60の検出温度で目標トルク範囲を変更するので、負荷に応じてその目標トルク範囲を変更する場合よりも、より適切にデッキモータ60の保護を図れる。これにより、過剰に走行モータ30,31の目標回転速度が低下することを防止できるので、デッキモータ60の保護と、高い車速の走行時間を長くできることによる作業効率の向上との両立を図れる。
また、制御部100は、デッキモータ60の検出温度が第1温度d1以上となる場合に、デッキモータ60が低トルク範囲の第1範囲A1で駆動され、デッキモータ60の検出温度が第1温度d1より低い第2温度d2以下となる場合に、デッキモータ60が高トルク範囲の第3範囲A3で駆動されるように、デッキモータ60の目標トルク範囲を設定する。これにより、デッキモータ60を保護しながら、作業効率をより高くできる。
なお、図4では、デッキモータ60の温度に応じて目標トルク範囲が3つの範囲A1~A3の間で切り換わる場合を説明したが、目標トルク範囲は2つの範囲のみで切り換え可能としたり、4つ以上の範囲で切り換え可能としてもよい。
また、3つのデッキモータ60のそれぞれの検出温度を用いて各走行モータ30,31の速度制御を行う構成としてもよい。その場合には、各デッキモータ60の検出温度に応じた目標トルク範囲に、対応するデッキモータ60の出力トルク演算値が入るように、各走行モータ30,31の目標回転速度を維持または変更してもよい。この場合において、各デッキモータ60の検出温度に応じた目標トルク範囲に、対応するデッキモータ60の出力トルク演算値が入るようにするための、各走行モータ30,31の目標回転速度が一義的に定まらない場合には、前回の目標回転速度を維持する制御を行う構成としてもよい。
また、各デッキモータ60の検出温度を用いて各走行モータ30,31の速度制御を行う場合に、3つのデッキモータ60の検出温度のうちの、最大温度または平均温度を用いて各デッキモータ60の目標トルク範囲を同じに設定し、それに応じて各走行モータ30,31の目標回転速度を設定してもよい。
また、図5のステップS10において、制御装置40で各走行モータ30,31の目標回転速度の指示が所定速度以上か否かを判定するときの所定速度は、所定の芝量を芝刈機18で刈り取る場合に、最も高いトルク範囲(図4の場合の第3範囲A3)の下限のトルクT5以上にデッキモータ60のトルクが到達するときの各走行モータ30,31の回転速度に設定することができる。これにより、ユーザが操作部32を用いて指示した各走行モータ30,31の目標回転速度を超えて各走行モータ30,31の回転速度が自動で高くなり、車速が自動で高まることを抑制できるので、ユーザの違和感を抑制できる。なお、図5のフローチャートのステップS10において、ステップS12に移行するための条件から、各走行モータ30,31の所定速度以上の目標回転速度が指示されることを除いてもよい。
図6は、実施形態において、デッキモータ60のトルクと車両10の走行速度との時間経過の1例を示している。図6では横軸により時間を示し、縦軸でデッキモータ60のトルクと車両10の走行速度とを示している。図6の太い実線aが本例の走行速度を示している。また、図の上部において、芝刈機18で刈り取る芝の量を示しており、上下方向に並ぶ縦線が増えるほどその時点での芝量が多いことを示している。
図6では、操作部32で指示する各走行モータ30,31の目標回転速度が所定速度以上の一定の速度であり、前側に直進する場合を示している。まず車両10の速度が直線状に上昇し、その途中の時間t1において芝の刈り取りが開始され、走行速度の上昇に伴ってデッキモータ60のトルクがP1から上昇を開始する。この場合には、デッキモータ60の温度が低いので目標トルク範囲が第3範囲A3に設定されている。そして、時間t2でデッキモータ60のトルクが第3範囲内に入っていると判定されると共に、走行速度が所定の上限速度vMに達したので、走行速度及びデッキモータ60のトルクが一定に維持される。しかしながら、時間t3で芝の量が多くなりデッキモータ60のトルクが上昇して第3範囲A3の上限を超えるので、各走行モータ30,31の目標回転速度が低下し走行速度がP2から低下する。この走行速度の低下によって芝刈機18で刈る草の量が減るので、デッキモータ60の負荷が低下してそのトルクがP3から低下する。
そして、時間t4でデッキモータ60のトルクが第3範囲A3に戻るので、走行速度がP4から低い速度で一定に維持される。そして、デッキモータ60の温度が上昇することで、時間t5でデッキモータ60の目標トルク範囲が第2範囲A2に変更される。これにより、各走行モータ30,31の目標回転速度が低下するので走行速度も低下する。この走行速度は、作業時の下限速度vLまで低下して一定に維持される。そして、芝の量が少なくなることでデッキモータ60の負荷が低くなり、時間t6でデッキモータ60のトルクが目標トルク範囲の下限を下回ると、各走行モータ30,31の目標回転速度が増大し走行速度がP5から上昇する。この走行速度はP6で上限速度vMに達すると一定に維持される。
そして、再び芝量が増えることで負荷が大きくなりデッキモータ60のトルクが上昇し、時間t7からt8でデッキモータ60のトルクが第2範囲A2の上限を超えて各走行モータ30,31の目標回転速度が低下することで、デッキモータ60のトルクが第2範囲A2に戻る。そして、時間t9でさらにデッキモータ60の温度が上昇することで目標トルク範囲が第1範囲A1に変更される。これにより各走行モータ30,31の目標回転速度が下限速度vLまで低下し、一定に維持されるが、デッキモータ60の温度が低下することで目標トルク範囲が第2範囲A2に変更され、それによって、デッキモータ60のトルクが第2範囲A2に入るように、各走行モータ30,31の目標回転速度が増大する。これにより、走行速度が上昇する。
図6で示した場合のように、本例の構成によれば、デッキモータ60のトルクがデッキモータ60の温度に応じた適切な目標トルク範囲に入るように制御されるので、デッキモータ60の保護を図れると共に、高い車速での走行時間を長くできることにより作業効率の向上を図れる。
図6において、本例の走行速度を示す太い実線aから分岐した細い実線bは、実施形態の別例を示している。別例の構成で、時間t10より前は、太い実線aで示した実施形態と同様である。別例の構成では、時間t8~t10でデッキモータ60の検出温度が所定の第1温度d1以上となるので、デッキモータ60の目標トルク範囲が第1範囲A1となり、時間t10以降でデッキモータ60の検出温度が第1温度d1より低い所定の第2温度以下となるので、デッキモータ60の目標トルク範囲が第2範囲A2に設定される。この場合、第1範囲A1が低トルク範囲で、第2範囲A2が高トルク範囲に相当する。そして、制御部100は、時間t8~t9でデッキモータ60の検出温度が第1温度d1以上となりデッキモータ60を第1範囲A1で駆動する車速低下の後、時間t10以降でデッキモータ60の検出温度が第1温度d1より低い温度(第2温度)以下となることで、デッキモータ60を第2範囲A2で駆動し、車速増大を行う。制御部100は、さらにこのときの車両10の加速度の絶対値を、車速低下の時の車両10の減速度の絶対値より小さくする。
上記の別例の構成によれば、車両10の車速増大時の急な加速を防止して車速のギクシャク感を抑制できる。
図7は、実施形態の別例において、デッキモータ60のトルク及び回転数と車両10の走行速度との時間経過の1例を示している。図7では、デッキモータ回転数及び走行速度において、太い実線が本例の構成の場合を示している。デッキモータ60の回転数は、作動時に基本的に所定目標回転数まで上昇した後、その所定目標回転数を維持するように制御されるが、刈り取る芝の量が多くなり、刈り取った草のモアデッキ19内からの排出が悪くなり、モアデッキ19内で溜まる等により、デッキモータ60が過負荷になると、bで示すようにデッキモータ60の回転数が時間t1aから減少する場合がある。本例の場合には、制御部100が、デッキモータ60の回転数の検出値の所定時間当たりの減少量が所定減少量以上となる場合に、その減少量に応じて車速の減少率を、cで示す図1~図6の構成の場合より大きくする。このために、制御装置40は、左右2つのモータ速度センサ54,55(図3)の検出値を用いて、車速の減少率を大きくするように各走行モータ30,31の回転数を制御する。これにより、図7にdで示すように、車両10の走行速度の減少率が大きくなるので、デッキモータ60の負荷を減らすことができる。このため、デッキモータ60の耐久性及び刈り取り精度の向上を図れる。また、デッキモータ60は、走行速度の減少によって負荷が減ることで、時間t2a~t3aで回転数が所定目標回転数に復帰しやすくなる。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図6の構成と同様である。
図8は、実施形態の別例において、デッキモータ60のトルクと車両10の走行速度との時間経過の1例を示している。図8では、デッキモータトルク及び走行速度において、太い実線が本例の場合を示している。芝刈り作業時に刈り取った草の排出の悪化等によりデッキモータ60の負荷が急激に高まることにより、モータトルクの時間的な上昇の変化率が大きくなる場合がある。この場合、デッキモータ60の過負荷状態が長くなることはデッキモータ60の耐久性及び刈り取り精度の悪化につながる可能性がある。本例の構成では、制御部100は、デッキモータ60の出力トルクの演算値の上昇の変化率が所定変化率以上となる場合に、その上昇の変化率に応じて車速の減少率を大きくする。具体的には、図8に示す例では、時間t1b~t2bにおいてeで示すようにデッキモータ60の出力トルクの演算値の上昇の変化率が、細線f1で示す場合の上昇の変化率より高くなる場合に、gで示すように車速の減少率を、細線f1に対応する細線f2で示す場合の減少率より大きくする。
本例の構成によれば、上記のようにデッキモータ60の負荷が急激に高まることで出力トルクの上昇変化率が高くなっているときに、車速の減少率を大きくする。これにより、デッキモータ60の負荷を減らすことができる。このため、デッキモータ60の耐久性及び刈り取り精度の向上を図れる。また、デッキモータ60の出力トルクが第3範囲A3の上限を上回ることで走行速度の減速が開始されるので、gで示す減速の開始時をf2で示す減速の開始時t2bより早めることができる。これにより、デッキモータ60の負荷を早期に減らすことができるので、時間t2b~t3bで急激にデッキモータ60の出力トルクを低下させることができる。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図6の構成、または図7を用いて説明した構成と同様である。
10 電動作業車両(車両)、12 左車輪、13 右車輪、15,16 キャスタ輪、18 芝刈機、18a~18c 芝刈ブレード、18d 排出ダクト、19 モアデッキ、20 メインフレーム、20a,20b 側板部、20c 連結部、21 運転席、22,23 操作レバー、24 把持部、26,27 案内パネル、30 左走行モータ、31 右走行モータ、32 操作部、33 作業機起動スイッチ、34 モータ温度センサ、35 始動スイッチ、40 制御装置、50 左レバーセンサ、51 右レバーセンサ、52 デッキモータ速度センサ、54 左モータ速度センサ、55 右モータ速度センサ、60 デッキモータ、80 制御システム、82 バッテリ、84 左走行インバータ、86 右走行インバータ、88 デッキインバータ、90 バッテリ監視装置、100 制御部。

Claims (5)

  1. 車輪を駆動する走行モータと、
    作業機を駆動する作業機モータと、
    前記走行モータの目標回転速度と前記作業機の作動とを指示する操作部と、
    前記操作部の操作にしたがって、前記走行モータ及び前記作業機モータを制御する制御部と、
    前記作業機モータの温度を検出する温度センサと、を備え、
    前記制御部は、前記作業機モータの検出温度に応じて前記作業機モータの目標トルク範囲を維持または変更し、前記作業機モータの出力トルクの演算値が目標トルク範囲内に入るように前記走行モータの目標回転速度を維持または変更する、
    電動作業車両。
  2. 請求項1に記載の電動作業車両において、
    前記制御部は、前記作業機モータの検出温度が所定の第1温度以上となる場合に、前記作業機モータが低トルク範囲で駆動され、前記作業機モータの検出温度が前記第1温度より低い所定の第2温度以下となる場合に、前記作業機モータが高トルク範囲で駆動されるように、前記作業機モータの前記目標トルク範囲を設定する、
    電動作業車両。
  3. 請求項2に記載の電動作業車両において、
    前記制御部は、前記作業機モータの検出温度が前記第1温度以上となり、前記作業機モータを前記低トルク範囲で駆動する車速低下の後、前記作業機モータの検出温度が前記第2温度以下となり、前記作業機モータを前記高トルク範囲で駆動し、車速増大を行うときの車両加速度の絶対値は、前記車速低下のときの車両減速度の絶対値より小さくする、
    電動作業車両。
  4. 請求項2に記載の電動作業車両において、
    前記制御部は、前記作業機モータの回転速度の検出値の所定時間当たりの減少量が所定減少量以上となる場合に、前記減少量に応じて車速の減少率を大きくする、
    電動作業車両。
  5. 請求項2に記載の電動作業車両において、
    前記制御部は、前記作業機モータの前記出力トルクの演算値の上昇の変化率が所定変化率以上となる場合に、前記変化率に応じて車速の減少率を大きくする、
    電動作業車両。



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