JP2023062735A - 走行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行時における障害物検出器への水分の付着を抑制可能とする走行体の提供にある。【解決手段】車体と、車体の前部に搭載され、車体の前方の障害物を検出する障害物検出器と、を備える走行体において、障害物検出器に向けて空気を送り出す送風機34と、車体の前部に設けられ、空気を導入する空気導入口94と、空気導入口94と送風機34との間に形成される給気通路と、障害物検出器と送風機34との間に形成される排気通路と、給気通路に設けられ、空気導入口94から導入された空気に含まれる水分を付着させる仕掛板97と、を備えた。【選択図】 図3

Description

この発明は、走行体に関する。
走行体に関連する従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された車間距離警報装置が知られている。特許文献1に開示された車間距離警報装置では、車両前方に開口するエア導入口と、レーダ部の前面外周縁部に開口するエア吹出口と、を有するエアダクトが車両の前面に設けられている。また、エア導入口から吸い込んだエアをエア吹出口から噴射せしめるファンがエアダクト内に設けられている。
特許文献1に開示された車間距離警報装置によれば、車両の運転時に、ファンが駆動されると、車両前方に開口するエア導入口からエアが吸い込まれてレーダ部前面外周縁部に開口するエア吹出口から噴射される。この結果、レーダ部の前面にエアカーテンが形成される形となり、レーダ部前面に泥水等が付着しなくなるとしている。
実開平5-87580号公報
しかしながら、特許文献1に開示された車間距離警報装置では、エア導入口から吸い込んだエアに雨水が含まれていると、エア吹出口から噴射されるエアにも水分が残留するので、レーダ部前面への水分が付着するという問題がある。ところで、自律的に走行することが可能な自律走行体は、車体の前方の障害物を検出する障害物検出器を備える場合がある。この種の自律走行体では、車体の前部に備えられる障害物検出器に水分が付着すると、自己位置が推定できなくなるため、障害物検出器への水分の付着を可及的に抑制することが望まれている。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、走行時における障害物検出器への水分の付着を抑制可能とする走行体の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、車体と、前記車体の前部に搭載され、前記車体の前方の障害物を検出する障害物検出器と、を備える走行体において、前記障害物検出器に向けて空気を送り出す送風機と、前記車体の前部に設けられ、空気を導入する空気導入口と、前記空気導入口と前記送風機との間に形成される給気通路と、前記障害物検出器と送風機との間に形成される排気通路と、前記給気通路に設けられ、前記空気導入口から導入された空気に含まれる水分を付着させる仕掛部材と、を備えることを特徴とする。
本発明では、走行体が走行すると、空気が空気導入口から導入され、導入された空気は給気通路を通り送風機に供給される。送風機は、供給された空気を障害物検出器に吹き付ける。給気通路に仕掛部材が備えられているので、例えば、雨天時に空気導入口から導入される空気に含まれる水分は、仕掛部材に付着する。このため、空気導入口から導入される空気に含まれる水分は低減され、送風機から吹き出される空気による障害物検出器への水分の付着を抑制することができる。
また、上記の走行体において、前記仕掛部材は、前記空気導入口の後方に設けられる構成としてもよい。
この場合、空気導入口から導入された空気は直ちに仕掛部材に当たるので、仕掛部材に直ぐに水分が付着する。このため、仕掛部材から離れた位置となる送風機には水分が到達し難くなる。
また、上記の走行体において、前記給気通路に、前記空気導入口から導入された空気に含まれる水分を吸収する水分吸収部材を設けた構成としてもよい。
この場合、水分吸収部材が空気導入口から導入される空気に含まれる水分を吸収する。したがって、空気導入口から導入される空気に含まれる水分は、仕掛部材による水分の低減に加え、水分吸収部材により低減され、送風機から吹き出される空気による障害物検出器への水分の付着をより抑制することができる。
また、上記の走行体において、前記給気通路は、前記空気導入口から導入された空気が前記仕掛部材に沿って下方へ流れる下降通路部を有する構成としてもよい。
この場合、給気通路における下降通路部では、空気導入口から導入された空気が仕掛部材に沿って下方へ流れるので、空気が仕掛部材に沿って下方へ流れない場合と比較して、仕掛部材に水分が付着しやすい。その結果、送風機から吹き出される空気による障害物検出器への水分の付着をより一層抑制することができる。
また、上記の走行体において、前記障害物検出器の前方に備えられ、開口部を有する前部カバー体と、前記障害物検出器の後方に備えられ、前記障害物検出器の後方を閉塞する閉塞部材と、を備える。
この場合、走行に開口部から導入される空気は、障害物検出器の後方の閉塞部材によって、車体の後方へ流れ込むことが遮られる。このため、送風機によって障害物検出器に吹き付けられる空気の流れは、開口部から導入される空気に遮られ難くなる。
本発明によれば、走行時における障害物検出器への水分の付着を抑制可能とする走行体を提供できる。
本発明の実施形態に係る小型牽引車の側面図である。 小型牽引車の前部の一部を分解して示す斜視図である。 小型牽引車の前部の斜視図である。 小型牽引車の前部の一部を分解して示す正面図である。 図4におけるA-A線の矢視図である。 小型牽引車の前部の一部を分解して示す側面図である。 図4におけるB-B線の矢視図である。 走行時の空気の導入の説明する小型牽引車の前部の平面図である。 走行時の空気の導入の説明する小型牽引車の前部の正面図である。 図8におけるC-C線の矢視図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る走行体としての小型牽引車を図面に基づいて説明する。本実施形態の小型牽引車は、無人で自律走行可能な無人小型牽引車である。ただし、本実施形態の小型牽引車は、有人運転も可能とするため、運転席を備えた無人小型牽引車である。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、小型牽引車の運転席を基準にしている。
図1に示すように、走行体である小型牽引車10の車体11の前部には、前輪としての操舵輪12が設けられ、車体11の後部には後輪としての駆動輪13が設けられている。車体11の中央付近には運転席14が設けられている。
運転席14には有人走行を可能とするための立席型の運転シート20およびステアリングレバー21が備えられている。通常の無人による自律走行ではオペレータは小型牽引車10に搭乗しないが、オペレータが搭乗しても小型牽引車10が自律走行することは予定される。
車体11における運転席14の後方にはバッテリ23が収容されるバッテリルーム(図示せず)が位置する。バッテリルームの上方は、車体11が備える開閉可能な開閉カバー25によって覆われている。駆動輪13は、バッテリ23の電力の供給を受けた電動モータ(図示せず)により駆動されるが、電動モータをエンジンに代えて駆動輪13をエンジンにより駆動してもよい。また、バッテリ23に代えて燃料電池による発電装置としてもよい。
車体11の後部には、台車等の被牽引車(図示せず)を連結するドローバ装置26が設けられている。車体11の後部のドローバ装置26の近くには、ドローバ装置26を操作するためのドローバ操作レバー27が備えられている。ドローバ操作レバー27の操作により、ドローバ装置26に対する被牽引車の連結又は連結解除が行われる。
図2に示すように、車体11の前部は、前部フレーム体31と、前部カバー体32と、レーザセンサ33と、送風機34と、を備えている。前部フレーム体31は、車体11の前部を構成する。図3に示すように、前部カバー体32は前部フレーム体31に取り付けられカバーである。レーザセンサ33は、前部フレーム体31と前部カバー体32とにより形成される空間に収容され、走行時における前方の障害物を検出する障害物検出器に相当する。図2、図4に示すように、送風機34はレーザセンサ33への水分の付着を防止するための送風機であり、レーザセンサ33の上部に設けられている。
前部フレーム体31は、車体11の幅方向に延在するフレーム部材35を有している。フレーム部材35の両端は、車体11の前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ(図示せず)と連結されている。フレーム部材35の上部には上方へ延在する隔壁部材36が設けられている。隔壁部材36はバッテリルームと隔壁部材36の前方の空間とを仕切る板部材である。隔壁部材36は、フレーム部材35の幅方向に延在する長方形の本体板部37と、本体板部37の幅方向の中心から上方へ延在する立板部38と、を有している。
図5、図6に示すように、フレーム部材35の下端部には、前方へ向けて突出する下側平板体40が備えられている。図5に示すように、下側平板体40は、平面視台形状の板部材である。下側平板体40は、レーザセンサ33の下面と対向する。下側平板体40は、前縁部41と、後縁部42と、前縁部41と後縁部42との縁部である一対の斜縁部43と、を有している。前縁部41は台形の上底に相当し、後縁部42は台形の下底に相当する。前縁部41および斜縁部43には上方へ向けて延在する立壁部44が設けられている。前縁部41における立壁部44には、立壁部44の上端から前方へ突出する下側突出板45が設けられている。下側突出板45は路面からの跳ね上がる雨水のレーザセンサ33への付着を防止するために設けられている。
図6に示すように、フレーム部材35の中間部には、前方へ向けて突出する上側平板体46が備えられている。図7に示すように、上側平板体46は、平面視台形状の板部材である。上側平板体46は、前縁部47と、後縁部48と、前縁部47と後縁部48との間の縁部である一対の斜縁部49と、を有している。前縁部47は台形の上底に相当し、後縁部48は台形の下底に相当する。上側平板体46の前縁部47は、前後方向において下側平板体40の前縁部41よりも前方に位置し、下側突出板45の前端とほぼ同じ位置である。前縁部47および斜縁部49には、前方へ向けて突出する上側突出板51が設けられている。上側突出板51の前端には上方へ向けて延在する立壁部52が設けられている。
図7に示すように、上側平板体46には、レーザセンサ33が挿通されるレーザセンサ挿通孔53を有している。レーザセンサ挿通孔53におけるレーザセンサ33と上側平板体46との間には、送風機34から送り込まれる空気が通ることができる間隙が形成されている。
ところで、隔壁部材36の上端には、前部天板55が取り付けられている(図2、図4、図6を参照)。前部天板55は、前部カバー体32と当接する斜縁部56と、隔壁部材36の本体板部37の上端に取り付けられる後縁部(図示せず)と、備えている。斜縁部56は、平面視において下側平板体40の斜縁部43および上側平板体46の斜縁部49と重畳する。前部天板55の幅方向の中心には、前方から後方へ向けて切り欠かれた略方形の切り欠き(図示せず)が形成されている。前部天板55は、切り欠きを形成する左右一対の側辺部61および後辺部(図示せず)を有している。後辺部の左右方向の長さは、隔壁部材36の立板部38の左右方向の長さよりも僅かに大きい。立板部38の板面は後辺部に沿う。
左右一対の側辺部61に沿うように左右一対の区画板63が設けられている(図3、図4を参照)。区画板63は隔壁部材36に固定されている。区画板63の前後方向の長さは、側辺部61とほぼ同じである。区画板63の上端64は、立板部38の上端の高さと同じであり、区画板63の下端65は、上側平板体46と離間している。区画板63の前端66は前部カバー体32と当接する。区画板63の間にはレーザセンサ33および送風機34が配置されている。前部カバー体32、前部天板55の立板部38および区画板63の上部は、蓋部材67により覆われている(図2を参照)。
本実施形態のレーザセンサ33は、レーザレンジファインダ(LRF)である。レーザレンジファインダは、レーザを周辺に照射し、レーザが当たった部分から反射された反射光を受信することで距離を測定する距離計である。本実施形態では、水平方向への照射角度を変更しながらレーザを照射する二次元のレーザレンジファインダが用いられている。レーザセンサ33の障害物を探索する探索領域は、レーザセンサ33を中心とする円のうち180°(左右90°)の範囲である。探索領域を180°の範囲とすることにより、小型牽引車10の前方および左右の側方における障害物の探索が可能となっている。
図4、図6に示すように、レーザセンサ33は、円柱状のレーザ本体部70と、レーザ本体部70の下部に設けられたレーザ送受光部71と、を備えている。レーザ本体部70は、隔壁部材36に取り付けられている。図6に示すように、レーザ送受光部71は、レーザ光を照射するほか、障害物によって反射されたレーザ光の反射光を受光する。レーザ本体部70の殆どは、上側平板体46よりも上方に位置し、レーザ送受光部71は、下側平板体40と上側平板体46との間に位置する。図4に示すように、レーザ送受光部71から左右方向に間隔を空けて一対の仕切板72が備えられている。仕切板72は、板面が下側平板体40の板面に対して垂直となるように、下側平板体40およびフレーム部材35に固定されている。仕切板72間の距離はレーザセンサ挿通孔53よりも大きい。
図4、図6に示すように、レーザ本体部70の外周を囲む囲繞板73が上側平板体46に固定されている。囲繞板73およびレーザ本体部70の上部には、筒状部材74が設けられ、筒状部材74の上部に送風機34が設けられている。送風機34は回転可能な羽根車(図示せず)を備えている。送風機34は小型牽引車10の走行時に駆動されるように制御される。送風機34では、羽根車の回転により送風機34の上方から空気が取り込まれ、下方へ向けて空気を送り込む。筒状部材74は送風機34から送り込まれる空気を下方へ向けて通す。
次に、前部カバー体32について説明する。図2、図3に示すように、前部カバー体32は、中央板部81と、中央板部81の左右において斜め後方へそれぞれ延在する側板部82と、を有する。中央板部81は矩形状であり、前部カバー体32が取り付けられた状態では、中央板部81の上端83は、立板部38の上端および区画板63の上端64と同じ高さとなる。中央板部81の下端84は、上側平板体46における前縁部47、上側平板体46の斜縁部49と当接する。
図2に示すように、側板部82は、前部天板55の斜縁部56と当接する第1上端85を有する。側板部82は、中央板部81の上端83から連続して形成された第2上端86と、第1上端85と第2上端86とを接続する接続端87と、を有する。さらに、側板部82は、下側平板体40の斜縁部49の一部と当接する第1下端88と、中央板部81の下端84から連続する第2下端89と、第1下端88および第2下端89を接続する第1接続端90と、第2接続端91と、第3接続端92と、を有している。側板部82は後端93を有し、後端93は車体11と接続される。側板部82は、矩形状の空気導入口94を備えている。空気導入口94は走行時に空気を取り込むための開口である。
図3に示すように、前部カバー体32が前部フレーム体31に取り付けられた状態では、下側平板体40と上側平板体46との間には、開口部としてのレーザセンサ開口95が形成される。レーザセンサ開口95は、レーザセンサ33の探索範囲に合わせて形成されている。レーザセンサ33のレーザ送受光部71からのレーザ光は、レーザセンサ開口95を通過し、障害物によって反射された反射光はレーザセンサ開口95を通過してレーザ送受光部71により受光される。レーザ送受光部71が収容されている空間である開口室Rは、前部カバー体32、フレーム部材35、下側平板体40、立壁部44、上側平板体46により区画されている。開口室Rにおけるレーザ送受光部71の後方のフレーム部材35は閉塞部材に相当する。
前部フレーム体31、前部カバー体32、上側平板体46、区画板63および蓋部材67により区画された空間は、空気集約室Sである。空気集約室Sは、空気導入口94から導入された空気を送風機34により送り出す前に集約する部屋である。空気集約室Sは、空気導入口94と連通するほかは密閉状態である。本実施形態では、空気に含まれている水分を吸収する水分吸収部材96が空気集約室Sに設けられている。水分吸収部材96は空気が通過し易いように、メッシュ構造となっている。水分吸収部材96の材料としては吸水性ポリマー、シリカゲル等であり、水分を吸収しやすい吸湿性材料であればよく、特に制限はない。
ところで、本実施形態では、空気導入口94の後方になるように、仕掛部材としての矩形の仕掛板97が前部天板55および前部フレーム体31に取り付けられている(図2、図7を参照)。図6に示すように、仕掛板97の上端98は前部天板55に固定されており、仕掛板97の後端99は隔壁部材36に当接する。仕掛板97の下端100は上側平板体46と離間している。仕掛板97の前端101は、前部カバー体32の側板部82と当接されている。図7に示すように、仕掛板97の板面は、前部カバー体32の側板部82の板面とほぼ平行であるが、仕掛板97における前端101付近は、折り目102が形成され、仕掛板97の先端は側板部82へ向かい、側板部82と当接している。
空気集約室Sの両側には、前部カバー体32、上側平板体46、前部天板55、区画板63により区画された空間である空気導入室Tが形成されている。空気導入室Tは、空気導入口94から取り込まれた空気を空気集約室Sへ向けて通過させる部屋である。空気導入口94から取り込まれる空気は、空気導入室Tにおいて仕掛板97によって下方へ向かい、仕掛板97および区画板63の下方を通り、空気集約室Sに導入される。したがって、空気導入室Tおよび空気集約室Sは、空気導入口94と送風機34との間に形成される給気通路に相当する。空気導入室Tにおける空気導入口94の下方は、仕掛板97と側板部82との間に形成され、空気導入口94から導入された空気が仕掛板97に沿って下方へ流れる下降通路部に相当する。
本実施形態では、空気導入室Tに備えられた仕掛板97が、空気導入口94から取り込まれた空気に含まれる水分を取り除く機能を備えている。仕掛板97には、走行時に空気導入口94から取り込まれた空気が当たり、空気に含まれる水分が仕掛板97に付着し、空気に含まれる水分が低減される。また、仕掛板97が空気導入口94から取り込まれた空気を下方へ案内することで、空気に含まれる水分をより付着させ易くする。
空気導入室Tおよび空気集約室Sは、給気通路に相当したが、送風機34の下方に設けた筒状部材74の内部の空間と、囲繞板73に囲まれた空間と、上側平板体46に形成されたレーザセンサ挿通孔53における間隙は、レーザ送受光部71と送風機34との間に形成される排気通路に相当する。
次に、本実施形態の小型牽引車10の作用について説明する。小型牽引車10は、レーザセンサ33からレーザ光を走査しつつ無人で自律的に走行する。図8に示すように、小型牽引車10の前進走行時では、左右一対の空気導入口94から空気導入室Tへ空気が取り込まれる。空気導入室Tにおける空気の圧力は、走行によって取り込まれた空気なので外気圧よりも高い。図9に示すように、空気が空気導入室Tに取り込まれるとき、空気は仕掛板97に当たり、仕掛板97によって下方へ案内され、仕掛板97および区画板63の下方を通って、空気集約室Sへ案内される。
小型牽引車10の走行時には、送風機34が駆動されているので、空気集約室Sへ案内された空気は上方へ向かい、水分吸収部材96を通過する。図9、図10に示すように、送風機34は空気集約室Sの空気を上方から吸い込み、下方へ向けて送り出す。送風機34から送り出された空気は、筒状部材74および囲繞板73内の空間にて圧力がさらに高められている。送風機34から送り出された空気は、筒状部材74を通過し、囲繞板73内の空間から間隙54を通じて、開口室Rに吹き出される。開口室Rに吹き出される空気は、レーザ送受光部71の周囲に流れる。なお、図8~図10では、空気導入室Tへ取り込まれる空気を白抜矢印により示し、図10では、レーザセンサ開口95から取り込まれる外気を点線矢印により示す。
小型牽引車10の走行時には、レーザセンサ開口95から空気が入り込む。しかし、レーザ送受光部71の周囲に流れる空気は、外気圧よりも高い空気の圧力をさらに送風機34によって高めているので、レーザセンサ開口95から取り込まれる空気は、送風機34から吹き付けられる空気に遮られ、レーザ送受光部71の周囲に流れることができない。また、仕切板72が備えられていることで、送風機34から吹き付けられる空気の圧力がレーザ送受光部71の周囲で低下し難くなる。
小型牽引車10は、空港において屋外で走行することが多い。このため雨天時においては、左右一対の空気導入口94から導入される空気には雨水が含まれる。空気が空気導入室Tに取り込まれるとき、空気が最初に仕掛板97に当たることにより、空気に含まれる雨水が仕掛板97に付着する。仕掛板97に雨水が付着することで、空気に含まれる雨水が低減される。また、仕掛板97に沿って空気が下方へ案内されることで、仕掛板97に雨水がより付着し易くなる。なお、空気に含まれる雨水は、空気導入室Tを区画する前部カバー体32、隔壁部材36、上側平板体46、前部天板55、区画板63にも付着可能である。
さらに、空気が空気集約室Sを通過するとき、水分吸収部材96が通過する空気の水分を吸収する。空気集約室Sを区画する前部カバー体32、隔壁部材36、上側平板体46、区画板63、蓋部材67にも付着可能である。したがって、送風機34によって吹き出される空気は、含まれる雨水が低減されているので、レーザ送受光部71の周囲に流れても、雨水が付着し難い。仕掛板97に付着した水分は仕掛板97から上側平板体46に滴下し、図示されない排水路を通じて排出される。
また、レーザセンサ開口95の上部前方に上側突出板51および立壁部52が設けられているので、上方からレーザセンサ開口95へ雨水は入り込み難い(図10を参照)。つまり、立壁部52を設けた上側突出板51は、レーザセンサ開口95へ雨水の進入を妨げる雨除けの庇として機能する。さらに、下側平板体40から前方へ突出する下側突出板45が備えられることで、路面からの雨水の跳ね返りによるレーザセンサ開口95へ雨水の進入は妨げられる。なお、小型牽引車10の一時的な停車時では、送風機34を継続して駆動する。
本実施形態の小型牽引車10は以下の効果を奏する。
(1)小型牽引車10が走行すると、空気が空気導入口94から導入され、導入された空気は給気通路である空気導入室Tおよび空気集約室Sを通り送風機34に供給される。送風機34は、供給された空気をレーザセンサ33のレーザ送受光部71に吹き付ける。空気導入室Tに仕掛板97が備えられているので、例えば、雨天時に空気導入口94から導入される空気に含まれる水分は、仕掛板97に付着する。このため、空気導入口94から導入される空気に含まれる水分は低減され、送風機34から吹き出される空気によるレーザ送受光部71への水分の付着を抑制することができる。
(2)仕掛板97が空気導入口94の後方に設けられている。空気導入口94から導入された空気は直ちに仕掛板97に当たるので、仕掛板97に直ぐに水分が付着する。このため、仕掛板97から離れた位置となる送風機34には水分が到達し難くなる。
(3)給気通路である空気集約室Sに、空気導入口94から導入された空気に含まれる水分を吸収する水分吸収部材96を設けたので、空気集約室Sにおいて水分吸収部材96が空気導入口94から導入される空気に含まれる水分を吸収する。したがって、空気導入口94から導入される空気に含まれる水分は、仕掛板97による水分の低減に加え、水分吸収部材96により低減され、送風機34から吹き出される空気によるレーザ送受光部71への水分の付着をより抑制することができる。また、水分吸収部材96は、例えば、霧雨のように取り込まれる空気に含まれる水分が微小であっても空気の水分を低減し易い。
(4)空気導入室Tは、下降通路部を有するので、空気導入口94から導入された空気が仕掛板97に沿って下方へ流れるので、空気が仕掛板97に沿って下方へ流れない場合と比較して、仕掛板97に水分が付着しやすい。その結果、送風機34から吹き出される空気によるレーザ送受光部71への水分の付着をより一層抑制することができる。
(5)レーザ送受光部71の前方に備えられ、レーザセンサ開口95を有する前部カバー体32と、レーザ送受光部71の後方に備えられ、レーザ送受光部71の後方を閉塞するフレーム部材35と、を備える。このため、走行時にレーザセンサ開口95から導入される空気は、レーザ送受光部71の後方のフレーム部材35によって、車体11の後方へ流れ込むことができない。このため、送風機34によってレーザ送受光部71に吹き付けられる空気の流れは、レーザセンサ開口95から導入される空気に遮られ難くなる。
(6)走行時に空気導入口94から空気が導入されるため、空気導入室Tにおける空気の圧力は外気圧よりも高くすることができる。そして、空気導入室Tにおける空気が空気集約室Sを通じて送風機34から吹き出されることにより、筒状部材74および囲繞板73内の空間にて圧力がさらに高められている。送風機34から送り出された空気は、レーザ送受光部71の周囲に流れ、レーザセンサ開口95から取り込まれる空気がレーザ送受光部71の周囲に流れることない。また、仕切板72が備えられていることで、送風機34から吹き付けられる空気の圧力がレーザ送受光部71の周囲で低下し難くなる。
(7)走行時に空気導入口94から空気が導入され、空気導入室Tにおける空気の圧力を外気圧よりも高くできるので、走行時に前方から空気を取り込まずに送風機を用いて空気を吹き出す場合と比較すると、送風機34の小型化を図ることができる。送風機34の小型化により、小型牽引車10の軽量化、設計自由度の向上が期待できる。
(8)送風機34へ取り込まれる空気に含まれている水分が、仕掛板97および水分吸収部材96により低減されているので、送風機34が空気に含まれる水分による悪影響を受け難くなり、送風機34の耐久性を向上させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、空気導入口の後方に仕掛部材としての仕掛板を配置したがこれに限らない。仕掛部材は、必ずしも空気導入口の後方でなくてもよく、例えば、空気導入室において空気導入口の側方であってもよい。また、仕掛部材は板でなくてもよく、仕掛部材の大きさや形状は自由であり、また、空気導入口から導入される空気の圧力が著しく低下しなければ、空気導入室において仕掛部材を自由に設けてもよい。
○ 上記の実施形態では、水分吸収部材が給気通路に備えられたが、これに限定されない。水分吸収部材は必須の要件ではなく、水分吸収部材を備えない走行体であってもよい。また、水分吸収部材を備える場合であっても、給気通路であれば水分吸収部材を備える位置は自由である。
○ 上記の実施形態では、水分吸収部材が給気通路の通路断面にわたって備えられたが、これに限定されない。水分吸収部材は、給気通路の通路断面にわたって備えることなく、単に給気通路の空気と触れることができるように備えられてもよい。
○ 上記の実施形態では、送風機が障害物検出器の上方に備えられたが、これに限定されない。送風機の位置は自由であり、障害物検出器の後方や側方に備えてもよい。この場合、障害物検出器と送風機との間の排気通路を屈曲させて形成してもよい。
○ 上記の実施形態では、障害物検出器としてレーザセンサを例示して説明したが、これに限らない。障害物検出器は、例えば、カメラであってもよい。この場合、レーザセンサと同様にカメラに備えられるレンズへの水分の付着を抑制できる。
○ 上記の実施形態では、給気通路は、空気導入口から導入された空気が仕掛部材によって下方へ流れる下降通路部を有するとしたが、これに限らない。下降通路部は、必須の要件ではなく、給気通路は、例えば、下降通路部を有しなくてもよい。
○ 上記の実施形態では、走行体としての無人小型牽引車の例について説明したが、走行体は無人小型牽引車に限定されない。走行体は、障害物検出器を備える走行体であればよい。なお、走行体が自律走行体である場合、無人搬送車や無人フォークリフト、あるいは無人トーイングトラクターでもよく、無人で自律的に走行可能な走行体であればよい。
10 小型牽引車
11 車体
31 前部フレーム体
32 前部カバー体
33 レーザセンサ(障害物検出器)
34 送風機
35 フレーム部材(閉塞部材)
36 隔壁部材
40 下側平板体
46 上側平板体
53 レーザセンサ挿通口(開口部)
55 前部天板
60 切り欠き
63 区画板
70 レーザ本体部
71 レーザ送受光部
72 仕切版
73 囲繞板
74 筒状部材
94 空気導入口
95 レーザセンサ開口
96 水分吸収部材
97 仕掛板(仕掛部材)
R 開口室
S 空気集約室
T 空気導入室

Claims (5)

  1. 車体と、
    前記車体の前部に搭載され、前記車体の前方の障害物を検出する障害物検出器と、を備える走行体において、
    前記障害物検出器に向けて空気を送り出す送風機と、
    前記車体の前部に設けられ、空気を導入する空気導入口と、
    前記空気導入口と前記送風機との間に形成される給気通路と、
    前記障害物検出器と前記送風機との間に形成される排気通路と、
    前記給気通路に設けられ、前記空気導入口から導入された空気に含まれる水分を付着させる仕掛部材と、を備えることを特徴とする走行体。
  2. 前記仕掛部材は、前記空気導入口の後方に設けられることを特徴とする請求項1記載の走行体。
  3. 前記給気通路に、前記空気導入口から導入された空気に含まれる水分を吸収する水分吸収部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の走行体。
  4. 前記給気通路は、前記空気導入口から導入された空気が前記仕掛部材によって下方へ流れる下降通路部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項記載の走行体。
  5. 前記障害物検出器の前方に備えられ、開口部を有する前部カバー体と、
    前記障害物検出器の後方に備えられ、前記障害物検出器の後方を閉塞する閉塞部材と、を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項記載の走行体。
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