JP2023062605A - 推薦装置、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】最適な広告媒体や広告の実施場所の推薦を行うことのできる推薦装置及びプログラムを提供する。【解決手段】推薦装置と、広告主端末と、ユーザ端末とが、ネットワークにより通信可能に接続される推薦システムにおいて、実施予定の広告について、広告に用いる広告媒体と広告の実施場所の少なくともいずれかの推薦を行う推薦装置3は、実施中の広告に用いられている広告媒体に付されたアドレスによるアクセスを行ったユーザ端末から、当該広告媒体と広告の実施場所を示すデータを受信する受信手段310と、当該広告媒体と広告の実施場所を含むアクセス履歴を記録する記録手段320と、実施予定の広告の特性を示す広告特性データを取得する取得手段330と、アクセス履歴に基づき、広告特性データに応じた広告媒体と広告の実施場所を抽出する抽出手段340と、を有する。【選択図】図6
Description
本発明は、広告媒体や広告の実施場所を推薦する推薦装置とそのプログラム等に関する。
動画広告、ウェブサイト内のバナー、ポップアップ広告、メール等のデジタル広告市場は毎年成長しているが、一方で、販促品の配布、看板、電車の中吊り広告などのアナログ広告も日常生活に違和感なく溶け込んでいる。特許文献1には、このようなアナログ広告の実施者と広告主とのマッチングを支援する情報処理システムについて開示されている。
従来のアナログ広告は、デジタル広告とは異なり、ユーザ(消費者)のアクセスによる広告結果の分析を行いにくく、その分析結果を用いた最適な広告媒体や広告の実施場所の推薦は行われていなかった。
例えば、特許文献1はアナログ広告の実施者と広告主とのマッチングを支援するものであるが、その支援方法は広告の実施者と広告主の入力情報に基づくものであり、上記の問題を解決するものではなかった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、最適な広告媒体や広告の実施場所の推薦を行うことのできる推薦装置等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、実施予定の広告について、広告に用いる広告媒体と広告の実施場所の少なくともいずれかの推薦を行うための推薦装置であって、実施中の広告に用いられている広告媒体に付されたアドレスによるアクセスを行ったユーザ端末から、当該広告媒体と広告の実施場所を示すデータを受信する受信手段と、当該広告媒体と広告の実施場所を含むアクセス履歴を記録する記録手段と、実施予定の広告の特性を示す広告特性データを取得する取得手段と、前記アクセス履歴に基づき、前記広告特性データに応じた広告媒体と広告の実施場所の少なくともいずれかを抽出する抽出手段と、を有することを特徴とする推薦装置である。
本発明の推薦装置は、実施中の広告について、当該広告に用いられている広告媒体に付されたアドレスによりアクセスを行ったユーザ端末から、当該広告媒体と広告の実施場所を示すデータをアクセス履歴として収集し、このアクセス履歴を用い、実施予定の広告の特性に応じた広告媒体や広告の実施場所を推薦することができる。これにより、従来のアナログ広告の課題であった、結果分析の難しさを解決し、最適な広告媒体や広告の実施場所の推薦を行うことができる。
前記受信手段は、前記ユーザ端末からユーザ属性のデータを受信し、前記記録手段は、前記ユーザ属性を含む前記アクセス履歴を記録することが望ましい。
これにより、実施予定の広告の特性のうち、ユーザの属性に応じた広告媒体や広告の実施場所の推薦を精度良く行うことができる。
これにより、実施予定の広告の特性のうち、ユーザの属性に応じた広告媒体や広告の実施場所の推薦を精度良く行うことができる。
前記推薦装置は、広告媒体の特性を示すデータを記憶部に記憶し、前記抽出手段は、当該データを用いて広告媒体の抽出を行うことも望ましい。また前記推薦装置は、広告の実施場所の特性を示すデータを記憶部に記憶し、前記抽出手段は、当該データを用いて広告の実施場所の抽出を行うことも望ましい。
これにより、広告媒体や広告の実施場所の特性を考慮し、広告媒体や広告の実施場所を推薦することができる。
これにより、広告媒体や広告の実施場所の特性を考慮し、広告媒体や広告の実施場所を推薦することができる。
第2の発明は、コンピュータを、実施予定の広告について、広告に用いる広告媒体と広告の実施場所の少なくともいずれかの推薦を行うための推薦装置であって、実施中の広告に用いられている広告媒体に付されたアドレスによるアクセスを行ったユーザ端末から、当該広告媒体と広告の実施場所を示すデータを受信する受信手段と、当該広告媒体と広告の実施場所を含むアクセス履歴を記録する記録手段と、実施予定の広告の特性を示す広告特性データを取得する取得手段と、前記アクセス履歴に基づき、前記広告特性データに応じた広告媒体と広告の実施場所の少なくともいずれかを抽出する抽出手段と、を有する推薦装置として機能させるためのプログラムである。
本発明により、最適な広告媒体や広告の実施場所の推薦を行うことのできる推薦装置等を提供できる。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.推薦システム1)
図1は、本発明の実施形態に係る推薦装置3を含む推薦システム1を示す図である。推薦システム1は、推薦装置3と、広告主端末5、ユーザ端末7とをネットワークにより通信可能に接続して構成される。推薦システム1は、実施予定の広告について、広告に用いる広告媒体101や広告の実施場所102の推薦を行うものである。
図1は、本発明の実施形態に係る推薦装置3を含む推薦システム1を示す図である。推薦システム1は、推薦装置3と、広告主端末5、ユーザ端末7とをネットワークにより通信可能に接続して構成される。推薦システム1は、実施予定の広告について、広告に用いる広告媒体101や広告の実施場所102の推薦を行うものである。
本実施形態では、広告を無償または有償の販促品の配布により実施するものとする。広告媒体101は広告の手段であり、この場合では販促品である。また広告の実施場所102は、販促品の配布を行っている各種の店舗や施設などである。ただし、広告はこれに限らず、各種のアナログ広告であってよい。一例として、ポスターの掲示による広告を行うことも可能であり、その場合は広告媒体101がポスターであり、広告の実施場所102はポスターの掲示場所になる。
また本実施形態では、後述するアクセス履歴収集用のウェブサイトにアクセスするためのアドレス(URL)等が、二次元コードCとして広告媒体101に付されている。ただし、アドレス等を広告媒体101に付す方法は特に限定されない。例えば、URL自体を直接広告媒体101に印刷してもよい。
推薦装置3は、本システムの管理者の端末であり、広告主に対し、最適な広告媒体や広告の実施場所の推薦を行う。
図2は推薦装置3のハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、推薦装置3は、例えば制御部31、記憶部32、通信部33等をバスにより接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができ、複数台のコンピュータにより推薦装置3を実現することもできる。
制御部31はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部32、ROMなどの記憶媒体に格納された推薦装置3の処理に係るプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部32、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部31が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
記憶部32はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、制御部31が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OSなどが格納される。これらのプログラムやデータは、制御部31により必要に応じて読み出され実行される。
通信部33はネットワーク等を介した通信を媒介する通信インタフェースであり、広告主端末5やユーザ端末7との間で通信を行う。
広告主端末5は、自身の商品について、これから広告を行いたい広告主が用いるコンピュータ端末である。本実施形態では商品の広告を行う場合を例に挙げて説明するが、各種のサービスについて広告を行う場合にも、本システムは適用可能である。
図3は広告主端末5のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、広告主端末5は、例えば制御部51、記憶部52、入力部53、表示部54、通信部55等をバスにより接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
制御部51、記憶部52、通信部55については前記した制御部31、記憶部32、通信部33と略同様である。
入力部53は広告主端末5に各種の設定入力を行うものであり、例えばキーボード、マウスなどである。また表示部54は広告主端末5の処理に係る各種の表示を行うものであり、例えば液晶ディスプレイ等である。
ユーザ端末7は、ユーザ(消費者)が用いるコンピュータ端末であり、例えばスマートフォンやタブレット端末などのカメラ付きの携帯端末により実現される。
図4はユーザ端末7のハードウェア構成を示す図である。ユーザ端末7は、例えば制御部71、記憶部72、通信部73、入力部74、表示部75、カメラ76、音声入出力部77等をバスにより接続して構成される。ただしユーザ端末7の構成はこれに限定されず、適宜変更可能である。
ユーザ端末7の制御部71、記憶部72、通信部73は、前記した制御部31、記憶部32、通信部33と略同様である。
表示部75は例えば液晶ディスプレイ等であり、入力部74としてのタッチパネルが設けられる。カメラ76は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備えたデジタルカメラである。また音声入出力部77は音声を入力するマイクや音声を出力するスピーカー等を備える。
図2に示すように、推薦装置3の記憶部32には、アクセス履歴100、媒体データ200、場所データ300、実施データ400、広告データ500等が格納されている。
アクセス履歴100は、前記のアドレスによる広告媒体101からのアクセス履歴を示すデータである。アクセス履歴100の詳細については後述する。
媒体データ200は、広告媒体101に関するデータである。媒体データ200は、例えば図5(a)に示すように、広告媒体101の媒体ID201、名称202、キーワード203、年齢204等のデータを紐づけたものである。
媒体ID201は広告媒体101を識別する識別情報であり、名称202は広告媒体101の名称(例えばクリアファイル、レジ袋、チラシ等)である。
キーワード203は、広告媒体101の特性を、形容詞その他の単語で形容したデータであり、例えば「ビジネスマン向け」「かわいい」「健康志向」「お手頃」などである。
年齢204は、広告媒体101の配布対象として想定されるユーザの人物像について、その年齢を広告媒体101の特性として示したデータである。
場所データ300は、広告の実施場所102に関するデータである。場所データ300は、例えば図5(b)に示すように、実施場所102の場所ID301、名称302、キーワード303、年齢304、広告媒体305等のデータを紐づけたものである。
場所ID301は広告の実施場所102を識別する識別情報であり、名称302は広告の実施場所102の名称である。名称302は例えば各種の店舗、施設の名称であり、店舗がチェーン店である場合は、フランチャイザー(本部)の名称を登録しても、個々の店舗の名称を登録してもよく、その双方を登録してもよい。
キーワード303は、広告の実施場所102の特性を、形容詞その他の単語で形容したデータであり、その内容は前記のキーワード203と同様である。
年齢304は、実施場所102に来ると想定されるユーザの人物像について、その年齢を実施場所102の特性として示したデータである。
広告媒体305は、各実施場所102で配布の準備がある広告媒体101を示すものであり、本実施形態では前記の媒体ID201による記録を行っている。
実施データ400は、広告の実施内容に関するデータである。実施データ400は、例えば図5(c)に示すように、実施中または実施済の広告の広告ID401に、当該広告に用いた広告媒体101の媒体ID201、当該広告を行った実施場所102の場所ID301、および商品ID501などのデータを紐づけたものである。広告ID401は実施した広告を識別する識別情報であり、商品ID501は、広告が実施された商品を識別する識別情報である。
広告データ500は、広告の内容に関するデータである。広告データ500の詳細については後述する。
図6は、推薦システム1の機能を示すブロック図である。図6に示すように、推薦システム1において、推薦装置3は受信手段310、記録手段320、取得手段330、抽出手段340等を有する。
受信手段310は、推薦装置3の制御部31が、実施中の広告に用いられている広告媒体101に付されたアドレスによるアクセスを行ったユーザ端末7から、当該広告媒体101と広告の実施場所102を示すデータを通信部33を介して受信するものである。
記録手段320は、推薦装置3の制御部31が、上記の広告媒体101と広告の実施場所102を含むアクセス履歴100を記録するものである。
取得手段330は、推薦装置3の制御部31が、実施予定の広告の特性を示す広告特性データを取得するものである。広告特性データの内容については後述する。
抽出手段340は、推薦装置3の制御部31が、アクセス履歴100に基づき、広告特性データに応じた広告媒体101と広告の実施場所102を抽出するものである。
(2.推薦システム1における処理)
次に、推薦システム1において実行される処理について説明する。本実施形態では、推薦システム1において、ユーザのアクセス履歴100の収集と、広告主に対する広告媒体101や広告の実施場所102の推薦が行われ、以下ではそれぞれの処理について説明する。
次に、推薦システム1において実行される処理について説明する。本実施形態では、推薦システム1において、ユーザのアクセス履歴100の収集と、広告主に対する広告媒体101や広告の実施場所102の推薦が行われ、以下ではそれぞれの処理について説明する。
(2-1.アクセス履歴100の収集)
図7は、推薦システム1において実行される処理のうち、アクセス履歴100の収集手順を示すフローチャートである。図7のS11~S12、S14はユーザ端末7の制御部71がユーザ端末7の各部を制御して実行する処置であり、S13、S15~S17は推薦装置3の制御部31が推薦装置3の各部を制御して実行する処理である。
図7は、推薦システム1において実行される処理のうち、アクセス履歴100の収集手順を示すフローチャートである。図7のS11~S12、S14はユーザ端末7の制御部71がユーザ端末7の各部を制御して実行する処置であり、S13、S15~S17は推薦装置3の制御部31が推薦装置3の各部を制御して実行する処理である。
前記したように、本実施形態では、各種の店舗や施設など、広告の実施場所102において広告媒体101である販促品の配布が行われ、この販促品に図1に示すように二次元コードCが形成されている。二次元コードCには、アクセス履歴収集用のウェブサイトのアドレスと、広告媒体101および広告の実施場所102(図5(c)の媒体ID201と場所ID301)に対応する広告ID401が記録されているものとする。
ユーザは、ユーザ端末7のカメラ76を起動して当該カメラ76により広告媒体101の二次元コードCを撮影し、ユーザ端末7は、二次元コードCを読取って上記のアドレスと広告ID401を取得する(S11)。ユーザ端末7は、上記のアドレスにより、推薦装置3が提供するアクセス履歴収集用のウェブサイトにアクセスし、広告ID401を推薦装置3に送信する(S12)。推薦装置3は広告ID401を受信する(S13)。
上記のウェブサイトは、その後、推薦装置3が提供するアクセス履歴収集用のアンケートサイトに遷移する。このアンケートサイトは、ユーザ属性をアクセス履歴として収集するためのものであり、ユーザ端末7の表示部75にはユーザ属性の入力画面(不図示)が表示される。ユーザは、当該入力画面において、ユーザの年齢、性別、職業などユーザ属性の入力を行う。ユーザ端末7は入力されたユーザ属性のデータを推薦装置3に送信し(S14)、推薦装置3はユーザ属性のデータを受信する(S15)。
上記のアンケートサイトは、ユーザ属性の送信後、推薦装置3や広告主のサーバ等によって提供される商品の広告サイトに遷移し、この広告サイトではアンケート回答の謝礼としてクーポンコードなどを発行する。しかしながらこれに限ることはなく、広告サイトに遷移せずにユーザ端末7での処理を終了することも可能である。
推薦装置3は、前記の実施データ400等を参照し、S13で受信した広告ID401に対応する広告媒体101の媒体ID201、実施場所102の場所ID301、商品ID501を取得する。そして、取得した媒体ID201、場所ID301、商品ID501に、S15で受信したユーザ属性を紐づけてアクセス履歴100として記録する(S16)。
図8はこのアクセス履歴100の例であり、本実施形態では、ユーザが広告媒体101から前記のアドレスによりアクセスを行うごとに、広告媒体101の媒体ID201、実施場所102の場所ID301、商品ID501、およびユーザ属性103等を紐づけたアクセス履歴100が蓄積される。アクセス履歴100は広告を実施した個々の商品について作成される。
蓄積された全ての商品についてのアクセス履歴100は、推薦装置3による広告結果の分析に用いられる。例えば、推薦装置3は、広告媒体101(媒体ID201)ごとのアクセス数の集計、実施場所102(場所ID301)ごとのアクセス数の集計、広告媒体101と実施場所102の組み合わせごとのアクセス数の集計、広告媒体101または実施場所102とユーザ属性103の組み合わせごとのアクセス数の集計などを行うことにより、広告結果の分析を行うことができる(S17)。
また、アクセス履歴100は既知の機械学習による分析に供することもでき、例えば、広告媒体101の媒体ID201や広告の実施場所102の場所ID301をラベルとする教師あり学習の結果から、広告媒体101や広告の実施場所102のそれぞれについて、有効であったユーザ属性103が分析結果として得られる。
さらに、推薦装置3は、個々の商品について、広告媒体101ごとのアクセス数の集計、実施場所102ごとのアクセス数の集計、広告媒体101と実施場所102の組み合わせごとのアクセス数の集計などを行い、その分析結果を広告効果として広告主に提供することもできる。
(2-2.広告媒体101等の推薦)
本実施形態では、以上のように収集されたアクセス履歴100に基づき、実施予定の広告について広告媒体101や広告の実施場所102(広告媒体101等ということがある)の推薦を行うことができるので、その手順について図9等を参照して説明する。
本実施形態では、以上のように収集されたアクセス履歴100に基づき、実施予定の広告について広告媒体101や広告の実施場所102(広告媒体101等ということがある)の推薦を行うことができるので、その手順について図9等を参照して説明する。
図9は、推薦システム1において実行される処理のうち、広告媒体101等の推薦手順を示すフローチャートである。図9のS21、S24、S27~S28は広告主端末5の制御部51が広告主端末5の各部を制御して実行する処理であり、S22~S23、S25~S26は、推薦装置3の制御部31が推薦装置3の各部を制御して実行する。
本実施形態において、商品の広告をこれから行いたい広告主は、推薦装置3によって提供されるウェブサイトに広告主端末5からアクセスし、表示部54に登録画面を表示させる。
図10はこの登録画面の例である。登録画面は、本システムに登録を行うためのものであり、基本情報510、ターゲット消費者属性520、展開エリア530等の入力欄が設けられる。
基本情報510は、広告主および広告を行う商品についての基本的な情報であり、広告主の識別情報(広告主ID)、商品の識別情報(商品ID)、商品の名称、商品の分類(カテゴリー)などのデータを入力することができる。
ターゲット消費者属性520は、広告を行う商品のターゲットとなるユーザ(消費者)の属性であり、ユーザの年齢、性別、職業、およびユーザの趣味・嗜好などを形容するキーワード等が、実施予定の広告の特性を示す広告特性データとして入力される。これらの広告特性データは、キーワード203、303(図5(a)、(b)参照)で示される広告媒体101、実施場所102の特性や、アクセス履歴100として収集されるユーザ属性103に対応している。
展開エリア530は、商品を展開するエリアであり、広告主が商品の販売等を行う地域が入力される。なお、登録画面としては、このほか、広告主が希望する広告媒体101(販促品)の配布数や単価などの入力を行うことも可能である。
広告主は、広告主端末5の表示部54に表示された上記の登録画面において基本情報510、ターゲット消費者属性520、展開エリア530等の入力を行い、登録ボタン540を選択する。すると、広告主端末5は、広告特性データであるターゲット消費者属性520を、基本情報510や展開エリア530等のデータと併せて推薦装置3に送信し(S21)、推薦装置3はこれらのデータを受信して取得する(S22)。図10の符号550は、全ての入力内容を一旦クリアし最初から入力をやり直すためのクリアボタンである。
なお、S22において、推薦装置3は、上記した基本情報510、ターゲット消費者属性520、展開エリア530等のデータを広告データ500として記憶部32に記録する。図11は広告データ500を示す図である。本実施形態では、前記した商品ID501を含む基本情報510、ターゲット消費者属性520、展開エリア530等が広告データ500として紐づけられる。
その後、推薦装置3は、アクセス履歴100に基づき、上記のターゲット消費者属性520(広告特性データ)に応じた広告媒体101等を抽出する(S23)。
その抽出方法は様々であるが、より簡単な例としては、例えば前記したS17での結果分析として、ユーザ属性103の各年齢層についてアクセス数の多かった広告媒体101を求め、ターゲット消費者属性520として入力された年齢について、上記アクセス数の多かった広告媒体101を抽出することができる。これは広告の実施場所102に関しても同様である。
また、既知のレコメンドのアルゴリズムを利用することもでき、その一例として、アイテムベース協調フィルタリング(例えば特開2005-167628号公報など)やコンテンツベースフィルタリング(例えば特開2011-135183号公報など)がある。
前者はユーザの行動履歴を元に推薦を行うものであり、例えば本実施形態に即した簡単な例で説明すると、広告を実施予定の商品Aと、過去に広告を行った商品Bとの類似度を、両商品A、Bのターゲット消費者属性520などから算出し、商品Aとの類似度が高い商品Bに興味をもったユーザは、商品Aにも興味を持ちやすいとして、商品Bの広告効果があった広告媒体101と広告の実施場所102の抽出を行う。
商品Bの広告効果があった広告媒体101等は、前記のS17で商品Bについてアクセス履歴100の分析を行うことで得られる。また前記したように、S17での機械学習による分析結果から、広告媒体101と広告の実施場所102のそれぞれについて有効であったユーザ属性103が得られるので、この関係を用い、商品Bのターゲット消費者属性520に対応するユーザ属性103に対して有効であった広告媒体101等を抽出することもでき、これにより当事者が考えてもいなかったような視点から広告媒体101等の推薦を行うことも可能である。
後者は、特徴ベクトルの算出結果を元に推薦を行うものであり、例えば本実施形態に即した簡単な例で説明すると、広告を行う商品Aについてターゲット消費者属性520の特徴ベクトルを算出し、一方、広告媒体101や広告の実施場所102についても、有効であったユーザ属性103の特徴ベクトルを算出する。そして、商品Aの特徴ベクトルとの類似度が高い特徴ベクトルを有する広告媒体101や広告の実施場所102を抽出する。
上記のユーザ属性103は、前記と同様、S17での機械学習による分析結果を用いて得ることができる。また、S17において、広告媒体101または広告の実施場所102とユーザ属性103の組み合わせごとにアクセス数を集計し、広告媒体101や広告の実施場所102について、最もアクセス数の多かったユーザ属性103とすることもできる。
なお、上記の両手法を組み合わせたハイブリッド的手法により広告媒体101や広告の実施場所102を抽出することも可能である。一例として、前者では商品Bの広告効果(例えばアクセス数)の高低の面から広告媒体101や広告の実施場所102に順位をつけることができ、後者では特徴ベクトルの類似度の面から広告媒体101や広告の実施場所102に順位をつけることができるので、両手法で順位の高い広告媒体101や広告の実施場所102を抽出することで、より効果の高い広告媒体101や広告の実施場所102を推薦することが可能である。
さらに、広告の実施場所102は、広告主が入力した展開エリア530のデータを用いてさらに絞り込むことも可能であり、例えば前記の手順で抽出された広告の実施場所102のうち、展開エリア530に含まれるものを最終的な推薦内容とすることができる。
抽出された広告媒体101等は、図10の登録画面からマッチング結果一覧ボタン560を選択することで閲覧できる。広告主端末5は、マッチング結果一覧ボタン560が選択されると、S23で抽出された広告媒体101等の表示要求を推薦装置3に送信する(S24)。
推薦装置3は、表示要求を受信する(S25)と、S23で抽出された広告媒体101等の一覧を広告主端末5に送信する(S26)。広告主端末5はこれを受信して(S27)、表示部54に表示する(S28)。
図12は、S28において広告主端末5の表示部54に表示される表示画面の例である。この例では、マッチング結果570としてS23で抽出された広告媒体101と広告の実施場所102の一覧が表示される。なお、広告媒体101に関しては、S23で抽出された広告媒体101のうち、上記の実施場所102で配布する準備のある広告媒体305(図5(b)参照)のみを、実施場所102ごとに表示している。
マッチング結果570としては、その他、広告媒体101の配布に係る費用、広告媒体101や広告の実施場所102のカテゴリー(例えば「文房具」や「飲食店」等の分類)、広告媒体101や広告の実施場所102の詳細等を表示してもよく、これらの情報を別ページで表示するためのハイパーリンクが設けられても良い。図12の符号580は、前画面(図10の登録画面)に戻るための戻るボタンである。
以上説明したように、本実施形態では、実施中の広告について、当該広告に用いられている広告媒体101に付されたアドレスによりアクセスを行ったユーザ端末7から、当該広告媒体101と広告の実施場所102を示すデータをアクセス履歴100として収集し、このアクセス履歴100を用い、実施予定の広告の特性に応じた広告媒体101や広告の実施場所102を推薦することができる。これにより、従来のアナログ広告の課題であった結果分析の難しさを解決し、最適な広告媒体や広告の実施場所の推薦を行うことができる。
また本実施形態では、ユーザ属性103をアクセス履歴100として収集することで、実施予定の広告のターゲット消費者属性520に応じた広告媒体101等の推薦を精度良く行うことができる。
しかしながら、本発明は以上の実施形態に限定されない。例えば本実施形態ではアクセス履歴100の収集の際にアンケートサイトでユーザ属性の入力を行っているが、広告媒体101等の推薦方法によってはユーザ属性の入力を省略することもできる。
例えば前記のS17における結果分析では、キーワード203(図5(a)参照)ごとに、そのキーワード203が付された広告媒体101(媒体ID201)についてアクセス数の集計を行うこともでき、この場合、前記のS23では、ターゲット消費者属性520として広告主により入力されたキーワードについて、上記アクセス数の多かった広告媒体101を抽出することができる。
これは広告の実施場所102に関しても同様であり、ユーザ属性の代わりに、広告媒体101の特性を示すキーワード203や広告の実施場所102の特性を示すキーワード303を用いる形となるのでユーザ属性の入力が不要になる。このように、媒体データ200や場所データ300を利用し、広告媒体101や広告の実施場所102の特性を考慮して広告媒体101や広告の実施場所102を推薦することもできる。
また本実施形態では、図10の登録画面で入力されたターゲット消費者属性520を実施予定の広告の広告特性データとし、S23における広告媒体101等の推薦に用いているが、実施予定の広告の特性はこれに限らず、例えば基本情報510として入力された商品のカテゴリーを用い、S23において、当該カテゴリーに応じた広告媒体101等の推薦を行うようにしてもよい。
この場合、例えばS17での結果分析として、広告を行った商品のカテゴリー(例えば「飲食物」など。広告データ500の基本情報510として登録されている)と広告媒体101の組み合わせごとに、アクセス数の集計を行うことができる。S23では、図10の登録画面の基本情報510として入力された商品のカテゴリーについて、上記アクセス数の多かった広告媒体101を抽出することができる。これは広告の実施場所102に関しても同様である。
また本実施形態の推薦装置3は、図8に示すアクセス履歴100のうち、広告の実施場所102の場所ID301の収集を、ユーザ端末7からの広告ID401の送信(図7のS12参照)により行っているが、ユーザ属性のアンケートサイトで広告の実施場所102のデータも入力し、前記のS14において、ユーザ属性と併せて推薦装置3に送信するようにしてもよい。
またアンケートサイトでは、前記したユーザ属性103のほか、商品に対しての興味の度合いや広告媒体101の満足度などのデータを入力し、推薦装置3は、これらのデータもアクセス履歴100として記録するようにしてもよい。
また本実施形態では、基本情報510、ターゲット消費者属性520、展開エリア530等の入力を広告主端末5で行っているが、広告主から依頼を受けた管理者が、推薦装置3にこれらのデータの入力を直接行うようにしてもよい。推薦装置3は入力を受け付け、基本情報510、ターゲット消費者属性520、展開エリア530等のデータを取得する。またS23で抽出された広告媒体101や広告の実施場所102は推薦装置3のモニター等に表示され、管理者は、表示内容に基づき、広告主に広告媒体101や広告の実施場所102のアドバイスを行う。
また本実施形態では、前記のS23において広告媒体101と広告の実施場所102の双方を抽出しているが、いずれか一方のみの抽出を行ってもよい。ただしその場合も、広告結果の分析の観点から、アクセス履歴100としては広告媒体101(媒体ID201)と広告の実施場所102(場所ID301)の双方を収集する。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:推薦システム
3:推薦装置
5:広告主端末
7:ユーザ端末
100:アクセス履歴
200:媒体データ
300:場所データ
310:受信手段
320:記録手段
330:取得手段
340:抽出手段
400:実施データ
500:広告データ
3:推薦装置
5:広告主端末
7:ユーザ端末
100:アクセス履歴
200:媒体データ
300:場所データ
310:受信手段
320:記録手段
330:取得手段
340:抽出手段
400:実施データ
500:広告データ
Claims (5)
- 実施予定の広告について、広告に用いる広告媒体と広告の実施場所の少なくともいずれかの推薦を行うための推薦装置であって、
実施中の広告に用いられている広告媒体に付されたアドレスによるアクセスを行ったユーザ端末から、当該広告媒体と広告の実施場所を示すデータを受信する受信手段と、
当該広告媒体と広告の実施場所を含むアクセス履歴を記録する記録手段と、
実施予定の広告の特性を示す広告特性データを取得する取得手段と、
前記アクセス履歴に基づき、前記広告特性データに応じた広告媒体と広告の実施場所の少なくともいずれかを抽出する抽出手段と、
を有することを特徴とする推薦装置。 - 前記受信手段は、前記ユーザ端末からユーザ属性のデータを受信し、
前記記録手段は、前記ユーザ属性を含む前記アクセス履歴を記録することを特徴とする請求項1記載の推薦装置。 - 前記推薦装置は、広告媒体の特性を示すデータを記憶部に記憶し、
前記抽出手段は、当該データを用いて広告媒体の抽出を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の推薦装置。 - 前記推薦装置は、広告の実施場所の特性を示すデータを記憶部に記憶し、
前記抽出手段は、当該データを用いて広告の実施場所の抽出を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の推薦装置。 - コンピュータを、
実施予定の広告について、広告に用いる広告媒体と広告の実施場所の少なくともいずれかの推薦を行うための推薦装置であって、
実施中の広告に用いられている広告媒体に付されたアドレスによるアクセスを行ったユーザ端末から、当該広告媒体と広告の実施場所を示すデータを受信する受信手段と、
当該広告媒体と広告の実施場所を含むアクセス履歴を記録する記録手段と、
実施予定の広告の特性を示す広告特性データを取得する取得手段と、
前記アクセス履歴に基づき、前記広告特性データに応じた広告媒体と広告の実施場所の少なくともいずれかを抽出する抽出手段と、
を有する推薦装置として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021172672A JP2023062605A (ja) | 2021-10-21 | 2021-10-21 | 推薦装置、およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021172672A JP2023062605A (ja) | 2021-10-21 | 2021-10-21 | 推薦装置、およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023062605A true JP2023062605A (ja) | 2023-05-08 |
Family
ID=86269864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021172672A Pending JP2023062605A (ja) | 2021-10-21 | 2021-10-21 | 推薦装置、およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023062605A (ja) |
-
2021
- 2021-10-21 JP JP2021172672A patent/JP2023062605A/ja active Pending
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