JP2023058222A - 輪軸移載装置、及び、移動装置 - Google Patents

輪軸移載装置、及び、移動装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2023058222000001
【課題】効率良く輪軸を地上レールと別の場所へ移載すること。
【解決手段】輪軸Wを搬送する搬送台車2を、地上レールR1の端部上の第1停止位置と、地上レールR1と別の場所である第2停止位置との間で、地上レールR1に対して直交する方向に走行させる。地上レールR1の端部と対向する位置に設置される移動装置1に、輪軸Wを保持するフォーク部12を、地上レールR1の端部上の前進位置P11と、前進位置P11より後退した後退位置P12との間で、スライドさせ、さらに、フォーク部12を昇降させる。搬送台車2と移動装置1を順に動作させることで、輪軸Wを地上レールR1から、地上レールR1と別の場所へ移載する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地上レールと別の場所へ輪軸を移載する輪軸移載装置、及び、移動装置に関する。
例えば、鉄道車両を検査・修繕(以下「検修」と略記する)する検修作業では、車体から分離された台車を解体し、部品を部品格納場所へ格納することが行われている。台車には、軸受けを介して車体を支える輪軸が含まれる。輪軸は、1t~2tもの重量物であるため、クレーンやフォークリフトを使用して地上レールと別の場所に移載される。
また例えば、回頭自在な走行車輪を備えた台車に、左右一対のフォークを、昇降自在、前後にスライド自在、間隔調整自在に設けた鉄道車輪輪軸無人搬送車を、磁気テープ誘導線に沿って無人で走行させ、輪軸を地上レールと別の場所へ移載する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10-279291号公報
クレーンやフォークリフトを使用して輪軸を移載する場合、有資格者による操作や作業補助が必要となり、作業効率が悪い。これに対して、鉄道車輪輪軸無人搬送車を用いれば、有資格者による操作や作業補助がなくても、輪軸を移載することができる。しかし、鉄道車輪輪軸無人搬送装置を用いて輪軸を移載する技術では、個別に、フォークを輪軸に対して位置合わせしたり、部品格納場所に対して輪軸を位置合わせしたりする必要があり、位置決め制御が複雑で、効率良く輪軸を移載できなかった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、地上レールと別の場所へ輪軸を移載する輪軸移載装置において、人手を介さずに、効率良く輪軸を地上レールと別の場所へ移載できる輪軸移載装置、及び、移動装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、(1)輪軸を搬入あるいは搬出する地上レールと、前記地上レールの端部と対向する位置に配置される移動装置と、前記地上レールに対して直交する方向に走行し、前記輪軸を搬送する搬送台車であって、前記地上レールの端部上の第1停止位置、又は、前記地上レールと別の場所である第2停止位置で停止する前記搬送台車と、を有し、前記移動装置は、前記輪軸を保持するフォーク部と、前記地上レールの端部に対して前記フォーク部を前後にスライドさせる前後スライド機構であって、前記地上レールの端部上の前進位置、又は、前記前進位置より後退した後退位置で、前記フォーク部を停止させる前記前後スライド機構と、前記フォーク部を昇降させる昇降機構と、を有し、前記移動装置と前記搬送台車を順に動作させることにより、前記輪軸を前記地上レールと別の場所へ移載すること、を特徴とする。
上記構成を有する輪軸移載装置は、搬送台車が第1停止位置で停止する場合、地上レールの端部と搬送台車と移動装置とが一義的に位置合わせされる。これにより、地上レール上又は搬送台車上の輪軸と移動装置のフォーク部とが位置合わせされ、移動装置がフォーク部を地上レールの端部に対して前進あるいは後退させ、さらに、フォーク部を昇降させることで、輪軸を地上レールと搬送台車との間で移載することができる。また、搬送台車が、第2停止位置で停止する場合、搬送台車と、地上レールの別の場所との位置合わせが行われ、第2停止位置で停止する搬送台車と、地上レールと別の場所との間で、輪軸を移載できる。よって、上記構成の輪軸移載装置によれば、個別に、フォーク部を輪軸に対して位置合わせしたり、地上レールと別の場所に対して輪軸を位置合わせしたりしなくても、搬送台車と移動装置を順に動作させるだけで、人手を介さずに、効率良く輪軸を地上レールと別の場所へ移載することができる。
(2)(1)に記載する輪軸移載装置において、前記輪軸は、車軸が一対の車輪に貫通され、前記車軸の軸端部が前記一対の車輪より外側に突き出しており、前記前後スライド機構は、前記フォーク部が上下方向にスライド可能に取り付けられる本体部を介して、前記フォーク部をスライドさせること、前記フォーク部は、前記本体部にスライド可能に連結される連結体と、前記連結体に接合され、前記車軸の前記軸端部を下側から支持する一対のアームと、を有し、前記連結体が前記本体部に連結する部分の全長が、前記一対のアームの全長より長いこと、が好ましい。
上記構成を有する輪軸移載装置は、1t~2tもの重量物である輪軸の荷重が一対にアームに作用する場合でも、連結体が本体部から外れにくいので、移動装置が地上レールと搬送台車との間で輪軸を安定して移動させることができる。
(3)(1)又は(2)に記載する輪軸移載装置において、前記輪軸に回動可能に保持される回動部材に装着可能な装着部材を有し、前記フォーク部は、前記フォーク部に保持される前記輪軸より上方に設けられ、前記装着部材が着脱可能に取り付けられる取付フレームを有すること、が好ましい。
上記構成を有する輪軸移載装置は、装着部材を用いて輪軸の回動部材をサポートするので、移動装置が輪軸を昇降させる際に、回動部材が自重で回動する勢いで輪軸がフォーク部から脱落することを防止できる。
(4)(1)から(3)の何れか1つに記載する輪軸移載装置において、前記搬送台車は、移動装置側の第1走行路に沿って転動する第1車輪及び第2車輪と、前記移動装置と反対側の第2走行路に沿って転動する第3車輪及び第4車輪と、を有し、前記地上レールは、前記第2走行路を横切って前記第1走行路と前記第2走行路との間まで形成されたレール溝に、内設されており、前記搬送台車は、前記第3車輪と前記第4車輪との間に、1又は2以上の補助輪が配設されていること、が好ましい。
上記構成を有する輪軸移載装置は、例えば、第2走行路の走行面と地上レールとの間に形成された段差、あるいは、第2走行路と地上レールとの間に形成されたクリアランスを、搬送台車が通過する際に、補助輪が搬送台車を支える。そのため、段差やクリアランスによって搬送台車が傾き、輪軸が搬送台車上で位置ずれしたり、搬送台車から脱落したりするのを防止できる。
(5)(1)から(4)の何れか1つに記載する輪軸移載装置において、前記搬送台車の走行路を挟んで前記移動装置と対向する位置に配設され、前記走行路への進入を防止するインタロック装置と、前記インタロック装置が前記走行路への進入を防止している場合に、前記搬送台車の走行を許可し、前記インタロック装置が前記走行路への進入を防止していない場合に、前記搬送台車の走行を許可しない走行制御装置と、を有すること、が好ましい。
上記構成を有する輪軸移載装置は、例えば、作業者が移動装置付近にいるときに、搬送台車が第2停止位置から第1停止位置へ走行したり、第1停止位置から第2停止位置へ走行したりすることを防止し、安全性を確保できる。
(6)(1)から(5)の何れか1つに記載する輪軸移載装置において、前記搬送台車は、パレットを介して前記輪軸が搭載されるものであり、前記搬送台車の走行方向に対して直交する方向に前記パレットを移動させるパレット移動機構を有し、前記搬送台車が前記第2停止位置に停止している場合に前記パレット移動機構を駆動させること、が好ましい。
上記構成を有する輪軸移載装置は、搬送台車が第2停止位置で停止した場合にパレット移動機構を、輪軸を搬送先に対して位置合わせし、自動で、搬送台車にパレットを搭載したり、搬送台車からパレットを払い出したりすることができる。
(7)地上に敷設された地上レールと対向する位置に配置される移動装置であって、輪軸を保持するフォーク部と、前記地上レールの端部に対して前記フォーク部を前後にスライドさせる前後スライド機構であって、前記地上レールの端部上の前進位置、又は、前記前進位置より後退した後退位置で、前記フォーク部を停止させる前記前後スライド機構と、前記フォーク部を昇降させる昇降機構と、を有し、前記フォーク部を順に動作させることにより、前記地上レールと、前記地上レールの端部上で停止する搬送台車との間で、前記輪軸を移載すること、を特徴とする。
上記構成を有する移動装置は、地上レールの端部上の前進位置と、当該前進位置より後退した後退位置と、の間でフォーク部をスライドさせる。移動装置は、地上レールの端部に対向する位置に配置され、搬送台車は、地上レールの端部上で停止する。そのため、移動装置は、個別に、地上レールの端部に搬入された輪軸に対してフォーク部を位置合わせしたり、フォーク部が保持する輪軸を搬送台車に対して位置合わせしたりしなくても、フォーク部を順に動作させることで、人手を介さずに、効率良く輪軸を地上レールと搬送台車との間で移載することができる。
本発明によれば、地上レールと別の場所へ輪軸を移載する輪軸移載装置において、輪軸を移載する際の位置決めが容易で、効率良く輪軸を移載できる技術を実現することができる。
本発明の実施形態に係る輪軸移載装置の平面図である。 移動装置の側面図である。 移動装置の平面図である。 移動装置の正面図である。 前後スライド機構の平面図である。 前後スライド機構の側面図である。 前後スライド機構の正面図である。 搬送台車の平面図である。 搬送台車の側面図である。 搬送台車の背面図である。 搬送台車の正面図である。 制御ブロック図である。 入庫動作を説明する図である。 出庫動作を説明する図である。
以下に、本発明の実施形態に係る輪軸移載装置、及び、移動装置について図面に基づいて説明する。本形態の輪軸移載装置は、例えば、台車検修ライン設備に適用され、輪軸を搬送する搬送台車と、地上レールと搬送台車との間で輪軸を移動させる移動装置と、を有する。
<輪軸移載装置の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係る輪軸移載装置100の平面図である。輪軸移載装置100は、地上レールR1と、ガイドレールR2と、移動装置1と、搬送台車2と、インタロック装置4と、操作盤5と、を備える。輪軸移載装置100は、一定の動作をする移動装置1と搬送台車2を順に動作させることで、地上レールR1と部品格納場所との間で輪軸Wを移載するように構成されている。
地上レールR1は、輪軸Wを搬入あるいは搬出するための軌道レールである。ガイドレールR2は、地上レールR1に対して直交する方向に沿って敷設され、搬送台車2を案内するレールである。地上レールR1は、搬送台車2の移動装置1側の車輪が走行する第1走行路D1と、搬送台車の移動装置1と反対側の車輪が走行する第2走行路D2との間、より詳しくは、第1走行路D1の手前まで設けられ、第2走行路D2を横切って敷設されている。
搬送台車2は、パレット6を介して輪軸Wが搭載され、輪軸Wを搬送する装置である。搬送台車2は、ガイドレールR2に沿って図中左右方向に走行し、図中二点鎖線で示す第1停止位置、又は、図中実線で示す第2停止位置で停止する。第1停止位置は、搬送台車2が地上レールR1の端部上で停止する位置である。第2停止位置は、搬送台車2が地上レールR1と別の場所で停止する位置である。本形態では、第2停止位置は、部品格納場所である。搬送台車2の構成は後述する。
移動装置1は、地上レールR1の端部と対向して配置され、地上レールR1と搬送台車2との間で輪軸Wを移動させる装置である。移動装置1は、輪軸Wを保持するフォーク部12を前進または後退させる機能と、フォーク部12を昇降させる機能を有する。移動装置1の構成は後述する。
インタロック装置4は、搬送台車2の走行路(第1走行路D1、第2走行路D2)を介して移動装置1と対向する位置に配設され、作業者が搬送台車2の走行路へ進入することを防止する装置である。インタロック装置4は、一対の支柱41,42に、バリアリール43と、バリアリール43の両端に設けたインタロックプラグ44,45と、をそれぞれ着脱可能に装着して構成されている。
操作盤5は、輪軸移載装置100を操作する装置である。操作盤5は、操作リモコン51を備える。操作盤5は、バリアリール43が支柱41,42に装着されている状態と、インタロックプラグ44,45が支柱41,42に装着されている状態を検知できる。操作盤5は、バリアリール43とインタロックプラグ44,45が全て支柱41,42に装着されていることを検知した場合、インタロック装置4が搬送路への進入を防止する施錠モードであると判断する。一方、操作盤5は、バリアリール43とインタロックプラグ44,45の少なくとも1つが支柱41,42から外されていることを検知した場合、インタロック装置4が搬送路への進入を防止しない解錠モードであると判断する。また、操作盤5は、インタロックプラグ45が外されている場合、操作リモコン51を使用可能とし、インタロックプラグ45が外されていない場合、操作リモコン51を使用可能としない。
<移動装置の構成について>
移動装置1の構成について、図2~図4を参照して説明する。図2は、移動装置1の側面図である。図3は、移動装置1の平面図である。図4は、移動装置1の正面図である。移動装置1は、基台部13と、本体部11と、フォーク部12と、昇降機構14と、前後スライド機構15と、を備える。
図2に示すように、基台部13は、一対のベースフレーム131,131が地上レールR1の端部を延長した延長線上に配設されるように、地面に固定されている。図2~図4に示すように、本体部11は、6本のフレームを溶接して直方体状に形成したものである。本体部11は、ベースフレーム131,131にスライド可能に保持されている。
図2に示すように、フォーク部12は、本体部11の地上レールR1側に、上下方向にスライド可能に取り付けられている。図2~図4に示すように、フォーク部12は、連結体121と、一対のアーム122,122を備える。
図3及び図4に示すように、輪軸Wは、一対の車輪Wa,Waに車軸Wbが貫通して設けられ、車軸Wbの軸端部Wb1,Wb2が車輪Wa,Waより外側に突き出している。連結体121は、一対の縦梁を2本の横梁に結合することにより、構成されている。連結体121の構造はこれに限らず、縦梁と横梁の数が本形態と異なってもよいし、1枚の板で連結体121を構成してもよい。連結体121は、車軸Wbと同程度の横幅を有する。
図2及び図3に示すように、一対のアーム122,122は、地上レールR1側に突き出すように、連結体121の下部に接合されている。本体部11がベースフレーム131,131に沿ってスライドする際に一対のアーム122,122がベースフレーム131,131に干渉しないように、一対のアーム122,122は、図3及び図4に示すように、一対のベースフレーム131,131より外側に配設されている。また、一対のアーム122,122は、輪軸Wの軸端部Wb1,Wb2を保持できる間隔を空けて、配設されている。
図2及び図3に示すように、一対のアーム122,122の先端部には、軸端部Wb1,Wb2を保持するための保持部材127が取り付けられている。図2に示すように、保持部材127は、車軸Wbとフォーク部12との位置合わせを行うと共に、輪軸Wの落下を防止するため、軸端部Wb1,Wb2に接する面がV字形状に形成されている。
図4に示すように、本体部11の左右両側には、フォーク部12を上下方向に案内する一対のマスト111,111が設けられている。図2及び図3に示すように、フォーク部12は、カムフォロア124,125とローラフォロア126がローラベース123を介して連結体121に取り付けられ、カムフォロア124,125とローラフォロア126がマスト111に沿って転動することにより、本体部11に対して低摺動で上下方向にスライドする。
図2及び図4に示すように、フォーク部12は、フォーク部12に保持される輪軸Wより上方に、取付フレーム128が設けられている。取付フレーム128は、輪軸Wの車軸Wbに回動可能に保持されるギヤボックスWc(後述する図13等参照)に装着された吊り具19が、着脱可能に取り付けられる取付部128aを備える。複数のタイプの輪軸Wに対応するため、取付フレーム128には、図2に示すように、取付部128aが複数設けられている。なお、ギヤボックスは「回動部材」の一例である。
図2に示すように、昇降機構14は、本体部11の上部に配設され、フォーク部12を本体部11に対して昇降させるものである。
図2及び図4に示すように、昇降機構14は、本体部11の上部中央付近にリフトモータ141が配設され、そのリフトモータ141にリフト用駆動ギヤ142が連結されている。本体部11は、リフトモータ141の前側(地上レールR1側)と後ろ側(地上レールR1と反対側)において、前方ギヤ軸145と後方ギヤ軸150を回転可能に軸支している。リフト用従動ギヤ143は、前方ギヤ軸145に一体的に取り付けられている。リフト用駆動ギヤ142とリフト用従動ギヤ143にはチェーン144が巻回され、リフトモータ141の回転に応じて前方ギヤ軸145が回転される。
図3に示すように、前方ギヤ軸145と後方ギヤ軸150の両端部には、それぞれ、前方リフトギヤ146と後方リフトギヤ147が一体的に取り付けられている。前方リフトギヤ146と後方リフトギヤ147には、リフトチェーン148が巻回されている。リフトチェーン148は、図2及び図4に示すように、一端がフォーク部12に結合され、他端がカウンタウエイト149に結合されており、前方ギヤ軸145(リフトモータ141)の回転に応じてフォーク部12が昇降する。
図2に示すように、前後スライド機構15は、本体部11の下部に配設され、フォーク部12を水平方向にスライドさせるものである。前後スライド機構15は、地上レールR1の端部上の前進位置P11(後述する図13参照)、又は、前進位置より後退した後退位置P12(後述する図13参照)で、フォーク部12を停止させる。図5は、前後スライド機構15の平面図である。図6は、前後スライド機構15の側面図である。図7は、前後スライド機構15の正面図である。
図5に示すように、前後スライド機構15は、一対のベースフレーム131,131の上面に、それぞれ、リニアガイドレール158が固定されている。図6に示すように、リニアブロック159は、リニアガイドレール158にスライド可能に係合され、本体部11の下面に固定されている。
図6及び図7に示すように、前後スライド機構15は、本体部11の下部中央付近にスライドモータ151が配設され、そのスライドモータ151にスライド用駆動ギヤ152が連結されている。本体部11は、ピニオン軸155を回転可能に軸支している。図5~図7に示すように、スライド用従動ギヤ153は、ピニオン軸155に一体的に取り付けられている。スライド用駆動ギヤ152とスライド用従動ギヤ153には、図示しないチェーンが巻回され、スライドモータ151の回転に応じてピニオン軸155が回転する。
図5及び図7に示すように、ピニオン軸155の両端部には、ピニオン156,156が一体的に取り付けられている。ピニオン156,156は、ベースフレーム131,131に固定されたピニオンラック157,157にそれぞれ係合し、ピニオン軸155(スライドモータ151)の回転に応じて本体部11に推力を付与する。
図5に示すように、基台部13には、前方ストッパ部材133と後方ストッパ部材134が配設されている。本体部11は、前方当接部材113と後方当接部材114が下面に取り付けられている。本体部11は、前方当接部材113が前方ストッパ部材133に係止されることにより、地上レールR1の端部へ向かってスライドする前進移動が制限される。また、本体部11は、後方当接部材114が後方ストッパ部材134に係止されることにより、地上レールR1の端部と反対側へ向かってスライドする後退移動が制限される。
移動装置1は、図3に示す昇降状態検出用リミットスイッチ18により、フォーク部12の上下方向の位置が検出される。また、移動装置1は、図7に示す前後スライド状態検出用リミットスイッチ16により、フォーク部12(本体部11)の前後方向の位置が検出される。移動装置1は、図6に示すように、リフトモータ141と、スライドモータ151と、昇降状態検出用リミットスイッチ18と、前後スライド状態検出用リミットスイッチ16が、本体部11の下方に設けられた移動装置用ケーブルベア(登録商標)17を介して、操作盤5に接続されている。
<搬送台車の構成について>
搬送台車2の構成について、図8~図11を参照して説明する。図8は、搬送台車2の平面図である。図9は、搬送台車2の側面図である。図10は、搬送台車2の背面図である。図11は、搬送台車2の正面図である。なお、図8では、図面を見やすくするために、ローラ317A,317Bを二点鎖線で記載している。
図8に示すように、搬送台車2は、一対の駆動輪22A,22Bと一対の従動輪23A,23Bとが台車フレーム21に取り付けられている。駆動輪22Aは「第1車輪」の一例である。従動輪23Aは「第2車輪」の一例である。駆動輪22Bは「第3車輪」の一例である。従動輪23Bは「第4車輪」の一例である。駆動輪22Bと従動輪23Bとの間には、2個の補助輪24が配設されている。なお、補助輪24の数は、1個あるいは3個以上でもよい。
図10に示すように、一対の駆動輪22A,22Bは、台車フレーム21に固定された走行モータ25にカップリング26A,26Bを介して駆動輪軸27A,27Bが連結されている。図8及び図11に示すように、搬送台車2は、ガイドレールR2に沿って転動する複数のカムフォロア33を備え、走行モータ25の回転に応じて直線往復運転される。
図8に示すように、搬送台車2には、パレット6を搬送台車2に搭載または払い出すためのパレット移動機構31を備える。パレット移動機構31は、パレット移載モータ311と、第1パレット移載用駆動ギヤ312と、第2パレット移載用従動ギヤ313と、パレット移載用ギヤ軸315と、一対のパレット移載用伝動ギヤ316A,316Bと、第1ローラコンベア317Aと、第2ローラコンベア317Bと、を備えている。
図8及び図9に示すように、第1ローラコンベア317Aと第2ローラコンベア317Bは、複数のローラが同期して回転されることで、パレット6を搬送台車2に自動的に搭載又は払い出す装置である。第1ローラコンベア317Aと第2ローラコンベア317Bは、それぞれ、搬送台車2の走行方向に対して直交する方向に、複数のローラを並設するように、台車フレーム21に配設されている。
パレット移載モータ311は、第1ローラコンベア317Aと第2ローラコンベア317Bとの間に配設され、第1パレット移載用駆動ギヤ312と連結されている。パレット移載用ギヤ軸315は、第1ローラコンベア317Aと第2ローラコンベア317Bとの間に架設されている。一対のパレット移載用伝動ギヤ316A,316Bは、パレット移載用ギヤ軸315の両端部に一体的に取り付けられ、パレット移載モータ311の回転に応じて回転する。
第1ローラコンベア317Aは、各ローラのローラ軸にスプロケットが設けられ、それらのスプロケットとパレット移載用伝動ギヤ316Aに伝動チェーンが巻回されている。また、第2ローラコンベア317Bは、各ローラのローラ軸にスプロケットが設けられ、それらのスプロケットとパレット移載用伝動ギヤ316Bに伝動チェーンが巻回されている。よって、第1ローラコンベア317Aと第2ローラコンベア317Bは、一対のパレット移載用伝動ギヤ316A,316B(パレット移載モータ311)の回転に応じて、各ローラが同一方向に同期して回転し、搬送台車2の走行方向に対して直交する方向にパレット6を移動させることができる。
図8に示すように、搬送台車2は、パレット6の搬入口と反対側に、パレット6の移動を制限する移動制限部材35が設けられ、パレット6の搬入時にパレット6が搬送台車2から脱落することが防止される。また、搬送台車2は、パレット位置検出用リミットスイッチ37により、パレット6の位置が検出される。なお、図8及び図9に示すように、パレット6は、移動制限部材35とパレット位置検出用リミットスイッチ37により、搬送台車2に対して位置決めされる。
搬送台車2は、図8及び図11に示すように、ガイドレールR2に沿って設けられた台車位置検出用リミットスイッチ8により、位置を検出される。なお、図1に示すように、台車位置検出用リミットスイッチ8は、第1停止位置を検出するためのリミットスイッチ8Aと、第2停止位置を検出するためのリミットスイッチ8Bとを含む。
搬送台車2は、図10に示すように、走行モータ25と、パレット移載モータ311と、パレット位置検出用リミットスイッチ37と、台車位置検出用リミットスイッチ8と、は、ガイドレールR2の側方に設けられた搬送台車用ケーブルベア3を介して、操作盤5に接続されている。
<パレットの構成について>
図9~図11に示すように、パレット6は、輪軸Wを構成する一対の車輪Wa,Waをクランプする一対のクランプ部61を備えている。図9に示すように、クランプ部61は、地上レールR1のレール間隔と同じ間隔で配設され、搬送台車2が第1停止位置で停止したときに、地上レールR1のほぼ真上に配置される。図10に示すように、クランプ部61は、クランプ面61A、61Bに傾斜を備え、車輪Waの径が異なる輪軸Wについてパレット6(搬送台車2)に対する車軸Wbの位置を自動的に調整できるようにしている。
<制御構成について>
図12は、制御ブロック図である。操作盤5は、操作リモコン51と、制御基板52と、操作部53と、通信インタフェース(以下「通信IF」とします)54と、を備えている。操作部53は、操作盤5のハウジングの内部に設けられ、管理者のみが操作でき、作業者は操作できない。一方、操作リモコン51は、操作盤5のハウジングの外部に設けられ、管理者だけでなく、作業者も操作できる。
操作部53は、位置調整スイッチや電源投入スイッチなど、各種操作を受け付けるスイッチを含む。通信IF54は、外部装置との通信を制御するハードウェアを含む。制御基板52は、周知のマイクロコンピュータであって、CPU56とメモリ57とを備える。メモリ57には、各種のプログラムやデータが記憶されている。メモリ57は、一時的な記憶領域としても利用される。CPU56は、メモリ57に記憶されたプログラムを読み出し、メモリ57にデータを読み書きしながら各種の処理を実行する。
制御基板52は、通信IF54を介して、リフトモータ141、スライドモータ151、昇降状態検出用リミットスイッチ18、前後スライド状態検出用リミットスイッチ16に通信可能に接続されている。また、制御基板52は、通信IF54を介して、走行モータ25、パレット移載モータ311、パレット位置検出用リミットスイッチ37、台車位置検出用リミットスイッチ8に通信可能に接続されている。さらに、制御基板52は、通信IF54を介して搬送台車2の動作を制御する。また、制御基板52は、通信IF54を介して、インタロック装置4に接続されている。
制御基板52は、操作部53あるいは操作リモコン51を介して指示を受け付けると、昇降状態検出用リミットスイッチ18、前後スライド状態検出用リミットスイッチ16、パレット位置検出用リミットスイッチ37、台車位置検出用リミットスイッチ8から検出信号を受信し、受信した検出信号に基づいて搬送台車2や移動装置1(フォーク部12)の動作を制御することにより、受け付けた指示に対応する動作を輪軸移載装置100に実行させる。また、制御基板52は、インタロック装置4が搬送台車2の走行路への進入を防止しているか否かを検出し、その検出結果に基づいて搬送台車2の走行を許可する機能を有する。
<輪軸移載装置の動作説明>
続いて、輪軸移載装置100の動作について、地上レールR1の端部に搬入した輪軸Wを部品格納場所に移載する入庫動作と、部品格納場所から地上レールR1に輪軸Wを移載する出庫動作と、に分けて説明する。部品格納場所は「地上レールR1と別の場所」の一例である。
<入庫動作>
図13は、入庫動作を説明する図である。なお、輪軸移載装置100の動作は、基本的にCPU56が主体になって行うが、説明の便宜上、輪軸移載装置100、移動装置1、搬送台車2を主体として説明することがある。
図13(a)に示すように、輪軸移載装置100は、入庫動作前、移動装置1がフォーク部12を後退位置P12まで後退させ、さらに、フォーク部12を昇降範囲の下限となる原位置P21まで下降させている。また、搬送台車2は、第2停止位置で停止している。この状態で、作業者が、例えば、インタロック装置4のインタロックプラグ44を外し、バリアリール43を支柱42から外して、インタロック装置4を解錠モードにする。その後、作業者は、地上レールR1で待機している輪軸Wを手で押して、地上レールR1の端部まで搬入する。
輪軸移載装置100は、インタロック装置4が解錠モードであると判断した場合、搬送台車2への電力供給を停止し、搬送台車2の走行を許可しない。
移動装置1は、地上レールR1の端部まで輪軸Wが搬入され、インタロック装置4が施錠モードにされると、スライドモータ151を駆動し、図13(b)に示すように、フォーク部12を原位置P21に配置したまま、フォーク部12を後退位置P12から前進位置P11まで前進させる。これにより、一対のアーム122に設けた保持部材127が、輪軸Wの軸端部Wb1,Wb2の下方に配置される。なお、地上レールR1まで輪軸Wが搬入されたことをリミットスイッチなどで検出して自動的にフォーク部12を前進させてもよい。
例えば、作業者は、フォーク部12が前進位置P11で停止したことを確認したら、インタロックプラグ45を外し、操作リモコン51を使用可能にする。その後、作業者は、図13(c)に示すように、操作リモコン51を用いてフォーク部12を原位置P21から、地上レールR1に配置される輪軸Wに吊り具19を脱着する脱着位置P22までフォーク部12を上昇させる。このとき、輪軸Wは、軸端部Wb1,Wb2が保持部材127のV字形状の面に倣って移動し、車軸Wbがフォーク部12に対して自動的に位置合わせされる。
作業者は、インタロック装置4のインタロックプラグ44を外し、バリアリール43を支柱42から外して、インタロック装置4を解錠モードとする。そして、作業者は、フォーク部12に保持された輪軸WのギヤボックスWcに吊り具19の一端を装着し、吊り具19の他端をフォーク部12の取付部128aに取り付ける。作業者は、ギヤボックスWcを持ち上げるように、吊り具19の長さを調整する。これにより、輪軸Wは、吊り具19によりギヤボックスWcが回動しないようにサポートされ、フォーク部12の昇降時にギヤボックスWcが回動してフォーク部12から落下することを防止できる。なお、インタロック装置4が解錠モードである間、搬送台車2には電力が供給されず、吊り具19を装着する作業者の安全性が担保される。
作業者は、吊り具19の装着が完了したら、インタロック装置4のバリアリール43とインタロックプラグ44、45を支柱41,42に装着する。これにより、解錠モードが施錠モードに切り換えられる。
すると、移動装置1は、図13(d)に示すように、リフトモータ141を駆動させ、脱着位置P22から、搬送台車2より上方に輪軸Wを持ち上げる上限位置P23まで、フォーク部12を上昇させる。
輪軸移載装置100は、フォーク部12が上限位置P23まで上昇したことを昇降状態検出用リミットスイッチ18が検出すると、搬送台車2の走行モータ25に電力を供給し、搬送台車2を第2停止位置から第1停止位置まで走行させる。
なお、バリアリール43とインタロックプラグ44,45の何れかが外されている場合、輪軸移載装置100は、インタロック装置4が解錠モードであると判断する。この場合、輪軸移載装置100は、搬送台車2の走行モータ25に電力を供給せず、搬送台車2を走行させない。このように、輪軸移載装置100は、インタロック装置4が走行路への進入を防止している場合(施錠モードである場合)に限り、搬送台車2を走行させるので、作業者が走行路にいる状態で搬送台車2が走行することを回避できる。
ここで、輪軸移載装置100は、第2停止位置から第1停止位置へ走行する前に、パレット位置検出用リミットスイッチ37の検出信号に基づいて、空のパレット6が搬送台車2に搭載されているか否かを判断する。輪軸移載装置100は、例えば、搬送台車2が空のパレット6を搭載していないと判断する場合、搬送台車2のパレット移載モータ311を駆動させ、第1及び第2ローラコンベア317A,317Bのローラを同期して回転させる。これにより、パレット6がローラの回転に従って搬送台車2に移載される。輪軸移載装置100は、パレット位置検出用リミットスイッチ37を用いて、パレット6が搬送台車2上で停止したことを検出すると、パレット移載モータ311への電力供給を停止する。これにより、空のパレット6が搬送台車2に搭載される。
搬送台車2に搭載されたパレット6は、移動制限部材35とパレット位置検出用リミットスイッチ37により搬送台車2に対して位置合わせされている。そのため、パレット6のクランプ部61は、搬送台車2に対して一義的に位置合わせされる。
輪軸移載装置100は、台車位置検出用リミットスイッチ8を用いて、搬送台車2を第1停止位置に正確に停止させる。そのため、第1停止位置で停止する搬送台車2は、パレット6のクランプ部61が地上レールR1のほぼ真上に配置される。
図13(e)に示すように、移動装置1は、リフトモータ141を駆動し、フォーク部12を上限位置P23から、輪軸Wをクランプ部61にクランプさせる直前の位置まで下降させる。作業者は、インタロックプラグ45を外し、操作リモコン51を使用可能とする。作業者は、操作リモコン51を使用して、クランプ位置P24まで、フォーク部12を下降させる。クランプ部61が地上レールR1のほぼ真上に配置されているので、移動装置1は、フォーク部12を下降させるだけで、輪軸Wの車輪Waをクランプ部61に載せることができる。
図10に示すように、クランプ部61は、車輪Waに接するクランプ面61A,61Bが傾斜して設けられている。そのため、輪軸Wは、車輪Waの径が製品毎に異なっても、車軸Wbがクランプ面61A,61Bの傾斜に倣って前進位置P11に対して位置合わせされた状態で、クランプ部61にクランプされる。
図13(e)に示すように、輪軸Wがクランプ部61にクランプされたら、作業者は、インタロックプラグ44を外し、バリアリール43を支柱42から外して、インタロックを解除する。作業者は、搬送台車2の走行路に進入し、吊り具19を取付部128aとギヤボックスWcから取り外す。
そして、移動装置1は、インタロック装置4が走行路への進入を防止している状態であること(施錠モードであること)を条件に、リフトモータ141を駆動させ、図13(f)に示すように、クランプ位置P24から、フォーク部12が輪軸Wを開放する開放位置P25まで、フォーク部12を下降させる。
図13(g)に示すように、移動装置1が、スライドモータ151を駆動し、フォーク部12を前進位置P11から後退位置P12に後退させる。
フォーク部12が後退位置P12まで後退したことを前後スライド状態検出用リミットスイッチ16が検出すると、搬送台車2が第1停止位置から第2停止位置に走行する。
搬送台車2が第2停止位置で停止したことを台車位置検出用リミットスイッチ8が検出すると、搬送台車2は、パレット移載モータ311を駆動し、第1ローラコンベア317Aと第2ローラコンベア317Bのローラを同期して回転させる。これにより、輪軸Wを載せたパレット6が、搬送台車2から部品格納場所へ払い出される。
図13(h)に示すように、搬送台車2が第1停止位置から第2停止位置へ走行すると、移動装置1は、リフトモータ141を駆動し、フォーク部12を開放位置P25から原位置P21まで下降させる。なお、移動装置1は、搬送台車2が第1停止位置と別の場所に移動していれば、搬送台車2が第2停止位置に到着する前に、フォーク部12を原位置P21まで下降させてもよい。
ところで、図1に示すように、地上レールR1は、第2走行路D2を横切って第1走行路D1の手前まで敷設されている。そして、その地上レールR1は、図9に示すように、レール溝112に内設され、地上レールR1と第2走行路D2との間に段差があったり、クリアランスCがあったりする。その段差やクリアランスCを従動輪23Bが通過する際に搬送台車2が傾き、搬送台車2に搭載された輪軸Wが搬送台車2から落下したり、パレット6が位置ずれしたりする虞がある。
しかし、本形態の搬送台車2では、従動輪23Bが地上レールR1と第2走行路D2の走行面との間に形成される段差やクリアランスCを通過する際に、駆動輪22Bと従動輪23Bとの間に配設された補助輪24が搬送台車2を支える。これにより、搬送台車2の傾きが抑制され、搬送台車2に搭載された輪軸Wが搬送台車2から落下したり、パレット6が位置ずれしたりしにくい。
なお、搬送台車2は、図1に示すように、第1および第2走行路D1,D2に配設された車輪止め9A,9Bにより、第1停止位置または第2停止位置を超えて走行することが阻止される。
<出庫動作>
図14は、出庫動作を説明する図である。出庫動作は、基本的に、入庫動作と逆手順で行えば良い。
簡単に説明すると、輪軸移載装置100は、出庫動作前、図14(a)に示すように、移動装置1がフォーク部12を後退位置P12まで後退させ、更に、原位置P21まで下降させている。また、搬送台車2は、第2位置で停止している。搬送台車2は、パレット移動機構31を用いて、輪軸Wをクランプしているパレット6を搭載している。
図14(b)に示すように、搬送台車2が第2停止位置から第1停止位置まで走行すると、移動装置1は、フォーク部12を後退位置P12に後退させたまま、フォーク部12を開放位置P25まで上昇させる。
図14(c)に示すように、移動装置1は、開放位置P25に配置されるフォーク部12を、後退位置P12から前進位置P11まで前進させ、一対のアーム122,122を車軸Wbの軸端部Wb1,Wb2とパレット6との間に差し込む。これにより、フォーク部12は、軸端部Wb1,Wb2の下方に保持部材127を配置する。
図14(d)に示すように、移動装置1は、フォーク部12を前進位置P11に配置したまま、フォーク部12をクランプ位置P24まで上昇させる。作業者は、輪軸WのギヤボックスWcとフォーク部12の取付部128aに吊り具19を装着し、ギヤボックスWcを回動しないようにサポートする。
図14(e)に示すように、移動装置1は、フォーク部12を前進位置P11に配置したまま、フォーク部12を上限位置P23まで上昇させ、輪軸Wをパレット6のクランプ部61から持ち上げる。この状態で、搬送台車2が、第1停止位置から第2停止位置へ走行する。搬送台車2は、第2停止位置においてパレット移動機構31を駆動し、空のパレット6を部品格納場所へ払い出す。
図14(f)に示すように、搬送台車2が第1停止位置から第2停止位置へ走行した後、移動装置1は、フォーク部12を上限位置P23から脱着位置P22まで下降させ、輪軸Wを地上レールR1の端部に載置する。この状態で、作業者は輪軸Wとフォーク部12から吊り具19を取り外す。
図14(g)に示すように、移動装置1は、フォーク部12を脱着位置P22から原位置P21まで下降させる。そして、移動装置1は、図14(h)に示すように、フォーク部12を前進位置P11から後退位置P12へ後退させる。作業者は、搬送台車2から地上レールR1に移載された輪軸Wを転動させ、地上レールR1の端部から搬出する。
<作用効果>
以上説明したように、本形態の輪軸移載装置100は、輪軸Wを搬入あるいは搬出する地上レールR1と、地上レールR1の端部と対向する位置に配置される移動装置1と、地上レールR1に対して直交する方向に走行し、輪軸Wを搬送する搬送台車2であって、地上レールR1の端部上の第1停止位置、又は、地上レールR1と別の場所である第2停止位置で停止する搬送台車2と、を有し、移動装置1は、輪軸Wを保持するフォーク部12と、地上レールR1の端部に対してフォーク部12を前後にスライドさせる前後スライド機構15であって、地上レールR1の端部上の前進位置P11、又は、前進位置P11より後退した後退位置P12で、フォーク部12を停止させる前後スライド機構15と、フォーク部12を昇降させる昇降機構14と、を有し、移動装置1と搬送台車2を順に動作させることにより、輪軸Wを地上レールR1と別の場所(部品格納場所)へ移載すること、を特徴とする。
このような輪軸移載装置100は、搬送台車2が第1停止位置で停止する場合、地上レールR1の端部と搬送台車2と移動装置1とが一義的に位置合わせされる。これにより、地上レールR1上又は搬送台車2上の輪軸Wと移動装置1のフォーク部12とが位置合わせされ、移動装置1がフォーク部12を地上レールR1の端部に対して前進あるいは後退させ、さらに、フォーク部12を昇降させることで、輪軸Wを地上レールR1と搬送台車2との間で移載することができる。また、搬送台車2が、第2停止位置で停止する場合、搬送台車2と、地上レールR1と別の場所(部品格納場所)との位置合わせが行われ、第2停止位置で停止する搬送台車2と、地上レールR1と別の場所(部品格納場所)との間で、輪軸Wを移載できる。よって、本形態の輪軸移載装置100によれば、個別に、フォーク部12を輪軸Wに対して位置合わせしたり、地上レールR1と別の場所(部品格納場所)に対して輪軸Wを位置合わせしたりしなくても、搬送台車2と移動装置1を順に動作させるだけで、人手を介さずに、効率良く輪軸Wを地上レールR1と別の場所(部品格納場所)へ移載することができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。例えば、輪軸移載装置100は、搬送機械設備など、輪軸検修設備と別の設備に適用してもよい。
上記形態では、操作盤5の制御基板52が搬送台車2と移動装置1の動作を制御したが、搬送台車2と移動装置1に制御装置を各々設け、操作盤5を介して入庫あるいは出庫の指示を受け付けた場合に、搬送台車2の制御装置と移動装置1の制御装置が連携して、輪軸Wの移載を行ってもよい。
フォーク部12の形状は上記実施形態と異なってもよい。ただし、上記実施形態のように、連結体121が本体部11に連結する部分の全長Aが、一対のアーム122,122の全長Bより長いフォーク部12を使用することで、1t~2tもの重量物である輪軸Wの荷重が一対にアーム122,122に作用する場合でも、連結体121が本体部11から外れにくくなり、移動装置1が地上レールR1と搬送台車2との間で輪軸Wを安定して移動させることができる。
また、フォーク部12に取付フレーム128を設けず、吊り具19で輪軸Wをサポートしないようにしてもよい。ただし、上記実施形態のように、フォーク部12が、フォーク部12に保持される輪軸Wより上方に、吊り具19が着脱可能に取り付けられる取付フレーム128を有することにより、移動装置1が輪軸Wを昇降させる際に、ギヤボックスWcが自重で回動する勢いで輪軸Wがフォーク部12から脱落することを防止できる。
また、補助輪24はなくてもよい。ただし、本実施形態のように、搬送台車2は、移動装置2と反対側に配設された駆動輪22Bと従動輪23Bとの間に補助輪24を配設することで、例えば、走行面と地上レールR1との間に形成された段差、あるいは、走行面と地上レールR1との間に形成されたクリアランスCを、搬送台車2の従動輪23Bが通過する際に、補助輪24が搬送台車2を支え、輪軸Wが搬送台車2上で位置ずれしたり、搬送台車2から脱落したりするのを防止できる。
また、インタロック装置4はなくてもよい。ただし、本実施形態のように、搬送台車2の走行路を挟んで移動装置1と対向する位置にインタロック装置4を配設し、インタロック装置4が走行路への進入を防止している場合に、搬送台車2の走行を許可し、インタロック装置4が走行路への進入を防止していない場合に、搬送台車2の走行を許可しないようにすれば、例えば、作業者が移動装置1付近にいるときに、搬送台車2が第2停止位置から第1停止位置へ走行したり、第1停止位置から第2停止位置へ走行したりすることを防止し、安全性を確保できる。
また、パレット移動機構31を搬送台車2に設けなくてもよい。ただし、パレット移動機構31を搬送台車2が備え、搬送台車2が第2停止位置に停止している場合にパレット移動機構31を駆動させることにより、搬送台車2が第2停止位置で停止した場合にパレット移動機構31を、輪軸Wを搬送先(部品格納場所)に対して位置合わせし、自動で、搬送台車2にパレット6を搭載したり、搬送台車2からパレット6を払い出したりすることができる。
搬送台車2は、パレット6を介さずに、輪軸Wが直接搭載されてもよい。
1 移動装置
2 搬送台車
12 フォーク部
14 昇降機構
15 前後スライド機構
100 輪軸移載装置
R1 地上レール
W 輪軸

Claims (7)

  1. 輪軸を搬入あるいは搬出する地上レールと、
    前記地上レールの端部と対向する位置に配置される移動装置と、
    前記地上レールに対して直交する方向に走行し、前記輪軸を搬送する搬送台車であって、前記地上レールの端部上の第1停止位置、又は、前記地上レールと別の場所である第2停止位置で停止する前記搬送台車と、
    を有し、
    前記移動装置は、
    前記輪軸を保持するフォーク部と、
    前記地上レールの端部に対して前記フォーク部を前後にスライドさせる前後スライド機構であって、前記地上レールの端部上の前進位置、又は、前記前進位置より後退した後退位置で、前記フォーク部を停止させる前記前後スライド機構と、
    前記フォーク部を昇降させる昇降機構と、
    を有し、
    前記移動装置と前記搬送台車を順に動作させることにより、前記輪軸を前記地上レールと別の場所へ移載すること、
    を特徴とする輪軸移載装置。
  2. 請求項1に記載する輪軸移載装置において、
    前記輪軸は、車軸が一対の車輪に貫通され、前記車軸の軸端部が前記一対の車輪より外側に突き出しており、
    前記前後スライド機構は、前記フォーク部が上下方向にスライド可能に取り付けられる本体部を介して、前記フォーク部をスライドさせること、
    前記フォーク部は、
    前記本体部にスライド可能に連結される連結体と、
    前記連結体に接合され、前記車軸の前記軸端部を下側から支持する一対のアームと、
    を有し、
    前記連結体が前記本体部に連結する部分の全長が、前記一対のアームの全長より長いこと、
    を特徴とする輪軸移載装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する輪軸移載装置において、
    前記輪軸に回動可能に保持される回動部材に装着可能な装着部材を有し、
    前記フォーク部は、前記フォーク部に保持される前記輪軸より上方に設けられ、前記装着部材が着脱可能に取り付けられる取付フレームを有すること、
    を特徴とする輪軸移載装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1つに記載する輪軸移載装置において、
    前記搬送台車は、移動装置側の第1走行路に沿って転動する第1車輪及び第2車輪と、前記移動装置と反対側の第2走行路に沿って転動する第3車輪及び第4車輪と、を有し、
    前記地上レールは、前記第2走行路を横切って前記第1走行路と前記第2走行路との間まで形成されたレール溝に、内設されており、
    前記搬送台車は、前記第3車輪と前記第4車輪との間に、1又は2以上の補助輪が配設されていること、
    を特徴とする輪軸移載装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つに記載する輪軸移載装置において、
    前記搬送台車の走行路を挟んで前記移動装置と対向する位置に配設され、前記走行路への進入を防止するインタロック装置と、
    前記インタロック装置が前記走行路への進入を防止している場合に、前記搬送台車の走行を許可し、前記インタロック装置が前記走行路への進入を防止していない場合に、前記搬送台車の走行を許可しない走行制御装置と、
    を有すること、
    を特徴とする輪軸移載装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1つに記載する輪軸移載装置において、
    前記搬送台車は、パレットを介して前記輪軸が搭載されるものであり、前記搬送台車の走行方向に対して直交する方向に前記パレットを移動させるパレット移動機構を有し、
    前記搬送台車が前記第2停止位置に停止している場合に前記パレット移動機構を駆動させること、
    を特徴とする輪軸移載装置。
  7. 地上に敷設された地上レールと対向する位置に配置される移動装置であって、
    輪軸を保持するフォーク部と、
    前記地上レールの端部に対して前記フォーク部を前後にスライドさせる前後スライド機構であって、前記地上レールの端部上の前進位置、又は、前記前進位置より後退した後退位置で、前記フォーク部を停止させる前記前後スライド機構と、
    前記フォーク部を昇降させる昇降機構と、
    を有し、
    前記フォーク部を順に動作させることにより、前記地上レールと、前記地上レールの端部上で停止する搬送台車との間で、前記輪軸を移載すること、
    を特徴とする移動装置。
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