JP2023057694A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】非点灯時の見栄えを良くすることを可能とした車両用灯具を提供する。【解決手段】光Lを上方に向けて出射する光源2と、光源2よりも上方に配置されて、光源2から出射された光Lを前方に向けて反射する反射面3aと、光源2から出射された光Lを反射面3aに向けて通過させる開口部3bとを含むリフレクタ3とを備え、リフレクタ3の下方には、開口部3bを通して目視可能な範囲を遮蔽する遮蔽部7が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、車両用灯具に関する。
例えば、車両に搭載される車両用灯具として、灯体の内側に、発光ダイオード(LED)などの光源と、光源から出射された光を前方に向けて反射するリフレクタとを配置したものがある(例えば、下記特許文献1を参照。)。
ところで、上述した従来の車両用灯具では、非点灯時に、リフレクタの正面側から光源や光源を実装する基板が視認されることによって、見栄えが悪くなることがあった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、非点灯時の見栄えを良くすることを可能とした車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 光を上方に向けて出射する光源と、
前記光源よりも上方に配置されて、前記光源から出射された光を前方に向けて反射する反射面と、前記光源から出射された光を前記反射面に向けて通過させる開口部と含むリフレクタとを備え、
前記リフレクタの下方には、前記開口部を通して目視可能な範囲を遮蔽する遮蔽部が設けられていることを特徴とする車両用灯具。
〔2〕 前記遮蔽部は、前記リフレクタの背面側に配置された部材の一部により構成されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の車両用灯具。
〔3〕 前記遮蔽部は、前記光源が実装された基板と前記リフレクタとの間に位置することを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の車両用灯具。
〔4〕 前記遮蔽部は、前記開口部から下方に向けて延長された前記反射面の延長線上に位置して、前記開口部を通して目視可能な範囲を遮蔽する遮蔽面を有することを特徴とする前記〔1〕~〔3〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
〔5〕 前記遮蔽面は、反射面により構成されていることを特徴とする前記〔4〕に記載の車両用灯具。
〔1〕 光を上方に向けて出射する光源と、
前記光源よりも上方に配置されて、前記光源から出射された光を前方に向けて反射する反射面と、前記光源から出射された光を前記反射面に向けて通過させる開口部と含むリフレクタとを備え、
前記リフレクタの下方には、前記開口部を通して目視可能な範囲を遮蔽する遮蔽部が設けられていることを特徴とする車両用灯具。
〔2〕 前記遮蔽部は、前記リフレクタの背面側に配置された部材の一部により構成されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の車両用灯具。
〔3〕 前記遮蔽部は、前記光源が実装された基板と前記リフレクタとの間に位置することを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の車両用灯具。
〔4〕 前記遮蔽部は、前記開口部から下方に向けて延長された前記反射面の延長線上に位置して、前記開口部を通して目視可能な範囲を遮蔽する遮蔽面を有することを特徴とする前記〔1〕~〔3〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
〔5〕 前記遮蔽面は、反射面により構成されていることを特徴とする前記〔4〕に記載の車両用灯具。
以上のように、本発明によれば、非点灯時の見栄えを良くすることを可能とした車両用灯具を提供することが可能である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本発明の一実施形態として、例えば図1に示す車両用灯具1について説明する。
なお、図1は、車両用灯具1の構成を示す断面図である。また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を車両用灯具1の前後方向(長さ方向)、Y軸方向を車両用灯具1の左右方向(幅方向)、Z軸方向を車両用灯具1の上下方向(高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
なお、図1は、車両用灯具1の構成を示す断面図である。また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を車両用灯具1の前後方向(長さ方向)、Y軸方向を車両用灯具1の左右方向(幅方向)、Z軸方向を車両用灯具1の上下方向(高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
本実施形態の車両用灯具1は、例えば、車両(図示せず。)の後端側の両コーナー部(本実施形態では左後端側のコーナー部)に搭載されるリアコンビネーションランプの一部に本発明を適用したものである。
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1を正面(車両後方)から見たときのそれぞれの方向を意味するものとする。したがって、車両を正面(車両前方)から見たときのそれぞれの方向とは、前後左右を逆にした方向となっている。
本実施形態の車両用灯具1は、図1に示すように、光源2と、リフレクタ3と、エクステンション4と、ブラケット5とを備え、これらが灯体の内側に配置された構造を有している。
なお、灯体は、正面が開口したハウジングと、このハウジングの開口を覆う透明なレンズカバー(アウターレンズ)とにより構成される。なお、灯体の形状については、車両のデザイン等に合わせて、適宜変更することが可能である。
光源2は、例えば赤色光(以下、単に「光」という。)Lを発するLEDからなる。光源2は、LEDを駆動する駆動回路(図示せず。)が設けられた回路基板6の一面(本実施形態では上面)側に実装されて、上方に向けて光Lを放射状に出射する。
なお、本実施形態では、上述した光源2を構成するLEDと、このLEDを駆動する駆動回路とが回路基板6上に実装された構成となっているが、LEDが実装された実装基板と、このLEDを駆動する駆動回路が設けられた回路基板とを別々に配置し、実装基板と回路基板との間をハーネスと呼ばれる配線コードを介して電気的に接続し、LEDが発する熱から駆動回路を保護する構成としてもよい。
リフレクタ3は、光源2よりも上方に配置されて、光源2から出射された光Lを前方に向けて反射する反射面3aと、光源2から出射された光Lを反射面3aに向けて通過させる開口部3bとを有している。
リフレクタ3は、例えば白色のガラスエポキシ樹脂などの光拡散性を有する反射部材や、アルミ蒸着膜などの反射膜が設けられた反射部材からなる。また、リフレクタ3は、反射面3aのみに反射膜が設けられた白色の反射部材であってもよい。
反射面3aは、リフレクタ3の前後方向に沿った鉛直断面において、光源2の中心(発光点)を焦点とする放物線を描くように形成された凹状の放物反射面により構成されている。これにより、リフレクタ3は、この反射面3aに入射した光Lを前方に向けて平行化(コリメート)しながら反射する。
また、リフレクタ3は、反射面3aに入射した光Lを車両の幅方向に拡散しながら反射する光拡散形状を有している。具体的に、このリフレクタ3は、反射面3aを複数の反射領域に分割するマルチリフレクタ形状とすることによって、各反射領域に入射した光Lの反射方向を制御し、この反射面3aに入射した光Lを車両の幅方向に拡散しながら反射することが可能となっている。
開口部3bは、リフレクタ3の後側に位置する底部中央を貫通する孔部により構成されている。開口部3bは、光源2から出射された光Lを反射面3aに向けて通過させる範囲で開口している。
エクステンション4は、有色(例えば黒色)の遮光部材からなり、リフレクタ3の正面側を前方に臨ませる開口部4aを有して、リフレクタ3の正面側の周囲を覆うように配置されている。エクステンション4は、リフレクタ3の正面側の周囲を覆うことで、開口部4aの周囲を遮光する。
ブラケット5は、有色(例えば黒色)の遮光部材からなり、リフレクタ3の背面側に配置されている。また、ブラケット5の一部は、リフレクタ3の開口部3bを通して目視可能な範囲Eを遮蔽する遮蔽部7を構成している。
具体的に、この目視可能な範囲Eは、正面側の斜め上方からエクステンション4の開口部4aを通してリフレクタ3の開口部3bの内側が視認される範囲である。遮蔽部7が無い場合、リフレクタ3の開口部3bを通して回路基板6が視認されることになる。
これに対して、遮蔽部7を設けた場合には、リフレクタ3の開口部3bを通して目視可能な範囲Eを遮蔽することで、この開口部3bを通して回路基板6が視認されることを防止している。
遮蔽部7は、リフレクタ3の背面側に配置される部品(本実施形態ではブラケット5)の一部をリフレクタ3の下方まで延長し、回路基板6とリフレクタ3との間に位置させることで、リフレクタ3の開口部3bを通して目視可能な範囲Eを遮蔽する遮蔽面7aを有している。
また、遮蔽面7aは、開口部3bから下方に延長された反射面3aの延長線上に位置している。これにより、リフレクタ3の開口部3bを通して目視可能な範囲Eを遮蔽部7により目立たなくすることが可能である。
なお、遮蔽面7aについては、例えばアルミ蒸着膜などの反射膜が設けられた反射面により構成されていてもよい。
以上のような構成を有する本実施形態の車両用灯具1では、上述した遮蔽面7a(遮蔽部7)がリフレクタ3の開口部3bを通して目視可能な範囲Eを遮蔽することで、開口部3bを通して回路基板6が視認されることを防止し、非点灯時の見栄えを良くすることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記遮蔽部7は、上述したブラケット5の一部により構成された場合に限らず、ハウジングの一部などリフレクタ3の背面側に配置された部材の一部により構成されたものであればよい。
例えば、上記遮蔽部7は、上述したブラケット5の一部により構成された場合に限らず、ハウジングの一部などリフレクタ3の背面側に配置された部材の一部により構成されたものであればよい。
なお、上記実施形態では、上述したリアコンビネーションランプの一部に本発明を適用した場合を例示しているが、本発明が適用される車両用灯具については、上述したリア側の車両用灯具に限らず、フロント側の車両用灯具に本発明を適用することも可能である。
すなわち、本発明が適用される車両用灯具については、上述したリアコンビネーションランプを構成するテールランプやブレーキランプ(ストップランプ)、バックランプ、方向指示器(ウィンカーランプ)、リッドランプの他にも、例えば、車両用前照灯(ヘッドランプ)、車幅灯(ポジションランプ)、補助前照灯(サブヘッドランプ)、前部(後部)霧灯(フォグランプ)、昼間点灯用(デイタイム・ランニング)ランプなど、光源とリフレクタとを備えた車両用灯具に対して本発明を幅広く適用することが可能である。
また、光源が発する光の色については、上述した赤色光に限らず、橙色光や白色光など、その車両用灯具の用途に応じて適宜変更することが可能である。さらに、光源には、上述したLED以外にも、例えばレーザーダイオード(LD)などの発光素子を用いることも可能である。
1…車両用灯具 2…光源 3…リフレクタ 3a…反射面 3b…開口部 4…エクステンション 5…ブラケット 6…回路基板 7…遮蔽部 7a…遮蔽面 L…光
Claims (5)
- 光を上方に向けて出射する光源と、
前記光源よりも上方に配置されて、前記光源から出射された光を前方に向けて反射する反射面と、前記光源から出射された光を前記反射面に向けて通過させる開口部とを含むリフレクタとを備え、
前記リフレクタの下方には、前記開口部を通して目視可能な範囲を遮蔽する遮蔽部が設けられていることを特徴とする車両用灯具。 - 前記遮蔽部は、前記リフレクタの背面側に配置された部材の一部により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
- 前記遮蔽部は、前記光源が実装された基板と前記リフレクタとの間に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
- 前記遮蔽部は、前記開口部から下方に向けて延長された前記反射面の延長線上に位置して、前記開口部を通して目視可能な範囲を遮蔽する遮蔽面を有することを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の車両用灯具。
- 前記遮蔽面は、反射面により構成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021167310A JP2023057694A (ja) | 2021-10-12 | 2021-10-12 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021167310A JP2023057694A (ja) | 2021-10-12 | 2021-10-12 | 車両用灯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023057694A true JP2023057694A (ja) | 2023-04-24 |
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Family Applications (1)
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JP2021167310A Pending JP2023057694A (ja) | 2021-10-12 | 2021-10-12 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023057694A (ja) |
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2021
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