JP2023057402A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置において使用されるシートの種類に関するユーザビリティを改善すること。【解決手段】画像形成装置は検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザまたは管理者であるオペレータにより予め指定されたシートの種類とが一致する場合にはシートへの画像形成を許可する。画像形成装置は検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致しないものの、所定の印刷許容条件が満たされている場合にはシートへの画像形成を許可する。画像形成装置は検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致せず、かつ、所定の印刷許容条件が満たされていない場合には、画像形成を停止する。【選択図】図7
Description
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等の画像形成装置に関する。
様々な種類のシートが流通するようになった今日においては、操作部を通じてユーザが設定したシートの種類と、収容庫から給紙されたシートの種類とが異なる場合がある。そのようなシートは画像が形成されても廃棄されしまうことが多いため、資源が無駄に消費されてしまっていた。特許文献1によれば、メディアセンサによってシートの種類を検知することで、ユーザにより指定された種類と異なる種類のシートが収容庫に収容されているときには、シートの給送を禁止することが提案されている。
従来技術によれば、ユーザがシートの種類の指定を変更するか、または、収容庫に収容されているシートを所望の種類のシートに交換しなければ、ユーザは、シートに画像を形成できなかった。これはユーザビリティに欠けている。ユーザは、指定したシートの種類と、実際に給送されるシートの種類とが異なることを許容することがある。よって、このような場合にはシートの種類が不一致であっても画像の形成を継続することで、ユーザビリティを確保すべきであろう。そこで、本発明は、画像形成装置において使用されるシートの種類に関するユーザビリティを改善することを目的とする。
本発明は、たとえば、
シートを積載する積載手段と、
前記積載手段に積載されたシートを搬送する搬送手段と、
前記シートの種類を検知する検知手段と、
前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記搬送手段および前記画像形成手段を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記積載手段に積載されたシートの種類に関するユーザ指定種類を取得し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致する場合には、前記搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように前記画像形成手段を制御し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致しない場合、前記搬送手段により搬送されるシートへの前記画像形成手段による画像形成を許可するユーザ指示情報が入力されたか否かを判定し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致しないものの、前記ユーザ指示情報が入力された場合には、前記搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように前記画像形成手段を制御し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致せず、かつ、前記ユーザ指示情報が入力されない場合には、前記搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されないように前記画像形成手段を制御することを特徴とする画像形成装置を提供する。
シートを積載する積載手段と、
前記積載手段に積載されたシートを搬送する搬送手段と、
前記シートの種類を検知する検知手段と、
前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記搬送手段および前記画像形成手段を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記積載手段に積載されたシートの種類に関するユーザ指定種類を取得し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致する場合には、前記搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように前記画像形成手段を制御し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致しない場合、前記搬送手段により搬送されるシートへの前記画像形成手段による画像形成を許可するユーザ指示情報が入力されたか否かを判定し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致しないものの、前記ユーザ指示情報が入力された場合には、前記搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように前記画像形成手段を制御し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致せず、かつ、前記ユーザ指示情報が入力されない場合には、前記搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されないように前記画像形成手段を制御することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、画像形成装置において使用されるシートの種類に関するユーザビリティが改善する。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<画像形成装置>
図1が示すように、画像形成装置100は、電子写真方式によりシートP上に画像を形成する。しかし、画像形成装置100は、インクジェット方式など、他の画像形成方式を用いて画像を形成してもよい。つまり、シートPの種類(例:厚み、坪量、グロスの有無、素材(紙・樹脂))に応じて画像形成条件を変更するような画像形成方式であれば、本実施形態に係る発明は適用可能である。
図1が示すように、画像形成装置100は、電子写真方式によりシートP上に画像を形成する。しかし、画像形成装置100は、インクジェット方式など、他の画像形成方式を用いて画像を形成してもよい。つまり、シートPの種類(例:厚み、坪量、グロスの有無、素材(紙・樹脂))に応じて画像形成条件を変更するような画像形成方式であれば、本実施形態に係る発明は適用可能である。
給送装置1は、収容庫10に保持されているシートPを搬送路へ給送する。搬送装置2は、シートPをレジストレーション装置3に搬送する。搬送路には、シートPの種類を検知するメディアセンサ14が設けられている。レジストレーション装置3は、シートPの斜行を補正して二次転写器28へシートPを搬送する。
画像形成部20a、20b、20c、20dは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー画像を形成する。以下において同一または類似の複数の構成部品には同一の参照符号が付与される。複数の構成部品を区別する際には、参照符号の末尾にアルファベットが付与される。複数の構成部品について共通事項が説明される際には、参照符号の末尾のアルファベットが省略される。
感光ドラム21は、静電潜像およびトナー画像を担持する像担持体である。帯電器22は、感光ドラム21の表面を帯電させる。露光器23は、画像信号に対応したレーザ光を感光ドラム21の表面に照射して、静電潜像を形成する。現像器24は、トナーを用いて静電潜像を現像してトナー画像を形成する。一次転写ローラ25は、トナー画像を感光ドラム21から中間転写ベルト27に転写する。中間転写ベルト27はトナー画像を二次転写器28へ搬送する。
二次転写器28は、トナー画像を中間転写ベルト27からシートPへ転写する。定着器17は、トナー画像およびシートPに熱と圧力を加えることで、トナー画像をシートP上に定着させる。排紙装置4は、トナー画像が定着したシートPを画像形成装置100の外部へ搬送して排出する。
制御基板15は、電源回路18から供給される電力に基づき動作する。操作部13は、ユーザの入力を受け付けるソフトキーを表示したり、印刷設定や画像形成の許可を指示するためのユーザ指示情報を入力したりするディスプレイを有する。なお、操作部13はソフトキーの代わりにユーザ指示を入力するためのハードキーを有する構成であってもよい。
<コントローラ>
図2が示すように、制御基板15には、CPU200a、メモリ201a、通信回路202aを有している。CPU200aは、メモリ201aのROM(リードオンリメモリ)領域に記憶されている制御プログラムにしたがって、様々な機能を実現する。メモリ201aは、さらに、RAM(ランダムアクセスメモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)、および、SSD(ソリッドステートドライブ)などを含んでもよい。通信回路202aは、有線通信または無線通信を実行するための回路を有している。たとえば、通信回路202aは、ネットワーク211を介してサーバ210にアクセスし、サーバ210に情報を蓄積したり、サーバ210から情報を取得したりする。モータ群M1は、シートPの搬送に関与するモータ、シートPの画像形成に関与するモータ、および、シートPの行き先を切り替えるソレノイドなどの駆動源を含む。認証装置19は、ユーザ認証を実行する装置である。
図2が示すように、制御基板15には、CPU200a、メモリ201a、通信回路202aを有している。CPU200aは、メモリ201aのROM(リードオンリメモリ)領域に記憶されている制御プログラムにしたがって、様々な機能を実現する。メモリ201aは、さらに、RAM(ランダムアクセスメモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)、および、SSD(ソリッドステートドライブ)などを含んでもよい。通信回路202aは、有線通信または無線通信を実行するための回路を有している。たとえば、通信回路202aは、ネットワーク211を介してサーバ210にアクセスし、サーバ210に情報を蓄積したり、サーバ210から情報を取得したりする。モータ群M1は、シートPの搬送に関与するモータ、シートPの画像形成に関与するモータ、および、シートPの行き先を切り替えるソレノイドなどの駆動源を含む。認証装置19は、ユーザ認証を実行する装置である。
認証装置19は、ユーザの認証情報を記憶した磁気カードまたはICカードを読み取るカードリーダであってもよい。認証装置19は、指紋、手のひら、音声、虹彩、顔などの生体情報を読み取る生体読取装置であってもよい。RTC203は、いわゆるリアルタイムクロックであり、現在の日時を管理する時計である。
CPU200aは、メディアセンサ14により検知されたシートPの種類を示す種類情報にしたがって画像形成条件を設定する。たとえば、CPU200aは、種類情報にしたがって定着器17の定着温度を変更したり、モータ群M1の回転速度(シートPの搬送速度)を変更したりする。これは、シートPの種類に応じて、適正な定着性を確保するために必要となる定着温度および搬送速度は異なるためである。たとえば、シートPの坪量が多ければ多いほど、定着温度が高くなる。あるいは、シートPの坪量が多ければ多いほど、搬送速度が低くなる。これにより、シートPに供給される熱量が十分に確保される。
サーバ210は、オプションである。サーバ210は、CPU200b、メモリ201b、および通信回路202bを有している。CPU200bは、メモリ201bのROM領域に記憶されている制御プログラムにしたがって、様々な機能を実現する。メモリ201bは、さらに、RAM、HDD、およびSSDなどを含んでもよい。通信回路202bは、有線通信または無線通信を実行するための回路を有している。通信回路202bは、ネットワーク211を介して画像形成装置100からサービスリクエストを受信し、それに対応するレスポンスを送信したりする。たとえば、サーバ210は、画像形成装置100における判定処理に必要となる判定条件などを画像形成装置100に送信する。あるいは、サーバ210は、画像形成装置100から受信された情報に基づき判定処理を実行し、判定結果を画像形成装置100に送信してもよい。
図3が示すように、サーバ210に対して複数の画像形成装置100a~100xが接続されていてもよい。サーバ210は、ユーザのアカウント情報(例:ユーザIDとパスワード)をメモリ201bに保持していてもよい。IDは識別情報の略称である。サーバ210のCPU200bは、操作部13から入力されたアカウント情報が、メモリ201bに保持されているアカウント情報と整合するかどうかを判定し、判定結果を送信する。これは、ユーザ認証と呼ばれてもよい。
<定着器>
図4は定着器17の構造を示している。トナーTを担持したシートPは二次転写器28から定着器17へ搬送されてくる。定着ニップ406は、加圧ローラ405と定着フィルム403とが圧接されることで定着フィルム403の弾性層が変形して、形成されている。加圧ローラ405がモータ群M1により駆動されて回転し、定着フィルム403も加圧ローラ405に従動して回転する。
図4は定着器17の構造を示している。トナーTを担持したシートPは二次転写器28から定着器17へ搬送されてくる。定着ニップ406は、加圧ローラ405と定着フィルム403とが圧接されることで定着フィルム403の弾性層が変形して、形成されている。加圧ローラ405がモータ群M1により駆動されて回転し、定着フィルム403も加圧ローラ405に従動して回転する。
定着フィルム403の内側には、ヒータホルダ407により保持されたヒータ404と温度センサ408とが設けられている。ヒータホルダ407はバネ等により付勢されており、加圧ローラ405に向かって定着フィルム403の内周面を押圧している。CPU200aは、温度センサ408により検知された定着温度が目標温度となるように、ヒータ404に供給される電力を調整する。目標温度は、たとえば、シートPの種類に基づき決定される。目標温度は、シートPの種類と、環境条件(例:環境温度、環境湿度)に基づき決定されてもよい。このように、CPU200aは、操作部13を通じてユーザにより設定されたシートPの種類、または、メディアセンサ14により検知されたシートPの種類に基づき目標温度を決定する。
<メディアセンサ>
図5(A)はメディアセンサ14の一例を示している。メディアセンサ14は、シートPの表面性を検出する表面性センサ501とシートPの厚みを検出する厚みセンサ502とを有している。
図5(A)はメディアセンサ14の一例を示している。メディアセンサ14は、シートPの表面性を検出する表面性センサ501とシートPの厚みを検出する厚みセンサ502とを有している。
表面性センサ501は、発光素子505とラインセンサ506とを有している。発光素子505は、搬送路504を搬送されるシートPの表面に対して光を照射するLED(発光ダイオード)などである。ラインセンサ506は、シートPの表面で反射した光を受光する複数の受光素子(画素)を有している。図5(B)が示すように、n個の画素P1~Pnが主走査方向に沿って配置されている。主走査方向とは、シートPの搬送方向に対して直交する方向である。
搬送路504にシートPが搬送されてくると、CPU200aは、発光素子505を点灯し、シートPからの反射光をラインセンサ506に受光させる。CPU200aは、隣接する画素Piの輝度と画素Pi-1の輝度の差分(隣接差分)を求め、隣接差分に基づきシートPの表面性(例:凹凸)を決定する。また、CPU200aは、画素P1~Pnの輝度値の総和を算出し、総和に基づきシートPの表面の光沢性を検出してもよい。
厚みセンサ502は、シートPによって押し込まれるローラ507と、ローラ507の押し込まれ量を検出するエンコーダーセンサ508とを有している。CPU200aは、厚みセンサ502が出力する検知結果(押し込まれ量)に基づきシートPの厚みを演算する。
<検出値とメディア特性との関係>
図6(A)は、凹凸度と、表面性センサ501により検知される隣接差分との関係を示している。横軸は凹凸度を示す。縦軸は隣接差分を示す。図6(A)によれば、凹凸度と隣接差分との間には線形関係が存在することがわかる。
図6(A)は、凹凸度と、表面性センサ501により検知される隣接差分との関係を示している。横軸は凹凸度を示す。縦軸は隣接差分を示す。図6(A)によれば、凹凸度と隣接差分との間には線形関係が存在することがわかる。
隣接差分の総和Dは、(1)式により定義されうる。ここでは、画素P1、P2・・・Pnの検出値はp1、p2・・・pnと表記されている。
D=(p2-p1)+(p3-p2)+・・・+(Pn-Pn-1)・・・(1)
このように、画素Piと画素Pi-1とが隣接している場合、検出値piと検出値pi-1との差分diが演算される(iは2以上でn以下の整数)。さらに、差分diの総和Dが演算される。シートPの表面に凹凸があるほど、隣接する画素間の出力差が大きくなる。そのため、出力差を凹凸度に換算することが可能である。表面が滑らかであれば隣接差分の総和Dは小さくなり、表面が粗ければ隣接差分の総和Dは大きくなる。
このように、画素Piと画素Pi-1とが隣接している場合、検出値piと検出値pi-1との差分diが演算される(iは2以上でn以下の整数)。さらに、差分diの総和Dが演算される。シートPの表面に凹凸があるほど、隣接する画素間の出力差が大きくなる。そのため、出力差を凹凸度に換算することが可能である。表面が滑らかであれば隣接差分の総和Dは小さくなり、表面が粗ければ隣接差分の総和Dは大きくなる。
図6(B)は、厚みセンサ502により検知される押し込まれ量と、シートPの厚みとの関係を示している。横軸は厚みを示す。縦軸は押し込まれ量を示す。図6(B)によれば、厚みと押し込まれ量との間には線形関係が存在することがわかる。よって、CPU200aは、厚みセンサ502の検出値(押し込まれ量)をシートPの厚みに換算できる。
換算式または換算テーブルがメモリ201aに記憶されていてもよい。CPU200aは、検出値を換算式または換算テーブルに適用することで、凹凸度および厚みを決定することができる。
<種類の判定>
図6(C)はシートPの種類を判別する方法を示している。CPU200aは、メディアセンサ14の検出値である隣接差分の総和Dと押し込まれ量Eを用いてシートPの種類を判別する。図6(C)の横軸は隣接差分の総和Dを示す。縦軸は押し込まれ量Eを示す。厚紙は、厚みが厚く、かつ、表面が滑らかな紙である。厚紙の検出結果をプロットすると、検出結果はグループG1に集中する。エンボス紙は、厚みが厚く、かつ、表面の凹凸が多い紙である。よって、エンボス紙の検出結果はグループG2に集中する。よって、CPU200aは、メディアセンサ14の検出値である隣接差分の総和Dと押し込まれ量Eを用いてシートPの種類を判別できる。
図6(C)はシートPの種類を判別する方法を示している。CPU200aは、メディアセンサ14の検出値である隣接差分の総和Dと押し込まれ量Eを用いてシートPの種類を判別する。図6(C)の横軸は隣接差分の総和Dを示す。縦軸は押し込まれ量Eを示す。厚紙は、厚みが厚く、かつ、表面が滑らかな紙である。厚紙の検出結果をプロットすると、検出結果はグループG1に集中する。エンボス紙は、厚みが厚く、かつ、表面の凹凸が多い紙である。よって、エンボス紙の検出結果はグループG2に集中する。よって、CPU200aは、メディアセンサ14の検出値である隣接差分の総和Dと押し込まれ量Eを用いてシートPの種類を判別できる。
たとえば、押し込まれ量Eが閾値Eth1を超えており、かつ、隣接差分の総和Dが閾値Dth以下である場合、CPU200aは、シートPの種類を「厚紙光沢紙」と判定する。これはグループG1に相当する。押し込まれ量Eが閾値Eth1を超えており、かつ、隣接差分の総和Dが閾値Dthを超えている場合、CPU200aは、シートPの種類を「エンボス紙」と判定する。これはグループG2に相当する。押し込まれ量Eが閾値Eth2以下である場合、CPU200aは、シートPの種類を「薄紙」と判定する。これはグループG3に相当する。なお、押し込まれ量Eが閾値Eth1以下であり、かつ、押し込まれ量Eが閾値Eth2を超えている場合、CPU200aは、シートPの種類を「普通紙」と判定してもよい。これらの閾値はメモリ201aに記憶されていてもよい。CPU200aは、これらの閾値を参照ることで、シートPの種類を決定する。
ここで説明されたメディアセンサ14の構造は一例にすぎない。たとえば、厚みセンサ502は、圧電素子等の超音波センサにより実現されてもよい。超音波発振器から発信された超音波は、シートPを通過することで、減衰する。したがって、超音波受信器により受信される超音波のレベルに基づき、CPU200aは、シートPの厚み(坪量)を決定できる。これにより、さらに高精度にシートPの種類が判別されてもよい。このように、シートPの種類を判別可能なセンサであれば、メディアセンサ14として採用可能である。
図1によればメディアセンサ14は搬送路に配置されている。メディアセンサ14に対向する位置をシートPが通過することで、メディアセンサ14はシートPの種類を検知する。また、メディアセンサ14により検知されたシートPの種類と操作部13を通じて指定されたシートPの種類とが異なっている場合がある。これは種類不一致と呼ばれてもよい。この場合、CPU200aは、シートPの搬送を停止する。ユーザは、搬送路内で停止しているシートPを除去する。さらに、ユーザによりシートPが除去された後に、CPU200aは、再度、画像形成を実行する。これは、ユーザビリティに欠ける。そこで、本実施形態では、種類不一致が発生しても、特定の印刷許容条件が満たされていれば、シートPへの画像形成が続行される。これにより、ユーザビリティが改善される。
[実施例1]
図7はCPU200aが実行する制御方法を示している。図8はCPU200aが制御プログラム810にしたがって実現する機能を示している。図8に示された各機能はそれに関連するステップが説明される際に一緒に説明される。
図7はCPU200aが実行する制御方法を示している。図8はCPU200aが制御プログラム810にしたがって実現する機能を示している。図8に示された各機能はそれに関連するステップが説明される際に一緒に説明される。
操作部13を通じて印刷指示が入力されると、モータ群M1を起動してシートPの給送を開始する。次に、CPU200aは、以下の処理を実行する。なお、事前に、CPU200a(種類指定部801)は、操作部13を通じてオペレータにより入力されるシートPの種類を受信して、メモリ201aに保持することが想定されている。オペレータは、たとえば、画像形成装置100を使用するユーザまたは画像形成装置100を管理する管理者などである。
S701でCPU200a(種類検知部802)は、メディアセンサ14を用いてシートPの種類を検知する。種類検知部802は、メディアセンサ14が出力する検知結果と、種類判定条件811とに基づき、搬送路504を搬送されるシートPの種類を検知する。種類判定条件811は、上述された(1)式、閾値Dth,Eth1,Eth2などを含んでいる。
S702でCPU200a(種類判定部803)は、ユーザにより指定された種類(ユーザ指定種類)と、メディアセンサ14により検知された種類(検知種類)とが一致するかどうかを判定する。これらの種類が一致している場合、CPU200aは、処理をS703に進める。S703でCPU200a(印刷制御部804)は、搬送路504を搬送されるシートPに対する画像形成を続行する。S702でこれらの種類が一致していないと判定された場合、CPU200aは処理をS711に進める。
S711でCPU200a(条件判定部806)は、印刷許容条件812が満たされているかどうかを判定する。印刷許容条件812は、ユーザ指定種類と検知種類とが一致していなくても、画像形成を続行するための条件である。印刷許容条件812は、メモリ201aに記憶されていてもよいし、サーバ210に記憶されていてもよい。条件取得部805は、メモリ201aまたはサーバ210から印刷許容条件812を取得し、条件判定部806に渡す。条件判定部806は、印刷許容条件812が満たされているかどうかを判定する。印刷許容条件812の具体例は後述される。印刷許容条件812が満たされていれば、CPU200aは、処理をS703に進め、画像形成を続行する。一方、印刷許容条件812が満たされていなければ、CPU200aは、処理をS712に進める。
S712でCPU200a(印刷制御部804)は、画像形成を停止する。印刷制御部804は、モータ群M1を停止し、定着器17を停止し、かつ、画像形成部20を停止する。印刷制御部804は、操作部13の表示装置に、ユーザ指定種類と検知種類とが一致していないことを示すメッセージを表示してもよい。印刷制御部804は、画像形成を停止したことを示すメッセージ、および、シートPを取り除くことをユーザに促すメッセージを表示してもよい。
印刷許容条件812は、たとえば、以下の複数の条件のうちのいずれか一つまたは二つ以上の条件の組み合わせであってもよい。
(1)検知種類が予め定められた種類の一つであること。
(2)ユーザが強制的(または臨時的)な画像形成の続行を希望していること。
(3)ユーザが予め定められたユーザの一人であること。
(4)画像形成装置が予め定められた画像形成装置の一台であること。
(5)画像形成装置の設置場所が予め定められた設置場所であること。
(6)現在の年、月、日、時刻等の時間情報が予め定められた範囲に属していること。
(1)検知種類が予め定められた種類の一つであること。
(2)ユーザが強制的(または臨時的)な画像形成の続行を希望していること。
(3)ユーザが予め定められたユーザの一人であること。
(4)画像形成装置が予め定められた画像形成装置の一台であること。
(5)画像形成装置の設置場所が予め定められた設置場所であること。
(6)現在の年、月、日、時刻等の時間情報が予め定められた範囲に属していること。
たとえば、検知種類が高価な種類であれば画像形成の続行は許容されないが、検知種類が安価な種類であれば印刷を許容されることがある。この場合、サーバ210が、安価な種類を印刷許容種類として管理していてもよい。あるいは、問い合わせ部807が操作部13を通じてユーザに問い合わせたところ、ユーザが画像形成の続行を希望することもあろう。あるいは、高い地位のユーザには画像形成が許容され、低い地位のユーザには画像形成が許容されないこともあろう。あるいは、ある機種(モデル)では種類不一致による印刷品質(画像品位)の低下が大きいが、別の機種では種類不一致による印刷品質の低下が小さいこともあろう。この場合、別の機種では画像形成の続行が許容されよう。あるいは、ある設置場所に設置されている画像形成装置100と、別の設置場所に設置されている画像形成装置100とでは、種類不一致に起因した印刷品質の違いが大きくなることがある。その一方で、同一の設置場所に設置されている複数の画像形成装置100間では、種類不一致に起因した印刷品質の違いが小さいことがある。これは、同一の設置場所に設置された複数の画像形成装置100の印刷用途およびシートPの種類は同一または類似していることが多いからである。あるいは、CPU200aのRTC203から取得された時刻(時間情報816)が特定範囲に属している場合、画像形成の続行が許容されてもよいだろう。
このように、実施例1では、ユーザ指定種類と検知種類とが一致すれば、画像形成は続行される。ユーザ指定種類と検知種類とが一致していなくても、印刷許容条件812が満たされていれば、画像形成は続行される。よって、ユーザビリティが改善されるであろう。
[実施例2]
実施例2では、印刷許容条件812として、検知種類がサーバ210によって許容されていること、および、ユーザが画像形成の続行を希望していることと、のうち少なくとも一方が満たされていること、が採用されている。よって、検知種類がサーバ210によって許容されている場合、画像形成が続行される。また、検知種類がサーバ210によって許容されていなくても、ユーザが画像形成の続行を希望している場合にも、画像形成が続行される。
実施例2では、印刷許容条件812として、検知種類がサーバ210によって許容されていること、および、ユーザが画像形成の続行を希望していることと、のうち少なくとも一方が満たされていること、が採用されている。よって、検知種類がサーバ210によって許容されている場合、画像形成が続行される。また、検知種類がサーバ210によって許容されていなくても、ユーザが画像形成の続行を希望している場合にも、画像形成が続行される。
図9はCPU200aが実行する制御方法を示している。なお、図9において図7と共通する処理には同一の参照符号が付与されており、その説明は省略される。図9が示すように、S711はS901からS905により構成されている。
S901でCPU200(条件判定部806)は、検知種類が所定の種類であるかどうかを判定する。たとえば、条件判定部806は、条件取得部805を介してサーバ210にアクセスし、サーバ210のメモリ201bに保持されている許容種類情報を取得する。許容種類情報は、印刷許容条件812の一部であり、ユーザ指定種類と異なっても画像形成を続行可能なシートPの種類(所定の種類)を示す情報である。ここで、所定の種類は、複数の種類(範囲)であってもよい。検知種類が所定の種類である場合、CPU200aは、処理をS703に進め、画像形成を続行する。検知種類が所定の種類でなければ、CPU200aは、処理をS902に進める。
S902でCPU200(印刷制御部804)は、シートPの搬送を停止する。印刷制御部804は、モータ群M1に含まれるモータのうちシートPの搬送に関与しているモータを停止させる。
S903でCPU200a(問い合わせ部807)は、操作部13に問い合わせを表示する。ここで、問い合わせとは、画像形成の続行を希望するかどうかをユーザに対して問い合わせるメッセージである。問い合わせは、操作部13のスピーカを介して音声により出力されてもよい。この場合、ユーザは、操作部13のマイクを通じて、音声により回答を入力する。
図10(A)は操作部13に表示される問い合わせメッセージ一例を示している。この例では、「サーバに登録されていない用紙です。印刷を続行しますか?」というメッセージが表示されている。ユーザは、「YES」ボタン1001または「NO」ボタン1002を押すことで、ユーザの希望を入力する。
S904でCPU200a(条件判定部806)は、操作部13から入力される情報に基づき、ユーザが画像形成の続行を希望しているかどうかを判定する。たとえば、操作部13に表示される「YES」ボタン1001が押されると、CPU200aは、ユーザが画像形成の続行を希望していると判定する。操作部13に表示される「NO」ボタン1002が押されると、CPU200aは、ユーザが画像形成の続行を希望していないと判定する。ユーザが画像形成の続行を希望していなければ、CPU200aは、処理をS712に進め、画像形成を停止する。一方、ユーザが画像形成の続行を希望していれば、CPU200aは、処理をS905に進める。
S905でCPU200a(印刷制御部804)はシートPの搬送を再開する。印刷制御部804は、モータ群M1に含まれるモータのうちシートPの搬送に関与するモータを再起動する。S906でCPU200a(印刷制御部)は、シートPへの画像形成を続行する。
S907でCPU200a(更新部808)は、印刷許容条件812を更新するかどうかを判定する。たとえば、CPU200a(問い合わせ部807)は、所定の問い合わせメッセージを操作部13に表示してもよい。このメッセージは、サーバ210のメモリ201bに保持されている許容種類情報に対して、今回の検知種類を追加するかどうかをユーザに問い合わせるメッセージである。
図10(B)は操作部13に表示される問い合わせメッセージ一例を示している。この例では、「この用紙をサーバに登録しますか?」というメッセージが表示されている。ユーザは、「YES」ボタン1001または「NO」ボタン1002を押すことで、ユーザの希望を入力する。
CPU200a(更新部808)は、問い合わせに対してユーザにより入力される回答に基づき今回の検知種類を許容種類情報に追加するかどうかを判定する。印刷許容条件812を更新する場合、CPU200aは、処理をS908に進める。印刷許容条件812を更新しない場合、CPU200aは、S908をスキップする。
S908でCPU200a(更新部808)は、印刷許容条件812を更新する。たとえば、サーバ210のメモリ201bに記憶されている印刷許容条件812に、今回の検知種類を追加する。これにより、今回の検知種類も所定の種類に属すことになるため、S901でYesと判定される。つまり、S902ないしS908のステップがスキップされるため、ユーザビリティがさらに向上する。
実施例2では、サーバ210のメモリ201bに印刷許容条件812が記憶されているがこれは一例にすぎない。画像形成装置100のメモリ201aに印刷許容条件812が記憶されていてもよい。CPU200aは、サーバ210のメモリ201bの代わりに、画像形成装置100のメモリ201aから印刷許容条件812を取得する。
[実施例3]
実施例3では、画像形成装置100が認証装置19などのユーザ認識機能を有していることが前提とされている。図11が示すように、ネットワーク211には、さらに情報処理装置1100が接続されている。
実施例3では、画像形成装置100が認証装置19などのユーザ認識機能を有していることが前提とされている。図11が示すように、ネットワーク211には、さらに情報処理装置1100が接続されている。
認証装置19は、ユーザ認証(例:カード認証、ユーザアカウント認証)を実行可能である。カード認証とは、ユーザにより認証装置19にかざされたカードに記録されている認証情報が認証装置19により読み出され、認証情報に基づきユーザ1101が正規ユーザかどうかを判定することをいう。カードは、ICカード、磁気カード、モバイル端末(例:スマートフォン)であってもよい。認証情報は、カードに印刷または表示された認証用画像(例:バーコード、QRコード(登録商標))であってもよい。これらの場合、認証装置19はカードリーダと呼ばれてもよい。認証装置19は、ユーザ1101の生体情報(例:指紋、静脈)を読み取って所定のユーザかどうかを判定する生体認証装置であってもよい。ユーザアカウント認証では、操作部13を介して入力されるユーザID(およびパスワード)に基づきユーザ1101の認証が実行される。ユーザの認証情報を保持するデータベースは、たとえば、サーバ210のメモリ201bに構築されていてもよい。情報処理装置1100は、パーソナルコンピュータ(PC)またはモバイル端末であり、画像形成装置100にプリントジョブを送信するコンピュータである。
図12(A)はサーバ210のメモリ201bに記憶されているデータベース1200を示している。データベース1200には、ユーザの名称、ID、パスワードなど、認証に必要となる情報が登録されている。CPU200aは、操作部13または認証装置19から入力された認証情報813を伴う認証リクエストをサーバ210に送信する。サーバ210のCPU200bは、認証リクエストを受信すると、受信された認証情報813とデータベース1200に登録されている認証情報とが一致するかどうかを判定する。CPU200bは、認証結果を画像形成装置100に送信する。画像形成装置100のCPU200a(条件判定部806)は、サーバ210から受信された認証結果に基づき、ユーザ1101に画像形成を許可するかどうかを判定する。これによりデータベース1200に登録されているユーザにのみ画像形成が許可される。さらに、データベース1200には、ユーザごとに印刷を許容されるシートPの種類を示す印刷許容条件812も登録されている。実施例1、2で説明されたように、印刷許容条件812は、ユーザ指定種類と検知種類とが不一致であっても、印刷を許容されるシートPの種類を示している。図12(A)が示すように、ユーザごとに印刷許容条件812は異なっていてもよい。
図13はCPU200aが実行する制御方法を示している。なお、図13において図7または図9と共通する処理には同一の参照符号が付与されており、その説明は省略される。
S1301でCPU200a(条件判定部806)は、ユーザについての認証が成功したかどうかを判定する。上述されたように、CPU200aは認証装置19または操作部13において入力される認証情報813を用いてユーザの認証を実行する。たとえば、CPU200aは認証情報813を伴う認証リクエストをサーバ210に送信し、認証結果を受信してもよい。あるいは、CPU200aは、認証処理に必要となる比較情報を要求するための認証リクエストをサーバ210に送信し、比較情報を受信して、比較情報と認証情報813とを比較してもよい。認証が成功すると、CPU200aは、処理をS701に進める。
S702でユーザ指定種類と検知種類との不一致が判明すると、CPU200aは、処理をS1311に進める。S1311でCPU200a(条件取得部805)は、ユーザに関連付けられている印刷許容条件812をサーバ210から取得する。CPU200a(条件取得部805)は、サーバ210から取得された印刷許容条件812をメモリ201aに保存してもよい。
S1312でCPU200a(種類判定部803)は、印刷許容条件812に基づき、検知種類が所定種類かどうかを判定する。種類判定部803は、検知種類が印刷許容条件812を満たしているかどうかを判定する。たとえば、認証されたユーザが、図12(A)に示されたユーザAであり、ユーザ指定種類が普通紙であり、検知種類が厚紙であったと仮定する。この場合、ユーザAは種類不一致であっても厚紙(所定の種類)に印刷することを許容されている。よって、検知種類は所定の種類と判定される。検知種類が所定の種類であれば、CPU200aは、処理をS703に進める。一方、検知種類が所定の種類でなければ、CPU200aは、処理をS902に進める。たとえば、ユーザBは、種類不一致のケースにおいて厚紙への印刷を許容されていないため、CPU200aは、処理をS902に進める。
その後、S907でYesの場合、CPU200aは、処理をS1321に進める。S1321でCPU200a(更新部808)は、検知種類を所定の種類として追加するよう印刷許容条件812を更新する。たとえば、更新部808は、サーバ210においてユーザに関連付けられている印刷許容条件812に検知種類を追加する。たとえば、認証されたユーザがユーザAであり、検知種類が透光性を有する樹脂フィルムであった場合、ユーザAの印刷許容条件812に透光性を有する樹脂フィルムが追加される。
実施例3によれば、ユーザごとに印刷許容条件812が管理されている。そのため、ユーザAの印刷許容条件812が更新または変更されても、ユーザBには影響しない。また、印刷許容条件812が更新されるため、今回の検知種類(例:樹脂フィルム)について次に種類不一致が発生した場合には、即座に印刷が続行可能となる。よって、印刷が中断されなくなり、ユーザビリティがさらに向上する。
[実施例4]
実施例2、3では種類不一致が発生しても所定種類のシートPへの印刷は許容されている。ここでは、印刷許容条件812としてさらに画像形成装置100の性能仕様が考慮されてもよい。性能仕様の代表例は、印刷速度である。たとえば、同一の種類のシートPであっても、ある画像形成装置では画像品位が低く、他の画像形成装置では画像品位が高いことがある。よって、印刷許容条件812としては、画像形成装置100の性能仕様が所定の性能仕様であることを含んでもよい。一般に、画像形成装置の性能仕様はモデル名(機種名または機種識別コード)ごとに異なっている。よって、印刷許容条件812はモデル名ごとに管理されてもよい。あるいは、印刷許容条件812は、性能仕様が同一または類似した複数のモデルからなるモデルグループ(性能仕様グループ)ごとに共通に管理されていてもよい。
実施例2、3では種類不一致が発生しても所定種類のシートPへの印刷は許容されている。ここでは、印刷許容条件812としてさらに画像形成装置100の性能仕様が考慮されてもよい。性能仕様の代表例は、印刷速度である。たとえば、同一の種類のシートPであっても、ある画像形成装置では画像品位が低く、他の画像形成装置では画像品位が高いことがある。よって、印刷許容条件812としては、画像形成装置100の性能仕様が所定の性能仕様であることを含んでもよい。一般に、画像形成装置の性能仕様はモデル名(機種名または機種識別コード)ごとに異なっている。よって、印刷許容条件812はモデル名ごとに管理されてもよい。あるいは、印刷許容条件812は、性能仕様が同一または類似した複数のモデルからなるモデルグループ(性能仕様グループ)ごとに共通に管理されていてもよい。
図12(B)は、サーバ210のメモリ201bに保持される管理情報(データベース1210)を示している。この例では、モデルIDごとに印刷を許容されるシートPの種類が登録されている。モデルIDは、機種名または機種識別コードなど、各モデルを識別可能な情報であればよい。
図14はCPU200aが実行する制御方法を示している。なお、図14において図7、図9または図13と共通する処理には同一の参照符号が付与されており、その説明は省略される。ここでは、S901がS1401およびS1402に置換され、S908がS1411に置換されている。
S1401でCPU200a(条件取得部805)は、画像形成装置100に関連付けられている印刷許容条件812を取得する。たとえば、条件取得部805は、画像形成装置100のモデルID814をメモリ201aから読み出して、サーバ210に送信する。サーバ210のCPU200bは、モデルID814に対応する印刷許容条件812をメモリ201bから読み出して画像形成装置100へ送信する。印刷許容条件812が性能仕様(印刷速度など)ごとに管理されている場合は、性能仕様を示す識別情報がサーバ210に送信され、識別情報に対応する印刷許容条件812が取得される。
S1402でCPU200a(条件判定部806)は、受信された印刷許容条件812に基づき、検知種類が所定の種類であるかどうかを判定する。検知種類が所定の種類であれば、CPU200aは、処理をS703に進める。検知種類が所定の種類でなければ、CPU200aは、処理をS902に進める。
S1411で、CPU200aは、画像形成装置100のモデルID814(または性能仕様)に関連付けられている印刷許容条件812を更新する。上述されたように、更新部808は、サーバ210にアクセスし、ユーザによって印刷を許容されたシートPの種類情報を印刷許容条件812に追加する。これにより、同一のモデルまたは同一または類似した性能仕様を有する他のモデルにおいても、当該シートPへの印刷が許容されるようになり、ユーザビリティがさらに向上する。
[実施例5]
実施例5では印刷許容条件として、画像形成装置100の設置場所が考慮される。設置場所とは、たとえば、緯度経度、住所、建物、フロア(階)、部屋などである。たとえば、設置場所Aと設置場所Bとが近ければ、それぞれの画像形成装置100で印刷されるコンテンツは類似していることが多いであろう。設置場所Aと設置場所Bとが近ければ、それぞれの画像形成装置100で作成される印刷物の用途は同一または類似しているであろう。その一方で、設置場所Aと設置場所Bとが遠く離れていれば、コンテンツまたは印刷物の用途も異なってくる可能性が高くなろう。したがって、設置場所Aと設置場所Bとが近ければ、印刷許容条件812も類似してくると考えられる。とりわけ、設置場所Aに設置されている複数の画像形成装置100については、それぞれの印刷許容条件812は非常に近くなろう。設置場所Bについても同様であろう。そこで、実施例5では、設置場所ごとに印刷許容条件812が管理および更新される。
実施例5では印刷許容条件として、画像形成装置100の設置場所が考慮される。設置場所とは、たとえば、緯度経度、住所、建物、フロア(階)、部屋などである。たとえば、設置場所Aと設置場所Bとが近ければ、それぞれの画像形成装置100で印刷されるコンテンツは類似していることが多いであろう。設置場所Aと設置場所Bとが近ければ、それぞれの画像形成装置100で作成される印刷物の用途は同一または類似しているであろう。その一方で、設置場所Aと設置場所Bとが遠く離れていれば、コンテンツまたは印刷物の用途も異なってくる可能性が高くなろう。したがって、設置場所Aと設置場所Bとが近ければ、印刷許容条件812も類似してくると考えられる。とりわけ、設置場所Aに設置されている複数の画像形成装置100については、それぞれの印刷許容条件812は非常に近くなろう。設置場所Bについても同様であろう。そこで、実施例5では、設置場所ごとに印刷許容条件812が管理および更新される。
図12(C)は、サーバ210のメモリ201bに保持される管理情報(データベース1220)を示している。この例では、設置場所ごとに印刷を許容されるシートPの種類が登録されている。
図15はCPU200aが実行する制御方法を示している。なお、図15において図7、図9、図13または図14と共通する処理には同一の参照符号が付与されており、その説明は省略される。ここでは、S901がS1501およびS1502に置換され、S908がS1511に置換されている。
S1501でCPU200a(条件取得部805)は、画像形成装置100の設置場所に関連付けられている印刷許容条件812を取得する。たとえば、条件取得部805は、画像形成装置100のメモリ201aに記憶されている設置場所情報815を読み出して、サーバ210に送信する。サーバ210のCPU200bは、設置場所情報815に対応する印刷許容条件812をメモリ201bから読み出して画像形成装置100へ送信する。
S1502でCPU200a(条件判定部806)は、印刷許容条件812に基づき、検知種類が所定の種類であるかどうかを判定する。検知種類が所定の種類であれば、CPU200aは、処理をS703に進める。検知種類が所定の種類でなければ、CPU200aは、処理をS902に進める。
S1511で、CPU200aは、画像形成装置100の設置場所情報に関連付けられている印刷許容条件812を更新する。上述されたように、更新部808は、サーバ210にアクセスし、ユーザによって印刷を許容されたシートPの種類情報を印刷許容条件812に追加する。これにより、同一の設置場所情報に関連付けられている他の画像形成装置100においても、当該シートPへの印刷が許容されるようになり、ユーザビリティがさらに向上する。
[実施例6]
ところで、画像形成装置100の耐久状態または画像形成装置100が設置されている環境条件は日に日に異なって行く。たとえば、消耗品の交換がなされなければ、1月の耐久状態と5月の耐久状態とは異なっているだろう。そのため、1月の画像品位と5月の画像品位とが異なる場合がある。したがって、検知種類が所定の種類でない場合には、さらに画像品位がユーザの期待に一致しないかもしれない。その一方で、同一の週内の月曜日の画像品位と金曜日の画像品位とはそれほど違いがないであろう。耐久性の優れたモデルでは、同一の月内の第一周目の画像品位と第三週目の画像品位とで大きな差異がないこともあろう。そこで、実施例6では印刷許容条件812としてさらに時間情報が考慮される。
ところで、画像形成装置100の耐久状態または画像形成装置100が設置されている環境条件は日に日に異なって行く。たとえば、消耗品の交換がなされなければ、1月の耐久状態と5月の耐久状態とは異なっているだろう。そのため、1月の画像品位と5月の画像品位とが異なる場合がある。したがって、検知種類が所定の種類でない場合には、さらに画像品位がユーザの期待に一致しないかもしれない。その一方で、同一の週内の月曜日の画像品位と金曜日の画像品位とはそれほど違いがないであろう。耐久性の優れたモデルでは、同一の月内の第一周目の画像品位と第三週目の画像品位とで大きな差異がないこともあろう。そこで、実施例6では印刷許容条件812としてさらに時間情報が考慮される。
図12(D)は、サーバ210のメモリ201bに保持される管理情報(データベース1230)を示している。この例では、時間情報ごとに印刷を許容されるシートPの種類が登録されている。
図16はCPU200aが実行する制御方法を示している。なお、図16において図7、図9、図13、図14または図15と共通する処理には同一の参照符号が付与されており、その説明は省略される。ここでは、S901がS1601およびS1602に置換され、S908がS1611に置換されている。
S1601でCPU200a(条件取得部805)は、現在の時間情報816に関連付けられている印刷許容条件812を取得する。たとえば、条件取得部805は、RTC203から取得されてメモリ201aに記憶されている時間情報816を読み出して、サーバ210に送信する。サーバ210のCPU200bは、受信された時間情報816に対応する印刷許容条件812をメモリ201bから読み出して画像形成装置100へ送信する。
S1602でCPU200a(条件判定部806)は、印刷許容条件812に基づき、検知種類が所定の種類であるかどうかを判定する。検知種類が所定の種類であれば、CPU200aは、処理をS703に進める。検知種類が所定の種類でなければ、CPU200aは、処理をS902に進める。
S1611で、CPU200a(更新部808)は、画像形成装置100の時間情報816に関連付けられている印刷許容条件812を更新する。上述されたように、更新部808は、サーバ210にアクセスし、ユーザによって印刷を許容されたシートPの種類情報を印刷許容条件812に追加する。これにより、同一の時間情報の範囲内に属する時刻または日であれば、当該シートPへの印刷が許容されるようになり、ユーザビリティがさらに向上する。
<変形例>
図1によれば、メディアセンサ14は搬送路に配置されているが、これは一例にすぎない。メディアセンサ14によるシートPの種類検知は、シートPに対してトナー画像が転写される前であればよい。そのため、メディアセンサ14は収容庫10に配置されていてもよい。あるいは、二次転写器28の手前に配置されていてもよい。
図1によれば、メディアセンサ14は搬送路に配置されているが、これは一例にすぎない。メディアセンサ14によるシートPの種類検知は、シートPに対してトナー画像が転写される前であればよい。そのため、メディアセンサ14は収容庫10に配置されていてもよい。あるいは、二次転写器28の手前に配置されていてもよい。
<実施例から導き出される技術思想>
[観点1]
収容庫10はシートを積載する積載手段の一例である。搬送装置2は積載手段に積載されているシートを搬送する搬送手段の一例である。メディアセンサ14はシートの種類を検知する検知手段の一例である。画像形成部20はシートに画像を形成する画像形成手段の一例である。CPU200aは搬送手段および画像形成手段を制御する制御手段の一例である。CPU200aは、積載手段に積載されたシートの種類に関するユーザ指定種類を取得する。検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致する場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように画像形成手段を制御する。検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致しない場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成手段による画像形成を許可するユーザ指示情報が入力されたか否かを判定する。検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致しないものの、ユーザ指示情報が入力された場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように画像形成手段を制御する。検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致せず、かつ、ユーザ指示情報が入力されない場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されないように画像形成手段を制御する。よって、ユーザビリティが改善される。
[観点1]
収容庫10はシートを積載する積載手段の一例である。搬送装置2は積載手段に積載されているシートを搬送する搬送手段の一例である。メディアセンサ14はシートの種類を検知する検知手段の一例である。画像形成部20はシートに画像を形成する画像形成手段の一例である。CPU200aは搬送手段および画像形成手段を制御する制御手段の一例である。CPU200aは、積載手段に積載されたシートの種類に関するユーザ指定種類を取得する。検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致する場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように画像形成手段を制御する。検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致しない場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成手段による画像形成を許可するユーザ指示情報が入力されたか否かを判定する。検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致しないものの、ユーザ指示情報が入力された場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように画像形成手段を制御する。検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致せず、かつ、ユーザ指示情報が入力されない場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されないように画像形成手段を制御する。よって、ユーザビリティが改善される。
[観点2]
検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致しない場合がある。この場合、CPU200aは、ユーザ指示情報を入力するための画面をディスプレイに表示してもよい。ユーザは目視で確認しながらユーザ指示情報を入力できるため、ユーザビリティが改善される。
検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザ指定種類とが一致しない場合がある。この場合、CPU200aは、ユーザ指示情報を入力するための画面をディスプレイに表示してもよい。ユーザは目視で確認しながらユーザ指示情報を入力できるため、ユーザビリティが改善される。
[観点3]
CPU200aは、ユーザ指示情報が入力された場合、ユーザ指定種類に検知手段により検知されたシートの種類を加えてユーザ指定種類を更新してもよい。これにより、今回においてユーザにより許容された種類が次回からはユーザの指示を待つことなく、印刷を許容されることになる。よって、さらに、ユーザビリティが改善される。
CPU200aは、ユーザ指示情報が入力された場合、ユーザ指定種類に検知手段により検知されたシートの種類を加えてユーザ指定種類を更新してもよい。これにより、今回においてユーザにより許容された種類が次回からはユーザの指示を待つことなく、印刷を許容されることになる。よって、さらに、ユーザビリティが改善される。
[その他の観点]
検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザまたは管理者であるオペレータにより予め指定されたシートの種類とが一致する場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成を許可する。検知手段により検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致しないものの、所定の印刷許容条件が満たされている場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成を許可する。検知手段により検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致せず、かつ、所定の印刷許容条件が満たされていない場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成を停止する。このように、検知種類とユーザ指定種類とが異なっても、印刷許容条件が満たされていれば、画像の形成が許容される。よって、ユーザビリティが改善される。
検知手段により検知されたシートの種類と、ユーザまたは管理者であるオペレータにより予め指定されたシートの種類とが一致する場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成を許可する。検知手段により検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致しないものの、所定の印刷許容条件が満たされている場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成を許可する。検知手段により検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致せず、かつ、所定の印刷許容条件が満たされていない場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成を停止する。このように、検知種類とユーザ指定種類とが異なっても、印刷許容条件が満たされていれば、画像の形成が許容される。よって、ユーザビリティが改善される。
検知手段により検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致しない場合がある。この場合、操作部13の表示装置は、ユーザに画像形成を続行するかどうかの問い合わせを出力する出力手段として機能してもよい。操作部13の入力装置は、問い合わせに対する回答の入力を受け付ける入力手段として機能してもよい。S904に関して説明されたように、所定の印刷許容条件は、回答が、画像形成を続行するという回答であること、であってもよい。検知種類とユーザ指定種類とが異なっても、ユーザが印刷を希望する場合には、印刷が実行可能となる。よって、ユーザビリティが改善される。
所定の印刷許容条件は、検知手段により検知されたシートの種類が予め定められた範囲に属する種類であること、であってもよい。このように、検知種類とユーザ指定種類とが異なっても印刷が許容される検知種類は、事前に決定されていてもよい。たとえば、図12(A)ないし図12(D)などに関連して説明されたように、予め定められた範囲は、画像形成装置と接続されたサーバによって定義されていてもよい。
所定の印刷許容条件は、シートに対して画像を形成しようとしているユーザが予め定められた範囲に属するユーザであること、であってもよい。たとえば、認証に成功するユーザは、予め定められた範囲に属するユーザの一例である。これにより、特定のユーザには、ユーザ指定種類と異なる検知種類のシートに画像を形成できる。図12(A)を用いて説明したように、ユーザごとに、印刷を許容され種類が事前に定められていてもよい。
所定の印刷許容条件は、二つの条件が同時に満たされることであってもよい。一つ目の条件は、シートに対して画像を形成しようとしているユーザが予め定められた範囲に属するユーザであることである。二つ目の条件は、検知手段により検知されたシートの種類がユーザについて予め定められた範囲に属する種類であることである。
所定の印刷許容条件は、画像形成装置の機種が、予め定められた範囲に属する機種であることであってもよい。これにより、画像形成装置が特定のモデルである場合には、検知種類とユーザ指定種類とが異なっても、印刷が許容される。
所定の印刷許容条件は、二つの条件が同時に満たされることであってもよい。一つ目の条件は、画像形成装置の機種が、予め定められた範囲に属する機種であることである。二つ目の条件は、検知手段により検知されたシートの種類が画像形成装置について予め定められた範囲に属する種類であることである。よって、画像形成装置ごとに印刷を許容される種類が管理可能となる。
所定の印刷許容条件は、画像形成装置の設置場所が、予め定められた範囲に属する設置場所であることであってもよい。これにより、特定の設置場所に設置されている画像形成装置は、検知種類とユーザ指定種類とが異なっても、印刷が許容される。
所定の印刷許容条件は、二つの条件が同時に満たされることであってもよい。一つ目の条件は、画像形成装置の設置場所が、予め定められた範囲に属する設置場所であることである。二つ目の条件は、検知手段により検知されたシートの種類が設置場所について予め定められた範囲に属する種類であることである。これにより、設置場所ごとに印刷を許容される種類が管理可能となる。
所定の印刷許容条件は、画像形成装置に関連付けられている時間情報が、予め定められた範囲に属する時間情報であることであってもよい。これにより、画像形成装置の時間情報が特定の時間情報である場合には、検知種類とユーザ指定種類とが異なっても、印刷が許容される。
所定の印刷許容条件は、二つの条件が同時に満たされることであってもよい。一つ目の条件は、画像形成装置に関連付けられている時間情報が、予め定められた範囲に属する時間情報である。二つ目の条件は、検知手段により検知されたシートの種類が時間情報について予め定められた範囲に属する種類であることである。これにより、時間情報ごとに、印刷を許容される種類が管理可能となる。
CPU200a、通信回路202a、および条件取得部805は、サーバから所定の印刷許容条件を取得する取得手段として機能する。CPU200aは、取得手段により取得された所定の印刷許容条件が満たされているかどうかを判定してもよい。ただし、サーバは必須ではなく、印刷許容条件は画像形成装置100に記憶されていてもよい。
所定の印刷許容条件は、第一許容条件と、第二許容条件とのうち少なくとも一方が満たされることであってもよい。第一許容条件は、シートの種類、ユーザの属性、画像形成装置の機種、画像形成装置の設置場所、または、画像形成装置に関連付けられている時間情報が所定範囲に属していることである。第二許容条件は、ユーザがシートへの画像形成の続行を希望していることである。よって、いずれかの条件が満たされれば、ユーザは臨時に画像形成を継続できるため、ユーザビリティがさらに向上する。
操作部13の表示装置は、第一許容条件が満たされていない場合に、ユーザに画像形成を続行するかどうかの問い合わせを出力する出力手段の一例である。操作部13の入力装置は、問い合わせに対する回答の入力を受け付ける入力手段の一例である。CPU200aは、回答に基づき第二許容条件が満たされているかどうかを判定してもよい。
回答に基づき第二許容条件が満たされると、CPU200aは当該第一許容条件を更新してもよい。第一許容条件の判定要素は、たとえば、シートの種類、ユーザの属性、画像形成装置の機種、画像形成装置の設置場所、または、画像形成装置に関連付けられている時間情報などである。これらの判定要素のうち第一許容条件を満たさないと判定されたものが、今後は第一許容条件を満たすように更新される。これにより、今後は、ユーザに問い合わせることなく、画像形成が続行されるため、ユーザビリティがさらに向上する。
検知手段により検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致しないものの、所定の第一許容条件が満たされている場合がある。この場合に、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成を許可してもよい。検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致せず、かつ、第一許容条件が満たされていないものの、所定の第二許容条件が満たされている場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成を許可してもよい。検知手段により検知されたシートの種類と、予め指定されたシートの種類とが一致せず、かつ、第一許容条件が満たされておらず、かつ、第二許容条件も満たされていない場合がある。この場合、CPU200aは、搬送手段により搬送されるシートへの画像形成を停止してもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
10:収容庫、2:搬送装置、14:メディアセンサ、20:画像形成部、200:CPU
Claims (3)
- シートを積載する積載手段と、
前記積載手段に積載されたシートを搬送する搬送手段と、
前記シートの種類を検知する検知手段と、
前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記搬送手段および前記画像形成手段を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記積載手段に積載されたシートの種類に関するユーザ指定種類を取得し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致する場合には、前記搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように前記画像形成手段を制御し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致しない場合、前記搬送手段により搬送されるシートへの前記画像形成手段による画像形成を許可するユーザ指示情報が入力されたか否かを判定し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致しないものの、前記ユーザ指示情報が入力された場合には、前記搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されるように前記画像形成手段を制御し、
前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致せず、かつ、前記ユーザ指示情報が入力されない場合には、前記搬送手段により搬送されるシートに画像が形成されないように前記画像形成手段を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記検知手段により検知されたシートの種類と、前記ユーザ指定種類とが一致しない場合に、前記ユーザ指示情報を入力するための画面をディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記ユーザ指示情報が入力された場合、前記ユーザ指定種類に前記検知手段により検知されたシートの種類を加えて前記ユーザ指定種類を更新することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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-
2022
- 2022-10-04 US US17/959,451 patent/US20230115344A1/en active Pending
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