JP2023056113A - エドキサバン含有医薬組成物 - Google Patents

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【課題】有効成分としてエドキサバンまたはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を含有し、溶出性に優れた医薬組成物の提供を目的とする。【解決手段】エドキサバンまたはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物と、無水乳糖とを含有するエドキサバン含有医薬組成物。【選択図】 図1

Description

本発明は、有効成分としてエドキサバンまたはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を含有する医薬組成物に関する。
エドキサバンまたはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物(以下、単にエドキサバンという)は、活性化血液凝固第X因子(FXa)の阻害作用を有し、静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制、非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制などに有用であることが知られている。
塩基性化合物であるエドキサバンは、強酸性水溶液では良好な溶解性を示す一方で、中性の水溶液では溶解性が低下してしまう。
エドキサバンの溶出性改善を目的に、例えば特許文献1~3が開示されている。
特許文献1は、エドキサバン、糖アルコール類及び水膨潤性添加剤を含有する錠剤を、ヒプロメロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びポリビニルアルコールから選択される1種又は2種以上を少なくとも含むコーティング剤でコーティングしている。
特許文献2は、造粒工程として造粒中のエドキサバン含有造粒物の最大水分値を10%以下に維持することで、特許文献3はフマル酸とともに含有することで、それぞれ中性領域におけるエドキサバンの溶出率を向上している。
上記特許文献1において、賦形剤として乳糖水和物[Pharmatose 200M(商品名)]を用いた場合に、エドキサバンの溶出性が良くなかったことが示されている。
一方で、非特許文献1には、乳糖の結晶多形である乳糖水和物と無水乳糖を比較した場合に、無水乳糖は成形性に優れるものの崩壊性に劣ることが開示されている。
そのため、一般的に崩壊性に劣る無水乳糖を選択した場合に、エドキサバンの溶出性は良くないと想定されるところ、意外にもエドキサバンが良好な溶出性を示すことを本発明者らは見出した。
特許第4463875号公報 特許第5390014号公報 特許第6061438号公報
本間丈士、「医薬品製剤化方略と新技術」、シーエムシー出版、2007年3月、p.298-302
本発明は、有効成分としてエドキサバンまたはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物を含有し、溶出性、安定性に優れた医薬組成物の提供を目的とする。
本発明に係るエドキサバン含有医薬組成物は、エドキサバンまたはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物と、無水乳糖とを含有することを特徴とする。
本発明者らは、エドキサバン含有医薬組成物において、賦形剤として乳糖水和物を選択した場合に良好でなかった溶出性が、無水乳糖を選択すると改善されることを知見した。
本発明において、医薬組成物に対して無水乳糖5~85質量%含有していることが好ましく、無水乳糖とともに他の賦形剤、例えばD-マンニトールや結晶セルロース等が含まれてもよい。
本発明においては、さらに、結合剤、崩壊剤及び滑沢剤から選択される1種以上の添加剤を含有し、医薬組成物に対して結合剤は0.1~10質量%、崩壊剤は0.5~50質量%、滑沢剤は0.05~5質量%含有していてもよい。
本発明により、溶出性に優れたエドキサバン含有医薬組成物を提供し得る。
実施例1、比較例1及び比較例4の溶出挙動を示す。 実施例2及び比較例2の溶出挙動を示す。 実施例3及び比較例3の溶出挙動を示す。
本発明に係る医薬組成物の有効成分は、エドキサバン、N-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-((1S,2R,4S)-4-[(ジメチルアミノ)カルボニル]-2-{[(5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-イル)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル)エタンジアミド、またはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物である。
エドキサバンまたはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物は、公知の方法により製造したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
薬学的に許容される塩としては、薬理学上許容できる塩であれば特に制限はなく、トシル酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩、クエン酸、ヨウ化水素酸塩、燐酸塩、硝酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩、酢酸塩、プロパン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩などが挙げられ、好ましくはトシル酸塩である。
本発明における有効成分の一態様としては、エドキサバントシル酸塩水和物、N-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-((1S,2R,4S)-4-[(ジメチルアミノ)カルボニル]-2-{[(5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-イル)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル)エタンジアミドp-トルエンスルホン酸一水和物が挙げられる。
エドキサバンまたはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物の含有量としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、1錠剤あたりエドキサバンとして15mg~60mgの範囲が例として挙げられる。
本発明における医薬組成物には、無水乳糖が含まれる。
無水乳糖は医薬組成物に対して、例えば1錠剤に対して5~85質量%含有されていることが好ましく、15~75質量%含有されていることがより好ましく、25~65質量%含有されていることがさらに好ましく、35~55質量%含有されていることが最も好ましい。
なお、無水乳糖に追加して、他の賦形剤が含まれていてもよい。
他の賦形剤としては、D-マンニトール、トウモロコシデンプン、部分アルファー化デンプン、アルファー化デンプン、結晶セルロース、乳糖水和物、 無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、粉末還元麦芽糖水あめ等を使用することができる。
本発明に係る医薬組成物は、錠剤(素錠、口腔内崩壊錠、チュアブル剤、発泡錠、ドロップ剤、フィルムコーティング錠、糖衣錠、カプレット剤、丸剤等を含む)、トローチ剤、散剤、細粒剤、顆粒剤等が例として挙げられるが、錠剤が好ましく、嚥下能力の低い人などにも服用しやすい口腔内崩壊錠であってもよい。
医薬組成物の製造方法としては、公知の製造方法を用いることができる。
本発明における医薬組成物には、上記有効成分と無水乳糖、他の賦形剤以外に、この分野で通常使用される添加剤、例えば結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動化剤、甘味剤、矯味剤、コーティング剤、可塑剤、着色剤、光沢化剤などを含めることができる。
結合剤としては、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、エチルセルロース、コポリビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポビドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体などを使用することができる。
結合剤は、例えば1錠剤に対してその含有量が、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは0.5~8質量%、さらに好ましくは1~6質量%であり、2~4質量%が最も好ましい。
崩壊剤としては、トウモロコシデンプン、アルファー化デンプン、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、部分アルファー化デンプンなどを使用することができる。
崩壊剤は、例えば1錠剤に対してその含有量が、好ましくは0.5~50質量%、より好ましくは1~45質量%、さらに好ましくは2~35質量%であり、4~30質量%が最も好ましい。
滑沢剤としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどを使用することができ、その含有量が例えば1錠剤に対して、好ましくは0.05~5質量%、より好ましくは0.1~4質量%、さらに好ましくは0.3~3質量%であり、0.5~2質量%が最も好ましい。
流動化剤としては、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、タルクなどを使用することができ、その含有量が例えば1錠剤に対して、好ましくは0.05~5質量%、より好ましくは0.1~4質量%、さらに好ましくは0.3~3質量%であり、0.5~2質量%が最も好ましい。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム水和物、アスパルテーム、タウマチン、ステビア抽出精製物、スクラロース、タウマチンなどを使用することができ、タウマチンはソーマチンと称されることもある。
タウマチン以外の甘味剤は、例えば1錠剤に対してその含有量が、好ましくは0.1~7質量%、より好ましくは0.3~5質量%、さらに好ましくは0.5~4質量%、最も好ましくは1~3質量%であり、タウマチンの場合には、例えば1錠剤に対して、好ましくは0.001~3質量%、より好ましくは0.005~2質量%、さらに好ましくは0.01~1.5質量%であり、0.05~1質量%が最も好ましい。
矯味剤としては、L-グルタミン酸、L-グルタミン酸ナトリウム、L-グルタミン酸塩酸塩、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酒石酸などを使用することができ、その含有量が例えば1錠剤に対して、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは1~9質量%、さらに好ましくは2~8質量%であり、4~7質量%が最も好ましい。
コーティング剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体などを使用することができる。
コーティング剤は、例えば1錠剤に対してその含有量が、好ましくは0.1~11質量%、より好ましくは0.5~9質量%、さらに好ましくは1~7質量%であり、1.5~5質量%が最も好ましい。
可塑剤としては、クエン酸トリエチル、トリアセチン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール6000などを使用することができ、その含有量が例えば1錠剤に対して、好ましくは0.005~3質量%、より好ましくは0.01~2質量%、さらに好ましくは0.05~1.5質量%であり、0.1~1質量%が最も好ましい。
着色剤としては、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄などを使用することができ、その含有量が例えば1錠剤に対して、好ましくは0.005~3質量%、より好ましくは0.01~2質量%、さらに好ましくは0.05~1.5質量%であり、0.1~1質量%が最も好ましい。
光沢化剤としては、カルナウバロウ、ステアリン酸マグネシウムなどを使用することができ、その含有量が例えば1錠剤に対して、好ましくは0.001~0.5質量%、より好ましくは0.005~0.4質量%、さらに好ましくは0.0075~0.2質量%であり、0.01~0.1質量%が最も好ましい。
以下、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
エドキサバントシル酸塩水和物8.1g、無水乳糖(SuperTab 21AN、DFE Pharma製)19.8g、部分アルファー化デンプン(PCS PC-10、旭化成製)8.4g、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-SL、日本曹達製)1.2gを混合し、精製水5.6gを用いて造粒し、60℃で3時間乾燥させた後、22メッシュ篩を用いて整粒し、整粒品を得た。
得られた整粒品26.25gにカルメロースカルシウム(E.C.G-505、五徳薬品製)1.47gを加えて混合した後、さらにステアリン酸マグネシウム(日局ステアリン酸マグネシウム-S、日油製)0.21gを加えて混合し、打錠末とした。
この打錠末を単発式打錠機(HANDTAB-200、市橋精機製)で8kNの打錠圧にて圧縮成型し、1錠あたり400mgの錠剤を得た。
エドキサバントシル酸塩水和物8.1g、無水乳糖(SuperTab 21AN、DFE Pharma製)9.8g、部分アルファー化デンプン(PCS PC-10、旭化成製)8.4g、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-SL、日本曹達製)1.2gを混合し、精製水4.1gを用いて造粒し、60℃で3時間乾燥させた後、22メッシュ篩を用いて整粒し、整粒品を得た。
得られた整粒品19.25gにカルメロースカルシウム(E.C.G-505、五徳薬品製)1.47gを加えて混合した後、さらにステアリン酸マグネシウム(日局ステアリン酸マグネシウム-S、日油製)0.21gを加えて混合し、打錠末とした。
この打錠末を単発式打錠機(HANDTAB-200、市橋精機製)で8kNの打錠圧にて圧縮成型し、1錠あたり300mgの錠剤を得た。
エドキサバントシル酸塩水和物8.1g、無水乳糖(SuperTab 21AN、DFE Pharma製)29.8g、部分アルファー化デンプン(PCS PC-10、旭化成製)8.4g、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-SL、日本曹達製)1.2gを混合し、精製水7.1gを用いて造粒し、60℃で3時間乾燥させた後、22メッシュ篩を用いて整粒し、整粒品を得た。
得られた整粒品33.25gにカルメロースカルシウム(E.C.G-505、五徳薬品製)1.47gを加えて混合した後、さらにステアリン酸マグネシウム(日局ステアリン酸マグネシウム-S、日油製)0.21gを加えて混合し、打錠末とした。
この打錠末を単発式打錠機(HANDTAB-200、市橋精機製)で8kNの打錠圧にて圧縮成型し、1錠あたり500mgの錠剤を得た。
(比較例1)
エドキサバントシル酸塩水和物8.1g、乳糖水和物(Pharmatose 200M、DFE Pharma製)19.8g、部分アルファー化デンプン(PCS PC-10、旭化成製)8.4g、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-SL、日本曹達製)1.2gを混合し、精製水5.6gを用いて造粒し、60℃で3時間乾燥させた後、22メッシュ篩を用いて整粒し、整粒品を得た。
得られた整粒品26.25gにカルメロースカルシウム(E.C.G-505五徳薬品製)1.47gを加えて混合した後、さらにステアリン酸マグネシウム(日局ステアリン酸マグネシウム-S、日油製)0.21gを加えて混合し、打錠末とした。
この打錠末を単発式打錠機(HANDTAB-200、市橋精機製)で8kNの打錠圧にて圧縮成型し、1錠あたり400mgの錠剤を得た。
(比較例2)
エドキサバントシル酸塩水和物8.1g、乳糖水和物(Pharmatose 200M、DFE Pharma製)9.8g、部分アルファー化デンプン(PCS PC-10、旭化成製)8.4g、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-SL、日本曹達製)1.2gを混合し、精製水4.1gを用いて造粒し、60℃で3時間乾燥させた後、22メッシュ篩を用いて整粒し、整粒品を得た。
得られた整粒品19.25gにカルメロースカルシウム(E.C.G-505、五徳薬品製)1.47gを加えて混合した後、さらにステアリン酸マグネシウム(日局ステアリン酸マグネシウム-S、日油製)0.21gを加えて混合し、打錠末とした。
この打錠末を単発式打錠機(HANDTAB-200、市橋精機製)で8kNの打錠圧にて圧縮成型し、1錠あたり300mgの錠剤を得た。
(比較例3)
エドキサバントシル酸塩水和物8.1g、乳糖水和物(Pharmatose 200M、DFE Pharma製)29.8g、部分アルファー化デンプン(PCS PC-10、旭化成製)8.4g、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-SL、日本曹達製)1.2gを混合し、精製水7.1gを用いて造粒し、60℃で3時間乾燥させた後、22メッシュ篩を用いて整粒し、整粒品を得た。
得られた整粒品33.25gにカルメロースカルシウム(E.C.G-505、五徳薬品製)1.47gを加えて混合した後、さらにステアリン酸マグネシウム(日局ステアリン酸マグネシウム-S、日油製)0.21gを加えて混合し、打錠末とした。
この打錠末を単発式打錠機(HANDTAB-200、市橋精機製)で8kNの打錠圧にて圧縮成型し、1錠あたり500mgの錠剤を得た。
(比較例4)
エドキサバントシル酸塩水和物8.1g、D-マンニトール(マンニットP、三菱商事ライフサイエンス製)19.8g、部分アルファー化デンプン(PCS PC-10、旭化成製)8.4g、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-SL、日本曹達製)1.2gを混合し、精製水5.6gを用いて造粒し、60℃で3時間乾燥させた後、22メッシュ篩を用いて整粒し、整粒品を得た。
得られた整粒品26.25gにカルメロースカルシウム(E.C.G-505五徳薬品製)1.47gを加えて混合した後、さらにステアリン酸マグネシウム(日局ステアリン酸マグネシウム-S、日油製)0.21gを加えて混合し、打錠末とした。
この打錠末を単発式打錠機(HANDTAB-200、市橋精機製)で8kNの打錠圧にて圧縮成型し、1錠あたり400mgの錠剤を得た。
上記実施例1~3及び比較例1~4における錠剤を比較評価した処方例を、下記の表1に示す。
Figure 2023056113000002
<溶出試験>
上記実施例1~3及び比較例1~4における錠剤(各n=3)について、溶出試験を行った。
溶出試験は、第17改正日本薬局方の溶出試験に規定されたパドル法(50rpm)に従い、試験液として溶出試験第2液を用いて、5分、10分、15分、30分、60分、120分時点の溶出率を測定した。
測定は、液体クロマトグラフ法にて以下の条件で測定した。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:290nm)
カラム:Inertsil ODS-4 粒径5μm 4.6mm×250mm
カラム温度:40℃
移動相:リン酸水素二ナトリウム1.99gとリン酸二水素ナトリウム二水和物0.94gに水1000mLを加えて溶解後、リン酸を加えてpHを7.0に調整した液650mLに対して液体クロマトグラフィー用アセトニトリル350mLを加えた。
流量:エドキサバンの保持時間が約10分になるように調整した。
結果を、図1~3に示す。
図1に実施例1、比較例1及び比較例4の溶出挙動を示し、図2に実施例2及び比較例2、図3に実施例3及び比較例3の結果をそれぞれ示す。
結果から、無水乳糖を用いた実施例1~3は、それぞれ同量の乳糖水和物を用いた比較例1~3と比較して、どの比較においても溶出性が向上することが確認された。
一方、無水乳糖を用いた実施例1と、同量のD-マンニトールを用いた比較例4では、そこまで溶出率に大きな違いが認められなかったが、両者については、さらに下記の色差評価を実施した。
<色差評価>
実施例1及び比較例4における錠剤(各n=3)について、各曝光条件下(積算照度60万lx・h、120万lx・h)で保存し、分光測色計(CM-5、コニカミノルタ製)を用いて、開始時からの色差(ΔEab)を評価した。
結果を、下記の表2に示す。
Figure 2023056113000003
結果から、無水乳糖を用いた実施例1はD-マンニトールを用いた比較例4と比較して、いずれの曝光条件下においても、色の変化が小さいことが確認された。
このことから、無水乳糖を含有するエドキサバン含有医薬組成物は、溶出性に優れるだけでなく、光安定性も高いことが明らかとなった。

Claims (3)

  1. エドキサバンまたはその薬学的に許容される塩あるいはそれらの水和物と、無水乳糖とを含有するエドキサバン含有医薬組成物。
  2. 医薬組成物に対して無水乳糖5~85質量%含有している請求項1に記載のエドキサバン含有医薬組成物。
  3. さらに、結合剤、崩壊剤及び滑沢剤から選択される1種以上の添加剤を含有し、
    医薬組成物に対して結合剤は0.1~10質量%、崩壊剤は0.5~50質量%、滑沢剤は0.05~5質量%含有される請求項1又は2に記載のエドキサバン含有医薬組成物。
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