JP2023050497A - ミスト発生システム、及びそれを備えた浴室、シャワールームユニット - Google Patents

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Keita Saito
立成 原島
Tatsunari Harashima
元太 川瀬
Genta Kawase
洋平 碇
Yohei IKARI
俊春 大江
Toshiharu Oe
愛子 牧
Aiko MAKI
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【課題】様々な使用環境においてもミスト浴を楽しむことができるミスト発生システムを提供する。【解決手段】本発明は、室内に設けられたミスト滞留空間(4)内にミストを滞留させるミスト発生システムであって、ミストを生成し、生成されたミストをミスト滞留空間内に流入させるミスト発生装置(1)と、室内の温度を調整する室内温度調整装置(29)と、ミスト発生装置によって生成されたミストが、ミスト滞留空間内で滞留するように、ミスト発生装置及び室内温度調整装置を制御する制御装置(26)と、を有することを特徴としている。【選択図】図1

Description

本発明は、ミスト発生システムに関し、特に、室内に設けられたミスト滞留空間内にミストを滞留させるミスト発生システム、及びそれを備えた浴室、シャワールームユニットに関する。
特開2008-018130号公報(特許文献1)には、浴槽サウナ装置が記載されている。この浴槽サウナ装置では、浴槽蓋で覆われた浴槽本体の中に、ミストが送り込まれ、浴槽本体内をサウナ空間とし、浴槽本体の中でサウナ浴をすることができる。
特開2008-018130号公報
しかしながら、特許文献1記載の浴槽サウナ装置では、浴槽本体の中をサウナ空間とするために、浴槽本体の上に浴槽蓋を配置する必要があり、これにより、使用者の位置が拘束されてしまい、使用者に十分な快適性を与えることができないという問題がある。一方、特許文献1記載の浴槽サウナ装置を、浴槽蓋を配置せずに使用した場合、浴槽に送り込まれたミストが、使用環境によっては浴槽本体内に滞留せず、満足できるミスト浴ができないことが本件発明者により見出された。
従って、本発明は、様々な使用環境においてもミスト浴を楽しむことができるミスト発生システム、及びそれを備えた浴室、シャワールームユニットを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、室内に設けられたミスト滞留空間内にミストを滞留させるミスト発生システムであって、ミストを生成し、生成されたミストをミスト滞留空間内に流入させるミスト発生装置と、室内の温度を調整する室内温度調整装置と、ミスト発生装置によって生成されたミストが、ミスト滞留空間内で滞留するように、ミスト発生装置及び室内温度調整装置を制御する制御装置と、を有することを特徴としている。
室内のミスト滞留空間に、ミスト発生装置によりミストを流入させた場合、使用環境によっては、ミストがミスト滞留空間に滞留せずに拡散してしまい、ミスト浴ができないことが本件発明者により見出された。本件発明者は、この現象について鋭意研究を進めた結果、ミスト発生装置から流出させるミストの温度と、室内の温度が関係していることを突き止めた。
例えば、温度の低い空間に、温度の高いミストを流出させると、ミストが流出した部分の温度(ミスト雰囲気温度)が上昇する一方、室内の空気の温度は低いため、この温度差により上昇気流が発生する。温度差が大きく、この上昇気流が強くなると、ミスト発生装置から流出したミストは空間内に滞留せず、室内空間全体にミストが拡散してしまい、ミスト浴ができなくなる。上記のように構成された本発明によれば、制御装置がミスト発生装置によって生成されたミストが、ミスト滞留空間内で滞留するように、ミスト発生装置及び室内温度調整装置を制御するので、流出させたミストが拡散するのを抑制することができ、様々な使用環境においてもミスト浴を楽しむことができる。
本発明において、好ましくは、ミスト滞留空間は、浴室内に配置された浴槽内部の空間であり、さらに、浴室内の温度を検出する温度センサを有し、制御装置は、ミスト発生装置からミストを流出させる前に温度センサによって検出された温度が、所定温度よりも低い場合には、室内温度調整装置を作動させ、浴室内の温度を上昇させる。
このように構成された本発明においては、制御装置は、ミスト発生装置からミストを流出させる前に温度センサによって検出された温度が、所定温度よりも低い場合には、室内温度調整装置を作動させ、浴室内の温度を上昇させる。このため、ミスト発生装置から流出するミストの温度と、浴室内の温度の温度差を、適正範囲に維持することができ、ミストの拡散を抑制することができる。また、浴槽に半分程度湯を張って、その上方の空間をミスト滞留空間とした場合、浴槽内の湯と、浴室内の空気の温度差によっても比較的強い上昇気流が発生する。上記のように構成された本発明によれば、室内温度調整装置を作動させ、浴室内の温度を上昇させるので、この温度差も緩和することができ、ミストの拡散を抑制することができ、湯を張った浴槽内でもミスト浴を楽しむことができる。
本発明において、好ましくは、制御装置は、温度センサによって検出された温度が所定温度よりも低い場合には、室内温度調整装置を作動させることにより、浴室内の温度を所定温度以上に上昇させた後、ミスト発生装置からのミストの流出を開始させる。
このように構成された本発明によれば、浴室内の温度が所定温度以上に上昇された後、ミスト発生装置からのミストの流出が開始されるので、ミスト発生装置から流出したミストを、最初から浴槽内に導くことができ、ミスト発生装置で生成されたミストを無駄なく滞留させることができる。
本発明において、好ましくは、室内温度調整装置は、温風を吐出することにより室内温度を上昇させるように構成され、室内温度調整装置は、温風をミスト滞留空間外に向けて送出するように構成されている。
室内温度調整装置として温風を吐出する暖房装置が使用された場合、浴室内の温度を適正温度にすることができる一方、吐出された温風が、ミスト滞留空間内に吐出されたミストを吹き飛ばしてしまい、ミストの滞留を妨げる虞がある。上記のように構成された本発明によれば、室内温度調整装置は、ミスト滞留空間外に向けて温風を吐出させるので、浴室内の温度を適正温度にしながら、温風がミストの滞留を妨げるのを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、室内温度調整装置は、浴室の洗い場に向けて温風を吐出させるように構成されている。
このように構成された本発明によれば、室内温度調整装置は、浴室の洗い場に向けて温風を吐出させるので、浴室内の温度を適正温度にしながら、温風が浴槽本体内のミストの滞留を妨げるのを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、制御装置は、ミスト発生装置によるミストの吐出を準備する準備モードを設定可能に構成され、制御装置は、準備モードが設定されている場合には、室内の温度が所定温度よりも低いと、自動的に室内温度調整装置を作動させ、室内の温度を上昇させる。
このように構成された本発明によれば、準備モードを設定可能に構成され、準備モードが設定されている場合には、室内の温度が所定温度よりも低くなると、自動的に室内温度調整装置が作動され、室内の温度が上昇される。このため、使用者がミスト浴をしたいとき、僅かな待ち時間でミスト浴を始めることができる。
本発明において、好ましくは、制御装置は、上記準備モードにおいて、室内の温度を、所定温度に維持するように室内温度調整装置を制御する。
このように構成された本発明によれば、準備モードにおいて、室内の温度が所定温度に維持されるので、準備モードの設定中に浴室内の温度が上がりすぎ、入浴する使用者に不快感を与えるのを防止することができる。
本発明において、好ましくは、制御装置は、ミスト発生装置からミストが吐出されている状態において、室内の温度が所定温度よりも低くなると、室内温度調整装置を作動させ、室内の温度を上昇させる。
このように構成された本発明によれば、ミストの吐出中に、室内の温度が所定温度よりも低くなると、室内の温度を上昇させるので、ミストの吐出中においても、ミストの温度と室内の温度の温度差が大きくなるのを防止することができ、浴槽内にミストを滞留させることができる環境を維持することができる。
本発明において、好ましくは、制御装置は、ミスト発生装置からミストが吐出されている状態において、室内の温度が所定温度以上に維持されるように室内温度調整装置を制御する。
このように構成された本発明によれば、ミストの吐出中においても、室内の温度が所定温度以上に維持されるので、ミスト滞留空間内にミストを滞留させることができる環境を維持することができ、ミスト滞留空間内に安定してミストを滞留させることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、室内の換気を行う換気装置を有し、制御装置は、ミスト発生装置からミストが吐出されている場合には、換気装置を停止させ、又は、ミスト滞留空間内のミストの滞留を妨げないように、換気装置による換気効率を低下させる。
室内には、通常、換気装置が備えられているが、ミスト発生装置からミストを吐出させている状態で換気を行うと、換気の気流により、ミスト滞留空間内のミストの滞留を妨げる虞がある。上記のように構成された本発明によれば、ミストが吐出されている場合には、換気装置を停止させ、又は、換気装置による換気効率を低下させるので、換気によりミストの滞留が妨げられるのを抑制することができる。
また、本発明は、ミスト発生機能を備えた浴室であって、浴槽と、この浴槽の内部のミスト滞留空間にミストを滞留させる本発明のミスト発生システムと、浴槽を囲む壁部材と、を有することを特徴としている。
さらに、本発明は、ミスト発生機能を備えたシャワールームユニットであって、シャワー吐水装置と、このシャワー吐水装置を取り囲む壁部材と、この壁部材の内側のミスト滞留空間にミストを滞留させる本発明のミスト発生システムと、を有することを特徴としている。
本発明のミスト発生システム、及びそれを備えた浴室、シャワールームユニットによれば、様々な使用環境においてもミスト浴を楽しむことができる。
本発明の第1実施形態によるミスト発生装置を、水回り機器である浴槽装置に適用したミスト発生システムの斜視図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムを側面から見た側面断面図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミストの吐出開始後、ミスト滞留空間全体にミストが滞留するまでの様子を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミストの吐出開始後、ミスト滞留空間全体にミストが滞留するまでの様子を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミストの吐出開始後、ミスト滞留空間全体にミストが滞留するまでの様子を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミストの吐出開始後、ミスト滞留空間全体にミストが滞留するまでの様子を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミストの吐出開始後、ミスト滞留空間全体にミストが滞留するまでの様子を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミストの吐出開始後、ミスト滞留空間全体にミストが滞留するまでの様子を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミストの温度、及びミストの供給開始前の室内の温度の計測方法を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミストの温度、及びミストの供給開始前の室内の温度の計測方法を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミストの温度、及びミストの供給開始前の室内の温度の計測方法を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムによるミスト温度の測定結果の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミスト吐出通路からミスト滞留空間に供給されたミストの温度とミストの供給開始前の水回り機器が使用される室内の温度との温度差の範囲を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおけるミストの粒径の計測装置の概略図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおける粒子径分布測定装置の概略図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、粒子径分布測定装置により測定された粒子径分布データの一例を示している。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、度差と粒径との関係を説明する図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおける仮想滞留空間内の状態を観察する箱状観察装置を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおける温度差と、ザウター平均粒径との組み合わせについて、仮想滞留空間内のミストの状態を、比較して示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、浴槽本体内のミスト滞留空間で、ミストが滞留状態となっているか否かの判定装置を示す図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムのミスト発生装置本体及びミスト吐出通路の縦断面図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムのミスト発生装置本体及びミスト吐出通路の斜視断面図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムのミスト吐出通路を取り外した状態で示す、ミスト発生装置本体の斜視図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムのミスト発生装置本体の内部構造を示す斜視断面図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムのミスト発生装置本体及びミスト吐出通路の、斜め下方から見た斜視断面図である。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムの制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、ミスト発生装置の給水、及びタンク内の水温の制御を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおいて、室内温度調整装置の制御を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるミスト発生システムにおける準備モードにおいて、制御部により実行される室内温度調整装置の制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態によるミスト発生システムを備えたシャワールームの斜視図である。
以下では、添付図面を参照して、本発明の実施形態のミスト発生システム、及びそれを備えた浴室、シャワールームユニットを説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるミスト発生システムを組み込んだ浴室であるユニットバスの斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態によるミスト発生システムを側面から見た側面断面図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態におけるミスト発生装置1を適用した水回り機器である浴槽装置2は、浴室3に設けられている。浴室3は、箱型の空間であり、内部で水を使用するため一定程度密閉された室内空間5を形成している。水には、外気温(常温)より温度の高い水、加熱された水(いわゆる湯)も含む。浴室3内には、ミスト発生装置1を操作する操作部28が設けられている。また、浴室3の天井面には、室内温度調整装置29と、換気装置31が取り付けられている。
また、操作部28は制御装置である制御部26に接続されており、制御部26は、操作部28に対する操作に基づいて、ミスト発生装置1、室内温度調整装置29、及び換気装置31を制御するように構成されている。ミスト発生装置1、室内温度調整装置29、及び換気装置31は、本発明の実施形態によるミスト発生システムを構成する。また、本実施形態のミスト発生システムを組み込んだ、浴槽装置2、及び浴室3(を構成する壁部材)は、本発明の実施形態によるミスト発生機能を有するユニットバスを構成する。
操作部28は、浴槽装置2への水の貯水操作、温度設定等も行うことができる。操作部28は、供給されるミストの温度を設定できる操作機能、供給されるミストの粒径を設定できる操作機能等を有していてもよい。操作部28は、浴室3外に設けられてもよく、又は、リモコン等の遠隔操作部でもよい。浴槽装置2には、水の供給を行う供給装置7が設けられている。浴槽装置2は、さらに、ミスト発生装置1から供給されるミストを受け入れるミスト滞留空間4を形成する浴槽本体6を備えている。なお、本実施形態のミスト発生装置1を適用可能な水回り機器としては、浴室、トイレ、洗面所、キッチン等を挙げることができる。この場合、ミスト発生装置1は、水回り機器の浴槽本体、浴室の洗い場床、シャワールーム、手洗いボウル、洗面台ボウル、キッチンシンク等にミストを供給するように設けられる。また、浴室3は、浴槽本体6のみが配置される部屋に限られず、トイレ、手洗い機器、洗面台、又はこれらの組合せを備えていてもよい。
浴槽本体6は、浴槽装置2の浴槽本体6が配置される室内空間5に向けて上方が開放されたミスト滞留空間4を形成する。浴槽本体6は、浴槽(湯船)であり、内側のミスト滞留空間4内に水が貯水できるようになっている。浴槽本体6は、上面視で長方形に形成され、長方形の長辺側に長辺側部分6dが形成され、短辺側に短辺側部分6eが形成されている。
ミスト滞留空間4は、浴槽本体6の内側において概ね直方体形状に形成される空間である。図2に示すように使用者Aが入浴する際には、ミスト滞留空間4の下部側に34℃乃至45℃の水Bが貯水され、使用者Aが座った状態で入浴することができる。なお、後述するように、図2においては、ミスト滞留空間4内の水Bの上方にはミストが滞留した状態(ミストの滞留層Cが形成されている状態)となっている。ミスト滞留空間4は、浴槽本体6の上端部6aまで形成され、上方が開口されている。本実施形態のミスト発生装置1は、浴槽本体6に、ミスト滞留空間4の天面を覆う浴槽蓋を配置しない状態であっても、ミスト滞留空間4内にミストを滞留させることができるように構成されている。
なお、ミスト滞留空間4内に水Bを貯水せずに、ミストのみを滞留させてもよい。浴槽本体6の形状は実施形態のような箱状に限定されず、滞留空間を形成できる形状であればよい。例えば、浴槽本体6が上面視で円形や楕円形に形成され、内側にボウル状のミスト滞留空間が形成されていてもよい。浴槽本体6の底面は使用者が寝浴姿勢や座り姿勢に近い姿勢をとれるように斜めに形成されていてもよく、底面に段部が形成されていてもよく又は形成されていなくてもよい。また、浴槽本体6の上縁は、一定の高さで水平に形成されている必要はなく高さが変化するように形成されていてもよい。例えば、浴槽本体6の上縁が、側面視で、斜め上方又は下方に延びる形状、一部が下方に凹む弓状に延びる形状や、略直角を形成するような形状とされてもよい。
ミスト発生装置1は、内部でミストが生成されるミスト発生装置本体8と、ミストを上方が開放された浴槽本体6内のミスト滞留空間に吐出させるミスト吐出通路10とを備えている。
ミスト発生装置本体8内では、加熱された水からミストが生成される。また、ミスト発生装置本体8は、浴槽本体6の短辺側の短辺側部分6eに配置されている。短辺側部分6eの上部には、ミスト発生装置本体8を配置する台状の部分が形成されている。
ミスト発生装置本体8内には、ミストにすべき水を貯溜する貯水部であるタンク12が設けられ、このタンク12に給水源から水を供給する給水路14と、タンク12から水を排水管に排水する排水路16が接続されている。また、タンク12の内側には、超音波振動子18、ヒーター20、水位センサであるフロートスイッチ21、水温検知手段である水温計測器22が設けられている。さらに、タンク12の外側には温度センサである室内温度計測器24が設けられている。また、超音波振動子18及びヒーター20は、制御部26によって制御される。
ミスト発生装置本体8内には、直方体形状のタンク12が形成され、ミスト発生装置本体8の側壁には、給水路14及び排水路16が接続されている。また、ミスト発生装置本体8の側壁には、ミスト吐出通路10が接続されている。さらに、給水路14には、給水路14を開閉する給水路開閉弁30が設けられている。排水路16には、排水路16を開閉する排水路開閉弁32が設けられている。なお、ミスト発生装置本体8内の具体的構造については後述する。
超音波振動子18は、タンク12内の底面に上方に向けて取り付けられ、タンク12内に貯留された水の水面に向けて超音波を照射するように構成されている。超音波振動子18により超音波が照射されると、超音波振動子18の鉛直上方の、タンク12の水面上に液柱が形成され、この液柱の周囲に微粒子状にされた水の、所定の粒径のミスト(霧)が生成される。超音波振動子18は、制御部26と電気的に接続され、超音波振動子18の超音波の発振出力、周波数等を調整することにより、発生させるミストの粒径を変更できるようになっている。また、本実施形態においては、5個の超音波振動子18が、タンク12内に一直線に配列されている。
制御部26は、ヒーター20に電流を流すことにより、タンク12内の水を加熱するように構成され、タンク12内の水の温度を所定温度に制御する。例えば、ヒーター20は、供給された水(例えば20℃程度の室温)を室温以上の60℃以上まで加熱することができる。また、例えば、制御部26は、ヒーター20により一旦60℃以上に加熱された水を、室温と水温の温度差が所定温度になるように温度制御することができる。よって、ミスト発生装置本体8においては、60℃以上に加熱された水が温度制御されると共に、温度制御された水からミストが生成される。なお、ミスト発生装置本体8に、給湯器において60℃以上に加熱された水を供給し、その水からミストを生成するように本発明を構成することもできる。
制御部26は、タンク12内の水を室温以上の温度に加熱し、室温以上の温度で上昇気流を生じさせるようなミストを生成することができ、ミストの温度を、ミストの粒径等の状態に応じて、ミストが滞留しやすいようにコントロールする機能を有する。なお、水を60℃以上に加熱するので、少なくとも一部の菌(例えばレジオネラ菌)の繁殖を抑制する対策も可能となる。なお、ヒーター20が水(又はミスト)を一旦60℃以上に加熱する工程を省略し、この工程の代わりに他の菌抑制手段、例えば、UV光による除菌手段、除菌剤を添加する菌抑制手段等が設けられてもよい。
なお、ヒーター20を、タンク12内の水の水位よりも高い位置に設け、水から生成されたミストが加熱されるように本発明を構成することもできる。このとき、ヒーター20は、水から生成されたミストを60℃以上に加熱することができる。また、例えば、制御部26は、ヒーター20により、60℃以上に加熱されたミストを、ミストの温度と室温の温度差が所定温度になるように、ミストの温度を温度制御することができる。
水温計測器22は、タンク12内の水の水温を検知する。制御部26は、水温計測器22と電気的に接続され、制御部26がタンク12内の水の水温を認識できる。
室内温度計測器24は、浴槽本体6が配置される室内空間5のミスト発生装置本体8の外側の空気の温度を検知する。制御部26は、室内温度計測器24と電気的に接続され、制御部26が室内空間5の空気の温度を認識できる。なお、ミストの供給開始前(ミスト発生装置1が作動される前)の状態においては、室内空間5の空気の温度と、ミスト滞留空間4内の空気の温度とはほぼ等しい又は比較的近い温度であると仮定されるので、制御部26は、室内温度計測器24が測定した室内空間5の空気の温度を、ミスト滞留空間4内の空気の温度と推定できる。
また、制御部26は、給水弁である給水路開閉弁30、及び超音波振動子18を制御するように構成されている。また、フロートスイッチ21は、タンク12内の水位を検出し、タンク12内の水位が所定水位まで低下すると、これを検知し、制御部26に検知信号を出力する。制御部26は、フロートスイッチ21の検知信号に基づいて、タンク12内に貯留された水の水位が適正範囲に維持されるように、給水路開閉弁30を制御する。制御部26による給水路開閉弁30の制御については後述する。
制御部26は、CPU及びメモリ等を内蔵し、メモリ等に記録された所定の制御プログラムに基づいてミストの発生を実行する。制御部26は、超音波振動子18、ヒーター20、水温計測器22、室内温度計測器24、操作部28等と電気的に接続されている。制御部26は、さらに、給水路14に設けられた給水路開閉弁30と、排水路に設けられた排水路開閉弁32とも電気的に接続され、これらを制御する。
ミスト吐出通路10は、ミスト発生装置本体8により生成されたミストを、浴槽本体6が配置された室内に向けて吐出させ、上方が開放された浴槽本体6内のミスト滞留空間4に流入させる。ミスト吐出通路10は、図2に示す流路の断面により示されるように、ミスト発生装置本体8からミスト滞留空間4の一端の上部まで延びる通路である。ミスト吐出通路10の開口部は、浴槽本体6の短辺側部分6eに沿って横長の長方形に形成されている。開口部は、短辺側部分6eのほぼ全体にわたる幅を有するように形成されている。ミスト吐出通路10は浴槽本体6内の水の溢れ部6cより上方に配置される。本実施形態においては、この溢れ部6cは、浴槽本体6の溢れ面6bである。変形例として溢れ部6cは、浴槽本体6内に設けられたオーバーフロー口でもよい。
ミスト発生装置1は、1L(リットル)のミスト滞留空間4に対し、例えば0.03mL/min~1.5mL/minの流量でミストを供給するように構成されている。例えば、体積330Lのミスト滞留空間4を有する浴槽本体6に対し、ミスト発生装置1は、11mL/minの流量でミストを供給する。また、ミストの流量(供給量)は、超音波振動子18の個数、出力、超音波を照射する向き、タンク12内の水位、又は、ミスト発生装置本体8内やミスト吐出通路10内の流路形状等により制御することができる。
ミスト発生装置本体8内では、加温された状態のミストが生成されると共に、ミストの温度を制御し、このミストをミスト滞留空間4内に滞留させやすくする。この内容について説明する。
ミスト発生装置1は、ミスト吐出通路10からミスト滞留空間4に供給されたミストの温度とミストの供給開始前の、水回り機器が使用される室内の温度との温度差が、0℃以上とされ、ミスト吐出通路10から供給されたミストが浴槽本体6のミスト滞留空間4内に滞留されるように構成される。また、ミスト発生装置1は、温度差によって生じる上昇気流がミストを上昇させようとする力がミスト吐出通路10から吐出されたミストの粒径に応じたミストの重さを超えないような、温度差を生じるように構成される。想定される室内空間5の空気の温度範囲に応じてミスト発生装置本体8に供給される水の温度、ヒーター20による加熱温度、又は超音波振動子18の周波数を予め設定することで、室内温度計測器24を用いず(室内温度計測器24の計測結果に依ることなく)、このようなミスト供給が達成されてもよい。また、供給時の設定の調整によりこのようなミスト供給が達成されてもよい。ミスト発生装置1は、温度差が、好ましくは100℃以下、より好ましくは60℃以下、さらに好ましくは45℃以下とされるように構成される。ミスト発生装置1は、加温された状態のミストを生成すると共に、ミストの粒径を制御し、このミストをミスト滞留空間4内に滞留させやすくする。
次に、図2、図3乃至図8により、上述した本発明の第1実施形態におけるミスト発生装置の動作を説明する。
図3乃至図8は、ミストの吐出開始後、ミスト滞留空間4全体にミストが滞留するまでの様子を示す図である。図3乃至図8に示すミスト発生装置1の基本構造は、図2に示すミスト発生装置1の基本構造とほぼ同じであるので、図3乃至図8においても図2と同様の符号を付して説明する。
図2に示すように、ミスト発生装置1の動作の開始前の待機状態において、浴槽本体6のミスト滞留空間4の下半分には約38℃の水が貯溜された状態となっている。浴室3内の室内空間5の空気の温度とミスト滞留空間4内の空気の温度とはほぼ等しい温度となっている。また、待機状態において、給水路開閉弁30及び排水路開閉弁32は閉弁され、タンク12内には水が無い状態となっている。超音波振動子18及びヒーター20は停止された状態になっている。
使用者が操作部28を操作しミスト発生装置1のミストの供給制御を開始させる。ミストの供給開始前に、室内温度計測器24は、室内空間5の空気の温度を測定し、室内空間5の空気の温度が制御部26に入力される。制御部26は、給水路開閉弁30を開弁させ、水を給水路14からタンク12内に供給する。なお、排水路開閉弁32は閉弁されたままにされている。タンク12内に予め決められた水量の水が貯溜されると、給水路開閉弁30は開弁される。次に、制御部26は、ヒーター20を作動させ、水を給水された水の水温から60℃以上まで加熱する。制御部26は、水が60℃以上まで加熱された後、ミスト吐出通路10からミスト滞留空間4に供給されたミストの温度と、ミストの供給開始前の浴室3内の温度との温度差が、0℃以上とされるように、タンク12内の水の温度をヒーター20の起動及び停止により調整する。次いで、制御部26は、超音波振動子18を作動させ、タンク12内にミストを生じさせる。
図3は、ミスト吐出通路10からミスト滞留空間4内へのミストの供給が開始された直後の状態を示している。
ミスト発生装置本体8内に生じたミストは、ミスト吐出通路10から浴槽本体6内のミスト滞留空間4に供給される。ミストは、ミスト吐出通路10から自然に溢れ出し、矢印F1に示すように、ミストの自重により自由落下しながらミスト滞留空間4内に供給される。このように、ミストが下方への移動速度以外の他の方向への移動速度を持つことが抑制されている。従って、ミストがミスト滞留空間4内において、撹拌、拡散、上昇等の移動をしにくくされている。
図4においては、ミストの供給開始から約数秒経過後の状態が示される。ミスト供給部10から滞留空間4へのミストの供給は継続されている。供給されたミストは、水Bの水面の上方且つ滞留空間4内の低い部分に滞留を開始している。上昇気流によってミストを上昇させようとする力が、ミスト供給部10から供給されたミストの重さを超えないことによりミストが滞留空間4内に滞留しやすくなっている。よって、ミストは、滞留空間4内の比較的低い部分に滞留する。ミストは、ミスト供給部10側から徐々に供給及び追加され、滞留空間4内の水面上又は底部上においてミスト供給部10側から反対側の短辺に向けて徐々に進む。
図5においては、図4の状態から、ミストが浴槽本体6の反対側の短辺まで到達した状態が示される。ミスト供給部10から滞留空間4へのミストの供給は継続されている。
図6は、ミストの供給開始から約10秒経過後の状態を示している。
図6に示すように、立上雲状体R(例えば浴槽本体6の上縁である溢れ面6bを超えてさらに上昇する所定の密度のミストの集合体)が溢れ面6bより約5cm~約30cmの範囲内の高さ程度上方まで立ち上がった後、一部のミストは浮遊や放散し、大半のミストは上昇気流からミストが受ける力よりも重力が大きくなり、再び徐々に浴槽本体6内の滞留空間4に向けて戻るように下降する、また一部のミストは移動の途中で気化して消滅する。
図7に示すように、図6の状態からさらにミストが滞留空間4内に供給されるとともに、立上雲状体Rから下降するミストが滞留空間4内に再び戻って滞留している。なお、ミスト装置1は、ミストの立上雲状体を形成せずにミストの滞留層Cを形成してもよい。
図8は、ミストの供給開始から約20秒経過後の状態を示している。
ミスト吐出通路10からミスト滞留空間4へのミストの供給が継続され、ミスト滞留空間4内に供給されたミストが、ミスト滞留空間4内の頂部(浴槽本体6の上端部6a)に近い部分まで滞留されている。ミストは、主にミスト滞留空間4内において水Bの水面より上方且つミスト滞留空間4内の頂部より下方の領域に滞留している。ミストは水Bに落下して吸収され、又は浴槽本体6の壁面に水滴となって付着され消失する、又は浴槽本体6の上端部6aの縁を超えて拡散する。消失するまでの時間はミストの粒径によって異なる。このようにミストは消失又は拡散されるものの、消失や拡散するまでに新しいミストが供給されることにより、滞留空間4内にミストの滞留層を形成できる。すなわち、ミストは、ミスト滞留空間4内において緩やかに流動しつつもミスト滞留空間4から拡散するには至らず安定的な滞留層Cを形成する。滞留層Cは、水Bの水面より上方において、一定以上の密度のミストが単位空間内に存在することにより形成される。滞留層は、白い雲状に認識される。滞留層は下部側においてミストの密度が比較的高く、上部側においてミストの密度が比較的低くなるように形成されている。滞留層の存在により、ミスト滞留空間4の頂部までミストが満たされているように視認される。
滞留されたミストの上部側の滞留境界面66は、浴槽本体6の溢れ面6bの高さ(高さ位置M0(図2))に、上記浴槽本体6の深さL1に相当する高さを加えた高さ位置M1(図2)よりも下方に形成される。滞留境界面66はミストが空気中に一定以上の濃度となっている滞留層Cと、ミストが空気中に一定未満の濃度となっている空気層Jとの間の境界領域を示している。滞留境界面66は、ミストが滞留しながらある程度動いているため、上下方向にやや高さを持った領域で規定されると共に、水平方向に広がる領域として規定される。なお、浴槽本体6の溢れ面6bは、浴槽本体6の側壁のうち最も高さが低い部分、すなわち水が浴槽本体6の上限まで溜まると最初に溢れ出す部分である。
また、滞留されたミストの上部側の滞留境界面66は、浴槽本体6の溢れ面6bの高さ位置M0よりも上方に形成されている。さらに、滞留されたミストの上部側の滞留境界面66は、浴槽本体6の溢れ面6bの高さ(高さ位置M0)に、100mm~200mmの間の数値を加えた高さ位置(高さ位置M2~高さ位置M3(図2))よりも下方に形成されている。滞留境界面66が浴槽本体6の溢れ面6bの高さよりも高い位置となる場合には、使用者は浴槽を越える位置までのミスト入浴効果、すなわち湯船より高い高さまでの温浴効果を得ることができる。ミスト発生装置1を作動(使用)させている間は、ミストが浴槽本体6内に供給されミストの滞留が継続されている。
ミスト発生装置1は、滞留境界面66の高さ位置が、上述のような所定の高さ位置になるような、ミストの温度と室内の温度との温度差、ミストの粒径、ミストの供給量等を規定するように構成されている。
次に、図9乃至図11を参照して、ミスト吐出通路10からミスト滞留空間4に供給されたミストの温度、及びミストの供給開始前の浴槽装置2が使用される室内の温度のそれぞれの計測方法について説明する。
図9乃至図11は、ミストの温度、及びミストの供給開始前の室内の温度の計測方法を示す図である。
ミスト吐出通路10からミスト滞留空間4に供給されたミストの温度は、想定される水回り機器の形状に対応する箱状装置35を使用して測定される。箱状装置35は、想定される水回り機器のミスト滞留空間の形状を模擬した仮想滞留空間34と、仮想滞留空間34の中央に配置され且つ温度を測定するK熱電対36とを備えている。
仮想滞留空間34は実際のミスト滞留空間4の形状を模擬しつつもサイズを小さくして形成されている。仮想滞留空間の大きさ及び形状は、想定される水回り機器により決定され、浴槽装置2の場合の浴槽、浴室の洗い場床、シャワールーム、洗面台の場合の洗面シンク、キッチンの場合のキッチンシンク等の大きさ及び形状に対応するように決定される。仮想滞留空間34は、例えば、上面視で、短辺が120mm、長辺が300mmの長方形を形成し、正面視で、高さが120mm、長辺が300mmの直方体を形成する。箱状装置35の仮想滞留空間34は、天井面が省略されて開口されている。このような仮想滞留空間34の中心位置に、K熱電対36の感温部が配置され、仮想滞留空間34内の空気の温度を測定している。
K熱電対36は、上面視で、短辺に沿う方向において側壁から内側に60mmの位置、且つ長辺に沿う方向において側壁から内側に150mmの位置、且つ高さ方向において底部から上方に60mmの位置に位置する。例えば、K熱電対の感温部サイズは、φ4.5mm×50mmとされている。K熱電対36は、温度ロガー(図示せず)に電気的に接続される。例えば、K熱電対36(アズワン社製型番L-TN-4-K)の測定データを温度ロガー(キーエンス社製NR-500シリーズNR-TH08)で測定、記録し、温度ロガーの情報をパソコンに記録する。なお、ミストを生じさせるもととなる水は水道水であり、ミストを生じさせるもととなる水の水質は水道水の水質に基づく。さらに、各計測方法(測定方法)が実施される室内においては、室内に空気の流れを生じさせるような空調等の風は供給されない状態である。
次に、図12は、ミスト温度の測定結果の一例を示している。
図12においては、縦軸は仮想滞留空間34内のK熱電対36が計測した温度(ミスト雰囲気温度)[℃]であり、横軸は計測開始からの経過時間[s]である。図12に示すように、K熱電対36により測定される温度は、本実施形態のミスト発生装置1から箱状装置35の仮想滞留空間34内に、ミストの供給を開始すると上昇し始め、十分に時間が経過(例えば2500[s]経過)すると、ほぼ一定値となる。本実施形態においては、測定される温度の上昇がほぼ止まった際の最高温度であるミスト雰囲気温度T1(図12の例では43℃)を、ミスト発生装置1からミスト滞留空間4に供給されたミストの温度としている。
図12に示すミスト雰囲気温度の計測例においては、開始時の室内の温度T0=-5℃、ミスト発生装置本体8内において生成された当初のミスト温度が60℃である。ミスト吐出通路10からミスト滞留空間に供給されたミストの温度はやや低下された温度となっており、この温度をミスト雰囲気温度として測定する。ミスト供給が開始された後、時間経過とともに、仮想滞留空間34内の温度が上昇し、温度上昇がほぼ一定の値T1に収束する。ミスト発生装置1からのミストの供給が継続している場合、仮想滞留空間34内で測定される温度が収束する値は、ミスト吐出通路10から仮想滞留空間34に供給されたミストの温度となる。よって、実際にミスト吐出通路10からミスト滞留空間4に供給されるミストの温度は仮想滞留空間34において測定されたミストの温度(ミスト雰囲気温度)となると想定される。
次に、ミストの供給開始前の水回り機器が使用される室内の温度の計測方法について説明する。ミストの供給開始前の水回り機器が使用される室内の温度は、水回り機器が使用される室内のうち仮想滞留空間34の外側に配置された室温用K熱電対50(図9乃至図11)により測定される。仮想滞留空間34の外側の室温用K熱電対50は、箱状装置35と同じ室内空間内に配置され、室内温度計測器24を模擬している。よって、室温用K熱電対50により測定された温度が室内温度計測器24により測定された室内の温度に対応する。仮想滞留空間等を用いたシミュレーション等においてはこの室温用K熱電対50により測定された温度を室内の温度として使用する。室温用K熱電対50は、仮想滞留空間34の頂部の高さに配置され、上面視で、短辺に沿う方向において側壁から外側に60mm離れた位置、且つ長辺に沿う方向において仮想滞留空間34の一端の側壁から内側方向に150mmの位置に位置する。室温用K熱電対50は、仮想滞留空間34の外側に延びる支持部38により仮想滞留空間34の外部で固定されている。水回り機器が使用される室内の温度は、ミスト供給が仮想滞留空間34に開始される前に、室温用K熱電対50により測定される。室温用K熱電対は、仮想滞留空間内のK熱電対36と同じK熱電対を使用している。室温用K熱電対50は、このような場所に限られず、ミスト発生装置本体8の外側且つ近傍の位置に配置しても良い。また、室温用K熱電対50は、ミストの供給開始前の水回り機器が使用される室内の温度を測定できればよいので、仮想滞留空間34内に配置されたK熱電対36によりミストの供給開始前の仮想滞留空間34内の空気の温度を計測してもよい。
次に、図13を参照して、ミスト吐出通路10からミスト滞留空間4に供給されたミストの温度とミストの供給開始前の水回り機器が使用される室内の温度との温度差の範囲(図13中の点が付された領域により示す)について説明する。
上述のようにしてミスト吐出通路10からミスト滞留空間4に供給されたミストの温度とミストの供給開始前の水回り機器が使用される室内の温度とが規定できる。よって、これらのミストの温度と室内の温度との温度差が規定できる。この温度差を0℃以上とすることにより、加熱後に調整されるミストの温度がミストの供給開始前の室温と同じ温度かより高い温度に設定される。
図13においては、縦軸にミストの温度[℃]を示し、横軸に室内の温度[℃]を示している。さらに、図13の線C1は、ミストの温度と室内の温度との温度差が0℃となる線である。よって、線C1よりも上方の領域が、温度差が0℃以上となる範囲である。また、線C2は、ミストの温度と室内の温度との温度差が100℃となる線である。ミスト発生装置1は、温度差が、0℃以上且つ100℃以下とされるように構成される。温度差が100℃までとなる比較的高温のミストの温度を設定できることにより、水回り機器の浴槽本体6の洗浄にミストを使用する時に、ミストの洗浄性や汚れを落としやすくする能力を向上させることができる。例えば、水が沸騰する温度に近い高温のミストを利用して比較的高い洗浄性能を奏することができる。なお、ミストは沸騰温度(例えば100℃)になると、水蒸気の態様に変化してミストの霧の粒が消失するので、ミスト吐出通路10から供給されたミスト温度は100℃以下とされる(線C5以下の領域により示す)。
また、ミスト発生装置1のは、上記温度差が、0℃以上且つ60℃以下とされるように構成される。ミストの温度と室内の温度との温度差が60℃となる線C3が示される。温度差が60℃までとなるような比較的高温のミストの使用を抑制することにより、水回り機器の浴槽本体6の洗浄にミストを使用する時に、火傷する可能性をより低減しつつもミストの洗浄性を向上させることができる。
また、ミスト発生装置1のミスト発生装置本体8及びミスト吐出通路10は、上記温度差が、0℃以上且つ45℃以下とされるように構成される。ミストの温度と室内の温度との温度差が45℃となる線C4が示される。温度差が45℃までに比較的低温のミストを使用することにより、水回り機器の使用者がミストにより火傷する可能性をほぼなくすことができる。
また、図13において、ミストの温度が、35度以上(線D1により示す)且つ45度以下(線D2により示す)に設定されれば、使用者の体温程度又は体温より温かい温度に設定しつつ、使用者がミストにより火傷する可能性をほぼなくすことができる。
次に、図14乃至図16を参照して、ミスト吐出通路10から供給されるミストの粒径の計測装置及び計測方法について説明する。
図14は、ミストの粒径の計測装置の概略図である。図14に示すように、ミストの粒径の計測装置37は、前述と同じ大きさ及び形状の仮想滞留空間34を設定する箱状装置39と、粒子径分布測定装置53とを備えている。この箱状装置39の側壁、すなわち仮想滞留空間34の側方の壁の中央近傍に、20mm×20mmの正方形の開口52を形成し、この開口52に蓋55が取り付けられている。
図15に示すように、粒子径分布測定装置53は、粒径計測レーザー54を備え、粒径計測レーザー54は、粒径計測レーザーの計測領域Eが開口52の近傍且つ正面に位置するように配置されている。粒径計測レーザー54は、上面視で、粒径計測レーザー54のレーザー光が仮想滞留空間34の長辺と平行になるように配置されている。粒径計測レーザー54から発信されるレーザー光が通過する計測領域Eが、開口52の正面に位置している。計測領域Eは、開口52から150mmの距離に位置する。粒子径分布測定装置53は、計測レンズ56を備え、この計測レンズ56は、レーザー光の回折・散乱光を検出するように構成されている。
まず、開口52に蓋55を取付けた状態で、仮想滞留空間34内にミストの供給を開始する。ミスト吐出通路10からのミストの供給口は図示を省略している。ミストの供給開始から1分後に蓋55を開放し、ミストを粒径計測レーザー54の計測領域Eに向けて漏出させる。粒径計測レーザー54の透過率が60%~90%となる状態で計測レンズ56により散乱光分布を計測する。例えば、粒径計測レーザー54及び計測レンズ56は、マイクロトラック・ベル株式会社製のスプレー粒子径分布測定装置のエアロトラック LDSA-SPRシリーズのLDSA-SPR1500Aを使用する。粒子径分布データを10回測定し、この粒子径分布データをPCに記録する。PCにおいて10回の粒子径分布データを平均化する。
図16は、粒子径分布測定装置53により測定された粒子径分布データの一例を示している。図16においては、左側縦軸に頻度[%]を示し、右側縦軸に累積[%]を示し、横軸に粒径[μm]を示している。例えば、PCは、このように得られた粒子径分布データを分析し、この粒子径分布データの20%タイル値粒径G、ザウター平均粒径Hを粒径データとして取得する。ザウター平均粒径は、全粒子の全表面積に対する全粒子の全体積と同じ表面積対体積率を有する粒径を示す。ザウター平均粒径により平均粒径をもとめることにより少ない数の大粒径を有する粒子による測定値への影響を抑制できる。
ミスト発生装置1は、ミスト吐出通路10から供給されるミストの大部分の粒径が、3.1μm以上且つ40μm以下となるように構成されている。この範囲の上限及び下限において、少ない数の大粒径の粒子や小粒径の粒子の測定に与える影響等を受けにくくするため、ミストのザウター平均粒径が、40μm以下であると共に、ミストのザウター平均粒径が、3.1μm以上とされる、このような条件を満たすようにミストの粒径を規定している。
ミスト発生装置1は、ミスト吐出通路10から供給されるミストの大部分の粒径が、3.6μm以上且つ20μm以下となるように構成されている。この範囲の上限及び下限において、少ない数の大粒径の粒子や小粒径の粒子の測定に与える影響等を受けにくくするため、ミストのザウター平均粒径とザウター平均粒径との平均値が、3.6μm以上であると共に、ミスト供給部から供給されるミストのザウター平均粒径が、20μm以下とされる、このような条件を満たすようにミストの粒径を規定している。
ミスト発生装置1は、ミスト吐出通路10から供給されるミストの大部分の粒径が、4.1μm以上且つ10μm以下となるように構成されている。この範囲の上限及び下限において、少ない数の大粒径の粒子や小粒径の粒子の影響等を受けにくくするため、ミストのザウター平均粒径が、4.1μm以上であり且つ10μm以下とされる、このような条件を満たすようにミストの粒径を規定している。
次に、図17を参照して、温度差と粒径との関係を説明する。
図17においては、縦軸に粒径[μm]を示し、横軸に温度差ΔT[℃]を示している。図17は、これらの粒径と温度差ΔTとの好ましい範囲を、点状の領域により示している。ミスト発生装置1により、ミストの温度と室内の温度との温度差が0℃以上且つ100℃以下となる範囲において所定の温度差を設定することができる。上述したように、温度差は0℃以上且つ60℃以下、0℃以上且つ45℃以下等に変更可能である。
ミスト発生装置1は、ミストのザウター平均粒径が、40μm以下となるように構成されている。よってミストの大部分の粒径が40μm以下となっている。
なお、仮にミストの粒径が40μmである場合には、終端速度vは以下の計算により、45.3mm/sと求められる。水滴の終端速度vの算定方法については、次のように表すことができる。空気の分子粘性係数をμ、水滴の半径(ミストの粒径の半分)をrとすると、ρ=103kg/m-3、g=9.8m/s2、μ=1.8X10-5N・sec/m2(15℃)より、
V(∞)=(2ρgr2)/(9μ)=1.2×1082
となり、終端速度v(∞)は水滴の半径の2乗に比例する。なお、この式が適用できる範囲は、Re<1、すなわちr<0.1mmの範囲である。
ミストの粒径が40μmであることによりミストの終端速度が45.3mm/sとなる場合、供給されたミストはおよそ10秒でミスト滞留空間の底部に到達(例えばミスト吐出通路10からミスト滞留空間4の底部まで45cmとする)し、ミストが消失すると仮定される。すなわちミストの供給から消失まで少なくとも10秒前後ミストが滞留することになる。このように10秒前後ミストが滞留すれば、この間にさらに新しくミストが供給でき、ミストの滞留層Cが維持しやすくなる。図17において、ザウター平均粒径が40μmよりも大きくなる場合には、ミストの消失までの平均時間がより短くなるため、ミストの消失によりミストの滞留層が形成されにくくなる。
ミスト発生装置1は、ミストのザウター平均粒径が、20μm以下となるように構成されてもよい。このときミストの大部分の粒径が20μm以下となっている。仮にミストの粒径が20μmである場合には、終端速度vは11.3mm/sと求められ、供給されたミストがミスト滞留空間の底部に到達するまでに少なくともおよそ40秒を要することになり、ミスト滞留空間4の底へ比較的早期に落下するミストの割合をより減少できる。
ミスト発生装置1は、ミストのザウター平均粒径が、10μm以下となるように構成されてもよい。このときミストの大部分の粒径が10μm以下となっている。仮にミストの粒径が10μmである場合には、終端速度vは2.8mm/sと求められ、供給されたミストがミスト滞留空間4の底部に到達するまでに少なくともおよそ160秒を要することになり、ミスト滞留空間4内に滞留されるミストの継続時間をより長くでき、ミスト滞留空間4の底へ比較的早期に落下するミストの割合をさらに減少できる。
ミスト発生装置1は、ミストのザウター平均粒径が、3.1μm以上となるように構成されてもよい。このときミストの大部分の粒径が3.1μm以上となっている。ミスト吐出通路10から供給されたミストの内、ミスト滞留空間4内に滞留されずにミスト滞留空間4外へ拡散するミストの割合を減少できるとともにミストがミスト滞留空間4内に滞留される割合を増加させ、ミストがミスト滞留空間4内に効率的に滞留される。
ミスト発生装置1は、ミストのザウター平均粒径が、3.6μm以上となるように構成されてもよい。このときミストの大部分の粒径が3.6μm以上となっている。ミスト吐出通路10から供給されたミストの内、ミスト滞留空間4内に滞留されずにミスト滞留空間4外へ拡散するミストの割合をより減少できるとともにミストがミスト滞留空間4内に滞留される割合をより増加させ、ミストがミスト滞留空間4内により効率的に滞留される。
ミスト発生装置1は、ミストのザウター平均粒径が、4.1μm以上となるように構成されてもよい。このときミストの大部分の粒径が4.1μm以上となっている。ミスト吐出通路10から供給されたミストの内、ミスト滞留空間4内に滞留されずにミスト滞留空間4外へ拡散するミストの割合をさらに減少できるとともにミストがミスト滞留空間4内に滞留される割合をさらに増加させ、ミストがミスト滞留空間4内にさらに効率的に滞留される。
次に、図18及び図19を参照して、温度差と、粒径と、仮想滞留空間58内のミストの状態との関係を、さらに説明する。図18は、仮想滞留空間内の状態を観察する箱状観察装置を示している。図19は、温度差と、ザウター平均粒径との9通りの組み合わせについて、仮想滞留空間58内のミストの状態を、比較して示している。
図19に示すように、仮想滞留空間58内のミストの状態は、想定される水回り機器の形状に対応する箱状観察装置55により測定できる。箱状観察装置55は、想定される水回り機器のミスト滞留空間の形状を模擬した仮想滞留空間58と、仮想滞留空間58内のミストの様子を観察、記録するカメラ62とを備えている。図18に示すように、箱状観察装置55の仮想滞留空間58は、短辺が120mm、長辺が300mm、高さが240mmである。仮想滞留空間58は、天井面が省略されて上方に開口されている。箱状観察装置55の仮想滞留空間58の1つの側壁は透明板60により形成され、箱状観察装置55の斜め上方に配置されたカメラ62により仮想滞留空間58の内部を観察、記録できるようになっている。箱状観察装置55の仮想滞留空間58の短辺側の側壁の高さ120mmの位置に横幅70mm、高さ40mmの供給口64が形成されている。この供給口64がミスト吐出通路10に接続されている。
図19は、ミスト吐出通路10から所定の粒径及び温度差を生じるミストを供給し、滞留状態をカメラ62により撮影した写真を9つのパターンで比較して示している。各パターンの写真図において、参考として滞留境界面が生じると想定される位置を、点線により示している。
図19においては、縦軸にミスト吐出通路10から供給されるミストのザウター平均粒径を示し、横軸に、ミストの温度と室内の温度との温度差ΔTを示している。
図19のパターン例Aは、ミストのザウター平均粒径が50μm~60μm、且つ温度差5℃(ミストの温度20℃且つミストの供給開始前の室内の温度15℃)の場合におけるミストの状態を示している。パターン例Aにおいては、ミスト吐出通路10から供給されたミストが仮想滞留空間58内において比較的早く底部に向けて落下し、消失するため、ミストが仮想滞留空間58内に滞留していない。この写真の撮影のタイミングはミストの供給開始後2分を経過した時刻である。よって、パターン例Aでは、仮想滞留空間58内において上面に滞留境界面66を形成するようなミストの滞留層Cは形成されていない。
図19のパターン例Bは、ミストのザウター平均粒径が50μm~60μm、且つ温度差25℃(ミストの温度40℃且つミストの供給開始前の室内の温度15℃)の場合におけるミストの状態を示している。パターン例Bにおいては、ミスト吐出通路10から供給されたミストが仮想滞留空間58内において比較的早く底部に向けて落下し、消失するため、ミストが仮想滞留空間58内に滞留していない。
図19のパターン例Cは、ミストのザウター平均粒径が50μm~60μm、且つ温度差45℃(ミストの温度60℃且つミストの供給開始前の室内の温度15℃)の場合におけるミストの状態を示している。パターン例Cにおいても、ミスト吐出通路10から供給されたミストが仮想滞留空間58内において比較的早く底部に向けて落下し、消失するため、ミストが仮想滞留空間58内に滞留していない。
図19のパターン例Dは、ミストのザウター平均粒径が4μm~8μm、且つ温度差5℃(ミストの温度20℃且つミストの供給開始前の室内の温度15℃)の場合におけるミストの状態を示している。パターン例Dにおいては、ミスト吐出通路10から供給されたミストが仮想滞留空間58内において濃度はやや薄いながらも滞留層Cを形成している。ミストの粒径が比較的小さいため、終端速度も比較的小さく、落下速度は遅くなっている。一方で、温度差により生じる上昇気流も小さい。これにより、ミストが滞留しながら、仮想滞留空間58内において上面に滞留境界面66を形成するようなミストの滞留層が形成されている。
図19のパターン例Eは、ミストのザウター平均粒径が4μm~8μm、且つ温度差25℃(ミストの温度40℃且つミストの供給開始前の室内の温度15℃)の場合におけるミストの状態を示している。パターン例Eにおいては、ミスト吐出通路10から供給されたミストが仮想滞留空間58内において濃度の高い滞留層Cを形成している。ミストの粒径が比較的小さいため、終端速度も比較的小さく、落下速度は遅くなっている。温度差により生じる上昇気流も若干生じている。ここで、温度差によって生じる上昇気流がミストを上昇させようとする力がミストの重さを超えないようにしつつも、ミストの落下を抑制してミストの滞留が比較的長く生じている。よって、仮想滞留空間58内において上面に滞留境界面66を形成するようなミストの滞留層Cが形成されている。
図19のパターン例Fは、ミストのザウター平均粒径が4μm~8μm、且つ温度差45℃(ミストの温度60℃且つミストの供給開始前の室内の温度15℃)の場合におけるミストの状態を示している。パターン例Fにおいては、ミスト供給部から供給されたミストが仮想滞留空間58内において濃度の高い滞留層Cを形成している。ミストの粒径が比較的小さいため、終端速度も比較的小さく、落下速度は遅くなっている。さらに、温度差により生じる上昇気流が温度差25℃の場合と比べてやや強まっている。しかしながら、依然として、温度差によって生じる上昇気流がミストを上昇させようとする力がミストの重さを超えないようになっており、ミストの落下を抑制してミストの滞留が比較的長く生じている。上昇気流がやや強くなっているため、局所的にミストが滞留層Cから浮き上がるような状態となっている部分があるが、全体としてはミストの滞留層Cが引き続き維持されている。よって、仮想滞留空間58内において上面に滞留境界面66を形成するようなミストの滞留層が形成されている。局所的にミストが上昇している部分があったとしても仮想滞留空間58の半分以上の領域において滞留境界面66が維持されている場合には、滞留境界面66が形成されているものとする。
図19のパターン例Gは、ミストのザウター平均粒径が1.2μm、且つ温度差5℃(ミストの温度20℃且つミストの供給開始前の室内の温度15℃)の場合におけるミストの状態を示している。パターン例Gにおいては、ミスト吐出通路10から供給されたミストが仮想滞留空間58内において浮き上がるように拡散している。温度差により生じる上昇気流は比較的小さい。しかしながら、ミストの粒径がさらに小さいため、終端速度がさらに小さく、落下速度はさらに遅くなっている。よって、ミストの重さが軽く、わずかな上昇気流により拡散している。よって、仮想滞留空間58内において上面に滞留境界面66を形成するようなミストの滞留層Cは形成されていない。
図19のパターン例Hは、ミストのザウター平均粒径が1.2μm、且つ温度差25℃(ミストの温度40℃且つミストの供給開始前の室内の温度15℃)の場合におけるミストの状態を示している。パターン例Gにおいては、ミスト吐出通路10から供給されたミストが仮想滞留空間58内において浮き上がるように拡散している。ミストの粒径がさらに小さいため、終端速度もさらに小さく、落下速度はさらに遅くなっている。その上、温度差により生じる上昇気流がさらに強くなっている。よって、ミストの重さが軽く、より強い上昇気流により拡散している。よって、仮想滞留空間58内において上面に滞留境界面66を形成するようなミストの滞留層Cは形成されていない。
図19のパターン例Iは、ミストのザウター平均粒径が1.2μm、且つ温度差45℃(ミストの温度60℃且つミストの供給開始前の室内の温度15℃)の場合におけるミストの状態を示している。パターン例Iにおいては、ミスト吐出通路10から供給されたミストが仮想滞留空間58内において浮き上がるように拡散しているる。ミストの粒径がさらに小さいため、終端速度もさらに小さく、落下速度はさらに遅くなっている。その上、温度差により生じる上昇気流がさらに強くなっている。よって、ミストの重さが軽く、さらに強い上昇気流により拡散している。よって、仮想滞留空間58内において上面に滞留境界面を形成するようなミストの滞留層Cは形成されていない。
次に、図20を参照して、浴槽本体6内のミスト滞留空間4(又は仮想滞留空間等)において、ミストが滞留状態となっているか(上面に滞留境界面66を形成するようなミストの滞留層Cを形成しているか)否かの判定装置及びその判定方法について説明する。
図20に示すように、透過率の測定装置68を用いて浴槽本体6内のミスト滞留空間4内部において測定された内部透過率と、ミスト滞留空間4外部において測定された外部透過率と、を比較し、外部透過率よりも内部透過率が低い場合に、ミスト滞留空間4内部にミストが滞留していると判定できる。より具体的には、内部透過率/外部透過率<1となった場合に、ミスト滞留空間4内部にミストが滞留していると判定することができる。
次に、図20を参照して、透過率の測定装置68について説明する。
透過率の測定装置68は、ミスト滞留空間4内部に配置された第1レーザー装置70と、レーザーを受ける第1透過率計測装置72とを備えている。第1レーザー装置70と、第1透過率計測装置72とは、ミスト滞留空間4の上端より下方側に150mmの位置(例えばミスト滞留空間4の深さに対して3割程度の深さ位置)において水平方向に150mm離れて配置されている。第1レーザー装置70と、第1透過率計測装置72とは、上面視でミスト滞留空間4の中央近傍に配置される。第1レーザー装置70から発振されるレーザー光の強度に対し、第1透過率計測装置72で測定したレーザー光の強度を測定し、透過率を測定する。
透過率の測定装置68は、さらに、ミスト滞留空間4外部に配置された第2レーザー装置74と、レーザーを受ける第2透過率計測装置76とを備えている。第2レーザー装置74と、第2透過率計測装置76とは、ミスト滞留空間4の上端より上方側に150mmの位置(例えばミスト滞留空間4の上端に対して。第1レーザー装置70及び第1透過率計測装置72と対称の位置)において水平方向に150mm離れて配置されている。第1レーザー装置70と、第1透過率計測装置72とは、上面視でミスト滞留空間4の中央近傍に配置される。第2レーザー装置74から発振されるレーザー光の強度に対し、第2透過率計測装置76で測定したレーザー光の強度を測定し、透過率を測定する。なお、透過率の測定装置68は、ミスト滞留空間4内部に第1レーザー装置70と、第1透過率計測装置72とを配置しているが、ミスト滞留空間4に代えて上述のような仮想滞留空間内にこれらの装置を配置して仮想的に透過率の予想測定を行ってもよい。このときには、仮想滞留空間の外部に第2レーザー装置74と第2透過率計測装置76とが配置される。
より具体的な装置構成としては、キーエンス社製デジタルファイバアンプFS-N11MNから発せられたレーザー光を同社製FU-77TZ(第1レーザー装置70又は第2レーザー装置74)を通して発振し、同社製FU-77TZ(第1透過率計測装置72又は第2透過率計測装置76)にて受光する。受光した光はファイバアンプFS-N11MNへと返され、光量に応じて例えば1-5Vの電圧出力を行う。出力された電圧は、同社製NR-500シリーズNR-HA08にて計測し、PC上で0~100%の値にスケーリングする。透過率のデータは例えばサンプリング周期100msにて計測される。例えば、ミストをほぼ定量で供給開始してから15分以内において、最初に定常状態と判断できる30秒間の透過率のデータを平均して算出する。
例えば、図19のパターン例Eに示すように、ミスト滞留空間4内部にミストが滞留している状態では、内部透過率が低下する。一方で、ミストは主にミスト滞留空間4内部に留まっており、滞留境界面66より上方において測定される外部透過率は、比較的高い値となっている。よって、内部透過率/外部透過率<1となり、ミスト滞留空間4内部にミストが滞留していると判定される。
図19のパターン例Aに示すように、ミスト滞留空間4内部にミストが滞留せず、ミストが主に落下して消失している状態では、内部透過率及び外部透過率は、いずれも比較的高い値のままである。よって、内部透過率/外部透過率=1となり、ミスト滞留空間4内部にミストが滞留していると判定されない。
図19のパターン例Iに示すように、ミスト滞留空間4内部から外部にミストが拡散していく状態では、内部透過率及び外部透過率は、いずれも透過率がやや低い同様の値となると考えられる。よって、内部透過率/外部透過率=1となり、ミスト滞留空間4内部にミストが滞留していると判定されない。
次に、図21乃至図25を参照して、本発明の第1実施形態におけるミスト発生装置1の、ミスト発生装置本体8及びミスト吐出通路10の具体的構造を説明する。
図21は、本実施形態によるミスト発生装置1のミスト発生装置本体8及びミスト吐出通路10の縦断面図である。図22は、ミスト発生装置本体8及びミスト吐出通路10の斜視断面図である。図23は、ミスト吐出通路10を取り外した状態で示す、ミスト発生装置本体8の斜視図である。図24は、ミスト発生装置本体8の内部構造を示す斜視断面図である。図25は、ミスト発生装置本体8及びミスト吐出通路10の、斜め下方から見た斜視断面図である。
図21及び図22に示すように、ミスト発生装置1のミスト発生装置本体8は、概ね直方体の箱形に形成されており、その下部にミストにすべき水が貯留され、貯水部であるタンク12が構成されている。タンク12の底には、凹部12aが設けられ、この凹部12aの底面に超音波振動子18が、鉛直上方に向けて取り付けられている。この構造により、超音波振動子18は、タンク12の中に貯留された水の水面Wに向けて超音波を照射し、超音波振動子18の鉛直上方の水面W上に液柱LCが形成される。このように、超音波の照射によりタンク12の水面W上に液柱LCが形成され、この液柱LC周囲に、ミスト発生装置本体8の内部空間でミストが生成される。
また、図24に示すように、タンク12の底部には、ミスト発生装置本体8の長手方向に凹部12aが5つ配列されており、各凹部12aの底に、夫々、超音波振動子18が設けられている。即ち、ミスト発生装置本体8の底部には、5つの超音波振動子18が、一直線上に並べて配置されている。また、各凹部12a(超音波振動子18)の間には、ミスト発生装置本体8の内部を仕切る、短辺方向に延びる仕切り壁8bが夫々設けられている。さらに、タンク12の底には、ヒーター20が、ミスト発生装置本体8の長手方向に延びるように配置されている。このヒーター20は、5つの超音波振動子18の配列方向と平行に延びるように配置されている。ミスト発生装置1の作動時においては、ヒーター20により、タンク12内の水は所定温度に加熱される。
さらに、図21に示すように、ミスト発生装置本体8の一方の側面上部には、開口部が設けられ、この開口部を覆うようにミスト吐出通路10が取り付けられている。ミスト吐出通路10は、ミスト発生装置本体8の一方の側面に取り付けられ、ミスト発生装置本体8から鉛直下方に延びる略長方形断面のダクトである。ミスト吐出通路10の上端部は、側面でミスト発生装置本体8の内部と連通されており、下端には、鉛直下方に向けられたミスト吐出口10aが設けられている。これにより、ミスト発生装置本体8の内部空間で生成されたミストは、ミスト吐出通路10に流入し、ミスト吐出通路10下端のミスト吐出口10aから吐出する。
一方、ミスト吐出通路10とは反対側の、ミスト発生装置本体8の上端には、吸気通路8eが設けられている。この吸気通路8eは、ミスト発生装置本体8の上面に形成され、鉛直上方に向けて開口している。即ち、ミスト発生装置本体8の内部の空間は、吸気通路8eを介して外気と連通している。また、ミスト発生装置本体8の上面には吸気通路8eが設けられているが、超音波振動子18の鉛直上方の部分には、天井面8aが形成されている。この天井面8aは、ミスト発生装置本体8の、ミスト吐出通路10の側で高く、吸気通路8eの側で低くなるように傾斜している。即ち、天井面8aは、液柱LCが形成される超音波振動子18の鉛直上方の部分において傾斜するように構成されており、ミスト吐出通路10の近傍においては概ね水平に向けられている。この天井面8aの傾斜により、ミスト発生装置本体8内で生成されたミストが、ミスト吐出通路10の方へ導かれる。
また、天井面8aの傾斜した部分と、概ね水平に向けられた部分の間には、段差が設けられ、この段差により堰き止め部8cが構成されている。即ち、水面W上に形成された液柱LCや、液柱LCから分離した液滴LDが傾斜した天井面8aに当たって天井面8aに水滴が付着した場合に、付着した水滴がミスト吐出通路10の方へ流れるのを、堰き止め部8cによって阻止している(図21に想像線で示す)。
さらに、図25に示すように、天井面8aの、堰き止め部8cに隣接した部分には、概ねドーム状に形成された誘導壁部8dが設けられている。この誘導壁部8dは、中央部が高くなったドーム状に構成され、各超音波振動子18の上方に夫々設けられている。即ち、堰き止め部8cによって堰き止められた水は、誘導壁部8dに沿って左右に流れ、ミスト発生装置本体8の内壁面や、仕切り壁8b(図24)を伝わってタンク12内に流入する(図25に想像線で示す)。堰き止め部8cから仕切り壁8bに沿って流下した水は、超音波振動子18の間に流下し、流下した水が液柱LCの形成を妨げるのを抑制している。
次に、図23及び図24に示すように、ミスト発生装置本体8の一端部には、給水部9及び排水部11が設けられている。給水部9は、給水路14(図2)が接続される給水路接続部9aと、この給水路接続部9aから供給された水が流入する給水室9bと、を有する。給水室9bに流入した水は、ミスト発生装置本体8内のタンク12に流入するが、図24に示すように、給水室9bとタンク12は、給水室9bに隣接して設けられた仕切り壁8bの下側の連通路9cを通って連通されている。
仕切り壁8bの下端は、タンク12の水面Wよりも下側に位置するため、ミスト発生装置1の作動中において、連通路9cは常に水没した状態にある。即ち、給水部9の給水室9bは、タンク12の水面Wよりも下側の連通路9cを通ってタンク12内に連通している。このように、給水部9は、タンク12の水面Wよりも下側の連通路9cを介してタンク12内に連通している。このため、給水路接続部9aから給水室9bに水が流入した際に、タンク12内の水面Wが波立つのを抑制することができる。
さらに、図23及び図24に示すように、排水部11は、排水路接続部11aと、この排水路接続部11aに隣接して設けられた排水室11bと、排水路接続部11aと排水室11bの間に設けられた溢流部11cと、を有する。排水室11bは、水面Wよりも下側の通路(図示せず)を通って、タンク12内に連通されている。また、溢流部11cは、排水室11bと排水路接続部11aを仕切るように水平に延びる堰であり、排水室11b内の水位が溢流部11cの高さを超えると、排水室11b内の水が排水路接続部11aに排出される。さらに、タンク12と排水室11bは、水面Wよりも下側の通路によって連通されているので、タンク12内の最高水位は、溢流部11cの高さによって規定される。
次に、図26乃至図28を参照して、制御部26によるミスト発生装置1、室内温度調整装置29及び換気装置31の制御を説明する。
図26は、制御部26において実行される、本発明の実施形態によるミスト発生システムの制御手順を示すフローチャートである。図27は、ミスト発生装置1の給水、及びタンク12内の水温の制御を示すフローチャートである。図28は、室内温度調整装置29の制御を示すフローチャートである。
図26に示すフローチャートは、使用者によって操作部28(図1)の起動スイッチ(図示せず)が操作されたとき、制御部26において実行される制御である。また、図27に示すミスト発生装置準備処理の制御、及び図28に示す室温準備処理の制御も、起動スイッチ(図示せず)が操作されると、同時に並行して実行される。
まず、図26のステップS1において、制御部26は、換気装置31(図1)に制御信号を送り、これを停止させる。即ち、ミスト発生装置1によりミストを吐出させている際、換気装置31により換気が行われていると、その気流によりミスト発生装置1から吐出されたミストが拡散しやすく、ミストの浴槽本体6内(ミスト滞留空間4内)での滞留を妨げてしまう。このため、ミスト発生装置1によりミストを吐出させる際には、換気装置31を停止させ、ミストが拡散しないようにする。なお、換気装置31を停止させず、ミストの滞留を妨げない程度に換気装置31の換気効率を低下させるように本発明を構成することもできる。
一方、図27に示すミスト発生装置準備処理フローのステップS11においては、ミスト発生装置1のタンク12の準備が行われる。具体的には、制御部26が、排水路16に接続された排水路開閉弁32(図2)に制御信号を送り、これを閉弁させ、タンク12に水を貯留することができる状態にする。
さらに、ステップS12において、制御部26は、給水路14に接続された給水路開閉弁30(図2)に制御信号を送り、これを開弁させ、タンク12内に水を流入させる。
次いで、ステップS13においては、タンク12内に所定量の水が貯留されたか否かが判断される。即ち、タンク12内にはフロートスイッチ21(図2)が設けられており、このフロートスイッチ21によりタンク12内の水位を検出することができる。ステップS13の処理は、タンク12内に所定量の水が貯留されたと判断されるまで、繰り返し実行される。
タンク12内に所定量の水が貯留されると、図27に示すフローチャートにおける処理はステップS14に進み、ステップS14において制御部26は、給水路開閉弁30に制御信号を送り、これを閉弁させ、タンク12内への給水を停止させる。
次に、ステップS15においては、水温計測器22(図2)によって計測されたタンク12内の水の温度が60℃以上、65℃以下であるか否かが判断される。ステップS14において給水を停止した直後はタンク12内の水の温度が60℃未満であるため、フローチャートにおける処理はステップS16に進む。さらに、ステップS16においては、タンク12内の水の温度が60℃以上、65℃以下の範囲にないため、「タンク湯準備完了フラグ」の値が「0」にセットされる。なお、「タンク湯準備完了フラグ」については後述する。次いで、ステップS17においては、タンク12内の水の温度が60℃未満であるか否かが判断され、60℃未満である場合にはステップS18に進む。
ステップS18において、制御部26は、ヒーター20への通電を開始させ、フローチャートにおける処理はステップS15に戻る。以後、タンク12内の水の温度が60℃に到達するまで、ステップS15→S16→S17→S18→S15の処理が繰り返し実行される。タンク12内の水の水温が60℃に到達すると、ステップS15において、水の温度が60℃以上、65℃以下であると判定され、ステップS20に進む。
ステップS20においては、タンク湯準備完了フラグの値が「1」にセットされる。以後、タンク12内の水の温度が60℃以上、65℃以下の範囲にある状態では、タンク湯準備完了フラグの値は「1」のまま維持される。また、図27のフローチャートにおいては、ステップS15→S20→S15の処理が繰り返される。このように、「タンク湯準備完了フラグ」の値は、タンク12内の水の温度が60℃以上、65℃以下の適温にある状態では「1」にセットされ、適温でない場合には「0」にセットされる。
さらに、ヒーター20への通電が継続されることにより、タンク12内の水の温度が65℃を超えると、図27のフローチャートにおける処理は、ステップS15→S16に進み、ここでタンク湯準備完了フラグの値は「0」にセットされる。次いで、フローチャートにおける処理は、ステップS17→S19に進み、制御部26は、ヒーター20への通電を停止させる。以後、図27のフローチャートにおいては、タンク12内の水の温度が65℃に低下するまで、ステップS15→S16→S17→S19→S15の処理が繰り返される。
一方、図28に示す室温準備処理の制御フローでは、ステップS21において、制御部26は、室内温度計測器24(図2)により計測された浴室3内の温度が、所定温度以上であるか否かを判断する。本実施形態において、所定温度は25℃に設定されている。即ち、浴室3内の温度が25℃以上であれば、浴槽本体6内に張られている湯によって、浴槽本体6内の空気が暖められることによって発生する上昇気流は、あまり強くならない。このため、ミスト発生装置1から浴槽本体6のミスト滞留空間4内にミストを吐出させることにより、吐出させたミストをミスト滞留空間4内に滞留させることができる。一方、浴室3内の温度が25℃未満である場合には、浴槽本体6内の湯によって発生する上昇気流が強くなり、ミスト発生装置1から吐出されたミストが拡散してしまい、ミスト滞留空間4内にミストを滞留させることが困難になる。
このため、浴室3内の温度が25℃未満である場合には、ステップS22に進み、ステップS22においては、「室内温度準備完了フラグ」の値が「0」にセットされる。なお、「室内温度準備完了フラグ」については後述する。次いで、ステップS23においては、制御部26は、室内温度調整装置29(図1)に制御信号を送ってこれを作動させ、浴室3内の温度を昇温させる。なお、本実施形態において、室内温度調整装置29はヒーター(図示せず)であり、浴室3内の空気を循環させながら加熱するように構成されている。
次いで、ステップS24においては、浴室3内の温度が所定温度(本実施形態では25℃)以上であるか否かが判断され、所定温度未満である場合には、ステップS24の処理が繰り返し実行される。
浴室3内の温度が所定温度以上に上昇すると、図28に示すフローチャートの処理はステップS25に進み、ステップS25において、制御部26は、室内温度調整装置29に制御信号を送ってこれを停止させ、ステップS21に戻る。
ステップS21においては、浴室3内の温度が、所定温度(本実施形態では25℃)以上であるか否かが判断され、所定温度以上である場合には、ステップS26に進む。
ステップS26においては、室内温度準備完了フラグの値が「1」にセットされる。以後、浴室3内の温度が所定温度以上である状態では、ステップS21→S26→S21の処理が繰り返し実行され、室内温度準備完了フラグの値は「1」に維持される。このように、「室内温度準備完了フラグ」の値は、ステップS21において、浴室3内の温度が所定温度未満であると判断された場合には、「0」にセットされ、浴室3内の温度が所定温度以上の適温であると判断された場合には「1」にセットされる。
一方、図26に示すフローチャートにおいては、ステップS1が実行された後、ステップS2の処理が実行される。ステップS2においては、浴室3内の温度が所定温度以上、且つミスト発生装置1のタンク12内の水の温度が所定温度範囲内(本実施形態においては60℃以上、65℃以下)であるか否かが判断される。具体的には、図27に示すフローチャートで設定されるタンク湯準備完了フラグの値が「1」であり、且つ図28に示すフローチャートで設定される室内温度準備完了フラグの値が「1」であるか否かが判断される。各フラグが両方とも「1」でない場合には、ステップS2の処理が繰り返し実行され、各フラグが「1」になるまで待機する。
タンク湯準備完了フラグ、及び室内温度準備完了フラグの値が両方とも「1」である場合には、ステップS3が実行され、ステップS3において、制御部26はミスト発生装置1に制御信号を送り、ミストの生成を開始させる。具体的には、制御部26は、超音波振動子18の作動を開始させ、タンク12の水をミスト化させる。これにより、ミスト発生装置1のミスト発生装置本体8内で生成されたミストは、ミスト吐出通路10を通って浴槽本体6の中に吐出され、浴槽本体6内のミスト滞留空間4に滞留する。
次いで、ステップS4において、制御部26は、浴室3内の温度が、所定温度(本実施形態では25℃)以上であるか否かを判断する。浴室3内の温度が25℃未満である場合には、ステップS5に進み、ステップS5において、制御部26は、室内温度調整装置29に制御信号を送ってこれを作動させ、浴室3内の温度を昇温させる。なお、本実施形態において、室内温度調整装置29は、浴室3の洗い場に向けて温風を吐出させるように構成されている。これにより、浴槽本体6の中に滞留しているミストに温風が当たり、滞留しているミストを拡散させてしまうのを防止することができる。或いは、室内温度調整装置29を、吐出する温風の風向を変更可能に構成しておき、ミスト吐出通路10の作動中においては、温風が洗い場に向けられるように、室内温度調整装置29のフィン(図示せず)の角度を設定可能に本発明を構成することもできる。
次いで、ステップS6においては、浴室3内の温度が所定温度(本実施形態では25℃)以上であるか否かが判断され、所定温度未満である場合には、ステップS6の処理が繰り返し実行される。
浴室3内の温度が所定温度以上に上昇すると、ステップS7に進み、ステップS7において、制御部26は、室内温度調整装置29に制御信号を送ってこれを停止させ、ステップS4に戻る。以後、ステップS4~S7の処理が繰り返し実行され、浴室3内の温度が所定温度以上に維持される。
また、使用者によって操作部28(図1)の停止スイッチ(図示せず)が操作されると、割り込み処理としてステップS8の処理が実行される。ステップS8において、制御部26は換気装置31に信号を送り、換気装置31を元の状態に復帰させる。即ち、使用者によって操作部28(図1)の起動スイッチ(図示せず)が操作される前に換気装置31が作動していた場合には、換気装置31を作動させる。同様に、使用者によって起動スイッチが操作される前に室内温度調整装置29が作動していた場合には、これを従前の設定に基づいて作動させ、室内温度調整装置29が停止していた場合には、これを停止させる。
次に、図29を新たに参照して、本発明の実施形態によるミスト発生システムにおけるミスト発生準備モードを説明する。
図29は、準備モードにおいて、制御部26により実行される室内温度調整装置29の制御を示すフローチャートである。
制御部26は、ミスト発生装置1によるミストの吐出を準備する準備モードを設定可能に構成されている。使用者によって操作部28(図1)の準備モード設定スイッチ(図示せず)が操作されると、制御部26は、上述した図27に示すフローチャート、及び図29に示すフローチャートを実行する。図27に示すフローチャートを実行することによりミスト発生装置準備処理が行われ、ミスト発生装置1によりミストを生成する準備が行われる。また、図29に示すフローチャートを実行することにより室温準備処理が行われ、ミスト滞留空間4内にミストを滞留させることが可能な室温の準備が行われる。
まず、図29のステップS31において、制御部26は、室内温度計測器24(図2)により計測された浴室3内の温度が、第1の所定温度以上であるか否かを判断する。本実施形態において、第1の所定温度は25℃に設定されている。浴室3内の温度が25℃未満である場合には、ステップS32に進み、ステップS32において、制御部26は、室内温度調整装置29(図1)に制御信号を送ってこれを作動させ、浴室3内の温度を昇温させる。
次いで、ステップS33においては、浴室3内の温度が、第1の所定温度よりも高い第2の所定温度以上であるか否かが判断され、第2の所定温度未満である場合には、ステップS33の処理が繰り返し実行される。なお、本実施形態において、第2の所定温度は27℃に設定されている。
浴室3内の温度が第2の所定温度以上に上昇すると、図29に示すフローチャートの処理はステップS34に進み、ステップS34において、制御部26は、室内温度調整装置29に制御信号を送ってこれを停止させ、ステップS31に戻る。以後、ステップS31~S34の処理が繰り返し実行され、準備モードの実行中において、浴室3内の温度は、第1の所定温度以上、第2の所定温度以下の温度範囲に維持される。
一方、準備モード設定スイッチ(図示せず)が操作されると、上述した図27に示すフローチャートも並行して実行されるので、ミスト発生装置1は、ミストを生成可能な状態に維持される。このため、準備モード設定スイッチの操作後、所定時間経過すると、浴室3内の温度はミストをミスト滞留空間4に滞留させることが可能な温度に維持され、ミスト発生装置1はミストを生成可能な状態に維持される。この状態で、使用者がミスト発生システムの起動スイッチ(図示せず)を操作すると、制御部26は、図26に示すフローチャートを実行する。
準備モードが実行された状態で、図26に示すフローチャートが実行されると、図26のステップS2の条件は既に満足されているため、起動スイッチを操作した直後にステップS3以下の処理が実行され、ミスト発生装置1からのミストの吐出が開始される。これにより、使用者は、待ち時間なくミスト浴を楽しむことができる。
なお、変形例として、準備モード設定スイッチが操作された際、図29に示すフローチャートに代えて、図28に示すフローチャートが実行されるように本発明を構成することもできる。また、変形例として、準備モード設定スイッチが操作されることなく、直接、起動スイッチが操作された場合において、図28に示すフローチャートに代えて、図29に示すフローチャートが実行されるように本発明を構成することもできる。或いは、変形例として、図26に示すフローチャートの、ステップS4~S7の処理に代えて、図29のステップS31~S34の処理が実行されるように本発明を構成することもできる。
本発明の第1実施形態のミスト発生システムによれば、制御部26が、ミスト発生装置1によって生成されたミストが、ミスト滞留空間4内で滞留するように、ミスト発生装置1及び室内温度調整装置29を制御するので、流出させたミストが拡散するのを抑制することができ、様々な使用環境においてもミスト浴を楽しむことができる。
また、本実施形態のミスト発生システムによれば、ミスト発生装置1から流出するミストの温度と、浴室3内の温度の温度差を、適正範囲に維持することができ、ミストの拡散を抑制することができる。また、浴槽本体6に半分程度湯を張って、その上方の空間をミスト滞留空間4とした場合、浴槽本体6内の湯と、浴室3内の空気の温度差によっても比較的強い上昇気流が発生する。しかしながら、本実施形態のミスト発生システムによれば、室内温度調整装置29を作動させ、浴室3内の温度を上昇させるので、この温度差も緩和することができ、ミストの拡散を抑制することができ、湯を張った浴槽本体6内でもミスト浴を楽しむことができる。
さらに、本実施形態のミスト発生システムによれば、浴室3内の温度が所定温度以上に上昇された後、ミスト発生装置1からのミストの流出が開始される(図26のステップS2→S3)ので、ミスト発生装置1から流出したミストを、最初から浴槽本体6内に滞留させることができ、ミスト発生装置1で生成されたミストを無駄なく滞留させることができる。
また、本実施形態のミスト発生システムによれば、準備モードを設定可能に構成され、準備モードが設定されている場合には、浴室3内の温度が所定温度よりも低くなると、自動的に室内温度調整装置29が作動され(図29のステップS31→S32)、浴室3内の温度が上昇される。このため、使用者がミスト浴をしたいとき、僅かな待ち時間でミスト浴を始めることができる。
さらに、本実施形態のミスト発生システムによれば、準備モードにおいて、室内の温度が所定温度に維持される(図29)ので、準備モードの設定中に浴室3内の温度が上がりすぎ、入浴する使用者に不快感を与えるのを防止することができる。
また、本実施形態のミスト発生システムによれば、室内温度調整装置29は、浴室3の洗い場に向けて温風を吐出させるので、浴室3内の温度を適正温度にしながら、温風がミストの滞留を妨げるのを抑制することができる。
さらに、本実施形態のミスト発生システムによれば、ミストの吐出中に、浴室3内の温度が所定温度よりも低くなると、浴室3内の温度を上昇させる(図26のステップS4→S5)ので、ミストの吐出中においても、ミストの温度と浴室3内の温度の温度差が大きくなるのを防止することができ、浴槽本体6内にミストを滞留させることができる環境を維持することができる。
また、本実施形態のミスト発生システムによれば、ミストの吐出中においても、浴室3内の温度が所定温度以上に維持されるので、浴槽本体6内にミストを滞留させることができる環境を維持することができ、浴槽本体6内に安定してミストを滞留させることができる。
次に、図30により、本発明の第2実施形態によるミスト発生システムを備えたシャワールームユニットを説明する。本実施形態のミスト発生システムは、ミスト発生システムを適用する水回り機器がシャワールームである点が、上述した第1実施形態とは異なる。図30は本発明の第2実施形態によるミスト発生機能を有するシャワールームユニットの斜視図である。
図30に示すように、本発明の第2実施形態によるミスト発生システムは、水回り機器であるシャワールーム203に適用されている。シャワールーム203は、上面視で一辺が0.8m~2m程度の長方形の領域に、半円径の領域が追加された形状に形成され、比較的狭いスペースの室内を形成する。シャワールーム203に設けられたシャワールーム装置202には、シャワー吐水を行うシャワー吐水装置207が設けられている。シャワールーム装置202は、さらに、ミスト発生装置1から供給されるミストを受け入れるミスト滞留空間204を形成するシャワールーム本体206を備えている。シャワールーム203の天井面には、室内温度調整装置29及び換気装置31が設けられ、これらは、ミスト発生装置1と共に、ミスト発生システムを構成している。シャワールーム203は、シャワー吐水装置207のみが配置される部屋に限られず、トイレ、手洗い機器、洗面台、又はこれらの組合せを備えていてもよい。
シャワールーム本体206は、シャワールーム装置202が使用される室内空間205に向けて上方が開放されたミスト滞留空間204を形成する。シャワールーム本体206は、シャワー吐水装置207を取り囲むシャワールームの壁部材、シャワールームのドア等により形成され、内側のミスト滞留空間204内に水が流れることができるようになっている。このような構造により、シャワールーム本体206は、ミストがミスト滞留空間204内に滞留されるようになっている。なお、本実施形態によれば、シャワールーム203の室内空間205とミスト滞留空間204との境が構造により明確に区画されていなくても、ミスト滞留空間204が規定できることを示している。室内空間205とミスト滞留空間204との境は、ミスト発生装置1のミスト供給能力を考慮して異なる位置に設定される。ミスト滞留空間204は、ミスト発生装置1のミスト供給能力を考慮してミストを溜めようとする空間として任意に設定できる。このようなミスト滞留空間204は、室内空間205に向けて上方が開放された滞留空間である。なお、本実施形態に限られず、室内空間205とミスト滞留空間204との境が構造により明確に区画されていなくても、ミスト滞留空間204は、同様の趣旨により設定可能である。滞留空間204は、例えば座っている使用者の顔程度の高さ(或いは例えばシャワールームの内部空間の全体の高さのうち3分の1程度の高さ)まで形成されている。
ミスト発生装置1は、ミスト滞留空間204に供給されたミストの温度とミストの供給開始前のシャワールームの温度との温度差が、0℃以上とされ、供給されたミストがシャワールーム本体206のミスト滞留空間204内に滞留されるように構成される。図29において上面に滞留境界面66を形成するようなミストの滞留層Cを例示している。
このように構成された第2実施形態の構造によれば、加熱されたミストがシャワールーム本体206のミスト滞留空間204内に滞留される。例えば、加熱されたミストによりシャワールーム本体206を温めてシャワールームの床やミスト滞留空間204を暖房できる。また、加熱されたミストにより、使用者がミスト滞留空間204においてミスト浴をすることもできる。また、加熱されたミストが比較的高い位置まで滞留されることにより、使用者がミスト滞留空間204内において内部の椅子208に座った状態や立った状態でもミスト浴をできる。また例えば、加熱されたミストにより、シャワールーム本体206を温めるとともにシャワールーム本体206に付着した汚れを比較的高い洗浄性能で洗浄又は汚れを落としやすくできる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。
1 ミスト発生装置
2 浴槽装置
3 浴室
4 ミスト滞留空間
5 室内空間
6 浴槽本体
6a 上端部
6d 長辺側部分
6e 短辺側部分
6f 排水パン
8 ミスト発生装置本体
8a 天井面
8b 仕切り壁
8c 堰き止め部
8d 誘導壁部
8e 吸気通路
9 給水部
9a 給水路接続部
9b 給水室
9c 連通路
10 ミスト吐出通路
10a ミスト吐出口
11 排水部
11a 排水路接続部
11b 排水室
11c 溢流部
12 タンク(貯水部)
12a 凹部
14 給水路
16 排水路
18 超音波振動子
20 ヒーター
21 フロートスイッチ(水位センサ)
22 水温計測器
24 室内温度計測器(温度センサ)
26 制御部(制御装置)
28 操作部
29 室内温度調整装置
30 給水路開閉弁(給水弁)
31 換気装置
32 排水路開閉弁
203 シャワールーム

Claims (12)

  1. 室内に設けられたミスト滞留空間内にミストを滞留させるミスト発生システムであって、
    ミストを生成し、生成されたミストを上記ミスト滞留空間内に流入させるミスト発生装置と、
    上記室内の温度を調整する室内温度調整装置と、
    上記ミスト発生装置によって生成されたミストが、上記ミスト滞留空間内で滞留するように、上記ミスト発生装置及び上記室内温度調整装置を制御する制御装置と、
    を有することを特徴とするミスト発生システム。
  2. 上記ミスト滞留空間は、浴室内に配置された浴槽内部の空間であり、さらに、上記浴室内の温度を検出する温度センサを有し、上記制御装置は、上記ミスト発生装置からミストを流出させる前に上記温度センサによって検出された温度が、所定温度よりも低い場合には、上記室内温度調整装置を作動させ、上記浴室内の温度を上昇させる請求項1記載のミスト発生システム。
  3. 上記制御装置は、上記温度センサによって検出された温度が所定温度よりも低い場合には、上記室内温度調整装置を作動させることにより、上記浴室内の温度を上記所定温度以上に上昇させた後、上記ミスト発生装置からのミストの流出を開始させる請求項2記載のミスト発生システム。
  4. 上記室内温度調整装置は、温風を吐出することにより室内温度を上昇させるように構成され、上記室内温度調整装置は、温風を上記ミスト滞留空間外に向けて送出するように構成されている請求項2または3に記載のミスト発生システム。
  5. 上記室内温度調整装置は、上記浴室の洗い場に向けて温風を吐出させるように構成されている請求項4に記載のミスト発生システム。
  6. 上記制御装置は、上記ミスト発生装置によるミストの吐出を準備する準備モードを設定可能に構成され、上記制御装置は、上記準備モードが設定されている場合には、上記室内の温度が所定温度よりも低いと、自動的に上記室内温度調整装置を作動させ、上記室内の温度を上昇させる請求項1乃至5の何れか1項に記載のミスト発生システム。
  7. 上記制御装置は、上記準備モードにおいて、上記室内の温度を、所定温度に維持するように上記室内温度調整装置を制御する請求項6記載のミスト発生システム。
  8. 上記制御装置は、上記ミスト発生装置からミストが吐出されている状態において、上記室内の温度が所定温度よりも低くなると、上記室内温度調整装置を作動させ、上記室内の温度を上昇させる請求項2乃至7の何れか1項に記載のミスト発生システム。
  9. 上記制御装置は、上記ミスト発生装置からミストが吐出されている状態において、上記室内の温度が所定温度以上に維持されるように上記室内温度調整装置を制御する請求項2乃至8の何れか1項に記載のミスト発生システム。
  10. さらに、上記室内の換気を行う換気装置を有し、上記制御装置は、上記ミスト発生装置からミストが吐出されている場合には、上記換気装置を停止させ、又は、上記ミスト滞留空間内のミストの滞留を妨げないように、上記換気装置による換気効率を低下させる請求項2乃至9の何れか1項に記載のミスト発生システム。
  11. ミスト発生機能を備えた浴室であって、
    浴槽と、
    この浴槽の内部のミスト滞留空間にミストを滞留させる請求項2乃至10の何れか1項に記載のミスト発生システムと、
    上記浴槽を囲む壁部材と、
    を有することを特徴とする浴室。
  12. ミスト発生機能を備えたシャワールームユニットであって、
    シャワー吐水装置と、
    このシャワー吐水装置を取り囲む壁部材と、
    この壁部材の内側のミスト滞留空間にミストを滞留させる請求項1記載のミスト発生システムと、
    を有することを特徴とするシャワールームユニット。
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