JP2023050333A - フック付き吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構成で吐出容器を吊り下げ保管できる共に製造コストの低減を可能としたフック付き吐出容器を創出することを課題とする。【解決手段】 内容液が収納される容器本体10と、該容器本体10の上部に装着されて前記容器本体10内から前記内容液を吸い上げるポンプ機構20と、該ポンプ機構20が吸い上げた内容液を外部に吐出させるノズル43が形成されたヘッド40とを備えた吐出容器であって、前記ヘッド40に、吊り下げ保管を可能とするフック部Fを設ける構成とする。【選択図】 図2
Description
本発明は、保管用のフックを備えたフック付き吐出容器に関する。
例えば、食器用洗剤やハンドソープ等の液状内容物を容易に注出できると共に簡単に詰め替えることのできる容器が知られている。このような容器はキッチン台や洗面台の上に床置き保管されるが一般的であることから、掃除を行う場合には、その都度容器を持ち上げて移動させる必要があった。特に、シャンプー、ボディソープ、リンス等を入れる容器の場合には、浴室内に設置したカウンターやラック等の上に長期に亘って保管されることが多く、水垢やカビ等が発生しやすいことから容器をラックやカウンター等の上から取り除いた状態で掃除する必要があった。
このような問題に対し、例えば特許文献1に記載のように、フック部Fを浴室内のタオル掛けやドアの取っ手等の被掛け体40に掛け、フック部Fの下方に設けられた吊り下げ体30の掛け部31に対してトリガー3を掛けることによってトリガー式の吐出容器を吊り下げる保管できるようにすることで、掃除の際に移動させる必要性をなくした容器が知られている。
このような問題に対し、例えば特許文献1に記載のように、フック部Fを浴室内のタオル掛けやドアの取っ手等の被掛け体40に掛け、フック部Fの下方に設けられた吊り下げ体30の掛け部31に対してトリガー3を掛けることによってトリガー式の吐出容器を吊り下げる保管できるようにすることで、掃除の際に移動させる必要性をなくした容器が知られている。
しかし、上記特許文献1に記載の容器は、トリガー式の吐出容器のみが対象であり、トリガーを有さないその他の吐出容器には適用できないという問題がある。
しかも特許文献1に記載の容器は、吊り下げ体30を容器とは別部材として形成する必要があることから、商品流通時や商品陳列時等において、吊り下げ体30専用の収納スペースを別途確保しなければならず、また製造コストを低減しにくいという問題もある。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、簡単な構成で吐出容器を吊り下げ保管できる共に製造コストの低減を可能としたフック付き吐出容器を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる手段は、
内容液が収納される容器本体と、該容器本体の上部に装着されて前記容器本体内から前記内容液を吸い上げるポンプ機構と、該ポンプ機構が吸い上げた内容液を外部に吐出させるノズルが形成されたヘッドとを備えた吐出容器であって、
前記ヘッドに、吊り下げ保管を可能とするフック部が設けられていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる手段では、フック部を介しての吐出容器の吊り下げ保管を達成し得る。
内容液が収納される容器本体と、該容器本体の上部に装着されて前記容器本体内から前記内容液を吸い上げるポンプ機構と、該ポンプ機構が吸い上げた内容液を外部に吐出させるノズルが形成されたヘッドとを備えた吐出容器であって、
前記ヘッドに、吊り下げ保管を可能とするフック部が設けられていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる手段では、フック部を介しての吐出容器の吊り下げ保管を達成し得る。
また本発明の他の手段は、上記本発明の主たる手段に、フック部は、ヘッドの頂壁に形成された連結部と、該連結部に連設された輪状掛止片とを有して形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、吐出容器を吊り下げ保管するためのフック部を簡単に構成することができる。
上記手段では、吐出容器を吊り下げ保管するためのフック部を簡単に構成することができる。
また本発明の他の手段は、上記手段に、頂壁と輪状掛止片との間に破断可能な弱化部又はスリットが設けられている、との手段を加えたものである。
上記手段では、輪状掛止片をヘッド頂壁の周囲に一体成形することができるため、製造コストの低減を達成し得る。
上記手段では、輪状掛止片をヘッド頂壁の周囲に一体成形することができるため、製造コストの低減を達成し得る。
また本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、輪状掛止片は、連結部を起点に折り返すことで変形可能に形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、分離後の輪状掛止片を頂壁から立ち上げ、輪状掛止片内に被掛止部を通すことを達成し得る。
上記手段では、分離後の輪状掛止片を頂壁から立ち上げ、輪状掛止片内に被掛止部を通すことを達成し得る。
また本発明の他の手段は、上記本発明の主たる手段に、フック部は、ノズルに設けた掛止片で形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段においても、吐出容器を吊り下げ保管するためのフック部を簡単に構成することができる。
また本発明の他の手段は、上記手段に、掛止片が、所定形状の図形で形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、所定形状の図形をワンポイント的に付与することにより、フック付き吐出容器の意匠性を高めることを達成し得る。
上記手段では、所定形状の図形をワンポイント的に付与することにより、フック付き吐出容器の意匠性を高めることを達成し得る。
本発明では、簡単な構成で吊り下げ保管できると共にフック付き吐出容器の製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明のフック付き吐出容器の第1実施例を示し、(a)は平面図、(b)は部分側面図、図2は第1実施例における使用状態を示す部分側面図である。
本発明に用いられるフック付き吐出容器1は、例えば食器用洗剤、ハンドソープ、シャンプー、ボディソープ、リンス等の液状の内容物(以下、「内容液」という)を収容し、操作者の押下操作に応じて必要な量の内容液の吐出を可能とする容器である。このフック付き吐出容器1は、大きく分けると、内容液が収納される容器本体10と、この容器本体10内から内容液を吸い上げるポンプ機構20と、ポンプ機構20が吸い上げた内容液を外部に吐出させるノズル43が形成されたヘッド40とを備えて構成されており、これらは合成樹脂材料により形成されている。
図1は本発明のフック付き吐出容器の第1実施例を示し、(a)は平面図、(b)は部分側面図、図2は第1実施例における使用状態を示す部分側面図である。
本発明に用いられるフック付き吐出容器1は、例えば食器用洗剤、ハンドソープ、シャンプー、ボディソープ、リンス等の液状の内容物(以下、「内容液」という)を収容し、操作者の押下操作に応じて必要な量の内容液の吐出を可能とする容器である。このフック付き吐出容器1は、大きく分けると、内容液が収納される容器本体10と、この容器本体10内から内容液を吸い上げるポンプ機構20と、ポンプ機構20が吸い上げた内容液を外部に吐出させるノズル43が形成されたヘッド40とを備えて構成されており、これらは合成樹脂材料により形成されている。
容器本体10は、図示しない底部上に連設された大径状の胴部13の上端に縮径状の肩部12を介して細径状の口部(図示せず)が立設された有底筒状から成る合成樹脂製の部材であり、口部の外周面には後述するキャップ23が螺合するための雄ネジ(図示せず)が形成されている。
ポンプ機構20は、容器本体10の内部に配置されるポンプ本体21を有し、このポンプ本体21の上部には容器軸Oに沿って上方に延びるステム22が立設されており、その上端にヘッド40が設けられている。またステム22にはポンプ機構20を容器本体10の口部に装着するためのキャップ23が設けられており、ポンプ本体21内に設けられた図示しないスプリングにより容器軸Oに沿って上下方向に移動動可能に構成されている。
キャップ23の内周面には容器本体10側の口部に形成された雄ネジに螺合する雌ネジ(図示せず)が形成されている。ポンプ機構20は、ポンプ本体21を容器本体10内に挿入させた状態において、キャップ23を口部に螺着させることにより取り付けられている。
ヘッド40は、その下端にステム22の上端が連結されており、側面42には細長筒形状を有して外側(容器軸Oから離れる方向)に向かって延びるノズル43が一体に延設されている。
また図1(a)に示すように、ヘッド40の頂壁41の周囲には径方向外側に向かって突出する連結部44が形成されており、この連結部44にはフック部Fを構成する輪状の掛止片45(以下、「輪状掛止片45」という)が一体に連設されている。輪状掛止片45と頂壁41の周囲との間は連結部44の一箇所を除き、破断可能な薄肉状の周溝(切れ込み)又は破断線(ミシン目)等からなる弱化部46を介して連結されている。そして、図1(b)に示すように、使用に際して弱化部46を破断することにより、連結部44を除き、輪状掛止片45を頂壁41の周囲から分離させることが可能となっている。分離後の輪状掛止片45は、連結部44を起点として約90度折り返すことにより、実線で示す水平姿勢から破線で示す垂直姿勢に変形させることが可能となっている。上記第1実施例では、ヘッド40の製造において、輪状掛止片45を頂壁41の周囲に一体成形することができるため、製造コストを低減することができる。
上記構成のフック付き吐出容器1では、操作者は手の平等でヘッド40を押し下げると、ポンプ機構20を構成するステム22部分がスプリングに抗してポンプ本体21内に下降する。そして、容器本体10内の内容液がポンプ本体21の下端に設けられた図示しないパイプから吸い上げられ、ステム22を通じて上方のヘッド40に導かれるため、内容液をノズル43の先端から外部に向けて吐出させることが可能となっている。
上記構成から成るフック付き吐出容器1を吊り下げ保管するには、上述したように、弱化部46を破断させた後、分離後の輪状掛止片45を、実線で示す水平姿勢から破線で示す垂直姿勢に変形させる(図1(b)参照)。そして、図2に示すように、例えば浴室内に設けタオル掛け用のバー端部からなる被掛止部51、あるいは図示しない壁掛けフック等からなる被掛止部に対し、輪状掛止片45を通して引っ掛けることにより、フック付き吐出容器1を吊り下げ保管することができる。
このように、第1実施例では、フック部Fを構成する輪状掛止片45をヘッド40の頂壁41から分離させた後に垂直姿勢に変形させるという簡単な操作により、輪状掛止片45を介してフック付き吐出容器1を吊り下げ保管することができる。
次にフック付き吐出容器の第2実施例について説明する。
図3は本発明のフック付き吐出容器の第2実施例を示し、(a)は部分正面図、(b)は部分側面図、図4は第2実施例における使用状態を示す部分側面図である。
第2実施例に示すフック付き吐出容器1が、上述の第1実施例と異なる点はフック部Fの構成にあり、その他の構成及び効果は上記第1実施例同様である。このため、以下においは主として異なる点を中心に、同一部材については同一符号を付して説明する。
図3は本発明のフック付き吐出容器の第2実施例を示し、(a)は部分正面図、(b)は部分側面図、図4は第2実施例における使用状態を示す部分側面図である。
第2実施例に示すフック付き吐出容器1が、上述の第1実施例と異なる点はフック部Fの構成にあり、その他の構成及び効果は上記第1実施例同様である。このため、以下においは主として異なる点を中心に、同一部材については同一符号を付して説明する。
図3(a)(b)に第2実施例として示すフック付き吐出容器1では、フック部Fを構成する掛止片47が、細長筒形状から成るノズル43の外周面で且つヘッド40の側面42から離れたノズル43の略中間位置に一体に形成されている。
掛止片47は、下方に向けて突出すると共にヘッド40の側面42に対向する掛止面47aを有している、図4に示すように、掛止片47とヘッド40の側面42との間に、例えば浴室内の壁面から延びるバー状の被掛止部51を挿入すると、被掛止部51は掛止片47の掛止面47aとノズル43の下面に掛止され、フック付き吐出容器1を少し傾いた状態で吊り下げ保管することが可能となる。
第2実施例では、掛止片47の掛止面47aとヘッド40の側面42との間に、被掛止部51を挿入して掛止させるだけでよいため、フック付き吐出容器1を簡単に吊り下げ保管することができる。
また第2実施例においても、ヘッド40のノズル43に、フック部Fを構成する掛止片47を一体成形することができるため、製造コストを低減することができる。
また第2実施例においても、ヘッド40のノズル43に、フック部Fを構成する掛止片47を一体成形することができるため、製造コストを低減することができる。
次にフック付き吐出容器の第2実施例の変形例について説明する。
図5は第2実施例の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は部分正面図、(c)は部分側面図、図6は変形例における使用状態を示す部分側面図である。
図5(a)(b)(c)に示す変形例が、上記第2実施例と異なる点は、フック部Fを構成する掛止片47にあり、その他の構成及び効果は上記第2実施例同様である。このため、以下においては主として異なる点を中心に、同一部材については同一符号を付して説明する。
図5は第2実施例の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は部分正面図、(c)は部分側面図、図6は変形例における使用状態を示す部分側面図である。
図5(a)(b)(c)に示す変形例が、上記第2実施例と異なる点は、フック部Fを構成する掛止片47にあり、その他の構成及び効果は上記第2実施例同様である。このため、以下においては主として異なる点を中心に、同一部材については同一符号を付して説明する。
第2実施例の変形例では、フック部Fを構成する掛止片47が、細長筒形状から成るノズル43の外周面で、ヘッド40の側面42から離れたノズル43の略中間位置に形成されている点は上記第2実施例同様であるが、図5(c)に示すように、特に掛止片47が所定形状の図形(本実施例ではハート形状)で形成されており、更に図形部分をノズル43の側面に配置され、掛止片47の縁部である掛止縁部47bをヘッド40の側面42に対向させている点で異なっている。
この変形例では、図6に示すように、例えば浴室内の壁面から延びるバー状の被掛止部51を、掛止片47の掛止縁部47bとヘッド40の側面42との間に挿入すると、被掛止部51は掛止縁部47bとノズル43の下面に掛止され、フック付き吐出容器1を少し傾いた状態で吊り下げ保管することが可能となる。
また変形例においても、ヘッド40のノズル43に、フック部Fを構成する掛止片47を一体成形することができることから、上記同様に製造コストを低減することができる。
更に変形例では、フック付き吐出容器1を吊り下げ保管するためのフック部F(掛止片47)を所定形状の図形で形成することにより、フック付き吐出容器1の意匠性を高めることができる。
尚、掛止片47の図形は上記のようなハート形状に限られるものではなく、例えばスペード形状、ダイヤ形状、クラブ形状、あるいは星形状などその他の形状から成る図形であっても良いことは勿論である。
更に変形例では、フック付き吐出容器1を吊り下げ保管するためのフック部F(掛止片47)を所定形状の図形で形成することにより、フック付き吐出容器1の意匠性を高めることができる。
尚、掛止片47の図形は上記のようなハート形状に限られるものではなく、例えばスペード形状、ダイヤ形状、クラブ形状、あるいは星形状などその他の形状から成る図形であっても良いことは勿論である。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記第1実施例では、輪状掛止片45とヘッド40の頂壁41とが破断可能な薄肉状の周溝(切れ込み)又は破断線(ミシン目)等からなる弱化部46を介して連結される構成を示して説明したが、弱化部46が形成される範囲にスリット(空間)を設け、輪状掛止片45と頂壁41とが連結部44のみで連結された構成であっても良い。
例えば、上記第1実施例では、輪状掛止片45とヘッド40の頂壁41とが破断可能な薄肉状の周溝(切れ込み)又は破断線(ミシン目)等からなる弱化部46を介して連結される構成を示して説明したが、弱化部46が形成される範囲にスリット(空間)を設け、輪状掛止片45と頂壁41とが連結部44のみで連結された構成であっても良い。
また上記各実施例では、ポンプ機構を有する吐出容器の場合を示して説明したが、ポンプ機構を有さないその他の吐出容器に適用することも可能である。
本発明は、吊り上げ保管されるフック付き吐出容器の分野における用途展開を更に広い領域で図ることができる。
1 : フック付き吐出容器
10 : 容器本体
12 : 肩部
13 : 胴部
20 : ポンプ機構
21 : ポンプ本体
22 : ステム
23 : キャップ
40 ヘッド
41 : 頂壁
42 : 側面
43 : ノズル
44 : 連結部
45 : 輪状掛止片
46 : 弱化部
47 : 掛止片
47a: 掛止面
47b: 掛止縁部
51 : 被掛止部
F : フック部
O : 容器軸
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47a: 掛止面
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F : フック部
O : 容器軸
Claims (6)
- 内容液が収納される容器本体(10)と、該容器本体(10)の上部に装着されて前記容器本体(10)内から前記内容液を吸い上げるポンプ機構(20)と、該ポンプ機構(20)が吸い上げた内容液を外部に吐出させるノズル(43)が形成されたヘッド(40)とを備えた吐出容器であって、
前記ヘッド(40)に、吊り下げ保管を可能とするフック部(F)が設けられていることを特徴とするフック付き吐出容器。 - フック部(F)は、ヘッド(40)の頂壁(41)に形成された連結部(44)と、該連結部(44)に連設された輪状掛止片(45)とを有して形成されている請求項1記載のフック付き吐出容器。
- 頂壁(41)と輪状掛止片(45)との間に破断可能な弱化部(46)又はスリットが設けられている請求項2記載のフック付き吐出容器。
- 輪状掛止片(45)は、連結部(44)を起点に折り返すことで変形可能に形成されている請求項2又は3記載のフック付き吐出容器。
- フック部(F)は、ノズル(43)に設けた掛止片(47)で形成されている請求項1記載のフック付き吐出容器。
- 掛止片(47)が、所定形状の図形で形成されている請求項5記載のフック付き吐出容器。
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