JP2023049630A - 最適化プログラム、最適化方法および最適化装置 - Google Patents

最適化プログラム、最適化方法および最適化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】解の探索を効率的に行う。【解決手段】実施形態の最適化プログラムは、第1の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第1エネルギー値と、複数の変数の各々の値の少なくとも1つの変数の値を変化させた第2の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第2エネルギー値との差分に基づいて第1の状態から第2の状態への状態遷移の可否を決定して状態を遷移させる処理を繰り返すことで解となる状態を探索する際に、記憶する処理と、選択する処理と、遷移させる処理とをコンピュータに実行させる。記憶する処理は、第1の状態と第2の状態との差分と、第2の状態を示す複数の変数の各々の値とを記憶する。選択する処理は、状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した第2の状態の中から、差分に基づいて1つの状態を選択する。遷移させる処理は、選択した1つの状態へ第1の状態から遷移させる。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、最適化プログラム、最適化方法および最適化装置に関する。
製造、金融、物流等の分野で、組み合わせ最適化問題が用いられている。組み合わせ最適化問題は、解が順序や割り当てのような組み合わせの構造を持つ最適化問題である。
大規模な多変数の最適化問題を解く方法として、イジング型のエネルギー関数を用いた最適化装置(イジングマシンまたはボルツマンマシンと呼ばれる場合もある)がある。最適化装置は、計算対象の問題を、磁性体のスピンの振る舞いを表すモデルであるイジングモデルに置き換えて計算する。
最適化装置は、例えば、疑似焼き鈍し法(シミュレーテッド・アニーリング)等の確率的探索法により、上記のようなイジング型のエネルギー関数の値(エネルギーと言う)の最小値が得られる各ビットの値の組合せを、最適解として求める。疑似焼き鈍し法はモンテカルロ法の一種であり、乱数値を用いて確率的に解を求める方法である。以下では最適化したいエネルギー関数の値を最小化する問題を例に説明する。最大化の場合は、エネルギー関数の符号を変えればよい。エネルギー関数は、評価関数、コスト関数または目的関数と呼ばれることもある。
イジングモデルは、互いに相互作用を行うn個のスピンからなる系を表すモデルであり、各スピン(前述の状態変数に対応する)xは±1の2値を取る。全系のエネルギーE(x)は、以下の式(1)で表される。式(1)は、評価関数の一例である。
Figure 2023049630000002
式(1)において、Wijは、スピンxとスピンx間の相互作用係数を示し、bは、全系のバイアス値である外部磁場係数を示す。Wijとbは、解きたい問題に応じて決定される定数である。
現在の状態から次の状態への状態遷移の候補は、1つのスピンの反転であり、n通り存在する。したがって遷移候補としては反転する1つのスピン番号または複数のスピンの番号の集合を発生させればよい。
そしてi番目のスピン反転に伴うエネルギーの変化ΔEは、以下の式(2)で表される。
Figure 2023049630000003
ここで、式(2)におけるカッコ内の値は、ビットiの局所場(総入力)値であり、各スピンの反転によるエネルギー変化の割合を表している。式(2)において、出力変化分のδxと、ビットiの局所場の符号が一致していれば、エネルギーは減少する。疑似焼き鈍し法では、ΔEの増減に応じて状態遷移するかどうかを決めることを繰り返していくことで、エネルギーEの最小値(または最大値)を探索する。
エネルギーEの最小値(または最大値)を探索する従来技術として、マルコフモンテカルロ法(Markov Chain Monte Carlo methods:MCMC)がある。図8は、MCMCを説明するための図である。図8の縦軸はエネルギーの値に対応し、横軸はある状態に対応する。
MCMCでは、現在の状態から近傍状態に移動した場合のエネルギー変化量ΔEを計算し、条件を満たせば、次の状態に移行する。ΔEは、遷移前のエネルギーEから、遷移後のエネルギーE´を減算することで、算出される。MCMCでは、状態(ビット)を確率的に反転させることで、探索を行う。また、熱ノイズを付与することで、局所解にとどまらないようにする。
図9は、シミュレーテッド・アニーリングを説明するための図である。図9におけるケースC1~C3におけるグラフは全系のエネルギーEを示している。具体的には、縦軸は全系のエネルギーEの値に対応し、横軸はビットが全て0(000…0)から全て1(111…1)までの各状態に対応する。
ケースC1では付与する熱ノイズの幅が大きい時(evar=max.)のグラフ、ケースC2では熱ノイズの幅が中程度の時(evar=mid.)のグラフ、ケースC3では熱ノイズの幅が小さい時(evar=min.)のグラフを示している。また、グラフ中の白丸はエネルギーEの最小値(最適解)を示し、黒丸は局所解(近傍内での最小値)を示す。
一般に、最急降下法などでは、エネルギーEの最小値の探索時に局所解にはまると脱出することができない。これに対し、シミュレーテッド・アニーリングでは、熱ノイズを加えることで、ある程度エネルギーが高くなる方への移動も可能になる(図の灰色の部分)。そして、シミュレーテッド・アニーリングでは、ケースC1~C3へ熱ノイズの幅を徐々に小さくしていく。これにより、シミュレーテッド・アニーリングでは、最適解にはまったものは抜け出せなくなり(局所解からは抜け出せる)、最終的には最適解へと収束する。
図10は、従来のシミュレーテッド・アニーリング処理を説明するための図である。従来のシミュレーテッド・アニーリング処理では、図10に示す処理を繰り返すことで、最終的には最適解へと収束する。
具体的には、図10に示すように、従来のシミュレーテッド・アニーリング処理では、ランダムまたはシーケンシャルにビット(i)を選択する(S101)。ついで、従来のシミュレーテッド・アニーリング処理では、選択したビット反転時のエネルギー増分(ΔE)を式(2)のとおりに計算する(S102)。
ついで、従来のシミュレーテッド・アニーリング処理では、エネルギー増分(ΔE)をもとに、状態遷移の受け入れ確率(A(ΔE))を計算する(S102)。ここで、状態遷移の受け入れ確率は、A(ΔE)=min(1,exp(-ΔE/T))の式で計算される(T:熱ノイズに対応する温度)。
ついで、従来のシミュレーテッド・アニーリング処理では、計算した状態遷移の受け入れ確率(A(ΔE))をもとに、一様乱数(u[i](0<u[i]<1))を使って状態遷移を受け入れるか否かを判定する(S103)。この判定において、u[i]<(A(ΔE))の場合(S103:Yes)は、ビットを反転して更新し(S104:状態遷移を受け入れる)、S101へ戻る。u[i]<(A(ΔE)以外の場合(S103:No)は、ビットを反転せずそのままの状態(状態遷移を受け入れない)でS101へ戻る。
特開平10-293756号公報 特開平9-34951号公報 特開平6-19507号公報 特開2020-79991号公報
しかしながら、上記の従来技術では、最適解の探索時において状態遷移の受け入れ判定で連続して拒絶されると、状態変化が起こらないため局所解に留まる時間が長くなり、最適解を得るための処理時間が長くなる。例えば、局所最適や熱ノイズが低い場合には、状態変化が起こらずに局所解に長く留まってしまうことで、最適解の探索効率が非常に悪くなるという問題がある。
1つの側面では、解の探索を効率的に行うことができる最適化プログラム、最適化方法および最適化装置を提供することを目的とする。
1つの案では、最適化プログラムは、第1の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第1エネルギー値と、複数の変数の各々の値の少なくとも1つの変数の値を変化させた第2の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第2エネルギー値との差分に基づいて第1の状態から第2の状態への状態遷移の可否を決定して状態を遷移させる処理を繰り返すことで解となる状態を探索する際に、記憶する処理と、選択する処理と、遷移させる処理とをコンピュータに実行させる。記憶する処理は、第1の状態と第2の状態との差分と、第2の状態を示す複数の変数の各々の値とを記憶する。選択する処理は、状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した第2の状態の中から、差分に基づいて1つの状態を選択する。遷移させる処理は、選択した1つの状態へ第1の状態から遷移させる。
解の探索を効率的に行うことができる。
図1は、実施形態にかかる最適化装置の機能構成例を示すブロック図である。 図2は、実施形態にかかる最適化装置の動作例を示すフローチャートである。 図3は、設定する処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、遷移先の状態の選択を説明する説明図である。 図5は、遷移先の状態の選択を説明する説明図である。 図6は、遷移先の状態の選択を説明する説明図である。 図7は、コンピュータ構成の一例を説明する説明図である。 図8は、MCMCを説明するための図である。 図9は、シミュレーテッド・アニーリングを説明するための図である。 図10は、従来のシミュレーテッド・アニーリング処理を説明するための図である。
以下、図面を参照して、実施形態にかかる最適化プログラム、最適化方法および最適化装置を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する最適化プログラム、最適化方法および最適化装置は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施形態にかかる最適化装置の動作例を示すフローチャートである。図1に示すように、最適化装置1は、通信部10、入力部20、表示部30、記憶部40および制御部50を有する。この最適化装置1としては、例えばPC(Personal Computer)などを適用できる。
通信部10は、ネットワークを介して外部装置から各種のデータを受信する。通信部10は、通信装置の一例である。たとえば、通信部10は、後述する初期設定情報41の一部または全部の情報を、外部装置から受信してもよい。
入力部20は、最適化装置1の制御部50に各種の情報を入力する入力装置である。入力部20は、キーボードやマウス、タッチパネル等に対応する。たとえば、入力部20は、ユーザからの入力操作により、後述する初期設定情報41の一部または全部の情報を受け付ける。
表示部30は、制御部50から出力される情報を表示する表示装置である。たとえば、表示部30は、最適化装置1における処理結果などを表示する。
記憶部40は、初期設定情報41、状態情報42および遷移候補情報43を格納する。記憶部40は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子や、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に対応する。
初期設定情報41は、最適化問題に対応するイジング型のエネルギー関数の最適解をシミュレーテッド・アニーリング処理で求める際の初期設定に関する情報である。例えば、初期設定情報41には、最適化問題に対応するイジング型のエネルギー関数(評価関数)のモデル式の情報(解きたい問題に応じて決定されるWijとbの定数など)が含まれる。
また、初期設定情報41には、シミュレーテッド・アニーリング処理で用いる熱ノイズの初期温度、繰り返し回数(N)、連続拒絶回数の閾値(M)、連続拒絶回数をカウントするカウンター(j)の初期値(j=0)、候補状態の個数(K)が含まれる。ここで、連続拒絶回数とは、シミュレーテッド・アニーリング処理において状態遷移が受け入れられずに拒絶されることの連続した繰り返し回数を示す。また、初期設定情報41には、遷移先の候補とする候補状態と判定するための閾値(TH)が含まれる。
状態情報42は、イジング型のエネルギー関数の最適解をシミュレーテッド・アニーリング処理で求める際の、エネルギー関数の状態(各変数(スピン)の値)などを示す情報である。具体的には、状態情報42には、シミュレーテッド・アニーリング処理において遷移先の候補とした所定数(例えばM個)の各状態(S)の情報(各変数(スピン)の値)と、遷移前から各状態へのエネルギーの増分(ΔE)とが含まれる。
遷移候補情報43は、シミュレーテッド・アニーリング処理において状態遷移が受け入れられずに拒絶されることが繰り返された際に、次の遷移先の候補とする候補状態に関する情報である。具体的には、遷移候補情報43には、候補状態を示す各変数(スピン)の値と、遷移前からその候補状態へのエネルギーの増分とが含まれる。
制御部50は、初期状態設定部51と、エネルギー計算部52と、状態保持部53と、計算制御部54とを有する。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジック等によって実現される。
初期状態設定部51は、最適化問題に対応するイジング型のエネルギー関数の最適解をシミュレーテッド・アニーリング処理で求める際の初期状態を設定する処理部である。
具体的には、初期状態設定部51は、通信部10または入力部20を介して初期状態に関する情報を受け付ける。例えば、初期状態に関する情報には、最適化問題に対応するイジング型のエネルギー関数(評価関数)のモデル式の情報、熱ノイズの初期温度、繰り返し回数(N)、連続拒絶回数の閾値(M)、連続拒絶回数をカウントするカウンター(j)の初期値が含まれる。また、初期状態に関する情報には、遷移先の候補とする候補状態の個数(K)、候補状態と判定するための閾値(TH)が含まれる。初期状態設定部51は、受け付けた初期状態に関する情報を初期設定情報41として記憶部40に格納する。
エネルギー計算部52は、シミュレーテッド・アニーリング処理においてイジング型のエネルギー関数(評価関数)のエネルギー値に関する計算を行う処理部である。具体的には、エネルギー計算部52は、前述した式(1)をもとに、全系のエネルギーE(x)に関するエネルギー値を計算する。また、エネルギー計算部52は、前述した式(2)をもとに、現在の状態から各変数(各ビット)の少なくとも1つを変化させた状態(S)へのエネルギー増分(ΔE)を計算する。
状態保持部53は、シミュレーテッド・アニーリング処理において各変数(各ビット)を変化させた各状態の情報を記憶部40に格納する処理部である。具体的には、状態保持部53は、シミュレーテッド・アニーリング処理においてエネルギー計算部52が計算した、現在の状態から各変数(各ビット)の少なくとも1つを変化させた状態(S)へのエネルギー増分(ΔE)と、その状態(S)を示す各変数の値とを状態情報42として記憶部40に格納する。
また、状態保持部53は、エネルギーの差分(ΔE)が特定値(閾値(TH))より小さい場合の、エネルギーの差分と、その状態(候補状態)を示す各変数の値とを遷移候補情報43として記憶部40に格納する。
計算制御部54は、最適解を求める計算処理(シミュレーテッド・アニーリング処理)を制御する処理部である。具体的には、計算制御部54は、シミュレーテッド・アニーリング処理において、エネルギー計算部52が計算した現在の状態(各変数の値)と、その状態からビット反転により変化させた状態(S)とのエネルギー値の差分(ΔE)をもとに状態遷移の可否を決定する。計算制御部54は、この処理を繰り返すことで解となる状態を探索する。
また、計算制御部54は、このように繰り返して解の探索を行う際に、状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した状態情報42に含まれる状態の中から、エネルギーの差分に基づいて1つの状態を選択する。ついで、計算制御部54は、選択した1つの状態へ現在の状態から遷移させる。これにより、最適化装置1では、状態遷移が連続して否定されることで、状態変化が起こらずに局所解に長く留まってしまうことを抑止できる。
図2は、実施形態にかかる最適化装置1の動作例を示すフローチャートである。図2に示すように、処理が開始されると、初期状態設定部51は、最適化問題に対応するイジング型のエネルギー関数の最適解をシミュレーテッド・アニーリング処理で求める際の条件を初期化する(S1)。
具体的には、初期状態設定部51は、通信部10または入力部20を介して初期状態に関する情報を受け付けて、シミュレーテッド・アニーリング処理の初期状態を設定する。初期状態の設定には、イジング型のエネルギー関数およびその関数における各変数(ビット)の初期設定の他、熱ノイズの初期温度、繰り返し回数(N)、連続拒絶回数の閾値(M)の設定、連続拒絶回数をカウントするカウンター(j)の初期化(j=0)が含まれる。また、初期状態の設定には、遷移先の候補とする候補状態の個数(K)、候補状態と判定するための閾値(TH)の設定なども含まれる。
ついで、計算制御部54は、繰り返し回数のカウンター(i)をi=1に設定し(S2)、シミュレーテッド・アニーリング処理(S3~S14)を開始する。
具体的には、エネルギー計算部52は、現在の状態(Smin)からランダムまたはシーケンシャルに変数(ビット)を選択し、選択した変数を変化させた時(ビット反転時)のエネルギー増分(ΔE)を式(2)のとおりに計算する(S3)。ここで、繰り返しカウンターがi=1の場合は、現在の状態(Smin)は、S1における初期設定の状態となる。
ついで、状態保持部53は、エネルギー計算部52が計算したエネルギー増分(ΔE)と、変数を変化させた状態(S)を状態情報42として記憶部40に保持させる(S4)。
ついで、計算制御部54は、エネルギー計算部52が計算したエネルギー増分(ΔE)をもとに、変数を変化させた状態(S)を遷移先として受け入れるか否かを判定する(S5)。
具体的には、計算制御部54は、エネルギー増分(ΔE)をもとに、状態遷移の受け入れ確率(A(ΔE))を計算し、その確率が所定値以上であるか否かに応じて受け入れの可否を判定する。また、計算制御部54は、一様乱数u[i]と、状態遷移の受け入れ確率(A(ΔE))の差分を用いて受け入れの可否を判定してもよい。
状態(S)を遷移先として受け入れる場合(S5:Yes)、計算制御部54は、現在の状態(Smin)と、その状態に対応するエネルギー増分(ΔEmin)とを更新し(S6)、S10へ処理をすすめる。具体的には、計算制御部54は、エネルギー計算部52が計算したエネルギー増分(ΔE)でΔEminを置き換える。また、計算制御部54は、変数を変化させた状態(S)を新たな現在の状態(Smin)に置き換える。
状態(S)を遷移先として受け入れない場合(S5:No)、計算制御部54は、連続拒絶回数をカウントするカウンター(j)をインクリメント(j=j+1)とする(S7)。
ついで、計算制御部54は、連続拒絶回数をカウントするカウンター(j)が連続拒絶回数の閾値(M)と等しいか否か(j=M?)を判定する(S8)。連続拒絶回数をカウントするカウンター(j)が連続拒絶回数の閾値(M)と等しくない場合(S8:No)、計算制御部54は、S13へ処理をすすめる。
連続拒絶回数をカウントするカウンター(j)が連続拒絶回数の閾値(M)と等しい場合(S8:Yes)、計算制御部54は、遷移先の状態(Smin)と、その状態に対応するエネルギー増分(ΔEmin)とを設定する処理を行い(S9)、S10へ処理を進める。
図3は、設定する処理の一例を示すフローチャートである。図3に示すように、設定する処理(ΔEminとSminの設定)が開始されると、計算制御部54は、状態情報42に含まれる状態(S)について、対応するエネルギー増分(ΔE)をもとに小さい順にソートする(S20)。例えば、M回の状態遷移の受け入れが1回も起こらなかった場合には、状態情報42の中のΔE(i-M)からΔEまでの状態が小さい順にソートされる。
図4は、遷移先の状態の選択を説明する説明図である。図4では、M回の状態遷移の受け入れが1回も起こらなかった場合の状態情報42を例示している。図4に示すように、状態情報42には、M個のΔEと、それに対応した状態Sとが含まれる。計算制御部54は、この状態情報42をエネルギー増分(ΔE)をもとに小さい順にソートする(図4左側参照)。
ついで、計算制御部54は、ソート後の上位K個のΔEにそれぞれ対応したK個の状態を候補状態として選択する(S21)。ついで、計算制御部54は、選択したK個の候補状態からランダムに1つを選択して遷移先の新たな状態(Smin)として設定する(S22)。ついで、計算制御部54は、選択された状態のΔEをΔEminとして設定する(S23)。
例えば、図4の例では、計算制御部54は、M個の中から上位7個の状態を選択し、その中の1つの状態(S)を遷移先の新たな状態(Smin)として設定している。そして、計算制御部54は、選択された状態(S)のΔE’をΔEminとして設定している。
図2に戻り、S6、S9の処理についで、計算制御部54は、連続拒絶回数をカウントするカウンター(j)をリセット(j=0)する(S10)。ついで、エネルギー計算部52は、前述した式(1)をもとに、ΔEminを用いて現在の全系のエネルギーEminを計算する(S11)。
ついで、計算制御部54は、エネルギー計算部52が計算した全系のエネルギーEminが所定の条件(Emin<既知エネルギー)を満たすか否かを判定する(S12)。ここで、既知エネルギーとは、評価関数(エネルギー関数)において最小となる既知のエネルギー値であり、例えば初期設定時などにおいてエネルギー関数とともに設定される。
条件を満たす場合(S12:Yes)、計算制御部54は、シミュレーテッド・アニーリング処理(S3~S14)で得られている現在の状態(S)を解の状態として処理を終了する。
条件を満たさない場合(S12:No)、計算制御部54は、繰り返し回数のカウンター(i)が初期条件として設定した繰り返し回数(N)と等しいか否か(i=N?)を判定する(S13)。等しい場合(S13:Yes)、計算制御部54は、現在の状態(S)を解の状態として処理を終了する。
等しくない場合(S13:No)、計算制御部54は、繰り返し回数をカウントするカウンター(i)をインクリメント(i=i+1)し(S14)、S3へ処理を戻す。
なお、S9における、遷移先の状態(Smin)と、その状態に対応するエネルギー増分(ΔEmin)とを設定する処理において、計算制御部54は、遷移候補情報43に含まれる候補状態の中から1つの状態を選択し、設定してもよい。
具体的には、S4において、状態保持部53は、エネルギーの差分(ΔE)が特定値(閾値(TH))より小さい場合の、エネルギーの差分と、その状態(候補状態)を示す各変数の値とを遷移候補情報43として記憶部40に格納する。そして、計算制御部54は、この遷移候補情報43に含まれる候補状態の中からランダムに1つを選択して遷移先の新たな状態(Smin)として設定する(S22)。ついで、計算制御部54は、選択された状態のΔEをΔEminとして設定する(S23)。
図5は、遷移先の状態の選択を説明する説明図である。図5の左側には、M回の状態遷移の受け入れが1回も起こらなかった場合の状態情報42を例示している。図5に示すように、閾値(TH)が10である場合は、ΔEが10未満となる状態(図示例ではS、S、S、S)が候補状態として遷移候補情報43に保持される。計算制御部54は、この候補状態(S、S、S、S)の中からランダムに1つを選択(図示例ではS)して遷移先の新たな状態(Smin)として設定する。
また、S4において、状態保持部53は、特定数の候補状態の情報を遷移候補情報43として記憶部40に格納するようにしてもよい。例えば3個の候補状態を遷移候補情報43として保持する場合、状態保持部53は、3個目までは、特定値(閾値(TH))より小さい場合の、エネルギーの差分と、その状態(候補状態)を示す各変数の値とを遷移候補情報43として記憶部40に格納する。ついで、3個の候補状態を保持している場合、状態保持部53は、3個の候補状態のうちの1つを最新の情報(エネルギーの差分と、その状態(候補状態)を示す各変数の値)で更新する。例えば、状態保持部53は、3個の候補状態のうちの最も古い情報を最新の情報で更新する。
図6は、遷移先の状態の選択を説明する説明図である。図6に示すように、状態保持部53は、X個(図示例では3個)の候補状態の情報(S、S、SとそれらのΔE’)を遷移候補情報43として記憶部40に格納する。計算制御部54は、この候補状態(S、S、S)の中からランダムに1つを選択(図示例ではS)して遷移先の新たな状態(Smin)として設定する。
以上のように、最適化装置1は、現在の状態を示す各変数の値に基づく評価関数のエネルギー値と、その各変数の値の少なくとも1つを変化させた状態(S)を示す各変数の値に基づく評価関数のエネルギー値との差分(ΔE)に基づいて状態遷移の可否を決定して状態を遷移させる処理を繰り返すことで解となる状態を探索する。この探索時に、最適化装置1は、現在の状態と変化させた状態とのエネルギーの差分(ΔE)と、変化させた状態(S)を示す各変数の値とを状態情報42として記憶する。最適化装置1は、状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した状態情報42に含まれる状態の中から、エネルギーの差分に基づいて1つの状態を選択する。ついで、最適化装置1は、選択した1つの状態へ現在の状態から遷移させる。
これにより、最適化装置1では、解となる状態を探索する際に、状態変化が起こらずに局所解に長く留まってしまうことを抑止でき、最適解を得るための処理時間の短縮に繋がることから、解の探索を効率的に行うことが可能となる。
また、最適化装置1は、エネルギーの差分(ΔE)を小さい順にソートした場合の上位特定数の状態の中から1つの状態を選択する。現在の状態から変化させた状態(S)ついては、エネルギーの差分(ΔE)が小さいほど状態遷移の受け入れ確率が高くなり、遷移先として適切な状態といえる。したがって、最適化装置1は、エネルギーの差分(ΔE)を小さい順にソートして上位特定数の状態の中から1つの状態を選択することで、遷移先としてより適切な状態を選択することができる。
また、最適化装置1は、エネルギーの差分(ΔE)が特定値(閾値(TH))より小さい場合の、エネルギーの差分と、その状態(候補状態)を示す各変数の値とを遷移候補情報43として記憶する。最適化装置1は、記憶した遷移候補情報43に含まれる候補状態の中から、1つの状態を選択する。これにより、最適化装置1は、特定値よりエネルギーの差分(ΔE)が小さい状態を予め絞り込んだものの中から1つの状態を選択することができる。
また、最適化装置1は、記憶した遷移候補情報43における特定数の候補状態の中の1つを、新たな候補状態で更新する。これにより、最適化装置1は、遷移候補情報43における候補状態の個数を特定数より増やさないようにして、メモリ使用量が増大することを抑止できる。
また、最適化装置1は、遷移させた状態のエネルギー値を計算し、計算したエネルギー値が特定の条件を満たす場合に、遷移させた状態を解となる状態とする。これにより、最適化装置1は、評価関数のエネルギー値が特定の条件を満たす状態を解として得ることができる。例えば、最適化装置1は、評価関数のエネルギー値について最大または最小となるエネルギー値が既知である場合、そのエネルギー値となる状態を解として得ることができる。
なお、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、最適化装置1の制御部50で行われる初期状態設定部51、エネルギー計算部52、状態保持部53および計算制御部54の各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウエア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。また、最適化装置1で行われる各種処理機能は、クラウドコンピューティングにより、複数のコンピュータが協働して実行してもよい。
ところで、上記の実施形態で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施形態と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータ構成(ハードウエア)の一例を説明する。図7は、コンピュータ構成の一例を説明位する説明図である。
図7に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置202と、ディスプレイ203とを有する。また、コンピュータ200は、外部装置からデータを受信する通信装置204と、各種の装置と接続するインタフェース装置205とを有する。コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM206と、ハードディスク装置207とを有する。そして、各装置201~207は、バス208に接続される。
ハードディスク装置207は、初期状態設定プログラム207a、エネルギー計算プログラム207b、状態保持プログラム207cおよび計算制御プログラム207dを有する。CPU201は、初期状態設定プログラム207a、エネルギー計算プログラム207b、状態保持プログラム207cおよび計算制御プログラム207dを読み出してRAM206に展開する。
初期状態設定プログラム207aは、初期状態設定プロセス206aとして機能する。エネルギー計算プログラム207bは、エネルギー計算プロセス206bとして機能する。状態保持プログラム207cは、状態保持プロセス206cとして機能する。計算制御プログラム207dは、計算制御プロセス206dとして機能する。
初期状態設定プロセス206aの処理は、初期状態設定部51の処理に対応する。エネルギー計算プロセス206bの処理は、エネルギー計算部52の処理に対応する。状態保持プロセス206cの処理は、状態保持部53の処理に対応する。計算制御プロセス206dの処理は、計算制御部54の処理に対応する。
なお、初期状態設定プログラム207a、エネルギー計算プログラム207b、状態保持プログラム207cおよび計算制御プログラム207dの各プログラムについては、必ずしも最初からハードディスク装置207に記憶させておかなくてもよい。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200が各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置に各プログラムを記憶させておき、コンピュータ200がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第1エネルギー値と、前記複数の変数の各々の値の少なくとも1つの変数の値を変化させた第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値に基づく前記評価関数の第2エネルギー値との差分に基づいて前記第1の状態から前記第2の状態への状態遷移の可否を決定して状態を遷移させる処理を繰り返すことで解となる状態を探索する際に、前記第1の状態と前記第2の状態との前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを記憶し、
前記状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した前記第2の状態の中から、前記差分に基づいて1つの状態を選択し、
選択した前記1つの状態へ前記第1の状態から遷移させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする最適化プログラム。
(付記2)前記選択する処理は、前記差分を小さい順にソートした場合の上位特定数の前記第2の状態の中から前記1つの状態を選択する、
ことを特徴とする付記1に記載の最適化プログラム。
(付記3)前記記憶する処理は、前記差分が特定値より小さい場合の、前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを候補状態として記憶し、
前記選択する処理は、記憶した前記候補状態の中から、前記1つの状態を選択する、
ことを特徴とする付記1に記載の最適化プログラム。
(付記4)前記記憶する処理は、記憶した特定数の前記候補状態の中の1つを、新たな候補状態で更新する、
ことを特徴とする付記3に記載の最適化プログラム。
(付記5)遷移させた前記状態の第3エネルギー値を計算し、
計算した前記第3エネルギー値が特定の条件を満たす場合に、遷移させた前記状態を前記解となる状態とする、
処理をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする付記1乃至4のいずれか一に記載の最適化プログラム。
(付記6)第1の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第1エネルギー値と、前記複数の変数の各々の値の少なくとも1つの変数の値を変化させた第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値に基づく前記評価関数の第2エネルギー値との差分に基づいて前記第1の状態から前記第2の状態への状態遷移の可否を決定して状態を遷移させる処理を繰り返すことで解となる状態を探索する際に、前記第1の状態と前記第2の状態との前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを記憶し、
前記状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した前記第2の状態の中から、前記差分に基づいて1つの状態を選択し、
選択した前記1つの状態へ前記第1の状態から遷移させる、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする最適化方法。
(付記7)前記選択する処理は、前記差分を小さい順にソートした場合の上位特定数の前記第2の状態の中から前記1つの状態を選択する、
ことを特徴とする付記6に記載の最適化方法。
(付記8)前記記憶する処理は、前記差分が特定値より小さい場合の、前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを候補状態として記憶し、
前記選択する処理は、記憶した前記候補状態の中から、前記1つの状態を選択する、
ことを特徴とする付記6に記載の最適化方法。
(付記9)前記記憶する処理は、記憶した特定数の前記候補状態の中の1つを、新たな候補状態で更新する、
ことを特徴とする付記8に記載の最適化方法。
(付記10)遷移させた前記状態の第3エネルギー値を計算し、
計算した前記第3エネルギー値が特定の条件を満たす場合に、遷移させた前記状態を前記解となる状態とする、
処理をさらにコンピュータが実行することを特徴とする付記6乃至9のいずれか一に記載の最適化方法。
(付記11)第1の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第1エネルギー値と、前記複数の変数の各々の値の少なくとも1つの変数の値を変化させた第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値に基づく前記評価関数の第2エネルギー値との差分に基づいて前記第1の状態から前記第2の状態への状態遷移の可否を決定して状態を遷移させる処理を繰り返すことで解となる状態を探索する際に、前記第1の状態と前記第2の状態との前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを記憶し、
前記状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した前記第2の状態の中から、前記差分に基づいて1つの状態を選択し、
選択した前記1つの状態へ前記第1の状態から遷移させる、
処理を実行する制御部を有することを特徴とする最適化装置。
(付記12)前記選択する処理は、前記差分を小さい順にソートした場合の上位特定数の前記第2の状態の中から前記1つの状態を選択する、
ことを特徴とする付記11に記載の最適化装置。
(付記13)前記記憶する処理は、前記差分が特定値より小さい場合の、前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを候補状態として記憶し、
前記選択する処理は、記憶した前記候補状態の中から、前記1つの状態を選択する、
ことを特徴とする付記11に記載の最適化装置。
(付記14)前記記憶する処理は、記憶した特定数の前記候補状態の中の1つを、新たな候補状態で更新する、
ことを特徴とする付記13に記載の最適化装置。
(付記15)遷移させた前記状態の第3エネルギー値を計算し、
計算した前記第3エネルギー値が特定の条件を満たす場合に、遷移させた前記状態を前記解となる状態とする、
処理をさらに実行する制御部を有することを特徴とする付記11乃至14のいずれか一に記載の最適化装置。
1…最適化装置
10…通信部
20…入力部
30…表示部
40…記憶部
41…初期設定情報
42…状態情報
43…遷移候補情報
50…制御部
51…初期状態設定部
52…エネルギー計算部
53…状態保持部
54…計算制御部
200…コンピュータ
201…CPU
202…入力装置
203…ディスプレイ
204…通信装置
205…インタフェース装置
206…RAM
206a…初期状態設定プロセス
206b…エネルギー計算プロセス
206c…状態保持プロセス
206d…計算制御プロセス
207…ハードディスク装置
207a…初期状態設定プログラム
207b…エネルギー計算プログラム
207c…状態保持プログラム
207d…計算制御プログラム
208…バス
C1~C3…ケース

Claims (7)

  1. 第1の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第1エネルギー値と、前記複数の変数の各々の値の少なくとも1つの変数の値を変化させた第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値に基づく前記評価関数の第2エネルギー値との差分に基づいて前記第1の状態から前記第2の状態への状態遷移の可否を決定して状態を遷移させる処理を繰り返すことで解となる状態を探索する際に、前記第1の状態と前記第2の状態との前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを記憶し、
    前記状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した前記第2の状態の中から、前記差分に基づいて1つの状態を選択し、
    選択した前記1つの状態へ前記第1の状態から遷移させる、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする最適化プログラム。
  2. 前記選択する処理は、前記差分を小さい順にソートした場合の上位特定数の前記第2の状態の中から前記1つの状態を選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の最適化プログラム。
  3. 前記記憶する処理は、前記差分が特定値より小さい場合の、前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを候補状態として記憶し、
    前記選択する処理は、記憶した前記候補状態の中から、前記1つの状態を選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の最適化プログラム。
  4. 前記記憶する処理は、記憶した特定数の前記候補状態の中の1つを、新たな候補状態で更新する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の最適化プログラム。
  5. 遷移させた前記状態の第3エネルギー値を計算し、
    計算した前記第3エネルギー値が特定の条件を満たす場合に、遷移させた前記状態を前記解となる状態とする、
    処理をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の最適化プログラム。
  6. 第1の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第1エネルギー値と、前記複数の変数の各々の値の少なくとも1つの変数の値を変化させた第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値に基づく前記評価関数の第2エネルギー値との差分に基づいて前記第1の状態から前記第2の状態への状態遷移の可否を決定して状態を遷移させる処理を繰り返すことで解となる状態を探索する際に、前記第1の状態と前記第2の状態との前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを記憶し、
    前記状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した前記第2の状態の中から、前記差分に基づいて1つの状態を選択し、
    選択した前記1つの状態へ前記第1の状態から遷移させる、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする最適化方法。
  7. 第1の状態を示す複数の変数の各々の値に基づく評価関数の第1エネルギー値と、前記複数の変数の各々の値の少なくとも1つの変数の値を変化させた第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値に基づく前記評価関数の第2エネルギー値との差分に基づいて前記第1の状態から前記第2の状態への状態遷移の可否を決定して状態を遷移させる処理を繰り返すことで解となる状態を探索する際に、前記第1の状態と前記第2の状態との前記差分と、前記第2の状態を示す前記複数の変数の各々の値とを記憶し、
    前記状態遷移の否定を連続して特定回繰り返した場合、記憶した前記第2の状態の中から、前記差分に基づいて1つの状態を選択し、
    選択した前記1つの状態へ前記第1の状態から遷移させる、
    処理を実行する制御部を有することを特徴とする最適化装置。
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