JP2023049549A - 画像形成装置、および、画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリントエンジンの印字状態が万全でない場合であっても読み取り精度の低いコードが印字されることを抑制する。【解決手段】画像形成装置1は、濃度、色、およびサイズのうち少なくとも1つが互いに異なる複数のコードパターンを印字する印字部と、複数のコードパターンの画像を取得する取得部と、画像を基に、複数のコードパターンのうちコードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンをNGパターンと特定する特定部と、NGパターンと同じ濃度、色、およびサイズでのコードの印字が指示されていることに応じて、当該コードがコードリーダーで読み取り可能に印字されるように、当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する調整部とを備える。印字部は、調整後の印字濃度、印字色、および印字サイズでコードを印字する。【選択図】図1

Description

本開示は、画像形成装置、および、画像形成方法に関するものである。
画像形成装置を用いて、QRコード(登録商標)やバーコードなどのコードを印字することができる。コードの印字において重要なことは、コードリーダーで読み取ることができるコードを印字することができるか否かである。
特開2007-173891号公報(特許文献1)は、バーコードが掲載された原稿を縮小コピーする場合に、規格を逸脱しないバーコードを原稿内の画像や文書を欠落させることなく印字するために、バーコードの印字位置を変更する技術を開示する。
特開2017-136709号公報(特許文献2)は、読取装置で読み取り可能な二次元コードを印字するために、読取装置の仕様(センサーの解像度や読取速度等)に合わせて二次元コードのサイズを変更する技術を開示する。
特開2007-173891号公報 特開2017-136709号公報
上述の技術によれば、読み取り精度の低いコードが印字されることを抑制することができる。しかしながら、プリントエンジンの印字状態が悪い場合には、上述の技術を用いても読み取り精度の低いコードが印字されてしまう場合がある。プリントエンジンの印字状態が万全でない場合であっても読み取り精度の低いコードが印字されることを抑制できる仕組みが必要とされている。
本開示は、係る実情に鑑みてなされたものであり、プリントエンジンの印字状態が万全でない場合であっても読み取り精度の低いコードが印字されることを抑制できる仕組みを提供することを一つの目的とする。
本開示のある局面に従う画像形成装置は、濃度、色、およびサイズのうち少なくとも1つが互いに異なる複数のコードパターンを印字する印字部と、複数のコードパターンの画像を取得する取得部と、画像を基に、複数のコードパターンのうちコードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンをNGパターンと特定する特定部と、NGパターンと同じ濃度、色、およびサイズでのコードの印字が指示されていることに応じて、当該コードがコードリーダーで読み取り可能に印字されるように、当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する調整部とを備える。印字部は、調整後の印字濃度、印字色、および印字サイズでコードを印字する。
好ましくは、取得部は、スキャナーを含む。スキャナーは、用紙に印字された複数のコードパターンを読み取る。
好ましくは、取得部は、測色機を含む。測色機は、用紙に印字された複数のコードパターンを読み取る。
好ましくは、画像形成装置は、転写ベルトをさらに備える。取得部は、転写ベルト上に形成されるトナー像の濃度を検知するセンサーを含む。センサーは、複数のコードパターンの印字の過程で転写ベルト上に形成される複数のコードパターンのトナー像を読み取る。
好ましくは、取得部は、外部装置と通信する通信装置を含む。外部装置は、用紙に印字された複数のコードパターンを読み取ることにより画像を取得する。通信装置は、外部装置により取得された画像を外部装置から受信する。
好ましくは、NGパターンは、複数のコードパターンのうち復号できないコードパターンである。
好ましくは、複数のコードパターンの各々は、QRコードを示す画像である。NGパターンは、複数のコードパターンのうち切り出しシンボルが所定条件を満たしていないコードパターン、もしくは、複数のコードパターンのうち切り出しシンボルは所定条件を満たしているがQRコードを復号できないコードパターンである。
好ましくは、複数のコードパターンの各々は、2色以上のトナーまたはインクを用いて印字される。NGパターンは、複数のコードパターンのうち色ずれが発生しているコードパターンである。
好ましくは、調整部は、コードが複数のコードパターンのうちNGパターンを除くOKパターンのいずれかと同じ濃度、色、およびサイズで印字されるように当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する。
好ましくは、調整部は、トータルの印字枚数に応じて、コードの印字濃度をさらに調整する。
好ましくは、調整部は、コードの印字に使用されるトナーまたはインクの色を変更する。
好ましくは、画像形成装置は、印字の仕上がり状態を示すプレビュー画像を表示する表示装置をさらに備える。調整部は、コードの印字位置をユーザーの指示に基づいて調整する。
好ましくは、調整部は、コードを含む原稿内で印字対象ではない空き領域を検出し、コードの印字位置を空き領域に調整する。
好ましくは、調整部は、コードが空き領域に収まらないことに応じて、ページを追加する。印字部は、コードを追加されたページに印字する。
好ましくは、画像形成装置は、印字対象の原稿にコードが含まれているか否かを判定する判定部をさらに備える。調整部は、原稿にコードが含まれることに応じて、当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する。
好ましくは、判定部は、原稿のラスターデータに基づいて、当該原稿にコードが含まれているか否かを判定する。
好ましくは、印字部による複数のコードパターンの印字の契機は、原稿にコードが含まれていると判定されたことである。
好ましくは、印字部による複数のコードパターンの印字の契機は、画像形成装置の電源がオンになったことである。
好ましくは、画像形成装置は、給紙トレイをさらに備える。印字部による複数のコードパターンの印字の契機は、画像安定化処理が実施されたことである。画像安定化処理が実施される時期は、トナーまたはインクの消費量が予め定められた量に達した時期、印字枚数が予め定められた枚数に達した時期、および、給紙トレイに新たに用紙が収容された時期のうち少なくとも1つを含む。
本開示の他の局面における画像形成方法は、コンピューターにより実行される方法であり、濃度、色、およびサイズのうち少なくとも1つが互いに異なる複数のコードパターンを印字することと、複数のコードパターンの画像を取得することと、画像を基に、複数のコードパターンのうちコードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンをNGパターンと特定することと、NGパターンと同じ濃度、色、およびサイズでのコードの印字が指示されていることに応じて、当該コードがコードリーダーで読み取り可能に印字されるように、当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整することと、調整後の印字濃度、印字色、および印字サイズでコードを印字することとを備える。
本開示によれば、プリントエンジンの印字状態が万全でない場合であっても読み取り精度の低いコードが印字されることを抑制することができる。
本実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置を備える画像形成システムの構成を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置において、調整モードがオンの場合に実行される印字処理の概要を説明するための図である。 複数のコードパターンの一例を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の印字処理の一例を示すフローチャートである。 複数のコードパターンの各々がQRコードを示す画像である場合のNGパターンの特定方法の一例を説明するための図である。 調整部による調整方法を説明するための図である。 印字濃度の調整に関する変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う実施の形態および変形例について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される実施の形態および変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
(画像形成装置の構成)
図1は、本実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。画像形成装置1は、スキャナー10と、プリントコントローラー20と、プリントエンジン30と、定着装置40と、給紙部50と、操作パネル70と、通信装置80と、制御装置100と、記憶装置120と、メモリーカードインターフェイス130とを備える。
スキャナー10は、「取得部」の一例である。スキャナー10は、ガラス面に載置された原稿や、自動原稿送り装置5から搬送されてきた原稿を光学的に読み取る(走査する)ことにより、原稿の画像データ(ラスターデータ)を取得する。
プリントコントローラー20は、クライアント端末500(図2参照)から受信したPDL(Page Description Language)で記述された印刷データをラスターデータに変換する。
プリントエンジン30は、「印字部」の一例である。プリントエンジン30は、シアン(C:Cyan)、マゼンタ(M:Magenta)、イエロー(Y:Yellow)およびブラック(K:Key plate)の4色のトナーを用いて、電子写真方式により用紙上に画像を形成する。以下では、用紙上に画像を形成することを、「印字する」とも称する。プリントエンジン30は、例えば、コードリーダーで読み取り可能なコードの画像を用紙上に形成する。コードは、例えば、QRコードやバーコードである。
プリントエンジン30は、感光体31C,31M,31Y,31Kと、帯電装置32C,32M,32Y,32Kと、露光装置33C,33M,33Y,33Kと、現像器34C,34M,34Y,34Kと、トナーボトル35C,35M,35Y,35Kと、1次転写装置36C,36M,36Y,36Kと、中間転写ベルト37と、2次転写装置38とを含む。各構成要素の符号に付されたC,M,Y,Kは、トナーの色に対応する。以下、当該構成要素を総称するとき、当該構成要素に対応する数字のみを記載し、C,M,Y,Kを記載しないことがある。例えば、感光体31C,31M,31Y,31Kを総称するとき、感光体31と記載することがある。
感光体31の表面には、帯電装置32による帯電と、露光装置33による露光とにより、静電潜像が作像される。さらに、感光体31上に現像器34からトナーが供給されることにより、感光体31上の静電潜像が作像された箇所にトナー像が形成される。感光体31は、当該静電潜像に応じたトナー像を担持する像担持体である。
帯電装置32は、対応する感光体31の表面に当接し、当該感光体を一定の電位に一様に帯電させる。
露光装置33は、ラスターデータに基づいて、対応する感光体31にレーザー光を照射する。これにより、ラスターデータに対応する静電潜像が感光体31の表面に作像される。
現像器34は、当該現像器内のトナーを攪拌して、予め定められた極性に摩擦帯電させ、対応する感光体31上にトナーを供給する。これにより、作像された静電潜像に応じたトナー像が感光体31の表面に形成(現像)される。
トナーボトル35は、予備のトナーを保管しており、対応する現像器34にトナーを供給する。
1次転写装置36は、対応する感光体31の表面に形成されたトナー像を、中間転写ベルト37上に転写(形成)する。
中間転写ベルト37は、感光体31と、1次転写装置36との両方に接触している。中間転写ベルト37は、1次転写装置36により感光体31から転写された各色のトナー像を担持する像担持体である。中間転写ベルト37は、モーター(不図示)に接続されている駆動ローラー39に張架されている。当該モーターによって駆動ローラー39が駆動することにより、中間転写ベルト37が回転する。これにより、中間転写ベルト37上のトナー像が2次転写装置38へ送られる。
2次転写装置38には、用紙が搬送されている間、トナー像の極性と反対の極性のバイアス電圧が印加される。これにより、中間転写ベルト37上の各色のトナー像が、中間転写ベルト37から2次転写装置38側に引き付けられる。その結果、中間転写ベルト37上の各色のトナー像が用紙に一括して転写され、用紙上に画像が形成される。画像が形成された用紙は、定着装置40により加圧および加熱された後、排紙トレイ65に排出される。
給紙部50は、給紙トレイ51,52,53,54と、給紙トレイ51,52,53,54から搬送路60に用紙を送り出すためのピックアップローラ55,56,57,58とを含む。搬送路60に送り出された用紙は、プリントエンジン30へ搬送される。
操作パネル70は、表示装置71と、入力装置72とを含む。表示装置71は、ユーザーによる入力操作を受け付けるための画面を表示する。表示装置71は、例えば、液晶モニターなどのディスプレイである。入力装置72は、ユーザーによる操作の入力を受け付ける。入力装置72は、例えば、複数のタッチセンサーにより構成される。入力装置72は、さらに複数のボタンを含んでもよい。入力装置72は、ユーザーによる操作に応じた信号を制御装置100に送る。
通信装置80は、「取得部」の一例である。通信装置80は、外部装置とネットワークを介して通信する。外部装置は、例えばクライアント端末500(図2参照)である。ネットワークは、例えば、インターネット、公衆回線、公衆無線LAN(Local Area Network)等のパブリックネットワークであってもよいし、LAN、VPN(Virtual Private Network)等のプライベートネットワークであってもよい。
制御装置100は、画像形成装置1の全体の動作を制御する。
記憶装置120は、例えば、ハードディスクである。記憶装置120は、本実施の形態に従う各種の処理を実現するためのプログラムや各種データを格納する。
メモリーカードインターフェイス130については、図2を参照して後述する。
なお、画像形成装置1は、自動両面ユニット91をさらに備えていてもよい。自動両面ユニット91は、用紙の両面に画像を形成することを可能にする装置である。
また、画像形成装置1は、センサー92をさらに備えていてもよい。センサー92は、「取得部」の一例である。センサー92は、中間転写ベルト37上に形成されたトナー像を光学的に読み取ることにより、当該トナー像の濃度を検知する。
また、画像形成装置1は、測色機93をさらに備えていてもよい。測色機93は、「取得部」の一例である。測色機93は、用紙に形成された画像を光学的に読み取る。
また、画像形成装置1は、インクジェット方式により用紙に画像を形成してもよい。
また、画像形成装置1はコピー機能、プリント機能、およびスキャナー機能を備えたMFP(Multifunction Peripheral)であったが、画像形成装置1はコピー機でもよいし、プリンターでもよい。
(画像形成システムの構成)
図2は、本実施の形態における画像形成装置を備える画像形成システムの構成を示す図である。画像形成システム1000は、画像形成装置1とクライアント端末500とを含む。クライアント端末500は、「外部装置」の一例である。画像形成装置1およびクライアント端末500は、ネットワークを介して通信する。
画像形成装置1において、スキャナー10、プリントコントローラー20、プリントエンジン30、定着装置40、給紙部50、操作パネル70、通信装置80、制御装置100、記憶装置120、およびメモリーカードインターフェイス130は、内部バス99を介して互いに通信可能に接続されている。
制御装置100は、プロセッサー101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103とを含む。
プロセッサー101は、例えば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、例えば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
プロセッサー101は、記憶装置120に格納されているプログラム122をRAM102に展開して実行することで、本実施の形態に従う各種処理を実現する。RAM102は、揮発性メモリーにより構成され、プロセッサー101によるプログラム122の実行に必要なワークメモリとして機能する。
ROM103は、プロセッサー101により実行されるOS(Operating System)などのプログラムを格納する。
メモリーカードインターフェイス130は、プロセッサー101とメモリーカード130Aとの間のデータ伝送を中継する。メモリーカード130Aは、SD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイスや、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体や、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体等を含む。
プログラム122は、メモリーカード130Aなどの記憶媒体に格納されて提供される。プログラム122は、メモリーカードインターフェイス130により、メモリーカード130Aから読み出されて画像形成装置1にインストールされる。
プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う画像形成装置1の趣旨を逸脱するものではない。また、プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。
また、メモリーカード130Aに格納されたプログラム122を画像形成装置1にインストールする形態に代えて、通信装置80を介して、配信サーバーなどからダウンロードしたプログラムを画像形成装置1にインストールしてもよい。
クライアント端末500は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、またはタブレット等である。クライアント端末500は、表示装置501と、入力装置502とを備える。表示装置501は、ユーザーによる入力操作を受け付けるための画面を表示する。表示装置501は、例えば液晶モニターなどのディスプレイである。入力装置502は、ユーザーによる入力操作を受け付ける。入力装置502は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等を含む。
(印字処理)
図3は、本実施の形態における画像形成装置において、調整モードがオンの場合に実行される印字処理の概要を説明するための図である。調整モードとは、コードを含む原稿をコピーまたはプリントする際に、コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つをプリントエンジン30の印字状態に合わせて調整するモードである。
プリントエンジン30は、印字ジョブに基づく印字を行うに先立って、テスト印字を行う。印字ジョブとは、原稿のコピーを指示するジョブでもよいし、クライアント端末500から受信した印刷データのプリントを指示するジョブでもよい。テスト印字とは、濃度、色、およびサイズのうち少なくとも1つが互いに異なる複数のコードパターンを印字することである。これにより、複数のコードパターンが形成された印刷物M1が出力される。複数のコードパターンの各々は、コードを示す画像である。
ここで、図4を参照して、複数のコードパターンについて説明する。図4は、複数のコードパターンの一例を示す図である。印刷物M1は、複数のコードパターンを含む。一例として、複数のコードパターンは、ブラックのトナーで形成されたコードパターンP1~P6と、マゼンタのトナーで形成されたコードパターンP7~P12と、シアンのトナーで形成されたコードパターンP13~P18とを含む。コードパターンP1~P6は、濃度およびサイズのうち少なくとも1つが互いに異なる。コードパターンP7~P12は、濃度およびサイズのうち少なくとも1つが互いに異なる。コードパターンP13~P18は、濃度およびサイズのうち少なくとも1つが互いに異なる。
なお、図4に示す例では、複数のコードパターンの各々は1色のトナーを用いて印字されているが、複数のコードパターンの各々は1色のインクを用いて印字されてもよい。また、複数のコードパターンの各々は2色以上のトナーまたはインクを用いて印字されてもよい。
また、図4に示す例では、複数のコードパターンの各々はQRコードを示す画像であるが、複数のコードパターンの各々はコードリーダーでの読み取りが予定されているコードの画像であればよく、バーコードを示す画像でもよい。
再び図3を参照して、取得部115は、複数のコードパターンの画像を取得する。詳細には、スキャナー10が用紙に印字された複数のコードパターンを読み取ることにより、複数のコードパターンの画像を取得する。なお、スキャナー10に替えて、測色機93が用紙に印字された複数のコードパターンを読み取ることにより、複数のコードパターンの画像を取得してもよい。また、スキャナー10に替えて、センサー92が複数のコードパターンの印字の過程で中間転写ベルト37上に形成される複数のコードパターンのトナー像を読み取ることにより、複数のコードパターンの画像を取得してもよい。
また、スキャナー10に替えて、クライアント端末500が用紙に印字された複数のコードパターンを読み取ることにより複数のコードパターンの画像を取得してもよい。その場合には、通信装置80は、クライアント端末500により取得された複数のコードパターンの画像をクライアント端末500から受信する。
なお、取得部115は、スキャナー10、センサー92、測色機93、および通信装置80のうち少なくとも1つを含んでいればよい。
特定部111、判定部112、および調整部113は、プロセッサー101がプログラム122をRAM102に展開して実行することにより実現される。特定部111は、取得部115により取得された複数のコードパターンの画像を基に、複数のコードパターンのうちコードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンをNGパターンQ1と特定する。複数のコードパターンのうちNGパターンQ1と特定されるコードパターンは、プリントエンジン30の印字状態により変化する。
判定部112は、印字対象の原稿にコードの画像が含まれているか否かを判定する。判定部112は、印字対象の原稿のラスターデータR1に基づいて、当該原稿にコードの画像が含まれているか否かを判定する。一例として、コードがQRコードである場合には、判定部112は、ラスターデータR1を基にパターンマッチングにより、後述する切り出しシンボルの有無を判定する。判定部112は、切り出しシンボルが有る場合に、原稿にコードの画像が含まれていると判定する。
なお、ジョブがプリントジョブである場合には、判定部112は、印字対象の原稿の属性情報124に基づいて、当該原稿にコードの画像が含まれているか否かを判定してもよい。属性情報124とは、原稿に含まれる画像の種類(文字、図形、コード、写真等)と、当該画像の位置情報とを含む。印字ジョブが原稿のコピーを指示するジョブである場合には、属性情報124はスキャナー10で読み取った原稿の画像データを解析することにより取得される。また、印字ジョブがクライアント端末500から受信した印刷データのプリントを指示するジョブである場合には、属性情報124は印刷データを解析することにより取得される。なお、印刷データに属性情報124が付加されている場合もある。
調整部113は、NGパターンQ1と同じ濃度、色、およびサイズでのコードの印字が指示されていることに応じて、当該コードがコードリーダーで読み取り可能に印字されるように、当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する。詳細には、調整部113は、印字対象の原稿のラスターデータR1に含まれるコードの画像G1の濃度、色、およびサイズのうち少なくとも1つを調整する。調整後のラスターデータR2に含まれるコードの画像G2は、濃度、色、およびサイズのうち少なくとも1つがコードの画像G1と異なる。
プリントエンジン30は、調整後のラスターデータR2に基づいて印字を行う。すなわち、プリントエンジン30は、調整後の印字濃度、印字色、および印字サイズでコードを印字する。これにより、調整後の印字濃度、印字色、および印字サイズで印字されたコードの画像G2を含む印刷物M2が出力される。
プリントエンジン30の印字状態が万全ではない場合には、飛び散り、色ずれ、濃度ムラ等が生じる。そのため、プリントエンジン30の印字状態が万全ではない場合には、印字ジョブに基づく印字条件(印字濃度、印字色、および印字サイズ)ではコードリーダーで読み取りできないコードが印字される可能性がある。これに対し、本実施の形態における画像形成装置1は、印字ジョブに基づく印字を行うに先立ってテスト印字を行うことにより、コードリーダーで読み取りできない可能性があるNGパターンQ1を特定する。画像形成装置1は、印字ジョブがNGパターンQ1と同じ濃度、色、およびサイズでのコードの印字を指示している場合に、コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整してコードを印字する。それゆえ、プリントエンジンの印字状態が万全でない場合であっても、読み取り精度の低いコードが印字されることを抑制することができる。
なお、調整部113は、コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整することに加え、ユーザーの指示に基づいてコードの印字位置をさらに調整してもよい。その場合には、調整部113は、印字の仕上がり状態を示すプレビュー画像を表示装置71に表示する。これにより、ユーザーはプレビュー画像を見ながらコードの印字位置を変更することができる。入力装置72は、ユーザーによるコードの印字位置を変更するための操作を受け付ける。調整部113は、入力装置72により受け付けられたユーザーの操作に基づいて、コードの印字位置を調整する。
また、画像形成装置1は、判定部112を備えていなくてもよい。そのような場合には、原稿にコードが含まれるか否かを示す情報が印字ジョブに含まれていればよい。
図5は、本実施の形態における画像形成装置の印字処理の一例を示すフローチャートである。図5に示す一連の処理は、プロセッサー101がプログラム122を実行することにより実現される。図5に示す一連の処理は、画像形成装置1に印字ジョブが投入されたことを契機に開始される。
ステップS1において、プロセッサー101は、調整モードがオンか否かを判定する。調整モードは、表示装置71に表示されるボタンが押されたことによりオンになる。プロセッサー101は、調整モードがオンであると判定した場合には(ステップS1においてYES)、ステップS2に移行する。一方、プロセッサー101は、調整モードがオンではないと判定した場合には(ステップS1においてNO)、ステップS7に移行する。
ステップS2において、プロセッサー101は、テスト印字、すなわち、複数のコードパターンの印字をプリントエンジン30に指示する。
ステップS3において、プロセッサー101は、複数のコードパターンの画像を取得する。
ステップS4において、プロセッサー101は、ステップS3で取得した画像を基に、複数のコードパターンのうちコードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターン、すなわち、NGパターンQ1があるか否かを判定する。プロセッサー101は、NGパターンQ1があると判定した場合には(ステップS4においてYES)、ステップS5に移行する。一方、プロセッサー101は、NGパターンQ1がないと判定した場合には(ステップS4においてNO)、ステップS7に移行する。
ステップS5において、プロセッサー101は、印字対象の原稿にコードが含まれているか否かを判定する。プロセッサー101は、印字対象の原稿にコードが含まれていると判定した場合には(ステップS5においてYES)、ステップS6に移行する。一方、プロセッサー101は、印字対象の原稿にコードが含まれていないと判定した場合には(ステップS5においてNO)、ステップS7に移行する。
ステップS6において、プロセッサー101は、印字対象の原稿のラスターデータを調整して、コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する。
ステップS7において、プロセッサー101は、印字ジョブによって指定される印字対象の原稿の印字をプリントエンジン30に指示する。なお、ステップS6において、コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つが調整された場合には、プロセッサー101は、調整後のラスターデータに基づいて印字を行うことをプリントエンジン30に指示する。
ステップS7の後、図5に示す一連の処理が終了する。
図5に示す一連の処理は、画像形成装置1に印字ジョブが投入されたことを契機に開始されることから、プリントエンジン30による複数のコードパターンの印字の契機は、画像形成装置1に印字ジョブが投入されたことである。したがって、印字ジョブごとにプリントエンジン30の印字状態がチェックされてNGパターンが設定される。それゆえ、読み取り精度の低いコードが印字されることを抑制することができる。
なお、プロセッサー101は、印字対象の原稿にコードが含まれていると判定した場合に(ステップS5においてYES)、ステップS2~S4の処理を実行してもよい。その場合には、プリントエンジン30による複数のコードパターンの印字の契機は、印字対象の原稿にコードが含まれていると判定されたことである。これにより、印字対象の原稿にコードが含まれていない場合には、ステップS2~S4の処理は実行されない。それゆえ、印字ジョブごとにステップS2~S4の処理を実行する場合と比べて、コピー時間やプリント時間を抑えることができる。その結果、生産性が低下することを抑制することができる。
また、図5に示す一連の処理は、画像形成装置1の電源がオンになったことを契機に開始されてもよい。その場合には、プリントエンジン30による複数のコードパターンの印字の契機は、画像形成装置1の電源がオンになったことである。また、ステップS5の処理は、画像形成装置1に印字ジョブが投入されたことを契機に開始される。これにより、画像形成装置1の電源を入れ直さない限り、ステップS2~S4の処理は実行されない。それゆえ、印字ジョブごとにステップS2~S4の処理を実行する場合と比べて、コピー時間やプリント時間を抑えることができる。その結果、生産性が低下することを抑制することができる。
また、図5に示す一連の処理が画像形成装置1の電源がオンになったことを契機に開始される場合に、画像安定化処理が実施されたことを契機に、ステップS2~S4の処理が実行されてもよい。その場合には、プリントエンジン30による複数のコードパターンの印字の契機は、画像安定化処理が実施されたことである。
画像安定化処理とは、プリントエンジン30における複数の画像形成プロセス(例えば、画像形成装置1が電子写真方式により用紙に画像を形成する場合、帯電、露光、現像、転写などのプロセス)のうち少なくとも1つのプロセス条件を補正するための処理である。画像安定化処理が実施される時期は、トナーまたはインクの消費量が予め定められた量に達した時期、印字枚数が予め定められた枚数に達した時期、および、給紙トレイ51,52,53,54に新たに用紙が収容された時期のうち少なくとも1つを含む。
これにより、画像形成プロセスのプロセス条件が変化するごとにプリントエンジン30の印字状態がチェックされてNGパターンが設定される。それゆえ、読み取り精度の低いコードが印字されることを抑制することができる。
(NGパターンの特定方法)
上述の特定部111によるNGパターンの特定方法について説明する。特定部111は、取得部115により取得された複数のコードパターンの画像を基に、複数のコードパターンのうちコードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンをNGパターンと特定する。
コードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンとは、例えば、復号できないコードパターンである。特定部111は、複数のコードパターンの各々について復号を試み、復号に失敗したコードパターンをNGパターンと特定する。なお、復号に失敗したコードパターンをNGパターンと特定する方法は、複数のコードパターンの各々が示すコードの種類や、複数のコードパターンの各々の印字に用いられているトナーまたはインクの数を問わず、いずれの場合にも適用することができる。すなわち、復号に失敗したコードパターンをNGパターンと特定する方法は、複数のコードパターンの各々が切り出しシンボルを含まないコード(たとえば、バーコード等)を示す画像である場合、複数のコードパターンの各々が切り出しシンボルを含むコード(たとえば、QRコード等)を示す画像である場合、複数のコードパターンの各々が1色のトナーまたはインクを用いて印字されている場合、および複数のコードパターンの各々が2色以上のトナーまたはインクを用いて印字されている場合のいずれの場合にも適用することができる。
他の例として、複数のコードパターンの各々が示すコードの種類は問わないが、複数のコードパターンの各々が2色以上のトナーまたはインクを用いて印字されている場合には、コードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンを、色ずれが発生しているコードパターンとしてもよい。このような場合には、特定部111は、各コードパターンを3つのレイヤー(Redのレイヤー、Greenのレイヤー、Blueのレイヤー)に分解し、各レイヤーで2値化を行う。特定部111は、3つのレイヤーでコードパターンの位置が一致していない場合には、色ずれが発生していると判定し、当該コードパターンをNGパターンと特定する。
他の例として、複数のコードパターンの各々の印字に用いられているトナーまたはインクの数は問わないが、複数のコードパターンの各々がQRコードを示す画像である場合には、コードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンを、切り出しシンボルが所定条件を満たしていないコードパターン、もしくは、切り出しシンボルは所定条件を満たしているが、QRコードを復号できないコードパターンとしてもよい。ここで、図6を参照して、複数のコードパターンの各々がQRコードを示す画像である場合のNGパターンの特定方法について説明する。
図6は、複数のコードパターンの各々がQRコードを示す画像である場合のNGパターンの特定方法の一例を説明するための図である。
1つのQRコードに対し、3つの切り出しシンボルSBを設けることが規格で定められている。切り出しシンボルSBにより、コードリーダーはQRコードの位置、傾き、および大きさを検出することができる。
コードリーダーでの読み取りを可能にするためには、切り出しシンボルSBが所定条件を満たしている必要がある。所定条件とは、切り出しシンボルSBの3つの方向における高輝度領域と低輝度領域との比率が「低輝度領域:高輝度領域:低輝度領域:高輝度領域:低輝度領域=1:1:3:1:1」の関係を満たすことである。例えば、トナーまたはインクの色がブラックであり、複数のコードパターンが印字されている用紙が白色の場合には、低輝度領域は黒色の領域であり、高輝度領域は白色の領域である。3つの方向は、横方向(図中に示す方向a)、対角線の方向(図中に示す方向b)、および縦方向(図中に示す方向c)である。3つの方向は、いずれも切り出しシンボルSBの中心を通る方向である。
特定部111は、コードパターン毎に、当該コードパターンに含まれる3つの切り出しシンボルSBのそれぞれについて、3つの方向における高輝度領域と低輝度領域との比率を算出する。特定部111は、3つの切り出しシンボルSBのうち1つでも所定条件を満たさない場合には、当該コードパターンをNGパターンと特定する。
また、特定部111は、3つの切り出しシンボルSBの全てが所定条件を満たすコードパターンについては、URL(Uniform Resource Locator)への変換(復号)を試み、復号に失敗したコードパターンをNGパターンと特定する。
(調整方法)
上述の調整部113による調整方法について説明する。図7は、調整部による調整方法を説明するための図である。
調整部113は、印字対象の原稿のラスターデータR1を参照し、NGパターンQ1と同じ濃度、色、およびサイズでのコードの印字が指示されていると判定した場合には、当該コードがコードリーダーで読み取り可能に印字されるように、ラスターデータR1に含まれるコードの画像G1の濃度、色、およびサイズのうち少なくとも1つを調整する。
詳細には、調整部113は、コードがNGパターンQ1とは異なる濃度、色、およびサイズで印字されるように当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する。一例として、調整部113は、コードがOKパターンQ2のいずれかと同じ濃度、色、およびサイズで印字されるように当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する。OKパターンQ2は、複数のコードパターンのうちNGパターンQ1を除くコードパターンである。他の例として、調整部113は、コードがNGパターンQ1とOKパターンQ2とのいずれとも異なる濃度、色、およびサイズで印字されるように当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する。
調整部113は、濃度を調整する場合には、調整後のコードの画像G21の濃度がコードの画像G1の濃度よりも高くなるように調整する。一例として、調整部113は、各ドットの濃度(輝度値)を増加させることにより、調整後のコードの画像G21の濃度がコードの画像G1の濃度よりも高くなるように調整する。ドットとは、印字の最小単位である。コードがQRコードである場合には、セルの1辺はたとえば、1~6ドットで印字される。なお、コードの画像G21、および後述するコードの画像G22~G25は、図3に示すコードの画像G2の一例である。
調整部113は、色を調整する場合には、調整後のコードの画像G22の色がコードの画像G1の色よりも濃くなるように調整する。一例として、調整部113は、コードの印字に使用されるトナーまたはインクの色や量を変更することにより、調整後のコードの画像G22の色がコードの画像G1の色よりも濃くなるように調整する。
調整部113は、サイズを調整する場合には、調整後のコードの画像G23のサイズがコードの画像G1のサイズよりも大きくなるように調整する。
コードの画像G1のサイズが調整された場合には、調整後のコードの画像G23がコード以外の印字対象の文字、図形、および/または写真等と重なることがある。そこで、調整部113は、コードの画像G1のサイズを調整した場合には、コードの印字位置をさらに調整してもよい。詳細には、調整部113は、原稿内で印字対象ではない空き領域ARを検出し、調整後のコードの画像G23の配置位置を空き領域ARに調整する。
空き領域ARとは、上述の属性情報が存在しない領域である。印字ジョブが原稿のコピーを指示するジョブである場合には、調整部113は、スキャナー10で読み取った原稿の画像データを基に空き領域ARを検出する。印字ジョブがクライアント端末500から受信した印刷データのプリントを指示するジョブである場合には、調整部113は、当該印刷データを基に空き領域ARを検出する。なお、印刷データに属性情報が付加されている場合には、調整部113は、当該属性情報を基に空き領域ARを検出する。これにより、コードの印字位置が空き領域ARに調整されることから、コードがコード以外の印字対象の文字、図形、および/または写真等と重なった状態で印字されることを回避することができる。
また、調整部113は、コードの画像G1のサイズを調整した場合には、印字の仕上がり状態を示すプレビュー画像73と、ユーザーがコードの印字位置を指定するための操作ボタン74とを表示装置71に表示してもよい。プレビュー画像73は、調整後のコードの画像G24を含む。調整部113は、調整後のコードの画像G24の配置位置をユーザーから指定された場合には、コードの印字位置を指定された位置に変更する。なお、調整部113は、コードの画像G1のサイズを調整していない場合、すなわち、コードの画像G1の濃度と色との少なくとも一方のみを調整した場合にも、プレビュー画像73と操作ボタン74とを表示装置71に表示し、コードの印字位置をユーザーにより指定された位置に変更してもよい。
また、調整部113は、調整後のコードの画像G25が空き領域ARに収まらない場合には、ページを追加し、追加したページに調整後のコードの画像G25を配置する。そして、プリントエンジン30は、追加されたページにコードの画像G25を印字する。それゆえ、コードがコード以外の印字対象の文字、図形、および/または写真等と重なった状態で印字されることを回避することができる。
図8は、印字濃度の調整に関する変形例を説明するための図である。調整部113は、トータルの印字枚数に応じて、コードの印字濃度をさらに調整してもよい。一般的に、プリントエンジン30には、印字枚数が増加すると飛び散りが増えるという特性がある。そこで、図8に示すように、調整部113は、印字枚数が増加することに応じて印字濃度を線形に増加させる。
詳細には、印字枚数と各ドットの濃度(輝度値)とを対応付けた変換テーブルを予め用意しておく。調整部113は、当該変換テーブルに基づいて各ドットの濃度を変化させる。これにより、コードの印字濃度が、印字枚数に応じて調整される。
なお、調整部113は、印字濃度を線形ではなく、2次曲線のような非線形に変化させてもよい。その場合には、印字枚数と各ドットの濃度(輝度値)とを対応付けた非線形用の変換テーブルを予め用意しておく。調整部113は、当該変換テーブルに基づいて各ドットの濃度を変化させる。
このように、画像形成装置1は、コードの印字に先立ってNGパターンを特定する。また、画像形成装置1は、NGパターンと同じ濃度、色、およびサイズでのコードの印字が指示されていることに応じて、当該コードがコードリーダーで読み取り可能に印字されるように、当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する。そして、画像形成装置1は、調整後の印字濃度、印字色、および印字サイズでコードを印字する。これにより、プリントエンジン30の印字状態が万全でない場合であっても読み取り精度の低いコードが印字されることを抑制することができる。
[その他の変形例]
残量が所定量以下のトナーまたはインクを用いてコードを印字した場合には、読み取り精度の低いコードが印字される可能性がある。そこで、コードの印字に使用されるトナーまたはインクの残量が所定量以下の場合には、調整部113は、コードの印字に使用されるトナーまたはインクの色を変更してもよい。
コードの読み取り精度は、コントラストに左右される。そこで、調整部113による調整について優先順位を設けてもよい。その場合の優先順位は、印字濃度、印字色、および印字サイズの順である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置、5 自動原稿送り装置、10 スキャナー、20 プリントコントローラー、30 プリントエンジン、31,31C,31K,31M,31Y 感光体、32,32C,32K,32M,32Y 帯電装置、33,33C,33K,33M,33Y 露光装置、34,34C,34K,34M,34Y 現像器、35,35C,35K,35M,35Y トナーボトル、36,36C,36K,36M,36Y 1次転写装置、38 2次転写装置、37 中間転写ベルト、39 駆動ローラー、40 定着装置、50 給紙部、51,52,53,54 給紙トレイ、55,56,57,58 ピックアップローラ、60 搬送路、65 排紙トレイ、70 操作パネル、71,501 表示装置、72,502 入力装置、73 プレビュー画像、74 操作ボタン、80 通信装置、91 自動両面ユニット、92 センサー、93 測色機、99 内部バス、100 制御装置、101 プロセッサー、102 RAM、103 ROM、111 特定部、112 判定部、113 調整部、115 取得部、120 記憶装置、122 プログラム、124 属性情報、130 メモリーカードインターフェイス、130A メモリーカード、500 クライアント端末、1000 画像形成システム、AR 空き領域、G1,G2,G21,G22,G23,G24,G25 コードの画像、M1,M2 印刷物、P1~P18 コードパターン、Q1 NGパターン、Q2 OKパターン、R1,R2 ラスターデータ、SB 切り出しシンボル。

Claims (20)

  1. 濃度、色、およびサイズのうち少なくとも1つが互いに異なる複数のコードパターンを印字する印字部と、
    前記複数のコードパターンの画像を取得する取得部と、
    前記画像を基に、前記複数のコードパターンのうちコードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンをNGパターンと特定する特定部と、
    前記NGパターンと同じ濃度、色、およびサイズでのコードの印字が指示されていることに応じて、当該コードが前記コードリーダーで読み取り可能に印字されるように、当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する調整部とを備え、
    前記印字部は、調整後の印字濃度、印字色、および印字サイズで前記コードを印字する、画像形成装置。
  2. 前記取得部は、スキャナーを含み、
    前記スキャナーは、用紙に印字された前記複数のコードパターンを読み取る、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記取得部は、測色機を含み、
    前記測色機は、用紙に印字された前記複数のコードパターンを読み取る、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、転写ベルトをさらに備え、
    前記取得部は、前記転写ベルト上に形成されるトナー像の濃度を検知するセンサーを含み、
    前記センサーは、前記複数のコードパターンの印字の過程で前記転写ベルト上に形成される前記複数のコードパターンのトナー像を読み取る、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記取得部は、外部装置と通信する通信装置を含み、
    前記外部装置は、用紙に印字された前記複数のコードパターンを読み取ることにより前記画像を取得し、
    前記通信装置は、前記外部装置により取得された前記画像を前記外部装置から受信する、請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記NGパターンは、前記複数のコードパターンのうち復号できないコードパターンである、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数のコードパターンの各々は、QRコード(登録商標)を示す画像であり、
    前記NGパターンは、前記複数のコードパターンのうち切り出しシンボルが所定条件を満たしていないコードパターン、もしくは、前記複数のコードパターンのうち前記切り出しシンボルは前記所定条件を満たしているが前記QRコードを復号できないコードパターンである、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記複数のコードパターンの各々は、2色以上のトナーまたはインクを用いて印字され、
    前記NGパターンは、前記複数のコードパターンのうち色ずれが発生しているコードパターンである、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記調整部は、前記コードが前記複数のコードパターンのうち前記NGパターンを除くOKパターンのいずれかと同じ濃度、色、およびサイズで印字されるように当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する、請求項1~8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記調整部は、トータルの印字枚数に応じて、前記コードの印字濃度をさらに調整する、請求項1~9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記調整部は、前記コードの印字に使用されるトナーまたはインクの色を変更する、請求項1~10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成装置は、印字の仕上がり状態を示すプレビュー画像を表示する表示装置をさらに備え、
    前記調整部は、前記コードの印字位置をユーザーの指示に基づいて調整する、請求項1~11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記調整部は、前記コードを含む原稿内で印字対象ではない空き領域を検出し、前記コードの印字位置を前記空き領域に調整する、請求項1~12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記調整部は、前記コードが前記空き領域に収まらないことに応じて、ページを追加し、
    前記印字部は、前記コードを前記ページに印字する、請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記画像形成装置は、印字対象の原稿に前記コードが含まれているか否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記調整部は、前記原稿に前記コードが含まれることに応じて、当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整する、請求項1~12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記判定部は、前記原稿のラスターデータに基づいて、当該原稿に前記コードが含まれているか否かを判定する、請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記印字部による前記複数のコードパターンの印字の契機は、前記原稿に前記コードが含まれていると判定されたことである、請求項15または16に記載の画像形成装置。
  18. 前記印字部による前記複数のコードパターンの印字の契機は、前記画像形成装置の電源がオンになったことである、請求項1~16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  19. 前記画像形成装置は、給紙トレイをさらに備え、
    前記印字部による前記複数のコードパターンの印字の契機は、画像安定化処理が実施されたことであり、
    前記画像安定化処理が実施される時期は、
    トナーまたはインクの消費量が予め定められた量に達した時期、
    印字枚数が予め定められた枚数に達した時期、および、
    前記給紙トレイに新たに用紙が収容された時期のうち少なくとも1つを含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  20. コンピューターが実行する画像形成方法であって、
    濃度、色、およびサイズのうち少なくとも1つが互いに異なる複数のコードパターンを印字することと、
    前記複数のコードパターンの画像を取得することと、
    前記画像を基に、前記複数のコードパターンのうちコードリーダーで読み取りできない可能性があるコードパターンをNGパターンと特定することと、
    前記NGパターンと同じ濃度、色、およびサイズでのコードの印字が指示されていることに応じて、当該コードが前記コードリーダーで読み取り可能に印字されるように、当該コードの印字濃度、印字色、および印字サイズのうち少なくとも1つを調整することと、 調整後の印字濃度、印字色、および印字サイズで前記コードを印字することとを備える、画像形成方法。
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