JP2023047710A - 画像形成システム、処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成システム、処理方法、およびプログラム Download PDF

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【課題】 シート保持部の使用を予約することができる機能を有する画像形成装置に対するユーザの利便性を向上させる。【解決手段】 画像形成装置100は、確認/取り消しボタン1607を含む予約時刻設定画面1601をUIパネル218に表示させ、確認/取り消しボタン1607が押下されると、予約状況画面1701をUIパネル218に表示させる。画像形成装置100は、予約状況画面1701に表示されるタイムテーブル1702において予約されている領域が選択された上で取り消しボタン1705が押下されると、該当する予約情報1406を給紙段情報1400から削除する。【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成システム、処理方法、およびプログラムに関する。
画像形成装置においては、シート保持部に保持されたシートが当該シートをセットしたユーザとは異なるユーザによって使用されることを抑制することが望まれる。特許文献1には、ジョブで指定されているシートの属性と、当該ジョブで指定されているシート保持部に保持されているシートの属性とが一致しない場合に、シートの確認を促す画像を表示することが記載されている。
特開2019-85207号公報
しかしながら、特許文献1では、画像形成装置がシート保持部の使用を予約することができる機能を有していることが想定されていない。従って、シート保持部の使用を予約することができる機能を有している画像形成装置に対するユーザの利便性を高めることができない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、シート保持部の使用を予約することができる機能を有する画像形成装置に対するユーザの利便性を向上させることを目的とする。
本発明の画像形成システムの第1例は、画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を有する画像形成システムであって、前記シート保持部の使用を予約する予約手段と、前記シート保持部の使用の予約を解除するためのGUI(Graphical User Interface)を表示装置に表示させる制御を実行する表示制御手段と、前記予約手段により予約された前記予約を解除する予約解除手段と、を有することを特徴とする。
本発明の画像形成システムの第2例は、画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を有する画像形成システムであって、前記シート保持部の使用の予約を、予約期間を指定して実行する予約手段と、前記予約手段により予約された前記予約を解除する予約解除手段と、前記シート保持部の使用の予約が解除されていない場合に、当該シート保持部の確認を促すための確認情報を表示装置に表示させる制御を実行する表示制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の画像形成システムの第3例は、画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を有する画像形成システムであって、前記シート保持部の使用の予約を、予約期間を指定して実行する予約手段と、前記シート保持部の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過すると、当該予約を自動的に延長する延長手段と、を有することを特徴とする。
本発明の画像形成システムの第4例は、画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を有する画像形成システムであって、前記シート保持部の使用をユーザからの指示に基づいて予約する予約手段を有し、前記予約手段は、予め設定された種類の画像形成ジョブを実行する場合に限定して、前記シート保持部の使用を予約することを特徴とする。
本発明によれば、シート保持部の使用を予約することができる機能を有する画像形成装置に対するユーザの利便性を向上させることができる。
画像形成装置の構成を示す図である。 画像形成システムの構成を示す図である。 画像形成時の処理の第1の例を説明するフローチャートである。 プリンタドライバ処理の第1の例を説明するフローチャートである。 印刷設定画面の第1の例を示す図である。 プリンタ処理の第1の例を説明するフローチャートである。 ページ生成処理を説明するフローチャートである。 印刷処理を説明するフローチャートである。 給紙段の予約処理の第1の例を説明するフローチャートである。 ログイン画面を示す図である。 ホーム画面を示す図である。 各種設定画面を示す図である。 用紙設定画面の第1の例を示す図である。 更新前の給紙段情報を示す図である。 更新後の給紙段情報を示す図である。 用紙種類設定画面を示す図である。 予約時刻設定画面の第1の例を示す図である。 予約状況画面の第1の例を示す図である。 給紙判定処理の第1の例を説明するフローチャートである。 エラー画面を示す図である。 用紙確認処理の第1の例を説明するフローチャートである。 用紙確認画面を示す図である。 予約時刻設定画面を示す図である。 予約情報の第1の例を示す図である。 予約情報の第2の例を示す図である。 予約状況画面の第2の例を示す図である。 予約自動延長削除確認画面を示す図である。 予約時刻設定画面の第2の例を示す図である。 予約情報の第3の例を示す図である。 画像形成時の処理の第2の例を説明するフローチャートである。 給紙段状態通知処理を説明するフローチャートである。 用紙確認ダイアログを示す図である。 プリンタ処理の第2の例を説明するフローチャートである。 用紙確認処理の第2の例を説明するフローチャートである。 用紙確認ダイアログを示す図である。 予約時刻設定画面の第3の例を示す図である。 予約情報の第4の例を示す図である。 プリンタの第3の例を説明するフローチャートである。 予約解除確認処理を説明するフローチャートである。 予約解除確認画面の一例を示す図である。 予約情報の第5の例を示す図である。 給紙段の予約処理の第2の例を説明するフローチャートである。 用紙設定画面の第2の例を示す図である。 占有開始確認画面を示す図である。 用紙設定画面の第3の例を示す図である。 給紙段選択画面を示す図である。 占有警告ダイアログの第1の例を示す図である。 給紙段情報の第2の例を示す図である。 プリンタドライバ処理の第2の例を説明するフローチャートである。 印刷設定画面の第2の例を示す図である。 給紙判定処理の第2の例を説明するフローチャートである。 占有情報確認処理の第1の例を説明するフローチャートである。 占有解除確認ダイアログを示す図である。 占有警告ダイアログの第2の例を示す図である。 占有警告ダイアログの第3の例を示す図である。 占有情報確認処理の第2の例を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
また、以下の各実施形態では、画像形成装置が、プリンタ、複写機、およびファクシミリの機能を兼ね備えた複合機である場合を例示する。しかしながら、画像形成装置は、シートをシート保持部から給送して、当該シートに画像を形成する機能(印刷機能)を有する装置であれば、複合機に限定されない。画像形成装置は、例えば、プリンタまたは複写機であってもよい。また、以下の各実施形態では、図面を含め「用紙」または「給紙」等の語を使用する。しかしながら、シートは、画像形成装置により画像が印刷される記録媒体であれば、用紙に限定されない。例えば、シートは、用紙および封筒等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用シート等のプラスチックフィルム、または布であってもよい。このように、シートは、紙以外のシートを含むシート一般を指す。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態を説明する。
図1は、画像形成装置100の構成の一例を示す図である。図1(a)は、画像形成装置100の外観の一例を示す図である。図1(a)に示す画像形成装置100は、シートに画像を形成する複合機である。
画像形成装置100は、プリンタユニット101、複数の給紙カセット102~105、手差しトレイ106、排出トレイ107、およびスキャナユニット108等のデバイスを備える。図1に示す例では、複数の給紙カセット102~105および手差しトレイ106が、シート保持部の一例である。以降、給紙カセット102~105および手差しトレイ106をまとめて給紙段と呼ぶ。
画像読取装置としてのスキャナユニット108は、原稿を光学的に走査して、CCD(電荷結合素子)方式等の光電変換素子により電子的な画像情報に変換する。プリンタユニット101は、画像形成部の一例であるプリンタエンジン109を有する。プリンタエンジン109は、スキャナユニット108、外部のホストコンピュータ、または外部のデータサーバ等から入力された画像情報に基づいて、用紙に画像を形成する。各給紙カセット102~105は、用紙を収容する。手差しトレイ106は、トレイ上に載置された用紙を支持する。給紙カセット102~105および手差しトレイ106に保持された用紙は、不図示の給紙ユニットによって1枚ずつ分離しながらプリンタエンジン109に給紙される。給紙カセット102~105および手差しトレイ106は、いずれも、プリンタエンジン109に給紙(搬送)される用紙を保持する。プリンタエンジン109によって画像が形成された用紙は、排出トレイ107に排出される。
また、各給紙カセット102~105には、それぞれ開閉センサ110~113が設けられる。開閉センサ110~113は、給紙カセット102~105の状態が、オープン状態およびクローズ状態のいずれの状態であるのかを判別するための機構である。給紙カセット102~105がオープン状態であるとは、給紙カセット102~105に対する用紙の入れ替えおよび補充等のために、給紙カセット102~105がオープンされている状態であることをいう。給紙カセット102~105がオープン状態である場合、給紙カセット102~105は、給紙カセット102~105内に収容された用紙をプリンタエンジン109に給紙することができない状態である。給紙カセット102~105がクローズ状態であるとは、給紙カセット102~105がクローズされている状態であることをいう。給紙カセット102~105がクローズ状態である場合、給紙カセット102~105は、給紙カセット102~105内に収容された用紙をプリンタエンジン109に給紙することが可能な状態である。本実施形態では、開閉センサ110~113が検知手段の一例である場合を例示する。ただし、開閉センサ110~113による給紙カセット102~105の状態の判別の方法として、メカ機構を用いる方法や、ソフトウェアを用いる方法など、様々な方法がある。しかしながらが、その判別の方法自体は公知の技術で実現される。従って、その判別の方法の詳細な説明を省略する。尚、手差しトレイ106についても、状態を判別するための手段が設けられているものとする。
また、本実施形態では、画像形成装置100が、通常のオフィス文書の印刷と、内製化印刷との双方を実行する機能を有する場合を例示する。従って、給紙カセット102~105には、通常の印刷用の普通紙がセットされる場合と、内製化印刷用の特殊な用紙がセットされる場合とがあるものとする。
図1(b)は、プリンタエンジン109の構成の一例を示す図である。図1(b)に示すように、プリンタエンジン109は、電子写真方式の画像形成ユニットPUを有する。画像形成ユニットPUは、ドラム状の感光体である感光ドラム1と、帯電装置2と、露光装置3と、現像装置4と、クリーニング装置6とを含む。プリンタエンジン109に対して画像形成動作の開始が要求されると、例えば、以下の動作が実行される。帯電装置2は、感光ドラム1の表面を一様に帯電させる。露光装置3は、レーザー光によって感光ドラム1を走査し、感光ドラム1の表面に静電潜像を形成する。現像装置4は、帯電したトナーを感光ドラム1に供給して静電潜像をトナー像に現像する。転写装置5は、感光ドラム1に担持されたトナー像を、用紙に転写する。クリーニング装置6は、感光ドラム1の表面に残ったトナーを回収する。定着装置7は、用紙に転写されたトナー像を、例えば熱定着方式により用紙に定着する。
次に、図2を参照しながら、画像形成装置100を含む画像形成システムの構成の一例について説明する。
画像形成装置100は、通信インターフェース(I/F)217を介して有線または無線のネットワーク230に接続され、パーソナルコンピュータ(PC)200等の情報処理装置と通信する。
PC200は、制御部201、記憶部202、通信部203、通信インターフェース(I/F)204、操作部205、および表示部206を有する。PC200にはプリンタドライバ207がインストールされている。図2では、プリンタドライバ207が記憶部202に記憶されている場合を例示する。プリンタドライバ207は、画像形成装置100に対して画像の形成を指令するジョブ(以下、画像形成ジョブの一例として印刷ジョブと呼ぶ)を生成するドライバソフトウェアである。制御部201は、プリンタドライバ207を構成するプログラムを実行することにより、印刷ジョブを生成する。
制御部201は、例えば、記憶部202に記憶されている文書作成アプリケーション208を用いて、ドキュメントデータを作成する。この場合、制御部201は、ドキュメントデータに基づいて、PDLによって記述された印刷ジョブを、プリンタドライバ207を構成するプログラムを実行することにより生成する。PDLとは、PS、PCL、LIPS(登録商標)を例とするページ記述言語(Page Description Language)の略称である。
通信部203は、画像形成装置100等の外部装置との通信処理を実行する。例えば、通信部203は、通信インターフェース(I/F)204およびネットワーク230を介して印刷ジョブを画像形成装置100に送信する。操作部205は、ユーザインターフェースとして機能する。表示部206は、各種の情報を表示する。表示部206に表示される情報には、GUI(Graphical User Interface)が含まれる。PC200のハードウェアは、例えば、CPU(中央処理装置)等の制御装置と、ROM(読出し専用メモリ)、RAM(書換え可能メモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)等の記憶装置と、各種のインターフェースとを用いることにより実現される。
画像形成装置100は、特定の機能を実現する制御回路(例えば、通信部212、インタプリタ213、レンダラー214)と、制御部211と、を有する。制御部211は、特定の機能を実現する制御回路を含む画像形成装置100の各部を統括制御する。また、画像形成装置100は、データを一時的または恒久的に記憶可能な記憶装置(例えば、記憶部215、イメージデータ記憶部216)と、各種のインターフェース(例えば、通信インターフェース(I/F)217、UIパネル218)と、を有する。また、画像形成装置100は、プリンタエンジン109と、給紙段の用紙をプリンタエンジン109に搬送(給紙)するための装置(例えば、給送部219)と、を有する。
詳しくは後述するように、PC200から送信された印刷ジョブに含まれる画像データは、前記制御回路によってラスター形式のイメージデータへと変換されて保存される。また、スキャナユニット108によって原稿から読取られた画像情報も、前記制御回路によってイメージデータとして保存される。これらのイメージデータは、ビデオ信号としてプリンタエンジン109に送信され、プリンタエンジン109による画像形成動作に用いられる。
制御部211は、例えば、画像形成装置100を統括制御するCPU等を用いて構成される。制御部211は、記憶部215に格納された制御プログラムを読み出して実行する。以下の説明において、特に断らない限り、画像形成装置100の制御プロセスの各ステップは制御部211によって実行されるものとする。記憶部215は、例えば、ROM、RAM、HDD等を用いて構成される。記憶部215は、画像形成装置100の制御プログラムおよび設定情報を、一時的または恒久的に記憶する。制御プログラムには、例えば、印刷ジョブを実行するためのジョブ実行アプリケーション220が含まれる。ジョブ実行アプリケーション220は、印刷ジョブの種類ごとに存在する。印刷ジョブにおいて指定されたジョブ実行アプリケーション220が、当該印刷ジョブの実行時に使用される。記憶部215は、制御部211が制御プログラムを実行する際の作業メモリとして使用される。
また、画像形成装置100は、情報を表示可能な表示装置の一例としてUIパネル218を有する。UIパネル218は、表示部と、操作部とを有する。表示部は、GUI(Graphical User Interface)を含む情報を表示する。表示部は、例えば、ソフトキーの機能を搭載したタッチパネル等のディスプレイを有する。操作部は、例えば、テンキーおよび印刷開始ボタン等のハードキーを有する。
(画像形成時の処理の概要)
図3は、画像形成時の処理の一例を説明するフローチャートである。図3を参照しながら、本実施形態における画像形成時の処理の流れの一例について説明する。図3に示すように、画像形成装置100は、画像の形成の実行前に、給紙段の予約処理(S301)を実行する。給紙段の予約処理とは、画像の形成に使用される用紙がセットされた各給紙カセット102~105および手差しトレイ106を使用することが可能なユーザを設定するための処理である。給紙段の予約処理の詳しい内容については後述する。その後、PC200は、プリンタドライバ処理(S302)によって印刷ジョブを生成し、画像形成装置100に出力する。画像形成装置100に印刷ジョブが入力されると、画像形成装置100は、プリンタ処理(S303)を実行して印刷ジョブを処理する。
(プリンタドライバ処理)
図4は、プリンタドライバ処理(S302)の一例を説明するフローチャートである。図4のフローチャートを参照しながら、プリンタドライバ処理の一例を説明する。尚、図4のフローチャートの各工程は、例えば、PC200の制御部201が、記憶部202に記憶されている制御プログラムを実行することで実現される。記憶部202に記憶されている制御プログラムは、例えば、プリンタドライバ207を構成するプログラムおよび文書作成アプリケーション208を構成するプログラムである。
制御部201は、ユーザによる操作部205の操作に従って、文書作成アプリケーション208等を用いて、印刷すべき内容(文書・図等)を示すドキュメントデータを生成する(S401)。PC200のユーザは、操作部205を用いて、例えば文書作成アプリケーション208に対して印刷の開始を指示するための操作を行う。そうすると、S402以降の処理が実行される。
PC200に対するユーザの操作内容を示す操作信号に基づいて、印刷ジョブの属性情報を設定するための設定処理が行われる(S402~S404)。図5は、印刷設定画面501の一例を示す図である。印刷設定画面501は、ユーザが印刷条件を設定するための画面である。制御部201は、印刷の開始を指示するための操作が実行されると、図5に示すように、PC200の表示部206(ディスプレイ)に印刷条件を設定する印刷設定画面501を表示する。このとき、印刷設定画面501は、ユーザの操作を受け付けることが可能な状態である。タブ502には印刷設定を行う画面であることが表示される。用紙サイズ設定欄503には、用紙のサイズの設定値が表示される。用紙タイプ設定欄504には、用紙の種類の設定値が表示される。給紙段設定欄505には、用紙の供給元として指定する給紙段が表示される。
ユーザは、用紙のサイズとして、例えば、ドキュメントデータと同じサイズを指定する「原稿サイズ」の他、「A4」等の定形サイズや、ユーザ定義サイズ等を選択することが可能である。ユーザ定義サイズとは、ユーザが操作部205を操作することによって用紙のサイズとしてPC200に入力される数値に基づくサイズである。用紙の種類として、例えば、「普通紙1」の他、「普通紙1」よりも坪量の大きい「普通紙2」、および「コート紙」等の設定値がユーザによって選択される。また、給紙段として、例えば、給紙カセット102~105および手差しトレイ106のいずれか1つがユーザによって選択される。尚、図5において、カセットAは、給紙カセット102に対応することを示すものとする。また、用紙の種類および給紙段のそれぞれについて、画像形成装置100に選択を委ねる「自動選択」等の選択肢が設けられる場合がある。制御部201は、印刷設定画面501に対するユーザの操作内容を示す操作信号に基づいて、用紙のサイズおよび種類と、用紙の給紙元となる給紙段と、を指定する情報を設定する。
続いて、制御部201は、印刷ジョブのオーナー名とドキュメント名を設定する(S405、S406)。オーナー名とは、印刷ジョブを作成したユーザを識別するための情報である。本実施形態では、PC200に現在ログインしているユーザのIDがオーナー名である場合を例示する。ドキュメント名とは、印刷すべき文書または図面等のデータファイルを識別するための情報である。制御部201は、例えば、ドキュメントデータを生成する際に用いた文書作成アプリケーション208を構成するプログラムの実行過程で得られるドキュメント名を取得する。
そして、制御部201は、ドキュメントデータおよび各種の設定情報に基づいて、PDLのフォーマットに従うPDLデータを生成する(S407)。PDLデータには、各ページの描画内容を表すページデータと、印刷ジョブの設定情報とが含まれる。印刷ジョブの設定情報には、用紙のサイズ、用紙の種類、給紙段、オーナー名、およびドキュメント名等が含まれる。ページデータとは、制御部201により、ドキュメントデータからPDLのフォーマットに従って生成された画像情報である。通信部203は、制御部201によって生成されたPDLデータを、印刷ジョブとして、通信インターフェース(I/F)204およびネットワーク230を介して画像形成装置100に送信する(S408)。S408の処理が終了すると、図4のプリンタドライバ処理は終了し、図3のS303の処理が実行される。
(プリンタ処理)
PDLデータを表す信号が画像形成装置100に到達すると、画像形成装置100の制御部211は、プリンタ処理を開始する(S303)。図6は、プリンタ処理の一例を説明するフローチャートである。図6に示すように、プリンタ処理は、大まかに、ページ生成処理(S601)と、印刷処理(S602)とを含む。ページ生成処理は、ページ毎のイメージデータを生成するための処理である。印刷処理は、イメージデータに基づいてシートに画像を形成するための処理である。尚、図6のフローチャートの各ステップは、例えば、画像形成装置100の制御部211が、記憶部215に記憶されている制御プログラムを実行することで実現される。
図7は、ページ生成処理(S601)の一例を説明するフローチャートである。図7のフローチャートを参照しながら、ページ生成処理の一例を説明する。
通信部212は、PC200から送信された印刷ジョブを受信して一時的に保存する(S701)。通信部212に格納された印刷ジョブには、PDLのフォーマットに従う画像情報としてページデータが含まれている。インタプリタ213は、このページデータを解析し(S702)、中間データに変換する(S703)。
中間データは、描画オブジェクトおよび背景パターンと、それらからラスター形式のイメージを描画するための描画論理との総称を指すものとする。描画オブジェクトおよび背景パターンには、例えば、ビットマップ、ランレングス、台形、ボックス、および高速境界符号化されたビットマップ等が含まれる。また、PDLデータに含まれている印刷ジョブの設定情報(用紙のサイズ等)は、インタプリタ213による解析によって抽出され、制御部211によって記憶部215に記憶される。
レンダラー214は、中間データをRIP処理してイメージデータを生成し、イメージデータ記憶部216に記憶する(S704)。RIPとは、Raster Image Processingの略称であり、ベクター画像等の画像データからラスター形式のイメージデータを生成する処理を指すものとする。
図8は、印刷処理(S602)の一例を説明するフローチャートである。図8のフローチャートを参照しながら、印刷処理の一例を説明する。印刷処理を開始すると、制御部211は処理中のページ(現在印刷処理中の用紙)を示すパラメータPを初期化する(S801)。パラメータPは、P≧1を満たす整数値とする。制御部211は、パラメータPが総ページ数(印刷ジョブによって指定されている用紙の枚数)を示す変数Pmaxを超えているかどうか判定する(S802)。この判定の結果、P≦Pmaxである場合(S802でYESの場合)、以下の処理(S803~S809)が繰り返し実行される。変数Pmaxは、印刷ジョブ(PDLデータ)の解析によって抽出され、記憶部215に格納されているものとする。
まず、制御部211は、記憶部215から、印刷ジョブの設定情報に含まれる給紙段の情報を取得する。給紙段の設定は、前述した図4のS404で実行される。制御部211は、給紙判定処理を実行する(S803)。給紙判定処理は、給紙段の情報から特定される給紙段から用紙を給紙することが可能であるか否かを判定するための処理である。給紙判定処理の一例については、後で詳しく説明する。
給紙判定処理によって、給紙段の情報から特定される給紙段から用紙を給紙することが可能であると判定されると、制御部211は、用紙確認処理を実行する(S804)。用紙確認処理は、給紙段の使用を予約したユーザが当該給紙段にセットした用紙を取り忘れたまま予約終了時刻を迎えた場合に、次の印刷ジョブの実行時に、当該給紙段の確認をユーザに促すための情報を表示するか否かを判定するための処理である。なお、次の印刷ジョブとは、予約終了時刻(予約期間)が経過した後最初に画像形成装置100に投入される印刷ジョブである。用紙確認処理の一例については、後で詳しく説明する。
用紙確認処理が完了すると、給送部219は、1枚の用紙をプリンタエンジン109に給紙する(S805)。また、制御部211は、処理中の用紙に画像を形成するためのイメージデータをイメージデータ記憶部216から読み出す(S806)。制御部211は、イメージデータをビデオデータに変換してプリンタエンジン109に転送する(S807)。そして、プリンタエンジン109は、ビデオデータに基づいて用紙に対する印刷処理(画像形成工程)を実行する(S808)。そして、制御部211はパラメータPをインクリメントする(S809)。総ページ数(Pmax)のシートに対する画像の形成が終了すると、S802の処理でP≦Pmaxでないと判定され(S802でNOと判定され)、印刷処理が終了する。
(給紙段の予約処理)
図9は、給紙段の予約処理(S301)の一例を説明するフローチャートである。図9のフローチャートを参照しながら給紙段の予約処理の一例を説明する。ここでは、ユーザ(ユーザ名:user1)が、給紙カセット102にセットされているA4サイズの普通紙を以下の特別なシートに入れ替えて、給紙カセット102の使用を予約するための操作を実行する場合を具体例として挙げて説明を行う。
・用紙のサイズ:A4
・用紙の種類:コート紙
なお、図9のフローチャートの各ステップは、例えば、画像形成装置100の制御部211が、記憶部215に記憶されている制御プログラムを実行することで実現される。また、本実施形態において、以降の各図で説明するフローチャートの各ステップも、特に断りが無い限りは、同様に制御部211により実行されるものとする。
まず、user1は、給紙カセット102に特別な用紙をセットする。続けて、user1は、給紙カセット102にセットした用紙のサイズと種類を設定するために、画像形成装置100のUIパネル218に対して所定の操作を実行する。
そうすると、画像形成装置100の制御部211は、図10に示すログイン画面1001をUIパネル218に表示させ、ユーザによるログイン操作を受け付ける(S901)。ログイン画面1001には、ユーザによって入力されるユーザ名を受け付けるためのユーザ名入力欄1002と、ユーザによって入力されるパスワードを受け付けるためのパスワード入力欄1003と、が表示される。また、ログイン画面1001には、ユーザによって選択されるログイン先を受け付けるための選択欄1004が表示される。また、ログイン画面1001には、ログイン画面1001に対する入力を決定し、認証処理を開始することを指示する際にユーザによって押下されるログインボタン1005が表示される。
制御部211は、ログインボタン1005の押下を検知すると、ログイン画面1001に対して入力された情報に基づいて認証処理を実行する。制御部211は、ログイン画面1001に入力されたユーザ名、パスワード、およびログイン先が、画像形成装置100に対して予め登録されている情報と一致するか否かを判定することにより、ユーザ認証に成功したか否かを判定する(S902)。この判定の結果、ユーザ認証に成功した場合、S903の処理が実行される。S903において、制御部211は、図11に示すホーム画面1101をUIパネル218に表示させる(S903)。一方、ユーザ認証に失敗した場合、S901の処理が再び実行される。このように本実施形態では、例えば、制御部211によって取得手段の一例が実現される。
尚、ここでは、ログイン画面1001に対するユーザの入力操作の内容に基づいて、認証処理が実行される場合を例示した。しかしながら、認証処理の方法は、このような方法に限定されない。例えば、画像形成装置100は、非接触型のICカードに記憶されたユーザに関する情報を読み取り、読み取った情報を用いて、認証処理を実行してもよい。また、ユーザに関する情報は、ユーザの識別情報でなくてもよい。また、本実施形態では、制御部211が認証処理を実行する場合を例示した。しかしながら、必ずしも制御部211が認証処理を実行する必要はない。例えば、画像形成装置100がユーザ認証を実行するための専用の回路を有し、当該回路が認証処理を実行してもよい。以下の説明では、認証に成功したユーザを、必要に応じてログインユーザと呼ぶ。
図11において、ホーム画面1101には、ボタン1102~1106が表示される。ボタン1102は、コピー機能を使用する場合にユーザが押下するボタンである。ボタン1103は、送信機能を使用する場合にユーザが押下するボタンである。ボタン1104は、ボックス機能を使用する場合にユーザが押下するボタンである。ボタン1105は、画像形成装置100の各種設定を行うためにユーザが押下するボタンである。ボタン1105が押下されると、画像形成装置100は、ユーザ(user1)がセットした用紙のサイズおよび種類を設定する。また、ユーザ(user1)は、給紙段(給紙カセット102)の使用を予約する場合にも、ボタン1105を押下する。ボタン1106は、ログアウトする際にユーザが押下するボタンである。
制御部211は、ボタン1105が押下されたことを検知すると、図12に示す各種設定画面1201をUIパネル218に表示させ、ユーザによる様々な設定項目の選択操作を受け付ける。各種設定画面1201には、ボタン1202~1207が表示される。ボタン1202は、ユーザが用紙に関する設定を実行する場合にユーザによって押下される。ボタン1203は、UIパネル218における表示に関する設定を実行する場合にユーザが押下するボタンである。ボタン1204は、時刻および電力等に関する設定を実行する場合にユーザが押下するボタンである。ボタン1205は、ネットワークに関する設定を実行する場合にユーザが押下するボタンである。ボタン1206は、外部インターフェースに関する設定を実行する場合にユーザが押下するボタンである。ボタン1207は、表示が見づらいユーザや入力操作が困難なユーザを支援するための機能に関する設定を実行する場合にユーザが押下するボタンである。ボタン1208は、ホーム画面1101に表示を戻す場合にユーザが押下するボタンである。尚、ユーザが実行する設定は、図12に示す設定に限定されない。例えば、ユーザが実行する設定に、用紙に形成される画像の画質に関する設定、画像形成装置100の各種の動作に関する設定、および画像形成装置100のメンテナンスに関する設定のうちの少なくとも1つが含まれていてもよい。
制御部211は、用紙の設定を行うためのボタン1202が押下されたか否かを判定する(S904)。この判定の結果、ボタン1202以外のボタン1203~1208が押下されたことを検知した場合、制御部211は、押下されたボタンに応じた各種の設定を実行する(S905)。そして、S905の処理が終了すると、図9のフローチャートによる処理は終了する。尚、S905の各種の設定は、公知の技術で実現される。従って、ここでは、当該設定の詳細な説明を省略する。
一方、用紙の設定を行うためのボタン1202が押下されたことを検知した場合、制御部211は、用紙を設定するための処理を実行する(S906)。以下に、S906の処理の具体例を説明する。尚、ここでは、S906において、用紙の設定として、用紙の種類および用紙のサイズの設定が実行される場合を説明する。しかしながら、用紙の種類および用紙のサイズ以外の用紙の設定がS906で実行されてもよい。また、前述したようにここでは、user1が、A4サイズのコート紙を給紙カセット102にセットし、給紙カセット102の使用を予約するための操作を実行する場合を例示する。
まず、制御部211は、図13(a)に示す用紙設定画面1301をUIパネル218に表示させる。図13(a)は、用紙の設定が変更される前の用紙設定画面1301の一例を示す図である。図13(b)は、用紙の設定が変更された後の用紙設定画面1301の一例を示す図である。用紙設定画面1301には、給紙段選択ボタン1302~1306が表示される。給紙段選択ボタン1302~1306のそれぞれには、各給紙段の設定状況が表示される。給紙段選択ボタン1302、1303、1304、1305、1306は、それぞれ、図1(a)に示した給紙カセット102、103、104、105、手差しトレイ106に対応するボタンであるものとする。給紙段選択ボタン1302~1306における表示内容の一例については後述する。
また、用紙設定画面1301には、用紙種類設定ボタン1307、用紙サイズ設定ボタン1308、封筒ボタン1309、およびはがきボタン1310が表示される。用紙種類設定ボタン1307は、用紙の種類を変更する場合にユーザが押下するボタンである。用紙サイズ設定ボタン1308は、用紙のサイズを変更する場合にユーザが押下するボタンである。封筒ボタン1309は、用紙のサイズを封筒のサイズ(特殊なサイズ)に設定する場合にユーザが押下するボタンである。はがきボタン1310は、用紙のサイズをはがきのサイズ(特殊なサイズ)に設定する場合にユーザが押下するボタンである。さらに本実施形態では、用紙設定画面1301に、予約ボタン1311が表示される場合を例示する。用紙種類設定ボタン1307、用紙サイズ設定ボタン1308、封筒ボタン1309、はがきボタン1310、および予約ボタン1311は、給紙段選択ボタン1302~1306のいずれかが選択されてから操作されるボタンである。OKボタン1312は、用紙設定画面1301に対する設定が終了した後にユーザが押下するボタンである。
各給紙段の設定状況は、画像形成装置100の記憶部215に給紙段情報として記憶されている。図14Aおよび図14Bは、給紙段情報の一例を示す図である。図14Aは、更新前の給紙段情報1400の一例を示す図である。図14Bは、更新後の給紙段情報1400の一例を示す図である。
図14Aおよび図14Bにおいて、給紙カセット1、2、3、4は、それぞれ、図1(a)に示した給紙カセット102、103、104、105を示すものとする。また、図14Aおよび図14Bにおいて、手差しトレイは、図1(a)に示した手差しトレイ106を示すものとする。
図14Aおよび図14Bに示す例では、給紙段情報1400は、給紙段1401、用紙サイズ1402、用紙種類1403、用紙残量1404、用紙確認情報1405、および予約情報1406を含む情報である。
図14Aおよび図14Bおいて、給紙段1401は、給紙段を特定する情報である。用紙サイズ1402は、各給紙段にセットされた用紙のサイズを特定する情報である。用紙サイズ1402の情報として、例えば、用紙のセット時に各給紙段が有するセンサによって自動的に検知された用紙のサイズの情報、または、ユーザによって設定された用紙のサイズの情報が設定される。用紙サイズ1402の情報として、例えば、図13(a)および図13(b)に示す用紙サイズ設定ボタン1308の押下により設定された情報が設定される。
用紙種類1403は、各給紙段にセットされた用紙の種類を特定する情報である。用紙種類1403の情報として、例えば、図13(a)および図13(b)に示す用紙種類設定ボタン1307の押下により設定された情報が設定される。用紙残量1404は、各給紙段にセットされる用紙の残量を特定する情報である。図14Aおよび図14Bでは、各給紙段において、規定容量の用紙がセットされている場合の残量を100%とし、セットされている用紙が0である場合の残量を0%として、用紙の残量を5段階で表す場合を例示する。例えば、残量=0%、0%<残量≦25%、25%<残量<75%、75%≦残量<100%、残量=100%である場合に、用紙残量1404は、それぞれ、0%、25%、50%、75%、100%であるとしてもよい。尚、用紙残量1404の表し方は、このような表し方に限定されない。例えば、用紙残量1404は、残量÷規定容量×100(%)で表されてもよい。
用紙確認情報1405は、予約者が給紙段にセットした用紙を取り忘れたまま予約終了時刻を迎えた場合に、制御部211が、次の印刷ジョブの実行時に、当該給紙段の確認をユーザに促すための情報を表示するか否かを判定するために用いられる情報である。用紙確認情報1405がONであることは、当該情報を表示することを示す。一方、用紙確認情報1405がOFFであることは、当該情報を表示しないことを示す。用紙確認情報1405がONとなる場合の詳細の一例については、後述する用紙確認処理(S804)の詳細の一例を説明する際に併せて説明する。尚、以下の説明では、使用が予約された給紙段の確認をユーザに促すための情報を表示することを、必要に応じて用紙確認と呼ぶ。
予約情報1406は、給紙段の使用を予約することにより当該給紙段を占有することができるユーザの予約関連情報である。予約者1405は、図13(a)および図13(b)に示す予約ボタン1311が押下されると設定される。
予約情報1406には、予約番号(No.1406a)と、予約年月日(年1406b、月1406c、日1406d)と、予約開始時刻1406eと、予約終了時刻1406fと、予約者1406gとが含まれる。予約番号(No.1406a)は、各予約情報が何番目に新しい予約情報であるのかを示す情報である。年1406b、月1406c、日1406dは、予約された給紙段が使用される年月日である。予約開始時刻1406eは、予約された給紙段の使用が開始する時刻である。予約終了時刻1406fは、予約された給紙段の使用が終了する時刻である。予約者1406gは、給紙段の使用を予約することにより当該給紙段を占有することができるユーザを特定する情報である。図14Aおよび図14Bに示すように予約情報1406は、1つの給紙段に対して複数の時刻の予約を管理することができるように、給紙段毎のリストで管理される。すなわち、給紙段毎に予約情報1406が存在する(図14Aおよび図14Bでは表記の都合上、1つの給紙段の予約情報1406のみを示す)。図14Aに示す例では、給紙カセット102(給紙カセット1)に、user2が2つの予約が入っていることを表す。
次に、ユーザが、或る給紙段に対する給紙段選択ボタン1302、1303、1304、1305、または1306を押下した後に、用紙種類設定ボタン1307を押下した場合の画像形成装置100の動作の一例を説明する。前述したようにここでは、user1が、A4サイズのコート紙を給紙カセット102にセットし、給紙カセット102の使用を予約するための操作を実行する場合を例示する。したがって、ここでは、user1は、給紙カセット102に対応する給紙段選択ボタン1302を押下した後に、用紙種類設定ボタン1307を押下する。図13(a)に示すように、制御部211は、給紙段選択ボタン1302~1306のうち、ユーザによって押下された給紙段選択ボタン1302の表示態様を、他の給紙段選択ボタン1303~1306の表示態様と異ならせる。
制御部211は、用紙種類設定ボタン1307が押下されたことを検知すると、図15(a)に示す用紙種類設定画面1501をUIパネル218に表示させる。そして、制御部211は、用紙設定画面1301で選択された給紙段(ここでは給紙カセット102)に設定された用紙の種類の情報を、記憶部215に記憶されている給紙段情報1400から取得し、用紙種類設定画面1501に表示させる。図14Aに示すように、給紙カセット102に対応する給紙カセット1の用紙種類1403は、普通紙1である。図15(a)は、用紙の種類の変更前の用紙種類設定画面1501の一例を示す図である。図15(a)では、普通紙1を選択するための選択ボタン1502の表示態様を、他の選択ボタン1503~1507と異ならせることにより、給紙カセット102に対して設定された用紙の種類の情報が普通紙1であることを表示する場合を例示する。図15(a)では、普通紙1を選択するための選択ボタン1502の他に、普通紙2、厚紙1、厚紙2、コート紙、OHPを選択するための選択ボタン1503、1504、1505、1506、1507が用紙種類設定画面1501に表示される場合を例示する。前述したようにここでは、user1が、A4サイズのコート紙を給紙カセット102にセットし、給紙カセット102の使用を予約するための操作を実行する場合を例示する。従って、user1は、コート紙を選択するための選択ボタン1506を押下する。
制御部211は、選択ボタン1506の押下を検知すると、用紙種類設定画面1501を図15(a)に示す状態から図15(b)に示す状態に変更する。図15(b)は、用紙の種類の更新後の用紙種類設定画面1501の一例を示す図である。図15(b)に示すように、制御部211は、普通紙1を選択するための選択ボタン1502の表示態様を、他の選択ボタン1503~1505、1507と同じ表示態様することにより、選択ボタン1502が選択されていない状態とする。また、制御部211は、コート紙を選択するための選択ボタン1506の表示態様を、他の選択ボタン1502~1505、1507と異なる表示態様にすることにより、選択ボタン1506が選択されている状態とする。その後、ユーザ(user1)は、OKボタン1508を押下する。制御部211は、OKボタン1508の押下を検知すると、用紙種類設定画面1501の選択ボタン1502~1507に対する操作の結果に基づいて、給紙段情報1400を更新する。ここでは、図14Aにおいて、給紙カセット102に対応する給紙カセット1の用紙種類を示す普通紙1が、図14Bに示すように、コート紙に変更される。また、制御部211は、図13(b)に示すように、図13(a)に示す給紙段選択ボタン1302の表示内容を、給紙段情報1400の更新内容に応じて変更する。図13(b)では、給紙カセット102に対応する給紙段選択ボタン1302に表示される普通紙1がコート紙に変更される場合を例示する。制御部211は、以上のようにして給紙段情報1400が更新されると、S906における用紙の種類の設定は終了する。尚、用紙の種類を変更する必要がない場合、ユーザは、用紙種類設定ボタン1307を押下する必要はない。
ユーザは、給紙段にセットされている用紙と異なるサイズの用紙を当該給紙段にセットする場合、当該給紙段に対する給紙段選択ボタン1302、1303、1304、1305、または1306を押下した後に、用紙サイズ設定ボタン1308を押下する。そして、用紙サイズ設定ボタン1308が押下された後に表示される用紙サイズ設定画面に対する操作に基づいて、給紙段情報400の用紙サイズ1402が変更される。また、用紙サイズ設定画面を用いずに、給紙段情報1400の用紙サイズ1402を、各給紙段が有するセンサによって自動的に検知された用紙のサイズの情報に更新してもよい。
ここでは、user1が、A4サイズの普通紙がセットされている給紙カセット102にA4サイズのコート紙をセットし、給紙カセット102の使用を予約するための操作を実行する場合を例示する。この場合、用紙のサイズはA4であり変わらない。従って、ここでは、給紙段にセットされている用紙と異なるサイズをセットする場合の給紙段情報1400の変更に係る具体例の説明を省略する。
図9の説明に戻り、S906の処理が終了すると、制御部211は、給紙段の使用を予約するための処理を実行する(S907)。このように本実施形態では、例えば、制御部211によって予約手段の一例が実現される。以下の、S907の処理の具体例を説明する。尚、前述したようにここでも、ユーザ(user1)が、A4サイズのコート紙を給紙カセット102にセットし、給紙カセット102の使用を予約するための操作を実行する場合を例示する。
制御部211は、図13(a)および図13(b)に示した給紙段選択ボタン1302~1306の何れかが選択された状態で予約ボタン1311の押下を検知すると予約時刻設定画面1601をUIパネル218に表示させる。user1は、給紙カセット102にA4サイズのコート紙をセットして給紙カセット102の使用の予約をする。従って、user1は、給紙カセット102に対応する給紙段選択ボタン1302を押下した後に、予約ボタン1311を押下する。図16に、予約時刻設定画面1601の一例を示す。
予約時刻設定画面1601には、給紙段の予約期間の入力欄1602~1606が表示される。図16では、給紙カセット1(給紙カセット102)に対し、2021年5月10日の10:00から12:00までの期間が予約期間として入力されている場合を例示する。制御部211は、予約時刻設定画面1601において、ユーザによるOKボタン1609の押下を検知すると、その時点で予約時刻設定画面1601に入力されている内容に基づいて予約を確定して、給紙段情報1400を更新する。そして、制御部211は、元の画面(用紙設定画面1301)をUIパネル218に表示させる。図14Bは、user1による用紙の種類の変更と、給紙カセット102に対するuser1による予約とがなされた場合の給紙段情報1400の更新結果の一例を示す。尚、図14Aおよび図14Bにおいて給紙段情報1400の違いを比較し易いように、図14Bに示す更新後の給紙段情報1400おいて図14Aに示す更新前の給紙段情報1400に対して更新された部分を黒で塗りつぶして示す。
一方、制御部211は、キャンセルボタン1608の押下を検知すると、給紙段の使用の予約をせずに、元の画面(用紙設定画面1301)をUIパネル218に表示させる。また、予約時刻設定画面1601には、確認/取り消しボタン1607が表示される。ユーザによる確認/取り消しボタン1607の押下を検知すると、制御部211は、図17に示す予約状況画面1701をUIパネル218に表示させる。予約状況画面1701には、現在時刻が属する日から4日分のタイムテーブル1702が表示される。タイムテーブル1702は、給紙段選択ボタン1302~1306のうち、ユーザによって押下された給紙段選択ボタンに対応する給紙段の予約状況を示す。制御部211は、このようなタイムテーブル1702を、図14Bに示した給紙段情報1400に基づいて作成し、UIパネル218に表示させる。尚、タイムテーブル1702に示される給紙段の予約状況の日数は、4日に限定されない。
タイムテーブル1702には、予約時刻設定画面1601にて新たに予約された期間が他の期間と異なる表示態様で表示される(格子で示される領域1703を参照)。また、タイムテーブル1702には、既に予約されている期間が他の期間と異なる表示態様で表示される(黒で塗りつぶされた領域1704a、1704bを参照)。尚、図17では、領域1703、1704a、1704b以外の期間(横線で示される領域)は、未だ使用の予約がなされていない期間である。また、予約状況画面1701には、取り消しボタン1705が表示される。ユーザは、タイムテーブル1702において予約されている領域を選択した上で取り消しボタン1705を押下する。制御部211は、取り消しボタン1705の押下に連動して、該当する予約情報1406を給紙段情報1400から削除する。使用の予約がなされた給紙段に対する具体的な給紙動作の一例は、次の給紙判定処理にて詳細を説明する。このように本実施形態では、例えば、制御部211によって表示制御手段の一例が実現される。
ここで、予約状況画面1701において予約の取り消しを実行することができる期間は、ログインユーザが予約した期間のみであるのが好ましい。従って、本実施形態では、制御部211は、タイムテーブル1702において予約されている領域のうち、ログインユーザが予約した期間の領域を、ユーザが選択することができるようにする(例えば、当該領域に対する押下を可能にする)。一方、制御部211は、タイムテーブル1702において予約されている領域のうち、ログインユーザが予約した期間以外の領域を、ユーザが選択することができないようにする(例えば、当該領域に対する押下を不可能にする)。図14Aおよび図14Bに示す例では、領域1704a~1704bは、ログインユーザ(user1)以外のユーザ(user2)によって予約された期間である。従って、ログインユーザ(user1)は、領域1704a~1704bを選択することができない。
(給紙判定処理)
図18は、給紙判定処理(S803)の一例を説明するフローチャートである。図18のフローチャートを参照しながら給紙判定処理の一例を説明する。
まず、制御部211は、図7のS703により記憶部215に記憶された印刷ジョブの設定情報を取得する(S1801)。印刷ジョブの設定情報には、ジョブのオーナー名と、プリントに必要な情報(例えば、用紙のサイズ、用紙の種類、および給紙段の設定情報)と、が含まれる。
次に、制御部211は、記憶部215に記憶された給紙段情報1400を取得する(S1802)。尚、ここでは、最新の給紙段情報1400が取得される。図14Aおよび図14Bに示す例では、図14Bに示す給紙段情報1400が最新の給紙段情報1400である。図14Bに示すように、給紙段情報1400は、給紙段毎の設定情報をまとめたものである。
次に、制御部211は、S1802で取得した給紙段情報1400を給紙段候補リストとして複製する(S1803)。給紙段候補リストは、以降の処理で給紙候補となる給紙段を決定するために使用される。次に、制御部211は、S1801で取得したジョブのオーナー名と、給紙段候補リストの各給紙段に記憶された予約者1406gの情報と、を比較する。
そして、制御部211は、当該比較の結果に基づいて、ジョブのオーナー名と異なる予約者以外が予約をした給紙段がある場合には、当該給紙段の情報を給紙段候補リストから削除する(S1804)。例えば、ジョブのオーナー名がuser1であり、給紙段候補リストが図14Bに示す給紙段情報1400のような場合には、給紙段候補リストから削除される給紙段はない。一方、ジョブのオーナー名がuser1以外である場合、制御部211は、給紙カセット102に対応する給紙カセット1の情報を給紙段候補リストから削除する。尚、S1804において、制御部211は、当該比較の結果に基づいて、ジョブのオーナー名と異なる予約者によって、印刷ジョブの実行時刻を含む期間を予約期間として予約された給紙段がある場合に、当該給紙段の情報を給紙段候補リストから削除しても良い。
次に、制御部211は、S1801で取得した印刷ジョブの設定情報から給紙段の設定情報を参照し、給紙段の設定情報で指定された給紙段以外の給紙段の情報を、給紙段候補リストから削除する(S1805)。給紙段の設定情報は、図5に示した給紙段設定欄505にて指定された情報である。給紙段設定欄505にて特定の給紙段が指定されている場合、制御部211は、当該指定された給紙段以外の給紙段の情報を給紙段候補リストから削除する。一方、給紙段設定欄505にて特定の給紙段が指定されておらず、自動選択が指定されている場合、制御部211は、給紙段候補リストからはいずれの給紙段の情報も削除しない。
次に、制御部211は、給紙段候補リストに残った給紙段からプリントに最適な給紙段を探索する(S1806)。具体的には、制御部211は、印刷ジョブの設定情報に含まれる情報(用紙のサイズおよび種類)に適合する用紙が保持された給紙段を給紙段候補リストから検索する。そして、制御部211は、S1806における給紙段の検索結果に基づいて、プリントに最適な給紙段があるか否かを判定する(S1807)。この判定の結果、プリントに最適な給紙段がある場合、制御部211は、当該給紙段を、プリントに最適な給紙段として決定する(S1808)。そして、制御部211は、プリントに最適な給紙段の情報を図8のS804以降の処理を実行する給送部219等に通知する。ステップS1808の処理が終了すると、図18の給紙判定処理は終了し、図8のS804の処理が実行される。
一方、S1807においてプリントに最適な給紙段がないと判定した場合、制御部211は、図19に示すエラー画面1901をUIパネル218に表示させる(S1809)。エラー画面1901には、印刷ジョブを継続するために必要な用紙の情報1909として、例えば、用紙のサイズおよび種類の情報が表示される。また、エラー画面1901には、給紙段選択ボタン1902~1906と、中止ボタン1907と、OKボタン1908と、が表示される。また、給紙段選択ボタン1902、1903、1904、1905、1906は、それぞれ、図1(a)に示した給紙カセット102、103、104、105、手差しトレイ106に対応するボタンであるものとする。給紙段選択ボタン1902~1906にも、給紙段選択ボタン1302~1306と同様に、各給紙段の設定状況が表示される。エラー画面1901に対してユーザができる操作は、以下の何れかとなる。
ユーザは、用紙の情報1909として表示されている用紙を何れかの給紙段にセットした後に、OKボタン1908を押下する。
ユーザは、或る給紙段にセットされている用紙で強制的に処理を継続させたい場合に、給紙段選択ボタン1902~1906のうち当該給紙段に対応する給紙段選択ボタンを押下した後に、OKボタン1908を押下する。
ユーザは、印刷ジョブを中止させたい場合に、中止ボタン1907を押下する。
制御部211は、これらの操作のうちの何れかの操作がユーザにより行われることを待ち、給紙段の状態に何等かの変化があったか否かを判定する(S1810)。この判定の結果、給紙段の状態に変化があった場合、ユーザによる用紙のセットが行われた可能性があるとして、S1802の処理が再度実行される。そして、制御部211は、前述したS1802~S1807の処理を実行することにより、最適な給紙段の探索処理を再度実行する。
一方、給紙段の状態に変化がない場合、制御部211は、エラー画面1901に対する操作を検知したか否かを判定する(S1811)。ここでは、制御部211は、ユーザによる給紙段選択ボタン1902~1906のうちの何れか1つの給紙段選択ボタンまたは中止ボタン1907の押下を含む操作を検知したか否かを判定する。この判定の結果、給紙段選択ボタン1902~1906または中止ボタン1907の押下を含む操作を検知していない場合、S1812の処理が実行される。S1812において、制御部211は、エラー画面1901に対する操作の内容に応じて次に行う処理を切り替える(S1812)。給紙段選択ボタン1902~1906の何れか1つの給紙段選択ボタンの押下を含む操作が検知された場合、制御部211は、当該押下された給紙段選択ボタンに対応する給紙段を印刷に使用する給紙段として決定する(S1808)。そして、制御部211は、当該決定した給紙段の情報を、図8のS804以降の処理を実行する給送部219等に通知する。一方、S1812の判定の結果、中止ボタン1807の押下を含む操作が検知された場合、制御部211は、印刷処理自体を終了する。この場合、S804以降の処理は実行されずに図8のフローチャートは終了する。
(用紙確認処理)
図20は、用紙確認処理(S804)の一例を説明するフローチャートである。図20のフローチャートを参照しながら用紙確認処理の一例を説明する。
まず、制御部211は、記憶部215に記憶された給紙段情報1400を取得する(S2001)。尚、ここでは、最新の給紙段情報1400が取得される。図14Aおよび図14Bに示す例では、図14Bに示す給紙段情報1400が最新の給紙段情報1400である。制御部211は、取得した給紙段情報1400を、用紙確認の実施の有無を判定するために複製し、以降の処理で使用する。S2001において、印刷ジョブの設定情報に含まれる給紙段に対応する給紙段情報1400のみが取得されても良い。
次に、制御部211は、給紙段情報1400の用紙確認情報1405がOFFであるか否かを判定する。この判定の結果、給紙段情報1400の用紙確認情報1405がOFFである場合、図20の用紙確認処理は終了し、図8のS805の処理が実行される。一方、S2002において用紙確認情報1405がONであると判定した場合、制御部211は、図21に示す用紙確認画面2100をUIパネル218に表示させる(S2003)。用紙確認画面2100は、用紙の取り忘れを防止するための警告画面の一例である。尚、S2001において、印刷ジョブの設定情報に含まれる給紙段に対応する給紙段情報1400のみが取得される場合、当該給紙段に対する給紙段情報1400の用紙確認情報1405がOFFであるか否かが判定される。
ここで、用紙確認情報1405としてONが保存されるケースの一例を詳述する。制御部211は、給紙段の予約処理(S301)に基づいて、プリンタ処理(S303)内の印刷処理(S602)内の給紙判定処理(S803)を行うことで、給紙段の予約者以外の当該給紙段の使用を制限することができる。従って、例えば、コート紙のような高価な用紙を使用する場合に、当該用紙をセットした給紙段の使用を予約者が予約することにより、当該予約者以外による当該用紙の誤使用を予約期間中は防ぐことができる。しかしながら、コート紙等の高価な用紙を給紙段にセットしたまま予約期間が経過した場合、予約期間が経過した後は、第三者が当該用紙を使用して印刷することができてしまう。そこで、本実施形態では、給紙段の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過すると、制御部211は、用紙確認情報1405をONにして記憶部215に記憶する。その後、次に印刷ジョブが画像形成装置100に投入された際に、制御部211が、用紙確認情報1405に基づいて用紙確認画面2100を表示することで、予約期間が経過した後も第三者に高価な用紙が使われることを抑制するようにする。
用紙確認画面2100には、給紙段に高価な用紙がセットされたままの可能性があることを認知できる情報2101が表示される。また、用紙確認画面2100には、給紙段選択ボタン2102~2106と、給紙段変更ボタン2107と、中止ボタン2108と、OKボタン2109と、が表示される。給紙段選択ボタン2102、2103、2104、2105、2106は、それぞれ、図1(a)に示した給紙カセット102、103、104、105、手差しトレイ106に対応するボタンであるものとする。給紙段選択ボタン2102~2106にも、給紙段選択ボタン1302~1306と同様に、各給紙段の設定状況が表示される。用紙確認画面2100に対してユーザができる操作は、以下の何れかとなる。ただし、ここでは、給紙段は、予約されていた給紙段が給紙カセット102であり、当該予約の予約期間が経過した後、次の印刷ジョブで指定されている給紙段が給紙カセット102であるものとする。
ユーザは、給紙段(給紙カセット102)にセットされている用紙を交換して印刷処理(S602)を継続させる。
ユーザは、OKボタン2103を押下することで印刷処理(S602)を継続する。
ユーザは、給紙段選択ボタン2102~2106のうちの何れかの給紙段選択ボタンを押下した後、給紙段変更ボタン2107を押下することで、給紙カセット102とは異なる給紙段で強制的に印刷処理(S602)を継続させる。
ユーザは、中止ボタン2108を押下することにより、印刷ジョブの実行を中止させる。
制御部211は、これらの操作のうちの何れかの操作がユーザにより行われることを待ち、給紙段の状態に何等かの変化があったか否かを判定する(S2004)。この判定の結果、給紙段の状態に変化があった場合、ユーザにより用紙が交換された可能性があるとして、S2007の処理が実行される。S2007において、制御部211は、当該給紙段に対する用紙確認情報1405をOFFとして記憶部215に記憶し、図20の用紙確認処理を終了する。ここで、用紙確認処理の目的は、高価な用紙が給紙段にセットされたまま予約期間が経過し、次に当該給紙段を使用する第三者に当該高価な用紙を使わせないようにすることである。従って、ユーザにより用紙が交換されれば、それ以降は、用紙確認をする必要はない。このため、S2007において用紙確認情報1405はOFFとされる。
ここで、ユーザが用紙の交換を実施するタイミングは、印刷処理中に限らない。従って、制御部211は、用紙確認情報1405がONとなっている給紙段の状態の変化を検知した場合には、印刷処理中でなくとも、用紙確認情報1405をOFFに変更して記憶部215に記憶してもよい。また、制御部211は、予約の解除し忘れを気付いたユーザが、後から当該予約を解除するために取り消しボタン1705を押下したことを検知した場合に、当該予約に従って使用された給紙段の用紙確認情報1405をOFFしてもよい。
S2004の判定の結果、給紙段の状態に変化がない場合、制御部211は、用紙確認画面2100に対する操作を検知したか否かを判定する(S2005)。この判定の結果、給紙段選択ボタン2102~2106のうちの何れかの給紙段選択ボタンが押下された上で給紙段変更ボタン2107が押下された場合、S2001の処理が再び実行される。この場合、制御部211は、当該押下された給紙段選択ボタンに対応する給紙段に対して、S2001以降の処理を再び実行する。また、OKボタン2109が押下された場合、ユーザは対象の給紙段にセットされている用紙を使って問題ないことを知っている可能性がある。従って、S2005の判定の結果、OKボタン2109が押下された場合、前述したS2107の処理が実行され、制御部211は、当該給紙段に対する用紙確認情報をOFFとして記憶部215に記憶し、図20の用紙確認処理を終了する。また、S2005の判定の結果、中止ボタン2108が押下された場合、制御部211は、印刷処理自体を終了する。この場合、S805以降の処理は実行されずに図8のフローチャートは終了する。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、画像形成装置100は、確認/取り消しボタン1607を含む予約時刻設定画面1601をUIパネル218に表示させ、確認/取り消しボタン1607が押下されると、予約状況画面1701をUIパネル218に表示させる。画像形成装置100は、予約状況画面1701に表示されるタイムテーブル1702において予約されている領域が選択された上で取り消しボタン1705が押下されると、該当する予約情報1406を給紙段情報1400から削除する。従って、給紙段の使用が予約されたままの状態を抑制することができる。
また、本実施形態では、画像形成装置100は、予約状況画面1701において予約の取り消しを実行することができる期間は、ログインユーザが予約した期間のみとする。したがって、第三者によって給紙段の使用の予約が解除されることを抑制することができる。
また、例えば、内製化印刷用の特殊な用紙が給紙段にセットされているか否かは、当該用紙をセットしたユーザしか分からない。従って、他のユーザが、当該給紙段を指定して印刷ジョブを実行させることができる場合、当該特殊な用紙が使用されることがある。そこで、特定の予約期間を指定して給紙段の使用を予約することができるようにすることが考えられる。このようにすれば、当該予約期間は予約したユーザのみが給紙段を使用することができるので、用紙の誤使用を抑制することができる。しかしながら、内製化印刷用の特殊な用紙が給紙段から取り忘れたまま予約期間が過ぎると、当該給紙段を次に使用するユーザによって内製化印刷用の特殊な用紙が誤使用される虞がある。
そこで、本実施形態では、画像形成装置100は、予約期間が経過した後も予約が解除されていない状態で次の印刷ジョブを実行する際に、用紙確認画面2100をUIパネル218に表示させる。従って、予約者が、コート紙等の高価な用紙を給紙段にセットして印刷ジョブで使用した場合でも、第三者に当該用紙を使われてしまうことを抑制することができる。
本実施形態では、以上のようにして給紙段の使用を予約することができる機能を有する画像形成装置100に対するユーザの利便性を向上させることができる。
本実施形態では、画像形成装置100の制御部211によって、各給紙段の予約情報1406の登録および削除が実現される場合を例示した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、ネットワーク230に接続された予約管理サーバが予約情報1406の登録および削除を実行してもよい。このようにする場合、画像形成装置100は、予約管理サーバに登録された予約情報1406を利用する構成であってもよい。つまり、予約情報の登録、削除、および管理は、画像形成装置100で実行されても、画像形成装置100の外部で実行されてもよい。また、本実施形態では、画像形成装置100の制御部211によって、用紙確認画面2100が表示される場合を例示した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、PC200の制御部201が、表示部206に用紙確認画面2100を表示させてもよい。つまり、用紙確認画面2100の表示は、画像形成装置100で実行されても、画像形成装置100の外部で実行されてもよい。尚、画像形成装置100で実行される処理が、画像形成装置100の外部で行われる場合、画像形成装置100と外部装置との間において双方向の通信が可能となるようにする。
また、本実施形態では、予約情報1406が、給紙段情報1400の一部として管理されている場合を例示した。しかしながら、予約情報1406は、給紙段情報1400の一部でなくてもよく、給紙段情報1400とは独立した別の情報であってもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。第1実施形態では、制御部211は、給紙段の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過した場合に用紙確認情報1405をONにする場合を例示した。これに対し、本実施形態では、さらに、ユーザからの指示に基づいて用紙確認情報1405をONにする場合について説明する。このように本実施形態と第1実施形態とは、用紙確認情報1405をONにするための構成および処理が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、第1実施形態と同一の部分については、図1~図21に付した符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図22は、予約時刻設定画面2200の一例を示す図である。本実施形態では、図16に示す予約時刻設定画面1601に代えて図22に示す予約時刻設定画面2200がUIパネル218に表示される。予約時刻設定画面2200には、図16に示す予約時刻設定画面1601に対して、取り忘れ確認ボタン2201が追加で表示される。取り忘れ確認ボタン2201は、用紙確認情報1405をONにするか否かをユーザが決めるためのボタンである。
本実施形態では、取り忘れ確認ボタン2201が予約者によって押下されると、取り忘れ確認ボタン2201がONとなる。制御部211は、取り忘れ確認ボタン2201がONである場合とOFFとである場合とで、取り忘れ確認ボタン2201の表示態様を異ならせてもよい。例えば、取り忘れ確認ボタン2201がONである場合の方がOFFである場合よりも、取り忘れ確認ボタン2201の領域の濃度が濃くなるようにしてもよい。また、取り忘れ確認ボタン2201が押下される度に、取り忘れ確認ボタン2201のONおよびOFFが切り替わるようにしてもよい。このようにする場合、取り忘れ確認ボタン2201がONの状態で取り忘れ確認ボタン2201が押下されると、取り忘れ確認ボタン2201はOFFとなる。また、取り忘れ確認ボタン2201がOFFの状態で取り忘れ確認ボタン2201が押下されると、取り忘れ確認ボタン2201はONとなる。
予約時刻設定画面2200に取り忘れ確認ボタン2201が追加されることに伴い、図23に示すように、予約情報1406には、図14Aおよび図14Bに示す予約情報1406に対して、用紙取り忘れ情報1406hが追加される。用紙取り忘れ情報1406hがONであることは、取り忘れ確認ボタン2201がONであることを示す。用紙取り忘れ情報1406hがOFFであることは、取り忘れ確認ボタン2201がOFFであることを示す。尚、図23は、更新後の予約情報1406の一例を示す。図23では、user1によって取り忘れ確認ボタン2201がONされて用紙取り忘れ情報1406hがOFFからONに更新された場合を例示する。図23においても、図14Bと同様に、更新前の予約情報1406(図14Aを参照)に対して更新される部分を黒で塗りつぶして示す。
次に、用紙確認情報1405のON/OFFの切り替えの一例について説明する。給紙段の使用の予約を解除せずに予約期間が経過し、且つ、用紙取り忘れ情報1406hがONの場合、制御部211は、用紙確認情報1405をONにして記憶部215に記憶する。例えば、図23に示す例では、2021年5月10日の12:00で給紙カセット102に対するuser1による使用の予約が終了する。そして、この予約に対する用紙取り忘れ情報1406hはONである。従って、現在時刻が2021年5月10日の12:00を過ぎると、制御部211は、当該予約に対する用紙確認情報1405をONにする。一方、2021年5月11日の16:00給紙カセット102に対するuser2による使用の予約が終了する。そして、この予約に対する用紙取り忘れ情報1406hはOFFである。従って、現在時刻が2021年5月11日の16:00を過ぎても、制御部211は、当該予約に対する用紙確認情報1405をOFFのままとする。尚、現在時刻は、例えば、RTC(real-time clock)から取得される。
予約者は、再生紙等の安価な用紙を使うことから、第三者に当該用紙を使用されても構わないと考える場合、取り忘れ確認ボタン2201をOFFにして給紙段の使用を予約する。これにより、予約者は、当該予約を解除するための操作を行う必要がなくなる。一方、予約者は、コート紙等の高価な用紙を使う場合には、取り忘れ確認ボタン2201をONにして給紙段の使用を予約する。これにより、高価な用紙が給紙段にセットされたまま予約期間が経過した場合でも、制御部211は、次の印刷ジョブが画像形成装置100に投入された際に、図21に示す用紙確認画面2100をUIパネル218に表示する。従って、第三者に高価な用紙が使われてしまうことを抑制することができる。本実施形態では、ユーザ(予約者)は、用紙確認画面2100の表示の要否を選択することができるので、ユーザの利便性が向上する。以上のように本実施形態では、例えば、制御部211によって表示要否設定手段の一例が実現される。
本実施形態では、用紙取り忘れ情報1406hが予約情報1406に含まれる場合を例示する。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。用紙取り忘れ情報1406hは、予約情報1406の一部でなくてもよく、予約情報1406とは独立した別の情報であってもよい。このようにする場合、取り忘れ確認ボタン2201は、予約時刻設定画面2200とは別の画面に表示されてもよい。この他、本実施形態においても、第1実施形態を説明した種々の変形例を採用してもよい。例えば、予約時刻設定画面2200の表示は、画像形成装置100で実行されても、画像形成装置100の外部(例えばPC200)で実行されてもよい。
[第3実施例形態]
次に、第3実施形態を説明する。第1~第2実施形態では、高価な用紙が給紙段にセットされたまま予約期間が経過した場合、次の印刷ジョブが画像形成装置100に投入されると、用紙確認画面2100がUIパネル218に表示される。このようにすることで、第三者に高価な用紙が使われることを抑制することができる。これに対し本実施形態では、高価な用紙が給紙段にセットされたまま予約期間が経過した場合には、予約期間を自動的に延長することで、第三者に高価な用紙が使われてしまうことを抑制する。このように本実施形態と第1~第2実施形態とは、給紙段の使用の予約が解除されないことを抑制するための構成および処理が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、第1~第2実施形態と同一の部分については、図1~図23に付した符号を付す等して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、給紙段の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過した場合には、当該予約期間は自動的に延長される。そこで、図24に示すように、予約情報1406には、図14Aおよび図14Bに示す予約情報1406に対して、予約延長状態情報1406iが追加される。予約延長状態情報1406iは、給紙段の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過した場合に、制御部211によってONにされる。図24に示す例では、現在時刻が2021年5月10日の12:00を過ぎると、制御部211は、予約延長状態情報1406iをONにする。図24は、このようにして更新された予約情報1406の一例を示す。図24においても、図14Bおよび図23と同様に、更新前の予約情報1406に対して更新された部分を黒で塗りつぶして示す。
本実施形態の給紙判定処理(S803)は、第1実施形態で説明した給紙判定処理(S803)におけるS1804の処理が以下のように変更されたものになる。
第1実施形態で説明したように、制御部211は、S1802で取得した給紙段情報1400を給紙段候補リストとして複製する(S1803)。そして、S1804において、制御部211は、S1801で取得したジョブのオーナー名と、給紙段候補リストの各給紙段に記憶された予約者1406gのうち、印刷ジョブの実行時刻を含む期間を予約期間として使用を予約した予約者と、を比較する。また、制御部211は、S1801で取得したジョブのオーナー名と、予約延長状態情報1406iがONとなっている予約の予約者と、を比較する。
そして、制御部211は、当該比較の結果に基づいて、ジョブのオーナー名と異なる予約者によって、印刷ジョブの実行時刻を含む期間を予約期間として予約された給紙段がある場合には、当該給紙段の情報を給紙段候補リストから削除する。また、制御部211は、当該比較の結果に基づいて、ジョブのオーナー名と異なる予約者によってなされた予約であって、予約延長状態情報1406iがONとなっている予約がある場合にも、当該給紙段の情報を給紙段候補リストから削除する。予約延長状態情報1406iがONとなっている予約とは、予約期間が自動的に延長されている予約である。例えば、ジョブのオーナー名がuser1であり、印刷ジョブの実行時刻が2021年5月10日の12:30であり、給紙段の予約状況が図24に示す予約情報1406で表される場合、給紙段候補リストから削除される給紙段はない。一方、ジョブのオーナー名がuser1以外である場合、制御部211は、給紙カセット102を給紙段候補リストから削除する。
次に、予約期間が自動的に延長される場合の予約期間のタイムテーブルの一例について説明する。図25は、予約状況画面2501の一例を示す図である。本実施形態では、予約期間が自動的に延長されている場合、図17に示す予約状況画面1701に代えて図25に示す予約状況画面2501がUIパネル218に表示される。図25は、現在時刻が2021年5月10日の12:30であるした時の予約状況画面2501である。タイムテーブル2502には、予約期間が自動的に延長されている期間が他の期間と異なる表示態様で表示される(逆三角形で塗りつぶした領域2501を参照)。また、ユーザは、予約期間が自動的に延長されている期間の領域2501を選択した上で取り消しボタン1705を押下することにより、予約期間が自動的に延長されている予約を取り消すことができる。この場合、制御部211は、取り消しボタン1705の押下に連動し、該当する予約情報1406の予約延長状態情報1406iをOFFにする。
ここで、予約期間が自動的に延長されている予約については、予約者以外でも、予約期間が自動的に延長されている期間の領域2501を選択した上で取り消しボタン1705を押下することにより、取り消すことができるものとする。ただし、予約期間が自動的に延長されている期間の領域2501を選択した上で取り消しボタン1705が押下された場合、制御部211は、図26に示す予約自動延長削除確認画面2600をUIパネル218に表示させる。予約自動延長削除確認画面2600には、OKボタン2601、キャンセルボタン2602、および用紙の確認を促す情報2603が表示される。
ユーザは、OKボタン2601またはキャンセルボタン2602を押下する。制御部211は、OKボタン2601の押下を検知すると、該当する予約情報1406を削除する。また、制御部211は、キャンセルボタン2602の押下をすると、該当する予約情報1406を削除しないで予約自動延長削除確認画面2600を閉じる。このとき、制御部211は、予約状況画面2501の取り消しボタン1705の押下に連動してOFFにした予約延長状態情報1406iをONに戻してもよい。
また、制御部211は、予約期間の自動的な延長を、ユーザによる操作に基づかずに自動的に終了してもよい。予約期間の自動的な延長を自動的に終了することは、例えば、予約延長状態情報1406iをONからOFFにすることと、予約情報1406を削除することと、の少なくともいずれか一方により実現される。例えば、制御部211は、予約時間を自動的に延長することが開始してから規定時間を超えた(タイムアウトした)場合に、予約期間の自動的な延長を自動的に終了させてもよい。また、制御部211は、或る予約の予約期間が自動的に延長されているときに、別の予約の予約期間に到達した場合、当該或る予約の予約期間の自動的な延長を自動的に終了し、当該別の予約を優先させてもよい。また、制御部211は、予約期間が自動的に延長されている予約がなされている給紙段の状態に何らかの変化があった場合、ユーザにより用紙の交換が行われた可能性があるとして、当該予約の予約期間の自動的な延長を自動的に終了してもよい。予約期間の自動的な延長は、高価な用紙が給紙段にセットされたまま予約期間が経過した可能性があるために、第三者が高価な用紙を使ってしまうことを抑制するために実行される。予約期間の自動的な延長がこのような観点でなされていれば、予約期間の自動的な延長の終了の形態は、前述した形態に限定されず、種々の変形及び変更が可能である。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、画像形成装置100は、予約期間が経過した予約の予約期間を自動的に延長する。従って、予約者がコート紙等の高価な用紙を給紙段にセットしたまま予約期間が経過した場合でも、第三者に高価な用紙が使われてしまうことを抑制することができる。よって、給紙段の使用を予約することができる機能を有する画像形成装置100に対するユーザの利便性を向上させることができる。
本実施形態においても、第1~第2実施形態で説明した種々の変形例を採用してもよい。また、予約状況画面2501および予約自動延長削除確認画面2600の表示は、画像形成装置100で実行されても、画像形成装置100の外部(例えばPC200)で実行されてもよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態を説明する。本実施形態では、第3実施形態に対し、予約期間が経過した予約の予約期間を自動的に延長するか否かを決定することが追加される。このように本実施形態は、第3実施形態とは、予約期間が経過した予約の予約期間を自動的に延長するか否かを決定するための構成および処理が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、第1~第3実施形態と同一の部分については、図1~図26に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図27は、予約時刻設定画面2700の一例を示す図である。本実施形態では、図27に示す予約時刻設定画面1601に代えて図27に示す予約時刻設定画面2700がUIパネル218に表示される。予約時刻設定画面2700には、図16に示す予約時刻設定画面1601に対して、自動延長ボタン2701が追加で表示される。自動延長ボタン2701は、予約期間を自動的に延長することを実施するか否かをユーザが決めるためのボタンである。
本実施形態では、自動延長ボタン2701が予約者によって押下されると、自動延長ボタン2701がONとなる。制御部211は、自動延長ボタン2701がONである場合とOFFとである場合とで、自動延長ボタン2701の表示態様を異ならせてもよい。例えば、自動延長ボタン2701がONである場合の方がOFFである場合よりも、自動延長ボタン2701の領域の濃度が濃くなるようにしてもよい。また、自動延長ボタン2701が押下される度に、自動延長ボタン2701のONおよびOFFが切り替わるようにしてもよい。この場合、例えば、自動延長ボタン2701がONの状態で自動延長ボタン2701が押下されると、自動延長ボタン2701がOFFとなる。一方、自動延長ボタン2701がOFFの状態で自動延長ボタン2701が押下されると、自動延長ボタン2701がONとなる。
予約時刻設定画面2700に自動延長ボタン2701が追加されることに伴い、図28に示すように、予約情報1406には、図24に示す予約情報1406に対して、自動延長実施情報1406jが追加される。自動延長実施情報1406jがONであることは、自動延長ボタン2701がONであることを示し、自動延長実施情報1406jがOFFであることは、自動延長ボタン2701がOFFであることを示す。図28では、user1によって自動延長ボタン2701がONされて自動延長実施情報1406jがOFFからONに更新された場合を例示する。図28においても、図14Bおよび図23と同様に、更新前の予約情報1406(図14Aを参照)に対して更新される部分を黒で塗りつぶして示す。
次に、予約延長状態情報1406iのON/OFFの切り替えの一例について説明する。第3実施形態では、給紙段の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過した場合、当該予約期間は無条件で延長される。これに対し本実施形態では、制御部211は、給紙段の使用の予約が削除されずに当該予約の予約期間が経過し、且つ、自動延長実施情報1406jがONの場合に、予約延長状態情報1406iをONにして記憶部215に保存する。図28に示す例では、現在時刻が2021年5月10日の12:00を過ぎると、現在時刻を予約終了時刻1406fとする予約に対する自動延長実施情報1406jはONのため、制御部211は、当該予約に対する予約延長状態情報1406iをONにする。一方、現在時刻が2021年5月11日の16:00を過ぎても、現在時刻を予約終了時刻1406fとする予約に対する自動延長実施情報1406jはOFFのため、制御部211は、当該予約に対する予約延長状態情報1406iもOFFのままとする。以上のように本実施形態では、例えば、制御部211によって延長要否設定手段の一例が実現される。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、画像形成装置100は、予約期間が経過した予約の予約期間を自動的に延長するか否かをユーザ(予約者)に選択させる。従って、予約者は、再生紙等の安価な用紙を使うことから、第三者に当該用紙を使用されても構わないと考える場合、自動延長ボタン2701をOFFにして給紙段の使用を予約する。これにより、予約期間は自動的に延長されない。従って、予約者は、予約期間を自動的に延長させることに伴う操作を行う必要がなくなる。一方、予約者は、コート紙等の高価な用紙を使う場合には、自動延長ボタン2701をONにして給紙段を予約する。これにより、高価な用紙が給紙段にセットされたまま予約期間が経過した場合でも、制御部211は、次の印刷ジョブが画像形成装置100に投入された際に、図21に示す用紙確認画面2100をUIパネル218に表示する。従って、第三者に高価な用紙が使われてしまうことを抑制することができる。また、ユーザ(予約者)は、予約期間が経過した予約の予約期間を自動的に延長するか否かを選択することができるので、ユーザの利便性が向上する。
本実施形態においても、第1~第3実施形態で説明した種々の変形例を採用してもよい。また、例えば、予約時刻設定画面2700の表示は、画像形成装置100で実行されても、画像形成装置100の外部(例えばPC200)で実行されてもよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態を説明する。本実施形態では、第3~第4実施形態に対し、予約期間が自動的に延長されているときに第三者によって給紙段の操作があった場合について説明する。このように本実施形態と第1~第4実施形態とは、第三者によって操作された給紙段が、予約期間が自動的に延長されている給紙段である場合に対する対策を実行するための構成および処理が主として異なる。従って、本実施の説明において、第1~第4実施形態と同一の部分については、図1~図28に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図29は、本実施形態の画像形成時の処理の一例を説明するフローチャートである。本実施形態では、制御部211は、給紙段の予約処理(S301)、プリンタドライバ処理(S302)、およびプリンタ処理(S303)の実行時に、給紙段の状態に変化があると、給紙段状態通知処理(S2901)が割り込んで実行される場合を例示する。給紙段状態通知処理は、予約期間が自動的に延長されている予約で使用が予約された給紙段が当該予約をした予約者以外のユーザによって操作された場合に、当該給紙段にセットされている用紙を変更する必要があることを当該ユーザに通知するための処理である。
図30は、給紙段状態通知処理の一例を説明するフローチャートである。図30を参照しながら、給紙段状態通知処理の一例を説明する。
制御部211は、状態が変化した給紙段が、予約期間が自動的に延長されている給紙段であるか否かを判定する(S3001)。本実施形態では、制御部211は、予約情報1406の予約延長状態情報1406iがONになっている給紙段であるか否かを判定する。この判定の結果、状態が変化した給紙段が、予約期間が自動的に延長されている給紙段でない場合、図30のフローチャートによる処理は終了する。図30のフローチャートが終了した場合、図30のフローチャートによる処理が開始する際に実行されていた処理(給紙段の予約処理(S301)、プリンタドライバ処理(S302)、およびプリンタ処理(S303))が続行する。
一方、状態が変化した給紙段が、予約期間が自動的に延長されている給紙段である場合、制御部211は、給紙段の状態の変化が、予約期間が自動的に延長されている予約の予約者に起因するか否かを判定する(S3002)。本実施形態では、制御部211は、ログインユーザが、予約延長状態情報1406iがONになっている予約情報1406における予約者1406gであるか否かを判定することによりS3002の判定が実行される場合を例示する。尚、ログインユーザは、給紙段の予約処理(S301、S901~S902)の処理により特定される。
S3002の判定の結果、給紙段の状態の変化が、予約期間が自動的に延長されている予約の予約者に起因する場合には、当該予約者による給紙段の操作が行われることにより、当該給紙段にセットされた用紙の入れ替えが行われたものとする。この場合、図30のフローチャートによる処理は終了する。一方、給紙段の状態の変化が、予約期間が自動的に延長されている予約の予約者に起因しない場合、制御部211は、状態が変化した給紙段を使用する印刷ジョブが実行中であるか否かを判定する。この判定の結果、状態が変化した給紙段を使用する印刷ジョブが実行中である場合、制御部211は、警告画面をUIパネル218に表示させる(S3004)。警告画面は、印刷ジョブの実行中に給紙段が操作された場合に表示される公知の画面である。従って、警告画面の詳細な説明を省略する。そして、図30のフローチャートによる処理は終了する。
S3003の判定の結果、状態が変化した給紙段を使用する印刷ジョブが実行中でない場合、制御部211は、図31に示す用紙確認ダイアログ3100をUIパネル218に表示させる(S3005)。用紙確認ダイアログ3100には、予約期間が自動的に延長されている予約で使用が予約された給紙段にセットされている用紙を変更する必要があることを予約者以外のユーザに通知するための画面である。ユーザは、用紙確認ダイアログ3100を参照することにより、予約期間が自動的に延長されている予約で使用が予約された給紙段にセットされている用紙を変更するか否かを決めることができる。
制御部211は、用紙確認ダイアログ3100をUIパネル218に表示させた後、予約期間が自動的に延長されている予約で使用が予約された給紙段に何等かの変化があったか否かを判定する(S3006)。この判定の結果、予約期間が自動的に延長されている予約で使用が予約された給紙段に変化があった場合、予約者以外のユーザが、給紙段にセットされている用紙を変更したとする。この場合、予約者が給紙段にセットした用紙が他のユーザによって使用されない。そこで、制御部211は、予約期間が自動的に延長されている予約を取り消す(S3007)。S3007の処理が終了すると、後述するS3009の処理が実行される。尚、S3007の処理が終了した場合に、後述するS3008の処理が実行されてもよい。
尚、本実施形態では、制御部211が、該当する予約情報1406の予約延長状態情報1406iをOFFにすることにより、予約期間が自動的に延長されている予約を取り消す場合を例示する。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、制御部211は、該当する予約情報1406を削除することにより、予約期間が自動的に延長されている予約を取り消してもよい。また、S3007の処理は実行されなくてもよい。
S3006において、予約期間が自動的に延長されている予約で使用が予約された給紙段に変化がない場合、制御部211は、用紙確認ダイアログ3100のOKボタン3101の押下を検知したか否かを判定する(S3008)。この判定の結果、用紙確認ダイアログ3100のOKボタン3101が押下されていない場合には、前述したS3006の処理が再び実行される。一方、用紙確認ダイアログ3100のOKボタン3101が押下された場合、制御部211は、用紙確認ダイアログ3100を閉じる(S3009)。そして、図30のフローチャートによる処理は終了する。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、画像形成装置100は、予約期間が自動的に延長されているときに第三者によって給紙段の操作があった場合、当該給紙段にセットされている用紙の変更が必要であることを当該ユーザに通知する。従って、予約者がコート紙等の高価な用紙を給紙段にセットしたまま予約期間が経過した場合でも、第三者に高価な用紙が使われてしまうことを抑制することができ、ユーザの利便性が向上する。
本実施形態においても、第1~第4実施形態で説明した種々の変形例を採用してもよい。また、本実施形態は、第1~第4の実施形態の何れの実施形態と組み合わせてもよい。すなわち、自動的に延長されていない予約期間においても本実施形態の手法を適用してもよい。また、用紙確認ダイアログ3100の表示は、画像形成装置100で実行されても、画像形成装置100の外部(例えばPC200)で実行されてもよい。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態を説明する。第1~第2実施形態では、高価な用紙が給紙段にセットされたまま予約期間が経過した場合、次の印刷ジョブが画像形成装置100に投入されると、用紙確認画面2100がUIパネル218に表示される。このようにすることで、第三者に高価な用紙が使われることを抑制することができる。これに対し本実施形態では、使用の予約がなされた給紙段にセットされた用紙に画像を形成する印刷ジョブとして当該予約の予約者が実行を指示した印刷ジョブが終了した場合に、用紙確認画面がUIパネル218に表示されるようにする。本実施形態では、このようにすることで、第三者に高価な用紙が使われてしまうことを抑制する。このように本実施形態と第1~第4実施形態とは、用紙確認画面がUIパネル218に表示されるタイミングが異なることによる構成および処理が主として異なる。具体的に本実施形態では、プリンタ処理(図3のS303、図6)が第1実施形態と異なる。従って、本実施形態の説明において、第1~第5実施形態と同一の部分については、図1~図31に付した符号を付す等して詳細な説明を省略する。
(プリンタ処理)
以下に本実施形態のプリンタ処理の一例について説明する。図32は、本実施形態のプリンタ処理の一例を説明するフローチャートである。図32において、ページ生成処理(S601)の一例は図7と同じであり、印刷処理(S602)の一例は図8と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。尚、本実施形態では、図8に示す用紙確認処理(S804)は実行されてもされなくてもよい。印刷処理(S602)が終了すると、用紙確認処理(S3201)が実行される。S3201において、制御部211は、印刷ジョブが終了した後に、用紙確認画面をUIパネル218に表示する。用紙確認画面2100は、用紙の取り忘れを防止するための警告画面の一例である。
(用紙確認処理)
図33は、用紙確認処理(S3201)の一例を説明するフローチャートである。図33のフローチャートを参照しながら本実施形態の用紙確認処理の一例を説明する。
S2001~S2002の処理は、第1実施形態で図20を参照しながら説明したS2001~S2002の処理と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。
S2002において用紙確認情報1405がONであると判定した場合、制御部211は、図34に示す用紙確認ダイアログ3400をUIパネル218に表示させる(S3301)。次に、制御部211は、以下の何れかの操作がユーザにより行われることを待つ。
ユーザが、印刷ジョブで使用された給紙段にセットされている用紙を取り除く。尚、第1実施形態で示す具体例では、印刷ジョブで使用された給紙段は、給紙カセット102である。
ユーザが閉じるボタン3401を押下することで、処理を継続させる。
制御部211は、これらの操作のうちの何れかの操作がユーザにより行われることを待ち、給紙段の状態に何等かの変化があったか否かを判定する(S3302)。この判定の結果、給紙段の状態に変化があった場合、ユーザにより用紙が取り除かれた可能性があるとして、S3303の処理が実行される。S3303において、制御部211は、当該給紙段に対する用紙確認情報1405をOFFとして記憶部215に記憶する(S3303)。
次に、S3304において、制御部211は、UIパネル218に表示させている用紙確認ダイアログ3400を閉じて、図33の用紙確認処理を終了する。
前述したS3302の判定の結果、給紙段の状態に変化がない場合、制御部211は、用紙確認ダイアログ3400の閉じるボタン3401の押下を検知したか否かを判定する(S3305)。この判定の結果、閉じるボタン3401が押下されていない場合、S3302の処理が再び実行される。一方、閉じるボタン3401が押下された場合、S3304の処理が実行される。
ここで、ユーザが、印刷ジョブで使用された給紙段から用紙を取り除かずに、閉じるボタン3401を押下した場合、S3304の処理により用紙確認ダイアログ3400が閉じる。この場合、当該給紙段に対する用紙確認情報1405はONのままである。制御部211は、その後、ユーザが印刷ジョブで使用された給紙段から用紙を取り除くことにより、当該給紙段の状態が変化したことを検知した場合に、当該給紙段に対する用紙確認情報1405をOFFに更新してもよい。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、画像形成装置100は、使用の予約がなされた給紙段にセットされた用紙を用いた印刷ジョブとして当該予約の予約者が実行を指示した印刷ジョブを終了すると用紙確認ダイアログ3400をUIパネル218に表示させる。従って、予約者が、コート紙等の高価な用紙を給紙段にセットして印刷ジョブで使用した場合でも、第三者に当該用紙を使われてしまうことを抑制することができ、ユーザ(予約者)の利便性が向上する。
本実施形態においても、第1~第5実施形態で説明した種々の変形例を採用してもよい。また、本実施形態は、第1~第5実施形態の何れの実施形態と組み合わせてもよい。また、用紙確認ダイアログ3400の表示は、画像形成装置100で実行されても、画像形成装置100の外部(例えばPC200)で実行されてもよい。また、画像形成装置100は、使用の予約がなされた給紙段にセットされた用紙を用いた印刷ジョブとして当該予約の予約者が実行を指示した印刷ジョブが終了した場合に代えてまたは加えて以下のようにしてもよい。すなわち、画像形成装置100は、給紙段の使用の予約の予約期間内に、当該給紙段にセットされた用紙を使用する印刷ジョブが終了した場合に、用紙確認ダイアログ3400をUIパネル218に表示させてもよい。
[第7実施例形態]
次に、第7実施形態を説明する。第1~第6実施形態では、給紙段の使用の予約についての予約期間が経過した後に、当該予約が解除される場合について例示した。これに対し本実施形態では、給紙段の使用の予約についての予約期間の終了時刻よりも早く当該給紙段を使用する印刷ジョブが終了した場合に、当該予約の解除を依頼するための通知が行われるようにする。本実施形態では、このようにすることで、ユーザが、当該予約を解除するための操作をし忘れることを抑制する。このように本実施形態と第1~第6実施形態とは、給紙段の使用の予約を解除するための構成および処理の一部が主として異なる。具体的に本実施形態では、給紙段の予約処理(図3のS301、図9)およびプリンタ処理(図3のS303、図6)が第1実施形態と異なる。従って、本実施形態の説明において、第1~第6実施形態と同一の部分については、図1~図34に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、予約者は、使用の予約がなされた給紙段にセットされた用紙に画像を形成する印刷ジョブが終了してから、当該予約の解除が行われるまでの時間を、当該予約の際に設定する。以下の説明では、この時間を、必要に応じて予約解除確認時間と呼ぶ。そして、制御部211は、当該印刷ジョブが終了してから予約解除確認時間だけ、別の印刷ジョブが投入されなければ予約解除確認画面をUIパネル218に表示させる。予約解除確認画面の具体例は、図39を参照しながら後述する。
(給紙段の予約処理)
本実施形態では、給紙段の予約処理の際に予約解除確認時間の設定が行われる。給紙段の予約処理の流れは、第1実施形態で説明した図9と同じであるため、当該流れの詳細な説明を省略する。ただし、本実施形態では、S907で表示される予約時刻設定画面が図16に示す予約時刻設定画面1601と異なる。本実施形態でも、第1実施形態で説明した具体例と同様に、ユーザ(user1)が、A4サイズのコート紙を給紙カセット102にセットし、給紙カセット102の使用を予約するための操作を実行する場合を例示する。
図35は、本実施形態の予約時刻設定画面3500の一例を示す図である。本実施形態では、図16に示す予約時刻設定画面1601に代えて図35に示す予約時刻設定画面3500がUIパネル218に表示される。予約時刻設定画面3500には、図16に示す予約時刻設定画面1601に対して、予約解除機能設定欄3501および予約解除確認時間入力欄3502が追加で表示される。予約時刻設定画面3500は、図13(a)および図13(b)に示した給紙段選択ボタン1302~1306のうちの何れかが選択された状態で予約ボタン1311がユーザによって押下されるとUIパネル218に表示される。前述した具体例では、user1が、給紙カセット102に対応する給紙段選択ボタン1302を押下した後に、予約ボタン1311を押下することにより、予約時刻設定画面3500が表示される。
予約解除機能設定欄3501は、予約者が、UIパネル218を操作することにより、予約解除確認機能の実行(予約解除確認画面の表示)の要否を設定するための欄である。本実施形態では、ONまたはOFFの何れかが予約解除機能設定欄3501で設定される場合を例示する。この場合、例えば、予約解除機能設定欄3501においてONが設定された場合に、予約解除確認機能(予約解除確認画面の表示)が実行される。一方、予約解除機能設定欄3501においてOFFが設定された場合に、予約解除確認機能(予約解除確認画面の表示)が実行される。
予約解除確認時間入力欄3502は、予約者が、UIパネル218の操作を操作することにより予約解除確認時間を設定するための欄である。本実施形態では、予約解除確認時間として、任意の時間が設定される場合を例示する。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、予約解除確認時間は、予め決められた時間候補の中から選択されるようにしてもよい。或る給紙段の使用の予約に対する予約解除確認時間として0分が設定された場合、制御部211は、当該給紙段にセットされた用紙に画像を形成する印刷ジョブの終了時に予約解除確認画面を表示する。
本実施形態では、予約解除機能設定欄3501においてONが設定された場合に限り、予約解除確認時間入力欄3502における予約解除確認時間の設定が可能である場合を例示する。すなわち、ユーザは、予約解除機能設定欄3501においてOFFを設定した場合には、予約解除確認時間入力欄3502における予約解除確認時間の設定をすることができないものとする。尚、予約解除機能設定欄3501はなくてもよい。
予約時刻設定画面3500に予約解除確認時間入力欄3502が追加されることに伴い、図36に示すように、予約情報1406には、図14Aおよび図14Bに示す予約情報1406に対して、予約解除確認時間1406kが追加される。図36において、予約解除確認時間1406kがOFFであることは、予約解除機能設定欄3501においてOFFが設定されていることを示す。図36では、解除される予約情報1406を黒で塗りつぶして示す。
(プリンタ処理)
以下に本実施形態のプリンタ処理の一例について説明する。図37は、本実施形態のプリンタ処理の一例を説明するフローチャートである。ページ生成処理(S601)の一例は図7と同じであり、印刷処理(S602)の一例は図8と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。本実施形態では、印刷処理が終了すると予約解除確認処理(S3701)が実行される。予約解除確認処理では、印刷ジョブの終了後に予約者に対して予約の解除を促す通知が行われる。予約解除確認処理の詳細の一例を以下に説明する。
(予約解除確認処理)
図38は、予約解除確認処理(S3701)の一例を説明するフローチャートである。図38のフローチャートを参照しながら、予約解除確認処理の一例を説明する。
まず、制御部211は、現在時刻を取得し、印刷処理終了時刻として記憶部215に記憶する(S3801)。記憶部215に記憶された印刷処理終了時刻は後の処理で予約解除確認時間を計測するための起点として使用される。
次に、制御部211は、図9のS906の処理により記憶部215に記憶された給紙段情報1400を取得する(S3802)。前述したように給紙段情報1400とは、給紙段毎の設定情報をまとめたものである。ただし、本実施形態では、給紙段情報1400に含まれる予約情報1406は、図14Aおよび図14Bに示すものではなく、図36に示すものである。制御部211は、給紙段情報1400の予約解除確認時間1406kと予約終了時刻1406fとを複製し、以降の処理で使用する。
次に、制御部211は、給紙段情報1400の予約解除確認時間1406kがOFFであるか否かを判定する。この判定の結果、予約解除確認時間1406kがOFFである場合、図38のフローチャートによる処理は終了する。一方、予約解除確認時間1406kがOFFでない場合には、S3804の処理が実行される。
そして、制御部211は、S3801で取得した現在時刻と、S3802で複製した予約終了時刻1406fとの差に基づいて、残り予約期間を計算して記憶部215に記憶する(S3804)。
次に、制御部211は、S3802で複製した予約解除確認時間1406kが、S3804で計算した残り予約期間より小さいか否かを判定する(S3805)。残り予約期間が予約解除時間1406kより小さい場合、残り予約期間は少ない。従って、現在時刻から少しの時間が経過すれば予約は自動的に解除される。このため、制御部211は、図38のフローチャートによる処理を終了する。一方、残り予約期間が予約解除時間1406k以上である場合、予約期間が経過するまで十分な時間がある。この場合、S3806の処理が実行される。
そして、制御部211は、予約解除確認時間が経過したか否かを判定する(S3806)。具体的に制御部211は、ステップS3801で取得した現在時刻が、S3802で複製した予約終了時刻1406fからステップS3802で複製した予約解除確認時間だけ経過した時刻であるか否かを判定する。この判定の結果、予約解除確認時間が経過していない場合、制御部211は、印刷ジョブが画像形成装置100に投入された否かを判定する(S3807)。
この判定の結果、印刷ジョブが画像形成装置100に投入された場合、図38のフローチャートによる処理は終了する。一方、印刷ジョブが画像形成装置100に投入されていない場合、S3806の処理が再び実行される。つまり、制御部211は、予約解除確認時間が経過するか、または、印刷ジョブが画像形成装置100に投入されるまで待機する。そして、制御部211は、S3006において、予約解除確認時間が経過したと判定すると、図39に示す予約解除確認画面3900をUIパネル218に表示させる(S3808)。尚、予約解除確認画面3900は、図39に示す形態に限定されず、図39に示す形態に対して種々の変形および変更が行われたものであってもよい。
次に、制御部211は、予約解除許可ボタン3901および予約解除不許可ボタン3902のうち、何れのボタンの押下を検知したかを判定する。予約解除許可ボタン3901は、予約を解除する場合にユーザによって押下されるボタンである。予約解除不許可ボタン3902は、予約を解除しない場合にユーザによって押下されるボタンである。予約解除不許可ボタン3902がユーザによって押下された場合、まだ給紙段が当該ユーザによって使用される可能性がある。制御部211は、予約解除不許可ボタン3902の押下を検知した場合、図38のフローチャートによる処理を終了する。一方、予約解除許可ボタン3901の押下を検知した場合、制御部211は、給紙段情報1400から該当する予約情報1406を削除して給紙段情報1400を更新する。図40に、予約解除後の予約情報1406の一例を示す。図40では、図36に黒塗りで示す予約情報1406が削除された場合を例示する。図40では、図36に示す給紙段の予約時と比較してuser1の予約情報が削除されていることを例示する。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、画像形成装置100は、予約解除時間が経過すると予約解除確認画面3900をUIパネル218に表示させる。画像形成装置100は、予約解除確認画面3900に対する操作により予約の解除が許可された場合、予約期間の経過前でも当該予約を解除する。従って、予約期間が経過する前に印刷処理が終了した場合に、当該予約の解除し忘れを抑制することができ、ユーザ(予約者)の利便性が向上する。
本実施形態では、画像形成装置100の制御部211が、印刷処理の終了後に予約解除確認通知のための予約解除確認画面3600を表示する場合を例示した。しかしながら、予約解除確認画面3900は、PC200以外の外部装置で表示されてもよい。また、予約解除確認画面3900は、PC200の表示部206に表示されてもよい。その場合は、画像形成装置100と外部装置(例えばPC200)との間において双方向の通信が可能となるようにする。また、制御部211は、予約者の保有する電子メールアドレスへ予約解除確認通知を行ってもよい。このように予約の解除を通知する形態は、本実施形態で説明した形態に限定されず、種々の変形および変更が可能である。また、本実施形態においても、第1~第6実施形態で説明した種々の変形例を採用してもよい。例えば、制御部211は、第1~第6実施形態で説明した予約期間が経過した後に予約を解除するための処理と、本実施形態で説明した予約期間が経過する前に予約を解除するための処理との双方を実行してもよい。また、本実施形態は、第1~第6実施形態の何れの形態と組み合わせてもよい。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態を説明する。第1~第7実施形態では、使用する給紙段をユーザが予約することで、特定の給紙段にセットされている用紙が意図せず他のユーザに使用されることを抑制する場合を例示した。すなわち、第1~第7実施形態では、ログインユーザが画像形成装置100を操作する場合を例示した。これに対し、本実施形態では、ユーザ管理が実施されていない装置でも、特定の種類の印刷ジョブのみに特定の給紙段の使用を許可することで給紙段の排他を行う場合について説明する。すなわち、本実施形態では、ログインユーザでなくても(ログインをしなくても)画像形成装置100において給紙段の使用を予約することができる場合について説明する。このように本実施形態と第1~第7実施形態とは、画像形成装置100において給紙段の使用の予約に関する構成および処理が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、第1~第7実施形態と同一の部分については図1~図40に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、画像形成装置100は、留め置きプリント用のアプリケーション(ソフトウェア)を、ジョブ実行アプリケーション220の1つとして記憶部215に記憶している場合を例示する。画像形成装置100は、ジョブ実行アプリケーション220を印刷ジョブの種類ごとに記憶部215に記憶している。ジョブ実行アプリケーション220には、留め置きプリント用のアプリケーションの他に、例えば、通常印刷用のアプリケーションが含まれる。通常印刷用のアプリケーションは、画像形成装置100がPC200から送信された印刷ジョブを即座に実行する際に使用される。ジョブ実行アプリケーション220に、その他の種類の印刷ジョブを実行するためのアプリケーションが含まれていてもよい。
制御部211は、留め置きプリント用のアプリケーションを起動して実行することにより、留め置きプリントを実行する。留め置きプリントでは、制御部211は、PC200からネットワーク230を介して受信したドキュメントデータを含む印刷ジョブを、一時的に記憶部215に記憶する。その後、制御部211は、UIパネル218を介して入力された印刷指示に基づいて、一時的に記憶部215に記憶された印刷ジョブを実行する。印刷ジョブは、情報漏洩の可能性が低い領域に記憶されるのが好ましい。
留め置きプリントを実現するための方法として、例えば、以下の2つ方法がある。1つ目の方法では、まず、PC200は、パスワードが付加された印刷ジョブを、ネットワーク230を介して画像形成装置100に送信する。画像形成装置100(制御部211)は、UIパネル218を介して入力されたパスワードと、印刷ジョブに付加されたパスワードとが一致する場合に当該印刷ジョブを実行する。このような方法をセキュアプリントと呼ぶ。また、PC200が、パスワード付きの印刷ジョブを暗号化して画像形成装置100に送信し、画像形成装置100が当該印刷ジョブを一時的に記憶する暗号化セキュアプリントと称される方法もある。
2つ目の方法として、画像形成装置100は、印刷ジョブを強制的に留め置く方法がある。このような方法をホールドと呼ぶ。この方法では、印刷ジョブにはパスワードが付加されず、印刷ジョブは、強制的に画像形成装置100で留め置かれる。従って、この方法であっても、留め置きプリントによる印刷ジョブの方が、画像形成装置100に入力されると即時に実行される通常の印刷ジョブよりもセキュリティーを向上させることができる。
制御部211は、留め置きプリントによる印刷ジョブの実行に際し、記憶部215に記憶した印刷ジョブを特定する情報をUIパネル218に一覧表示させる。ユーザは、UIパネル218に一覧表示された印刷ジョブを特定する情報から印刷ジョブを選択して印刷指示を実行する。制御部211は、印刷指示に基づいて、当該印刷ジョブを実行し、ドキュメントデータ(ページデータ)をインタプリタ213に渡す。前述したように制御部211は、印刷ジョブが留め置きプリントによる印刷ジョブである場合、印刷ジョブに付加されたパスワードとUIパネル218を介して入力されたパスワードとが一致する場合に、当該印刷ジョブを実行してもよい。そして、第1実施形態で説明したようにデータ処理が実行され、最終的にプリンタエンジン109で用紙に画像が形成される。印刷ジョブが、留め置きプリントによる印刷ジョブであるか、それとも、通常の印刷ジョブであるかは、例えば、プリンタドライバ207によって選択される。通信部212は、印刷ジョブの受信時に、当該印刷ジョブが、留め置きプリントによる印刷ジョブおよび通常の印刷ジョブどちらの印刷ジョブであるかを判定する。そして、通信部212は、留め置きプリントによる印刷ジョブのデータを制御部211に渡す。また、通信部212は、通常の印刷ジョブのデータを、インタプリタ213に渡す。制御部211は、印刷ジョブの実行時に、通常印刷用のアプリケーションを用いて実行される通常の印刷ジョブと、留め置きプリント用のアプリケーションを用いて実行がされる印刷ジョブと、を印刷ジョブの種類として識別する。
まず、画像形成時の処理の一例は、図3に示したものと同じである。ただし、給紙段の予約処理(S301)、プリンタドライバ処理(S302)、およびプリンタ処理(S303)の内容の一部は、第1~第7実施形態と異なる。
(給紙段の予約処理)
本実施形態における給紙段の予約処理(S301)の一例について説明する。図41は、本実施形態における給紙段の予約処理の一例を説明するフローチャートである。図41を参照しながら、本実施形態における給紙段の予約処理の一例を説明する。図9に示す給紙段の予約処理とは異なり、本実施形態の給紙段の予約処理では、S901~S902におけるユーザ認証処理を必要としない。ただし、本実施形態の給紙段の予約処理でも、S901~S902におけるユーザ認証処理が行われてもよい。
まず、制御部211は、図11に示すホーム画面1101をUIパネル218に表示させる(S4101)。制御部211は、ボタン1105が押下されたことを検知すると、図12に示す各種設定画面1201をUIパネル218に表示させ、ユーザによる様々な設定項目の選択操作を受け付ける。
制御部211は、用紙の設定を行うためのボタン1202の押下を検知したか否かを判定する(S4102)。この判定の結果、用紙の設定を行うためのボタン1202の押下を検知した場合、制御部211は、用紙を設定するための処理を実行する(S4103)。本実施形態では、制御部211は、図42に示す用紙設定画面4201をUIパネル218に表示させる。本実施形態でUIパネル218に表示される用紙設定画面4201は、図13(a)および図13(b)に示す予約ボタン1311を占有開始ボタン4202に変更したものである。
ユーザは、給紙段にセットされている用紙を自身が使用する用紙に変更する。その後、ユーザは、当該給紙段に対する給紙段選択ボタン1302、1303、1304、1305、または1306を押下した後に、用紙種類設定ボタン1307を押下する。第1実施形態で説明したように、給紙段選択ボタン1302、1303、1304、1305、1306は、それぞれ、図1(a)に示した給紙カセット102、103、104、105、手差しトレイ106に対応するボタンであるものとする。
制御部211は、給紙段選択ボタン1302~1306の何れかのボタンが押下された後に、用紙種類設定ボタン1307が押下されると、図15に示す用紙種類設定画面1501をUIパネル218に表示させる。ユーザは、用紙種類設定画面1501を操作して、自身が使用する用紙の用紙種類を設定する。ここでは、ユーザが、給紙カセット102にA3サイズの用紙をセットし、用紙種類としてコート紙を設定した場合を例示する。そして、ここでは、給紙カセット102の使用を、特定の種類の印刷ジョブの一例である留め置きプリントのみに制限する場合を例示する。尚、本実施形態における給紙段の使用の予約を、第1~第7実施形態で説明したユーザ毎の給紙段の使用の予約と区別する意味で、必要に応じて、給紙段の占有と表記するものとする。
制御部211は、給紙カセット102に対応する給紙段選択ボタン1302が押下された状態で、占有開始ボタン4202の押下を検知すると、図43に示す占有開始確認ダイアログ4301をUIパネル218に表示させる(S4104)。占有開始確認ダイアログ4301には、占有の対象となる給紙段を示す情報4302が表示される。さらに、占有開始確認ダイアログ4301には、パスワード入力欄4303が表示される。ユーザは、UIパネル218に付随するテンキー等により、パスワード入力欄4303にパスワードを入力する。制御部211は、OKボタン4304の押下を検知すると、パスワード入力欄4303に入力されているパスワードと、給紙段の使用の占有のためのパスワードと、を比較する(S4104)。給紙段の使用の占有のためのパスワードは、占有開始確認ダイアログ4301とは別の設定画面(不図示)で予め設定されるものであり、記憶部215に記憶されている。給紙段の占有のためのパスワードは、例えば、画像形成装置100の管理者等によって設定される。また、給紙段の占有のためのパスワードは、ログインのためのパスワード(ログイン画面1001のパスワード入力欄1003に入力されるパスワードと比較されるパスワード)とは異なるものとする。ただし、これらのパスワードは同じであってもよい。このようにする場合でも、給紙段の占有のためのパスワードは、ログインのためのパスワードは、別々に管理されているのが好ましい。
S4104の判定の結果、パスワード入力欄4303に入力されているパスワードと、給紙段の使用の占有のためのパスワードとが一致する場合、S4104の処理が実行される。そして、制御部211は、占有開始ボタン4202と共に押下された給紙段選択ボタンに対応する給紙段を、使用が占有される給紙段として有効化して、占有開始確認ダイアログ4301を閉じる(S4104)。一方、これらのパスワードが一致しない場合、制御部211は、パスワード不一致の警告画面(不図示)をUIパネル218に表示させる(S4104)。その後、制御部211は、用紙設定画面4201をUIパネル218に再び表示させる(S4104)。また、制御部211は、占有開始確認ダイアログ4301に表示されているキャンセルボタン4305の押下を検知すると、何も行わずに占有開始確認ダイアログ4301を閉じる(S4104)。
制御部211は、占有開始確認ダイアログ4301に表示されているOKボタン4304またはキャンセルボタン4305の押下を検知すると、図42に示す用紙設定画面4201をUIパネル218に再び表示させる(S4104)。前述したように、パスワード入力欄4303に入力されているパスワードと、予め設定されている給紙段の使用の占有のためのパスワードと、が一致した状態でOKボタン4304が押下された場合、当該給紙段の使用は占有される。
図44は、占有開始確認ダイアログ4301において、給紙段の使用の占有が有効化された場合の用紙設定画面4201の一例を示す図である。用紙設定画面4201における給紙段選択ボタン1302~1306は、図42に示す給紙段選択ボタン1302~1306と同じものである。制御部211は、使用の占有が有効化された給紙段(給紙カセット102)に対応する給紙段選択ボタン1302には、現在この給紙段の使用が占有されていることを示す占有マーク4401を用紙設定画面4201に表示させる(S4104)。また、制御部211は、使用の占有が有効化された後に用紙設定画面4201に表示される占有開始ボタン4202を占有解除ボタン4402に変更する。例えば、制御部211は、給紙段の使用の占有が有効化された後に表示される各種設定画面1201においてボタン1202の押下を検知すると、占有開始ボタン4202ではなく占有解除ボタン4402を含む用紙設定画面4201を表示する。給紙段の使用の占有を解除する手法の一例については後で詳しく説明する。
図41の説明に戻り、S4102の判定の結果、用紙の設定を行うためのボタン1202の押下を検知していない場合、制御部211は、ボタン1102または1104の押下を検知したか否かを判定する(S4105)。ボタン1102は、コピー機能を使用する場合にユーザが押下するボタンである。ボタン1104は、ボックス機能を使用する場合にユーザが押下するボタンである。
この判定の結果、ボタン1102または1104の押下を検知していない場合、制御部211は、ホーム画面1101に対して、ボタン1102または1104以外の操作が行われたものと判定する。そして、制御部211は、当該操作の内容に応じた各種の設定のための処理を実行する(S4108)。一方、ボタン1102または1104の押下を検知した場合、制御部211は、図45に示す給紙段選択画面4501をUIパネル218に表示させる(S4106)。尚、給紙段選択画面4501が表示される前に、コピー機能およびボックス機能で設定することが必要な設定項目の設定選択画面(不図示)がUIパネル218に表示されるようにしてもよい。このようにする場合、当該設定選択画面において給紙段の設定が選択された場合に給紙段選択画面4501が表示されるようにする。
給紙段選択画面4501には、給紙段選択ボタン4502~4506が表示される。給紙段選択ボタン4502~4506のそれぞれには、各給紙段の設定状況が表示される。給紙段選択ボタン4502、4503、4504、4505、4506は、それぞれ、図1(a)に示した給紙カセット102、103、104、105、手差しトレイ106に対応するボタンであるものとする。給紙段選択ボタン4502~4506にも、給紙段選択ボタン1302~1306と同様に、各給紙段の設定状況が表示される。
給紙段の使用の占有が有効化されている場合、制御部211は、給紙段選択画面4501において、給紙段選択ボタン4502~4506のうち、当該給紙段に対応する給紙段選択ボタンに占有マーク4507を表示する(S4106)。占有マーク4507は、図44に示す用紙設定画面4201に表示される占有マーク4401と同様に、給紙段の使用が占有されていることを示すものである。ここでは、給紙カセット102の使用が占有される場合を例示する。従って、給紙カセット102に対応する給紙段選択ボタン4502に占有マーク4507が表示される。使用が占有されている給紙段がない場合、給紙段選択画面4501に占有マーク4507は表示されない。ユーザは、給紙段選択ボタン4502~4506のうち何れか1つのボタンを選択した状態でOKボタン3508を押下する。
制御部211は、ユーザによって選択された給紙段選択ボタンが、使用が占有されている給紙段に対応する給紙段選択ボタンであるか否かを判定する(S4107)。この判定の結果、ユーザによって選択された給紙段選択ボタンが、使用が占有されている給紙段に対応する給紙段選択ボタンでない場合、S4108の処理が実行される。S4108において、制御部211は、給紙段選択画面4501を閉じる。そして、制御部211は、選択された給紙段選択ボタンに対応する給紙段を使用してコピー機能またはボックス機能による処理を実現する(S4108)。
S4107の判定の結果、ユーザによって選択された給紙段選択ボタンが、使用が占有されている給紙段に対応する給紙段選択ボタンである場合、制御部211は、図46に示す占有警告ダイアログ4601をUIパネル218に表示させる(S4109)。占有警告ダイアログ4601には、ユーザが選択しようとした給紙段を特定する情報と、当該給紙段の使用が特定の機能によって占有されているため当該給紙段を選択できないことを示す情報4602と、が表示される。そして、制御部211は、OKボタン4603の押下を検知すると、占有警告ダイアログ4601を閉じる(S4109)。そして、S4106の処理が再び実行される。
次に、S4104で設定される給紙段情報1400の一例を説明する。図47は、本実施形態の給紙段情報1400の一例を示す。給紙段情報400は、例えば、記憶部215に記憶される。
図47に示すように、本実施形態の給紙段情報1400には、図14Aおよび図14Bに示す給紙段情報1400に含まれる用紙確認情報1405および予約情報1406が含まれておらず、占有状況情報1407を含む。占有状況情報1407は、各給紙段における占有状況を示す情報である。制御部211は、図42~図44を参照しながら説明したようにして使用を占有すると判定した給紙段に対する給紙段情報1400の占有状況情報1407をONにすることにより、当該給紙段の使用の占有を有効化する。
制御部211は、占有状況情報1407を参照することによって、給紙段選択画面4501において、給紙段選択ボタン4502~4506に占有マーク4507を表示するか否かを判定する。また、占有状況情報1407は、印刷ジョブの実行時に給紙段にセットされた用紙を使用するか否かを制御部211が判定するためにも使用される。この点については、後で詳しく説明する。
本実施形態では、以上のようにして給紙段の予約処理(図3のS301、図41)が実行される。
(プリンタドライバ処理)
次に、本実施形態におけるプリンタドライバ処理(S302)の一例について説明する。図48は、本実施形態におけるプリンタドライバ処理の一例を説明するフローチャートである。図48を参照しながら、本実施形態におけるプリンタドライバ処理の一例を説明する。
S401~S404の処理は、第1実施形態で図4を参照しながら説明したS401~S404と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。
ステップS404の処理に続いて、制御部201は、ユーザによる操作部205の操作に従って、出力形式を設定する(S4801)。
図49は、本実施形態における印刷設定画面4901の一例を示す図である。本実施形態における印刷設定画面4901は、第1実施形態で説明した図5に示す印刷設定画面501に対し、出力形式設定欄4902が追加されたものである。出力形式設定欄4902には、プリントにおける出力形式が表示される。ユーザは、プリントにおける出力形式として、通常の印刷の他に、セキュアプリント、ボックス、およびホールド等を選択することができる。セキュアプリントでは、ドキュメントデータに紐づけられたパスワードに一致するパスワードが入力されると当該ドキュメントデータの印刷が実行される。ボックスでは、画像形成装置100のボックスにドキュメントデータを記憶することが実行される。ホールドでは、ドキュメントデータを一時的に画像形成装置100に記憶することが実行される。本実施形態では、例えば、出力形式設定欄4902において、セキュアプリントまたはホールドが選択された場合に、留め置きプリントが実行される場合を例示する。
留め置きプリントでは、画像形成装置100にドキュメントデータを記憶しておき、UIパネル218に対するユーザからの指示によって当該ドキュメントデータの印刷が実行される。ユーザは、前述したようにして使用の占有が有効化された給紙段を利用する場合に、出力形式設定欄4902から、出力形式として留め置きプリントを選択する。その後、制御部201は、S406~S408の処理を実行する。S404~S405の処理は、第1実施形態で図4を参照しながら説明したS404~S406と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。
(プリンタ処理)
次に、本実施形態におけるプリンタ処理(S303)の一例について説明する。本実施形態におけるプリンタ処理(S303)でも、第1実施形態で説明したようにページ生成処理(S601)および印刷処理S602がこの順で実行される(図6を参照)。また、本実施形態におけるページ生成処理(S601)は、第1実施形態で図7を参照しながら説明したS701~S704と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。また、本実施形態における印刷処理(S602)のうち給紙判定処理(S803)以外の処理(S801~S802、S804~S809)は、第1実施形態で図8を参照しながら説明した処理と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。本実施形態では、第1実施形態で図18を参照しながら説明した給紙判定処理(S803)が以下のようになる。以下に、本実施形態における給紙判定処理の一例について、図18に示した給紙判定処理との差異を中心に説明する。
図50は、本実施形態における給紙判定処理の一例を説明するフローチャートである。図50のフローチャートを参照しながら、本実施形態における給紙判定処理の一例を説明する。
S1801~S1803の処理は、第1実施形態で図18を参照しながら説明したS1801~S1803と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。
制御部211は、S1803において、S1802で取得した給紙段情報1400を給紙段候補リストとして複製した後、占有状況情報1407に基づいて、占有情報確認処理を実行する(S5001)。
図51は、占有情報確認処理(S5001)の一例を説明するフローチャートである。図51のフローチャートを参照しながら、占有情報確認処理の一例を説明する。
まず、制御部211は、印刷ジョブの種類に関する情報に基づいて、現在実行している印刷ジョブの種類が留め置きプリントであるか否かを判定する(S5101)。印刷ジョブの種類に関する情報は、例えば、図50におけるS1801において他の設定情報と共に取得される。印刷ジョブの種類に関する情報には、例えば、画像形成装置100の記憶部215に記憶されているジョブ実行アプリケーション220(留め置きプリント用のアプリケーション、通常プリント用のアプリケーション等)を特定する情報が含まれる。制御部211は、留め置きプリント用のアプリケーションを特定する情報が印刷ジョブの種類に関する情報に含まれている場合、印刷ジョブの種類が留め置きプリントであると判定する。一方、留め置きプリント用のアプリケーション以外のアプリケーションを特定する情報が印刷ジョブの種類に関する情報に含まれている場合、制御部211は、印刷ジョブの種類が留め置きプリントでないと判定する。留め置きプリント用のアプリケーション以外のアプリケーションは、例えば、通常プリント用のアプリケーションである。
この判定の結果、印刷ジョブの種類が留め置きプリントである場合、図51のフローチャートによる処理は終了する。そして、図50のS1805の処理が実行される。一方、印刷ジョブの種類が留め置きプリントでない場合、制御部211は、何れかの給紙段の使用が占有されているか否かを、占有状況情報1407に基づいて判定する(S5102)。占有状況情報1407は、図50のS1802で取得される給紙段情報1400に含まれる。この判定の結果、何れの給紙段の使用も占有されていない場合、図51のフローチャートによる処理は終了する。そして、図50のS1805の処理が実行される。一方、何れかの給紙段の使用が占有されている場合、制御部211は、占有されていると判定した給紙段の給紙段情報1400を給紙段候補リストから削除する(S5103)。
これにより、何れかの給紙段の占有が有効化されている場合、留め置きプリントによる印刷ジョブのみでしか占有された給紙段を使用することができなくなる。図51に示す占有情報確認処理(S5103)の処理の後、図50のS1805~S1812の処理が実行される。S1805~S1812の処理は、第1実施形態で図18を参照しながら説明したS1805~S1812の処理と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。また、給紙判定処理に続けて実行される用紙確認処理(S804)は、図20のフローチャートにおいて、用紙確認情報1405が常にOFFであるときと同じであるため、用紙確認処理(S804)の詳細な説明を省略する。このようにして、本実施形態におけるプリンタ処理(S303)が実行される。
(占有解除)
次に、本実施形態において、給紙段の使用の占有を解除する際の処理の一例について説明する。ユーザは、一時的に高価な用紙を給紙段にセットし、当該給紙段の使用を占有して画像形成装置100に印刷を実行させた後、元の用紙を当該給紙段に戻して、給紙段の使用の占有を解除するための操作を実行する。給紙段の占有の解除は、図44に示す用紙設定画面4201から行われる。制御部211は、図44に示す用紙設定画面4201において、現在使用が占有されている給紙段に対応する給紙段選択ボタンが選択された状態で、占有解除ボタン4402の押下を検知すると、占有解除確認ダイアログ5201をUIパネル218に表示させる。図52は、占有解除確認ダイアログ5201の一例を示す図である。
制御部211は、占有解除確認ダイアログ5201を表示させる前に、パスワードの入力を促すパスワード入力画面(不図示)をUIパネル218に表示させてもよい。このようにする場合、制御部211は、このパスワード入力画面に入力されたパスワードと、予め設定されている給紙段の使用の占有のためのパスワードと、が一致する場合に、占有解除確認ダイアログ5201をUIパネル218に表示させる。予め設定されている給紙段の使用の占有のためのパスワードは、パスワード入力欄4303に入力されるパスワードと比較されるパスワードと同じである。このようにすれば、給紙段の使用を占有させたユーザのみが、当該占有を解除させることができる。
占有解除確認ダイアログ5201には、占有を解除する給紙段の情報5202が表示される。制御部211は、占有解除確認ダイアログ5201においてOKボタン5203の押下を検知すると、該当する給紙段の占有状況情報1407をOFFに変更し、占有解除確認ダイアログ5201を閉じる。一方、制御部211は、キャンセルボタン5204の押下を検知すると、何もせずに占有解除確認ダイアログ5201を閉じる。
(まとめ)
第1~第7実施形態のようにログインによってユーザを管理する画像形成装置100とは異なり、ログインによってユーザを管理しない画像形成装置100では、ユーザ毎の給紙段の使用の予約を識別することが容易ではない。従って、画像形成装置100は、予約による用紙の使用の許否をユーザ毎に判断することができない。よって、特殊な用紙を給紙段にセットしたユーザ以外のユーザによって特殊な用紙が誤使用される虞がある。
そこで、本実施形態では、画像形成装置100は、ログインのためのパスワードと異なるパスワードではなく、給紙段の使用の占有のためのパスワードを予め記憶しておく。画像形成装置100は、画像形成装置100に入力されたパスワードが予め記憶されたパスワードと一致する場合、特定の種類の印刷ジョブの一例である貯め置きプリントにおいて使用される給紙段の占有を実行する。従って、ユーザ管理を行っていない画像形成装置100においても、画像形成装置100本体からの印刷指示により実行される特定の種類の印刷ジョブに対してのみ特定の給紙段だけを占有して使用することができる。よって、例えば、PC200(プリンタドライバ207)等からネットワーク230を介して印刷指示を実行するユーザに、一時的に給紙段にセットされた高価な用紙を使用されてしまうことを抑制することができ、ユーザの利便性が向上する。
本実施形態においても、第1~第7実施形態で説明した種々の変形例を採用してもよい。また、給紙段情報(占有状況情報)の管理は、画像形成装置100で実行されても、画像形成装置100の外部で実行されてもよい。
[第9実施形態]
次に、第9実施形態を説明する。第8実施形態では、使用が占有された給紙段は、特定の種類の印刷ジョブのみで使用される場合を例示した。これに対し本実施形態では、特定の種類の印刷ジョブ以外でも、給紙段の使用の占有を有効化する際に入力された所定のパスワードが再び入力されれば、使用が占有された給紙段を利用することを可能にする。このように本実施形態と第8実施形態とは、給紙段の使用の占有を有効化した後に、特定の種類以外の種類の印刷ジョブを、当該給紙段を使用して実行させるための構成および処理が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、第1~第8実施形態と同一の部分については、図1~図52に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
給紙段の使用の占有を有効化および解除するための処理の一例は第7実施形態で説明した通りである。
まず、使用が占有された給紙段を利用することができるようにするための処理を画像形成装置100で実行する場合について説明する。
図53は、占有警告ダイアログ5301の一例を示す図である。占有警告ダイアログ5301は、制御部211によってUIパネル218に表示される。占有警告ダイアログ5301は、留め置きプリント以外の機能を実行する際にUIパネル218に表示される給紙段選択画面で、使用が占有されている給紙段に対応する給紙段選択ボタンの押下が検知された場合に表示される。当該給紙段選択画面は、例えば、図45に示す給紙段選択画面4501と同じ画面である。
占有警告ダイアログ5301には、ユーザによって選択されようとした給紙段の情報5302が表示される。また、占有警告ダイアログ5301には、現在、特定の種類の印刷ジョブによって当該給紙段の使用が占有されているため当該給紙段を選択できない旨の説明文が表示される。本実施形態では、留め置きプリント以外の機能が実行される際に使用が占有されている給紙段が選択された場合、制御部211は、給紙段占有警告画面5301を表示する。ユーザは、UIパネル218に付随したテンキー等により、給紙段占有警告画面5301のパスワード入力欄5305にパスワードを入力する。制御部211は、OKボタン5303の押下を検知すると、パスワード入力欄5305に入力されているパスワードと、給紙段の使用の占有のためのパスワードとを比較する。給紙段の使用の占有のためのパスワードは、例えば、占有開始確認ダイアログ4301に表示されるパスワード入力欄4303に入力されるパスワードと比較されるパスワードと同じである。
制御部211は、これらのパスワードが一致すると判定すると、該当する給紙段を選択給紙段に設定して、占有警告ダイアログ5301を閉じる。そして、制御部211は、パスワード入力欄5305に入力されたパスワードの情報を給紙段占有情報として、印刷ジョブの設定情報に付加する。一方、これらのパスワードが一致しない場合、制御部211は、パスワード不一致の警告画面(不図示)をUIパネル218に表示させた後、占有警告ダイアログ5301をUIパネル218に再び表示させる。また、制御部211は、キャンセルボタン5304の押下を検知すると、何もせずに給紙段占有警告画面5301を閉じる。これにより、画像形成装置100本体からの印刷指示により実行される特定の種類の印刷ジョブ以外の印刷ジョブを実行する際に、使用が占有されている給紙段が選択された場合は、給紙段の使用の占有のためのパスワードが印刷ジョブの設定情報に付加される。尚、本実施形態では、特定の種類の印刷ジョブの一例は、留め置きプリントによる印刷ジョブである。
次に、使用が占有された給紙段を利用することができるようにするための処理をPC200で実行する場合について説明する。
図54は、占有警告ダイアログ5401の一例を示す図である。占有警告ダイアログ5401は、制御部201によってPC200の表示部206(ディスプレイ)に表示される。占有警告ダイアログ5401は、出力形式設定欄4902において、留め置きプリント以外が選択されており、且つ、給紙段設定欄505において、使用が占有されている給紙段が選択されている場合に表示される。尚、出力形式設定欄4902および給紙段設定欄505は、図49に示す印刷設定画面4901に表示されるものである。制御部201(プリンタドライバ207)は、通信インターフェース204およびネットワーク230を介して、画像形成装置100より、図47に示す給紙段情報1400を予め取得しておく。制御部201(プリンタドライバ207)は、この給紙段情報1400に含まれる占有状況情報1407に基づいて、画像形成装置100においてどの給紙段の使用が占有されているかを判定する。
占有警告ダイアログ5401には、印刷設定画面4901の給紙段設定欄505で選択された給紙段の情報5402が表示される。また、占有警告ダイアログ5401には、この給紙段の使用が現在占有されていることを示すメッセージが表示される。また、占有警告ダイアログ5401には、図53に示す占有警告ダイアログ5301と同様に、パスワード入力欄5403が表示される。ユーザは、操作部205により、パスワード入力欄5403に、給紙段の使用の占有のためのパスワードを入力する。制御部201は、OKボタン5404の押下を検知すると、パスワード入力欄5403に入力されたパスワードを給紙段占有情報として印刷ジョブの設定情報に付加して、給紙段占有警告ダイアログ5401を閉じる。これにより、PC200から出力される、特定の種類の印刷ジョブ以外の印刷ジョブが実行される際に、使用が占有されている給紙段が選択された場合は、給紙段の使用の占有のためのパスワードが印刷ジョブの設定情報に付加される。尚、本実施形態では、特定の種類の印刷ジョブの一例は、留め置きプリントによる印刷ジョブである。また、制御部201は、キャンセルボタン5405の押下を検知すると、何もせずに警告ダイアログ5401を閉じる。
図55は、本実施形態における占有情報確認処理の一例を説明するフローチャートである。図55のフローチャートは、図50の給紙判定処理におけるS5001の処理に相当する。図55のフローチャートを参照しながら、本実施形態における占有情報確認処理の一例を説明する。
S5101~S5102の処理は、第7実施形態で図51を参照しながら説明したS5101~S5102と同じであるため、これらの処理の詳細な説明を省略する。
制御部211は、S5102において、何れかの給紙段の使用が占有されていると判定した場合、現在実行している印刷ジョブの設定情報に、給紙段占有情報としてのパスワードが付加されているか否かを判定する(S5501)。このパスワードは、画像形成装置100およびPC200のうちの少なくとも何れか一方で、占有警告ダイアログ5301、5401に対して入力されるものである。
この判定の結果、印刷ジョブの設定情報にパスワードが付加されていない場合、S5502の処理は省略され、後述するS5503の処理が実行される。一方、印刷ジョブの設定情報にパスワードが付加されている場合、制御部211は、当該パスワードが、予め設定されている給紙段の使用の占有のためのパスワードと一致するか否かを判定する(S5502)。
この判定の結果、これらのパスワードが一致する場合には、図55のフローチャートによる処理は終了する。一方、これらのパスワードが一致していない場合、制御部211は、使用が占有されている給紙段の給紙段情報1400を給紙段候補リストから削除する(S5503)。その後、この一連の処理を終了する。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、画像形成装置100およびPC200は、特定の種類の印刷ジョブに対して特定の給紙段の使用が占有されているときに、給紙段の使用の占有のためのパスワードが入力されると、当該給紙段の使用を許可する。従って、特定の種類の印刷ジョブ(例えば、留め置きプリントによる印刷ジョブ)以外の印刷ジョブにおいても、使用が占有されている給紙段を使用することができ、ユーザの利便性が向上する。例えば、給紙段の使用を占有させたユーザが、特定の種類の印刷ジョブ以外の印刷ジョブを、一時的に当該給紙段を使用して実行させたいが、他のユーザには、当該給紙段にセットされている高価な用紙を使用させたくない場合がある。本実施形態では、このような場合でも、パスワードによって給紙段の使用の許否のための制御を容易に実現することができる。
尚、本実施形態においても、第1~第8実施形態で説明した種々の変形例を採用してもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:画像形成装置、102~105:給紙カセット、211:制御部、218:UIパネル、200:PC

Claims (29)

  1. 画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を有する画像形成システムであって、
    前記シート保持部の使用を予約する予約手段と、
    前記シート保持部の使用の予約を解除するためのGUI(Graphical User Interface)を表示装置に表示させる制御を実行する表示制御手段と、
    前記予約手段により予約された前記予約を解除する予約解除手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記画像形成装置のユーザに関する情報を取得する取得手段を更に有し、
    前記表示制御手段は、予め設定されたユーザに関する情報が前記取得手段により取得された後に、前記GUIの表示または前記GUIに対する操作の受け付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記表示制御手段は、前記シート保持部の使用の予約が解除されていない場合に、当該シート保持部の確認を促すための確認情報を表示装置に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
  4. 前記予約において、当該予約の予約期間が指定され、
    前記表示制御手段は、前記シート保持部の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過した後に、当該シート保持部の確認を促すための確認情報を表示装置に表示させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記表示制御手段は、前記シート保持部の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過した後、当該シート保持部で保持されているシートに画像を形成するための処理が開始される前に、当該シート保持部の確認を促すための確認情報を表示装置に表示させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記シート保持部の状態の変化を検知する検知手段を更に有し、
    前記表示制御手段は、前記シート保持部の確認を促すための確認情報を表示装置に表示させた後に、当該シート保持部の状態が変化したことが検知された場合に、当該シート保持部の確認を促すための確認情報を表示の対象から除くための処理を実行することを特徴とする請求項3~5の何れか1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記確認情報を表示装置に表示させるか否かをユーザからの指示に基づいて設定する表示要否設定手段を更に有することを特徴とする請求項3~6の何れか1項に記載の画像形成システム。
  8. 前記予約において、当該予約の予約期間が指定され、
    前記シート保持部の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過すると、当該予約を自動的に延長する延長手段を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
  9. 前記予約を自動的に延長するか否かをユーザからの指示に基づいて設定する延長要否設定手段を更に有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記画像形成装置のユーザに関する情報を取得する取得手段と、
    前記シート保持部の状態の変化を検知する検知手段と、を更に有し、
    前記予約において、当該予約の予約者が指定され、
    前記表示制御手段は、前記シート保持部の使用の予約において指定された前記予約者と異なるユーザに関する情報が前記取得手段により取得され、且つ、当該シート保持部の状態の変化が検知され、且つ、当該予約が解除されていない場合に、当該シート保持部の確認を促すための確認情報を表示装置に表示させることを特徴とする請求項1~9の何れか1項に記載の画像形成システム。
  11. 前記画像形成装置のユーザに関する情報を取得する取得手段を更に有し、
    前記予約において、当該予約の予約者が指定され、
    前記表示制御手段は、前記ユーザに関する情報として前記シート保持部の使用の予約において指定された前記予約者に関する情報が前記取得手段により取得された場合に、当該シート保持部の確認を促すための確認情報を表示装置に表示させることを特徴とする請求項1~10の何れか1項に記載の画像形成システム。
  12. 前記予約において、当該予約の予約期間が指定され、
    前記表示制御手段は、前記シート保持部の使用の予約の予約期間において、当該シート保持部で保持されたシートに画像が形成された場合に、当該シート保持部についての確認を促す確認情報を表示装置に表示させることを特徴とする請求項1~11の何れか1項に記載の画像形成システム。
  13. 前記予約において、当該予約の予約期間が指定され、
    前記表示制御手段は、前記シート保持部の使用の予約の予約期間において、当該シート保持部で保持されたシートに画像が形成された場合に、前記シート保持部の使用の予約を解除するためのGUIを表示装置に表示させることを特徴とする請求項1~11の何れか1項に記載の画像形成システム。
  14. 前記表示制御手段は、前記シート保持部の使用の予約の予約期間の残り時間に応じて、前記シート保持部の使用の予約を解除するためのGUIを表示装置に表示させるか否かを決定することを特徴とする請求項13に記載の画像形成システム。
  15. 前記表示制御手段は、前記使用の予約がなされた前記シート保持部に保持されたシートに画像が形成されてから予め設定された時間が経過した場合に、前記シート保持部の使用の予約を解除するためのGUIを表示装置に表示させることを特徴とする請求項13または14に記載の画像形成システム。
  16. 前記画像形成装置を操作できるユーザは、前記画像形成装置にログインしたユーザであることを特徴とする請求項1~15の何れか1項に記載の画像形成システム。
  17. 前記予約手段は、予め設定された種類の画像形成ジョブを実行する場合に限定して、前記シート保持部の使用を予約することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
  18. 前記画像形成装置にログインするための情報と異なる情報を取得する取得手段を更に有し、
    前記取得手段は、前記シート保持部の使用が予約される際に、前記画像形成装置にログインするための情報と異なる情報を取得し、
    前記予約手段は、前記シート保持部の使用が予約される際に前記取得手段により取得された情報が、予め設定された情報と一致する場合に、予め設定された種類の画像形成ジョブを実行する場合に限定して、前記シート保持部の使用を予約することを特徴とする請求項17に記載の画像形成システム。
  19. 前記予め設定された種類の画像形成ジョブと異なる画像形成ジョブであって、前記使用の予約がなされた前記シート保持部に保持されたシートに画像を形成するための画像形成ジョブの実行を許可する許可手段を更に有し、
    前記取得手段は、前記画像形成ジョブが実行される際に、前記画像形成装置にログインするための情報と異なる情報を取得し、
    前記許可手段は、前記画像形成ジョブが実行される際に前記取得手段により取得された情報が、予め設定された情報と一致する場合に、当該画像形成ジョブの実行を許可することを特徴とする請求項18に記載の画像形成システム。
  20. 前記画像形成ジョブの種類は、前記画像形成装置で画像を形成するために使用されるアプリケーションに応じて定まることを特徴とする請求項17~19の何れか1項に記載の画像形成システム。
  21. 前記予め設定された種類の画像形成ジョブは、前記画像形成装置の外部から前記画像形成装置に入力されて一時的に記憶された後に画像の形成の指示があると実行される画像形成ジョブを含むことを特徴とする請求項17~20の何れか1項に記載の画像形成システム。
  22. 画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を有する画像形成システムであって、
    前記シート保持部の使用の予約を、予約期間を指定して実行する予約手段と、
    前記予約手段により予約された前記予約を解除する予約解除手段と、
    前記シート保持部の使用の予約が解除されていない場合に、当該シート保持部の確認を促すための確認情報を表示装置に表示させる制御を実行する表示制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  23. 画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を有する画像形成システムであって、
    前記シート保持部の使用の予約を、予約期間を指定して実行する予約手段と、
    前記シート保持部の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過すると、当該予約を自動的に延長する延長手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  24. 画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を有する画像形成システムであって、
    前記シート保持部の使用をユーザからの指示に基づいて予約する予約手段を有し、
    前記予約手段は、予め設定された種類の画像形成ジョブを実行する場合に限定して、前記シート保持部の使用を予約することを特徴とする画像形成システム。
  25. 画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を用いて実行される処理方法であって、
    前記シート保持部の使用を予約する予約工程と、
    前記シート保持部の使用の予約を解除するためのGUI(Graphical User Interface)を表示装置に表示させる制御を実行する表示制御工程と、
    前記予約工程により予約された前記予約を解除する予約解除工程と、
    を有することを特徴とする処理方法。
  26. 画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を用いて実行される処理方法であって、
    前記シート保持部の使用の予約を、予約期間を指定して実行する予約工程と、
    前記予約工程により予約された前記予約を解除する予約解除工程と、
    前記シート保持部の使用の予約が解除されていない場合に、当該シート保持部の確認を促すための確認情報を表示装置に表示させる制御を実行する表示制御工程と、
    を有することを特徴とする処理方法。
  27. 画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を用いて実行される処理方法であって、
    前記シート保持部の使用の予約を、予約期間を指定して実行する予約工程と、
    前記シート保持部の使用の予約が解除されずに当該予約の予約期間が経過すると、当該予約を自動的に延長する延長工程と、
    を有することを特徴とする処理方法。
  28. 画像の形成のために搬送されるシートが保持される少なくとも1つのシート保持部を備える画像形成装置を用いて実行される処理方法であって、
    前記シート保持部の使用をユーザからの指示に基づいて予約する予約工程と、
    を有し、
    前記予約工程は、予め設定された種類の画像形成ジョブを実行する場合に限定して、前記シート保持部の使用を予約することを特徴とする処理方法。
  29. 請求項1~24の何れか1項に記載の画像形成システムの各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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