JP2023047167A - 鞍乗り型車両のフレーム構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘッドパイプ(18)に対し後方に延出する左右一対のメインフレーム(31A、31B)と、前記メインフレーム(31A、31B)の後方で前後に延びる左右一対のリアフレーム(20A、20B)とを備える鞍乗り型車両(10)の車体フレーム構造において、一方の前記メインフレーム(31A)から上方に延出する板状の第1ガセット(35A)と、他方の前記メインフレーム(31B)から上方に延出する板状の第2ガセット(35B)とが設けられ、一方の前記リアフレーム(20A)は前記第1ガセット(35A)に接続され、他方の前記リアフレーム(20B)は、前記第2ガセット(35B)に接続されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、メインフレームとリアフレームの接続部周辺のスペース拡大を実現し、車体フレームに作用する応力を効率良く分散することを目的とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
メインフレーム31は、後ろ下がりに配置され、燃料タンク29の後端部真下あたりの屈曲点Aにおいて、ほぼ垂直に下方に屈曲する。
フロントフレーム19は、前輪13の後方でヘッドパイプ18から下方に延びるダウンフレーム30を有する。ダウンフレーム30とメインフレーム31の間には、パワーユニット12(図1参照。)が配置される。
ロアフレーム32はサブフレーム34に接続される。サブフレーム34は車両の後ろ斜め上方に直線的に延び、屈曲点Bで屈曲してリアフレーム20に接続される。
リアフレーム20とサブフレーム34とフロントフレーム19との間には、略三角形状のスペースSが形成される。
略三角形状のスペースSには、図1に示すように、バッテリー37とABSモジュレーター38とが配設される。
リアフレーム20は、右方(一方)のリアフレーム20Aと、左方(他方)のリアフレーム20Bとを有する。符号RHは車体右方を示す。
右方のメインフレーム31Aは、後述する板状の第1ガセット35Aを介し、右方のリアフレーム20Aに接続される。左方のメインフレーム31Bは、板状の第2ガセット35Bを介して、左方のリアフレーム20Bに接続される。
クロスメンバー42はパイプ部材である。クロスメンバー42の中央部上側には、車両の後方に突出する燃料タンク取付け部44が取り付けられる。燃料タンク29は、図2に示すように、上方から燃料タンク取付け部44に取り付けられ、車体フレーム11によって支持される。
第1ガセット35A、第2ガセット35Bは、側面視で略台形状である。
第1ガセット35Aは、右方のメインフレーム31Aにおける屈曲点A(図2参照。)の近傍から後ろ斜め上方に延出する。
第1ガセット35Aは、板状の外側部材39aと、外側部材39aに対し車幅方向内側に位置する板状の内側部材39bとを結合させて中空の板状に形成される。
右方のリアフレーム20Aは、第1ガセット35Aを構成する外側部材39aと内側部材39bとの間に挟まれて固定される。
第1ガセット35Aの下端部には、右方のメインフレーム31Aが接続される。右方のメインフレーム31Aは、第1ガセット35Aを構成する外側部材39aと内側部材39bとの間に挟まれて固定される。
第2ガセット35Bは、板状の外側部材41aと、外側部材41aに対し車幅方向内側に位置する板状の内側部材41bとを結合させて中空の板状に形成される。
左方のリアフレーム20Bは、第2ガセット35Bを構成する外側部材41aと内側部材41bとの間に挟まれて固定される。
第2ガセット35Bの下端部には、左方のメインフレーム31Bが接続される。左方のメインフレーム31Bは、第2ガセット35Bを構成する外側部材41aと内側部材41bとの間に挟まれて固定される。
第1ガセット35Aも、同様に上辺部51がリアフレーム20に沿い、下辺部53がメインフレーム31に沿っている。
ガセット35の形状は略台形状に限定されない。
リアフレーム20A、20Bは、直線状に延びている。
この構成によれば、交点C1と第1ガセット35Aとの間、交点C2と第2ガセット35Bとの間に、スペースが確保される。すなわち、メインフレーム31の上側に、スペースを確保することができる。
このためレイアウトの自由度が上がり、確保したスペースに燃料ポンプ33等の車載装置を配置することが可能になる。
また、ガセット35A、35Bは、外側部材39a、41aと内側部材39b、41bとを組み合わせて構成され、形状の自由度が大きい。このような構成によれば、車体フレーム11に作用する応力を効率よく分散できる。そのためフレーム剛性の最適化がし易いという効果を奏し得る。
このような構成によれば、クロスメンバー42自体が車体フレーム11の一部なので、燃料タンク29をより強固に取り付けることができる。
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
このような構成によれば、車体フレームに作用する応力を効率よく分散できる。そのためフレーム剛性の最適化がし易いという効果を奏し得る。
20 リアフレーム
20A 右方のリアフレーム
20B 左方のリアフレーム
29 燃料タンク
31 メインフレーム
31A 右方のメインフレーム
31B 左方のメインフレーム
35A 第1ガセット
35B 第2ガセット
39a 外側部材
39b 内側部材
41a 外側部材
41b 内側部材
42 クロスメンバー
44 燃料タンク取付け部
C1 交点
C2 交点
L1 第1延長線
L2 第2延長線
Claims (10)
- ヘッドパイプ(18)に対し後方に延出する左右一対のメインフレーム(31)と、前記メインフレーム(31)の後方で前後に延びる左右一対のリアフレーム(20)とを備える鞍乗り型車両の車体フレーム構造において、
一方の前記メインフレーム(31A)から上方に延出する板状の第1ガセット(35A)と、他方の前記メインフレーム(31B)から上方に延出する板状の第2ガセット(35B)とが設けられ、
一方の前記リアフレーム(20A)は前記第1ガセット(35A)に接続され、他方の前記リアフレーム(20B)は、前記第2ガセット(35B)に接続されることを特徴とする鞍乗り型車両の車体フレーム構造。 - 一方の前記リアフレーム(20A)は前記第1ガセット(35A)の上端部に接続され、他方の前記リアフレーム(20B)は前記第2ガセット(35B)の上端部に接続されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
- 前記第1ガセット(35A)と前記第2ガセット(35B)とを車幅方向に繋ぐクロスメンバー(42)を有することを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
- 前記クロスメンバー(42)はパイプ部材であることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
- 前記クロスメンバー(42)には、燃料タンク(29)が取り付けられる燃料タンク取付け部(44)が設けられることを特徴とする請求項3または4記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
- 前記燃料タンク取付け部(44)は、前記クロスメンバー(42)から後方に突出していることを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
- 前記第1ガセット(35A)は、一方の前記リアフレーム(20A)を仮想的に前方に延長する第1延長線(L1)と一方の前記メインフレーム(31A)との交点(C1)よりも後方に配置され、
前記第2ガセット(35B)は、他方の前記リアフレーム(20B)を仮想的に前方に延長する第2延長線(L2)と他方の前記メインフレーム(31B)との交点(C2)よりも後方に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。 - 前記第1ガセット(35A)及び前記第2ガセット(35B)は、板状の外側部材(39a、41a)と、前記外側部材(39a、41a)に対し車幅方向内側に位置する板状の内側部材(39b、41b)とを結合させて中空の板状にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
- 前記リアフレームは、前記外側部材(39a、41a)と前記内側部材(39b、41b)との間に挟まれて固定されていることを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
- 前記メインフレーム(31A、31B)は、前記外側部材(39a、41a)と前記内側部材(39b、41b)との間に挟まれて固定されていることを特徴とする請求項8または9記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
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