JP2023046110A - 口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、歯垢除去効果に優れる口腔用組成物に関する。【解決手段】次の成分(A)、及び(B):(A)炭素数10以上22以下の炭化水素基を有する不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル 0.0005質量%以上4質量%以下(B)カルボキシ基を有する有機酸又はその塩を含有し、成分(B)の含有量と成分(A)の含有量とのモル比((B)mol/(A)mol)が0.4以上27以下である口腔用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、口腔用組成物に関する。
従来より、脂肪酸エステルや有機酸は、練歯磨剤や洗口液等の口腔用組成物において、所望の作用をもたらし得る成分として用いられている。
例えば、特許文献1には、炭素数6~9の飽和分岐二価アルコールとネオペンタン酸とのジエステルからなる化粧料又は皮膚外用剤が開示されている。
また、特許文献2には、無機酸及び/又は有機酸、フッ素イオン供給化合物及びアニオン界面活性剤を含有し、さらにポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等を併用することによって、収斂感や渋味が口中に残らず、使用感に優れる口腔用組成物が開示されている。
特開2005-206573号公報 特開2004-224778号公報
こうしたなか、本発明者により、特定の脂肪酸エステルと特定の有機酸とを併用すれば、口腔内において優れた歯垢除去効果を発揮し得ることが新たに判明した。一方、上記特許文献1~2のいずれにおいても、口腔内において歯垢を除去することについては何らの検討もなされておらず、歯垢除去効果を高めるにあたり、未だ改善の余地がある。
すなわち、本発明は、歯垢除去効果に優れる口腔用組成物に関する。
本発明者は、鋭意検討を行ったところ、特定の不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステルを特定量で含有させるとともに、特定の有機酸又はその塩を含有させ、かつこれらのモル比を特定の範囲に制御することにより、歯垢除去効果を飛躍的に高めることのできる口腔用組成物が得られることを見出した。
したがって、本発明は、次の成分(A)、及び(B):
(A)炭素数10以上22以下の炭化水素基を有する不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル 0.0005質量%以上4質量%以下
(B)カルボキシ基を有する有機酸又はその塩
を含有し、成分(B)の含有量と成分(A)の含有量とのモル比((B)mol/(A)mol)が0.4以上27以下である口腔用組成物を提供するものである。
本発明の口腔用組成物は、歯面に堅固に固着した歯垢を除去する効果を飛躍的に高めることができる。また、本発明の口腔用組成物は、良好な保存安定性も有している。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の口腔用組成物は、成分(A)として、炭素数10以上22以下の炭化水素基を有する不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステルを0.0005質量%以上4質量%以下含有する。かかる成分(A)は、特定の不飽和脂肪酸と多価アルコールとから形成されてなるエステルであり、歯垢に対する親和性が高いことから、後述する成分(B)と併用することで飛躍的に優れた歯垢除去効果を発揮することができる。
成分(A)のエステルを形成する不飽和脂肪酸が有する炭化水素基の炭素数は、歯垢に対する親和性を高め、歯垢除去効果の向上を図る観点から、10以上であって、好ましくは12以上であり、より好ましくは14以上であり、さらに好ましくは16以上であり、よりさらに好ましくは18以上であり、良好な保存安定性を確保する観点から、22以下であって、好ましくは20以下である。かかる炭化水素基としては、具体的には、例えば、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、歯垢除去効果を有効に高める観点から、オレイン酸、パルミトレイン酸、及びリノール酸から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、オレイン酸がより好ましい。
成分(A)のエステルを形成する多価アルコールとしては、歯垢除去効果の向上を図る観点から、水酸基を1~4個、好ましくは2~3個有する直鎖状又は環状の多価アルコールが挙げられる。具体的には、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビタン、ソルビトール、及びペンタエリスリトールから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン及びソルビタンから選択される1種又は2種以上が好ましく、グリセリン、ソルビタンから選択される1種又は2種がより好ましい。
成分(A)としては、具体的には、例えば、グリセリンモノオレエート、グリセリンモノリノレアート、グリセリントリリノレアート、グリセリントリリノレナート、ポリグリセリルオレエート、ポリエチレングリコールオレエート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノリノレアート、ソルビタンセスキオレエート、プロピレングリコールモノオレエート、及びポリエチレングリコールモノオレエートから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。なかでも、後述する成分(B)との相互作用により優れた歯垢除去効果を発揮させる観点から、モノエステル、ジエステル、及びこれらの混合物から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、グリセリンモノオレエート、ソルビタンモノオレエート、及びソルビタンセスキオレエートから選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、グリセリンモノオレエートがよりさらに好ましい。
成分(A)の含有量は、歯面に固着した歯垢を効果的に除去する観点から、本発明の口腔用組成物中に、0.0005質量%以上であって、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、さらに好ましくは0.05質量%以上である。また、成分(A)の含有量は、優れた歯垢除去効果を発揮しつつ、良好な保存安定性を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、4質量%以下であって、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.8質量%以下である。そして、成分(A)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、0.0005質量%以上4質量%以下であって、好ましくは0.001~3質量%であり、より好ましくは0.01~1質量%であり、さらに好ましくは0.05~0.8質量%である。
より具体的には、本発明の口腔用組成物が洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、成分(A)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.0005質量%以上であり、より好ましくは0.001質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは0.8質量%以下であり、よりさらに好ましくは0.6質量%以下であり、よりさらに好ましくは0.2質量%以下であり、よりさらに好ましくは0.1質量%以下であり、よりさらに好ましくは0.08質量%以下である。
また、本発明の口腔用組成物が洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、成分(A)の含有量は、同様の観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.05mmol/L以上であり、より好ましくは0.5mmol/L以上であり、さらに好ましくは1mmol/L以上であり、好ましくは100mmol/L以下であり、より好ましくは50mmol/L以下であり、さらに好ましくは30mmol/L以下であり、よりさらに好ましくは10mmol/L以下である。
さらに、本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の固体口腔用組成物(固体歯磨組成物)である場合、成分(A)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。
本発明の口腔用組成物は、成分(B)として、カルボキシ基を有する有機酸又はその塩を含有する。かかる成分(B)を含有することにより、成分(A)によりもたらされる歯垢に対する高い親和性に加えて、歯面近傍のカルシウムイオンとの相互作用によって歯垢除去効果を相乗的に高めることができる。
成分(B)としては、具体的には、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、L-アスパラギン酸、グルタミン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、歯垢除去効果を有効に高める観点から、カルボキシ基を2個以上有する有機酸又はその塩が好ましい。具体的には、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、L-アスパラギン酸、グルタミン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、L-アスパラギン酸、グルタミン酸、リンゴ酸、酒石酸及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、L-アスパラギン酸、グルタミン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。これらの塩としては、カリウム塩又はナトリウム塩が好ましい。
成分(B)の含有量は、歯垢除去効果の発揮を有効に促進する観点から、本発明の口腔用組成物中に、酸換算量で、好ましくは0.005質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.1質量%以上であり、またさらに好ましくは0.25質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、風味、及び保存安定性の観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、さらに好ましくは4質量%以下であり、またさらに好ましくは2質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.005質量%以上10質量%以下であり、より好ましくは0.02~8質量%であり、さらに好ましくは0.05~4質量%であり、よりさらに好ましくは0.1~2質量%であり、またさらに好ましくは0.2~2質量%である。
より具体的には、本発明の口腔用組成物が洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、成分(B)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.005質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.1質量%以上であり、またさらに好ましくは0.2質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、風味、及び保存安定性の観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下であり、よりさらに好ましくは3質量%以下である、またさらに好ましくは1.5質量%以下であり、またさらに好ましくは0.8質量%以下であり、またさらに好ましくは0.5質量%以下である。
また、本発明の口腔用組成物が洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、成分(B)の含有量は、同様の観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.4mmol/L以上であり、より好ましくは0.8mmol/L以上であり、さらに好ましくは4mmol/L以上であり、よりさらに好ましくは8mmol/L以上であり、またさらに好ましくは15mmol/L以上であり、好ましくは750mmol/L以下であり、より好ましくは600mmol/L以下であり、さらに好ましくは350mmol/L以下であり、よりさらに好ましくは200mmol/L以下であり、またさらに好ましくは100mmol/L以下である。
さらに、本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の固体口腔用組成物(固体歯磨組成物)である場合、成分(B)の含有量は、歯垢除去効果の発揮を有効に促進する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.4質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.8質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、風味及び保存安定性の観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは8質量%以下であり、よりさらに好ましくは5質量%以下である。
成分(B)の含有量と成分(A)の含有量とのモル比((B)mol/(A)mol)は、優れた歯垢除去効果を有効に発揮する観点から、0.4以上であって、好ましくは2以上であり、より好ましくは3以上であり、さらに好ましくは6以上であり、よりさらに好ましくは8以上であり、27以下であって、好ましくは22以下であり、より好ましくは18以下であり、さらに好ましくは15以下である。そして、成分(B)の含有量と成分(A)の含有量とのモル比((B)mol/(A)mol)は、0.4以上27以下であって、好ましくは2~22であり、より好ましくは3~18であり、さらに好ましくは6~15であり、よりさらに好ましくは8~15である。
本発明の口腔用組成物は、優れた歯垢除去効果を有効に発揮しつつ、良好な保存安定性を確保する観点から、さらにアニオン界面活性剤(c1)、及び両性界面活性剤(c2)から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤(C)を含有するのが好ましい。
なお、本発明の口腔用組成物における「良好な保存安定性」とは、本発明の口腔用組成物が洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合には、保存後においても含有成分の析出や白濁を防止して透明性の高い液状を保持することを意味し、本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の固体口腔用組成物(固体歯磨組成物)である場合には、保存後においても液分離の発生を有効に抑制して良好な外観を保持することを意味する。
かかる成分(c1)としては、具体的には、ラウリル硫酸塩、ミリスチル硫酸塩等のアルキル硫酸エステル塩;ラウリルリン酸塩等のアルキルリン酸塩;オレフィンの炭素数が14~16のα-オレフィン(C14~C16)スルホン酸塩;N-ラウロイルグルタミン酸塩、N-ミリストイルグルタミン酸塩、N-パルミトイルグルタミン酸塩、N-ココイルグルタミン酸塩、N-ラウロイルサルコシン塩、N-ミリストイルサルコシン塩等のN-アシルアミノ酸塩;N-ラウロイルメチルタウリン塩、N-ミリストイルメチルタウリン塩等のN-メチルアシルタウリン塩;N-ラウロイルタウリン塩、N-ミリストイルタウリン塩等のN-アシルタウリン塩が挙げられる。
これら成分(c1)のなかでも、ラウリル硫酸塩、N-アシルアミノ酸塩、及びオレフィンの炭素数が14~16のα-オレフィン(C14~C16)スルホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ラウリル硫酸塩、及びN-アシルアミノ酸塩から選ばれる1種又は2種がより好ましく、ラウリル硫酸塩がさらに好ましい。
N-アシルアミノ酸、N-アシルタウリン、及びN-アシルサルコシンのアシル基は、飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖を有する脂肪酸を由来としたものが好ましく、炭素数6~22のアシル基であるのが好ましく、炭素数10~20のアシル基であるのがより好ましく、炭素数12~18のアシル基であるのがさらに好ましい。
かかるアシル基としては、カプリロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、及びココイル基から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ラウロイル基、ミリストイル基、及びココイル基から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、ラウロイル基、及びココイル基から選ばれる1種以上がさらに好ましく、ラウロイル基がよりさらに好ましい。
N-アシルアミノ酸を構成するアミノ酸部分は、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシンのいずれであってもよく、D体、L体或いはD体とL体の混合物のいずれであってもよく、L体であるのが好ましい。かかるN-アシルアミノ酸としては、具体的には、N-ラウロイルグルタミン酸、N-ミリストイルグルタミン酸、N-ココイルグルタミン酸、N-ラウロイルアスパラギン酸、N-ミリストイルアスパラギン酸、N-ココイルアスパラギン酸、N-ラウロイルグリシン、N-ミリストイルグリシン、及びN-ココイルグリシンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、N-ラウロイルグルタミン酸、及びN-ミリストイルグルタミン酸から選ばれる1種又は2種がより好ましい。
N-アシルタウリンとしては、ココイルメチルタウリン、N-カプロイルメチルタウリン、N-ラウロイルタウリン、N-ラウロイルメチルタウリン、N-ミリストイルメチルタウリン、N-パルミトイルメチルタウリン、N-ステアロイルメチルタウリン、及びN-オレオイルメチルタウリンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、N-ラウロイルメチルタウリン、及びN-ミリストイルメチルタウリンから選ばれる1種又は2種がより好ましい。
N-アシルサルコシンとしては、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムから選ばれる1種又は2種がより好ましい。
成分(c2)の両性界面活性剤としては、具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインやステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン;2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチル-N-イミダゾリウムベタインやN-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のイミダゾリニウムベタイン;ラウリルベタインやステアリルベタイン等のアルキルベタイン;ラウリルスルホベタインやラウリルヒドロキシスルホベタイン等のアルキルスルホベタイン;ラウリン酸アミドプロピルベタインやヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアミドアルキルベタイン;N-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等のイミダゾリンベタイン等が挙げられる。
これら成分(c2)のなかでも、酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン、及びアミドアルキルベタインから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアミドアルキルベタインがより好ましい。
成分(c1)及び成分(c2)の合計含有量、すなわち成分(C)の含有量は、良好な保存安定性を有効に確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.25質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.3質量%以上であり、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1.8質量%以下であり、さらに好ましくは1.5質量%以下であり、よりさらに好ましくは1質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.1~2質量%以下であり、より好ましくは0.2~1.8質量%であり、さらに好ましくは0.25~1.5質量%であり、よりさらに好ましくは0.3~1質量%である。
成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(A))は、優れた歯垢除去効果を有効に発揮しつつ、良好な保存安定性を確保する観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.5以上であり、さらに好ましくは1以上であり、好ましくは150以下であり、より好ましくは50以下であり、さらに好ましくは20以下である。
本発明の口腔用組成物は、良好な保形性を保持しつつ、各成分を良好に分散又は溶解させて口腔内で良好に拡散させることができる観点から、さらに水を含有するのが好ましい。本発明における水とは、口腔用組成物に配合した精製水等だけでなく、例えば処方する際に用いる70%ソルビトール液(水溶液)のように、配合した各成分に含まれる水分をも含む、口腔用組成物中に含まれる全水分を意味する。
具体的には、本発明の口腔用組成物が洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、かかる水の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上であり、好ましくは99.9質量%以下であり、より好ましくは99.5質量%以下であり、さらに好ましくは99質量%以下であり、よりさらに好ましくは98質量%以下であり、またさらに好ましくは98質量%未満である。また、本発明の口腔用組成物が洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、かかる水の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは50~99.9質量%であり、より好ましくは50~99.5質量%であり、さらに好ましくは50~99質量%であり、よりさらに好ましくは70~98質量%であり、またさらに好ましくは80質量%以上98質量%未満である。
さらに、本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の固体口腔用組成物(固体歯磨組成物)である場合、かかる水の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、好ましくは60質量%以下であり、より好ましくは55質量%以下である。また、本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の固体口腔用組成物(固体歯磨組成物)である場合、かかる水の含有量は、好ましくは5~60質量%であり、より好ましくは10~55質量%である。
本発明の口腔用組成物の水分量は、配合した水分量及び配合した成分中の水分量から計算によって算出することもできるが、例えばカールフィッシャー水分計で測定することができる。カールフィッシャー水分計としては、例えば、微量水分測定装置(平沼産業社製)を用いることができる。この装置では、歯磨組成物を5gとり、無水メタノール25gに懸濁させ、この懸濁液0.02gを分取して水分量を測定することができる。
本発明の口腔用組成物は、適度な粘度を有しながら歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させ、優れた歯垢除去効果と歯垢付着抑制効果とをともに充分に発揮させる観点から、さらに粘結剤を含有してもよい。かかる粘結剤としては、具体的には、例えば、カルボキシメチルセルロース又はその塩、ヒドロキシエチルセルロース又はその塩、ヒドロキシプロピルセルロース又はその塩等のセルロース系粘結剤;アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、ペクチン、トラガントガム、アラビアガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム、ポリビニルアルコール、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びメトキシエチレン無水マレイン酸共重合体等セルロース系粘結剤以外の粘結剤から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
かかる粘結剤の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.05~2.0質量%であり、より好ましくは0.1~1.5質量%であり、さらに好ましくは0.15~1.0質量%である。
本発明の口腔用組成物は、適度な粘度を付与し、さらに歯垢除去効果と歯垢付着抑制効果との両立を図る観点から、上記粘結剤とともに、吸油量が200mL/100g以上400mL/100g以下の増粘性シリカを含有してもよい。かかる増粘性シリカの含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは1~15質量%であり、より好ましくは2~10質量%である。
本発明の口腔用組成物は、歯垢除去効果をより一層高める観点から、さらに研磨剤を含有してもよい。研磨剤としては、例えば水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、研磨性シリカ(JIS K5101-13-2にしたがって測定される吸油量が、50~150mL/100g)等が挙げられる。研磨剤は、RDA値(Radioactive Dentine Abrasion values、ISO11609研磨性の試験方法 付随書Aにより測定される値)が20~250のものが一般に用いられる。かかる研磨剤の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは1~20質量%であり、より好ましくは5~15質量%である。
本発明の口腔用組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記成分のほか、例えば、上記成分(A)及び(C)以外の界面活性剤である、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油やショ糖脂肪酸エステル等のノニオン界面活性剤;イソプロピルメチルフェノールや塩化セチルピリジニウム等の殺菌剤;ソルビトール、キシリトール、エリスリトール等の糖アルコール;グリセリン等の湿潤剤;保存剤;フッ化物やその他の薬効剤;顔料;色素;香料等を適宜含有させることができる。
本発明の口腔用組成物の25℃におけるpHは、優れた歯垢除去効果を有効に発揮しつつ、快適な使用感を確保する等の観点から、好ましくは5以上であり、より好ましくは5.2以上であり、さらに好ましくは5.5以上であり、好ましくは10以下であり、より好ましくは9.5以下であり、さらに好ましくは8.5以下であり、よりさらに好ましくは7.5以下である。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の口腔用組成物を開示する。
[1]次の成分(A)、及び(B):
(A)炭素数10以上22以下の炭化水素基を有する不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル 0.0005質量%以上4質量%以下
(B)カルボキシ基を有する有機酸又はその塩
を含有し、成分(B)の含有量と成分(A)の含有量とのモル比((B)mol/(A)mol)が0.4以上27以下である口腔用組成物。
[2]成分(A)のエステルを形成する不飽和脂肪酸が有する炭化水素基の炭素数が、好ましくは12以上であり、より好ましくは14以上であり、さらに好ましくは16以上であり、よりさらに好ましくは18以上であり、好ましくは20以下である上記[1]の口腔用組成物。
[3]成分(A)のエステルを形成する多価アルコールが、好ましくは2~3個有する直鎖状又は環状の多価アルコールであり、好ましくはエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビタン、ソルビトール、及びペンタエリスリトールから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン及びソルビタンから選択される1種又は2種以上であり、さらに好ましくはグリセリン、ソルビタンから選択される1種又は2種である上記[1]又は[2]の口腔用組成物。
[4]成分(A)が、好ましくはグリセリンモノオレエート、グリセリンモノリノレアート、グリセリントリリノレアート、グリセリントリリノレナート、ポリグリセリルオレエート、ポリエチレングリコールオレエート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノリノレアート、ソルビタンセスキオレエート、プロピレングリコールモノオレエート、及びポリエチレングリコールモノオレエートから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはモノエステル、ジエステル、及びこれらの混合物から選ばれる1種又は2種以上であり、さらに好ましくはグリセリンモノオレエート、ソルビタンモノオレエート、及びソルビタンセスキオレエートから選ばれる1種又は2種以上であり、よりさらに好ましくはグリセリンモノオレエートである上記[1]~[3]いずれか1の口腔用組成物。
[5]成分(A)の含有量が、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.8質量%以下である上記[1]~[4]いずれか1の口腔用組成物。
[6]成分(B)が、好ましくはカルボキシ基を2個以上有する有機酸又はその塩であり、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、L-アスパラギン酸、グルタミン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、L-アスパラギン酸、グルタミン酸、リンゴ酸、酒石酸及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、L-アスパラギン酸、グルタミン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上が好ましい上記[1]~[5]いずれか1の口腔用組成物。
[7]成分(B)の含有量が、酸換算量で、好ましくは0.005質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.1質量%以上であり、またさらに好ましくは0.25質量%以上であり、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、さらに好ましくは4質量%以下であり、またさらに好ましくは2質量%以下である上記[1]~[6]いずれか1の口腔用組成物。
[8]成分(B)の含有量と成分(A)の含有量とのモル比((B)mol/(A)mol)が、好ましくは2以上であり、より好ましくは3以上であり、さらに好ましくは6以上であり、よりさらに好ましくは8以上であり、好ましくは22以下であり、より好ましくは18以下であり、さらに好ましくは15以下である上記[1]~[7]いずれか1の口腔用組成物。
[9]さらにアニオン界面活性剤(c1)、及び両性界面活性剤(c2)から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤(C)を含有し、成分(C)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.25質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.3質量%以上であり、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1.8質量%以下であり、さらに好ましくは1.5質量%以下であり、よりさらに好ましくは1質量%以下である上記[1]~[8]いずれか1の口腔用組成物。
[10]成分(c1)が、好ましくはラウリル硫酸塩、N-アシルアミノ酸塩、及びオレフィンの炭素数が14~16のα-オレフィン(C14~C16)スルホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはラウリル硫酸塩、及びN-アシルアミノ酸塩から選ばれる1種又は2種であり、さらに好ましくはラウリル硫酸塩である上記[9]の口腔用組成物。
[11]成分(c2)が、好ましくは酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン、及びアミドアルキルベタインから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアミドアルキルベタインである上記[9]又は[10]の口腔用組成物。
[12]成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(A))が、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.5以上であり、さらに好ましくは1以上であり、好ましくは150以下であり、より好ましくは50以下であり、さらに好ましくは20以下である上記[9]~[11]いずれか1の口腔用組成物。
[13]本発明の口腔用組成物が洗口液や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合における水の含有量が、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上であり、好ましくは99.9質量%以下であり、より好ましくは99.5質量%以下であり、さらに好ましくは99質量%以下であり、よりさらに好ましくは98質量%以下であり、またさらに好ましくは98質量%未満である上記[1]~[12]いずれか1の口腔用組成物。
[14]本発明の口腔用組成物が練歯磨剤や粉歯磨剤等の固体口腔用組成物(固体歯磨組成物)である場合における水の含有量が、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、好ましくは60質量%以下であり、より好ましくは55質量%以下である上記[1]~[12]いずれか1の口腔用組成物。
[15]25℃におけるpHが、好ましくは5以上であり、より好ましくは5.2以上であり、さらに好ましくは5.5以上であり、好ましくは10以下であり、より好ましくは9.5以下であり、さらに好ましくは8.5以下であり、よりさらに好ましくは7.5以下である上記[1]~[14]いずれか1の口腔用組成物。
[16]粘結剤の含有量が、好ましくは0.05~2.0質量%であり、より好ましくは0.1~1.5質量%であり、さらに好ましくは0.15~1.0質量%である上記[1]~[15]いずれか1の口腔用組成物。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1~22、比較例1~7]
表1~3に示す処方にしたがって、口腔用組成物を調製した。得られた各口腔用組成物を用い、下記方法にしたがって各測定及び評価を行った。
なお、25℃におけるpHは、測定機(堀場製作所社製 F-53)を用いて測定し、表3の口腔用組成物では、予めイオン交換水により口腔用組成物を4倍希釈して測定した。
結果を表1~3に示す。
[歯垢除去の評価]
1)刺激唾液の採取
20~30代の健常男性を対象に、デントバフ ストリップ(オーラルケア社製)に含まれているガムペレットを噛ませた。それにより口の中に溜まった唾液をファルコンチューブに吐き出させて、かかるファルコンチューブに唾液を採取した。採取した唾液を10000rpm、4℃、30分の条件で遠心分離後、上清を分取し、0.22μmのフィルターでフィルター滅菌し「調製唾液」とした。なお、唾液中の成分には個人差があるため、1名の健常男性の唾液により、全ての実施例と比較例について評価を行った。
2)「歯垢モデルを形成したHAp基板」の作製
HAp基板(コスモ・バイオ社製、1cm角)の片面を40μm、12μm、3μmの研磨紙を用いて鏡面研磨した後、1N HClに1分間浸漬して酸脱灰処理を施した。処理後のHAp板を、イオン交換水で洗浄して乾燥した後、24穴プレート(IWAKI社製)に入れ、さらに、上記「調製唾液」を1mLずつ添加し、37℃で2時間以上静置したものを「唾液処理したHAp基板」とした。上記「唾液処理したHAp基板」を24穴プレート(IWAKI社製)に置き、培養液1mLと菌株とを加え37℃、嫌気的条件下(5vol%炭酸ガス、95vol%窒素)で24時間培養した。
なお、培養液は、2%のスクロース含有した40g/Lトリプチックソイブロス培養液(TSB ;Becton and Dickinson社製)を用い、菌濃度がOD600nm=0.01~0.02の範囲となるよう調整した。
また、菌株は、ストレプトコッカス ミュータンス(Streptococcus mutans)ATCC25175を用いた。
3)歯垢除去効果の評価
得られた各口腔用組成物1mL(表3の口腔用組成物では、予めイオン交換水により口腔用組成物を4倍希釈し、その希釈液1mLを使用)を24穴プレートに入れ「歯垢モデルを形成したHAp基板」を浸漬し、5分間振盪した。振盪は、振盪機(BioShake iQ(ワケンビーテック社製))を用い、室温(25℃)、600rpmの条件で行った。
その後、24穴プレートに入れ「歯垢モデルを形成したHAp基板」から、各組成物を吸い取り、プレート内にイオン交換水1mLを添加して5分間振盪し、減圧ポンプを用いてプレート中の液体を吸い取るという作業を3回繰り返した。次いで、プレート内に、0.1質量%クリスタルバイオレット(CV)染色液を750μL添加して15分間振盪した。さらにポンプでCV染色液を吸い取った後、プレート内に、イオン交換水1mLを添加して5分間振盪し、減圧ポンプを用いてプレート中のイオン交換水を吸い取る作業を2回繰り返した。次いで、プレート内に、エタノール500μLを添加してピペッティングした後、イオン交換水で10倍希釈し、マイクロプレートレコーダー(TECAN社製 波長可変型吸光マイクロプレートリーダー サンライズレインボーサーモ)で吸光度OD595nmを測定した。
また、上記得られた組成物を用いることなく、イオン交換水で洗浄したのみの吸光度OD595nm(初期値)を基準とし、下記式にしたがって歯垢除去率(%)を算出した。
なお、得られた歯垢除去率の値が大きいほど、歯垢除去効果が高いことを意味する。
歯垢除去率(%)=100-{上記得られた組成物を用いた際のOD595nm/イオン交換水で洗浄したのみのOD595nm}×100
[保存安定性の評価]
得られた各口腔用組成物を25℃の恒温器に、1ヶ月静置した後、かかる口腔用組成物の外観を目視し、下記基準にしたがって評価した。
A:均一で透明であった
B:わずかに白濁が認められた
C:白濁していた
D:液分離していた
Figure 2023046110000001
Figure 2023046110000002
Figure 2023046110000003

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、及び(B):
    (A)炭素数10以上22以下の炭化水素基を有する不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル 0.0005質量%以上4質量%以下
    (B)カルボキシ基を有する有機酸又はその塩
    を含有し、成分(B)の含有量と成分(A)の含有量とのモル比((B)mol/(A)mol)が0.4以上27以下である口腔用組成物。
  2. 成分(B)のカルボキシ基が、2以上である請求項1に記載の口腔用組成物。
  3. 成分(A)が、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸から選ばれる1種又は2種以上の不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステルである請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
  4. さらに、アニオン界面活性剤(c1)、及び両性界面活性剤(c2)から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤(C)を含有する請求項1~3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
  5. 成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(A))が、0.1以上150以下である請求項4に記載の口腔用組成物。
  6. 25℃におけるpHが、5以上10以下である請求項1~5のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
  7. 成分(B)の含有量が、酸換算量で0.005質量%以上10質量%以下である請求項1~6のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
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