JP7387426B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

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本発明は、口腔用組成物に関する。
歯垢(プラーク)は、歯面等に堅固に付着して、う蝕や歯石、歯周病等の原因となり、また口腔内においてネバツキの発生や口臭の原因ともなり得る。こうした歯垢を除去する口腔用組成物を実現すべく、種々の検討がなされるなか、オレフィンスルホン酸を用いた口腔用組成物の開発もなされている。
例えば、特許文献1には、α-オレフィンスルホン酸塩とアミノ酸塩やアルギニンとを含有する口腔用組成物が開示されており、また特許文献2には、α-オレフィンスルホン酸塩とアラニン又はリシンとを併用して配合した歯磨組成物が開示されており、いずれの組成物も優れたバイオフィルムの除去効果を発揮している。
さらに、特許文献3では、オレフィンスルホン酸塩とともに、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩及びソルビトールを特定の量的関係下で用いる口腔用組成物が開示されており、歯面に付着した歯垢の効果的な分散を図っている。
特開2013-151474号公報 特開2017-100964号公報 特開2018-39786号公報
しかしながら、上記特許文献1~3に記載の組成物であると、オレフィンスルホン酸が、唾液に含まれるカルシウムイオンと不要に反応して、歯垢を除去する効果が低下してしまうおそれがあるため、さらなる改善を要する状況にある。
したがって、本発明は、唾液中のカルシウムイオンと混和しても優れた洗浄能を発揮して、歯面に堅固に付着した歯垢を除去することができる口腔用組成物に関する。
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定の炭素数を有するオレフィンスルホン酸とヒドロキシアルカンスルホン酸塩又はこれらの塩とともに、アルカノールアミン化合物を特定のモル比の元で併用することにより、カルシウムイオン存在下でも優れた歯垢除去効果を有する口腔用組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)~(C):
(A)炭素数14以上20以下のオレフィンスルホン酸塩
(B)炭素数14以上20以下のヒドロキシアルカンスルホン酸塩
(C)アルカノールアミン化合物
を含有し、かつ成分(C)のモル量と成分(A)及び成分(B)の合計モル量との比((C)/{(A)+(B)})が0.7以上5以下である口腔用組成物を提供するものである。
本発明の口腔用組成物によれば、口腔内に適用することによって、唾液由来のカルシウムイオン存在下であっても、歯面に堅固に付着した歯垢を効果的に分散させて、かかる歯垢を有効に除去することができる。したがって、唾液中でも優れた歯垢除去効果を発揮する極めて有用性の高い口腔用組成物を実現することができる。
図1(a)は、実施例2の外観を示す写真であり、図1(b)は、比較例1の外観を示す写真である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の口腔用組成物は、次の成分(A)~(C):
(A)炭素数14以上20以下のオレフィンスルホン酸又はその塩
(B)炭素数14以上20以下のヒドロキシアルカンスルホン酸又はその塩
(C)アルカノールアミン化合物
を含有し、かつ成分(C)のモル量と成分(A)及び成分(B)の合計モル量との比((C)/{(A)+(B)})が0.7以上5以下である。
上記成分(A)及び成分(B)を含有する口腔用組成物においては、口腔に適用することで成分(A)及び成分(B)が唾液中のカルシウムイオンと反応し、本来成分(A)及び成分(B)により発揮されるべき歯垢除去効果が減じられることが、本発明者により判明した。そこで、本発明者は、こうした自らの知見に基づき、成分(C)を特定の量的関係下で含有することによって、本来発揮すべき歯垢除去効果が減じられるのを有効に抑制することができる本発明の口腔用組成物を見出したものである。
本発明の口腔用組成物は、成分(A)として、炭素数14以上20以下のオレフィンスルホン酸塩を含有する。かかるオレフィンスルホン酸塩は、主鎖に二重結合を有するオレフィンを原料とし、これをスルホン化、中和及び加水分解した後、精製することにより得られる成分である。原料のオレフィン(原料オレフィン)としては、主鎖のオレフィン鎖における二重結合の位置が末端であってもよく、内部であってもよい。したがって、成分(A)におけるスルホン酸基は、主鎖のオレフィン鎖の1位に存在していてもよく、2位又はオレフィン鎖の内部に存在していてもよい。なかでも、歯垢を有効に分散させて優れた歯垢除去効果を確保する観点から、2位又はオレフィン鎖の内部に存在しているものがよい。
成分(A)のオレフィンスルホン酸塩の炭素数は、後述する成分(B)とも相まって、歯垢を有効に分散させて優れた歯垢除去効果を確保する観点から、14以上であって、好ましくは16以上である。成分(A)のオレフィンスルホン酸塩の炭素数は、組成物の安定性を良好に保持する観点から、20以下であって、好ましくは18以下である。
なお、かかる炭素数は、原料オレフィンに由来するものであり、用いる原料に応じて、上記以外の炭素数を有するオレフィンスルホン酸塩が含まれていてもよい。
本発明の口腔用組成物は、成分(B)として、炭素数14以上20以下のヒドロキシアルカンスルホン酸塩を含有する。かかる成分(B)のヒドロキシアルカンスルホン酸塩は、成分(A)のヒドロキシ体であり、成分(A)を得る際に生成される成分であってよい。成分(A)とともに成分(B)を含有することにより、これらの成分が相まってより一層歯垢除去効果を高めることができる。原料のオレフィン(原料オレフィン)としては、成分(A)と同様、主鎖のオレフィン鎖における二重結合の位置が末端であってもよく、内部であってもよい。したがって、成分(B)におけるスルホン酸基についても、主鎖のオレフィン鎖の1位に存在していてもよく、2位又はオレフィン鎖の内部に存在していてもよい。なかでも、2位又はオレフィン鎖の内部に存在しているものがよい。
成分(B)のヒドロキシアルカンスルホン酸塩の炭素数は、上記成分(A)とも相まって、歯垢を有効に分散させて優れた歯垢除去効果を確保する観点から、14以上であって、好ましくは16以上である。成分(B)のヒドロキシアルカンスルホン酸塩の炭素数は、組成物の安定性を良好に保持する観点から、20以下であって、好ましくは18以下である。
なお、かかる炭素数は、原料オレフィンに由来するものであり、成分(A)の原料オレフィンとは異なる原料オレフィンを用いてもよく、すなわち成分(A)の炭素数と成分(B)の炭素数とが異なっていてもよい。
成分(A)の含有量は、優れた歯垢除去効果を確保する観点から、成分(A)と成分(B)との合計含有量中に、好ましくは3~60質量%であり、より好ましくは5~50質量%であり、さらに好ましくは7~25質量%である。
成分(A)及び成分(B)の合計含有量は、優れた歯垢除去効果を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.3質量%以上であり、よりさらに好ましくは0.4質量%以上である。また、成分(A)及び成分(B)の合計含有量は、口腔内適用時における良好な使用感を保持する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。そして、成分(A)及び成分(B)の合計含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.1質量%以上10質量%以下であり、より好ましくは0.2~8質量%であり、さらに好ましくは0.3~5質量%であり、よりさらに好ましくは0.4~2質量%である。
また、成分(A)及び成分(B)の合計含有量は、本発明の口腔用組成物中に、モル量で、好ましくは5mmol/L以上300mmol/L以下であり、より好ましくは10~200mmol/Lであり、さらに好ましくは15~100mmol/Lであり、よりさらに好ましくは20~80mmol/Lである。
なお、成分(A)と成分(B)との合計含有量中における成分(A)の含有量は、高速液体クロマトグラフィー質量分析計(HPLC-MS)を用いて測定することができる。具体的には、有効成分からHPLCによりヒドロキシ体とオレフィン体を分離した後、MSにかけることで成分(A)を同定し、そのHPLC-MSピーク面積から、成分(A)と成分(B)との合計含有量中の成分(A)の含有量を求めることができる。より具体的には、HPLC装置「アジレントテクノロジー1100」(アジレントテクノロジー社製)、カラム「L-columnODS4.6×150mm」(一般財団法人化学物質評価研究機構製)を用い、次の条件で測定することができる。
サンプル調製(メタノールで1000倍希釈)、溶離液A(10mM酢酸アンモニウム添加水)、溶離液B(10mM酢酸アンモニウム添加メタノール)、グラジェント(0min.(A/B=30/70%)→10min.(30/70%)→55min.(0/100%)→65min.(0/100%)→66min.(30/70%)→75min.(30/70%))、MS装置「アジレントテクノロジー1100MS SL(G1946D))」(アジレントテクノロジー社製)、MS検出(陰イオン検出 m/z60-1600、UV240nm)。
本発明の口腔用組成物は、成分(C)として、アルカノールアミン化合物を含有する。これにより、本発明の口腔用組成物中の各成分の溶解又は分散を促進させて、口腔内に適用した際における唾液中のカルシウムイオンとの反応に起因した含有成分の不要な析出や沈殿物の生成を防止することにも寄与しながら、優れた歯垢除去効果を充分に確保することができると考えられる。
成分(C)としては、具体的には、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、モノエタノールアミン及びトリエタノールアミンから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、優れた歯垢除去効果を確保しつつ、良好な使用感を確保する観点から、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールが好ましい。
成分(C)の含有量は、優れた歯垢除去効果を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.4質量%以上であり、またさらに好ましくは0.6質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、良好な使用感を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは0.9質量%以下であり、さらに好ましくは0.8質量%以下であり、またさらに好ましくは0.75質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.05~5質量%であり、より好ましくは0.1~0.9質量%であり、さらに好ましくは0.4~0.8質量%であり、またさらに好ましくは0.6~0.75質量%である。
また、成分(C)の含有量は、優れた歯垢除去効果を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、モル量で、好ましくは2mmol/L以上であり、より好ましくは5mmol/L以上であり、さらに好ましくは10mmol/L以上であり、さらに好ましくは40mmol/L以上であり、さらに好ましくは60mmol/L以上である。また、成分(C)の含有量は、良好な使用感を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは500mmol/L、より好ましくは、150mmol/L以下であり、さらに好ましくは130mmol/L以下であり、さらに好ましくは100mmol/L以下であり、さらに好ましくは90mmol/L以下であり、さらに好ましくは80mmol/L以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは2~500mmol/Lであり、より好ましくは5~150mmol/Lであり、より好ましくは10~130mmol/Lであり、さらに好ましくは40~100mmol/Lであり、さらに好ましくは60~90mmol/Lであり、さらに好ましくは60~80mmol/Lである。
成分(C)のモル量と成分(A)及び成分(B)の合計モル量との比((C)/{(A)+(B)})は、各成分の溶解又は分散を促進しつつ、優れた歯垢除去効果を確保する観点から、0.7以上であって、好ましくは0.8以上であり、より好ましくは1.7以上である。成分(C)のモル量と成分(A)及び成分(B)の合計モル量との比((C)/{(A)+(B)})は、良好な使用感を確保する観点から、5以下であって、好ましくは2.8以下であり、より好ましくは2.6以下である。そして、成分(C)のモル量と成分(A)及び成分(B)の合計モル量との比((C)/{(A)+(B)})は、0.7以上5以下であって、好ましくは0.8~2.8であり、より好ましくは1.7~2.6である。
本発明の口腔用組成物は、上記成分のほか、水を含有する。これにより、成分(A)~成分(C)を溶解又は分散させつつ口腔内で良好に拡散させ、歯垢除去効果の発揮を促進することができる。
なお、本発明における水とは、口腔用組成物に配合した精製水等だけでなく、処方する際に配合した各成分に含まれる水分をも含む、口腔用組成物中に含まれる全水分を意味する。
水の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは10質量%以上であり、好ましくは99.5質量%以下であり、より好ましくは98.5質量%以下であり、さらに好ましくは97.5質量%以下である。
より具体的には、例えば、本発明の口腔用組成物が洗口剤や液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、かかる水の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上である。本発明の液体口腔用組成物中の水の含有量は、他の成分の残部であり、好ましくは99.5質量%以下であり、より好ましくは97質量%以下であり、さらに好ましくは95質量%未満である。また、本発明の口腔用組成物が練り歯磨剤や粉歯磨剤等の歯磨組成物である場合、かかる水の含有量は、本発明の歯磨組成物中に、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、好ましくは65質量%以下であり、より好ましくは50質量%以下である。
本発明の口腔用組成物が歯磨組成物である場合、その水分量は、配合した水分量及び配合した成分中の水分量から計算によって算出することもできるが、例えばカールフィッシャー水分計で測定することができる。カールフィッシャー水分計としては、例えば、微量水分測定装置(平沼産業社製)を用いることができる。この装置では、歯磨組成物を5gとり、無水メタノール25gに懸濁させ、この懸濁液0.02gを分取して水分量を測定することができる。
本発明の口腔用組成物が歯磨組成物である場合は、さらにヒドロキシエチルセルロース等の粘結剤;増粘性シリカ(JIS K5101-13-2に準ずる方法により測定される吸油量が、200~400mL/100g);研磨性シリカ(JIS K5101-13-2の方法により測定される吸油量が、50~150mL/100g)等の研磨剤を含有することができる。
本発明の口腔用組成物は、さらに、本発明の効果を阻害しない範囲で、成分(A)及び成分(B)以外の界面活性剤;イソプロピルメチルフェノールや塩化セチルピリジニウム等の殺菌剤;フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム等のフッ素イオン供給化合物や、モノフルオロリン酸ナトリウム等の含フッ素化合物;グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール等の湿潤剤;甘味剤;香料;pH調整剤;その他有効成分等を含有することができる。
本発明の口腔用組成物の25℃におけるpHは、優れた歯垢除去効果を確保する観点から、好ましくは5.5以上であり、より好ましくは6.0以上であり、さらに好ましくは6.3以上である。また、本発明の口腔用組成物の25℃におけるpHは、良好な使用感等を保持する観点から、好ましくは10.5以下であり、より好ましくは9.7以下であり、さらに好ましくは9.0以下である。そして、本発明の口腔用組成物の25℃におけるpHは、好ましくは5.5~10.5であり、より好ましくは6.0~9.7であり、さらに好ましくは6.3~9.0である。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1~10、比較例1~4]
表1に示す処方にしたがって、口腔用組成物を調製した。なお、各口腔用組成物の25℃におけるpHは、1N塩酸及び1N水酸化ナトリウムを用い、すべてpH8に調整した。
次いで、得られた各口腔用組成物を用い、下記方法にしたがって評価を行った。
結果を表1に示す。
[歯垢除去効果の評価]
1)刺激唾液の採取
20~30代の健常男性を対象に、デントバフ ストリップ(オーラルケア社製)に含まれているガムペレットを噛んでもらい、その都度口の中に溜まった唾液をファルコンチューブに吐き出してもらうことにより、かかるファルコンチューブに唾液を採取した。なお、唾液中の細菌には個人差があるため、1名の健常男性の唾液により、全ての実施例と比較例について歯垢分散効果試験を行った。
2)歯垢モデルの作製
ファルコンチューブに採取した唾液を、3000rpm/25℃/10minにて遠心分離した(遠心分離機の装置名:冷却遠心分離機CF15RN、HITACHI社製)。分離された上澄み唾液を用い、スクロースを5質量%溶液となるように添加した後、撹拌機器(voltex、日本ジェネティクス社製)を用いて撹拌し、歯垢モデル試験液を調製した。
次にHAp基板(コスモ・バイオ製、1cm角)の片面を40μm、12μm、3μmの研磨紙を用いて鏡面研磨した後、1N HClに1分間浸漬して酸脱灰処理を施した。処理後のHAp板をイオン交換水で洗浄して乾燥し、24穴プレートに入れ、上記調製した歯垢モデル試験液を1mLずつ添加した後、これをCO2パックとともにプラスチックケースに格納して嫌気条件下とし、37℃で24時間培養して歯垢モデルを作製した。
3)歯垢除去効果の評価
減圧ポンプを用いてプレート中の唾液を吸い取り、イオン交換水1mLを添加して5分間振盪した。次にポンプを用いて水を吸い取り、実施例及び比較例で得られた各組成物1mLに人工唾液0.13mLを添加した溶液を別途24穴プレートに調製した。次いで、調製した溶液に上記モデル歯垢を形成したHAp基板を浸漬し、1分間振盪した。振盪は、振盪機(BioShake iQ(ワケンビーテック社製))を用い、室温(25℃)、500rpmの条件で行った。
その後、各組成物を吸い取り、イオン交換水1mLを添加して5分間振盪し、これを3回繰り返した。次いで、水を吸い取り、0.1質量%クリスタルバイオレット(CV)溶液を750μL添加して15分間振盪した。
さらにポンプでCV染色液を吸い取り、イオン交換水1mLを添加して5分間振盪し、これを2回繰り返した。次いで、水をポンプで吸い取り、エタノール500μLを添加してピペッティングした後、抽出液をイオン交換水で10倍希釈し、マイクロプレートレコーダー(TECAN社製 波長可変型吸光マイクロプレートリーダー サンライズレインボーサーモ)で吸光度OD595nmを測定した。
また、上記得られた組成物を用いることなく、上記歯垢モデルをイオン交換水で洗浄したのみの吸光度OD595nm(初期値)を基準とし、下記式にしたがって歯垢除去率(%)を算出した。
なお、得られた歯垢除去率の値が大きいほど、歯垢除去効果が高いことを意味する。
歯垢除去率(%)=100-{上記得られた組成物を用いた際のOD595nm/イオン交換水で洗浄したのみのOD595nm}×100
Figure 0007387426000001
Figure 0007387426000002

Claims (3)

  1. 次の成分(A)~(C):
    (A)炭素数14以上20以下のオレフィンスルホン酸塩
    (B)炭素数14以上20以下のヒドロキシアルカンスルホン酸塩
    (C)アルカノールアミン化合物
    を含有し、かつ成分(C)のモル量と成分(A)及び成分(B)の合計モル量との比((C)/{(A)+(B)})が0.7以上5以下であり、
    成分(A)及び成分(B)の合計含有量が0.4~2質量%であり、
    成分(A)の含有量が成分(A)と成分(B)との合計含有量中に7~25質量%であり、
    成分(C)の含有量が0.1~0.9質量%であり、かつ
    成分(C)が2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、モノエタノールアミン及びトリエタノールアミンから選ばれる1種又は2種以上である口腔用組成物。
  2. 25℃におけるpHが、5.5以上10.5以下である請求項に記載の口腔用組成物。
  3. 水の含有量が、3質量%以上98.5質量%以下である請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
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