JP2023045313A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Hiroki Kawasaki
経明 伊藤
Tsuneaki Ito
博人 中川
Hiroto Nakagawa
悟 池田
Satoru Ikeda
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Denso Ten Ltd
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Abstract

【課題】車両の利用者の利便性を高める。【解決手段】所定のアクセスポイントを検出した場合に、車両と、所定のアクセスポイントとの間の無線接続を確立する情報処理装置が、少なくとも、車両が停車してから所定のタイミングが到来するまでの第一の期間において、所定のアクセスポイントへの無線接続を抑制する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信に関する。
無線によるネットワーク接続が可能な自動車が普及している。例えば、特許文献1には、所定のアクセスポイントを検知した場合に、当該アクセスポイントを介してネットワーク接続を行う車両に関する発明が開示されている。
特開2020-522783号公報
本開示は、車両の利用者の利便性を高めることを目的とする。
本開示の実施形態の一態様は、車両が行う無線通信を制御する情報処理装置であって、所定のアクセスポイントを検出した場合に、前記所定のアクセスポイントとの無線接続を確立する制御部を有し、前記制御部は、少なくとも、前記車両が停車してから所定のタイミングが到来するまでの第一の期間において、前記所定のアクセスポイントへの無線接続を抑制する、情報処理装置である。
本開示の実施形態の一態様は、車両が行う無線通信を制御する情報処理装置であって、複数のアクセスポイントのうちのいずれかを検出した場合に、当該アクセスポイントとの無線接続を確立する制御部を有し、前記制御部は、前記複数のアクセスポイントに含まれる第一のアクセスポイントを検出した第一のタイミングから、所定の第二のタイミングが到来するまでの第一の期間において、前記第一のアクセスポイントへの無線接続を抑制する、情報処理装置である。
本開示の実施形態の一態様は、車両が行う無線通信を制御する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、所定のアクセスポイントを検出した場合に、前記所定のアクセスポイントとの無線接続を確立するステップと、少なくとも、前記車両が停車してから所定のタイミングが到来するまでの第一の期間において、前記所定のアクセスポイントへの無線接続を抑制するステップと、を含む、情報処理方法である。
また、本開示の他の態様は、上記の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、または、該プログラムを非一時的に記憶したコンピュータ可読記憶媒体である。
本開示によれば、車両の利用者の利便性を高めることができる。
第一の実施形態に係る車両システムの概要図。 接続先の切り替えを説明する図。 第一の実施形態に係る車両が有する構成要素を説明する図。 制御部101が有する機能モジュールを説明する概要図。 制御部201が有する機能モジュールを説明する概要図。 ユーザ端末が有する構成要素を説明する図。 リモートパーキングの実行時におけるデータフロー図。 ユーザ端末において提供される画面の例。 第一の実施形態におけるリモートパーキング処理のフローチャート。 第二の実施形態におけるリモートパーキング処理のフローチャート。
近年、無線によるネットワーク接続が可能な自動車が普及している。車載された装置がネットワーク接続を提供することで、緊急時に運転者のサポートを行うサービスや、セキュリティに関するサービスを提供することができる。斯様な装置は、データコミュニケーションモジュール(DCM)とも呼ばれる。
また、セルラ通信だけでなく、Wi-Fi(登録商標)などの通信規格を利用して、ローカルネットワークに接続可能なDCMが知られている。このようなDCMを利用することで、地図データや、車載端末が利用するソフトウェアなど、大量のデータをダウンロードすることが可能になる。
ところで、Wi-Fi等を利用してユーザ端末とダイレクト接続を行い、各種の機能を提供可能なDCMが存在する。このような機能の一つに、リモートパーキング機能がある。リモートパーキング機能とは、ユーザ端末を介して、車両を自動的に所定の駐車スペースに入庫させる機能である。
例えば、車両のユーザは、車両から下車し、周囲の安全確認を行いながら、ユーザ端末を介して移動指示を行う。車両は、所定の駐車スペースに入庫するための軌跡を決定し、ユーザ端末から受信した移動指示に基づいて、ステアリングを制御しながら微速で前後進する。これにより、容易に車両を入庫させることが可能になる。
斯様なDCMは、アクセスポイントに接続するモードと、ユーザ端末からの接続を受け入れるモードの二種類のモードを切り替え可能に構成される。しかし、モードの選択が適切に行われないと、ユーザビリティを損なってしまうケースがある。
例えば、車両オーナーの自宅において、無線によるホームネットワークが構築されており、車両が、自宅に戻ってきた場合を考える。DCMは、当該ホームネットワークを検出すると、アクセスポイントへの接続を開始し、必要に応じて通信を開始する。一方で、車両オーナーが、到着後にリモートパーキングを実行するため、ユーザ端末をDCMに接続しようとする場合がある。
このような場合、DCMは、ホームネットワークへの接続を中断し、改めてユーザ端末に接続し直さなければならない。しかし、データのダウンロードが始まってしまった場合など、すぐに接続を中断することができない場合、ユーザ端末への接続が直ちに行えず、待ち時間が発生してしまう。さらに、シーケンス処理のやり直しや、接続のリトライ等が発生し、消費電力の増加や、サービスレスポンスの低下を引き起こすおそれもある。
本開示に係る情報処理装置は、かかる問題を解決する。
本開示の一態様に係る情報処理装置は、車両が行う無線通信を制御する情報処理装置であって、所定のアクセスポイントを検出した場合に、前記所定のアクセスポイントとの無線接続を確立する制御部を有し、前記制御部は、少なくとも、前記車両が停車してから所定のタイミングが到来するまでの第一の期間において、前記所定のアクセスポイントへの無線接続を抑制することを特徴とする。
本開示に係る車両は、例えば、IEEE802.11などの無線通信規格を利用して無線通信を行う。
所定のアクセスポイントとは、典型的には、他の端末(ユーザ端末等)からの無線接続要求が発生する可能性がある場所において利用可能なアクセスポイントである。情報処理装置は、斯様な場所において車両が停車した場合、所定のタイミングが到来するまで、当該アクセスポイントへの接続を抑制する。これにより、他の端末からの無線接続要求をスムーズに受け入れることが可能になる。
第一の期間は、アクセスポイントへの自動接続を抑制する期間である。第一の期間は、車両が停車したタイミングで開始されてもよいし、車両が停車するよりも前のタイミングから開始されてもよい。また、第一の期間は、車両のリモート駐車制御が終了したタイミングで満了してもよいし、ユーザ端末からの無線接続の受け入れがタイムアウトした場合に満了してもよい。
リモート駐車(リモートパーキング)制御とは、車両のステアリングを自動的に制御し、当該車両を駐車スペースに入庫させる制御である。
また、本開示の他の態様に係る情報処理装置は、車両が行う無線通信を制御する情報処理装置であって、複数のアクセスポイントのうちのいずれかを検出した場合に、当該アクセスポイントとの無線接続を確立する制御部を有し、前記制御部は、前記複数のアクセスポイントに含まれる第一のアクセスポイントを検出した第一のタイミングから、所定の第二のタイミングが到来するまでの第一の期間において、前記第一のアクセスポイントへの無線接続を抑制することを特徴とする。
第一のアクセスポイントは、典型的には、他の端末(ユーザ端末等)からの無線接続要求が発生する可能性がある場所において利用可能なアクセスポイントである。情報処理装置は、斯様なアクセスポイントを検知した場合に、所定のタイミングが到来するまで、当該アクセスポイントへの接続を抑制してもよい。
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。各実施形態に記載されているハードウェア構成、モジュール構成、機能構成等は、特に記載がない限りは、開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第一の実施形態)
第一の実施形態に係る車両システムの概要について、図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る車両システムは、車両10と、ユーザ端末20と、を含んで構成される。
車両10は、外部ネットワークとの通信機能を有するコネクティッドカーである。車両10は、DCM(Data Communication Module)100と、電子制御ユニット200(Electronic Control Unit,ECUとも称する)を含んで構成される。なお、図1では、単一のECU200を例示しているが、車両10は、複数のECU200を含んでいてもよい。
DCM100は、外部ネットワークと無線通信を行う装置である。DCM100は、車両10が有するコンポーネント(以下、車両コンポーネント)を、外部ネットワークに接続するためのゲートウェイとして機能する。例えば、DCM100は、車両10が有するECU200に対して、外部ネットワークへのアクセスを提供する。これにより、ECU200は、DCM100を介して、ネットワークに接続された外部装置と通信することができる。
DCM100は、セルラ通信網およびローカルネットワークを介して通信可能に構成される。
セルラ通信網は、セルラネットワークを利用した通信網である。DCM100は、セルラ通信契約に関する情報を記憶しており、利用可能なセルラ通信網を検出した場合に、当該セルラ通信網へのアタッチを行う。
ローカルネットワークは、例えば、ホームネットワーク、公衆無線LANネットワーク等の、所定のアクセスポイントにおいて接続が提供されるネットワークである。例えば、ローカルネットワークとして、自宅に構築されたホームネットワークを利用する場合、車両10は、自宅を中心とする所定の範囲内において通信を行うことができる。DCM100は、複数のアクセスポイントに関する情報を記憶しており、利用可能なアクセスポイントを検出した場合に、当該アクセスポイントに接続する。
ユーザ端末20は、車両の乗員が所持するコンピュータである。ユーザ端末20は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ等の小型のコンピューティングデバイスである。本実施形態に係る車両システムでは、ユーザ端末20は、DCM100と無線接続することで、リモートパーキング機能を提供することができる。
次に、本実施形態におけるDCM100の特徴について、図2を参照して説明する。
ここでは、車両10のオーナーの自宅においてホームネットワークが構築されているものとする。例えば、車両10が、オーナーの自宅の駐車場にある場合、DCM100は、ホームネットワークを介して外部ネットワークに接続することができる。これにより、車両10が有する各コンポーネントは、走行中に利用されるデータ(例えば、音楽や映像、電子メール、交通情報、道路地図データなど)のダウンロードや、ソフトウェアの更新などを行うことができる(図2(A))。
一方、車両10が自宅に到着した直後においては、リモートパーキング機能を実行するため、ユーザ端末20からDCM100に接続要求が発せられる場合がある。
しかし、車両10に搭載されているDCM100が、ホームネットワークに先に接続してしまうと、ユーザ端末からの接続要求に直ちに応えられなくなる。例えば、(1)DCM100が、ユーザ端末20から送信された接続要求に応じてローカルネットワークとの接続を切断し、(2)DCM100がユーザ端末20からの接続を受け入れる、といった手順が必要となるためである(図2(B))。さらに、DCM100が、ホームネットワークを介してデータの送受信を行っていた場合、送受信をサスペンドさせるために更なる時間が必要となる場合がある。
そこで、本実施形態に係るDCM100は、車両10が自宅に到着する前に、アクセスポイントへの自動接続を抑制し、かつ、ユーザ端末20からの接続を待ち受けるモードに予め移行する(図2(C))。当該モードは、リモートパーキングによる入庫が完了した場合、または、接続の待ち受けがタイムアウトした場合に解除される。
これにより、車両10が自宅に到着した後、スムーズにリモートパーキングを行わせることが可能になる。具体的な方法については後述する。
図3は、本実施形態に係る車両10が有する構成要素を説明する図である。本実施形態に係る車両10は、DCM100と、複数のECU200A,200B…(以下、ECU200と総称する)と、センサ群300を含んで構成される。
ECU200は、異なる車両コンポーネントを管轄する複数のECUを含んでいてもよい。複数のECUとして、例えば、ボディECU、エンジンECU、ハイブリッドECU、パワートレインECUなどが例示できる。
本実施形態では、リモートパーキング機能を提供するECU200として、駐車ECU
200Aを例示する。
センサ群300は、リモートパーキング機能において利用される複数のセンサ(距離センサ、画像センサ等)を含む。複数のセンサは、車体の複数箇所に設置されていてもよい。
DCM100は、第一通信モジュール110、第二通信モジュール120、GPSアンテナ130、GPSモジュール140、制御部101、記憶部102、および、通信部103を有して構成される。
第一通信モジュール110は、セルラ通信によって外部との通信を行う通信モジュールである。第一通信モジュール110は、無線信号の入出力を行うアンテナ素子を含んで構成される。本実施形態では、アンテナ素子は、移動体通信(例えば、3G、LTE、5G等)に適合したものである。
第二通信モジュール120は、セルラ通信以外の通信規格によって外部との通信を行う通信モジュールである。第二通信モジュール120が採用可能な通信規格として、Wi-Fi、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、ミリ波通信などを例示することができる。第二通信モジュール120は、第一通信モジュールと同様に、無線信号の入出力を行うアンテナ素子を含んで構成される。なお、アンテナは、複数の物理的なアンテナを含んで構成されてもよい。例えば、マイクロ波やミリ波などの高周波帯の電波を利用した通信を行う場合、通信の安定化を図るため、複数のアンテナを分散して配置してもよい。
本実施形態では、第二通信モジュール120は、Wi-Fiを利用して通信を行う。
第二通信モジュール120は、クライアントとしてアクセスポイントへの接続を行うモードと、サーバとして他の装置からの接続を受け入れるモードのいずれかによって動作可能に構成される。前者をクライアントモード、後者をサーバモードと称する。クライアントモードで動作している場合、アクセスポイントを介して外部ネットワークへのアクセスが可能になる。また、サーバモードで動作している場合、リモートパーキング機能を実行するために、ユーザ端末20とダイレクト接続を行うことができる。
GPSアンテナ130は、測位衛星(GNSS衛星とも称する)から送信された測位信号を受信するアンテナである。
GPSモジュール140は、GPSアンテナ130によって受信された信号に基づいて、位置情報を算出するモジュールである。
制御部101は、所定のプログラムを実行することで、DCM100の各種機能を実現する演算ユニットである。制御部101は、例えば、CPU等によって実現されてもよい。
制御部101は、セルラ通信網またはローカルネットワークのいずれかを介して外部ネットワークに接続する機能を実行する。
また、制御部101は、外部ネットワークと、車両10が有するコンポーネント(車両コンポーネント)との間でなされる通信を仲介する機能を実行する。例えば、ある車両コンポーネントが、外部ネットワークとの通信を必要とする場合、制御部101は、当該車両コンポーネントから送信されたデータを外部ネットワークに中継する機能を実行する。また、外部ネットワークから送信されたデータを受信し、当該データを適切な車両コンポーネントに転送する機能を実行する。
さらに、制御部101は、自装置に固有な機能を実行することができる。例えば、制御部101は、セキュリティシステムの監視機能や通話機能を実行可能に構成されており、車内で発生したトリガに基づいて、セキュリティ通報や緊急通報等を行うことができる。
記憶部102は、主記憶装置および補助記憶装置を含むメモリ装置である。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置にロードして実行することによって、後述するような、所定の目的に合致した各機能を実現することができる。
通信部103は、DCM100を車載ネットワークに接続するためのインタフェースユニットである。本実施形態では、ECU200を含む複数の車両コンポーネントが、車載ネットワークのバスを介して相互に接続される。車載ネットワークの規格として、例えば、CAN(Controller Area Network)を例示することができる。なお、車載ネットワー
クが、複数の規格を利用するものである場合、通信部103は、通信先の規格に合わせた複数のインタフェース装置を有していてもよい。CAN以外の通信規格として、例えば、イーサネット(登録商標)などを例示することができる。
なお、DCM100は、車両10が有する他のコンポーネントとは独立して動作可能に構成されてもよい。例えば、DCM100に補助バッテリを内蔵し、外部電源によらず単独で動作可能としてもよい。かかる構成によると、交通事故などに起因して、車両10の他のコンポーネントが動作不良(例えば、給電不良など)を起こした場合であっても、緊急通報などを行えるようになる。
次に、制御部101によって実行される機能について説明する。図4は、制御部101が有する機能モジュールを説明する概要図である。制御部101が有する機能モジュールは、ROM等の記憶手段に記憶されたプログラムを制御部101によって実行することで実現することができる。
無線接続制御部1011は、第一通信モジュール110および第二通信モジュール120を利用した無線接続を制御する。無線接続制御部1011は、無線接続に必要な情報を管理しており、ネットワークが利用可能な状況下において、第一通信モジュール110および第二通信モジュール120を介して、セルラ通信網、および、ローカルネットワークへの接続を行う。
また、無線接続制御部1011は、第二通信モジュール120を利用して通信を行う場合に、サーバモードとクライアントモードの中から動作モードを選択する。具体的な方法については後述する。
データ中継部1012は、車両コンポーネント間で送受信されるデータの中継を行う。例えば、車載ネットワークに接続された第一の装置によって送出されたメッセージを受信し、必要に応じて、当該メッセージを、車載ネットワークに接続された第二の装置に転送する処理を実行する。第一および第二の装置は、ECU200であってもよいし、他の車両コンポーネントであってもよい。
また、データ中継部1012は、車両コンポーネントから、外部ネットワークを宛先とするメッセージを受信した場合に、当該メッセージを外部ネットワークに中継する。また、外部ネットワークから送信されたデータを受信し、当該データを適切な車両コンポーネントに転送する。
緊急通報部1013は、車両10に異常事態が発生した場合に、車外のオペレータに対して緊急通報を行う。異常事態の一例として、交通事故や車両故障の発生が挙げられる。
緊急通報部1013は、例えば、車内に設けられたコールボタンの押下、エアバッグの展開といった所定のトリガが発生した場合に、オペレータとの接続を開始し、車両の乗員とオペレータとの間での通話を可能にする。なお、緊急通報時に、緊急通報部1013は、車両の位置情報をオペレータに送信してもよい。この場合、緊急通報部1013は、GPSモジュール140から位置情報を取得してもよい。
セキュリティ管理部1014は、セキュリティ監視処理を行う。セキュリティ管理部1014は、例えば、車両の電子ロックを管轄するECU200から受信したデータに基づいて、正規の手順によらずに車両が解錠されたことを検知し、所定の装置に対してセキュリティ通報を送信する。なお、セキュリティ通報には、車両の位置情報が含まれていてもよい。この場合、セキュリティ管理部1014は、GPSモジュール140から位置情報を取得してもよい。セキュリティ管理部1014は、自車両のセキュリティに問題が生じたと判定した場合に、位置情報を取得し、取得した位置情報を、予め指定された外部装置に周期的に送信するようにしてもよい。
更新部1015は、自装置(DCM100)、または、車両10が有する電子制御ユニット(ECU200)が利用するソフトウェアの更新を行う。例えば、更新部1015は、複数のECU200に記憶されたファームウェアのバージョンを管理し、新しいファームウェアが外部装置によって提供された場合に、ネットワーク経由でこれをダウンロードし、対象の装置に適用する処理を実行する。
なお、ここでは、DCM100が提供する固有な機能として、緊急通報機能、セキュリティ機能、ソフトウェア更新機能を挙げたが、DCM100が有する機能はこれ以外であってもよい。例えば、運転診断を行う機能、運転者の状態監視を行う機能、エネルギーマネジメントを行う機能などをDCM100に持たせることもできる。
次に、駐車ECU200Aについて説明する。
駐車ECU200Aは、ユーザ端末20から送信されたリクエストに基づいて、リモートパーキング機能を実行する電子制御ユニットである。
ECU200は、DCM100と同様に、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROMやディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。
駐車ECU200Aは、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、を含んで構成される。
制御部201は、所定のプログラムを実行することで、駐車ECU200Aの各種機能を実現する演算ユニット(プロセッサ)である。記憶部202は、主記憶装置および補助記憶装置を含むメモリ装置である。
通信部203は、駐車ECU200Aを車載ネットワークに接続する通信インタフェースである。通信部203は、制御部201によって生成された所定形式のメッセージをネットワークバスに送信する処理と、ネットワークバスから受信したメッセージを制御部201に送信する処理を実行する。
図5は、制御部201が有する機能モジュールを説明する概要図である。制御部201が有する機能モジュールは、ROM等の記憶手段に記憶されたプログラムを制御部201によって実行することで実現することができる。
駐車制御部2011は、センサ群300に含まれる複数のセンサから取得したセンサデータに基づいて、車両を所定の領域に入庫させるための指令(例えば、前後進指令、ステアリング指令)を生成し、車両10の駆動を管理するコンポーネント(例えば、他のEC
U200)に送信する。
ネットワークバスは、車載ネットワークを構成する通信バスである。なお、本例では、一つのバスを例示しているが、車両10は、二つ以上の通信バスを有していてもよい。複数の通信バスは、DCM100や、複数の通信バスを取りまとめるゲートウェイによって互いに接続されていてもよい。
次に、ユーザ端末20について説明する。図6は、本実施形態におけるユーザ端末20の構成を示した概要図である。
ユーザ端末20は、ユーザに関連付いたコンピュータである。ユーザ端末20は、典型的には、車両の乗員が所持する端末である。車両の乗員は、ユーザ端末20を介して駐車ECU200Aと通信を行い、車両10にリモートパーキング機能を実行させることができる。
ユーザ端末20は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、個人情報端末といったコンピュータである。ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、および入出力部24を含んで構成される。
制御部21は、ユーザ端末20の制御を司る手段である。制御部21は、例えば、駐車ECU200Aに対してリクエストを送信する処理、駐車ECU200Aとインタラクションを行う処理などを実行する。制御部21は、駐車ECU200Aから送信された情報に基づいて、ユーザに提示するGUIを生成してもよい。
制御部21は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。制御部21は、記憶手段(ROM等)に記憶されたプログラムをCPUによって実行することでこれらの機能を実現してもよい。
記憶部22は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部21によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部21において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。補助記憶装置には、制御部21で実行されるプログラムをアプリケーションとしてパッケージ化したものを記憶してもよい。また、これらのアプリケーションを実行するためのオペレーティングシステムを記憶してもよい。補助記憶装置に記憶されたプログラムが主記憶装置にロードされ、制御部21によって実行されることで、以降に説明する処理が行われる。
主記憶装置は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含んでもよい。また、補助記憶装置は、EPROM(Erasable Programmable ROM)やハード
ディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)を含んでもよい。さらに、補助記憶装置
は、リムーバブルメディア、すなわち可搬記録媒体を含んでもよい。
通信部23は、DCM100と無線通信を行うモジュールである。本実施形態では、通信部23は、Wi-Fi規格を利用してDCM100と通信を行うことができる。
なお、通信部23は、インターネット等の広域ネットワークと通信するための通信インタフェースを兼ねていてもよい。例えば、通信部23は、セルラ通信を行うための通信モジュールを含んでいてもよい。
入出力部24は、ユーザが行った入力操作を受け付け、ユーザに対して情報を提示するユニットである。入出力部24は、例えば、一つのタッチパネルディスプレイからなる。入出力部24は、液晶ディスプレイとその制御手段、タッチパネルとその制御手段から構成されてもよい。
次に、ユーザ端末20が、駐車ECU200Aとインタラクションを行うことで、リモートパーキングを実行する処理について説明する。図7は、当該処理の概要を示したフロー図である。図示したフローは、ユーザ端末20によって、リモートパーキングをリクエストする操作が行われた場合に開始される。
まず、ステップS11で、ユーザ端末20が、DCM100に対して、リモートパーキングを開始する旨のリクエストを送信する。なお、DCM100がクライアントモードで動作している場合、ユーザ端末20からのリクエストを直接受け入れることができない。よって、本ステップでは、ユーザ端末20とDCM100との間の通信は、インターネット等の広域ネットワーク経由で行う。なお、DCM100がサーバモードで動作している場合、ステップS11~S12の処理は省略してもよい。
リクエストを受信したDCM100は、ステップS12で、動作モードをサーバモードに切り替え、ユーザ端末からの接続待ち受けを開始する。このタイミングで、ローカルネットワークに対する既存の接続は切断される。
次に、ステップS13Aで、ユーザ端末20がDCM100に対して接続要求を発行し、ステップS13Bで、Wi-Fiによるダイレクト接続を開始する。また、ユーザ端末20と、駐車ECU200Aとの間で、DCM100を介した通信経路が確立され、駐車ECU200Aに対して開始リクエストが送信される(ステップS14)。
ステップS15では、駐車ECU200Aが、車両10が駐車する場所を認識し、必要な軌跡を生成する。例えば、駐車ECU200A(駐車制御部2011)は、センサ群300に含まれる距離センサや画像センサから取得したセンサデータに基づき、自車両が入庫すべきスペースを認識する。
なお、自車両が入庫すべきスペースは、ユーザ端末20から送信された指示に基づいて認識してもよい。例えば、駐車ECU200Aが、画像センサによって取得された、車両周辺の画像をユーザ端末20に送信し、ユーザが、車両10を入庫させるスペースを画像上で指定してもよい。
続いて、駐車ECU200Aは、当該スペースに入庫するための軌跡を生成する。なお、軌跡は、切り返しを含んでいてもよい。処理が完了すると、駐車制御部2011は、準備完了通知をユーザ端末20に送信する。
ステップS16では、駐車制御部2011が、ユーザ端末20からの指示に基づいて車両10を移動させる。本ステップでは、ユーザ端末20が、移動指示を駐車ECU200Aに周期的に送信する。駐車ECU200Aは、移動指示が周期的に受信されていることを条件として、車両の移動を行う。これにより、決定された軌跡に沿って車両10が移動する。
図8は、ユーザ端末20において提供されるGUIの例である。本例では、ユーザがボタン(符号801)を押し続けている場合に、移動指示が周期的に(例えば、100ミリ秒おきに)駐車ECU200Aに送信される。駐車制御部2011は、移動指示を周期的に受信している間において車両10を移動させ、移動指示の受信が途絶した場合に車両10を停止させる。これにより、ユーザによる安全確認を行わせることができる。なお、本例ではボタンを押し続ける形態を例示したが、ユーザによる意思表示を確認できれば、操作形態はこれに限られない。例えば、ユーザが、画面上で所定の領域をスワイプし続けている場合において移動指示を送信するようにしてもよい。
駐車ECU200Aからユーザ端末20へは、車両10の状況に関するセンサデータが
周期的に送信される。センサデータは、例えば、車載カメラが取得した映像や、距離センサが取得した距離情報を含んでいてもよい。これにより、例えば、ユーザ端末20上において、車両10の周辺の画像や、距離情報を出力することが可能になる。
車両10が所定の位置に入庫したことを駐車ECU200Aが検知すると、入庫完了通知がユーザ端末20に送信される(ステップS17)。
ユーザが、リモートパーキングを終了する操作を行うと、ユーザ端末20からDCM100に終了リクエストが送信される(ステップS18)。また、DCM100は、ユーザ端末20との無線接続を終了し、モードをクライアントモードに戻す。
一方で、前述したように、車両10が所定の場所(例えば、自宅駐車場)に到着した後、リモートパーキングが開始される場合がある。斯様な場合において、DCM100がアクセスポイントに接続してしまうと、DCM100は、ホームネットワークから切断し、改めてユーザ端末20に接続し直さなければならない。すなわち、ユーザ端末20への接続が直ちに行えず、待ち時間が発生してしまうといった問題が発生する。
そこで、本実施形態に係るDCM100は、事前にサーバモードへの切り替えを行い、アクセスポイントへの自動接続を行わないようにする。
また、DCM100は、車両10が停車した後、リモートパーキング機能の利用が終了するか、ユーザ端末20からの接続待ち受けがタイムアウトしたことを条件として、クライアントモードへの切り替えを行う。
図9は、DCM100および駐車ECU200Aが実行する処理のフローチャートである。図示した処理は、車両10が走行を開始したタイミングにおいて、DCM100によって開始される。なお、処理を開始するタイミングは、車両10の走行システムが起動しているタイミングであれば、この限りではない。
まず、ステップS21で、無線接続制御部1011が、ユーザ端末20からの待ち受けを開始する。具体的には、クライアントモードからサーバモードへの切り替えを行い、接続の待ち受けを開始する。
次に、ステップS22で、無線接続制御部1011が、車両10が停車したか否かを判定する。ここで肯定判定となった場合、処理はステップS23へ遷移する。否定判定となった場合、車両10が停車するまで待機する。
ステップS23では、無線接続制御部1011が、ユーザ端末20からの接続要求があったか否かを判定する。ここで否定判定となった場合、処理はステップS28へ遷移する。肯定判定となった場合、処理はステップS24へ遷移する。
ステップS24では、無線接続制御部1011が、ユーザ端末20からの接続を受け入れ、ユーザ端末20との間でコネクションを確立する。本ステップは、図7におけるステップS13A~S14に対応する。
ステップS25では、駐車ECU200Aが、リモートパーキング処理を実行する。本ステップでは、図7のステップS15~S16で説明したような処理が実行される。
ステップS26では、駐車が完了したか否かを判定する。ここで、駐車が完了していた場合、処理はステップS27へ遷移する。駐車が完了していない場合、処理はステップS25へ遷移し、処理を継続する。
ステップS27では、無線接続制御部1011が、ローカルネットワークへの接続を開始する。具体的には、サーバモードからクライアントモードへの切り替えを行い、アクセ
スポイントの検索および接続を開始する。
なお、ステップS23で否定判定となった場合、処理はステップS28へ遷移し、ユーザ端末20からの接続要求がタイムアウトしたか否かを判定する。ここで、タイムアウトが発生していない場合、処理はステップS23へ戻る。タイムアウトが発生した場合、処理はステップS27へ遷移する。すなわち、リモートパーキングが開始されないまま所定の時間が経過した場合、無線接続制御部1011は、ローカルネットワークへの接続を開始する。
以上説明したように、第一の実施形態に係る車両システムでは、少なくとも、車両が停車してから、所定の期間が経過するまで、DCM100が、所定のアクセスポイントへの接続を抑制する。これにより、ユーザ端末20からの接続要求をただちに受け入れることが可能になり、リモートパーキング機能を迅速に提供することが可能になる。
(第一の実施形態の変形例)
第一の実施形態では、DCM100が、事前にサーバモードへの切り替えを行い、ユーザ端末20からの接続を待ち受けた。一方、サーバモードへの切り替えは、車両10が駐車する予兆を検出した段階で実行してもよい。
例えば、車両10が、所定の駐車場に対応するエリアに進入したことを検知した場合に、サーバモードへの切り替えを行うようにしてもよい。
所定の駐車場に対応するエリアとは、例えば、リモートパーキングを利用すると推定されるエリアである。当該エリアは、ユーザが設定してもよいし、過去におけるリモートパーキングの利用履歴に基づいて自動的に判定してもよい。
かかる構成によると、車両10の走行中において、ローカルネットワーク(例えば、交差点の周辺において提供される路車間通信ネットワーク)を介した通信を行うことが可能になる。
なお、サーバモードへの切り替えは、少なくとも、車両10が停車するまでに行われれば、これ以外のタイミングで行われてもよい。
(第二の実施形態)
第一の実施形態では、車両10が停車する前に、DCM100が予めサーバモードへの切り替えを行った。これに対し、第二の実施形態は、事前に登録されたアクセスポイントを検出したか否かによって、サーバモードへの切り替えを行う実施形態である。
事前に登録されたアクセスポイントとは、例えば、ユーザがリモートパーキング機能を利用する駐車場から接続可能なアクセスポイントなど、無線接続が競合する可能性があるアクセスポイントである。斯様なアクセスポイントは、車両10の駐車履歴(あるいは、リモートパーキング機能の利用履歴)と、アクセスポイントへの接続履歴に基づいて自動的に登録されてもよい。
図10は、第二の実施形態においてDCM100および駐車ECU200Aが実行する処理のフローチャートである。図示した処理は、DCM100が、利用可能なアクセスポイントを検出した場合に開始される。
ステップS20Aでは、無線接続制御部1011が、アクセスポイントの識別子を取得する。例えば、アクセスポイントが無線LAN規格を利用するものである場合、DCM100は、SSID(Service Set Identifier)を取得することができる。
次に、ステップS20Bで、無線接続制御部1011が、取得したSSIDが、事前に登録されたものであるか否かを判定する。ここで、取得したSSIDが、事前に登録され
たものであった場合、処理はステップS21へ遷移し、第一の実施形態と同様の処理を開始する。取得したSSIDが、事前に登録されたものでない場合、処理はステップS27へ遷移し、当該アクセスポイントへの接続を開始する。
以上説明したように、サーバモードへの切り替えは、自動接続を抑制すべきアクセスポイントを検出したタイミングで実行するようにしてもよい。換言すると、自動接続を抑制すべきアクセスポイントを検出したタイミングで、自動接続の抑制を開始するようにしてもよい。
(変形例)
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
10・・・車両
20・・・ユーザ端末
100・・・DCM
200A・・・駐車ECU
101,201,21・・・制御部
102,202,22・・・記憶部
103,203,23・・・通信部
24・・・入出力部
110・・・第一通信モジュール
120・・・第二通信モジュール
130・・・GPSアンテナ
140・・・GPSモジュール

Claims (20)

  1. 車両が行う無線通信を制御する情報処理装置であって、
    所定のアクセスポイントを検出した場合に、前記所定のアクセスポイントとの無線接続を確立する制御部を有し、
    前記制御部は、少なくとも、前記車両が停車してから所定のタイミングが到来するまでの第一の期間において、前記所定のアクセスポイントへの無線接続を抑制する、
    情報処理装置。
  2. 前記制御部は、ユーザ端末との無線接続が可能に構成され、前記第一の期間において前記ユーザ端末からの無線接続を受け入れる、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記ユーザ端末と接続している場合に、前記ユーザ端末から送信された指令に基づいて、前記車両のリモート駐車制御を行う、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第一の期間は、前記車両のリモート駐車制御が終了したタイミングで満了する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第一の期間は、前記車両のリモート駐車制御が終了したタイミング、または、前記ユーザ端末からの無線接続の受け入れがタイムアウトしたタイミングで満了する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、他の装置に対して無線接続を行うクライアントモード、または、他の装置からの無線接続を受け入れるサーバモードのいずれかによって動作可能である、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、前記第一の期間において前記サーバモードで動作する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記第一の期間が満了した後、前記クライアントモードに移行する、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、前記サーバモードで動作中に、ユーザ端末からの無線接続を受け入れる、
    請求項6から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部は、前記ユーザ端末と接続している場合に、前記ユーザ端末から送信された指令に基づいて、前記車両のリモート駐車制御を行う、
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記第一の期間は、前記車両のリモート駐車制御が終了したタイミングで満了する、
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、前記所定のアクセスポイントの識別子を記憶し、
    前記所定のアクセスポイント以外のアクセスポイントを検出した場合、前記第一の期間の満了を待たずに、前記アクセスポイントへの接続を行う、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記識別子は、SSID(Service Set Identifier)である、
    請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 車両が行う無線通信を制御する情報処理装置であって、
    複数のアクセスポイントのうちのいずれかを検出した場合に、当該アクセスポイントとの無線接続を確立する制御部を有し、
    前記制御部は、前記複数のアクセスポイントに含まれる第一のアクセスポイントを検出した第一のタイミングから、所定の第二のタイミングが到来するまでの第一の期間において、前記第一のアクセスポイントへの無線接続を抑制する、
    情報処理装置。
  15. 前記制御部は、ユーザ端末との無線接続が可能に構成され、前記第一の期間において前記ユーザ端末からの無線接続を受け入れる、
    請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 前記制御部は、前記ユーザ端末と接続している場合に、前記ユーザ端末から送信された指令に基づいて、前記車両のリモート駐車制御を行う、
    請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 前記第一の期間は、前記車両のリモート駐車制御が終了したタイミングで満了する、
    請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 前記制御部は、前記第一のアクセスポイントの識別子を記憶し、
    前記第一のアクセスポイント以外のアクセスポイントを検出した場合、前記第一の期間の満了を待たずに、前記アクセスポイントへの接続を行う、
    請求項14から17のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  19. 前記識別子は、SSID(Service Set Identifier)である、
    請求項18に記載の情報処理装置。
  20. 車両が行う無線通信を制御する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    所定のアクセスポイントを検出した場合に、前記所定のアクセスポイントとの無線接続を確立するステップと、
    少なくとも、前記車両が停車してから所定のタイミングが到来するまでの第一の期間において、前記所定のアクセスポイントへの無線接続を抑制するステップと、
    を含む、情報処理方法。
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