JP2023044055A - 空気調和機 - Google Patents

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悠二 渡邉
Yuji Watanabe
優生 大西
Yuki Onishi
智貴 森川
Tomoki Morikawa
周 中尾
Shu NAKAO
輝夫 藤社
Teruo Tosha
峻一 植松
Shunichi Uematsu
大輔 渡邉
Daisuke Watanabe
嵩紘 竹林
Takahiro TAKEBAYASHI
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    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Abstract

Figure 2023044055000001
【課題】空気調和機内の異物を除去する。
【解決手段】本開示の一態様の空気調和機(10)は、室内機(20)と室外機(30)とを備える空気調和機であって、前記室外機に設けられ、室外空気の水分を吸収する吸収材(52)と、前記吸収材を通過し、室外空気が流れる第1の流路(P1)と、前記第1の流路に前記室外空気を送る第1のファン(62)と、前記第1の流路を流れる前記室外空気を前記室外と前記室内機とに振り分けるダンパ装置(64)と、前記第1のファンおよび前記ダンパ装置を制御する制御部(90)と、を備え、前記制御部(90)は、前記ダンパ装置を制御し、前記室外空気を前記室外に振り分け、前記第1のファンを回転駆動し、前記第1の流路から前記室外へ前記室外空気を排出する。
【選択図】図8

Description

本開示は、空気調和機に関する。
従来より、特許文献1に記載するように、空気調和対象の室内に配置される室内機と、室外に配置される室外機とから構成される空気調和機が知られている。この空気調和機は、室外機から室内機に加湿された室外空気を供給できるように構成されている。
特開2001-91000号公報
ところで、空気調和機内の異物を除去したいというニーズがある。
そこで、本開示は、空気調和機内の異物を除去することが可能な空気調和機を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
室内機と室外機とを備える空気調和機であって、
前記室外機に設けられ、室外空気の水分を吸収する吸収材と、
前記吸収材を通過し、室外空気が流れる第1の流路と、
前記第1の流路に前記室外空気を送る第1のファンと、
前記第1の流路を流れる前記室外空気を、室外と前記室内機とに振り分けるダンパ装置と、
前記第1のファンおよび前記ダンパ装置を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記ダンパ装置を制御し、前記室外空気を前記室外に振り分け、
前記第1のファンを回転駆動し、前記第1の流路から前記室外へ前記室外空気を排出する、空気調和機が提供される。
本開示によれば、空気調和機内の異物を除去することが可能な空気調和機が提供される。
本開示の一実施の形態に係る空気調和機の概略図 換気装置の概略図 換気運転中の換気装置の概略図 加湿運転中の換気装置の概略図 除湿運転中の換気装置の概略図 空気調和機を制御する構成を示すブロック図 加湿運転ONからOFFまでの全体の動作を示すフローチャート クリーン制御のフローチャート クリーン制御のタイミングチャート 変形例のクリーン制御のフローチャート 変形例のクリーン制御のタイミングチャート ダンパ装置周辺の構成を示すブロック図 ダンパ装置が正常に閉まっている状態を示す概略図 ダンパ装置が正常に開いている状態を示す概略図 ダンパ装置が正常に動作していない状態を示す概略図 ダンパ装置を開く場合のダンパ制御のフローチャート ダンパ装置を開く場合のダンパ制御のタイミングチャート ダンパ装置を閉じる場合のダンパ制御のフローチャート 変形例のダンパ制御のフローチャート 変形例のダンパ制御のタイミングチャート 別の変形例ダンパ制御のフローチャート 別の変形例ダンパ制御のタイミングチャート ホース乾燥制御のフローチャート ホース乾燥制御のタイミングチャート 変形例のホース乾燥制御のフローチャート 変形例のホース乾燥制御のタイミングチャート 別の変形例の空気調和機の構成を示すブロック図 別の変形例のホース乾燥制御のフローチャート 変形例における加湿運転ONからOFFまでの動作を示すフローチャート ヒータ余熱排除制御のフローチャート ヒータ余熱排除制御のタイミングチャート ホース長に応じて指示回転数が割り当てられた指示回転数テーブルである。 ファン回転数を制御するための構成を示すブロック図 ファン回転数の設定制御のフローチャート ファン回転数の設定制御のタイミングチャート 変形例の指示回転数テーブル 変形例のファン回転数の設定制御のフローチャート 室外温度に基づいてファン回転数を制御するための構成を示すブロック図 室外温度に基づくファン回転数の制御のフローチャート ダンパ装置の開閉に基づくファン回転数の制御のフローチャート
本発明の一態様の空気調和機は、室内機と室外機とを備える空気調和機であって、前記室外機に設けられ、室外空気の水分を吸収する吸収材と、前記吸収材を通過し、室外空気が流れる第1の流路と、前記第1の流路に前記室外空気を送る第1のファンと、前記第1の流路を流れる前記室外空気を、室外と前記室内機とに振り分けるダンパ装置と、前記第1のファンおよび前記ダンパ装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ダンパ装置を制御し、前記室外空気を前記室外に振り分け、前記第1のファンを回転駆動し、前記第1の流路から前記室外へ前記室外空気を排出する。
このような一態様によれば、空気調和機内の異物を除去することができる。
例えば、空気調和機は、前記吸収材を回転駆動するモータを更に備え、前記制御部は、前記モータを駆動し、前記吸収材を回転させてもよい。
例えば、空気調和機は、前記吸収材を通過し、室外空気が室外から室外に流れる第2の流路と、前記第2の流路に室外空気の流れを発生させる第2のファンと、を更に備え、前記制御部は、前記第2のファンを回転駆動し、前記第2の流路から前記室外へ前記室外空気を排出してもよい。
例えば、前記第1のファンのファン速度は、前記第2のファンのファン速度より大きくてもよい。
例えば、前記吸収材において、前記第1のファンにより送風される室外空気の向きと、前記第2のファンにより送風される室外空気の向き、とが異なっていてもよい。
例えば、前記第1の流路における前記吸収材の上流側で前記室外空気を加熱するヒータを更に備え、前記制御部は、前記ヒータをオンにし、前記第1の流路を流れる前記室外空気を加熱してもよい。
例えば、前記制御部は、加湿運転を開始する前に、前記ダンパ装置を制御し、前記室外空気を前記室外に振り分け、前記第1のファンを回転駆動し、前記第1の流路から前記室外へ前記室外空気を排出してもよい。
例えば、前記第1のファンのファン速度は、加湿運転における前記第1のファンのファン速度よりも大きくてもよい。
以下、本開示の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本開示の一実施の形態に係る空気調和機の概略図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る空気調和機10は、空調対象の室内Rinに配置される室内機20と、室外Routに配置される室外機30とを有する。
室内機20には、室内空気A1と熱交換を行う室内熱交換器22と、室内空気A1を室内機20内に誘引するとともに、室内熱交換器22と熱交換した後の室内空気A1を室内Rinに吹き出すファン24とが設けられている。
室外機30には、室外空気A2と熱交換を行う室外熱交換器32と、室外空気A2を室外機30内に誘引するとともに、室外熱交換器32と熱交換した後の室外空気A2を室外Routに吹き出すファン34とが設けられている。また、室外機30には、室内熱交換器22および室外熱交換器32と冷凍サイクルを実行する圧縮機36、膨張弁38、および四方弁40が設けられている。
室内熱交換器22、室外熱交換器32、圧縮機36、膨張弁38、および四方弁40それぞれは、冷媒が流れる冷媒配管によって接続されている。冷房運転および除湿運転(弱冷房運転)の場合、空気調和機10は、冷媒が圧縮機36から四方弁40、室外熱交換器32、膨張弁38、室内熱交換器22を順に流れて圧縮機36に戻る冷凍サイクルを実行する。暖房運転の場合、空気調和機10は、冷媒が圧縮機36から四方弁40、室内熱交換器22、膨張弁38、室外熱交換器32を順に流れて圧縮機36に戻る冷凍サイクルを実行する。
空気調和機10は、冷凍サイクルよる空調運転の他に、室外空気A3を室内Rinに導入する空調運転を実行する。そのために、空気調和機10は、換気装置50を有する。換気装置50は、室外機30に設けられている。
図2は、換気装置の概略図である。
図2に示すように、換気装置50は、その内部に室外空気A3、A4が通過する吸収材52を備える。
吸収材52は、空気が通過可能な部材であって、通過する空気から水分を捕集するまたは通過する空気に水分を与える部材である。本実施の形態の場合、吸収材52は、円盤状であって、その中心を通過する回転中心線C1を中心にして回転する。吸収材52は、モータ54によって回転駆動される。
吸収材52は、空気中の水分を収着する高分子収着材が好ましい。高分子収着材は、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体から構成される。高分子収着材は、シリカゲルやゼオライトなどの吸着材に比べて、同一体積あたり水分を吸収する量が多く、低い加熱温度で担持する水分を脱着することができ、そして水分を長時間担持することができる。
換気装置50の内部には、吸収材52をそれぞれ通過し、室外空気A3、A4がそれぞれ流れる第1の流路P1と第2の流路P2とが設けられている。第1の流路P1と第2の流路P2は、異なる位置で吸収材52を通過する。
第1の流路P1は、室内機20内に向かう室外空気A3が流れる流路である。第1の流路P1を流れる室外空気A3は、換気導管56を介して、室内機20内に供給される。
本実施の形態の場合、第1の流路P1は、吸収材52に対して上流側に複数の支流路P1a、P1bを含んでいる。なお、本明細書において、「上流」および「下流」は、空気の流れに対して使用される。
複数の支流路P1a、P2aは、吸収材52に対して上流側で合流する。複数の支流路P1a、P1bそれぞれには、室外空気A3を加熱する第1および第2のヒータ58、60が設けられている。
第1および第2のヒータ58、60は、同一の加熱能力を備えるヒータであってもよいし、異なる加熱能力を備えるヒータであってもよい。また、第1および第2の加熱ヒータ58、60は、電流が流れて温度が上昇すると電気抵抗が増加する、すなわち過剰な加熱温度の上昇を抑制することができるPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータが好ましい。ニクロム線やカーボン繊維などを用いるヒータの場合、電流が流れ続けると加熱温度(表面温度)が上昇し続けるため、その温度をモニタリングする必要がある。PTCヒータの場合、ヒータ自体が加熱温度を一定の温度範囲内で調節するために、加熱温度をモニタリングする必要がなくなる。
第1の流路P1には、室内機20内に向かう室外空気A3の流れを発生させる第1のファン62が設けられている。本実施の形態の場合、第1のファン62は、吸収材52に対して下流側に配置されている。第1のファン62が作動することにより、室外空気A3が、室外Routから第1の流路P1内に流入し、吸収材52を通過する。
また、第1の流路P1には、第1の流路P1を流れる室外空気A3を室内Rin(すなわち室内機20)または室外Routに振り分けるダンパ装置64が設けられている。本実施の形態の場合、ダンパ装置64は、第1のファン62に対して下流側に配置されている。ダンパ装置64によって室内機20に振り分けられた室外空気A3は、換気導管56を介して室内機20内に入り、ファン24によって室内Rinに吹き出される。
第2の流路P2は、室外空気A4が流れる流路である。第1の流路P1を流れる室外空気A3と異なり、第2の流路P2を流れる室外空気A4は、室内機20に向かうことはない。第2の流路P2を流れる室外空気A4は、吸収材52を通過した後、室外Routに流出する。
第1の流路P1には、室外空気A4の流れを発生させる第2のファン66が設けられている。本実施の形態の場合、第2のファン66は、吸収材52に対して下流側に配置されている。第2のファン66が作動することにより、室外空気A4が、室外Routから第2の流路P2内に流入し、吸収材52を通過し、そして室外Routに流出する。
換気装置50は、吸収材52、モータ54、第1のヒータ58、第2のヒータ60、第1のファン62、ダンパ装置64、および第2のファン66を選択的に使用して換気運転、加湿運転、および除湿運転を選択的に実行する。
図3は、換気運転中の換気装置の概略図である。
換気運転は、室外空気A3をそのまま換気導管56を介して室内Rin(すなわち室内機20)に供給する空調運転である。図3に示すように、換気運転中、モータ54は、吸収材52を回転し続ける。第1のヒータ58と第2のヒータ60は、OFF状態であって、室外空気A3を加熱していない。第1のファン62はON状態で、それにより第1の流路P1内を室外空気A3が流れている。ダンパ装置64は、第1の流路P1内の室外空気A3を室内機20に振り分ける。第2のファン66は、OFF状態であって、それにより第2の流路P2内に室外空気A4の流れが発生していない。
このような換気運転によれば、室外空気A3は、第1の流路P1に流入し、第1および第2のヒータ58、60に加熱されることなく吸収材52を通過する。吸収材52を通過した室外空気A3は、ダンパ装置64によって室内機20に振り分けられる。ダンパ装置64を通過して換気導管56を介して室内機20に到達した室外空気A3は、ファン24によって室内Rinに吹き出される。このような換気運転により、室外空気A3がそのまま室内Rinに供給され、室内Rinが換気される。
図4は、加湿運転中の換気装置の概略図である。
加湿運転は、室外空気A3を加湿し、その加湿された室外空気A3を室内Rin(すなわち室内機20)に供給する空調運転である。図4に示すように、加湿運転中、モータ54は、吸収材52を回転し続ける。第1のヒータ58と第2のヒータ60は、ON状態であって、室外空気A3を加熱している。第1のファン62はON状態で、それにより第1の流路P1内を室外空気A3が流れている。ダンパ装置64は、第1の流路P1内の室外空気A3を室内機20に振り分ける。第2のファン66は、ON状態であって、それにより第2の流路P2内を室外空気A4が流れている。
このような加湿運転によれば、室外空気A3は、第1の流路P1に流入し、第1および第2のヒータ58、60に加熱されて吸収材52を通過する。このとき、加熱された室外空気A3は、加熱されていない場合に比べて、吸収材52からより多量の水分を奪うことができる。それにより、室外空気A3が多量の水分を担持する。吸収材52を通過して多量の水分を担持する室外空気A3は、ダンパ装置64によって室内機20に振り分けられる。ダンパ装置64を通過して換気導管56を介して室内機20に到達した室外空気A3は、ファン24によって室内Rinに吹き出される。このような加湿運転により、多量の水分を担持する室外空気A3が室内Rinに供給され、室内Rinが加湿される。
なお、第1のヒータ58と第2のヒータ60のいずれか一方をOFF状態にすることによって室外空気A3が吸収材52から奪う水分量を少なくする、すなわち室内Rinの加湿量が少ない弱加湿運転が実行されてもよい。
加熱された室外空気A3に水分が奪われることにより、吸収材52の保水量が減少する、すなわち吸収材52が乾燥する。吸収材52が乾燥すると、第1の流路P1を流れる室外空気A3は吸収材52から水分を奪うことができない。その対処として、吸収材52は、第2の流路P2を流れる室外空気A4から水分を奪う。それにより、吸収材52の保水量がほぼ一定に維持され、加湿運転を継続することができる。
図5は、除湿運転中の換気装置の概略図である。
除湿運転は、室外空気A3を除湿し、その除湿された室外空気A3を室内Rin(すなわち室内機20)に供給する空調運転である。図5に示すように、除湿運転では、吸着運転と再生運転とが交互に実行される。
吸着運転は、室外空気A3に担持されている水分を吸収材52に吸着させ、それにより室外空気A3を除湿する運転である。図5に示すように、吸着運転中、モータ54は、吸収材52を回転し続ける。第1のヒータ58と第2のヒータ60は、OFF状態であって、室外空気A3を加熱していない。第1のファン62はON状態で、それにより第1の流路P1内を室外空気A3が流れている。ダンパ装置64は、第1の流路P1内の室外空気A3を室内機20に振り分ける。第2のファン66は、OFF状態であって、それにより第2の流路P2内に室外空気A4の流れが発生していない。
このような吸着運転によれば、室外空気A3は、第1の流路P1に流入し、第1および第2のヒータ58、60に加熱されることなく吸収材52を通過する。このとき、室外空気A3に担持されている水分が吸収材52に吸着する。それにより、室外空気A3の水分の担持量が減少する、すなわち室外空気A3が乾燥される。吸収材52を通過して乾燥した室外空気A3は、ダンパ装置64によって室内機20に振り分けられる。ダンパ装置64を通過して換気導管56を介して室内機20に到達した室外空気A3は、ファン24によって室内Rinに吹き出される。このような吸着運転により、乾燥した室外空気A3が室内Rinに供給され、室内Rinが除湿される。
吸着運転が続くと、吸収材52の保水量が増加し続け、その結果、室外空気A3に担持されている水分に対する吸収材52の吸着能力が低下する。その吸着能力を回復するために吸収材52を再生させる再生運転が実行される。
再生運転中、モータ54は、吸収材52を回転し続ける。第1のヒータ58と第2のヒータ60は、ON状態であって、室外空気A3を加熱している。第1のファン62はON状態で、それにより第1の流路P1内を室外空気A3が流れている。ダンパ装置64は、第1の流路P1内の室外空気A3を、室内機20ではなく、室外Routに振り分ける。第2のファン66は、OFF状態であって、それにより第2の流路P2内に室外空気A4の流れが発生していない。
このような再生運転によれば、室外空気A3は、第1の流路P1に流入し、第1および第2のヒータ58、60に加熱されて吸収材52を通過する。このとき、加熱された室外空気A3は、吸収材52から多量の水分を奪う。それにより、室外空気A3に多量の水分が担持される。それとともに、吸収材52の保水量が減少する、すなわち吸収材52が乾燥してその吸着能力が再生する。吸収材52を通過して多量の水分を担持する室外空気A3は、ダンパ装置64によって室外Routに振り分けられ、室外Routに排出される。これにより、除湿運転における再生運転中に、吸収材52の再生によって多量の水分を担持する室外空気A3が室内Rinに供給されることがない。
このような吸着運転と再生運転を交互に行うことにより、吸収材52の吸着能力が維持され、除湿運転を継続的に実行することができる。
上述の冷凍サイクルによる空調運転(冷房運転、除湿運転(弱冷房運転)、暖房運転)と換気装置50による空調運転(換気運転、加湿運転、除湿運転)は、別々に実行可能であり、また同時に実行することも可能である。例えば、冷凍サイクルによる除湿運転と換気装置50による除湿運転を同時に実行すれば、室温を一定に維持した状態で室内Rinを除湿することが可能である。
空気調和機10が実行する空調運転は、ユーザによって選択される。例えば、図1に示すリモートコントローラ70に対するユーザの選択操作により、その操作に対応する空調運転を空気調和機10は実行する。
ここまでは、本実施の形態に係る空気調和機10の構成および動作について概略的に説明してきた。ここからは、本実施の形態に係る空気調和機10の更なる特徴について説明する。
図6は、空気調和機を制御する構成を示すブロック図である。
図6に示すように、空気調和機10の構成要素は、制御部90によって制御される。制御部90は、例えば、プログラムを記憶したメモリと、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサに対応する処理回路を備える。制御部90の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。制御部90は、メモリに格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことで、所定の機能を実現する。本実施の形態の場合、制御部90は、モータ54、第1のヒータ58、第2のヒータ60、第1のファン62、ダンパ装置64および第2のファン66を制御する。
<加湿運転の全体フロー>
図7は、加湿運転ONからOFFまでの全体の動作を示すフローチャートである。なお、図7に示す処理は、制御部90によって空気調和機10の構成要素を制御することによって実施される。なお、図7に示す処理は一例であって、本実施の形態は図7に示す処理に限定されない。例えば、図7に示す各処理は、除湿運転などに適用することも可能である。
図7に示す処理は、例えば、図1に示すリモートコントローラ70に対するユーザの選択操作により、加湿運転がONになったときに開始する。
図7に示すように、ステップS10では、制御部90が、開始条件が成立しているか否かを判定する。制御部90が、開始条件が成立していると判定した場合、処理はステップS20に進む。制御部90が、開始条件が成立していないと判定した場合、処理はステップS10を繰り返す。
開始条件は、加湿運転を開始するための条件であり、例えば、運転モード、湿度、湿度コントロール、運転周波数、インバータ電流、温度又は異常の有無のうち少なくとも1つを含んでいてもよい。
なお、制御部90が、開始条件が成立していないと判定した場合、制御部90は開始条件が成立するための制御を実施してもよい。例えば、換気導管56内に結露が発生している場合、後述するホース乾燥制御(ステップS60)を実施してもよい。
ステップS20では、制御部90が、クリーン制御を実施する。クリーン制御とは、空気調和機10内の異物を除去する制御である。例えば、換気装置50は、室外に配置されている場合、換気装置50内に異物が蓄積することがある。クリーン制御を実施することによって、換気装置50内の異物を除去し、室内に異物が流入することを抑制することができる。異物としては、例えば、埃、花粉、アレル物質、カビ、細菌、ウィルス、PM2.5、NOx、SOx、有害物質、害虫などを含む。
ステップS30では、制御部90が、ダンパ「開」制御を実施する。ダンパ「開」制御とは、ダンパ装置64を開いて、第1の流路P1を流れる室外空気A3を室内機20に振り分ける。これにより、室外空気A3が換気導管56を通って室内機20に流入する。
ステップS40では、制御部90が、加湿運転制御を実施する。
ステップS50では、制御部90が、加湿運転制御を終了するか否かを判定する。制御部90が加湿運転制御を終了すると判定した場合、処理はステップS60に進む。制御部90が加湿運転制御を終了しないと判定した場合、処理はステップS40を繰り返す。
例えば、加湿運転制御は、例えば、図1に示すリモートコントローラ70に対するユーザの選択操作により、加湿運転がOFFになったときに終了する。あるいは、加湿運転制御の終了は、開始条件と同様の条件に基づいて判定されてもよい。
ステップS60では、制御部90が、ホース乾燥制御を実施する。ホース乾燥制御とは、ホースである換気導管56内を乾燥する制御である。本明細書では、換気導管56を「ホース」と称する場合がある。
ステップS70では、制御部90が、ダンパ「閉」制御を実施する。ダンパ「閉」制御とは、ダンパ装置64を閉じて、第1の流路P1を流れる室外空気A3を室外Routに振り分ける。
以上のように、加湿運転がONになってからOFFになるまでに、制御部90がステップS10~S70を実施する。
なお、図7に示す処理は例示であって、加湿運転ONからOFFまでの全体の動作がこれに限定されるものではない。例えば、図7に示す処理は、追加のステップをさらに含んでいてもよいし、ステップが削除、統合および/または分割されてもよい。
<クリーン制御>
クリーン制御について詳細に説明する。
図8はクリーン制御のフローチャートであり、図9はクリーン制御のタイミングチャートである。なお、図9(a)はダンパ装置の開閉制御を示し、図9(b)は第1のファンのオンオフ制御を示し、図9(c)は第2のファンのオンオフ制御を示し、図9(d)は吸収材を回転駆動するモータのオンオフ制御を示す。
図8及び図9に示すように、ステップS21では、制御部90が、ダンパ「閉」制御を実施する。制御部90は、ダンパ装置64を閉じて、第1の流路P1を流れる室外空気A3を室外Routに振り分ける。
なお、ステップS21以前からダンパ装置64が閉じている場合、ステップS21では、ダンパ装置64が閉じている状態を維持する。
ステップS22では、制御部90が、第1のファン62を回転させる。制御部90は、第1のファン62をオンにし、第1の流路P1に室外空気A3を送風する。即ち、制御部90は、第1のファン62を回転駆動し、第1の流路P1から室外Routへ室外空気A3を排出する。これにより、第1のファン62から送風される室外空気A3によって、第1の流路P1および吸収材52に蓄積した埃や虫などの異物が室外Routに排出される。なお、第1のファン62はファンモータによって回転駆動される。制御部90はファンモータを駆動することによって、第1のファン62を回転させる。
ステップS23では、制御部90が、第2のファン66を回転させる。制御部90は、第2のファン66をオンにし、第2の流路P2に室外空気A4を送風する。即ち、制御部90は、第2のファン66を回転駆動し、第2の流路P2から室外Routへ室外空気A4を排出する。これにより、第2のファン66から送風される室外空気A4によって、第2の流路P2および吸収材52に蓄積した埃や虫などの異物が室外Routに排出される。なお、第2のファン66はファンモータによって回転駆動される。制御部90はファンモータを駆動することによって、第2のファン66を回転させる。
ステップS24では、制御部90が、吸収材52を回転させる。制御部90は、吸収材52を回転駆動するモータ54を駆動し、吸収材52を回転させる。これにより、吸収材52を回転させながら、第1のファン62および第2のファン66から室外空気A3,A4が送風されるため、吸収材52に付着した異物を容易に除去することができる。また、吸収材52において、第1のファン62により送風される室外空気A3の向きと、第2のファン66により送風される室外空気A4の向きとが、異なっている。具体的には、吸収材52において、室外空気A3の流れと室外空気A4の流れとが対向流となっている。これにより、室外空気A3,A4を吸収材52に対して二方向から通過させることができ、吸収材52に付着した埃などの異物を除去することができる。
ステップS25では、制御部90が、所定の時間t21が経過したか否かを判定する。制御部90が、所定の時間t21が経過したと判定した場合、クリーン制御が終了する。制御部90が、所定の時間t21が経過していないと判定した場合、処理はステップS22~S24を繰り返す。所定の時間t21は、例えば、30秒以上90秒以下である。好ましくは、所定の時間t21は、60秒である。
以上のように、クリーン制御においては、制御部90がステップS21~S24を実施する。このように、クリーン制御を行うことによって、換気装置50内に蓄積した埃や虫などの異物を除去することができる。具体的には、第1の流路P1、第2の流路P2および吸収材52に蓄積した異物を除去することができる。これにより、室内機20に異物が流入することを抑制することができる。
クリーン制御においては、第1のファン62のファン速度は、第2のファン66のファン速度より大きくてもよい。即ち、第1のファン62の回転数は、第2のファン66の回転数より大きくてもよい。これにより、第1のファン62から送風される室外空気A3の風量を、第2のファン66から送風される室外空気A4の風量よりも大きくすることができる。その結果、第1の流路P1に蓄積した異物を優先的に除去することができるため、室内機20側に異物が流入することをより抑制することができる。
クリーン制御においては、第1のファン62のファン速度は、加湿運転における第1のファン62のファン速度よりも大きくてもよい。即ち、第1のファン62の回転数は、加湿運転における第1のファン62の回転数より大きくてもよい。これにより、クリーン制御において第1のファン62から送風される室外空気A3の風量を、加湿運転のときよりも大きくすることができる。その結果、第1の流路P1および吸収材52に蓄積した異物をより除去しやすくなる。
次に、変形例のクリーン制御について説明する。変形例のクリーン制御では、吸収材52に付着したNOxおよび/またはSOxを除去する。
図10は変形例のクリーン制御のフローチャートであり、図11は変形例のクリーン制御のタイミングチャートである。なお、図11(a)はダンパ装置の開閉制御を示し、図11(b)は第1のファンのオンオフ制御を示し、図11(c)は第2のファンのオンオフ制御を示し、図11(d)は吸収材を回転駆動するモータのオンオフ制御を示し、図11(e)はヒータのオンオフ制御を示す。
図10及び図11に示すように、変形例のクリーン制御では、ヒータ58,60をオンにするステップS24Aを含む点で、上述したクリーン制御と異なる。変形例におけるその他の処理は、上述したクリーン制御と同じである。このため、ステップS24Aについて説明する。
ステップS24Aでは、制御部90が、ヒータ58,60をオンにする。制御部90は、第1の流路P1における吸収材52の上流側で室外空気A3を加熱する第1のヒータ58および第2のヒータ60をオンにし、第1の流路P1を流れる室外空気A3を加熱する。これにより、加熱された室外空気A3が吸収材52を通過する際に、吸収材52に付着したNOxやSOxを除去することができる。
以上のように、変形例のクリーン制御においては、制御部90がステップS24Aを更に実施する。このように、ヒータ58,60をオンにして第1の流路P1を流れる室外空気A3を加熱することによって、吸収材52に付着したNOxやSOxを除去することができる。
なお、本実施の形態の場合、加湿運転前にクリーン制御が実施される例について説明したが、これに限定されない。例えば、加湿運転後にクリーン制御が実施されてもよい。また、換気装置50が異物を検知するセンサを備えてもよく、センサによって異物が検知された場合にクリーン制御が実施されてもよい。あるいは、クリーン制御は、所定の時間ごとに実施されてもよい。
本実施の形態の場合、制御部90が、第1のファン62、第2のファン66および吸収材52を回転駆動することによってクリーン制御を実施する例について説明したが、これに限定されない。制御部90は、少なくとも第1のファン62または第2のファン66を回転駆動することによってクリーン制御を実施してもよい。例えば、制御部90は、ダンパ装置64を閉じて、第1のファン62を回転駆動し、第2のファン66を回転駆動しなくてもよい。制御部90は、ダンパ装置64を閉じて、第2のファン66を回転駆動し、第1のファン62を回転駆動しなくてもよい。また、制御部90は、吸収材52を回転させなくてもよい。
本実施の形態の場合、図9及び図11では、所定の時間t21が経過後に、第1のファン62、第2のファン66および吸収材52のモータ54がオフになっているが、オンのままであってもよい。
なお、空気調和機10は、室内機20に位置する換気導管56の出口(ノズル出口)にイオン発生器を配置していてもよい。花粉やウィルスなどが換気導管56から室内機20に流入した場合であっても、イオン発生器によって花粉やウィルスを除去することができる。
<ダンパ制御>
ダンパ制御について詳細に説明する。
図12は、ダンパ装置周辺の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、ダンパ装置64は、弁体80と、弁体80を回動するダンパモータ82と、を備える。また、空気調和機10は、ダンパ装置64の開閉を検知する検出部84を備える。
弁体80は、板状を有する。弁体80は、ダンパモータ82に接続され、ダンパモータ82を中心にして回動する。弁体80は、ダンパモータ82によって回動されることによって開閉される。
ダンパモータ82は、弁体80の端部を支持し、弁体80を回動する。ダンパモータ82は、例えば、ステッピングモータである。ダンパモータ82は、制御部90からの制御コマンドを受信し、制御コマンドに基づいて弁体80を回動する。
制御コマンドは、弁体80を開閉するコマンドを含む。例えば、制御コマンドは、ダンパ「開」コマンドと、ダンパ「閉」コマンドと、を含む。ダンパ「開」コマンドは、弁体80を開くコマンドである。弁体80が開くことによって、室外空気A3が第1の流路P1から換気導管56に振り分けられる。ダンパ「閉」コマンドは、弁体80を閉じるコマンドである。弁体80が閉じることによって、室外空気A3が第1の流路P1から室外Routへ振り分けられる。
また、制御コマンドは、ダンパモータ82のトルクを制御するコマンドを含む。トルクを制御するコマンドは、例えば、パルスレート(PPS:Pulse Per Second)である。制御部90は、パルスレートを調節することによってダンパモータ82のトルクを調節することができる。例えば、制御部90は、パルスレートを小さくすることによってダンパモータ82のトルクを大きくすることができる。
検出部84は、弁体80の開閉を検知するセンサである。検出部84は、例えば、リミットセンサである。リミットセンサは、弁体80との接触によって弁体80の開閉を検知する。検出部84は、弁体80の検知結果を制御部90に送信する。
制御部90は、検出部84の検出結果を受信し、検出結果に基づいて弁体80が正常に開閉しているか否かを判定する。具体的には、制御部90は、検出部84の検出結果と制御コマンドとに基づいて、弁体80が正常に開閉しているか否かを判定する。
図13はダンパ装置が正常に閉まっている状態を示す概略図であり、図14はダンパ装置が正常に開いている状態を示す概略図である。
図13に示すように、ダンパ装置64が正常に閉じている状態では、弁体80が換気導管56の入口56aを塞いでいる。換気導管56の入口56aとは、換気導管56と第1の流路P1とが連通する開口である。具体的には、ダンパ装置64が正常に閉じている状態では、弁体80が第1の流路P1の延びる方向に沿って配置され、換気導管56の入口56aを塞いでいる。このため、第1の流路P1を流れる室外空気A3は室外Routに排出される。
図14に示すように、ダンパ装置64が正常に開いている状態では、弁体80が換気導管56の入口56aを開放すると共に、第1の流路P1を塞いでいる。具体的には、ダンパ装置64が正常に開いている状態では、弁体80が第1の流路P1の延びる方向と交差する方向に配置され、換気導管56の入口56aを開放すると共に、第1の流路P1を塞いでいる。このため、第1の流路P1を流れる室外空気A3は、換気導管56を通って室内Rinに流入する。
また、弁体80が正常に開いている状態では、弁体80は検出部84に接触する。検出部84は、弁体80が接触している場合に弁体80が正常に開いていることを示す信号を制御部90に送信する。例えば、検出部84は、弁体80が接触している場合に出力値「1」の信号を制御部90に送信する。検出部84は、弁体80が接触していない場合に出力値「0」の信号を制御部90に送信する。
例えば、制御部90は、制御コマンドとしてダンパ「開」コマンドを送信し、検出部84から出力値「1」を受信すると、弁体80が正常に開いていると判定する。制御部90は、制御コマンドとしてダンパ「開」コマンドを送信してから所定の時間が経過しても検出部84からの出力値が「0」である場合、弁体80が正常に開いていないと判定する。
図15は、ダンパ装置が正常に動作していない状態を示す概略図である。
図15に示すように、例えば、弁体80に異物G1が付着している場合に、弁体80が正常に開けない。異物G1は、例えば、埃、虫、水および/または氷などを含む。この場合、弁体80が検出部84に接触しないため、検出部84は弁体80が正常に開いていないことを検出する。
このように、ダンパ装置64に異物G1が付着している場合、ダンパ装置64が正常には開閉できなくなる。本実施の形態にかかるダンパ制御では、ダンパ装置64の弁体80が正常に開閉していないことを検出し、弁体80が正常に開閉していない場合、第1のファン62により送風を行う。これにより、ダンパ装置64に付着した異物G1を除去する。
図16はダンパ装置を開く場合のダンパ制御のフローチャートであり、図17はダンパ装置を開く場合のダンパ制御のタイミングチャートである。なお、図17(a)は制御コマンドを示し、図17(b)はダンパ装置(弁体)の開閉制御を示し、図17(c)は検出部の検出状態を示し、図17(d)は第1のファンのオンオフ制御を示し、図17(e)はダンパモータのオンオフ制御を示す。
図16及び図17に示すように、ステップS31では、制御部90が、ダンパ装置64を開く制御を行う。制御部90は、ダンパ装置64のダンパモータ82にダンパ「開」コマンドを送信する。
ダンパモータ82は、制御部90からダンパ「開」コマンドを受信すると、回転駆動を開始する。これにより、弁体80が開き始める。
ステップS32では、検出部84がダンパ装置64の開閉を検知する。検出部84は、弁体80が正常に開いているか否かを検知する。本実施の形態では、検出部84はリミットセンサである。このため、検出部84は、弁体80が接触しているか否かに基づいて、弁体80が正常に開いているか否かを検知する。例えば、検出部84は、弁体80が接触している場合に弁体80が正常に開いていると検知する。
例えば、検出部84は、弁体80が接触している場合に出力値「1」の信号を制御部90に送信する。検出部84は、弁体80が接触していない場合に出力値「0」の信号を制御部90に送信する。
ステップS33では、制御部90が、ダンパ装置が開いているか否かを判定する。制御部90が、ダンパ装置64が開いていると判定した場合、処理は終了する。制御部90が、ダンパ装置64が開いていないと判定した場合、処理はステップS34に進む。
制御部90は、検出部84の検出結果に基づいて弁体80が正常に開いているか否かを判定する。具体的には、制御部90は、検出部84の検出結果と制御コマンドとに基づいて弁体80が正常に開いているか否かを判定する。
例えば、制御部90は、制御コマンドがダンパ「開」コマンドであり、検出部84から出力値「1」の信号を受信したとき、弁体80が正常に開いていると判定する。あるいは、制御部90は、制御コマンドがダンパ「開」コマンドであり、検出部84から出力値「1」の信号を所定の時間受信したとき、弁体80が正常に開いていると判定する。
ステップS34では、制御部90が、第1のファン62を回転させる。制御部90は、弁体80が開いていないと判定した場合に第1のファン62を回転駆動する。具体的には、制御部90は、第1のファン62をオンにし、第1の流路P1に室外空気A3を送風する。これにより、第1のファン62から送風される室外空気A3によって、ダンパ装置64に付着した異物G1を除去する。
制御部90は、所定の時間、第1のファン62を回転駆動した後、第1のファン62を停止する。第1のファン62を回転駆動した後、処理はステップS33に戻る。
以上のように、ダンパ装置64を開くダンパ制御においては、制御部90がステップS31~S34を実施する。このように、ダンパ制御をすることによって、ダンパ装置64に異物G1が付着してダンパ装置64が正常に開くことができない場合に、第1のファン62を駆動し、室外空気A3を送風することによって異物G1を取り除くことができる。
なお、上述の制御では、ダンパ装置64を開くダンパ制御について説明したが、ダンパ装置64を閉じるダンパ制御(例えば、図7に示すステップS70)についても同様である。
図18は、ダンパ装置を閉じる場合のダンパ制御のフローチャートである。
図18に示すように、ステップS31Aでは、制御部90が、ダンパ装置64を閉じる制御を行う。制御部90は、ダンパ装置64のダンパモータ82にダンパ「閉」コマンドを送信する。
ダンパモータ82は、制御部90からダンパ「閉」コマンドを受信すると、回転駆動を開始する。これにより、弁体80が閉じ始める。
ステップS32Aでは、検出部84がダンパ装置64の開閉を検知する。検出部84がリミットセンサである場合、検出部84は、換気導管56の入口64aに配置されていてもよい。検出部84は、換気導管56の入口56aで弁体80が接触しているか否かに基づいて、弁体80が正常に閉じているか否かを検知する。例えば、検出部84は、換気導管56の入口56aで弁体80が接触している場合に弁体80が正常に閉じていると検知する。
例えば、検出部84は、弁体80が接触している場合に出力値「1」の信号を制御部90に送信する。検出部84は、弁体80が接触していない場合に出力値「0」の信号を制御部90に送信する。
ステップS33Aでは、制御部90が、ダンパ装置が閉じているか否かを判定する。制御部90が、ダンパ装置64が閉じている判定した場合、処理は終了する。制御部90が、ダンパ装置64が閉じていないと判定した場合、処理はステップS34に進む。
制御部90は、検出部84の検出結果に基づいて弁体80が正常に閉じている否かを判定する。具体的には、制御部90は、検出部84の検出結果と制御コマンドとに基づいて弁体80が正常に閉じているか否かを判定する。
例えば、制御部90は、制御コマンドがダンパ「閉」コマンドであり、検出部84から出力値「1」の信号を受信したとき、弁体80が正常に閉じていると判定する。あるいは、制御部90は、制御コマンドがダンパ「閉」コマンドであり、検出部84から出力値「1」の信号を所定の時間受信したとき、弁体80が正常に閉じていると判定する。
ステップS34では、制御部90が、第1のファン62を回転させる。これにより、第1のファン62から送風される室外空気A3によって、ダンパ装置64に付着した異物G1を除去する。
制御部90は、所定の時間、第1のファン62を回転駆動した後、第1のファン62を停止する。第1のファン62を回転駆動した後、処理はステップS33Aに戻る。
以上のように、ダンパ装置64を閉じるダンパ制御においては、制御部90がステップS31A~S34を実施する。このように、ダンパ制御をすることによって、ダンパ装置64に異物G1が付着してダンパ装置64が正常に開閉できなくなった場合に、第1のファン62を駆動し、異物G1を取り除くことができる。
上述したダンパ制御は、ダンパ装置64の開閉操作時に実施される例について説明したが、これに限定されない。例えば、上述したダンパ制御は、加湿運転や除湿運転を含む通常運転時においてダンパ装置64が正常に開閉されていない状態を検知した場合に実施されてもよい。
本実施の形態の場合、ダンパモータ82がステッピングモータである例について説明したが、これに限定されない。例えば、ダンパモータ82は、弁体80を開閉可能なアクチュエータであればよい。
本実施の形態の場合、検出部84がリミットセンサである例について説明したが、これに限定されない。検出部84は、弁体80の開閉が検知可能なセンサであればよい。例えば、検出部84は、赤外線センサなどの測距センサであってもよい。制御部90は、測距センサにより測定された距離の情報に基づいて、弁体80が正常に開閉しているか否かを判定してもよい。
次に、変形例のダンパ制御について説明する。変形例のダンパ制御では、ダンパモータ82のトルクを増大させる。
図19は変形例のダンパ制御のフローチャートであり、図20は変形例のダンパ制御のタイミングチャートである。なお、図20(a)は制御コマンドを示し、図20(b)はダンパ装置(弁体)の開閉制御を示し、図20(c)は検出部の検出状態を示し、図20(d)は第1のファンのオンオフ制御を示し、図20(e)はダンパモータのオンオフ制御およびトルクを示す。
図19及び図20に示すように、変形例のダンパ制御では、ダンパモータのトルクを増大させるステップS35を含む点で、上述したダンパ制御と異なる。変形例におけるその他の処理は、上述したダンパ制御と同じである。このため、ステップS35について説明する。
ステップS35では、制御部90が、ダンパモータ82のトルクを増大させる。制御部90は、ダンパモータ82のパルスレート(PPS)を小さくする。ダンパモータ82はステッピングモータであるため、パルスレートを小さくすることによってトルクを増大させることができる。
制御部90は、制御コマンドとして、パルスレートを小さくするコマンドをダンパモータ82に送信する。ダンパモータ82は、制御部90からの制御コマンドを受信すると、パルスレートを小さくする。これにより、ダンパモータ82のトルクを増大させることができる。
ダンパモータ82のトルクを増大させると、ダンパモータ82が弁体80を回動させる力が大きくなる。したがって、ダンパモータ82のトルクを増大させることによって、弁体80を開閉する力を大きくすることができる。これにより、ダンパ装置64に異物G1が付着した場合であっても弁体80を正常に開くことができる。
以上のように、変形例のダンパ制御においては、制御部90がステップS31~S35を実施する。このように、ダンパモータ82のトルクを増大させることによって弁体80の開く力を大きくすることができる。これにより、ダンパ装置64に異物G1が付着していたとしても、弁体80を正常に開くことができる。
なお、変形例のダンパ制御においては、第1のファン62を回転させるステップS34は必須の処理ではない。変形例のダンパ制御においては、ステップS34を実施しなくてもよい。
また、ダンパモータ82のトルクを制御する例として、ダンパモータ82のパルスレートを制御する例について説明したが、これに限定されない。
次に、別の変形例のダンパ制御について説明する。別の変形例のダンパ制御では、ヒータ58,60をオンにし、且つ吸収材52を回転させる。
図21は別の変形例のダンパ制御のフローチャートであり、図22は別の変形例のダンパ制御のタイミングチャートである。なお、図22(a)は制御コマンドを示し、図22(b)はダンパ装置(弁体)の開閉制御を示し、図22(c)は検出部の検出状態を示し、図22(d)は第1のファンのオンオフ制御を示し、図22(e)はヒータのオンオフ制御を示し、図22(f)は吸収材を回転駆動するモータのオンオフ制御を示す。
図21及び図22に示すように、別の変形例のダンパ制御では、ヒータ58,60をオンにするステップS36および吸収材52を回転させるステップS37を含む点で、上述したダンパ制御と異なる。別の変形例におけるその他の処理は、上述したダンパ制御と同じである。このため、ステップS36およびS37について説明する。
ステップS36では、制御部90が、ヒータ58,60をオンにする。制御部90は、第1の流路P1における吸収材52の上流側で室外空気A3を加熱する第1のヒータ58および第2のヒータ60をオンにし、第1の流路P1を流れる室外空気A3を加熱する。これにより、加熱された室外空気A3がダンパ装置64を通過する際に、ダンパ装置64に付着した氷などの熱により溶ける異物G1を除去することができる。
ステップS37では、制御部90が、吸収材52を回転させる。制御部90は、吸収材52を回転駆動するモータ54を駆動し、吸収材52を回転させる。これにより、吸収材52の一部にヒータ58,60による熱が集中することを抑制することができる。即ち、吸収材52がヒータ58,60によって局所的に加熱されることを抑制することができる。
以上のように、別の変形例のダンパ制御においては、制御部90がステップS31~S34およびS36~S37を実施する。このように、氷などの異物G1が付着している場合に、ヒータ58,60をオンにすることによって、ダンパ装置64にヒータ58,60によって暖められた風を送風する。これにより、異物G1を溶かすことによってダンパ装置64に付着した異物G1を除去することができる。
なお、別の変形例のダンパ制御においては、吸収材52を回転させるステップS37は必須の処理ではない。別の変形例のダンパ制御においては、ステップS37を実施しなくてもよい。
また、別の変形例のダンパ制御においては、制御部90は、室外の温度情報を取得し、室外の温度情報に基づいてヒータ58,60をオンにするか否かを決定してもよい。例えば、室外機30は、室外の温度情報を取得する温度センサを備えてもよい。制御部90は、温度センサにより取得した室外の温度情報に基づいて、ヒータ58,60をオンにするか否かを決定してもよい。あるいは、空気調和機10は、サーバなどの外部機器と通信する通信機を備えてもよい。制御部90は、通信機を介して外部機器から室外の温度情報を取得し、外部機器から取得した室外の温度情報に基づいて、ヒータ58,60をオンにするか否かを決定してもよい。
また、別の変形例のダンパ制御は、変形例のダンパ制御におけるダンパモータ82のトルクを増大させるステップS35を含んでいてもよい。
<ホース乾燥制御>
ホース乾燥制御について詳細に説明する。
図23はホース乾燥制御のフローチャートであり、図24はホース乾燥制御のタイミングチャートである。なお、図24(a)はダンパ装置の開閉制御を示し、図24(b)は第1のファンのオンオフ制御を示し、図24(c)は第2のファンのオンオフ制御を示す。
図23及び図24に示すように、ステップS61では、制御部90が、ダンパ「開」制御を実施する。制御部90は、ダンパ装置64を開いて、第1の流路P1を流れる室外空気A3を、換気導管56に振り分ける。
換気導管56は、第1の流路P1と室内機20とをダンパ装置64を介して接続されている。したがって、制御部90は、ダンパ装置64を制御し、室外空気A3を換気導管56に振り分けることができる。
なお、ステップS61以前からダンパ装置64が開いている場合、ステップS61では、制御部90は、ダンパ装置64が開いている状態を維持する。
ステップS62では、制御部90が、第1のファン62を回転させる。制御部90は、第1のファン62をオンにし、第1の流路P1に室外空気A3を送風する。即ち、制御部90は、第1のファン62を回転駆動し、第1の流路P1から換気導管56へ乾燥した室外空気A3を送る。これにより、第1のファン62から送風される乾燥した室外空気A3によって、換気導管56内が乾燥する。ここで、乾燥した室外空気A3とは、例えば、飽和空気状態でない室外空気A3を意味する。「飽和空気状態ではない室外空気」とは、室外空気が最大限まで水分を含んでいない状態を意味する。例えば、室外空気A3の湿度が70%以下、好ましくは50%以下、より好ましくは30%以下であってもよい。
なお、ステップS62以前から第1のファン62が回転している場合、ステップS62では、制御部90は、第1のファン62が回転している状態を維持する。
ステップS63では、制御部90が、第2のファン66を停止させる。制御部90は、第2のファン66をオフにし、第2の流路P2に室外空気A4を送風することを止める。即ち、制御部90は、第2のファン66の回転を停止し、第2の流路P2に室外空気A4を送風することを止める。これにより、吸収材52が水分を吸収しなくなるため、第1のファン62から送風される室外空気A3を乾燥させることができる。
ステップS64では、制御部90が、所定の時間t61が経過したか否かを判定する。制御部90が、所定の時間t61が経過したと判定した場合、処理は終了する。制御部90が、所定の時間t61が経過していないと判定した場合、処理はステップS62に戻る。
例えば、所定の時間t61は、3分以上30分以下である。好ましくは、所定の時間t61は、10分である。
以上のように、ホース乾燥制御においては、制御部90がステップS61~S64を実施する。このように、ホース乾燥制御を行うことによって、ホース内、即ち、換気導管56内を乾燥させることができる。例えば、加湿運転の終了後に、ホース乾燥制御を行うことによって、換気導管56内を乾燥させ、結露が生じることを抑制することができる。
なお、ホース乾燥制御は加湿運転の終了後に実施することに限定されない。例えば、換気導管56内の湿度又は結露量に基づいてホース乾燥制御を実施してもよいし、所定の時間ごとにホース乾燥制御を実施してもよい。
また、ステップS64では、所定の時間t61経過後にホース乾燥制御が終了する例について説明したが、これに限定されない。例えば、換気導管56内の湿度又は結露量に基づいてホース乾燥制御を終了してもよい。
次に、変形例のホース乾燥制御について説明する。変形例のホース乾燥制御では、吸収材52を回転させ、ヒータ58,60をオンにする。
図25は変形例のホース乾燥制御のフローチャートであり、図26は変形例のホース乾燥制御のタイミングチャートである。なお、図26(a)はダンパ装置の開閉制御を示し、図26(b)は第1のファンのオンオフ制御を示し、図26(c)は第2のファンのオンオフ制御を示し、図26(d)は吸収材を回転駆動するモータのオンオフ制御を示し、図26(e)はヒータのオンオフ制御を示す。
図25及び図26に示すように、変形例のホース乾燥制御では、吸収材52を回転させるステップS63Aと、ヒータ58,60をオンにするステップS63Bと、を含む点で、上述したホース乾燥制御と異なる。変形例におけるその他の処理は、上述したホース乾燥制御と同じである。このため、ステップS63AおよびS63Bについて説明する。
ステップS63Aでは、制御部90が、吸収材52を回転させる。制御部90は、吸収材52を回転駆動するモータ54を駆動し、吸収材52を回転させる。これにより、ステップS63Bにおいてヒータ58,60をオンにして加熱をする場合に、吸収材52が局所的に加熱されることを抑制することができる。
ステップS63Bでは、制御部90が、ヒータ58,60をオンにする。制御部90は、第1の流路P1における吸収材52の上流側で室外空気A3を加熱する第1のヒータ58および第2のヒータ60をオンにし、第1の流路P1を流れる室外空気A3を加熱する。これにより、室外空気A3を乾燥させることができ、乾燥した室外空気A3を換気導管56内へ送ることができる。
以上のように、変形例のホース乾燥制御においては、制御部90がステップS63A及びS63Bを更に実施する。変形例のホース乾燥制御においては、ヒータ58,60をオンにすることによって、第1の流路P1を流れる室外空気A3を乾燥させることができる。これにより、換気導管56内をより乾燥させやすくなる。例えば、室外空気A3の湿度が高い場合にヒータ58,60で加熱することによって室外空気A3の湿度を下げることができる。また、吸収材52を回転させることによって、吸収材52がヒータ58,60の加熱によりダメージを受けることを抑制することができる。
次に、別の変形例のホース乾燥制御について説明する。別の変形例のホース乾燥制御では、制御部90が換気導管56内の湿度情報に基づいてヒータ58,60のオンオフを決定する。
図27は別の変形例の空気調和機の構成を示すブロック図である。
図27に示すように、別の変形例においては、空気調和機10は、換気導管56内の湿度情報を取得する湿度センサ86を備える。湿度センサ86は、例えば、室内機20と接続される換気導管56の出口側のノズルに配置される。
制御部90は、湿度センサ86で取得した湿度情報に基づいてダンパ装置64および第1のファン62を制御する。例えば、湿度センサ86によって取得した換気導管56内の湿度が閾値以上になったとき、制御部90は、乾燥した室外空気A3を換気導管56に振り分け、第1のファンを回転駆動する。これにより、換気導管56内に乾燥した室外空気A3を送る。
図28は別の変形例のホース乾燥制御のフローチャートである。
図28に示すように、別の変形例のホース乾燥制御では、換気導管56内の湿度情報を取得するステップS63Cおよび換気導管56内の湿度が閾値以上であるか否かを判定するステップS63Dを含む点で、上述した変形例のホース乾燥制御と異なる。別の変形例におけるその他の処理は、上述した変形例のホース乾燥制御と同じである。このため、ステップS63CおよびS63Dについて説明する。
ステップS63Cでは、湿度センサ86が、換気導管56内の湿度情報を取得する。湿度情報とは、換気導管56内の湿度である。湿度センサ86は、湿度情報を取得し、制御部90に送信する。
ステップS63Dでは、制御部90が、湿度情報に基づいてヒータをオンにするか否かを決定する。制御部90が、湿度が閾値以上であると判定した場合、処理はステップS63Aに進む。制御部90が、湿度が閾値より小さいと判定した場合、処理はステップS64に進む。
制御部90は、湿度センサ86で取得した湿度が閾値以上であるか否かを判定する。例えば、閾値は、90%に設定される。なお、閾値は90%に限定されず、任意の値に設定してもよい。
以上のように、別の変形例のホース乾燥制御は、ステップS63C及びS63Dを更に実施する。これにより、換気導管56内の湿度情報に応じてヒータ58,60をオンにするか否かを決定することができる。その結果、ホース乾燥制御を効率良く実施することができる。
なお、ステップS63Cでは、湿度センサ86が換気導管56内の湿度を取得する例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部90は、換気導管56内の湿度に関連する情報を取得してもよい。湿度に関連する情報とは、例えば、結露量、換気導管56の入口と出口の温度差などを含む。例えば、制御部90は、換気導管56内の結露量を取得し、結露量に基づいてヒータ58,60のオンを決定してもよい。あるいは、空気調和機10は、換気導管56の入口と出口に配置される複数の温度センサを備え、制御部90は、換気導管56の入口と出口の温度差に基づいてヒータ58,60のオンを決定してもよい。
また、ステップS63CおよびS63Dは、ステップS61より前に実施されてもよい。この場合、制御部90は、湿度センサ86で取得した湿度情報に基づいてステップS61~S64を実施するか否かを決定してもよい。即ち、制御部90は、湿度センサ86で取得した湿度情報に基づいてダンパ装置64および第1のファン62を制御し、乾燥した室外空気A3を換気導管56に送ってもよい。例えば、湿度センサ86で取得した湿度が70%以上である場合に、ダンパ装置64および第1のファン62を制御し、乾燥した室外空気A3を換気導管56に送ってもよい。
また、制御部90は、換気導管56内の湿度に関連する情報を取得し、情報に基づいてダンパ装置64および第1のファン62を制御してもよい。例えば、換気導管56内の結露量が所定の閾値以上である場合に、制御部90はダンパ装置64および第1のファン62を制御し、乾燥した室外空気A3を換気導管56に送ってもよい。あるいは、換気導管56の入口と出口の温度差が10℃以上である場合に、制御部90はダンパ装置64および第1のファン62を制御し、乾燥した室外空気A3を換気導管56に送ってもよい。
<ヒータ余熱排除制御>
次に、変形例における加湿運転ONからOFFまでの動作について説明する。当該変形例においては、ヒータの予熱を排除する制御をさらに実施する。
図29は、変形例における加湿運転ONからOFFまでの動作を示すフローチャートである。
図29に示すように、処理は、ステップS80としてヒータ余熱排除制御を含む。ヒータ余熱排除制御とは、ヒータ58,60の余熱を排除する制御である。ステップS80では、制御部90が、ヒータ58,60を冷却する制御を行う。
本実施の形態の場合、ステップS80は、ステップS10~S70を実施した後に実施される。
図30はヒータ余熱排除制御のフローチャートであり、図31はヒータ余熱排除制御のタイミングチャートである。図31(a)はダンパ装置の開閉制御を示し、図31(b)は第1のファンのオンオフ制御を示し、図31(c)は第2のファンのオンオフ制御を示し、図31(d)は吸収材を回転駆動するモータのオンオフ制御を示し、図31(e)はヒータのオンオフ制御を示す。なお、図31は、ホース乾燥制御を行った後にヒータ余熱排除制御を行う例について示す。
図30および図31に示すように、ステップS81では、制御部90が、ダンパ装置64を閉じる制御を行う。具体的には、制御部90は、ダンパ装置64のダンパモータ82にダンパ「閉」コマンドを送信する。これにより、ダンパ装置64が閉じ、第1の流路P1を流れる室外空気A3が室外Routに排出される。
なお、ステップS81以前からダンパ装置64が閉じている場合、制御部90は、ダンパ装置64が閉じている状態を維持する。
ステップS82では、制御部90が、ヒータ58,60をオフにする。これにより、ヒータ58,60による加熱を停止する。
ステップS83では、制御部90が、第1のファン62を回転させる。制御部90は、第1のファン62をオンにし、第1の流路P1に室外空気A3を送風する。即ち、制御部90は、第1のファン62を回転駆動し、第1の流路P1から室外Routへ室外空気A3を排出する。これにより、第1のファン62から送風される室外空気A3によって、ヒータ58,60を冷却する。
ステップS84では、制御部90が、第2のファン66を回転させる。制御部90は、第2のファン66をオンにし、第2の流路P2に室外空気A4を送風する。即ち、制御部90は、第2のファン66を回転駆動し、第2の流路P2から室外Routへ室外空気A4を排出する。これにより、第2のファン66から送風される室外空気A3によって、吸収材52が乾燥することを抑制する。
ステップS85では、制御部90が、吸収材52を回転させる。制御部90は、吸収材52を回転駆動するモータ54を駆動し、吸収材52を回転させる。これにより、ヒータ58,60の余熱によって吸収材52が局所的に加熱されることを抑制することができる。
ステップS86では、制御部90が、所定の時間t81が経過したが否かを判定する。制御部90が、所定の時間t81が経過したと判定した場合、ヒータ余熱排除制御を終了する。制御部90が、所定の時間t81が経過していないと判定した場合、ステップS82~S85を繰り返す。所定の時間t81は、例えば、30秒以上2分以下である。好ましくは、所定の時間t81は、1分である。
以上のように、ヒータ余熱排除制御においては、制御部90がステップS81~S86を実施する。このように、ヒータ余熱排除制御を行うことによって、ヒータ58,60の余熱を排除することができる。
なお、ステップS84およびS85は必須の処理ではない。例えば、ヒータ余熱排除制御においては、ステップS84および/またはステップS85を実施しなくてもよい。即ち、制御部90は、第1のファン62を回転させていればよく、第2のファン66および吸収材52を回転させなくてもよい。
また、本実施の形態の場合、ホース乾燥制御の後にヒータ余熱排除制御を実施する例について説明したが、これに限定されない。例えば、ヒータ58,60の温度が閾値温度を超えた場合に、ヒータ余熱排除制御を実施してもよい。
<ファン回転数の設定制御>
次に、ファン回転数の設定制御について説明する。
空気調和機10においては、ホース長に応じて第1のファン62のファン回転数を制御する。本明細書では、「ホース長」とは換気導管56の長さを意味する。
図32は、ホース長に応じて指示回転数が割り当てられた指示回転数テーブルである。なお、図32において、ホース長LはL1からL6にかけて長くなっており、第1のファン62の指示回転数R1はR11からR16にかけて大きくなっている。「指示回転数R1」とは、ホース長Lに応じて設定された第1のファン62の最大回転数を意味する。
図32に示すように、ホース長Lに応じて第1のファン62の指示回転数R1が割り当てられている。例えば、第1のファン62の指示回転数R1は、空気調和機10を設置した際の初期設定時に設定される。
空気調和機10においては、制御部90は、指示回転数テーブルを参照し、ホース長Lに応じた第1のファン62の指示回転数R1を設定する。例えば、空気調和機10の初期設定時において、作業者が入力インタフェースを介してホース長L<L1を入力する。制御部90は、指示回転数テーブルを参照し、ホース長L<L1に対応する指示回転数R11を設定する。または、作業者が入力インタフェースを介してホース長L3≦L<L4を入力する。制御部90は、指示回転数テーブルを参照し、ホース長L3≦L<L4に対応する指示回転数R14を設定する。
このように、制御部90は、ホース長Lに応じて第1のファン62の指示回転数R1を設定することによって、最適なファン回転数に調整している。ホース長Lは長くなるほど、送風抵抗が増大する。このため、空気調和機10では、ホース長Lが長くなるほど、第1のファン62のファン回転数を大きくすることによって、室内機20に十分な量の室外空気A3を送風している。これにより、加湿能力などの性能低下を抑制することができる。
また、ホース長Lが比較的短い場合に、第1のファン62の回転数限界値よりも低いファン回転数で回転させることによって、ファンによる騒音を抑制したり、第1のファン62の耐久性を考慮した制御を行うことができる。なお、回転数限界値とは、第1のファン62の耐久性を著しく低下させない回転数の限界値を意味し、ファンの仕様などによって決定される。
図33は、ファン回転数を制御するための構成を示すブロック図である。
図33に示すように、第1のファン62は、ファンモータ62Aによって回転駆動される。ファンモータ62Aは、制御部90によって制御される。具体的には、ファンモータ62Aは、制御部90から制御コマンドを受信し、制御コマンドに基づいて第1のファン62を回転駆動する。制御部90は、ダンパ装置64を開いた状態で第1のファン62を回転させることによって、換気導管56内へ室外空気A3を送風する。
制御コマンドは、指示回転数R1を含む。指示回転数R1は、記憶部92に格納されている。制御部90は、記憶部92から指示回転数R1を読み出し、ファンモータ62Aに制御コマンドを送信する。
本実施の形態の場合、記憶部92は、図32に示す指示回転数テーブル94を格納している。
上述したように、例えば、空気調和機10の初期設定時において、作業者が入力インタフェースを介してホース長Lを入力することによって、第1のファン62の指示回転数R1が設定される。設定された指示回転数R1は、記憶部92に記憶される。制御部90は、第1のファン62を回転駆動する際に、記憶部92から指示回転数R1を読み出す。
ここで、ファンモータ62Aに印加されるDC電圧が所定の閾値を下回った場合、又は作業者がホース長Lを間違って入力していた場合、第1のファン62が最適な回転数で回転駆動されなくなり、第1のファン62の指示回転数R1と実回転数とに乖離が生じることがある。
例えば、ファンモータ62Aに印加されるDC電圧が第1のファン62を回転させるためにDC240Vが必要である場合、所定の閾値はDC240Vに設定される。この場合、ファンモータ62Aに印加されるDC電圧がDC240Vを下回ると、第1のファン62の実回転数が指示回転数R1を下回る。このように、ファンモータ62Aに印加されるDC電圧が所定の閾値を下回った場合、第1のファン62の指示回転数R1と実回転数とに乖離が生じる。
例えば、初期設定で設定したホース長Lが「L4≦L<L5」である場合、第1のファン62の指示回転数R1はR15に設定される。実際のホース長が「L<L1」である場合、指示回転数R1=R15で第1のファン62を回転させると、ホースの抵抗が小さいため、風量が比較的大きくなりやすい。風量が大きくなると、ファンモータ62Aのトルクが大きくなりやすい。しかしながら、ファンモータ62Aにおいてはモータスペック以上のトルクが出ないため、第1のファンモータ62の実回転数は指示回転数R15よりも小さくなる。このように、初期設定時におけるホース長Lの設定が誤っている場合、第1のファン62の指示回転数R1と実回転数とに乖離が生じる。
また、ファンモータ62Aが回転数限界値付近で第1のファン62を回転駆動し続けている場合、第1のファン62から騒音や異音が発生したり、ファンモータ62Aの耐久性が低下するという問題も生じる。
そこで、制御部90は、第1のファン62の実回転数を取得し、指示回転数R1と実回転数とに基づいて指示回転数R1を補正する。例えば、制御部90は、指示回転数R1と実回転数とに乖離が生じていると判定した場合、ファンモータ62Aに印加される電圧が所定の閾値以上であるか否かを判定する。ファンモータ62Aに印加される電圧が所定の閾値以上である場合、制御部90は、指示回転数R1と実回転数とに基づいて指示回転数R1を補正する。
図34はファン回転数の設定制御のフローチャートであり、図35はファン回転数の設定制御のタイミングチャートである。図35(a)は第1のファンの指示回転数を示し、図35(b)は第1のファンの実回転数を示す。なお、図35においては、実際のホース長がL<L1であるが、初期設定がホース長L3≦L<L4、指示回転数R1=R14に間違って設定されている場合に、実回転数Rsに基づいて指示回転数R1を補正する例を示す。
図34および図35に示すように、ステップS91では、制御部90が、第1のファン62の指示回転数R1を取得する。制御部90は、記憶部92から第1のファン62の指示回転数R1を読み出す。なお、指示回転数R1は、初期設定時に入力されたホース長L3≦L<L4に対応する指示回転数R14に設定されている。
ステップS92では、制御部90が、第1のファン62の指示回転数R1=R14に基づいて第1のファン62を回転させる。制御部90は、第1のファン62を回転駆動するファンモータ62Aに指示回転数R14を送信する。ファンモータ62Aは、指示回転数R1=R14に基づいて第1のファン62を回転駆動する。
ステップS93では、制御部90が、第1のファン62の実回転数Rsを取得する。実回転数Rsとは、第1のファン62の実際の回転数である。制御部90は、ファンモータ62Aから第1のファン62の実回転数Rsを取得する。
ステップS94では、制御部90が、所定の時間t91が経過したか否かを判定する。制御部90が、所定の時間t91が経過したと判定した場合、処理はステップS95へ進む。制御部90が、所定の時間t91が経過していないと判定した場合、ステップS92~S93を繰り返す。所定の時間t91は、例えば、5分以上30分以下である。
ステップS95では、制御部90が、実回転数Rsと指示回転数R1とに乖離があるか否かを判定する。制御部90が、乖離があると判定した場合、処理はステップS96へ進む。制御部90が、乖離がないと判定した場合、処理は終了する。本実施形態では、制御部90が、指示回転数R1と実回転数とに乖離があると判定した場合、ファンモータ62Aに印加される電圧が所定の閾値以上であるか否かを判定する。ファンモータ62Aに印加される電圧が所定の閾値以上である場合、処理はステップS96へ進む。
例えば、制御部90は、指示回転数R1と実回転数Rsとの差を算出する。算出した差が所定の時間t91、閾値を超えている場合に、制御部90は、実回転数Rsと指示回転数R1とに乖離があると判定する。例えば、閾値は、400rpmに設定される。なお、閾値は400rpmに限定されず、任意の値に設定してもよい。
ステップS96では、制御部90が、第1のファン62の指示回転数R1を補正する。例えば、制御部90は、指示回転数R1を実回転数Rs付近に補正する。言い換えると、制御部90は、指示回転数R1を実回転数Rsから所定の範囲内に補正する。「実回転数Esから所定の範囲内」とは、実回転数Rsの±5%以内である。あるいは、「実回転数Rsから所定の範囲内」とは、実回転数Rsの±200rpm以内である。好ましくは、制御部90は、指示回転数R1を実回転数Rs以下に補正する。
本実施の形態の場合、制御部90は、記憶部92から指示回転数テーブル94を読み出し、指示回転数テーブル94と、実回転数Rsと、に基づいて、指示回転数R1を補正する。具体的には、制御部90は、指示回転数テーブル94の指示回転数R11~R16から実回転数Rs付近の指示回転数を選択する。例えば、制御部90は、実回転数Rsと指示回転数R11~R16との差を算出し、指示回転数R11~R16のうち差が最も小さくなる指示回転数となるように指示回転数R1を補正する。
本実施の形態の場合、制御部90は、指示回転数R1を、実回転数Rsと略等しい指示回転数R11まで小さくしている。
制御部90は、補正した指示回転数R1を記憶部92に格納する。これにより、第1のファン62の指示回転数R1の設定値を記憶しておくことができる。
以上のように、ファン回転数の設定制御においては、制御部90がステップS91~S96を実施する。このように、第1のファン62のファン回転数の設定が誤っていた場合でも、ファン回転数の設定制御を行うことによって最適なファン回転数に補正することができる。
なお、本実施の形態の場合、制御部90が指示回転数テーブル94を用いて指示回転数R1を設定または補正する例について説明したが、これに限定されない。制御部90は、指示回転数テーブル94を用いずに指示回転数R1を設定または補正してもよい。
本実施の形態の場合、制御部90が実回転数Rsと指示回転数R1とに基づいて指示回転数R1を補正する例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部90は、第1のファン62の最大風量に基づいて指示回転数R1を補正してもよい。ホース長Lが長くなるほど送風抵抗が大きくなるため、第1のファン62からの送風量が小さくなる。このため、制御部90は、第1のファン62の最大風量の乖離に基づいて指示回転数R1を補正してもよい。
また、制御部90は、第1のファン62の指示回転数R1の補正と共に、第2のファン66の指示回転数R2を補正してもよい。
図36は、変形例の指示回転数テーブルである。図36において、第1のファン62の最大風量M1はM11からM16にかけて小さくなっており、第2のファン66の指示回転数R2はR21からR26にかけて小さくなっている。「指示回転数R2」とは、ホース長Lに応じて設定された第2のファン66の最大回転数を意味する。
図36に示すように、変形例の指示回転数テーブルにおいては、ホース長Lに応じて第1のファン62の最大風量M1および第2のファン66の指示回転数R2が割り当てられている。初期設定時にホース長Lが入力されたときに、制御部90は、図36に示す指示回転数テーブルを用いて、第1のファン62の指示回転数R1に加えて、第2のファンの指示回転数R2を設定してもよい。また、制御部90は、第1のファン62の指示回転数R1を補正する際に、図36に示す指示回転数テーブルを用いて第2のファン66の指示回転数R2を補正してもよい。例えば、制御部90は、第1のファン62の指示回転数R1をR15からR12に補正するとき、第2のファン66の指示回転数R2をR25からE22に補正してもよい。このように、制御部90は、第1のファン62と第2のファン66の指示回転数を同じホース長Lの設定値に補正してもよい。
第2のファン66の指示回転数R2を補正することによって、加湿性能の低下を抑制することができる。例えば、第2のファン66の指示回転数R2が正しいホース長設定で設定されていない場合、吸収材52において、第1のファン62より送風される室外空気A3と第2のファン66より送風される室外空気A4との間の圧力のバランスが崩れてしまうことがある。このため、ヒータ58,60を通過した後の第1の流路P1を流れる室外空気A3が、第2の流路P2を流れる室外空気A4に引っ張られてしまい、吸収材52に熱が伝わらずに、室外に放出されてしまうことがある。これにより、加湿効率が低下してしまうことが考えられる。したがって、制御部90は、第1のファン62の指示回転数R1の補正と共に、第2のファン66の指示回転数R2を補正する。これにより、吸収材52において、第1のファン62より送風される室外空気A3と第2のファン66より送風される室外空気A4との間の圧力のバランスを保つことができる。その結果、加湿効率の低下を抑制することができる。
また、制御部90は、図36に示す指示回転数テーブルを用いて第1のファン62の最大風量M1に基づいて、第1のファン62の指示回転数R1を補正してもよい。例えば、制御部90は、第1のファン62の最大風量M1と実際の風量とに乖離があるか否かを判定してもよい。例えば、実際の風量は、センサによって検出してもよいし、ファンモータ62Aの入力に基づいて算出されてもよい。最大風量M1と実際の風量とに乖離がある場合に、制御部90は、図36に示す指示回転数テーブルを用いて、第1のファン62の指示回転数R1を、実際の風量に対応する指示回転数に補正してもよい。
図37は、変形例のファン回転数の設定制御のフローチャートである。
図37に示すように、変形例のファン回転数の設定制御では、第1のファン62の実回転数Rsとファンモータ62Aの入力とに基づいて、第1のファン62の指示回転数R1を自動的に設定する。
ステップS101では、制御部90が第1のファン62を回転させる。制御部90は、制御部90は、第1のファン62をオンにし、第1の流路P1に室外空気A3を送風する。
ステップS102では、制御部90が第1のファン62の実回転数Rsを取得する。
ステップS103では、制御部90がファンモータ62Aの入力を取得する。
ステップS104では、制御部90が第1のファン62の実回転数Rsとファンモータ62Aの入力とに基づいて第1のファン62の指示回転数R1を設定する。
例えば、制御部90は、第1のファン62の実回転数Rsとファンモータ62Aの入力とに基づいてホース長Lを推定し、推定したホース長Lと指示回転数テーブル94とに基づいて指示回転数R1を決定してもよい。
あるいは、制御部90は、指示回転数テーブル94を用いずに、第1のファン62の実回転数Rsとファンモータ62Aの入力とに基づいて自動的に指示回転数R1を設定してもよい。この場合、ホース長Lを推定しなくてもよい。
以上のように、変形例のファン回転数の設定制御では、ステップS101~S104を実施する。このように、変形例のファン回転数の設定制御では、第1のファン62の実回転数Rsとファンモータ62Aの入力とに基づいて、第1のファン62の指示回転数R1を自動的に設定することができる。
<室外温度に基づくファン回転数の制御>
次に、室外温度に基づくファン回転数の制御について説明する。
図38は、室外温度に基づいてファン回転数を制御するための構成を示すブロック図である。
図38に示すように、空気調和機10は、室外温度を取得する温度センサ96を備える。制御部90は、温度センサ96によって取得した室外温度に基づいて、第1のファン62の回転数を制御する。
図39は、室外温度に基づくファン回転数の制御のフローチャートである。
図39に示すように、ステップS111では、温度センサ96が室外温度を取得する。
ステップS112では、制御部90が、室外温度が閾値以下であるか否かを判定する。制御部90が、室外温度が閾値以下であると判定した場合、処理はステップS113に進む。制御部90が、室外温度が閾値より大きいと判定した場合、処理はステップS111に戻る。例えば、閾値は露点である。なお、閾値は露点に限定されず、任意の値に設定されてもよい。
ステップS113では、制御部90が、第1のファン62の回転数を増大させる。
以上のように、室外温度に基づいてファン回転数の制御では、ステップS111~S113を実施する。このように、室外温度が閾値以下になった場合に、第1のファン62の回転数を増大させることによって、第1の流路P1および/または換気導管56内を流れる室外空気A3の流速を大きくすることができる。これにより、例えば、室外温度が露点以下になっている場合でも、第1の流路P1および/または換気導管56内の温度が露点以下になることを抑制することができる。その結果、第1の流路P1および/または換気導管56内で結露が生じることを抑制することができる。
なお、温度センサ96は必須の構成ではない。空気調和機10は、温度センサ96を備えていなくてもよい。制御部90は、温度センサ96以外の手段で室外温度の情報を取得してもよい。例えば、空気調和機10が通信機を備えてもよい。制御部90は、通信機を介してサーバから室外温度の情報を取得してもよい。
<ダンパ装置の開閉に基づくファン回転数の制御>
次に、ダンパ装置の開閉に基づくファン回転数の制御について説明する。
図40は、ダンパ装置の開閉に基づくファン回転数の制御のフローチャートである。
図40に示すように、ステップS121では、制御部90が、第1のファン62の回転数を低下させる。これにより、第1のファン62から送られる室外空気A3の送風量を小さくする。
ステップS122では、制御部90がダンパ制御を行う。制御部90は、ダンパ装置64を開く、又は閉じる制御を行う。ダンパ制御は、上述したダンパ装置64の開閉制御であってもよい(図16~21参照)。
以上のように、ダンパ装置の開閉に基づくファン回転数の制御では、ステップS121~S122を実施する。このように、ダンパ装置64を開閉する前に、第1のファン62の回転数を低下させることによって、ダンパ装置64を安全に開閉することができる。
なお、本明細書において、「第1」、「第2」などの用語は、説明のためだけに用いられるものであり、相対的な重要性または技術的特徴の順位を明示または暗示するものとして理解されるべきではない。「第1」と「第2」と限定されている特徴は、1つまたはさらに多くの当該特徴を含むことを明示または暗示するものである。
また、上述したクリーン制御、ダンパ制御、ホース乾燥制御および/またはヒータ余熱排除制御は、加湿運転の前後に実施されることに限定されない。これらの制御は、加湿運転中に実施されてもよい。また、これらの制御は、加湿運転に限定されず、除湿運転などの他の運転の前後に実施されてもよいし。他の運転中に実施されてもよい。
本開示の実施の形態に係る空気調和機は、広義には、室内機と室外機とを備える空気調和機であって、前記室外機に設けられ、室外空気の水分を吸収する吸収材と、前記吸収材を通過し、室外空気が流れる第1の流路と、前記第1の流路に前記室外空気を送る第1のファンと、前記第1の流路を流れる前記室外空気を、室外と前記室内機とに振り分けるダンパ装置と、前記第1のファンおよび前記ダンパ装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ダンパ装置を制御し、前記室外空気を前記室外に振り分け、前記第1のファンを回転駆動し、前記第1の流路から前記室外へ前記室外空気を排出する。
本開示は、室内機と室外機を備える空気調和機であれば適用可能である。
10 空気調和機
20 室内機
30 室外機
40 四方弁
50 換気装置
52 吸収材
54 モータ
56 換気導管
58 第1のヒータ
60 第2のヒータ
62 ファン(第1のファン)
64 ダンパ装置
66 ファン(第2のファン)
70 リモートコントローラ
80 弁体
82 ダンパモータ
84 検出部
86 湿度センサ
90 制御部
92 記憶部
94 指示回転数テーブル
96 温度センサ
P1 流路(第1の流路)
P2 流路(第2の流路)

Claims (8)

  1. 室内機と室外機とを備える空気調和機であって、
    前記室外機に設けられ、室外空気の水分を吸収する吸収材と、
    前記吸収材を通過し、室外空気が流れる第1の流路と、
    前記第1の流路に前記室外空気を送る第1のファンと、
    前記第1の流路を流れる前記室外空気を、室外と前記室内機とに振り分けるダンパ装置と、
    前記第1のファンおよび前記ダンパ装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記ダンパ装置を制御し、前記室外空気を前記室外に振り分け、
    前記第1のファンを回転駆動し、前記第1の流路から前記室外へ前記室外空気を排出する、
    空気調和機。
  2. 前記吸収材を回転駆動するモータを更に備え、
    前記制御部は、前記モータを駆動し、前記吸収材を回転させる、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記吸収材を通過し、室外空気が室外から室外に流れる第2の流路と、
    前記第2の流路に室外空気の流れを発生させる第2のファンと、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記第2のファンを回転駆動し、前記第2の流路から前記室外へ前記室外空気を排出する、
    請求項1又は2に記載の空気調和機。
  4. 前記第1のファンのファン速度は、前記第2のファンのファン速度より大きい、
    請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記吸収材において、前記第1のファンにより送風される室外空気の向きと、前記第2のファンにより送風される室外空気の向き、とが異なっている、
    請求項3又は4に記載の空気調和機。
  6. 前記第1の流路における前記吸収材の上流側で前記室外空気を加熱するヒータを更に備え、
    前記制御部は、前記ヒータをオンにし、前記第1の流路を流れる前記室外空気を加熱する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の空気調和機。
  7. 前記制御部は、加湿運転を開始する前に、前記ダンパ装置を制御し、前記室外空気を前記室外に振り分け、前記第1のファンを回転駆動し、前記第1の流路から前記室外へ前記室外空気を排出する、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の空気調和機。
  8. 前記第1のファンのファン速度は、加湿運転における前記第1のファンのファン速度よりも大きい、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の空気調和機。
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