JP2023042792A - サーバ装置およびプログラム - Google Patents

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Yumiko Okuma
圭一 長谷川
Keiichi Hasegawa
雄二朗 魚返
Yujiro Uogairi
伸晃 山内
Nobuaki Yamauchi
優介 大谷
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Abstract

【課題】有用な特典情報を提供することが可能なサーバ装置及びプログラムを提供する。【解決手段】電子レシートサーバ2及びクーポンサーバ3が、インターネット等のネットワークを介して複数の店舗の決済装置及4び複数のユーザ端末5と互いに通信可能に接続されているクーポン配信システムにおいて、クーポンサーバ(サーバ装置)は、1取引における、商品を購入した消費者を識別する消費者識別情報、当該商品を販売した店舗が所在する地域を示す地域情報及び当該消費者が購入した商品を識別する商品識別情報を取得する購入情報取得部3001と、購入情報取得部が取得した地域情報および商品識別情報に基づいて、購入情報取得部が取得した消費者識別情報で識別される消費者に付与する特典を決定する決定部3004と、決定部が決定した特典の内容を示す特典情報を出力する出力部3005と、を備える。【選択図】図11

Description

本発明の実施形態は、サーバ装置およびプログラムに関する。
従来、商品やサービス(以下、これらを総称して「商品」という)を販売する店舗や企業(以下、これらを総称して「店舗」という)で利用可能なクーポン情報などの特典情報を、消費者が所有するユーザ端末に配信するクーポン配信システムが知られている。
この種のクーポン配信システムとして、ユーザ端末からのクーポン要求に応じて、当該ユーザ端末を所有する消費者の属性に合致するクーポン情報を検索し、検索したクーポン情報を当該ユーザ端末に送信するクーポン配信システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来のクーポン配信システムは、推測される消費者の行動に合ったクーポン情報を送信するものではなく、この点において必ずしも有用なクーポン情報を配信するとはいえないものであった。
本発明が解決しようとする課題は、有用な特典情報を提供することが可能なサーバ装置、およびプログラムを提供することである。
実施形態のサーバ装置は、1取引における、商品を購入した消費者を識別する消費者識別情報、当該商品を販売した店舗が所在する地域を示す地域情報、および当該消費者が購入した商品を識別する商品識別情報を取得する購入情報取得部と、前記購入情報取得部が取得した地域情報および商品識別情報に基づいて、前記購入情報取得部が取得した消費者識別情報で識別される消費者に付与する特典を決定する決定部と、前記決定部が決定した特典の内容を示す特典情報を出力する出力部と、を備える。
図1は、実施形態のサーバ装置を含むクーポン配信システムの概略を示す図である。 図2は、実施形態のクーポン配信システムが備える電子レシートサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態の電子レシートサーバのメモリ部に記憶される会員マスタのデータ構成を示す図である。 図4は、実施形態の電子レシートサーバのメモリ部に記憶されるレシートデータ管理ファイルのデータ構成を示す図である。 図5は、実施形態のクーポン配信システムが備えるクーポンサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 図6は、実施形態のクーポンサーバのメモリ部に記憶されるデータ提供店舗マスタのデータ構成を示す図である。 図7は、実施形態のクーポンサーバのメモリ部に記憶されるクーポン利用店舗マスタのデータ構成を示す図である。 図8は、実施形態のクーポンサーバのメモリ部に記憶されるクーポンマスタのデータ構成を示す図である。 図9は、実施形態のクーポンサーバのメモリ部に記憶される購入情報管理ファイルのデータ構成を示す図である。 図10は、実施形態のクーポンサーバのメモリ部に記憶されるクーポン利用管理ファイルのデータ構成を示す図である。 図11は、実施形態のクーポンサーバの制御部の機能構成を示すブロック図である。 図12は、実施形態のクーポン配信システムの動作の流れを示すシーケンスチャートである。 図13は、実施形態のクーポンサーバの制御部によるクーポン決定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態のサーバ装置およびプログラムについて説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。例えば、以下に説明する実施形態では、クーポンサーバは1取引に係る購入情報を電子レシートサーバから取得するが、当該1取引の決済を行ったPOS端末などの会計装置から直接取得してもよい。また、以下に説明する実施形態では、ユーザ端末に送信される特典情報を値引や割引(以下、総称して「値引」という)を示すクーポン情報とするが、特典情報はポイントの付与、粗品の提供等を示す情報であってもよい。
図1は、クーポン配信システム1の概略を示す図である。本実施形態のクーポン配信システム1は、クーポン配信サービスを行う事業者A、消費者の購入情報を事業者Aに提供する店舗B(以下、「提供店舗B」ともいう)、事業者Aから配信されたクーポン情報を利用可能な店舗C(以下、「利用店舗C」ともいう)、およびクーポン配信サービスの会員である消費者D(以下、単に「消費者D」ともいう)を跨いで構築されている。利用店舗Cは、クーポン情報の配信を事業者Aに委託する店舗である。本実施形態においては、消費者Dは電子レシート配信サービスの会員でもある。なお、提供店舗Bの一部または全ては利用店舗Cになっていてもよい。
クーポン配信システム1は、事業者Aが管理する電子レシートサーバ2およびクーポンサーバ3、提供店舗Bおよび利用店舗Cが備える決済装置4、消費者Dが所有するユーザ端末5を備える。なお、電子レシートサーバ2は、事業者Aとは別の事業者によって管理されるものであってもよい。また、図1においては、各店舗に設けられる決済装置を1台のみ図示しているが、各店舗は複数の決済装置を備えていてもよい。
電子レシートサーバ2とクーポンサーバ3とは、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。また、電子レシートサーバ2およびクーポンサーバ3は、インターネット等のネットワークを介して決済装置4およびユーザ端末5に互いに通信可能に接続されている。
消費者Dが提供店舗Bで商品を購入すると、商品の購入に係るレシート情報が提供店舗Bから電子レシートサーバ2に送信される。電子レシートサーバ2は、所定のタイミングあるいはユーザ端末5からの要求に応じて、レシート情報をユーザ端末5に送信する。消費者Dは、ユーザ端末5によって電子レシートサーバ2から受信したレシート情報を閲覧することができる。これにより、提供店舗Bの決済装置4が発行する紙レシートを削減することができる。
また、電子レシートサーバ2は、提供店舗Bの決済装置4から受信したレシート情報を、利用店舗Cで利用可能なクーポン情報を管理するクーポンサーバ3に送信する。クーポンサーバ3は、レシート情報から消費者Dが商品を購入した店舗の地域および消費者Dが購入した商品を認識し、認識した地域および商品に基づいて推測される消費者Dの次の行動に適したクーポン情報を消費者Dのユーザ端末5に送信する。一例としては、クーポンサーバ3は、消費者Dの居住地域以外の地域で冷凍食品が購入されたことを認識すると、消費者Dの次の行動として「もうすぐ帰る」行動が推測されるので、消費者Dの居住地に存在する利用店舗Cのクーポン情報を配信する。言い換えれば、クーポンサーバ3は、消費者Dが「もうすぐ帰る」と推測される場合、消費者Dの帰路中に位置すると思われる利用店舗Cのクーポン情報をユーザ端末5に送信する。これにより、消費者Dによって利用されやすいクーポン情報を配信することができる。
次に、各装置について説明する。
電子レシートサーバ2は、消費者Dに対して電子レシートを提供する。具体的には、電子レシートサーバ2は、提供店舗Bにおける消費者Dの1取引におけるレシート情報を管理し、消費者Dのユーザ端末5に適宜レシート情報を送信する。また、電子レシートサーバ2は、提供店舗Bの決済装置4から受信した1取引におけるレシート情報をクーポンサーバ3に送信する。
図2は、電子レシートサーバ2の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。電子レシートサーバ2は、制御部20と、メモリ部21と、表示部22と、操作部23と、通信部24と、を備えている。制御部20、メモリ部21、表示部22、操作部23、および通信部24は、バス25等を介して互いに接続されている。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を備えたコンピュータで構成されている。CPU201、ROM202、およびRAM203は、互いにバス25を介して接続されている。
CPU201は電子レシートサーバ2の全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用され、ROM202やメモリ部21に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部20は、CPU201がROM202や、メモリ部21に記憶されRAM203に展開された制御プログラムに従って動作することによって、電子レシートサーバ2の各種制御処理を実行する。
メモリ部21は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。メモリ部21は、制御プログラム211、会員マスタ212、およびレシートデータ管理ファイル213を記憶する。
制御プログラム211は、提供店舗Bの決済装置4からレシート情報を受信するためのプログラム、受信したレシート情報を1取引毎に管理するためのプログラム、クーポンサーバ3や消費者Dのユーザ端末5にレシート情報を送信するためのプログラムなどである。
会員マスタ212は、電子レシート配信サービスの会員の情報を記憶するマスタファイルである。本実施形態においては、電子レシート配信サービスの会員に対してクーポン配信サービスを提供するので、会員マスタ212はクーポン配信サービスの会員の情報を記憶するものであるということもできる。図3は、会員マスタ212のデータ構成を示す図である。会員マスタ212に登録される各データは、会員ID、氏名、性別、年齢、メールアドレス、および居住地域を示す各情報が対応づけられている。会員マスタ212に登録される各情報は、消費者Dが電子レシート配信サービスおよびクーポン配信サービスの会員登録を行うことによって登録される。
会員IDの項目には、電子レシート配信サービスおよびクーポン配信サービスの会員を識別する会員IDが登録される。会員IDは、消費者識別情報の一例である。氏名の項目には、会員の氏名を示す情報が登録される。性別の項目には、会員の性別を示す情報が登録される。年齢の項目には、会員の年齢を示す情報が登録される。
メールアドレスの項目には、会員が所有するユーザ端末5のメールアドレスが登録される。居住地域の項目には、会員の居住地域を示す居住地域情報が登録される。居住地域情報は、例えば会員の居住地の町名、最寄駅、郵便番号などを示す情報である。なお、居住地域の項目には、会員の住所を示す情報が登録されていてもよい。
レシートデータ管理ファイル213は、提供店舗Bにおける消費者Dのレシート情報を1取引毎に管理するファイルである。レシートデータ管理ファイル213は、提供店舗Bの決済装置4から受信したレシート情報に基づいて登録、更新される。図4は、レシートデータ管理ファイル213のデータ構成を示す図である。レシートデータ管理ファイル213に登録される各データは、会員ID、取引番号、店舗ID、店舗名、商品ID、商品名、取引金額、および取引日時を示す各情報が対応づけられている。これら各情報が対応付けられた情報がレシート情報を構成する。
会員IDの項目には、電子レシート配信サービスおよびクーポン配信サービスの会員を識別する会員IDが登録される。取引番号の項目には、提供店舗Bにおける会員の1取引を特定する取引番号が登録される。取引番号は、提供店舗Bの決済装置4によって発行される。
店舗IDの項目には、提供店舗Bを識別する店舗IDが登録される。店舗名の項目には、提供店舗Bの店舗名を示す情報が登録される。商品IDの項目には、消費者Dが購入した商品を識別する商品IDが登録される。商品IDは、商品識別情報の一例である。商品名の項目には、消費者Dが購入した商品の商品名を示す情報が登録される。1取引において複数の商品が購入された場合、商品IDおよび商品名の項目には複数の情報が登録される。
取引金額の項目には、1取引の合計金額を示す情報が登録される。取引日時の項目には、1取引が行われた日時を示す情報が登録される。
図2に戻って電子レシートサーバ2のハードウェア構成について説明する。
表示部22は、例えば液晶パネルで構成されており、各種情報を表示する。表示部22は、例えば会員マスタ212およびレシートデータ管理ファイル213に記憶された情報を必要に応じて表示する。
操作部23は、制御部20に情報を入力するためのもので、キーボード、タッチパネル、マウスなどで構成される。
通信部24は、クーポンサーバ3、決済装置4、ユーザ端末5などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部20は、通信部24を介して外部装置と接続されることで、外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
次に、クーポンサーバ3について説明する。図5は、クーポンサーバ3の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。クーポンサーバ3は、制御部30と、メモリ部31と、表示部32と、操作部33と、計時部34と、を備えている。制御部30、メモリ部31、表示部32、操作部33、計時部34および通信部35は、バス36等を介して互いに接続されている。クーポンサーバ3は、サーバ装置の一例である。
制御部30は、CPU301、ROM302、RAM303を備えたコンピュータで構成されている。CPU301、ROM302、およびRAM303は、互いにバス36を介して接続されている。
CPU301はクーポンサーバ3の全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用され、ROM302やメモリ部31に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部30は、CPU301がROM302や、メモリ部31に記憶されRAM303に展開された制御プログラムに従って動作することによって、クーポンサーバ3の各種制御処理を実行する。
メモリ部31は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。メモリ部31は、制御プログラム311、会員マスタ312、提供店舗マスタ313、利用店舗マスタ314、クーポンマスタ315、購入情報管理ファイル316およびクーポン利用管理ファイル317を記憶する。
制御プログラム311は、電子レシートサーバ2から受信したレシート情報に基づいて消費者Dに送信するクーポンを決定するためのプログラム、送信したクーポン情報の利用状況を管理するためのプログラムなどである。
会員マスタ312は、クーポン配信サービスの会員、言い換えれば電子レシート会員の情報を記憶するマスタファイルであり、電子レシートサーバ2のメモリ部21に記憶された会員マスタ212と同じ情報が登録されている。会員マスタ312は、消費者識別情報と消費者の居住地域を示す居住地域情報とを対応付けたユーザ情報の一例である。また、会員マスタ312を記憶するメモリ部31は、ユーザ情報記憶部の一例である。なお、ユーザ情報である会員マスタ312は外部メモリに記憶されていてもよく、この場合は外部メモリを含めてクーポンサーバ3が構成されることとなる。
提供店舗マスタ313は、提供店舗Bの情報を記憶するマスタファイルである。図6は、提供店舗マスタ313のデータ構成を示す図である。提供店舗マスタ313に登録される各データは、店舗ID、店舗名、地域、業種、および特定商品を示す各情報が対応づけられている。提供店舗マスタ313に登録される各情報は、提供店舗Bがクーポン配信サービスに加わる際に当該提供店舗Bから取得される。
店舗IDの項目には、提供店舗Bを識別する店舗IDが登録される。店舗名の項目には、店舗名を示す情報が登録される。地域の項目には、店舗が所在する地域を示す情報が登録される。地域を示す情報は、例えば店舗の所在地の町名、最寄駅、郵便番号などを示す情報であり、会員マスタ312の居住地域情報と同じルール(区分け方法)で設定される。地域の項目に登録される情報は、店舗が所在する地域を示す地域情報の一例である。
なお、電子レシートサーバ2からクーポンサーバ3に提供店舗Bの店舗IDが送信されると、クーポンサーバ3は、提供店舗マスタ313を参照して当該店舗IDに対応する地域情報を読み出すことができる。このため、クーポンサーバ3が取得する提供店舗Bの店舗IDも店舗が所在する地域を示す地域情報の一例であるということができる。
業種の項目には、提供店舗Bの業種を示す情報が登録される。業種の項目には、例えば飲食業、小売業などを示す情報が登録される。特定商品の項目には、特定商品の商品IDあるいは商品名を示す情報が登録される。特定商品は、提供店舗Bで販売される商品のうち、消費者Dが購入した場合、消費者Dが帰路につくことが推測される商品であって、任意に設定することができる。例えば、時間の経過とともに状態が変化する冷凍食品、時間の経過とともに鮮度が変化する生鮮食品を特定商品として設定することができる。また、重量が所定以上の商品や大きさが所定以上の商品を特定商品として設定することができる。消費者Dがこれら重い商品や大きい商品を長時間持ち運んで外出し続けることは少ないと考えられるからである。
利用店舗マスタ314は、利用店舗Cの情報を記憶するマスタファイルである。図7は、利用店舗マスタ314のデータ構成を示す図である。利用店舗マスタ314に登録される各データは、店舗ID、店舗名、地域、提供場所、およびクーポンIDを示す各情報が対応づけられている。利用店舗マスタ314に登録される各情報は、利用店舗Cがクーポン配信サービスに加わる際に当該利用店舗Cから取得される。
店舗ID、店舗名、地域の項目に登録される各情報は、提供店舗マスタ313で説明したとおりである。ただし、利用店舗マスタ314の店舗ID、店舗名、地域の項目に登録される各情報は利用店舗Cに関する情報である。
提供場所の項目には、利用店舗Cが商品を提供する場所を示す情報が登録される。商品を提供する場所とは、例えば、利用店舗Cが店舗で商品を販売する小売業である場合は店舗、利用店舗(企業)がタクシー業である場合は配車地域、利用店舗が宅配サービスにより商品を販売する小売業である場合は消費者宅などである。クーポンIDの項目には、利用店舗Cが発行したクーポンを識別するクーポンIDが登録される。
クーポンマスタ315は、利用店舗Cが発行したクーポンのクーポン情報を記憶するマスタファイルである。クーポン情報は、消費者Dに付与する特典の内容を示す特典情報の一例である。図8は、クーポンマスタ315のデータ構成を示す図である。クーポンマスタ315に登録されるクーポン情報は、クーポンID、商品ID、商品名、値引額、および配信時間を示す各情報が対応づけられている。クーポン情報は、クーポンを発行する利用店舗Cから取得される。
クーポンIDの項目には、クーポンを識別するクーポンIDが登録される。商品IDの項目には、クーポンによる値引対象商品の商品IDが登録される。商品名の項目には、クーポンによる値引対象商品の商品名を示す情報が登録される。
値引額の項目には、クーポンにより値引または割引される金額を示す情報が登録される。なお、消費者Dに付与される特典がポイント付与の場合は値引額の項目に代えて付与ポイントの項目が設定され、特典が粗品の提供である場合は値引額の項目に代えて粗品名の項目が設定される。
配信時間の項目には、クーポンの配信可能時間を示す情報が登録される。例えば、利用店舗Cが飲食の宅配を行う事業者であり、ランチタイムサービスのクーポンを発行する場合、配信時間の項目にはランチタイムよりも前の時間帯を示す情報が登録される。これにより、ランチタイム以降にはクーポン情報が配信されることがないなど、時間に合致したクーポン情報の配信が可能となる。
購入情報管理ファイル316は、消費者Dの1取引の購入情報と当該購入情報に対応して配信したクーポンに係る情報とを対応付けて管理するファイルである。図9は、購入情報管理ファイル316のデータ構成を示す図である。購入情報管理ファイル316に登録される各データは、会員ID、取引番号、店舗ID、商品ID、取引金額、取引日時、配信クーポン、および配信番号を示す各情報が対応づけられている。購入情報管理ファイル316は、クーポンサーバ3が電子レシートサーバ2から受信したレシート情報に基づいて登録され、クーポンサーバ3によるクーポン情報の配信に応じて更新される。
会員ID、取引番号、店舗ID、商品ID、取引金額および取引日時の項目には、電子レシートサーバ2から受信したレシート情報に含まれる情報であって、上記項目に対応する情報が登録される。会員ID、取引番号、店舗ID、商品ID、取引金額および取引日時の項目に登録される情報の内容については、電子レシートサーバ2のメモリ部21に記憶されるレシートデータ管理ファイル213の説明において述べているので、重複する説明は省略する。
配信クーポンの項目には、対応する取引番号で特定される取引に対してクーポンサーバ3が配信したクーポン情報を示すクーポンIDが登録される。配信番号の項目には、クーポンサーバ3がクーポン情報を配信する度に発行される配信番号を示す情報が登録される。配信番号は、クーポンサーバ3が配信したクーポン情報を特定するためのユニークな番号である。
クーポン利用管理ファイル317は、クーポンサーバ3が配信したクーポンの利用状況を管理するファイルである。図10は、クーポン利用管理ファイル317のデータ構成を示す図である。クーポン利用管理ファイル317に登録される各データは、会員ID、配信番号、および利用フラグを示す各情報が対応づけられている。
会員IDおよび配信番号の項目に登録される情報の内容については、購入情報管理ファイル316の説明で述べているので、重複する説明は省略する。
利用フラグの項目には、配信番号で特定されるクーポンが利用店舗Cで利用されたか否かを示す情報が登録される。例えば、利用されたクーポンに対応する利用フラグの項目には「1」が登録され、利用されていないクーポンに対応する利用フラグの項目には「0」が登録される。利用フラグの項目に登録される情報は、利用店舗Cの決済装置4から受信する情報に基づいて書き換えられる。
図5に戻ってクーポンサーバ3のハードウェア構成について説明する。
表示部32は、例えば液晶パネルで構成されており、各種情報を表示する。表示部32は、例えばメモリ部31に記憶された会員マスタ312、提供店舗マスタ313、利用店舗マスタ314、クーポンマスタ315、購入情報管理ファイル316、およびクーポン利用管理ファイル317に記憶された情報を必要に応じて表示する。
操作部33は、制御部30に情報を入力するためのもので、キーボード、タッチパネル、マウスなどで構成される。
計時部34は、RTC(Real Time Clock)等の計時装置であり、現在の時刻を計時する。
通信部35は、電子レシートサーバ2、決済装置4、ユーザ端末5などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部30は、通信部35を介して外部装置と接続されることで、外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
続いて、クーポンサーバ3の制御部30の機能構成について説明する。図11は、クーポンサーバ3の制御部30の主要な機能構成を示すブロック図である。制御部30は、CPU301がROM302やメモリ部31に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、購入情報取得部3001、時刻情報取得部3002、登録部3003、決定部3004、出力部3005、および利用情報取得部3006として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアで構成してもよい。
購入情報取得部3001は、1取引における、商品を購入した消費者を識別する消費者識別情報、当該商品を販売した店舗が所在する地域を示す地域情報、および当該消費者が購入した商品を識別する商品識別情報を取得する。なお、以下の説明において、これら消費者識別情報、地域情報、および商品識別情報を総称して「購入情報」という場合がある。購入情報取得部3001は、電子レシートサーバ2から購入情報を含むレシート情報を取得する。より詳細には、購入情報取得部3001は、購入情報として、レシート情報に含まれる1取引における、会員ID、店舗ID、および商品IDを取得する。
なお、購入情報取得部3001は、提供店舗Bの決済装置4から購入情報を取得してもよい。また、購入情報取得部3001は、地域情報として店舗IDに代えて店舗が所在する地域名等を示す情報を取得してもよい。
時刻情報取得部3002は、取引時刻を示す時刻情報を取得する。具体的には、時刻情報取得部3002は、購入情報取得部3001が購入情報を取得した時刻を示す時刻情報を計時部34から取得する。取引時刻は、取引が行われた厳密な時刻である必要はなく、本実施形態においては、購入情報取得部3001が購入情報を取得した時刻を採用している。取引時刻は、もちろん提供店舗Bの決済装置4で実際に取引が完了した時刻であってもよく、この場合、時刻情報取得部3002は提供店舗Bの決済装置4から時刻情報を取得することができる。
登録部3003は、購入情報取得部3001が取得したレシート情報に含まれる情報を購入情報管理ファイル316に登録する。また、登録部3003は、利用情報取得部3006が取得した利用情報をクーポン利用管理ファイル317に登録する。なお、利用情報取得部3006が取得する利用情報については後述する。
決定部3004は、購入情報取得部3001が取得した地域情報および商品識別情報に基づいて、購入情報取得部3001が取得した消費者識別情報で識別される消費者に付与する特典を決定する。具体的には、決定部3004は、利用店舗マスタ314を参照して、購入情報取得部3001が取得した店舗IDで識別される店舗の地域を認識する。また、決定部3004は、購入情報取得部3001が取得した商品IDあるいは商品名を示す情報に基づいて消費者が購入した商品を認識する。そして、決定部3004は、消費者Dが購入した商品および当該商品を購入した地域に基づいて、消費者Dに配信するクーポンを決定する。
また、決定部3004は、時刻情報取得部3002が取得した時刻情報に基づいて特典を決定する。具体的には、決定部3004は、購入情報取得部3001が取得した商品IDおよび店舗IDに加えて時刻情報取得部3002が取得した時刻情報に基づいて消費者Dに配信するクーポン情報を決定する。
さらに、決定部3004は、購入情報取得部3001が取得した消費者識別情報に対応する居住地域情報をユーザ情報記憶部から読み出し、読み出した居住地域情報に基づいて特典情報を決定する。具体的には、決定部3004は、購入情報取得部3001が取得した会員IDに対応する居住地域情報を会員マスタ312から読み出し、読み出した居住地域情報も加味して消費者Dに配信するクーポン情報を決定する。
上記機能を有する決定部3004は、一例として、次のようにして消費者Dに配信するクーポンを決定する。
決定部3004は、購入情報取得部3001が会員ID、店舗ID、および商品IDを取得すると、提供店舗マスタ313を参照して上記店舗IDに対応する特定商品の項目に上記商品IDが登録されているか否か判断する。上記商品IDが特定商品の項目に登録されていないと、消費者Dは「もうすぐ帰る」行動をとらないと判断してクーポンの決定を行わない。言い換えれば、出力部3005は、クーポン情報を配信しない。必要以上にクーポン情報を配信することで消費者Dに不快感を与えることを避けるためである。なお、決定部3004は、消費者Dが「もうすぐ帰る」行動をとらないと判断した場合でもクーポンを決定し、出力部3005は決定したクーポンのクーポン情報を配信することも可能である。例えば、決定部3004は、消費者Dが提供店舗Bの存在する地域にしばらく滞在すると推測して、提供店舗Bと同じ地域に存在する利用店舗Cのクーポンを配信対象として決定することができる。
決定部3004は、上記商品IDが特定商品の項目に登録されていると、消費者Dが「もうすぐ帰る」行動をとると判断してクーポンの決定を行う。購入情報取得部3001が取得した店舗IDで識別される提供店舗Bの地域が、購入情報取得部3001が取得した会員IDで識別される会員の居住地域と異なる場合、決定部3004は会員の居住地域に存在する利用店舗Cおよび当該居住地域に商品を提供する利用店舗CのクーポンIDを抽出する。消費者Dの予想される次の行動が居住地域に移動すると考えられるからである。例えば、決定部3004は、消費者Dの自宅の最寄駅近辺の店舗のクーポンIDを抽出してよい。なお、決定部3004は、提供店舗Bの地域が会員の居住地域と異なる場合に居住地域以外で利用可能なクーポンのクーポンIDを抽出することもできる。例えば、決定部3004は、消費者Dが商品を購入した地域で利用可能なクーポンのクーポンIDを抽出してもよい。購入した商品を自宅に配送する宅配サービスを提供する店舗のクーポンIDなどである。また、決定部3004は、消費者Dが自宅で利用可能なクーポンのクーポンIDを抽出してもよい。消費者Dの自宅に各種デリバリーサービスを提供する店舗のクーポンIDなどである。これらクーポンIDも、消費者Dが「もうすぐ帰る」との推定に基づいて決定されたものということができる。さらに、決定部3004は、時刻情報取得部3002が取得した時刻情報と配信時間が合致するクーポンIDで識別されるクーポンを配信対象として決定する。
なお、上記した決定部3004によるクーポンの決定方法は一例であり、これに限るものでない。例えば、購入情報取得部3001が取得した店舗IDで識別される提供店舗Bの地域が、購入情報取得部3001が取得した会員IDで識別される会員の居住地域と同じである場合、消費者Dが自宅で商品を購入することを考慮して、決定部3004は上記居住地域に各種デリバリーサービスを行う店舗のクーポンIDを抽出してもよい。消費者Dの予想される次の行動が自宅に戻ると考えられるからである。さらに、決定部3004は、提供店舗マスタ313に登録された店舗の業種の情報も活用してクーポンを決定することもできる。例えば、購入情報取得部3001が取得した購入情報から、消費者Dが自己の居住地域と異なる地域の飲食店で深夜に飲食をしたことが認識された場合、決定部3004は、当該飲食店が存在する地域や消費者Dの居住地域に配車可能なタクシー業者のクーポンを配信対象として決定することもできる。
出力部3005は、決定部3004が決定した特典の内容を示す特典情報を出力する。具体的には、出力部3005は、決定部3004が決定したクーポンのクーポン情報を消費者Dのユーザ端末5に送信する。
また、出力部3005は、購入情報取得部3001が取得した商品識別情報が予め定められた特定商品の商品識別情報であることを条件として、特典情報を出力する。具体的には、購入情報取得部3001が取得した商品IDが、提供店舗マスタ313において購入情報取得部3001が取得した店舗IDに対応する特定商品の項目に登録されていない場合、消費者Dのユーザ端末5にクーポン情報を出力しない。上述したように、必要以上にクーポン情報を配信することで消費者Dに不快感を与えることを避けるためである。なお、購入情報取得部3001が取得した商品識別情報が予め定められた特定商品の商品識別情報でない場合でも、決定部3004によるクーポンの決定は行われていてもよい。
利用情報取得部3006は、利用店舗Cの決済装置4からクーポンの利用情報を取得する。例えば、利用情報取得部3006は、利用店舗Cの決済装置4からレシート情報を取得し、当該レシート情報に含まれるクーポンの配信番号を取得する。
次に、決済装置4およびユーザ端末5について説明する。
決済装置4は、提供店舗Bや利用店舗Cに設けられるPOS(Point Of Sales)端末などの決済装置である。POS端末の種類は問わず、店員が商品登録および会計操作を行う一般的なPOS端末、消費者Dが商品登録および会計操作を行うセルフPOS端末、店員が商品登録を行い消費者Dが会計操作を行うセミセルフPOS端末等のいずれであってもよい。
ユーザ端末5は、スマートフォンなどの情報端末であり、電子レシート配信サービスを受けるためのアプリケーションプログラムおよびクーポン配信サービスを受けるためのアプリケーションプログラムがインストールされている。
上記構成のクーポン配信システム1の動作の概略について説明する。図12は、クーポン配信システム1の動作の流れを示すシーケンスチャートである。なお、このシーケンスチャートは、消費者Dの提供店舗Bにおける購入情報に基づいて決定されたクーポンのクーポン情報が消費者Dのユーザ端末5に配信され、当該クーポンが利用店舗Cで使用された場合の動作の流れを示すものである。
提供店舗Bで取引が行われると、提供店舗Bの決済装置4で決済処理が実行される(ステップS1)。決済装置4は、決済処理した1取引に関するレシート情報を電子レシートサーバ2に送信する(ステップS2)。レシート情報は、消費者Dの会員ID、決済装置4が発行した取引番号、取引が行われた提供店舗Bの店舗IDおよび店舗名、消費者Dが購入した商品の商品IDおよび商品名、取引金額、取引日時を示す各情報を含む。
電子レシートサーバ2は、受信したレシート情報をレシートデータ管理ファイル213に登録する(ステップS3)。電子レシートサーバ2は、所定のタイミングあるいはユーザ端末5からの要求に応じてレシート情報を消費者Dのユーザ端末5に送信する(ステップS4)。また、電子レシートサーバ2は、レシート情報をクーポンサーバ3に送信する(ステップS5)。
ユーザ端末5は、電子レシート配信サービスを受けるためのアプリケーションプログラムによって、受信したレシート情報を自装置の表示部に表示する(ステップS6)。
クーポンサーバ3は、受信したレシート情報に含まれる情報を購入情報管理ファイル316に登録し(ステップS7)、クーポン決定処理を実行する(ステップS8)。クーポン決定処理の詳細は後述する。そして、クーポンサーバ3は、クーポン決定処理で決定した配信対象のクーポンに関する情報を購入情報管理ファイル316およびクーポン利用管理ファイル317に登録する(ステップS9)。このとき、クーポンサーバ3は、購入情報管理ファイル316に登録する配信番号を発行する。次いで、クーポンサーバ3は、クーポン決定処理で決定したクーポンのクーポン情報および当該クーポン情報の配信番号を消費者Dのユーザ端末5に送信する(ステップS10)。
ユーザ端末5は、クーポン配信サービスを受けるためのアプリケーションプログラムによって、受信したクーポン情報および配信番号を自装置の表示部に表示する(ステップS11)。消費者Dは、商品を購入する利用店舗Cにおいて、ユーザ端末5に表示されたクーポン情報と配信番号を店員に提示する。
利用店舗Cの決済装置4は、提示されたクーポン情報と配信番号を読み取り(ステップS12)、読取ったクーポン情報に基づいて値引処理を実行する(ステップS13)。続いて、利用店舗Cの決済装置4は、消費者Dが使用したクーポン情報を特定する配信番号を示す情報をクーポンサーバ3に送信する(ステップS14)。
クーポンサーバ3は、受信した配信番号を示す情報に基づいてクーポン利用管理ファイル317を更新する(ステップS15)。具体的には、クーポンサーバ3は、クーポン利用管理ファイル317において受信した配信番号に対応する利用フラグを「0」から「1」に書き換える。
以上の動作により、クーポンサーバ3は、消費者Dが商品を購入した店舗の地域および消費者Dが購入した商品に基づいて決定したクーポン情報をユーザ端末5に送信し、送信したクーポン情報の利用状況を管理する。
次に、クーポンサーバ3が実行するクーポン決定処理について説明する。図13は、クーポンサーバ3の制御部30におけるクーポン決定処理の流れを示すフローチャートである。
制御部30は、購入情報取得部3001が電子レシートサーバ2からレシート情報を取得したか否か判断し(ステップS21)、取得しなければ(ステップS21のN)、ステップS21の処理に戻って待機する。購入情報取得部3001がレシート情報を取得すると(ステップS21のY)、決定部3004は、レシート情報に含まれる商品IDで識別される商品が特定商品を含むか否か判断する(ステップS22)。決定部3004は、提供店舗マスタ313を参照して、レシート情報に含まれる店舗IDに対応する特定商品の項目にレシート情報に含まれる商品IDが登録されているか否かによってステップS22の判断を行う。
レシート情報に含まれる商品IDで識別される商品が特定商品を含まない場合(ステップS22のN)、制御部30はクーポン決定処理を終了する。レシート情報に含まれる商品IDで識別される商品が特定商品を含む場合(ステップS22のY)、時刻情報取得部3002は計時部34から時刻情報を取得する(ステップS23)。
次いで、決定部3004は、消費者Dが商品を購入した提供店舗Bの地域が消費者Dの居住地域以外でないか否か判断する(ステップS24)。決定部3004は、提供店舗マスタ313を参照して、レシート情報に含まれる店舗IDに対応する地域の情報を読み出す。また、決定部3004は、会員マスタ312を参照して、レシート情報に含まれる会員IDに対応する居住地域の情報を読み出す。そして、決定部3004は、提供店舗マスタ313から読み出した地域の情報すなわち提供店舗Bの地域を示す情報と、会員マスタ312から読み出した居住地域の情報すなわち消費者Dの居住地域を示す情報とを比較することで、ステップS24の判断を行う。ここで、居住地域または提供店舗Bの地域の情報としては、市名や町名であってもよいし、それぞれの最寄駅であっても良いし、郵便番号であっても良く、これらを組み合わせても良い。地域の情報は、当該クーポン配信システムのサービスを提供する際の運用によって適宜変更してよい。
商品を購入した提供店舗Bの地域が消費者Dの居住地域以外である場合(ステップS24のY)、決定部3004は、消費者Dの居住地域に存在して物品を販売する店舗、あるいは消費者Dの居住地域が商品提供場所である店舗のクーポンIDを抽出する(ステップS25)。ここで、消費者Dの居住地域が商品提供場所である店舗とは、当該居住地域に荷物の配送サービスや各種デリバリーサービスを提供する店舗、当該居住地域に配車可能なタクシー事業者等を含む。なお、決定部3004は、上記した店舗全てのクーポンIDを抽出してもよく、あるいはいずれかの店舗のクーポンIDを抽出してもよい。続いて、決定部3004は、抽出したクーポンIDを時刻情報取得部3002が取得した時間情報に基づいて絞り込む(ステップS26)。決定部3004は、クーポンマスタ315を参照して、ステップS25で抽出したクーポンIDに対応する配信時間が、時刻情報取得部3002が取得した時間情報と合致するクーポンIDに絞り込む。
決定部3004は、ステップS27で絞り込んだクーポンIDの数が予め設定された所定数以上か否か判断する(ステップS27)。所定数は、クーポン情報を見る消費者Dが無理なく全てのクーポン情報を確認できる程度の数であり、任意に設定することができる。絞り込まれたクーポンIDの数が所定数以上であると(ステップS27のY)、決定部3004は、消費者Dの過去に利用したことのあるクーポンIDに絞りこむ(ステップS28)。過去に利用したことのあるクーポンIDの数が所定数以上である場合は直近に利用したもので所定数まで絞り込む。これにより、配信対象のクーポンが決定される(ステップS29)。
出力部3005は、決定部3004で決定されたクーポンのクーポン情報を出力する(ステップS30)。出力部3005は、会員マスタ312を参照して、購入情報取得部3001が取得したレシート情報に含まれる会員IDに対応するメールアドレスを抽出し、当該メールアドレスにクーポン情報を送信する。そして、制御部30はクーポン決定処理を終了する。
ステップS24の処理において、消費者Dが商品を購入した提供店舗Bの地域が消費者Dの居住地域以外でない場合(ステップS24のN)、決定部3004は、提供場所が消費者宅のクーポンIDを抽出する(ステップS31)。決定部3004は、利用店舗マスタ314を参照して、地域の項目に登録された情報が消費者Dの居住地域と同一であって、かつ提供場所の項目に登録された情報が消費者宅を示す情報であるクーポンIDを抽出する。言い換えれば、決定部3004は、消費者宅に商品を提供可能な店舗、例えば消費者宅に宅配する各種デリバリーサービスを展開する店舗、消費者宅で集配可能な配送サービスを展開する店舗、消費者宅に配車可能なタクシー業者等のクーポンIDを抽出する。そして、制御部30はステップS26の処理に移行する。
また、ステップS27の処理において、抽出されたクーポンIDが所定数以上でない場合(ステップS27のN)、制御部30は、ステップS28の処理をスキップしてステップS29の処理に移行する。
上記クーポン決定処理によって、クーポンサーバ3は、消費者Dが居住地以外の提供店舗Bで特定商品を購入して「もうすぐ帰る」と推測される場合、消費者Dの居住地の店舗言い換えれば消費者Dが帰宅途中に通過すると思われる店舗のクーポン情報を消費者Dのユーザ端末5に送信する。また、クーポンサーバ3は、消費者Dが居住地の提供店舗Bで特定商品を購入して「もうすぐ帰る」と推測される場合、自宅で商品を購入できる店舗、例えば自宅に各種デリバリーサービスを提供する店舗や、自宅で集配可能な配送サービスを提供する店舗のクーポン情報を消費者Dのユーザ端末5に送信する。したがって、クーポンサーバ3は、消費者の行動にあったクーポン情報、言い換えれば消費者によって利用されやすい有用なクーポン情報を送信することができる。なお、提供店舗Bの地域情報と提供店舗Bでの購入商品情報とに基づくクーポンの配信は上記に限らない。例えば、上述したように、消費者Dが居住地以外の提供店舗Bで特定商品を購入して「もうすぐ帰る」と推測される場合、提供店舗Bと同じ地域の荷物配送サービスを提供する店舗のクーポン情報を配信してもよい。提供店舗Bの地域情報と提供店舗Bでの購入商品情報とに基づくクーポン情報の決定方法は、クーポン配信システムのサービスを提供する際の運用によって任意に設定することができる。
以上説明したとおり、実施形態のサーバ装置(クーポンサーバ3)は、1取引における、商品を購入した消費者を識別する消費者識別情報、当該商品を販売した店舗が所在する地域を示す地域情報、および当該消費者が購入した商品を識別する商品識別情報を取得する購入情報取得部3001と、購入情報取得部3001が取得した地域情報および商品識別情報に基づいて、購入情報取得部3001が取得した消費者識別情報で識別される消費者に付与する特典を決定する決定部3004と、決定部3004が決定した特典の内容を示す特典情報を出力する出力部3005と、を備える。
これにより、クーポンサーバ3は、消費者の行動に合った特典情報、言い換えれば消費者によって利用されやすい有用な特典情報を消費者に提供することができる。
また、実施形態のクーポンサーバ3は、取引時刻を示す時刻情報を取得する時刻情報取得部3002をさらに備え、決定部3004は、時刻情報取得部3002が取得した時刻情報に基づいて特典情報を決定する。
これにより、クーポンサーバ3は、時間に応じた特典情報を消費者に提供するので、より有用な特典情報を消費者に提供することができる。
さらに、実施形態のクーポンサーバ3は、消費者識別情報と消費者の居住地域を示す居住地域情報とを対応付けたユーザ情報(会員マスタ312)を記憶したユーザ情報記憶部(メモリ部31)を備え、決定部3004は、購入情報取得部3001が取得した消費者識別情報に対応する居住地域情報をユーザ情報記憶部から読み出し、読み出した居住地域情報に基づいて特典情報を決定する。
これにより、クーポンサーバ3は、消費者の居住地も加味して特典情報を決定するので、例えば消費者Dの「もうすぐ帰る」という行動に合った特典情報を消費者に提供することができる。
加えて、実施形態のクーポンサーバ3の出力部3005は、購入情報取得部3001が取得した商品識別情報が予め定められた特定商品の商品識別情報であることを条件として、特典情報を出力する。
これにより、クーポンサーバ3は、消費者の行動に合ったクーポンを容易に決定することができ、かつ、消費者のユーザ端末5に必要以上に特典情報が送信されて消費者に不快感を与えることが抑制される。
また、実施形態のクーポンサーバ3の購入情報取得部3001は、消費者に対して電子レシートを提供する電子レシートサーバ2から消費者識別情報、地域情報、および商品識別情報を取得する。
これにより、クーポンサーバ3は消費者識別情報、地域情報、および商品識別情報を容易に取得することができる。すなわち、レシート情報が収集される電子レシートサーバ2を利用することで、クーポンサーバ3は、各店舗の決済装置4からレシート情報を取得する必要がなく容易に必要な情報を取得することができる。
なお、上記実施形態において、サーバ装置であるクーポンサーバ3で実行される制御プログラムは、CD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上記実施形態のクーポンサーバ3で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、決定部3004は、クーポン利用管理ファイル317に蓄積された情報も加味してクーポン情報を決定してもよい。一例として、決定部3004は、会員IDで識別される消費者Dが過去に利用した回数の多い順でクーポンIDを絞り込んでもよい。また、決定部3004は、機械学習モデルを用いた構成としてもよい。この場合、機械学習モデルは、例えば購入情報取得部3001が取得した購入情報(会員ID、店舗ID、商品ID)と正解ラベル(当該購入情報に対応して利用されたクーポン情報)と含む訓練データに基づいて生成される。
2 電子レシートサーバ
3 クーポンサーバ(サーバ装置)
31 メモリ部(ユーザ情報記憶部)
3001 購入情報取得部
3002 時刻情報取得部
3004 決定部
3005 出力部
特開2017-27251号公報

Claims (6)

  1. 1取引における、商品を購入した消費者を識別する消費者識別情報、当該商品を販売した店舗が所在する地域を示す地域情報、および当該消費者が購入した商品を識別する商品識別情報を取得する購入情報取得部と、
    前記購入情報取得部が取得した地域情報および商品識別情報に基づいて、前記購入情報取得部が取得した消費者識別情報で識別される消費者に付与する特典を決定する決定部と、
    前記決定部が決定した特典の内容を示す特典情報を出力する出力部と、
    を備えるサーバ装置。
  2. 取引時刻を示す時刻情報を取得する時刻情報取得部をさらに備え、
    前記決定部は、前記時刻情報取得部が取得した時刻情報に基づいて前記特典を決定する、
    請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記消費者識別情報と消費者の居住地域を示す居住地域情報とを対応付けたユーザ情報を記憶したユーザ情報記憶部をさらに備え、
    前記決定部は、前記購入情報取得部が取得した消費者識別情報に対応する居住地域情報を前記ユーザ情報記憶部から読み出し、読み出した居住地域情報に基づいて前記特典を決定する、
    請求項1または請求項2に記載のサーバ装置。
  4. 前記出力部は、前記購入情報取得部が取得した商品識別情報が予め定められた特定商品の商品識別情報であることを条件として、前記特典情報を出力する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  5. 前記購入情報取得部は、消費者に対して電子レシートを提供する電子レシートサーバから前記消費者識別情報、前記地域情報、および前記商品識別情報を取得する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  6. サーバ装置を制御するためのプログラムであって、
    前記サーバ装置を、
    1取引における、商品を購入した消費者を識別する消費者識別情報、当該商品を販売した店舗が所在する地域を示す地域情報、および当該消費者が購入した商品を識別する商品識別情報を取得する購入情報取得部と、
    前記購入情報取得部が取得した地域情報および商品識別情報に基づいて、前記購入情報取得部が取得した消費者識別情報で識別される消費者に付与する特典を決定する決定部と、
    前記決定部が決定した特典の内容を示す特典情報を出力する出力部と、
    として機能させるプログラム。
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