JP2023042714A - エネルギーマネージメントシステム - Google Patents

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英里 平下
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武 三浦
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Abstract

【課題】通信の確実性を向上できるエネルギーマネージメントシステムを提供する。【解決手段】親機6が、制御対象設備3に対して設けられた制御子機4へ制御信号を送信する。また、制御子機4と親機6との間では電力線通信が行われる。そのため、親機6と制御子機4とを接続する電力線には、親機6から制御子機4へ向かう制御信号が流れる。ここで、親機6は、当該親機6による制御範囲内における複数の制御子機4に対する電路の基点となる配電設備50内に設置される。そのため、親機6からの制御信号の流れは、電路内において基点から各制御子機4へ向かう流れに統一され、制御信号が基点側へ向かうような流れの形成が抑制される。そのため、電路内において、信号の重なりが発生することが抑制される。【選択図】図3

Description

本発明は、エネルギーマネージメントシステムに関する。
従来、各ブレーカを監視する親機としての状態監視制御ユニットと、子機を有する各ブレーカと、を有するシステムがある。このシステムでは、親機が、電路バーを含む電力線を介して電力線通信によって、ブレーカのオン/オフ制御や状態通知を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-166892号公報
ここで、所定の制御対象設備を備えるエリアのエネルギーを管理するエネルギーマネージメントシステムにおいては、照明や空調などの制御対象設備に子機が設けられ、親機がそれらの子機に制御信号を送信する。このようなエネルギーマネージメントシステムでは、上述の特許文献1のように親機が子機から情報を受信するだけでなく、親機から子機への電力線通信が行われる。この場合、電力線上で信号が行き来することによって、信号が重なることによってシステムが煩雑になる可能性がある。従って、このような信号の重なりを抑制し、通信の確実性を向上できるエネルギーマネージメントシステムが求められていた。
本発明は、通信の確実性を向上できるエネルギーマネージメントシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るエネルギーマネージメントシステムは、制御対象設備に対して設けられた制御子機と、制御子機へ制御信号を送信する親機と、を備え、制御子機と親機との間では電力線通信が行われ、親機は、当該親機による制御範囲内における複数の制御子機に対する電路の基点となる配電設備に設置される。
本発明に係るエネルギーマネージメントシステムでは、親機が、制御対象設備に対して設けられた制御子機へ制御信号を送信する。また、制御子機と親機との間では電力線通信が行われる。そのため、親機と制御子機とを接続する電力線には、親機から制御子機へ向かう制御信号が流れる。ここで、親機は、当該親機による制御範囲内における複数の制御子機に対する電路の基点となる配電設備に設置される。そのため、親機からの制御信号の流れは、電路内において基点から各制御子機へ向かう流れに統一され、制御信号が基点側へ向かうような流れの形成が抑制される。そのため、電路内において、信号の重なりが発生することが抑制される。以上より、エネルギーマネージメントシステムにおける通信の確実性を向上することができる。
親機は、建物内に設けられた制御子機全体を制御範囲とし、建物全体に対する配電設備に設置されてよい。親機が建物全体の制御子機を制御する場合、電路の基点は、建物全体に対する配電設備となる。当該配電設備に親機を設置することで、電路内において信号の重なりが発生することを抑制することができる。
親機は、建物の所定の階層内に設けられた制御子機を制御範囲とし、建物の階層に対する配電設備に設置されてよい。親機が建物の所定の階層内の制御子機を制御する場合、電路の基点は、建物の階層に対する配電設備となる。当該配電設備に親機を設置することで、電路内において信号の重なりが発生することを抑制することができる。
本発明によれば、通信の確実性を向上できるエネルギーマネージメントシステムを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るエネルギーマネージメントシステムを示すブロック構成図である。 図2(a)は検出子機のブロック構成図、図2(b)は制御子機のブロック構成図、図2(c)は親機のブロック構成図である。 実施形態に係るエネルギーマネージメントシステムの一例を示す概略構成図である。 比較例実施形態に係るエネルギーマネージメントシステムの一例を示す概略構成図である。 変形例に係るエネルギーマネージメントシステムの一例を示す概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るエネルギーマネージメントシステム100を示すブロック構成図である。図1に示されるように、エネルギーマネージメントシステム100は、所定の制御対象設備3を備える管理対象エリア内におけるエネルギーを管理するシステムである。エネルギーマネージメントシステム100は、検出器1と、検出子機2と、制御対象設備3と、制御子機4と、親機6と、を備える。例えば、エネルギーマネージメントシステム100は、例えば、複数の階層F1~F3を有する建物BDに対して適用されてよい(図3参照)。
エネルギーマネージメントシステム100において、検出器1と検出子機2とは配線W1で接続される。検出子機2と親機6とは電力線W2で接続される。制御対象設備3と制御子機4とは配線W3で接続される。制御子機4と親機6とは電力線W4で接続される。エネルギーマネージメントシステム100内では、電力線通信(PLC通信:Power Line Communication)によって機器間の情報伝達が行われる。電力線通信は、例えば、商用周波数の電力波形に商用周波数と異なる周波数の通信信号を重畳して送信すると共にこの電力波形から異なる周波数の通信信号を分離して受信することによって、電力線を用いて通信信号を送受信する通信方式である。なお、電力線通信は、その周波数帯域により、電波法の適用を受ける場合がある。ただし、本実施形態に係るエネルギーマネージメントシステム100では、屋内及び屋外でも使用でき、なおかつ、ある程度のまとまったデータ転送を実現するために、例えば100KHz~450KHzの周波数帯域の電力線通信を用いてよい。ただし、それ以上、または、それ以下の周波数帯域の電力線通信も利用可能である。例えば、周波数帯域は、10KHz以下としてよいし、2MHz以上としてもよい。また、100KHz~450KHzの周波数帯域の電力線通信を用いるとして、その変調方式も特に限定されず、OFDM方式が採用されてもよいし、DCSK方式が採用されてもよい。電力線は、主目的として、商用周波数の交流電力を供給するための配線であり、電力線通信を行うに当たってはその伝送路となる。具体的に、検出子機2及び制御子機4と、親機6との間では電力線通信が行われる。検出器1と検出子機2との間、及び制御対象設備3と制御子機4との間では電力線通信が行われる。電力線通信では、AC100VやAC200Vなどの交流配電に対して通信信号を重畳するだけではなく、直流配電においても交流同様に通信信号を重畳できる。検出器1が、例えば人感センサであったり、照度計であるとき、それらの検出器1からの信号は、いったん親機6を経由し、親機6の判断によって制御子機4へ電力線通信が行われる場合もある。ただし、親機6のプログラムによっては、検出子機2が電力線通信を使って親機6を経由せずに制御子機4へコマンドのやり取りを行うことも可能である。
検出器1は、各種情報を検出する機器であり、計測器やセンサなどによって構成される。検出器1としては、例えば、人の存在を検出する人感センサ、室内の明るさを検出する照度計、及び電流値を検出する電流計などが採用される。検出器1は、配線W1を介して、検出情報を検出子機2へ出力する。なお、検出器1は、上述の機器に限定されず、他の計測器やセンサを採用してもよい。例えば、太陽電池などの再生エネルギーに係る発電量を監視する計測器を検出器1として採用してもよい。また、固定蓄電池や車搭載の蓄電池などのパワーコントローラに装置された、電池残量データ出力部を検出器1としてもよい。また、二酸化炭素検出器、一酸化炭素検出器、ダスト検出器などを検出器1としてもよい。
検出子機2は、検出器1に対して設けられた子機である。検出子機2は、検出器1から受信した検出情報を電力線通信の信号に変換し、電力線W2を介して親機6へ出力する。検出子機2は、一つの検出器1に対して、一対一の対応関係にて設けられる。例えば、フロア内に複数の検出器1が存在している場合、各検出器1に対して一個ずつ検出子機2が設けられる。例えば、電流計に対して専用の検出子機2が設けられ、人感センサに対して専用の検出子機2が設けられ、照度計に対して専用の検出子機2が設けられる。人感センサが複数存在している場合、それぞれの人感センサに対して、一個ずつ専用の検出子機2が設けられる。検出子機2は、対象となる検出器1に近接する位置に設けられる。検出子機2は、対象となる検出器1に接続された電力線上に設けられることで、対象となる検出器1との間で、物理的に一対一の関係が成り立っている。なお、検出子機2と検出器1とは、一つの機器として構築されていてもよい。この場合、一つの機器の中に、検出子機2として機能するユニットと、検出器1として機能するユニットが設けられている。また、両者が、一つの機器内で配線W1で接続される。検出器1と検出子機2とを接続する配線W1は、信号線によって構成される。なお、検出子機2と検出器1は必ずしも一対一の関係でなくともよく、例えば、複数の検出器1から一つの検出子機2へ情報を送信する構成が採用されてもよい。
図2(a)を参照して、検出子機2の詳細なブロック構成について説明する。検出子機2は、通信部11と、処理部12と、記憶部13と、を備える。通信部11は、親機6及び検出器1と通信を行うユニットである。通信部11は、検出器1からの検出情報を受信する回路を有する。また、通信部11は、検出器1からの検出情報を親機6に対する電力線通信の信号に変換するための回路を有する。処理部12は、検出子機2全体の動作を制御するユニットである。処理部12は、マイクロプロセッサ、及びその周辺回路などを備えて構成される。
記憶部13は、検出子機2の動作に必要なプログラム、動作に必要な情報などを記憶するユニットである。記憶部13は、例えばROM(Read Only Memory)などの不揮発性の記憶素子、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの書換え可能な不揮発性の記憶素子、及び、ワーキングメモリとなる例えばRAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶素子を備えて構成される。例えば、記憶部13は、建物BD内における検出子機2の位置を示すアドレスを記憶している。
制御対象設備3は、エネルギーマネージメントシステム100による制御の対象となる設備である。制御対象設備3としては、例えば、室内の照度を調整可能な照明(LED照明など)、及び室内の温度を調整する空調、または放電や充電の調整が行われる蓄電池などが採用される。制御対象設備3は、配線W3を介して、制御子機4から制御情報を受信する。なお、制御対象設備3は、上述の機器に限定されず、他の設備を採用してもよい。
制御子機4は、制御対象設備3に対して設けられた子機である。制御子機4は、親機6から受信した電力線通信の信号による制御情報を制御対象設備3で処理可能な信号に変換し、配線W3を介して制御対象設備3へ出力する。制御子機4は、一つの制御対象設備3に対して、一対一の対応関係にて設けられる。例えば、フロア内に複数の制御対象設備3が存在している場合、各制御対象設備3に対して一個ずつ制御子機4が設けられる。図3に示す例では、複数の照明に対してそれぞれ専用の制御子機4が一個ずつ設けられる。制御子機4は、対象となる制御対象設備3に近接する位置に設けられる。制御子機4は、対象となる制御対象設備3に接続された電力線上に設けられることで、対象となる制御対象設備3との間で、物理的に一対一の関係が成り立っている。なお、制御子機4と制御対象設備3とは、一つの機器として構築されていてもよい。例えば、子機付きのLED照明などが採用されてよい。この場合、一つの機器の中に、制御子機4として機能するユニットと、制御対象設備3として機能するユニットが設けられている。また、両者が、一つの機器内で配線W3で接続される。制御子機4は、対象となる制御対象設備が接続されたものと同一の電力線上に設けられてよく、この場合、配線W3は、電力線によって構成される。あるいは、制御子機4は、対象となる制御対象設備とは別の電力線に接続されてよく、この場合、配線W3は、信号線によって構成される。なお、制御子機4と制御対象設備3は必ずしも一対一の関係でなくともよく、例えば、複数の制御対象設備3が一つの制御子機4から制御情報を受信する構成が採用されてもよい。
制御子機4は、親機6からの制御情報に基づいて、制御対象設備3の出力の強弱を調整する。例えば、制御子機4は、照明の照度の強弱を調整するように、照明に対する指令信号を生成することができる。制御子機4は、空調の出力の強弱を調整するように、空調に対する指令信号を生成することができる。
図2(b)を参照して、制御子機4の詳細なブロック構成について説明する。制御子機4は、通信部14と、処理部16と、記憶部17と、を備える。通信部14は、親機6及び制御対象設備3と通信を行うユニットである。通信部14は、親機6からの電力線通信の信号による制御情報を受信する回路を有する。また、通信部14は、親機6からの電力線通信の信号を制御対象設備3で処理可能な信号に変換するための回路を有する。処理部16は、制御子機4全体の動作を制御するユニットである。処理部16は、マイクロプロセッサ、及びその周辺回路などを備えて構成される。記憶部17は、制御子機4の動作に必要なプログラム、動作に必要な情報などを記憶するユニットである。記憶部17は、記憶部13で例示したものと同様な記憶素子を備えてよい。例えば、記憶部17は、建物BD内における制御子機4の位置を示すアドレスを記憶している。
親機6は、検出子機2から検出情報を受信し、当該検出情報に基づいて制御子機4へ制御情報(制御信号)を送信する機器である。親機6は、電力線通信の信号による検出情報を、電力線W2を介して検出子機2から受信する。親機6は、電力線通信の信号による制御情報を、電力線W4を介して制御子機4へ出力する。親機6は、予め設定された設定内容、及び検出器1で検出された検出情報の少なくともいずれかに基づいて、各制御対象設備3の制御情報を演算する。
図2(c)を参照して、親機6の詳細なブロック構成について説明する。親機6は、通信部21と、処理部22と、記憶部23と、を備える。通信部21は、検出子機2、及び制御子機4と通信を行うユニットである。通信部21は、検出子機2及び制御子機4と電力線通信を行う回路を有する。また、通信部21は、外部の通信機器とクラウドを用いた遠隔通信を行う回路を有する。すなわち、親機6の通信部21は、検出子機2と制御子機4との電力線通信をつかさどるPLC通信部と、クラウド側とのネットワーク通信をつかさどる、LTEなどの無線通信部を含む。処理部22は、親機6全体の動作を制御するユニットである。処理部22は、マイクロプロセッサ、及びその周辺回路などを備えて構成される。処理部22は、各照明及び空調のON/OFFの切替、及び出力の強弱の調整などを制御するための制御情報を演算する。
記憶部23は、親機6の動作に必要なプログラム、動作に必要な情報などを記憶するユニットである。記憶部23は、記憶部13で例示したものと同様な記憶素子を備えてよい。例えば、記憶部23は、建物BD内における親機6、各検出子機2、及び各制御子機4の位置を示すアドレスを互いに紐付けた状態で記憶している。
ここで、親機6は、当該親機6による制御範囲内における複数の制御子機4、及び検出子機2に対する電路の基点となる配電設備50に設置される。配電設備50は、親機6による制御対象範囲に存在する複数の制御子機4、及び検出子機2に対して電力を分配して供給する設備である。このような配電設備50として、建物BDに対して設けられた分電盤、キュービクルなどが挙げられる。電路の基点とは、制御範囲内における複数の制御子機4、及び検出子機2を存在する電力線の配線ネットワークのうち、電力の流れの最も上流となる箇所である。すなわち、当該配線ネットワークの中途位置に他の分電盤が存在していても、当該分電盤は、電路の基点には該当しない。親機6が配電設備50に設置されている状態とは、配電設備50の電力線の配線構造内に親機6が組み込まれている状態である。また、親機6が配電設備50に設置された状態では、親機6が配電設備50内部の電力線に対して電気的に接続される。配電設備50が複数本に分岐された状態で筐体から外部へ引き出される電力線を有する場合、親機6は、分岐された各電力線へ電力線通信の信号を重畳することができる態様にて、各電力線へ接続される。このような電気的な接続関係が成り立っている場合、親機6の親機本体の配置は特に限定されない。具体的に、親機6の親機本体が、配電設備50の筐体(例えば、後述のキュービクル20の筐体)の内部に配置された状態で、且つ、親機6が配電設備50の筐体内部の配線構造内に接続されてよい。あるいは、親機6の親機本体が、配電設備50の筐体の外部に配置された状態で、且つ、親機6が配電設備50の筐体内部の配線構造内に接続されてよい。この場合、親機6の親機本体が、配電設備50の扉面や側面の外側に貼り付けられており、筐体に形成された穴部から親機6の配線が挿入され、配電設備50の筐体内部の配線構造に接続されてよい。
次に、図3を参照して、エネルギーマネージメントシステム100の一例について説明する。図2は、複数の階層F1~F3を有する建物BDの設備システム101に対して、エネルギーマネージメントシステム100が採用された場合の例を示す。なお、図3では、検出器1及び検出子機2が省略されている。図3に示す設備システム101は、建物BDの外にキュービクル20を備える。また、設備システム101は、各階層F1,F2,F3に分電盤10A,10B,10Cを備える。
キュービクル20は、発電所からの高い電圧を施設で使える電圧に変換する機器を収めた設備である。キュービクル20は、電圧を変換するトランス31と、過電流を遮断する複数(ここでは三個)のブレーカ32と、その他の機器によって構成される。トランス31は、発電所からの高圧電流が流れる電力線W5に接続される。また、トランス31は、キュービクル20の筐体内で、三つのブレーカ32と電力線W6を介してそれぞれ接続される。三つのブレーカ32に接続された三つの電力線W6は、それぞれキュービクル20の筐体から引き出され、建物BD内へ延びて、各階の分電盤10A,10B,10Cに接続される。一階用のブレーカ32は、階層F1の分電盤10Aと電力線W7を介して接続される。二階用のブレーカ32は、階層F2の分電盤10Bと電力線W7を介して接続される。三階用のブレーカ32は、階層F3の分電盤10Cと電力線W7を介して接続される。
分電盤10A,10B,10Cは、電力線W7により送られてきた電力をフロア内に設けられた負荷回路へと分岐する電気設備である。分電盤10A,10B,10Cは、内部に配線用遮断器や漏電遮断器などが集合して取り付けられ、配線された構造を有する。一階の分電盤10Aは、複数(ここでは三つ)の電力線W8に分岐させて電力を供給する。各電力線W8には、複数の制御子機4及び制御対象設備3(ここでは照明)が接続されている。なお、一部の電力線W8には、制御子機4が設けられていない負荷設備7が接続されている。階層F2,F3は、階層F1と同趣旨の電力線W8、制御子機4,制御対象設備3、及び負荷設備7の配線構造を有する。
図3に示す例では、親機6は、建物BD全体の複数の制御子機4、及び検出子機2を制御範囲としている。具体的に、親機6は、各階層F1,F2,F3内の複数の制御子機4、及び検出子機2を制御範囲としている。この場合、親機6による制御範囲内における複数の制御子機4、及び検出子機2に対する電路の基点となる配電設備50は、建物BD全体に対する配電設備であるキュービクル20が該当する。すなわち、各階層F1,F2,F3内の複数の制御子機4、及び検出子機2に対する電路は、各階層F1,F2,F3の複数の電力線W8と、当該電力線W8に対する分電盤10A、10B,10Cと、各電力線W7と、を含む。従って、キュービクル20が、それらの電路に対する電力の流れの最も上流となる配電設備50に該当する。
キュービクル20内において、親機6は、トランス31と三個のブレーカ32との間において、三本の電力線W6の中途位置に設けられる。そのため、親機6が三階の階層F3の制御子機4に制御信号SGを送信するときは、制御信号SGは、三階に対応する電力線W6、ブレーカ32、電力線W7、分電盤10C、及び電力線W8を経由して制御子機4へ到達する。親機6は、その他の階層F1,F3の制御子機4に制御信号SGを送信するときは、階層F1,F3に対応する電路を経由して信号SGを送信する。
次に、本実施形態に係るエネルギーマネージメントシステム100の作用・効果について説明する。
まず、図4を参照して、比較例に係るエネルギーマネージメントシステム200について説明する。比較例に係るエネルギーマネージメントシステム200において、親機6は、建物BD内に設けられた制御子機4全体を制御範囲としている。これに対し、親機6は、一階の階層F1の分電盤10Aに設置されている。すなわち、親機6は、建物BD全体に対する電路の基点である配電設備50に設置されていない。
例えば、親機6が三階の階層F3の制御子機4に制御信号SGを送信するとき、制御信号SGは、一階の分電盤10Aに接続された電力線W7、ブレーカ32及び電力線W6を流れる。そして、制御信号SGは、三階に対応する電力線W6、ブレーカ32、電力線W7、分電盤10C、及び電力線W8を経由して制御子機4へ流れる。ここで、一階に対応する電力線W7では、制御信号SGが基点であるキュービクル20側へ向かうような流れが形成される。この場合、キュービクル20側から親機6へ流れる信号が発生した場合、一階に対応する電力線W7(またはキュービクル20において一階に対応するブレーカ32及び電力線W6)において、信号の重なりが発生してしまう。例えば、二階の階層F2から検出子機2から親機6へ向かう検出信号が発生した場合、一階に対応する電力線W7において、キュービクル20から親機6へ向かう検出信号と、親機6からキュービクル20へ向かう制御信号との重なりが発生してしまう。そのため、設備システム101において、制御信号SGを送信するための回路が複雑になってしまう。
これに対し、本実施形態に係るエネルギーマネージメントシステム100では、親機6が、制御対象設備3に対して設けられた制御子機4へ制御信号を送信する。また、制御子機4と親機6との間では電力線通信が行われる。そのため、親機6と制御子機4とを接続する電力線には、親機6から制御子機4へ向かう制御信号が流れる。ここで、親機6は、当該親機6による制御範囲内における複数の制御子機4に対する電路の基点となる配電設備50に設置される。そのため、親機6からの制御信号の流れは、電路内において基点から各制御子機4へ向かう流れに統一され、制御信号が基点側へ向かうような流れの形成が抑制される。そのため、電路内において、信号の重なりが発生することが抑制される。例えば、図3に示すようにキュービクル20から三階の階層F3へ制御信号SGが流れる時に、二階の階層F2から検出子機2から親機6へ向かう検出信号が発生したとしても、両者は重ならない。以上より、エネルギーマネージメントシステム10における通信の確実性を向上することができる。
親機6は、建物BD内に設けられた制御子機4全体を制御範囲とし、建物BD全体に対する配電設備50に設置されてよい。この場合、親機6が建物BD全体の制御子機4を制御する場合に、電路内において信号の重なりが発生することを抑制することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図3に示す各階の制御子機4、及び負荷設備7の配置や位置は特に限定されず、適宜変更されてよい。
また、図5に示す構成が採用されてもよい。図5では、親機6は、建物BDの所定の階層(ここでは階層F3)内に設けられた制御子機4を制御範囲としている。ここでは、建物BDの階層F3に対する分電盤10Cが、電路の基点となる。すなわち、分電盤10Cが、電路の基点となる配電設備50に該当する。従って、親機6は、電路の基点となる配電設備50に設置される。
このような構成によれば、親機6からの制御信号の流れは、電路内において基点から、階層F3の各制御子機4へ向かう流れに統一され、制御信号が基点側へ向かうような流れの形成が抑制される。そのため、電路内において、信号の重なりが発生することが抑制される。例えば、図5に示すように分電盤10Cから階層F3内の制御子機4に制御信号SGが流れる時に、階層F3の検出子機2から親機6へ向かう検出信号が発生したとしても、両者は重ならない。以上より、エネルギーマネージメントシステム10における通信の確実性を向上することができる。
また、図5に示す構成によれば、親機6が建物BDの所定の階層内の制御子機4を制御する場合に、電路内において信号の重なりが発生することを抑制することができる。
3…制御対象設備、4…制御子機、6…親機、50…配電設備、100…エネルギーマネージメントシステム。

Claims (3)

  1. 制御対象設備に対して設けられた制御子機と、
    前記制御子機へ制御信号を送信する親機と、を備え、
    前記制御子機と前記親機との間では電力線通信が行われ、
    前記親機は、当該親機による制御範囲内における複数の前記制御子機に対する電路の基点となる配電設備に設置される、エネルギーマネージメントシステム。
  2. 前記親機は、建物内に設けられた前記制御子機全体を制御範囲とし、前記建物全体に対する配電設備に設置される、請求項1に記載のエネルギーマネージメントシステム。
  3. 前記親機は、建物の所定の階層内に設けられた前記制御子機を制御範囲とし、前記建物の前記階層に対する配電設備に設置される、請求項1に記載のエネルギーマネージメントシステム。
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