JP2023042374A - 資産管理システム、資産管理方法、及び資産管理プログラム - Google Patents

資産管理システム、資産管理方法、及び資産管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オーナーが所有する物件の管理を資産管理会社が行う場合に、オーナー側で、売上・支払の発生タイミングで仕訳計上を行うことが可能な資産管理システム、資産管理方法、及び資産管理プログラムを提供することを目的とする。【解決手段】本実施の形態の資産管理システムは、対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力する請求入力手段と、対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力する支払入力手段と、前記請求予定データ及び前記支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを出力する補正データ出力手段と、を備え、前記オーナー側システムでは、前記補正データを振替精算データとして取り込み、取り込んだ振替精算データに基づいて、補正仕訳を作成する。【選択図】図3

Description

本発明は、資産管理システム、資産管理方法、及び資産管理プログラムに関する。
例えば、不動産を所有するオーナーが、テナント管理、修繕管理、および、クレーム対応等をPM会社へ委託した場合、テナントへの請求入金管理、および、業者への発注支払管理等をPM会社が代行して遂行し、入金結果および支払結果を精算してオーナーへ支払(請求)をしていた。従来、PM会社のシステムとして、例えば、特許文献1がある。
特開2019-160144号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、オーナー側では、売上・支払の発生タイミングで仕訳計上を行うことができないという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オーナーが所有する物件の管理を資産管理会社が行う場合に、オーナー側で、売上・支払の発生タイミングで仕訳計上を行うことが可能な資産管理システム、資産管理方法、及び資産管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、オーナー側システムと連携可能に構成されており、オーナーが所有する物件の管理を行う資産管理会社の資産管理システムであって、前記制御部は、対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力する請求入力手段と、対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力する支払入力手段と、前記請求予定データ及び前記支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを出力する補正データ出力手段と、を備え、前記オーナー側システムでは、前記補正データを振替精算データとして取り込み、取り込んだ振替精算データに基づいて、補正仕訳を作成することを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、前記補正データは、金額を正の値とするレコードと、金額を負の値とするレコードを含むことにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、複数オーナーが所有する物件に対するオーナー毎の持分比率を設定した持分比率マスタにアクセス可能に構成されており、前記補正データ出力手段は、対象のオーナーについて、前記持分比率マスタ、前記請求予定データ、及び前記支払予定データに基づいて、持分比率で按分を行い、前記補正データを出力することにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記オーナー側システムは、管理項目と勘定科目を関連づけて登録した管理項目マスタにアクセス可能に構成されており、前記振替精算データに基づいて、前記管理項目マスタを参照して、補正仕訳を作成することにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記オーナー側システムは、前記請求予定データ、前記支払予定データ、及び振替精算データに基づいて実績データを作成することにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記資産管理会社は、PM(Property Management)会社であることにしてもよい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、オーナー側システムと連携可能に構成されており、オーナーが所有する物件の管理を行う資産管理会社の資産管理システムで実行する資産管理方法であって、前記制御部で実行される、対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力する請求入力工程と、対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力する支払入力工程と、前記請求予定データ及び前記支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを出力する補正データ出力工程と、を含み、前記オーナー側システムでは、前記補正データを振替精算データとして取り込み、取り込んだ振替精算データに基づいて、補正仕訳を作成することを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、オーナー側システムと連携可能に構成されており、オーナーが所有する物件の管理を行う資産管理会社の資産管理システムで実行するための資産管理プログラムであって、前記制御部において、対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力する請求入力工程と、対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力する支払入力工程と、前記請求予定データ及び前記支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを出力する補正データ出力工程と、を実行するためのものであり、前記オーナー側システムでは、前記補正データを振替精算データとして取り込み、取り込んだ振替精算データに基づいて、補正仕訳を作成することを特徴とする。
本発明によれば、オーナーが所有する物件の管理を資産管理会社が行う場合に、オーナー側で、売上・支払の発生タイミングで仕訳計上を行うことが可能になるという効果を奏する。
図1は、PM会社とオーナー会社の従来の精算スキームを説明するための図である。 図2は、本実施の形態の仕訳作成の手順を説明するための図である。 図3は、本実施の形態における資産管理システムの構成の一例を示すブロック図である。 図4は、持分比率マスタの構成例を示す図である。 図5は、管理項目マスタの構成例を示す図である。 図6は、本実施の形態における資産管理システム及びオーナー側システムの全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。 図7は、本実施の形態における資産管理システム及びオーナー側システムの処理の具体例を説明するための図である。 図8は、本実施の形態における資産管理システム及びオーナー側システムの処理の具体例を説明するための図である。 図9は、本実施の形態における資産管理システム及びオーナー側システムの処理の具体例を説明するための図である。 図10は、本実施の形態における資産管理システム及びオーナー側システムの処理の具体例を説明するための図である。 図11は、本実施の形態における資産管理システム及びオーナー側システムの処理の具体例を説明するための図である。 図12は、本実施の形態における資産管理システム及びオーナー側システムの処理の具体例を説明するための図である。 図13は、本実施の形態における資産管理システム及びオーナー側システムの処理の具体例を説明するための図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
まず、図1及び図2を参照して、本発明の概要を説明する。
図1は、PM会社とオーナー会社の従来の精算スキームを説明するための図である。オーナー会社は、保有している物件の管理をPM(Property Management)会社へ委託するケースが多い。PM会社では、当該物件についての入出金翌月にオーナー会社へ精算をするスキームが一般的である。オーナー会社への情報共有手法として、精算結果をPMレポートとして精算月に共有される。精算月は実際のテナントや業者との入出金の翌月であるため、オーナー会社からすると、実際の発生タイミングでの計上ができずズレが生じる。具体的には、例えば、図1において、当該物件について、5月にテナントが会議室を利用して、6月にテナントから入金があったとする。また、5月検収での費用を業者に6月に支払ったとする。PM会社は、6月の入出金を元に、PMレポートの形で7月に精算する。
ここで、5月検収の費用、5月会議室利用に伴う売上をオーナー会社で認識できるようにすることが望ましい形態である。しかし、オーナー会社側では、7月精算結果に基づき、オーナー会社側のシステムで処理をすることで、7月になって初めて情報が登録される。
このように、従来、PM会社側からオーナー会社側へ情報共有する仕組みが無かったため、オーナー会社側で売上・支払データといった取引データでしか仕訳計上をできなかったことで、発生タイミングで仕訳計上を行うことができなかった。
そこで、本実施の形態では、このズレを解消して、発生タイミングで正しくオーナー側で売上費用を認識して、正確な経営判断に役立てることができるように、PM会社側のシステムから、発生タイミングでオーナー側のシステムで仕訳計上できる情報を共有して、取り込める仕組みを構築した。
より具体的には、PM会社のシステムでは、入金予定データ・支払予定データを元にオーナー側のシステムで売上・費用計上ができるように、入金予定データ・支払予定データに基づいた補正データを生成し、オーナー側のシステムでその補正データを振替精算データとして取り込んで、振替精算データに基づいて補正仕訳を作成することで、オーナー側は、発生タイミングで仕訳計上できるようにした。
図2は、本実施の形態の仕訳作成の流れを説明するための図である。すなわち、図2は、オーナー側で作成したい仕訳の流れを説明するための図である。5月検収/6月支払-5月利用/6月入金を7月精算された場合に、オーナー側で作成したい5~7月の仕訳の流れは、図2に示すようになる。5月は、「未収金/売上」と「費用/未払金」の仕訳を作成する。6月は、「売上/未収金」と「未払金/費用」の仕訳を作成する。これらの仕訳が本実施の形態の補正仕訳である。また、6月は、さらに、「未収金/売上」と「費用/未払金」の仕訳を作成し、7月は、「預金/未収金」の仕訳と「未払金/預金」の仕訳を作成する。これらの仕訳が確定仕訳である。
5月検収・5月利用に関する仕訳については、実際の精算タイミングが確定していないため、計上した月の翌月に戻しの仕訳である「補正仕訳」を作成する。これを実現するために、補正仕訳のもとになるデータは債権・債務データとして認識させずに、「補正仕訳」を作成するための補正データ(振替精算データ)として認識させて、PM会社のシステムからオーナー側のシステムに連携する。
7月の精算は6月末時点のPM会社側の入出金状態を元にして確定する。前述の「補正仕訳」ではなく、PM会社側の入出金情報を元に、債権債務情報をオーナー会社側で作成をすることによって、7月の精算に対応することが可能となる。このように、本実施の形態では、予定ベースでの補正仕訳と確定仕訳の生成によって、管理会社のデータをオーナーが活用し、発生軸と確定軸の2軸での収支分析が可能となる。
本実施の形態の資産管理システムは、資産の運営を他の会社等から委託され、売上・費用の発生タイミングとその入金・支払タイミングのズレが発生するような業種に使用でき、PM会社等の資産管理会社に好適に使用できるが、本発明はこれに限られるものではなく、PM会社以外の他の形態の資産管理会社にも適用可能である。
[2.構成]
本実施形態に係る資産管理システム(PM会社システム)100の構成の一例について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態における資産管理システム100の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、資産管理システム100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、資産管理システム100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
資産管理システム100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。資産管理システム100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、資産管理システム100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、資産管理システム100と、サーバ200やオーナー側システム400とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。資産管理システム100とオーナ側システム400は、連携可能に構成されている。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、持分比率マスタ106aと、管理項目マスタ106bと、データファイル106cとを備えている。図4は、持分比率マスタ106aの構成例を示す図である。図5は、管理項目マスタ106bの構成例を示す図である。
持分比率マスタ106aは、複数オーナーが所有する物件に対するオーナー毎の持分比率を設定したマスタである。持分比率マスタ106aは、例えば、図4に示すように、物件(例えば、物件コード及び/又は物件名)、持分比率コード、オーナー(例えば、オーナー取引先コード及び/又はオーナー名)、持分比率を関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。
管理項目マスタ106bは、仕訳のフォーマットを設定するためのマスタであり、管理項目毎に勘定科目が設定されている。管理項目マスタ106bは、例えば、図5に示すように、管理項目と、売上勘定と、未収勘定、仕入勘定と、未払勘定を関連づけて登録してテーブル等で構成することができる。
データファイル106cは、請求予定データ、支払予定データ、入金データ、入金消込データ等の取引データや補正データ等の各種データを格納するためのファイルである。
請求予定データは、請求番号、物件、請求先、管理項目、計上日、請求書発行日、入金予定日、請求金額、持分比率コードのデータを含んでいてもよい(図8参照)。
支払予定データは、支払番号、物件、支払先、管理項目、計上日、支払予定日、支払金額、持分比率コードのデータを含んでいてもよい(図9参照)。
補正データは、仮精算NO、振替補正区分、物件、相手先、管理項目、計上日、金額のデータを含んでいてもよい(図10参照)。
制御部102は、資産管理システム100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、請求処理部102aと、支払処理部102bと、補正データ出力部102cと、入金処理部102dと、画面表示制御部102eと、マスタメンテ部102fと、を備えている。
請求処理部102aは、例えば、モニタ114に表示される請求入力画面(図8参照)上でのオペレータの操作等に応じて、対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力して、データファイル106cに登録する。
支払処理部102bは、例えば、モニタ114に表示される請求入力画面(図9参照)上でのオペレータの操作等に応じて、対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力して、データファイル106cに登録する。
補正データ出力部102cは、例えば、モニタ114に表示されるオーナー会社向け補正データ出力画面(図10参照)上でのオペレータの操作に応じて、対象のオーナーについて、請求予定データ及び支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを作成して、データファイル106cに登録すると共に、対象のオーナーのオーナー側システム400に出力する。補正データ出力部102cは、対象のオーナーについて、持分比率マスタ106a、請求予定データ、及び支払予定データに基づいて、持分比率で按分を行い、補正データを出力することにしてもよい。補正データは、金額を正の値とするレコードと、金額を負の値とするレコードを含むことにしてもよい。
入金処理部102dは、請求予定データについて入金があった場合は、例えば、モニタ114に表示される不図示の入金・消込画面上でのオペレータの操作等に応じて、入金データや入金消込データを入力して、データファイル106cに登録する。
画面表示制御部102eは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、契約入力画面、売上入力画面、請求入力画面等)の表示及びその入力を制御する。
マスタメンテ部102fは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、持分比率マスタ106a及び管理項目マスタ106bに対して、データの入力・追加・削除・変更等の設定を行う。
オーナー側システム400は、例えば、オーナー会社のシステムである。オーナー側システム400は、制御部、記憶部、入力装置、出力装置、通信インターフェース部、入出力インターフェース部等を備え、ネットワーク300を介して、資産管理システム100とデータ通信可能に構成されており、資産管理システム100の管理項目マスタ106b及びデータファイル106cにアクセス可能に構成されている。制御部、記憶部、入力装置、出力装置、通信インターフェース部、入出力インターフェース部の基本機能は、上述した資産管理システム100と同様である。オーナー側システム400の制御部は、機能概念的に、データ取込部401と、実績データ集計部402と、会計データ作成部403と、を備えている。
データ取込部401は、例えば、振替精算データ取込画面(図11参照)上でオペレータにより指定される補正データのファイルを振替精算データにフォーマットを変更して取り込む。
実績データ集計部402は、例えば、実績データ集計画面(図12参照)上でオペレータにより指定される集計年月について、資産管理システム100の請求予定データ、支払予定データ、及び取り込んだ振替精算データに基づいて、実績データを作成する。
会計データ作成部403は、例えば、会計データ作成画面(図13参照)上でオペレータにより指定される伝票日付について、指定される連携事象について、資産管理システム100の請求予定データ、支払予定データ、入金データ、入金消込データ、及び取り込んだ振替精算データに基づいて、資産管理システム100の管理項目マスタ106bを参照して、会計データ(仕訳)を作成する。会計データ作成部403は、連携事象として「振替」が選択された場合は、取り込んだ振替精算データに基づいて、管理項目マスタ106bを参照して、補正仕訳(振替仕訳)を作成する。
[3.具体例]
図3~図13を参照して、本実施の形態における資産管理システム100及びオーナー側システム400の処理の具体例を説明する。まず、図6を参照して、本実施の形態における資産管理システム100及びオーナー側システム400の全体の処理の概略を説明する。図6は、本実施の形態における資産管理システム100及びオーナー側システム400の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
図6において、資産管理システム100のマスタメンテ部102fは、持分比率登録を実行し(ステップS1)、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、持分比率マスタ106aに対して、データの登録を行う。
資産管理システム100の請求処理部102aは、請求入力を実行し(ステップS2)、例えば、モニタ114に表示される請求入力画面(図8参照)上でのオペレータの操作等に応じて、対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力して、データファイル106cに登録する。
資産管理システム100の支払処理部102bは、支払入力を実行し(ステップS3)、例えば、モニタ114に表示される請求入力画面(図9参照)上でのオペレータの操作等に応じて、対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力して、データファイル106cに登録する。
資産管理システム100の補正データ出力部102cは、オーナー会社向け補正データ出力を実行し(ステップS4)、対象のオーナーについて、請求予定データ及び支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを作成して、データファイル106cに登録すると共に、対象のオーナーのオーナー側システム400に出力する。補正データ出力部102cは、対象のオーナーについて、持分比率マスタ106a、請求予定データ、及び支払予定データに基づいて、持分比率で按分を行い、補正データを出力してもよい。補正データは、金額を正の値とするレコードと、金額を負の値とするレコードを含むことにしてもよい。
オーナー側システム400のデータ取込部401は、振替精算データ取込を実行し(ステップT1)、例えば、振替精算データ取込画面上でオペレータにより指定される補正データのファイルを振替精算データにフォーマットを変更して取り込む。
オーナー側システム400の実績データ集計部402は、実績データ集計を実行し(ステップT2)、例えば、実績データ集計画面上でオペレータにより指定される集計年月について、資産管理システム100の請求予定データ、支払予定データ、及び取り込んだ振替精算データに基づいて、実績データを作成する。
会計データ作成部403は、会計データ作成画面上でオペレータにより指定される伝票日付について、取り込んだ振替精算データに基づいて、管理項目マスタ106bを参照して、補正仕訳(振替仕訳)を作成する。
つぎに、図7~図13を参照して、本実施の形態における資産管理システム100及びオーナー側システム400の処理の具体例を説明する。図7~図13は、本実施の形態における資産管理システム100及びオーナー側システム400の処理の具体例を説明するための図である。
(S1:持分比率登録)
図7は、持分比率登録(S1)を説明するための図である。資産管理システム100のマスタメンテ部102fは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、持分比率マスタ106aのデータの設定を行う。持分比率登録(S1)では、持分比率マスタ106aに物件ごとのオーナー持分比率を設定する。
持分比率マスタ106aにより、取引毎のオーナーの精算割合が決定する。持分比率マスタ106aは、オーナー所有の物件の場合、テナント賃料をオーナーへ送金する。複数オーナーが所有しているケースなどで、テナントへ請求した時点でオーナーの持分を宣言して、送金時に按分するためのものである。以下では、京橋ビルディングを共同所有している場合でオーナー会社についての補正データを出力する場合を例に挙げて説明する。
図7に示す持分比率マスタ106aの例では、1行目は、物件コード「PJ0001」、物件名「京橋ビルディング」、持分比率コード「1」、オーナー取引先コード「A0001」、オーナー名「オーナー会社」、持分比率「20%」、2行目は、物件コード「PJ0001」、物件名「京橋ビルディング」、持分比率コード「1」、オーナー取引先コード「A0002」、オーナー名「銀座不動産」、持分比率「35%」、3行目は、物件コード「PJ0001」、物件名「京橋ビルディング」、持分比率コード「1」、オーナー取引先コード「A0003」、オーナー名「新橋アセットマネジメント」、持分比率「45%」となっている。
(S2:請求入力)
図8は、請求入力(S2)を詳細に説明するための図である。資産管理システム100の請求処理部102aは、例えば、モニタ114に表示される請求入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力して、データファイル106cに登録する。
図8(A)は、請求入力画面の表示例を示す図である。請求入力画面は、物件(物件コード、物件名)、請求書発行日、請求先、入金予定日を指定するためのヘッダエリアと、
管理項目、計上日、請求金額、持分比率コードを指定するための明細エリアと、不図示の登録ボタンを備えている。ヘッダエリア及び明細エリアにデータを入力して、登録ボタンを押すと、入力されたデータに応じた請求予定データがデータファイル106cに登録される。図8(A)に示すようなデータが入力されて、登録ボタンを押すと、図8(B)に示すような請求予定データが登録される。
図8(B)は、請求予定データの例を示している。図8(B)に示す請求予定データの例では、1行目は、請求番号「1」、物件「PJ0001:京橋ビルディング」、請求先「SEI001:□△工業」、管理項目「C001:会議室利用料」、計上日「2021/05/31」、請求書発行日「2021/06/01」、入金予定日「2021/06/25」、請求金額「1,500,000」、持分比率「1」、2行目は、請求番号「1」、物件「PJ0001:京橋ビルディング」、請求先「SEI001:□△工業」、管理項目「C002:ホール利用料」、計上日「2021/05/31」、請求書発行日「2021/06/01」、入金予定日「2021/06/25」、請求金額「600,000」、持分比率「1」となっている。
(S3:支払入力)
図9は、支払入力(S3)を詳細に説明するための図である。資産管理システム100の支払処理部102bは、例えば、モニタ114に表示される請求入力画面上でのオペレータの操作等に応じて、対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力して、データファイル106cに登録する。
図9(A)は、売上入力画面の表示例を示す図である。売上入力画面は、物件、支払先、支払予定日を指定するためのヘッダエリアと、管理項目、計上日、支払金額、持分比率コードを指定するための明細エリアと、不図示の登録ボタンと、を備えている。ヘッダエリア及び明細エリアにデータを入力して、登録ボタンを押すと、入力されたデータに応じた支払予定データがデータファイル106cに登録される。図9(A)に示すようなデータが入力されて、登録ボタンを押すと、図9(B)に示すような支払予定データが登録される。
図9(B)は、支払予定データの例を示している。図9(B)に示す支払予定データの例では、1行目は、支払番号「1」、物件「PJ0001:京橋ビルディング」、支払先「SHI001:××警備」、管理項目「S001:日常警備費」、計上日「2021/05/31」、支払予定日「2021/06/25」、支払金額「900,000」、持分比率コード「1」、2行目は、支払番号「1」、物件「PJ0001:京橋ビルディング」、支払先「SHI001:××警備」、管理項目「S002:臨時警備費」、計上日「2021/05/31」、支払予定日「2021/06/25」、支払金額「200,000」、持分比率コード「1」となっている。
(S4:オーナー会社向け補正データ出力)
図10は、オーナー会社向け補正データ出力(S4)を詳細に説明するための図である。資産管理システム100の補正データ出力部102cは、対象のオーナー会社について、オーナー会社向け補正データ出力指定画面上でオペレータにより指定される計上日の期間を検索条件として、持分比率マスタ106a、請求予定データ、及び支払予定データに基づいて、持分比率で按分を行い、管理項目、計上日、金額を含む補正データを作成して、データファイル106cに登録すると共に、対象のオーナー会社のオーナー側システム400に出力して、例えば、オーナー会社のオーナー側システム400の所定の格納場所(例えば、C:¥Users¥manager¥Desktop¥補正データ取込用.xlsx)に格納する。ここでは、オーナー側システム400に補正データを格納することにしたが、オーナー側システム400が資産管理システム100から取り込むことにしてもよい。
このように、資産管理システム100側で出力指示を行う。請求予定データ、支払予定データのうち、持分比率にオーナー会社が含まれているデータを対象とする。持分比率に応じて按分を行いオーナー会社側で振替精算データとして取り込める形式で補正データを作成して出力を行う。
図10(A)は、オーナー会社向け補正データ出力画面の表示例を示している。オーナー会社向け補正データ出力画面の例では、計上日の期間を指定する欄と、補正データの出力を指示する出力ボタンと、を備えている。計上日の期間を指定して、出力ボタンを押すと、指定された計上日の期間についての補正データが作成されて、出力される。図10(A)に示す例では、計上日「2021/05/01~2021/5/31」が指定されており、出力ボタンが押されると、図10(B)に示すような補正データが出力される。
図10(A)は、補正データの例を示す図である。1行目は、仮精算NO「1」、振替補正区分「補正」、物件「PJ0001:京橋ビルディング」、相手先「SEI001:□△工業」、管理項目「C001:会議室利用料」、計上日「2021/05/31」、金額「300,000」となっている。金額「300,000(正の値)」は、請求金額「1,500,000」×持分比率マスタ106aの物件「京橋ビルディング」及びオーナー「オーナー会社」の持分比率「20%」=「300,000」で算出する。
2行目は、仮精算NO「1」、振替補正区分「補正」、物件「PJ0001:京橋ビルディング」、相手先「SEI001:□△工業」、管理項目「C002:ホール利用料」、計上日「2021/05/31」、金額「120,000(正の値)」となっている。金額「120,000」は、請求金額「600,000」×持分比率マスタ106aの物件「京橋ビルディング」及びオーナー「オーナー会社」の持分比率「20%」=「120,000」で算出する。
3行目は、仮精算NO「1」、振替補正区分「補正」、物件「PJ0001:京橋ビルディング」、相手先「SHI001:××警備」、管理項目「S001:日常警備費」、計上日「2021/05/31」、金額「180,000(正の値)」となっている。金額「180,000」は、支払金額「900,000」×持分比率マスタ106aの物件「京橋ビルディング」及びオーナー「オーナー会社」の持分比率「20%」=「180,000」で算出する。
4行目は、仮精算NO「1」、振替補正区分「補正」、物件「PJ0001:京橋ビルディング」、相手先「SHI001:××警備」、管理項目「S002:臨時警備費」、計上日「2021/05/31」、金額「40,000(正の値)」となっている。金額「40,000」は、支払金額「200,000」×持分比率マスタ106aの物件「京橋ビルディング」及びオーナー「オーナー会社」の持分比率「20%」=「40,000」で算出する。
5~8行目は、1~4行の明細について、計上日を「2021/06/01」として、金額を負の値とした赤字明細となっている。
オーナー側システム400では、後述するように、補正データに応じた振替精算データに基づいて、5月分についての未収金/売上、費用/未払金の仕訳と、6月にこの仕訳の振替仕訳である売上/未収金、未払金/費用の仕訳を作成する。
(T1:振替精算データ取込)
図11は、振替精算データ取込を詳細に説明するための図である。オーナー側システム400のデータ取込部401は、振替精算データ取込画面上でオペレータにより指定される補正データのファイルを振替精算データにフォーマットを変更して取り込む。このように、振替精算データは、オーナー側システム400で取込指示を行う。取込フォーマットはオーナー会社向け補正データ出力にて出力されたフォーマットに準拠する。取り込まれた結果のデータについては、債権債務データではなく補正仕訳を作成するだけの「振替精算データ」として位置付けられる。
図11(A)は、振替精算データ取込画面の表示例を示している。振替精算データ取込画面では、取込ファイルを指定する欄と、振替精算データの取込を指示する取込ボタンと、を備えている。図11(A)に示す例では、取込ファイル「C:¥Users¥manager¥Desktop¥補正データ取込用.xlsx」を指定して、取込ボタンを押すと、図11(B)に示すような振替精算データが取り込まれる。
図11(B)は、振替精算データの例を示す図である。振替精算データは、物件、相手先、管理項目、計上日、請求書発行日、入金予定日、金額、振替精算FLGを含んでいてもよい。振替精算FLGは、補正データの振替補正区分が「補正」となっているものについて「1」を設定する。振替補正区分が「それ以外」については、「0」を設定する。振替精算FLGが「1」となっていることで、債権債務データとしての位置付けではなく、補正仕訳を作成するものという目印となる。
図11(B)に示す振替精算データの例では、図10(B)に示す振替精算データを相手先及び計上日の順に並び替えたものとなっている。
(T2:実績データ集計)
図12は、実績データ集計を詳細に説明するための図である。オーナー側システム400の実績データ集計部402は、実績データ集計画面上でオペレータにより指定される集計年月について、資産管理システム100の請求予定データ、支払予定データ、及び取り込んだ振替精算データに基づいて、実績データを作成する。
図12(A)は、実績データ集計画面の表示例を示す図である。実績データ集計画面は、集計年月を指定する欄と、集計ボタンを備えている。集計年月を指定して、集計ボタンを押すと、集計年月について、資産管理システム100の請求予定データ、支払予定データ、及び取り込んだ振替精算データに基づいて、実績データが作成される。図12(A)に示す例では、集計年月「2021/05/01~2021/05/31」が指定され、集計ボタンが押下されると、図12(C)に示す集計データが作成される。
図12(B)は、実績データを作成する集計対象となるデータを示している。振替精算データを集計対象とした点が本実施の形態の特徴的な部分である。
図12(C)は、実績データの例を示す図である。実績データは、物件、管理項目、集計年月、金額、作成元を含んでいてもよい。作成元「請求」は、請求予定データに基づいて集計したものである。作成元「支払」は、支払予定データに基づいて集計したものである。
(T3:会計データ作成)
図13は、会計データ作成(T3)を詳細に説明するための図である。オーナー側システム400の会計データ作成部403は、会計データ作成画面上でオペレータにより指定される伝票日付について、指定される連携事象について、資産管理システム100の請求予定データ、支払予定データ、入金データ、入金消込データ、及び取り込んだ振替精算データに基づいて、資産管理システム100の管理項目マスタ106bを参照して、会計データ(仕訳)を作成する。
図13(A)は、会計データ作成画面の表示例を示す図である。会計データ作成画面は、伝票日付を指定する欄と、連携事象(売上、入金、入金消込、仕入、支払、振替)を選択するボックスと、不図示の作成ボタンを備えている。伝票日付と連携事象を指定して、集作成ボタンを押すと、指定される伝票日付について、指定される連携事象の対象となるデータに基づいて、管理項目マスタ106bを参照して、指定される連携事象(売上、入金、入金消込、仕入、支払、振替)の会計データ(仕訳)が作成される。
図13(B)は、管理項目マスタ106bのデータ例を示す図である。管理項目マスタ106bは、管理項目毎に勘定科目が設定されており、管理項目をキーとして、勘定科目が取得されて、仕訳が作成される。
図13(B)は、管理項目マスタ106bの例では、1行目は、管理項目「C001:会議室利用料」、売上勘定「会議室収入」、未収勘定「未収金」、2行目は、管理項目「C002:ホール利用料」、売上勘定「ホール収入」、未収勘定「未収金」、3行目は、管理項目「S001:日常警備費」、仕入勘定「日常警備費用」、未払勘定「未払金」、4行目は、管理項目「S002:臨時警備費」、仕入勘定「臨時警備費用」、未払勘定「未払金」となっている。
図13(A)に示す例では、伝票日付「2021/05/01~2021/05/31」、連携事象「振替」が指定され、作成ボタンが押下されると、取り込んだ振替精算データに基づいて、図13(B)に示す管理項目マスタ106bが参照されて、図13(C)に示す振替仕訳が作成される。
図13(C)は、振替仕訳のデータ例を示す図である。振替仕訳データは、伝票番号、伝票日付、借方勘定、借方金額、仕入勘定、貸方金額を含んでいる。収入に関して、1行目は、伝票番号「1」、伝票日付「2021/05/31」、借方勘定「未払金」、借方金額「300,000」、貸方勘定「会議室収入」、貸方金額「300,000」、5行目は、伝票番号「1」、伝票日付「2021/06/01」、借方勘定「会議室収入」、借方金額「300,000」、貸方勘定「未収金」、貸方金額「300,000」となっている。
支払に関して、3行目は、伝票番号「1」、伝票日付「2021/05/31」、借方勘定「日常警備費用」、借方金額「180,000」、貸方勘定「未払金」、貸方金額「180,000」、7行目は、伝票番号「1」、伝票日付「2021/06/01」、借方勘定「未収金」、借方金額「180,000」、貸方勘定「日常警備費用」、貸方金額「180,000」となっている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、資産管理システム100は、対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力する請求処理部102aと、対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力する支払処理部102bと、前記請求予定データ及び前記支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを出力する補正データ出力部102cと、を備え、オーナー側システム400では、補正データを振替精算データとして取り込み、取り込んだ振替精算データに基づいて、補正仕訳を作成することとしたので、オーナーが所有する物件の管理を資産管理会社が行う場合に、オーナー側で、売上・支払の発生タイミングで仕訳計上を行うことが可能になる。
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、資産管理システム100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、資産管理システム100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて資産管理システム100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、資産管理システム100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、資産管理システム100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、資産管理システム100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
100 資産管理システム
102 制御部
102a 請求処理部
102b 支払処理部
102c 補正データ出力部
102d 入金処理部
102e 画面表示制御部
102f マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 持分比率マスタ
106b 管理項目マスタ
106c データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
400 オーナー側システム
401 データ取込部
402 実績データ集計部
403 会計データ作成部

Claims (8)

  1. 制御部を備え、オーナー側システムと連携可能に構成されており、オーナーが所有する物件の管理を行う資産管理会社の資産管理システムであって、
    前記制御部は、
    対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力する請求入力手段と、
    対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力する支払入力手段と、
    前記請求予定データ及び前記支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを出力する補正データ出力手段と、
    を備え、
    前記オーナー側システムでは、前記補正データを振替精算データとして取り込み、取り込んだ振替精算データに基づいて、補正仕訳を作成することを特徴とする資産管理システム。
  2. 前記補正データは、金額を正の値とするレコードと、金額を負の値とするレコードを含むことを特徴とする請求項1に記載の資産管理システム。
  3. 前記制御部は、
    複数オーナーが所有する物件に対するオーナー毎の持分比率を設定した持分比率マスタにアクセス可能に構成されており、
    前記補正データ出力手段は、対象のオーナーについて、前記持分比率マスタ、前記請求予定データ、及び前記支払予定データに基づいて、持分比率で按分を行い、前記補正データを出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の資産管理システム。
  4. 前記オーナー側システムは、
    管理項目と勘定科目を関連づけて登録した管理項目マスタにアクセス可能に構成されており、前記振替精算データに基づいて、前記管理項目マスタを参照して、前記補正仕訳を作成することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の資産管理システム。
  5. 前記オーナー側システムは、前記請求予定データ、前記支払予定データ、及び振替精算データに基づいて実績データを作成することを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の資産管理システム。
  6. 前記資産管理会社は、PM(Property Management)会社を含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の資産管理システム。
  7. 制御部を備え、オーナー側システムと連携可能に構成されており、オーナーが所有する物件の管理を行う資産管理会社の資産管理システムで実行する資産管理方法であって、
    前記制御部で実行される、
    対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力する請求入力工程と、
    対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力する支払入力工程と、
    前記請求予定データ及び前記支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを出力する補正データ出力工程と、
    を含み、
    前記オーナー側システムでは、前記補正データを振替精算データとして取り込み、取り込んだ振替精算データに基づいて、補正仕訳を作成することを特徴とする資産管理方法。
  8. 制御部を備え、オーナー側システムと連携可能に構成されており、オーナーが所有する物件の管理を行う資産管理会社の資産管理システムで実行するための資産管理プログラムであって、
    前記制御部において、
    対象の物件について、請求先、管理項目、請求金額、計上日を含む請求予定データを入力する請求入力工程と、
    対象の物件について、支払先、管理項目、支払金額、計上日を含む支払予定データを入力する支払入力工程と、
    前記請求予定データ及び前記支払予定データに基づいて、管理項目、計上日、金額を含む補正データを出力する補正データ出力工程と、
    を実行するためのものであり、
    前記オーナー側システムでは、前記補正データを振替精算データとして取り込み、取り込んだ振替精算データに基づいて、補正仕訳を作成することを特徴とする資産管理プログラム。
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