JP2023042361A - 回転工具用の超硬合金素材および回転工具 - Google Patents

回転工具用の超硬合金素材および回転工具 Download PDF

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保樹 城戸
Yasuki Kido
克己 岡村
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Abstract

【課題】回転工具の材料として用いた場合に、回転工具の長寿命化を可能とする回転工具用の超硬合金素材およびそれを備える切削工具を提供する。【解決手段】回転工具用の超硬合金素材であって、前記超硬合金素材は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、前記超硬合金素材は、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野において、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、前記測定視野は、前記超硬合金素材の断面の中央部に設けられる、回転工具用の超硬合金素材である。【選択図】図1

Description

本開示は、回転工具用の超硬合金素材および回転工具に関する。
炭化タングステン粒子と、コバルトを含む結合相とを備える超硬合金は、切削工具の素材として広く用いられている(特許文献1)。
特開2008-132570号公報
近年、コスト低減の要求がますます厳しくなり、長い工具寿命を有する回転工具が求められている。そこで、本開示は、回転工具の材料として用いた場合に、回転工具の長寿命化を可能とする回転工具用の超硬合金素材および回転工具を提供することを目的とする。
本開示は、回転工具用の超硬合金素材であって、
前記超硬合金素材は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
前記超硬合金素材は、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野において、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、
前記測定視野は、前記超硬合金素材の断面の中央部に設けられる、回転工具用の超硬合金素材である。
本開示は、超硬合金からなる回転工具であって、
前記超硬合金は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
前記超硬合金は、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおいて、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、
前記第1の測定視野、前記第2の測定視野及び前記第3の測定視野のそれぞれは、24.9μm×18.8μmの矩形であり、
前記第1の測定視野は、前記回転工具の回転軸P1を法線とする前記超硬合金の断面上に、前記回転軸P1を含むように設けられ、
前記第2の測定視野は、前記超硬合金の断面上に、前記回転軸P1と前記回転工具の刃先P2とをつなぐ線分L上で、かつ、前記回転軸P1からの距離が前記線分Lの長さL1の1/3である位置P3を含むように設けられ、
前記第3の測定視野は、前記超硬合金の断面上に、前記線分L上で、かつ、前記回転軸P1からの距離が前記線分Lの長さL1の2/3である位置P4を含むように設けられる、回転工具である。
本開示によれば、長い工具寿命を有する回転工具を提供することが可能となる。
図1は、実施形態1の超硬合金素材の走査型電子顕微鏡での撮影画像の一例を示す図である。 図2は、実施形態1の超硬合金素材の測定視野の位置を説明するための図である。 図3は、実施形態2の回転工具の超硬合金におけるポアの個数の測定方法を説明する図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示は回転工具用の超硬合金素材であって、
前記超硬合金素材は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
前記超硬合金素材は、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野において、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、
前記測定視野は、前記超硬合金素材の断面の中央部に設けられる、回転工具用の超硬合金素材である。
本開示によれば、長い工具寿命を有する回転工具を提供することが可能となる。
(2)前記炭化タングステン粒子の平均粒径は、0.40μm以上1.00μm以下であることが好ましい。これによると、回転工具の工具寿命が更に向上する。
(3)前記炭化タングステン粒子の平均粒径は、0.40μm以上0.80μm未満であることが好ましい。これによると、回転工具の工具寿命が更に向上する。
(4)前記超硬合金素材は、前記炭化タングステン粒子を85.0体積%95.5体積%以下、及び、前記結合相を0.5体積%以上15.0体積%以下を含むことが好ましい。これによると、回転工具の工具寿命が更に向上する。
(5)本開示は、超硬合金からなる回転工具であって、
前記超硬合金は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
前記超硬合金は、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおいて、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、
前記第1の測定視野、前記第2の測定視野及び前記第3の測定視野のそれぞれは、24.9μm×18.8μmの矩形であり、
前記第1の測定視野は、前記回転工具の回転軸P1を法線とする前記超硬合金の断面上に、前記回転軸P1を含むように設けられ、
前記第2の測定視野は、前記超硬合金の断面上に、前記回転軸P1と前記回転工具の刃先P2とをつなぐ線分L上で、かつ、前記回転軸P1からの距離が前記線分Lの長さL1の1/3である位置P3を含むように設けられ、
前記第3の測定視野は、前記超硬合金の断面上に、前記線分L上で、かつ、前記回転軸P1からの距離が前記線分Lの長さL1の2/3である位置P4を含むように設けられる、回転工具である。
本開示の回転工具は、長い工具寿命を有することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の回転工具用の超硬合金素材およびそれを用いた回転工具の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。本開示の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、必ずしも実際の寸法関係を表すものではない。
本明細書において「A~B」という形式の表記は、範囲の上限下限(すなわちA以上B以下)を意味し、Aにおいて単位の記載がなく、Bにおいてのみ単位が記載されている場合、Aの単位とBの単位とは同じである。
本明細書において径が0.2μm未満のポアを「第1のポア(first pore)」とも記し、径が0.2μm以上のポアを「第2のポア(second pore)」とも記す。第1のポア及び第2のポアをまとめて、「ポア」とも記す。
本明細書において、回転工具とは、自身を通る回転軸を中心に回転して切削等の加工を行う工具を意味する。該回転工具としては、例えば、ドリル、エンドミルが挙げられる。
[実施形態1:回転工具用の超硬合金素材]
本開示の一実施形態(以下、「本実施形態」とも記す。)は、回転工具用の超硬合金素材(以下、「回転工具用の超硬合金素材」を「超硬合金素材」とも記す。)であって、
該超硬合金素材は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
該超硬合金素材は、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野において、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、
該測定視野は、該超硬合金素材の断面の中央部に設けられる、回転工具用の超硬合金素材である。
<ポア>
本実施形態の超硬合金素材は、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野において、円相当径が0.2μm未満のポア(第1のポア)を9個以下含み、該測定視野は、該超硬合金素材の断面の中央部に設けられる。該測定視野における第1のポアの数が9個以下である超硬合金素材は、優れた剛性を有する。従って、該超硬合金素材を用いて作製された回転工具は、直進性に優れ、長い工具寿命を有する。また、超硬合金素材において第1のポアの数が少ないと、第1のポアを起点とする欠損が生じにくい。よって、該超硬合金素材を用いて作製された回転工具は、耐欠損性に優れ、長い工具寿命を有する。
超硬合金素材の上記測定視野における第1のポアの数は、9個以下であり、7個以下が好ましく、5個以下が好ましく、3個以下が好ましく、0個が最も好ましい。該第1のポアの数は、0個以上9個以下が好ましく、0個以上7個以下が好ましく、0個以上5個以下が好ましく、0個以上3個以下が好ましく、0個が最も好ましい。
本実施形態の超硬合金素材は、上記測定視野において、円相当径が0.2μm以上の第2のポアを含まないことが好ましい。これによると、超硬合金素材は、高い剛性、及び、優れた耐欠損性を有することができる。
本明細書において、超硬合金素材の上記測定視野における第1のポア及び第2のポアの個数の測定方法は、以下(A1)~(H1)の通りである。
(A1)超硬合金素材をその長手方向(軸)を法線とする断面が露出するように切り出して、該断面を鏡面加工する。通常、回転工具用の超硬合金素材は丸棒形状であるため、超硬合金素材の長手方向は、該超硬合金素材を加工して得られる回転工具の回転軸の延在方向に相当する。鏡面加工の方法としては、例えば、ダイヤモンドペーストで研磨する方法、集束イオンビーム装置(FIB装置)を用いる方法、クロスセクションポリッシャー装置(CP装置)を用いる方法、及びこれらを組み合わせる方法等が挙げられる。
(B1)超硬合金素材の鏡面加工面に対して、エネルギー分散型X線分光法(SEM-EDX)を用いて分析を行い、超硬合金素材に含まれる元素を特定する。
(C1)超硬合金素材の鏡面加工面を走査型電子顕微鏡で撮影して撮影画像を得る。撮影画像の撮影領域は、超硬合金素材の断面の中央部、すなわち、超硬合金素材の表面近傍などバルク部分とは明らかに性状が異なる部分を含まない位置(撮像領域がすべて超硬合金素材のバルク部分となる位置)に設定する。観察倍率は5000倍とする。
図1は、本実施形態の超硬合金素材1の走査型電子顕微鏡での撮影画像の一例である。図1の右下のスケールにおいて、1目盛は1μmを示す。図1において、超硬合金素材1はポア2を含む。なお、図1のように、ポア2が非常に小さく、走査型電子顕微鏡での撮影画像上では識別が困難な場合があるが、以下の(F1)で説明する通り、上記走査型電子顕微での撮影画像の二値化処理後の画像と元素マッピング像とを重ね合わせることにより、ポアを判別することが可能である。
(D1)上記(C1)の撮影領域に対して、エネルギー分散型X線分光法(SEM-EDX)を用いて分析を行い、該撮影領域における上記(B1)で特定された元素の分布を特定し、元素マッピング像を得る。元素マッピング像において、ポアの領域には元素が存在しない。
(E1)上記(C1)で得られた撮影画像をコンピュータに取り込み、画像解析ソフトウェア(ImageJ、version1.51j8:https://imagej.nih.gov/ij/)を用いて画像処理を行い、二値化処理を行う。具体的には、コンピュータに撮影画像を取り込んだのちに、コンピュータ画面上の「MakeBinary」との表示を押すことにより、上記画像解析ソフトウェアに予め設定された条件で二値化処理が実行される。二値化処理後の画像において、炭化タングステン粒子は最も薄い色(白色)で示され、結合相及びポアは黒色で示される。
(F1)上記(D1)で得られた元素マッピング像と上記(E1)で得られた二値化処理後の画像とを重ねることにより、該二値化処理後の画像上でポアの存在領域を特定する。具体的には、二値化処理後の画像における黒色で示される領域のうち、元素マッピング像において元素の存在しない領域が、ポアの存在領域に該当する。
(G1)得られた二値化処理後の画像中に、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野を設定する。該測定視野中のポアと特定された領域のピクセル数に基づき、上記画像解析ソフトウェアを用いてポアの円相当径(Heywood径:等面積円相当径)を算出する。
(H1)上記(G1)の算出結果に基づき、上記測定視野中の円相当径が0.2μm未満の第1のポアの数、及び、円相当径が0.2μm以上の第2のポアの数を測定する。
出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、超硬合金素材の断面の切り出し箇所を任意に設定して、該断面上に上記(C1)に記載される撮影領域を任意に設定して、上記(B1)~(H1)の手順に従い、第1のポア及び第2のポアの数の測定を複数回行っても、測定結果のばらつきは少なく、超硬合金素材の断面の切り出し箇所を任意に設定し、かつ、撮影画像の撮影領域を任意に設定しても恣意的にはならないことが確認された。例えば、図2に示されるように、超硬合金素材1の断面上に、中央部A、中央部Aからの距離が同一である位置A1、A2、A3、A4のそれぞれを含むように合計5箇所の撮影領域を設定し、該5箇所のそれぞれにおいて、上記(B1)~(H1)の手順に従い、第1のポア及び第2のポアの数の測定を行っても、測定結果のばらつきは少なく、撮影画像の撮影領域を任意に設定しても恣意的にはならないことが確認された。
<炭化タングステン粒子>
≪組成≫
炭化タングステン粒子(以下「WC粒子」とも記す。)は、炭化タングステンからなる粒子である。ここで、炭化タングステンは、不純物元素を含まない純粋な炭化タングステンであってもよいし、本開示の効果を損なわない限りにおいて、不純物元素を含む炭化タングステンであってもよい。炭化タングステンに含有される不純物の含有率(不純物を構成する元素が二種類以上の場合は、それらの合計濃度)は、WC粒子の総量に対して0.1質量%未満が好ましい。WC粒子中の不純物の含有率は、ICP発光分析(Inductively Coupled Plasma)Emission Spectroscopy(測定装置:島津製作所「ICPS-8100」(商標))により測定される。
≪平均粒径≫
本実施形態における炭化タングステン粒子の平均粒径は、0.40μm以上1.00μm以下が好ましく、0.40μm以上0.80μm未満がより好ましく、0.42μm以上0.80μm未満が更に好ましい。これによると、工具寿命が更に向上する。
本明細書において、超硬合金素材に含まれる炭化タングステン粒子の平均粒径とは、超硬合金素材に含まれるWC粒子の等面積円相当径(Heywood径)のD50(個数基準の頻度の累積が50%となる円相当径、メジアン径D50)を意味する。WC粒子の平均粒径を算出するための各粒子の粒子径の測定方法は以下(A2)~(B2)の通りである。
(A2)超硬合金素材の上記測定視野における第1のポア及び第2のポアの個数の測定方法に記載の(A1)~(E1)と同様の方法で得られる元素マッピング像と二値化処理後の画像とを重ねることにより、該二値化処理後の画像上で炭化タングステン粒子の存在領域を特定する。具体的には、二値化処理後の画像において最も薄い色(白色)で示され、元素マッピング像においてタングステン(W)及び炭素(C)の存在する領域が、炭化タングステン粒子の存在領域に該当する。
(B2)上記二値化処理後の画像中に、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野を設定する。上記画像解析ソフトウェアを用いて、該測定視野中の各炭化タングステン粒子の円相当径(Heywood径:等面積円相当径)を算出する。
出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、超硬合金素材の断面の切り出し箇所を任意に設定して、該断面上に上記(C1)に記載される撮影領域を任意に設定して、上記(A2)及び(B2)の手順に従い、炭化タングステン粒子の平均粒径の測定を複数回行っても、測定結果のばらつきは少なく、超硬合金素材の断面の切り出し箇所を任意に設定し、かつ、撮影画像の撮影領域を任意に設定しても恣意的にはならないことが確認された。
<結合相>
本実施形態の超硬合金は、結合相を含む。該結合相はコバルトを主成分として含むことが好ましい。ここで、結合相がコバルトを主成分として含むとは、結合相中のコバルトの含有率が90質量%以上100質量%以下であることを意味する。結合相中のコバルトの含有率は、ICP発光分光分析法(使用機器:島津製作所製「ICPS-8100」(商標))により測定することができる。
結合相は、コバルトに加えて、クロム、バナジウム、ニッケル、タングステン、チタン、ニオブ、タンタルなどを含むことができる。
<超硬合金素材の組成>
本実施形態の超硬合金素材は、炭化タングステン粒子を85.0体積%95.5体積%以下、及び、結合相を0.5体積%以上15.0体積%以下含むことが好ましい。これによると、該超硬合金素材を用いた回転工具の工具寿命が更に向上する。
超硬合金素材中の炭化タングステン粒子の含有率の下限は、85.0体積%以上、88.0体積%以上、90.0体積%以上とすることができる。超硬合金素材中の炭化タングステン粒子の含有率の上限は、99.5体積%以下、95.0体積%以下とすることができる。超硬合金素材中の炭化タングステン粒子の含有率は、85.0体積%以上99.5体積%以下、88.0体積%以上99.5体積%以下、90.0体積%以上99.5体積%以下、85.0体積%以上95.0体積%以下、88.0体積%以上95.0体積%以下、90.0体積%以上95.0体積%以下とすることができる。
超硬合金素材中の結合相の含有率の下限は、0.5体積%以上、5.0体積%以上とすることができる。超硬合金素材中の結合相の含有率の上限は、15.0体積%以下、12.0体積%以下、10.0体積%以下とすることができる。超硬合金素材中の結合相の含有率は、0.5体積%以上15.0体積%以下、5.0体積%以上15.0体積%以下、0.5体積%以上12.0体積%以下、5.0体積%以上12.0体積%以下、0.5体積%以上10.0体積%以下、5.0体積%以上10.0体積%以下とすることができる。
超硬合金素材は、炭化タングステン粒子を85.0体積%以上99.5体積%以下、及び、結合相を0.5体積%以上15.0体積%以下含むことができる。超硬合金素材は、炭化タングステン粒子を88.0体積%以上99.5体積%以下、及び、結合相を0.5体積%以上12.0体積%以下含むことができる。超硬合金素材は、炭化タングステン粒子を90.0体積%以上99.5体積%以下、及び、結合相を0.5体積%以上10体積%以下含むことができる。超硬合金素材は、炭化タングステン粒子を85.0体積%以上95.0体積%以下、及び、結合相を5.0体積%以上15.0体積%以下含むことができる。超硬合金素材は、炭化タングステン粒子を88.0体積%以上95.0体積%以下、及び、結合相を5.0体積%以上12.0体積%以下含むことができる。超硬合金素材は、炭化タングステン粒子を90.0体積%以上95.0体積%以下、及び、結合相を5.0体積%以上10.0体積%以下含むことができる。
超硬合金素材は、炭化タングステン粒子と、結合相と、からなることができる。超硬合金素材は、炭化タングステン粒子及び結合相に加えて、炭化タングステン以外の硬質相粒子及び/又は不純物を含むことができる。該硬質相粒子としては、チタン、ニオブ、タンタルが挙げられる。超硬合金素材の不純物の含有率は、0.1質量%以下とすることができる。超硬合金素材は、炭化タングステン粒子、結合相及び不純物からなることができる。超硬合金素材は、炭化タングステン粒子、結合相及び硬質相粒子からなることができる。超硬合金素材は、炭化タングステン粒子、結合相、硬質相粒子及び不純物からなることができる。
超硬合金素材の炭化タングステン粒子及び結合相のそれぞれの含有率(体積%)の測定方法は、以下の(A3)~(B3)の通りである。
(A3)超硬合金素材の上記測定視野における第1のポア及び第2のポアの個数の測定方法に記載の(A1)~(E1)と同様の方法で得られる元素マッピング像と二値化処理後の画像とを重ねることにより、該二値化処理後の画像上で炭化タングステン粒子の存在領域及び結合相の存在領域を特定する。具体的には、二値化処理後の画像において最も薄い色(白色)で示され、元素マッピング像においてタングステン(W)及び炭素(C)の存在する領域が、炭化タングステン粒子の存在領域に該当する。二値化処理後の画像において黒色で示され、元素マッピング像においてコバルト(Co)の存在する領域が、結合相の存在領域に該当する。
(B3)上記二値化処理後の画像中に、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野を設定する。上記画像解析ソフトウェアを用いて、該測定視野全体の面積を分母として炭化タングステン粒子及び結合相のそれぞれの面積百分率を測定する。本明細書において、該炭化タングステン粒子の面積百分率が、超硬合金素材の炭化タングステン粒子の含有率(体積%)に相当し、該結合相の面積百分率が、超硬合金素材の結合相の含有率(体積%)に相当する。
超硬合金素材がWC粒子及び結合相に加えて、硬質相粒子を含む場合は、上記(A3)において、硬質相粒子の存在領域を特定し、上記(B3)においてそれらの面積百分率を測定する。該硬質相粒子の面積百分率が、超硬合金素材の硬質相粒子の含有率(体積%)に相当する。
出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、超硬合金素材の断面の切り出し箇所を任意に設定して、該断面上に上記(C1)に記載される撮影領域を任意に設定して、上記(A3)及び(B3)の手順に従い、炭化タングステン粒子、結合相、硬質相粒子及び不純物のそれぞれの面積百分率の測定を複数回行っても、測定結果のばらつきは少なく、超硬合金素材の断面の切り出し箇所を任意に設定し、かつ、撮影画像の撮影領域を任意に設定しても恣意的にはならないことが確認された。
<回転工具用の超硬合金素材の製造方法>
本実施形態の回転工具用の超硬合金素材は、原料粉末の準備工程、混合工程、造粒工程、成型工程、焼結工程、HIP処理工程及び冷却工程を前記の順で行うことにより製造することができる。以下、各工程について説明する。
≪準備工程≫
準備工程は、超硬合金素材を構成する材料の原料粉末を準備する工程である。原料粉末としては、例えば、炭化タングステン粒子の原料である炭化タングステン粉末、結合相の原料であるコバルト(Co)粉末、並びに、粒成長抑制剤である炭化クロム(Cr)粉末及びが炭化バナジウム(VC)粉末が挙げられる。更に、硬質相粒子の原料である硬質相粉末も挙げられる。炭化タングステン粉末、コバルト粉末、炭化クロム粉末、炭化バナジウム粉末、硬質相粉末は、市販のものを用いることができる。
炭化タングステン粉末の平均粒径は、0.7μm以上1.3μm以下とすることができる。コバルト粉末の平均粒径は、0.8μm以上1.2μm以下とすることができる。炭化クロム粉末の平均粒径は、1.0μm以上2.0μm以下とすることができる。炭化バナジウム粉末の平均粒径は、0.5μm以上1.0μm以下とすることができる。硬質相粉末の平均粒径は、0.2μm以上2.0μm以下とすることができる。本明細書において、原料粉末の平均粒径とは、原料粉末の球相当径のメジアン径d50を意味する。原料粉末の平均粒径は、マイクロトラック社製の粒度分布測定装置(商品名:MT3300EX)を用いて測定される。
≪混合工程≫
混合工程は、準備工程で準備した各原料粉末を混合する工程である。混合工程により、各原料粉末が混合された混合粉末が得られる。
混合粉末中の炭化タングステン粉末の割合は、例えば、84質量%以上99.5質量%以下とすることができる。混合粉末中のコバルト粉末の割合は、例えば、0.5質量%以上15質量%以下とすることができる。混合粉末中の炭化クロム粉末の割合は、例えば、0.1質量%以上1.2質量%以下とすることができる。混合粉末中の炭化バナジウム粉末の割合は、例えば、0質量%以上0.2質量%以下とすることができる。
各原料粉末の混合にはアトライター又はボールミルを用いることができる。アトライターでの混合時間は、5時間以上20時間以下とすることができる。ボールミルでの混合時間は、20時間以上70時間以下とすることができる。
≪造粒工程≫
混合により得られた混合粉末を湯煎により乾燥させて、乾燥原料粉末を得る。ポリエチレンオキシド(重量平均分子量(Mw):約100000)とグリセリンとを体積比1:1で混合した混合溶液を準備する。上記乾燥原料粉末に対して、該混合溶液を吹き付けながら塗布して造粒する。以下、乾燥原料粉末に吹き付けられた混合溶液をバインダーとも記す。
≪成形工程≫
成形工程は、混合工程で得られた混合粉末を回転工具用の形状(例えば、丸棒形状)に成形して、成形体を得る工程である。成形工程における成形方法及び成形条件は、一般的な方法及び条件を採用すればよく、特に問わない。
≪焼結工程≫
焼結工程は、成形工程で得られた成形体を焼結して、超硬合金素材を得る工程である。焼結工程は、以下の手順で行うことができる。
成形体を焼結炉に入れ、真空(1.0Pa以下)中、昇温速度0.5℃/分で800℃まで加熱する。
続いて、焼結炉内にNガスを導入し、Nガス雰囲気下(30kPaG)、0.5℃/分の昇温速度で1200℃まで加熱する。続いて、焼結炉内を真空(1.0Pa以下)とし、0.5℃/分の昇温速度で1370℃まで加熱する。続いて、焼結炉内にArガスを導入し、Arガス雰囲気下(140kPaG)、1370℃で120~240分間保持して超硬合金素材を得る。
≪HIP処理工程≫
HIP処理工程は、焼結後の超硬合金素材に対してHIP処理(Hot Isostatic Pressing、熱間等方圧加圧法)を行う工程である。例えば、超硬合金素材に対して、Arガスを圧力媒体として、温度1320℃及び圧力10MPaを60分間加えることができる。
≪冷却工程≫
冷却工程は、HIP処理後の超硬合金素材を冷却する工程である。例えばArガス中でHIP処理後の超硬合金素材を急冷することができる。
≪本実施形態の超硬合金素材の製造方法の特徴≫
上記の製造方法で得られた超硬合金素材は、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野において、円相当径が0.2μm未満のポアの数が9個以下となる。その理由は以下の通りと推察される。
超硬合金素材中のポアは、焼結工程においてバインダーが気化して生じると推察される。上記の製造方法では、造粒工程において、ポリエチレンオキシドとグリセリンとの混合溶液をバインダーとして用い、焼結工程における昇温速度が遅い。該バインダーは、分子量が大きく気化しにくい。よって、上記の製造方法では、焼結工程における昇温時に、成形体の内部及び表面近傍でバインダーの気化がほぼ同時に生じ、バインダーが成形体内部に残留せず、外部へ排出されやすい。更に、上記の焼結工程では、最高温度(1370℃)かつArガス雰囲気下(140kPaG)で一定時間(120分間)保持する。成形体を高温下で加圧することにより、組織が流動し、ポアが小さくなる。よって、焼結後の超硬合金素材では、内部にポアが存在しにくく、ポアの数が全体にわたって低減される。また、ポアが存在していた場合であっても、ポアの大きさが微小である。バインダーとしてポリエチレンオキシドとグリセリンとの混合溶液を用い、焼結工程における昇温速度を遅くすることにより、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野において、円相当径が0.2μm未満のポアの数が9個以下の超硬合金素材を得ることができることは、本発明者らが鋭意検討の結果、新たに見いだしたものである。
一方、従来の超硬合金素材の製造方法では、効率化の観点から、造粒を噴霧乾燥で行うため、バインダーとして噴霧乾燥に適したポリエチンレングリコールを用いていた。ポリエチレングリコールは分子量が小さく気化しやすい。なお、本実施形態で用いられるポリエチレンオキシドは、噴霧乾燥器の目詰まりを生じさせるため、噴霧乾燥では用いることができない。また、従来の超硬合金素材の製造方法では、効率化の観点から、焼結時の昇温速度を10~20℃/分とし、最高温度での焼結は減圧又は真空下で行っていた。このため、昇温時に成形体の表面近傍のバインダーが気化しやすいが、成形体内部のバインダーが気化しにくい。よって、焼結後の超硬合金素材では、内部にポアが存在しやすく、組織が不均一となりやすかった。
[実施形態2:回転工具]
本実施形態は、超硬合金からなる回転工具であって、
該超硬合金は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
該超硬合金は、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおいて、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、
該第1の測定視野、該第2の測定視野及び該第3の測定視野のそれぞれは、24.9μm×18.8μmの矩形であり、
該第1の測定視野は、該回転工具の回転軸P1を法線とする該超硬合金の断面上に、該回転軸P1を含むように設けられ、
該第2の測定視野は、該超硬合金の断面上に、該回転軸P1と該回転工具の刃先P2とをつなぐ線分L上で、かつ、該回転軸P1からの距離が該線分Lの長さL1の1/3である位置P3を含むように設けられ、
該第3の測定視野は、該超硬合金の断面上に、該線分L上で、かつ、該回転軸P1からの距離が該線分Lの長さL1の2/3である位置P4を含むように設けられる、回転工具である。
本実施形態の回転工具としては、例えば、ドリル、エンドミルが挙げられる。本実施形態の回転工具は、その全体が上記の超硬合金により構成されていてもよい。また、その一部が上記の超硬合金により構成されていてもよい。ここで「その一部が上記の超硬合金により構成される」とは、ドリル及びエンドミルの少なくとも切削に関与する部分(例えば、シャンク以外のボディ部分)が上記の超硬合金からなる態様を示している。
<ポア>
本実施形態の回転工具を構成する超硬合金は、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおいて、円相当径が0.2μm未満のポア(第1のポア)を9個以下含む。本実施形態の回転工具を構成する超硬合金は、優れた剛性を有する。よって、本実施形態の回転工具は、直進性に優れ、長い工具寿命を有する。また、超硬合金において第1のポアの数が少ないと、第1のポアを起点とする欠損が生じにくい。よって、該超硬合金を用いた回転工具は、耐欠損性に優れ、長い工具寿命を有する。
上記超硬合金の第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおける第1のポアの数は、9個以下が好ましく、7個以下が好ましく、5個以下が好ましく、3個以下が好ましく、0個が最も好ましい。該第1のポアの数は、0個以上9個以下が好ましく、0個以上7個以下が好ましく、0個以上5個以下が好ましく、0個以上3個以下が好ましく、0個が最も好ましい。
本実施形態の回転工具は、上記超硬合金の第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおいて、円相当径が0.2μm以上の第2のポアを含まないことが好ましい。これによると、回転工具は、高い剛性、及び、優れた耐欠損性を有することができる。
本明細書において、回転工具を構成する超硬合金の第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおける第1のポア及び第2のポアの個数の測定方法は、以下(A4)~(H4)の通りである。
(A4)回転工具を構成する超硬合金を、回転工具の回転軸を法線とする断面が露出するように切り出して、該断面を鏡面加工する。鏡面加工の方法としては、例えば、ダイヤモンドペーストで研磨する方法、集束イオンビーム装置(FIB装置)を用いる方法、クロスセクションポリッシャー装置(CP装置)を用いる方法、及びこれらを組み合わせる方法等が挙げられる。
(B4)超硬合金の鏡面加工を行った断面に対して、エネルギー分散型X線分光法(SEM-EDX)を用いて分析を行い、超硬合金に含まれる元素を特定する。
(C4)超硬合金の上記断面を走査型電子顕微鏡で撮影する。撮影の際は、図3に示されるように、回転工具3の回転軸P1、及び、刃先P2が含まれるように撮影領域を設定する。観察倍率は5000倍とする。上記断面において、回転軸P1と刃先P2とをつなぐ線分Lの長さL1は、回転工具の径Dの1/2である。
(D4)上記(C4)の撮影領域に対して、エネルギー分散型X線分光法(SEM-EDX)を用いて分析を行い、該撮影領域における上記(B4)で特定された元素の分布を特定し、元素マッピング像を得る。元素マッピング像において、ポアの領域には元素が存在しない。
(E4)上記(C4)で得られた撮影画像をコンピュータに取り込み、画像解析ソフトウェア(ImageJ、version1.51j8:https://imagej.nih.gov/ij/)を用いて画像処理を行い、二値化処理を行う。具体的には、コンピュータに画像を取り込んだのちに、コンピュータ画面上の「MakeBinary」との表示を押すことにより、上記画像解析ソフトウェアに予め設定された条件で二値化処理が実行される。二値化処理後の画像において、炭化タングステン粒子は最も薄い色(白色)で示され、結合相及びポアは黒色で示される。
(F4)上記(D4)で得られた元素マッピング像と上記(E4)で得られた二値化処理後の画像とを重ねることにより、該二値化処理後の画像上でポアの存在領域を特定する。具体的には、二値化処理後の画像における黒色で示される領域のうち、元素マッピング像において元素の存在しない領域が、ポアの存在領域に該当する。
(G4)得られた二値化処理後の画像中に、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野を設定する。第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれは、24.9μm×18.8μmの矩形である。第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野の位置の設定方法について、図3を用いて説明する。図3に示されるように、二値化処理後の画像において、回転工具3の回転軸P1と回転工具の刃先P2とを結ぶ線分Lを引く(図2において、線分Lは点線で示される。)。線分L上に、回転軸P1からの距離が線分Lの長さL1の1/3である位置P3を設定する。線分L上に、回転軸P1からの距離が線分Lの長さL1の2/3である位置P4を設定する。第1の測定視野は、回転軸P1を含むように設定される。第2の測定視野は、上記位置P3を含むように設定される。第3の測定視野は、上記位置P4を含むように設定される。回転工具の溝4が深く、第3の測定視野全体を回転工具の断面上に設定できない場合は、第3の測定視野は以下の通り設定する。上記二値化処理後の画像において、回転軸P1を中心として、半径が線分Lの長さL1の2/3となる円R1を描く。円R1上の任意の一点を含み、かつ、測定視野全体が回転工具の断面上に位置するように第3の測定視野を設定する。
3箇所の測定視野のそれぞれにおいて、該測定視野中のポアと特定された領域のピクセル数に基づき、上記画像解析ソフトウェアを用いてポアの円相当径(Heywood径:等面積円相当径)を算出する。
(H4)上記(G4)の算出結果に基づき、各測定視野中の円相当径が0.2μm未満の第1のポアの数、及び、円相当径が0.2μm以上の第2のポアの数を測定する。回転工具を構成する超硬合金の3箇所の測定視野の全てにおいて、第1のポアの数が9個以下の場合、該超硬合金は、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおいて、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含むと判断される。
出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、超硬合金の断面の切り出し箇所を任意に設定し、かつ、上記(B4)~(H4)の手順に従い、測定視野の位置を任意に設定し、第1のポア及び第2のポアの数の測定を複数回行っても、測定結果のばらつきは少なく、超硬合金の断面の切り出し箇所を任意に設定し、かつ、測定視野の位置を任意に設定しても恣意的にはならないことが確認された。
<炭化タングステン粒子>
≪組成≫
本実施形態における炭化タングステン粒子の組成は、実施形態1に記載の炭化タングステン粒子の組成と同一とすることができる。
≪平均粒径≫
本実施形態における炭化タングステン粒子の平均粒径(等面積円相当径のメジアン径D50)は、0.40μm以上1.00μm以下が好ましく、0.40μm以上0.80μm未満がより好ましく、0.42μm以上0.80μ未満が更に好ましい。これによると、工具寿命が更に向上する。
本明細書において、回転工具の超硬合金に含まれる炭化タングステン粒子の平均粒径とは、該超硬合金に含まれるWC粒子の等面積円相当径(Heywood径)のD50(個数基準の頻度の累積が50%となる円相当径、メジアン径D50)を意味する。上記炭化タングステン粒子の平均粒径(等面積円相当径のメジアン径D50)を算出するための各粒子の粒子径の測定方法は以下(A5)~(B5)の通りである。
(A5)回転工具の超硬合金における第1のポア及び第2のポアの個数の測定方法に記載の(A4)~(E4)と同様の方法で得られる元素マッピング像と二値化処理後の画像とを重ねることにより、該二値化処理後の画像上で炭化タングステン粒子の存在領域を特定する。具体的には、二値化処理後の画像において最も薄い色(白色)で示され、元素マッピング像においてタングステン(W)及び炭素(C)の存在する領域が、炭化タングステン粒子の存在領域に該当する。
(B5)上記二値化処理後の画像中に、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野を設定する。上記画像解析ソフトウェアを用いて、該3箇所の測定視野のそれぞれにおいて、各炭化タングステン粒子の等面積円相当径(Heywood径)を算出する。3箇所の測定視野における炭化タングステン粒子の平均粒径(等面積円相当径のメジアン径D50)の平均値を算出する。本明細書において、該平均値が回転工具の超硬合金に含まれる炭化タングステン粒子の平均粒径に相当する。
出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、超硬合金の断面の切り出し箇所を任意に設定し、かつ、上記(B4)~(H4)の手順に従い、測定視野の位置を任意に設定し、炭化タングステン粒子の平均粒径の測定を複数回行っても、測定結果のばらつきは少なく、超硬合金の断面の切り出し箇所を任意に設定し、かつ、測定視野の位置を任意に設定しても恣意的にはならないことが確認された。
<結合相>
本実施形態における結合相の組成は、実施形態1に記載の結合相の組成と同一とすることができる。
<超硬合金の組成>
本実施形態における超硬合金の組成(超硬合金の炭化タングステン粒子の含有率、超硬合金の結合相の含有率、構成成分など)は、実施形態1に記載の超硬合金素材の組成と同一とすることができる。
上記回転工具の超硬合金中の炭化タングステン粒子及び結合相のそれぞれの含有率(体積%)の測定方法は、以下の(A6)~(B6)の通りである。
(A6)回転工具の超硬合金における第1のポア及び第2のポアの個数の測定方法に記載の(A4)~(E4)と同様の方法で得られる元素マッピング像と二値化処理後の画像とを重ねることにより、該二値化処理後の画像上で炭化タングステン粒子の存在領域及び結合相の存在領域を特定する。具体的には、二値化処理後の画像において最も薄い色(白色)で示され、元素マッピング像においてタングステン(W)及び炭素(C)の存在する領域が、炭化タングステン粒子の存在領域に該当する。二値化処理後の画像において黒色で示され、元素マッピング像においてコバルト(Co)の存在する領域が、結合相の存在領域に該当する。
(B6)得られた二値化処理後の画像中に、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野を設定する。上記画像解析ソフトウェアを用いて、該3箇所の測定視野のそれぞれにおいて、測定視野全体の面積を分母として炭化タングステン粒子及び結合相のそれぞれの面積百分率を測定する。3箇所の測定視野における炭化タングステン粒子の面積百分率の平均値を算出する。本明細書において、該平均値が回転工具の超硬合金の炭化タングステン粒子の含有率(体積%)に相当する。3箇所の測定視野における結合相の面積百分率の平均値を算出する。本明細書において、該平均値が回転工具の超硬合金の結合相の含有率(体積%)に相当する。
出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、超硬合金の断面の切り出し箇所を任意に設定し、かつ、上記(B4)~(H4)の手順に従い、測定視野の位置を任意に設定し、炭化タングステン粒子の含有率及び結合相の含有率の測定を複数回行っても、測定結果のばらつきは少なく、超硬合金の断面の切り出し箇所を任意に設定し、かつ、測定視野の位置を任意に設定しても恣意的にはならないことが確認された。
本実施形態に係る回転工具は、超硬合金からなる基材の表面の少なくとも一部を被覆する硬質膜を更に備えてもよい。硬質膜としては、例えば、ダイヤモンドライクカーボンやダイヤモンドを用いることができる。
<回転工具の製造方法>
本実施形態の回転工具は、例えば、実施形態1の回転工具用の超硬合金素材を加工して得ることができる。加工の際は、超硬合金素材の表面近傍などバルク部分とは明らかに性状が異なる部分を含まないように加工する。
[付記1]
本開示は、回転工具用の超硬合金素材であって、
上記超硬合金素材は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
上記超硬合金素材は、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野において、円相当径が0.2μm未満のポアを0個以上9個以下含み、かつ、円相当径が0.2μm以上のポアを含まず、
前記測定視野は、前記超硬合金素材の断面の中央部に設けられる、回転工具用の超硬合金素材である。
[付記2]
本開示は、超硬合金からなる回転工具であって、
前記超硬合金は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
前記超硬合金は、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおいて、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、かつ、円相当径が0.2μm以上のポアを含まず、
前記第1の測定視野、前記第2の測定視野及び前記第3の測定視野のそれぞれは、24.9μm×18.8μmの矩形であり、
前記第1の測定視野は、前記回転工具の回転軸P1を法線とする前記超硬合金の断面上に、前記回転軸P1を含むように設けられ、
前記第2の測定視野は、前記超硬合金の断面上に、前記回転軸P1と前記回転工具の刃先P2とをつなぐ線分L上で、かつ、前記回転軸P1からの距離が前記線分Lの長さL1の1/3である位置P3を含むように設けられ、
前記第3の測定視野は、前記超硬合金の断面上に、前記線分L上で、かつ、前記回転軸P1からの距離が前記線分Lの長さL1の2/3である位置P4を含むように設けられる、回転工具である。
本実施の形態を実施例によりさらに具体的に説明する。ただし、これらの実施例により本実施の形態が限定されるものではない。
<超硬合金素材の作製>
以下の手順で、各試料の超硬合金素材を作製した。試料毎に7つの超硬合金素材を作製した。
≪準備工程≫
原料粉末として、炭化タングステン(WC)粉末、コバルト(Co)粉末、炭化クロム(Cr)粉末、炭化バナジウム(VC)粉末を準備した。
炭化タングステン粉末としては、アライドマテリアル社製のタングステンカーバイド粉「WC08」(平均粒径0.7~0.9μm)、「WC10」(平均粒径0.9~1.1μm)、「WC12」(平均粒径1.1~1.3μm)を用いた。各試料で用いられた炭化タングステン粉末を表1の「WC粉末」欄に示す。
コバルト(Co)粉末の平均粒径は1μmであり、炭化バナジウム(VC)粉末の平均粒径は0.8μmであり、炭化クロム(Cr)粉末の平均粒径は1μmである。Co粉末、VC粉末及びCr粉末は市販品である。原料粉末の平均粒径は、マイクロトラック社製の粒度分布測定装置(商品名:MT3300EX)を用いて測定した値である。
≪混合工程≫
核原料粉末を表1の「混合粉末(質量%)」欄に示される配合量で混合し、混合粉末を作製した。例えば、試料1の「混合粉末(質量%)」欄の「0.1Cr-0.2VC-10Co-残部WC」との表記は、混合粉末中のCr粉末含有率が0.1質量%、VC粉末含有率が0.2質量%、Co粉末含有率が10質量%、残部(89.7質量%)がWC粉末であることを示す。混合はアトライター(表1において、「ATR」と示される。)を用いた。アトライターでの混合時間は、表1の「混合/時間」欄に示される。例えば、試料1の混合時間は15h(15時間)である。
≪造粒工程≫
混合により得られた混合粉末を湯煎により乾燥させて、乾燥原料粉末を得た。ポリエチレンオキシド(重量平均分子量(Mw):約100000)とグリセリンとを体積比1:1で混合した混合溶液を準備した。上記乾燥原料粉末に対して、該混合溶液を吹き付けながら塗布して造粒した。
≪成形工程≫
得られた造粒粉末をプレス成形して、φ3.4mmの丸棒形状の成形体を作製した。
≪焼結工程≫
成形体を焼結炉に入れ、真空(1.0Pa以下)中で0.5℃/分の昇温速度で800℃まで加熱した。続いて、焼結炉内にNガスを導入し、Nガス雰囲気下(30kPaG)、表1の「焼結工程」の「800℃~1200℃」の「昇温速度(℃/分)」欄に記載の昇温速度で1200℃まで加熱した。続いて、焼結炉内を真空(1.0Pa以下)とし、0.5℃/分の昇温速度で1370℃まで加熱した。続いて、表1の「焼結工程」の「1370℃」の「雰囲気」欄に記載の雰囲気下、1370℃で、表1の「焼結工程」の「1370℃」の「保持時間(分)」欄に記載の時間保持して超硬合金素材を得た。
≪HIP処理工程≫
続いて、焼結後の超硬合金素材に対して、HIP処理を行った。具体的には、超硬合金素材に対して、Arガスを圧力媒体として、温度1320℃及び圧力10MPaを60分間加えた。
≪冷却工程≫
続いて、HIP処理後の超硬合金素材を冷却した。
<回転工具の作製>
試料1~試料8、試料1-1及び試料1-2の超硬合金素材からなる丸棒を加工し、径φ0.2mmの小径ドリルを5本作製した。
試料9及び試料1-3の超硬合金素材からなる丸棒を加工し、径φ3mmの3枚刃のエンドミルを5本作製した。
Figure 2023042361000002
[評価]
<超硬合金素材>
各試料の回転工具への加工前の超硬合金素材について、組成、炭化タングステン粒子の平均粒径、結合相の組成、ポアの個数を測定した。
≪超硬合金素材の組成≫
各試料の超硬合金素材について、炭化タングステン粒子及び結合相の含有率(体積%)を測定した。具体的な測定方法は、実施形態1に記載されているため、その説明は繰り返さない。結合相の含有率(体積%)を表2の「超硬合金素材」の「結合相」の「体積%」欄に示す。全ての試料において、WC粒子の体積%、結合相の体積%及びポアの体積%の合計が100体積%であった。
≪炭化タングステン粒子の平均粒径≫
各試料の超硬合金素材について、炭化タングステン粒子の平均粒径を測定した。具体的な測定方法は、実施形態1に記載されているため、その説明は繰り返さない。結果を表2の「超硬合金素材」の「WC粒子」の「平均粒径(μm)」欄に示す。
≪結合相の組成≫
各試料の超硬合金素材について、結合相の組成をICP発光分光分析法により測定した。全ての試料において、結合相はCo、Cr及びVを含むことが確認された。全ての試料において、結合相はコバルトを90質量%以上含むことが確認された。
≪ポアの個数≫
各試料の超硬合金素材について、24.9μm×18.8μmの矩形の測定視野における、円相当径が0.2μm未満のポア(第1のポア)及び円相当径が0.2μm以上のポア(第2のポア)の個数を測定した。具体的な測定方法は、実施形態1に記載されているため、その説明は繰り返さない。結果を表2の「超硬合金素材」の「ポア個数」の「0.2μm未満(個)」及び「0.2μm以上(個)」欄に示す。
<回転工具>
各試料の回転工具の超硬合金について、炭化タングステン粒子の平均粒径、ポアの個数、超硬合金の組成を測定した。
≪炭化タングステン粒子の平均粒径≫
各試料の回転工具の超硬合金について、炭化タングステン粒子の平均粒径を測定した。具体的な測定方法は、実施形態2に記載されているため、その説明は繰り返さない。結果を表2の「回転工具」の「WC粒子」の「平均粒径(μm)」欄に示す。
≪ポアの個数≫
各試料の回転工具の超硬合金について、3箇所の24.9μm×18.8μmの矩形の測定視野における、円相当径が0.2μm未満のポア(第1のポア)及び円相当径が0.2μm以上のポア(第2のポア)の個数を測定した。具体的な測定方法は、実施形態2に記載されているため、その説明は繰り返さない。3箇所の測定視野のそれぞれにおけるポア個数のうち、最も多いポア個数を表2の「回転工具」の「ポア個数」の「0.2μm未満(個)」及び「0.2μm以上(個)」欄に示す。
≪超硬合金の組成≫
全ての試料において、回転工具の超硬合金の組成は、回転工具への加工前の超硬合金素材の組成と同一であることが確認された。
<切削試験>
≪ドリル≫
試料1~試料8、試料1-1及び試料1-2の小径ドリルを用いて市販の半導体用プリント回線基板の穴開け加工を行った。穴開け加工の条件は、回転数200krpm、送り速度1.0m/minとした。5本のドリルで穴開け加工を行った。各ドリルについて、100個の穴あけ毎に穴位置精度を測定した。5本のドリルの平均値+3σが70μmを超えるときの加工穴数を測定した。結果を表2の「回転工具」の「工具寿命」欄に示す。加工穴数が多いほど、工具寿命が長いことを示す。
≪エンドミル≫
試料9及び試料1-3のエンドミルを用いてS45Cブロック材の側面加工を行った。加工条件は、回転速度10krpm、送り速度400mm/min、切込み量(軸方向)ap1.5mm、切込み量(半径方向)ae0.2mmとした。3本のエンドミルで加工を行った。逃げ面摩耗量が0.2mmとなった時点の切削長を測定した。3本のエンドミルにおける切削長の平均値を表2の「回転工具」の「工具寿命」欄に示す。切削長が長いほど、工具寿命が長いことを示す。
Figure 2023042361000003
<考察>
試料1~試料8の小径ドリルは実施例に該当し、試料1-1及び試料1-2の小径ドリルは比較例に該当する。試料1~試料8の小径ドリル(実施例)は、試料1-1及び試料1-2の小径ドリル(比較例)に比べて、工具寿命が長いことが確認された。
試料1-1の小径ドリルは、1000個の穴開け加工前にドリル自体が折損した。試料1-2の小径ドリルでは、小チッピングなどを起点とした、局所的な摩耗進展が確認された。
試料9のエンドミルは実施例に該当し、試料1-3のエンドミルは比較例に該当する。試料9のエンドミル(実施例)は、試料1-3のエンドミル(比較例)に比べて、工具寿命が長いことが確認された。
以上のように本開示の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせたり、様々に変形することも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態および実施例ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 超硬合金素材
2 ポア
3 回転工具
4 溝
P1 回転軸
P2 刃先

Claims (5)

  1. 回転工具用の超硬合金素材であって、
    前記超硬合金素材は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
    前記超硬合金素材は、24.9μm×18.8μmの矩形の1つの測定視野において、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、
    前記測定視野は、前記超硬合金素材の断面の中央部に設けられる、回転工具用の超硬合金素材。
  2. 前記炭化タングステン粒子の平均粒径は、0.40μm以上1.00μm以下である、請求項1に記載の回転工具用の超硬合金素材。
  3. 前記炭化タングステン粒子の平均粒径は、0.40μm以上0.80μm未満である、請求項1又は請求項2に記載の回転工具用の超硬合金素材。
  4. 前記超硬合金素材は、前記炭化タングステン粒子を85.0体積%95.5体積%以下、及び、前記結合相を0.5体積%以上15.0体積%以下を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転工具用の超硬合金素材。
  5. 超硬合金からなる回転工具であって、
    前記超硬合金は、炭化タングステン粒子と、結合相と、を備え、
    前記超硬合金は、第1の測定視野、第2の測定視野及び第3の測定視野のそれぞれにおいて、円相当径が0.2μm未満のポアを9個以下含み、
    前記第1の測定視野、前記第2の測定視野及び前記第3の測定視野のそれぞれは、24.9μm×18.8μmの矩形であり、
    前記第1の測定視野は、前記回転工具の回転軸P1を法線とする前記超硬合金の断面上に、前記回転軸P1を含むように設けられ、
    前記第2の測定視野は、前記超硬合金の断面上に、前記回転軸P1と前記回転工具の刃先P2とをつなぐ線分L上で、かつ、前記回転軸P1からの距離が前記線分Lの長さL1の1/3である位置P3を含むように設けられ、
    前記第3の測定視野は、前記超硬合金の断面上に、前記線分L上で、かつ、前記回転軸P1からの距離が前記線分Lの長さL1の2/3である位置P4を含むように設けられる、回転工具。
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