JP2023041284A - 情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラム - Google Patents
情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023041284A JP2023041284A JP2021148554A JP2021148554A JP2023041284A JP 2023041284 A JP2023041284 A JP 2023041284A JP 2021148554 A JP2021148554 A JP 2021148554A JP 2021148554 A JP2021148554 A JP 2021148554A JP 2023041284 A JP2023041284 A JP 2023041284A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade angle
- information
- measured value
- unit
- current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
Abstract
【課題】メンテナンス時以外でも、船舶に係るスタッフが可変ピッチプロペラの劣化度合いを把握することができる、情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】実施形態の情報出力装置は、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部と、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部と、前記翼角取得部によって取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部と、前記生成部によって生成された前記対応情報を出力する出力部と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラムに関する。
船舶用のプロペラには、翼角を変化させることが可能な可変ピッチプロペラが用いられる(例えば、下記特許文献1参照。)。可変ピッチプロペラは、航行中にフジツボなどの生物が付着する生物による汚損や、モータの経時使用などによる劣化が生じる。このため、定期的なメンテナンスにおいて、可変ピッチプロペラに付着した生物の除去や、モータの点検などが行われる。
しかしながら、上述した従来技術では、船舶に係るスタッフが可変ピッチプロペラを目視しないと劣化度合いを把握することができず、可変ピッチプロペラの劣化度合いを確認することが困難である、という問題があった。
本発明は、可変ピッチプロペラの劣化度合いを容易に把握することができる、情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラムを提供する。
本発明の一態様に係る情報出力装置は、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部と、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部と、前記翼角取得部によって取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部と、前記生成部によって生成された前記対応情報を出力する出力部と、を備える情報出力装置である。
上記構成で、前記出力部は、前記対応情報を表示部に出力して表示させるようにしてもよい。
上記構成で、前記出力部は、前記可変ピッチプロペラが正常である際に取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記モータに流れた前記電流の測定値とを対応付けた基準情報を前記表示部に更に出力するようにしてもよい。
上記構成で、前記翼角取得部によって第1の期間に取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けて前記基準情報として記憶する記憶部を備え、前記生成部は、前記翼角取得部によって前記第1の期間より後の第2の期間に取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた前記対応情報を生成し、前記出力部は、前記記憶部に記憶された前記基準情報と、前記生成部によって生成された前記対応情報とを前記表示部に出力して表示させるようにしてもよい。
上記構成で、前記翼角取得部によって前記第1の期間または前記第2の期間に前記翼角の測定値が取得されたときの日時の情報を取得する日時情報取得部を備え、前記出力部は、前記日時の情報が示す日時と、前記日時に応じた前記対応情報と、前記日時に応じた前記基準情報とを前記表示部に出力して表示させるようにしてもよい。
上記構成で、前記対応情報のうち前記翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得された前記電流の測定値と、前記基準情報のうち前記翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得された前記電流の測定値とを比較する比較部を備え、前記出力部は、前記比較部による比較結果を前記表示部に出力して表示させるようにしてもよい。
上記構成で、前記可変ピッチプロペラをサイドスラスタとして搭載する船舶の速度の測定値を取得する速度取得部を更に備え、前記生成部は、前記速度の測定値が所定値より小さい場合に取得された前記翼角の測定値と前記電流の測定値とを対応付けて前記対応情報を生成するようにしてもよい。
上記構成で、前記可変ピッチプロペラをサイドスラスタとして搭載する船舶の航行位置を取得する位置取得部を更に備え、前記生成部は、前記船舶の航行位置が港から所定範囲内に位置する場合に取得された前記翼角の測定値と前記電流の測定値とを対応付けて前記対応情報を生成するようにしてもよい。
上記構成で、前記可変ピッチプロペラをサイドスラスタとして搭載する船舶が備える操舵部の舵角の測定値を取得する舵角取得部を更に備え、前記生成部は、前記舵角の測定値が所定値より小さい場合に取得された前記翼角の測定値と前記電流の測定値とを対応付けて前記対応情報を生成するようにしてもよい。
本発明の他の態様に係る状態推定システムは、上記構成のいずれかに記載の情報出力装置と、前記出力部から出力された前記対応情報と、前記可変ピッチプロペラが正常である際の、複数の前記翼角の測定値の各々に、前記翼角の測定値の各々であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値の各々とを対応付けた基準情報と、を比較して、前記可変ピッチプロペラの状態を推定する推定部を更に備える推定装置と、を含む状態推定システムである。
上記構成で、前記対応情報のうち前記翼角が第1の翼角であるときに前記取得された第1の電流測定値と、前記基準情報のうち前記翼角が前記第1の翼角であるときに前記モータに流れた第1の電流基準値との相違である第1の相違、及び、前記対応情報のうち前記翼角が前記第1の翼角と異なる第2の翼角であるときに前記取得された第2の電流測定値と、前記基準情報のうち前記翼角が前記第2の翼角であるときに前記モータに流れた第2の電流基準値との相違である第2の相違を算出する算出部を備え、前記推定部は、前記第1の相違と前記第2の相違との比較結果に基づいて、前記可変ピッチプロペラの状態を推定するようにしてもよい。
上記構成で、前記可変ピッチプロペラが搭載される船舶が航行していた水域の水温、潮流速度、潮流の向き、風速、及び前記船舶の喫水のうち少なくとも1つを含む外乱パラメータの測定値を取得する外乱パラメータ取得部を更に備え、前記推定部は、前記基準情報における前記翼角の測定値と前記電流の測定値とが取得されたときの前記外乱パラメータの測定値と、前記対応情報における前記翼角の測定値と前記電流の測定値とが取得されたときの前記外乱パラメータの測定値と、が同じ場合に、前記対応情報と前記基準情報とを比較して前記可変ピッチプロペラの状態を推定するようにしてもよい。
本発明の他の態様に係る情報出力方法は、情報出力装置に用いられるコンピュータが、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得ステップと、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得ステップと、前記翼角取得ステップにおいて取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得ステップにおいて取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成ステップと、生成された前記対応情報を出力する出力ステップと、を含む処理を実行する情報出力方法である。
本発明の他の態様に係るプログラムは、情報出力装置に用いられるコンピュータを船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部、前記翼角取得部によって取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部、生成された前記対応情報を出力する出力部、として機能させるプログラムである。
本発明の他の態様に係る状態推定システムは、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部と、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部と、前記翼角取得部によって取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部と、前記生成部によって生成された前記対応情報を表示部に出力して表示させるとともに、前記可変ピッチプロペラが正常である際に取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた基準情報を前記表示部に出力して表示させる出力部と、を備えた情報出力装置と、前記出力部から出力された前記対応情報と、前記基準情報とを比較して、前記可変ピッチプロペラの状態を推定する推定部を備えた推定装置と、を含む状態推定システムである。
上述の情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラムによれば、可変ピッチプロペラの劣化度合いを容易に把握することができる。
<実施形態>
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(サイドスラスタ1の一例)
図1は、実施形態に係る情報出力装置100を備えたサイドスラスタ1の一例を示す説明図である。サイドスラスタ1は、船舶に搭載され、離岸時や着岸時に、船舶の進行方向に対して左右方向に移動させるためのものである。具体的には、サイドスラスタ1は、船体の左右を貫通させた部位に可変ピッチプロペラ10を設置して、船体の左右方向の水流を作り出す。サイドスラスタ1は、例えば、船首部分に設けられる。なお、サイドスラスタ1は、船体に複数設けられる場合もある。
図1は、実施形態に係る情報出力装置100を備えたサイドスラスタ1の一例を示す説明図である。サイドスラスタ1は、船舶に搭載され、離岸時や着岸時に、船舶の進行方向に対して左右方向に移動させるためのものである。具体的には、サイドスラスタ1は、船体の左右を貫通させた部位に可変ピッチプロペラ10を設置して、船体の左右方向の水流を作り出す。サイドスラスタ1は、例えば、船首部分に設けられる。なお、サイドスラスタ1は、船体に複数設けられる場合もある。
サイドスラスタ1は、可変ピッチプロペラ10と、油圧電磁弁20と、追従発信機30と、モータ40と、回転軸50と、情報出力装置100とを備える。可変ピッチプロペラ10(CPP: Controllable Pitch Propeller)は、羽根の翼角(ピッチ)を自在に変えることが可能である。翼角は、例えば、-25°~+25°の範囲で変えることが可能である。また、可変ピッチプロペラ10は、一定の回転数で回転し、所定の翼角で推進力を発生させる。
油圧電磁弁20は、情報出力装置100からの指示に基づいて、油圧によって可変ピッチプロペラ10の翼角を変更させる。追従発信機30は、可変ピッチプロペラ10の実際の翼角(実翼角)を検出する。具体的には、追従発信機30は、可変ピッチプロペラ10に設けられる可変抵抗の値から得られる電圧値を用いて、可変ピッチプロペラ10の実翼角を検出する。追従発信機30は、検出した実翼角を情報出力装置100に出力する。
モータ40は、情報出力装置100からの指示に基づいて、回転軸50を介して、可変ピッチプロペラ10を一定の回転数で回転させる。モータ40は、回転中の電流値を情報出力装置100に出力する。
情報出力装置100は、船橋の中央部や、船橋の左右に張り出した部位(ウィング)に設けられるリモコン装置である。情報出力装置100は、船員から各種操作を受け付ける操作部や、各種情報を表示する表示部を備える。情報出力装置100は、船員から受け付けた操作に基づいて、油圧電磁弁20に翼角を変更させるための翼角指示や、モータ40を回転させるための回転指示を行う。情報出力装置100は、翼角の指令値と、追従発信機30から出力された実翼角とを比較することにより、実翼角が指令値の翼角と同じ値になるように、油圧電磁弁20の油圧を制御する。
なお、本実施形態では、情報出力装置100は、サイドスラスタ1に適用するが、これに限らず、主機(推進用のスクリュー)に適用することも可能である。
(情報出力装置100ハードウェア構成)
図2は、実施形態の情報出力装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図2において、情報出力装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、メモリ104と、通信I/F105と、操作部106と、表示部107とを備えている。各部は、バス180によってそれぞれ接続されている。
図2は、実施形態の情報出力装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図2において、情報出力装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、メモリ104と、通信I/F105と、操作部106と、表示部107とを備えている。各部は、バス180によってそれぞれ接続されている。
CPU101は、情報出力装置100の全体の制御を司る。ROM102は、各種プログラムを記録している。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU301は、RAM103をワークエリアとして使用しながら、ROM102に記録された情報出力プログラムなどの各種プログラムを実行することによって、情報出力装置100の全体の制御を司る。
メモリ104は、後述する対応情報や基準情報などの各種データを記憶する。メモリには、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)が用いられる。メモリ104は、情報出力プログラムなどの各種プログラムを記憶する。
通信I/F105は、ネットワークと内部のインタフェースを司り、外部装置からのデータの入力および外部装置へのデータの出力を制御する。例えば、通信I/F105は、インターネットなどのネットワークに接続される。また、通信I/F105は、携帯電話回線(例えば、LTE(Long Term Evolution)、PHS(Personal Handy-Phone System)など)や、Bluetooth(登録商標)などの無線通信のインタフェースであってもよい。
操作部106は、操作ボタンなどのハードキーや、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のタッチキーを表示するタッチパネルである。
表示部107は、液晶表示器などの画像を表示する表示器である。表示部107は、タッチパネルであってもよい。
表示部107は、液晶表示器などの画像を表示する表示器である。表示部107は、タッチパネルであってもよい。
情報出力装置100は、USB(Universal Serial Bus)メモリ記憶媒体に情報を記憶させるためのインタフェースを備えてもよい。また、情報出力装置100は、印刷媒体に文字や図等を印刷するプリンタや、音を出力する音声出力部を備えてもよい。さらに、情報出力装置100は、音を入力するマイクや、画像を読み取るスキャナを備えてもよい。
(本実施形態に係る状態推定システム3の機能的構成の一例)
図3は、本実施形態に係る状態推定システム3の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。図3において、状態推定システム3は、情報出力装置100と、推定装置200とを備える。情報出力装置100は、翼角取得部301と、電流取得部302と、生成部303と、出力部304と、比較部305と、日時情報取得部306と、表示部107と、記憶部310とを備える。各部301~306は、CPU101(図3参照)によって実現される。すなわち、CPU101がメモリ104に記憶されている情報出力プログラムを実行することにより、各部301~306の機能を実現する。また、記憶部310は、メモリ104によって実現される。
図3は、本実施形態に係る状態推定システム3の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。図3において、状態推定システム3は、情報出力装置100と、推定装置200とを備える。情報出力装置100は、翼角取得部301と、電流取得部302と、生成部303と、出力部304と、比較部305と、日時情報取得部306と、表示部107と、記憶部310とを備える。各部301~306は、CPU101(図3参照)によって実現される。すなわち、CPU101がメモリ104に記憶されている情報出力プログラムを実行することにより、各部301~306の機能を実現する。また、記憶部310は、メモリ104によって実現される。
なお、各部301~306のうち一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)等のカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を用いて実現されてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。
このような集積回路も、プロセッサの一例に含まれる。
このような集積回路も、プロセッサの一例に含まれる。
翼角取得部301は、可変ピッチプロペラ10の翼角の測定値(以下「翼角測定値」という。)を取得する。具体的には、翼角取得部301は、追従発信機30によって検出された実翼角の測定値を取得する。
電流取得部302は、モータ40に流れる電流の測定値(以下「モータ電流値」という。)を取得する。モータ40は、一定の回転速度を維持するように可変ピッチプロペラ10を回転させる。電流取得部302は、モータ40から電流測定値を取得する。
生成部303は、対応情報を生成する。対応情報は、翼角取得部301によって取得された翼角測定値と、当該翼角測定値であるときに電流取得部302によって取得された電流測定値とを対応付けた情報である。対応情報は、例えば、複数の翼角測定値と、当該複数の翼角測定値に対応する複数の電流測定値とをそれぞれ対応付けた情報である。ただし、対応情報は、一の翼角測定値と、一の電流測定値とを対応付けた情報であってもよい。
なお、翼角取得部301は、可変ピッチプロペラ10の翼角の指令値を取得してもよい。当該指令値を用いる場合、電流値は、指令後から所定時間経過後のモータ電流値を用いればよい。これは、翼角の変節中のモータ電流値では、誤差が生じてしまうためである。所定時間経過後のモータ電流値を用いることにより、生成部303は、翼角変節完了後の電流値と指令値とを対応付けた対応情報を生成することが可能である。
出力部304は、生成部303によって生成された対応情報を出力する。出力部304の出力態様は、表示部107に表示させる出力態様である。ただし、出力部304の出力態様は、これに限らず、他の装置へ送信する出力態様としてもよいし、他の装置が読取可能に記憶媒体に記憶させる出力態様としてもよい。また、このほかにも、出力部304の出力態様は、紙媒体等に印刷させる出力態様としてもよいし、音声出力部に音声を出力させる出力態様としてもよい。
出力部304は、基準情報を表示部107に出力して表示させる。基準情報は、例えば、初期情報である。初期情報は、可変ピッチプロペラ10が正常である際に取得された翼角測定値と、当該翼角測定値が取得されたときに電流取得部302によって取得された電流測定値とを対応付けた情報である。可変ピッチプロペラ10が正常であるとは、生物による汚損が生じていない状態である。例えば、可変ピッチプロペラ10が船舶において初めて情報出力装置100が起動されるときや、メンテナンス後に起動させるときや、これらの起動から所定期間内に、情報出力装置100は、初期情報を取得する。初期情報を収集する際には、情報出力装置100は、専用の動作モードに移行する。
(初期情報の生成について)
ここで、初期情報の生成について説明する。
図4は、情報出力装置100が行う初期情報の生成に係る処理の一例を示すフローチャートである。図4において、情報出力装置100は、初期情報の生成開始となったか否かを判断する(ステップS401)。初期情報の生成開始とは、情報出力装置100が専用の動作モードに移行されることである。
ここで、初期情報の生成について説明する。
図4は、情報出力装置100が行う初期情報の生成に係る処理の一例を示すフローチャートである。図4において、情報出力装置100は、初期情報の生成開始となったか否かを判断する(ステップS401)。初期情報の生成開始とは、情報出力装置100が専用の動作モードに移行されることである。
情報出力装置100は、初期情報の生成開始となるまで待機し(ステップS401:NO)、初期情報の生成開始になると(ステップS401:YES)、-25°~+25°までの5°刻みとした各翼角(-25°、-20°、・・・+20°、+25℃)のうち、モータ電流値の測定対象となる翼角を設定する(ステップS402)。例えば、-25°を設定する。当該設定は、自動で設定されてもよいし、オペレータからの操作によって設定されてもよい。自動で設定する場合、情報出力装置100は、予め用意された翼角の設定順に基づいて、当該設定を行うようにすればよい。
そして、情報出力装置100は、1分間ごとのモータ電流値をモータ40から取得し、メモリ104に記憶させる(ステップS403)。次に、情報出力装置100は、30分が経過したか否かを判断する(ステップS404)。30分が経過していない場合(ステップS404:NO)、情報出力装置100は、ステップS403に戻る。すなわち、設定した角度について、30分が経過するまでは、1分間ごとに、モータ電流値をモータ40から取得して、メモリ104に記憶させる。
30分が経過した場合(ステップS404:YES)、情報出力装置100は、当該翼角におけるモータ電流値の平均値を算出し、メモリ104に記憶させる(ステップS405)。この平均値が、当該翼角における初期値(基準値)となる。そして、情報出力装置100は、-25°~+25°までの5°刻みとした全翼角について、モータ電流値の測定が完了したか否かを判断する(ステップS406)。
全翼角についてモータ電流値の測定が完了していない場合(ステップS406:NO)、情報出力装置100は、ステップS402に戻り、未測定の翼角についてモータ電流値の測定等を行う。全翼角についてモータ電流値の測定が完了した場合(ステップS406:YES)、情報出力装置100は、一連の処理を終了する。
図5は、情報出力装置100が生成した初期情報500の一例を示すグラフである。図5において、横軸は翼角を示し、縦軸はモータ電流値を示す。初期情報500は、翼角ごとの電流値の平均値を結んだ線を示している。初期情報500に示すように、翼角が大きくなるほど、モータ電流値も大きくなる。一方で、翼角が小さくなると、モータ電流値も小さくなる。
(初期情報の比較について)
図3に示す比較部305は、初期情報におけるモータ電流値と、対応情報におけるモータ電流値とを、同じ翼角の測定値ごとに比較する。比較するとは、例えば、差分を算出することである。ただし、比較するとは、比率を算出することとしてもよい。比較部305は、対応情報のうち翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得されたモータ電流値と、初期情報500のうち翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得されたモータ電流値とを比較する。各々の角度は、例えば、-25°~+25°を5°刻みにした各翼角である。出力部304は、比較部305による比較結果を表示部107に出力して表示させる。
図3に示す比較部305は、初期情報におけるモータ電流値と、対応情報におけるモータ電流値とを、同じ翼角の測定値ごとに比較する。比較するとは、例えば、差分を算出することである。ただし、比較するとは、比率を算出することとしてもよい。比較部305は、対応情報のうち翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得されたモータ電流値と、初期情報500のうち翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得されたモータ電流値とを比較する。各々の角度は、例えば、-25°~+25°を5°刻みにした各翼角である。出力部304は、比較部305による比較結果を表示部107に出力して表示させる。
ここで、図6を用いて、比較部305による比較の一例について説明する。
図6は、初期情報500と、対応情報600との比較を示す説明図である。図6(A)において、横軸は翼角を示し、縦軸はモータ電流値を示す。対応情報600は、サイドスラスタ1を所定期間(例えば数年)使用した後の情報である。サイドスラスタ1を所定期間使用すると、各翼角におけるモータ電流値が増加する。具体的には、対応情報600が示す各翼角におけるモータ電流値は、初期情報500が示す各翼角におけるモータ電流値よりも高い値となっている。これは、航行中にフジツボなどの生物が可変ピッチプロペラ10の表面に付着する劣化が生じてしまうことや、経時使用によってモータ40が劣化してしまうためである。
図6は、初期情報500と、対応情報600との比較を示す説明図である。図6(A)において、横軸は翼角を示し、縦軸はモータ電流値を示す。対応情報600は、サイドスラスタ1を所定期間(例えば数年)使用した後の情報である。サイドスラスタ1を所定期間使用すると、各翼角におけるモータ電流値が増加する。具体的には、対応情報600が示す各翼角におけるモータ電流値は、初期情報500が示す各翼角におけるモータ電流値よりも高い値となっている。これは、航行中にフジツボなどの生物が可変ピッチプロペラ10の表面に付着する劣化が生じてしまうことや、経時使用によってモータ40が劣化してしまうためである。
図6(B)は、平均値610と、差分620とを示す。図6(B)において、横軸は翼角を示し、縦軸は初期情報500と対応情報600との差分を示す。平均値610は、対応情報600と初期情報500とにおける各翼角のモータ電流値の差の平均を示す。図示において、平均値610は、10%を示している。すなわち、サイドスラスタ1を所定期間(例えば数年)使用したことにより、モータ電流値が平均10%増加したことを示している。
差分620は、平均値610と、対応情報600における各翼角のモータ電流値との差を示す。図示において、差分620のうち、翼角が「-15°」、「+20°」のモータ電流値が、平均値610に比べて高いこと(逸脱していること)を示している。これは、例えば、生物の汚損により可変ピッチプロペラ10の表面が劣化したことによって、当該翼角において、モータ40を回転させる際の負荷が生じたことを示している。なお、モータ40の劣化の場合には、差分620は、平均値610に近い直線状になりやすい。このため、差分620と、平均値610との比較により、可変ピッチプロペラ10の表面の劣化であるか、モータ40の劣化であるかを推定することが可能である。
例えば、情報出力装置100は、差分620のうち、平均値610から逸脱している箇所の数が閾値以上の場合に、可変ピッチプロペラ10の表面の劣化であると推定してもよい。また、情報出力装置100は、差分620のうち、平均値610から逸脱している箇所のモータ電流値の値そのものが閾値以上の場合に、可変ピッチプロペラ10の表面の劣化であると推定してもよい。
(過去の対応情報の取得について)
図3において、記憶部310(メモリ104)は、過去の対応情報を基準情報として記憶する。記憶部310が記憶する過去の対応情報は、翼角取得部301によって第1の期間に取得された翼角測定値と、当該翼角測定値であるときに電流取得部302によって取得された電流測定値とを対応付けた情報である。第1の期間は、例えば、一度の航海の期間であり、具体的には、情報出力装置100の電源をオンにしてからオフにするまでの期間である。
図3において、記憶部310(メモリ104)は、過去の対応情報を基準情報として記憶する。記憶部310が記憶する過去の対応情報は、翼角取得部301によって第1の期間に取得された翼角測定値と、当該翼角測定値であるときに電流取得部302によって取得された電流測定値とを対応付けた情報である。第1の期間は、例えば、一度の航海の期間であり、具体的には、情報出力装置100の電源をオンにしてからオフにするまでの期間である。
生成部303は、第1の期間より後の第2の期間に翼角取得部301によって取得された翼角測定値と、当該翼角測定値であるときに電流取得部302によって取得された電流測定値とを対応付けた対応情報を生成する。第2の期間は、例えば、第1の期間より後の航海の期間である。すなわち、第2の期間は、第1の期間より後に、情報出力装置100の電源をオンにしてからオフにするまでの期間である。
出力部304は、記憶部310に記憶された過去の対応情報と、生成部303によって生成された対応情報とを表示部107に出力する。また、比較部305は、過去の対応情報におけるモータ電流値と、対応情報におけるモータ電流値とを、同じ翼角の測定値ごとに比較することも可能である。比較部305による比較対象の過去の対応情報は、例えば、直近の対応情報よりも前の対応情報でもよいし、同じ航行経路の対応情報でもよいし、過去の一定期間におけるモータ電流値を平均した対応情報でよい。また、比較部305による比較対象の過去の対応情報は、オペレータによる選択が可能であってもよい。
日時情報取得部は、翼角取得部301によって第1の期間または第2の期間に翼角が取得されたときの日時の情報を取得する。出力部304は、日時情報取得部によって取得された日時の情報が示す日時と、日時に対応する対応情報と、日時に対応する過去の対応情報とを表示部107に出力して表示させる。
(可変ピッチプロペラ10の状態の推定について)
推定装置200は、情報出力装置100と同様に、CPU、ROM、RAM、メモリ、通信I/F、操作部、表示部等を備えたコンピュータ装置である。推定装置200は、船舶以外の施設(例えば、船渠内の施設)に設けられるコンピュータ装置である。推定装置200は、例えば、デスクトップ型のパソコンである。ただし、推定装置200は、デスクトップ型のパソコンに限らず、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォンなど、他のコンピュータ装置としてもよい。
推定装置200は、情報出力装置100と同様に、CPU、ROM、RAM、メモリ、通信I/F、操作部、表示部等を備えたコンピュータ装置である。推定装置200は、船舶以外の施設(例えば、船渠内の施設)に設けられるコンピュータ装置である。推定装置200は、例えば、デスクトップ型のパソコンである。ただし、推定装置200は、デスクトップ型のパソコンに限らず、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォンなど、他のコンピュータ装置としてもよい。
推定装置200は、入力部201と、推定部202と、算出部203と、出力部204とを備える。各部201~204は、推定装置200が備えるCPUによって実現される。すなわち、CPUがメモリに記憶されている状態推定プログラムを実行することにより、各部201~204の機能を実現する。
入力部201は、情報出力装置100の出力部304から出力された、対応情報や基準情報等を入力する。入力部201の入力態様は、受信による入力や、記憶媒体からの入力である。入力部201が入力した各種情報は、推定装置200が備える記憶部に記憶されてもよい。
推定部202は、対応情報と、基準情報との比較結果に基づいて、可変ピッチプロペラ10の状態を推定する。具体的には、推定部202は、出力部304から出力された対応情報600と、初期情報500とを比較する。推定部202は、当該比較結果に基づいて、可変ピッチプロペラ10の状態を推定する。可変ピッチプロペラ10の状態とは、例えば、正常状態と、可変ピッチプロペラ10の表面の劣化状態と、モータ40の劣化状態とを含む。
ここで、図7を用いて、推定部202による可変ピッチプロペラ10の状態の推定について説明する。
図7は、劣化前後におけるモータ電流値の比較を示す説明図である。図7(A)、(B)において、横軸は翼角を示し、縦軸は電流値を示す。図7(A)は、モータ40が劣化する前の初期情報700と、モータ40の劣化した際のモータ劣化対応情報710とを示す。モータ劣化対応情報710は、初期情報700を上方へ平行移動させた、傾きが同じ直線を示している。
図7は、劣化前後におけるモータ電流値の比較を示す説明図である。図7(A)、(B)において、横軸は翼角を示し、縦軸は電流値を示す。図7(A)は、モータ40が劣化する前の初期情報700と、モータ40の劣化した際のモータ劣化対応情報710とを示す。モータ劣化対応情報710は、初期情報700を上方へ平行移動させた、傾きが同じ直線を示している。
図7(B)は、初期情報700と、可変ピッチプロペラ10の表面に生物による汚損が生じた際の表面劣化対応情報720とを示す。表面劣化対応情報720は、初期情報700と比較すると、傾きが急な直線を示している。すなわち、可変ピッチプロペラ10の表面が劣化した場合には、翼角が大きくなるにつれて、モータ電流値も大きくなる。一方で、モータ40が劣化した場合には、モータ劣化対応情報710に示すように、翼角にかかわらず、一定の割合でモータ電流値が大きくなる。以下において、モータ劣化対応情報710および表面劣化対応情報720を区別する必要がない場合は、「対応情報710、720」と称して説明する。
推定部202は、対応情報710、720および初期情報700における翼角ごとの各モータ電流値を比較した比較結果に基づいて、サイドスラスタ1が正常であるか否かを推定することができる。例えば、推定部202は、各翼角のモータ電流値の差分(または比率)の平均値を算出し、当該平均値が閾値未満の場合に、サイドスラスタ1が正常であると推定する。一方で、各角度のモータ電流値の差分(または比率)の平均値が閾値以上の場合に、サイドスラスタ1に異常があると推定する。
推定部202は、サイドスラスタ1に異常があると推定した場合、図7(A)、(B)に示した傾向があることから、対応情報710、720および初期情報700における翼角ごとの各モータ電流値を比較した比較結果に基づいて、可変ピッチプロペラ10の状態(異常の状態)を推定する。具体的に説明すると、算出部203は、第1の相違(第1の差分)と、第2の相違(第2の差分)とを算出する。なお、第1の相違および第2の相違は、差分に限らず、比率としてもよい。
第1の差分は、対応情報710、720のうち翼角が第1の翼角(例えば0°)であるときに取得された第1のモータ電流値(第1の電流測定値)と、初期情報700のうち翼角が第1の翼角であるときにモータ40に流れた第1のモータ電流値との差分である。
また、第2の差分は、対応情報710、720のうち翼角が第1の翼角とは異なる第2の翼角(例えば+25°)であるときに取得された第2の電流測定値と、初期情報700のうち翼角が第2の翼角であるときにモータに流れた第2の電流基準値との差分である。
推定部202は、第1の差分と第2の差分との比較結果に基づいて、可変ピッチプロペラ10の状態を推定する。具体的には、第1の差分と第2の差分との差分(または比率)が異なる場合(または閾値以上の場合)、可変ピッチプロペラ10の表面が劣化したと推定することが可能である。一方で、推定部202は、第1の差分と第2の差分との差分(または比率)が同じ(または閾値未満)の場合、モータ40が劣化したと推定することが可能である。
出力部204は、推定部202によって推定された可変ピッチプロペラ10の状態をディスプレイへ表示させる。出力部204の出力態様は、表示に限らず、他の装置への送信としてもよいし、他の装置が読取可能に記憶媒体へ記憶させることとしてもよい。また、このほかにも、出力部204の出力態様は、紙媒体等の印刷としてもよいし、音声出力部からの音声の出力としてもよい。
(対応情報の生成について)
次に、図8を用いて、対応情報の生成に係る処理について説明する。
図8は、情報出力装置100が行う対応情報の生成に係る処理の一例を示すフローチャートである。図8において、情報出力装置100は、電源がオンになったか否かを判断する(ステップS801)。電源のオンは、例えば、航海の開始を意味する。情報出力装置100は、電源がオンになるまで待機し(ステップS801:NO)、電源がオンになると(ステップS801:YES)、追従発信機30によって測定された翼角測定値を取得する(ステップS802)。
次に、図8を用いて、対応情報の生成に係る処理について説明する。
図8は、情報出力装置100が行う対応情報の生成に係る処理の一例を示すフローチャートである。図8において、情報出力装置100は、電源がオンになったか否かを判断する(ステップS801)。電源のオンは、例えば、航海の開始を意味する。情報出力装置100は、電源がオンになるまで待機し(ステップS801:NO)、電源がオンになると(ステップS801:YES)、追従発信機30によって測定された翼角測定値を取得する(ステップS802)。
そして、情報出力装置100は、モータ40から翼角ごとのモータ電流値を取得する(ステップS803)。次に、情報出力装置100は、対応情報を生成し(ステップS804)、生成した対応情報を記憶部310に記憶する(ステップS805)。そして、情報出力装置100は、オペレータからの操作を受け付けることによって、対応情報を表示するか否かを判断する(ステップS806)。対応情報は、例えば、オペレータからの操作によって表示または非表示を切替えることが可能である。
対応情報を表示しない場合(ステップS806:NO)、情報出力装置100は、ステップS809に進む。対応情報を表示する場合(ステップS806:YES)、情報出力装置100は、対応情報表示処理(図9参照)を行う(ステップS807)。そして、情報出力装置100は、電源がオフになったか否かを判断する(ステップS808)。電源のオフは、例えば、航海の終了を意味する。電源がオフではない場合(ステップS808:NO)、情報出力装置100は、ステップS802に戻り、対応情報の生成等を行う。電源がオフとなった場合(ステップS808:YES)、情報出力装置100は、一連の処理を終了する。
(対応情報表示処理の一例)
図9は、情報出力装置100が行う対応情報表示処理の一例を示すフローチャートである。図9において、情報出力装置100は、直近の(例えば、リアルタイムの)対応情報を表示部107に表示する(ステップS901)。対応情報の表示態様は、例えば、図6(A)に示したグラフ(対応情報600)の表示態様である。なお、対応情報において通常とは明らかに異なる特異なモータ電流値が得られた場合には、当該モータ電流値を表示しないようにしてもよい。そして、情報出力装置100は、オペレータからの操作を受け付けることによって、初期情報を表示するか否かを判断する(ステップS902)。
図9は、情報出力装置100が行う対応情報表示処理の一例を示すフローチャートである。図9において、情報出力装置100は、直近の(例えば、リアルタイムの)対応情報を表示部107に表示する(ステップS901)。対応情報の表示態様は、例えば、図6(A)に示したグラフ(対応情報600)の表示態様である。なお、対応情報において通常とは明らかに異なる特異なモータ電流値が得られた場合には、当該モータ電流値を表示しないようにしてもよい。そして、情報出力装置100は、オペレータからの操作を受け付けることによって、初期情報を表示するか否かを判断する(ステップS902)。
初期情報を表示する場合(ステップS902:YES)、情報出力装置100は、記憶部310から初期情報を取得して、対応情報とともに初期情報を表示し(ステップS903)、ステップS907に進む。ステップS903において、情報出力装置100は、例えば、図6(A)に示したグラフ(対応情報600および初期情報500)を表示する。
初期情報を表示しない場合(ステップS902:YES)、情報出力装置100は、オペレータからの操作を受け付けることによって、過去の対応情報を表示するか否かを判断する(ステップS904)。過去の対応情報を表示しない場合(ステップS904:NO)、情報出力装置100は、ステップS902に戻る。
過去の対応情報を表示する場合(ステップS904:YES)、情報出力装置100は、直前の対応情報や、同じ航行経路の過去の対応情報や、過去の一定期間を平均した過去の対応情報などのうち、表示する過去の対応情報の選択を受け付ける(ステップS905)。そして、情報出力装置100は、受け付けた過去の対応情報とともに、当該対応情報が得られた日時を表示する(ステップS906)。そして、情報出力装置100は、オペレータからの操作を受け付けることにより、対応情報と基準情報(初期情報または過去の対応情報)との差分を算出するか否かを判断する(ステップS907)。
差分を算出しない場合(ステップS907:NO)、情報出力装置100は、ステップS912に進む。差分を算出する場合(ステップS907:YES)、情報出力装置100は、基準情報(初期情報または過去の対応情報)と、対応情報とについて、各翼角のモータ電流値の差分をそれぞれ算出する(ステップS908)。そして、情報出力装置100は、算出した各差分の平均(図6(B)の平均値610参照)を算出する(ステップS909)。
そして、情報出力装置100は、当該平均から逸脱する箇所(数または値)に基づいて表面劣化の有無を判断する(ステップS910)。表面劣化ではないと判断した場合(ステップS910:NO)、情報出力装置100は、ステップS912に進む。表面劣化であると判断した場合(ステップS910:YES)、情報出力装置100は、可変ピッチプロペラ10の表面のメンテナンスを推奨する画面を表示する(ステップS911)。
次に、情報出力装置100は、オペレータからの操作を受け付けることによって、表示を終了するか否かを判断する(ステップS912)。表示を終了しない場合(ステップS912:NO)、情報出力装置100は、ステップS902に戻る。表示を終了する場合(ステップS912:YES)、情報出力装置100は、一連の処理を終了する。
(可変ピッチプロペラ10の状態の推定について)
次に、図10を用いて、可変ピッチプロペラ10の状態の推定に係る処理について説明する。
図10は、推定装置200が行う可変ピッチプロペラ10の状態の推定に係る処理の一例を示すフローチャートである。図10において、推定装置200は、オペレータからの操作を受け付けることにより、可変ピッチプロペラ10の状態の推定を開始するか否かを判断する(ステップS1001)。推定装置200は、可変ピッチプロペラ10の状態の推定開始となるまで待機し(ステップS1001:NO)、可変ピッチプロペラ10の状態の推定開始となると(ステップS1001:YES)、入力部201を介して、直近に生成した対応情報と初期情報とを取得する(ステップS1002)。
次に、図10を用いて、可変ピッチプロペラ10の状態の推定に係る処理について説明する。
図10は、推定装置200が行う可変ピッチプロペラ10の状態の推定に係る処理の一例を示すフローチャートである。図10において、推定装置200は、オペレータからの操作を受け付けることにより、可変ピッチプロペラ10の状態の推定を開始するか否かを判断する(ステップS1001)。推定装置200は、可変ピッチプロペラ10の状態の推定開始となるまで待機し(ステップS1001:NO)、可変ピッチプロペラ10の状態の推定開始となると(ステップS1001:YES)、入力部201を介して、直近に生成した対応情報と初期情報とを取得する(ステップS1002)。
そして、推定装置200は、直近に生成した対応情報の翼角ごとのモータ電流値と、初期情報の翼角ごとのモータ電流値との各差分の平均値を算出する(ステップS1002)。次に、推定装置200は、当該平均値が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1003)。当該平均値が閾値未満である場合(ステップS1004:NO)、推定装置200は、サイドスラスタ1に劣化なしと推定し(ステップS1005)、ステップS1012に進む。
当該平均値が閾値以上である場合(ステップS1004:YES)、推定装置200は、例えば、翼角0°における対応情報と初期情報との第1の差分を算出する(ステップS1006)。そして、推定装置200は、例えば、翼角+25°における対応情報と初期情報との第2の差分を算出する(ステップS1007)。
次に、推定装置200は、第1の差分と第2の差分とを比較する(ステップS1008)。そして、推定装置200は、第1の差分と第2の差分とが同じ(または閾値未満)であるか否かを判断する(ステップS1009)。第1の差分と第2の差分とが同じである場合(ステップS1009:YES)、推定装置200は、モータ40の劣化であると推定し(ステップS1010)、ステップS1012に進む。
一方、第1の差分と第2の差分とが同じはない場合(ステップS1009:NO)、推定装置200は、可変ピッチプロペラ10の表面の劣化であると推定する(ステップS1011)。そして、推定装置200は、表示部107に推定結果を表示し(ステップS1012)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る情報出力装置100は、翼角測定値と、当該翼角測定値が取得されたときに取得されたモータ電流値とを対応付けた対応情報を生成して、出力するようにした。これにより、例えば、対応情報を利用して、可変ピッチプロペラ10の劣化度合いを推測することができる。したがって、メンテナンス時以外でも、船舶に係るスタッフは、可変ピッチプロペラ10の劣化度合いを把握することができる。
また、本実施形態に係る情報出力装置100は、対応情報を表示部107に出力して表示させるようにした。これにより、情報出力装置100の操作者が可変ピッチプロペラ10の現在の劣化度合いを容易に推測することができる。
また、本実施形態に係る情報出力装置100は、初期情報を表示部107に表示するようにした(図6(A)参照)。これにより、対応情報と初期情報が表示部107に表示されるので、操作者が可変ピッチプロペラ10の現在の劣化度合いをより推測しやすくなる。
また、本実施形態に係る情報出力装置100は、過去の対応情報と、生成した対応情報とを表示部107に出力するようにした。これにより、過去の対応情報と、直近の対応情報とが表示部107に表示されるので、操作者が可変ピッチプロペラ10の現在の劣化度合いをより推測しやすくなる。
また、本実施形態に係る情報出力装置100は、対応情報のうち翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得されたモータ電流値と、基準情報(初期情報または過去の対応情報)のうち翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得されたモータ電流値とを比較した比較結果を表示部107に表示するようにした。これにより、生成した対応情報と基準情報とのモータ電流値の差分を表示することができるため、操作者が可変ピッチプロペラ10の現在の劣化度合いをより推測しやすくなる。
また、本実施形態に係る情報出力装置100は、翼角測定値が取得されたときの日時の情報と、当該日時における対応情報(生成した対応情報または過去の対応情報)とを表示部107に表示するようにした。これにより、日時ごとの対応情報を表示することができるため、操作者が可変ピッチプロペラ10の現在の劣化度合いをより推測しやすくなる。
また、本実施形態に係る推定装置200は、対応情報と、初期情報とを比較して可変ピッチプロペラ10の状態を推定するようにした。これにより、船舶に係るスタッフは、可変ピッチプロペラ10の劣化の状態(可変ピッチプロペラ10の表面の劣化や、モータ40の劣化)を把握することができる。このため、作業スタッフは、サイドスラスタ1のメンテナンスを行う前に、船渠等で可変ピッチプロペラ10の状態を把握することができる。したがって、可変ピッチプロペラ10のメンテナンスを行う際の作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る推定装置200は、対応情報と初期情報との各モータ電流値の差分のうち、0°における第1の差分と、+25°における第2の差分との比較結果に基づいて、可変ピッチプロペラ10の状態を推定するようにした(図7参照)。これにより、可変ピッチプロペラ10の表面の劣化であるのか、モータ40の劣化であるのかを精度よく推定することができる。
(実施形態の変形例)
次に、実施形態の変形例について説明する。なお、以下の各変形例では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、以下の各変形例、および上述した実施形態は、それぞれ組み合わせることも可能である。
次に、実施形態の変形例について説明する。なお、以下の各変形例では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、以下の各変形例、および上述した実施形態は、それぞれ組み合わせることも可能である。
(変形例1)
まず、実施形態の変形例1について説明する。上述した実施形態では、情報出力装置100がオンの間は、常に対応情報を生成するようにした。変形例1では、上述した実施形態の構成に加えてまたは代えて、情報出力装置100がオンのときでも、特定の条件で、対応情報を生成する構成について説明する。
まず、実施形態の変形例1について説明する。上述した実施形態では、情報出力装置100がオンの間は、常に対応情報を生成するようにした。変形例1では、上述した実施形態の構成に加えてまたは代えて、情報出力装置100がオンのときでも、特定の条件で、対応情報を生成する構成について説明する。
(変形例1に係る情報出力装置100の機能的構成)
図11は、変形例1に係る情報出力装置100の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。変形例1に係る情報出力装置100は、上記実施形態の情報出力装置100の機能部に加えて、速度取得部311と、位置取得部312と、舵角取得部313とを備える。各部311~313は、CPU101によって実現される。
図11は、変形例1に係る情報出力装置100の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。変形例1に係る情報出力装置100は、上記実施形態の情報出力装置100の機能部に加えて、速度取得部311と、位置取得部312と、舵角取得部313とを備える。各部311~313は、CPU101によって実現される。
ここで、航行速度が大きくなると、同じ翼角でもモータ40に掛かる負荷が大きくなるため、モータ電流値も大きくなってしまう。そこで、変形例1では、航行速度が低い場合に、モータ電流値を取得して対応情報を生成するようにする。具体的に説明すると、速度取得部311は、可変ピッチプロペラ10をサイドスラスタ1として搭載する船舶の速度の測定値を取得する。速度は、船速、または、主機(推進用エンジン)の回転速度などの測定結果から得られる。生成部303は、速度の測定値が所定値よりも小さい場合に取得された翼角測定値とモータ電流値とを対応付けて対応情報を生成する。所定値とは、例えば、離岸や着岸時に想定される最大の速度である。
また、変形例1では、港から近い場合に、モータ電流値を取得して対応情報を生成するようにする。具体的に説明すると、位置取得部312は、可変ピッチプロペラをサイドスラスタ1として搭載する船舶の位置情報を取得する。位置取得部312は、船舶が備えるGPSユニット(Global Positioning System)から位置情報を取得する。GPSユニットは、GPS衛星から位置情報を受信し、地図上における船舶の現在位置を検出する。また、船舶は、各種センサ(例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、距離センサなど)を備え、当該センサの検出結果も用いて、船舶の現在位置を検出する。
生成部303は、船舶の航行位置が港から所定範囲内に位置する場合に取得された翼角測定値とモータ電流値とを対応付けて対応情報を生成する。所定範囲内は、例えば、着岸の操縦や離岸の操縦が行われる範囲内であり、具体的には、サイドスラスタ1が使用される可能性の高い範囲である。
また、変形例1では、操舵部の操舵角が小さい場合に、モータ電流値を取得して対応情報を生成するようにする。具体的に説明すると、舵角取得部313は、可変ピッチプロペラ10をサイドスラスタ1として搭載する船舶が備える操舵部の舵角の測定値を取得する。生成部303は、舵角の測定値が所定値より小さい場合に取得された翼角測定値とモータ電流値とを対応付けて対応情報を生成する。所定値は、舵を切って進行方向を変えたと見なせる舵角の最大の舵角である。
(変形例1に係る対応情報の生成について)
次に、図12を用いて、変形例1に係る対応情報の生成に係る処理について説明する。
図12は、情報出力装置100が行う対応情報の生成に係る処理の変形例1を示すフローチャートである。なお、図12に示すフローチャートは、図8に示したフローチャートと比較して、ステップS1201~S1203を追加した点が異なる。
次に、図12を用いて、変形例1に係る対応情報の生成に係る処理について説明する。
図12は、情報出力装置100が行う対応情報の生成に係る処理の変形例1を示すフローチャートである。なお、図12に示すフローチャートは、図8に示したフローチャートと比較して、ステップS1201~S1203を追加した点が異なる。
図12において、情報出力装置100は、電源がオンになると(ステップS801:YES)、船舶の速度が所定値未満であるか否かを判断する(ステップS1201)。船舶の速度が所定値未満ではない場合(ステップS1201:NO)、情報出力装置100は、ステップS805に進み、すなわち、対応情報を生成しない。船舶の速度が所定値未満である場合(ステップS1201:YES)、情報出力装置100は、船舶の位置が港から所定範囲内であるか否かを判断する(ステップS1202)。船舶の位置が港から所定範囲内ではない場合(ステップS1202:NO)、情報出力装置100は、ステップS805に進み、すなわち、対応情報を生成しない。
船舶の位置が港から所定範囲内である場合(ステップS1202:YES)、情報出力装置100は、操舵部の舵角が所定値未満である否かを判断する(ステップS1203)。操舵部の舵角が所定値未満ではない場合(ステップS1203:NO)、情報出力装置100は、ステップS805に進み、すなわち、対応情報を生成しない。操舵部の舵角が所定値未満である場合(ステップS1203:YES)、情報出力装置100は、ステップS802に進み、すなわち、対応情報の生成等を行う。
なお、図12に示したフローチャートでは、ステップS1201~S1203の全ての条件を満たした場合に、対応情報を生成するようにしたが、ステップS1201~S1203の条件のうち、少なくともいずれか一つを満たした場合に、対応情報を生成するようにしてもよい。具体的には、例えば、船舶の速度が所定値未満であれば、港からの距離や舵角にかかわらず、対応情報を生成するようにしてもよい。また、港からの距離が所定範囲内であれば、船舶の速度や舵角にかかわらず、対応情報を生成するようにしてもよい。
上述したように、変形例1に係る情報出力装置100は、速度の測定値が所定値より小さい場合に取得された対応情報を生成するようにした。これにより、航行速度が速い場合に、対応情報を生成しないようにすることができるため、航行速度が遅い場合の対応情報を効率よく得ることができる。したがって、より正確に、可変ピッチプロペラ10の状態を推測することができる。
また、変形例1に係る情報出力装置100は、船舶の航行位置が港から所定範囲内に位置する場合に取得された翼角測定値とモータ電流値を対応付けて対応情報を生成するようにした。これにより、港から所定範囲外において対応情報を生成しないようにすることができるため、離岸時や着岸時の対応情報を効率よく得ることができる。したがって、より正確に可変ピッチプロペラ10の状態を推測できる。
また、変形例1に係る情報出力装置100は、操舵部の舵角の測定値が所定値より小さい場合に取得された翼角測定値とモータ電流値とを対応付けて対応情報を生成するようにした。これにより、舵を切って推進方向を変更した場合に、対応情報を生成しないようにすることができるため、舵角が小さい場合の対応情報を効率よく得ることができる。したがって、より正確に可変ピッチプロペラ10の状態を推測できる。
(変形例2)
次に、実施形態の変形例2について説明する。変形例2では、上述した実施形態の構成に加えてまたは代えて、可変ピッチプロペラ10の状態の推定において、外乱パラメータを用いる構成について説明する。
次に、実施形態の変形例2について説明する。変形例2では、上述した実施形態の構成に加えてまたは代えて、可変ピッチプロペラ10の状態の推定において、外乱パラメータを用いる構成について説明する。
(変形例2に係る状態推定システム2の機能的構成)
図13は、変形例2に係る状態推定システム2の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。変形例2に係る情報出力装置100は、上記実施形態の情報出力装置100の機能部に加えて、外乱パラメータ取得部321を備える。また、変形例2に係る推定装置200は、上記実施形態の推定装置200の機能部に加えて、外乱パラメータ取得部205を備える。
図13は、変形例2に係る状態推定システム2の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。変形例2に係る情報出力装置100は、上記実施形態の情報出力装置100の機能部に加えて、外乱パラメータ取得部321を備える。また、変形例2に係る推定装置200は、上記実施形態の推定装置200の機能部に加えて、外乱パラメータ取得部205を備える。
外乱パラメータ取得部321は、外乱パラメータの測定値を取得する。外乱パラメータは、船舶が航行していた水域の水温、潮流速度、潮流の向き、風速、及び船舶の喫水のうち少なくとも1つを含む。変形例2では、記憶部310は、生成部303によって生成された対応情報を、外乱パラメータごとに対応情報を記憶する。外乱パラメータとして水温に挙げると、例えば、記憶部310は、0~4℃、5~9℃、10~14℃というように、5℃ごとに分類して、対応情報を記憶する。具体的には、水温が8℃であったとすると、記憶部310は、5~9℃の分類に対応情報を記憶する。
外乱パラメータ取得部205は、外乱パラメータの測定値を取得する。推定部202は、基準情報を取得したときの外乱パラメータの測定値と、対応情報を取得したときの外乱パラメータの測定値と、が同じ場合に、対応情報と基準情報とを比較して可変ピッチプロペラ10の状態を推定する。ここでいう「同じ」とは、外乱パラメータの測定値が完全同一でなくてもよく、例えば、外乱パラメータの測定値が所定範囲内のものを含む。基準情報は、例えば、過去の対応情報である。ただし、基準情報は、初期情報でもよい。
推定部202は、より具体的には、基準情報における翼角測定値とモータ電流値とが取得されたときの外乱パラメータの測定値と、対応情報における翼角測定値とモータ電流値とが取得されたときの外乱パラメータの測定値と、が同じ場合に、対応情報と基準情報とを比較して可変ピッチプロペラ10の状態を推定する。
(変形例2に係る対応情報の生成について)
次に、図14を用いて、変形例2に係る対応情報の生成に係る処理について説明する。
図14は、情報出力装置100が行う対応情報の生成に係る処理の変形例2を示すフローチャートである。なお、図14に示すフローチャートは、図8に示したフローチャートと比較して、ステップS1401を追加した点と、ステップS805に代えてステップS1402を行う点とが異なる。
次に、図14を用いて、変形例2に係る対応情報の生成に係る処理について説明する。
図14は、情報出力装置100が行う対応情報の生成に係る処理の変形例2を示すフローチャートである。なお、図14に示すフローチャートは、図8に示したフローチャートと比較して、ステップS1401を追加した点と、ステップS805に代えてステップS1402を行う点とが異なる。
図14において、情報出力装置100は、電源がオンになると(ステップS801:YES)、情報出力装置100は、外乱パラメータを取得する(ステップS1401)。その後、情報出力装置100は、ステップS802~S804により対応情報を生成すると、外乱パラメータごとに対応情報を記憶する(ステップS1402)。
(変形例2に係る可変ピッチプロペラ10の状態の推定について)
次に、図15を用いて、可変ピッチプロペラ10の状態の推定に係る変形例2の処理について説明する。
図15は、推定装置200が行う可変ピッチプロペラ10の状態の推定に係る処理の変形例2を示すフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートは、図10に示したフローチャートと比較して、ステップS1002に代わって、ステップS1501~S1504を追加した点が異なる。
次に、図15を用いて、可変ピッチプロペラ10の状態の推定に係る変形例2の処理について説明する。
図15は、推定装置200が行う可変ピッチプロペラ10の状態の推定に係る処理の変形例2を示すフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートは、図10に示したフローチャートと比較して、ステップS1002に代わって、ステップS1501~S1504を追加した点が異なる。
図15において、推定装置200は、可変ピッチプロペラ10の状態の推定開始となると(ステップS1001:YES)、記憶部310から直近に生成した対応情報を取得する(ステップS1501)。そして、推定装置200は、当該対応情報を生成した際の外乱パラメータを取得する(ステップS1502)。次に、推定装置200は、記憶部310に、当該外乱パラメータと同じ分類の過去の対応情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS1503)。当該外乱パラメータと同じ分類の過去の対応情報が記憶されていない場合(ステップS1503:NO)、推定装置200は、図10のステップS1002に進み、初期情報を取得し、ステップS1002以降の処理を行う。
当該外乱パラメータと同じ分類の過去の対応情報が記憶されている場合(ステップS1503:YES)、推定装置200は、当該外乱パラメータと同じ分類の過去の対応情報を比較対象として取得する(ステップS1504)。以降、推定装置200は、直近の対応情報と、過去の対応情報とにおける翼角ごとの各モータ電流値を比較した比較結果に基づいて、可変ピッチプロペラ10の状態(異常の状態)を推定する。
上述したように、変形例2に係る推定装置200は、可変ピッチプロペラ10の状態の推定において、外乱パラメータを用いるようにした。これにより、同じ外乱パラメータ同士の対応情報を比較することができるため、外乱の影響を排除して可変ピッチプロペラ10の状態を推定することができる。したがって、より正確に、可変ピッチプロペラ10の状態を推測することができる。
(変形例3)
次に、実施形態の変形例3について説明する。上述した実施形態では、推定装置200が可変ピッチプロペラ10の状態を推定する構成について説明した。変形例3では、情報出力装置100が可変ピッチプロペラ10の状態を推定する構成について説明する。
次に、実施形態の変形例3について説明する。上述した実施形態では、推定装置200が可変ピッチプロペラ10の状態を推定する構成について説明した。変形例3では、情報出力装置100が可変ピッチプロペラ10の状態を推定する構成について説明する。
(変形例3に係る情報出力装置100の機能的構成)
図16は、変形例3に係る情報出力装置100の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。変形例3に係る情報出力装置100は、上記実施形態の情報出力装置100と比較して、推定部202と、算出部203とを備える点で情報出力装置100とは異なる。
図16は、変形例3に係る情報出力装置100の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。変形例3に係る情報出力装置100は、上記実施形態の情報出力装置100と比較して、推定部202と、算出部203とを備える点で情報出力装置100とは異なる。
変形例3において、情報出力装置100は、可変ピッチプロペラ10の状態の推定に係る処理(図10参照)を行うことが可能である。
変形例3によれば、情報出力装置100が可変ピッチプロペラ10の状態を推定することができるため、船舶上で、船員は可変ピッチプロペラ10の劣化度合いや、劣化の状態を把握することができる。
変形例3によれば、情報出力装置100が可変ピッチプロペラ10の状態を推定することができるため、船舶上で、船員は可変ピッチプロペラ10の劣化度合いや、劣化の状態を把握することができる。
また、以上に説明した情報出力装置100を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本明細書で開示した実施形態及び変形例において、複数の機能が分散して設けられているものは、当該複数の機能の一部又は全部を集約して設けても良く、逆に複数の機能が集約して設けられているものを、当該複数の機能の一部又は全部が分散するように設けることができる。機能が集約されているか分散されているかにかかわらず、発明の目的を達成できるように構成されていればよい。
1…サイドスラスタ、3…状態推定システム、40…モータ、100…情報出力装置、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…メモリ、105…通信I/F、106…操作部、107…表示部、200…推定装置、201…入力部、202…推定部、203…算出部、204…出力部、205…外乱パラメータ取得部、301…翼角取得部、302…電流取得部、303…生成部、304…出力部、305…比較部、306…日時情報取得部、310…記憶部、311…速度取得部、312…位置取得部、313…舵角取得部、321…外乱パラメータ取得部、500…初期情報、600…対応情報
本発明の他の態様に係る状態推定システムは、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部と、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部と、前記翼角取得部によって取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部と、前記生成部によって生成された前記対応情報を出力する出力部と、を備える情報出力装置と、前記出力部から出力された前記対応情報と、前記可変ピッチプロペラが正常である際の、複数の前記翼角の測定値の各々に、前記翼角の測定値の各々であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値の各々とを対応付けた基準情報と、を比較して、前記可変ピッチプロペラの状態を推定する推定部を備える推定装置と、を含む状態推定システムである。
本発明の一態様に係る情報出力装置は、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部と、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部と、前記翼角取得部によって取得された前記翼角の指令値又は測定値と、前記翼角が当該指令値又は測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部と、前記生成部によって生成された前記対応情報を出力する出力部と、を備える情報出力装置である。
本発明の他の態様に係る状態推定システムは、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部と、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部と、前記翼角取得部によって取得された前記翼角の指令値又は測定値と、前記翼角が当該指令値又は測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部と、前記生成部によって生成された前記対応情報を出力する出力部と、を備える情報出力装置と、前記出力部から出力された前記対応情報と、前記可変ピッチプロペラが正常である際の、複数の前記翼角の指令値又は測定値の各々に、前記翼角の指令値又は測定値の各々であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値の各々とを対応付けた基準情報と、を比較して、前記可変ピッチプロペラの状態を推定する推定部を備える推定装置と、を含む状態推定システムである。
本発明の他の態様に係る情報出力方法は、情報出力装置に用いられるコンピュータが、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得ステップと、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得ステップと、前記翼角取得ステップにおいて取得された前記翼角の指令値又は測定値と、前記翼角が当該指令値又は測定値であるときに前記電流取得ステップにおいて取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成ステップと、生成された前記対応情報を出力する出力ステップと、を含む処理を実行する情報出力方法である。
本発明の他の態様に係るプログラムは、情報出力装置に用いられるコンピュータを、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部、前記翼角取得部によって取得された前記翼角の指令値又は測定値と、前記翼角が当該指令値又は測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部、生成された前記対応情報を出力する出力部、として機能させるプログラム。
本発明の他の態様に係る状態推定システムは、船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部と、一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部と、前記翼角取得部によって取得された前記翼角の指令値又は測定値と、前記翼角が当該指令値又は測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部と、前記生成部によって生成された前記対応情報を表示部に出力して表示させるとともに、前記可変ピッチプロペラが正常である際に取得された前記翼角の指令値又は測定値と、前記翼角が当該指令値又は測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた基準情報を前記表示部に出力して表示させる出力部と、を備えた情報出力装置と、前記出力部から出力された前記対応情報と、前記基準情報とを比較して、前記可変ピッチプロペラの状態を推定する推定部を備えた推定装置と、を含む状態推定システムである。
Claims (15)
- 船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部と、
一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部と、
前記翼角取得部によって取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記対応情報を出力する出力部と、
を備える情報出力装置。 - 前記出力部は、前記対応情報を表示部に出力して表示させる、
請求項1に記載の情報出力装置。 - 前記出力部は、前記可変ピッチプロペラが正常である際に取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記モータに流れた前記電流の測定値とを対応付けた基準情報を前記表示部に更に出力する、
請求項2に記載の情報出力装置。 - 前記翼角取得部によって第1の期間に取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けて前記基準情報として記憶する記憶部を備え、
前記生成部は、前記翼角取得部によって前記第1の期間より後の第2の期間に取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた前記対応情報を生成し、
前記出力部は、前記記憶部に記憶された前記基準情報と、前記生成部によって生成された前記対応情報とを前記表示部に出力して表示させる、
請求項3に記載の情報出力装置。 - 前記翼角取得部によって前記第1の期間または前記第2の期間に前記翼角の測定値が取得されたときの日時の情報を取得する日時情報取得部を備え、
前記出力部は、前記日時の情報が示す日時と、前記日時に応じた前記対応情報と、前記日時に応じた前記基準情報とを前記表示部に出力して表示させる、
請求項4に記載の情報出力装置。 - 前記対応情報のうち前記翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得された前記電流の測定値と、前記基準情報のうち前記翼角が各々の角度であるときにそれぞれ取得された前記電流の測定値とを比較する比較部を備え、
前記出力部は、前記比較部による比較結果を前記表示部に出力して表示させる、
請求項3~5のいずれか一項に記載の情報出力装置。 - 前記可変ピッチプロペラをサイドスラスタとして搭載する船舶の速度の測定値を取得する速度取得部を更に備え、
前記生成部は、前記速度の測定値が所定値より小さい場合に取得された前記翼角の測定値と前記電流の測定値とを対応付けて前記対応情報を生成する、
請求項1~6のいずれか一項に記載の情報出力装置。 - 前記可変ピッチプロペラをサイドスラスタとして搭載する船舶の航行位置を取得する位置取得部を更に備え、
前記生成部は、前記船舶の航行位置が港から所定範囲内に位置する場合に取得された前記翼角の測定値と前記電流の測定値とを対応付けて前記対応情報を生成する、
請求項1~7のいずれか一項に記載の情報出力装置。 - 前記可変ピッチプロペラをサイドスラスタとして搭載する船舶が備える操舵部の舵角の測定値を取得する舵角取得部を更に備え、
前記生成部は、前記舵角の測定値が所定値より小さい場合に取得された前記翼角の測定値と前記電流の測定値とを対応付けて前記対応情報を生成する、
請求項1~8のいずれか一項に記載の情報出力装置。 - 請求項1~8のいずれか一項に記載の情報出力装置と、
前記出力部から出力された前記対応情報と、前記可変ピッチプロペラが正常である際の、複数の前記翼角の測定値の各々に、前記翼角の測定値の各々であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値の各々とを対応付けた基準情報と、を比較して、前記可変ピッチプロペラの状態を推定する推定部を更に備える推定装置と、
を含む状態推定システム。 - 前記対応情報のうち前記翼角が第1の翼角であるときに前記取得された第1の電流測定値と、前記基準情報のうち前記翼角が前記第1の翼角であるときに前記モータに流れた第1の電流基準値との相違である第1の相違、及び、前記対応情報のうち前記翼角が前記第1の翼角と異なる第2の翼角であるときに前記取得された第2の電流測定値と、前記基準情報のうち前記翼角が前記第2の翼角であるときに前記モータに流れた第2の電流基準値との相違である第2の相違を算出する算出部を備え、
前記推定部は、前記第1の相違と前記第2の相違との比較結果に基づいて、前記可変ピッチプロペラの状態を推定する、
請求項10に記載の状態推定システム。 - 前記可変ピッチプロペラが搭載される船舶が航行していた水域の水温、潮流速度、潮流の向き、風速、及び前記船舶の喫水のうち少なくとも1つを含む外乱パラメータの測定値を取得する外乱パラメータ取得部を更に備え、
前記推定部は、前記基準情報における前記翼角の測定値と前記電流の測定値とが取得されたときの前記外乱パラメータの測定値と、前記対応情報における前記翼角の測定値と前記電流の測定値とが取得されたときの前記外乱パラメータの測定値と、が同じ場合に、前記対応情報と前記基準情報とを比較して前記可変ピッチプロペラの状態を推定する、
請求項10または11に記載の状態推定システム。 - 情報出力装置に用いられるコンピュータが、
船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得ステップと、
一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得ステップと、
前記翼角取得ステップにおいて取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得ステップにおいて取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成ステップと、
生成された前記対応情報を出力する出力ステップと、
を含む処理を実行する情報出力方法。 - 情報出力装置に用いられるコンピュータを、
船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部、
一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部、
前記翼角取得部によって取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部、
生成された前記対応情報を出力する出力部、
として機能させるプログラム。 - 船舶に搭載され、可変ピッチプロペラの翼角の指令値又は測定値を取得する翼角取得部と、
一定の回転速度を維持するように前記可変ピッチプロペラを回転させるモータに流れる電流の測定値を取得する電流取得部と、
前記翼角取得部によって取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた対応情報を生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記対応情報を表示部に出力して表示させるとともに、前記可変ピッチプロペラが正常である際に取得された前記翼角の測定値と、前記翼角が当該測定値であるときに前記電流取得部によって取得された前記電流の測定値とを対応付けた基準情報を前記表示部に出力して表示させる出力部と、
を備えた情報出力装置と、
前記出力部から出力された前記対応情報と、前記基準情報とを比較して、前記可変ピッチプロペラの状態を推定する推定部を備えた推定装置と、
を含む状態推定システム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021148554A JP2023041284A (ja) | 2021-09-13 | 2021-09-13 | 情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラム |
KR1020220111171A KR20230039540A (ko) | 2021-09-13 | 2022-09-02 | 정보 출력 장치, 상태 추정 시스템, 정보 출력 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 기억 매체 |
CN202211088534.5A CN115806030A (zh) | 2021-09-13 | 2022-09-07 | 信息输出装置、状态估计系统、信息输出方法及存储介质 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021148554A JP2023041284A (ja) | 2021-09-13 | 2021-09-13 | 情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023041284A true JP2023041284A (ja) | 2023-03-24 |
Family
ID=85482478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021148554A Pending JP2023041284A (ja) | 2021-09-13 | 2021-09-13 | 情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラム |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023041284A (ja) |
KR (1) | KR20230039540A (ja) |
CN (1) | CN115806030A (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6789564B2 (ja) | 2016-04-12 | 2020-11-25 | かもめプロペラ株式会社 | 船舶用可変ピッチプロペラ及びそれを備えた船舶 |
-
2021
- 2021-09-13 JP JP2021148554A patent/JP2023041284A/ja active Pending
-
2022
- 2022-09-02 KR KR1020220111171A patent/KR20230039540A/ko not_active Application Discontinuation
- 2022-09-07 CN CN202211088534.5A patent/CN115806030A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20230039540A (ko) | 2023-03-21 |
CN115806030A (zh) | 2023-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8761975B2 (en) | Method and apparatus for real-time polars | |
EP3170735B1 (en) | Boat maneuvering control method for boat and boat maneuvering control system for boat | |
US10745096B2 (en) | Virtual anchor proximity system | |
EP3464058B1 (en) | A method and a system for optimising operation of a vessel | |
US20160207602A1 (en) | Nosecone Transducer Array | |
JP2023041284A (ja) | 情報出力装置、状態推定システム、情報出力方法、およびプログラム | |
RU2463205C2 (ru) | Система автоматического управления движением судна | |
WO2014131436A1 (en) | Obstacle distance indication | |
Tiwari et al. | Experimental investigation on the effects of froude number on manoeuvring characteristic of a research vessel | |
JP4260612B2 (ja) | 潮流推定方法および装置並びにこれを用いた航走体の制御方法および装置 | |
JP6619082B2 (ja) | 多軸船の馬力推定方法 | |
Jiu-cai et al. | Modelling, manoeuvring analysis and course following for two unmanned surface vehicles driven by a single propeller and double propellers | |
US20240132187A1 (en) | Ship monitoring system, control method for ship monitoring system, and recording medium storing control program for ship monitoring system | |
US20240227996A9 (en) | Ship monitoring system, control method for ship monitoring system, and recording medium storing control program for ship monitoring system | |
Leo et al. | Unmanned Autonomous Surface Vehicle for the Shallow Water Bathymetry Applications | |
US20240027193A1 (en) | Dynamic easyrouting utilizing onboard sensors | |
JP7207426B2 (ja) | 航海支援方法、航海支援装置および航海支援プログラム | |
Sullivan et al. | Predictive displays for survey vessels | |
US20230391431A1 (en) | Apparatus for judging abnormality of marine vessel, method for judging abnormality of marine vessel, and marine vessel | |
US20230375989A1 (en) | Disturbance estimating apparatus, method, and computer program | |
JP6616355B2 (ja) | 情報処理システム、情報処理装置及びプログラム | |
JP2024021583A (ja) | 情報処理装置、及び船舶 | |
JP2024062933A (ja) | 船舶監視システム、船舶監視システムの制御方法、船舶監視システムの制御プログラム | |
CN117152889A (zh) | 传令钟装置、方法以及程序 | |
JP2023039659A (ja) | 情報処理装置、操船支援システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220714 |