JP2023039731A - サーマルプリントヘッド、サーマルプリンタおよびサーマルプリントヘッドの製造方法 - Google Patents

サーマルプリントヘッド、サーマルプリンタおよびサーマルプリントヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異物の発生を抑制し、印刷品質の低下を抑制できるサーマルプリントヘッドを提供する。【解決手段】サーマルプリントヘッドA1は、厚さ方向zの一方を向く主面11を有するヘッド基板1と、主走査方向xに配列された複数の発熱部41を有し、ヘッド基板1に支持された抵抗体層4と、複数の発熱部41への通電経路を構成し、ヘッド基板1に支持された配線層3と、を備える。ヘッド基板1は、主面11から突き出し、且つ、主走査方向xに延びる凸部13を含む。凸部13は、複数の発熱部41の各々が配置される平坦な第1面(第2傾斜面142)と、第1面に繋がる第1湾曲凸面151とを有する。【選択図】図7

Description

本開示は、サーマルプリントヘッド、サーマルプリンタおよびサーマルプリントヘッドの製造方法に関する。
特許文献1には、従来のサーマルプリントヘッドの一例が開示されている。同文献に記載のサーマルプリントヘッドは、半導体基板と、複数の発熱部を有する抵抗体層と、複数の発熱部に通電するための導通経路に含まれる配線層と、を備える。半導体基板は、シリコンを含む。抵抗体層および配線層とは、半導体基板に支持される。半導体基板は、凸部を有する。半導体基板は、主面および凸状部を有する。凸状部は、主面から厚さ方向zに突出した部位である。複数の発熱部は、凸状部上に配置される。
印刷媒体(たとえば感熱紙など)は、複数の発熱部に対向配置されたプラテンローラによって複数の発熱部に押し当てられる。そして、複数の発熱部の各々からの熱によって、印刷媒体にドットが印刷される。印刷媒体は、プラテンローラの回転によって副走査方向に搬送される。
特開2018-43425号公報
印刷媒体の搬送によって、異物が発生することがある。当該異物は、たとえば印刷媒体の削れカス(たとえば紙かす)またはサーマルプリントヘッドの表層の削れカスなどである。このような異物が各発熱部の上に付着すると、各発熱部から印刷媒体への熱伝達が妨げられ、印刷品質の低下を招く。
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、異物の発生を抑制し、印刷品質の低下を抑制できるサーマルプリントヘッドを提供することにある。また、当該サーマルプリントヘッドを備えるサーマルプリンタ、および、当該サーマルプリントヘッドの製造方法を提供する。
本開示の第1の側面によって提供されるサーマルプリントヘッドは、厚さ方向の一方を向く主面を有する基板と、主走査方向に配列された複数の発熱部を有し、前記基板に支持された抵抗体層と、前記複数の発熱部への通電経路を構成し、前記基板に支持された配線層と、を備え、前記基板は、前記主面から突き出し、且つ、主走査方向に延びる凸部を含み、前記凸部は、前記複数の発熱部の各々が配置される平坦な第1面と、前記第1面に繋がる第1湾曲凸面とを有する。
本開示の第2の側面によって提供されるサーマルプリンタは、前記第1の側面によって提供されるサーマルプリントヘッドと、前記サーマルプリントヘッドに正対し、副走査方向に印刷媒体を搬送するプラテンと、を備える。
本開示の第3の側面によって提供されるサーマルプリントヘッドの製造方法は、単結晶半導体からなる基板を準備する基板準備工程と、前記基板に、厚さ方向の一方を向く主面、および、前記主面から突き出し、且つ、主走査方向に延びる凸部を形成する基板加工工程と、前記基板に支持され、且つ、主走査方向に配列された複数の発熱部を有する抵抗体層を形成する抵抗体層形成工程と、前記基板に支持され、且つ、前記複数の発熱部への通電経路を構成する配線層を形成する配線層形成工程と、を有し、前記凸部は、前記複数の発熱部の各々が配置される平坦な第1面と、前記第1面に繋がる第1湾曲凸面とを有し、前記基板加工工程は、前記第1面を有し、前記主面から突き出た中間凸体を形成する第1工程と、前記中間凸体に前記第1湾曲凸面を形成する第2工程とを有する。
本開示のサーマルプリントヘッドによれば、異物の発生を抑制し、印刷品質の低下を抑制することができる。また、本開示のサーマルプリンタによれば、異物の発生が抑制され、印刷品質の低下が抑制される。さらに、本開示のサーマルプリントヘッドの製造方法によれば、異物の発生が抑制され、印刷品質の低下が抑制されたサーマルプリントヘッドを製造できる。
図1は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドを示す平面図である。 図2は、図1に示す平面図の一部を拡大した部分拡大図である。 図3は、図2の一部(領域III)を拡大した要部平面図である。 図4は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドを備えるサーマルプリンタの部分拡大断面図であって、図1のIV-IV線に沿う断面図である。 図5は、図4に示す断面の一部を拡大した部分拡大図であって、図2のV-V線に沿う断面図である。 図6は、図5の一部を拡大した部分拡大図である。 図7は、図6の一部を拡大した要部断面図である。 図8は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示すフローチャートである。 図9は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図10は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す要部断面図である。 図11は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す要部断面図である。 図12は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す要部断面図である。 図13は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す要部断面図である。 図14は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図15は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図16は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図17は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図18は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図19は、サーマルプリントヘッドの変形例にかかる製造方法の一工程を示す要部断面図である。 図20は、変形例にかかるサーマルプリントヘッドの要部断面図であって、図7の断面に対応する。 図21は、変形例にかかるサーマルプリントヘッドの要部断面図であって、図7の断面に対応する。 図22は、変形例にかかるサーマルプリントヘッドの要部断面図であって、図7の断面に対応する。 図23は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドを備えるサーマルプリンタの部分拡大断面図であって、図4の断面に対応する。
本開示のサーマルプリントヘッド、サーマルプリンタ、および、サーマルプリントヘッドの製造方法の好ましい実施の形態について、図面を参照して、以下に説明する。以下では、同一あるいは類似の構成要素に、同じ符号を付して、重複する説明を省略する。本開示における「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、単にラベルとして用いたものであり、必ずしもそれらの対象物に順列を付することを意図していない。
本開示において、「ある物Aがある物Bに形成されている」および「ある物Aがある物B(の)上に形成されている」とは、特段の断りのない限り、「ある物Aがある物Bに直接形成されていること」、および、「ある物Aとある物Bとの間に他の物を介在させつつ、ある物Aがある物Bに形成されていること」を含む。同様に、「ある物Aがある物Bに配置されている」および「ある物Aがある物B(の)上に配置されている」とは、特段の断りのない限り、「ある物Aがある物Bに直接配置されていること」、および、「ある物Aとある物Bとの間に他の物を介在させつつ、ある物Aがある物Bに配置されていること」を含む。同様に、「ある物Aがある物B(の)上に位置している」とは、特段の断りのない限り、「ある物Aがある物Bに接して、ある物Aがある物B(の)上に位置していること」、および、「ある物Aとある物Bとの間に他の物が介在しつつ、ある物Aがある物B(の)上に位置していること」を含む。また、「ある方向に見てある物Aがある物Bに重なる」とは、特段の断りのない限り、「ある物Aがある物Bのすべてに重なること」、および、「ある物Aがある物Bの一部に重なること」を含む。
図1~図7は、実施形態にかかるサーマルプリントヘッドA1を示している。サーマルプリントヘッドA1は、ヘッド基板1、絶縁層19、保護層2、配線層3、抵抗体層4、接続基板5、複数のワイヤ61,62、複数のドライバIC7、保護樹脂78および放熱部材8を備える。サーマルプリントヘッドA1は、印刷媒体99に印字を施すサーマルプリンタPr(図4参照)に組み込まれるものである。サーマルプリンタPrは、感熱方式あるいは熱転写方式のいずれであってもよい。印刷媒体99としては、印刷・情報用紙およびプラスチック製のカードなどがある。たとえば、感熱方式のサーマルプリンタPrにおいては、印刷媒体99として、バーコードシートやレシートを作成するための感熱紙が用いられる。サーマルプリンタPrは、サーマルプリントヘッドA1およびプラテンローラ91を備える。プラテンローラ91は、サーマルプリントヘッドA1に正対する。サーマルプリンタPrは、サーマルプリントヘッドA1とプラテンローラ91との間に、印刷媒体99を挟み込み、当該印刷媒体99をプラテンローラ91によって副走査方向に搬送する。この構成とは異なり、プラテンローラ91に代えて、平坦なゴムからなるプラテンを使用してもよい。このプラテンは、大きな曲率半径を有する円柱状のゴムにおける、断面視して弓形状の一部分を含む。本開示において、「プラテン」という用語は、プラテンローラ91と平坦なプラテンとの双方を含む。
ヘッド基板1は、配線層3および抵抗体層4を支持する。ヘッド基板1は、主走査方向xを長手方向とする細長矩形状である。以降の説明においては、ヘッド基板1の厚さ方向を厚さ方向zとする。また、厚さ方向zの一方を上方、他方を下方ということがあるが、「上」、「下」、「上方」、「下方」、「上面」および「下面」などの記載は、厚さ方向zにおける各部品等の相対的位置関係を示すものであり、必ずしも重力方向との関係を規定する用語ではない。ヘッド基板1の大きさは、特に限定されないが、一例を挙げれば、厚さ(厚さ方向z寸法)が725μmであり、主走査方向x寸法が50mm以上150mm以下であり、副走査方向y寸法が2.0mm以上5.0mm以下である。
ヘッド基板1は、単結晶半導体により構成され、当該単結晶半導体はたとえばSi(シリコン)である。ヘッド基板1は、図4および図5に示すように、主面11および裏面12を有する。主面11および裏面12は、厚さ方向zに離間し、且つ、厚さ方向zにおいて互いに反対側を向く。配線層3および抵抗体層4は、主面11側に設けられている。ヘッド基板1が、特許請求の範囲に記載の「基板」に相当する。
ヘッド基板1は、凸部13を有する。凸部13は、図4~図7に示すように、主面11から厚さ方向zに突き出ており、図2および図3に示すように、主走査方向xに長く延びる。図示された例では、凸部13は、ヘッド基板1の副走査方向y上流寄りに形成されている。凸部13は、ヘッド基板1の一部であることから、単結晶半導体であるSiにより構成される。
図3、図6および図7に示すように、凸部13は、頂面140、第1傾斜面141、第2傾斜面142、第3傾斜面143、第4傾斜面144、第1湾曲凸面151、第2湾曲凸面152、第3湾曲凸面153、第4湾曲凸面154、第1湾曲凹面161および第2湾曲凹面162を有する。理解の便宜上、図7においては、これらの面の境界を黒い丸印で示す。
頂面140は、図6および図7に示すように、凸部13のうち主面11からの距離が最も大きい部分である。頂面140は、たとえば主面11と略平行である。頂面140は、厚さ方向z視において、主走査方向xに延びる細長矩形状である。頂面140は、平坦である。
第2傾斜面142と第4傾斜面144とは、図3、図6および図7に示すように、頂面140の副走査方向y両側に位置する。第2傾斜面142は、頂面140に対して副走査方向y上流側に位置する。第4傾斜面144は、頂面140に対して副走査方向y下流側に位置する。第2傾斜面142と第4傾斜面144とはそれぞれ、平坦である。図7に示すように、第2傾斜面142と第4傾斜面144とはそれぞれ、主面11に対して第1傾斜角度α1を以て傾斜する。第2傾斜面142と第4傾斜面144とはそれぞれ、厚さ方向z視において、主走査方向xに長く延びる細長矩形状である。図4~図6から理解されるように、たとえば、プラテンローラ91は、プラテンローラ91の法線910が第2傾斜面142の垂線に重なるように配置される。なお、凸部13は、第2傾斜面142および第4傾斜面144に繋がり、頂面140の主走査方向x両端に隣接する傾斜部(図示略)を有していてもよい。
第1傾斜面141および第3傾斜面143は、図3、図6および図7に示すように、第2傾斜面142および第4傾斜面144に対して、副走査方向yにおいて頂面140の反対側に位置する。第1傾斜面141は、副走査方向yにおいて、主面11と第2傾斜面142との間に位置する。第3傾斜面143は、副走査方向yにおいて、主面11と第4傾斜面144との間に位置する。第1傾斜面141と第3傾斜面143とはそれぞれ、平坦である。図7に示すように、第1傾斜面141と第3傾斜面143とはそれぞれ、主面11に対して第2傾斜角度α2を以て傾斜する。第2傾斜角度α2は、第1傾斜角度α1よりも大きい。第1傾斜面141と第3傾斜面143とはそれぞれ、厚さ方向z視において、主走査方向xに長く延びる細長矩形状である。なお、凸部13は、第1傾斜面141および第3傾斜面143に繋がり、頂面140の主走査方向x両端の主走査方向x外方に位置する傾斜部(図示略)を有していてもよい。
サーマルプリントヘッドA1では、ヘッド基板1の主面11は、(100)面である。後述の製造方法例によれば、主面11に対する第2傾斜面142および第4傾斜面144の各第1傾斜角度α1(図7参照)は、たとえば30.1度である。また、主面11に対する第1傾斜面141および第3傾斜面143の各第2傾斜角度α2(図7参照)は、たとえば54.7度である。凸部13の厚さ方向zの寸法は、たとえば150μm以上300μm以下である。
第1湾曲凸面151は、図3、図6および図7に示すように、第1傾斜面141と第2傾斜面142との間に介在し、これらに繋がる。第2湾曲凸面152は、第2傾斜面142と頂面140との間に介在し、これらに繋がる。よって、第1湾曲凸面151と第2湾曲凸面152とは、副走査方向yにおいて、第2傾斜面142の両側にそれぞれ繋がる。本実施形態では、第1湾曲凸面151の曲率と第2湾曲凸面152の曲率とは略同じである。図7において、第1湾曲凸面151および第2湾曲凸面152の各曲線を含む近似円をそれぞれ、想像線(二点鎖線)で示す。
第3湾曲凸面153は、図3、図6および図7に示すように、第3傾斜面143と第4傾斜面144との間に介在し、これらに繋がる。第4湾曲凸面154は、第4傾斜面144と頂面140との間に介在し、これらに繋がる。よって、第3湾曲凸面153と第4湾曲凸面154とは、副走査方向yにおいて第4傾斜面144の両側にそれぞれ繋がる。本実施形態では、第3湾曲凸面153の曲率と第4湾曲凸面154の曲率とは略同じである。また、第3湾曲凸面153の曲率と第1湾曲凸面151の曲率とは、略同じであり、第4湾曲凸面154の曲率と第2湾曲凸面152の曲率とは、略同じである。図7において、第3湾曲凸面153および第4湾曲凸面154の各曲線を含む近似円をそれぞれ、想像線(二点鎖線)で示す。
第1湾曲凹面161は、図3、図6および図7に示すように、主面11と第1傾斜面141との間に介在し、これらに繋がる。第2湾曲凹面162は、図3、図6および図7に示すように、主面11と第3傾斜面143との間に介在し、これらに繋がる。
凸部13は、複数の発熱部41の各々が配置される平坦な第1面を有する。サーマルプリントヘッドA1では、当該第1面は、第2傾斜面142によって構成される。サーマルプリントヘッドA1では、図4および図6から理解されるように、印刷媒体99は、第1湾曲凸面151から第1面(第2傾斜面142)に向かって、副走査方向yに搬送される。この構成と異なり、印刷媒体99は、第2湾曲凸面152から第2傾斜面142に向かって、副走査方向yに搬送されてもよい。
絶縁層19は、図5および図6に示すように、主面11および凸部13を覆う。絶縁層19は、ヘッド基板1の主面11側をより確実に絶縁するために形成される。絶縁層19は、絶縁材料により構成され、当該絶縁材料としては、たとえばTEOS(オルトケイ酸テトラエチル)を原料ガスとして成膜されるSiO2(TEOS-SiO2)が採用される。TEOS-SiO2の代わりに、たとえば他の方法によって成膜されたSiO2またはSiNが採用されてもよい。絶縁層19の厚さは特に限定されないが、その一例を挙げるとたとえば5μm以上15μm以下(好ましくは5μm以上10μm以下)である。
抵抗体層4は、ヘッド基板1に支持されており、本実施形態においては、図5および図6に示すように、絶縁層19を介してヘッド基板1に支持されている。抵抗体層4は、複数の発熱部41を有している。複数の発熱部41は、各々に選択的に通電されることにより、印刷媒体99を局所的に加熱する。各発熱部41は、抵抗体層4のうち配線層3から露出した領域である。複数の発熱部41は、主走査方向xに沿って配列されており、主走査方向xにおいて互いに離間する。各発熱部41の形状は特に限定されず、たとえば厚さ方向z視において副走査方向yを長手方向とする矩形状である。抵抗体層4は、配線層3よりも高抵抗な材料からなる。好ましくは、抵抗体層4の電気抵抗率は、10-6Ωm以上である。抵抗体層4の構成材料としては、たとえばTaNが採用されるが、TaNの代わりに、TaSiO2、TiON、PolySi、Ta25、RuO2、RuTiOあるいはTaSiNなどを採用してもよい。抵抗体層4の形成方法は特に限定されないが、たとえばスパッタリング法やCVD法、めっきなどによって形成され、採用される構成材料により適宜選定される。たとえば、抵抗体層4の構成材料がTaNの場合、抵抗体層4はスパッタリング法により形成される。抵抗体層4の厚さは特に限定されないが、その一例を挙げると0.02μm以上0.1μm以下(好ましくは0.08μm程度)である。
各発熱部41は、凸部13上に配置されている。図6に示す例では、各発熱部41は、第1傾斜面141から頂面140に跨って形成されている。各発熱部41の副走査方向y上流側の端部は、第1傾斜面141上に位置し、各発熱部41の副走査方向y下流側の端部は、頂面140上に位置する。この構成と異なり、各発熱部41は、副走査方向y上流側の端部および副走査方向y下流側の端部の両方が、第2傾斜面142上に位置する構成でもよい。厚さ方向z視において、各発熱部41の副走査方向y中心は、第2傾斜面142に重なる。各発熱部41は、凸部13上に配置されていれば、図6に示す位置に限定されない。理解の便宜上、図3において、各発熱部41にドット模様を付している。
配線層3は、複数の発熱部41に通電するための通電経路を構成する。配線層3は、ヘッド基板1に支持されている。配線層3は、図5および図6に示すように、抵抗体層4の上に積層されている。配線層3の形状および配置は、図示された例に限定されない。配線層3は、共通電極31、複数の個別電極32および複数の中継電極33を有する。
複数の中継電極33は、主走査方向xに等ピッチで配列されている。複数の中継電極33はそれぞれ、複数の発熱部41の副走査方向y上流側に位置する。
複数の中継電極33の各々は、図2および図3に示すように、2つの帯状部331および連結部332を含む。2つの帯状部331は、副走査方向yに延びる帯状である。2つの帯状部331は、主走査方向xに離間し、且つ、互いに略平行に配置される。2つの帯状部331はそれぞれ、隣接するする発熱部41にそれぞれ接続している。図2および図3に示す例では、2つの帯状部331はそれぞれ、副走査方向yの上流側から各発熱部41に繋がる。2つの帯状部331の主走査方向xの各寸法は、略同じである。連結部332は、2つの帯状部331のそれぞれに繋がる端部に対して副走査方向yにおける反対側の端部に接続されている。連結部332は、主走査方向xに延びる帯状である。
共通電極31は、図2に示すように、複数の直行部311、複数の分岐部312、複数の帯状部313および連結部314を含む。複数の直行部311はそれぞれ、副走査方向yに延びる帯状である。複数の直行部311は、主走査方向xに等ピッチで配列されている。複数の直行部311の各先端側(副走査方向y上流側)には、分岐部312および2つの帯状部313が設けられている。当該2つの帯状部313は、隣接する発熱部41にそれぞれ接続している。図2に示す例では、当該2つの帯状部313はそれぞれ、副走査方向yの下流側から発熱部41に繋がっている。各帯状部313の主走査方向xの寸法は、各帯状部331の主走査方向xの寸法と略同じである。また、帯状部313は、副走査方向yに見て帯状部331に重なる。複数の分岐部312はそれぞれ、各直行部311の先端に接続される。複数の分岐部312はそれぞれ、副走査方向yにおいて2つの帯状部313に繋がる各端部と反対側の端部に、各直行部311が接続されている。連結部314は、複数の直行部311の基端側(副走査方向y上流側)に位置して、主走査方向xに沿って延びている。連結部314には、複数の直行部311がそれぞれ繋がっている。連結部314は、図2に示すように、ワイヤ61および接続基板5の配線50を介して、コネクタ59に接続されており、駆動電圧が印加される。
複数の個別電極32はそれぞれ、共通電極31に対して逆極性となる。複数の個別電極32は、図2に示すように、主走査方向xに離間して配列されている。複数の個別電極32はそれぞれ、図2に示すように、帯状部321およびパッド部322を含む。各個別電極32において、帯状部321は、副走査方向yに延びる帯状であり、発熱部41の副走査方向y下流側に位置する。図2に示す例では、帯状部321は、先端側(副走査方向y上流側)で発熱部41に接続されている。帯状部321の主走査方向xの寸法は、各帯状部331の主走査方向xの寸法と略同じである。また、帯状部321の副走査方向y上流側の端部は、副走査方向yに見て帯状部331に重なる。各個別電極32において、パッド部322は、帯状部321の副走査方向y下流側の端部に設けられている。パッド部322は、ワイヤ61を介して、複数のドライバIC7のいずれかの出力パッド71(後述)のいずれかに接続している。
サーマルプリントヘッドA1では、図2に示すように、共通電極31の各直行部311が、2つの個別電極32の帯状部321に挟まれて配置されている。各中継電極33の2つの帯状部331の一方が接続される発熱部41は、共通電極31に接続しており、当該中継電極33の2つの帯状部331の他方が接続される発熱部41は、複数の個別電極32のいずれかに接続している。したがって、各個別電極32が通電することで、これに接続する発熱部41と、当該発熱部41に中継電極33を介して接続する発熱部41とに電流が流れて、これらの発熱部41が発熱する。つまり、2つの発熱部41が同時に発熱する。サーマルプリントヘッドA1では、各発熱部41が通電したとき、各発熱部41には、副走査方向yに沿って電流が流れる。
配線層3(共通電極31、複数の個別電極32および複数の中継電極33のそれぞれ)は、図5および図6に示すように、厚さ方向zに積層された第1導体層301および第2導体層302を含んで構成されている。理解の便宜上、図3において、第1導体層301および第2導体層302のそれぞれにハッチングを付している。
第1導体層301は、図5および図6に示すように、抵抗体層4上に形成されている。第1導体層301は、副走査方向yにおける単位長さ当たりの抵抗値が、抵抗体層4よりも低抵抗であり、かつ、第2導体層302よりも高抵抗な材料からなる。好ましくは、第1導体層301の電気伝導率は、たとえば10-6~10-7Ωmである。また、好ましくは、第1導体層301の熱伝導度は、たとえば100W/mよりも小さい。第1導体層301の構成材料としては、たとえばTi(チタン)が採用されるが、Tiの代わりに、Ta、Ga、Sn、PtIr、Pt、Tl(タリウム)、V(バナジウム)あるいはCrなどを採用してもよい。第1導体層301の形成方法は特に限定されないが、たとえばスパッタリング法やCVD法、めっきなどによって形成され、採用される構成材料により適宜選定される。たとえば、第1導体層301の構成材料がTiの場合、第1導体層301はスパッタリング法により形成される。第1導体層301の厚さは特に限定されないが、その一例を挙げると0.1μm以上0.2μm以下である。
第2導体層302は、図5および図6に示すように、第1導体層301上に形成されている。第2導体層302は、第1導体層301を部分的に覆っている。よって、第1導体層301は第2導体層302から露出する部分がある。第2導体層302は、副走査方向yにおける単位長さ当たりの抵抗値が、抵抗体層4および第1導体層301よりも低抵抗な材料からなる。好ましくは、第2導体層302の電気抵抗率は、たとえば10-7Ωm以下である。また、第2導体層302は、第1導体層301よりも熱伝導度が高い材料からなる。好ましくは、第2導体層302の熱伝導度は、たとえば100W/m以上である。第2導体層302の構成材料は、たとえばCuが採用されるが、Cuの代わりに、Cu合金、Al、Al合金、Au、Ag、NiあるいはW(タングステン)などを採用してもよい。第2導体層302の形成方法は特に限定されないが、たとえばスパッタリング法やCVD法、めっきなどによって形成され、採用される構成材料により適宜選定される。たとえば、第2導体層302の構成材料がCuの場合、第2導体層302はスパッタリング法により形成される。なお、第2導体層302の構成材料がAu、Ag、Niである場合、一般的にはめっきにより形成されるが、この場合、第2導体層302は、シード層(たとえばCu)などを含んでいてもよい。第2導体層302は、第1導体層301よりも厚い。第2導体層302の厚さは、使用する材料、配線層3に流れる電流の値などに依存する。第2導体層302の厚さの一例を挙げると0.5μm以上5μm以下である。
サーマルプリントヘッドA1では、次の各部位は、第2導体層302から露出する第1導体層301(後述の副発熱部35A,35Bのいずれか)によって構成されている。それは、図3に示すように、各帯状部313(共通電極31)、各帯状部321(各個別電極32)、および、各帯状部331(各中継電極33)のそれぞれのうちの各発熱部41に繋がる部位である。つまり、各帯状部313(共通電極31)、各帯状部321(各個別電極32)、および、各帯状部331(各中継電極33)のそれぞれは、第1導体層301のみで構成された部分と、第1導体層301と第2導体層302とが積層された部分とを含む。この構成とは異なり、各発熱部41に繋がる当該部分は、第1導体層301上に第2導体層302が積層された構成であってもよい。つまり、各帯状部313(共通電極31)、各帯状部321(各個別電極32)、および、各帯状部331(各中継電極33)のそれぞれは、形成範囲のすべてにおいて、第1導体層301と第2導体層302とが積層されている。
図6に示すように、配線層3は、複数の発熱部41のそれぞれに対して、一対の副発熱部35A,35Bを有する。
一対の副発熱部35A,35Bは、図6に示すように、第1導体層301のうち第2導体層302から露出した部分によって構成されている。つまり、一対の副発熱部35A,35Bは、配線層3において第1導体層301上に第2導体層302が積層されていない部分である。一対の副発熱部35A,35Bは、副走査方向yにおいて、各発熱部41の両端に隣接する。副発熱部35Aは、各発熱部41に副走査方向yの上流側から隣接し、副発熱部35Bは、各発熱部41に副走査方向yの下流側から隣接する。図6に示す例では、副発熱部35Aは、第1傾斜面141上に形成されている。副発熱部35Bは、頂面140上に形成されている。
第1導体層301、第2導体層302および抵抗体層4の各抵抗値が上記する関係であることにより、各副発熱部35A,35Bは、副走査方向yにおける単位長さ当たりの抵抗値が各発熱部41と、第1導体層301および第2導体層302が積層された部分との間をとる。このことから、各発熱部41に通電された際には、一対の副発熱部35A,35Bのそれぞれにおける発熱量が、各発熱部41における発熱量よりも小さく、且つ、第1導体層301および第2導体層302が積層された部分における発熱量よりも大きい。
保護層2は、配線層3および抵抗体層4を覆っており、配線層3および抵抗体層4を保護している。なお、図2および図3においては、保護層2が省略されている。保護層2は、絶縁性材料からなる。この絶縁性材料としては、たとえばSiN(窒化ケイ素)が採用されるが、SiNの代わりに、SiO2(酸化ケイ素)、SiC(炭化ケイ素)、AlN(窒化アルミニウム)などが採用されてもよい。保護層2は、先述の絶縁性材料を含む単層または複数層によって構成される。保護層2の厚さは特に限定されないが、その一例を挙げると1.0μm以上10μm以下である。
保護層2は、図5に示すように、複数のパッド用開口21を有する。各パッド用開口21は、保護層2を厚さ方向zに貫通する。複数のパッド用開口21はそれぞれ、各個別電極32のパッド部322を露出させている。図示された例示と異なり、複数のパッド用開口21に導電性材料を充填させてもよい。この場合、この導電性材料上にめっき層を形成してもよい。このめっき層の構成は特に限定されないが、一例を挙げると、導電性材料の表面からNi、Pd(パラジウム)、Auの順に積層されている。
接続基板5は、図1および図4に示すように、ヘッド基板1に対して副走査方向y下流側に配置されている。接続基板5は、たとえばPCB基板であり、ドライバIC7や後述のコネクタ59が搭載される。接続基板5の形状などは特に限定されないが、本実施形態においては、主走査方向xを長手方向とする矩形状である。接続基板5は、図4に示すように、主面51および裏面52を有する。主面51は、ヘッド基板1の主面11と同じ側を向く面であり、裏面52は、ヘッド基板1の裏面12と同じ側を向く面である。本実施形態においては、主面51は、主面11よりも厚さ方向z図中下方に位置する。
接続基板5には、複数の制御電極55が形成されている。図2に示すように、各制御電極55は、主面51に配置され、ドライバIC7よりも副走査方向y下流側に配置されている。各制御電極55は、副走査方向yに沿って延びる。各制御電極55は、ワイヤ62を介して、ドライバIC7の入力パッド72(後述)のいずれかに接続され、且つ、接続基板5の配線を介して、コネクタ59に接続されている。
複数のワイヤ61,62はそれぞれ、互いに離間する2つの部位間を導通させる。複数のワイヤ61,62はそれぞれ、ボンディングワイヤである。図2に示すように、複数のワイヤ61は、各個別電極32(パッド部322)とドライバIC7とを導通させるもの、および、共通電極31(連結部314)と制御電極55とを導通させるものを含む。複数のワイヤ62は、ドライバIC7と制御電極55とを導通させるものを含む。
複数のドライバIC7はそれぞれ、複数の発熱部41を選択的に通電させる。ドライバIC7の数は、発熱部41の数に応じて、適宜変更される。ドライバIC7の通電制御は、コネクタ59、接続基板5の配線および各制御電極55を介して、サーマルプリントヘッドA1外から入力される信号に従う。各ドライバIC7は、接続基板5の主面51に搭載され、複数のワイヤ61,62を介して、複数の個別電極32および複数の制御電極55に接続されている。
各ドライバIC7の上面(厚さ方向z上方を向く面)には、図2に示すように、複数の出力パッド71および複数の入力パッド72が配置されている。複数の出力パッド71は、発熱部41を駆動する電流を流す端子である。複数の出力パッド71は、各ドライバIC7の上面のうち、副走査方向y上流側の端部寄りに配置されている。各出力パッド71は、各ワイヤ61を介して、各個別電極32のパッド部322に接続されている。複数の入力パッド72は、各ドライバIC7を制御するための各主信号などが入力される端子である。複数の入力パッド72は、各ドライバIC7の上面のうち、副走査方向y下流側の端部寄りに配置されている。各入力パッド72は、各ワイヤ62を介して、各制御電極55に接続されている。
保護樹脂78は、複数のドライバIC7および複数のワイヤ61,62を覆う。保護樹脂78は、たとえば絶縁性樹脂からなりたとえば黒色である。保護樹脂78は、図1および図4に示すように、ヘッド基板1と接続基板5とに跨るように形成されている。
コネクタ59は、サーマルプリントヘッドA1をサーマルプリンタPrに接続するために用いられる。コネクタ59は、図4に示すように、接続基板5に取り付けられており、接続基板5の配線パターン(図示略)および複数の制御電極55を介して、ドライバIC7の入力パッド72に接続されている。
放熱部材8は、ヘッド基板1および接続基板5を支持しており、複数の発熱部41によって生じた熱の一部を、ヘッド基板1を介して外部へと放熱するためのものである。放熱部材8は、たとえばAl(アルミニウム)等の金属からなるブロック状の部材である。放熱部材8は、図4に示すように、第1支持面81および第2支持面82を有する。第1支持面81および第2支持面82は、各々が厚さ方向z上側を向く。第1支持面81および第2支持面82は、副走査方向yに並んで配置されている。第1支持面81は、第2支持面82よりも副走査方向y上流側に位置する。図4に示すように、第1支持面81には、ヘッド基板1の裏面12が接合され、第2支持面82には、接続基板5の裏面52が接合されている。
次に、サーマルプリントヘッドA1の製造方法の一例について、図8~図18を参照して、以下に説明する。
図8に示すように、サーマルプリントヘッドA1の製造方法は、基板準備工程S11、基板加工工程S12、絶縁層形成工程S13、抵抗体膜形成工程S14、配線膜形成工程S15、除去工程S16、保護層形成工程S17、個片化工程S181および組立工程S182を有する。
〔基板準備工程S11〕
まず、図9に示すように、基板10Kを用意する。基板10Kは、単結晶半導体からなり、たとえば、ほぼ円形のSiウェハの一部分である。1枚のSiウェハは、複数の基板10Kを含む。以下の図では、Siウェハの一部分であって、1個のサーマルプリントヘッドA1に対応する1個の基板10K(ヘッド基板1)を対象にして図示する。基板10Kの厚さ(言い換えればSiウェハの厚さ)は、特に限定されないが、たとえば725μm程度である。図9に示すように、準備する基板10Kは、互いに反対側を向く主面11Kおよび裏面12Kを有する。主面11Kは、(100)面である。
〔基板加工工程S12〕
次いで、図10~図13に示すように、基板10Kを加工し、基板10Kに凸部13を形成する。図8に示すように、基板加工工程S12は、第1工程S121および第2工程S122を有する。
第1工程S121は、図10および図11に示すように、基板10Kに中間凸体13Kを形成する。第1工程S121では、たとえば二回のエッチングを行う。
一回目のエッチングでは、主面11Kを所定のマスク層で覆った後、たとえばKOH(水酸化カリウム)を用いた異方性エッチングを行う。この異方性エッチングで用いる薬剤は、KOHではなくTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)を用いてもよいが、KOHを用いた方が、処理速度(エッチング速度)が速い。その後、マスク層を除去する。これにより、図10に示すように、基板10Kに、中間凸体13Kが形成される。中間凸体13Kは、主面11Kから突出しており、主走査方向xに長く延びる。この時点での中間凸体13Kは、頂面140Kおよび一対の一次傾斜面141K,143Kを有する。頂面140Kは、主面11Kに平行な面であり、主面11Kと同じ(100)面である。頂面140Kは、上記マスク層で覆われていた部分である。一対の一次傾斜面141K,143Kは、頂面140Kの副走査方向y両側にそれぞれ位置し、各々が頂面140Kと主面11Kとの間に介在する。一対の一次傾斜面141K,143Kはそれぞれ、頂面140Kおよび主面11Kに対して傾斜した平面である。一対の一次傾斜面141K,143Kのそれぞれと、主面11Kおよび頂面140Kとがなす角度は、54.7度である。
二回目のエッチングでは、たとえばTMAHを用いた異方性エッチングを行う。この異方性エッチングで用いる薬剤は、TMAHではなくKOHを用いてもよいが、TMAHを用いた方が、当該エッチングによって形成される面(たとえば後述の一対の二次傾斜面142K,144K)が平滑な面になる。この異方性エッチングにより、図11に示すように、中間凸体13Kに、一対の二次傾斜面142K,144Kが形成される。つまり、二回のエッチングによって、基板10Kに、頂面140K、一対の一次傾斜面141K,143K、および、一対の二次傾斜面142K,144Kを有する中間凸体13Kが形成される。二次傾斜面142Kは、頂面140Kと一次傾斜面141Kとの境界が、二回目のエッチング(TMAHによるエッチング)により処理された部分である。二次傾斜面144Kは、頂面140Kと一次傾斜面143Kとの境界が、二回目のエッチング(TMAHによるエッチング)により処理された部分である。主面11Kに対する一対の二次傾斜面142K,144Kの各角度α1は、30.1度であり、主面11Kに対する一対の一次傾斜面141K,143Kの各角度α2は、54.7度である。図11に示すように、第1工程S121の終了時点では、頂面140と一対の二次傾斜面142K,144Kの各々とがなす各角部152K,154Kは、角張っている。同じく、一対の二次傾斜面142K,144Kの各々と、一対の一次傾斜面141K,143Kの各々とがなす角部151K,153Kは、角張っている。
第2工程S122は、図12および図13に示すように、中間凸体13Kを加工して、凸部13を形成する。第2工程S122では、まず、図12に示すように、少なくとも中間凸体13Kの表面(厚さ方向z上方側の表面)に、熱酸化による酸化膜131Kを形成する。図12に示す例では、中間凸体13Kの他、主面11Kも熱酸化する。このとき、熱酸化による反応は、基板10Kの表面に対して垂直方向への反応が平行方向への反応よりも相対的に進むため、酸化膜131Kは、図12に示すように、各角部151K~154K,161K,162Kのそれぞれでは円弧状に形成される。また、酸化膜131Kは、頂面140K、一対の一次傾斜面141K,143Kおよび一対の二次傾斜面142K,144Kの上方にも成長する。当該酸化膜131Kは、基板10Kの酸化物であり、たとえばSiO2により構成される。その後、酸化膜131Kを除去する。酸化膜131Kの除去は、たとえばHFを用いたエッチングにより行われる。これにより、図13に示すように、凸部13が形成される。当該凸部13は、上述した通り、頂面140、第1傾斜面141、第2傾斜面142、第3傾斜面143、第4傾斜面144、第1湾曲凸面151、第2湾曲凸面152、第3湾曲凸面153、第4湾曲凸面154、第1湾曲凹面161および第2湾曲凹面162を有する。理解の便宜上、図13においては、これらの面の各境界を黒い丸印で示す。形成される頂面140は、頂面140Kと同様に、主面11に平行かつ平坦である。同様に、形成される第1傾斜面141は、一次傾斜面141Kと同じ傾斜角を維持しつつ平坦であり、第2傾斜面142は、二次傾斜面142Kと同じ傾斜角を維持しつつ平坦である。また、形成される第3傾斜面143は、一次傾斜面143Kと同じ傾斜角を維持しつつ平坦であり、第4傾斜面144は、二次傾斜面144Kと同じ傾斜角を維持しつつ平坦である。
以上の基板加工工程S12(第1工程S121および第2工程S122)を経て、主面11、裏面12および凸部13を有する基板10が形成される。
〔絶縁層形成工程S13〕
次いで、図14に示すように、絶縁層19を形成する。絶縁層19の形成は、たとえばCVDを用いて、TEOSを原料ガスとして形成されるSiO2を基板10に堆積させることによって行う。絶縁層19の形成方法は、これに限定されない。形成された絶縁層19は、主面11の全面および凸部13を覆う。
〔抵抗体膜形成工程S14〕
次いで、図15に示すように、抵抗体膜4Kを形成する。抵抗体膜形成工程S14では、たとえばスパッタリングによって絶縁層19上にTaNの薄膜を形成する。抵抗体膜4Kの形成方法は、これに限定されない。
〔配線膜形成工程S15〕
次いで、図16および図17に示すように、配線膜3Kを形成する。図8に示すように、配線膜形成工程S15は、第1成膜処理S151と第2成膜処理S152とを有する。
第1成膜処理S151では、図16に示すように、抵抗体膜4K上に第1導体膜301Kを形成する。第1導体膜301Kは、たとえばスパッタリング法によって成膜される。第1導体膜301Kは、たとえばTiからなる薄膜である。このとき、第1導体膜301Kは、抵抗体膜4Kの略全面を覆っている。
第2成膜処理S152では、図17に示すように、第1導体膜301K上に第2導体膜302Kを形成する。第2導体膜302Kは、たとえばめっきあるいはスパッタリング法などによって成膜される。第2導体膜302Kは、たとえばCuからなる。このとき、第2導体膜302Kは、第1導体膜301Kの略全面を覆っている。
〔除去工程S16〕
次いで、図18に示すように、第2導体膜302K、第1導体膜301Kおよび抵抗体膜4Kを、それぞれ部分的に適宜除去する。図8に示すように、除去工程S16は、第1部分除去処理S161、第2部分除去処理S162、および第3部分除去処理S163を有する。
第1部分除去処理S161では、第2導体膜302Kの部分的な除去を行う。第2部分除去処理S162では、第1導体膜301Kの部分的な除去を行う。第3部分除去処理S163では、抵抗体膜4Kの部分的な除去を行う。第1部分除去処理S161、第2部分除去処理S162および第3部分除去処理S163はそれぞれ、たとえばエッチングにより行う。第1部分除去処理S161により、第2導体層302が形成され、第2部分除去処理S162により、第1導体層301が形成され、第3部分除去処理S163により、抵抗体層4が形成される。形成された第1導体層301および第2導体層302は、上記配線層3を構成し、配線層3は、共通電極31、複数の個別電極32および複数の中継電極33を有する。形成された抵抗体層4は、複数の発熱部41を有し、発熱部41毎に分割されている。本実施形態では、抵抗体膜形成工程S14および第3部分除去処理S163を行う工程が、特許請求の範囲に記載の「抵抗体層形成工程」に相当する。また、配線膜形成工程S15、第1部分除去処理S161および第2部分除去処理S162を行う工程が、特許請求の範囲に記載の「配線層形成工程」に相当する。
〔保護層形成工程S17〕
次いで、保護層2を形成する。保護層2の形成は、たとえばCVDを用いて絶縁層19、配線層3(第1導体層301および第2導体層302)および抵抗体層4上にSiNを堆積させることにより行われる。また、保護層2をエッチング等によって部分的に除去することにより、パッド用開口21を形成する。
〔個片化工程S181〕
次いで、基板10を適宜ヘッド基板1ごとに分割する。なお、基板準備工程S11において、1つのヘッド基板1に対応する基板10が準備されていた場合には、個片化工程S181を行わなくてもよい。個片化工程S181は、基板10の素材に応じて、たとえばレーザ切断あるいはダイシングなどにより行われる。
〔組立工程S182〕
その後、ヘッド基板1および接続基板5の放熱部材8への取付け、ドライバIC7の実装、複数のワイヤ61および複数のワイヤ62のボンディング、および、保護樹脂78の形成などを行う。
以上のように、図8に示す工程を経ることで、図1~図7に示すサーマルプリントヘッドA1が製造される。
サーマルプリントヘッドA1の作用および効果は、次の通りである。
サーマルプリントヘッドA1では、凸部13は、複数の発熱部41の各々が配置される平坦な第1面を有する。サーマルプリントヘッドA1では、当該第1面は、第2傾斜面142により構成される。また、凸部13は、第1面に繋がる第1湾曲凸面151を有する。この構成によれば、各発熱部41が配置される第1面(第2傾斜面142)の端部に、湾曲した面(第1湾曲凸面151)が配置される。したがって、各発熱部41が配置される第1面(第2傾斜面142)の端部が丸みを帯びた形状となる。この構成と異なり、凸部13において、各発熱部41が配置される面の端部が角張った構成(たとえば図11に示す構成のまま)では、印刷媒体99の搬送時において、当該角張った部分での保護層2と印刷媒体99との摩擦負荷が大きくなる。このため、保護層2あるいは印刷媒体99が摩耗して、たとえば印刷媒体99の削れカス(たとえば紙かす)またはサーマルプリントヘッドの表層の削れカスなどの異物が発生しうる。一方、サーマルプリントヘッドA1では、上述の通り、各発熱部41が配置される第1面(第2傾斜面142)の端部が丸みを帯びた形状であるため、保護層2と印刷媒体99との摩擦負荷が低減される。これにより、保護層2の摩耗および印刷媒体99の摩耗が抑制され、異物の発生が抑制される。したがって、サーマルプリントヘッドA1は、異物の発生を抑制し、印刷品質の低下を抑制できる。
サーマルプリントヘッドA1では、凸部13は、さらに第2湾曲凸面152を有する。この構成によれば、第1面(第2傾斜面142)の副走査方向yの両端が丸みを帯びた形状となる。この構成によれば、印刷媒体99のスムーズな通過、および、異物の発生抑制に有利である。
サーマルプリントヘッドA1では、平坦な第1面(第2傾斜面142)に各発熱部41が配置されている。この構成によれば、各発熱部41が湾曲した面に配置された場合よりも、各発熱部41上の保護層2と印刷媒体99との接触が良好となるので、印刷媒体99への熱の伝達効率が良好である。したがって、サーマルプリントヘッドA1は、印刷品質の向上にとって好ましい。
サーマルプリントヘッドA1では、凸部13は、第1傾斜面141および第2傾斜面142を有する。この構成によれば、主面11(頂面140)に対して2段階の傾斜となった第1傾斜面141と第2傾斜面142とが、副走査方向yに並んだ構成となっている。このため、頂面140と第1傾斜面141とがなす角度を小さくすることが可能であり、印刷品質の向上に好ましい。また、頂面140と第1傾斜面141とのなす角度が小さい程、印刷時の印刷媒体99の通過により保護層2の摩耗を抑制することができる。
サーマルプリントヘッドA1では、第1面は、第2傾斜面142により構成される。つまり、各発熱部41は、第2傾斜面142上に配置される。この構成によれば、サーマルプリンタPrを、印刷媒体99を湾曲させることなく搬送する機構(ストレートパス機構)にする上で好ましい。
サーマルプリントヘッドA1では、各発熱部41の副走査方向y両端に、副発熱部35A,35Bが配置されている。通電時において、副発熱部35A,35Bは、各発熱部41よりも温度が低く、第2導体層302および第1導体層301が積層された部分よりも温度が高い。これにより、副発熱部35A,35Bを設けない場合と比べて、副走査方向yにおける温度勾配を緩和することが可能である。仮に、副発熱部35A,35Bを設けない場合、第2導体層302および第1導体層301が積層された部分と各発熱部41とが隣り合うことになり、温度勾配が大きくなる。この結果、これらの境界での温度差による熱応力によって、たとえばこれらの境界部分で断線が生じることがある。しかしながら、サーマルプリントヘッドA1では、上述の通り、副発熱部35A,35Bによって温度勾配が緩和されるため、熱応力に起因した破損等を抑制することができる。また、サーマルプリントヘッドA1では、印刷媒体99は、各発熱部41に搬送される前に、各発熱部41の副走査方向y上流側に配置される副発熱部35Aによって、予熱される。これにより、副発熱部35Aによって予熱させることで、各発熱部41の印刷において、より迅速かつ明瞭に発色が生じる。したがって、サーマルプリントヘッドA1は、印刷品位や印刷速度の向上を図ることができる。
サーマルプリントヘッドA1では、印刷媒体99は、副走査方向yにおいて、第1湾曲凸面151から第1面(第2傾斜面142)に向かって搬送される。この構成によれば、印刷媒体99の搬送時に、印刷媒体99の先端が凸部13上の保護層2に衝突することが抑制される。このような凸部13の衝突は、保護層2の削れカスの発生の要因である。特に、印刷媒体99がプラスチックカードのように印刷・情報用紙よりも硬い場合には、凸部13上の保護層2への印刷媒体99の衝突によって、保護層2の削れカスが発生しやすい。しかしながら、サーマルプリントヘッドA1は、印刷媒体99の先端が凸部13上の保護層2に衝突することが抑制されるので、異物の発生を抑制する上で好ましい。
サーマルプリントヘッドA1の製造方法では、基板加工工程S12が、第2工程S122を有する。第2工程S122では、中間凸体13Kの表面に熱酸化することで、酸化膜131Kを形成する。この処理によれば、酸化膜131Kは、その成長過程により、各角部151K~154K,161K,162Kのそれぞれにおいて円弧状に形成される。これにより、凸部13に、第1湾曲凸面151、第2湾曲凸面152、第3湾曲凸面153および第4湾曲凸面154が形成され、且つ、第1湾曲凹面161および第2湾曲凹面162を形成することができる。
次の本開示の他のサーマルプリントヘッドの製造方法について、説明する。たとえば、基板加工工程S12の第2工程S122では、酸化膜131Kの形成および酸化膜131Kの除去ではなく、エッチング処理またはブラスト処理を施してもよい。
第2工程S122において、エッチング処理を施す例において、当該エッチング処理は、ドライエッチングまたはウェットエッチングのいずれであってもよい。たとえば、本変形例の第2工程S122では、少なくとも中間凸体13Kの表面(一対の一次傾斜面141K,143Kおよび一対の二次傾斜面142K,144K)に、エッチング処理を行う。本変形例では、中間凸体13Kの表面だけでなく、主面11Kもエッチング処理される。つまり、本変形例では、第1工程S121後の基板10K(図11参照)に対して、厚さ方向z上方の表面に、エッチング処理を行う。ドライエッチングでは、厚さ方向z上方の基板10Kの表面に、たとえば反応性イオンガスあるいはプラズマガスなどのエッチングガスを放射する。ウェットエッチングでは、厚さ方向z上方の基板10Kの表面を、たとえばフッ硝酸などのエッチング溶剤にさらす。これにより、中間凸体13Kから、サーマルプリントヘッドA1と同様の凸部13(図13参照)が形成される。
第2工程S122において、ブラスト処理を施す例において、当該ブラスト処理は、空気式のショットブラスト(サンドブラスト)、湿式のショットブラスト(ウェットブラスト)のいずれであってもよい。たとえば、本変形例の第2工程S122では、図19に示すように、少なくとも中間凸体13Kの表面(一対の一次傾斜面141K,143Kおよび一対の二次傾斜面142K,144K)にブラスト処理を行う。本変形例においては、中間凸体13Kの表面だけでなく、主面11Kもブラスト処理される。つまり、本変形例では、図19に示すように、第1工程S121後の基板10K(図11参照)に対して、厚さ方向z上方の表面に、ブラスト処理を行う。サンドブラストでは、厚さ方向z上方の基板10Kの表面に、細かい粒状の研磨剤を圧縮エアで噴射する。ウェットブラストでは、厚さ方向z上方の基板10Kの表面に、細かい粒状の研磨剤を水に混ぜた混合液を圧縮エアで噴射する。これにより、中間凸体13Kから、サーマルプリントヘッドA1と同様の凸部13(図13参照)が形成される。
なお、第2工程S122でエッチング処理あるいはブラスト処理を施した場合には、図20に示すように、凸部13において、第1湾曲凸面151の曲率が、第2湾曲凸面152の曲率よりも小さくなることがある。換言すれば、第1湾曲凸面151の曲率半径が、第2湾曲凸面152の曲率半径よりも大きくなることがある。同様に、第3湾曲凸面153の曲率が、第4湾曲凸面154の曲率よりも小さくなることがある。換言すれば、第3湾曲凸面153の曲率半径が、第4湾曲凸面154の曲率半径よりも大きくなることがある。凸部13が図20に示す形状であるサーマルプリントヘッドにおいても、サーマルプリントヘッドA1と同様に、異物の発生が抑制され、印刷品質の低下を抑制できる。また、この変形例にかかるサーマルプリントヘッドでは、第1湾曲凸面151が、サーマルプリントヘッドA1の第1湾曲凸面151よりも緩やかな湾曲面となるので、異物の発生を抑制する上で好ましい。
次の、本開示のサーマルプリントヘッドA1の他の構成例について、説明する。
サーマルプリントヘッドA1では、複数の発熱部41が第2傾斜面142上に配置された例を示したが、この構成とは異なり、図21に示すように、各発熱部41が、頂面140に形成されていてもよい。凸部13が図21に示す形状であるサーマルプリントヘッドにおいても、サーマルプリントヘッドA1と同様に、異物の発生が抑制され、印刷品質の低下を抑制できる。
サーマルプリントヘッドA1では、凸部13は、第2傾斜面142および第4傾斜面144を有するが、この構成とは異なり、図22に示すように、これらを有していなくてもよい。図22に示す凸部13は、頂面140、第1傾斜面141、第3傾斜面143、第1湾曲凸面155、第2湾曲凸面156、第1湾曲凹面161および第2湾曲凹面162を有する。第1湾曲凸面155は、副走査方向yにおいて第1傾斜面141と頂面140との間に介在する。第2湾曲凸面156は、副走査方向yにおいて第3傾斜面143と頂面140との間に介在する。第1湾曲凸面155と曲率と第2湾曲凸面156の曲率とは略同じである。図22に示す凸部13は、たとえば、基板加工工程S12の第1工程S121において、二回目のエッチングを行わず、一回目のエッチングのみを施すことで形成される。凸部13が図22に示す形状であるサーマルプリントヘッドにおいても、サーマルプリントヘッドA1と同様に、異物の発生が抑制され、印刷品質の低下を抑制できる。
サーマルプリントヘッドA1において、放熱部材8の形状は、図4に示す例に限定されず、たとえば、図23に示すように、第1支持面81が第2支持面82に対して傾斜していてもよい。
サーマルプリントヘッドA1において、ヘッド基板1は、単結晶半導体により構成された例を示したが、これに限定されず、セラミックにより構成されてもよい。
本開示にかかるサーマルプリントヘッド、サーマルプリンタおよびサーマルプリントヘッドの製造方法は、上記した実施形態に限定されるものではない。本開示のサーマルプリントヘッドおよびサーマルプリンタの各部の具体的な構成、および、サーマルプリントヘッドの製造方法の各工程の具体的な処理はそれぞれ、種々に設計変更自在である。たとえば、本開示のサーマルプリントヘッド、サーマルプリンタおよびサーマルプリントヘッドの製造方法は、以下の付記に関する実施形態を含む。
〔付記1〕
厚さ方向の一方を向く主面を有する基板と、
主走査方向に配列された複数の発熱部を有し、前記基板に支持された抵抗体層と、
前記複数の発熱部への通電経路を構成し、前記基板に支持された配線層と、
を備え、
前記基板は、前記主面から突き出し、且つ、主走査方向に延びる凸部を含み、
前記凸部は、前記複数の発熱部の各々が配置される平坦な第1面と、前記第1面に繋がる第1湾曲凸面とを有する、サーマルプリントヘッド。
〔付記2〕
前記凸部は、前記主面と平行な頂面と、前記主面に対して傾斜した第1傾斜面と、を有し、
前記第1傾斜面は、副走査方向において前記主面と前記頂面との間に位置する、付記1に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記3〕
前記凸部は、前記主面に対して傾斜した第2傾斜面を有し、
前記第2傾斜面は、副走査方向において前記頂面と前記第1傾斜面との間に位置し、
前記主面に対する前記第2傾斜面の傾斜角は、前記主面に対する前記第1傾斜面の傾斜角よりも小さい、付記2に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記4〕
前記第2傾斜面は、前記第1面を構成する、付記3に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記5〕
前記凸部は、前記第1面に繋がる第2湾曲凸面を有し、
前記第1湾曲凸面は、副走査方向において前記第1面と前記第1傾斜面との間に介在し、
前記第2湾曲凸面は、副走査方向において前記第1面と前記頂面との間に介在する、付記4に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記6〕
前記第1湾曲凸面は、前記第2湾曲凸面よりも曲率が小さい、付記5に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記7〕
前記凸部は、前記第1面から前記頂面を隔てて配置された第3傾斜面および第4傾斜面を有し、
前記第4傾斜面は、副走査方向において前記頂面と前記第3傾斜面との間に位置し、
前記主面に対する前記第4傾斜面の傾斜角は、前記主面に対する前記第3傾斜面の傾斜角よりも小さい、付記5または付記6のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記8〕
前記凸部は、各々が前記第4傾斜面に繋がる第3湾曲凸面および第4湾曲凸面を有し、
前記第3湾曲凸面は、副走査方向において前記頂面と前記第4傾斜面との間に介在し、
前記第4湾曲凸面は、副走査方向において前記第4傾斜面と前記第3傾斜面との間に介在する、付記7に記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記9〕
前記頂面は、前記第1面を構成する、付記2または付記3のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記10〕
前記凸部は、副走査方向において前記主面と前記第1傾斜面との間に位置する湾曲凹面を有する、付記2ないし付記9のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記11〕
前記基板は、単結晶半導体により構成される、付記1ないし付記10のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
〔付記12〕
付記1ないし付記11のいずれかに記載のサーマルプリントヘッドと、
前記サーマルプリントヘッドに正対し、副走査方向に印刷媒体を搬送するプラテンと、を備えるサーマルプリンタ。
〔付記13〕
前記印刷媒体は、副走査方向において前記第1湾曲凸面から前記第1面に向かって搬送される、付記12に記載のサーマルプリンタ。
〔付記14〕
単結晶半導体からなる基板を準備する基板準備工程と、
前記基板に、厚さ方向の一方を向く主面、および、前記主面から突き出し、且つ、主走査方向に延びる凸部を形成する基板加工工程と、
前記基板に支持され、且つ、主走査方向に配列された複数の発熱部を有する抵抗体層を形成する抵抗体層形成工程と、
前記基板に支持され、且つ、前記複数の発熱部への通電経路を構成する配線層を形成する配線層形成工程と、
を有し、
前記凸部は、前記複数の発熱部の各々が配置される平坦な第1面と、前記第1面に繋がる第1湾曲凸面とを有し、
前記基板加工工程は、前記第1面を有し、前記主面から突き出た中間凸体を形成する第1工程と、前記中間凸体に前記第1湾曲凸面を形成する第2工程とを有する、サーマルプリントヘッドの製造方法。
〔付記15〕
前記第2工程では、少なくとも前記中間凸体の表面に酸化膜を形成した後に、当該酸化膜を除去する、付記14に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
〔付記16〕
前記第2工程では、少なくとも前記中間凸体の表面にエッチングを施す、付記14に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
〔付記17〕
前記第2工程では、少なくとも前記中間凸体の表面にショットブラストを施す、付記14に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
〔付記18〕
前記ショットブラストは、湿式のウェットブラストである、付記17に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
Pr :サーマルプリンタ
A1 :サーマルプリントヘッド
1 :ヘッド基板
10,10K:基板
11,11K:主面
12,12K:裏面
13 :凸部
13K :中間凸体
131K :酸化膜
140 :頂面
140K :頂面
141 :第1傾斜面
142 :第2傾斜面
143 :第3傾斜面
144 :第4傾斜面
141K,143K:一次傾斜面
142K,144K:二次傾斜面
151 :第1湾曲凸面
152 :第2湾曲凸面
153 :第3湾曲凸面
154 :第4湾曲凸面
155 :第1湾曲凸面
156 :第2湾曲凸面
151K,152K,153K,154K:角部
161 :第1湾曲凹面
162 :第2湾曲凹面
19 :絶縁層
2 :保護層
21 :パッド用開口
3 :配線層
3K :配線膜
301 :第1導体層
301K :第1導体膜
302 :第2導体層
302K :第2導体膜
31 :共通電極
311 :直行部
312 :分岐部
313 :帯状部
314 :連結部
32 :個別電極
321 :帯状部
322 :パッド部
33 :中継電極
331 :帯状部
332 :連結部
35A :副発熱部
35B :副発熱部
4 :抵抗体層
4K :抵抗体膜
41 :発熱部
5 :接続基板
51 :主面
52 :裏面
55 :制御電極
59 :コネクタ
61 :ワイヤ
62 :ワイヤ
7 :ドライバIC
71 :出力パッド
72 :入力パッド
78 :保護樹脂
8 :放熱部材
81 :第1支持面
82 :第2支持面
91 :プラテンローラ
99 :印刷媒体

Claims (18)

  1. 厚さ方向の一方を向く主面を有する基板と、
    主走査方向に配列された複数の発熱部を有し、前記基板に支持された抵抗体層と、
    前記複数の発熱部への通電経路を構成し、前記基板に支持された配線層と、
    を備え、
    前記基板は、前記主面から突き出し、且つ、主走査方向に延びる凸部を含み、
    前記凸部は、前記複数の発熱部の各々が配置される平坦な第1面と、前記第1面に繋がる第1湾曲凸面とを有する、
    サーマルプリントヘッド。
  2. 前記凸部は、前記主面と平行な頂面と、前記主面に対して傾斜した第1傾斜面と、を有し、
    前記第1傾斜面は、副走査方向において前記主面と前記頂面との間に位置する、
    請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 前記凸部は、前記主面に対して傾斜した第2傾斜面を有し、
    前記第2傾斜面は、副走査方向において前記頂面と前記第1傾斜面との間に位置し、
    前記主面に対する前記第2傾斜面の傾斜角は、前記主面に対する前記第1傾斜面の傾斜角よりも小さい、
    請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 前記第2傾斜面は、前記第1面を構成する、
    請求項3に記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 前記凸部は、前記第1面に繋がる第2湾曲凸面を有し、
    前記第1湾曲凸面は、副走査方向において前記第1面と前記第1傾斜面との間に介在し、
    前記第2湾曲凸面は、副走査方向において前記第1面と前記頂面との間に介在する、
    請求項4に記載のサーマルプリントヘッド。
  6. 前記第1湾曲凸面は、前記第2湾曲凸面よりも曲率が小さい、
    請求項5に記載のサーマルプリントヘッド。
  7. 前記凸部は、前記第1面から前記頂面を隔てて配置された第3傾斜面および第4傾斜面を有し、
    前記第4傾斜面は、副走査方向において前記頂面と前記第3傾斜面との間に位置し、
    前記主面に対する前記第4傾斜面の傾斜角は、前記主面に対する前記第3傾斜面の傾斜角よりも小さい、
    請求項5または請求項6のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  8. 前記凸部は、各々が前記第4傾斜面に繋がる第3湾曲凸面および第4湾曲凸面を有し、
    前記第3湾曲凸面は、副走査方向において前記頂面と前記第4傾斜面との間に介在し、
    前記第4湾曲凸面は、副走査方向において前記第4傾斜面と前記第3傾斜面との間に介在する、
    請求項7に記載のサーマルプリントヘッド。
  9. 前記頂面は、前記第1面を構成する、
    請求項2または請求項3のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  10. 前記凸部は、副走査方向において前記主面と前記第1傾斜面との間に位置する湾曲凹面を有する、
    請求項2ないし請求項9のいずれか一項に記載のサーマルプリントヘッド。
  11. 前記基板は、単結晶半導体により構成される、
    請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載のサーマルプリントヘッド。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載のサーマルプリントヘッドと、
    前記サーマルプリントヘッドに正対し、副走査方向に印刷媒体を搬送するプラテンと、
    を備えるサーマルプリンタ。
  13. 前記印刷媒体は、副走査方向において前記第1湾曲凸面から前記第1面に向かって搬送される、
    請求項12に記載のサーマルプリンタ。
  14. 単結晶半導体からなる基板を準備する基板準備工程と、
    前記基板に、厚さ方向の一方を向く主面、および、前記主面から突き出し、且つ、主走査方向に延びる凸部を形成する基板加工工程と、
    前記基板に支持され、且つ、主走査方向に配列された複数の発熱部を有する抵抗体層を形成する抵抗体層形成工程と、
    前記基板に支持され、且つ、前記複数の発熱部への通電経路を構成する配線層を形成する配線層形成工程と、
    を有し、
    前記凸部は、前記複数の発熱部の各々が配置される平坦な第1面と、前記第1面に繋がる第1湾曲凸面とを有し、
    前記基板加工工程は、前記第1面を有し、前記主面から突き出た中間凸体を形成する第1工程と、前記中間凸体に前記第1湾曲凸面を形成する第2工程とを有する、
    サーマルプリントヘッドの製造方法。
  15. 前記第2工程では、少なくとも前記中間凸体の表面に酸化膜を形成した後に、当該酸化膜を除去する、
    請求項14に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  16. 前記第2工程では、少なくとも前記中間凸体の表面にエッチングを施す、
    請求項14に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  17. 前記第2工程では、少なくとも前記中間凸体の表面にショットブラストを施す、
    請求項14に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  18. 前記ショットブラストは、湿式のウェットブラストである、
    請求項17に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
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