JP2023039652A - 車体フロア部構造 - Google Patents

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英人 池田
Hideto Ikeda
直紀 小塩
Naoki Koshio
隆史 笹木
Takashi Sasaki
勇一 居鳥
Yuichi Itori
鉄平 宮本
Teppei Miyamoto
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Abstract

【課題】側突等による衝撃荷重を受けたときのフロアクロスメンバの変形位置をコントロールして車両に積載された積載物の破損を抑制できるようにする。【解決手段】フロアパネル1の上面には、幅方向に延びる第1のクロスメンバ20が設けられ、第1のフロアクロスメンバ20の一方端はサイドシル15に接合され、他方端はフロアトンネル10に接合され、第1のフロアクロスメンバ20は、上方に突出する凸形状の横断面形状を有し、凸形状の上部には、車幅方向に延びるメンバ上面部21が設けられ、メンバ上面部21には、前後方向に沿って脆弱部21bが設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、車体フロア部構造に関する。
車体のフロア部を構成するフロアパネルには、フロアパネルの上面が隆起した状態で車両前後方向に延びるフロアトンネルが設けられ、フロアパネルの車幅方向の両側部には、車両前後方向に延びるサイドシルが設けられている。このような構造において、例えば、特許文献1に開示されているように、フロアパネルの上面に、サイドシルとフロアトンネルを繋ぐフロアクロスメンバが設けられている構造が知られている。
この例におけるフロアクロスメンバは、フロアトンネルからサイドシルに向かうに従い、車両上下方向の高さが高くなるように形成され、且つ、サイドシルからフロアトンネルに向かうに従い、車両前後方向の幅が広くなるように形成されている。このようにフロアクロスメンバを形成することにより、車両の側突時における衝突荷重を反衝突側に効果的に伝達させようとしている。
特開2017-43201号公報
しかし、上記例の構造において、フロアクロスメンバの強度を向上させるために、フロアクロスメンバの高さを増加させると、車両室内の空間を狭め、当該空間を圧迫することになり、車両室内空間の容積確保のために、フロアクロスメンバの高さを減少させると、フロアクロスメンバの強度が低下し、衝撃荷重を効果的に伝達できない可能性がある。
また、フロアクロスメンバの高さや幅を減少させたうえで、例えば、板厚を増加させ剛性を単純に向上すると、衝撃荷重が作用したときに、フロアクロスメンバが意図しない位置で変形する可能性がある。フロアクロスメンバが意図しない位置で変形すると、フロアクロスメンバ付近の座椅子などの積載物が、許容外の移動により室内空間の安全性を維持できない可能性がある。そのため、既存部材で構成される車体構造において、車両室内の空間容積の確保と、側突に対する衝撃吸収性能の両立を図る上で、上記例の構造には、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、側突等による衝撃荷重を受けたときのフロアクロスメンバの変形位置をコントロールして、車両室内空間の安全性を向上させることが可能な車体フロア部構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る車体フロア部構造は、車体のフロア部に配置されているフロアパネルと、前記フロアパネルの車幅方向外側に設けられ、車両前後方向に延びるサイドシルと、前記フロアパネルの車幅方向中間部に設けられ、前記フロアパネルの上面から車両上方に隆起した状態で車両前後方向に延びているフロアトンネルと、を備えている。当該車体フロア部構造において、前記フロアパネルの上面には、車幅方向に延びるクロスメンバが設けられ、該クロスメンバの一方端は前記サイドシルに接合され、他方端は前記フロアトンネルに接合されており、前記クロスメンバは、車両上方に突出する凸形状の横断面形状を有し、前部及び後部の壁面が傾斜し、前記凸形状の上部には、車幅方向に延びる上面部が設けられ、前記上面部には、車両前後方向に沿って脆弱部が設けられている。
本発明によれば、側突等による衝撃荷重を受けたときのフロアクロスメンバの変形位置をコントロールして、車両室空間の安全性を向上させることができる。
本発明に係る車体フロア部構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1の第1のフロアクロスメンバを拡大して示す拡大斜視図である。 図1の第1のフロアクロスメンバ及び第2のフロアクロスメンバ等を示す上面図である。 図1の第1のフロアクロスメンバ等を車両下方から見た下面図であって、フロアトンネルを省略した状態を示している。 図1の第1のフロアクロスメンバを拡大して示す拡大斜視図であって、フロアパネルを省略した状態を示している。 図1の第1のフロアクロスメンバの単体を、車幅方向内側から見た側面図である。 図6の上面図である。 図6の第1のフロアクロスメンバを車幅方向外側から見た側面図である。
以下、本発明に係る車両の車体フロア部構造の一実施形態について、図面(図1~図8)を参照しながら説明する。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印R及び矢印Lは、乗員が車両前方を見たときの右側及び左側を示している。
本実施形態の車体フロア部構造は、図1及び図2に示すように、フロアパネル1と、フロアトンネル10と、サイドシル15と、第1のフロアクロスメンバ(クロスメンバ)20と、第2のフロアクロスメンバ29と、フロアサイドメンバ14と、外側シートブラケット(シートブラケット)30と、内側シートブラケット38と、を有している。
フロアパネル1は、車体のフロア部に配置されているパネル材である。この例のフロアパネル1は、フロアトンネル10の左右にそれぞれ配置されている。左右のフロアパネル1のそれぞれは、ダッシュパネル2の下端から車両後方に向かって延びている。
フロアトンネル10は、図1~図3に示すように、フロアパネル1の上面から車両上方に隆起した状態で車両前後方向に延びている部材である。フロアトンネル10は、車両前後方向に延びるトンネル上面部11と、該トンネル上面部11の左右端に設けられ、車両前後方向に延びるトンネル側壁部12と、を有している。トンネル側壁部12は、トンネル上面部11の車幅方向外側端から車両下方に向かうに従い車幅方向外側に傾斜し、トンネル側壁部12の下端は、フロアパネル1の車幅方向内側端に接合されている。この例では、トンネル側壁部12の下端に、車幅方向に突出するフランジ13が設けられ(図4)、該フランジ13がフロアパネル1の車幅方向内側端に、スポット溶接により接合されている。
サイドシル15は、図2に示すように、フロアパネル1の車幅方向外側端に設けられ、車両前後方向に延びる部材である。サイドシル15は、図示による詳細な説明は省略するが、車両前後方向に延びる内側部材16と、車両前後方向に延びる外側部材18と、を有している。
内側部材16は、図2及び図3に示すように、車幅方向内側を臨む内側壁部16aと、該内側壁部16aの上端から車幅方向外側に延びる上面部16bと、上面部16bの車幅方向外側端から車両上方に突出するフランジ部16cと、を有している。外側部材18は、内側部材16の車幅方向外側に配置されており、外側壁部18aと、該外側壁部18aの上端から車幅方向内側に延びる上面部18bと、該上面部18bの車幅方向内側端から車両上方に突出するフランジ部18cと、を有している。
内側部材16のフランジ部16cと外側部材18のフランジ部18cは、スポット溶接等のより接合されている。サイドシル15の下部の構造についての説明は省略する。
続いて、第1のフロアクロスメンバ20について説明する。第1のフロアクロスメンバ20は、図1及び図2に示すように、車幅方向に直線的に延びる部材で、フロアパネル1の上面に設けられている。この例では、第1のフロアクロスメンバ20の下部に設けられた複数のフランジが、フロアパネル1の上面にスポット溶接等により接合されている。フランジ等の接合部については、後で説明する。また、第1のフロアクロスメンバ20の一方端はサイドシル15に接合され、他方端はフロアトンネル10に接合されている。この例では、第1のフロアクロスメンバ20の車幅方向外側端部は、サイドシル15の内側部材16の内側壁部16aにスポット溶接等により接合され、第1のフロアクロスメンバ20の車幅方向内側端部は、フロアトンネル10のトンネル側壁部12にスポット溶接等により接合されている。
以下、第1のフロアクロスメンバ20の形状について説明する。第1のフロアクロスメンバ20は、全体で車幅方向に延びる部材であり、車両上方に突出する凸形状の横断面形状を有している。第1のフロアクロスメンバ20は、図6~図8に示すように、凸形状の上部に位置するメンバ上面部(上面部)21と、凸形状の前部に位置するメンバ前部22と、凸形状の後部に位置するメンバ後部25と、を有している。
メンバ上面部21は、図7に示すように、直線部21aと、広がり面部21eと、を有している。直線部21aは、車両上方を臨む略長方形状で、フロアパネル1に平行に配置されている。広がり面部21eは、フロアパネル1に平行で、車両上方を臨み、直線部21aの車幅方向内側に連続して設けられる部分であり、車幅方向内側に向かうに従い車両前後方向の幅が大きくなるように形成されている。すなわち、広がり面部21eの前端は、車幅方向内側に向かうに従い車両前方に傾斜し、広がり面部21eの後端は、車幅方向内側に向かうに従い車両後方に傾斜している。この例では、広がり面部21eの前端及び後端は、車幅方向内側に向かうに従い、互いに離れるように傾斜し、前端と後端との間における車幅方向に延びる中心線に対して対称である。
メンバ上面部21には、車両前後方向に沿って前後方向ビード部(脆弱部)21bが設けられている。前後方向ビード部21bは、直線部21aと広がり面部21eとの間に位置し、メンバ上面部21の上面に対して車両下方に凹み、車両前後方向に延びている。この例では、前後方向ビード部21bは、メンバ上面部21の前端から後端までの全域に延びている。
また、メンバ上面部21の直線部21aには、車幅方向に延びる幅方向内側ビード部21c及び幅方向外側ビード部21dが設けられている。幅方向内側ビード部21c及び幅方向外側ビード部21dは、直線部21aの車両前後方向の中心に配置され、車幅方向に互いに間隔を空けて配置されている。前後方向ビード部21bは、幅方向内側ビード部21cの車幅方向内側の端部とフロアトンネル10との間に配置されている。なお、図1~図5では、幅方向ビード21c,21dの図示は省略している。
メンバ前部22は、図6~図8に示すように、前側傾斜壁部22aと、前側縦壁部22bと、広がり壁部22cと、前下側メンバフランジ部23と、前内側メンバフランジ部24aと、前外側メンバフランジ部24bと、を有している。前側傾斜壁部22aは、広がり面部21eの前端のうちの車幅方向外側部と、直線部21aの前端とから、車両下方に向かうに従い車両前方に傾斜して延びる壁部であり、全体で車幅方向に延びている。前側傾斜壁部22aの下端は、前側縦壁部22bに接続される部分と、前下側メンバフランジ部23に接続される部分を有する。前下側メンバフランジ部23に接続される部分は、前側傾斜壁部22aの下端における車幅方向外側部に位置している。
前側縦壁部22bは、前側傾斜壁部22aの下端から車両下方に延びる縦壁で、車幅方向に延びている。また、前側縦壁部22bの車幅方向内側端は、広がり面部21eの車幅方向の中間部に位置し、車両上下方向の寸法が、車幅方向内側に向かうに従い徐々に小さくなるように形成される、いわゆる先細り形状をなしている(図7)。この例では、前側縦壁部22bの上端は、車幅方向に延びており、下端における車幅方向内側部は、車幅方向内側に向かうに従い車両上方に傾斜している。前側縦壁部22bの車幅方向内側端は、前側傾斜壁部22aの車幅方向内側端に隣接して配置されている。また、前側縦壁部22bの先細り形状なす部分の上端は、前側傾斜壁部22aに接続され、該先細り形状をなす部分の下端は、広がり壁部22cに接続されている。
また、前側縦壁部22bの車幅方向外側端は、メンバ上面部21の直線部21aの車幅方向外側端よりもやや内側に配置されている。前側縦壁部22bの車幅方向外側部は、内側部と同様に、車両上下方向の寸法が、車幅方向外側に向かうに従い徐々に小さくなるように形成され、先細り形状をなしている。前側縦壁部22bの車幅方向外側部の上端は、車幅方向外側に向かうに従いやや車両下方に傾斜し、下端は、車幅方向外側に向かうに従いやや車両上方に傾斜し、これにより、前側縦壁部22bの外側部は、先細り形状をなしている。なお、図1~図5では、前側縦壁部22bの図示は省略している。
続いて、メンバ前部22における広がり壁部22cについて説明する。広がり壁部22cは、図2、図3及び図7に示すように、前側傾斜壁部22aの車幅方向内側に形成される壁部で、メンバ上面部21の広がり面部21eの前端のうちの車幅方向内側部から、車両下方に向かに従い車両前方に傾斜している。また、広がり壁部22cは、上記の広がり面部21eの前端の傾斜と同様に、車幅方向内側に向かうに従い車両前方にも傾斜している。また、広がり壁部22cの車幅方向外側部は、前側縦壁部22bの車幅方向内側端よりも車幅方向外側まで延びている。この例では、広がり壁部22cの外側端は、前後方向ビード部21bに対応する位置に設けられている。また、前側縦壁部22bの車幅方向内側部と広がり壁部22cの車幅方向外側部とは、車両前後方向(車両上下方向)に並んで配置されている。
また、本実施形態では、メンバ前部22の前側傾斜壁部22aの車幅方向外側部(クロスメンバの車幅方向端部に位置する傾斜壁部)の下端は、前側傾斜壁部22aの車幅方向中間部(クロスメンバの車幅方向中間部の傾斜壁部)の下端よりも、メンバ上面部21(傾斜壁部の上端)から離れ、メンバ後部25の広がり壁部22cの下端は、後側傾斜壁部25aの下端よりも、メンバ上面部21(傾斜壁部の上端)から離れている。すなわち、前側傾斜壁部22aの車幅方向外側部の下端は、車幅方向中間部の下端よりも、車両前方に位置し、後側傾斜壁部25aの車幅方向外側部の下端は、車幅方向中間部の下端よりも、車両後方に位置している。
前下側メンバフランジ部23は、図7に示すように、第1のフロアクロスメンバ20の前部に設けられ、フロアパネル1にスポット溶接等により接合される部分であり、広がり壁部22cの下端、前側縦壁部22bの下端、及び前側傾斜壁部22aの下端における車幅方向外側部から、車両前方に突出し、車幅方向に延びている。また、前下側メンバフランジ部23の車幅方向中間部には段差23eが設けられ、上段部23fは、車幅方向内側に配置され、下段部23gは、車幅方向外側に配置されている。段差23eは、車幅方向内側に配置される幅方向外側ビード部21dの内端に対応する位置に設けられている。
上段部23fの前端は、広がり面部21eの前端の傾斜方向に沿って傾斜する部分と、この部分の外端から車幅方向外側に直線的に延びる部分と、を有している。下段部23gの前端は、段差23eから車幅方向外側に向かうに従い車両前方に傾斜する部分と、この部分の外端から車幅方向外側に直線的に延びる部分とを有している。下段部23gの上面には、後述する外側シートブラケット30が接合される。
続いて、前外側メンバフランジ部24b及び前内側メンバフランジ部24aについて説明する。前外側メンバフランジ部24bは、図2及び図3に示すように、サイドシル15の内側部材16の内側側壁16aにスポット溶接等により接合される部分で、前側傾斜壁部22aの車幅方向外側端から車両前方に突出し、図8に示すように、前端は円弧をなしている。前外側メンバフランジ部24bの下端は、前下側メンバフランジ部23の下段部23gの車幅方向外側端に対して間隔を空けて配置されている。前内側メンバフランジ部24aは、フロアトンネル10のトンネル側壁部12にスポット溶接等により接合される部分で、広がり壁部22cの車幅方向内側端から車両前方に突出してる。また、前内側メンバフランジ部24aの下部は、前下側メンバフランジ部23に接続されている。前内側メンバフランジ部24aの下端は、前下側メンバフランジ部23の上段部23fの車幅方向内側端に接続され、角部を形成している。
続いて、メンバ後部25について説明する。図7に示すように、メンバ後部25は、例えば幅方向内側ビード部21c及び幅方向外側ビード部21dを中心に線対称に形成されている。メンバ後部25は、後側傾斜壁部25aと、後側縦壁部25bと、広がり壁部25cと、後下側メンバフランジ部26と、後内側メンバフランジ部27aと、後外側メンバフランジ部27bと、を有している。後側傾斜壁部25aは、前側傾斜壁部22aと同様に形成されており、前側傾斜壁部22aに対して、幅方向内側ビード部21c等を中心に線対称に形成されている。後側縦壁部25b、広がり壁部25c、後下側メンバフランジ部26、後内側メンバフランジ部27a、及び後外側メンバフランジ部27bも、同様に、メンバ前部22の前側縦壁部22b、広がり壁部22c、前下側メンバフランジ部23、前内側メンバフランジ部24a、及び後外側メンバフランジ部27bと線対称に形成されている。
この例の第1のフロアクロスメンバ20の前側傾斜壁部22a及び後側傾斜壁部25aは、上記した凸形状の横断面の前部及び後部を構成し、車両上方に向かうに従い互いに近づくように傾斜している。また、傾斜をすることにより断面積の増加と室内空間の維持に寄与する。乗員の足部が第1のフロアクロスメンバ20に乗ればよいため、第1のフロアクロスメンバ20の前側傾斜壁部22a及び後側傾斜壁部25a(前部及び後部の壁面)のうちの一方を傾斜させてもよい。
各フランジ部は、メンバ前部22のフランジ部と同様に接合されている。詳細には、メンバ後部25の後下側メンバフランジ部26は、フロアパネル1の上面にスポット溶接等により接合されている。また、メンバ後部25の後内側メンバフランジ部27aは、フロアトンネル10のトンネル側壁部12にスポット溶接等により接合され、さらに、メンバ後部25の後外側メンバフランジ部27bは、サイドシル15の内側部材16の内側壁部16aにスポット溶接等により接合されている。
第1のフロアクロスメンバ20の前後方向ビード部21bは、直線部21aの他の部分よりも、車幅方向の荷重に対して脆弱であり、車幅方向の荷重の作用により変形しやすい部分である。上記のように前後方向ビード部21bを設けることにより、サイドシル15の車幅方向外側から、フロアトンネル10に向かって衝撃荷重が入力されたとき、いわゆる側突による衝撃荷重を受けとき、前後方向ビード部21bが設けられる位置で変形を促すことが可能となる。その結果、側突等による衝撃荷重を受けたときの第1のフロアクロスメンバ20の変形位置をコントロールして、車両に積載された積載物の予期しない破損を抑制し、車室内空間の乗員に対する安全性を向上できる。
第1のフロアクロスメンバ20の幅方向内側ビード部21c及び幅方向外側ビード部21dは、他の部分よりも、車幅方向の荷重に対して剛性が高いため、荷重を伝達しやすい部分である。上記したように、幅方向内側ビード部21c及び幅方向外側ビード部21dを設けることにより、側突荷重は、幅方向内側ビード部21c及び幅方向外側ビード部21dに沿って、車幅方向に伝達されることになり、その結果、前後方向ビード部21bに応力が集中する。そのため、前後方向ビード部21bでの変形が促進される。
また、本実施形態では、図4及び図5に示すように、第1のフロアクロスメンバ20の車幅方向内側端(他方端)は、上面視で、フロアパネル1の裏側(下面側)に設けられたガセット50に重なるように配置されている。この例のガセット50は、フロアトンネル10の裏側に設けられ、フロアトンネル10を補強している。ガセット50は、フロアトンネル10のトンネル上面部11とトンネル側壁部12の形状に対応するように、車両前後方向視でハット型の断面形状を有している。ガセット50の車幅方向の外側部は、トンネル側壁部12の下端のフランジ13に接合されている。この例では、ガセット50の車幅方向の外側部と、トンネル側壁部12のフランジ13と、第1のフロアクロスメンバ20の前下側メンバフランジ部23は、3枚重ねで接合されている。同様に、ガセット50の車幅方向の外側部と、トンネル側壁部12のフランジ13と、第1のフロアクロスメンバ20の後下側メンバフランジ部26も、3枚重ねで接合されている。
また、第1のフロアクロスメンバ20の他方端が前後方向ビード21bから車幅方向内側に向かうに従い、幅方向内側ビード部21cが位置する第1のフロアクロスメンバ20の中間部よりも、さらに車両前後方向の幅が広がることにより、第1のフロアクロスメンバ20の横断面の面積が増加し、フロアトンネル10に支持されやすくなる。よって、側突時に応力が集中し、前後方向ビード部21bでの変形がさらに促進される。
上記のようにガセット50を設けることにより、フロアトンネル10の強度が向上し、フロアトンネル10の変形を抑制することが可能となる。すなわち、ガセット50によりフロアトンネル10の変形が抑制される。さらに、強度が向上されたフロアトンネル10が、第1のフロアクロスメンバ20からの衝撃荷重を受けることができる。このとき、前後方向ビード部21bは、フロアトンネル10が接続される広がり面部21e及び前後の広がり壁部22c,25cの車幅方向外側に隣接するように配置されるため、前後方向ビード部21bに応力を集中させ、第1のフロアクロスメンバ20の変形を促すことができる。また、広がり面部21e等は、ガセット50の端部に重なるように配置されるため、室内空間を狭めることを抑制できる。
続いて、外側シートブラケット30及び内側シートブラケット38について説明する。外側シートブラケット30及び内側シートブラケット38は、図2及び図3に示すように、車両用シートを設置するための部材で、例えば、車両用シートを車両前後方向にスライドさせるためのスライド部材(図示せず)が固定される。本実施形態の外側シートブラケット30は、四角形の上面部と、これを囲う4つの側壁部を有する箱状の部材で、第1のフロアクロスメンバ20の車幅方向外側に設けられている。
以下、外側シートブラケット30の形状について説明する。図2及び図3に示すように、外側シートブラケット30は、ブラケット上面部31と、ブラケット前壁部32と、ブラケット後壁部33と、ブラケット内側壁部34と、ブラケット外側壁部35と、を有している。
ブラケット上面部31は、外側シートブラケット30の上部に位置し、車両上方を臨む略四角形状の平面を有している。ブラケット上面部31には、例えば、シートレール等を設置するため貫通孔等が設けられている。
ブラケット前壁部32は、車両前方を臨む壁部であり、ブラケット上面部31の前端(前辺)から車両下方に向かうに従い車両前方に傾斜している。また、ブラケット前壁部32には、ケーブル等が挿通可能な前側開口部32aが設けられている。前側開口部32aは、ブラケット前壁部32の車幅方向外側及び下部が切り欠かれることにより形成されている。また、ブラケット前壁部32には、前側ブラケットフランジ部32b及び前外側ブラケットフランジ部32cが設けられている。
前側ブラケットフランジ部32bは、前側開口部32aの下縁の車幅方向内側で、ブラケット前壁部32の下端における車幅方向内側部から車両前方に突出している。前側ブラケットフランジ部32bは、第1のフロアクロスメンバ20の前下側メンバフランジ部23における下段部23gに、スポット溶接等により接合されている。前外側ブラケットフランジ部32cは、前側開口部32aの上縁の車幅方向外側で、ブラケット前壁部32の車幅方向外側端から車両前方に突出している。前外側ブラケットフランジ部32cは、車幅方向外側を臨む面を有し、当該面がスポット溶接等によりサイドシル15の内側部材16の内側壁部16aに接合されている。
ブラケット後壁部33は、車両後方を臨む壁部であり、ブラケット上面部31の後端(後辺)から車両下方に向かうに従い車両後方に傾斜している。また、ブラケット後壁部33には、ケーブル等が挿通可能な後側開口部33aが設けられている。後側開口部33aは、ブラケット後壁部33の車幅方向外側及び下部が切り欠かれることにより形成されている。また、ブラケット後壁部33には、後側ブラケットフランジ部33b及び後外側ブラケットフランジ部33cが設けられている。
後側ブラケットフランジ部33bは、図2及び図3に示すように、後側開口部33aの下縁の車幅方向内側で、ブラケット後壁部33の下端における車幅方向内側部から車両後方に突出している。後側ブラケットフランジ部33bは、第1のフロアクロスメンバ20の後下側メンバフランジ部26における下段部26gに、スポット溶接等により接合されている。後外側ブラケットフランジ部33cは、後側開口部33aの上縁の車幅方向外側で、ブラケット後壁部33の車幅方向外側端から車両後方に突出している。後外側ブラケットフランジ部33cは、前外側ブラケットフランジ部32cと同様に、車幅方向外側を臨む面を有し、当該面がスポット溶接等によりサイドシル15の内側部材16の内側壁部16aに接合されている。
ブラケット内側壁部34は、車幅方向内側を臨む壁部であり、ブラケット上面部31の車幅方向内側端から車両下方に向かうに従い車幅方向内側に傾斜している。また、ブラケット内側壁部34の前端は、ブラケット前壁部32の車幅方向内側端に接続され、角部を形成し、ブラケット内側壁部34の後端は、ブラケット後壁部33の車幅方向内側端に接続され、角部を形成している。また、ブラケット内側壁部34には、内側ブラケットフランジ部34aが設けられている。内側ブラケットフランジ部34aは、ブラケット内側壁部34の下端における車両前後方向の中間部から車幅方向内側に突出しており、第1のフロアクロスメンバ20のメンバ上面部21にスポット溶接等により接合されている。この例では、内側ブラケットフランジ部34aは、幅方向外側ビード部21dの車幅方向内側部に重なった状態で、メンバ上面部21に接合されている。
ブラケット外側壁部35は、図2及び図3に示すように、車幅方向外側を臨む壁部であり、ブラケット上面部31の車幅方向外側端から車両下方に向かうに従い車幅方向内側に傾斜している。また、ブラケット外側壁部35の前端は、ブラケット前壁部32の車幅方向外側端に接続され、角部を形成し、ブラケット外側壁部35の後端は、ブラケット後壁部33の車幅方向外側端に接続され、角部を形成している。また、ブラケット外側壁部35には、上外側ブラケットフランジ部35aが設けられている。上外側ブラケットフランジ部35aは、ブラケット外側壁部35の下端から車幅方向外側に突出しており、サイドシル15の内側部材16の上面部16aにスポット溶接等により接合されている。
本実施形態では、外側シートブラケット30の上外側ブラケットフランジ部35a、前外側ブラケットフランジ部32c及び後外側ブラケットフランジ部33cによって、サイドシル15の内側部材16の上面部16bと内側壁部16aとにより形成される角部を跨いだ状態で、上面部16b及び内側壁部16aに接合されている。また、前側開口部32aの上端における車幅方向内側部は、車両下方に湾曲している。
また、本実施形態では、前側開口部32a及び後側開口部33aは、車両前後方向視で、第1のフロアクロスメンバ20の凸形状に重なるように配置されている。また、サイドシル15の車幅方向内側に配索されるケーブル(図示せず)等が、凸形状の上部に沿うように配置され、前側開口部32a及び後側開口部33aを貫通している。
また、本実施形態では、第1のフロアクロスメンバ20の前側傾斜壁部22a及び後側傾斜壁部25aの傾斜角度は、外側シートブラケット30のブラケット前壁部32及びブラケット後壁部33の傾斜角度によりも小さく設定されている。なお、傾斜角度は、フロアパネル1と、前側傾斜壁部22a及び後側傾斜壁部25aのそれぞれとにより形成される鋭角、並びに、フロアパネル1と、ブラケット前壁部32及びブラケット後壁部33のそれぞれとにより形成される鋭角である。
また、この例では、前側開口部32a及び後側開口部33aの車幅方向外側の縁部は、サイドシル15の内側壁部16aに対向している。また、前側開口部32a及び後側開口部33aの開口縁の上端よりも、メンバ上面部21は車両下方に配置されている。
また、本実施形態では、前側開口部32aの開口面積は、後側開口部33aの開口面積よりも大きく設定されている。また、第1のフロアクロスメンバ20の上端は、前側開口部32aの上端よりも車両下方側に配置されている。さらに、後側開口部33aの上端は、前側開口部32aの上端よりも車両下方側に配置され、第1のフロアクロスメンバ20の上端よりも車両上方側に配置されている。
また、本実施形態では、第1のフロアクロスメンバ20がフロアパネル1及びサイドシル15に接合される位置は、外側シートブラケット30がサイドシル15に接合される位置よりも車両前方側に配置され、前側開口部32aがフロアパネル1及びサイドシル15に接合される接合面積は、後側開口部33aの接合面積よりも大きく設定されている。
また、本実施形態では、例えば、外側シートブラケット30のブラケット内側壁部34よりも車幅方向外側に位置するメンバ前部22の前側傾斜壁部22aの下端は、ブラケット内側壁部34よりも車幅方向内側に位置する前側傾斜壁部22aの下端よりも、車両前方に位置している。同様に、ブラケット内側壁部34よりも車幅方向外側に位置するメンバ後部25の後側傾斜壁部25aの下端は、ブラケット内側壁部34よりも車幅方向内側に位置する後側傾斜壁部25aの下端よりも、車両後方に位置している。また、この例では、メンバ前部22の広がり壁部22cの下端は、前側傾斜壁部22aの下端よりも、車両前方に位置し、メンバ後部25の広がり壁部22cの下端は、後側傾斜壁部25aの下端よりも、車両後方に位置している。
ここで、内側シートブラケット38について説明する。内側シートブラケット38は、第1のフロアクロスメンバ20の車幅方向内側に配置され、この例ではトンネル側壁部12に取り付けられている。内側シートブラケット38の上面部には、シートレール等を設置するための貫通孔等が設けられている。また、内側シートブラケット38の前壁及び後壁には、フランジが設けられ、該フランジは、トンネル側壁部12にスポット溶接等により接合されている。
また、本実施形態のフロア部構造は、上記したように、フロアサイドメンバ14を有している。フロアサイドメンバ14は、フロアパネル1の下面側における車幅方向外側部に配置されており、車両前方に向かうに従い車幅方向内側に傾斜して延びている。フロアサイドメンバ14は、サイドシル15の後端から上記のように傾斜して延びており、第1のフロアクロスメンバ20を横切って交差するように配置されている。また、この例のフロアサイドメンバ14は、ハット型の断面形状を有しており、両側部にフランジが設けられている。当該フランジは、フロアパネル1の下面に、スポット溶接等により接合されている。
また、フロアサイドメンバ14、第1のフロアクロスメンバ20及び外側シートブラケット30は、車両上下方向で重なって配置されている。この例では、図5に示すように、フロアサイドメンバ14は、第1のフロアクロスメンバ20の前下側メンバフランジ部23の下段部23gに重なるように配置されている。また、外側シートブラケット30は、上記したようにサイドシル15に接合されている。
このような構造では、車幅方向からの衝撃荷重の入力がある場合に、第1のフロアクロスメンバ20の入力側(車幅方向外側部)の剛性が向上し、第1のフロアクロスメンバ20の脆弱部である前後方向ビード部21bへの応力集中を促進させることができる。
さらに、外側シートブラケット30がサイドシル15に接合しているため、側方(車幅方向外側)からの衝撃荷重が、外側シートブラケット30を介して、第1のフロアクロスメンバ20に伝達することが可能である。このような構造により、第1のフロアクロスメンバ20の荷重が入力される面積を維持することができ、その結果、室内空間を確保できる。
また、本実施形態のフロア部構造は、上記したように、第2のフロアクロスメンバ29を有している。図3及び図4に示すように、第2のフロアクロスメンバ29は、第1のフロアクロスメンバ20の車両前方側に間隔を空けて配置されており、フロアパネル1に接合されている。この例では、第2のフロアクロスメンバ29の車両上下方向の寸法に対して、第1のフロアクロスメンバ20の車両上下方向の寸法は、小さく設定されている。
また、第1のフロアクロスメンバ20の前面及び後面は、フロアパネル1からメンバ上面部21に向かうに従い互いに近づくように傾斜している。この例では、メンバ前部22の前側傾斜壁部22aと、メンバ後部25の後側傾斜壁部25aは、メンバ上面部21に向かうに従い互いに近づくように傾斜している。
これに対して、第2のフロアクロスメンバ29の前面及び後面は、フロアパネル1に対して、ほぼ垂直に延びている。この例では、前面及び後面は、上面に向かうに従い互いに近づくように若干傾斜している。すなわち、第1のフロアクロスメンバ20の前面及び後面は、第2のフロアクロスメンバ29の前面及び後面に対して、緩やかに傾斜している。
また、本実施形態では、第1のフロアクロスメンバ20と第2のフロアクロスメンバ29との間に位置するフロアパネル1の上面には、バッテリ装置55が設置されている。バッテリ装置55の外形状は、略直方体で、バッテリ装置55の車幅方向外側部は、フロアサイドメンバ14の上方に配置されている。
第2のフロアクロスメンバ29よりも第1のフロアクロスメンバ20は、車両上下方向高さが低いため、強度も低く設定されている。したがって、第2のフロアクロスメンバ29に比べて、第1のフロアクロスメンバ20は、変形しやすい。また、第1のフロアクロスメンバ20の前側傾斜壁部22a及び後側傾斜壁部25aにより、側方からの衝撃を広い断面で受けることが可能となる。さらに、第1のフロアクロスメンバ20の上端は、第2のフロアクロスメンバ29の上端よりも低い位置にあるため、室内空間が確保されやすい。例えば、第1のフロアクロスメンバ20が助手席の下方に配置される場合、第1のフロアクロスメンバ20に、後部シートの乗員の足が配置可能となる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本実施形態では、メンバ上面部21に設けられた脆弱部は、前後方向ビード部21bであるが、これに限らない。例えば、複数の貫通孔を車両前後方向に互いに間隔を空けて設けることにより、脆弱部を構成してもよい。
1 フロアパネル
2 ダッシュパネル
10 フロアトンネル
11 トンネル上面部
12 トンネル側壁部
13 フランジ
14 フロアサイドメンバ
15 サイドシル
16 内側部材
16a 内側壁部
16b 上面部
16c フランジ部
17 角部
18 外側部材
18a 外側壁部
18b 上面部
18c フランジ部
20 第1のフロアクロスメンバ(クロスメンバ)
21 メンバ上面部(上面部)
21a 直線部
21b 前後方向ビード部(脆弱部)
21c 幅方向内側ビード部
21d 幅方向外側ビード部
21e 広がり面部
22 メンバ前部
22a 前側傾斜壁部(前部の壁面)
22b 前側縦壁部
22c 広がり壁部
23 前下側メンバフランジ部
23e 段差
23f 上段部
23g 下段部
24a 前内側メンバフランジ部
24b 前外側メンバフランジ部
25 メンバ後部
25a 後側傾斜壁部(後部の壁面)
25b 後側縦壁部
25c 広がり壁部
26 後下側メンバフランジ部
27a 後内側メンバフランジ部
27b 後外側メンバフランジ部
29 第2のフロアクロスメンバ
30 外側シートブラケット(シートブラケット)
31 ブラケット上面部
32 ブラケット前壁部
32a 前側開口部
32b 前側ブラケットフランジ部
32c 前外側ブラケットフランジ部
33 ブラケット後壁部
33a 後側開口部
33b 後側ブラケットフランジ部
33c 後外側ブラケットフランジ部
34 ブラケット内側壁部
34a 内側ブラケットフランジ部
35 ブラケット外側壁部
35a 上外側ブラケットフランジ部
38 内側シートブラケット
50 ガセット
55 バッテリ装置

Claims (6)

  1. 車体のフロア部に配置されているフロアパネルと、前記フロアパネルの車幅方向外側に設けられ、車両前後方向に延びるサイドシルと、前記フロアパネルの車幅方向中間部に設けられ、前記フロアパネルの上面から車両上方に隆起した状態で車両前後方向に延びているフロアトンネルと、を備えている、車体フロア部構造において、
    前記フロアパネルの上面には、車幅方向に延びるクロスメンバが設けられ、該クロスメンバの一方端は前記サイドシルに接合され、他方端は前記フロアトンネルに接合されており、
    前記クロスメンバは、車両上方に突出する凸形状の横断面形状を有し、前部及び後部の壁面が傾斜し、前記凸形状の上部には、車幅方向に延びる上面部が設けられ、
    前記上面部には、車両前後方向に沿って脆弱部が設けられていることを特徴とする車体フロア部構造。
  2. 前記クロスメンバの前記他方端は、前記脆弱部から車幅方向内側に向かうに従い車両前後方向に広がることを特徴とする、請求項1に記載の車体フロア部構造。
  3. 前記上面部の車両前後方向の中間部には、車幅方向に延びるビードが設けられ、
    前記脆弱部は、前記ビードの車幅方向内側の端部と前記フロアトンネルとの間に配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車体フロア部構造。
  4. 前記クロスメンバの前記他方端は、上面視で、前記フロアパネルの裏側に設けられたガセットに重なって配置されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車体フロア部構造。
  5. 前記フロアパネルの下面側には、フロアサイドメンバが設けられ、前記クロスメンバの車幅方向端部には、シートが設置されるシートブラケットが設けられており、
    前記フロアサイドメンバ、前記クロスメンバ及び前記シートブラケットは、車両上下方向で重なって配置され、
    車幅方向外側に位置する前記シートブラケットは、前記サイドシルに接合されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車体フロア部構造。
  6. 前記クロスメンバの車両前方側に間隔を空けて別のクロスメンバが設けられ、
    前記別のクロスメンバの車両上下方向の寸法に対して、前記クロスメンバの車両上下方向の寸法は、小さく設定され、
    前記クロスメンバの前面及び後面は、前記フロアパネルから前記上面部に向かうに従い互いに近づくように傾斜しており、且つ、前記別のクロスメンバの前面及び後面に対して、緩やかに傾斜していることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の車体フロア部構造。
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