JP2023039598A - 光学シート積層体、バックライトユニット、液晶表示装置、情報機器、及びバックライトユニットの製造方法 - Google Patents

光学シート積層体、バックライトユニット、液晶表示装置、情報機器、及びバックライトユニットの製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023039598000001
【課題】バックライトユニットにおいて輝度均一性の低下を抑制する。
【解決手段】光学シート積層体100は、バックライトユニット40に組み込まれる。光学シート積層体100は、第1面21aに略逆四角錐状の複数の凹部22が二次元マトリクス状に配列された複数の拡散シート43と、プリズム延伸方向が互いに直交する一対のプリズムシート44及び45とを備える。複数の拡散シート43は、凹部22の配列方向が互いに異なる少なくとも2つの拡散シート43を含む。
【選択図】図5

Description

本開示は、光学シート積層体、バックライトユニット、液晶表示装置、情報機器、及びバックライトユニットの製造方法に関するものである。
近年、スマートフォンやタブレット端末などの各種情報機器の表示装置として、液晶表示装置(以下、液晶ディスプレイということもある)が広く利用されている。液晶ディスプレイのバックライトとしては、高輝度化、高コントラスト化が要求されていることから、光源が液晶パネルの背面に配置される直下型方式が主流となっている。
直下型バックライトを採用する場合、LED(Light Emitting Diode)等の光源からの光を拡散させて画面全体に亘って輝度や色度の均一性を上げるために、拡散シートやプリズムシート等の光学シートが使用される(例えば特許文献1参照)。
ノートパソコンやタブレットなどの液晶ディスプレイの直下型バックライトユニットにおいては、薄型化の要求に応えるために、光源と拡散シートとの距離を短くすると、光源からの光の拡散が不十分となって、輝度や色度の不均一性が生じてしまう。そこで、複数枚の拡散シートを重ねて用いることにより、輝度等の均一性を向上させている。
特開2011-129277号公報
ノートパソコンやタブレットなど持ち運びして使用される携帯情報端末では、さらなる低消費電力化が求められている。これに伴い、バックライトユニットに組み込まれる光学シートについても、低電力で高輝度な画面を実現できることが求められている。
ところが、従来のバックライトユニットでは、全体の輝度を向上させようとすると、輝度均一性が低下するという傾向がある。
本開示は、バックライトユニットにおいて輝度均一性の低下を抑制することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本開示に係る光学シート積層体は、バックライトユニットに組み込まれる光学シート積層体であって、少なくとも一面に略逆四角錐状の複数の凹部が二次元マトリクス状に配列された複数の拡散シートと、プリズム延伸方向が互いに直交する一対のプリズムシートとを備え、前記複数の拡散シートは、前記複数の凹部の配列方向が互いに異なる少なくとも2つの拡散シートを含む。
本開示に係る光学シート積層体によると、一面に略逆四角錐状の複数の凹部が設けられた拡散シート(以下、ピラミッドシートということもある)を複数枚重ねて用いるため、光源42から直進してきた光が繰り返し拡散されるので、輝度均一性を向上させることができる。また、凹部の配列方向が互いに異なる少なくとも2つの拡散シートを用いることにより、輝度均一性をさらに向上させることができる。
本開示に係る光学シート積層体において、輝度均一性をより一層向上させるために、前記複数の拡散シートは、第1拡散シート及び第2拡散シートを含み、前記第2拡散シートにおける前記複数の凹部の配列方向は、前記第1拡散シートにおける前記複数の凹部の配列方向と10°以上異なることが好ましい。この場合、前記複数の拡散シートは、第3拡散シートをさらに含み、前記第3拡散シートにおける前記複数の凹部の配列方向は、前記第1拡散シート及び前記第2拡散シートにおける前記複数の凹部の配列方向のそれぞれと10°以上異なることがさらに好ましい。
本開示に係る光学シート積層体において、前記複数の拡散シートの少なくとも1つにおける前記複数の凹部の配列方向は、前記プリズム延伸方向と20°以上70°以下異なってもよい。このようにすると、同じ光源、同じ電力、同じ光学シート積層構成で比較して、拡散シートの凹部(逆四角錐)配列方向とプリズムシートのプリズム延伸方向との角度差が0°近傍又は90°近傍である場合よりも、輝度が増大する。従って、バックライトユニットにおいて低電力でも高輝度な画面を実現することができる。この場合、凹部配列方向とプリズム延伸方向との交差角度が、25°以上35°以下、又は55°以上65°以下であると、輝度をより一層増大させることができる。
本開示に係るバックライトユニットは、液晶表示装置に組み込まれ、光源から発せられた光を表示画面側に導くバックライトユニットであって、前記表示画面と前記光源との間に、前述の本開示に係る光学シート積層体を備え、前記複数の拡散シートは、前記光源と前記一対のプリズムシートとの間に配置される。
本開示に係るバックライトユニットによると、前述の本開示に係る光学シート積層体を備えるため、輝度均一性の低下を抑制することができる。
本開示に係るバックライトユニットにおいて、前記光源は、前記複数の拡散シートから見て前記表示画面の反対側に設けられた反射シートの上に配置されてもよい。このようにすると、拡散シートと反射シートとの間での多重反射によって光がさらに拡散されるので、輝度均一性がさらに向上する。
本開示に係るバックライトユニットにおいて、前記光源と前記複数の拡散シートとの間の距離は、5mm以下、好ましくは2.5mm以下、さらに好ましくは1mm以下であってもよい。このようにすると、バックライトユニットを薄型化することができる。
本開示に係る液晶表示装置は、前述の本開示に係るバックライトユニットと、液晶表示パネルとを備える。
本開示に係る液晶表示装置によると、前述の本開示に係るバックライトユニットを備えるため、輝度均一性の低下を抑制することができる。
本開示に係る情報機器は、前述の本開示に係る液晶表示装置を備える。
本開示に係る情報機器によると、前述の本開示に係る液晶表示装置を備えるため、輝度均一性の低下を抑制することができる。
本開示に係るバックライトユニットの製造方法は、液晶表示装置に組み込まれ、光源から発せられた光を表示画面側に導くバックライトユニットの製造方法である。本開示に係るバックライトユニットの製造方法は、前記光源から見て前記表示画面側に、少なくとも一面に略逆四角錐状の複数の凹部が二次元マトリクス状に配列された複数の拡散シートを配置する工程と、前記複数の拡散シートから見て前記表示画面側に、プリズム延伸方向が互いに直交する一対のプリズムシートを配置する工程とを備える。前記複数の拡散シートを配置する工程では、前記複数の拡散シートのそれぞれにおける前記複数の凹部の配列方向を変化させながら輝度均一性を評価し、当該評価結果に基づいて、前記複数の拡散シートのそれぞれにおける前記複数の凹部の配列方向を決定する。
本開示に係るバックライトユニットの製造方法によると、複数の拡散シートを配置する工程で、各拡散シートにおける凹部の配列方向を変化させながら輝度均一性を評価した結果に基づいて、各拡散シートにおける凹部の配列方向を決定する。このため、輝度均一性が向上するように、各拡散シートにおける凹部の配列方向を設定することができる。
本開示によると、バックライトユニットにおいて輝度均一性の低下を抑制することができる。
実施形態に係るバックライトユニットを備える液晶表示装置の断面図である。 実施形態に係る光学シート積層体が組み込まれたバックライトユニットの断面図である。 実施形態に係る光学シート積層体に含まれる拡散シートの断面図である。 実施形態に係る光学シート積層体に含まれる拡散シートの斜視図である。 実施形態に係る光学シート積層体における各拡散シートの凹部配列方向の関係の一例を示す図でる。 実施例に係る光学シート積層体における拡散シート及びプリズムシートの配置角を説明する関係を示す図でる。 実施例に係る光学シート積層体における各拡散シートの凹部配列方向と輝度均一性との関係を示す図である。
(実施形態)
以下、実施形態に係る光学シート積層体、バックライトユニット、液晶表示装置、情報機器、及びバックライトユニットの製造方法について、図面を参照しながら説明する。尚、本開示の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
<液晶表示装置の構成>
図1に示すように、液晶表示装置50は、液晶表示パネル5と、液晶表示パネル5の下面に貼付された第1偏光板6と、液晶表示パネル5の上面に貼付された第2偏光板7と、液晶表示パネル5の背面側に第1偏光板6を介して設けられたバックライトユニット40とを備えている。
液晶表示パネル5は、互いに対向するように設けられたTFT基板1及びCF基板2と、TFT基板1とCF基板2との間に設けられた液晶層3と、TFT基板1とCF基板2との間に液晶層3を封入するために枠状に設けられたシール材(図示省略)とを備える。
液晶表示装置50の表示画面50aを正面(図1の上方)から見た形状は、原則、長方形又は正方形であるが、これに限らず、長方形の角が丸くなった形状、楕円形、円形、台形、又は自動車のインストルメントパネル(インパネ)等の任意の形状であってもよい。
液晶表示装置50では、各画素電極に対応する各サブ画素において、液晶層3に所定の大きさの電圧を印加して液晶層3の配向状態を変える。これにより、バックライトユニット40から第1偏光板6を介して入射した光の透過率が調整される。透過率が調整された光は第2偏光板7を介して出射されて表示画面50aに画像が表示される。
本実施形態の液晶表示装置50は、種々の情報機器(例えばカーナビゲーション等の車載装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ノートパソコンやタブレット等の携帯情報端末、携帯型ゲーム機、コピー機、券売機、現金自動預け払い機など)に組み込まれる表示装置として利用可能である。
TFT基板1は、例えば、ガラス基板上にマトリクス状に設けられた複数のTFTと、各TFTを覆うように設けられた層間絶縁膜と、層間絶縁膜上にマトリクス状に設けられ且つ複数のTFTにそれぞれ接続された複数の画素電極と、各画素電極を覆うように設けられた配向膜とを備える。CF基板2は、例えば、ガラス基板上に格子状に設けられたブラックマトリクスと、ブラックマトリクスの各格子間にそれぞれ設けられた赤色層、緑色層及び青色層を含むカラーフィルターと、ブラックマトリクス及びカラーフィルターを覆うように設けられた共通電極と、共通電極を覆うように設けられた配向膜とを備える。液晶層3は、電気光学特性を有する液晶分子を含むネマチック液晶材料等により構成される。第1偏光板6及び第2偏光板7は、例えば、一方向の偏光軸を有する偏光子層と、その偏光子層を挟持するように設けられた一対の保護層とを備える。
<バックライトユニット及び光学シート積層体の構成>
図2に示すように、バックライトユニット40は、反射シート41と、反射シート41上に2次元状に配置された複数の光源42と、複数の光源42の上側に設けられた光学シート積層体100とを備える。光学シート積層体100は、光源42の側に配置された複数の拡散シート43と、複数の拡散シート43の上側(表示画面50aの側)に設けられた一対のプリズムシート44及び45とを有する。
本実施形態では、光源42として、例えば白色光源を用いてもよい。或いは、光源42として、例えば青色光源を用いてもよい。この場合、複数の拡散シート43とプリズムシート44及び45との間に色変換シートを設けてもよい。複数の拡散シート43は、例えば、一面に略逆四角錐状の複数の凹部22が設けられた拡散シート43を3枚積層したものであってもよい。或いは、複数の拡散シート43は、拡散シート43を2枚又は4枚以上積層したものであってもよい。一対のプリズムシート44及び45は、プリズム延伸方向(プリズム稜線の延びる方向)が互いに直交する下側プリズムシート44及び上側プリズムシート45であってもよい。光学シート積層体100を構成する拡散シート43及びプリズムシート44及び45等は、フィルム状であってもよいし、或いは、プレート(板)状であってもよい。これらの光学シートは、バックライトユニット40の枠体(図示省略)内に、接着剤を使わずに自重によって積層されてもよい。
[反射シート]
反射シート41は、例えば、白色のポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルム、銀蒸着フィルム等により構成される。
[光源]
光源42の種類は特に限定されないが、例えばLED素子やレーザー素子等であってもよく、コスト、生産性等の観点からLED素子を用いてもよい。光源42は、平面視した場合に長方形状を有していてもよく、その場合、一辺の長さは100μm以上(好ましくは50μm以上)1mm以下であってもよい。光源42としてLED素子を用いる場合、複数のLEDチップを一定の間隔をもって反射シート41上に配置してもよい。光源42となるLED素子の出光角度特性を調節するために、LED素子にレンズを装着してもよい。光源42の配置数も特に限定されないが、複数の光源42を分散配置する場合は、反射シート41上に規則的に配置することが好ましい。規則的に配置するとは、一定の法則性をもって配置することを意味し、例えば、光源42を等間隔で配置する場合が該当する。等間隔で光源42を配置する場合、隣り合う2つの光源42の中心間距離は、0.5mm以上(好ましくは2mm以上)20mm以下であってもよい。光源42として、白色光源を用いる場合、当該白色光源は、ピーク波長が青色領域のLED素子と、ピーク波長が緑色領域のLED素子と、ピーク波長が赤色領域のLED素子とから構成され、例えばCIE1931の色度座標において0.24<x<0.42、0.18<y<0.48の光を発してもよい。光源42として、青色光源を用いる場合、当該青色光源は、例えばCIE1931の色度座標においてx<0.24、y<0.18の光を発してもよい。
[拡散シート]
拡散シート43は、図2及び図3に示すように、基材層21を有する。拡散シート43(基材層21)は、光出射面となる第1面21aと、光入射面となる第2面21bとを有する。すなわち、拡散シート43は、第2面21bを光源42の方に向けて配置される。基材層21は、光を透過させる樹脂材料で構成されていれば、特に限定されないが、例えば、アクリル、ポリスチレン、ポリカーボネート、MS(メチルメタクリレート・スチレン共重合)樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、セルロールアセテート、ポリイミド等であってもよい。基材層21は、拡散剤その他の添加剤を含んでいてもよいし、或いは、実質的に添加剤を含有しなくてもよい。基材層21に含有可能な添加剤は、特に限定されないが、例えば、シリカ、酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の無機粒子であってもよいし、例えば、アクリル、アクリルニトリル、シリコーン、ポリスチレン、ポリアミド等の有機粒子であってよい。
拡散シート43の厚さは、特に限定されないが、例えば、3mm以下(好ましくは2mm以下、より好ましくは1.5mm以下、更に好ましくは1mm以下)で0.1mm以上であってもよい。拡散シート43の厚さが3mm以下であると、液晶ディスプレイを薄型化できる。拡散シート43の厚さが0.1mm以上であると、輝度均一性が向上する。拡散シート43は、フィルム状であってもよいし、プレート(板)状であってもよい。
拡散シート43の第1面21aには、図4に示すように、略逆四角錐状(逆ピラミッド状)の複数の凹部22が二次元マトリクス状に配列される。言い換えると、複数の凹部22は、互いに直交する2方向に沿って配列される。隣り合う凹部22同士は、稜線111によって区画される。稜線111は、凹部22が配列される2方向に沿って延びる。凹部22の中心(逆ピラミッドの頂点)112は、凹部22の最深部である。図4では、簡単のため、凹部22が5×5のマトリクス状に配置された様子を例示しているが、凹部22の実際の配列数ははるかに多い。複数の凹部22の2次元配列において、各凹部22は、第1面21aに隙間無く設けられてもよいし、所定の間隔をあけて設けられてもよい。また、光拡散効果が損なわれない程度に、一部の凹部22がランダムに配列されてもよい。
凹部22の頂角θは例えば90°であり、凹部22の配列ピッチpは例えば100μmであり、凹部22の深さは例えば50μmであってもよい。凹部22の頂角θとは、拡散シート43の配置面に対して垂直な面(縦断面)で、凹部22の中心(逆ピラミッドの頂点112)を通り且つ当該中心を挟んで向き合う一対の斜面を垂直に横切るように切断したときに現れる断面において、斜面の断面線同士がなす角のことである。また、凹部22の配列ピッチpとは、隣り合う凹部22の中心(逆ピラミッドの頂点112)同士の間の距離(拡散シート43の配置面に平行な方向に沿った距離)のことである。
拡散シート43の第2面21bは、例えば平坦面(鏡面)又はエンボス加工面であってもよい。拡散シート43は、第1面21aに凹凸形状(凹部22)を持つ基材層21の1層構造で構成してもよい。拡散シート43は、両面が平坦な基材層と、一面に凹凸形状を持つ層との2層構造で構成してもよい。拡散シート43は、一面に凹凸形状を持つ層を含む3層以上の構造で構成してもよい。
[拡散シートの製造方法]
拡散シート43の製造方法は、特に限定されないが、例えば、押し出し成型法、射出成型法などを用いてもよい。
押し出し成型法を用いて、凹凸形状を表面に持つ単層の拡散シートを製造する手順は次の通りである。まず、拡散剤が添加されたペレット状のプラスチック粒子(併せて、拡散剤が添加されていないペレット状のプラスチック粒子を混合してもよい)を単軸押し出し機に投入し、加熱しながら溶融、混錬する。その後、T-ダイスにより押し出された溶融樹脂を2本の金属ロールで挟んで冷却した後、ガイドロールを用いて搬送し、シートカッター機により枚葉平板に切り落とすことによって、拡散シートを作製する。ここで、所望の凹凸形状を反転した形状を表面に持つ金属ロールを使用して溶融樹脂を挟むことにより、ロール表面の反転形状が樹脂に転写されるので、所望の凹凸形状を拡散シート表面に賦形することができる。また、樹脂に転写された形状は、必ずしもロール表面の形状が100%転写されたものとはならないので、転写度合いから逆算して、ロール表面の形状を設計してもよい。
押し出し成型法を用いて、凹凸形状を表面に持つ2層構造の拡散シートを製造する場合は、例えば、2つの単軸押し出し機のそれぞれに、各層の形成に必要なペレット状のプラスチック粒子を投入した後、各層毎に前述と同様の手順を実施し、作製された各シートを積層すればよい。
或いは、以下のように、凹凸形状を表面に持つ2層構造の拡散シートを作製してもよい。まず、2つの単軸押し出し機のそれぞれに、各層の形成に必要なペレット状のプラスチック粒子を投入し、加熱しながら溶融、混錬する。その後、各層となる溶融樹脂を1つのT-ダイスに投入し、当該T-ダイス内で積層し、当該T-ダイスにより押し出された積層溶融樹脂を2本の金属ロールで挟んで冷却する。その後、ガイドロールを用いて積層溶融樹脂を搬送し、シートカッター機により枚葉平板に切り落とすことによって、凹凸形状を表面に持つ2層構造の拡散シートを作製してもよい。
また、UV(紫外線)を用いた賦形転写によって、以下のように拡散シートを製造してもよい。まず、転写したい凹凸形状の反転形状を有するロールに未硬化の紫外線硬化樹脂を充填し、当該樹脂に基材を押し当てる。次に、紫外線硬化樹脂が充填されたロールと基材とが一体になっている状態で、紫外線を照射して樹脂を硬化させる。次に、樹脂によって凹凸形状が賦形転写されたシートをロールからはく離させる。最後に、再度シートに紫外線照射を行って樹脂を完全硬化させ、凹凸形状を表面に持つ拡散シートを作製する。
尚、本開示では、通常の形状転写技術により幾何学的に厳密な逆四角錐の凹部を形成することが難しいことを考慮して、「略逆四角錐」との表記を用いるが、「略逆四角錐」は、真正の又は実質的に逆四角錐とみなせる形状を含むものとする。また、「略」とは、近似可能であることを意味し、「略逆四角錐」とは、逆四角錐に近似可能な形状をいう。例えば、頂部が平坦な「逆四角錐台形」についても、本発明の作用効果が失われない程度に頂部面積が小さいものは、「略逆四角錐」に包含されるものとする。また、工業生産上の加工精度に起因する不可避的な形状のばらつきの範囲内で「逆四角錐」から変形した形状も、「略逆四角錐」に包含される。
[プリズムシート]
プリズムシート44及び45は、光線を透過させる必要があるので、透明(例えば無色透明)の合成樹脂を主成分として形成される。プリズムシート44及び45は、一体に形成されてもよい。図2に示すように、下側プリズムシート44は、基材層44aと、基材層44aの表面に積層される複数の突条プリズム部44bからなる突起列とを有する。同様に、上側プリズムシート45は、基材層45aと、基材層45aの表面に積層される複数の突条プリズム部45bからなる突起列とを有する。突条プリズム部44b及び45bはそれぞれ、基材層44a及び45aの表面にストライプ状に積層される。突条プリズム部44b及び45bはそれぞれ、裏面が基材層44a及び45aの表面に接する三角柱状体である。突条プリズム部44bの延伸方向と突条プリズム部45bの延伸方向とは、互いに直交する。これにより、拡散シート43から入射される光線を下側プリズムシート44によって法線方向側に屈折させ、さらに下側プリズムシート44から出射される光線を上側プリズムシート45によって表示画面50aに対して略垂直に進むように屈折させることができる。
プリズムシート44及び45の厚さ(基材層44a及び45aの裏面から突条プリズム部44b及び45bの頂点までの高さ)の下限は、例えば、50μm程度、より好ましくは100μm程度であってもよい。プリズムシート44及び45の厚さの上限は、200μm程度、より好ましくは180μm程度であってもよい。プリズムシート44及び45における突条プリズム部44b及び45bのピッチの下限は、例えば、20μm程度、より好ましくは25μm程度であってもよい。プリズムシート44及び45における突条プリズム部44b及び45bのピッチの上限は、例えば、100μm程度、より好ましくは60μm程度であってもよい。突条プリズム部44b及び45bの頂角は、例えば、85°以上95°以下であってもよい。突条プリズム部44b及び45bの屈折率の下限は、例えば、1.5、より好ましくは1.55であってもよい。突条プリズム部44b及び45bの屈折率の上限は、例えば、1.7であってもよい。
プリズムシート44及び45は、例えばPET(polyethylene terephthalate)フィルムからなる基材層44a及び45aに、UV硬化型アクリル系樹脂を用いて形状転写された突条プリズム部44b及び45bを設けたものであってもよいし、或いは、突条プリズム部44b及び45bが基材層44a及び45aと一体成形されたものであってもよい。
[その他の光学シート]
図示は省略しているが、プリズムシート44及び45の上側(表示画面50aの側)に偏光シートを設けてもよい。偏光シートは、バックライトユニット40から出射された光が液晶表示装置50の第1偏光板6に吸収されることを防止することによって、表示画面50aの輝度を向上させる。
<実施形態の特徴>
本実施形態の光学シート積層体100は、バックライトユニット40に組み込まれる。光学シート積層体100は、第1面21aに略逆四角錐状の複数の凹部22が二次元マトリクス状に配列された複数の拡散シート43と、突条プリズム部44b及び45bの延伸方向(以下、プリズム延伸方向ということもある)が互いに直交する一対のプリズムシート44及び45とを備える。
ピラミッドシートである拡散シート43を複数枚重ねて用いる場合、拡散シート43を形成する際のシートロールからの切り取りロスを低減するためには、各拡散シート43における凹部22の配列方向を同じ方向に設定することが好ましい。
本願発明者は、これまでの研究で、拡散シート43における凹部22の配列方向と、プリズムシート44及び45におけるプリズム延伸方向との角度差を、20°以上70°以下、好ましくは、25°以上35°以下、又は55°以上65°以下に設定することによって、当該角度差が0°近傍又は90°近傍である場合よりも、輝度が増大する現象を見出している。尚、突条プリズム部44bの延伸方向と突条プリズム部45bの延伸方向とは互いに直交するため、突条プリズム部44b又は45bの一方の延伸方向が前述の角度差を満たす場合、突条プリズム部44b又は45bの他方の延伸方向も前述の角度差を満たす。
ところが、凹部22の配列方向を同一に設定した拡散シート43を複数枚重ねて、凹部22の配列方向とプリズム延伸方向との角度差を前述の範囲に設定した場合、輝度が増大する一方で、輝度均一性が低下する場合があることを本願発明者は見出した。
そこで、本願発明者は、複数の拡散シート43のそれぞれにおける凹部22の配列方向を変化させながら輝度均一性を評価したところ、凹部22の配列方向が互いに異なる複数の拡散シート43を用いることによって、輝度均一性の低下を抑制できる場合があることを見出した。
すなわち、本実施形態の光学シート積層体100は、以上の知見に基づくものであって、複数の拡散シート43は、凹部22の配列方向が互いに異なる少なくとも2つの拡散シート43を含む。
以上に説明した本実施形態の光学シート積層体100によると、第1面21aに略逆四角錐状の複数の凹部22が二次元マトリクス状に配列された拡散シート43を複数枚重ねて用いるため、光源42から直進してきた光が繰り返し拡散されるので、輝度均一性を向上させることができる。また、凹部22の配列方向が互いに異なる少なくとも2つの拡散シート43を用いることにより、輝度均一性をさらに向上させることができる。
本実施形態の光学シート積層体100において、輝度均一性をより一層向上させるために、複数の拡散シート43は、第1拡散シート及び第2拡散シートを含み、第2拡散シートにおける凹部22の配列方向は、第1拡散シートにおける凹部22の配列方向と少なくとも10°以上異なることが好ましい。この場合、複数の拡散シート43は、第3拡散シートをさらに含み、第3拡散シートにおける凹部22の配列方向は、第1拡散シート及び第2拡散シートにおける凹部22の配列方向のそれぞれと少なくとも10°以上異なることがさらに好ましい。具体的には、複数の拡散シート43における凹部22の配列方向は、互いに10°~45°程度異なってもよい。尚、凹部22が二次元マトリクス状に配列されることから、2枚の拡散シート43の間で生じる凹部22の配列方向の角度差は、最大45°である。
図5は、本実施形態の光学シート積層体100における複数(3枚)の拡散シート43の凹部22の配列方向の関係の一例を示す。尚、図5では、各拡散シート43のうち2行2列分の凹部22の配列を、中心を合わせて示している。図5に示すように、1層目の拡散シート43(光源42に最も近い拡散シート43)における凹部22が、互いに直交するX軸、Y軸に沿って配置されており、X軸沿いの配列方向を配列方向D1とする。この場合、2層目の拡散シート43における凹部22の配列方向D2は、配列方向D1と異なり、3層目の拡散シート43における凹部22の配列方向D3は、配列方向D1及びD2と異なる。
尚、図5では、3枚の拡散シート43における凹部22の配列方向が全て異なる場合を示しているが、これに代えて、3枚の拡散シート43のうち2枚の拡散シート43における凹部22の配列方向が同じであってもよい。
本実施形態の光学シート積層体100において、複数の拡散シート43の少なくとも1つにおける凹部22の配列方向は、プリズムシート44及び45のプリズム延伸方向と20°以上70°以下異なってもよい。このようにすると、同じ光源、同じ電力、同じ光学シート積層構成で比較して、凹部(逆四角錐)22の配列方向とプリズム延伸方向との角度差が0°近傍又は90°近傍である場合よりも、輝度が増大する。従って、バックライトユニット40において低電力でも高輝度な画面を実現することができる。この場合、凹部22の配列方向とプリズム延伸方向との交差角度が、25°以上35°以下、又は55°以上65°以下であると、輝度をより一層増大させることができる。
本実施形態のバックライトユニット40は、液晶表示装置50に組み込まれ、光源42から発せられた光を表示画面50a側に導く。バックライトユニット40は、表示画面50aと光源42との間に、本実施形態の光学シート積層体100を備え、複数の拡散シート43は、光源42とプリズムシート44及び45との間に配置される。
本実施形態のバックライトユニット40によると、本実施形態の光学シート積層体100を備えるため、輝度均一性の低下を抑制することができる。
本実施形態のバックライトユニット40において、光源42は、複数の拡散シート43から見て表示画面50aの反対側に設けられた反射シート41の上に配置されてもよい。このようにすると、拡散シート43と反射シート41との間での多重反射によって光がさらに拡散されるので、輝度均一性が向上する。
本実施形態のバックライトユニット40において、光源42と複数の拡散シート43との間の距離(正確には、光源42と、光源42に最も近い拡散シート43との間の距離)が5mm以下であると、バックライトユニット40を小型化することができる。また、今後の中小型液晶ディスプレイの薄型化をにらみ、光源42と複数拡散シート43との距離をより好ましくは2.5mm以下、さらに好ましくは1mm以下、究極的には0mmとしてもよい。
本実施形態の液晶表示装置50は、本実施形態のバックライトユニット40と、液晶表示パネル5とを備える。このため、バックライトユニット40に組み込まれた光学シート積層体100よって、輝度均一性の低下を抑制することができる。液晶表示装置50が組み込まれた情報機器(例えばノートパソコンやタブレットなどの携帯情報端末)でも同様の効果を得ることができる。
本実施形態のバックライトユニット40の製造方法は、液晶表示装置50に組み込まれ、光源42から発せられた光を表示画面50a側に導くバックライトユニット40の製造方法である。本実施形態のバックライトユニット40の製造方法は、光源42から見て表示画面50a側に、第1面21aに略逆四角錐状の複数の凹部22が二次元マトリクス状に配列された複数の拡散シート43を配置する工程と、複数の拡散シート43から見て表示画面50a側に、プリズム延伸方向が互いに直交する一対のプリズムシート44及び45を配置する工程とを備える。複数の拡散シート43を配置する工程では、各拡散シート43における凹部22の配列方向を変化させながら輝度均一性を評価し、当該評価結果に基づいて、各拡散シート43における凹部22の配列方向を決定する。
本実施形態のバックライトユニット40の製造方法によると、複数の拡散シート43を配置する工程で、各拡散シート43における凹部22の配列方向を変化させながら輝度均一性を評価した結果に基づいて、各拡散シート43における凹部22の配列方向を決定する。このため、輝度均一性が向上するように、各拡散シート43における凹部22の配列方向を設定することができる。
(実施例)
以下、実施例について説明する。
実施例の光学シート積層体100として、厚さ110μmで同じ構造の拡散シート43を同じ向きに3枚重ねたものの上に、プリズム延伸方向が互いに直交する下側プリズムシート44及び上側プリズムシート45を配置したものを用いた。
拡散シート43は、基材層21となるポリカーボネートを押し出し成型により加工して、頂角90°、深さ50μmの逆ピラミッド形状の凹部22をピッチ100μmで2次元配列して単層構造で形成した。拡散シート43は、凹部22の形成面(第1面21a)が光出射面となるように配置し、凹部22の形成面(第1面21a)の反対面(第2面21b)はマット面に加工した。
プリズムシート44及び45は、PETフィルムからなる基材層44a及び45aに、アクリレートからなるUV硬化型アクリル系樹脂を用いて突条プリズム部44b及び45bを設けて形成した。下側プリズムシート44は、総厚さが145μmで、高さ12μm、頂角94°の突条プリズム部44bをピッチ25μmで配列した。上側プリズムシート45は、総厚さが128μmで、高さ24μm、頂角93°の突条プリズム部45bをピッチ51μmで配列した。
実施例の光学シート積層体100の下側(拡散シート43の側)に光源42を配置し、各拡散シート43における凹部22の配列方向を変化させながら、光学シート積層体100を通過した光の輝度均一性を調べた。
光源42としては、ピーク波長456nm(半値全幅19nm)の青色LED、ピーク波長535nm(半値全幅53nm)の緑色LED、及び、ピーク波長631nm(半値全幅10nm)の赤色LEDがそれぞれ8.4mmピッチで2次元的に交互に複数配置された白色LEDアレイ光源を用いた。
輝度均一性評価の初期状態として、図6に示すように、拡散シート43は、凹部22の配列方向の1つを基準方向(X軸方向)に一致させて(配置角0°で)配置し、下側プリズムシート44は、突条プリズム部44bの延伸方向をX軸に対して反時計回りに100°回転させて(配置角100°で)配置し、上側プリズムシート45は、突条プリズム部45bの延伸方向をX軸に対して反時計回りに10°回転させて(配置角10°で)配置した。
続いて、前記初期状態から、3枚の拡散シート(逆ピラミッドシート)43の配置角(X軸に対して凹部22の配列方向が反時計回りになす角度)をいろいろ変化させて、輝度均一性を評価した。
また、比較例として、異なる3種類の拡散シート43を用意し、各種類の拡散シート43を凹部22の配列方向を合わせて2枚重ねて、同様の輝度均一性評価を行った。このうち1種類の拡散シート43については、他の実施例として、2枚の拡散シート43における凹部22の配列方向を45°相違させた。
具体的には、輝度均一性評価は、以下の手順で実施した。ます、光源42(LEDアレイ)の上に、実施例や比較例の光学シート積層体100を配置し、さらにその上にシート類の浮きを抑えるために透明ガラス板を載せて、トプコンテクノハウス社製の2次元色彩輝度計UA-200を用いて、鉛直方向上向き(LEDアレイからガラス板に向かう方向)の輝度を33mm四方の範囲について測定した。続いて、得られた二次元輝度分布画像に対して、個々のLEDの発光強度バラツキに対する補正を行い、異物等に起因する輝点・暗点ノイズを抑えるためのフィルタリング処理を行った後、全画素の輝度について平均値及び標準偏差を算出した。最後に、「輝度均一性=平均値/標準偏差」と定義し、輝度均一性を評価した。
以上に説明した輝度均一性の評価結果を図7に示す。図7は、実施例に係る光学シート積層体100における各拡散シート43の凹部22の配列方向と輝度均一性との関係を示している。尚、図7において、横軸の角度表示は、拡散シート43の2枚構成については、「光源側の拡散シートの配置角」/「プリズムシート側の拡散シートの配置角」を示し、拡散シート43の3枚構成については、「光源側の拡散シートの配置角」/「中間の拡散シートの配置角」/「プリズムシート側の拡散シートの配置角」を示している。
図7に示すように、拡散シート43の3枚構成については、例えば、0°/60°/30°、30°/60°/0°、60°/30°/0°の場合に、0°/0°/0°の場合と同程度の輝度均一性を達成できた。その他の場合も、0°/0°/0°の場合と比べて、10%を超えるような輝度均一性の低下は無かった。一方、実施例では、配置角が大きい拡散シート43を含むことにより、前述のプリズム延伸方向との角度差に起因する輝度増大効果を得ることができる点で、0°/0°/0°の場合よりも優れている。拡散シート43の2枚構成(図7の二段構成C)についても、例えば、45°/0°、0°/45°の場合に、0°/0°の場合と同程度の輝度均一性が得られており、輝度増大効果を考慮すれば、0°/0°の場合よりも優れている。
(その他の実施形態)
前記実施形態(実施例を含む。以下同じ。)では、複数の拡散シート43とプリズムシート44及び45とから光学シート積層体100を構成した。しかし、光学シート積層体100は、その他の光学シートをさらに含んでいてもよい。
また、前記実施形態では、光学シート積層体100に含まれる拡散シート43の第1面21aに設ける凹部22の逆多角錐形状を逆四角錐としたが、これに代えて、二次元配置可能な他の形状、例えば逆三角錐や逆六角錐としてもよい。或いは、二次元配置可能な凹部22に代えて、突条プリズム部等の突起列を設けてもよい。また、拡散シート43の第2面21bは、平坦面(鏡面)又はエンボス加工面としたが、拡散シート43の第2面21bに、二次元配置可能な逆多角錐形状の凹部や、突条プリズム部等の突起列を設けてもよい。
以上、本開示についての実施形態を説明したが、本開示は前述の実施形態のみに限定されず、開示の範囲内で種々の変更が可能である。すなわち、前述の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
1 TFT基板
2 CF基板
3 液晶層
5 液晶表示パネル
6 第1偏光板
7 第2偏光板
21 基材層
21a 第1面
21b 第2面
22 凹部
40 バックライトユニット
41 反射シート
42 光源
43 拡散シート
44 下側プリズムシート
44a 基材層
44b 突条プリズム部
45 上側プリズムシート
45a 基材層
45b 突条プリズム部
50 液晶表示装置
50a 表示画面
100 光学シート積層体
111 稜線
112 凹部中心(逆ピラミッド頂点)

Claims (10)

  1. バックライトユニットに組み込まれる光学シート積層体であって、
    少なくとも一面に略逆四角錐状の複数の凹部が二次元マトリクス状に配列された複数の拡散シートと、
    プリズム延伸方向が互いに直交する一対のプリズムシートと
    を備え、
    前記複数の拡散シートは、前記複数の凹部の配列方向が互いに異なる少なくとも2つの拡散シートを含む
    光学シート積層体。
  2. 前記複数の拡散シートは、第1拡散シート及び第2拡散シートを含み、
    前記第2拡散シートにおける前記複数の凹部の配列方向は、前記第1拡散シートにおける前記複数の凹部の配列方向と10°以上異なる
    請求項1に記載の光学シート積層体。
  3. 前記複数の拡散シートは、第3拡散シートをさらに含み、
    前記第3拡散シートにおける前記複数の凹部の配列方向は、前記第1拡散シート及び前記第2拡散シートにおける前記複数の凹部の配列方向のそれぞれと10°以上異なる
    請求項2に記載の光学シート積層体。
  4. 前記複数の拡散シートの少なくとも1つにおける前記複数の凹部の配列方向は、前記プリズム延伸方向と20°以上70°以下異なる
    請求項1~3のいずれか1項に記載の光学シート積層体。
  5. 液晶表示装置に組み込まれ、光源から発せられた光を表示画面側に導くバックライトユニットであって、
    前記表示画面と前記光源との間に、請求項1~4のいずれか1項の光学シート積層体を備え、
    前記複数の拡散シートは、前記光源と前記一対のプリズムシートとの間に配置される
    バックライトユニット。
  6. 前記光源は、前記複数の拡散シートから見て前記表示画面の反対側に設けられた反射シートの上に配置される
    請求項5に記載のバックライトユニット。
  7. 前記光源と前記複数の拡散シートとの間の距離は、5mm以下である
    請求項5又は6に記載のバックライトユニット。
  8. 請求項5~7のいずれか1項に記載のバックライトユニットと、
    液晶表示パネルとを備える
    液晶表示装置。
  9. 請求項8に記載の液晶表示装置を備える情報機器。
  10. 液晶表示装置に組み込まれ、光源から発せられた光を表示画面側に導くバックライトユニットの製造方法であって、
    前記光源から見て前記表示画面側に、少なくとも一面に略逆四角錐状の複数の凹部が二次元マトリクス状に配列された複数の拡散シートを配置する工程と、
    前記複数の拡散シートから見て前記表示画面側に、プリズム延伸方向が互いに直交する一対のプリズムシートを配置する工程とを備え、
    前記複数の拡散シートを配置する工程では、前記複数の拡散シートのそれぞれにおける前記複数の凹部の配列方向を変化させながら輝度均一性を評価し、当該評価結果に基づいて、前記複数の拡散シートのそれぞれにおける前記複数の凹部の配列方向を決定する
    バックライトユニットの製造方法。
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