JP2023039572A - 点検ルート計画提案システムおよび点検ルート計画提案方法 - Google Patents

点検ルート計画提案システムおよび点検ルート計画提案方法 Download PDF

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Abstract

【課題】損傷リスクの高い機器を重点的に点検でき、且つ過剰な点検コストの削減が図れる、点検ルート計画を提案できる点検ルート計画提案システムおよび点検ルート計画提案方法を提供する。【解決手段】点検ルート計画提案システムは、複数の機器の各々の点検結果に基づいて、複数の機器の各々の損傷リスクを算出するように構成された損傷リスク算出部と、複数の機器の各々の点検項目ごとの点検作業時間に基づいて、複数の機器の各々の点検項目ごとの点検所要時間を算出するように構成された点検所要時間算出部と、点検対象機器、点検実施項目、および点検実施項目の点検を実施するのに要する合計点検所要時間を含む点検ルート計画を提示する点検ルート計画提示部であって、点検対象機器または点検実施項目の少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画を複数提示可能に構成された点検ルート計画提示部と、を備える。【選択図】 図2

Description

本開示は、点検対象エリアに設置されている複数の機器を点検するための点検ルート計画を提案するための点検ルート計画提案システムおよび点検ルート計画提案方法に関する。
例えば火力プラント等のプラントの巡回点検には、触診作業や、アナログメータなどのメータの読み取り作業、異音検知、蒸気漏洩確認などの様々な作業がある。これらの作業は日々数回交代シフトで行う必要がある場合があり、巡回員(人)が行う場合には、点検コストの増大や成り手不足等の課題がある。巡回点検における点検コストを低減させる方策として、アナログメータなどの測定値を無線センサによりデジタル化し、無線センサによる無線通信を介して巡回員が所持する携帯端末に送ることなどの試みがなされている。
特許文献1には、携帯端末を使ったプラントの現場巡回点検において、規定点検ルート内で機器の異常や要注意情報を取得した際、保守管理履歴情報等を参考に、点検ルート外にある機器の点検も追加で行うよう点検ルートを最適化するシステムが開示されている。
特開2006-350604号公報
特許文献1に記載のシステムでは、機器の異常が判断された場合に、追加で点検すべき機器を点検ルートに加えるため、プラントの信頼性向上には繋がるが、作業量が増えてしまい人的リソース不足問題は悪化する虞がある。このように近年のプラントの巡回点検では、点検すべき機器を点検ルートに追加する場合があるため、点検対象となる機器が追加される分、点検コストが増える虞がある。仮に点検コストの低減を図るために、巡回点検における点検対象となる機器の数を単に削減すると、機器に対して適切な点検が行われずに、プラントの信頼性の低下を招く虞がある。
上述した事情に鑑みて、本開示の少なくとも一実施形態の目的は、損傷リスクの高い機器を重点的に点検でき、且つ過剰な点検コストの削減が図れる、点検ルート計画を提案できる点検ルート計画提案システムおよび点検ルート計画提案方法を提供することにある。
本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案システムは、
点検対象エリアに設置されている複数の機器を点検するための点検ルート計画を提案するための点検ルート計画提案システムであって、
前記複数の機器の各々の点検結果および点検項目ごとの点検作業時間を記憶する点検結果情報記憶部と、
前記点検結果情報記憶部に記憶された前記点検結果に基づいて、前記複数の機器の各々の損傷リスクを算出するように構成された損傷リスク算出部と、
前記点検結果情報記憶部に記憶された前記点検作業時間に基づいて、前記複数の機器の各々の前記点検項目ごとの点検所要時間を算出するように構成された点検所要時間算出部と、
前記複数の機器のうち点検対象となる少なくとも1つの点検対象機器、前記点検対象機器に対して実施する前記点検項目である点検実施項目、および前記少なくとも1つの点検対象機器に対して前記点検実施項目の点検を実施するのに要する合計点検所要時間を含む点検ルート計画を提示する点検ルート計画提示部であって、前記損傷リスクおよび前記点検所要時間を考慮して、前記点検対象機器または前記点検実施項目の少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画を複数提示可能に構成された点検ルート計画提示部と、を備える。
本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案方法は、
点検対象エリアに設置されている複数の機器を点検するための点検ルート計画を提案するための点検ルート計画提案方法であって、
前記複数の機器の各々の点検結果および点検項目ごとの点検作業時間を取得する点検結果情報取得ステップと、
前記点検結果情報取得ステップにおいて取得した前記点検結果に基づいて、前記複数の機器の各々の損傷リスクを算出する損傷リスク算出ステップと、
前記点検結果情報取得ステップにおいて取得した前記点検作業時間に基づいて、前記複数の機器の各々の前記点検項目ごとの点検所要時間を算出する点検所要時間算出ステップと、
前記複数の機器のうち点検対象となる少なくも1つの点検対象機器、前記点検対象機器に対して実施する前記点検項目である点検実施項目、および前記少なくとも1つの点検対象機器に対して前記点検実施項目の点検を実施するのに要する合計点検所要時間を含む点検ルート計画を提示する点検ルート計画提示ステップであって、前記損傷リスクおよび前記点検所要時間を考慮して、前記点検対象機器または前記点検実施項目の少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画を複数提示する点検ルート計画提示ステップと、を備える。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、損傷リスクの高い機器を重点的に点検でき、且つ過剰な点検コストの削減が図れる、点検ルート計画を提案できる点検ルート計画提案システムおよび点検ルート計画提案方法が提供される。
本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案方法のフロー図である。 本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案の構成を概略的に示す概略構成図である。 本開示の一実施形態における点検ルート計画を説明するための説明図である。 点検ルート計画の作成方法のフロー図である。 点検ルート計画の作成方法の一例を説明するための説明図である。 本開示の一実施形態における点検ルート計画を説明するための説明図である。 点検ルート計画の作成方法の一例を説明するための説明図である。 点検員に関する情報を説明するための説明図である。 本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案の構成を概略的に示す概略構成図である。 本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案方法のフロー図である。 異常判定時における点検ルート計画の更新を説明するための説明図である。 異常判定時における点検ルート計画の更新を説明するための説明図である。 異常判定時における点検ルート計画の更新を説明するための説明図である。 本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案方法のフロー図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
図1は、本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案方法のフロー図である。図2は、本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案の構成を概略的に示す概略構成図である。図3は、本開示の一実施形態における点検ルート計画を説明するための説明図である。
(点検ルート計画提案方法)
幾つかの実施形態にかかる点検ルート計画提案方法100は、点検対象エリア1に設置されている複数の機器2(図2参照)を点検するための点検ルート計画RPを提案するための方法である。点検ルート計画提案方法100は、図1に示されるように、点検結果情報取得ステップS1と、損傷リスク算出ステップS2と、点検所要時間算出ステップS3と、点検ルート計画提示ステップS4と、を少なくとも備える。図1に示されるように、点検ルート計画提案方法100は、点検ルート計画決定ステップS5と、点検ステップS6と、点検結果情報入力ステップS7と、をさらに備えていてもよい。以下、複数の機器2の夫々は、プラント(工場設備)に構成するプラント機器を含み、点検対象エリア1は、上記プラントの敷地を含む場合を例に挙げて説明する。
点検ルート計画提案方法100における少なくとも1つのステップは、点検ルート計画提案システム10(図2参照)により行われてもよいし、点検ルート計画提案システム10以外の装置や機器により行われてもよいし、手動により行うようにしてもよい。
点検ルート計画RPは、図3に示されるように、点検対象エリア1に設置されている複数の機器2のうち点検対象となる少なくとも1つの点検対象機器2T、点検対象機器2Tに対して実施する点検項目Eである点検実施項目AE、および、少なくとも1つの点検対象機器2Tに対して点検実施項目AEの点検を実施するのに要する合計点検所要時間TTRを含む。合計点検所要時間TTRは、点検ルート計画RPに含まれる全ての点検実施項目AEの点検を実施するのに要する時間であり、点検ルート計画RPに含まれる全ての点検実施項目AEの各々の点検所要時間TRを合算することで求められる。
図3に示されるように、点検項目Eは、機器2に対するセンシング、機器2の写真撮影や機器2の動作チェックなどが含まれる。
点検ルート計画決定ステップS5では、点検ルート計画RP(点検対象機器2Tおよび点検実施項目AE)を決定することが行われる。点検ステップS6では、点検ルート計画決定ステップS5において決定した点検ルート計画RPに沿って点検が行われる。すなわち、点検ステップS6では、点検ルート計画RPに含まれる点検対象機器2Tに対して点検実施項目AEの点検が実施される。点検ステップS6における点検により、点検対象機器2Tの点検結果Rが得られる。点検結果Rには、点検対象機器2Tが正常であるか異常であるかの判定結果などが含まれる。
点検結果情報入力ステップS7では、点検ステップS6における点検により得られた、少なくとも1つの点検対象機器2T(機器2)の点検結果Rおよび点検実施項目AE(点検項目E)ごとの点検作業時間WTの入力が行われる。点検結果Rや点検作業時間WTの入力は、点検ステップS6における点検を実施した点検員が行うようにしてもよい。
点検結果情報入力ステップS7において入力された点検結果Rや点検作業時間WTは、点検結果情報記憶部11に記憶される。点検ルート計画決定ステップS5から点検結果情報入力ステップS7までに亘るステップが繰り返し行われることにより、点検結果情報記憶部11には、点検対象エリア1に設置されている複数の機器2の夫々の点検結果R、および、点検項目Eごとの点検作業時間WTが蓄積される。これにより、点検結果情報記憶部11は、複数の機器2の各々の点検結果Rおよび点検項目Eごとの点検作業時間WTを記憶している。
点検結果情報取得ステップS1では、複数の機器2の各々の点検結果Rおよび点検項目ごとの点検作業時間WTを取得することが行われる。点検結果Rや点検作業時間WTは、点検結果情報記憶部11から取得される。
損傷リスク算出ステップS2では、点検結果情報取得ステップS1において取得した点検結果Rに基づいて、複数の機器2の各々の損傷リスクRD(図示例では、平均故障間隔MTBF)を算出することが行われる。図示される実施形態では、損傷リスク算出ステップS2は、損傷リスク算出部12により行われる。損傷リスク算出部12は、点検結果情報記憶部11に記憶された点検結果Rに基づいて、複数の機器2の各々の損傷リスクRD(図示例では、平均故障間隔MTBF)を算出するように構成されている。
損傷リスク算出部12は、点検結果Rに対して、統計処理を行うことで、複数の機器2の各々の損傷リスクRD(平均故障間隔MTBF)を算出する。損傷リスクRDとしては、図3に示されるような、機器2の故障から次の故障までの平均的な間隔である平均故障間隔MTBF、平均故障間隔MTBFの逆数である故障度数率などが挙げられる。平均故障間隔MTBFが短い機器2は、損傷リスクRDが高く、平均故障間隔MTBFが長い機器2は、損傷リスクRDが低い。
点検所要時間算出ステップS3では、点検結果情報取得ステップS1において取得した点検作業時間WTに基づいて、複数の機器2の各々の点検項目Eごとの点検所要時間TRを算出することが行われる。図示される実施形態では、点検所要時間算出ステップS3は、点検所要時間算出部13により行われる。点検所要時間算出部13は、点検結果情報記憶部11に記憶された点検作業時間WTに基づいて、複数の機器2の各々の点検項目Eごとの点検所要時間TRを算出するように構成されている。
点検所要時間算出部13は、複数の機器2の各々の点検項目Eごとの点検作業時間WTに対して、統計処理を行うことで、複数の機器2の各々の点検項目Eごとの点検所要時間TRを算出する。点検所要時間算出部13は、例えば、点検作業時間WTの平均値や中央値を点検所要時間TRとしてもよい。
点検ルート計画提示ステップS4では、損傷リスクRDおよび点検所要時間TRを考慮して、点検対象機器2Tまたは点検実施項目AEの少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画RPを複数提示することが行われる。すなわち、点検ルート計画提示ステップS4において、損傷リスクRDおよび点検所要時間TRを考慮して、点検対象機器2Tまたは点検実施項目AEの少なくとも一方が夫々異なる複数の点検ルート計画RPが作成され、作成された複数の点検ルート計画RPを提示することが行われる。
図示される実施形態では、点検ルート計画提示ステップS4は、点検ルート計画提示部14により行われる。点検ルート計画提示部14は、損傷リスクRDおよび点検所要時間TRを考慮して、点検対象機器2Tまたは点検実施項目AEの少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画RPを複数提示可能に構成されている。点検ルート計画提示部14は、損傷リスク算出部12において算出された損傷リスクRDおよび点検所要時間算出部13において算出された点検所要時間TRを考慮して、点検対象機器2Tまたは点検実施項目AEの少なくとも一方が夫々異なる複数の点検ルート計画RPを作成するように構成された作成部15と、作成部15において作成された複数の点検ルート計画RPを提示するように構成された提示部16と、を含む。提示部16は、表示画面161を含み、該表示画面161に複数の点検ルート計画RPを表示するように構成されている。
上述した点検ルート計画決定ステップS5では、点検ルート計画提示ステップS4において提示された複数の点検ルート計画RPの中から選択された1つの点検ルート計画RPを、点検に用いる点検ルート計画RPとして決定してもよい。
上記の方法によれば、点検ルート計画提示ステップS4において、点検対象機器2Tまたは点検実施項目AEの少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画RPが複数提示される。点検ルート計画提示ステップS4において提示される複数の点検ルート計画RPの夫々は、複数の機器2の各々の損傷リスクRDや点検所要時間TRを考慮したものである。このため、上記複数の点検ルート計画RPの中から選択した1つの点検ルート計画RPに沿った点検を実施することで、損傷リスクRDの高い機器2を重点的に点検でき、且つ過剰な点検コストの削減が図れる。
(点検ルート計画提案システム)
幾つかの実施形態にかかる点検ルート計画提案システム10は、上述した点検ルート計画RPを提案するためのものである。点検ルート計画提案システム10は、図2に示されるように、上述した点検結果情報記憶部11と、上述した損傷リスク算出部12と、上述した点検所要時間算出部13と、上述した点検ルート計画提示部14と、を少なくとも備える。
上記の構成によれば、点検ルート計画提示部14により、点検対象機器2Tまたは点検実施項目AEの少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画RPが複数提示される。点検ルート計画提示部14において提示される複数の点検ルート計画RPの夫々は、複数の機器2の各々の損傷リスクRDや点検所要時間TRを考慮したものである。このため、点検員が、上記複数の点検ルート計画RPの中から選択した1つの点検ルート計画RPに沿った点検を実施することで、損傷リスクRDの高い機器2を重点的に点検でき、且つ過剰な点検コストの削減が図れる。
(点検ルート計画の作成方法)
図3に示されるように、点検対象エリア1に設置されている複数の機器2のうち、点検対象として予め設定された機器を設定機器2Sと定義し、設定機器2S以外の損傷リスクが所定リスク以上である機器を高リスク機器2Hと定義する。点検対象エリア1に設置されている複数の機器2のうち、設定機器2S以外の損傷リスクが所定リスク未満である機器を低リスク機器2Lと定義する。
図示される実施形態では、設定機器2Sは、法令などにより点検間隔が予め設定されている機器2を含む。高リスク機器2Hは、設定機器2S以外の平均故障間隔MTBFが所定平均故障間隔(図示例では、10000hr/回)以下である機器2からなる。低リスク機器2Lは、設定機器2S以外の平均故障間隔MTBFが所定平均故障間隔(図示例では、10000hr/回)を超える機器2からなる。
図4は、点検ルート計画の作成方法のフロー図である。図5は、点検ルート計画の作成方法の一例を説明するための説明図である。幾つかの実施形態では、上述した作成部15は、図4に示されるような、作成方法200により、複数の点検ルート計画RPの夫々を作成するように構成されている。
具体的には、作成部15は、点検ルート計画RPにおける点検対象に全ての設定機器2Sを追加する(S41)。次に、作成部15は、点検ルート計画RPに含まれていない高リスク機器2Hが存在するか否かを判定し(S42)、高リスク機器2Hが存在する場合には(S42において「YES」)、点検対象に高リスク機器2Hを追加可能か否かを判定する(S43)。作成部15は、S42において判定対象となる高リスク機器(判定対象高リスク機器)2Hを、複数の高リスク機器2Hの中から無作為に抽出してもよいし、リスクが高い順に抽出してもよい。
点検対象に高リスク機器(判定対象高リスク機器)2Hを追加可能か否かは、判定時において点検ルート計画RPに含まれる全ての点検実施項目AEの各々の点検所要時間TRの合計と、該高リスク機器2Hの点検実施項目AEの各々の点検所要時間TRの合計と、を合わせた合計時間が、予め設定された設定所要時間STR以下か否かにより判定できる。上記合計時間が設定所要時間STR以下の場合には、作成部15は、点検対象に該高リスク機器2Hを追加可能であると判定し(S43において「YES」)、点検対象に該高リスク機器2Hを追加する(S44)。上記合計時間が設定所要時間STRを超える場合には、作成部15は、点検対象に該高リスク機器2Hを追加可能ではないと判定し(S43において「NO」)、点検対象に該高リスク機器2Hを追加しない。
作成部15は、点検ルート計画RPに含まれていない高リスク機器2Hが存在するか否かを判定し(S42)、高リスク機器2Hが存在しない場合には(S42において「NO」)、点検対象に低リスク機器2Lを追加可能か否かを判定する(S45)。作成部15は、S45において判定対象となる低リスク機器(判定対象低リスク機器)2Lを、複数の低リスク機器2Lの中から無作為に抽出してもよいし、リスクが高い順に抽出してもよい。
点検対象に低リスク機器(判定対象低リスク機器)2Lを追加可能か否かは、判定時において点検ルート計画RPに含まれる全ての点検実施項目AEの各々の点検所要時間TRの合計と、該低リスク機器2Lの点検実施項目AEの各々の点検所要時間TRの合計と、を合わせた合計時間が、予め設定された設定所要時間STR以下か否かにより判定できる。上記合計時間が設定所要時間STR以下の場合には、作成部15は、点検対象に該低リスク機器2Lを追加可能であると判定し(S45において「YES」)、点検対象に該低リスク機器2Lを追加する(S46)。上記合計時間が設定所要時間STRを超える場合には、作成部15は、点検対象に該低リスク機器2Lを追加可能ではないと判定し(S45において「NO」)、点検対象に該低リスク機器2Lを追加しない。
幾つかの実施形態では、上述した複数の機器2のうち、点検対象として予め設定された機器を設定機器2Sと定義し、設定機器2S以外の損傷リスクRDが所定リスク以上である機器を高リスク機器2Hと定義したときに、上述した点検ルート計画提示部14は、合計点検所要時間TTRが設定所要時間STR以下となる短時間ルート計画RPであって、設定機器2Sおよび少なくとも1つの高リスク機器2Hを点検対象機器2Tとする短時間ルート計画RPを、複数の点検ルート計画RPのうち、少なくとも1つの点検ルート計画RPとして提示するように構成されている。
作成部15は、上述した作成方法200により、図5に示されるような、合計点検所要時間TTRが夫々異なる複数の点検ルート計画RP(RP1、RP2)を作成するように構成されていてもよい。作成部15は、合計点検所要時間TTRが第1設定所要時間STR1(STR)以下となる第1の点検ルート計画RP1と、合計点検所要時間TTRが第1設定所要時間STR1を超え、且つ第1設定所要時間STR1よりも長い第2設定所要時間STR2(STR)以下となる第2の点検ルート計画RP2と、を作成するように構成されていてもよい。第1の点検ルート計画RP1および第2の点検ルート計画RP2の夫々は、点検対象機器2Tとして設定機器2Sおよび少なくとも1つの高リスク機器2Hを含む。第2設定所要時間STR2は、点検作業に従事可能な時間である点検作業可能時間と同じ、又は上記点検作業可能時間よりも短い時間に設定されている。
上記の構成によれば、点検員が、短時間ルート計画RP1、RP2に沿った点検を実施することで、設定機器2Sだけでなく、損傷リスクRDが高い少なくとも1つの高リスク機器2Hに対する点検を行うことができる。また、短時間ルート計画RP1、RP2は、その合計点検所要時間TTRが設定所要時間STR以下であるため、短時間ルート計画RP1、RP2に沿った点検を実施する点検員の点検作業に従事する時間が設定所要時間STRを超える長時間になることを抑制できる。
幾つかの実施形態では、上述した点検ルート計画提示部14は、点検対象機器2Tとして設定機器2Sおよび全ての高リスク機器2Hを含み、且つ低リスク機器2Lを含まない点検ルート計画RPを、複数の点検ルート計画RPのうちの1つの点検ルート計画RPとして提示するように構成されていてもよい。上記の構成によれば、点検者が点検対象機器2Tとして設定機器2Sおよび全ての高リスク機器2Hを含む点検ルート計画RPに沿った点検を行うことで、全ての高リスク機器2Hに対して適切な点検が行われるため、複数の機器2の信頼性を向上できる。
幾つかの実施形態では、上述した点検ルート計画提示部14は、複数の点検ルート計画RPに加えて、予め設定された設定点検ルート計画SRP(図5参照)をさらに提示可能に構成されていてもよい。設定点検ルート計画SRPは、例えば、点検対象となる機器2が設けられたプラントや、該プラントと同種のプラントなどにおいて予め設定されているものである。図5においては、設定点検ルート計画SRPの合計点検所要時間TTRは、第2の点検ルート計画RP2の合計点検所要時間TTRに比べて長くなっている。上記の構成によれば、複数の点検ルート計画RPの夫々と、設定点検ルート計画SRPとを比較できるため、点検に用いられる点検ルート計画RPを決定する際に有用である。
(個別点検ルート計画)
図6は、本開示の一実施形態における点検ルート計画を説明するための説明図である。図7は、点検ルート計画の作成方法の一例を説明するための説明図である。図8は、点検員に関する情報を説明するための説明図である。
幾つかの実施形態では、上述した点検ルート計画提案システム10は、少なくとも1つの点検対象機器2Tに対して点検実施項目AEの点検を実施する点検員に関する情報IIを記憶する点検員情報記憶部21(図2参照)をさらに備える。上述した点検ルート計画提示部14は、点検員が複数人である場合に、点検員ごとの点検ルート計画RPである個別点検ルート計画IRPを提示するように構成されている。
図示される実施形態では、上述した作成部15は、点検員情報記憶部21に記憶された点検員に関する情報IIを考慮して、複数の個別点検ルート計画IRPを作成するように構成されている。点検員に関する情報IIには、図6に示されるような、点検に従事する点検員の人数に関する情報が含まれる。上述した作成部15は、上述した作成方法200により、図7に示されるような、合計点検所要時間TTRが複数の点検員の点検作業時間の合計(図示例では、WAT1+WAT2)以下となる点検ルート計画RP3を作成する。そして、作成部15は、点検ルート計画RP3に含まれる点検対象機器2Tや点検実施項目AEを複数の点検員の夫々に、各々の点検作業可能時間WAT(WAT1、WAT2)を超えないように、振り分けることで、複数の点検員の夫々に対する個別点検ルート計画IRP(IRP1、IRP2)を作成する。なお、作成部15は、各々の合計点検所要時間TTR(TTR1、TTR2)が各々の点検作業可能時間WAT(WAT1、WAT2)以下となる個別点検ルート計画IRP(IRP1、IRP2)を直接作成してもよい。
上記の構成によれば、点検ルート計画提示部14において提示される個別点検ルート計画IRPは、複数の点検員の各々に点検実施項目AEが割り当てられた点検ルート計画RPである。複数の点検員の各々が、個別点検ルート計画IRPに沿った点検を実施することで、損傷リスクRDの高い機器2を含む複数の機器2の点検が実施されるとともに、複数の点検員の各々の点検作業に従事する時間が長時間になることを抑制できる。
幾つかの実施形態では、図8に示されるように、上述した点検員に関する情報IIは、点検員ごとの点検可能な複数の機器2の各々の点検項目Eである点検可能項目PEを示す情報を含む。上述した点検ルート計画提示部14は、点検可能項目PEを示す情報を考慮して、個別点検ルート計画IRPを提示するように構成されている。
点検員の力量や経験に応じて、該点検員が適切な点検を実施できる点検項目Eが異なることがある。上記の構成によれば、点検ルート計画提示部14において提示される個別点検ルート計画IRPは、複数の点検員の各々に上記点検可能項目PEが割り当てられた点検ルート計画RPである。個別点検ルート計画IRPにおいて、力量や経験が十分な点検員には、力量や経験が少ない点検員には実施できない点検実施項目AEが割り当てられる。このため、個別点検ルート計画IRPにおいて、点検員の力量や経験に応じて、適切な点検実施項目AEが割り当てられる。複数の点検員の各々が、適切な点検実施項目(点検可能項目PE)を含む個別点検ルート計画IRPに沿った点検を実施することで、複数の機器2の夫々に適切な点検が行われるため、複数の機器2の信頼性を向上できる。
幾つかの実施形態では、上述した点検結果情報記憶部11は、点検員および点検作業時間WTを関連付けて記憶しており、上述した点検所要時間算出部13は、点検結果情報記憶部11に記憶された点検作業時間WTに基づいて、点検員ごとの点検所要時間TR(図8参照)を算出可能に構成されている。上述した点検ルート計画提示部14は、点検員ごとの点検所要時間TRを考慮して、個別点検ルート計画IRPを提示するように構成されている。
点検員の力量や経験に応じて、点検項目Eごとの点検作業時間WTが異なることがある。上記の構成によれば、点検ルート計画提示部14において提示される個別点検ルート計画IRPは、点検員ごとの点検所要時間TRを考慮して、複数の点検員の各々に点検実施項目AEが割り当てられた点検ルート計画RPである。個別点検ルート計画IRPにおいて、力量や経験が十分な点検員には、力量や経験が少ない点検員に比べて、点検項目Eごとの点検所要時間TRが短い傾向があるので、多くの点検実施項目AEを割り当てられる。このため、個別点検ルート計画IRPにおいて、点検員の力量や経験に応じて、適切な点検実施項目AEが割り当てられる。複数の点検員の各々が、適切な点検実施項目AEを含む個別点検ルート計画IRPに沿った点検を実施することで、点検員の点検作業に従事する時間が過大又は過小になることを抑制できる。
幾つかの実施形態では、上述した点検員に関する情報IIは、点検員ごとの点検作業に従事可能な時間である点検作業可能時間WAT(図7参照)を示す情報を含む。上述した点検ルート計画提示部14は、点検作業可能時間WATを示す情報を考慮して、個別点検ルート計画IRPを提示するように構成されている。
例えば、複数の点検員に専任でない点検員が含まれるなど、点検員ごとに点検作業に従事可能な時間である点検作業可能時間WATが異なることがある。上記の構成によれば、点検ルート計画提示部14において提示される個別点検ルート計画IRPは、複数の点検員の各々の点検作業可能時間WATが考慮されたものである。複数の点検員の各々は、点検作業可能時間WAT(WAT1、WAT2)内に合計点検所要時間(TTR)が納まるように、点検項目Eが割り当てられる。複数の点検員の各々が、点検項目Eを含む個別点検ルート計画IRPに沿った点検を実施することで、複数の点検員の各々の点検作業時間WTが点検作業可能時間WATを超える長時間になることを抑制できる。
(異常判定時の点検ルート計画の変更)
図9は、本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案の構成を概略的に示す概略構成図である。図10は、本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案方法のフロー図である。図11~図13の夫々は、異常判定時における点検ルート計画の更新を説明するための説明図である。上述した点検ルート計画提案方法100は、図10に示されるように、点検結果情報入力ステップS7において点検結果Rとして異常判定が入力された場合に(S81において「YES」)、点検結果Rを入力した点検員に対する個別点検ルート計画IRPとは異なる個別点検ルート計画IRPに、異常判定が入力された機器2との関連度が所定関連度以上である機器2を含めるように点検ルート計画RPを更新する点検対象機器追加ステップS8をさらに備えていてもよい。
図示される実施形態では、点検対象機器追加ステップS8は、点検結果情報入力部32(図9参照)により行われる。幾つかの実施形態では、図9に示されるように、上述した点検ルート計画提案システム10は、機器関連度記憶部31と、点検結果情報入力部32と、点検ルート計画更新部33と、をさらに備える。
機器関連度記憶部31は、複数の機器2間の関係性の度合いを示す関連度を記憶している。複数の機器2のうち、互いの種類が同一又は類似する機器2間の関連度は、互いの種類が異なる機器2間の関連度よりも高い。また、複数の機器2のうち、互いの用途が同一又は類似する機器2間の関連度は、互いの用途が異なる機器2間の関連度よりも高い。
点検結果情報入力部32は、複数の機器2の各々の点検結果Rおよび点検項目Eごとの点検作業時間WTを入力可能に構成されている。点検結果情報入力部32により入力された点検結果Rや点検作業時間WTは、点検結果情報記憶部11に記憶される。
点検ルート計画更新部33は、点検結果情報入力部32に点検結果Rとして異常判定が入力された場合に、点検結果Rを入力した点検員に対する個別点検ルート計画IRPとは異なる個別点検ルート計画IRPに、異常判定が入力された機器2(2E)との関連度が所定関連度以上である機器2(2R)を含めるように点検ルート計画RPを更新するように構成されている。
点検ルート計画更新部33は、点検結果情報入力部32により点検結果Rとして異常判定が入力された場合に(S81において「YES」)、異常判定が入力された機器2Eとの関連度が所定関連度以上である機器2Rがあるか否かを判定する(S82)。点検ルート計画更新部33は、上記判定において、所定関連度以上の機器2Rがある場合には(S82において「YES」)、機器2Eを点検対象とする個別点検ルート計画IRPとは異なる個別点検ルート計画IRPに、点検対象として機器2Rを追加する(S83)。
以下、図11~図13において具体例を挙げて説明する。図11には、点検結果情報入力部32により点検結果Rとして異常判定が入力された機器2Eと、機器2Eが搭載された設備とが示されている。機器2Eは、機器2Eが搭載された設備を複数の区画に分割した際の1つの区画61に設けられている。図12および図13には、図11に示される上記設備と同型機又は類似機の設備と、該設備を複数の区画に分割した際の上記区画61に対応する区画62に設けられた機器2Rと、が示されている。機器2Rは、機器2Eと同種の機器であり、機器2Eと用途が同じであるため、機器2Eとの関連度が所定関連度以上になっている。ここで、同型機には、上記設備と同じ型式の設備であり設置された場所が異なる設備が含まれる。類似機には、上記設備とは別の型式の設備が含まれる。
図11~図13の夫々には、各々の点検ルート計画に沿って点検ルートIR1、IR2が示されている。図12に示される設備を含む点検ルート計画の更新前の点検対象には、機器2Rが含まれない。図11に示される機器2Eについて、異常判定がされた場合には、図13に示されるように、機器2Eとの関連度が所定関連度以上である機器2Rが点検対象に追加され、機器2Rを通るように点検ルートIR2が変更される。
点検において、異常が検知された機器2(2E)と関連度が高い機器2(2R)は、同様の異常が生じている可能性が高い。上記の構成によれば、点検ルート計画更新部33において、機器2(2E)の異常を検知した点検員とは異なる点検員の個別点検ルート計画IRPに、異常が検知された機器2(2E)と関連度が高い機器2(2R)を点検対象として含めることができる。これにより、点検員に上記関連度が高い機器2(2R)の点検を行わせることができる。上記の構成によれば、異常が検知された機器2(2E)と関連度が高い機器2(2R)の点検が速やかに行われるので、複数の機器2の信頼性を向上できる。
(点検ルート計画のカスタマイズ)
図14は、本開示の一実施形態にかかる点検ルート計画提案方法のフロー図である。上述した点検ルート計画提案方法100は、図14に示されるように、点検ルート計画提示ステップS4において提示された少なくとも1つの点検ルート計画RP(個別点検ルート計画IRPを含む)に対して、点検対象機器2T又は点検実施項目AEの少なくとも一方を追加又は削除する点検ルート計画更新ステップS9をさらに備えていてもよい。点検ルート計画更新ステップS9は、点検ルート計画決定ステップS5よりも前に行われる。
図示される実施形態では、点検ルート計画更新ステップS9は、更新ルート計画入力部34(図9参照)により行われる。幾つかの実施形態では、上述した点検ルート計画提案システム10は、更新ルート計画入力部34をさらに備える。更新ルート計画入力部34は、点検ルート計画提示部14が提示した点検ルート計画RPに対して、点検対象機器2T又は点検実施項目AEの少なくとも一方を追加又は削除することが可能に構成されている。
更新ルート計画入力部34により、点検対象機器2T又は点検実施項目AEの少なくとも一方が追加又は削除された、更新後の点検ルート計画RPが、点検ルート計画提示部14により提示される。点検ルート計画決定ステップS5では、点検ルート計画更新ステップS9(更新ルート計画入力部34)において、更新された点検ルート計画RP(点検対象機器2Tおよび点検実施項目AE)を、点検に用いる点検ルート計画RPとして決定してもよい。
上記の構成によれば、更新ルート計画入力部34において、点検ルート計画提示部14が提示した点検ルート計画RPに対して、必要に応じて、点検対象機器2Tや点検実施項目AEの追加や削除を行い、点検ルート計画RPを更新できる。点検ルート計画提案システム10は、更新ルート計画入力部34を備えることで、点検ルート計画RPの変更が望まれる場合に柔軟に対応可能である。
幾つかの実施形態では、図2、図9に示されるように、上述した点検ルート計画提案システム10は、情報端末50をさらに備える。図2、図9に示される実施形態では、情報端末(表示装置)50は、点検結果情報記憶部11、損傷リスク算出部12、点検所要時間算出部13、点検ルート計画提示部14および点検員情報記憶部21を含む。図9に示される実施形態では、情報端末50は、機器関連度記憶部31、点検ルート計画更新部33および更新ルート計画入力部34をさらに含む。なお、他の幾つかの実施形態では、点検結果情報記憶部11、損傷リスク算出部12、点検所要時間算出部13、点検ルート計画提示部14、点検員情報記憶部21、機器関連度記憶部31、点検ルート計画更新部33又は更新ルート計画入力部34の少なくとも1つは、例えば携帯端末40などの情報端末50以外の装置に搭載されていてもよい。
携帯端末40および情報端末50の夫々は、図示しないCPU(プロセッサ)や、ROMやRAMといったメモリ、外部記憶装置などの記憶装置、I/Oインターフェース、通信インターフェースなどからなるマイクロコンピュータとして構成されていてもよい。そして、例えば上記メモリの主記憶装置にロードされたプログラムの命令に従ってCPUが動作(例えばデータの演算など)することで、前述する各部を実現してもよい。
図示される実施形態では、上述した点検ルート計画提示部14が提示した点検ルート計画RPを表示する表示画面161は、情報端末50に設けられている。
幾つかの実施形態では、図2、図9に示されるように、上述した点検ルート計画提案システム10は、携帯端末40をさらに備える。携帯端末40は、点検ルート計画提示部14が提示した点検ルート計画RPを表示するように構成された表示部41、および、複数の機器2の各々の点検結果Rおよび点検項目Eごとの点検作業時間WTを入力可能に構成された点検結果情報入力部32、を少なくとも含む。表示部41は、携帯端末40に設けられた表示画面411を含み、該表示画面411に複数の点検ルート計画RPを表示するように構成されている。
図示される実施形態では、携帯端末40は、情報端末50に対して無線通信可能に構成されている。携帯端末40は、点検結果情報入力部32により入力された点検結果Rや点検作業時間WTを記憶する記憶部42と、情報端末50の通信部51との間で無線通信可能に構成された通信部43と、を含む。情報端末50は、携帯端末40の通信部43との間で無線通信可能に構成された通信部51を含む。点検結果情報入力部32により入力された点検結果Rや点検作業時間WTは、通信部43と通信部51との間の無線通信を介して、情報端末50に送られ、情報端末50の点検結果情報記憶部11に記憶される。なお、情報端末50は、点検対象エリア1の範囲外に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、携帯端末40の表示部41に点検ルート計画RPを表示することで、点検員が点検の際に表示部41に表示された点検ルート計画RPを確認できるため、点検漏れ(点検実施項目AEの実施漏れ)を抑制できる。また、携帯端末40に点検結果情報入力部32を設けることで、点検員が点検の際に、複数の機器2の各々の点検結果Rや点検項目Eごとの点検作業時間WTを速やかに入力することができる。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
上述した幾つかの実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握されるものである。
1)本開示の少なくとも一実施形態にかかる点検ルート計画提案システム(10)は、
点検対象エリア(1)に設置されている複数の機器(2)を点検するための点検ルート計画(RP)を提案するための点検ルート計画提案システム(10)であって、
前記複数の機器(2)の各々の点検結果(R)および点検項目(E)ごとの点検作業時間(WT)を記憶する点検結果情報記憶部(11)と、
前記点検結果情報記憶部(11)に記憶された前記点検結果(R)に基づいて、前記複数の機器(2)の各々の損傷リスク(RD)を算出するように構成された損傷リスク算出部(12)と、
前記点検結果情報記憶部(11)に記憶された前記点検作業時間(WT)に基づいて、前記複数の機器(2)の各々の前記点検項目(E)ごとの点検所要時間(TR)を算出するように構成された点検所要時間算出部(13)と、
前記複数の機器(2)のうち点検対象となる少なくとも1つの点検対象機器(2T)、前記点検対象機器(2T)に対して実施する前記点検項目(E)である点検実施項目(AE)、および前記少なくとも1つの点検対象機器(2T)に対して前記点検実施項目(AE)の点検を実施するのに要する合計点検所要時間(TTR)を含む点検ルート計画(RP)を提示する点検ルート計画提示部(14)であって、前記損傷リスク(RD)および前記点検所要時間(TR)を考慮して、前記点検対象機器(2T)または前記点検実施項目(AE)の少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画(RP)を複数提示可能に構成された点検ルート計画提示部(14)と、を備える。
上記1)の構成によれば、点検ルート計画提示部(14)により、点検対象機器(2T)または点検実施項目(AE)の少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画(RP)が複数提示される。点検ルート計画提示部(14)において提示される複数の点検ルート計画(RP)の夫々は、複数の機器(2)の各々の損傷リスク(RD)や点検所要時間(TR)を考慮したものである。このため、点検員が、上記複数の点検ルート計画(RP)の中から選択した1つの点検ルート計画(RP)に沿った点検を実施することで、損傷リスク(RD)の高い機器(2)を重点的に点検でき、且つ過剰な点検コストの削減が図れる。
2)幾つかの実施形態では、上記1)に記載の点検ルート計画提案システム(10)であって、
前記複数の機器(2)のうち、前記点検対象として予め設定された前記機器を設定機器(2S)と定義し、前記設定機器(2S)以外の前記損傷リスク(RD)が所定リスク以上である前記機器を高リスク機器(2H)と定義したときに、
前記点検ルート計画提示部(14)は、前記合計点検所要時間(TTR)が設定所要時間以下となる短時間ルート計画(RP1、RP2)であって、前記設定機器(2S)および少なくとも1つの前記高リスク機器(2H)を前記点検対象機器(2T)とする短時間ルート計画(RP1、RP2)を、前記複数の点検ルート計画(RP)のうち、少なくとも1つの前記点検ルート計画(RP)として提示するように構成された。
上記2)の構成によれば、点検員が、短時間ルート計画(RP1、RP2)に沿った点検を実施することで、設定機器(2S)だけでなく、損傷リスク(RD)が高い少なくとも1つの高リスク機器(2H)に対する点検を行うことができる。また、短時間ルート計画(RP1、RP2)は、その合計点検所要時間(TTR)が設定所要時間以下であるため、短時間ルート計画(RP1、RP2)に沿った点検を実施する点検員の点検作業に従事する時間が設定所要時間を超える長時間になることを抑制できる。
3)幾つかの実施形態では、上記1)又は2)に記載の点検ルート計画提案システム(10)であって、
前記少なくとも1つの点検対象機器(2T)に対して前記点検実施項目(AE)の点検を実施する点検員に関する情報(II)を記憶する点検員情報記憶部(21)をさらに備え、
前記点検ルート計画提示部(14)は、前記点検員が複数人である場合に、前記点検員ごとの前記点検ルート計画(RP)である個別点検ルート計画(IRP)を提示するように構成された。
上記3)の構成によれば、点検ルート計画提示部(14)において提示される個別点検ルート計画(IRP)は、複数の点検員の各々に上記点検実施項目(AE)が割り当てられた点検ルート計画(RP)である。複数の点検員の各々が、個別点検ルート計画(IRP)に沿った点検を実施することで、損傷リスク(RD)の高い機器(2)を含む複数の機器(2)の点検が実施されるとともに、複数の点検員の各々の点検作業に従事する時間が長時間になることを抑制できる。
4)幾つかの実施形態では、上記3)に記載の点検ルート計画提案システム(10)であって、
前記点検員に関する情報(II)は、前記点検員ごとの点検可能な前記複数の機器(2)の各々の前記点検項目(E)である点検可能項目(PE)を示す情報を含み、
前記点検ルート計画提示部(14)は、前記点検可能項目(PE)を示す情報を考慮して、前記個別点検ルート計画(IRP)を提示するように構成された。
点検員の力量や経験に応じて、該点検員が適切な点検を実施できる点検項目(E)が異なることがある。上記4)の構成によれば、点検ルート計画提示部(14)において提示される個別点検ルート計画(IRP)は、複数の点検員の各々に上記点検可能項目(PE)が割り当てられた点検ルート計画(RP)である。個別点検ルート計画(IRP)において、力量や経験が十分な点検員には、力量や経験が少ない点検員には実施できない点検実施項目(PE)が割り当てられる。このため、個別点検ルート計画(IRP)において、点検員の力量や経験に応じて、適切な点検実施項目(PE)が割り当てられる。複数の点検員の各々が、適切な点検実施項目(点検可能項目PE)を含む個別点検ルート計画(IRP)に沿った点検を実施することで、複数の機器(2)の夫々に適切な点検が行われるため、複数の機器(2)の信頼性を向上できる。
5)幾つかの実施形態では、上記3)又は4)に記載の点検ルート計画提案システム(10)であって、
前記点検結果情報記憶部(11)は、前記点検員および前記点検作業時間(WT)を関連付けて記憶しており、
前記点検所要時間算出部(13)は、前記点検結果情報記憶部(11)に記憶された前記点検作業時間(WT)に基づいて、前記点検員ごとの前記点検所要時間(TR)を算出可能に構成されており、
前記点検ルート計画提示部(14)は、前記点検員ごとの前記点検所要時間(TR)を考慮して、前記個別点検ルート計画(IRP)を提示するように構成された。
点検員の力量や経験に応じて、点検項目ごとの点検作業時間(WT)が異なることがある。上記5)の構成によれば、点検ルート計画提示部(14)において提示される個別点検ルート計画(IRP)は、点検員ごとの点検所要時間(TR)を考慮して、複数の点検員の各々に上記点検実施項目(AE)が割り当てられた点検ルート計画(RP)である。個別点検ルート計画(IRP)において、力量や経験が十分な点検員には、力量や経験が少ない点検員に比べて、点検項目(E)ごとの点検所要時間(TR)が短い傾向があるので、多くの上記点検実施項目(AE)を割り当てられる。このため、個別点検ルート計画(IRP)において、点検員の力量や経験に応じて、適切な点検実施項目(AE)が割り当てられる。複数の点検員の各々が、適切な点検実施項目(AE)を含む個別点検ルート計画(IRP)に沿った点検を実施することで、点検員の点検作業に従事する時間が過大又は過小になることを抑制できる。
6)幾つかの実施形態では、上記3)~5)の何れかに記載の点検ルート計画提案システム(10)であって、
前記点検員に関する情報(II)は、前記点検員ごとの点検作業に従事可能な時間である点検作業可能時間(WAT)を示す情報を含み、
前記点検ルート計画提示部(14)は、前記点検作業可能時間(WAT)を示す情報を考慮して、前記個別点検ルート計画(IRP)を提示するように構成された。
例えば、複数の点検員に専任でない点検員が含まれるなど、点検員ごとに点検作業に従事可能な時間である点検作業可能時間(WAT)が異なることがある。上記6)の構成によれば、点検ルート計画提示部(14)において提示される個別点検ルート計画(IRP)は、複数の点検員の各々の点検作業可能時間(WAT)が考慮されたものである。複数の点検員の各々は、点検作業可能時間(WAT)内に合計点検所要時間(TTR)が納まるように、点検項目(E)が割り当てられる。複数の点検員の各々が、上記点検項目(E)を含む個別点検ルート計画(IRP)に沿った点検を実施することで、複数の点検員の各々の点検作業時間(WT)が点検作業可能時間(WAT)を超える長時間になることを抑制できる。
7)幾つかの実施形態では、上記3)~6)の何れかに記載の点検ルート計画提案システム(10)であって、
前記複数の機器(2)間の関係性の度合いを示す関連度を記憶する機器関連度記憶部(31)と、
前記複数の機器(2)の各々の点検結果(R)および点検項目(E)ごとの点検作業時間(WT)を入力可能に構成された点検結果情報入力部(32)と、
前記点検結果情報入力部(32)に前記点検結果として異常判定が入力された場合に、前記点検結果(R)を入力した前記点検員に対する前記個別点検ルート計画(IRP)とは異なる前記個別点検ルート計画(IRP)に、前記異常判定が入力された前記機器(2)との前記関連度が所定関連度以上である前記機器(2)を含めるように前記点検ルート計画(RP)を更新するように構成された点検ルート計画更新部(33)と、をさらに備える。
点検において、異常が検知された機器(2)と関連度が高い機器(2)は、同様の異常が生じている可能性が高い。上記7)の構成によれば、点検ルート計画更新部(33)において、機器(2)の異常を検知した点検員とは異なる点検員の個別点検ルート計画(IRP)に、異常が検知された機器(2)と関連度が高い機器(2)を点検対象として含めることができる。これにより、点検員に上記関連度が高い機器(2)の点検を行わせることができる。上記7)の構成によれば、異常が検知された機器(2)と関連度が高い機器(2)の点検が速やかに行われるので、複数の機器(2)の信頼性を向上できる。
8)幾つかの実施形態では、上記1)~7)の何れかに記載の点検ルート計画提案システム(10)であって、
前記点検ルート計画提示部(14)が提示した前記点検ルート計画(RP)に対して、前記点検対象機器(2T)又は前記点検実施項目(AE)の少なくとも一方を追加又は削除することが可能に構成された更新ルート計画入力部(34)をさらに備える。
上記8)の構成によれば、更新ルート計画入力部(34)において、点検ルート計画提示部(14)が提示した点検ルート計画(RP)に対して、必要に応じて、点検対象機器(2T)や点検実施項目(AE)の追加や削除を行い、点検ルート計画(RP)を更新できる。点検ルート計画提案システム(10)は、更新ルート計画入力部(34)を備えることで、点検ルート計画(RP)の変更が望まれる場合に柔軟に対応可能である。
9)幾つかの実施形態では、上記1)~8)の何れかに記載の点検ルート計画提案システム(10)であって、
前記点検ルート計画提示部(14)が提示した前記点検ルート計画(RP)を表示するように構成された表示部(41)、および、前記複数の機器(2)の各々の点検結果(R)および点検項目(E)ごとの点検作業時間(WT)を入力可能に構成された点検結果情報入力部(32)、を含む携帯端末(40)をさらに備える。
上記9)の構成によれば、携帯端末(40)の表示部(41)に点検ルート計画(RP)を表示することで、点検員が点検の際に表示部(41)に表示された点検ルート計画(RP)を確認できるため、点検漏れ(点検実施項目AEの実施漏れ)を抑制できる。また、携帯端末(40)に点検結果情報入力部(32)を設けることで、点検員が点検の際に、複数の機器(2)の各々の点検結果(R)や点検項目(E)ごとの点検作業時間(WT)を速やかに入力することができる。
10)本開示の少なくとも一実施形態にかかる点検ルート計画提案方法(100)は、
点検対象エリア(1)に設置されている複数の機器(2)を点検するための点検ルート計画(RP)を提案するための点検ルート計画提案方法(100)であって、
前記複数の機器(2)の各々の点検結果(R)および点検項目(E)ごとの点検作業時間(WT)を取得する点検結果情報取得ステップ(S1)と、
前記点検結果情報取得ステップ(S1)において取得した前記点検結果(R)に基づいて、前記複数の機器(2)の各々の損傷リスク(RD)を算出する損傷リスク算出ステップ(S2)と、
前記点検結果情報取得ステップ(S1)において取得した前記点検作業時間(WT)に基づいて、前記複数の機器(2)の各々の前記点検項目(E)ごとの点検所要時間(TR)を算出する点検所要時間算出ステップ(S3)と、
前記複数の機器(2)のうち点検対象となる少なくも1つの点検対象機器(2T)、前記点検対象機器(2T)に対して実施する前記点検項目(E)である点検実施項目(AE)、および前記少なくとも1つの点検対象機器(2T)に対して前記点検実施項目(AE)の点検を実施するのに要する合計点検所要時間(TTR)を含む点検ルート計画(RP)を提示する点検ルート計画提示ステップ(S4)であって、前記損傷リスク(RD)および前記点検所要時間(TR)を考慮して、前記点検対象機器(2T)または前記点検実施項目(AE)の少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画(RP)を複数提示する点検ルート計画提示ステップ(S4)と、を備える。
上記10)の方法によれば、点検ルート計画提示ステップ(S4)において、点検対象機器(2T)または点検実施項目(AE)の少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画(RP)が複数提示される。点検ルート計画提示ステップ(S4)において提示される複数の点検ルート計画(RP)の夫々は、複数の機器(2)の各々の損傷リスク(RD)や点検所要時間(TR)を考慮したものである。このため、上記複数の点検ルート計画(RP)の中から選択した1つの点検ルート計画(RP)に沿った点検を実施することで、損傷リスク(RD)の高い機器(2)を重点的に点検でき、且つ過剰な点検コストの削減が図れる。
1 点検対象エリア
2 機器
2H 高リスク機器
2L 低リスク機器
2S 設定機器
2T 点検対象機器
10 点検ルート計画提案システム
11 点検結果情報記憶部
12 損傷リスク算出部
13 点検所要時間算出部
14 点検ルート計画提示部
15 作成部
16 提示部
21 点検員情報記憶部
31 機器関連度記憶部
32 点検結果情報入力部
33 点検ルート計画更新部
34 更新ルート計画入力部
40 携帯端末
41 表示部
100 点検ルート計画提案方法
AE 点検実施項目
E 点検項目
II 点検員に関する情報
IRP 個別点検ルート計画
MTBF 平均故障間隔
PE 点検可能項目
R 点検結果
RD 損傷リスク
RP 点検ルート計画
S1 点検結果情報取得ステップ
S2 損傷リスク算出ステップ
S3 点検所要時間算出ステップ
S4 点検ルート計画提示ステップ
S5 点検ルート計画決定ステップ
S6 点検ステップ
S7 点検結果情報入力ステップ
TR 点検所要時間
TTR 合計点検所要時間
WAT 点検作業可能時間
WT 点検作業時間

Claims (10)

  1. 点検対象エリアに設置されている複数の機器を点検するための点検ルート計画を提案するための点検ルート計画提案システムであって、
    前記複数の機器の各々の点検結果および点検項目ごとの点検作業時間を記憶する点検結果情報記憶部と、
    前記点検結果情報記憶部に記憶された前記点検結果に基づいて、前記複数の機器の各々の損傷リスクを算出するように構成された損傷リスク算出部と、
    前記点検結果情報記憶部に記憶された前記点検作業時間に基づいて、前記複数の機器の各々の前記点検項目ごとの点検所要時間を算出するように構成された点検所要時間算出部と、
    前記複数の機器のうち点検対象となる少なくとも1つの点検対象機器、前記点検対象機器に対して実施する前記点検項目である点検実施項目、および前記少なくとも1つの点検対象機器に対して前記点検実施項目の点検を実施するのに要する合計点検所要時間を含む点検ルート計画を提示する点検ルート計画提示部であって、前記損傷リスクおよび前記点検所要時間を考慮して、前記点検対象機器または前記点検実施項目の少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画を複数提示可能に構成された点検ルート計画提示部と、を備える、
    点検ルート計画提案システム。
  2. 前記複数の機器のうち、前記点検対象として予め設定された前記機器を設定機器と定義し、前記設定機器以外の前記損傷リスクが所定リスク以上である前記機器を高リスク機器と定義したときに、
    前記点検ルート計画提示部は、前記合計点検所要時間が設定所要時間以下となる短時間ルート計画であって、前記設定機器および少なくとも1つの前記高リスク機器を前記点検対象機器とする短時間ルート計画を、前記複数の点検ルート計画のうち、少なくとも1つの前記点検ルート計画として提示するように構成された、
    請求項1に記載の点検ルート計画提案システム。
  3. 前記少なくとも1つの点検対象機器に対して前記点検実施項目の点検を実施する点検員に関する情報を記憶する点検員情報記憶部をさらに備え、
    前記点検ルート計画提示部は、前記点検員が複数人である場合に、前記点検員ごとの前記点検ルート計画である個別点検ルート計画を提示するように構成された、
    請求項1又は2に記載の点検ルート計画提案システム。
  4. 前記点検員に関する情報は、前記点検員ごとの点検可能な前記複数の機器の各々の前記点検項目である点検可能項目を示す情報を含み、
    前記点検ルート計画提示部は、前記点検可能項目を示す情報を考慮して、前記個別点検ルート計画を提示するように構成された、
    請求項3に記載の点検ルート計画提案システム。
  5. 前記点検結果情報記憶部は、前記点検員および前記点検作業時間を関連付けて記憶しており、
    前記点検所要時間算出部は、前記点検結果情報記憶部に記憶された前記点検作業時間に基づいて、前記点検員ごとの前記点検所要時間を算出可能に構成されており、
    前記点検ルート計画提示部は、前記点検員ごとの前記点検所要時間を考慮して、前記個別点検ルート計画を提示するように構成された、
    請求項3又は4に記載の点検ルート計画提案システム。
  6. 前記点検員に関する情報は、前記点検員ごとの点検作業に従事可能な時間である点検作業可能時間を示す情報を含み、
    前記点検ルート計画提示部は、前記点検作業可能時間を示す情報を考慮して、前記個別点検ルート計画を提示するように構成された、
    請求項3乃至5の何れか1項に記載の点検ルート計画提案システム。
  7. 前記複数の機器間の関係性の度合いを示す関連度を記憶する機器関連度記憶部と、
    前記複数の機器の各々の点検結果および点検項目ごとの点検作業時間を入力可能に構成された点検結果情報入力部と、
    前記点検結果情報入力部に前記点検結果として異常判定が入力された場合に、前記点検結果を入力した前記点検員に対する前記個別点検ルート計画とは異なる前記個別点検ルート計画に、前記異常判定が入力された前記機器との前記関連度が所定関連度以上である前記機器を含めるように前記点検ルート計画を更新するように構成された点検ルート計画更新部と、をさらに備える、
    請求項3乃至6の何れか1項に記載の点検ルート計画提案システム。
  8. 前記点検ルート計画提示部が提示した前記点検ルート計画に対して、前記点検対象機器又は前記点検実施項目の少なくとも一方を追加又は削除することが可能に構成された更新ルート計画入力部をさらに備える、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の点検ルート計画提案システム。
  9. 前記点検ルート計画提示部が提示した前記点検ルート計画を表示するように構成された表示部、および、前記複数の機器の各々の点検結果および点検項目ごとの点検作業時間を入力可能に構成された点検結果情報入力部、を含む携帯端末をさらに備える、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の点検ルート計画提案システム。
  10. 点検対象エリアに設置されている複数の機器を点検するための点検ルート計画を提案するための点検ルート計画提案方法であって、
    前記複数の機器の各々の点検結果および点検項目ごとの点検作業時間を取得する点検結果情報取得ステップと、
    前記点検結果情報取得ステップにおいて取得した前記点検結果に基づいて、前記複数の機器の各々の損傷リスクを算出する損傷リスク算出ステップと、
    前記点検結果情報取得ステップにおいて取得した前記点検作業時間に基づいて、前記複数の機器の各々の前記点検項目ごとの点検所要時間を算出する点検所要時間算出ステップと、
    前記複数の機器のうち点検対象となる少なくも1つの点検対象機器、前記点検対象機器に対して実施する前記点検項目である点検実施項目、および前記少なくとも1つの点検対象機器に対して前記点検実施項目の点検を実施するのに要する合計点検所要時間を含む点検ルート計画を提示する点検ルート計画提示ステップであって、前記損傷リスクおよび前記点検所要時間を考慮して、前記点検対象機器または前記点検実施項目の少なくとも一方が夫々異なる点検ルート計画を複数提示する点検ルート計画提示ステップと、を備える、
    点検ルート計画提案方法。
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