JP2023039564A - ロボットハンド及びそれを備える製函装置並びに製函方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本開示は、少C式箱及びB式箱をひとつの製函装置で兼用可能とすることができ、流通加工作業中の箱折り工程の自動化割合の向上及び設備投資回収効率の向上を可能とし、設備設置スペースもとらないことから、社会課題となっている労働力不足に対応することができるロボットハンド及びそれを備える製函装置並びに製函方法を提供することを目的とする。【解決手段】本開示に係るロボットハンド1は、レール2とレールに摺動自在に支持される一対のガイド3(31,32)と一対のガイド同士を近接及び離間するように摺動させる動力部とを有するスライド機構と、一対のガイドにそれぞれ支持された一対の板状部4(41,42)と、を備え、一対の板状部同士は、側端辺4aが互いに対向し、かつ、表裏の両板面のうち少なくとも一方の板面が互いに同一平面上に位置するように並列する。【選択図】図1
Description
新規性喪失の例外適用申請有り
本開示は、ロボットハンド及びそれを備える製函装置並びに製函方法に関する。
段ボール箱には、JIS‐Z1507:2013「段ボール箱の形式」で規定されるように様々な型式がある。特に、JIS-Z1507において0300、0301と定義されている段ボール箱は、一般的にC式箱と呼ばれ、ギフト用の段ボール箱として多用されている。また、JIS-Z1507において0504と定義されている段ボール箱は、一般的にB式箱と呼ばれ、ワンタッチで組み立てられることから、C式箱と合わせてギフト用の段ボール箱として多用されている。
一般的に、段ボール箱の製函装置は、段ボール箱の型式ごとに、専用設計された製函設備を用いて製函するか、又は多くの現場では人手によって製函作業が行われてきた。これは、内部の製品及び文化的な事情で、包装態様が時と共に変化しやすく、機械化・自動化することが技術的・経済的・設置スペース的に困難であったためである。近年、狭いスペースで多様な商品の製作が求められる流通加工作業に対し、ロボットアームを駆使した箱形状へ成形する箱組立装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。また、ロボットアームを用いて成形した箱への内容物を箱詰めする装置が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。この背景にはロボットの技術の進歩の他、少子高齢化等による人手不足及び連続的な高い生産性への要求などの社会的な事情が合わさっている。
特許文献1のような段ボール箱の製函装置は、C式箱及びB式箱などの各型式用の専用設計となっており、複数の型式の製函をひとつの製函装置で兼用することが困難であった。これは、従来の製函装置は一般的に直線的に稼働するシリンダと段ボールシートを規制するガイドとで構成されているためである。一般的な流通加工現場では、C式箱及びB式箱を多用しており、生産性向上のためにC式箱及びB式箱の兼用製函装置が求められていた。
本開示は、C式箱及びB式箱をひとつの製函装置で兼用可能とすることができ、流通加工作業中の箱折り工程の自動化割合の向上及び設備投資回収効率の向上を可能とし、設備設置スペースもとらないことから、社会課題となっている労働力不足に対応することができるロボットハンド及びそれを備える製函装置並びに製函方法を提供することを目的とする。
本発明に係るロボットハンドは、1枚の段ボールシートからなるブランク板を成形して、直方体状又は立方体状の形状を有する箱を製函する製函装置に搭載されるロボットハンドであって、該ロボットハンドは、レールと該レールに摺動自在に支持される一対のガイドと該一対のガイド同士を近接及び離間するように摺動させる動力部とを有するスライド機構と、前記一対のガイドにそれぞれ支持された一対の板状部と、を備え、該一対の板状部同士は、側端辺が互いに対向し、かつ、表裏の両板面のうち少なくとも一方の板面が互いに同一平面上に位置するように並列することを特徴とする。
本発明に係る製函装置は、本発明に係るロボットハンドと、該ロボットハンドを先端に有するロボットアームと、1枚の段ボールシートからなるブランク板を所定の位置で折るための箱折り治具と、該箱折り治具を支持する基台と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る製函装置では、前記ロボットハンドは、前記ロボットアームに対して着脱自在であり、前記箱折り治具は、前記基台に対して着脱自在であることが好ましい。製函する段ボール箱の型式に応じてロボットハンド及び箱折り治具を交換することで、製函装置で製函できる段ボール箱の型式を容易に切り替えることができる。
本発明に係る製函装置では、前記ブランク板は、底板と、該底板の四つの縁辺にそれぞれ連接された側板と、各側板に連接された上端面板と、該上端面板に連接された折り返し側板とを有しており、前記側板のうち、対向し合う第1の一対の側板はサイドフラップを有し、他の第2の一対の側板はサイドフラップを有さず、前記ブランク板を成形した箱は、直方体状又は立方体状の形状を有し、前記直方体状又は前記立方体状の一面が開放され、内側に収容室を有する箱であり、前記製函装置は、前記ロボットアームとして第1ロボットアームと第2ロボットアームを有し、前記一対の板状部は、該一対の板状部の並列方向に延びる下端辺を有し、前記一対のガイドは、前記一対の板状部を、前記下端辺の上下方向の高さが相互に同一となるように支持することが好ましい。C式箱を製函することができる。
本発明に係る製函装置では、前記第2ロボットアームは、吸着部を更に有することが好ましい。製函したC式箱を効率的に搬出することができる。
本発明に係る製函装置では、前記箱折り治具は、前記底板に対応する底板領域を形作る枠部と、前記サイドフラップを折り畳むためのフラップ押当て部と、を有することが好ましい。C式箱を効率的に製函することができる。
本発明に係る製函装置では、前記一対の板状部は、前記表裏の板面のうち少なくとも一方の板面から突出し前記下端辺と平行な方向に延びる突条部を更に有し、前記一対の板状部のうち一方に設けられた前記突条部と前記一対の板状部のうち他方に設けられた前記突条部とは、前記下端辺からの高さが相互に同一であることが好ましい。C式箱において上端面板をより確実に折り曲げて美観に優れた箱とすることができる。
本発明に係る製函装置では、前記製函装置は、前記ロボットアームとは別に第3ロボットアームを有し、該第3ロボットアームは、吸着部を有することが好ましい。C式箱のブランク板を効率的に供給することができる。
本発明に係る製函装置では、前記ブランク板は、四つの縁辺を有する底板と、該底板の縁辺のうち第1縁辺に連接された前面側板と、前記底板の縁辺のうち前記第1縁辺に対向する第2縁辺に連接された後面側板と、前記底板の縁辺のうち残りの第3縁辺及び第4縁辺にそれぞれ連接された左面側板及び右面側板と、を有し、前記前面側板が、該前面側板の前記第1縁辺に対向する縁辺に連接された上端面板と、該上端面板に連接された折り返し側板とを有し、前記後面側板が、該後面側板の前記第2縁辺に対向する縁辺に連接された前記蓋部となる蓋板と、該蓋板に連接された差込片と、前記左面側板及び前記右面側板にそれぞれ隣接する方向に延設された固定片と、を有し、前記左面側板及び前記右面側板が、前記左面側板の前記第3縁辺に対向する縁辺及び前記右面側板の前記第4縁辺に対向する縁辺にそれぞれ連接する上フラップと、前記前面側板に隣接する方向にそれぞれ延設されたサイドフラップと、を有し、かつ、前記左面側板と前記上フラップ及び前記右面側板と前記上フラップとにそれぞれ跨って前記底板の前記後面側板側の角から斜めに伸びる重合用折目を有しており、前記ブランク板を成形した箱は、直方体状又は立方体状の形状を有し、前記直方体状又は前記立方体状の一面が開放された開口部と、該開口部を閉塞する蓋部と、前記直方体状又は前記立方体状の内側に設けられた収容室と、を有する箱であり、前記製函装置は、前記ロボットアームとして第4ロボットアームを有することが好ましい。B式箱を製函することができる。
本発明に係る前記製函装置は、前記ロボットアームとは別に第5ロボットアームを有し、該第5ロボットアームは、吸着部を有することが好ましい。B式箱のブランク板を効率的に供給するとともに、蓋板及び後面側板を効率的に起立させることができる。
本発明に係る前記製函装置は、前記ロボットアームとは別に第6ロボットアームを有し、該第6ロボットアームは、吸着部を有することが好ましい。製函したB式箱を効率的に搬出することができる。
本発明に係る製函装置では、前記箱折り用治具は、前記底板を固定する固定部を有することが好ましい。B式箱をより効率的に製函することができる。
本発明に係る製函装置では、前記箱折り用治具は、前記前面側板を下方から上方に押し上げる折り曲げ機構を有することが好ましい。B式箱をより効率的に製函することができる。
本発明に係る製函装置では、前記一対の板状部は、前記表裏の板面のうち少なくとも一方の板面から突出し前記一対の板状部の相互に対向する側端辺と平行な方向に延びるリブを更に有することが好ましい。B式箱をより効率的に製函することができる。
本発明に係る製函方法は、本発明に係る製函装置を用いた製函方法であって、前記ブランク板を1枚取り出して前記箱折り治具上に載せる工程1Aと、前記第1ロボットアーム及び前記第2ロボットアームを用いて前記側板を起立させるとともに前記サイドフラップを谷折りして前記第2の一対の側板の前記収容室側の表面に前記サイドフラップが接した状態とする工程2Aと、前記第2の一対の側板に前記上端面板を介して連接する一対の前記折り返し側板を内側に折り込んで前記サイドフラップを前記第2の一対の側板と前記折り返し側板との間で挟んだ状態とする工程3Aと、前記第1の一対の折り返し側板を内側に折り込み、前記箱を形成する工程4Aと、を順に有し、前記工程2Aは、前記第1ロボットアームに搭載された前記一対の板状部の板面と前記第2ロボットアームに搭載された前記一対の板状部の板面とを互いに向かい合わせの状態とする工程2A1と、前記動力部が前記一対のガイド同士を離間又は近接させることで前記一対の板状部同士を離間状態又は近接状態とし、前記一対の板状部の前記下端辺で、前記底板の前記第2の一対の側板との境界部の両端部を押す工程2A2と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る製函方法では、前記工程2A2では、前記第1ロボットアームに搭載された前記一対の板状部の前記下端辺で前記第2の一対の側板のうち一方の側板を押すと同時に、前記第2ロボットアームに搭載された前記一対の板状部の前記下端辺で前記第2の一対の側板のうち他方の側板を押すことが好ましい。B式箱をより効率的に製函することができる。
本発明に係る製函方法では、前記工程2Aでは、前記第1ロボットアーム及び前記第2ロボットアームを用いて前記底板を前記箱折り治具の枠部内に押し込んで前記側板を起立させることが好ましい。B式箱をより効率的に製函することができる。
本発明に係る製函方法は、本発明に係る記載の製函装置を用いた製函方法であって、前記ブランク板を1枚取り出して前記箱折り治具上に載せる工程1Bと、前記蓋板及び前記後面側板を引き上げて前記蓋板及び前記後面側板を起立させるとともに前記左面側板及び前記右面側板を起立させる工程2Bと、前記第4ロボットアームを用いて前記サイドフラップを前記収容室側に折り畳む工程3Bと、前記前面側板を起立させる工程4Bと、前記折り返し側板を内側に折り込み、前記箱を形成する工程5Bと、を順に有し、前記工程3Bは、前記動力部が前記一対のガイド同士を離間させることで前記一対の板状部を互いに離間状態とし、前記サイドフラップの外側に前記一対の板状部を配置する工程3B1と、前記動力部が前記一対のガイド同士を近接させることで前記一対の板状部を互いに近接させる方向に移動させながら前記サイドフラップを前記収容室側に移動させる工程3B2と、前記一対の板状部を前記収容室側に移動させることで前記サイドフラップを前記収容室側に折り畳む工程3B3と、を含むことを特徴とする。
本開示によれば、C式箱及びB式箱をひとつの製函装置で兼用可能とすることができ、流通加工作業中の箱折り工程の自動化割合の向上及び設備投資回収効率の向上を可能とし、設備設置スペースもとらないことから、社会課題となっている労働力不足に対応することができるロボットハンド及びそれを備える製函装置並びに製函方法を提供することができる。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
図1は、本実施形態に係るロボットハンドの第一例を示す正面概略図である。本実施形態に係るロボットハンド1は、1枚の段ボールシートからなるブランク板を成形して、直方体状又は立方体状の形状を有する箱を製函する製函装置に搭載されるロボットハンドであって、ロボットハンド1は、図1に示すように、レール2とレール2に摺動自在に支持される一対のガイド3(31,32)と一対のガイド3(31,32)同士を近接及び離間するように摺動させる動力部5とを有するスライド機構と、一対のガイド3(31,32)にそれぞれ支持された一対の板状部4(41,42)と、を備え、一対の板状部4(41,42)同士は、側端辺4aが互いに対向し、かつ、表裏の両板面のうち少なくとも一方の板面が互いに同一平面上に位置するように並列する。
1枚の段ボールシートからなるブランク板を成形して、直方体状又は立方体状の形状を有する箱は、例えば、C式箱及びB式箱である。ここで、C式箱は、JIS-Z1507において0300、0301と定義されている段ボール箱であり、B式箱は、JIS-Z1507において0504と定義されている段ボール箱である。
ロボットハンド1は、C式箱を製函する時に用いられるロボットハンド及びB式箱を製函する時に用いられるロボットハンドを包含する。ロボットハンド1は、ロボットアーム910(910A,910B,910C)の先端に取り付けられるベース9を有することが好ましい。
スライド機構は、動力部5によって、一対のガイド3(31、32)をレール2(21、22)に沿って摺動させて一対のガイド3(31、32)同士を近接させ、かつ、一対のガイド3(31、32)をレール2(21、22)に沿って摺動させて一対のガイド3(31、32)同士を離間させる。レール2は、図1に示すようにベース9の表面に敷設される部材又はベース9に設けられた溝(不図示)であり、一対のガイド3のうち第1ガイド31を摺動させる第1レール21と、一対のガイド3のうち第2ガイド32を摺動させる第2レール22とを有することが好ましい。第1レール21と第2レール22とは同一直線状に配置されることが好ましい。ガイド3(31,32)は、レール2に摺動自在に支持される部材である。動力部5は、例えば、エアシリンダ又はリニアモータ若しくはサーボモータなどのモータである。
一対の板状部4(41、42)は、例えば、樹脂製の板部材である。一対の板状部4(41、42)は、第1ガイド31に固定される第1板状部41及び第2ガイド32に固定される第2板状部42である。一対の板状部4(41、42)は、一対のガイド3(31、32)に固定された状態において、相互に対向する側端辺4aを有する。側端辺4aは、板状部4(41、42)の側辺のうちレール2(21、22)の延在方向に直交方向に延びる側辺であることが好ましい。板状部4(41、42)は、ガイド3(31、32)に固定される支持部41A、42Aと支持部41A、42Aに連接し製函時にブランク板に作用する作用部41B、42Bとを有することが好ましい。作用部41B、42Bは、支持部41A、42Aよりも幅広であることが好ましい。また、作用部41B、42Bは、略四角形状であることが好ましい。ここで、略四角形状は、長方形状、正方形状、台形状、平行四辺形状及びこれらの角を丸めた形状など各種変形形状を包含する。
一対の板状部4(41,42)同士は、表裏の両板面のうち少なくとも一方の板面が互いに同一平面上に位置するように並列する。「両板面のうち少なくとも一方の板面が同一平面上に位置する」とは、表側の板面だけが同一平面上に位置する形態、裏側の板面だけが同一平面上に位置する形態及び裏表の両方の板面が同一平面上に位置する形態を包含する。ここで、板面の表裏は特に限定されず、例えば、ガイド3(31,32)に固定される側の面を表側の板面とし、かつ、表側の板面とは反対側の面を裏側の板面とするか、又はその逆としてもよい。
図2及び図9は、本実施形態に係る製函装置の概略構成の例を示す正面図である。本実施形態に係る製函装置900(900A,900B)は、C式箱を製函するモードとB式箱を製函するモードとを有する。図2は製函装置900(900A)がC式箱を製函するモードである状態を示し、図9は製函装置900(900B)がB式箱を製函するモードである状態を示す。図2の製函装置900Aと図9の製函装置900Bとは、ロボットアーム910(910A,910B,910C),952の先端に取り付けられるエンドエフェクタ及び箱折り治具920(920A,920B)が異なる以外は共通の構成を有する。このため、各モードは、エンドエフェクタ及び箱折り治具920(920A,920B)を変更することで容易に切り替えることができる。すなわち、一つの製函装置900(900A,900B)でC式箱及びB式箱の製函を兼用することができる。C式箱を製函するモード及びB式箱を製函するモードにおいて、製函装置900は基本的な構成を同じくする。このため、最初に共通する構成について説明し、次に各モードについて説明する。
本実施形態に係る製函装置900(900A,900B)は、図2及び図9に示すように、本実施形態に係るロボットハンド1と、ロボットハンド1を先端に有するロボットアーム910(910A,910B,910C)と、1枚の段ボールシートからなるブランク板を所定の位置で折るための箱折り治具920(920A,920B)と、箱折り治具920(920A,920B)を支持する基台930と、を備える。
ロボットハンド1は、図2に示す第1ロボットアーム910A及び第2ロボットアーム910B並びに図9に示す第4ロボットアーム910Cの先端に取り付けられるエンドエフェクタであり、例えば、図1に示すロボットハンドである。
ロボットアーム910(910A,910B,910C)は、図2及び図9に示すように、製函装置900(900A,900B)の天板から吊り下げられる。ロボットアーム910(910A,910B,910C)の仕様は、特に限定されないが、汎用的な6軸のロボットマニピュレータであることが好ましい。ロボットアーム910(910A,910B,910C)は、関節を有し、関節の動作によってロボットハンド1の位置及び姿勢を3次元的に変更することができる。
箱折り治具920(920A,920B)は、C式箱用箱折り治具920A(図2及び図3に図示)及びB式箱用箱折り治具920B(図9及び図11に図示)を包含する。
基台930は、箱折り治具920(920A,920B)を載置するための作業台である。
製函装置900(900A,900B)の各部は、制御部(不図示)によって統括的に制御される。制御部は、例えば、CPU、RAM及びROMを含み、各種制御を実行する。CPUは、いわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて各種機能を実現する。RAMは、CPUの作業領域として使用される。ROMは、CPUで実行される基本OS及びプログラムを記憶する。プログラムは、C式箱の製函用プログラムとB式箱の製函用プログラムとを包含する。
本実施形態に係る製函装置900(900A,900B)では、ロボットハンド1は、ロボットアーム910(910A,910B,910C)に対して着脱自在であり、箱折り治具920(920A,920B)は、基台930に対して着脱自在であることが好ましい。製函する段ボール箱の型式に応じてエンドエフェクタ及び箱折り治具920(920A,920B)を交換することで、製函装置900(900A,900B)で製函できる段ボール箱の型式を容易に切り替えることができる。これによって、本実施形態に係る製函装置900は、一つの装置で、C式箱及びB式箱を製函することができる。
次に、製函装置900(900A,900B)がC式箱を製函するモードである場合について説明する。
図4は、本実施形態に係る製函装置で製函される箱のブランク板の第一例を示す概略構成図(箱の概略展開図)である。図5は、図4に示すブランク板を組み立てた箱の一例を示す斜視図である。本実施形態に係る製函装置では、ブランク板100は、図4に示すように、底板101と、底板101の四つの縁辺121a,121bにそれぞれ連接された側板102a,102bと、各側板102a,102bに連接された上端面板104a,104bと、上端面板104a,104bに連接された折り返し側板105a,105bとを有しており、側板102a,102bのうち、対向し合う第1の一対の側板102bはサイドフラップ103を有し、他の第2の一対の側板102aはサイドフラップ103を有さず、ブランク板100を成形した箱100Aは、図5に示すように、直方体状又は立方体状の形状を有し、直方体状又は前記立方体状の一面が開放され、内側に収容室130を有する箱であり、製函装置900Aは、図2に示すように、ロボットアーム910として第1ロボットアーム910Aと第2ロボットアーム910Bとを有し、一対の板状部4(41,42)は、図1に示すように、該一対の板状部4(41,42)の並列方向に延びる下端辺4bを有し、一対のガイド3(31,32)は、一対の板状部4(41,42)を、下端辺4bの上下方向の高さが相互に同一となるように支持することが好ましい。
図4に示すブランク板100は、図5に示すC式箱100Aのブランク板である。ここで、底板101の四つの縁辺と底けい線とは一致する位置にあるため、いずれも符号121a,121bを付した。箱100Aは、一枚の段ボールシートをブランク板100として、組み上げられる。このとき、箱100Aの外観は、図5に示すように、天面が解放された直方体状の形状を有している。図4の展開図に示すように、縁辺121aの長さが縁辺121bの長さよりも長いとき、箱100Aは直方体状の形状を有する。このとき底板101は長手方向111と短手方向112を有する。本実施形態では、縁辺121aの長さと縁辺121bの長さとを等しくしてもよい。さらに、側板102aの高さh2を縁辺121aの長さ及び縁辺121bの長さと等しくしてもよい。このとき箱100Aは立方体状の形状を有する。
ブランク板100は、底板101と、底板101の四つの縁辺121a,121bにそれぞれ連接された側板102a,102bと、各側板102a,102bに連接された上端面板104a,104bと、上端面板104a,104bに連接された折り返し側板105a,105bとを有し、底板101と側板102a,102bとの境界に底けい線121a,121bと、側板102a,102bと上端面板104a,104bとの境界に内側けい線113a,113bと、上端面板104a,104bと折り返し側板105a,105bとの境界に外側けい線114a,114bとを有している。そして、図4に示した展開図において、底けい線121a,121bと、内側けい線113a,113bと、外側けい線114a,114bと、をそれぞれ谷折りすることで、図5に示した箱100Aに成形することができる。
対向し合う折り返し側板105a,105bの少なくとも一対(105a)は、それぞれ、外側縁辺に凸部形状106を有し、底板101は、係孔部107を有することが好ましい。凸部形状106は、図4では、対向し合う折り返し側板105aのそれぞれの外側縁辺に設けられている。1つの外側縁辺に、凸部形状は、2個以上設けられることが好ましい。凸部形状106は、長手方向111の対向し合う折り返し側板105aのそれぞれに設けられることが好ましい。凸部形状106は、さらに、短手方向112の対向し合う折り返し側板105bのそれぞれに設けられてもよく、さらに、長手方向111の対向し合う折り返し側板105aのそれぞれと短手方向112の対向し合う折り返し側板105bのそれぞれに設けられてもよい。凸部形状106は、ロボットによる箱100Aへの成形途中において、ロボットアームで折り返し側板を折った後、押さえ続けることなくこれを固定状態としておきたいときに、当該折り返し側板に設けられることが好ましい。
係孔部107は、底板101に設けられる。このとき、係孔部107は、折り返し側板105aが箱100Aの収容室130側に折り返されて側板102aと向かい合わせの状態のときに、凸部形状106を係止可能な位置に設けられる。係孔部107は、図4では、底板101の縁辺121aに接する位置に設けられている。
図5では、凸部形状106が、折り返し側板105aが箱100Aの収容室130側に折り返されて側板102aと向かい合わせの状態のときに、係孔部107に係止されている状態を示した。このような係止状態となっていると、箱側壁(具体的には、折り返し側板105a)をロボットアームで固定し続けながら、他の箱側壁(具体的には、折り返し側板105b)を折り込むという操作は行う必要がなくなり、折り返し側板105aの固定操作不要で折り返し側板105bの折込みが可能となる。ロボットアームの本数が2,3本と少ないロボットアームシステムを用いて製函することができる。
長手方向111の側板102aは、カートンの目方向(紙巾方向)に対して垂直に折れる方が好ましい。凸部形状106が底面の係孔部107に入りやすくなる。
箱100Aの材質は、特に限定されないが、紙、特に段ボールが好ましい。本実施形態に係るカートンが成形された際に、内部に配置される製品は、特に限定されないが、飲料が充填されたガラス容器、金属容器、またはプラスチック容器が好ましい。容器でなく、小型の箱や飲料以外の物品が配置されても構わない。箱100Aの肉厚は、1~7mmが好ましく、1.5~5mmがより好ましい。
製函装置900AがC式箱を製函するモードであるとき、製函装置900Aは、図2に示すように、ロボットアーム910として第1ロボットアーム910Aと第2ロボットアーム910Bとを有する。第1ロボットアーム910A及び第2ロボットアーム910Bは、それぞれ図1に示すロボットハンド1を有する。ロボットハンド1では、第1板状部41及び第2板状部42は、図1に示すように、下端辺4bを有する。下端辺4bは、レール2(21,22)の延在方向と平行な方向に延びることがより好ましい。一対のガイド3(31,32)は、第1板状部41及び第2板状部42を、下端辺4bの上下方向の高さが相互に同一となるように支持する。第1板状部41の下端辺4b及び第2板状部42の下端辺4bの上下方向の高さを相互に同一とすることで、製函時に、第1板状部41の下端辺4b及び第2板状部42の下端辺4bで底板101(図4に図示)の一対の側板102aとの境界部の両端部を同時に押すことができるため、一対の側板102aを所定の位置でより確実に折り曲げることができる。
第2ロボットアーム910Bは、エンドエフェクタとして、ロボットハンド1に加えて、吸着部(不図示)を更に有することが好ましい。吸着部は、例えば、吸盤である。吸着部によって製函したC式箱を吸引して、効率的に搬出することができる。第2ロボットアーム910Bが箱の組立及び搬出を兼用することで、搬出専用のロボットアームを別途設ける必要がなく、ロボットアームの本数を抑えることができる。
製函装置900AがC式箱を製函するモードであるとき、箱折り治具920Aは、図3に示すように、底板101(図4に図示)に対応する底板領域921を形作る枠部922と、サイドフラップ103(図4に図示)を折り畳むためのフラップ押当て部923と、を有することが好ましい。枠部922は、図3に示すように複数の突部を並べることで底板領域921を形作ってもよい。フラップ押当て部923は、突形状をなし、枠部922の四隅に設けられる。底板101を底板領域921内に押し込むことで、側板102a,102bを起立させるとともにサイドフラップ103を谷折りして側板102aの収容室130側の表面に接させることができる。このように、C式箱を効率的に製函することができる。
図6は、板状部の変形例を説明するための図である。図6は、一対の板状部4(41,42)のうち第1板状部41を代表して示したが、第2板状部42は第1板状部41を左右反転した構成を有する。製函装置900AがC式箱を製函するモードであるとき、一対の板状部4(41,42)は、図6に示すように、表裏の板面のうち少なくとも一方の板面から突出し下端辺4bと平行な方向に延びる突条部43を更に有し、一対の板状部のうち一方41に設けられた突条部43と一対の板状部のうち他方42(図1に図示)に設けられた突条部43とは、下端辺4bからの高さが相互に同一であることが好ましい。第1板状部41に設けられた突条部43と第2板状部42に設けられた突条部43との上下方向の高さが相互に同一となる。突条部43は、表裏の板面のうち表側の板面だけに設けられるか、裏側の板面だけに設けられるか、又は表側の板面及び裏側の板面の両方に設けられてもよい。突条部43は、横断面形状が四角形状であることが好ましい。C式箱を製函する時、突条部43は上端面板104aに上から押し当てられる。これによって、C式箱において上端面板104aをより確実に折り曲げて美観に優れた箱とすることができる。突条部43によって押当てられる上端面板104aは、長手方向111の上端面板104aであることが好ましい。
製函装置900AがC式箱を製函するモードであるとき、製函装置900Aは、第1ロボットアーム910A及び第2ロボットアーム910Bとは別に第3ロボットアーム(不図示)を有し、第3ロボットアームは、吸着部を有することが好ましい。第3ロボットアームは、ブランク板100を吸引によって供給するためのロボットアームであり、エンドエフェクタとして、第1ロボットアーム910A又は第2ロボットアーム910Bのロボットハンド1に代えて吸着部を有する。吸着部は、例えば、吸盤である。
次に、製函装置900(900A,900B)がB式箱を製函するモードである場合について説明する。
図7は、本実施形態に係る製函装置で製函される箱のブランク板の第二例を示す概略構成図(箱の概略展開図)である。図8は、図7に示すブランク板を組み立てた箱の一例を示す斜視図である。本実施形態に係る製函装置900Bでは、ブランク板200は、図7に示すように、四つの縁辺211a,211b,211c,211dを有する底板201と、底板201の縁辺のうち第1縁辺211aに連接された前面側板202aと、底板201の縁辺のうち第1縁辺211aに対向する第2縁辺211bに連接された後面側板202bと、底板201の縁辺のうち残りの第3縁辺211c及び第4縁辺211dにそれぞれ連接された左面側板202c及び右面側板202dと、を有し、前面側板202aが、前面側板202aの第1縁辺211aに対向する縁辺211eに連接された上端面板203と、上端面板203に連接された折り返し側板204とを有し、後面側板202bが、後面側板202bの第2縁辺211bに対向する縁辺211gに連接された蓋部となる蓋板205と、蓋板205に連接された差込片206と、左面側板202c及び右面側板202dにそれぞれ隣接する方向に延設された固定片207と、を有し、左面側板202c及び右面側板202dが、左面側板202cの第3縁辺211cに対向する縁辺211k及び右面側板202dの第4縁辺211dに対向する縁辺211lにそれぞれ連接する上フラップ208と、前面側板202aに隣接する方向にそれぞれ延設されたサイドフラップ209と、を有し、かつ、左面側板202cと上フラップ208及び右面側板202dと上フラップ208とにそれぞれ跨って底板201の後面側板202b側の角から斜めに伸びる重合用折目210を有しており、ブランク板200を成形した箱200Aは、図8に示すように、直方体状又は立方体状の形状を有し、直方体状又は立方体状の一面が開放された開口部220と、開口部220を閉塞する蓋部221と、直方体状又は立方体状の内側に設けられた収容室222と、を有する箱であり、製函装置900Bは、図9に示すように、ロボットアーム910として第4ロボットアーム910Cを有することが好ましい。
図7に示すブランク板200は、図8に示すB式箱200Aのブランク板である。ここで、縁辺とけい線とは一致する位置にあるため、いずれも同じ符号211(211a~211n)を付した。箱200Aは、一枚の段ボールシートをブランク板200として、組み上げられる。このとき、箱200Aの外観は、図8に示すように、天面の開口部220を蓋部221で覆うことができる直方体状の形状を有している。図7の展開図に示すように、縁辺211aの長さが縁辺211cの長さよりも長いとき、箱200Aは直方体状の形状を有する。このとき底板201は長手方向291と短手方向292とを有する。本実施形態では、縁辺211aの長さと縁辺211cの長さとを等しくしてもよい。さらに、前面側板202aの高さ、後面側板202bの高さ、左面側板202cの高さ及び右面側板202dの高さを縁辺211aの長さ及び縁辺211cの長さと等しくしてもよい。このとき箱200Aは立方体状の形状を有する。
ブランク板200は、固定片207が左面側板202c及び右面側板202dの内側にそれぞれ糊付けなどによって固定されて重合用折目210で山折りされ、かつ、左面側板202c、右面側板202d、上フラップ208及びサイドフラップ209が、後面側板202b及び後面側板202bに連接する蓋板205と底板201及び底板201に連接する前面側板202aとの間に挟まれた状態になっていることが好ましい。そして、図6に示した展開図において、けい線211(211a~211n)をそれぞれ谷折りすることで、図7に示した箱200Aに成形することができる。
ブランク板200では、サイドフラップ209は、前面側板202aに向かって突出する第1突部212を有し、かつ、折り返し側板204は、上端面板203との境界となる縁辺211fに対向する外側縁辺に第2突部213を有し、かつ、底板201は、係孔部214を有し、図7に示すように左面側板211c及び右面側板211dが立設されてサイドフラップ209が収容室222側に折られたとき、第1突部212は、係孔部214に係止可能であり、かつ、折り返し側板204が収容室222側に折り返されて前面側板202aと向かい合わせの状態のときに、第2突部213は、係孔部214に係止可能であることが好ましい。このような係止状態となっていると、サイドフラップ209を指やロボットアームで固定し続けながら、折り返し側板204を折り込むという操作は行う必要がなくなり、サイドフラップ209の固定操作不要で折り返し側板204の折込みが可能となる。ロボットアームの本数が2,3本と少ないロボットアームシステムを用いて製函することができる。
前面側板202a及び折り返し側板204は、カートンの目方向(紙巾方向)に対して垂直に折れる方が好ましい。第2突部213が底板201の係孔部214に入りやすくなる。
箱200Aの材質は、特に限定されないが、紙、特に段ボールが好ましい。本実施形態に係る箱200Aが成形された際に、内部に配置される製品は、特に限定されないが、飲料が充填されたガラス容器、金属容器、またはプラスチック容器が好ましい。容器でなく、小型の箱や飲料以外の物品が配置されても構わない。箱200Aの肉厚は、1~7mmが好ましく、1.5~5mmがより好ましい。
製函装置900BがB式箱を製函するモードであるとき、製函装置900Bは、図9に示すように、ロボットアーム910として第4ロボットアーム910Cを有する。第4ロボットアーム910Cは、エンドエフェクタとして図1に示すロボットハンド1を有する。
図10は、板状部の変形例を説明するための図である。製函装置900BがB式箱を製函するモードであるとき、一対の板状部4(41,42)は、図10に示すように、表裏の板面のうち少なくとも一方の板面から突出し一対の板状部4(41,42)の相互に対向する側端辺4aと平行な方向に延びるリブ44を更に有することが好ましい。B式箱を製函する時、リブ44はサイドフラップ209(図7に図示)の外面に当接して、一対の板状部4(41,42)が近接する方向に移動に伴ってサイドフラップ209を収容室側に折り畳む。リブ44は、表裏の板面のうち表側の板面だけに設けられるか、裏側の板面だけに設けられるか、又は表側の板面及び裏側の板面の両方に設けられてもよい。第1板状部41に設けられたリブ44と第2板状部42に設けられたリブ44とは、互いに平行であることが好ましい。
製函装置900BがB式箱を製函するモードであるとき、製函装置900Bは、第4ロボットアーム910Cとは別に第5ロボットアーム952を有し、第5ロボットアーム952は、吸着部(不図示)を有することが好ましい。第5ロボットアーム952は、ブランク板200を吸引によって供給するためのロボットアームであり、エンドエフェクタとして吸着部を有する。第5ロボットアーム952の仕様は、特に限定されないが、汎用的な6軸のロボットマニピュレータであることが好ましい。第5ロボットアーム952は、関節を有し、関節の動作によって吸着部の位置及び姿勢を3次元的に変更することができる。吸着部は、例えば、吸盤である。また、第5ロボットアーム952は、ブランク板200を吸引したまま持ち上げることによって、後面側板202bを起立させる役割も持つ。ブランク板200では、後面側板202bに連接する固定片207(図7に図示)が左面側板202c及び右面側板202dの内側にそれぞれ固定されているため、後面側板202bを起立させると自動的に左面側板202c及び右面側板202dが起立する。このように、第5ロボットアーム952を有することで、B式箱200Aをより効率的に製函することができる。
製函装置900BがB式箱を製函するモードであるとき、製函装置900Bは、第4ロボットアーム910Cとは別に第6ロボットアーム(不図示)を有し、第6ロボットアームは、吸着部を有することが好ましい。第6ロボットアームは、製函した箱200Aを搬出するためのロボットアームであり、エンドエフェクタとし吸着部を有する。第6ロボットアームの仕様は、特に限定されないが、汎用的な6軸のロボットマニピュレータであることが好ましい。第6ロボットアームは、関節を有し、関節の動作によって吸着部の位置及び姿勢を3次元的に変更することができる。吸着部は、例えば、吸盤である。
図11は、箱折り治具の第二例を示す斜視図である。製函装置900BがB式箱を製函するモードであるとき、箱折り用治具920Bは、底板201(図7に図示)を固定する固定部924を有することが好ましい。固定部924は、箱折り治具920Bの基面925に設けられた吸着機構であることが好ましい。吸着機構は、例えば、排気によって、ブランク板200の底板201を吸い付ける機構である。底板201を固定することで、後面側板202bの起立及びそれに伴う左面側板202c及び右面側板202dの起立をより確実に行うことができる。固定部924は、例えば、図11に示すように複数個の吸盤を並列させた構造を有することが好ましい。また、製函装置900BがB式箱を製函するモードであるとき、箱折り用治具920Bは、ブランク板200の位置決めをする枠部927を有することが好ましい。枠部927は、ブランク板200の載置面927aを有することが好ましい。基面925は、図11に点線で示したように載置面927aを通る仮想平面であってもよい。
製函装置900BがB式箱を製函するモードであるとき、箱折り用治具920Bは、前面側板202aを下方から上方に押し上げる折り曲げ機構926を有することが好ましい。折り曲げ機構926は、上下に往復運動する機構であって、箱折り用治具920Bの基面925の下方に埋め込まれており、上方に移動することで、基面925から飛び出して前面側板202aを押し上げて起立させる。
次に、図12~図17を参照して、製函装置900Aを用いたC式箱の製函方法について説明する。
本実施形態に係る製函方法は、図2に示す本実施形態に係る製函装置900Aを用いた製函方法であって、図12に示すように、ブランク板100(図4に図示)を1枚取り出して箱折り治具920上に載せる工程1Aと、図13に示すように、第1ロボットアーム910A及び第2ロボットアーム910Bを用いて側板102a,102bを起立させるとともにサイドフラップ103(図4に図示)を谷折りして図14に示すように第2の一対の側板102aの収容室130側の表面にサイドフラップ103が接した状態とする工程2Aと、図15に示すように、第2の一対の側板102a(図4に図示)に上端面板104a(図4に図示)を介して連接する一対の折り返し側板105a(図4に図示)を内側に折り込んでサイドフラップ103(図4に図示)を第2の一対の側板102aと折り返し側板105aとの間で挟んだ状態とする工程3Aと、図16に示すように、第1の一対の折り返し側板102b(図4に図示)を内側に折り込み、箱を形成する工程4Aと、を順に有し、工程2Aは、図13に示すように、第1ロボットアーム910Aに搭載された一対の板状部4(41,42)の板面と第2ロボットアーム910Bに搭載された一対の板状部4(41,42)の板面とを互いに向かい合わせの状態とする工程2A1と、動力部5が一対のガイド3(31,32)(図1に図示)同士を離間又は近接させることで一対の板状部4(41,42)同士を離間状態又は近接状態とし、一対の板状部4(41,42)の下端辺4bで、底板101の第2の一対の側板102aとの境界部の両端部を押す工程2A2と、を含む。
工程1Aでは、図12に示すように、カートンラックからブランク板100を1枚取り出す。ここで、ブランク板100の取り出しは、第3ロボットアーム951に設けた吸着部951aで吸引することによって行うことが好ましい。
工程2Aでは、図13に示すように、第1ロボットアーム910A及び第2ロボットアーム910Bを用いて底板101を箱折り治具の枠部922(図3に図示)に押し込んで、側板102a,102bを起立させることが好ましい。このとき、第1ロボットアーム910Aに搭載された一対の板状部4(41,42)の板面と第2ロボットアーム910Bに搭載された一対の板状部4(41,42)の板面とを互いに向かい合わせの状態し(工程2A1)、一対の板状部4(41,42)の下端辺4b(図1に図示)で、底板101の第2の一対の側板102aとの境界部の両端部を押す(工程2A2)。工程2A2では、動力部5は第1板状部41及び第2板状部42が底板101の第2の一対の側板102aとの境界部の両端部にそれぞれ位置するように、一対のガイド3(31,32)同士を離間又は近接させる。底板101の第2の一対の側板102aとの境界部は、底板101のうち、図4に示す底けい線121aに隣接する部分である。また、工程2Aでは、同時にサイドフラップ103をフラップ押当て部923に押当てて谷折りして第2の一対の側板102aの収容室130側の表面にサイドフラップ103が接した状態とする。この結果、底けい線121a,121b(図4に図示)がロボットアームによって十分谷折りされて、図14に示すように、側板102a,102bが十分に起立する。
工程2A2では、第1ロボットアーム910Aに搭載された一対の板状部4(41,42)の下端辺4bで第2の一対の側板102aのうち一方の側板を押すと同時に、第2ロボットアーム910Bに搭載された一対の板状部4(41,42)の下端辺4bで第2の一対の側板102aのうち他方の側板を押すことが好ましい。第1ロボットアーム910Aによる押し込みと第2ロボットアーム910Bによる押し込みとを同時に行うことで、B式箱をより効率的に製函することができる。
工程3Aでは、図15に示すように、第1ロボットアーム910A及び第2ロボットアーム910Bを用いて一対の折り返し側板105aを内側に折り込むことが好ましい。このとき、第1ロボットアーム910Aによる折り返し側板105aの折り込みと第2ロボットアーム910Bによる折り返し側板105aの折り込みとを同時に行うことが好ましい。また、工程3Aでは、折り返し側板105aに設けた凸部形状106が係孔部107に係止されることが好ましい。これによって、ロボットアームで折り返し側板105aを抑え続けなくても、折り返し側板105aは固定された状態となる。
工程4Aでは、図16に示すように、ブランク板100のうち、一対の折り返し側板105aとは別の一対の折り返し側板105bを内側に折り込み、箱100Aを形成完了させる。このとき、2本のロボットアーム910A,910Bで同時に折り込むか、又は2本のロボットアーム910A,910Bで別々のタイミングで折り込んでもよい。
工程4A後、図17に示すように、第2ロボットアーム910Bによって箱100Aを搬出する(工程5A)。箱100Aの搬出は、第2ロボットアーム910Bに設けた吸着部で吸引することによって行うことが好ましい。また、箱100Aの搬出は、第1ロボットアーム910A又は第2ロボットアーム910Bにおいて、一対の板状部4(41,42)同士を箱100Aの収容室130内で相互に離間させ、一対の板状部4(41,42)を一対の折り返し側板105a又は105bの内壁にそれぞれ押当てて突っ張った状態として、箱100Aを持ち上げることによって行ってもよい。搬出された箱100Aはコンベアに乗せられる。
次に、図18~図24を参照して、製函装置900Bを用いたB式箱の製函方法について説明する。
本実施形態に係る製函方法は、図9に示す本実施形態に係る記載の製函装置900Bを用いた製函方法であって、図18に示すように、ブランク板200(図7に図示)を1枚取り出して箱折り治具上に載せる工程1Bと、図19に示すように、蓋板205及び後面側板202bを引き上げて蓋板205及び後面側板202bを起立させるとともに左面側板202c及び右面側板202dを起立させる工程2Bと、図20及び図21に示すように、第4ロボットアーム910Cを用いてサイドフラップ209を収容室側に折り畳む工程3Bと、図22に示すように、前面側板202aを起立させる工程4Bと、図23に示すように、折り返し側板を内側に折り込み、箱200Aを形成する工程5Bと、を順に有し、工程3Bは、動力部5が一対のガイド3(31,32)同士を離間させることで図20に示すように一対の板状部4(41,42)を互いに離間状態とし、サイドフラップ209の外側に一対の板状部4(41,42)を配置する工程3B1と、動力部5が一対のガイド3(31,32)同士を近接させることで一対の板状部4(41,42)を互いに近接させる方向に移動させながら図21に示すようにサイドフラップ209を収容室側に移動させる工程3B2と、一対の板状部4(41,42)を収容室側に移動させることでサイドフラップを収容室側に折り畳む工程3B3と、を含む。
工程1Bでは、図18に示すように、カートンラックからブランク板200を1枚取り出して箱折り治具920上に載せる。ここで、ブランク板200の取り出しは、第5ロボットアーム952に設けた吸着部952aで吸引することによって行うことが好ましい。
工程2Bでは、図19に示すように、蓋板205及び後面側板202bを引き上げて蓋板205及び後面側板202bを起立させるとともに左面側板202c及び右面側板202dを起立させる。ここで、工程1Bから引き続き第5ロボットアーム952でブランク板200を吸引したまま第5ロボットアーム952を持ち上げることによって、蓋板205及び後面側板202bを起立させることが好ましい。ブランク板200では、後面側板202bに連接する固定片207(図7に図示)が左面側板202c及び右面側板202dの内側にそれぞれ固定されているため、後面側板202bを起立させると自動的に左面側板202c及び右面側板202dが起立する。
工程3Bでは、図20及び図21に示すように、第4ロボットアーム910Cを用いてサイドフラップ209を収容室側に折り畳む。
工程3Bでは、図20に示すように、サイドフラップ209の外側に第1板状部41及び第2板状部42を配置して(工程3B1)、サイドフラップ209を収容室側に移動させる(工程3B2)。そして、第1板状部41と第2板状部42とが相互に近接し合って、サイドフラップ209がある程度折り畳まれたところで、第1板状部41及び第2板状部42を収容室側に移動させることで、サイドフラップ209を収容室側に移動させる(工程3B3)。工程3B3では、第1突部12(図7に図示)が係孔部14(図7に図示)に係止した状態となることが好ましい。これによって、図21に示すように、サイドフラップ209をロボットアームで押さえ続けなくても、サイドフラップ209は所定の位置に固定された状態となる。
工程4Bでは、図22に示すように、折り曲げ機構926で前面側板202aを押し上げて起立させることが好ましい。
工程5Bでは、図23に示すように、折り返し側板を内側に折り込み、箱200Aを形成する。折り返し側板を内側に折りこんだ時、第2突部13(図7に図示)が係孔部14(図7に図示)に係止した状態となることが好ましい。
工程2B~工程5Bでは、ブランク板200又は箱200Aは、固定部924(図11に図示)によって下方から吸引固定されることが好ましい。
工程5B後、図24に示すように、箱200Aを搬出する(工程6B)。箱200Aの搬出は、第4ロボットアーム910Cにおいて、一対の板状部4(41,42)同士を箱200Aの収容室内で相互に離間させ、一対の板状部4(41,42)を左面側板202cの内壁及び右面側板202dの内壁にそれぞれ押当てて突っ張った状態として、箱200Aを持ち上げることによって行うか、又は第6ロボットアーム(不図示)に設けた吸着部で吸引することによって行ってもよい。搬出された箱200Aはコンベアに乗せられる。
1 ロボットハンド
2 レール
3(31,32) ガイド
4(41,42) 板状部
4a 側端辺
4b 下端辺
5 動力部
9 ベース
41A、42A 支持部
41B、42B 作用部
43 突条部
44 リブ
100 ブランク板
100A 箱
101 底板
103 サイドフラップ
121a,121b 縁辺
102a,102b 側板
104a,104b 上端面板
105a,105b 折り返し側板
106 凸部形状
107 係孔部
111 長手方向
112 短手方向
113a,113b 内側けい線
114a,114b 外側けい線
130 収容室
200 ブランク板
200A 箱
201 底板
202a 前面側板
202b 後面側板
202c 左面側板
202d 右面側板
203 上端面板
204 折り返し側板
205 蓋板
206 差込片
207 固定片
208 上フラップ
209 サイドフラップ
210 重合用折目
211(211a~211n) 縁辺
212 第1突部
213 第2突部
214 係孔部
220 開口部
221 蓋部
222 収容室
900(900A,900B) 製函装置
910(910A,910B,910C),951,952 ロボットアーム
920(920A,920B) 箱折り治具
924 固定部
925 基面
926 折り曲げ機構
930 基台
952a 吸着部
2 レール
3(31,32) ガイド
4(41,42) 板状部
4a 側端辺
4b 下端辺
5 動力部
9 ベース
41A、42A 支持部
41B、42B 作用部
43 突条部
44 リブ
100 ブランク板
100A 箱
101 底板
103 サイドフラップ
121a,121b 縁辺
102a,102b 側板
104a,104b 上端面板
105a,105b 折り返し側板
106 凸部形状
107 係孔部
111 長手方向
112 短手方向
113a,113b 内側けい線
114a,114b 外側けい線
130 収容室
200 ブランク板
200A 箱
201 底板
202a 前面側板
202b 後面側板
202c 左面側板
202d 右面側板
203 上端面板
204 折り返し側板
205 蓋板
206 差込片
207 固定片
208 上フラップ
209 サイドフラップ
210 重合用折目
211(211a~211n) 縁辺
212 第1突部
213 第2突部
214 係孔部
220 開口部
221 蓋部
222 収容室
900(900A,900B) 製函装置
910(910A,910B,910C),951,952 ロボットアーム
920(920A,920B) 箱折り治具
924 固定部
925 基面
926 折り曲げ機構
930 基台
952a 吸着部
Claims (18)
- 1枚の段ボールシートからなるブランク板を成形して、直方体状又は立方体状の形状を有する箱を製函する製函装置に搭載されるロボットハンドであって、
該ロボットハンドは、レールと該レールに摺動自在に支持される一対のガイドと該一対のガイド同士を近接及び離間するように摺動させる動力部とを有するスライド機構と、前記一対のガイドにそれぞれ支持された一対の板状部と、を備え、
該一対の板状部同士は、側端辺が互いに対向し、かつ、表裏の両板面のうち少なくとも一方の板面が互いに同一平面上に位置するように並列することを特徴とするロボットハンド。 - 請求項1に記載のロボットハンドと、
該ロボットハンドを先端に有するロボットアームと、
1枚の段ボールシートからなるブランク板を所定の位置で折るための箱折り治具と、
該箱折り治具を支持する基台と、を備えることを特徴とする製函装置。 - 前記ロボットハンドは、前記ロボットアームに対して着脱自在であり、
前記箱折り治具は、前記基台に対して着脱自在であることを特徴とする請求項2に記載の製函装置。 - 前記ブランク板は、底板と、該底板の四つの縁辺にそれぞれ連接された側板と、各側板に連接された上端面板と、該上端面板に連接された折り返し側板とを有しており、前記側板のうち、対向し合う第1の一対の側板はサイドフラップを有し、他の第2の一対の側板はサイドフラップを有さず、
前記ブランク板を成形した箱は、直方体状又は立方体状の形状を有し、前記直方体状又は前記立方体状の一面が開放され、内側に収容室を有する箱であり、
前記製函装置は、前記ロボットアームとして第1ロボットアームと第2ロボットアームを有し、
前記一対の板状部は、該一対の板状部の並列方向に延びる下端辺を有し、
前記一対のガイドは、前記一対の板状部を、前記下端辺の上下方向の高さが相互に同一となるように支持することを特徴とする請求項2又は3に記載の製函装置。 - 前記第2ロボットアームは、吸着部を更に有することを特徴とする請求項4に記載の製函装置。
- 前記箱折り治具は、前記底板に対応する底板領域を形作る枠部と、前記サイドフラップを折り畳むためのフラップ押当て部と、を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の製函装置。
- 前記一対の板状部は、前記表裏の板面のうち少なくとも一方の板面から突出し前記下端辺と平行な方向に延びる突条部を更に有し、
前記一対の板状部のうち一方に設けられた前記突条部と前記一対の板状部のうち他方に設けられた前記突条部とは、前記下端辺からの高さが相互に同一であることを特徴とする請求項4~6のいずれか一つに記載の製函装置。 - 前記製函装置は、前記ロボットアームとは別に第3ロボットアームを有し、
該第3ロボットアームは、吸着部を有することを特徴とする請求項4~7のいずれか一つに記載の製函装置。 - 前記ブランク板は、四つの縁辺を有する底板と、該底板の縁辺のうち第1縁辺に連接された前面側板と、前記底板の縁辺のうち前記第1縁辺に対向する第2縁辺に連接された後面側板と、前記底板の縁辺のうち残りの第3縁辺及び第4縁辺にそれぞれ連接された左面側板及び右面側板と、を有し、前記前面側板が、該前面側板の前記第1縁辺に対向する縁辺に連接された上端面板と、該上端面板に連接された折り返し側板とを有し、前記後面側板が、該後面側板の前記第2縁辺に対向する縁辺に連接された蓋部となる蓋板と、該蓋板に連接された差込片と、前記左面側板及び前記右面側板にそれぞれ隣接する方向に延設された固定片と、を有し、前記左面側板及び前記右面側板が、前記左面側板の前記第3縁辺に対向する縁辺及び前記右面側板の前記第4縁辺に対向する縁辺にそれぞれ連接する上フラップと、前記前面側板に隣接する方向にそれぞれ延設されたサイドフラップと、を有し、かつ、前記左面側板と前記上フラップ及び前記右面側板と前記上フラップとにそれぞれ跨って前記底板の前記後面側板側の角から斜めに伸びる重合用折目を有しており、
前記ブランク板を成形した箱は、直方体状又は立方体状の形状を有し、前記直方体状又は前記立方体状の一面が開放された開口部と、該開口部を閉塞する前記蓋部と、前記直方体状又は前記立方体状の内側に設けられた収容室と、を有する箱であり、
前記製函装置は、前記ロボットアームとして第4ロボットアームを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の製函装置。 - 前記製函装置は、前記ロボットアームとは別に第5ロボットアームを有し、
該第5ロボットアームは、吸着部を有することを特徴とする請求項9に記載の製函装置。 - 前記製函装置は、前記ロボットアームとは別に第6ロボットアームを有し、
該第6ロボットアームは、吸着部を有することを特徴とする請求項10に記載の製函装置。 - 前記箱折り用治具は、前記底板を固定する固定部を有することを特徴とする請求項9~11のいずれか一つに記載の製函装置。
- 前記箱折り用治具は、前記前面側板を下方から上方に押し上げる折り曲げ機構を有することを特徴とする請求項9~12のいずれか一つに記載の製函装置。
- 前記一対の板状部は、前記表裏の板面のうち少なくとも一方の板面から突出し前記一対の板状部の相互に対向する側端辺と平行な方向に延びるリブを更に有することを特徴とする請求項9~13のいずれか一つに記載の製函装置。
- 請求項4~8のいずれか一つに記載の製函装置を用いた製函方法であって、
前記ブランク板を1枚取り出して前記箱折り治具上に載せる工程1Aと、
前記第1ロボットアーム及び前記第2ロボットアームを用いて前記側板を起立させるとともに前記サイドフラップを谷折りして前記第2の一対の側板の前記収容室側の表面に前記サイドフラップが接した状態とする工程2Aと、
前記第2の一対の側板に前記上端面板を介して連接する一対の前記折り返し側板を内側に折り込んで前記サイドフラップを前記第2の一対の側板と前記折り返し側板との間で挟んだ状態とする工程3Aと、
前記第1の一対の折り返し側板を内側に折り込み、前記箱を形成する工程4Aと、を順に有し、
前記工程2Aは、前記第1ロボットアームに搭載された前記一対の板状部の板面と前記第2ロボットアームに搭載された前記一対の板状部の板面とを互いに向かい合わせの状態とする工程2A1と、前記動力部が前記一対のガイド同士を離間又は近接させることで前記一対の板状部同士を離間状態又は近接状態とし、前記一対の板状部の前記下端辺で、前記底板の前記第2の一対の側板との境界部の両端部を押す工程2A2と、を含むことを特徴とする製函方法。 - 前記工程2A2では、前記第1ロボットアームに搭載された前記一対の板状部の前記下端辺で前記第2の一対の側板のうち一方の側板を押すと同時に、前記第2ロボットアームに搭載された前記一対の板状部の前記下端辺で前記第2の一対の側板のうち他方の側板を押すことを特徴とする請求項15に記載の製函方法。
- 前記工程2Aでは、前記第1ロボットアーム及び前記第2ロボットアームを用いて前記底板を前記箱折り治具の枠部内に押し込んで前記側板を起立させることを特徴とする請求項15又は16に記載の製函方法。
- 請求項9~14のいずれか一つに記載の製函装置を用いた製函方法であって、
前記ブランク板を1枚取り出して前記箱折り治具上に載せる工程1Bと、
前記蓋板及び前記後面側板を引き上げて前記蓋板及び前記後面側板を起立させるとともに前記左面側板及び前記右面側板を起立させる工程2Bと、
前記第4ロボットアームを用いて前記サイドフラップを前記収容室側に折り畳む工程3Bと、
前記前面側板を起立させる工程4Bと、
前記折り返し側板を内側に折り込み、前記箱を形成する工程5Bと、を順に有し、
前記工程3Bは、前記動力部が前記一対のガイド同士を離間させることで前記一対の板状部を互いに離間状態とし、前記サイドフラップの外側に前記一対の板状部を配置する工程3B1と、前記動力部が前記一対のガイド同士を近接させることで前記一対の板状部を互いに近接させる方向に移動させながら前記サイドフラップを前記収容室側に移動させる工程3B2と、前記一対の板状部を前記収容室側に移動させることで前記サイドフラップを前記収容室側に折り畳む工程3B3と、を含むことを特徴とする製函方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021146737A JP2023039564A (ja) | 2021-09-09 | 2021-09-09 | ロボットハンド及びそれを備える製函装置並びに製函方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021146737A JP2023039564A (ja) | 2021-09-09 | 2021-09-09 | ロボットハンド及びそれを備える製函装置並びに製函方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023039564A true JP2023039564A (ja) | 2023-03-22 |
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ID=85613886
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021146737A Pending JP2023039564A (ja) | 2021-09-09 | 2021-09-09 | ロボットハンド及びそれを備える製函装置並びに製函方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023039564A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118082286A (zh) * | 2024-04-24 | 2024-05-28 | 江苏润倾城包装科技有限公司 | 一种具有检测功能的纸箱组装设备 |
-
2021
- 2021-09-09 JP JP2021146737A patent/JP2023039564A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118082286A (zh) * | 2024-04-24 | 2024-05-28 | 江苏润倾城包装科技有限公司 | 一种具有检测功能的纸箱组装设备 |
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