JP2023038703A - バーナ遮断弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転コストを低減できる空冷式のバーナ遮断弁を提供する。【解決手段】熱風炉のバーナ24から燃焼室20に至る燃焼ガス流路21に設置され、燃焼ガス流路21に進出して燃焼ガス流路21を遮断可能な弁板43と、燃焼ガス流路21を囲む環状に形成されかつ弁板43が着座可能な弁座44と、弁座44の着座面に形成されかつ冷却用エアを吹き出すエア吹出口441と、を有するバーナ遮断弁25であって、バーナ24に燃焼用エアを供給する燃焼用エア管23から分岐させたエアを、冷却用エアとしてエア吹出口441に供給するバイパス管51を有する。【選択図】図5
Description
本発明はバーナ遮断弁に関する。
製銑用の高炉には、熱風を供給するための熱風炉が併設される。熱風炉として、例えば炉頂の燃焼室にバーナが設置される炉頂燃焼式がある(特許文献1参照)。
熱風炉のバーナと燃焼室との間には、バーナからの燃焼ガスの流路を遮断可能なバーナ遮断弁が設置される。バーナ遮断弁としては、燃焼ガスの流路に弁板を進出させ、流路を囲む環状の弁座に着座させる構造が用いられている。
バーナ遮断弁においては、弁板と弁座との全周でのシール性能を維持するべく、弁板および弁座を適宜冷却する必要がある。このために、熱容量の大きな水を冷媒として循環させる水冷式のバーナ遮断弁が多用されていた。
熱風炉のバーナと燃焼室との間には、バーナからの燃焼ガスの流路を遮断可能なバーナ遮断弁が設置される。バーナ遮断弁としては、燃焼ガスの流路に弁板を進出させ、流路を囲む環状の弁座に着座させる構造が用いられている。
バーナ遮断弁においては、弁板と弁座との全周でのシール性能を維持するべく、弁板および弁座を適宜冷却する必要がある。このために、熱容量の大きな水を冷媒として循環させる水冷式のバーナ遮断弁が多用されていた。
水冷式のバーナ遮断弁は、冷却水を循環させる往復の配管や、回収した冷却水から放熱させる熱交換器が必要であり、設備コストの上昇が避けられない。
また、炉頂燃焼式の熱風炉ではバーナが地上数十mと高い位置にあり、水冷式のバーナ遮断弁を用いる際には冷却水を地上から炉頂高さまでポンプで圧送する必要があり、運転コストの上昇も避けられない。
さらに、水冷式のバーナ遮断弁では、弁破損時に炉内へと冷却水が漏れ出し、耐火煉瓦を広範囲に損傷する可能性がある。
また、炉頂燃焼式の熱風炉ではバーナが地上数十mと高い位置にあり、水冷式のバーナ遮断弁を用いる際には冷却水を地上から炉頂高さまでポンプで圧送する必要があり、運転コストの上昇も避けられない。
さらに、水冷式のバーナ遮断弁では、弁破損時に炉内へと冷却水が漏れ出し、耐火煉瓦を広範囲に損傷する可能性がある。
これに対し、エアを冷媒として用いる空冷式のバーナ遮断弁と同構造の熱風弁が開発されている(特許文献2参照)。とくに、特許文献2の熱風弁では、弁座の弁板が圧接する面に冷却エア噴出用のスリットを設け、スリットからのエアが弁座の内外両側面に沿って流れるようにして冷却性能を確保している。
この構造を用いた空冷式のバーナ遮断弁では、冷却用のエアの供給が容易であり、かつ冷却後のエアを大気解放すれば回収側の配管を省略でき、水冷式よりも設備コストや運転コストを低減できる。さらに,弁破損時に耐火煉瓦の損傷の可能性を低減できる。
この構造を用いた空冷式のバーナ遮断弁では、冷却用のエアの供給が容易であり、かつ冷却後のエアを大気解放すれば回収側の配管を省略でき、水冷式よりも設備コストや運転コストを低減できる。さらに,弁破損時に耐火煉瓦の損傷の可能性を低減できる。
前述した空冷式のバーナ遮断弁では、冷媒に用いるエアの熱容量が水に比べ小さく、十分な冷却能力を得るためには十分な冷却用エアが必要となる。そこで、バーナから燃焼室に至る燃焼ガスとは別に、バーナ遮断弁に大量かつ高圧の冷却用エアを供給している。
しかし、大量かつ高圧の冷却用エアを供給するためには、圧縮機で多量のエアを圧縮する必要があり、運転コストの低減が十分にできない。
また、バーナ遮断弁を冷却した冷却用エアが、バーナ遮断弁を通る燃焼ガスに合流することで、燃焼室へ送られる燃焼ガスの空燃比が増加し、熱風炉内の温度を低下させる可能性もあった。
しかし、大量かつ高圧の冷却用エアを供給するためには、圧縮機で多量のエアを圧縮する必要があり、運転コストの低減が十分にできない。
また、バーナ遮断弁を冷却した冷却用エアが、バーナ遮断弁を通る燃焼ガスに合流することで、燃焼室へ送られる燃焼ガスの空燃比が増加し、熱風炉内の温度を低下させる可能性もあった。
本発明の目的は、運転コストを低減できる空冷式のバーナ遮断弁を提供することにある。
本発明のバーナ遮断弁は、熱風炉のバーナから燃焼室に至る燃焼ガス流路に設置され、前記燃焼ガス流路に進出して前記燃焼ガス流路を遮断可能な弁板と、前記燃焼ガス流路を囲む環状に形成されかつ前記弁板が着座可能な弁座と、前記弁座の着座面に形成されかつ冷却用エアを吹き出すエア吹出口と、を有するバーナ遮断弁であって、前記バーナに燃焼用エアを供給する燃焼用エア管から分岐させたエアを、前記冷却用エアとして前記エア吹出口に供給するバイパス流路を有することを特徴とする。
このような本発明では、弁板を退避させて燃焼ガス流路を開通させた状態では、バイパス流路により燃焼用エア管からのエアがバーナに供給され、バーナでの燃焼により燃焼ガスとされ、燃焼ガス流路を通して燃焼室に供給される。一方、弁板を進出させて燃焼ガス流路を遮断することで、燃焼室からの高熱がバーナに及ぶことが回避される。
バーナ遮断弁においては、遮断時の弁板は弁座に着座し、弁板が熱輻射を遮ることによって燃焼室からの高熱が弁座に及ぶことが回避される。また、弁板は別途形成される冷却装置により冷却される。一方、開通時には弁板が燃焼ガス流路の外部に退避され、弁座が燃焼ガス流路を通る燃焼ガスによる強制対流に曝される。これに対し、弁座のエア吹出口から冷却用エアを吹き出すことで弁座を冷却することができる。
ここで、エア吹出口から供給される冷却用エアは、バーナに燃焼用エアを供給する燃焼用エア管から分岐させたものであり、バーナに供給される燃焼用のエアはその分減少している。そして、この冷却用エアがエア吹出口から吹き出され、バーナからの燃焼ガスと合流した際には、合計のエア量が燃焼用エア管における元のエア量になる。従って、燃焼室へ投入される合計エア量は燃焼室において必要十分なエア量となり、別途の冷却用エアを供給した場合のような炉内温度低下を防止し、全エア使用量を削減できる。
バーナ遮断弁においては、遮断時の弁板は弁座に着座し、弁板が熱輻射を遮ることによって燃焼室からの高熱が弁座に及ぶことが回避される。また、弁板は別途形成される冷却装置により冷却される。一方、開通時には弁板が燃焼ガス流路の外部に退避され、弁座が燃焼ガス流路を通る燃焼ガスによる強制対流に曝される。これに対し、弁座のエア吹出口から冷却用エアを吹き出すことで弁座を冷却することができる。
ここで、エア吹出口から供給される冷却用エアは、バーナに燃焼用エアを供給する燃焼用エア管から分岐させたものであり、バーナに供給される燃焼用のエアはその分減少している。そして、この冷却用エアがエア吹出口から吹き出され、バーナからの燃焼ガスと合流した際には、合計のエア量が燃焼用エア管における元のエア量になる。従って、燃焼室へ投入される合計エア量は燃焼室において必要十分なエア量となり、別途の冷却用エアを供給した場合のような炉内温度低下を防止し、全エア使用量を削減できる。
本発明のバーナ遮断弁において、前記弁板に形成された冷却エア流路と、前記冷却エア流路に冷却用エアを供給する弁板冷却エア供給装置と、を有し、前記弁板冷却エア供給装置は、エア供給源と、前記エア供給源からのエアを前記冷却エア流路に供給する高圧ラインと、前記エア供給源からのエアを減圧して前記冷却エア流路に供給する低圧ラインと、を有し、通常時は前記低圧ラインを開通させかつ前記弁板の破損時には前記高圧ラインを開通させることが好ましい。
このような本発明では、通常時には低圧ラインを通して冷却用エアを弁板に供給する。低圧ラインを通して供給される冷却用エアは、減圧弁などによりエア供給源での圧力よりも減圧される。その結果、弁板の冷却エア流路を通る冷却エアの流速が大きくなり、冷却効率を高めることができる。さらに、低圧ラインを用いている際には、冷却エアの使用量を低減し、かつ圧縮機等による昇圧過程も不要であることから、運転コストを低減できる。
一方、弁板の破損時には、燃焼ガス流路に流入する燃焼室からの高温高圧の熱風が、破損した弁板の冷却エア流路に流入し、低圧ラインまで逆流する可能性がある。これに対し、本発明では、弁板の破損を検知した際に低圧ラインが遮断され、高圧ラインからの弁板冷却用エアが弁板の冷却エア流路に供給されることで、燃焼ガス流路からの高温高圧の熱風が弁板の冷却エア流路に流入することが抑止される。
燃焼室から燃焼ガス流路に流入する熱風が例えば400KPaであれば、これよりも高圧ラインで高圧が得られるように、エア供給源での圧力は例えば540KPaとすることができ、低圧ラインでの減圧された圧力としては、例えば4KPaとすることができる。
一方、弁板の破損時には、燃焼ガス流路に流入する燃焼室からの高温高圧の熱風が、破損した弁板の冷却エア流路に流入し、低圧ラインまで逆流する可能性がある。これに対し、本発明では、弁板の破損を検知した際に低圧ラインが遮断され、高圧ラインからの弁板冷却用エアが弁板の冷却エア流路に供給されることで、燃焼ガス流路からの高温高圧の熱風が弁板の冷却エア流路に流入することが抑止される。
燃焼室から燃焼ガス流路に流入する熱風が例えば400KPaであれば、これよりも高圧ラインで高圧が得られるように、エア供給源での圧力は例えば540KPaとすることができ、低圧ラインでの減圧された圧力としては、例えば4KPaとすることができる。
本発明のバーナ遮断弁において、前記弁板冷却エア供給装置は、前記冷却エア流路からの排出エアの温度を検出する温度センサと、前記低圧ラインの前記弁板側端の圧力を検出する圧力センサとの少なくともいずれか一方を有することが好ましい。
このような本発明では、弁板の破損により、燃焼ガス流路を通して燃焼室の高温高圧の熱風が冷却エア流路に流入し、冷却エア流路からの排出エアの温度が上昇した際に、これを温度センサで検出できるとともに、冷却エア流路に流入した高温高圧の熱風がさらに低圧ラインへと逆流した際に、これを圧力センサで検出できる。その結果、弁板冷却エア供給装置は弁板の破損を検出し、低圧ラインと高圧ラインとを迅速かつ確実に切り替えることができる。
このような本発明では、弁板の破損により、燃焼ガス流路を通して燃焼室の高温高圧の熱風が冷却エア流路に流入し、冷却エア流路からの排出エアの温度が上昇した際に、これを温度センサで検出できるとともに、冷却エア流路に流入した高温高圧の熱風がさらに低圧ラインへと逆流した際に、これを圧力センサで検出できる。その結果、弁板冷却エア供給装置は弁板の破損を検出し、低圧ラインと高圧ラインとを迅速かつ確実に切り替えることができる。
本発明によれば、運転コストを低減できるバーナ遮断弁を提供できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、熱風炉1は、蓄熱室10の上部に燃焼室20を有する炉頂燃焼式熱風炉である。
蓄熱室10は、内部に多量の蓄熱煉瓦11が積まれている。蓄熱煉瓦11は炉床12に支持され、炉底部には通気室13が形成されている。通気室13は通気管14を通して大気に解放されている。通気管14には遮断弁あるいは送風機その他の必要な機器が設置されている。
図1において、熱風炉1は、蓄熱室10の上部に燃焼室20を有する炉頂燃焼式熱風炉である。
蓄熱室10は、内部に多量の蓄熱煉瓦11が積まれている。蓄熱煉瓦11は炉床12に支持され、炉底部には通気室13が形成されている。通気室13は通気管14を通して大気に解放されている。通気管14には遮断弁あるいは送風機その他の必要な機器が設置されている。
燃焼室20には、内部が燃焼ガス流路21とされた燃焼管22が接続されている。燃焼管22は他端が燃焼用エア管23に接続され、燃焼管22の途中にはバーナ24およびバーナ遮断弁25が設置されている。燃焼管22は、図1では一系統のみ表示されているが、燃焼室20の同じ高さの周方向に複数が均等間隔で配置されている。
燃焼室20には、蓄熱室10に近い部分にミキシングチャンバ33が接続され、ミキシングチャンバ33の下端には熱風枝管31が接続されている。熱風枝管31は他端が熱風本管32に接続され、熱風枝管31の途中には熱風弁34が設置されている。
燃焼室20には、蓄熱室10に近い部分にミキシングチャンバ33が接続され、ミキシングチャンバ33の下端には熱風枝管31が接続されている。熱風枝管31は他端が熱風本管32に接続され、熱風枝管31の途中には熱風弁34が設置されている。
熱風炉1は、図示しない制御装置により各部機器を一元的に制御され、燃焼運転および送風運転を実行可能である。
熱風炉1で蓄熱運転を行う際には、熱風枝管31の熱風弁34を閉じ、燃焼管22のバーナ遮断弁25を開き、バーナ24で燃料を燃焼させる。これにより、燃焼用エア管23から導入された燃焼用エアがバーナ24で高温の燃焼ガスとされ、燃焼室20から蓄熱室10へ導入されて蓄熱煉瓦11に蓄熱し、通気管14から炉外へ排出される(図1の黒矢印参照)。
熱風炉1で送風運転を行う際には、熱風枝管31の熱風弁34を開き、燃焼管22のバーナ24を停止させてバーナ遮断弁25を閉じ、通気管14から空気を導入する。これにより、蓄熱煉瓦11を通る間に空気が昇温され、熱風枝管31から熱風本管32を経て高炉に熱風が供給される(図1の白矢印参照)。
図2および図3において、バーナ遮断弁25は、燃焼管22の途中に組み込まれる円筒状の弁本体41を有する。弁本体41の内側は燃焼ガス流路21の一部とされ、バーナ24から燃焼室20に至る燃焼ガスが通過可能である。
弁本体41の上側には弁板ケース42が形成され、弁板ケース42の内部から弁本体41の内部まで連続したスリット411が形成されており、このスリット411には弁板43が収容されている。
弁本体41の上側には弁板ケース42が形成され、弁板ケース42の内部から弁本体41の内部まで連続したスリット411が形成されており、このスリット411には弁板43が収容されている。
図4にも示すように、弁板43は円板状に形成され、弁本体41の内側の燃焼ガス流路21を遮断可能である。弁板43は、図示しない駆動機構により昇降され、燃焼ガス流路21と同心状になる遮断位置から燃焼ガス流路21から離れた開放位置まで移動可能である。
弁板43の内部には冷却エア流路431が形成され、弁板43の上端には冷却エア導入口432および冷却エア排出口433が形成されている。弁板43は、冷却エア流路431に冷却用エアを通すことで冷却が可能である。
弁板43の内部には冷却エア流路431が形成され、弁板43の上端には冷却エア導入口432および冷却エア排出口433が形成されている。弁板43は、冷却エア流路431に冷却用エアを通すことで冷却が可能である。
図3および図4に示すように、弁本体41には弁座44が形成されている。
弁座44は、弁本体41の内面の弁板43に臨みかつ燃焼ガス流路21を囲む部位に形成された環状の突起であり、その先端の着座面が全周にわたって弁板43と密接することで全周シールが可能である。
弁座44には、弁板43が着座する先端にスリット状のエア吹出口441が形成されている。弁板43が弁座44に着座していない状態ではエア吹出口441が開かれ、エア吹出口441の内部に冷却用エアを供給すれば、供給された冷却用エアが弁座44から吹き出して弁座44の先端の着座面を冷却可能である。
弁座44は、弁本体41の内面の弁板43に臨みかつ燃焼ガス流路21を囲む部位に形成された環状の突起であり、その先端の着座面が全周にわたって弁板43と密接することで全周シールが可能である。
弁座44には、弁板43が着座する先端にスリット状のエア吹出口441が形成されている。弁板43が弁座44に着座していない状態ではエア吹出口441が開かれ、エア吹出口441の内部に冷却用エアを供給すれば、供給された冷却用エアが弁座44から吹き出して弁座44の先端の着座面を冷却可能である。
図5において、バーナ遮断弁25は、弁座44を冷却する冷却用エアを供給する弁座冷却エア供給装置50、および弁板43を冷却する冷却用エアを供給する弁板冷却エア供給装置60を備えている。
弁座冷却エア供給装置50は、バーナ24に燃焼用エアを供給する燃焼用エア管23から分岐するバイパス管51(バイパス流路)を有する。バイパス管51は、他端が弁座44のエア吹出口441に連通されており、途中に流量調整弁52が設置されている。
燃焼運転時において、燃焼用エア管23からバーナ24へと燃焼用エアが供給されている状態では、燃焼用エア管23を流れる燃焼用エアの一部がバイパス管51に分岐され、エア吹出口441に冷却用エアとして供給される。
バイパス管51への燃焼用エアの分岐量は、流量調整弁52により調整可能である。
燃焼運転時において、燃焼用エア管23からバーナ24へと燃焼用エアが供給されている状態では、燃焼用エア管23を流れる燃焼用エアの一部がバイパス管51に分岐され、エア吹出口441に冷却用エアとして供給される。
バイパス管51への燃焼用エアの分岐量は、流量調整弁52により調整可能である。
バイパス管51へ分岐した燃焼用エアは、冷却用エアとしてエア吹出口441から吹き出されて弁座44を冷却したのち、燃焼ガス流路21を流れるバーナ24からの燃焼ガスに合流する。従って、燃焼ガス流路21から燃焼室20へ送出される燃焼ガス中の燃焼用エアの量は、バイパス管51への分岐量に関わらず、燃焼用エア管23に供給された燃焼用エアの量(分岐前の量)と常に等しくなる。
送風運転時など、燃焼用エア管23からバーナ24へと燃焼用エアが供給されていない状態では、バイパス管51で分岐してエア吹出口441に供給される冷却用エアも生じない。送風運転時は、弁板43が弁座44に着座し、着座面に形成されたエア吹出口441は弁板43で閉鎖されるため、送風運転時に燃焼室20から高温高圧の熱風が燃焼ガス流路21に流入しても、さらに弁座冷却エア供給装置50へ逆流することはない。加えて、流量調整弁52を全閉とすることで、弁座冷却エア供給装置50への逆流を重ねて防止可能である。
弁板冷却エア供給装置60は、冷却用エアを冷却エア流路431に流通させて弁板43を冷却する。そのために、冷却エア導入口432にはエア供給管61が接続され、冷却エア排出口433にはエア排出管62が接続されている。
エア供給管61には、切替弁611を介して低圧ライン63および高圧ライン64が接続されている。低圧ライン63および高圧ライン64は、それぞれ圧縮空気タンクなどのエア供給源65に接続されている。
低圧ライン63には、途中に流量調整弁631および減圧弁632が設置され、エア供給源65から供給された高圧エアは減圧弁632で減圧され、低圧エアとしてエア供給管61へ供給可能である。
低圧ライン63には、途中に流量調整弁631および減圧弁632が設置され、エア供給源65から供給された高圧エアは減圧弁632で減圧され、低圧エアとしてエア供給管61へ供給可能である。
高圧ライン64には、途中に流量調整弁641が設置され、エア供給源65から供給された高圧エアをそのままエア供給管61へ供給可能である。
従って、切替弁611で低圧ライン63または高圧ライン64を切り替えることで、低圧エアまたは高圧エアのいずれかがエア供給管61ないし冷却エア導入口432を経て冷却エア流路431に供給される。
従って、切替弁611で低圧ライン63または高圧ライン64を切り替えることで、低圧エアまたは高圧エアのいずれかがエア供給管61ないし冷却エア導入口432を経て冷却エア流路431に供給される。
ここで、低圧ライン63から供給される低圧の冷却用エアは、送風運転時に燃焼室20を通る熱風の圧力よりも低く、かつ蓄熱運転時にバーナ24から燃焼ガス流路21に送り出される燃焼ガスよりは高圧とされる。
冷却用エアが低圧であることで、冷却エア流路431での流速が大きくなり、冷却効率を高めることができる。一方、高圧ライン64から供給される高圧の冷却用エアは、燃焼室20あるいは燃焼ガス流路21における圧力よりも十分高圧とされる。
冷却用エアが低圧であることで、冷却エア流路431での流速が大きくなり、冷却効率を高めることができる。一方、高圧ライン64から供給される高圧の冷却用エアは、燃焼室20あるいは燃焼ガス流路21における圧力よりも十分高圧とされる。
エア排出管62には、切替弁621を介して低圧排出ライン66および高圧排出ライン67が接続されている。
低圧排出ライン66は、一端が切替弁621に接続され、他端は大気開放されている。
高圧排出ライン67は、一端が切替弁621に接続され、途中に減圧弁671が設置され、他端は大気開放されている。
低圧排出ライン66は、一端が切替弁621に接続され、他端は大気開放されている。
高圧排出ライン67は、一端が切替弁621に接続され、途中に減圧弁671が設置され、他端は大気開放されている。
エア供給管61において、切替弁611を低圧ライン63に切り替えた際には、弁板43の冷却エア流路431には低圧の冷却用エアが供給され、エア排出管62から排出される冷却用エアも低圧である。従って、エア排出管62においては、切替弁621を低圧排出ライン66に切り替え、エア排出管62から排出される低圧の冷却用エアをそのまま大気中に排出すればよい。
切替弁611が高圧ライン64に切り替えられている際には、弁板43の冷却エア流路431には高圧の冷却用エアが供給され、エア排出管62から排出される冷却用エアも高圧である。従って、エア排出管62においては、切替弁621を高圧排出ライン67に切り替え、エア排出管62から排出される高圧の冷却用エアは減圧弁671を通過し、大気中に排出される。ここで、減圧弁671の設定圧力を燃焼室20あるいは燃焼ガス流路21における圧力よりも高圧とすることで、冷却エア流路431内の圧力を燃焼室20から燃焼ガス流路21に流入する熱風よりも高圧に保つことが可能となる。
切替弁611が高圧ライン64に切り替えられている際には、弁板43の冷却エア流路431には高圧の冷却用エアが供給され、エア排出管62から排出される冷却用エアも高圧である。従って、エア排出管62においては、切替弁621を高圧排出ライン67に切り替え、エア排出管62から排出される高圧の冷却用エアは減圧弁671を通過し、大気中に排出される。ここで、減圧弁671の設定圧力を燃焼室20あるいは燃焼ガス流路21における圧力よりも高圧とすることで、冷却エア流路431内の圧力を燃焼室20から燃焼ガス流路21に流入する熱風よりも高圧に保つことが可能となる。
弁板冷却エア供給装置60において、切替弁611,621の切り替えは、熱風炉1の図示しない制御装置により制御される。制御の際には、配管の各部に設置されたセンサからの計測値が参照される。
エア供給管61の途中には温度センサ612が設置されている。
エア排出管62の途中には温度センサ622が設置されている。
低圧ライン63には、流量調整弁631と減圧弁632との間に圧力センサ633が設置され、流量調整弁631と切替弁611との間に圧力センサ634が設置されている。
高圧ライン64には、流量調整弁641とエア供給源65との間に圧力センサ642が設置されている。
エア供給管61の途中には温度センサ612が設置されている。
エア排出管62の途中には温度センサ622が設置されている。
低圧ライン63には、流量調整弁631と減圧弁632との間に圧力センサ633が設置され、流量調整弁631と切替弁611との間に圧力センサ634が設置されている。
高圧ライン64には、流量調整弁641とエア供給源65との間に圧力センサ642が設置されている。
弁板冷却エア供給装置60においては、通常時は低圧ライン63および低圧排出ライン66を開通させ、冷却エア流路431に低圧の冷却用エアを流通させる。
弁板43の破損時には、高圧ライン64および高圧排出ライン67に切り替え、冷却エア流路431に高圧の冷却用エアを流通させる。
弁板43の破損は、温度センサ622で検出される冷却エア流路431からの排出エアの温度が規定値よりも高くなった場合、または、圧力センサ634で検出される低圧ライン63の弁板43側端の圧力が既定値よりも高くなった場合とする。
弁板43の破損時には、高圧ライン64および高圧排出ライン67に切り替え、冷却エア流路431に高圧の冷却用エアを流通させる。
弁板43の破損は、温度センサ622で検出される冷却エア流路431からの排出エアの温度が規定値よりも高くなった場合、または、圧力センサ634で検出される低圧ライン63の弁板43側端の圧力が既定値よりも高くなった場合とする。
本実施形態においては、熱風炉1の燃焼運転時および送風運転時に、状況に応じて弁座冷却エア供給装置50および弁板冷却エア供給装置60から冷却用エアを供給する。
図6において、熱風炉1の燃焼運転時には、バーナ遮断弁25が開かれ、弁板43は燃焼ガス流路21から退避している。この状態では、弁板43の下部が燃焼ガス流路21を通るバーナ24からの高温の燃焼ガスに曝され高温となるため弁板冷却エア供給装置60から冷却用エアを供給して弁板43の冷却を行う。一方、弁座44では、燃焼ガス流路21を通るバーナ24からの高温の燃焼ガスに曝されるため、弁座冷却エア供給装置50による冷却用エアの供給が行われる(図中実線表示)。
図7において、熱風炉1の送風運転時には、バーナ遮断弁25が閉じられ、弁板43により燃焼ガス流路21が遮断される。この状態では、エア吹出口441は弁板43で閉じられ、弁座冷却エア供給装置50による弁座44の冷却が停止される。一方、燃焼室20からの輻射熱および熱風に曝されて弁板43が高温になるので、弁板冷却エア供給装置60から冷却用エアを供給して弁板43の冷却を行う。
通常の送風運転時は、弁板冷却エア供給装置60は低圧ライン63および低圧排出ライン66を開通させ、冷却エア流路431に低圧の冷却用エアを流通させる(図中実線表示)。この状態で、高圧ライン64および高圧排出ライン67は遮断されている(図中点線表示)。
通常の送風運転時は、弁板冷却エア供給装置60は低圧ライン63および低圧排出ライン66を開通させ、冷却エア流路431に低圧の冷却用エアを流通させる(図中実線表示)。この状態で、高圧ライン64および高圧排出ライン67は遮断されている(図中点線表示)。
送風運転時に弁板43に損傷が生じ、冷却エア流路431と燃焼ガス流路21とが連通された場合、燃焼室20からの高温高圧の熱風が、低圧の冷却用エアが通されている冷却エア流路431に流入し、さらにエア供給管61およびエア排出管62を経て低圧ライン63および低圧排出ライン66まで達する可能性がある。
このような事態においては、低圧ライン63の圧力上昇として圧力センサ634で検出され、あるいはエア排出管62の温度上昇として温度センサ622で検出される。
このような事態においては、低圧ライン63の圧力上昇として圧力センサ634で検出され、あるいはエア排出管62の温度上昇として温度センサ622で検出される。
図8において、弁板冷却エア供給装置60は、送風運転時に弁板43の損傷を検出した際に、切替弁611,621を切り替えて低圧ライン63および低圧排出ライン66を遮断し(図中点線表示)、代わりに高圧ライン64および高圧排出ライン67を開通させ、冷却エア流路431に高圧の冷却用エアを流通させる(図中実線表示)。
これにより、弁板43の冷却エア流路431には高圧の冷却用エアが流通され、損傷部分からの高温高圧ガスの流入が抑止され、引き続き弁板43の冷却が行われる。
これにより、弁板43の冷却エア流路431には高圧の冷却用エアが流通され、損傷部分からの高温高圧ガスの流入が抑止され、引き続き弁板43の冷却が行われる。
本実施形態によれば以下のような効果が得られる。
本実施形態では、バーナ遮断弁25において弁板43を退避させて燃焼ガス流路21を開通させた状態では、バイパス管51により燃焼用エア管23からのエアがバーナ24に供給され、バーナ24での燃焼により燃焼ガスとされ、燃焼ガス流路21を通して燃焼室20に供給される。一方、弁板43を進出させて燃焼ガス流路21を遮断することで、燃焼室20からの高熱がバーナ24に及ぶことが回避される。
バーナ遮断弁25においては、遮断時の弁板43は弁座44に着座し、弁板43が熱輻射を遮ることによって燃焼室20からの高熱が弁座44に及ぶことが回避される。また、弁板43は別途形成される冷却装置により冷却される。一方、開通時には弁板43が燃焼ガス流路21の外部に退避され、弁座44が燃焼ガス流路21を通る燃焼ガスによる強制対流に曝される。これに対し、弁座44のエア吹出口441から冷却用エアを吹き出すことで弁座44を冷却することができる。
ここで、エア吹出口441から供給される冷却用エアは、バーナ24に燃焼用エアを供給する燃焼用エア管23から分岐させたものであり、バーナ24に供給される燃焼用のエアはその分減少している。そして、この冷却用エアがエア吹出口441から吹き出され、バーナ24からの燃焼ガスと合流した際には、合計のエア量が燃焼用エア管23における元のエア量になる。従って、燃焼室20へ投入される合計エア量は燃焼室20において必要十分なエア量となり、別途の冷却用エアを供給した場合のような炉内温度低下を防止し、全エア使用量を削減できる。
本実施形態では、バーナ遮断弁25において弁板43を退避させて燃焼ガス流路21を開通させた状態では、バイパス管51により燃焼用エア管23からのエアがバーナ24に供給され、バーナ24での燃焼により燃焼ガスとされ、燃焼ガス流路21を通して燃焼室20に供給される。一方、弁板43を進出させて燃焼ガス流路21を遮断することで、燃焼室20からの高熱がバーナ24に及ぶことが回避される。
バーナ遮断弁25においては、遮断時の弁板43は弁座44に着座し、弁板43が熱輻射を遮ることによって燃焼室20からの高熱が弁座44に及ぶことが回避される。また、弁板43は別途形成される冷却装置により冷却される。一方、開通時には弁板43が燃焼ガス流路21の外部に退避され、弁座44が燃焼ガス流路21を通る燃焼ガスによる強制対流に曝される。これに対し、弁座44のエア吹出口441から冷却用エアを吹き出すことで弁座44を冷却することができる。
ここで、エア吹出口441から供給される冷却用エアは、バーナ24に燃焼用エアを供給する燃焼用エア管23から分岐させたものであり、バーナ24に供給される燃焼用のエアはその分減少している。そして、この冷却用エアがエア吹出口441から吹き出され、バーナ24からの燃焼ガスと合流した際には、合計のエア量が燃焼用エア管23における元のエア量になる。従って、燃焼室20へ投入される合計エア量は燃焼室20において必要十分なエア量となり、別途の冷却用エアを供給した場合のような炉内温度低下を防止し、全エア使用量を削減できる。
本実施形態では、通常時には低圧ライン63を通して冷却用エアを弁板43に供給する。低圧ライン63を通して供給される冷却用エアは、減圧弁632によりエア供給源65での圧力よりも減圧される。その結果、弁板43の冷却エア流路431を通る冷却エアの流速が大きくなり、冷却効率を高めることができる。さらに、低圧ライン63を用いている際には、冷却エアの使用量を低減し、かつ圧縮機等による昇圧過程も不要であることから、運転コストを低減できる。
一方、弁板43の破損時には、燃焼室20からの高温高圧の熱風が弁板43の冷却エア流路431に流入し、低圧ライン63まで逆流する可能性がある。これに対し、弁板43の破損を検知した際に低圧ライン63が遮断され、高圧ライン64からの弁板冷却用エアが弁板43の冷却エア流路431に供給されることで、燃焼ガス流路21からの高温高圧のガスが弁板43の冷却エア流路431に流入することが抑止される。
燃焼室20からの熱風が例えば400KPaであれば、これよりも高圧ライン64で高圧が得られるように、エア供給源65での圧力は例えば540KPaとすることができ、低圧ライン63での減圧された圧力としては、例えば4KPaとすることができる。
一方、弁板43の破損時には、燃焼室20からの高温高圧の熱風が弁板43の冷却エア流路431に流入し、低圧ライン63まで逆流する可能性がある。これに対し、弁板43の破損を検知した際に低圧ライン63が遮断され、高圧ライン64からの弁板冷却用エアが弁板43の冷却エア流路431に供給されることで、燃焼ガス流路21からの高温高圧のガスが弁板43の冷却エア流路431に流入することが抑止される。
燃焼室20からの熱風が例えば400KPaであれば、これよりも高圧ライン64で高圧が得られるように、エア供給源65での圧力は例えば540KPaとすることができ、低圧ライン63での減圧された圧力としては、例えば4KPaとすることができる。
本実施形態では、弁板43の破損により、燃焼室20から燃焼ガス流路21に流入した高温高圧の熱風が、破損箇所から冷却エア流路431に流入し、冷却エア流路431からの排出エアの温度が上昇した際に、これを温度センサ622で検出できるとともに、冷却エア流路431に流入した高温高圧のガスがさらに低圧ライン63へと逆流した際に、これを圧力センサ634で検出できる。その結果、弁板冷却エア供給装置60は弁板43の破損を検出し、低圧ライン63と高圧ライン64とを迅速かつ確実に切り替えることができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形などは本発明に含まれる。
弁板冷却エア供給装置60において、低圧ライン63および高圧ライン64を同じエア供給源65に接続したが、これらは個別としてもよく、例えば低圧ライン63に低圧エア供給源を接続し、高圧ライン64には高圧エア供給源を接続してもよい。この場合、低圧ライン63の減圧弁632は省略できる。
高圧排出ライン67では、冷却エア流路431内の圧力を燃焼室20あるいは燃焼ガス流路21における圧力よりも高圧に保つために減圧弁671を設置したが、圧力調整弁ほか他の機器で圧力調整してもよい。
弁板冷却エア供給装置60において、低圧ライン63および高圧ライン64を同じエア供給源65に接続したが、これらは個別としてもよく、例えば低圧ライン63に低圧エア供給源を接続し、高圧ライン64には高圧エア供給源を接続してもよい。この場合、低圧ライン63の減圧弁632は省略できる。
高圧排出ライン67では、冷却エア流路431内の圧力を燃焼室20あるいは燃焼ガス流路21における圧力よりも高圧に保つために減圧弁671を設置したが、圧力調整弁ほか他の機器で圧力調整してもよい。
弁板冷却エア供給装置60において、弁板43の損傷検出にはエア排出管62の温度センサ622および低圧ライン63の圧力センサ634に限らず、低圧ライン63の圧力センサ633や、エア供給管61の温度センサ612を用いてもよい。
ただし、エア供給管61は基本的に冷却用エアが弁板43に向けて流れているため、冷却エア流路431に流入した高温高圧流体が到達するのが遅れる可能性がある。高圧ライン64の圧力センサ642は、通常時は高圧ライン64がエア供給管61から切り離されているため、損傷検出には不適である。
ただし、エア供給管61は基本的に冷却用エアが弁板43に向けて流れているため、冷却エア流路431に流入した高温高圧流体が到達するのが遅れる可能性がある。高圧ライン64の圧力センサ642は、通常時は高圧ライン64がエア供給管61から切り離されているため、損傷検出には不適である。
バーナ遮断弁25の細部構成、例えば弁座44の形状、エア吹出口441の形状あるいは配置、弁板43の形状、冷却エア流路431の形状あるいは配置など、適宜変更することができる。
本発明はバーナ遮断弁に利用できる。
1…熱風炉、10…蓄熱室、11…蓄熱煉瓦、12…炉床、13…通気室、14…通気管、20…燃焼室、21…燃焼ガス流路、22…燃焼管、23…燃焼用エア管、24…バーナ、25…バーナ遮断弁、31…熱風枝管、32…熱風本管、33…ミキシングチャンバ、34…熱風弁、41…弁本体、411…スリット、42…弁板ケース、43…弁板、431…冷却エア流路、432…冷却エア導入口、433…冷却エア排出口、44…弁座、441…エア吹出口、50…弁座冷却エア供給装置、51…バイパス管、52…流量調整弁、60…弁板冷却エア供給装置、61…エア供給管、611…切替弁、612…温度センサ、62…エア排出管、621…切替弁、622…温度センサ、63…低圧ライン、631…流量調整弁、632…減圧弁、633…圧力センサ、634…圧力センサ、64…高圧ライン、641…流量調整弁、642…圧力センサ、65…エア供給源、66…低圧排出ライン、67…高圧排出ライン、671…減圧弁。
Claims (3)
- 熱風炉のバーナから燃焼室に至る燃焼ガス流路に設置され、前記燃焼ガス流路に進出して前記燃焼ガス流路を遮断可能な弁板と、前記燃焼ガス流路を囲む環状に形成されかつ前記弁板が着座可能な弁座と、前記弁座の着座面に形成されかつ冷却用エアを吹き出すエア吹出口と、を有するバーナ遮断弁であって、
前記バーナに燃焼用エアを供給する燃焼用エア管から分岐させたエアを、前記冷却用エアとして前記エア吹出口に供給するバイパス流路を有することを特徴とするバーナ遮断弁。 - 請求項1に記載のバーナ遮断弁において、
前記弁板に形成された冷却エア流路と、前記冷却エア流路に冷却用エアを供給する弁板冷却エア供給装置と、を有し、
前記弁板冷却エア供給装置は、エア供給源と、前記エア供給源からのエアを前記冷却エア流路に供給する高圧ラインと、前記エア供給源からのエアを減圧して前記冷却エア流路に供給する低圧ラインと、を有し、通常時は前記低圧ラインを開通させかつ前記弁板の破損時には前記高圧ラインを開通させることを特徴とするバーナ遮断弁。 - 請求項2に記載のバーナ遮断弁において、
前記弁板冷却エア供給装置は、前記冷却エア流路からの排出エアの温度を検出する温度センサと、前記低圧ラインの前記弁板側端の圧力を検出する圧力センサとの少なくともいずれか一方を有することを特徴とするバーナ遮断弁。
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JP2021145566A JP2023038703A (ja) | 2021-09-07 | 2021-09-07 | バーナ遮断弁 |
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Cited By (1)
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CN117366546A (zh) * | 2023-12-07 | 2024-01-09 | 四川铭能科技开发有限公司 | 一种基于热风炉的燃气轮机尾气补燃系统 |
-
2021
- 2021-09-07 JP JP2021145566A patent/JP2023038703A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN117366546A (zh) * | 2023-12-07 | 2024-01-09 | 四川铭能科技开发有限公司 | 一种基于热风炉的燃气轮机尾气补燃系统 |
CN117366546B (zh) * | 2023-12-07 | 2024-03-19 | 四川铭能科技开发有限公司 | 一种基于热风炉的燃气轮机尾气补燃系统 |
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