JP2023038667A - 多段搬送式熱風乾燥装置 - Google Patents

多段搬送式熱風乾燥装置 Download PDF

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Abstract

【課題】循環風路の集合エリアにおいて、各段の通風エリアからの排風が循環ファンに到達する際にべニヤ板材から離脱した大きな木片、木粉等のゴミ類の混入を抑制することのできる多段搬送式熱風乾燥装置を提供する。【解決手段】循環風路Pの集合エリアP2には風向規制板6が設置され、風向規制板6に沿って下方に向かう第一風路P2Aと、風向規制板6に沿って上方に向かう第二風路P2Bと、下端部で第一風路P2A及び第二風路P2Bが連通する連通路P2Cと、が形成される。各段のべニヤ板材Wは、対応する搬送路において循環風路Pのうち通風エリアP1を通過する間に熱風により上下両面から乾燥される。そして、各段の通風エリアP1からの排風A2は、集合エリアP2において第一風路P2A、連通路P2C及び第二風路P2Bを順次通過する際に下向きから上向きに方向変換することにより迂回して循環ファン4に到達する。【選択図】図2

Description

本発明は、ベニヤ単板等のベニヤ板材を乾燥する際に使用される多段搬送式熱風乾燥装置(ベニヤドライヤとも称する)に関する。
上記ベニヤドライヤでは、複数列のべニヤ板材を並列状に水平搬送する搬送路が上下多段に設けられ、搬送中の各段のべニヤ板材は熱風を吹き付けられて乾燥する。さらに、特許文献1,2に示すベニヤドライヤのように、上下多段の搬送路は搬送方向と直交する複数の加熱セクションに区分され、各々の加熱セクションにおいて各段のべニヤ板材を乾燥させる熱風が搬送方向と直交する方向に循環する循環風路を形成する、熱風横循環方式が多く採用されている。
具体的には、熱風横循環方式の循環風路は、例えば以下に示すような通風エリア、集合エリア、復帰エリア及び分配エリアを含んで構成されている。
・通風エリア:各段のべニヤ板材に平行な通風方向に沿って熱風を流通させ、かつべニヤ板材の上下の表面に各々熱風を作用させるために噴出する噴出孔を有する、上下の通風ダクト(ジェットボックス)により構成されて、各段毎に形成される。
・集合エリア:各段の通風エリアの通風方向下流側を上下に連通し、各段の通風エリアからの排風を吸引するために単独の循環ファンが上部に配置される。
・復帰エリア:循環ファンからの回帰風が最上段の搬送路のさらに上方を通風方向とは逆方向に横断し、循環ファンに対向配置された加熱器に流入する。
・分配エリア:加熱器で加熱された熱風を下向きに流出させ各段の通風エリアの通風方向上流側に振り分けて供給する。
また、復帰エリアには、循環ファンから加熱器に向かう回帰風(高湿度風)の一部を大気中に放出するための放出風路が接続されている(なお、集合エリア等には外気の取入口が設けられる)。
上記した循環風路のうち集合エリアでは、各段の通風エリアからの排風を吸引する際に、熱風通風乾燥に伴ってべニヤ板材から離脱した木片、木粉等のゴミ類も同時に吸引されることがある。また、各段の通風エリアの終端から循環ファンまでの直線距離は上段ほど短いから、排風及びゴミ類に作用する吸引力は上段に位置するほど強くなる。このとき、処理能力向上のため段数が増えるにつれて、最上段と最下段とに作用する吸引力の差は次第に大きくなる。したがって、最下段の通風エリアからの排風を吸引できるように循環ファンの吸引力を設定(調整)したとき、上段では通風エリアからの排風に作用する吸引力が相対的に強くなり、上段からの排風はべニヤ板材から離脱した大きなゴミ類が多く混入した状態で吸引されやすくなる(本願の図8参照)。
その結果、ベニヤ板材から離脱した大きなゴミ類が集合エリアの循環ファン、復帰エリアの加熱器、通風エリアの熱風噴出装置(例えばジェットボックスの噴出孔)等に分散して付着・堆積し、循環風路における熱風乾燥の能率が低下する。さらに、これらのゴミ類を除去するために、定期的に又は臨時に行う保守作業を長時間かつ高頻度で実施しなければならなくなり、メンテナンス費用が高騰する。
特許3953704号公報(図2) 特許6679034号公報(図2)
本発明の課題は、循環風路の集合エリアにおいて、各段の通風エリアからの排風が循環ファンに到達する際にべニヤ板材から離脱した大きな木片、木粉等のゴミ類の混入を抑制することのできる多段搬送式熱風乾燥装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の多段搬送式熱風乾燥装置は、
複数列のべニヤ板材を並列状に水平搬送する搬送路が上下多段に設けられるとともに、各段の搬送路におけるべニヤ板材の搬送方向と交差(例えば直交)する鉛直断面において熱風の循環風路が形成され、搬送方向に沿って搬送中の各段のべニヤ板材に対し前記循環風路の熱風を吹き付けて乾燥するための多段搬送式熱風乾燥装置であって、
前記鉛直断面を正面視したとき前記循環風路は、各段のべニヤ板材に平行な通風方向に沿って熱風を流通させかつべニヤ板材の上下の表面に熱風を作用させるために各段毎に形成される通風エリアと、各段の前記通風エリアの通風方向下流側を上下に連通し、各段の前記通風エリアからの排風を吸引するために単独の循環ファンが上部に配置された集合エリアと、前記循環ファンからの回帰風が最上段の前記搬送路のさらに上方を通風方向とは逆方向に横断し、前記循環ファンに対向配置された加熱器に流入する復帰エリアと、前記加熱器で加熱された熱風を下向きに流出させ各段の前記通風エリアの通風方向上流側に振り分けて供給するための分配エリアと、を含み、
前記集合エリアには、該集合エリアの下端部を除いて上下方向に延びる仕切部材(例えば風向規制板)が設置され、前記集合エリアには、前記仕切部材に沿って下方に向かう第一風路と、前記仕切部材に沿って上方に向かう第二風路と、下端部で前記第一及び第二風路が連通する連通路とが形成され、
各段のべニヤ板材は対応する搬送路において前記循環風路のうち前記通風エリアを通過する間に上下両面から熱風乾燥されるとともに、各段の前記通風エリアからの排風は、前記集合エリアにおいて前記第一風路、前記連通路及び前記第二風路を順次通過する際に下向きから上向きに方向変換することにより迂回して前記循環ファンに到達することを特徴とする。
このように、各段の通風エリアからの排風は、循環風路の集合エリアにおいて第一風路、連通路及び第二風路を順次通過する際に下向きから上向きに方向変換することにより迂回して循環ファンに到達する。つまり、各段の通風エリアからの排風は、第一風路を下向きに流れる間に上段から下段へと次々に合流した後、連通路及び第二風路を経て循環ファンに至る。よって、第一風路で合流後の排風(すなわち合流排風)に作用する吸引力を適切に設定(調整)することによって、合流排風が循環ファンに到達する際にべニヤ板材から離脱した大きな木片、木粉等のゴミ類の混入を抑制することができる。
なお、べニヤ板材の搬送方式として、例えば以下のタイプが実用可能である。
(1)複数組配置された上下のロール組でべニヤ板材を挟んで搬送するロール搬送タイプ
(2)無端帯状に巻回された上下一対の金網でべニヤ板材を挟んで搬送する金網搬送タイプ(特許文献1の図6参照)
また、べニヤ板材の熱風横循環方式として、例えば以下のタイプが実用可能である。
(A)搬送路を挟んで噴出孔付き通風ダクトを上下に各々配置するジェットボックスタイプ
(B)搬送路を挟んで熱風噴出ノズルを上下に各々配置するノズルタイプ
なお、(A)は(1),(2)いずれにも適用可能である。同様に、(B)は(1),(2)いずれにも適用可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明の多段搬送式熱風乾燥装置は、
長尺の上ロールと下ロールからなる送り用のロール組が所定間隔で複数組配置され、複数列のべニヤ板材を各組の上下ロールの間に順次挟んで並列状に水平搬送する搬送路が上下多段に設けられるとともに、各段の搬送路におけるべニヤ板材の搬送方向と直交する鉛直断面において熱風の循環風路が形成され、搬送方向に沿って搬送中の各段のべニヤ板材に対し前記循環風路の熱風を吹き付けて乾燥するための多段搬送式熱風乾燥装置であって、
前記鉛直断面を正面視したとき前記循環風路は、各段のべニヤ板材に平行な通風方向に沿って熱風を流通させかつべニヤ板材の上下の表面に各々熱風を作用させるために噴出する噴出孔を有する、上下の通風ダクト(例えばジェットボックス)により構成されて、各段毎に形成される通風エリアと、各段の前記通風エリアの通風方向下流側を上下に連通し、各段の前記通風エリアからの排風を吸引するために単独の循環ファンが上部に配置された集合エリアと、前記循環ファンからの回帰風が最上段の前記搬送路のさらに上方を通風方向とは逆方向に横断し、前記循環ファンに対向配置された加熱器に流入する復帰エリアと、前記加熱器で加熱された熱風を下向きに流出させ各段の前記通風エリアの通風方向上流側に振り分けて供給するための分配エリアと、を含み、
前記集合エリアには、該集合エリアの下端部を除いて上下方向に延びる仕切部材(例えば風向規制板)が設置され、前記集合エリアには、前記仕切部材に沿って下方に向かう第一風路と、前記仕切部材に沿って上方に向かう第二風路と、下端部で前記第一及び第二風路が連通する連通路とが形成され、
各段のべニヤ板材は対応する搬送路において前記循環風路のうち前記通風エリアを通過する間に前記噴出孔から噴出する熱風により上下両面から乾燥されるとともに、各段の前記通風エリアからの排風は、前記集合エリアにおいて前記第一風路、前記連通路及び前記第二風路を順次通過する際に下向きから上向きに方向変換することにより迂回して前記循環ファンに到達することを特徴とする。
このように、ロール組によるべニヤ板材のロール搬送タイプ、及び噴出孔付き通風ダクトによるジェットボックスタイプを採用した場合であっても、上記と同様の効果が発揮される。
したがって、これらの多段搬送式熱風乾燥装置において、各段の通風エリアからの排風は、仕切部材によって風向が規制されて集合エリア内を迂回する間に合流・混合され、風路を通過する速度の分布が循環ファンに到達するまでに平滑化される。
その結果、べニヤ板材から離脱した大きなゴミ類は、主として集合エリアにおける連通路の底面上に落下・堆積することとなり、集合エリアの循環ファン、復帰エリアの加熱器、通風エリアの熱風噴出装置(通風ダクトの噴出孔)等への付着・堆積が減少し、循環風路における熱風乾燥の能率低下が抑制される。さらに、これらのゴミ類を除去するために、定期的に又は臨時に行う保守作業を短時間かつ低頻度で実施できるようになり、メンテナンス費用が軽減される。また、各段の通風エリアからの排風は、仕切部材によって風向が規制されて集合エリア内を迂回する間に合流・混合されるので、集合エリア側を区画する内壁面は、上下方向に渡ってほぼ同温に保持されることになる。したがって、図8の集合エリアにおける無風空間に伴う内壁面の下端部の温度低下を防止でき、乾燥装置内の温度の均一化を図れることになる。
そして、鉛直断面の正面視において第二風路の通路幅は連通路の通路幅と同等であることが望ましい。
これによって、連通路及び第二風路を通り循環ファンに至る合流排風の流速がほぼ一様となり安定するので、連通路の底面上に落下するゴミ類の大きさや堆積量も安定する。したがって、循環ファン以降の循環風路に対するメンテナンス負荷(詰りに伴う稼働停止、修理や詰り除去のための労力負担等)を大幅に軽減できる。
また、上記仕切部材は、集合エリア内において上下方向に配置された回転軸に取り付けられた開閉可能な扉である。
これによって、集合エリア内の連通路の底面上にべニヤ板材から離脱した大きな木片、木粉等のゴミ類を集中して落下・堆積させ、開閉扉によりこれらのゴミ類を集合エリア外(すなわち、循環風路外)へ容易に取り出せる。
ところで、各段の搬送路は通風方向に平行な複数の加熱セクションに区分され、
各々の加熱セクションは、全段の搬送路を取り囲みその内部に循環風路が形成され、かつ復帰エリアにおいて循環ファンから加熱器に向かう回帰風が隣接する加熱セクションの回帰風と部分的に連通可能となるように、複数の縦フレームと横フレームとが直方体箱形状に組み合わされて構成され、
集合エリア内に配置された回転軸は、加熱セクションを構成する複数の横フレームに軸支される。
このように、回転軸は、加熱セクションを構成する横フレームに直接又は延長部材を介して横フレームに間接的に支持(軸支)されるので、既存の横フレームを利用して開閉扉を容易に取り付けることができる。
さらに、上記複数の加熱セクションのうち少なくともいずれか1つにおいて、その内部に形成された循環風路の復帰エリアには、循環ファンから加熱器に向かう回帰風の一部を大気中に放出するための放出風路が接続され、
対応する加熱セクションにおいて、各段の通風エリアからの排風は、集合エリアにおいて第一風路、連通路及び第二風路を経ることによりべニヤ板材から脱落したゴミ類が分離された後、循環ファンによって吸引・吐出され、かつ復帰エリアにて一部が分岐し放出風路を経て大気中に放出される。
このように、集合エリアにおいてべニヤ板材から離脱した大きな木片、木粉等のゴミ類を分離した後循環ファンで合流排風が吸引され、復帰エリアでは循環ファンから吐出された高湿度の回帰風の一部が放出風路から大気中に放出される。これによって、例えば1枚の大きさが3尺(約0.9m)×6尺(約1.8m)のべニヤ板材を多列かつ多段に同時搬送する場合であっても、循環風路の通風エリアにおけるべニヤ板材に対する熱風乾燥の能率低下を抑制するとともに、連通路を除く循環風路の各所及び放出風路でのゴミ類の詰りを防止できる。
ベニヤ板材の多段搬送式熱風乾燥装置を模式的に示す側面図。 図1の正面断面図。 送りロール組によるベニヤ板材の搬送を模式的に示す斜視図。 図2の送りロール組を模式的に示す正面断面図。 図4の右側面図。 図2のジェットボックス組を模式的に示す正面部分断面図。 図2の集合エリア側を示す部分拡大正面図。 従来例を示す参考図。 集合エリアの平面図。 図9の仕切り板を開状態にしたときの平面図。 図7の変形例を示す正面図。
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。
本実施例の多段搬送式熱風乾燥装置1は、図1~図3に示すように、複数の加熱セクション2がベニヤ単板W(ベニヤ板材)の搬送路Qに沿って連設される。各加熱セクション2の下方には、長尺(ロール長が約3~6.5m程度)の上ロール11と下ロール12からなる送りロール組10が所定間隔で複数組配置されることにより、複数列のベニヤ単板W(ベニヤ板材)を各組の上下ロール11、12の間に順次挟んで並列状に水平搬送する搬送路Qが上下多段(ここでは6段)に設けられる。
送りロール組10をなす各組の上下ロール11,12は、ベニヤ単板Wを板厚方向の両側から挟んで回転しながら送るものであり、図4に示すように、回転中心としてのロール軸の一端(図4左側)にロール軸部11a、12aを、他端(図4右側)にロール軸部11b、12bをそれぞれ有する。一端側(図4左側)のロール軸部11a、12aは、それぞれが縦梁31に対しロール軸受13a、14aを介して回転可能に支持される。他端側(図4右側)のロール軸部11b、12bは、それぞれが横梁32に固定されたケーシング320に対しロール軸受13b、14bを介して回転可能に支持される。
他端側(図4右側)のロール軸部11bには、その先端に上ロールギア13cが固定される。同じく他端側のロール軸部12bには、その中間に下ロールギア14cが固定され、その先端にスプロケット14dが固定される。図5に示すように、上ロールギア13cは下ロールギア14cとのギア結合により噛み合い、スプロケット14dはローラチェーン15とのチェーン結合により噛み合う。これにより、図示を省略する駆動モータの回転駆動力がローラチェーン15、スプロケット14d、下ロールギア14c及び上ロールギア13cを経て、上下ロール11,12にそれぞれ伝達され、上下ロール11,12の回転によりベニヤ単板Wが搬送方向へ送り出される。
各段の搬送路Qにおける送りロール組10(上下ロール11,12)は、図1に示すように、隣り合うロール組10との間に、上下ロール11,12とほぼ同じ長さのジェットボックス組20(通風ダクト組)が配置される。ジェットボックス組20は、上ロール11と水平方向に隣り合う上ジェットボックス21(上ダクト)と、下ロール12と水平方向に隣り合う下ジェットボックス22(下ダクト)と、を備え、それぞれが対応する搬送路Qを挟む上下の位置に配置される。
上下ジェットボックス21,22は、図6に示すように、一端側(図6左側)である上下ロール軸部11a,12a側が開口部21a,22aとされ、ロール軸方向に沿って徐々に開口断面積を減じるような横断面が矩形状の通風路を形成している。また、上下ジェットボックス21,22は、他端側(図6右側)である上下ロール軸部11b,12b側が開口を塞ぐ先端壁21b,22bとして形成され、非開口部とされている。
上ジェットボックス21の底壁21cには、ベニヤ単板Wの表面へ熱風を吹き付けるための複数の噴出孔21c2が形成される。開口部21aから供給された熱風A1は、先端壁21bへ向かう間に噴出孔21c2を通して、ベニヤ単板Wの表面へ吹き付けられる。同様に、下ジェットボックス22の天井壁22cには、ベニヤ単板Wの裏面へ熱風A1を吹き付けるための複数の噴出孔22c2が形成される。開口部22aから供給された熱風A1は、先端壁22bへ向かう間に噴出孔22c2を通して、ベニヤ単板Wの裏面へ吹き付けられる。なお、ここでの噴出孔21c2、22c2は小孔状に形成されているが、これに加えて又は代えて他の形状の孔、例えば細長いスリット状の孔を複数形成してもよい。
下ジェットボックス22は、一端側(図6左側)において、開口部22aの上部に接続されたブラケット25によって縦梁31に取り付けられる。他方、上ジェットボックス21は、開口部21aの下部に接続されたブラケット26がブラケット25上に載置される形で設置される。この載置は、下ジェットボックス22と上ジェットボックス21との間にベニヤ単板Wの搬送路Qを形成する空間を確保する形でなされる。また、下ジェットボックス22は、他端側(図6右側)において、下部に接続されたブラケット27を介して横梁32に対し取り付けられる。他方、上ジェットボックス21は、他端側(図6右側)において、搬送方向の両隣り(図6の奥行方向の手前と奥)でそれぞれ上下ロール11、12を支持する両ケーシング320に対し、ブラケット28を介して取り付けられる。
ところで、各加熱セクション2には、図2に示すように、各段の搬送路Qにおけるベニヤ単板Wの搬送方向と交差(ここでは直交)する鉛直断面において熱風の循環風路Pが形成され、搬送方向に沿って搬送中の各段のべニヤ単板Wに対し循環風路Pの熱風を吹き付けて乾燥することができる。このように本実施例の多段搬送式熱風乾燥装置1は、横循環方式によってベニヤ単板W(ベニヤ板材)に熱風を供給している。
上記鉛直断面を正面視したとき各循環風路Pは、通風エリアP1と、集合エリアP2と、復帰エリアP3と、分配エリアP4と、を含む。
通風エリアP1は、各段のベニヤ単板Wに平行な通風方向に沿って熱風A1を流通させかつベニヤ単板Wの上下の表面に各々熱風A1を作用させるために噴出する噴出孔21c2、22c2(吐出口)を有する、上下のジェットボックス21、22(通風ダクト)により構成されて、各段毎に形成される。
集合エリアP2は、各段の通風エリアP1の通風方向下流側を上下に連通し、各段の通風エリアP1からの排風A2を吸引するために循環ファン4(ここでは単独の循環ファン4(送風機))が上部に配置される。
復帰エリアP3は、循環ファン4からの回帰風A3を最上段の搬送路Qのさらに上方を通風方向とは逆方向に横断させ、循環ファン4に対向配置された加熱器3に流入させる。加熱器3は、例えば蒸気管、電熱器、ヒートオイル等の加熱体とすることができる。
分配エリアP4は、加熱器3で加熱された熱風A4を下向きに流出させ各段の通風エリアP1の通風方向上流側に振り分けて供給する。
このように形成された循環風路Pでは、図2に示すように、復帰エリアP3において循環ファン4によって通風方向へと送り出され、加熱器3で加熱された熱風A4が、分配エリアP4へと到達する。分配エリアP4に到達した熱風A4は、基本的には縦梁31等によって集合エリアP2側への移動を遮られつつも、通風エリアP1を構成する各段の上下ジェットボックス21、22の分配エリアP4側の開口部21a、22aを通ることにより、それらジェットボックス21、22の内部(通風エリアP1)へと供給されていく。各段の上下ジェットボックス21、22の内部に供給された熱風A1は、集合エリアP2側の先端壁21b、22bに向かうことになるが、向かう間に噴出孔21c2、22c2を通して搬送路Qに向けて吹き付けられ、搬送路Q上を搬送されていくベニヤ単板Wの表裏両主面を乾燥させる。搬送路Qに向けて吹き付けられた熱風A1は、上下ジェットボックス21、22の外周外側の空間P1a(通風エリアP1に含まれるものとしてもよい)へと吐き出され、通風エリアP1の排風A2として循環ファン4に吸引される。このとき、排風A2は、上下ジェットボックス21、22の外周外側の空間P1aから、集合エリアP2側に設けられている横梁32やケーシング320の間を抜けていき、集合エリアP2を通って循環ファン4へと到達する。そして、循環ファン4によって、復帰エリアP3内を回帰風A3として通風方向に送り出され、再び分配エリアP4、通風エリアP1及び集合エリアP2を同様にして繰り返し循環する。
ただし、図2及び図7に示すように、集合エリアP2には、該集合エリアP2の下端部を除いて上下方向に延びる仕切部材としての風向規制板6が設置されている。これにより、集合エリアP2には、風向規制板6に沿って下方に向かう第一風路P2Aと、風向規制板6に沿って上方に向かう第二風路P2Bと、下端部で第一風路P2A及び第二風路P2Bが連通する連通路P2Cと、が形成される。各段のベニヤ単板Wは、対応する搬送路Qにおいて循環風路Pのうち通風エリアP1を通過する間に、噴出孔21c2、22c2から噴出する熱風A1により上下両面から乾燥されるが、乾燥後に各段の通風エリアP1から排出される排風A2は、集合エリアP2において第一風路P2A、連通路P2C及び第二風路P2Bを順次通過する際に下向き(重力の作用方向)から上向き(重力の作用方向とは逆向き)に方向変換することにより迂回して循環ファン4に到達する。
このように各段の通風エリアP1からの排風A2は、集合エリアP2において風向規制板6によって風向が規制されるが、集合エリアP2内を迂回する間に合流・混合され、風路を通過する速度の分布が循環ファン4に到達するまでに平滑化される。その結果、べニヤ単板Wから離脱した大きなゴミ類は、主として集合エリアP2における連通路P2Cの底面2c上に落下・堆積することとなる。これにより、集合エリアP2の循環ファン4、復帰エリアP3の加熱器3、通風エリアP1の熱風噴出装置(ジェットボックス21、22の噴出孔21c2、22c2)等への付着・堆積が減少し、循環風路Pにおける熱風乾燥の能率低下が抑制される。
また、本実施例においては、図2に示すように、上述した鉛直断面の正面視において第二風路P2Bの通路幅bは連通路P2Cの通路幅cと同等とされている。これによって、連通路P2C及び第二風路P2Bを通り循環ファン4に至る合流排風A2の流速がほぼ一様となり安定するので、連通路P2Cの底面2c上に落下するゴミ類の大きさや堆積量も安定する。
また、本実施例の多段搬送式熱風乾燥装置1は、図1に示すように、各段の搬送路Qが通風方向に平行な複数の加熱セクション2に区分されている。各々の加熱セクション2は、全段の搬送路Qを取り囲みその内部に循環風路P(図2参照)が形成され、かつ復帰エリアP3において循環ファン4から加熱器3に向かう回帰風A3が隣接する加熱セクション2の回帰風A3と部分的に連通可能となるように、複数の縦フレーム33(図1参照)と横フレーム34(図1、図2、図7参照)とが直方体箱形状に組み合わされて構成される。
そして、それら複数の加熱セクション2のうち少なくともいずれか1つにおいて、その内部に形成された循環風路Pの復帰エリアP3には、循環ファン4から加熱器3に向かう回帰風A3の一部を大気中に放出するための放出風路P5が接続される。ここでは連設された所定数(ここでは5つ)の加熱セクション2に対し1つの放出風路P5が接続される。対応する加熱セクション2においては、各段の通風エリアP1からの排風A2が、集合エリアP2において第一風路P2A、連通路P2C及び第二風路P2Bを経ることによりべニヤ単板Wから脱落したゴミ類が分離された後、循環ファン4によって吸引・吐出され、かつ復帰エリアP3にて一部(回帰風A3の一部)が分岐し放出風路P5を経て大気中に放出される。
ここでの放出風路P5は、図2に示すように復帰エリアP3から上方へ立ち上がり、そこからほぼ直角に向きを変えて延び出して装置外、さらには装置が収容された建屋の外まで延設される排気ダクト50により形成される。排気ダクト50の入り口付近には、シリンダ等のアクチュエータ(図示せず)によって開閉制御されるダンパー51が設置される。また、ダクト50の中間部には、乾燥時にベニヤ単板Wから発生するゴミ類を除去するフィルター部52が設置される。
また、本実施例の風向規制板6は、集合エリアP2内において上下方向に配置された回転軸61R、62Rに取り付けられた開閉可能な扉61、62として設けられる。風向規制板6は、図9に示す閉状態においては、集合エリアP2において迂回路(第一風路P2A、連通路P2C及び第二風路P2B)を形成する。ところが、図10に示す開状態においては、集合エリアP2において各段の通風エリアP1からの排風A2が、従来のように(図8参照)、それぞれ循環ファン4に直接向かう風路を形成するようになる。このため、多段搬送式熱風乾燥装置1の運転時(ベニヤ単板W(ベニヤ板材)の熱風通風乾燥時)においては開閉扉61、62を閉状態(図9)として集合エリアP2に迂回路を形成する一方、メンテナンス時等においては開閉扉61、62を開状態(図10)とすることができる。
また、本実施例における開閉扉61は、扉面が回転軸61Rから径方向の一方に向かって直線状に延びる形で形成され、開閉扉62は、扉面が回転軸62Rから径方向の一方とその逆方向との双方に向かって直線状に延びる形で形成される。回転軸61R、62Rは、集合エリアP2内に配置されており、加熱セクション2を構成する複数の横フレーム34に軸支される。加熱セクション2を構成する既存の横フレーム34を利用して回転軸61R、62Rを取り付けることができることにより、開閉扉61、62(風向規制板6)の設置は容易である。なお、回転軸61R、62Rは、横フレーム34に直接的に支持(軸支)させてもよいし、延長部材を介して間接的に支持(軸支)させてもよい。
また、本実施例においては、各加熱セクション2の集合エリアP2側を区画する壁面2bには、作業員が集合エリアP2内に進入可能となるメンテナンス扉9が設けられている。メンテナンス扉9を開放することにより連通路P2Cの底面2c上に堆積するゴミ類の取り出しを、作業員が容易に行うことができる。
以上、本発明の一実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、追加及び省略等の種々の変更が可能である。
例えば上記実施例は、複数組配置された上下のロール組10でべニヤ単板W(ベニヤ板材)を挟んで搬送するロール搬送タイプであったが、本発明はそれに限るものではなく、例えば無端帯状に巻回された上下一対の金網でべニヤ単板Wを挟んで搬送する金網搬送タイプのような、他の搬送タイプのものであってもよい。
また、上記実施例は、べニヤ単板W(ベニヤ板材)の熱風横循環方式として、搬送路Qを挟んで噴出孔21c2、22c2付きのジェットボックス21、22(通風ダクト)を上下に各々配置するジェットボックスタイプを採用しているが、本発明はそれに限るものではなく、例えば搬送路Qを挟んで熱風噴出ノズルを上下に各々配置するノズルタイプのような、他のタイプのものであってもよい。
また、上記実施例では、風向規制板6をなす開閉扉61、62は、手動で開閉可能な構成となっているが、閉状態(図9参照)を維持する開閉不可の壁部としてもよい。また、風向規制板6をなす開閉扉61、62は、手動ではなく電動駆動により開閉可能、もしくは電動駆動により開閉アシストが可能な構成となっていてもよい。
例えば図11に示すように、風向規制板6をなす開閉扉61、62を開閉駆動させるモータM(扉開閉駆動手段)と、所定の開操作及び所定の閉操作を受け付ける開閉操作部MS(開閉操作手段)と、開閉操作部MSへの開操作に基づいて開閉扉61、62を開状態となるようモータMを駆動制御し、閉操作に基づいて開閉扉61、62を閉状態となるようモータMを駆動制御する制御部C(開閉制御手段)と、を備えるように構成できる。
また、図11に示すように、LED等からなる報知部Lと、連通路P2C(底面2c)上のゴミ類の取出時期の指標となる予め定められた取出時期情報を取得する取出時期情報取得部S(取出時期情報取得手段)と、取得した取出時期情報に基づいてゴミ類の取出時期であるか否かを判定し、取出時期である場合には報知部Lに所定の報知(取出時期でない場合よりも強調される強調報知:例えば所定色での発光)を実行させる制御部C(取出時期報知制御手段)と、を備えるように構成することもできる。これにより、作業者は、報知部Lが報知状態(強調報知状態)であることを視認したときに、開閉操作部MSを操作して開閉扉61、62を開状態とし、連通路P2Cの底面2c上に堆積したゴミ類を除去するメンテナンス作業を実行できる。
取出時期情報は、例えば連通路P2C(底面2c)上のゴミ類の堆積量としてもよいし、排風A2の湿度や所定位置における風速、さらにはべニア単板W(ベニヤ板材)の搬出合計枚数のいずれか1つ、又はそれらの組み合わせとすることができる。この場合は、例えば図11に示すように、LED等からなる報知部Lとして報知部L1、L2を設け、さらに取出時期情報取得部Sとして連通路P2Cの底面2c上のゴミ類の堆積量を検出するゴミ類堆積量センサS1(ゴミ類堆積量検出手段)及び分配エリアP4の熱風A4の湿度を検出する湿度センサS2(湿度検出手段)とを設ける。そして制御部Cを、検出された堆積量が予め定められた堆積基準値を超えた場合に報知部L1に報知(強調報知:例えば所定色での発光)を実行させる第一の報知制御手段(ゴミ類堆積報知制御手段)及び検出された湿度が予め定められた湿度基準値を超えた場合に報知部L2に報知(強調報知:例えば所定色での発光)を実行させる第二の報知制御手段(湿度上昇報知制御手段)として機能するように構成する。
また、図11に示すように、LED等からなる開閉報知部LDと、開閉扉61、62の開閉状態を検出する開閉状態検出部と、開状態が検出された場合と閉状態が検出された場合とにおいて開閉報知部LDに異なる報知(強調報知:例えば所定色での発光)を実行させる制御部C(開閉状態報知手段)と、を備える構成としてもよい。開閉状態検出部は、例えば開閉操作部MSとし、開操作がONとされているときを開状態、OFFとされているときを閉状態と判定することができる。これにより、開閉扉61、62の開閉状態を作業員に報知して、運転中であるかメンテナンス中であるかを明確にすることができる。また、各種報知部L(L1、L2)、LD及び開閉操作部MSは、制御部Cを備える1つのコントロールボックスCBに集約して配置しておくことができる。
1 多段搬送式熱風乾燥装置
2 加熱セクション
3 加熱器
4 循環ファン
6 風向規制板(仕切部材/開閉扉61、62)
10 送りロール組
11 上ロール
12 下ロール
20 ジェットボックス組(通風ダクト組)
21 上ジェットボックス(上ダクト)
22 下ジェットボックス(下ダクト)
21c2、22c2 噴出孔
31 縦梁
32 横梁
33 縦フレーム
34 横フレーム
320 ケーシング
61R、62R 回転軸
W ベニヤ単板(ベニヤ板材)
Q 搬送路
P 循環風路
P1 通風エリア
P2 集合エリア
P2A 第一風路
P2B 第二風路
P2C 連通路
P3 復帰エリア
P4 分配エリア
P5 放出風路
b 第二風路の通路幅
c 連通路の通路幅
2c 連通路の底面

Claims (7)

  1. 複数列のべニヤ板材を並列状に水平搬送する搬送路が上下多段に設けられるとともに、各段の搬送路におけるべニヤ板材の搬送方向と交差する鉛直断面において熱風の循環風路が形成され、搬送方向に沿って搬送中の各段のべニヤ板材に対し前記循環風路の熱風を吹き付けて乾燥するための多段搬送式熱風乾燥装置であって、
    前記鉛直断面を正面視したとき前記循環風路は、各段のべニヤ板材に平行な通風方向に沿って熱風を流通させかつべニヤ板材の上下の表面に熱風を作用させるために各段毎に形成される通風エリアと、各段の前記通風エリアの通風方向下流側を上下に連通し、各段の前記通風エリアからの排風を吸引するために単独の循環ファンが上部に配置された集合エリアと、前記循環ファンからの回帰風が最上段の前記搬送路のさらに上方を通風方向とは逆方向に横断し、前記循環ファンに対向配置された加熱器に流入する復帰エリアと、前記加熱器で加熱された熱風を下向きに流出させ各段の前記通風エリアの通風方向上流側に振り分けて供給するための分配エリアと、を含み、
    前記集合エリアには、該集合エリアの下端部を除いて上下方向に延びる仕切部材が設置され、前記集合エリアには、前記仕切部材に沿って下方に向かう第一風路と、前記仕切部材に沿って上方に向かう第二風路と、下端部で前記第一及び第二風路が連通する連通路とが形成され、
    各段のべニヤ板材は対応する搬送路において前記循環風路のうち前記通風エリアを通過する間に上下両面から熱風乾燥されるとともに、各段の前記通風エリアからの排風は、前記集合エリアにおいて前記第一風路、前記連通路及び前記第二風路を順次通過する際に下向きから上向きに方向変換することにより迂回して前記循環ファンに到達することを特徴とする多段搬送式熱風乾燥装置。
  2. 長尺の上ロールと下ロールからなる送り用のロール組が所定間隔で複数組配置され、複数列のべニヤ板材を各組の上下ロールの間に順次挟んで並列状に水平搬送する搬送路が上下多段に設けられるとともに、各段の搬送路におけるべニヤ板材の搬送方向と直交する鉛直断面において熱風の循環風路が形成され、搬送方向に沿って搬送中の各段のべニヤ板材に対し前記循環風路の熱風を吹き付けて乾燥するための多段搬送式熱風乾燥装置であって、
    前記鉛直断面を正面視したとき前記循環風路は、各段のべニヤ板材に平行な通風方向に沿って熱風を流通させかつべニヤ板材の上下の表面に各々熱風を作用させるために噴出する噴出孔を有する、上下の通風ダクトにより構成されて、各段毎に形成される通風エリアと、各段の前記通風エリアの通風方向下流側を上下に連通し、各段の前記通風エリアからの排風を吸引するために単独の循環ファンが上部に配置された集合エリアと、前記循環ファンからの回帰風が最上段の前記搬送路のさらに上方を通風方向とは逆方向に横断し、前記循環ファンに対向配置された加熱器に流入する復帰エリアと、前記加熱器で加熱された熱風を下向きに流出させ各段の前記通風エリアの通風方向上流側に振り分けて供給するための分配エリアと、を含み、
    前記集合エリアには、該集合エリアの下端部を除いて上下方向に延びる仕切部材が設置され、前記集合エリアには、前記仕切部材に沿って下方に向かう第一風路と、前記仕切部材に沿って上方に向かう第二風路と、下端部で前記第一及び第二風路が連通する連通路とが形成され、
    各段のべニヤ板材は対応する搬送路において前記循環風路のうち前記通風エリアを通過する間に前記噴出孔から噴出する熱風により上下両面から乾燥されるとともに、各段の前記通風エリアからの排風は、前記集合エリアにおいて前記第一風路、前記連通路及び前記第二風路を順次通過する際に下向きから上向きに方向変換することにより迂回して前記循環ファンに到達することを特徴とする多段搬送式熱風乾燥装置。
  3. 各段の前記通風エリアからの排風は、前記仕切部材によって風向が規制されて前記集合エリア内を迂回する間に合流・混合され、風路を通過する速度の分布が前記循環ファンに到達するまでに平滑化される請求項1又は請求項2に記載の多段搬送式熱風乾燥装置。
  4. 前記鉛直断面の正面視において前記第二風路の通路幅は前記連通路の通路幅と同等である請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の多段搬送式熱風乾燥装置。
  5. 前記仕切部材は、前記集合エリア内において上下方向に配置された回転軸に取り付けられた開閉可能な扉である請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の多段搬送式熱風乾燥装置。
  6. 各段の搬送路は通風方向に平行な複数の加熱セクションに区分され、
    各々の加熱セクションは、全段の搬送路を取り囲みその内部に前記循環風路が形成され、かつ前記復帰エリアにおいて前記循環ファンから前記加熱器に向かう前記回帰風が隣接する加熱セクションの回帰風と部分的に連通可能となるように、複数の縦フレームと横フレームとが直方体箱形状に組み合わされて構成され、
    前記集合エリア内に配置された前記回転軸は、前記加熱セクションを構成する複数の前記横フレームに軸支される請求項5に記載の多段搬送式熱風乾燥装置。
  7. 前記複数の加熱セクションのうち少なくともいずれか1つにおいて、その内部に形成された前記循環風路の前記復帰エリアには、前記循環ファンから前記加熱器に向かう前記回帰風の一部を大気中に放出するための放出風路が接続され、
    対応する加熱セクションにおいて、各段の前記通風エリアからの排風は、前記集合エリアにおいて前記第一風路、前記連通路及び前記第二風路を経ることによりべニヤ板材から脱落したゴミ類が分離された後、前記循環ファンによって吸引・吐出され、かつ前記復帰エリアにて一部が分岐し前記放出風路を経て大気中に放出される請求項6に記載の多段搬送式熱風乾燥装置。
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