JP2023038147A - プログラム、方法、情報処理装置、システム - Google Patents

プログラム、方法、情報処理装置、システム Download PDF

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龍司 森島
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Abstract

【課題】複数の水処理プラントから収集したデータを、効果的に活用する。【解決手段】プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、複数の水処理施設についての情報を記憶するステップと、複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得するステップと、取得した測定データを、測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積するステップと、所定の水処理施設の指定を受け付けるステップと、蓄積する情報に基づき、指定された水処理施設での水処理を分析するステップとを実行させる。【選択図】 図8

Description

本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムに関する。
複数のプラント施設に監視局を設置し、監視局からの計測データを収集し、収集した計測データをサーバで管理する管理システムが存在している(特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術では、プラント施設を担当する部署は、サーバで管理されている計測データに基づき、自己のプラント施設の運転状況等を監視することが可能である。
特開2002-133044号公報
特許文献1に記載の技術では、プラント施設についての計測データを、当該計測データが計測されたプラント施設を監視するのに活用している。しかしながら、このような使い方では、複数のプラント施設から取集したデータを有効に活用しているとは言い切れない。
本開示の目的は、複数の水処理プラントから収集したデータを、効果的に活用することである。
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、複数の水処理施設についての情報を記憶するステップと、複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得するステップと、取得した測定データを、測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積するステップと、所定の水処理施設の指定を受け付けるステップと、蓄積する情報に基づき、指定された水処理施設での水処理を分析するステップとを実行させる。
本開示によれば、複数の水処理プラントから収集したデータを、効果的に活用できる。
システム1の全体構成の例を示すブロック図である。 図1に示すセンサ装置10を正面から見た外観を表す模式図である。 図1に示すセンサ装置10の斜視図を表す模式図である。 図2及び図3に示すセンサ装置10のセンサプローブに関する部材を表す模式図である。 図2及び図3に示すセンサ装置10の配管系統図である。 図2及び図3に示すセンサ装置10の機能構成を表すブロック図である。 pHセンサ113の構成を表す模式図である。 サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。 プラントテーブル2021のデータ構造を示す図である。 設置テーブル2022のデータ構造を示す図である。 プラント環境テーブル2023のデータ構造を示す図である。 測定テーブル2024のデータ構造を示す図である。 校正テーブル2025のデータ構造を示す図である。 モデルテーブル2026のデータ構造を示す図である。 図1に示すセンサ装置10がサーバ20から校正に関する情報を取得する動作の例を説明する図である。 図2、3に示すセンサ装置10が校正処理を実施する動作の例を表すフローチャートである。 図7に示すセンサの動作の例を表すフローチャートである。 図6に示すセンサ装置10の動作の例を表すフローチャートである。 図8に示すサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。 ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。 ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。 ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。 図8に示すサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。 ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。 図8に示すサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。 ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。 図8に示すサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。 コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
<概略>
本実施形態に係るサーバは、複数の水処理施設についての情報を、水に関する複数項目の測定データと共に蓄積する。サーバは、所定の水処理施設について指定されると、指定された水処理施設の水処理を、蓄積している情報に基づいて分析する。
<1 システムの構成>
図1は、システム1の全体構成の例を示すブロック図である。図1に示すシステム1は、例えば、水処理施設で測定された測定データを管理する。システム1は、例えば、センサ装置10、サーバ20、及び端末装置30を含む。センサ装置10、サーバ20、及び端末装置30は、例えば、ネットワーク80を介して通信接続する。
図1に示すセンサ装置10は、例えば、水処理施設における様々な位置に設置され、設置された位置における水に関する複数種類の項目を測定する情報処理装置である。本実施形態において、水処理施設は、例えば、地下水活用施設、下水処理施設、浄水処理施設等、様々な水処理施設が含まれ得る。センサ装置10は、例えば、水処理施設を構成する処理器へ供給される水、処理器で処理されている水、処理器から排出される水のうち、少なくともいずれかの成分を検出する。
水処理施設を構成する処理器は、水処理施設が地下水活用施設である場合、例えば、原水槽、前ろ過器、膜ろ過器、処理水槽、又は受水槽等である。水処理施設が下水処理施設である場合、処理器は、例えば、沈砂池、最初沈殿池、反応タンク、最終沈殿池、又は消毒設備等である。水処理施設が浄水処理施設である場合、処理器は、例えば、着水井、フロック形成池、沈殿池、ろ過池、又は浄水池等である。
図1において、システム1は、3か所の水処理施設に設置されるセンサ装置10について説明しているが、センサ装置10が設置される水処理施設は、3か所に限定されない。センサ装置10が設置される水処理装置は、3か所未満であってもよいし、3か所以上であってもよい。
また、センサ装置10が取り付けられるのは水処理施設に限定されない。センサ装置10は、所定規模の集落毎に設けられる水処理装置に取り付けられてもよいし、各個に設けられる水処理装置に取り付けられてもよい。
また、水に関する項目を測定するデバイスはセンサ装置10に限定されない。例えば、システム1は、以下のデバイスを含んでもよい。
・処理器の稼働状況を検知するデバイス
・水の使用量を測定するデバイス
・汚染物質の排出量を測定するデバイス
・水の再利用量を測定するデバイス
・処理器での使用電力を検知するデバイス
サーバ20は、例えば、水処理施設に係るデータ、及び水処理施設で測定された測定データ等を管理し、所定の水処理施設における水処理を評価する情報処理装置である。
本実施形態において、複数の装置の集合体を1つのサーバとしてもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るサーバ20を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はサーバ20に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
端末装置30は、例えば、サーバ20により提供されるサービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。端末装置30は、据え置き型のPC(Personal Computer)、又はラップトップPC等により実現される。端末装置30は、例えば、スマートフォン、又はタブレット等の携帯端末により実現されてもよい。
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。センサ装置10、サーバ20、及び端末装置30のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
<1.1 センサ装置の構成>
図2は、図1に示すセンサ装置10を正面から見た外観を表す模式図である。図3は、図1に示すセンサ装置10の斜視図を表す模式図である。図4は、図2及び図3に示すセンサ装置10のセンサプローブに関する部材を表す模式図である。図5は、図2及び図3に示すセンサ装置10の配管系統図である。図6は、図2及び図3に示すセンサ装置10の機能構成を表すブロック図である。
センサ装置10は、筐体11に水質を測定するための部材が収納されている。筐体11には、開閉自在の蓋12が取り付けられている。
筐体11は、1面が開放された略直方体形状をしている。筐体11の1つの側面(第1側面)には、試料水を排水するための配管接続穴11a、試料水を供給するための配管接続穴11b、電源入力及び信号出力のための配管接続穴11c(図3の例では3つ)、及び吸気口11dが形成されている。筐体11の第1側面と対向する側面(第2側面)には、排気口11e(図示せず)が形成されている。
配管接続穴11aには、バルブ1110が取り付けられている。配管接続穴11bには、バルブ119が取り付けられている。吸気口11dには、エアフィルター1118が取り付けられている。
筐体11の内部には、各種センサ111~118、フローセル1111、制御ボックス1112、電源入力用の端子台1113、外部出力用の端子台1114、エア抜き弁1115、排水弁1116、及び流量調整弁1117が収納されている。
各種センサ111~118は、例えば、電気伝導率セルを備えた電気伝導率測定用のセンサ(以下ではECセンサと称する)111を含む。各種センサ111~118は、例えば、塩素濃度を測定する残留塩素測定用のセンサ(以下ではFCLセンサと称する)112を含む。各種センサ111~118は、例えば、pHを測定するための電極(基準電極及び比較電極)を備えたpH測定用のセンサ(以下ではpHセンサと称する)113を含む。各種センサ111~118は、例えば、酸化-還元電位を測定するための電極(基準電極及び比較電極)を備えた酸化-還元電位測定用のセンサ(以下ではORPセンサと称する)114を含む。各種センサ111~118は、例えば、硝酸イオンを測定する硝酸イオン測定用のセンサ(以下ではNO3センサと称する)115を含む。各種センサ111~118は、例えば、センサ装置10へ流入する水の流量を測定するためのセンサ(以下ではFLOWセンサと称する)116を含む。各種センサ111~118は、例えば、センサ装置10へ流入する水の濁度を測定するためのセンサ(以下ではTURセンサと称する)117を含む。各種センサ111~118は、例えば、センサ装置10へ流入する水の温度を測定するためのセンサ(以下ではTEMPセンサと称する)118を含む。
なお、センサ装置10で使用される各種センサは、これらに限定されない。例えば、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、及びNO3センサ115のいずれかに代えて他の項目を測定するセンサが搭載されてもよい。また、例えば、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、及びNO3センサ115のいずれかが搭載されていなくてもよい。また、例えば、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、及びNO3センサ115に加え、他の項目を測定するセンサが搭載されてもよい。このとき、例えば、センサを増加させる応じ、フローセル1111を増設してもよい。フローセル1111の増設に対しては、例えば、筐体11の容量を大きくすることで対応してもよい。
例えば、センサ111~115は、以下に列挙する少なくともいずれかをセンシングしてもよい。また、上記のセンサの他に、以下に列挙する少なくともいずれかをセンシングするセンサを有してもよい。
(1)アルカリ度、イオン濃度、硬度
(2)色度、粘度、溶存酸素
(3)臭気、アンモニア態窒素・硝酸態窒素・亜硝酸態窒素・全窒素・全リン・全有機炭素・全無機炭素・全トリハロメタン
(4)微生物センサの検知結果、化学的酸素要求量、生物学的酸素要求量
(5)シアン、水銀、油分、界面活性剤
(6)光学センサの検知結果、TDS(Total Dissolved Solids)センサの検知結果
(7)質量分析結果、微粒子、ゼータ電位、表面電位
センサ111~115、118は、フローセル1111に着脱自在に収容されている。ここでは、図4を参照し、例えば、NO3センサ115の形状について説明する。なお、センサ111~114、118の形状は、NO3センサ115の形状と同様である。
NO3センサ115は、把持部115a、鍔部115b、及び測定部115cを有する。把持部115aは、NO3センサ115がフローセル1111に装着されている際に、フローセル1111から突出する領域である。把持部115aは、例えば、ユーザが把持しやすい形状に形成されている。把持部115aの頂部には、給電、及びデータ送信のためのコードが接続されている。
鍔部115bは、NO3センサ115をフローセル1111に挿入した際に、ストッパーとなる領域である。鍔部115bの測定部115c側の一部には、ネジとして機能するための溝が形成されている。
測定部115cは、水質を測定するための部材が格納される領域である。測定部115cは、フローセル1111に形成される測定口11112に挿入される。測定部115cの外径は、測定口11112の内径よりも小径となっている。
フローセル1111は、試料水をセンサ111~115、118の測定部と接触させ、センサ111~115、118に、正確に水質を測定させるための部材である。本実施形態では、フローセル1111-1は、センサ111~113を収容可能に形成されている。フローセル1111-2は、センサ114、115、118を収容可能に形成されている。なお、本実施形態では、フローセル1111-1、1111-2がそれぞれセンサを3台ずつ収容可能な構成を説明している。しかしながら、フローセルは、3台以上、又は3台未満のセンサを収容可能な構成であってもよい。
ここでは、図4を参照し、例えば、フローセル1111-2の形状について説明する。なお、フローセル1111-1の形状は、フローセル1111-2の形状と同様である。フローセル1111-2は、センサ114、115、118の把持部が筐体11の開口部方向へ向くように形成されている。フローセル1111-2は、センサ114、115、118の把持部が上方を向くように形成されている。これにより、センサ装置10を使用するユーザがセンサ114、115、118を収容しやすくなり、かつ、取り外しやすくなる。また、センサ114、115、118の取り外し時にフローセル1111-2から水が漏れるのを防ぐことが可能となる。
フローセル1111-2の内部には、測定口11111、11112、11113、試料水の送水路11114、エア抜き路11115が形成されている。ここでは、図4を参照し、例えば、測定口11112の形状について説明する。なお、測定口11111、11113の形状は、測定口11112の形状と同様である。
測定口11112は、第1円筒部11112a、第2円筒部11112bを有する。第1円筒部11112aは、筐体11の正面に向かって所定の角度で開口するように形成されている。第1円筒部11112aの内径は、NO3センサ115の鍔部115bの外径と略同径となるように形成されている。第1円筒部11112aの内壁には円周方向に沿って溝が形成されている。当該溝は、鍔部115bに形成される溝とかみ合うことで、NO3センサ115を測定口11112に対して固定することが可能である。
第2円筒部11112bは、第1円筒部11112aの底部から第1円筒部11112aと同方向に形成されている。第2円筒部11112bの内径は、第1円筒部11112aの内径よりも小径である。第2円筒部11112bの内径は、NO3センサ115の測定部115cの外径よりもわずかに大径となっている。
第2円筒部11112bは、第2円筒部11112bの底部近傍において、送水路11114と交差している。第2円筒部11112bは、送水路11114よりも開口方向に手前の位置でエア抜き路11115と交差している。送水路11114は、エア抜き路11115よりも、フローセル1111-2の背面側で第2円筒部11112bと交差する。また、送水路11114は、エア抜き路11115よりも、高い位置で第2円筒部11112bと交差する。
測定口11113の第2円筒部11113bは、底部に孔11113cが形成されている。孔11113cには、継手1122が設置されている。継手1122は、例えば、排水弁1116とホースにより接続される。
送水路11114は、フローセル1111-2を上下方向に貫通するように形成されている。送水路11114の上端には、継手1120が設置されている。継手1120は、例えば、フローセル1111-1の送水路11114の下端に設置される継手1121とホースにより接続される。送水路11114の下端には、継手1121が設置されている。継手1121は、例えば、配管接続穴11a及び排水弁1116とホースにより接続される。
エア抜き路11115は、測定口11113を下端とし、フローセル1111-2を上方に抜けるように形成されている。エア抜き路11115の上端には、エア抜き弁1115が設置されている。エア抜き弁1115は、つまみを操作することで、弁を開閉することが可能である。
FLOWセンサ116は、配管接続穴11bと、流量調整弁1117を介して接続されている。流量調整弁1117に設けられる流量調整つまみを回すことで、流量が増減する。FLOWセンサ116は、配管接続穴11bから供給される試料水の流量を測定する。
TURセンサ117は、シェル1171に挿入されている。シェル1171は、FLOWセンサ116から供給される試料水で満たされている。シェル1171を通過した試料水は、フローセル1111-1の上方に設けられている継手1120へ供給される。
センサ111~118は、図5に示す配管系統により、試料水が供給されている。
制御ボックス1112は、電源の制御、及びセンサ装置10における各種の動作を制御する。制御ボックス1112は、例えば、ブレーカースイッチ、各種センサと接続するためのコネクタ、通信IFと接続するためのコネクタ、CPU冷却用のファン、各種センサ111~118へデータを送信し、又は各種センサ111~118からデータを受信するための接続用基板、及びCPUを搭載するための基板等を備える。
蓋12には、タッチパネル1119が設置されている。タッチパネル1119は、例えば、タッチ・センシティブ・デバイス11191、及びディスプレイ11192を備える。タッチ・センシティブ・デバイス11191は、センサ装置10を操作するユーザが指示、又は情報を入力するための入力装置の一例である。タッチ・センシティブ・デバイス11191は、操作面へユーザが触れることで指示が入力され、ユーザからの入力を受け付け、ユーザから受け付けた入力を制御ボックス1112へ出力する。ディスプレイ141は、制御ボックス1112の制御に応じたデータを表示する出力装置の一例である。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
センサ装置10は、図6に示すように、通信部120と、タッチパネル1119と、各種センサ111~118と、記憶部180と、制御部190とを備える。センサ装置10は、自装置が設置された位置を自動的に検知するように、位置情報センサを有していてもよい。位置情報センサは、例えば、GPS(Global Positioning System)モジュールである。また、位置情報センサは、センサ装置10が接続する無線基地局の位置から、センサ装置10の現在の位置を検出してもよい。
通信部120は、センサ装置10が他の装置と通信するための変復調処理等の処理を行う。通信部120は、制御部190で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、サーバ20)へ送信する。通信部120は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部190へ出力する。
タッチパネル1119に備えられるタッチ・センシティブ・デバイス11191は、入力装置の一例である。入力装置は、例えば、キーボード、マウス等により実現されてもよい。入力装置は、例えば、ユーザからの音声による入力に対応するように、マイクにより実現されてもよい。マイクは、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を制御部190へ与える。入力装置には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
タッチパネル1119に備えられるディスプレイ11192は、出力装置の一例である。ディスプレイ11192は、制御部190の制御に応じたデータを表示する。出力装置は、センサ装置10を操作するユーザへ情報を提示するための装置である。出力装置は、例えば、ユーザへの音声による出力に対応するように、スピーカーにより実現されてもよい。スピーカーは、制御部190から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声をセンサ装置10の外部へ出力する。
記憶部180は、センサ装置10が使用するデータ、及びプログラム等を記憶する。記憶部180は、例えば、校正情報181、測定情報182、他センサ測定情報183、校正時測定情報184、及び学習済みモデル185を記憶する。
校正情報181は、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、及びTURセンサ117の校正に関する情報を記憶する。校正情報181は、例えば、サーバ20から送信される、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、又はTURセンサ117についての校正に関する情報を記憶する。校正情報181は、例えば、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、又はTURセンサ117に対して実施される校正の結果得られる情報を記憶してもよい。校正情報181は、例えば、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、又はTURセンサ117に記憶される、校正に関する情報を読み出して記憶してもよい。
本実施形態において、校正に関する情報は、例えば、数値を算出する際に基準となる値、数値を算出する際の補正値等を含む。
測定情報182は、測定によって得られる情報を記憶する。測定によって得られる情報には、例えば、第1測定データ、第2測定データ、及び第3測定データが含まれる。
第1測定データは、例えば、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、FLOWセンサ116、TURセンサ117、又はTEMPセンサ118の測定機構によって測定されるデータを表す。
第2測定データは、例えば、各測定機構で測定された第1測定データが、センサ内に記憶される学習済みモデルによって補正されたデータを表す。
具体的には、例えば、ECセンサ111の測定機構によって測定される第1測定データが、ECセンサ111に記憶される学習済みモデルによって補正され、第2測定データとなる。また、例えば、FCLセンサ112の測定機構によって測定される第1測定データが、FCLセンサ112に記憶される学習済みモデルによって補正され、第2測定データとなる。また、例えば、pHセンサ113の測定機構によって測定される第1測定データが、pHセンサ113に記憶される学習済みモデルによって補正され、第2測定データとなる。また、例えば、ORPセンサ114の測定機構によって測定される第1測定データが、ORPセンサ114に記憶される学習済みモデルによって補正され、第2測定データとなる。また、例えば、NO3センサ115の測定機構によって測定される第1測定データが、NO3センサ115に記憶される学習済みモデルによって補正され、第2測定データとなる。また、例えば、FLOWセンサ116の測定機構によって測定される第1測定データが、FLOWセンサ116に記憶される学習済みモデルによって補正され、第2測定データとなる。また、例えば、TURセンサ117の測定機構によって測定される第1測定データが、TURセンサ117に記憶される学習済みモデルによって補正され、第2測定データとなる。また、例えば、TEMPセンサ118の測定機構によって測定される第1測定データが、TEMPセンサ118に記憶される学習済みモデルによって補正され、第2測定データとなる。
第3測定データは、各センサから出力される第2測定データと、各センサと対応する校正に関する情報とから算出されるデータを表す。例えば、第3測定データは、ECセンサ111についてはEC値を表す。第3測定データは、FCLセンサ112については、FCL値を表す。第3測定データは、pHセンサ113については、pH値を表す。第3測定データは、ORPセンサ114については、ORP値を表す。第3測定データは、NO3センサ115については、硝酸濃度を表す。第3測定データは、TURセンサ117については、濁度を表す。校正情報がないセンサについては、例えば、第3測定データは存在しない。
他センサ測定情報183は、例えば、同じ水源の水を測定する他のセンサ装置10の測定によって得られる情報を記憶する。同じ水源の水を測定する他のセンサ装置10は、同一の水処理施設の、異なる位置に設置されている他のセンサ装置10と換言可能である。
校正時測定情報184は、センサについて校正処理を実施した際に測定された情報を記憶する。具体的には、例えば、校正時測定情報184は、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、及びTURセンサ117について校正処理を実施した際に測定された情報を記憶する。
学習済みモデル185は、モデル学習プログラムに従い、例えば、サーバ20で機械学習モデルに機械学習を行わせることで生成されるモデルである。学習済みモデル185は、例えば、入力されるデータに基づき、所定の推論を実施する、複数の関数が合成されたパラメータ付き合成関数である。パラメータ付き合成関数は、複数の調整可能な関数及びパラメータの組合せにより定義される。本実施形態に係る学習済みモデルは、上記の要請を満たす如何なるパラメータ付き合成関数であってもよい。
例えば、学習済みモデル185が順伝播型の多層化ネットワークを用いて生成される場合、パラメータ付き合成関数は、例えば、重み行列を用いた各層間の線形関係、各層における活性化関数を用いた非線形関係(又は線形関係)、及びバイアスの組み合わせとして定義される。重み付行列、及びバイアスは、多層化ネットワークのパラメータと呼ばれる。パラメータ付き合成関数は、パラメータをどのように選ぶかで、関数としての形を変える。多層化ネットワークでは、構成するパラメータを適切に設定することで、出力層から好ましい結果を出力することが可能な関数を定義することができる。
本実施形態に係る多層化ネットワークとしては、例えば、深層学習(Deep Learning)の対象となる多層ニューラルネットワークである深層ニューラルネットワーク(Deep Neural Network:DNN)が用いられ得る。DNNとしては、例えば、時系列情報等を対象とする再帰型ニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network:RNN)を用いてもよい。
学習済みモデル185は、例えば、測定によって得られる情報が入力されると、当該情報を取得したセンサ中に異常が発生したセンサが含まれているか否かを出力するモデルである。具体的には、学習済みモデル185は、例えば、測定によって得られる情報が入力されると、当該情報を測定したセンサが故障しているか否かを出力するモデルである。学習済みモデル185は、例えば、複数のセンサにより所定周期で取得される複数の測定値を入力データとし、センサのいずれかに発生している故障の有無を正解出力データとして学習される。つまり、学習済みモデル185は、過去の測定情報を用いて学習されている。
学習済みモデル185は、例えば、水源を同じくする施設に設置される複数のセンサ装置10により所定周期で取得される複数の測定値を入力データとし、センサ装置10のセンサのいずれかに発生している故障の有無を正解出力データとして学習されてもよい。水源を同じくする施設とは、例えば、同一の水処理施設のことを表す。
センサが故障すると、そのセンサの測定値のみが急激に大きく変化する。そして、大きく変化したままの値が測定され続ける。学習済みモデル185によれば、このような傾向を掴み、故障の発生したセンサを検知することが可能である。
また、学習済みモデル185は、例えば、測定によって得られる情報が入力されると、当該情報を測定したセンサに、校正時からのずれが生じているか否かを出力するモデルである。学習済みモデル185は、例えば、複数のセンサにより所定周期で取得される複数の測定値を入力データとし、センサのいずれかに発生している校正時からのずれの有無を正解出力データとして学習される。つまり、学習済みモデル185は、過去の測定情報を用いて学習されている。
学習済みモデル185は、例えば、水源を同じくする施設に設置される複数のセンサ装置10により所定周期で取得される複数の測定値を入力データとし、センサ装置10のセンサのいずれかに発生している校正時からのずれの有無を正解出力データとして学習されてもよい。
校正時からのずれが生じると、そのセンサの測定値と他のセンサとの測定値との差は徐々に変化する。学習済みモデル185によれば、このような傾向を掴み、校正時からのずれが発生したセンサを検知することが可能である。
学習済みモデル185は、上記の内容の少なくともいずれかが組み合わされてトレーニングされてもよい。
学習済みモデル185は、例えば、新たに蓄積されたデータも参照し、サーバ20で再学習される。
制御部190は、センサ装置10の動作を制御する。例えば、制御部190は、記憶部180に記憶されるプログラムに従って動作することにより、操作受付部191、第1送受信部192、第2送受信部193、校正部194、算出部195、推定部196、補正部197、補完部198、及び提示制御部199としての機能を発揮する。
操作受付部191は、入力装置から入力される指示、又は情報を受け付けるための処理を行う。具体的には、例えば、操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等から入力される指示に基づく情報を受け付ける。
第1送受信部192は、センサ装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、例えば、第1送受信部192は、記憶部180に記憶される少なくともいずれかの情報をサーバ20へ送信する。また、例えば、第1送受信部192は、校正に関する情報を、サーバ20から受信する。
第2送受信部193は、制御部190が、センサ111~118に対してデータを送受信するための処理を行う。具体的には、例えば、第2送受信部193は、センサ111~118から出力されるデータを受信する。より具体的には、例えば、第2送受信部193は、センサ111~118から出力される第1測定データ、及び第2測定データを受信する。また、例えば、第2送受信部193は、サーバ20から受信した情報をセンサ111~118へ送信する。サーバ20から提供される情報は、例えば、センサ111~118それぞれについての学習済みモデルであってもよい。
校正部194は、各センサについての校正処理を行う。例えば、校正部194は、フローセル1111を共有するセンサ111~115についての校正を一括して実施する。センサ111~115の一括校正では、例えば、3種類の校正液それぞれでフローセル1111を満たすことで実施される。第1校正液は、例えば、ベースラインを把握するための超純水である。第2校正液は、例えば、光学系の成分が含まれる液体である。第3校正液は、例えば、化学的な影響を発生させる成分が含まれる液体である。校正部194は、センサ111~115の一括校正で得られた校正に関する情報を校正情報181に記憶する。
校正部194は、センサ111~115の校正処理が成功したか否かを、測定値の推移に基づいて推定する。校正処理では、校正液を用いた測定において、測定値が所定の範囲内に予め設定された期間入っている場合、校正処理が成功したと判断する。しかしながら、この仕様では、校正を開始してから終了するまで時間がかかってしまう。本実施形態に係る校正部194は、過去の測定記録に基づき、各センサにおいて、測定値が所定の範囲内に収まるまでの推移を記憶している。校正部194は、記憶している推移と、測定値の推移とを比較することで、校正処理が成功したか否かを推定する。校正部194は、測定値の推移を入力すると、校正処理が成功したか否かを出力するようにトレーニングされた学習済みモデルを用いてもよい。
校正部194は、TURセンサ117の校正を実施する。校正部194は、例えば、TURセンサ117の校正処理が成功したか否かを、測定値の推移に基づいて推定する。校正部194は、TUR117の校正で得られた校正に関する情報を校正情報181に記憶する。
なお、校正に関する情報がサーバ20から提供される場合、又は、校正に関する情報がセンサ111~115、117から読み出される場合、校正部194は、校正処理を実施しなくてもよい。
校正部194は、例えば、センサ装置10での測定によって得られた情報に基づき、校正が必要な状態か否かを判断してもよい。校正部194は、例えば、時間の経過に伴い、他のセンサと異なる傾向で測定値が変化しているセンサがある場合、そのセンサについて校正が必要であると判断する。校正部194は、所定の期間が経過すると、校正が必要な状態であると判断してもよい。校正部194は、校正が必要であると判断すると、校正処理を自動で実施する。
算出部195は、各センサから出力される第2測定データと、各センサと対応する校正に関する情報とから第3測定データを算出する処理を行う。
推定部196は、センサ111~118に異常が発生しているか否かを推定する処理を行う。例えば、推定部196は、センサ111~118の測定により得られる情報を学習済みモデル185へ入力し、測定された情報を検知したセンサに異常があるか否かを出力する。具体的には、例えば、推定部196は、センサ111~118の測定により得られる情報を学習済みモデル185へ入力し、測定された情報を検知したセンサに故障したセンサが含まれるか否か、及び、校正時からずれたセンサが含まれるか否かを出力する。
推定部196は、推定結果を提示制御部199からユーザに提示してもよい。
補正部197は、校正時からのずれが発生したセンサが含まれる場合、当該センサによる測定データを、過去に取得された複数のセンサの測定データと、今回測定された他のセンサの測定データとを用いて補正する処理を実行する。
補正部197は、校正時からのずれが発生したセンサが含まれる場合、当該センサによる測定データを、過去に取得された、水源を同じくする施設に設置される複数のセンサ装置10により取得された測定データと、今回測定された測定データとを用いて補正してもよい。
補完部198は、故障が発生したセンサが含まれる場合、当該センサによる測定データを、過去に取得された複数のセンサの測定データと、今回測定された他のセンサの測定データとを用いて補完する処理を実行する。
補完部198は、故障が発生したセンサが含まれる場合、当該センサによる測定データを、過去に取得された、水源を同じくする施設に設置される複数のセンサ装置10により取得された測定データと、今回測定された測定データとを用いて補完してもよい。
提示制御部199は、制御部190での処理に係る情報をユーザに提示する。具体的には、提示制御部199は、制御部190での処理に係る情報を、タッチパネル1119に表示させる。また、提示制御部199は、制御部190での処理に係る情報を、通信部120を介し、端末装置30に提示させる。例えば、端末装置30の表示部に表示させる。また、端末装置30のスピーカーに音声を出力させる。
<1.2 センサの構成>
センサ111~115、117、118の構成について説明する。以下では、pHセンサ113の構成を例に説明するが、他のセンサも、測定機構と基板とを有しており、pHセンサ113と同様の構成となっている。
図7は、pHセンサ113の構成を表す模式図である。図7に示すpHセンサ113は、pH電極1131、及び基板1132を有する。pH電極1131は、pHセンサ113の測定機構の一例である。測定機構には、温度を検知するための素子が含まれていてもよい。
基板1132には、CPU11321、メモリ11322、増幅器11323、A/D変換器11324、入出力IF11325、及び通信部11326が設けられている。
メモリ11322は、例えば、不揮発性メモリである。メモリ11322は、pH電極1131で水質を測定する際のアルゴリズム、学習済みモデル113221、及び測定結果を記憶する。
学習済みモデル113221は、モデル学習プログラムに従い、例えば、サーバ20で機械学習モデルに機械学習を行わせることで生成されるモデルである。学習済みモデル113221は、測定によって得られる情報が入力されると、入力された情報に含まれるノイズを軽減して出力するモデルである。学習済みモデル113221は、例えば、時系列に連続する複数の測定値であって、少なくとも一部に不連続な値を有する測定値を入力データとし、入力データに含まれる不連続な測定値の正しい値を正解出力データとして学習される。学習済みモデル113221は、過去の測定情報を用いて学習されてもよい。
学習済みモデル113221は、例えば、新たに蓄積されたデータにも基づき、サーバ20で再学習される。再学習された学習済みモデル113221は、センサ装置10に送信され、メモリ11322に記憶される学習済みモデル113221と置き換えられる。
メモリ11322には、pHセンサ113の校正に関する情報が記憶されていてもよい。例えば、pHセンサ113は、メモリ11322に、学習済みモデル113221、及び校正に関する情報を記憶した状態で出荷されてもよい。メモリ11322に記憶される校正に関する情報は、例えば、pHセンサ113が制御ボックス1112に接続されるとメモリ11322から読み出され、センサ装置10の記憶部180に記憶される。
増幅器11323は、pH電極1131で測定されたアナログ信号を増幅する。
A/D変換器11324は、増幅されたアナログ信号をデジタル信号へ変換する。デジタル信号は、上述の第1測定データを表す。
CPU11321は、pHセンサ113における動作を統括的に制御する。CPU11321は、例えば、第1測定データをメモリ11322に記憶する。CPU11321は、第1測定データに含まれる異常を補正する。言い換えると、CPU11321は、第1測定データに含まれるノイズを低減する。具体的には、例えば、CPU11321は、第1測定データを学習済みモデル113221に入力することで、突発的な変化が生じた測定値を、先の測定値から推定される値に置き換える。学習済みモデル113221により補正されたデータは、第2測定データを表す。CPU11321は、例えば、第2測定データをメモリ11322に記憶する。
入出力IF11325は、センサ装置10の制御ボックス1112と接続するためのインタフェースである。入出力IF11325は、例えば、第1測定データ、及び第2測定データを、制御ボックス1112へ送信する。入出力IF11325は、メモリ11322に校正に関する情報が記憶されている場合、校正に関する情報を制御ボックス1112へ送信する。入出力IF11325は、制御ボックス1112から出力される情報、例えば、新たに更新された学習済みモデルを受信する。
通信部11326は、pHセンサ113が他の装置と通信するための変復調処理等の処理を行う。通信部11326は、サーバ20から送信される情報、例えば、新たに更新された学習済みモデルを受信する。
<1.3 サーバの構成>
図8は、サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。図8に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、例えば、プラントテーブル2021、設置テーブル2022、プラント環境テーブル2023、測定テーブル2024、校正テーブル2025、モデルテーブル2026、第1学習済みモデル2027、及び第2学習済みモデル2028等を有する。
プラントテーブル2021は、水処理施設についての情報を記憶するテーブルである。詳細は後述する。
設置テーブル2022は、センサ装置10の設置場所を記憶するテーブルである。詳細は後述する。
プラント環境テーブル2023は、水処理施設が設立されるエリアの環境情報を記憶するテーブルである。詳細は後述する。
測定テーブル2024は、センサ装置10により測定されたデータを記憶するテーブルである。詳細は後述する。
校正テーブル2025は、校正に関するデータを記憶するテーブルである。詳細は後述する。
モデルテーブル2026は、第1学習済みモデル2027、及び第2学習済みモデル2028のバージョンを管理するテーブルである。詳細は後述する。
第1学習済みモデル2027、及び第2学習済みモデル2028は、モデル学習プログラムに従い、例えば、サーバ20で機械学習モデルに機械学習を行わせることで生成されるモデルである。第1学習済みモデル2027、及び第2学習済みモデル2028は、データが入力されると、入力されたデータに基づき、所定の情報を出力するように学習されたモデルである。第1学習済みモデル2027、及び第2学習済みモデル2028は、例えば、出力する情報に応じ、それぞれ別々の学習用データによりトレーニングされる別々の学習済みモデルである。
第1学習済みモデル2027は、例えば、所定の水処理施設に関する情報が入力されると、当該水処理施設での水処理についての分析結果を出力するためのモデルである。具体的には、第1学習済みモデル2027は、例えば、所定の水処理施設に関する情報が入力されると、当該水処理施設での水処理の評価を出力する。評価としての出力は、A、B、C等のアルファベットによる順序でもよいし、100点を満点としたスコアでもよい。第1学習済みモデル2027は、例えば、複数の水処理施設に関する情報を入力データとし、水処理施設に対する評価を正解出力データとして学習される。
第1学習済みモデル2027は、分析の基準に応じて、複数の種類が作成されていてもよい。例えば、水の使用量を基準として水処理を評価する場合、第1学習済みモデル2027は、水の使用量に対する評価を正解出力データとして学習される。また、例えば、汚染物質の排出量を基準として水処理を評価する場合、第1学習済みモデル2027は、汚染物質の排出量に対する評価を正解出力データとして学習される。また、例えば、水の再利用量を基準として水処理を評価する場合、第1学習済みモデル2027は、水の再利用量に対する評価を正解出力データとして学習される。また、例えば、環境配慮スコアのように、総合的に水処理を評価する場合、第1学習済みモデル2027は、水処理施設に関する情報を複数参照した総合的な評価を正解出力データとして学習される。
また、第1学習済みモデル2027は、水処理に求められる水質レベルが類似する分類に応じて、複数の種類が作成されていてもよい。例えば、病院、駅・空港、工場、ホテル、簡易水道等で水処理施設が設けられる場合、それぞれの水処理施設で求められる水処理での水質レベルは異なる。そのため、水処理施設は、設置場所、又は設置される施設に応じた分類が設定されていてもよい。水処理施設に分類が設定されている場合、第1学習済みモデル2027は、設置場所の分類が同じ複数の水処理施設に関する情報を入力データとし、水処理施設に対する評価を正解出力データとして学習される。
水処理施設に関する情報には、例えば、以下が含まれる。
・原水水質
・建設エリア
・プラント種別
・設けられている処理器、処理内容
・処理器の稼働状況
・水の使用量
・汚染物質の排出量
・水の再利用量
・使用薬品
・環境情報(天気、気温、湿度、風速、気圧、ちり)
・各種センサからの測定データ
第2学習済みモデル2028は、例えば、水処理施設の設計データ及び水質データが入力されると、当該水処理施設での水処理を推定するモデルである。具体的には、第2学習済みモデル2028は、例えば、水処理施設の設計データ及び水質データが入力されると、設計された水処理施設でどのような水処理が実施されるかを出力する。第2学習済みモデル2028は、例えば、複数の水処理施設に関する情報を入力データとし、類似する水処理施設を正解出力データとして学習される。
第2学習済みモデル2028に入力される水処理施設の設計データには、例えば、以下が含まれる。
・建設エリア
・プラント種別
・設けられる処理器、処理内容
・水処理施設の配管構造
・設置する処理器の位置、数
・単位処理水量
・使用薬剤
第1学習済みモデル2027、及び第2学習済みモデル2028は、例えば、新たに蓄積されたデータにも基づき、サーバ20で再学習される。
制御部203は、記憶部202に記憶されるプログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、記憶制御モジュール2033、分析モジュール2034、シミュレーションモジュール2035、校正設定モジュール2036、提案モジュール2037、学習モジュール2038、及び提示モジュール2039として示す機能を発揮する。
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。例えば、送信制御モジュール2032は、学習済みモデルをセンサ装置10へ送信する。
記憶制御モジュール2033は、受信したデータを、記憶部202の各種テーブルに記憶する処理を制御する。記憶制御モジュール2033は、例えば、サービス提供の契約時に、所定の水処理施設についての情報がサーバ20に入力されると、入力された情報をプラントテーブル2021に記憶する。記憶制御モジュール2033は、水処理施設の設備が変更された旨の情報を受け付けると、プラントテーブル2021に記憶されている情報を更新する。
制御部203は、水処理施設におけるセンサ装置10の取り付け位置についての情報を受け付ける。記憶制御モジュール2033は、センサ装置10の取り付け位置についての情報が入力されると、入力された情報を設置テーブル2022に記憶する。
制御部203は、水処理施設が位置する周囲の環境についての情報を受け付ける。記憶制御モジュール2033は、周囲の環境についての情報が入力されると、入力された情報をプラント環境テーブル2023に記憶する。
制御部203は、センサ装置10で測定された測定データを受信する。記憶制御モジュール2033は、センサ装置10で測定された測定データが受信されると、受信した情報を測定テーブル2024に記憶する。
記憶制御モジュール2033は、校正設定モジュール2036により校正に関する情報が設定されると、設定された情報を設定日と関連付けて校正テーブル2025に記憶する。
記憶制御モジュール2033は、学習モジュール2038により、学習済みモデルが再学習されると、再学習されたモデルにモデルIDを割り当て、モデルIDを、バージョン情報、及び生成日と共にモデルテーブル2026に記憶する。
記憶制御モジュール2033は、例えば、水処理施設毎に、記憶部202の記憶領域を形成する。記憶制御モジュール2033は、記憶領域の容量を、水処理施設が結んでいる契約の内容に基づいて設定してもよい。例えば、記憶制御モジュール2033は、無料契約を結んでいる水処理施設に対しては、最大で第1容量を割り当てる。また、例えば、記憶制御モジュール2033は、有料契約を結んでいる水処理施設に対しては、第1容量よりも大きい第2容量を最大で割り当てる。また、例えば、記憶制御モジュール2033は、プレミアム契約を結んでいる水処理施設に対しては、記憶領域の容量を制限なく割り当てる。
記憶制御モジュール2033は、結んでいる契約によって、蓄積できる測定項目を制限してもよい。例えば、記憶制御モジュール2033は、無料契約を結んでいる水処理施設に対しては、NO3センサ115で測定されたデータを蓄積できないようにしてもよい。また、記憶制御モジュール2033は、結んでいる契約によって、データを蓄積できる期間を制限してもよい。例えば、記憶制御モジュール2033は、無料契約を結んでいる水処理施設に対しては、有料契約を結んでいる水処理施設よりも短い期間しかデータを蓄積できないようにしてもよい。また、記憶制御モジュール2033は、結んでいる契約によって、データを蓄積するサンプリング周期を制限してもよい。例えば、記憶制御モジュール2033は、無料契約を結んでいる水処理施設に対しては、有料契約を結んでいる水処理施設よりも長い周期でデータをサンプリングするようにしてもよい。
分析モジュール2034は、水処理施設における水処理を分析する処理を制御する。具体的には、分析モジュール2034は、例えば、所定の水処理施設が指定されると、指定された水処理施設に関する情報に基づき、指定された水処理施設における水処理を評価する。評価は、例えば、分析の一例である。より具体的には、例えば、分析モジュール2034は、指定された水処理施設に関する情報を、第1学習済みモデル2027に入力し、第1学習済みモデル2027から水処理についての評価を出力させる。
分析モジュール2034は、水処理の分析の基準についての選択をユーザから受け付けるようにしてもよい。分析モジュール2034は、分析の基準がユーザから指定されると、指定された基準に対応した種類の第1学習済みモデル2027を選択し、選択した第1学習済みモデル2027に水処理施設に関する情報を入力し、第1学習済みモデル2027に評価を出力させる。
分析モジュール2034は、水処理施設の設置場所の分類についての選択をユーザから受け付けるようにしてもよい。分析モジュール2034は、分類がユーザから指定されると、指定された分類に対応した種類の第1学習済みモデル2027を選択し、選択した第1学習済みモデル2027に水処理施設に関する情報を入力し、第1学習済みモデル2027に評価を出力させる。
分析モジュール2034は、利用する第1学習済みモデル2027のバージョンを、水処理施設が結んでいる契約の内容に基づいて設定してもよい。例えば、分析モジュール2034は、無料契約を結んでいる水処理施設に対しては、最新のバージョンではない第1学習済みモデル2027を利用して水処理を分析する。最新のバージョンではない第1学習済みモデル2027とは、例えば、利用が開放されている、最新のバージョンから、数世代前のバージョンの第1学習済みモデル2027を表す。また、例えば、分析モジュール2034は、有料契約又はプレミアム契約を結んでいる水処理施設に対しては、最新のバージョンの第1学習済みモデル2027を利用して水処理を分析する。
また、分析モジュール2034は、例えば、所定の水処理施設が指定されると、指定された水処理施設に関する情報に基づき、指定された水処理施設における消費電力量を推定する。分析モジュール2034は、学習済みモデルを用いて消費電力量を推定してもよい。
シミュレーションモジュール2035は、想定される水処理施設での水処理を推定する処理を制御する。推定は、例えば、分析の一例である。具体的には、シミュレーションモジュール2035は、例えば、想定される水処理施設の設計データと、この水処理施設で処理される水の水質データとが入力されると、入力された設計データと水質データとに基づき、想定される水処理施設における水処理を推定する。より具体的には、例えば、シミュレーションモジュール2035は、想定される水処理施設の設計データと、この水処理施設で処理される水の水質データとを第2学習済みモデル2028に入力し、想定される水処理施設における水処理を推定する情報を第2学習済みモデル2028から出力させる。シミュレーションモジュール2035は、例えば、入力された設計データと水質データとに基づいて水処理施設についてのモデルを構築し、想定される水処理施設における水処理をシミュレーションしてもよい。
シミュレーションモジュール2035は、利用する第2学習済みモデル2028のバージョンを、水処理施設が結んでいる契約の内容に基づいて設定してもよい。例えば、シミュレーションモジュール2035は、無料契約を結んでいる水処理施設に対しては、最新のバージョンではない第2学習済みモデル2028を利用して水処理をシミュレーションする。最新のバージョンではない第2学習済みモデル2028とは、例えば、利用が開放されている、最新のバージョンから、数世代前のバージョンの第2学習済みモデル2028を表す。また、例えば、シミュレーションモジュール2035は、有料契約又はプレミアム契約を結んでいる水処理施設に対しては、最新のバージョンの第2学習済みモデル2028を利用して水処理を分析する。
校正設定モジュール2036は、センサ装置10のセンサを校正する処理を制御する。具体的には、例えば、校正設定モジュール2036は、センサ装置10のECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、及びTURセンサ117の校正に関する情報を設定する。
校正設定モジュール2036は、例えば、センサ装置10での測定によって得られた情報に基づき、校正が必要な状態か否かを判断する。校正設定モジュール2036は、例えば、時間の経過に伴い、他のセンサと異なる傾向で測定値が変化しているセンサがある場合、そのセンサについて校正が必要であると判断する。校正設定モジュール2036は、所定の期間が経過すると、校正が必要な状態であると判断してもよい。
校正設定モジュール2036は、校正が必要な状態にあるセンサが存在する場合、当該センサについて、校正に関する情報を算出する。校正設定モジュール2036は、センサ装置10からの要求に応じ、校正に関する情報を算出してもよい。具体的には、校正設定モジュール2036は、例えば、記憶部202に蓄積されている、センサ装置10での測定情報と、過去に設定された校正に関する情報とから、校正に関する情報を算出する。校正設定モジュール2036は、例えば、学習済みモデルを用いて校正に関する情報を算出してもよいし、所定の傾向を把握し、把握した傾向を用いて校正に関する情報を算出してもよい。このとき、学習済みモデルは、例えば、過去に測定されたセンサ装置10での測定情報を入力データとし、過去に設定された校正に関する情報を正解出力データとして学習される。
提案モジュール2037は、水処理施設の改善案を提案する処理を制御する。具体的には、例えば、提案モジュール2037は、分析モジュール2034で出力された、所定の水処理施設の水処理の評価を向上させるための改善案をユーザへ提案する。水処理の評価を向上させるための改善案は、例えば、以下を含む。
・センシングするべき新たな項目の提案
・センシングするべき新たな位置の提案
・運用制御の提案
センシングするべき新たな項目の提案は、例えば、水に関する項目のうち、新たに測定するべき項目を提案することを表す。また、センシングするべき新たな位置の提案は、例えば、水に関する項目を測定する新たな位置を提案することを表す。また、運用制御の提案は、例えば、水処理施設に設けられている処理器を運用する制御の変更を提案することを表す。運用制御の提案は、例えば、閾値の調整、トリガーとなる信号の変更等を含む。
提案モジュール2037は、例えば、学習済みモデルを用いて改善案を設定してもよいし、類似する水処理施設の構造に基づいて改善案を設定してもよい。このとき、学習済みモデルは、例えば、水処理施設に関する情報を入力データとし、所定の水処理施設に対して提案された、上記のような改善案を正解出力データとして学習される。
提案モジュール2037は、改善案の提案と共に、提案を実現するための見積もりをユーザへ提供してもよい。また、提案モジュール2037は、改善案の提案と共に、運用コストを試算し、試算した運用コストをユーザへ提供してもよい。
提案モジュール2037は、適切な測定データの推移を改善目標として提案してもよい。提案モジュール2037は、例えば、学習済みモデルを用いて改善目標を設定してもよいし、類似する水処理施設のうち、水処理の評価の高い水処理施設の測定データの推移に基づいて改善目標を設定してもよい。
また、例えば、提案モジュール2037は、シミュレーションモジュール2035で出力された水処理の推定結果を改善させるための改善案をユーザへ提案する。水処理の推定結果を改善させるための改善案は、例えば、以下を含む。
・センシングするべき新たな項目の提案
・センシングするべき新たな位置の提案
・運用制御の提案
また、例えば、提案モジュール2037は、分析モジュール2034で推定された消費電力量を低減させるための対策をユーザへ提案する。推定された消費電力量を低減させるための対策は、例えば、以下を含む。
・処理器を動作させるために駆動している機器(ポンプ、ブロワ、タービン等)の停止
・処理器を動作させるために駆動している機器の少数化
・処理器を動作させるために駆動している機器の出力低減
提案された対策に係る機器が、サーバ20から直接制御可能である場合、対策が当該機器に自動的に適用されてもよい。
学習モジュール2038は、学習済みモデルを生成する処理を制御する。具体的には、学習モジュール2038は、例えば、モデル学習プログラムに従い、機械学習モデルに機械学習を行わせることで学習済みモデルを生成する。より具体的には、例えば、学習モジュール2038は、第1学習済みモデル2027、又は第2学習済みモデル2028を生成する。また、例えば、学習モジュール2038は、学習済みモデル185、又は学習済みモデル113221を生成し、通信部201を介してセンサ装置10へ送信する。
また、学習モジュール2038は、例えば、学習済みモデルを所定の周期で再学習する。具体的には、例えば、学習モジュール2038は、第1学習済みモデル2027、又は第2学習済みモデル2028を再学習する。学習モジュール2038は、例えば、第1学習済みモデル2027、又は第2学習済みモデル2028を再学習した場合、再学習により生成した学習済みモデルを、再学習前のモデルと別のモデルとして記憶部202に記憶する。また、例えば、学習モジュール2038は、学習済みモデル185、又は学習済みモデル113221を再学習する。学習モジュール2038は、再学習した学習済みモデル185、又は学習済みモデル113221を、通信部201を介してセンサ装置10へ送信する。
提示モジュール2039は、サーバ20で管理されるデータをユーザに提示する処理を制御する。具体的には、例えば、提示モジュール2039は、所定の水処理施設を指定したユーザへ、分析モジュール2034により作成される分析結果を提示する。また、提示モジュール2039は、想定される水処理施設のシミュレーションを要求したユーザへ、シミュレーションモジュール2035により作成されたシミュレーション結果を提示する。
また、提示モジュール2039は、分析モジュール2034で推定された電力量に応じた警告(アラート)をユーザに提示する。アラートは、画像で表示されてもよいし、音声で出力されてもよい。提示モジュール2039は、アラートと共に、アラートに応じないことによる運用コストの増加を推測し、ユーザに提示する。
提示モジュール2039は、所定の水処理施設と関連するユーザが、当該水処理施設に関する情報のうち少なくともいずれかの情報を要求した場合、要求された情報をユーザへ提示する。提示モジュール2039は、要求された情報を、ユーザが所望する任意の態様で提示する。所望する態様とは、例えば、データの特徴を発見可能な所定の統計的な規則を利用した態様を含む。これにより、ユーザは、任意のデータを、任意の態様で確認することが可能となるため、データを活用しやすくなる。
提示モジュール2039は、受付可能なデータ提示の態様を、水処理施設が結んでいる契約の内容に基づいて設定してもよい。例えば、提示モジュール2039は、無料契約を結んでいる水処理施設に対しては、利用可能なツールを制限する。
<2 データ構造>
図9~図14は、サーバ20が記憶するテーブルのデータ構造を示す図である。なお、図9~図14は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。また、同一のテーブルに記載されるデータであっても、記憶部202において離れた記憶領域に記憶されていることもあり得る。
図9は、プラントテーブル2021のデータ構造を示す図である。図9に示すプラントテーブル2021は、プラントIDをキーとして、プラント名、住所、契約内容、原水水質、種別、処理器、処理内容、及び使用薬品のカラムを有するテーブルである。プラントテーブル2021には、水処理施設が設けられる場所について割り当てられた分類のカラムが設定されてもよい。
プラントIDは、水処理施設(水処理プラント)を一意に識別するための識別子を記憶する項目である。プラント名は、水処理施設の名称を記憶する項目である。住所は、水処理施設が建てられている住所を記憶する項目である。契約内容は、無料、有料、プレミアム会員等の、水処理施設が結んでいる契約の内容を示す項目である。契約内容は、有料契約を解約した日付、つまり、無料契約となった日付も記憶する。原水水質は、水処理施設が建てられているエリアで水処理に用いられる水の質を記憶する項目である。種別は、水処理施設の種別を示す項目である。種別には、例えば、地下水活用施設、下水処理施設、又は浄水処理施設等が含まれる。処理器は、原水槽、前ろ過器等の、水処理施設に設置されている処理器を示す項目である。処理内容は、処理器において実施される処理の内容を示す項目である。使用薬品は、処理において使用される薬品の名称を示す項目である。
図10は、設置テーブル2022のデータ構造を示す図である。図10に示す設置テーブル2022は、センサIDをキーとして、プラントID、設置エリア、及び設置日のカラムを有するテーブルである。
センサIDは、センサ装置10を一意に識別するための識別子を記憶する項目である。プラントIDは、センサ装置10が設置される水処理施設を示す項目である。設置エリアは、水処理施設のうち、センサ装置10が設置されるエリアを記憶する項目である。センサ装置10が設置されるエリアは、例えば、水処理施設において処理器が設置されているエリアと関連付けられている。設置日は、センサ装置10が設置された年月日を記憶する項目である。
図11は、プラント環境テーブル2023のデータ構造を示す図である。図11に示すプラント環境テーブル2023は、プラントIDをキーとして、測定日、天気、気温、湿度、風速、気圧、及びちりのカラムを有するテーブルである。
測定日は、水処理施設の周囲の環境情報を測定した年月日を記憶する項目である。天気は、測定日における天気を記憶する項目である。気温は、測定日における気温を記憶する項目である。湿度は、測定日における湿度を記憶する項目である。風速は、測定日における風速を記憶する項目である。気圧は、測定日における気圧を記憶する項目である。ちりは、測定日におけるちり、例えば黄砂の濃さ記憶する項目である。
図12は、測定テーブル2024のデータ構造を示す図である。図12に示す測定テーブル2024は、センサIDをキーとして、測定日時、センサ、第1測定値、第2測定値、及び第3測定値のカラムを有するテーブルである。
センサIDは、センサ装置10を一意に識別するための識別子を記憶する項目である。測定日時は、センサ装置10から、測定によって得られる情報を受信した日時を記憶する項目である。具体的には、測定日時は、センサ装置10から、第1測定データ、第2測定データ、及び第3測定データを受信した日時を記憶する項目である。センサは、センサ装置10に含まれる各種センサを識別するための名称を示す項目である。第1測定値は、各種センサ111~118で測定された第1測定データの値を記憶する項目である。第2測定値は、第1測定データが、例えば、センサ111~115、117、118に記憶される学習済みモデルで補正された第2測定データの値を記憶する項目である。第3測定値は、第2測定データと、各センサと対応する校正に関する情報とから算出された第3測定データの値を記憶する項目である。
センサには、例えば、ECセンサ111を「EC」、FCLセンサ112を表す「FCL」、pHセンサ113を表す「pH」、ORPセンサ114を表す「ORP」、NO3センサ115を表す「NO3」、FLOWセンサ116を表す「FLOW」、TURセンサ117を表す「TUR」、及びTEMPセンサ118を表す「Temp」が示される。
図13は、校正テーブル2025のデータ構造を示す図である。図13に示す校正テーブル2025は、センサIDをキーとして、センサ、設定日、及び校正情報のカラムを有するテーブルである。
センサIDは、センサ装置10を一意に識別するための識別子を記憶する項目である。センサは、センサ装置10に含まれる各種センサを識別するための名称を示す項目である。設定日は、校正に関する情報を設定した日付を記憶する項目である。校正情報は、校正に関する情報を記憶する項目である。
図14は、モデルテーブル2026のデータ構造を示す図である。図14に示すモデルテーブル2026は、モデルIDをキーとして、バージョン情報、更新日、及び開放のカラムを有するテーブルである。
モデルIDは、学習済みモデルを一意に識別するための識別子を記憶する項目である。バージョン情報は、学習済みモデルのバージョンを記憶する項目である。更新日は、モデルIDで表される学習済みモデルが生成された日付を記憶する項目である。開放は、学習済みモデルが開放されているか否かを示す項目である。開放されている場合にはTrueとなっており、開放されていない場合にはFalesとなっている。
<3 動作>
システム1に設けられるセンサ装置10及びサーバ20の動作について説明する。
<3.1 センサ装置10の動作)
まず、センサ装置10のユーザは、運転の準備をする。具体的には、ユーザは、センサ装置10の配線、配管に間違いがないかを確認する。ユーザは、制御ボックス1112に設けられたブレーカースイッチをオンにする。ユーザは、エア抜き弁1115が閉まっていることを確認する。ユーザは、バルブ119、1110を開き、試料水をセンサ装置10内に導入する。これにより、バルブ119から試料水が供給され、フローセル1111、シェル1171が試料水で満たされる。
ユーザは、FLOWセンサ116で測定される流量を、タッチパネル1119で確認しながら、流量調整弁1117に設けられる流量調整つまみを回す。ユーザは、流量調整つまみを回すことで、試料水の流量を調節する。
ユーザは、エア抜き弁1115の上部に設けられる差込口11151にエア抜き用チューブを挿入する。ユーザは、エア抜き弁1115を開いて空気を抜く。フローセル1111の測定口11111、11112、11113は、開口部が上方を向くように形成され、開口部の近傍にエア抜き路11115が設けられているため、測定口11111、11112、11113内の空気を一括で抜くことが可能である。空気を抜くと、ユーザは、エア抜き弁1115を閉じる。
センサ装置10に取り付けられているECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、及びTURセンサ117についての校正に関する情報は、例えば、記憶部180に記憶されている。センサ装置10は、記憶部180に記憶されている情報を利用し、試料水を測定する。
なお、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、及びTURセンサ117についての校正に関する情報は、センサそれぞれのメモリに予め書き込まれていてもよい。制御部190は、各センサに記憶されている校正に関する情報を、第2送受信部193により受信する。制御部190は、受信した情報を、記憶部180に記憶する。なお、センサの交換時に、各センサに記憶されている校正に関する情報を、第2送受信部193により受信してもよい。
校正に関する情報がサーバ20から提供される場合、センサ装置10の記憶部180、及びセンサそれぞれのメモリは、校正に関する情報を記憶していなくてもよい。ユーザは、センサ装置10に対し、校正に関する情報をサーバ20へ問い合わせる旨の指示を入力する。
(校正に関する情報の取得)
図15は、図1に示すセンサ装置10がサーバ20から校正に関する情報を取得する動作の例を説明する図である。
制御部190の第1送受信部192は、サーバ20に対し、校正に関する情報を問い合わせる(ステップS11)。具体的には、第1送受信部192は、例えば、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、又はTURセンサ117についての校正に関する情報があるか否かをサーバ20に問い合わせる。
サーバ20の制御部203は、校正設定モジュール2036により、問い合わせがあったセンサ装置10について、センサ装置10へ送信する情報があるか否かを確認する(ステップS12)。例えば、サーバ20の記憶部202には、センサ装置10のECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、NO3センサ115、及びTURセンサ117についての校正に関する情報が記憶されている。校正設定モジュール2036は、センサ装置10へ送信する情報があると判断し、校正に関する情報を、記憶部202の校正テーブル2025から読み出す(ステップS13)。サーバ20は、送信制御モジュール2032により、読み出した情報を、センサ装置10へ送信する(ステップS14)。
制御部190の第1送受信部192は、サーバ20から送信される情報を受信し、受信した校正に関する情報を記憶部180の校正情報181に記憶させる(ステップS15)。
なお、校正に関する情報の提供は、センサ装置10からの要求に応じた提供に限定されない。校正設定モジュール2036は、センサ装置10の所定のセンサが、校正が必要な状態であると判断した場合、当該センサについての校正に関する情報をセンサ装置10へ送信してもよい。
また、センサ装置10からの問い合わせに対し、新たな校正に関する情報が設定されていない場合がある。この場合、校正設定モジュール2036は、センサ装置10へ送信する情報がない旨をセンサ装置10へ返す。送信する情報がない旨の応答に対し、センサ装置10から校正の要求がある場合、校正設定モジュール2036は、校正に関する情報を算出する。
図15についての説明では、センサ装置10の起動時における動作を説明した。サーバ20から校正に関する情報を取得する動作は、センサ装置10の起動時に実施されることに限定されない。第1送受信部192は、センサの交換時に校正に関する情報を取得してもよい。
(センサ装置10での校正処理)
校正処理は、センサ装置10で実施されてもよい。
図16は、図2、3に示すセンサ装置10が校正処理を実施する動作の例を表すフローチャートである。
校正処理を実施する際、まずユーザは、バルブ119、1110を閉じ、試料水の流入を止める。ユーザは、排水弁1116に水抜き用チューブを取り付ける。ユーザは、排水弁1116を開き、試料水をセンサ装置10の外部に排出する。なお、センサ装置10の校正処理は、センサ装置10に試料水を供給する前に実施してもよい。
ユーザは、センサ111~115、118をフローセル1111から取り出して水滴を拭き取り、フローセル1111に再度挿入する。ユーザは、試料水が排出されたフローセル1111-1、1111-2に第1校正液を供給する。ユーザは、フローセル1111-1、1111-2を第1校正液で満たすと、エア抜き弁1115を開いてフローセル1111-1、1111-2内の空気を抜く。
センサ装置10は、タッチパネル1119に、校正処理を実施するための「校正開始」オブジェクトを表示させる。ユーザは、タッチパネル1119に表示される「校正開始」オブジェクトを押下する。センサ装置10は、「校正開始」オブジェクトが押下されると、校正対象となるセンサの選択を受け付ける(ステップS21)。例えば、センサ装置10は、タッチパネル1119に、センサの選択画面を表示させ、ユーザからのセンサの選択を受け付ける。
ユーザは、選択画面に表示される複数のセンサのうち、一括して校正を実施するセンサを選択する。例えば、ユーザは、ECセンサ111、FCLセンサ112、pHセンサ113、ORPセンサ114、及びNO3センサ115を選択する。
センサ装置10は、センサが選択されると、校正液の選択を受け付ける(ステップS22)。例えば、センサ装置10は、タッチパネル1119に、校正液の選択画面を表示させ、ユーザからの校正液の選択を受け付ける。ユーザは、選択画面に表示される複数の校正液のうち、第1校正液を選択する。
センサ装置10は、校正液が選択されると、校正処理の開始の指示を受け付ける(ステップS23)。例えば、センサ装置10は、タッチパネル1119に、「開始」オブジェクトを表示させ、ユーザからの開始指示を受け付ける。ユーザは、校正処理を開始させるため、「開始」オブジェクトを押下する。
校正処理が開始されると、センサ装置10は、第2送受信部193により、選択されたセンサから第1測定データを受信する(ステップS24)。センサ装置10は、受信した第1測定データを、記憶部180の校正時測定情報184に記憶する。
センサ装置10は、校正部194により、センサ111~115の校正処理が成功したか否かを推定する(ステップS25)。具体的には、例えば、校正部194は、測定値の推移を監視する。校正部194は、各センサについて記憶している、校正成功時において想定される測定値の推移と、取得した測定値の推移とを比較する。校正部194は、例えば、取得した測定値の推移が、想定される推移の所定の範囲内に収まる場合、校正は成功したと判断する。
校正が成功すると、校正部194は、想定される校正液を用いた測定が完了したか否かを判断する(ステップS26)。想定される校正液を用いた測定が完了していない場合(ステップS26のNo)、校正部194は、処理をステップS22に移行させる。
ユーザは、例えば、フローセル1111-1、1111-2から第1校正液を排出し、フローセル1111-1、1111-2に第2校正液を供給する。校正部194は、第2校正液で満たされたフローセル1111-1、1111-2において、センサの校正処理を実施する。校正部194は、第2校正液を用いたセンサの校正処理が成功すると、処理をステップS22に移行させる。
ユーザは、例えば、フローセル1111-1、1111-2から第2校正液を排出し、フローセル1111-1、1111-2に第3校正液を供給する。校正部194は、第3校正液で満たされたフローセル1111-1、1111-2において、センサの校正処理を実施する。校正部194は、第3校正液を用いたセンサの校正処理が成功すると、例えば、処理をステップS27へ移行させる。
想定される校正液を用いた測定が完了した場合(ステップS26のYes)、校正部194は、各センサについて測定された情報に基づき、各センサについての校正に関する情報を作成する(ステップS27)。校正部194は、作成した校正に関する情報を、記憶部180の校正情報181に記憶する。
センサ装置10は、第1送受信部192により、所定のタイミングで、校正情報181に記憶されている校正に関する情報をサーバ20へ送信する。センサ装置10は、第1送受信部192により、所定のタイミングで、校正時測定情報184に記憶されている情報をサーバ20へ送信する。所定のタイミングは、例えば、以下である。
・所定の周期
・所定の時刻
・校正処理が完了したとき
・情報を記憶したとき
(試料水の測定:センサでの処理)
センサ装置10は、センサ111~118を用い、試料水の水質を測定する。具体的には、例えば、フローセル1111の測定口に挿入されたセンサ111~115、118、及びシェル1171に挿入されたTURセンサ117を用い、試料水の水質を測定する。
図17は、図7に示すセンサの動作の例を表すフローチャートである。
図7に示すpHセンサ113は、pH電極1131により、フローセル1111-1に充填された試料水の電位を、例えば、予め設定した周期で測定する(ステップS31)。pHセンサ113は、取得した電位を第1測定データとしてメモリ11322に記憶する。
pHセンサ113は、第1測定データに含まれる異常を補正する(ステップS32)。具体的には、pHセンサ113は、第1測定データに含まれるノイズを、例えば、学習済みモデル113221を用いて低減する。具体的には、例えば、pHセンサ113は、第1測定データを学習済みモデル113221に入力することで、突発的な変化が生じた測定値を、先の測定値から推定される値に置き換える。突発的な変化が生じていない測定値は、学習済みモデル113221からそのまま出力される。pHセンサ113は、学習済みモデル113221から出力されたデータを、第2測定データとしてメモリ11322に記憶する。
pHセンサ113は、入出力IF11325を介し、所定のタイミングで、第1測定データ及び第2測定データをセンサ装置10へ送信する。所定のタイミングは、例えば、以下である。
・所定の周期
・情報を取得したとき
・情報を記憶したとき
センサ111~115、118、及びシェル1171に挿入されたTURセンサ117についても、pHセンサ113と同様に動作する。
(試料水の測定:センサ装置10での処理)
図18は、図6に示すセンサ装置10の動作の例を表すフローチャートである。
制御部190は、第2送受信部193により、センサ111~115、117、118から第1測定データ及び第2測定データを受信する(ステップS41)。制御部190は、受信した第1測定データ及び第2測定データを、記憶部180の測定情報182に記憶する。
制御部190は、算出部195により、センサ111~115、117から受信した第2測定データと、各センサと対応する校正に関する情報とから第3測定データを算出する(ステップS42)。
具体的には、算出部195は、例えば、ECセンサ111から受信する第2測定データと、ECセンサ111についての校正に関する情報とから、第3測定データとしてのEC値を算出する。また、算出部195は、例えば、FCLセンサ112から受信する第2測定データと、FCLセンサ112についての校正に関する情報とから、第3測定データとしてのFCL値を算出する。また、算出部195は、例えば、pHセンサ113から受信する第2測定データと、pHセンサ113についての校正に関する情報とから、第3測定データとしてのpH値を算出する。また、算出部195は、例えば、ORPセンサ114から受信する第2測定データと、ORPセンサ114についての校正に関する情報とから、第3測定データとしてのORP値を算出する。また、算出部195は、例えば、NO3センサ115から受信する第2測定データと、NO3センサ115についての校正に関する情報とから、第3測定データとしての硝酸濃度を算出する。また、算出部195は、例えば、TURセンサ117から受信する第2測定データと、TURセンサ117についての校正に関する情報とから、第3測定データとしての濁度を算出する。
制御部190は、推定部196により、センサ111~118に異常が発生しているか否かを推定する(ステップS43)。例えば、推定部196は、センサ111~115、117についてそれぞれ算出された第3測定データと、FLOWセンサ116で測定された第1測定データと、TEMPセンサ118で測定された第2測定データとを学習済みモデル185へ入力する。測定データを入力したセンサのいずれかに異常が発生している場合、学習済みモデル185からは、異常が発生していると推定されるセンサと、当該センサに対して発生していると推定される異常とが出力される。
具体的には、測定データを入力したセンサのいずれかに故障したセンサがある場合、学習済みモデル185からは、例えば、故障が発生していると推定されるセンサと、当該センサについて故障が発生していることが出力される。また、測定データを入力したセンサのいずれかに校正時からのずれが発生しているセンサがある場合、学習済みモデル185からは、例えば、校正時からのずれが発生していると推定されるセンサと、当該センサについて校正時からのずれが発生していることが出力される。
推定部196は、推定結果を提示制御部199からユーザに提示してもよい。
制御部190は、補完部198により、故障が発生したセンサが含まれているか否かを判断する(ステップS44)。故障が発生したセンサが含まれている場合(ステップS44のYes)、補完部198は、故障が発生したセンサによる測定データを、過去に取得された複数のセンサの測定データと、今回測定された他のセンサの測定データとを用いて補完する(ステップS45)。
具体的には、例えば、補完部198は、pHセンサ113に故障が発生したと推定された場合、pHセンサ113の測定に基づいて算出された第3測定データを破棄する。補完部198は、過去に取得されたセンサ111~115、117の第3測定データ、FLOWセンサ116の第1測定データ、及びTEMPセンサ118の第2測定データと、今回測定されたセンサ111、112、114、115、117の第3測定データ、FLOWセンサ116の第1測定データ、及びTEMPセンサ118の第2測定データとを用い、pHセンサ113の補完測定データを算出する。補完部198は、算出した補完測定データを第3測定データとして記憶部180に記憶する。
故障が発生したセンサが含まれていない場合(ステップS44のNo)、補完部198は、処理をステップS46へ移行させる。
制御部190は、補正部197により、校正時からのずれが発生したセンサが含まれているか否かを判断する(ステップS46)。校正時からのずれが発生したセンサが含まれている場合(ステップS46のYes)、補正部197は、校正時からのずれが発生したセンサによる測定データを、過去に取得された複数のセンサの測定データと、今回測定された他のセンサの測定データとを用いて補正する(ステップS47)。
具体的には、例えば、補正部197は、校正時からのずれがpHセンサ113に発生したと推定された場合、pHセンサ113の測定に基づいて算出された第3測定データを補正する。このとき、補正部197は、過去に取得されたセンサ111~115、117の第3測定データ、FLOWセンサ116の第1測定データ、及びTEMPセンサ118の第2測定データと、今回測定されたセンサ111、112、114、115、117の第3測定データ、FLOWセンサ116の第1測定データ、及びTEMPセンサ118の第2測定データとを用い、pHセンサ113の測定に基づいて算出された第3測定データを補正する。補正部197は、補正した第3測定データを記憶部180に記憶する。
校正時からのずれが発生したセンサがない場合(ステップS46のNo)、制御部190は、処理を終了させる。
なお、図18に示すフローチャートでは、補完部198は、ステップS44において、故障が発生したセンサが含まれているか否かを判断している。この判断において、補完部198は、故障が発生したセンサが1つだけ存在するか否かを判断してもよい。補完部198は、故障が発生したセンサが1つだけ存在する場合、故障が発生したセンサによる測定データを、過去に取得された複数のセンサの測定データと、今回測定された他のセンサの測定データとを用いて補完する。補完部198は、2つ以上のセンサで故障が発生している場合、センサ装置10による測定を停止させる。
また、図18に示すフローチャートでは、補正部197は、ステップS46において、校正時からのずれが発生したセンサが含まれているか否かを判断している。この判断において、補正部197は、校正時からのずれが発生したセンサが1つだけ存在するか否かを判断してもよい。補正部197は、校正時からのずれが発生したセンサが1つだけ存在する場合、校正時からのずれが発生したセンサによる測定データを、過去に取得された複数のセンサの測定データと、今回測定された他のセンサの測定データとを用いて補正する。補正部197は、2つ以上のセンサで校正時からのずれが発生している場合、センサ装置10による測定を停止させる。
また、図18に示すフローチャートでは、補完部198は、ステップS45において、故障が発生したセンサによる測定データを、過去に取得された複数のセンサの測定データと、今回測定された他のセンサの測定データとを用いて補完するようにしている。ステップS45において、補完部198は、故障が発生したセンサによる測定データを、過去に取得された、水源を同じくする施設に設置される複数のセンサ装置10により取得された測定データと、今回測定された測定データとを用いて補完してもよい。
また、図18に示すフローチャートでは、補正部197は、ステップS47において、校正時からのずれが発生したセンサによる測定データを、過去に取得された複数のセンサの測定データと、今回測定された他のセンサの測定データとを用いて補正するようにしている。ステップS47において、補正部197は、校正時からのずれが発生したセンサによる測定データを、過去に取得された、水源を同じくする施設に設置される複数のセンサ装置10により取得された測定データと、今回測定された測定データとを用いて補正してもよい。
第1送受信部192は、通信部120を介し、所定のタイミングで、第1測定データ、第2測定データ、及び第3測定データをサーバ20へ送信する。また、第1送受信部192は、通信部120を介し、所定のタイミングで、第1測定データ、第2測定データ、及び第3測定データを、同一の水処理施設に設置されている他のセンサ装置10へ送信する。所定のタイミングは、例えば、以下である。
・所定の周期
・情報を取得したとき
・情報を記憶したとき
<3.2 サーバ20の動作)
サーバ20は、センサ装置10で測定されたデータ等を蓄積し、蓄積するデータを活用したサービスを提供する。
(サーバ20でのデータ活用:分析処理1)
図19は、図8に示すサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。
制御部203は、所定のユーザから、当該ユーザと関連する水処理施設の指定、及び指定した水処理施設についての分析の指示を受け付ける(ステップS51)。このとき、ユーザは、分析の種類を選択してもよい。また、制御部203は、所定のユーザからの水処理施設の指定と共に、当該水処理施設についての情報を取得してもよい。
制御部203は、分析モジュール2034により、指定された水処理施設についての情報を記憶部202から読み出す。分析モジュール2034は、読み出した情報に基づき、指定された水処理施設が所定の契約を結んでいるか否かを判断する(ステップS52)。所定の契約とは、例えば、有料の契約、又は有料に相当する契約を表す。本実施形態に係る例によれば、所定の契約とは、例えば、有料契約又はプレミアム契約を表す。
水処理施設が所定の契約を結んでいる場合、分析モジュール2034は、例えば、最新のバージョンの第1学習済みモデル2027を用い、水処理施設における水処理を分析する(ステップS53)。具体的には、分析モジュール2034は、指定された水処理施設に関する情報を、最新のバージョンの第1学習済みモデル2027に入力し、第1学習済みモデル2027から水処理についての評価を出力させる。
分析モジュール2034は、例えば、水処理施設について読み出した情報に基づき、指定された水処理施設と類似する水処理施設を抽出する。分析モジュール2034は、例えば、指定された水処理施設と、原水水質が類似し、水処理施設の種別が同じであり、同様の処理器を有し、同様の処理を実施し、同様の薬品を使用している水処理施設を、類似する水処理施設として抽出する。分析モジュール2034は、例えば、原水水質、水処理施設の種別、有している処理器、実施する処理、及び使用薬品等に基づき、指定された水処理施設との類似度を算出する。
分析モジュール2034は、水処理施設の環境も考慮して類似する水処理施設を抽出してもよい。例えば、分析モジュール2034は、天気、気温、湿度、風速、気圧、ちり等の遷移を参照し、類似した環境に置かれている水処理施設を抽出する。分析モジュール2034は、例えば、水処理施設が置かれている周囲の環境の遷移にも基づき、指定された水処理施設との類似度を算出する。
分析モジュール2034は、指定された水処理施設と、抽出した水処理施設とを比較する。
制御部203は、提示モジュール2039により、ステップS53で作成された分析結果をユーザに提示する(ステップS54)。具体的には、提示モジュール2039は、分析モジュール2034により取得された評価と、類似する水処理施設との比較結果とを、ユーザが操作する端末装置30に表示させる。
図20は、ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。
図20に示す表示例は、指定された水処理施設についての情報を表示する第1表示領域31と、類似する水処理施設についての情報を表示する第2表示領域32とを含む。第1表示領域31には、水処理施設の水処理についての評価311、表示オブジェクト312、313、及び指示オブジェクト314が含まれる。表示オブジェクト312には、水処理施設の詳細情報が表示される。表示オブジェクト313には、測定データの推移を表す情報が表示される。測定データの推移を表す情報は、任意の態様で表示可能である。本実施形態では、例えば、グラフで表示されている。指示オブジェクト314は、指定された水処理施設についての改善案を要求するためのオブジェクトである。
第2表示領域32には、水処理施設の水処理についての評価321、指定された水処理施設との類似度322、表示オブジェクト323、指示オブジェクト324が含まれる。表示オブジェクト323には、水処理施設の詳細情報が表示される。指示オブジェクト324は、水処理施設についてさらに詳細な情報を表示させるためのオブジェクトである。
提示モジュール2039は、第2表示領域32において、水処理施設を、任意の順序で表示する。例えば、提示モジュール2039は、プラントID順、評価の高い順、類似度が高い順等で水処理施設を表示する。
提示モジュール2039は、ユーザから類似する水処理施設の詳細が要求されると、当該水処理施設についての測定データの推移を表示する。
図21は、ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。図21に示す表示例では、第2表示領域32に、測定データの推移が表示される表示オブジェクト325が表示されている。
制御部203は、ユーザから改善案が要求されると、提案モジュール2037により、水処理の評価を向上させるための提案を作成する(ステップS55)。具体的には、例えば、提案モジュール2037は、水処理施設に関する情報を学習済みモデルへ入力し、水処理の評価を向上させるための改善案を出力させる。
制御部203は、提示モジュール2039により、水処理の評価を向上させるための提案をユーザに提示する(ステップS56)。具体的には、提示モジュール2039は、水処理の評価を向上させるための提案をユーザが操作する端末装置30に表示させる。
図22は、ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。
図22に示す表示例は、第1表示領域31と、水処理施設の改善案を表す第3表示領域33とを含む。第3表示領域33には、表示オブジェクト331~334、及び指示オブジェクト3321が含まれる。表示オブジェクト331には、改善目標としての測定データの推移が表示される。表示オブジェクト332~334には、改善のための提案が表示される。指示オブジェクト3321は、提案を採用するのにかかる費用の見積もりを要求するためのオブジェクトである。
提示モジュール2039は、表示オブジェクト332~334に、改善の提案として、例えば、センシングするべき新たな項目の提案、センシングするべき新たな位置の提案、センサ装置10を新たに取り付けるべき新たな位置の提案、又は運用制御の提案等を表示する。また、提示モジュール2039は、それぞれの提案と共に改善される運用コストも表示する。具体的には、例えば、提示モジュール2039は、表示オブジェクト334に、排水モニタリングを提案し、排水モニタリングによる排水コストの削減を表示する。
提案モジュール2037は、ユーザから見積りが要求されると、提案に応じた見積書を作成する。提示モジュール2039は、作成した見積書をユーザへ提示する。
ステップS52において、水処理施設が所定の契約を結んでいない場合、分析モジュール2034は、例えば、開放されているバージョンの第1学習済みモデル2027を用い、水処理施設における水処理を分析する(ステップS57)。具体的には、分析モジュール2034は、指定された水処理施設に関する情報を、開放されているバージョンの第1学習済みモデル2027に入力し、第1学習済みモデル2027から水処理についての評価を出力させる。また、分析モジュール2034は、例えば、水処理施設について読み出した情報に基づき、指定された水処理施設と類似する水処理施設を抽出する。
制御部203は、提示モジュール2039により、ステップS57で作成された分析結果をユーザに提示する(ステップS58)。具体的には、提示モジュール2039は、分析モジュール2034により取得された評価と、類似する水処理施設との比較結果とを、ユーザが操作する端末装置30に表示させる。
制御部203は、ユーザから改善案が要求されると、提案モジュール2037により、水処理の評価を向上させるための提案を作成する(ステップS59)。具体的には、例えば、提案モジュール2037は、水処理施設に関する情報を学習済みモデルへ入力し、水処理の評価を向上させるための改善案を出力させる。このときの学習済みモデルは、ステップS55で使用される学習済みモデルよりもバージョンが古いものであってもよい。
制御部203は、提示モジュール2039により、水処理の評価を向上させるための提案をユーザに提示する(ステップS510)。具体的には、提示モジュール2039は、水処理の評価を向上させるための提案をユーザが操作する端末装置30に表示させる。
図20~22に示す例では、所定のエリアに取り付けられるセンサ装置10により取得された測定データを表示しているが、測定データを取得するセンサ装置10は、任意に選択可能としてもよい。また、複数のエリアに取り付けられるセンサ装置10により取得された測定データを表示してもよい。
(サーバ20でのデータ活用:分析処理2)
図23は、図8に示すサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。
制御部203は、所定のユーザから、当該ユーザと関連する水処理施設の指定、及び指定した水処理施設についての監視の指示を受け付ける(ステップS61)。
制御部203は、分析モジュール2034により、水処理施設における消費電力量を推定する(ステップS62)。具体的には、例えば、分析モジュール2034は、指定された水処理施設に設けられる処理器の稼働状況、及び各種センシング情報等を、消費電力量を算出するための関数に入力し、消費電力量を算出する。分析モジュール2034は、水処理施設全体の消費電力を推定してもよいし、水処理施設に設けられる各処理器の消費電力を推定してもよい。
制御部203は、提示モジュール2039により、ステップS62で算出された消費電力量をユーザに提示する(ステップS63)。
提示モジュール2039は、算出された消費電力量が予め設定した閾値を超えるか否かを判断する(ステップS64)。算出された消費電力量が予め設定した閾値を超える場合(ステップS64のYes)、提示モジュール2039は、端末装置30に消費電力量が閾値を超えたことを表すアラートを提示させる(ステップS65)。また、算出された消費電力量が予め設定した閾値を超える場合、分析モジュール2034は、この消費電力量が維持された場合に予想される影響を推定する。提示モジュール2039は、推定した影響をユーザに提示する。
制御部203は、提案モジュール2037により、分析モジュール2034で推定された消費電力量を低減させるための対策を作成する(ステップS66)。
制御部203は、提示モジュール2039により、推定された消費電力量を低減させるための対策をユーザに提示する(ステップS67)。具体的には、提示モジュール2039は、推定された消費電力量を低減させるための対策をユーザが操作する端末装置30に表示させる。
図24は、ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。
図24に示す表示例は、表示オブジェクト341~344を含む。表示オブジェクト341には、水処理施設を構成する処理器が表示される。表示オブジェクト342には、水処理施設を構成する処理器それぞれの消費電力量が表示される。消費電力量が閾値を超える表示オブジェクト342には、他と識別可能なエフェクトがかかっている。図24に示す例では、「消費電力量:W3」に、ボールド処理がかかっている。表示オブジェクト343には、消費電力量が閾値を超えている旨を表すアラートが表示される。また、表示オブジェクト343には、アラートに対する対策を取らないと発生する影響が表示される。表示オブジェクト344には、消費電力量を低減させるための対策が表示される。
(サーバ20でのデータ活用:シミュレーション)
図25は、図8に示すサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。
制御部203は、水処理施設の指定として、所定のユーザから、ユーザが想定する水処理施設の設計データ、及びこの水処理施設で処理される水の水質データの入力と、シミュレーションの指示とを受け付ける(ステップS71)。
制御部203は、シミュレーションモジュール2035により、シミュレーションを要求したユーザが、所定の契約を結んでいるか否かを判断する(ステップS72)。ユーザが所定の契約を結んでいる場合、シミュレーションモジュール2035は、例えば、最新のバージョンの第2学習済みモデル2028を用い、想定される水処理施設における水処理を推定する(ステップS73)。具体的には、シミュレーションモジュール2035は、想定される水処理施設の設計データと、この水処理施設で処理される水の水質データとを、最新のバージョンの第2学習済みモデル2028に入力し、第2学習済みモデル2028から水処理を推定する情報を出力させる。水処理を推定する情報は、例えば、以下を含む。
・水処理施設の所定位置における測定データ
・処理器の稼働状況
・水の使用量
・汚染物質の排出量
・水の再利用量
・運用コスト
制御部203は、提示モジュール2039により、ステップS73で作成された推定結果をユーザに提示する(ステップS74)。具体的には、提示モジュール2039は、シミュレーションモジュール2035により取得された推定結果を、ユーザが操作する端末装置30に表示させる。
図26は、ユーザが利用する端末装置30の表示例を表す模式図である。
図26に示す表示例は、表示オブジェクト351~353、指示オブジェクト354、355を含む。表示オブジェクト351には、想定されるプラントの設計データが表示される。表示オブジェクト352には、水処理施設を構成する処理器が表示される。表示オブジェクト353には、水処理施設を構成する処理器それぞれの消費電力量が表示される。指示オブジェクト354は、想定される水処理施設に取り付けられるセンサ装置10により取得される測定データを要求するためのオブジェクトである。指示オブジェクト355は、想定される水処理施設についての改善案を要求するためのオブジェクトである。
制御部203は、ユーザから改善案が要求されると、提案モジュール2037により、水処理の推定結果を改善させるための提案を作成する(ステップS75)。具体的には、例えば、提案モジュール2037は、センシングするべき新たな項目の提案、センシングするべき新たな位置の提案、センサ装置10を新たに取り付けるべき新たな位置の提案、又は運用制御の提案等を作成する。
制御部203は、提示モジュール2039により、水処理の推定結果を改善させるための提案をユーザに提示する(ステップS76)。具体的には、提示モジュール2039は、水処理の推定結果を改善させるための提案をユーザが操作する端末装置30に表示させる。提示モジュール2039は、それぞれの提案と共に改善される運用コストも表示する。
ステップS72において、ユーザが所定の契約を結んでいない場合、シミュレーションモジュール2035は、例えば、開放されているバージョンの第2学習済みモデル2028を用い、想定される水処理施設における水処理を推定する(ステップS77)。具体的には、シミュレーションモジュール2035は、想定される水処理施設の設計データと、この水処理施設で処理される水の水質データとを、開放されているバージョンの第2学習済みモデル2028に入力し、第2学習済みモデル2028から水処理を推定する情報を出力させる。
制御部203は、提示モジュール2039により、ステップS77で作成された推定結果をユーザに提示する(ステップS78)。具体的には、提示モジュール2039は、シミュレーションモジュール2035により取得された推定結果を、ユーザが操作する端末装置30に表示させる。
制御部203は、ユーザから改善案が要求されると、提案モジュール2037により、水処理の推定結果を改善させるための提案を作成する(ステップS79)。
制御部203は、提示モジュール2039により、水処理の推定結果を改善させるための提案をユーザに提示する(ステップS710)。具体的には、提示モジュール2039は、水処理の推定結果を改善させるための提案をユーザが操作する端末装置30に表示させる。提示モジュール2039は、それぞれの提案と共に改善される運用コストも表示する。
(サーバ20でのデータ活用:校正処理)
図27は、図8に示すサーバ20の動作の例を表すフローチャートである。
制御部203は、校正設定モジュール2036により、校正が必要なセンサを有するセンサ装置10があるか否かを判断する(ステップS81)。具体的には、校正設定モジュール2036は、例えば、センサ装置10での測定によって得られた情報に基づき、センサが、校正が必要な状態か否かを判断する。つまり、校正設定モジュール2036は、例えば、時間の経過に伴い、他のセンサと異なる傾向で測定値が変化しているセンサがある場合、そのセンサについて校正が必要であると判断する。校正設定モジュール2036は、先に校正してから所定の期間が経過したセンサがある場合、当該センサが、校正が必要な状態であると判断してもよい。校正設定モジュール2036は、センサ装置10から校正の要求がある場合、当該センサ装置10に設けられたセンサが、校正が必要な状態であると判断してもよい
校正が必要な状態にあるセンサを有するセンサ装置10が存在する場合(ステップS81のYes)、校正設定モジュール2036は、当該センサについて、校正に関する情報を算出する(ステップS82)。具体的には、校正設定モジュール2036は、例えば、測定テーブル2024に蓄積されている、センサ装置10で取得された第1測定データ、第2測定データ、及び第3測定データと、校正テーブル2025に蓄積されている、過去に設定された校正に関する情報とから、校正に関する情報を算出する。例えば、校正設定モジュール2036は、過去に測定されたセンサ装置10での測定情報を入力データとし、過去に設定された校正に関する情報を正解出力データとして学習された学習済みモデルに、最新の第1測定データ、第2測定データ、及び第3測定データを入力し、校正に関する情報を取得する。
制御部203は、送信制御モジュール2032により、算出した校正に関する情報を、校正が必要と判断されたセンサを有するセンサ装置10へ送信する(ステップS83)。
以上のように、上記実施形態では、制御部203は、記憶制御モジュール2033により、複数の水処理施設についての情報を記憶部202に記憶する。制御部203は、受信制御モジュール2031により、複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得する。制御部203は、記憶制御モジュール2033により、取得した測定データを、測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて記憶部202に蓄積する。制御部203は、分析モジュール2034により、所定の水処理施設の指定を受け付ける。制御部203は、分析モジュール2034により、蓄積する情報に基づき、指定された水処理施設での水処理を分析する。これにより、制御部203は、複数の水処理施設について蓄積されたデータを、水処理施設の水処理を分析するのに利用することが可能となる。つまり、水処理施設について蓄積されているデータを、水処理施設の効率的な運用に役立たせることが可能となる。
したがって、本実施形態に係る装置によれば、複数の水処理プラントから収集したデータを、効果的に活用できる。
また、上記実施形態では、分析モジュール2034は、複数の水処理施設のうちのいずれかが指定される。これにより、情報が蓄積されている水処理施設のいずれかについての水処理が分析される。このため、蓄積されている情報を有効に活用することが可能となる。
また、上記実施形態では、分析モジュール2034は、水の使用量、汚染物質の排出量、水の再利用量、又は使用電力量に基づき、指定された水処理施設での水処理を評価する。これにより、制御部203は、様々な観点から、他の水処理施設と比較しながら、所定の水処理施設の水処理を分析することが可能となる。このため、水処理施設の管理者は、自己の水処理施設について、客観的な評価を受けることが可能となる。
また、上記実施形態では、制御部203は、提案モジュール2037により、指定された水処理施設に対し、分析の結果を向上させる変更を提案する。これにより、水処理施設の管理者は、分析結果に基づき、水処理の改善を図ることが可能となる。
また、上記実施形態では、提案モジュール2037は、水に関する複数項目のうち、新たに測定するべき項目を提案する。また、提案モジュール2037は、水に関する項目を測定する新たな位置を提案する。また、提案モジュール2037は、水処理施設に設けられる処理器を運用する制御の変更を提案する。これにより、水処理施設の管理者は、水処理を改善させるための具体的な方策を認識することが可能となる。これらの方策は、類似する他の水処理施設での水処理に基づいて策定されるため、水処理施設にとって効果のある方策となる。
また、上記実施形態では、提案モジュール2037は、変更に関する見積もりと、変更を採用した際の運用コストとを算出する。これにより、水処理施設の管理者は、提案された変更がどれだけ意味のあるものかをすぐに把握することが可能となる。
また、上記実施形態では、制御部203は、シミュレーションモジュール2035により、水処理施設の指定として、水処理施設の設計データと、当該水処理施設で処理される水の水質データとを受け付ける。シミュレーションモジュール2035は、設計データ及び水質データと、蓄積する情報とに基づき、水処理施設の水処理を推定する。これにより、例えば、建設が予定される水処理施設の水処理を推定することが可能となる。
また、上記実施形態では、制御部203は、提案モジュール2037により、指定された水処理施設に対し、推定の結果を向上させる変更を提案する。これにより、水処理施設の管理者は、推定結果に基づいて、建設が予定される水処理施設の改善を検討することが可能となる。
また、上記実施形態では、分析モジュール2034、又はシミュレーションモジュール2035は、蓄積する情報に基づいて水処理施設での分析結果を出力するように学習された学習済みモデルに、所定の水処理施設に関する情報を入力することで、当該水処理施設についての分析結果を出力する。これにより、制御部203は、蓄積されるビッグデータを活用し、水処理施設の水処理を分析することが可能となる。
また、上記実施形態では、制御部203は、学習モジュール2038により、蓄積する情報に基づいて学習済みモデルを再学習させる。これにより、新たに蓄積されるデータをさらに参照し、学習済みモデルを生成することが可能となる。このため、分析の精度が向上することになる。
また、上記実施形態では、分析モジュール2034、又はシミュレーションモジュール2035は、再学習に応じた複数のバージョンの学習済みモデルを管理し、指定された水処理施設での水処理を、水処理施設との契約に対応したバージョンの学習済みモデルを用いて分析する。これにより、上位の契約を結んでいる水処理施設に対しては、より精度の高い分析が可能な学習済みモデルが用いられるようになる。
また、上記実施形態では、受信制御モジュール2031は、複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水処理施設の周囲の環境に関する環境データを取得する。記憶制御モジュール2033は、取得した環境データを、取得した測定データ、及び測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて記憶部202に蓄積する。これにより、水処理施設の周囲の環境も考慮した分析が可能となるため、水処理の分析精度が向上することになる。
また、上記実施形態では、分析モジュール2034は、指定された水処理施設で消費される電力量を推定する。これにより、制御部203は、複数の水処理施設について蓄積されたデータを、水処理施設で消費される電力量を推定するのに利用することが可能となる。
また、上記実施形態では、提示モジュール2039は、推定した電力量に応じた警告を提示する。これにより、水処理施設の管理者は、水処理施設での消費電力が所定の電力量を超えている場合に警告を受けることになり、電力量に注意を払うことが可能となる。このため、水処理施設は、電力量が不要に高くなることを避けることが可能となる。
また、上記実施形態では、制御部203は、提案モジュール2037により、指定された水処理施設に対し、電力量を低減させるための対策を提案する。これにより、水処理施設の管理者は、消費電力の改善を図ることが可能となる。
また、上記実施形態では、提示モジュール2039は、警告に応じないことによる運用コストの増加を提示する。これにより、水処理施設の管理者は、警告を無視した場合のデメリットを認識することが可能となり、電力量についての警告により注意を払うことになる。
また、上記実施形態では、記憶制御モジュール2033は、水処理施設毎に記憶領域を割り当てて情報を蓄積する。これにより、制御部203は、必要に応じて水処理施設毎に記憶領域を増設することが可能となる。また、制御部203は、水処理施設毎のセキュリティを向上させることが可能となる。
また、上記実施形態では、記憶制御モジュール2033は、水処理施設との契約に応じて水処理施設に割り当てる記憶領域に制限を与える。これにより、例えば、上位の契約を結んでいる水処理施設に対しては、より大容量の記憶領域が割り当てられることになり、より多くの情報を蓄積することが可能となる。また、上位の契約を結んでいる水処理施設に対しては、より長期のデータが記憶されることになる。また、上位の契約を結んでいる水処理施設に対しては、より短いサンプリング周期でデータが記憶されることになる。
また、上記実施形態では、制御部203は、校正設定モジュール2036により、蓄積する情報に基づき、水処理施設に設けられるセンサの校正に関する情報を算出する。これにより、センサ装置10での校正処理を実施せずに、センサの校正に関する情報が算出されることになる。
また、上記実施形態では、制御部203は、送信制御モジュール2032により、算出した校正に関する情報を、対応するセンサへ送信する。これにより、センサ装置10での校正処理を実施せずに、センサ装置10へセンサの校正に関する情報が提供されることになる。
<4 変形例>
上記実施形態に係る例では、センサ装置10は、タッチパネル1119を有する場合を説明している。しかしながら、センサ装置10は、タッチパネル1119を有さなくてもよい。制御部190は、第1送受信部192により、制御部190での処理に係る情報をユーザが操作する端末装置30へ送信してもよい。端末装置30は、センサ装置10から送信された情報を端末装置30のディスプレイに表示する。また、センサ装置10は、第1送受信部192により、ユーザからの操作を、端末装置30を介して受信してもよい。
端末装置30は、例えば、センサ装置10と連携するためのアプリケーションをインストールする。これにより、端末装置30において、制御部190での処理に係る情報をディスプレイに表示する機能、及びセンサ装置10への操作をユーザから受け付ける機能が実現される。
上記実施形態で説明される学習済みモデルは、説明の有無によらず、契約によって使用されるバージョンが異なってもよい。また、第1学習済みモデル2027は、分析の基準に応じて、複数の種類が作成されている場合がある。第1学習済みモデル2027は、契約によって使用される種類が異なっていてもよい。
上記実施形態に係る例では、センサ装置10は、それぞれ異なる項目を測定可能なセンサを有する場合を説明した。しかしながら、センサ装置10が有するセンサのいずれかは、同じ項目を測定可能とするようにしてもよい。センサ装置10は、例えば、一方のセンサの値が変化し、他方のセンサの値と同一でなくなった場合、一方のセンサに異常が発生したと判断する。これにより、センサに異常が発生したか否かをより正確に判断することが可能となる。
上記実施形態において、センサ装置10は、推定部196により、測定された情報を検知したセンサに、校正時からずれたセンサが含まれると推定した場合、サーバ20に対し、当該センサについて校正に関する情報を要求してもよい。このとき、校正時からのずれは、測定値を補正する場合と、校正に関する情報を要求する場合とで異なるようにしてもよい。例えば、校正に関する情報を要求する場合の方が、測定値を補正する場合よりもずれが大きくなるように設定する。このように、推定部196は、複数のセンサのうち、校正が必要なセンサを、複数のセンサから取得した複数項目の測定データと、過去に取得した複数項目の測定データとに基づいて推定する。そして、第1送受信部192は、推定した校正が必要なセンサの校正に関する情報をサーバ20に要求する。これにより、センサ装置10で校正の要否が自動的に判断され、校正に関する情報がサーバへ要求される。
<5 コンピュータの基本ハードウェア構成>
図28は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、通信IF99(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらはバスにより相互に電気的に接続される。
プロセッサ91とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ91は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
主記憶装置92とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
補助記憶装置93とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
通信IF99とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
<コンピュータ90の基本機能構成>
図28に示すコンピュータ90の基本ハードウェア構成により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
制御部は、プロセッサ91が補助記憶装置93に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
記憶部は、主記憶装置92、補助記憶装置93により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するためのキーとなるカラムが設定されるが、カラムへのキーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
通信部は、通信IF99により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、複数の水処理施設についての情報を記憶するステップと、複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得するステップと、取得した測定データを、測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積するステップと、所定の水処理施設の指定を受け付けるステップと、蓄積する情報に基づき、指定された水処理施設での水処理を分析するステップとを実行させるプログラム。
(付記2)
指定を受け付けるステップにおいて、指定される水処理施設は、複数の水処理施設のうちのいずれかである(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)
分析するステップにおいて、水の使用量、汚染物質の排出量、水の再利用量、又は使用電力量に基づき、指定された水処理施設での水処理を評価する(付記1)又は(付記2)に記載のプログラム。
(付記4)
指定された水処理施設に対し、分析の結果を向上させる変更を提案するステップを、プロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記3)のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)
提案するステップにおいて、水に関する複数項目のうち、新たに測定するべき項目を提案する(付記4)記載のプログラム。
(付記6)
提案するステップにおいて、水に関する項目を測定する新たな位置を提案する(付記4)又は(付記5)に記載のプログラム。
(付記7)
提案するステップにおいて、水処理施設に設けられる処理器を運用する制御の変更を提案する(付記4)乃至(付記6)のいずれかに記載のプログラム。
(付記8)
提案するステップにおいて、変更に関する見積もりと、変更を採用した際の運用コストとを算出する(付記4)乃至(付記7)のいずれかに記載のプログラム。
(付記9)
指定を受け付けるステップにおいて、水処理施設の指定として、水処理施設の設計データと、当該水処理施設で処理される水の水質データとを受け付け、分析するステップにおいて、設計データ及び水質データと、蓄積する情報とに基づき、水処理施設の水処理を推定する(付記1)に記載のプログラム。
(付記10)
指定された水処理施設に対し、推定の結果を向上させる変更を提案するステップを、プロセッサに実行させる(付記9)に記載のプログラム。
(付記11)
分析するステップにおいて、蓄積する情報に基づいて水処理施設での分析結果を出力するように学習された学習済みモデルに、所定の水処理施設に関する情報を入力することで、当該水処理施設についての分析結果を出力する(付記1)乃至(付記10)のいずれかに記載のプログラム。
(付記12)
蓄積する情報に基づいて学習済みモデルを再学習させるステップを、プロセッサに実行させる(付記11)に記載のプログラム。
(付記13)
分析するステップにおいて、再学習に応じた複数のバージョンの学習済みモデルを管理し、指定された水処理施設での水処理を、水処理施設との契約に対応したバージョンの学習済みモデルを用いて分析する(付記12)に記載のプログラム。
(付記14)
取得するステップにおいて、複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水処理施設の周囲の環境に関する環境データを取得し、蓄積するステップにおいて、取得した環境データを、取得した測定データ、及び測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積する(付記1)乃至(付記13)のいずれかに記載のプログラム。
(付記15)
分析するステップにおいて、指定された水処理施設で消費される電力量を推定する(付記1)乃至(付記14)のいずれかに記載のプログラム。
(付記16)
推定した電力量に応じた警告を提示するステップをプロセッサに実行させる(付記15)に記載のプログラム。
(付記17)
指定された水処理施設に対し、電力量を低減させるための対策を提案するステップを、プロセッサに実行させる(付記15)又は(付記16)に記載のプログラム。
(付記18)
提示するステップにおいて、警告に応じないことによる運用コストの増加を提示する(付記16)に記載のプログラム。
(付記19)
蓄積するステップにおいて、水処理施設毎に記憶領域を割り当てて情報を蓄積する(付記1)乃至(付記18)のいずれかに記載のプログラム。
(付記20)
蓄積するステップにおいて、水処理施設との契約に応じて水処理施設に割り当てる記憶領域に制限を与える(付記19)に記載のプログラム。
(付記21)
蓄積する情報に基づき、水処理施設に設けられるセンサの校正に関する情報を算出するステップをプロセッサに実行させる(付記1)乃至(付記20)のいずれかに記載のプログラム。
(付記22)
算出した校正に関する情報を、対応するセンサへ送信するステップをプロセッサに実行させる(付記21)に記載のプログラム。
(付記23)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、プロセッサが、複数の水処理施設についての情報を記憶するステップと、複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得するステップと、取得した測定データを、測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積するステップと、所定の水処理施設の指定を受け付けるステップと、蓄積する情報に基づき、指定された水処理施設での水処理を分析するステップとを実行する方法。
(付記24)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、複数の水処理施設についての情報を記憶部に記憶するステップと、複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得するステップと、取得した測定データを、測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて記憶部に蓄積するステップと、所定の水処理施設の指定を受け付けるステップと、蓄積する情報に基づき、指定された水処理施設での水処理を分析するステップとを実行する情報処理装置。
(付記25)
複数の水処理施設についての情報を記憶する手段と、複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得する手段と、取得した測定データを、測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積する手段と、所定の水処理施設の指定を受け付ける手段と、蓄積する情報に基づき、指定された水処理施設での水処理を分析する手段とを具備するシステム。
1…システム
10…センサ装置
11…筐体
11a…配管接続穴
11b…配管接続穴
11c…配管接続穴
11d…吸気口
11e…排気口
111…ECセンサ
112…FCLセンサ
113…pHセンサ
1131…pH電極
1132…基板
11321…CPU
11322…メモリ
113221…学習済みモデル
11323…増幅器
11324…変換器
11325…入出力IF
11326…通信部
114…ORPセンサ
115…NO3センサ
115a…把持部
115b…鍔部
115c…測定部
116…FLOWセンサ
117…TURセンサ
1171…シェル
118…TEMPセンサ
119…バルブ
1110…バルブ
1111…フローセル
11111~11113…測定口
11112a…筒部
11112b…筒部
11113b…筒部
11113c…孔
11114…送水路
11115…エア抜き路
1112…制御ボックス
1113…端子台
1114…端子台
1115…エア抜き弁
11151…差込口
1116…排水弁
1117…流量調整弁
1118…エアフィルター
1119…タッチパネル
11191…タッチ・センシティブ・デバイス
11192…ディスプレイ
1120~1122…継手
12…蓋
120…通信部
131…タッチ・センシティブ・デバイス
141…ディスプレイ
180…記憶部
181…校正情報
182…測定情報
183…センサ測定情報
184…測定情報
185…学習済みモデル
190…制御部
191…操作受付部
192…第1送受信部
193…第2送受信部
194…校正部
195…算出部
196…推定部
197…補正部
198…補完部
199…提示制御部
20…サーバ
201…通信部
202…記憶部
2021…プラントテーブル
2022…設置テーブル
2023…プラント環境テーブル
2024…測定テーブル
2025…校正テーブル
2026…モデルテーブル
2027…第1学習済みモデル
2028…第2学習済みモデル
203…制御部
2031…受信制御モジュール
2032…送信制御モジュール
2033…記憶制御モジュール
2034…分析モジュール
2035…シミュレーションモジュール
2036…校正設定モジュール
2037…提案モジュール
2038…学習モジュール
2039…提示モジュール
30…端末装置
80…ネットワーク
90…コンピュータ
91…プロセッサ
92…記憶装置
93…補助記憶装置
99…通信IF

Claims (25)

  1. プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
    複数の水処理施設についての情報を記憶するステップと、
    前記複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得するステップと、
    前記取得した測定データを、前記測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積するステップと、
    所定の水処理施設の指定を受け付けるステップと、
    前記蓄積する情報に基づき、前記指定された水処理施設での水処理を分析するステップと
    を実行させるプログラム。
  2. 前記指定を受け付けるステップにおいて、前記指定される水処理施設は、前記複数の水処理施設のうちのいずれかである請求項1記載のプログラム。
  3. 前記分析するステップにおいて、水の使用量、汚染物質の排出量、水の再利用量、又は使用電力量に基づき、前記指定された水処理施設での水処理を評価する請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記指定された水処理施設に対し、前記分析の結果を向上させる変更を提案するステップを、前記プロセッサに実行させる請求項1乃至3のいずれかに記載のプログラム。
  5. 前記提案するステップにおいて、前記水に関する複数項目のうち、新たに測定するべき項目を提案する請求項4記載のプログラム。
  6. 前記提案するステップにおいて、前記水に関する項目を測定する新たな位置を提案する請求項4又は5に記載のプログラム。
  7. 前記提案するステップにおいて、前記水処理施設に設けられる処理器を運用する制御の変更を提案する請求項4乃至6のいずれかに記載のプログラム。
  8. 前記提案するステップにおいて、前記変更に関する見積もりと、変更を採用した際の運用コストとを算出する請求項4乃至7のいずれかに記載のプログラム。
  9. 前記指定を受け付けるステップにおいて、前記水処理施設の指定として、水処理施設の設計データと、当該水処理施設で処理される水の水質データとを受け付け、
    前記分析するステップにおいて、前記設計データ及び前記水質データと、前記蓄積する情報とに基づき、前記水処理施設の水処理を推定する請求項1記載のプログラム。
  10. 前記指定された水処理施設に対し、前記推定の結果を向上させる変更を提案するステップを、前記プロセッサに実行させる請求項9記載のプログラム。
  11. 前記分析するステップにおいて、前記蓄積する情報に基づいて水処理施設での分析結果を出力するように学習された学習済みモデルに、所定の水処理施設に関する情報を入力することで、当該水処理施設についての分析結果を出力する請求項1乃至10のいずれかに記載のプログラム。
  12. 前記蓄積する情報に基づいて前記学習済みモデルを再学習させるステップを、前記プロセッサに実行させる請求項11記載のプログラム。
  13. 前記分析するステップにおいて、再学習に応じた複数のバージョンの学習済みモデルを管理し、前記指定された水処理施設での水処理を、前記水処理施設との契約に対応したバージョンの学習済みモデルを用いて分析する請求項12記載のプログラム。
  14. 前記取得するステップにおいて、前記複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水処理施設の周囲の環境に関する環境データを取得し、
    前記蓄積するステップにおいて、前記取得した環境データを、前記取得した測定データ、及び前記測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積する請求項1乃至13のいずれかに記載のプログラム。
  15. 前記分析するステップにおいて、前記指定された水処理施設で消費される電力量を推定する請求項1乃至14のいずれかに記載のプログラム。
  16. 前記推定した電力量に応じた警告を提示するステップを前記プロセッサに実行させる請求項15記載のプログラム。
  17. 前記指定された水処理施設に対し、前記電力量を低減させるための対策を提案するステップを、前記プロセッサに実行させる請求項15又は16に記載のプログラム。
  18. 前記提示するステップにおいて、前記警告に応じないことによる運用コストの増加を提示する請求項16記載のプログラム。
  19. 前記蓄積するステップにおいて、水処理施設毎に記憶領域を割り当てて情報を蓄積する請求項1乃至18のいずれかに記載のプログラム。
  20. 前記蓄積するステップにおいて、前記水処理施設との契約に応じて前記水処理施設に割り当てる記憶領域に制限を与える請求項19記載のプログラム。
  21. 前記蓄積する情報に基づき、前記水処理施設に設けられるセンサの校正に関する情報を算出するステップを前記プロセッサに実行させる請求項1乃至20のいずれかに記載のプログラム。
  22. 前記算出した校正に関する情報を、対応するセンサへ送信するステップを前記プロセッサに実行させる請求項21記載のプログラム。
  23. プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、前記プロセッサが、
    複数の水処理施設についての情報を記憶するステップと、
    前記複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得するステップと、
    前記取得した測定データを、前記測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積するステップと、
    所定の水処理施設の指定を受け付けるステップと、
    前記蓄積する情報に基づき、前記指定された水処理施設での水処理を分析するステップと
    を実行する方法。
  24. 制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、
    複数の水処理施設についての情報を前記記憶部に記憶するステップと、
    前記複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得するステップと、
    前記取得した測定データを、前記測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて前記記憶部に蓄積するステップと、
    所定の水処理施設の指定を受け付けるステップと、
    前記蓄積する情報に基づき、前記指定された水処理施設での水処理を分析するステップと
    を実行する情報処理装置。
  25. 複数の水処理施設についての情報を記憶する手段と、
    前記複数の水処理施設の少なくともいずれかから、水に関する複数項目の測定データを取得する手段と、
    前記取得した測定データを、前記測定データが測定された水処理施設についての情報と関連付けて蓄積する手段と、
    所定の水処理施設の指定を受け付ける手段と、
    前記蓄積する情報に基づき、前記指定された水処理施設での水処理を分析する手段と
    を具備するシステム。


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