JP2023038066A - 多気筒エンジンの動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一部の気筒の作動を休止する装置において、コンパクト性を確保しつつ、フリー状態からロック状態への移行を確実化する。【解決手段】カム軸本体31に、気筒休止用の第1カムロブ32が、回転自在でスライド不能に被嵌している。第1カムロブ32のうちカム山32aの箇所に、前向きのプランジャ42と後ろ向きでカム軸本体31のロック穴47に係脱するロックピン43とを有するクラッチ体が配置されている。プランジャ42は第1シリンダ室39に配置されてばね46で付勢され、ロックピン43は第2シリンダ室40に配置されている。第1シリンダ室39には第1センター油路49からオイルが送られ、第2シリンダ室40には第2センター油路50からオイルが送られる。フリー状態からロック状態への切り換えが油圧によって確実に行われるため、一部気筒休止状態で負荷が増大することを防止して、エンジンストールを防止できる。【選択図】図4

Description

本発明は、複数気筒のうちの一部の気筒の運転(爆発)を休止できる方式の多気筒エンジンに使用する動弁装置に関するものである。
多気筒エンジンにおいて、負荷が小さい状態のときに一部の気筒の運転を休止することによって燃費を抑制する技術が存在している。この場合、一部の気筒への燃料供給をカットしただけではメカロスが大きいため、吸排気バルブの動きも停止させることが提案されており、その例が特許文献1,2に開示されている。
すなわち、特許文献1では、休止用気筒に対応したカムロブを、カム軸本体に対して相対回転可能及びスライド可能な可動式カムロブに構成して、可動式カムロブをアクチュエータ(シフター)でスライドさせることにより、可動式カムロブでバルブを駆動できる状態と、可動式カムロブが回転してもバルブを押圧できない状態とに切り換えるようになっている。
他方、特許文献2では、休止用のカムロブもカム軸本体に一体に形成されており、ロッカアームを、カムロブで駆動される第1ロッカアームと、バルブを押す第2ロッカアームとに分離構成して、第1ロッカアームと第2ロッカアームとの動きを油圧作動式の2つのピンで継断することにより、カムロブからバルブに動力伝達できる状態と、カムロブからバルブに動力伝達できない状態とに切り換えるようになっている。
さて、カム軸は、ジャーナル部がシリンダヘッドにカムキャップを介して回転自在に保持されており、隣り合ったジャーナル部の間にカムロブが配置されているが、気筒間の間隔をできるだけ詰めると隣り合ったジャーナル部の間の間隔もそれに応じた寸法になるため、寸法に余裕がない場合が多い。
このため、特許文献1のように可動式カムロブをスライド方式に構成すると、カム軸の長さを長くせざるを得ず、するとエンジンの全長が長くなってエンジンが必要以上に大型化してしまうおそれがある。また、特許文献1では、アクチュエータは動弁室に露出した状態に配置されているため、アクチュエータを固定する構造が複雑化する問題や、アクチュエータとの干渉を回避するためにはヘッドカバーを低くし難いといった問題も懸念される。
他方、特許文献2では、カム軸は各カムロブが一体に形成された従来品をそのまま使用できるため、エンジンの全長が長くなることは回避できるが、ロッカアームが大型化して動弁室が必要以上に嵩高に成りかねない問題や、ロッカアームの自由端部にピンが配置されていて、カム軸の回転によってピンに交番荷重が作用するため、耐久性が懸念されるといった問題がある。また、特許文献2は、カムロブでバルブを直接に押す直打方式のエンジンには適用できずに汎用性が低いという問題もある。
特許第6062967号公報 特許第5883853号公報
これらの問題を解決すべく、本願出願人は、特願2020-118394において、カムロブを特許文献1のように一体式カムロブと別体式カムロブとに構成しつつ、別体式カムロブはカム軸本体に対して回転のみ自在でスライド不能に保持して、クラッチ手段により、別体式カムロブがカム軸本体と一体に回転するロック状態と、カム軸本体が別体式カムロブに対して空回りするフリー状態とに切り換える発明を提示し、その実施形態として、別体式カムロブに内蔵したロックピン(係合ピン)を、カム軸本体にジャーナル部に設けたロック穴(係合穴)に係脱させる構成を開示した。
この先願の実施形態において、ロックピンは、別体式カムロブにスライド自在に装着されたプランジャに設けており、プランジャをシリンダ室(プランジャ保持穴)にスライド自在に配置し、シリンダ室のうちロック穴から離れた一端に、プランジャをロック穴に向けて付勢するばねを配置する一方、シリンダ室の他端面にオイル吐出口を開口しており、オイル吐出口は、カム軸本体にその軸心を通るように形成した油路に連通している。
そして、カム軸本体の油路へのオイルの送りと送り停止とは1つの切り換えバルブで制御されており、加圧されたオイルが油路に送られると、プランジャ及びロックピンが後退し、油路への加圧オイルの送りが停止されると、プランジャ及びロックピンはばねによって前進してロック状態に移行する。
このように、先願の実施形態において、ロックピンはばねによってフリー状態からロック状態に移行させられるが、本願発明者たちが実験し観察したところ、フリー状態からロック状態への移行に際してオイルの逃がしが不十分な場合があり、このため、オイルが抵抗になってロックピンの前進動が遅れる現象が見られることがあった。そして、ロックピンの前進動に遅れが生じると、エンジンの出力が不十分になってエンジンストールを招来するおそれがある。
本願発明は、このような知見に基づいて成されたものであり、先願発明を改良してその機能を向上させんとするものである。
本願発明は多気筒エンジンの動弁装置に係り、
「クランク軸に連動して回転するカム軸本体と、
複数の気筒のうち常時作動気筒のバルブに対応して前記カム軸本体に一体に形成された一体式カムロブと、
複数の気筒のうち休止可能気筒のバルブに対応して前記カム軸本体に相対回転可能でスライド不能に装着された別体式カムロブと、を備え、
前記別体式カムロブは、クラッチ手段により、前記カム軸本体と一体に回転するロック状態と、前記カム軸本体が空回りするフリー状態とに切り換えられる構成であって、
前記クラッチ手段によるフリー状態からロック状態への切り換えが、油圧又は他の動力手段によって強制的に行われる」
という構成になっている。
本願発明は様々に具体化できる。その例として請求項2では、
「前記別体式カムロブに、前記クラッチ手段の一部として、前記カム軸本体の軸心方向にスライド自在に内蔵されていて前記カム軸本体のジャーナル部に形成されたロック穴に係脱するロックピンと、前記ロックピンを前記ロック状態に付勢するばねと、前記ロックピンを油圧によってロック状態からフリー状態に強制的に移行させるための第1シリンダ室と、前記ロックピンを油圧によってフリー状態からロック状態に強制的に移行させるための第2シリンダ室とが形成されている一方、
前記カム軸本体には、前記クラッチ手段の一部として、前記第1シリンダ室に連通した第1センター油路と、前記第2シリンダ室に連通した第2センター油路とが、軸方向に離反した状態に形成されており、
更に、前記クラッチ手段は、前記第1センター油路と第2センター油路とに油圧を選択的に作用させる2つの切り換えバルブを備えている」
という構成になっている。
請求項2の発明において、ロックピンをフリー状態からロック状態に移行させる手段として、先願の実施形態と同様にばねを併用することは好ましい。すなわち、全気筒作動状態ではロックピンはロック状態に保持しておく必要があるが、ばねを使用すると、全気筒作動状態において動力を要することなく別体式カムロブをロック状態に保持できるため、燃費にとってプラスであると共に信頼性にも優れている。
また、請求項2では、クラッチ手段を構成するクラッチ体としてロックピンを採用しているが、請求項1では、クラッチ体はピン方式には限らず様々な態様を採用できる。例えば、端面カム方式の係合手段や、周面カム方式の係合手段などを採用できる。ロックピンは別体式カムロブの内部に配置しているが、外装式のリング状クラッチ体も採用可能である。
本願発明では、先願発明と同様に、別体式カムロブはカム軸本体にスライド不能に被嵌しているため、カム軸の全長が長くなることはないし、クラッチ体はカム軸自体に設けているため、動弁室の高さを高くする必要もない。従って、エンジンの大型化は生じない。また、ロッカアーム方式の動弁装置にも直打方式の動弁装置にも適用できると共に、ロッカアーム方式にしても直打方式にしても、従来のエンジンにそのまま適用できる。このため、汎用性と実機対応性とに優れている。
そして、フリー状態からロック状態への移行は油圧等を使用して強制的に行われるため、フリー状態からロック状態への移行を確実に行える。従って、出力低下によってエンジンストールに至るような不具合はなくて、信頼性を確保できる。
請求項2のように、クラッチ体としてロックピンを採用すると、構造を単純化してコスト抑制や作動の確実化に貢献できる利点がある。また、ロックピンは油圧によって移動が制御されるが、油圧の技術は従来から潤滑やVVTなどに使用されていて高い信頼性が確保されているため、ロックピンの制御技術として好適である。
そして、請求項2では、2つの切り換えバルブを使用しているため、オイルの流れを継断する単純な構造の切り換えバルブによってロックピンを正確に制御できる。この場合、ロックピンをロック状態に保持する手段としてばねを使用すると、ばねの付勢力を利用してロックピン等のロック体の前進動を迅速に行えるのみならず、フリー状態からロック状態への移行時のみオイルを第2加圧室に送れば足りるため、全気筒作動状態の維持を確実化して高い信頼性を確保できると共に、燃費低下も防止できて好適である。
また、フリー状態からロック状態への移行に際して、ロックピンはカム軸本体におけるジャーナル部の側面を滑り移動してからロック穴に係合するが、切り換えバルブを2つ設けると、フリー状態からロック状態に移行するに際してのロックピンの押圧力を適切な大きさに保持できる利点がある。
なお、油圧式VVT装置ではオイルコントロールバルブ(OCV)が使用されているが、請求項2では、切り換えバルブとしてVVT装置用のOCVをそのまま利用できるため、信頼性とコストの面とで有益である。
実施形態が適用されたシリンダヘッドの平面図である。 図1のIII-III 視側断面図である。 図2と同じ箇所の縦断側面図である。 (A)はロック状態である図3の要部拡大図、(B)は(A)のB-B視断面図、(C)は(A)のC-C視断面図である。 フリー状態での断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、車両用の4サイクル4気筒エンジンの動弁装置に適用している。以下では方向を特定するため前後の文言を使用するが、前後方向はクランク軸線方向であり、タイミングチェーンが配置される側を前、ミッションケースが配置される側を後ろとしている。左右方向は、クランク軸線及びシリンダボア軸心と直交した方向である。
(1).概要
まず、図1,2を参照してエンジンの概要を説明する。本実施形態のエンジンは4気筒である。従って、図1に示すように、シリンダヘッド1には、概ねその中心線上に第1~第4の4つのプラグホール2a~2dが並んでいる。シリンダヘッド1は、平面視で概ね前後長手の長方形であり上向きに開口した周壁を有している。図1では、シリンダヘッド1の形状を明確化するため、頂面に平行斜線を付している(従って、図1の平行斜線は断面の表示ではない。)。
シリンダヘッド1は、4群の吸気ポート3が開口した吸気側面1aと、その反対側に位置して4つの排気穴(図示せず)が開口した排気側面1bとを備えている。プラグホール2の列を挟んだ両側に、吸気用カム軸4と排気用カム軸5とがクランク軸線と平行に配置されている。
吸気用カム軸4及び排気用カム軸5は、その前端部をフロントカムキャップ6によってシリンダヘッド1に回転自在に保持されて、その後端部をリアカムキャップ7によってシリンダヘッド1に回転自在に保持され、フロントカムキャップ6とリアカムキャップ7との間では、3つの中間カムキャップ8によってシリンダヘッド1に回転自在に保持されている。このため、カム軸4,5には、1つずつのフロントジャーナル9及びリアジャーナル10と、3つの中間ジャーナル11とが形成されている。
他方、シリンダヘッド1には、各ジャーナル9~11に対応して、1つずつのフロント軸受部12及び、リア軸受部13と3つの中間軸受部14が形成されている。なお、図2に示すように、本実施形態のシリンダヘッド1は上部材1′と下部材1″とに分かれており、カム軸4,5は上部材1′に取り付けられている。また、カムキャップ6~8は左右に長い形態であり、従来と同様にボルト15でシリンダヘッド1に固定されている。
カム軸4,5の前端には、それぞれ油圧式のVVT装置16が取り付けられている。VVT装置16には、タイミングチェーン(図示せず)が巻き掛けられるチェーンプロケット17を設けている。本実施形態のVVT装置16は、制御用のスプールを軸心方向にスライド自在に配置したタイプで、スプールの進退動は、チェーンカバー(図示しない)に設けた電磁駆動式プッシャーによって制御される。
本実施形態のエンジンは4気筒であり、これを便宜的に、前から順に第1気筒、第2気筒、第3気筒、第4気筒と呼ぶが、第2気筒と第3気筒は、運転中は常に燃料が供給されて作動(爆発)している常時作動気筒で、第1気筒と第4気筒は、低負荷状態で作動を休止できる休止可能気筒になっている。
そこで、フロントカムキャップ6に、休止可能気筒を休止状態と作動状態とに切り換える切り換えバルブの一例として、第1オイルコントロールバルブ(第1OCV18)及び第2オイルコントロールバルブ(第2OCV)19を取り付けており、第1OCV18と最も前の中間カムキャップ8とが2本の第1管路20で接続されて、第2OCV19とリアカムキャップ7とが1本の第2管路21で接続されている。
正確には、図2に示すように、OCV18,19はそれぞれフロントカムキャップ6に接続された第3管路28及び第4管路29を有しており、第1OCV18の第3管路28は、フロントカムキャップ6に形成された通路を介して2本の第1管路20に接続され、第2OCV19の第3管路28は、フロントカムキャップ6に形成された通路を介して1本の第2管路21に接続されている。
OCV18,19は、油圧式VVT装置の制御に使用されていた形式のものをそのまま使用しており、全体として細長い筒状の形態を成しており、図2に示すブラケット22を介してシリンダヘッド1に固定されている。また、前端には、ケーブルが接続されたプラグを装着する受け部23を備えている。
第1管路20及び第2管路21は継手24に接続されており、継手24はボルト25でカムキャップ8,7に固定されている。2本の第1管路20は両カム軸4,5の上方において中間カムキャップ8に接続されており、手前に位置した中間ジャーナル11に形成した環状溝26と連通している。他方、第2管路21は、リアカムキャップ7の左右中間部に接続されており、リアカムキャップ7とシリンダヘッド1との合わせ面に形成された左右長手の通路を介して、両カム軸4,5のリアジャーナル10に形成された環状溝27と連通している。
更に、図2に示すように、両OCV18,19は、フロントカムキャップ6に接続された第3管路28及び第4管路29を備えており、第3管路28はそれぞれフロントジャーナル9に形成された環状溝30と連通し、第4管路29はオイルギャラリーに接続されている。従って、第4管路29は入力管路になって、第1~第3管路は出力管路になっている。図示していないが、両OCV18,19は、第1~第3管路から戻ったオイルを排出するドレン口を備えている。
(2).カム軸の構造
次に、主として図3~5を参照してカム軸4,5を説明する。カム軸4,5はカム軸本体31を備えており、このカム軸本体31に、前から順に、第1~第4のカムロブ32~35が配置されている。本実施形態のエンジンはDOHCタイプであるため、各カムロブ32~35は、それぞれ軸方向に離反した一対で構成されている。
本実施形態のエンジンは、第1気筒、第3気筒、第4気筒、第2気筒の順に180°間隔で爆発が行われている。そこで、既述のとおり、第1気筒と第4気筒を休止可能気筒として、これらに対応した第1カムロブ32と第4カムロブ35とが別体式カムロブに構成されて、第2カムロブ33と第3カムロブ34とは、カム軸本体31に形成された一体式カムロブになっている。
第1カムロブ32と第4カムロブ35とは、基本的には同じ構造であるので、ここでは第1カムロブ32を取り上げて説明する。図4に明示するように、第1カムロブ32は筒体36に形成されており、筒体36はカム軸本体31にその前端から嵌め込まれている。そこで、フロントジャーナル9を備えたフロント部材37をカム軸本体31とは別体の筒状に形成して、第1カムロブ32をカム軸本体31に嵌め込んでから、フロント部材37をカム軸本体31に強制嵌合している。従って、第1カムロブ32は前後スライド不能に保持されている。
第4カムロブ35も同様であり、カム軸本体31にその前端から嵌め込まれている。そこで、リアジャーナル10を備えたリア部材38をカム軸本体31とは別体の筒状に形成して、第4カムロブ35をカム軸本体31に嵌め込んでから、リア部材38をカム軸本体1に強制嵌合している。従って、第4カムロブ35も前後スライド不能に保持されている。なお、フロント部材37及びリア部材38は、キー係合等によってカム軸本体31に回転不能に保持してもよい。
第1カムロブ32のうちカム山32aの箇所には、前向きに開口した第1シリンダ室39と後ろ向きに開口した第2シリンダ室40とが隔壁41を介して形成されており、第1シリンダ室39にプランジャ42が摺動自在に嵌挿されて、第2シリンダ室40にロックピン43が摺動自在に嵌挿されている。
プランジャ42には、隔壁41を貫通して後ろ向きに延びる小径のロッド44が一体に形成されて、ロッド44の後端部がロックピン43に嵌着している。従って、プランジャ42とロックピン43とは一体にスライドする。プランジャ42とロックピン43とはほぼ同径になっており、従って、両シリンダ室39,40の内径もほぼ同径になっている。ロッド44をロックピン43に設けたり、1本のロッド44にプランジャ42とロックピン43とを圧入したりすることも可能である。ロックピン43は後ろ向きに開口しているが、全体を中実に形成することも可能である。
ロックピン43とロッド44とは、ロッド44を隔壁41に挿通してから軸方向に挟圧することで圧入されるが、圧入によるロックピン43の膨れ変形を考慮して、ロックピン43のうちロッド44が嵌入する前部43aは第2シリンダ室40の内径よりも僅かに小径に設定している。このため、ロックピン43はスムースにスライドする。
プランジャ42とロックピン43とはクラッチ体の一例であり、シリンダ室39,40はクラッチ手段の一部を構成している。第1シリンダ室39の前端は圧入式のプラグ45で塞がれており、プラグ45とプランジャ42との間にばね46が配置されている。従って、ロックピン43はばね46によって後ろ向きに付勢されている。なお、ばね46は第2シリンダ室40に配置することも可能である。
カム軸本体31のうち第1カムロブ32の真後ろに位置した中間ジャーナル11の前面には、第1カムロブ32が正規の姿勢のときにロックピン43が嵌入可能なロック穴47が形成されている。中間ジャーナル11の前面には、ロック穴47と連通したガイド溝48が、ロック穴47から時計回り方向に向かって周方向に延びるように形成されている。ガイド溝48は、ロック穴47から離れるに従って浅くなるように形成されている。中間ジャーナル11のうち第1カムロブ32と対向した部位には、第1カムロブ32におけるカム山32aの外接円と略同径のフランジ11aを形成している。
図3に示すように、カム軸本体31の内部には、第1カムロブ32の隔壁41の箇所よりも前に位置した第1センター油路49と、第4カムロブ35の隔壁41の箇所よりも後ろに位置した第2センター油路50と、第1センター油路49と第2センター油路50との間に位置した第1センター油路49とが同心に形成されており、隣り合った油路49,50はボール式プラグ52によって区画されている。
ボール式プラグ52は圧入式になっており、手前のボール式プラグ52は前から圧入されて、後ろのボール式プラグ52は後ろから圧入されている。このため、第2センター油路50は、第1センター油路49に比べて僅かに小径に設定されている。
第1カムロブ32の箇所の第1センター油路49は、カム軸4,5のフロントジャーナル9に形成された環状溝30に横断穴53(図2参照)を介して連通している。他方、第4カムロブ35の箇所の第1センター油路49は、リアジャーナル10の外周に形成された環状溝27と横断穴54(図3参照)を介して連通しており、既述のとおり、リアジャーナル10の環状溝27は第2管路21に接続されている。
そして、第2OCV19の第3管路28がフロントカムキャップ6の通路を介して第2管路21と連通していることは既に述べたが、第2OCV19の第3管路28は、フロントジャーナル9に形成されたフロント通路(図示せず)を介して両カム軸4,5におけるフロントジャーナル9の環状溝30とも連通している。従って、第2OCV19を制御することにより、前後の第1センター油路49への圧油の供給を継断できる。
第2センター油路50は、手前に位置した中間ジャーナル11の外周の環状溝26に横断穴55を介して連通しており、中間ジャーナル11の環状溝26は、中間カムキャップ8に形成された縦穴26aを介して既述の第1管路20と接続されている。そして、第1管路20は第1OCV18に接続されているため、第1OCV18を制御することにより、第2センター油路50への圧油の供給を継断できる。
第1カムロブ32には、第1センター油路49と第1シリンダ室39の後端とを連通させる第1連通路56と、第2センター油路50と第2シリンダ室40の前端とを連通させる第2連通路57とが形成されている。図4(A)のとおり、プランジャ42が後退しきったロック状態において、プランジャ42と隔壁41との間には、第1連通路56を第1シリンダ室39に開口させる隙間が空いている。従って、第1シリンダ室39へのオイルの流入を許容している。
同様に、図5に示すように、ロックピン43が前進しきったフリー状態において、ロックピン43と隔壁41との間には、第2連通路57を第2シリンダ室40に開口させる隙間が空いている。従って、第2シリンダ室40へのオイルの流入を許容している。
両連通路56,57は、第1カムロブ32にシリンダ室39,40と反対側から筒体36にドリルを通すことによって形成されているため、筒体36にはシリンダ室39,40と反対側に開口した捨て穴が空くが、この捨て穴はボール状等のプラグ58で塞がれている。
以上、第1カムロブ32を中心に説明したが、第4カムロブ35も基本的には同じであり、相違点は、カム山32aの位相が第1カムロブ32と180°相違している点と、シリンダ室39,40等の配置が第1カムロブ32と前後対称の配置になっている点である。
中間ジャーナル11は前後3か所に設けているが、中間部の中間ジャーナル11にも環状溝が形成されている。敢えて述べるまでもないが、各ジャーナル9,10,11の環状溝26,27,30は基本的に潤滑のためのものであり、本実施形態では、そのうちの一部を別体式カムロブ32,35の油圧制御に兼用している。
本実施形態では、プランジャ42を備えたロックピン43がクラッチ体になっており、これとロック穴47とばね46がクラッチ手段を構成している。シリンダ室39,40やセンター油路49,50及び連通路56,57も、広い意味ではクラッチ手段を構成していると云える。
(3).まとめ
以上の構成において、図3及び図4では、第1カムロブ32及び第4カムロブ35はロック状態になっていて、エンジンは全気筒作動状態になっている。そして、この状態では、ロックピン43はばね46によってロック状態に保持されている。第1シリンダ室39及び第2シリンダ室40のいずれにもオイルの加圧は成されていない。
エンジンが低負荷域に至って、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)が一部気筒休止モードを必要と判断すると、第2OCV19のスプールが作動して、第3管路28を介して第2管路21とフロント通路に圧油が送られる。
すると、加圧されたオイルが第1センター油路49を経由して第1連通路56から第1シリンダ室39に流入し、プランジャ42及びロックピン43を前進させる(カム軸本体31の中間ジャーナル11から離反させる。)。これにより、ロックピン43とロック穴47との係合が解除されて、カム軸本体31は第1カムロブ32及び第4カムロブ35に対して空回り状態になり、第1気筒と第4気筒は休止状態になる。フリー状態では、第1シリンダ室39に油圧をかけた状態が維持されている。なお、フリー状態では、第1カムロブ32及び第4カムロブ35は、バルブ又はロッカアームに押されて回転停止状態に保持される。
アクセルの踏み込み等によってエンジンへの負荷増大信号がECUに発せられると、ECUは全気筒作動を必要と判断し、第2OCV19への送油を停止して、第1OCV18から第1管路20に加圧オイルを供給する。すると、加圧されたオイルが第2センター油路50を経由して第2連通路57から第2シリンダ室40に流入し、プランジャ42及びロックピン43を動力的に強制後退させると共に、プランジャ42及びロックピン43は、ばね46によっても後退方向に付勢される。
そして、第2シリンダ室40に圧油が作用したとき、ロックピン43はロック穴47から外れた箇所に位置していることが一般的であるため、第1カムロブ32のロックピン43は、手間に位置した中間ジャーナル11の前端面に対して相対的に摺動してからロック穴47に嵌入する。同様に、第4カムロブ35のロックピン43は、後端に位置した中間ジャーナル11の後面に対して相対的に摺動してからロック穴47に嵌入する。
このように、プランジャ42及びロックピン43は、フリー状態からロック状態に油圧によって強制的に移行するため、フリー状態からロック状態への切り換えを確実化できる。従って、一部気筒が休止したまま負荷が増大する事態を防止して、エンジンストールを防止できる。
フリー状態からロック状態に移行しきった後は、プランジャ42及びロックピン43の後退状態はばね46によって維持されるため、第2シリンダ室40に継続した圧油を作用させる必要はない。従って、第2シリンダ室40の圧油の供給は僅かの時間(カム軸4,5が1回転する時間以内)で足りる。また、第2シリンダ室40に圧油を供給してからロックピン43の後端がジャーナル11の前端面に当たった状態がある程度続くため、第2シリンダ室40に供給される油圧の強さは強すぎないように設定するのがよい。つまり、ロックピン43を油圧で押す力は、ばね46をアシストしてプランジャ42及びロックピン43を確実に後退させ得る強さであればよい。
フリー状態からロック状態への移行に際して、第1シリンダ室39の容積が小さくなるため、第1シリンダ室39から溢れたオイルは、第1カムロブ32の箇所では、第1連通路56から第1センター油路49及びフロントジャーナル9の環状溝30を経由して第2OCV19のドレン口から排出され、第4カムロブ35の箇所では、第1連通路56から、第1センター油路49及びリアジャーナル10の環状溝27を経由して、第2OCV19のドレン口から排出される。
このように、第1シリンダ室39からのオイルの排除が的確に行われるため、ロックピン43の後退動を的確に行えてロック状態への切り換えを確実化できる。ロック状態からフリー状態への移行も同様である。
実施形態のように、カム軸本体31の中間ジャーナル11に、ロック穴47と連通したガイド溝48を形成すると、ロックピン43をロック穴47にしっかりと誘い込んで、ロック状態への切り換えを確実化できる利点がある。先願で開示したように、別体式カムロブとジャーナルとの間に、フリー状態からロック状態に移行するに際してロックピン43に作用する衝撃を緩衝するためのリング体を配置することも可能である。この場合は、ロック穴等の係合部はリング体に形成することになる。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、適用対象は4気筒には限らず、複数気筒エンジンの動弁装置に広く適用できる。V型のエンジンに適用する場合は、鉛直線を挟んで傾斜した一対の気筒群の全体を休止することも可能であるし、一対の気筒群のそれぞれの一部を休止することも可能である。
また、別体式カムロブを強制的に移動させる動力手段(アクチェータ)としては油圧に限らず、モータや電磁ソレノイドなども使用できる。例えば、別体式カムロブの外周に環状のクラッチをスライド自在に装着して、クラッチをモータ又は電磁ソレノイドで駆動されるシフターでスライドさせて、カム軸本体に形成された係合部に係脱させることができる。
別体式カムロブの制御動力として油圧を使用する場合、管路はシリンダヘッドを内蔵することも可能である。ラッシュアジャスタを設けている場合、ラッシュアジャスタのためのオイルを利用することも可能である。
本願発明は、カム軸に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダヘッド
4,5 カム軸
6,7,8 カムキャップ
9,10,11 ジャーナル
16 VVT装置
18,19 切り換えバルブの例としてのOCV
20 第1管路
21 第2管路
28 第3管路
29 第4管路
31 カム軸本体
32 第1カムロブ(別体式カムロブ)
32a カム山
33 第2カムロブ(一体式カムロブ)
34 第3カムロブ(一体式カムロブ)
35 第4カムロブ(別体式カムロブ)
36 カムロブが形成された筒体
37 フロント部材
38 リア部材
39 第1シリンダ室
40 第2シリンダ室
41 隔壁
42 クラッチ手段を構成するプランジャ
43 クラッチ体の例としてのロックピン
46 クラッチ手段を構成するばね
47 ロック穴(係合穴)
49 第1センター油路
50 第2センター油路

Claims (2)

  1. クランク軸に連動して回転するカム軸本体と、
    複数の気筒のうち常時作動気筒のバルブに対応して前記カム軸本体に一体に形成された一体式カムロブと、
    複数の気筒のうち休止可能気筒のバルブに対応して前記カム軸本体に相対回転可能でスライド不能に装着された別体式カムロブと、を備え、
    前記別体式カムロブは、クラッチ手段により、前記カム軸本体と一体に回転するロック状態と、前記カム軸本体が空回りするフリー状態とに切り換えられる構成であって、
    前記クラッチ手段によるフリー状態からロック状態への切り換えが、油圧又は他の動力手段によって強制的に行われる、
    多気筒エンジンの動弁装置。
  2. 前記別体式カムロブに、前記クラッチ手段の一部として、前記カム軸本体の軸心方向にスライド自在に内蔵されていて前記カム軸本体のジャーナル部に形成されたロック穴に係脱するロックピンと、前記ロックピンを前記ロック状態に付勢するばねと、前記ロックピンを油圧によってロック状態からフリー状態に強制的に移行させるための第1シリンダ室と、前記ロックピンを油圧によってフリー状態からロック状態に強制的に移行させるための第2シリンダ室とが形成されている一方、
    前記カム軸本体には、前記クラッチ手段の一部として、前記第1シリンダ室に連通した第1センター油路と、前記第2シリンダ室に連通した第2センター油路とが、軸方向に離反した状態に形成されており、
    更に、前記クラッチ手段は、前記第1センター油路と第2センター油路とに油圧を選択的に作用させる2つの切り換えバルブを備えている、
    請求項1に記載した多気筒エンジンの動弁装置。
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