JP2023037956A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ニス塗布装置によってニスが塗布しにくい記録材が画像形成装置からニス塗布装置へと搬送された場合、表面加工処理が十分に行えずユーザが所望する成果物を得ることができない虞があった。【解決手段】 入力手段を介してニス塗布処理が入力された場合、コート層を有さない記録材に関する入力を受け付けないよう入力手段を制御する。【選択図】 図4

Description

本発明は、トナー像が形成された記録材上にニス塗布処理を施す画像形成システムに関する。
電子写真方式の画像形成装置は、一般に、記録材を搬送可能な複数の給紙カセットを備えており、サイズや種類の異なる様々な記録材を任意に選択して印刷することができる。そのため、近年では、小ロットへの対応性とバリアブル印刷の特長を生かし、これまでオフセット印刷機が主流であったプロダクション市場へ参入してきている。
また、近年のプロダクション市場において画像形成装置により画像が形成された記録材に対し、光沢付与や表面保護あるいは加飾などを目的として、樹脂や溶剤を主成分としたニスを用いた表面加工が行われている(引用文献1)。
特開2007-176044号公報
ところで、最近では、記録材に画像を形成する画像形成装置に後工程装置を接続し、記録材への画像形成から後工程までの処理を途切れさせずに連続して行うことで、所謂オンデマンド方式での印刷を実現する画像形成システムが提案されている。そこで、後工程装置として、上記したニスによる表面加工処理を施すニス塗布装置を接続することが考えられている。
しかしながら、画像形成装置で画像形成可能な記録材が、必ずしもニス塗布装置によってニスによる表面加工処理可能な記録材であるとは限らない。従って、ニス塗布装置によってニスが塗布しにくい記録材が画像形成装置からニス塗布装置へと搬送された場合、表面加工処理が十分に行えずユーザが所望する成果物を得ることができない虞があった。
そこで、本発明は、画像形成装置で画像が形成された記録材に対してインラインでニス塗布処理を行う画像形成システムにおいて、ユーザが所望する成果物が得られなくなることを抑制することができる画像形成システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成システムは、コート層を有する記録材及びコート層を有さない記録材に対して画像を形成する画像形成処理を実行可能な画像形成装置と、前記画像形成装置により画像形成された記録材の表面にニスを塗布するニス塗布処理を実行可能なニス塗布装置と、記録材に対する理内容を入力可能な入力手段と、前記入力手段を介して前記ニス塗布処理が入力された場合、前記コート層を有さない記録材に関する入力を受け付けないよう前記入力手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置で画像が形成された記録材に対してインラインでニス塗布処理を行う画像形成システムにおいて、ユーザが所望する成果物が得られなくなることを抑制することができる。
本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略図 制御部について説明する制御ブロック図 用紙とニス層の密着性の評価結果を示す図 第1実施形態の制御処理を示すフローチャート 操作部の印刷設定画面を示す図 操作部の用紙設定画面を示す図 第2実施形態の制御処理を示すフローチャート 用紙の坪量とカール量の評価結果を示す図 第3実施形態の制御処理を示すフローチャート 第3実施形態の操作部の設定画面を示す図
以下において、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
まず、本実施形態の画像形成システム1000の構成について、図1及び図2を用いて説明する。本実施形態の画像形成システム1000では、記録材Sにトナー像を形成する画像形成装置100に、画像形成装置100によりトナー像が定着された記録材Sに対しニスを塗布するニス塗布装置200が接続されている。
画像形成装置100とニス塗布装置200は直列に接続されており、ニス塗布装置200は画像形成装置100から搬送された記録材に対してニスを塗布することが可能となっている。つまり、画像形成装置100によって記録材が給送されてから画像形成システム1000の外部へ記録材が排出されるまでの間に、記録材に対してニス塗布処理を施すことが可能となっている。
「画像形成装置」
図1に示す画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタである。画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する。画像形成装置100は、原稿読取装置(不図示)又は画像形成装置100に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器91(図2)からの画像信号に応じてトナー像を記録材Sに形成する。
なお、本実施形態の場合、画像形成部Pa~Pd、一次転写ローラ24a~24d、中間転写ベルト130、複数のローラ13~15、二次転写外ローラ11により、記録材Sにトナー像を形成する画像形成ユニット300が構成されている。また、画像形成装置100によって画像形成可能な記録材Sとしては、普通紙、厚紙、ラフ紙、凹凸紙、再生紙、コート紙等の用紙、プラスチックフィルム(樹脂メディア)、布など、といった様々な種類のシート材が挙げられる。
図1に示すように、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、中間転写ベルト130の移動方向に沿って並べて配置されている。中間転写ベルト130は複数のローラ(13、14、15)に張架されて、矢印R2方向に走行するように構成されている。そして、中間転写ベルト130は一次転写されたトナー像を担持して搬送する。中間転写ベルト130を張架する二次転写内ローラ14と中間転写ベルト130を挟んで対向する位置には、二次転写外ローラ11が配置され、中間転写ベルト130上のトナー像を記録材Sに転写する二次転写部T2を構成している。二次転写部T2の記録材搬送方向下流には、定着装置8が配置されている。
画像形成装置100の下部には、記録材Sが収容されたカセット10が配置されている。記録材Sは、搬送ローラ16によりカセット10からレジストレーションローラ12に向けて搬送される。その後、レジストレーションローラ12が後述するようにして中間転写ベルト130上に形成されたトナー像と同期して回転開始されることにより、記録材Sは二次転写部T2に搬送される。なお、ここではカセット10を1つだけ示したが、カセット10はサイズや厚さの異なる記録材Sを収容可能に複数が配置されていてもよく、その場合、複数のカセット10のいずれかから選択的に記録材Sが搬送される。また、カセット10に収容された記録材Sに限らず、手差し給送部(不図示)に載置された記録材Sが搬送される構成であってもよく、画像形成装置100の外部に接続される収容装置に収容された記録材Sが搬送される構成であってもよい。
画像形成装置100が備える4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。したがって、ここでは代表してイエローの画像形成部Paについて説明し、その他の画像形成部Pb、Pc、Pdについては説明を省略する。
画像形成部Paには、感光体として円筒型の感光ドラム3aが配設されている。感光ドラム3aは、矢印R1方向に回転駆動される。感光ドラム3aの周囲には帯電装置2a、露光装置La、現像装置1a、一次転写ローラ24a、ドラムクリーニング装置4aが配置されている。
画像形成装置100により、例えばフルカラーの画像を形成するプロセスについて説明する。まず、画像形成動作が開始されると、回転する感光ドラム3aの表面が帯電装置2aによって一様に帯電される。帯電装置2aは、例えばコロナ放電に伴う荷電粒子を照射して感光ドラム3aを一様な負極性の暗部電位に帯電させるコロナ帯電器などである。次いで、感光ドラム3aは、露光装置Laから発せられる画像信号に対応したレーザー光により走査露光される。これにより、感光ドラム3aの表面に画像信号に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム3aに形成された静電潜像は、現像装置1a内に収容されているトナーとキャリアを含む現像剤によって可視像であるトナー像に現像される。本実施形態の場合、現像装置1a~1dはそれぞれ、非磁性のトナーと磁性を有するキャリアとを含む二成分現像剤を使用している。
感光ドラム3aに形成されたトナー像は、中間転写ベルト130を挟んで配置される一次転写ローラ24aとの間で構成される一次転写部T1にて、中間転写ベルト130に一次転写される。この際、一次転写ローラ24aには一次転写バイアスが印加される。一次転写後に感光ドラム3aの表面に残ったトナーは、ドラムクリーニング装置4aによって除去される。
このような動作をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部Pa~Pdで順次行い、中間転写ベルト130上で4色のトナー像を重ね合わせる。その後、トナー像の形成タイミングにあわせてカセット10に収容された記録材Sが二次転写部T2に搬送される。そして、二次転写外ローラ11に二次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト130上に形成されたフルカラーのトナー像が記録材Sに一括して二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト130上に残ったトナーは、ベルトクリーニング装置22によって除去される。
次いで、トナー像が転写された記録材Sは定着装置8に搬送される。定着装置8では、定着ニップ部T3においてトナー像を担持した記録材Sを挟持搬送することで記録材Sを加熱及び加圧し、トナーを溶融して記録材Sに定着させる。即ち、加熱、加圧によって記録材Sに形成されたトナー像のトナーが溶融、混合され、フルカラーの画像として記録材Sに定着される。このようにして、一連の画像形成プロセスは終了する。
本実施形態の場合、画像形成装置100は両面印刷可能である。片面印刷の場合、定着装置8を通過した記録材Sは、排出搬送路31を通り画像形成装置100の外部に排出される。他方、両面印刷の場合、定着装置8を通過した記録材Sは搬送路32へ搬送されて反転路33へ送られる。反転路33に送られた記録材Sは、両面搬送路34に向けてスイッチバック搬送されることにより、記録材Sの表面と裏面とが入れ替えられる。表面と裏面とが入れ替えられた記録材Sは、両面搬送路34をレジストレーションローラ12に向けて搬送され、片面へのトナー像形成時と同様の過程を経て、他方の面にもトナー像が形成される。そして、両面にトナー像が定着された記録材Sは、排出搬送路31を通り画像形成装置100の外部に排出される。
ここで、感光ドラム3aに形成された静電潜像をトナー像に現像するために用いる現像剤について説明する。本実施形態では、トナーとキャリアを含む二成分現像剤が用いられる。トナーは低融点であり、結着樹脂、着色剤、および離型剤(ワックス)を含有している。
[ニス塗布装置]
図1に示すように、本実施形態の場合、画像形成装置100に表面加工装置としてのニス塗布装置200が接続されている。ニス塗布装置200は、画像形成装置100の機能を拡張するために後付け可能な周辺機(オプションユニットなどと呼ばれる)の1つとして、画像形成装置100に接続自在に構成されている。ニス塗布装置200は、記録材Sの付加価値を高めるための光沢付与や表面保護を目的とした表面加工として、画像形成装置100から排出される記録材Sに対しニスを塗布して表面全体をコートする。
なお、ニス塗布装置200は画像形成装置100に直接接続されていなくてもよく、画像形成装置100とニス塗布装置200との間にインサータや画像読取装置等が介在するインライン画像システム構成であってもよい。
上記のニス塗布装置200について説明する。ニス塗布装置200は、ニスを貯蔵する不図示のタンクと、タンクから塗布ローラ201へとニスを供給する不図示の供給手段と、ニスを記録材S上に塗布するニス塗布ニップ部T4を形成する塗布ローラ201及び対向ローラ202を有している。またニス塗布装置200は、塗布ローラ201と対向ローラ202を互いに付勢する不図示の加圧機構と、記録材S上に塗布されたニスを硬化するための紫外線ランプ203とを有する。
そして、ニス塗布装置200は、記録材Sにニスが塗布されるニス塗布ルート205と、記録材Sにニスが塗布されないニスバイパスルート204とに搬送路が分かれており、記録材Sの搬送経路をどちらか一方に切り替えることができるようになっている。即ち、フラッパ206を切り替えることで、ニス塗布処理を施す場合にはニス塗布ルート205へと記録材Sを搬送し、ニス塗布処理を施さない場合にはニスバイパスルート204へと記録材Sを搬送し得る。ここで使用するニスとしては所望の風合いに応じて、紫外線で硬化するUVニスを用いることができる。
塗布ローラ201は、不図示のタンクから供給されたニスを、記録材Sの搬送方向と直交する幅方向のおよそ全域に亘ってニスを塗布可能な大きさに形成されている。紫外線ランプ203は、塗布ローラ201にて記録材S上に塗布されたニスを、ニスに対応した波長のUV光を照射してニスを硬化させる。紫外線ランプ203は、塗布ローラ201と同様に、記録材Sの幅方向のおよそ全域にUV光を照射可能であり、ニス塗布時のみ点灯される。
なお、ニスを記録材Sへ塗布する手段としては塗布ローラ201及び対向ローラ202によるローラ方式を用いることに限らず、例えば射出方式のラインヘッドを用いてもよい。ラインヘッドを用いる場合は、記録材Sの全面ではなく任意の位置にニスを塗布することが可能である。従って、ラインヘッドを用いることで、線、記号や文字等のニス画像を形成することが可能となる。また、ニスとしてUVニスを用いたがこれに限らず、油性ニスや水性ニスなどを用いてもよい。ただし、油性ニスや水性ニスを用いる場合は、ニスを乾燥させるための乾燥手段として紫外線ランプ203ではなく、IR(赤外線)ランプを用いるのが望ましい。また、温風によってニスを乾燥させてもよいし、あるいはIRランプと温風とを併用してニスを乾燥させてもよい。
[制御部]
画像形成装置100は制御部80を備えている。制御部80について、図2を用いて説明する。ただし、制御部80には図示した以外にも画像形成装置100を動作させるモータや電源等の各種機器が接続されているが、ここでは発明の本旨でないのでそれらの図示及び説明を省略する。
制御手段としての制御部80は、画像形成動作などの画像形成装置100の各種制御を行うものである。制御部80は、CPU(Central Processing Unit)81、RAM(Random Access Memory)82、ROM(Read Only Memory)83などを有する。ROM83は、例えば画像形成システム1000の制御に用いられる各種プログラムや各種データ等を格納している。CPU81は、ROM83に記憶されている各種プログラムを実行して、画像形成装置100やニス塗布装置200を動作させ得る。
本実施形態の場合、後述するように、CPU81は、定着装置8における定着ローラ40及び加圧ローラ41の温度などを制御し得る。RAM82には、作業用データや入力データが記憶される。なお、RAM82は、各種プログラムの実行に伴う演算処理結果などを一時的に記憶することもできる。
CPU81にはバス84を介して、RAM82やROM83の他に、入出力インタフェース部(以下、I/F部)85、ニス塗布装置制御部86、入力受付部87、温度検出部88、モータ制御部90などが接続されている。CPU81は、入力手段の一例としてのI/F部85を介して操作部95からプリント信号を受付可能である。プリント信号は、ユーザが設定する処理内容に応じて生成されるものであり、画像形成処理、ニス塗布処理などの各処理の実行有無や、処理枚数や、各処理を実行する記録材の種類等が含まれる。操作部95は、選択部93と表示部94とを有し、選択部93はユーザによる画像形成処理などの各種プログラムの実行指示や各種データ入力などを受け付ける。I/F部85は、ユーザが操作部95を介して入力を行うことに応じて、プリント信号を受け付ける。表示部94は、画像形成装置100やニス塗布装置200の動作状態を表示する表示画面や、実行可能な各種プログラムを提示するメニュー画面などの各種画面を適宜に表示可能な例えば液晶画面等である。
本実施形態では、ユーザが画像形成ジョブの実行を指示する際に、カラー、モノクロのいずれのモードで印刷するかの情報や、記録材Sの種類などの情報とともに、ニスによる表面加工を行うニス塗布処理を実行するかの情報などを入力できる。なお、表示部94に操作部95のスイッチ等を模した仮想操作子を表示しておき、この仮想操作子を利用してユーザによる各種プログラムの実行操作や各種データの入力操作などを受け付けできるようにしてよい。つまり、操作部95は所謂タッチパネルであってよい。もしくは、有線あるいは無線の通信ネットワーク等を介して接続されているパーソナルコンピュータ等の外部機器91の表示装置によって兼用しても良い。
CPU81は、外部機器91から、入力手段の一例としての入力受付部87を介して画像信号や各種データ等を取得し得る。また、本実施形態では、外部機器91から画像形成ジョブの実行命令を取得した際に、ニス塗布処理を実行するかの情報を取得し得る。なお、図示を省略したが、画像形成装置100は原稿読取装置を備えており、CPU81は原稿読取装置により読み取られた原稿の画像信号を入力受付部87により取得可能であってもよい。取得した画像信号は、画像データとしてRAM82に記憶される。
温度検出部88は、サーミスタ42a、42bの検出結果に基づいて定着ローラ40、加圧ローラ41の温度を検出する。CPU81は、温度検出部88により検出された温度に基づいてヒータ制御部89を制御する。ヒータ制御部89は、定着ローラ40、加圧ローラ41の温度が目標の温度となるように、ヒータ40a、41aを制御する。本実施形態において、CPU81は、記録材Sにトナー像を定着可能な目標温度として、定着ローラ40の表面温度が例えば「140~190℃」の範囲で所望の温度となるように、ヒータ制御部89によりヒータ40aを制御し得る。定着ローラ40の目標温度は、記録材Sに対するトナーの定着性と、定着後のトナー像のグロスを両立させるために、記録材Sの種類および坪量に応じて予め決められた温度に設定されている。他方、加圧ローラ41の表面温度が例えば「100℃~120℃」に維持されるように、CPU81はヒータ制御部89によりヒータ41aを制御し得る。
モータ制御部90は、モータ92の回転を制御する。CPU81はモータ制御部90を介して定着ローラ40の回転速度を制御することで、トナー像定着時の定着装置8における記録材Sの搬送速度を調整し得る。
ニス塗布装置制御部86は、画像形成装置100に接続されたニス塗布装置200を制御する。CPU81は、バス84を介した電気信号の送受信によってニス塗布装置200を制御する。そうであるから、画像形成装置100とニス塗布装置200との間でバス84を介した電気信号の送受信ができない場合、CPU81は画像形成装置100とニス塗布装置200とが接続されていないと判定することができる。
尚、本実施形態では画像形成装置100がニス塗布装置制御部86を有する構成としたが、他の構成であってもよい。例えば、ニス塗布装置200にニス塗布装置制御部86を設け、CPU81と通信可能とすることで画像形成装置100とニス塗布装置200とを電気的に接続する構成であってもよい。
駆動制御部96は、画像形成装置100の搬送ローラ16やレジストレーションローラ12などの搬送ユニットを制御することで搬送制御を実行する。また、駆動制御部96は、画像処理部150を介して画像処理に関する制御を実行する。また、駆動制御部96は、画像形成装置100に設けられる不図示の駆動モータ等を制御することで、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pd、中間転写ベルト130等を回転駆動する。
尚、本実施例では一例として駆動制御部96によって画像形成装置100による搬送制御や画像形成処理の制御を実行する構成としたが、それぞれを複数の制御ユニットによって制御する構成であってもよい。
[用紙とニス層の密着性の評価]
次に、用紙とニス層との密着性評価について説明する。ニス塗布処理を施した種々の用紙に対して、用紙とニス層との密着性を評価した。用紙とニス層との密着性の評価は、「JIS K5600-5-4」にて標準化されている、引っかき硬度(鉛筆法)にて行った。
使用した用紙としては、コート層を持たない普通紙および厚紙(非コート紙)としては、王子製紙株式会社製「OKプリンス上質」坪量「52.3g/m」、「64g/m」、「81.4g/m」、「104.7g/m」、「127.9g/m」、「157g/m」、「209.3g/m」を用いた。また、使用したコート紙としては、王子エフテックス株式会社製「ビューハイコロナA」坪量「52.3g/m」、および王子製紙株式会社製「OKトップコートプラス」坪量「52.3g/m」、「73.3g/m」、「84.9g/m」、「104.7g/m」、「127.9g/m」、「157g/m」、およびUPM社製「UPM FINESSE GLOSS」坪量「200g/m」を用いた。また、用いた合成紙としては、株式会社ユポ・コーポレーション社製「ニューユポ」坪量「51.4g/m」、「73.2g/m」、「84.7g/m」、「100.1g/m」、「115.5g/m」、「158g/m」、「200g/m」、を用いた。さらに樹脂メディアとして、コクヨ株式会社製「VF-1420N」坪量「144g/m」、folex社製「BG-72 WO」厚さ「0.125mm」(坪量180g/m)、「厚さ0.180mm」(坪量250g/m)を用いた。
ここで、使用したニスを、トナー像が形成されていないガラス板にコートして硬化させて得られた基準サンプルに対して、上記の引っかき硬度を測定したところ、「6H」の硬度を示したことから、本評価においては引っかき硬度「6H」以上を合格とした。その結果を図3に示す。図3に示すように、コート紙および合成紙、樹脂メディアにおいて引っかき硬度「6H」以上を示し、普通紙および厚紙においてはいずれも引っかき硬度「3H」以下であり、「6H」を満たすことはなかった。
上記したコート紙、合成紙及び樹脂メディアは表面にコート層を有しているため、記録材Sの内部にニスが浸透しにくく、塗布ローラ201にてニス(UV)が塗布された場合に記録材Sの表面にニスが留まりやすい。本評価において、コート紙、合成紙及び樹脂メディアにおける引っかき硬度が「6H」以上となったのは、記録材Sの表面にニスが留まることで紫外線ランプ203で照射するUV光によって記録材S上のニスを十分に硬化することができたためと考えられる。
また、上記した普通紙及び厚紙は表面にコート層を有していないため、塗布ローラ201にてニス(UV)が塗布された場合に記録材Sの内部にニスが浸透しやすい。本評価において、普通紙及び厚紙における引っかき硬度が「3H」以下となったのは、紫外線ランプ203でUV光を照射してもUV光が記録材Sの内部まで到達できず、ニスを十分に硬化することができないいためと考えられる。
以上の評価結果から、記録材Sとしてコート層を持たない普通紙もしくは厚紙などの非コート紙を用いる場合には、記録材Sに対してニスが密着しにくく、剥がれやすいということがわかった。また、非コート紙はニスが浸透しやすいため、コート紙等のコート層を有する記録材に対してニスによる立体感や光沢感が得にくいことがわかった。従って、非コート紙に対してニス塗布処理を実行したとしても、ユーザの所望する成果物とならない可能性が高い。
しかしながら、上記した普通紙及び厚紙などの非コート紙、コート紙、合成紙及び樹脂メディアは、いずれも画像形成装置100において画像形成が可能な記録材である。従って、ユーザが設定を誤り、普通紙及び厚紙に対してニス塗布処理を実行する旨の指示を入力してしまう恐れがある。そのため、画像形成システム1000として非コート紙に対するニス塗布処理を実行してしまい、上記したようにニスが剥がれやすい、もしくは所望の立体感や光沢感を得られない成果物となる恐れがあった。従って、ユーザが所望する成果物を得られない可能性があった。
そこで、本実施形態では、ユーザによる印刷設定時にコート層を有さない非コート紙に対するニス塗布処理の設定を抑制することで、ユーザが所望する成果物が得られなくなることを抑制する。
[画像形成システムの制御]
次に本実施形態における画像形成システム1000の動作および制御についてフローチャートを用いて説明する。図4は画像形成システム1000の制御フローを示すフローチャートである。
図4に示す制御フローは、画像形成システム1000全体の調整などが完了しているスタンバイ状態において、プリント信号を受け付けた場合にスタートする。ここで、スタンバイ状態とは、画像形成装置100において、定着装置8の温度がトナー像を定着可能な所定温度に到達している状態であり、プリント信号を受け付けた場合すぐに記録材に対して画像を形成可能な状態である。また、スタンバイ状態とは、ニス塗布装置200において、ニス塗布ローラ201にニスが供給されている状態であり、紫外線ランプ203の照射力が所定の照射力となった状態であり、記録材に対してニスを塗布し、塗布したニスを硬化可能な状態である。
尚、本実施形態では操作部95を介してユーザが印刷設定を行う場合を説明するが、外部機器91を用いて印刷設定を行う場合においても、同様の制御処理を実行可能である。外部機器91を用いて印刷設定を行う場合、以下で説明する表示画面は外部機器91に設けられる表示部に表示する。
CPU81は、ユーザによって操作部95を操作されることで画像形成処理やその他の処理に関する設定を行う印刷設定モードを実行可能となっている。尚、この印刷設定モードは、表示部96に表示される「印刷設定」などのソフトウェアキーを操作されることでユーザによって実行される。
CPU81は、ユーザによって印刷設定モードが実行される場合(S101Yes)、操作部95の表示部94に、印刷設定画面を表示する(S102)。図5は、印刷設定画面の一例である。図5に示す設定画面において、表示部94には「用紙設定」「倍率」「両面」「原稿の種類」「カラー選択」「濃度」「仕上げ」「ニス加工」のソフトウェアキーが表示されている。ユーザは、各ソフトウェアキーを操作することで、それぞれのソフトウェアキーに対応する詳細設定を入力可能となっている。尚、これらのユーザからの入力操作は、タッチパネルに表示したソフトウェアキーで受け付ける構成であってもよいし、選択部93を介して受け付ける構成であってもよい。また、図5に示したソフトウェアキー以外の選択キーを設ける構成であってもよい。
尚、印刷設定モードを受け付けていない場合(S101No)、CPU81は、印刷設定モードを受け付けるまで待機し、画像形成システム1000のスタンバイ状態を維持する。
次に、CPU81は、印刷設定画面において「ニス加工」が操作されたか否かを判定する(S103)。
「ニス加工」の設定を受け付けていない場合(S103No)、CPU81は、表示部94に画像形成用の用紙選択画面を表示する(S104)。尚、S103における判定は、画像形成処理のみを受け付けた場合に「ニス塗布処理を受け付けていない」と判定し、S104へ処理を進める構成であってもよい。
図6(a)は、画像形成用の用紙選択画面の一例である。図6(a)に示すように、画像形成用の用紙選択画面では、画像形成装置100によって給紙可能なすべての記録材が選択可能となっており、選択可能な記録材の種類に対して制限がない状態の表示画面である。つまり、ユーザは、図6(a)の設定画面に表示される複数種類の記録材のいずれかを選択可能となっている。
尚、本実施形態では、カセットを4つ有し、それぞれに異なる記録材が収容されている例を示すが、他の構成であってもよい。例えば、オプション装置としての収容装置が画像形成装置100に接続されている場合は、収容装置に収容される記録材を図6(a)の設定画面上に追加してもよい。
ユーザは、図6(a)に示す表示画面に設けられた各記録材に対応するソフトウェアキーを操作することで、どの記録材に対して画像形成処理を実行するかの設定を入力することが可能となっている。
一方、「ニス加工」の設定を受け付けた場合、(S103Yes)、CPU81は、表示部94にニス塗布処理用の用紙選択画面を表示する(S105)。
図6(b)は、ニス塗布処理用の用紙選択画面の一例である。図6(b)に示すように、ニス塗布処理用の用紙選択画面では、ニス塗布装置200によってニス塗布処理が可能な記録材のみ選択可能となっている。ここで、ニス塗布装置200によってニス塗布処理が可能な記録材とは、表面にコート層を有するコート紙である。上述したように、本実施形態においては、普通紙、厚紙、ラフ紙、凹凸紙、再生紙、布などが非コート紙として判断される。また、コート紙として判断されるのは、コート紙、主としてプラスチックフィルムで構成されるOHTやフィルムなどの樹脂メディア、および合成紙である。
ユーザは、図6(b)に示す表示画面に設けられた各記録材に対応するソフトウェアキーを操作することで、どの記録材に対して画像形成処理およびニス塗布処理を実行するかを入力することが可能となっている。
本実施形態では、図6(b)に示すように、コート紙以外の記録材に対してニス塗布処理が実行されることを抑制するため、コート層を有する記録材であるコート紙のみ選択可能なとなっている。従って、図6(b)では、図6(a)に示した画像形成装置100によって給紙可能な記録材に対して、コート紙以外の選択肢を非表示としている。尚、本実施形態ではコート紙が1種類のみ収容された画像形成装置100を例に説明をするが、コート紙が複数種類収容されている場合は、図6(b)の設定画面に表示される記録材の種類が追加される構成であってもよい。
尚、用紙選択画面において、コート層を有する記録材であるコート紙のみ選択可能とする表示であれば、他の構成であってもよい。例えば、図6(c)に示すように、非コート紙に対応するソフトウェアキーの表示をコート紙に対応するソフトウェアキーの表示よりも薄く表示してもよい。また、図6(d)に示すように非コート紙に対応するソフトウェアキーの表示をコート紙に対応するソフトウェアキーよりも濃くしたり、網点等を重ねて表示することで視認しづらくする構成であってもよい。また、図6(e)に示すように、コート紙以外の表示に対して使用不可状態であることがわかる表示としてもよい。
また、不図示の手差し給紙部に関しては、ユーザがコート紙を積載する可能性があるため、選択可能な状態としている。しかし、手差し給紙部がない装置であれば、この手差しの表示を必ずしも設けなくてもよい。
このように、本実施形態では、図6(a)~(e)に示した表示画面を介してユーザに入力操作されることで、CPU81は、ユーザによって選択された記録材に対する画像形成処理またはニス塗布処理を受け付け可能となっている。
そして、CPU81は、S104またはS105にて表示した用紙選択画面において用紙の設定が完了したか否かを判定する(S106)。用紙設定が完了していない場合(S106No)は、用紙設定が完了するまで待機する。
用紙設定が完了した場合(S106Yes)、CPU81は、操作部95を介してユーザからS101~S106で設定した印刷処理の実行指示を受け付けたか否かを判定(S107)する。
印刷処理の実行指示を受け付けていない場合(S107No)は、印刷処理の実行指示を受け付けるまで待機する。尚、ユーザによる印刷処理の実行指示は、操作部95の表示部94にソフトウェアキーとして表示されるスタートキーや、操作部95にハードウェアキーとして設けられたスタートキーを操作されることで受付可能となっている。
印刷処理の実行指示を受け付けた場合(S107Yes)、CPU81は、S102にて設定された情報に基づき、駆動制御部96を制御し、画像形成処理を実行する(S108)。ここで、CPU81は、S105にて設定された記録材をカセット10もしくは他の記録材収容装置から給紙した記録材に対して画像形成処理を実行する。
そして、CPU81は、S102にて設定された処理情報に基づいて、S108で画像形成された記録材に対してニス塗布処理を実行するか否かを判定する(S109)。
そして、ニス塗布処理を実行する場合(S109Yes)、CPU81は、ニス塗布装置制御部86によりフラッパ206を動作させ、S108で画像形成処理された記録材Sをニス塗布ルート205に搬送する(S110)。CPU81は、ニス塗布装置制御部86を制御し、ニス塗布ルートに搬送した記録材に対してニス塗布処理を実行する(S111)。
その後、CPU81は、S101~S106で受け付けた印刷設定に含まれるすべての処理が終了したか否かを判定(S112)し、すべての処理が終了していない場合(S112No)はS108に戻り次の記録材に対する処理を実行する。このように、ニス塗布処理後に再度S108に戻ることで、記録材Sに対してニス塗布処理をする成果物とニス塗布処理をしない成果物とを交互に出力することも可能となっている。
一方、S108で画像形成された記録材に対してニス塗布処理を実行しない場合(S109No)、CPU81は、ニス塗布装置制御部86によりフラッパ206を動作させ、S108で画像形成された記録材Sをニスバイパスルート204に搬送する(S113)。その後、CPU81は、S101で受信したプリント信号に含まれるすべての処理が終了したか否かを判定する(S112)。すべての処理が終了した場合(S112Yes)、CPU81は、画像形成システム1000をスタンバイ状態へと移行させ、本フローを終了する。また、CPU81は、すべての処理が終了していない場合(S112No)はS108に戻り次の記録材に対する処理を実行する。
以上のように、CPU81は、ユーザによって印刷設定に関する入力が行われる際に、ニス加工が選択されている場合には、用紙設定画面において非コート紙に対する設定を不可とする。つまり、CPU81は、ニス加工が選択されている場合には、用紙設定画面において非コート紙に対する入力を許可しない。
これにより、ユーザが誤って非コート紙に対するニス塗布処理の実行指示を入力してしまうことを抑制することができる。これにより、ニスが剥がれやすい、もしくは所望の立体感や光沢感を得られない成果物となることでユーザが所望する成果物が得られなくなることを抑制することができる。
また、非コート紙に対してニス塗布処理を実行した成果物を出力した後で、ユーザに再度記録材Sの設定をし直した処理情報を入力させて、コート紙に対してニス塗布処理を実行した成果物の出力のし直しによる作業性の低下を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の異なる実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、ユーザがニス加工設定をした後に記録材Sの種類を設定する用紙設定を行う例を示したが、本実施形態では、ユーザが用紙設定をした後にニス加工設定を行う点が異なる。以下で説明する画像形成システムにおいて、画像形成装置100及びニス塗布装置200の主な構成は第1実施形態と同様の構成であるため、同符号を用いて説明を省略する。
尚、本実施形態では図5に示した印刷設定画面において「用紙設定」が「ニス加工」よりも先にユーザによって選択された場合について説明する。尚、本実施形態においても、操作部95を介してユーザが印刷設定を行う場合を説明するが、外部機器91を用いて印刷設定を行う場合においても、同様の制御処理を実行可能である。外部機器91を用いて印刷設定を行う場合、以下で説明する表示画面は外部機器91に設けられる表示部に表示する。
まず、CPU81は、操作部95の表示部94に、図6(a)に示す用紙設定画面を表示する(S201)。図6(a)に示すように、S201における用紙選択画面では、画像形成装置100によって給紙可能なすべての記録材が選択可能となっている。
そして、CPU81は、S201で表示した用紙設定画面を介してユーザによる用紙設定が完了したか否かを判定する(S202)。用紙設定が完了していない場合(S202No)、CPU81は、用紙設定が完了するまで待機し、画像形成システム1000のスタンバイ状態を維持する。
そして、用紙設定が完了した場合(S202Yes)、CPU81は、図5に示す印刷設定画面を再度表示し(S203)、その他の印刷設定を受け付ける。
次に、CPU81は、操作部95を介してユーザからS201~S203で設定した印刷処理の実行指示を受け付けたか否かを判定(S204)する。印刷処理の実行指示を受け付けていない場合(S204No)は、印刷処理の実行指示を受け付けるまで待機する。尚、ユーザによる印刷処理の実行指示は、操作部95の表示部94にソフトウェアキーとして表示されるスタートキーや、操作部95にハードウェアキーとして設けられたスタートキーを操作されることで受付可能となっている。
印刷処理の実行指示を受け付けた場合(S204Yes)、CPU81は、S203にて設定された情報に基づき、印刷設定画面において「ニス加工」が操作されたか否かを判定する(S205)。
「ニス加工」の設定を受け付けた場合、(S205Yes)、CPU81は、S201で設定された記録材の種類が、上述したコート層を有さない非コート紙であるか否かを判定する(S206)。非コート紙である場合(S206Yes)、CPU81は、図6(b)で示したニス塗布処理用の用紙選択画面を表示部94に表示し(S207)、ユーザに記録材を再設定するよう促す。図6(b)における設定内容については第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
その後、CPU81は、S207にて表示したニス塗布処理用の用紙選択画面に基づいてユーザが記録材の再設定が完了したか否かを判定する(S208)。記録材の再設定が行われていない場合(S208No)は、再設定が完了するまで待機する。そして、記録材の再設定が行われた場合、CPU81は、S209へ処理を進める。
尚、「ニス加工」の設定を受け付けていない場合(S205No)または設定された記録材Sがコート紙である場合(S206YEs)についても、CPU81は、S209へと処理を進める。
そして、CPU81は、駆動制御部96を制御し、S201またはS207で設定された記録材をカセット10もしくは他の記録材収容装置から給紙し、画像形成処理を実行する(S209)。
CPU81は、S102にて設定された処理情報に基づいて、S209で画像形成された記録材に対してニス塗布処理を実行するか否かを判定する(S210)。
ニス塗布処理を実行する場合(S210Yes)、CPU81は、ニス塗布装置制御部86によりフラッパ206を動作させ、S209で画像形成処理された記録材Sをニス塗布ルート205に搬送する(S211)。CPU81は、ニス塗布装置制御部86を制御し、ニス塗布ルートに搬送した記録材に対してニス塗布処理を実行する(S212)。
その後、CPU81は、S201~S208で受け付けた印刷設定に含まれるすべての処理が終了したか否かを判定(S213)し、すべての処理が終了していない場合(S213No)はS209に戻り次の記録材に対する処理を実行する。このように、ニス塗布処理後に再度S208に戻ることで、記録材Sに対してニス塗布処理をする成果物とニス塗布処理をしない成果物とを交互に出力することも可能となっている。
一方、S209で画像形成された記録材に対してニス塗布処理を実行しない場合(S210No)、CPU81は、ニス塗布装置制御部86によりフラッパ206を動作させ、S209で画像形成処理された記録材Sをニスバイパスルート204に搬送する(S214)。その後、CPU81は、S101で受信したプリント信号に含まれるすべての処理が終了したか否かを判定する(S213)。すべての処理が終了した場合(S213Yes)、CPU81は、画像形成システム1000をスタンバイ状態へと移行させ、本フローを終了する。また、CPU81は、すべての処理が終了していない場合(S213No)はS209に戻り次の記録材に対する処理を実行する。
尚、本実施形態では、S207においてニス用の用紙設定画面を表示し、ユーザによって記録材の再設定を促す構成としたが、図6(b)に示す画面に「キャンセル」のソフトウェアキーを設け、印刷設定を最初からし直すよう促す構成であってもよい。
以上のように、CPU81は、ユーザによって印刷設定に関する入力が行われる際に、ニス加工が選択されている場合であって用紙設定画面において非コート紙に対する設定がなされた場合に、記録材を再設定するよう促す表示を行う。つまり、CPU81は、ニス加工が選択されている場合には、用紙設定画面において非コート紙に対する入力を許可しない。
これにより、ユーザが誤って非コート紙に対するニス塗布処理の実行指示を入力してしまうことを抑制することができる。これにより、ニスが剥がれやすい、もしくは所望の立体感や光沢感を得られない成果物となることでユーザが所望する成果物が得られなくなることを抑制することができる。
また、非コート紙に対してニス塗布処理を実行した成果物を出力した後で、ユーザに再度記録材Sの設定をし直した処理情報を入力させて、コート紙に対してニス塗布処理を実行した成果物の出力のし直しによる作業性の低下を抑制することができる。
また、図5の設定画面において「用紙設定」が選択された場合は図7のフローを基に制御し、図5の設定画面において「ニス加工」が選択された場合は図6のフローを基に制御をする構成であってもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の異なる実施形態について説明する。尚、本実施形態では、ニス塗布装置200によって記録材Sに塗布するニス層の厚さを可変する構成を用いる点が、上述した実施形態と異なる。以下で説明する画像形成システムにおいて、画像形成装置100及びニス塗布装置200の主な構成は第1実施形態と同様の構成であるため、同符号を用いて説明を省略する。
本実施形態の画像形成システムは、上述の第1実施形態に対して、記録材S上のニス層の厚さを任意に設定可能である点が異なる。この構成は、不図示の供給手段の設定による塗布ローラ201へのニスの供給量、および不図示の加圧機構の設定による塗布ローラ201とローラ202の当接圧を変更することによって実現される。本実施形態においては、一例として、ニス層の厚さが10μm、20μm、30μmとなるように、ニス塗布装置200の供給手段および加圧機構を設定可能とした。このようなニス塗布装置200によってニス塗布処理時のニス層の厚さの変更は、ユーザから入力されるプリント信号に処理情報として含まれているものとする。
本実施形態の画像形成システムを用いて、坪量の異なるコート紙に対して、ニスの塗布厚さを変えてニス塗布処理を施した場合の、ニス塗布処理後の用紙のカール量を測定した結果を図8に示す。
用いたコート紙としては、王子エフテックス株式会社製の「ビューハイコロナA」坪量「52.3g/m」、および王子製紙(株)製の「OKトップコートプラス」坪量「73.3g/m」と「79.1g/m」と「84.9g/m」と「104.7g/m」と「127.9g/m」を用いた。また、記録材のサイズはすべてA3とした。
これらの記録材の剛度を、「J.TAPPI紙パルプ試験方法No.40-83 荷重曲げ法による紙および板紙のこわさ試験方法」に規定されるガーレー法により測定したところ、記録材の剛度は、記録材の坪量もしくは記録材の厚さに依存することがわかる。すなわち、記録材の剛度は、記録材の坪量もしくは記録材の厚さから類推することが可能である。
ニスの塗布厚さは、塗布ローラ201へのニスの供給量と、塗布ローラ201と記録材Sとの接触圧力を調整することによって変更した。
記録材のカールについては、ニス塗布処理後の記録材を、ニス塗布処理を施した面を上面となるように平板に置き、平板表面から紙端部までの距離の最大値をカール量とした。また、本実施形態においては、許容する最大カール量は「10mm」とした。
図6によれば、塗布するニスの厚さが「10μm」の場合には、坪量「73.3g/m」よりも大きいコート紙であれば、許容する最大カール量を越えることがなかった。また、塗布するニスの厚さが「20μm」および「30μm」の場合には、坪量「79.1g/m」よりも大きいコート紙であれば、許容する最大カール量を越えることがなかった。
すなわち、コート紙であっても剛度の低い薄紙にニス塗布処理を施すと、ニス層の厚さによっては、ニスが乾燥もしくは硬化する際の収縮によって、記録材のカールや波うちが発生する場合がある。カールや波うちの大きい記録材は、成果物としての品位が低下してしまう恐れがある。また、記録材に発生したカールによって搬送路内で記録材が詰まる搬送不良が生じる恐れがある。また、ニス塗布装置200でニス塗布処理を施した記録材に対して綴じ処理や折り処理などの他の処理を実行する場合に、記録材に発生したカールによって他の処理ができなくなる恐れがあった。このように、本実施形態は、ニス塗布処理を施した場合に発生するカールによってユーザが所望の成果物を得られなくなってしまうことを抑制するものである。
[画像形成システムの制御]
次に本実施形態における画像形成システム1000の動作および制御をフローチャートを用いて説明する。図9は、第2実施形態における画像形成システムの制御フローを示すフローチャートである。
図9に示す制御フローは、画像形成システム1000全体の調整などが完了しているスタンバイ状態において、プリント信号を受け付けた場合にスタートする。ここで、スタンバイ状態とは、画像形成装置100において、定着装置8の温度がトナー像を定着可能な所定温度に到達している状態であり、プリント信号を受け付けた場合すぐに記録材に対して画像を形成可能な状態である。また、スタンバイ状態とは、ニス塗布装置200において、ニス塗布ローラ201にニスが供給されている状態であり、紫外線ランプ203の照射力が所定の照射力となった状態であり、記録材に対してニスを塗布し、塗布したニスを硬化可能な状態である。
尚、本実施形態では操作部95を介してユーザが印刷設定を行う場合を説明するが、外部機器91を用いて印刷設定を行う場合においても、同様の制御処理を実行可能である。外部機器91を用いて印刷設定を行う場合、以下で説明する表示画面は外部機器91に設けられる表示部に表示する。
CPU81は、ユーザによって操作部95を操作されることで画像形成処理やその他の処理に関する設定を行う印刷設定モードを実行可能となっている。尚、この印刷設定モードは、表示部96に表示される「印刷設定」などのソフトウェアキーを操作されることでユーザによって実行される。
CPU81は、ユーザによって印刷設定モードが実行される場合(S301Yes)、操作部95の表示部94に、図5に示す印刷設定画面を表示する(S302)。
尚、印刷設定モードを受け付けていない場合(S301No)、CPU81は、印刷設定モードを受け付けるまで待機し、画像形成システム1000のスタンバイ状態を維持する。
次に、CPU81は、印刷設定画面において「ニス加工」が操作されたか否かを判定する(S303)。
「ニス加工」の設定を受け付けた場合、(S303Yes)、CPU81は、表示部94に図10(a)に示すニスの厚さ設定用画面を表示する(S304)。図10(a)は、ニスの厚さ設定用画面の一例である。図10(a)に示すように、ニスの厚さ設定用画面では、ニス塗布装置200によってニス塗布処理におけるニスの厚さを選択可能となっている。ここで、本実施形態では、上述したように、ニス塗布装置200によってニス塗布処理を実行する際のニスの厚さを、「10μm」、「20μ」、「30μm」にそれぞれ設定可能となっている。ユーザは、図10(a)に示す設定画面に設けられる「10μm」、「20μ」、「30μm」のソフトウェアキーを操作することで、ニス処理時のニスの厚さを設定可能となっている。また、図10(a)に示す各厚さのソフトウェアキーを選択した状態で、OKのソフトウェアキーを押下することで、ニスの厚さを設定可能となっている。
そして、CPU81は、S304において設定されたニスの厚さが10μmであるか否かを判定する(S305)。ニスの厚さが10μmである場合、図10(b)に示すニス用の用紙設定画面を表示する(S306)。上述したように、ニスの厚さ10μmが選択されている場合、前述したようにコート紙であっても坪量が73.3g/m未満の場合はニス塗布処理後の記録材のカール量が大きくなる。
従って、本実施形態では、コート紙以外の記録材及び坪量73.3g/m未満のコート紙に対してニス塗布処理が実行されることを抑制する。そのため、図10(b)では、コート層を有する記録材であって坪量73.3g/m以上のコート紙のみ選択可能なとなっている。従って、図10(b)では、画像形成装置100によって給紙可能な記録材に対して、坪量73.3g/m以上のコート紙以外の選択肢を他の選択肢よりも濃い色で表示(グレーアウト表示)にしている。
また、CPU81は、S304で設定されたニスの厚さが10μmでない場合(S305No)、つまり、S304でニスの厚さが20μmまたは30μmと設定されている場合、図10(c)に示すニス用の用紙設定画面を表示する(S307。上述したように、ニスの厚さ20μm以上である場合、前述したようにコート紙であっても坪量が79.1g/m未満の場合はニス塗布処理後の記録材のカール量が大きくなる。
従って、本実施形態では、コート紙以外の記録材及び坪量79.1g/m未満のコート紙に対してニス塗布処理が実行されることを抑制する。そのため、図10(c)では、コート層を有する記録材であって坪量79.1g/m以上のコート紙のみ選択可能なとなっている。そのため、図10(c)では、画像形成装置100によって給紙可能な記録材に対して、坪量79.1g/m以上のコート紙以外の選択肢を他の選択肢よりも濃い色で表示(グレーアウト表示)にしている。
上述したように、ニスの厚さが増すほど、ニス塗布処理を実行した際のシートのカール量が増大する。従って、図10(c)に示した用紙選択画面では、図10(b)に示した用紙選択画面よりも選択可能な記録材の種類が少なくなっている。
尚、図10(b)及び図10(c)の用紙選択画面において、コート層を有する記録材であってニスの厚さに応じた所定の坪量以上のコート紙のみ選択可能とする表示であれば、他の構成であってもよい。例えば、図6(b)にようにコート紙以外の記録材及びニスの厚さに応じた所定の坪量以下のコート紙に対するソフトウェアキーを非表示とする構成であってもよい。また、図6(c)や図6(e)に示したようにコート紙以外の記録材及びニスの厚さに応じた所定の坪量以下のコート紙に対するソフトウェアキーが入力不可状態であることがわかる他の表示を行う構成であってもよい。
また、不図示の手差し給紙部に関しては、ユーザがコート紙を積載する可能性があるため、選択可能な状態としている。しかし、手差し給紙部がない装置であれば、この「手差し」の選択肢を必ずしも設けなくてもよい。
一方、「ニス加工」の設定を受け付けていない場合(S303No)、CPU81は、表示部94に画像形成用の用紙選択画面を表示する(S308)。本実施形態における画像形成用の用紙選択画面は、図10(b)または図10(c)に示したすべてのソフトウェアキーが使用可能な状態であり、図6(a)に示したように、選択可能な記録材の種類に対して制限がない状態の表示画面である。
尚、S303における判定は、画像形成処理のみを受け付けた場合に「ニス塗布処理を受け付けていない」と判定し、S308へ処理を進める構成であってもよい。
そして、CPU81は、S104またはS306~308にて表示した用紙選択画面において用紙の設定が完了したか否かを判定する(S309)。用紙設定が完了していない場合(S309No)は、用紙設定が完了するまで待機する。
このように、本実施形態では、図6(a)及び図10(b)~(c)に示した表示画面を介してユーザに入力操作されることで、CPU81は、ユーザによって選択された記録材に対する画像形成処理またはニス塗布処理を受け付け可能となっている。
用紙設定が完了した場合(S309Yes)、CPU81は、操作部95を介してユーザからS301~S306で設定した印刷処理の実行指示を受け付けたか否かを判定(S310)する。印刷処理の実行指示を受け付けていない場合(S310No)は、印刷処理の実行指示を受け付けるまで待機する。尚、ユーザによる印刷処理の実行指示は、操作部95の表示部94にソフトウェアキーとして表示されるスタートキーや、操作部95にハードウェアキーとして設けられたスタートキーを操作されることで受付可能となっている。
印刷処理の実行指示を受け付けた場合(S310Yes)、CPU81は、S301~S306にて設定された情報に基づき、駆動制御部96を制御し、画像形成処理を実行する(S311)。ここでは、S306~S308にて設定された記録材をカセット10もしくは他の記録材収容装置から給紙して画像形成処理を実行する。
そして、CPU81は、S303~305にて設定された処理情報に基づいて、S311で画像形成された記録材に対してニス塗布処理を実行するか否かを判定する(S312)。
そして、ニス塗布処理を実行する場合(S312Yes)、CPU81は、ニス塗布装置制御部86によりフラッパ206を動作させ、S311で画像形成処理された記録材Sをニス塗布ルート205に搬送する(S313)。CPU81は、ニス塗布装置制御部86を制御し、ニス塗布ルートに搬送した記録材に対して、S304で設定されたニスの厚さに基づいてニス塗布処理を実行する(S314)。
その後、CPU81は、S301~S309で受け付けた印刷設定に含まれるすべての処理が終了したか否かを判定(S315)し、すべての処理が終了していない場合(S315No)はS311に戻り次の記録材に対する処理を実行する。このように、ニス塗布処理後に再度S311に戻ることで、記録材Sに対してニス塗布処理をする成果物とニス塗布処理をしない成果物とを交互に出力することも可能となっている。
一方、S311で画像形成された記録材に対してニス塗布処理を実行しない場合(S312No)、CPU81は、ニス塗布装置制御部86によりフラッパ206を動作させ、S311で画像形成処理された記録材Sをニスバイパスルート204に搬送する(S316)。その後、CPU81は、S301~S309で設定されたすべての処理が終了したか否かを判定する(S315)。すべての処理が終了した場合(S315Yes)、CPU81は、画像形成システム1000をスタンバイ状態へと移行させ、本フローを終了する。また、CPU81は、すべての処理が終了していない場合(S315No)はS108に戻り次の記録材に対する処理を実行する。
以上のように、CPU81は、ユーザによって印刷設定に関する入力が行われる際に、ニス加工が選択されている場合には、用紙設定画面において非コート紙に対する設定を不可とする。また、ニス塗布処理時のニスの厚さに応じて記録材のカール量が大きくなるコート紙に対する設定を不可とする。つまり、CPU81は、ニス加工が選択されている場合には、用紙設定画面において非コート紙に対する入力を許可せず、所定の坪量以下であるコート紙に対する入力を許可しない。
これにより、ユーザが誤って非コート紙に対するニス塗布処理の実行指示を入力してしまうことを抑制することができる。また、ニス塗布処理を実行することでカール量が増大することが予測される記録材に対してニス塗布処理の実行指示を入力してしまうことを抑制することができる。これにより、ニスが剥がれやすい、もしくは所望の立体感や光沢感を得られない成果物となることでユーザが所望する成果物が得られなくなることを抑制することができる。また、記録材がカールすることによってユーザが所望する成果物が得られなくなることや、カールによって搬送不良が生じることを抑制することができる。
また、非コート紙に対してニス塗布処理を実行した成果物を出力した後で、ユーザに再度記録材Sの設定をし直した処理情報を入力させて、コート紙に対してニス塗布処理を実行した成果物の出力のし直しによる作業性の低下を抑制することができる。
尚、本実施形態では、ユーザがニス加工設定をした後に記録材Sの種類を設定する用紙設定を行う例を示したが、第2実施形態のようにユーザが用紙設定をした後にニス加工設定を行う構成としてもよい。この場合は、第2実施形態と同様に、表示部94ニス加工設定が行われた時点で記録材の再設定を促す表示を行うとよい。
また、本実施形態では、ニス塗布装置200にニスバイパスルート204を備える構成としたが、ニスを塗布せずに記録材を搬送できる構成であれば、他の構成であってもよい。例えば、ニス塗布ローラ201の表面からニスを除去するニス除去手段を備え、記録材Sが非コート紙である場合においては、ニス塗布ローラ201に対してニスの供給を止め、且つ、ニス塗布ローラ201の表面からニスを除去する構成であればよい。このように、ニス塗布ローラ201の表面からニスを除去したのちに、非コート紙をニス塗布ルート205にて搬送させることによって、搬送経路を切り替えることなくニス塗布処理を実行しない記録材を排出することができる。
また、記録材Sに対してニスを塗布する構成としてインクジェット方式のラインヘッドを用いた場合には、ラインヘッドの制御によってニスの塗布を任意に停止することが可能となる。よって、非コート紙をニス塗布ルート205にて搬送させることによっても、搬送経路を切り替えることなくニス塗布処理を実行しない記録材を排出することができる。
また、上述した実施形態では、画像形成装置100の内部に有する制御部80によって画像形成システム全体の制御をする構成を例に説明したが、他の構成であってもよい。例えば、画像形成装置100とは異なる筐体の外部機器であって画像形成装置にデータ入出力可能に接続された外部機器によって画像形成システム全体を制御してもよい。また、ニス塗布装置200に設けられる制御部によって画像形成システム全体を制御してもよい。
8 定着装置
10 カセット
12 レジストローラ
80 制御部
81 CPU
85 入出力インタフェース部
86 ニス塗布装置制御部
87 入力受付部
94 表示部
95 操作部
100 画像形成装置
200 ニス塗布装置
201 塗布ローラ
202 対向ローラ
204 ニスバイパスルート
205 ニス塗布ルート
206 フラッパ
S 記録材

Claims (11)

  1. コート層を有する記録材及びコート層を有さない記録材に対して画像を形成する画像形成処理を実行可能な画像形成装置と、
    前記画像形成装置により画像形成された記録材の表面にニスを塗布するニス塗布処理を実行可能なニス塗布装置と、
    記録材に対する処理内容を入力可能な入力手段と、
    前記入力手段を介して前記ニス塗布処理が入力された場合、前記コート層を有さない記録材に関する入力を受け付けないよう前記入力手段を制御する制御手段と、を備える
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記画像形成装置によって前記画像形成処理を実行可能な複数種類の記録材を表示可能な表示部をさらに有し、
    前記制御手段は、前記表示部に表示された前記複数種類の記録材のうちいずれかが選択されることで選択された記録材に対する処理内容を受け付け可能であって、
    前記制御手段は、前記入力手段を介して前記ニス塗布処理が入力された場合、前記コート層を有さない記録材に対する選択を不可とするよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記制御手段は、前記入力手段を介して前記ニス塗布処理が入力された場合、前記コート層を有さない記録材に関する表示を非表示にするよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御手段は、前記入力手段を介して前記コート層を有さない記録材に関する入力を受け付けた後に前記ニス塗布処理が入力された場合、記録材を再設定する旨の表示を行うよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  5. 前記制御手段は、前記入力手段を介して前記ニス塗布処理におけるニス層の厚さを受け付け可能であって、
    前記制御手段は、前記入力手段を介して受け付けた前記ニス層の厚さが所定の厚さよりも小さい場合、前記表示部に選択可能な記録材を表示する第1の表示を行い、前記ニス層の厚さが所定の厚さ以上である場合に、前記表示部に前記第1の表示よりも選択可能な記録材が少ない第2の表示を行う、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記ニス塗布装置は、前記記録材に対してニスを塗布する塗布ローラと、前記塗布ローラと共に前記記録材を搬送する対向ローラと、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記ニス塗布装置は、前記記録材に対してニスを射出するラインヘッドと、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  8. 前記ニス塗布装置は、前記ニス塗布処理を実行するニス塗布ルートと、前記ニス塗布処理を実行しないバイパスルートとを有し、
    前記制御手段は、前記画像形成装置による画像形成処理のみ実行を許可する場合、前記画像形成装置によって画像が形成された記録材を前記バイパスルートへ搬送させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  9. 前記制御手段は、前記画像形成装置の内部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  10. 前記制御手段は、前記ニス塗布装置に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  11. 前記画像形成装置にデータ入出力可能に接続された外部機器を備え、
    前記制御手段は、前記外部機器に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
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