JP2023037417A - 光電変換装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質の低下の抑制に有利な技術を提供する。【解決手段】画素領域と遮光領域とが配され、遮光領域は、第1および第2トレンチ構造が半導体層に設けられた第1遮光領域と第1遮光領域と画素領域との間に配された第2遮光領域とを含み、半導体層は、第1面と第1面とは反対の側の第2面とを備え、第1トレンチ構造は第1面から第2面に向かって延在し、第2トレンチ構造は第2面から第1面に向かって延在し、第1トレンチ構造の第1面からの深さをT1、第2トレンチ構造の第2面からの深さをT2、半導体層の厚さをDとしたときに、(D/2)≦T1<D、および、(D/2)≦T2<Dの関係を満たし、第1トレンチ構造と第2トレンチ構造とは互いに離隔して配され、第1面に直交し、かつ、第1遮光領域と第2遮光領域との境界に沿った仮想面に対する正射影において、第1トレンチ構造と第2トレンチ構造との少なくとも一部が重なっている。【選択図】図2

Description

本発明は、光電変換装置およびその製造方法に関する。
光電変換素子を含む複数の画素がアレイ状に並ぶ画素領域と、遮光された遮光領域と、を備える光電変換装置が知られている。特許文献1には、周辺回路部が遮光膜によって遮光されている個体撮像素子が示されている。
特開2003-031785号公報
特許文献1の構成において、遮光膜に対して垂直に入射する光は遮光することができる。しかしながら、遮光膜の端部において斜めに入射する光やチップの端部などから入射する光は、遮光膜によって遮光された遮光領域の基板中を伝搬し迷光になりうる。迷光が、遮光領域に配されたオプティカルブラック画素で光電変換された場合や、さらに、画素領域まで侵入し画素領域に配された画素で光電変換された場合、得られる画像の画質が低下しうる。
本発明は、画質の低下の抑制に有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る光電変換装置は、複数の光電変換素子を備える画素領域と、遮光層によって遮光された遮光領域と、が配された半導体層を含む光電変換装置であって、前記遮光領域は、第1トレンチ構造および第2トレンチ構造が前記半導体層に設けられた第1遮光領域と、前記第1遮光領域と前記画素領域との間に配された第2遮光領域と、を含み、前記半導体層は、第1面と前記第1面とは反対の側の第2面とを備え、前記第1トレンチ構造は、前記第1面から前記第2面に向かって延在し、前記第2トレンチ構造は、前記第2面から前記第1面に向かって延在し、前記第1トレンチ構造の前記第1面からの深さをT1、前記第2トレンチ構造の前記第2面からの深さをT2、前記半導体層の厚さをDとしたときに、(D/2)≦T1<D、および、(D/2)≦T2<Dの関係を満たし、前記第1面に対する正射影において、前記第1トレンチ構造と前記第2トレンチ構造とは互いに離隔して配され、前記第1面に直交し、かつ、前記第1遮光領域と前記第2遮光領域との境界に沿った仮想面に対する正射影において、前記第1トレンチ構造と前記第2トレンチ構造との少なくとも一部が重なっていることを特徴とする。
本発明によれば、画質の低下の抑制に有利な技術を提供することができる。
本実施形態の光電変換装置の構成例を示す平面図。 図1の光電変換装置の構成例を示す断面図。 図1の光電変換装置のトレンチ構造の配置例を示す図。 図1の光電変換装置の製造方法を示す図。 図1の光電変換装置の製造方法を示す図。 図1の光電変換装置の製造方法を示す図。 図1の光電変換装置の製造方法を示す図。 本実施形態の光電変換装置の構成例を示す平面図。 図8の光電変換装置の構成例を示す断面図。 図8の光電変換装置のトレンチ構造の配置例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1~図10(b)を参照して、本開示の実施形態による光電変換装置について説明する。図1は、本実施形態による光電変換装置10の概略構成を示す平面図である。図2は、図1に示されるA-B間の断面図である。
図1、2に示されるように、光電変換装置10は、複数の光電変換素子103を備える画素領域12と、遮光層109によって遮光された遮光領域11と、が配された半導体層100を含む。半導体層100は、面151と面151とは反対の側の面152との2つの主面を備える。遮光領域11は、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107が半導体層100に設けられた第1遮光領域14と、第1遮光領域14と画素領域12との間に配された第2遮光領域13と、を含む。また、半導体層100において、半導体層100の端部と第2遮光領域13との間に、少なくとも一部が遮光層109によって覆われていない周辺領域15がさらに配されていてもよい。しかしながら、これに限られることはなく、半導体層100は、半導体層100の端部まで遮光層109によって覆われていてもよい。
本実施形態において、図1、2に示されるように、面151に対する正射影において、画素領域12は、半導体層100の中央部分に配された矩形状の領域でありうる。画素領域12には、複数の光電変換素子103が、行および列を構成するように、アレイ状に配されうる。面151に対する正射影において、第2遮光領域13は、画素領域12を取り囲むように配されており、第2遮光領域13の外形も矩形状である。さらに、面151に対する正射影において、第1遮光領域14は、第2遮光領域13を取り囲むように配されており、第1遮光領域14の外形も矩形状である。同様に、面151に対する正射影において、周辺領域15は、第1遮光領域14を取り囲むように配されており、周辺領域15は半導体層100の端部を含んでいる。本実施形態において、半導体層100は平面視で矩形状である。
本実施形態において、光電変換装置10は、複数の光電変換素子が半導体層100の面151に配され、半導体層100の面152の側から受光する、所謂、裏面照射型の光電変換装置である。したがって、遮光層109は、半導体層100の面152の一部を覆うように配されている。この半導体層100の厚さを厚さDとする。半導体層100の第1遮光領域14には、上述のように、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107が配されている。第1トレンチ構造101は、半導体層100の面151から面152に向かって延在する。第2トレンチ構造107は、面152から面151に向かって延在する。ここで、第1トレンチ構造101の面151からの深さを深さT1、第2トレンチ構造107の面152からの深さを深さT2とする。ここで、第1トレンチ構造101の面151からの深さT1は、第1トレンチ構造101を構成する壁面のうちの面151からの最短距離が最も大きい部分と、面151と、の間の距離である。また、第2トレンチ構造107の面152からの深さT2は、第2トレンチ構造107を構成する壁面のうちの面152からの最短距離が最も大きい部分と、面152と、の間の距離である。典型的には、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107のそれぞれの開口側を上にしたときに、基準となる面151または面152からそれぞれの底面までの距離が、深さT1または深さT2となる。このとき、厚さD、深さT1、T2は、(D/2)≦T1<D、および、(D/2)≦T2<Dの関係を満たす。また、詳細な配置例は後述するが、図2からも理解できるように、半導体層100の面151に対する正射影において、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とは互いに離隔して配されている。さらに、半導体層100の面151に直交し、かつ、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界に沿った仮想面B1に対する正射影において、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107との少なくとも一部が重なっている。換言すると、厚さD、深さT1、T2は、D<(T1+T2)の関係を満たす。
このように、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107は、半導体層100の厚さの半分以上の深さを備えるDTI(Deep Trench Isolation)構造を有する。DTI構造は、トレンチの深さをトレンチの幅(短手方向の長さ)で除したアスペクト比が2以上の構造でありうる。また、DTI構造は、アスペクト比が5以上であってもよいし、7以上であってもよいし、10以上であってもよい。
第1トレンチ構造101と半導体層100との界面や、第2トレンチ構造107と半導体層100との界面には、半導体層100と逆極性を備える半導体層が設けられてもよい。例えば、第1トレンチ構造101や第2トレンチ構造のうち半導体層100との界面の側に、半導体層100とは逆極性のポリシリコンが埋め込まれていてもよいし、エピタキシャルシリコンが形成されていてもよい。これによって、各々のトレンチ構造101、107と半導体層100との界面で発生するダークノイズを抑制することができる。
画素領域12には、半導体層100の面151の側に、光電変換素子103が配される。光電変換素子103は、フォトダイオード104、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、セレクトトランジスタ、ソースフォロワトランジスタなどのトランジスタ105などを含みうる。また、第2遮光領域13にも、画素領域12に配された光電変換素子103とは別に、半導体層100の面151の側に、光電変換素子103’が配されていてもよい。光電変換素子103’は、画素領域12に配される光電変換素子103と同様の構成を有していてもよい。第2遮光領域13において、光電変換装置10に入射した光は、光電変換素子103’に届く前に遮光層109によって遮光される。このような構成において、画素領域12に配された光電変換素子103と第2遮光領域13に配された光電変換素子103’とのそれぞれから出力された信号の差分を利用することによって、ダークノイズの影響を抑制し、高精度な撮影が可能になる。また、図示は省略するが、第2遮光領域13に、画素領域12に配された光電変換素子103を駆動するための駆動回路などが配されていてもよい。駆動回路は、第2遮光領域13に配された光電変換素子103’を駆動してもよい。
半導体層100の面151を覆うように、構造体106が配される。構造体106は、配線パターンや層間絶縁膜などを含みうる。半導体層100は、構造体106を介して支持基板180に接合される。支持基板180としては、酸化シリコンなどの構造体181を表面上に形成したシリコン基板が用いられてもよい。または、支持基板180として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やメモリなどが搭載されている基板が用いられてもよい。その場合、構造体181に、配線パターンや層間絶縁膜などが配されていてもよい。さらに、支持基板180としてASICやメモリなどが搭載された基板が用いられる場合、周辺領域15に、光電変換装置10と外部の機器とを電気的に接続するためのボンディングパッド182が配されていてもよい。その場合、半導体層100の面152に、ボンディングパッド182を露出させるための開口部183が、面152からボンディングパッド182に向かい設けられうる。さらに、周辺領域15において、半導体層100にパッド分離トレンチ構造102が配されていてもよい。パッド分離トレンチ構造102は、開口部183と半導体層100とを電気的に分離する絶縁膜として機能する。
半導体層100の面152を覆うように、構造体108が配される。構造体108は、半導体層100の面152の側へ入射する光をフォトダイオード104に導くための光学構造を含みうる。構造体108には、例えば、層内レンズ、カラーフィルタ、マイクロレンズなどが、光学構造として配されていてもよい。また、構造体108のうち半導体層100の面152の近傍には、遮光領域11を設定するための遮光層109が配される。本実施形態において、遮光層109は、半導体層100の面151に対する正射影において、第1遮光領域14および第2遮光領域13の全域、周辺領域15の一部を覆うように配される。遮光層109には、タングステン、アルミ二ウム、窒化チタンなどの材料が用いられうる。
ここで、上述のように、半導体層100の面151に直交し、かつ、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界に沿った仮想面B1に対する正射影において、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107との一部が重なった重なり部O1が配される。この重なり部O1を実現する第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とによる構成は、半導体層100の端部や周辺領域15のうち遮光層109によって覆われていない領域から第2遮光領域13への迷光を抑制するための減光壁として機能する。つまり、半導体層100の端部などから入射した光が迷光になり、第2遮光領域13に配された光電変換素子103’や、さらに画素領域12に配された光電変換素子103で光電変換されることを抑制することができる。
次いで、図3(a)、3(b)を用いて、第1遮光領域14に設けられた第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107の配置の詳細を説明する。図3(a)、3(b)には、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107を半導体層100の面151に対して正射影した平面図が示されている。
図3(a)は、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107の1つの配置例である。上述のように、半導体層100の面151に対する正射影において、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とは互いに離隔して配される。図3(a)に示される構成において、第1トレンチ構造101は、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界(仮想面B1)のうち1つの辺に沿って延在する延在部101aを含む。同様に、第2トレンチ構造107は、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界(仮想面B1)のうち1つの辺に沿って延在する延在部107aを含む。延在部101a、107aは、当該1つの辺に沿った方向の一端から他端まで連続している。さらに、本実施形態において、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とは、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界(仮想面B1)を連続的に取り囲む。この第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107との配置によって、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1に対する正射影において第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とが重なった上述の重なり部O1が、仮想面B1を取り囲む。例えば、重なり部O1は、仮想面B1を完全に取り囲みうる。これは、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1を囲うように減光壁が存在することを示している。結果として、迷光を抑制することができる。
また、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107は、半導体層100を貫通していない。したがって、半導体層100を貫通するトレンチ構造で減光壁を形成する場合と比較して、半導体層100の強度を保持することができる。これによって、光電変換装置10のチップの良品率の低下を抑制しつつ、迷光を抑制し、光電変換装置10で得られる画像の画質の低下を抑制することが可能になる。
また、上述のように、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107は、ともに半導体層100の厚さDの半分以上の深さT1、T2のDTI構造を有する。トレンチ構造101、107のうち一方をSTI(Shallow Trench Isolation)構造にした場合、重なり部O1を実現するためには、他方をより深くする必要がある。一般的にトレンチ構造を深くすればするほど、形成されたトレンチ構造の深さのばらつきは大きくなる。ばらつきによって形成されたトレンチ構造が深くなってしまった場合、トレンチ構造が半導体層100を貫通してしまう可能性がある。トレンチ構造が半導体層100を貫通してしまった場合、半導体層100の強度を保持できなくなる可能性がある。また、ばらつきによってトレンチ構造が浅くなってしまった場合、DTI構造を有するトレンチ構造とSTI構造を有するトレンチ構造との間で重なり部O1が、形成されなくなってしまう可能性がある。したがって、本実施形態に示されるように、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107の双方をDTI構造にすることによって、光電変換装置10において、歩留まり良く遮光壁を形成することが可能になる。
また、第1トレンチ構造101の深さT1と第2トレンチ構造107の深さT2とが、0.5≦(T1/T2)≦1.5の関係を満たしていてもよい。さらに、第1トレンチ構造101の深さT1と第2トレンチ構造107の深さT2とが、0.8≦(T1/T2)≦1.2の関係を満たしていてもよい。これによって、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107との重なり部O1が、半導体層100の中央に近い部分に形成されるようになる。半導体層100の面151(または面152)に近い部分に重なり部O1が形成されている場合、半導体層100の面152(または面151)での反射光が、重なり部O1をすり抜ける可能性が高くなる。重なり部O1を半導体層100の中央に近い部分に配することによって、迷光をより確実に遮断し、迷光の抑制効果をより高くすることができる。
図3(b)は、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107の図3(a)とは別の配置例である。図3(a)に示される構成と同様に、半導体層100の面151に対する正射影において、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とは互いに離隔して配される。一方、図3(a)に示される構成とは異なり、第1トレンチ構造101が、互いに離隔して配された複数のトレンチ部分101bによって構成されている。同様に、第2トレンチ構造107が、互いに離隔して配された複数のトレンチ部分107bによって構成されている。このとき、複数のトレンチ部分101bが、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界(仮想面B1)のうち1つの辺に沿って配された複数のトレンチを含み、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1に対する正射影において、複数のトレンチの端部同士が重なるように、当該1つの辺に沿った方向の一端から他端まで連続的に配されている。また、複数のトレンチ部分107bが、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界(仮想面B1)のうち1つの辺に沿って配された複数のトレンチを含み、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1に対する正射影において、複数のトレンチの端部同士が重なるように、当該1つの辺に沿った方向の一端から他端まで連続的に配されている。
より具体的には、第1トレンチ構造101は、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界(仮想面B1)に平行な線L1、L2上において互いに離隔して配されたトレンチ部分101bを備える。また、第2トレンチ構造107は、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界(仮想面B1)に平行な線L3、L4上において互いに離隔して配されたトレンチ部分107bを備える。このとき、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1に対する正射影において、線L1上のトレンチ部分101bと線L3上のトレンチ部分107bとによって形成される重なり部O1の間隙には、線L2上のトレンチ部分101bと線L4上のトレンチ部分107bとによって形成される重なり部O1が配される。また、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1に対する正射影において、線L2上のトレンチ部分101bと線L4上のトレンチ部分107bとによって形成される重なり部O1の間隙には、線L1上のトレンチ部分101bと線L3上のトレンチ部分107bとによって形成される重なり部O1が配される。このように、第1トレンチ構造101のトレンチ部分101bが相互に補完しあい、同様に第2トレンチ構造107のトレンチ部分107bが相互に補完しあうことによって、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1に対する正射影において第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とが重なった重なり部O1が、仮想面B1を取り囲む。例えば、重なり部O1は、仮想面B1を完全に取り囲みうる。これは、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1を囲うように減光壁が存在することを示している。結果として、迷光を抑制することができる。
図3(b)に示される構成は、図3(a)に示される構成と比較して、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107が連続的ではなく互いに離隔され、複数のトレンチ部分101b、107bによって構成されている。そのため、半導体層100の強度を図3(a)に示される構成よりも高めることができる。したがって、図3(b)に示される構成は、光電変換装置10のチップの良品率の低下をさらに抑制しつつ、迷光を抑制できる。
また、第1トレンチ構造101、第2トレンチ構造107は、図3(a)、3(b)に示される構成を組み合わせて用いてもよい。例えば、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造のうち一方が、図3(a)に示されるような一体的な連続した構成を有し、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造のうち他方が、図3(b)に示されるような互いに離隔したトレンチ部分によって構成されていてもよい。第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1に対する正射影において、第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107が投影される領域を仮想領域とする。このとき、何れの構成においても、仮想領域において、半導体層100の面151と平行に、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とが重なっている部分(重なり部O1)を通過せずに第1遮光領域14と第2遮光領域13との間を結ぶ直線経路が存在しないようにする。これによって、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1を取り囲むように連続して減光壁が存在することになる。上述したように、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1に対する正射影において、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とが重なっている重なり部O1が、連続して第2遮光領域13を取り囲む。これによって、半導体層100の端部や周辺領域15のうち遮光されていない領域に入射した光が迷光になることを抑制し、光電変換装置10で得られる画像の画質の低下が抑制される。
次に、図4(a)~7を用いて、本実施形態の光電変換装置10の製造方法について説明する。まず、図4(a)に示されるように、半導体層100になる半導体基板を準備する。半導体基板(半導体層100)は、面151および面151と対をなす面152とを有する。また、半導体基板(半導体層100)は、上述の画素領域12、第1遮光領域14、第2遮光領域13、周辺領域15が設けられる領域を備える。
次に、図4(b)に示されるように、第1遮光領域14になる領域に、半導体層100の面151から面152に向かって延在する第1トレンチ構造101が、ドライエッチングなどの工程を用いて形成される。第1トレンチ構造101は、酸化シリコンや窒化シリコンなどの絶縁膜、または、それらの積層構造によって埋め込まれていてもよい。また、第1トレンチ構造101は、絶縁膜と、エピタキシャルシリコンやポリシリコンと、を含む積層構造によって埋め込まれていてもよい。また、第1トレンチ構造101は、上述のような材料によって埋め込まれるが、一部に空隙があってもよい。換言すると、第1トレンチ構造101のうち少なくとも一部に、絶縁膜、絶縁膜およびポリシリコン、または、絶縁膜およびエピタキシャルシリコンが埋め込まれていてもよい。ポリシリコンやエピタキシャルシリコンが第1トレンチ構造101に埋め込まれる場合、半導体層100との界面にポリシリコンやエピタキシャルシリコンが配されうる。
第1トレンチ構造101を形成するのと同時に、周辺領域15になる領域に、第1トレンチ構造101よりも深いパッド分離トレンチ構造102が形成されてもよい。第1トレンチ構造101とパッド分離トレンチ構造102とを同時に形成する方法として、ドライエッチングの際のマイクロローディング効果を用いる方法がある。すなわち、パッド分離トレンチ構造102のトレンチの幅を第1トレンチ構造101のトレンチの幅よりも広くすることによって、ドライエッチングの際により深くまでトレンチを形成することができる。第1トレンチ構造101やパッド分離トレンチ構造102を形成する前や形成した後に、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)構造やSTI構造などの素子分離構造が、面151のそれぞれの領域に形成されてもよい(図示は省略している)。素子分離構造の一部は、第1トレンチ構造101やパッド分離トレンチ構造102の、面151の側をキャップするように形成されてもよい。
次いで、図4(c)に示されるように、半導体層100の面151の側の画素領域12および第2遮光領域13になる領域に、光電変換素子103、103’を形成する。光電変換素子103、103’は、フォトダイオード104、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、セレクトトランジスタ、ソースフォロワトランジスタなどのトランジスタ105を含む。第2遮光領域13に形成された光電変換素子103’は、オプティカルブラック画素として機能する。また、図示は省略するが、第2遮光領域13には、光電変換素子103’に加えて、光電変換素子103、103’を駆動するための駆動回路などを構成する各種の素子が形成されてもよい。光電変換素子103、103’や駆動回路を構成する素子は、公知の半導体プロセスを用いて製造することができる。このとき、第1遮光領域14には、光電変換素子103’や駆動回路などを構成する素子は、配されていなくてもよい。
次に、図5(a)に示されるように、半導体層100の面151を覆うように構造体106を形成する。構造体106は、配線パターンや層間絶縁膜を含む。構造体106は、公知の半導体プロセスを用いて製造することができる。
構造体106を形成した後に、図5(b)に示されるように、半導体層100と支持基板180とを、構造体106、181を介して接合する。半導体層100と支持基板180との接合は、構造体106と構造体181とのそれぞれの表面にプラズマ照射することによって活性化させ接合する、所謂、常温接合法を用いてもよい。しかしながら、これに限られることはなく、例えば、接着性を有する接合部材などを介して、構造体106と構造体181とが接合されてもよい。
支持基板180は、シリコン基板の上に構造体181として酸化シリコンを形成した基板であってもよいが、本実施形態において、支持基板180としてASICやメモリなどの機能が搭載されている基板を用いている。このため、構造体181内に、配線パターンや層間絶縁膜、光電変換装置10と光電変換装置10の外部との電気的な接続を担うボンディングパッド182が配されている。
次いで、図6(a)に示されるように、半導体層100は、面152の側から厚さDになるまで薄化される。本実施形態において、半導体層100の厚さDは、3μm程度を想定しているが、例えば、1~10μm程度であってもよい。半導体層100の厚さDは、光電変換装置10の仕様などに応じて、適宜、設定すればよい。半導体層100の薄化は、グラインダ装置、ウェットエッチング装置、CMP装置などを用いて実施することが可能である。
半導体層100を薄化した後に、図6(b)に示されるように、半導体層100の面152から面151に向かって延在する第2トレンチ構造107が、ドライエッチングなどの工程を用いて形成される。第2トレンチ構造107は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ハフ二ウム、酸化アルミニウム、酸化タンタルなどの絶縁膜、または、それらの積層構造によって埋め込まれていてもよい。これらの絶縁膜は、半導体層100の面152を覆うようにも形成されうる(図示は省略している)。第2トレンチ構造107は、上述の絶縁膜に加えてタングステン、アルミ二ウム、チタンなど金属膜との積層構造によって埋め込まれていてもよい。第2トレンチ構造107は、上述のような材料によって埋め込まれるが、一部に空隙があってもよい。換言すると、第2トレンチ構造107のうち少なくとも一部に、絶縁膜、または、絶縁膜および金属膜が埋め込まれていてもよい。金属膜が第2トレンチ構造107に埋め込まれる場合、半導体層100との界面に金属膜が配されうる。
ここで、半導体層100の厚さD、第1トレンチ構造101の深さT1、および、第2トレンチ構造107の深さT2は、上述のように、(D/2)≦T1<D、(D/2)≦T2<D、および、D<(T1+T2)の関係を満たすように形成される。
第2トレンチ構造107を形成した後に、図7に示されるように、半導体層100の面152を覆うように、構造体108が形成される。構造体108は、光を構造体108の表面から半導体層100の面152を介してフォトダイオード104に導くための光学構造を含む。構造体108は、光学構造として層内レンズ、カラーフィルタ、マイクロレンズなどを含みうる。また、構造体108の面152の近傍には、遮光層109が形成される。遮光層109は、半導体層100の面151に対する正射影において、第1遮光領域14および第2遮光領域13になる領域の全域、周辺領域15になる領域の一部を覆うように配される。遮光層109には、タングステン、アルミ二ウム、窒化チタンなどの材料が用いられうる。次いで、半導体層100の面152の側の構造体108の表面からボンディングパッド182まで、ボンディングパッド182を露出するための開口部183が形成されることによって、図2に示される光電変換装置10が製造される。
次いで、上述の光電変換装置10の変形例について説明する。図8は、本実施形態による光電変換装置10’の概略構成を示す平面図である。図9は、図8に示されるA-B間の断面図である。
光電変換装置10と光電変換装置10’とを比較すると、遮光領域11に、第3トレンチ構造201および第4トレンチ構造207が半導体層100に設けられ、かつ、第2遮光領域13と画素領域12との間に配された第3遮光領域24が追加されている。第3遮光領域24以外の構成は、上述の光電変換装置10と同様であってもよいため、ここでは、第3遮光領域24について説明する。
第3遮光領域24には、第3トレンチ構造201および第4トレンチ構造207が配されている。第3遮光領域24に、光電変換素子103’が配されていてもよい。第3トレンチ構造201は、第1トレンチ構造101と同様に、半導体層100の面151から面152に向かって延在する。第4トレンチ構造207は、第2トレンチ構造107と同様に、面152から面151に向かって延在する。ここで、第3トレンチ構造201の面151からの深さを深さT3、第4トレンチ構造207の面152からの深さを深さT4とする。このとき、半導体層100の厚さD、深さT3、T4は、(D/2)≦T3<D、および、(D/2)≦T4<Dの関係を満たす。また、詳細な配置例は後述するが、図9からも理解できるように、半導体層100の面151に対する正射影において、第3トレンチ構造201と第4トレンチ構造207とは互いに離隔して配されている。さらに、半導体層100の面151に直交し、かつ、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界に沿った仮想面B2に対する正射影において、第3トレンチ構造201と第4トレンチ構造207との少なくとも一部が重なっている。換言すると、厚さD、深さT3、T4は、D<(T3+T4)の関係を満たす。
次いで、図10(a)、10(b)を用いて、第3遮光領域24に設けられた第3トレンチ構造201および第4トレンチ構造207の配置の詳細を説明する。図10(a)、10(b)には、第3トレンチ構造201および第4トレンチ構造207を半導体層100の面151に対して正射影した平面図が示されている。
図10(a)は、第3トレンチ構造201および第4トレンチ構造207の1つの配置例である。上述のように、半導体層100の面151に対する正射影において、第3トレンチ構造201と第4トレンチ構造207とは互いに離隔して配される。図10(a)に示される構成において、第3トレンチ構造201は、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界(仮想面B2)のうち1つの辺に沿って延在する延在部201aを含む。同様に、第4トレンチ構造207は、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界(仮想面B2)のうち1つの辺に沿って延在する延在部207aを含む。延在部101a、107aは、当該1つの辺に沿った方向の一端から他端まで連続している。さらに、本実施形態において、第3トレンチ構造201と第4トレンチ構造207とは、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界(仮想面B2)を連続的に取り囲む。この第3トレンチ構造201と第4トレンチ構造207との配置によって、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界の仮想面B2に対する正射影において第3トレンチ構造201と第4トレンチ構造207とが重なった重なり部O2が、仮想面B2を取り囲む。例えば、重なり部O2は、仮想面B2を完全に取り囲みうる。これは、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界の仮想面B2を囲うように減光壁が存在することを示している。結果として、迷光を抑制することができる。
光電変換装置10’は、光電変換装置10と比較すると、画素領域12の側から第2遮光領域13へ入射する迷光を抑制することができる。つまり、画素領域12の光電変換素子103と第2遮光領域13の光電変換素子103’とのそれぞれから出力された信号の差分を利用する際の、ダークノイズの成分の精度がより向上し、高精度な撮影が可能になる。結果として、光電変換装置10’によって得られる画像の画質の低下が、光電変換装置10よりも抑制されうる。
図10(b)は、第3トレンチ構造201および第4トレンチ構造207の図3(a)とは別の配置例である。図10(a)に示される構成と同様に、半導体層100の面151に対する正射影において、第3トレンチ構造201と第4トレンチ構造207とは互いに離隔して配される。一方、図10(a)に示される構成とは異なり、第3トレンチ構造201が、互いに離隔して配された複数のトレンチ部分201bによって構成されている。同様に、第4トレンチ構造207が、互いに離隔して配された複数のトレンチ部分207bによって構成されている。このとき、複数のトレンチ部分201bが、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界(仮想面B2)のうち1つの辺に沿って配された複数のトレンチを含み、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界の仮想面B2に対する正射影において、複数のトレンチの端部同士が重なるように、当該1つの辺に沿った方向の一端から他端まで連続的に配されている。また、複数のトレンチ部分207bが、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界(仮想面B2)のうち1つの辺に沿って配された複数のトレンチを含み、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界の仮想面B2に対する正射影において、複数のトレンチの端部同士が重なるように、当該1つの辺に沿った方向の一端から他端まで連続的に配されている。
より具体的には、第3トレンチ構造201は、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界(仮想面B2)に平行な線L5、L6上において互いに離隔して配されたトレンチ部分201bを備える。また、第4トレンチ構造207は、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界(仮想面B2)に平行な線L7、L8上において互いに離隔して配されたトレンチ部分207bを備える。このとき、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界の仮想面B2に対する正射影において、線L5上のトレンチ部分201bと線L7上のトレンチ部分207bとによって形成される重なり部O2の間隙には、線L6上のトレンチ部分201bと線L8上のトレンチ部分207bとによって形成される重なり部O2が配される。また、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界の仮想面B2に対する正射影において、線L6上のトレンチ部分201bと線L8上のトレンチ部分207bとによって形成される重なり部O2の間隙には、線L5上のトレンチ部分201bと線L7上のトレンチ部分207bとによって形成される重なり部O2が配される。このように、第3トレンチ構造201のトレンチ部分201bが相互に補完しあい、同様に第4トレンチ構造207のトレンチ部分207bが相互に補完しあうことによって、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界の仮想面B2に対する正射影において第3トレンチ構造201と第4トレンチ構造207とが重なった重なり部O2が、仮想面B2を取り囲む。例えば、重なり部O2は、仮想面B2を完全に取り囲みうる。これは、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界の仮想面B2を囲うように減光壁が存在することを示している。結果として、光電変換装置10’は、画素領域12の側から第2遮光領域13へ入射する迷光を光電変換装置10よりも抑制することができる。
このように、光電変換素子103’が配された第2遮光領域13と画素領域12との間に、第3トレンチ構造201および第4トレンチ構造207が配される。第3トレンチ構造201は、上述の第1トレンチ構造101と同様の構造を有していてもよい。また、第4トレンチ構造207は、上述の第2トレンチ構造107と同様の構造を有していてもよい。このため、上述した第1トレンチ構造101および第2トレンチ構造107の構造のバリエーションが、第3トレンチ構造201および第4トレンチ構造207に対しても、適宜、適用されてもよい。
また、上述の実施形態では、第1遮光領域14と第2遮光領域13との境界の仮想面B1に対する正射影において、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とが重なった重なり部O1が、仮想面B1を取り囲むとして説明したが、これに限られることはない。仮想面B1に対する正射影において、第1トレンチ構造101と第2トレンチ構造107とが重なった重なり部O1が、仮想面B1の一部に配されることによって遮光壁を構成し、当該領域から入射する迷光が抑制される。それによって、光電変換装置10、10’で得られる画像の画質の低下が抑制される。同様に、第2遮光領域13と第3遮光領域24との境界の仮想面B2に対する正射影において、第3トレンチ構造201と第4トレンチ構造207とが重なった重なり部O2が、仮想面B2の一部に配される構成であってもよい。
以上、説明したように、光電変換素子103’が配されている第2遮光領域13の外側にDTI構造の第1トレンチ構造101、第2トレンチ構造107を半導体層100の面151および面152に設ける。この構成によって、半導体層100を貫通するトレンチ構造を設ける場合と比較して半導体層100の強度の低下を抑制しながら、迷光の影響を抑制し、光電変換装置10で得られる画像の画質の低下を抑制できる。さらに、第2遮光領域13と画素領域12との間に第1トレンチ構造101、第2トレンチ構造107と同様の構造を有する第3トレンチ構造201、第4トレンチ構造207を設ける。この構成によって、さらに、迷光の影響を抑制し、光電変換装置10で得られる画像の画質の低下を抑制できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神および範囲から離脱することなく、様々な変更および変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
10:光電変換装置、11:遮光領域、12:画素領域、13:第2遮光領域、14:第1遮光領域、100:半導体層、101:第1トレンチ構造、107:第2トレンチ構造、109:遮光層

Claims (20)

  1. 複数の光電変換素子を備える画素領域と、遮光層によって遮光された遮光領域と、が配された半導体層を含む光電変換装置であって、
    前記遮光領域は、第1トレンチ構造および第2トレンチ構造が前記半導体層に設けられた第1遮光領域と、前記第1遮光領域と前記画素領域との間に配された第2遮光領域と、を含み、
    前記半導体層は、第1面と前記第1面とは反対の側の第2面とを備え、
    前記第1トレンチ構造は、前記第1面から前記第2面に向かって延在し、
    前記第2トレンチ構造は、前記第2面から前記第1面に向かって延在し、
    前記第1トレンチ構造の前記第1面からの深さをT1、前記第2トレンチ構造の前記第2面からの深さをT2、前記半導体層の厚さをDとしたときに、(D/2)≦T1<D、および、(D/2)≦T2<Dの関係を満たし、
    前記第1面に対する正射影において、前記第1トレンチ構造と前記第2トレンチ構造とは互いに離隔して配され、
    前記第1面に直交し、かつ、前記第1遮光領域と前記第2遮光領域との境界に沿った仮想面に対する正射影において、前記第1トレンチ構造と前記第2トレンチ構造との少なくとも一部が重なっていることを特徴とする光電変換装置。
  2. 0.5≦(T1/T2)≦1.5の関係をさらに満たすことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第1トレンチ構造および前記第2トレンチ構造のうち少なくとも一方が、前記境界のうち1つの辺に沿って延在する延在部を含み、
    前記延在部は、当該1つの辺に沿った方向の一端から他端まで連続していることを特徴とする請求項1または2に記載の光電変換装置。
  4. 前記第1トレンチ構造および前記第2トレンチ構造のうち少なくとも一方が、互いに離隔して配された複数のトレンチ部分によって構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の光電変換装置。
  5. 前記複数のトレンチ部分が、前記境界のうち1つの辺に沿って配された複数のトレンチを含み、
    前記仮想面に対する正射影において、前記複数のトレンチの端部同士が重なるように、当該1つの辺に沿った方向の一端から他端まで連続的に配されていることを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  6. 前記仮想面に対する正射影において、前記第1トレンチ構造および前記第2トレンチ構造が投影される領域を仮想領域としたときに、
    前記仮想領域のうち前記第1トレンチ構造と前記第2トレンチ構造とが重なっている部分が配される高さにおいて、前記第1面と平行に、前記第1トレンチ構造と前記第2トレンチ構造とが重なっている部分を通過せずに前記第1遮光領域と前記第2遮光領域との間を結ぶ直線経路が存在しないことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記第1面に対する正射影において、
    前記第2遮光領域が、前記画素領域を取り囲んでおり、
    前記第1遮光領域が、前記第2遮光領域を取り囲んでいることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の光電変換装置。
  8. 前記仮想面に対する正射影において、前記第1トレンチ構造と前記第2トレンチ構造とが重なっている部分が、連続して前記第2遮光領域を取り囲んでいることを特徴とする請求項7に記載の光電変換装置。
  9. 前記第1トレンチ構造のうち少なくとも一部に、絶縁膜、絶縁膜およびポリシリコン、または、絶縁膜およびエピタキシャルシリコンが埋め込まれていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の光電変換装置。
  10. 前記第2トレンチ構造のうち少なくとも一部に、絶縁膜、または、絶縁膜および金属膜が埋め込まれていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の光電変換装置。
  11. 前記第1トレンチ構造および前記第2トレンチ構造が、DTI構造を有することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の光電変換装置。
  12. 前記遮光領域は、第3トレンチ構造および第4トレンチ構造が前記半導体層に設けられ、かつ、前記第2遮光領域と前記画素領域との間に配された第3遮光領域をさらに含み、
    前記第3トレンチ構造は、前記第1面から前記第2面に向かって延在し、
    前記第4トレンチ構造は、前記第2面から前記第1面に向かって延在し、
    前記第3トレンチ構造の前記第1面からの深さをT3、前記第4トレンチ構造の前記第2面からの深さをT4としたときに、(D/2)≦T3<D、および、(D/2)≦T4<Dの関係を満たし、
    前記第1面に対する正射影において、前記第3トレンチ構造と前記第4トレンチ構造とは互いに離隔して配され、
    前記第1面に直交し、かつ、前記第2遮光領域と前記第3遮光領域との境界に沿った仮想面に対する正射影において、前記第3トレンチ構造と前記第4トレンチ構造との少なくとも一部が重なっていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の光電変換装置。
  13. 前記第3トレンチ構造および前記第4トレンチ構造が、DTI構造を有することを特徴とする請求項12に記載の光電変換装置。
  14. 前記複数の光電変換素子が、前記第1面に配され、
    前記遮光層が、前記第2面を覆うように配されていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の光電変換装置。
  15. 前記第2遮光領域に、前記複数の光電変換素子とは別の光電変換素子が配されている、または、前記複数の光電変換素子とは別の光電変換素子および前記複数の光電変換素子を駆動するための駆動回路が配されていることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の光電変換装置。
  16. 前記半導体層において、前記半導体層の端部と前記第2遮光領域との間に、少なくとも一部が前記遮光層によって覆われていない周辺領域がさらに配されることを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の光電変換装置。
  17. 前記周辺領域に、ボンディングパッドが配されていることを特徴とする請求項16に記載の光電変換装置。
  18. 前記第2面に、前記ボンディングパッドを露出させるための開口部が設けられていることを特徴とする請求項17に記載の光電変換装置。
  19. 複数の光電変換素子を備える画素領域と、遮光層によって遮光された遮光領域と、が配された半導体層を含む光電変換装置の製造方法であって、
    前記半導体層の第1面から前記第1面とは反対の第2面に向かって延在する第1トレンチ構造を形成する工程と、
    前記第2面から前記第1面に向かって延在する第2トレンチ構造を形成する工程と、を含み、
    前記遮光領域は、前記第1トレンチ構造および前記第2トレンチ構造が前記半導体層に設けられた第1遮光領域と、前記第1遮光領域と前記画素領域との間に配された第2遮光領域と、を含み、
    前記第1トレンチ構造の前記第1面からの深さをT1、前記第2トレンチ構造の前記第2面からの深さをT2、前記半導体層の厚さをDとしたときに、(D/2)≦T1<D、および、(D/2)≦T2<Dの関係を満たし、
    前記第1面に対する正射影において、前記第1トレンチ構造と前記第2トレンチ構造とは互いに離隔して配され、
    前記第1面に直交し、かつ、前記第1遮光領域と前記第2遮光領域との境界に沿った仮想面に対する正射影において、前記第1トレンチ構造と前記第2トレンチ構造との少なくとも一部が重なっていることを特徴とする製造方法。
  20. 前記遮光領域のうち前記第2遮光領域と前記画素領域との間の第3遮光領域に、前記第1面から前記第2面に向かって延在する第3トレンチ構造、および、前記第2面から前記第1面に向かって延在する第4トレンチ構造を形成する工程をさらに含み、
    前記第3トレンチ構造の前記第1面からの深さをT3、前記第4トレンチ構造の前記第2面からの深さをT4としたときに、(D/2)≦T3<D、および、(D/2)≦T4<Dの関係を満たし、
    前記第1面に対する正射影において、前記第3トレンチ構造と前記第4トレンチ構造とは互いに離隔して配され、
    前記第1面に直交し、かつ、前記第2遮光領域と前記第3遮光領域との境界に沿った仮想面に対する正射影において、前記第3トレンチ構造と前記第4トレンチ構造との少なくとも一部が重なっていることを特徴とする請求項19に記載の製造方法。
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