JP2023037309A - 加湿装置 - Google Patents
加湿装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023037309A JP2023037309A JP2021143967A JP2021143967A JP2023037309A JP 2023037309 A JP2023037309 A JP 2023037309A JP 2021143967 A JP2021143967 A JP 2021143967A JP 2021143967 A JP2021143967 A JP 2021143967A JP 2023037309 A JP2023037309 A JP 2023037309A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- air
- hollow body
- absorbing member
- moisture absorbing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Air Humidification (AREA)
Abstract
【課題】スケールの発生を抑制しつつ、ノズルからの水の吹き出しによる加湿を効率的に行える加湿装置を提供する。【解決手段】空気の流入口11及び流出口12が設けられた中空体13と、中空体13内に配置された通気性のある水分吸収部材14と、水分吸収部材14に吹き付けられる水を吹き出す加湿ノズル15と、流入口11から中空体13内に空気を流入させ、水分吸収部材14を通過させて、流出口12から加湿対象空間に向けて送り出す送風機16と、水分吸収部材14に直接水を吹き付けて水分吸収部材14を洗浄する洗浄ノズル17とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、室内等の空間を加湿する加湿装置に関する。
住宅、オフィスビル、工場、学校、病院等、様々な施設において、加湿装置が利用されている。加湿装置には、加湿エレメント(気化フィルタ)に供給した水を蒸発させて加湿するタイプ(特許文献1参照)があるが、このタイプは、水道水に含有されているカルシウム等が析出して生じるスケール(白い粉状物)で加湿エレメントが詰まるという問題がある。この問題が生じないものとして、板材等に水を衝突させて水しぶきを発生させ加湿を行うタイプや、ノズルから空気と共に水を勢いよく噴霧する二流体ノズルのタイプ(特許文献2参照)がある。
ここで、水しぶきを発生させるタイプは、水を効率的に空気に含有させることができず、換気設備に付随する加湿等、加湿を主目的としない用途での利用は可能であるが、加湿を主目的とした利用には向かなかった。また、二流体ノズルのタイプは、水しぶきを発生させるタイプよりも空気への水の含有が効率的であるが、水圧に合わせた空気圧の調整が必要であった。
これらの課題に対しては、加湿対象空間に送風機等によって送られる空気にノズルから水を吹き出して水分を含ませることが考えられる。これは、水しぶきを利用するよりも効率的な加湿が可能である上、水圧に合わせた空気圧の調整等が不要である。この方法において、通気性のある水分吸収部材にノズルから吹き出された水を吸収させ、空気が水分吸収部材を通って加湿対象空間に送られるようにすれば、空気に多量の水分を含ませることが可能となることが、本発明者らによる検証により明らかとなった。
しかしながら、水分吸収部材の採用には、水分吸収部材へのスケールの発生を招くという課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、スケールの発生を抑制しつつ、ノズルからの水の吹き出しによる加湿を効率的に行える加湿装置を提供することを目的とする。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、スケールの発生を抑制しつつ、ノズルからの水の吹き出しによる加湿を効率的に行える加湿装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る加湿装置は、空気の流入口及び流出口が設けられた中空体と、前記中空体内に配置された通気性のある水分吸収部材Sと、前記水分吸収部材Sに吹き付けられる水を吹き出す加湿ノズルと、前記流入口から前記中空体内に空気を流入させ、前記水分吸収部材Sを通過させて、前記流出口から加湿対象空間に向けて送り出す送風機と、前記水分吸収部材Sに直接水を吹き付けて該水分吸収部材Sを洗浄する洗浄ノズルJとを備える。
本発明に係る加湿装置は、空気の流入口及び流出口が設けられた中空体内に配置された通気性のある水分吸収部材Sと、水分吸収部材Sに吹き付けられる水を吹き出す加湿ノズルと、流入口から中空体内に空気を流入させ、水分吸収部材Sを通過させて、流出口から加湿対象空間に向けて送り出す送風機と、水分吸収部材Sに直接水を吹き付けて水分吸収部材Sを洗浄する洗浄ノズルJとを備えるので、洗浄ノズルJによる水分吸収部材Sの洗浄により水分吸収部材Sのスケールの発生を抑制しつつ、加湿ノズルからの水の吹き出しによる加湿を効率的に行うことが可能である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2、図7に示すように、本発明の一実施の形態に係る加湿装置10は、空気の流入口11及び流出口12が設けられた中空体13と、中空体13内に配置された水分吸収部材14(水分吸収部材S)と、水分吸収部材14に吹き付けられる水を吹き出す加湿ノズル15と、流入口11から中空体13内に空気を流入させ、水分吸収部材14を通過させて、流出口12から加湿対象空間に向けて送り出す送風機16と、水分吸収部材14に直接水を吹き付けて水分吸収部材14を洗浄する洗浄ノズル17(洗浄ノズルJ)を備える。以下、詳細に説明する。
図1、図2、図7に示すように、本発明の一実施の形態に係る加湿装置10は、空気の流入口11及び流出口12が設けられた中空体13と、中空体13内に配置された水分吸収部材14(水分吸収部材S)と、水分吸収部材14に吹き付けられる水を吹き出す加湿ノズル15と、流入口11から中空体13内に空気を流入させ、水分吸収部材14を通過させて、流出口12から加湿対象空間に向けて送り出す送風機16と、水分吸収部材14に直接水を吹き付けて水分吸収部材14を洗浄する洗浄ノズル17(洗浄ノズルJ)を備える。以下、詳細に説明する。
中空体13は、図1に示すように、有底円筒状であり、軸心が鉛直に配された状態で、筺体18内に収められている。中空体13の上端部には蓋材19が取り付けられている。蓋材19はOリング等のシール材を有して、中空体13内の水滴等が中空体13から漏れ出るのを防止している。蓋材19を中空体13から取り外すことによって、中空体13内が視認可能となる。
中空体13は、側壁部に空気の流入口11及び空気の流出口12が形成され、流入口11には円筒体20が、流出口12には円筒体21がそれぞれ連結されている。流出口12は、流入口11より高い位置に設けられている。筺体18内に配された円筒体20には、同じく筺体18内に配された送風機16が連結されている。円筒体21は一部が筺体18から突出し、その突出部にダクト24が接続されている。円筒体20の内側及び円筒体21の内側にはダンパ25(ダンパP)及びダンパ26(ダンパQ)がそれぞれ設けられている。
送風機16の作動により、筺体18外の空気が通気性を有する筺体18の底部を介して筺体18内に流入し、送風機16は筺体18内の空気を取り込んで、図2に示すように、その空気を流入口11に向けて吹き出す。この際、ダンパ25は、送風機16から吹き出される空気の風圧(送風機16の送風圧)により開いて、送風機16から吹き出される空気が流入口11から中空体13内に流入可能な状態にする。送風機16から吹き出された空気は、円筒体20を通過し、流入口11から流入し、中空体13内を略水平に進んで、中空体13内を流出口12に向けて移動する。よって、本実施の形態では、ダンパ25が空気の流れに沿って流入口11より上流側に設けられている。
中空体13内には、図1、図3(A)に示すように、水分を吸収(捕捉)可能な通気性のある板状の水分吸収部材14が鉛直に配されている。中空体13の側壁部には、図3(A)に示すように、対向配置された対となる支持具27、28が固定され、水分吸収部材14は、図1、図3(A)に示すように、下端部が中空体13の底部に接触した状態で、両側端部が支持具27、28にそれぞれ嵌入されて固定されている。
水分吸収部材14は、図1、図2に示すように、流入口11と同一の高さ位置に流入口11に対向して設けられ、円筒体20及び流入口11を通過する空気の流れに対し実質的に垂直に配されている。そのため、送風機16の作動により流入口11から中空体13内に流入した空気の大半は、水分吸収部材14に正面から当たることとなる。
水分吸収部材14は、図1、図2に示すように、流入口11と同一の高さ位置に流入口11に対向して設けられ、円筒体20及び流入口11を通過する空気の流れに対し実質的に垂直に配されている。そのため、送風機16の作動により流入口11から中空体13内に流入した空気の大半は、水分吸収部材14に正面から当たることとなる。
中空体13内には、更に、中空体13内の空気の流れに沿って水分吸収部材14の下流側に、水分を吸収可能な通気性のある板状の水分吸収部材29(水分吸収部材T)が設けられている。水分吸収部材29も、水分吸収部材14と同様に、下端部が中空体13の底部に接触した状態で、両側端部が支持具27、28にそれぞれ嵌入されて固定されている。
本実施の形態において、水分吸収部材14、29は、それぞれ矩形であり、近接(接触)して(あるいは近傍で)互いに向かい合って配置されている。水分吸収部材14、29は、樹脂繊維、金属繊維及びガラス繊維の少なくとも1つ又は複数の集合体や不織布によって構成できる。水分吸収部材14、29の素材は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
本実施の形態において、水分吸収部材14、29は、空隙率が70%以上(好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上)99%以下であり、厚みが10mm以上50mm以下(好ましくは15mm以上40mm以下、より好ましくは20mm以上30mm以下)である。なお、水分吸収部材14、29は、下端部が中空体13の底部に接触しないように配置してもよい。
本実施の形態において、水分吸収部材14、29は、空隙率が70%以上(好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上)99%以下であり、厚みが10mm以上50mm以下(好ましくは15mm以上40mm以下、より好ましくは20mm以上30mm以下)である。なお、水分吸収部材14、29は、下端部が中空体13の底部に接触しないように配置してもよい。
中空体13の側壁部には、図2に示すように、加湿ノズル15が固定されている。加湿ノズル15は、水を拡散して吹き出す吹き出し部が水分吸収部材14を基準にして中空体13内の流入口11側に位置し、流入口11の近傍(本実施の形態では流入口11の上方)から水を吹き出す。中空体13は、底部に水(本実施の形態では、水道水)を貯留可能であり、加湿ノズル15から吹き出された水を貯留する。なお、図3(A)では加湿ノズル15の記載が省略されている。
中空体13内には、図1、図3(B)に示すように、流入口11より高い位置に、水分吸収部材14の上端部に接触した状態で水平に配された半円形板状物の蓋材30が設けられている。蓋材30は、水分吸収部材14を基準にして中空体13内の流入口11側の領域に位置し、同領域には、水分吸収部材14、蓋材30、中空体13の側壁部の一部及び中空体13の底面の一部(即ち、中空体13の一部)によって囲まれた空間部31が形成されている。
加湿ノズル15は空間部31に水を吹き出す。送風機16が作動している状態で、加湿ノズル15から吹き出された水は、送風機16により流入口11から中空体13内に流入する空気に合流し、大半が、水分吸収部材14まで運ばれて水分吸収部材14の正面全体に吹き付けられ、又は、空間部31内で空気に含有され、残りの水が、例えば、蓋材30に付着し、又は、中空体13の底部に溜まる。
ここで、水が空気に含有されるとは、水が水蒸気として空気に取り込まれること、及び、水が液体の粒子として空気内を漂った状態になることを意味する。
蓋材30を設けることによって、蓋材30を設けない場合に比べ、加湿ノズル15から吹き出された水(水蒸気ではなく液体としての水)が水分吸収部材14に吹き付けられることなく、流出口12を通って円筒体21やダクト24に流入するのを抑制できる。
蓋材30を設けることによって、蓋材30を設けない場合に比べ、加湿ノズル15から吹き出された水(水蒸気ではなく液体としての水)が水分吸収部材14に吹き付けられることなく、流出口12を通って円筒体21やダクト24に流入するのを抑制できる。
水分吸収部材29は、上端部が水分吸収部材14の上端部より(本実施の形態では、蓋材30の上面よりも)高い位置に配され、水分吸収部材14に対向する面の上側領域が蓋材30に接触するように、水分吸収部材29の配置及び大きさが調整されている。これにより、水分吸収部材29は、水分吸収部材14と蓋材30の接触箇所を通り抜ける加湿ノズル15からの水を吸収して、当該水の円筒体21内やダクト24内への流入を防止する。水の流入はカビ等の繁殖の要因となることから、本実施の形態では、蓋材30や水分吸収部材29によって、円筒体21内、ダクト24内へのカビ等の繁殖が抑制されている。
送風機16の作動により流入口11から中空体13内に流入した空気は、図2に示すように、空間部31を通り、加湿ノズル15から吹き出た水を吸収している水分吸収部材14、29を順に通過する。空気は、空間部31を通過中に加湿ノズル15から吹き出された水を含有し、更に、水分吸収部材14を通過の際に水分吸収部材14に含まれている水を含有する。空気に含有されなかった(気流に乗れなかった)余分な水分は水分吸収部材29により捕捉される。そして、水を含有した空気は、流出口12から中空体13外に流出し、円筒体21を通り、ダクト24経由で加湿対象空間に送られて、加湿対象空間に水分を供給する。
ダンパ26は、流出口12より下流側に設けられ、円筒体21を通る空気の圧力(送風機16の送風圧)により開いて、円筒体21を空気が流れる状態(即ち、中空体13内の空気が流出口12から出る状態)にする。送風機16が停止すると、図1に示すように、ダンパ25は自重によって回動して円筒体20を閉じた状態にし、ダンパ26は自重によって回動して円筒体21を閉じた状態にする。
また、中空体13の近傍には、それぞれ底部に溜まった水の水位を検出する水位センサLo32及び水位センサHi33が設けられている。中空体13の底部には、下流側端部が加湿ノズル15に接続され、熱動弁(開閉弁の一例)34及びポンプ35が設けられた循環回路36の上流側端部が接続されている。中空体13の底部に溜まった水は、図2に示すように、熱動弁34が開状態で、ポンプ35が作動することによって循環回路36に取り込まれ、ポンプ35及び熱動弁34を順に通過した後、加湿ノズル15から中空体13内に吹き出される。
送風機16の空気の吹き出し部には、流入口11から中空体13内に流入する空気を加熱する加熱手段の一例であるヒータ37が設けられている。ヒータ37により加熱された空気の熱により、加湿ノズル15から吹き出される水が気化するため、加湿ノズル15から吹き出された水は空気に安定して取り込まれる。本実施の形態では、送風機16及びポンプ35が作動し、ヒータ37が停止した通常加湿運転と、送風機16、ポンプ35及びヒータ37が作動したヒータ加湿運転の切り替えが可能である。以下、単に「加湿運転」と言うときは、通常加湿運転及びヒータ加湿運転の双方を意味するものとする。
また、循環回路36のポンプ35及び熱動弁34間の領域には、水道管から循環回路36に水道水を供給する給水管38が接続され、同領域の給水管38の接続部より下流側に、循環回路36を循環する水を外部に送り出すことができる排水管39が接続されている。給水管38には、給水管38に水道管からの水道水(外部からの水)が流入可能な開状態とするか水道管からの水道水が流入できない閉状態とするかが切り替えられる開閉弁の一例である電磁弁40及び水が循環回路36から給水管38に流れるのを防止する2つの逆止弁41が取り付けられている。
排水管39には、排水管39に循環回路36からの水が流入可能な開状態とするか循環回路36からの水が流入できない閉状態とするかが切り替えられる開閉弁の一例である熱動弁42が取り付けられている。
電磁弁40及び熱動弁42は、図4に示すように、送風機16、水位センサLo32、水位センサHi33、熱動弁34、ポンプ35及びヒータ37が接続された制御手段43に接続されている。制御手段43は、CPU及びメモリ等の電子デバイスを有して構成可能であり、指令信号の送信によって、送風機16、ポンプ35及びヒータ37の制御、並びに、電磁弁40及び熱動弁34、42それぞれの状態の切り替えを行う。
電磁弁40及び熱動弁42は、図4に示すように、送風機16、水位センサLo32、水位センサHi33、熱動弁34、ポンプ35及びヒータ37が接続された制御手段43に接続されている。制御手段43は、CPU及びメモリ等の電子デバイスを有して構成可能であり、指令信号の送信によって、送風機16、ポンプ35及びヒータ37の制御、並びに、電磁弁40及び熱動弁34、42それぞれの状態の切り替えを行う。
また、循環回路36には、図1に示すように、ポンプ35とポンプ35の上流側に設けられた逆止弁44の間の領域に、循環回路36を流れる水から塵等の物体を取り除く濾過手段45が設けられている。濾過手段45には、循環回路36を流れる水を外部に排出する排水管46が接続され、排水管46には排水管46の水が濾過手段45に向かって流れないようにする逆止弁47が設けられている。
中空体13の底部に所定量以上の水が溜まっている状態で、制御手段43によって、図2に示すように、熱動弁34が開かれ、電磁弁40、熱動弁42、及び後述する熱動弁51が閉じられ、送風機16及びポンプ35が作動されて、加湿運転が行われる。この際、中空体13の底部に溜まっている水は、ポンプ35の吸い込み圧力により循環回路36に流入し、循環回路36を循環して加湿ノズル15から吹き出される。
加湿運転時、濾過手段45に達した中空体13の底部の水は、ポンプ35の吸い込み圧力により全てポンプ35に向かうことから、排水管46には送られない。ここで、濾過手段45は、中空体13の底部からポンプ35に向かう水から塵等を捕捉する図示しないフィルタを有している。そのため、中空体13の底部の水は濾過手段45で塵等が取り除かれた後に、ポンプ35を通過し加湿ノズル15に送られる。これによって、ポンプ35の不具合の発生、及び、加湿ノズル15の詰まりが抑制される。
中空体13の底部の水が、加湿ノズル15から吹き出されて加湿対象空間に送られ続けて、所定量以下になると、制御手段43は、水位センサLo32の計測値からこれを検知し、ポンプ35の作動を継続し熱動弁34を開いた状態で、電磁弁40を開いて水道管からの水を水道管の水圧によって給水管38経由で循環回路36に流入させ、加湿ノズル15から吹き出されるようにする。
この際、送風機16の作動を継続することより、加湿運転を継続しながら、中空体13の底部の水量を増やすことができる。そして、中空体13の底部の水が所定量まで増加したことが水位センサHi33によって検出されると、ポンプ35が作動している状態で、制御手段43により電磁弁40が閉じられ、水道管からの水の流入なしで、中空体13の底部の水を循環回路36に循環させて行う加湿運転が再開する。
また、制御手段43は加湿運転の実績を記憶可能であり、加湿運転がなされた日は、予め定められた時刻に、濾過手段45のフィルタに捕捉された塵等を除去する逆洗運転を実行する。逆洗運転は、図5に示すように、送風機16及びポンプ35を停止し、熱動弁34及び熱動弁42、熱動弁51を閉じた状態で、電磁弁40を開き、水道管からの水を給水管38経由で循環回路36に流入させることによって行われる。循環回路36に流入しポンプ35を通って濾過手段45を通過する水により、濾過手段45のフィルタに捕捉されていた塵等は、フィルタから除去され、水と共に排水管46経由で外部に排出される。なお、排水管46には、外部から水が逆流するのを防止するホッパ48が設けられている。
逆洗運転の後、本実施の形態では、図6に示すように、電磁弁40を閉じ、熱動弁42を開き、ポンプ35を作動させて、中空体13の底部の水を循環回路36に流入させ、濾過手段45及びポンプ35を順に通過させ排水管39経由で外部に排出して中空体13の底部を空にする。以下、中空体13の底部を空にする運転を排水運転と言う。
その後、図1、図7に示すように、循環回路36に上流側端部が接続され、分岐した一方の下流側端部及び他方の下流側端部にそれぞれ洗浄ノズル17、49が取り付けられ、開閉弁の一例である熱動弁51が設けられた洗浄管52を利用して、水分吸収部材14、29の洗浄運転が行われる。水分吸収部材14、29において、それぞれ流入口11側の鉛直面を正面、その反対側の鉛直面を背面として、洗浄ノズル17は空間部31において水分吸収部材14の正面全体(但し、水に浸漬している下端部は除く)に直接水を吹き付けるように配置され、洗浄ノズル49(洗浄ノズルK)は、中空体13内の水分吸収部材14、29を基準にして空間部31の反対側に位置し、水分吸収部材29の背面全体(但し、水に浸漬している下端部は除く)に直接水を吹き付けるように向きが調整されている。熱動弁51は、図4に示すように、制御手段43に接続され、制御手段43には加湿運転の操作等が行われる操作端末53が接続されている。
洗浄運転では、制御手段43が、送風機16を停止した状態で、熱動弁42を閉じ、熱動弁34、51及び電磁弁40を開き、ポンプ35を作動させる。これにより、水道管からの水が給水管38及び循環回路36経由で加湿ノズル15及び洗浄ノズル17、49から吹き出され、空となった中空体13の底部に水が溜まる。中空体13の底部の水が所定量まで増加したことが水位センサHi33によって検出されると、送風機16が停止された状態で、制御手段43により電磁弁40及び熱動弁34が閉じられ、中空体13の底部の水は、図7に示すように、循環回路36に取り込まれ、濾過手段45及びポンプ35を順に通過し、洗浄管52に流入して洗浄ノズル17、49から吹き出される。
洗浄ノズル17から吹き出された水は水分吸収部材14に直接吹き付けられて水分吸収部材14を洗浄し、洗浄ノズル49から吹き出された水は水分吸収部材29に直接吹き付けられて水分吸収部材29を洗浄する。これによって、水分吸収部材14、29へのスケールの発生を防止する。洗浄ノズル17、49それぞれから水が吹き出される際、送風機16は停止していることから、ダンパ25、26はそれぞれ自重により閉じた状態となる。
ここで、加湿ノズル15は、水分吸収部材14に向けてではなく、加湿運転時に送風機16の作動により流入口11から中空体13内に流入する空気に向けて、水を吹き出すように設計されている。そのため、送風機16停止時に、加湿ノズル15から水を吹き出しても、水分吸収部材14において、加湿ノズル15からの水が直接吹き付けられる領域は限定的である。これが、水分吸収部材14を洗浄する際に、加湿ノズル15からの水の吹き出しを停止する理由である。
従って、送風機16は、洗浄ノズル17、49による水の吹き付けの際に停止して、ダンパ25を、自重により閉じさせ、洗浄ノズル17から吹き出た水が飛散してダンパ25より上流側へ浸入するのを防止した状態にし、ダンパ26を、自重により閉じさせ、洗浄ノズル49から吹き出た水が飛散してダンパ26より下流側へ浸入するのを防止した状態にする。これにより、円筒体20、21内、送風機16内及びダクト24内にカビ等が繁殖するのを抑制する。
なお、循環回路36に流入した中空体13の底部の水は、ポンプ35の吸い込み圧力により、濾過手段45から排水管46には送られず、全てポンプ35に吸い込まれる。
なお、循環回路36に流入した中空体13の底部の水は、ポンプ35の吸い込み圧力により、濾過手段45から排水管46には送られず、全てポンプ35に吸い込まれる。
洗浄運転が予め定められた時間なされた後、熱動弁51が閉じられ、熱動弁42が開かれて、中空体13の底部の水が、図6に示すように、ポンプ35により、循環回路36及び排水管39を経由して外部に排出される(排水運転)。次に、1回目の洗浄運転より時間の短い洗浄運転及び排水運転が順に行われた後、逆洗運転が行われる。その後、制御手段43は、電磁弁40を閉じ、ポンプ35を作動させ、熱動弁42を開き、排水運転を行いながら、ヒータ37及び送風機16を作動させて温風を水分吸収部材14、29に供給して水分吸収部材14、29を乾燥させる。
よって、ヒータ37は、送風機16の作動により流入口11から中空体13内に流入する空気を加熱して、洗浄ノズル17による洗浄により水分吸収部材14に吸収された水及び洗浄ノズル49による洗浄により水分吸収部材29に吸収された水を蒸発させることとなる。次に、ポンプ35を止め、ヒータ37を停止させ冷風により水分吸収部材14、29を更に乾燥させる(以上、乾燥運転)。乾燥運転による水分吸収部材14、29の乾燥によって、水分吸収部材14、29や中空体13内等のカビ等の発生を抑制する。
なお、中空体13内には、図1に示すように、中空体13の底部の水が所定量を超過した際に、超過した水を取り込むオーバーフローパイプ54が設けられている。オーバーフローパイプ54に取り込まれた水はホッパ48経由で外部に排出される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、中空体内に水分吸収部材Tや蓋材は設けなくてもよく、水分吸収部材Sは(水分吸収部材Tを設ける場合は、水分吸収部材Tも)板状でなくてもよい。水分吸収部材Sは流入口に対向する位置に配さなくてもよい。
例えば、中空体内に水分吸収部材Tや蓋材は設けなくてもよく、水分吸収部材Sは(水分吸収部材Tを設ける場合は、水分吸収部材Tも)板状でなくてもよい。水分吸収部材Sは流入口に対向する位置に配さなくてもよい。
また、加熱手段を設けなくてもよい。加熱手段を設ける場合、加熱手段はヒータ以外のもの、例えば、ヒートポンプに接続された熱交換器であってもよい。
そして、送風機は空気の流れに沿って中空体の下流側に設けることができる。
更に、ダンパP、Qは設けなくてもよい。ダンパPを設ける場合、ダンパPを流入口に設けることができる。ダンパQを設ける場合、ダンパQを流出口やダクトに設けることができる。
そして、送風機は空気の流れに沿って中空体の下流側に設けることができる。
更に、ダンパP、Qは設けなくてもよい。ダンパPを設ける場合、ダンパPを流入口に設けることができる。ダンパQを設ける場合、ダンパQを流出口やダクトに設けることができる。
10:加湿装置、11:流入口、12:流出口、13:中空体、14:水分吸収部材、15:加湿ノズル、16:送風機、17:洗浄ノズル、18:筺体、19:蓋材、20、21:円筒体、24:ダクト、25、26:ダンパ、27、28:支持具、29:水分吸収部材、30:蓋材、31:空間部、32:水位センサLo、33:水位センサHi、34:熱動弁、35:ポンプ、36:循環回路、37:ヒータ、38:給水管、39:排水管、40:電磁弁、41:逆止弁、42:熱動弁、43:制御手段、44:逆止弁、45:濾過手段、46:排水管、47:逆止弁、48:ホッパ、49:洗浄ノズル、51:熱動弁、52:洗浄管、53:操作端末、54:オーバーフローパイプ
Claims (5)
- 空気の流入口及び流出口が設けられた中空体と、
前記中空体内に配置された通気性のある水分吸収部材Sと、
前記水分吸収部材Sに吹き付けられる水を吹き出す加湿ノズルと、
前記流入口から前記中空体内に空気を流入させ、前記水分吸収部材Sを通過させて、前記流出口から加湿対象空間に向けて送り出す送風機と、
前記水分吸収部材Sに直接水を吹き付けて該水分吸収部材Sを洗浄する洗浄ノズルJとを備えることを特徴とする加湿装置。 - 請求項1記載の加湿装置において、前記送風機の送風圧により開いて空気が前記流入口から前記中空体内に流入可能な状態にするダンパPが、該流入口又は該流入口より上流側に設けられ、前記送風機は、前記洗浄ノズルJによる水の吹き付けの際に停止して、前記ダンパPを、自重により閉じさせ、該洗浄ノズルJから吹き出た水の該ダンパPより上流側への浸入を防止した状態にすることを特徴とする加湿装置。
- 請求項1又は2記載の加湿装置において、前記中空体内には空気の流れに沿って前記水分吸収部材Sの下流側に配された通気性のある水分吸収部材Tと、該水分吸収部材Tに直接水を吹き付け該水分吸収部材Tを洗浄する洗浄ノズルKとを更に備えることを特徴とする加湿装置。
- 請求項3記載の加湿装置において、前記送風機の送風圧により開いて前記中空体内の空気が前記流出口から出る状態にするダンパQが、該流出口又は該流出口より下流側に設けられ、前記送風機は、前記洗浄ノズルKによる水の吹き付けの際に停止して、前記ダンパQを、自重により閉じさせ、該洗浄ノズルKから吹き出た水の該ダンパQより下流側への浸入を防止した状態にすることを特徴とする加湿装置。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の加湿装置において、前記送風機の作動により前記流入口から前記中空体内に流入する空気を加熱して、前記洗浄ノズルJによる洗浄により前記水分吸収部材Sに吸収された水を蒸発させる加熱手段を、更に備えることを特徴とする加湿装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021143967A JP2023037309A (ja) | 2021-09-03 | 2021-09-03 | 加湿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021143967A JP2023037309A (ja) | 2021-09-03 | 2021-09-03 | 加湿装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023037309A true JP2023037309A (ja) | 2023-03-15 |
Family
ID=85509534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021143967A Pending JP2023037309A (ja) | 2021-09-03 | 2021-09-03 | 加湿装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023037309A (ja) |
-
2021
- 2021-09-03 JP JP2021143967A patent/JP2023037309A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100881527B1 (ko) | 건조기 | |
KR20160042864A (ko) | 공기조화 시스템을 위한 가습 유닛 | |
JP2017503144A (ja) | 一定の体積の液体を通して空気流を生成するための装置 | |
CN107339752A (zh) | 一种空调 | |
KR100768453B1 (ko) | 세척수를 이용한 공기조화장치 | |
CN107388411A (zh) | 一种空调 | |
JP2023037309A (ja) | 加湿装置 | |
JP2023032735A (ja) | 加湿装置 | |
KR100740167B1 (ko) | 가습장치 | |
CN110621195A (zh) | 能够清洁外部空气的多功能循环系统 | |
KR20190069202A (ko) | 천장 매립형 기화식 가습기 | |
JP2023053675A (ja) | 加湿装置 | |
JP3868189B2 (ja) | エアワッシャ | |
KR101399268B1 (ko) | 공기조화기의 응축수 처리장치 | |
CN112469859A (zh) | 用于防止门内侧形成水滴的多功能收纳系统及利用此烘干门内侧的方法 | |
JP3831703B2 (ja) | 空調機の洗浄システムおよび洗浄方法 | |
JP2021156482A (ja) | 加湿装置 | |
CN114396679A (zh) | 用于空气通风的通风系统 | |
JP2022083721A (ja) | 加湿装置 | |
KR20180115987A (ko) | 제가습수 순환 시스템 및 이를 포함하는 다기능 수납 시스템과 제가습기 | |
KR101719327B1 (ko) | 응축수 처리장치 | |
JP2008256285A (ja) | 空気調和装置 | |
JP3290921B2 (ja) | 空気調質方法およびその装置 | |
JP2021156480A (ja) | 加湿装置 | |
CN210832359U (zh) | 家用溶液调湿新风机 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20230703 |