JP2023036525A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ニス画像がトナー像と白地部とにまたがって形成される場合に、トナー像と白地部とを境にニス画像の線幅に差が生じるのを抑制できる画像形成システムの提供。【解決手段】トナー像と白地部とにまたがるニス画像を形成する場合に、トナー像に重なる部分の線幅調整値と白地部に重なる部分の線幅調整値により、ニス画像の線幅(線幅初期値)が変更される。ユーザは、トナー像に重なる部分の線幅調整値と、白地部に重なる部分の線幅調整値の設定を行うことができる。ユーザはトナー像に重なる部分の線幅調整値と、白地部に重なる部分の線幅調整値の設定を行うことで、記録材上に実際に形成されるニス画像の線幅を、初期データで設定されているニス画像の線幅に近づけることができる。こうして、ニス画像がトナー像と白地部とにまたがって形成された場合に、トナー像と白地部とを境にニス画像の線幅に差が生じるのを抑制できる。【選択図】図8

Description

本発明は、記録材にトナー像を形成する画像形成装置と、記録材に形成されたトナー像に対しニスを用いて形成するニス画像をオーバープリント可能なニス塗布装置とを備えた画像形成システムに関する。
最近では、記録材に形成されたトナー像の光沢、耐水性、耐擦性などの向上を目的に、トナー像とは別に、無色透明なニスを用いたニス画像がトナー像に重ねてオーバープリントされている。ニス画像を形成可能な装置として、例えばインクジェット方式のニス塗布装置(ニスコーターと呼ぶ)が用いられている。ニスコーターは、記録材に対し部分的にニスを吐出して(所謂スポットコート)、ユーザ所望のニス画像を形成し得る(特許文献1)。
特開2016-224111号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、ニス画像がトナー像と白地部とにまたがって形成された場合に、トナー像と白地部とでニス画像の線幅に差が生じてしまい、トナー像と白地部とを境にニス画像の見た目が変わることがあった。
本発明は上記問題に鑑み、ニス画像がトナー像と白地部とにまたがって形成される場合に、トナー像と白地部とを境にニス画像の線幅に差が生じるのを抑制できる画像形成システムの提供を目的とする。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムは、記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、記録材に対しニスを吐出してニス画像を形成可能なニス塗布手段と、トナー像に関する第一画像データに基づいて前記画像形成手段によって記録材に対してトナー像を形成し、ニス画像に関する第二画像データに基づいて前記ニス塗布手段によってトナー像が形成された記録材に対してニス画像を形成する画像形成モードを実行可能な制御手段と、記録材においてトナー像が形成された画像部と、トナー像が形成されていない非画像部とにまたがるように形成されるニス画像に関し、前記ニス画像のうち前記画像部に重なる部分の線幅と前記非画像部に重なる部分の線幅の少なくともいずれか一方の線幅調整値を入力可能な入力手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、記録材上のトナー像に対しニス画像をオーバープリント可能な構成で、ニス画像がトナー像と白地部とにまたがって形成される場合に、トナー像と白地部とを境にニス画像の線幅に差が生じるのを容易に抑制することができるようになる。
画像形成システムの構成を示す概略図。 ニス画像の形成に係る制御電圧と膜厚との関係を示すグラフ。 画像形成システムにおける画像形成制御系の制御ブロック図。 ニス画像設定テーブルを示す図。 操作部に表示されるニス画像調整画面を示す図であり、(a)初期画面、(b)調整項目選択画面、(c)画像データ選択画面、(d)トナー像選択画面。 調整領域選択ボタンを示す図。 線幅調整画面を示す図。 (a)調整前のニス画像を示す図、(b)調整後のニス画像を示す図、(c)トナー像と白地部におけるニス画像の線幅調整について説明するモデル図。 ニス画像調整処理を示すフローチャート。 ニス画像準備処理を示すフローチャート。 線幅及び膜厚調整について説明するためのモデル図。 線幅及び膜厚調整画面を示す図。 テストモード画面を示す図。 トナー像上に形成するニス画像を調整したテストチャート。 白地部に形成するニス画像を調整したテストチャート。
[第一実施形態]
まず、本実施形態の画像形成システムについて、図1を用いて説明する。図1に示す画像形成システム1Xは、記録材Sにトナー像を形成する画像形成手段としての画像形成装置100と、記録材Sに対しニス画像を形成するニス塗布装置(ニスコーターと呼ぶ)とを備える。ニスコーター200は機能拡張のために画像形成装置100に接続される後処理装置であり、画像形成装置100とニスコーター200とは記録材Sを受け渡し可能に連結されている。また、画像形成装置100とニスコーター200とは、それぞれの間で制御信号やデータなどを送受信可能にデータ入出力インタフェース(不図示)により接続されている。画像形成装置100によりトナー像が形成された記録材Sは、記録材S上に形成されたトナー像の光沢、耐水性、耐擦性などの向上を目的に、ニスコーター200へと搬送されて、ニスコーター200によりトナー像とは別にニス画像が記録材S上に形成される。ニスコーター200によるニス画像の形成については後述する。
なお、画像形成システム1Xは、図示を省略したが、例えば中継装置やフィニッシャ装置などの他の後処理装置を備えていてもよい。中継装置は、画像形成装置100とニスコーター200との間に配置され、画像形成装置100から搬送される記録材Sを反転してニスコーター200へ送ったり、一時的にスタックしてからニスコーター200へ送ったりする。フィニッシャ装置は、例えば記録材Sに孔をあけるパンチ処理や複数枚の記録材Sを束ねて針閉じするステイプル処理などを行って、孔あけした記録材Sや針閉じした記録材Sの束を排出トレイへ排出する。また、こうした後処理装置以外にも、例えば内部に多量の記録材Sを収納可能な記録材供給装置(不図示)を備え、記録材供給装置から画像形成装置100へ記録材Sが供給されてもよい。
<画像形成装置>
画像形成装置100について説明する。画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタである。画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する。画像形成装置100は、例えば画像形成装置100に接続された原稿読取装置(不図示)や、パーソナルコンピュータ等の外部機器1000から送られる画像データに含まれるトナー像に関するデータに基づいてトナー像を記録材Sに形成する。記録材Sとしては、普通紙、厚紙、ラフ紙、凹凸紙、コート紙等のシート材が挙げられる。
画像形成装置100の記録材Sの搬送プロセスについて説明する。記録材Sはカセット10内に積載される形で収納されており、供給ローラ13により画像形成タイミングに合わせてカセット10から送り出される。供給ローラ13により送り出された記録材Sは、搬送パス114の途中に配置されたレジストレーションローラ12へと搬送される。そして、レジストレーションローラ12において記録材Sの斜行補正やタイミング補正を行った後、記録材Sは二次転写部T2へと送られる。二次転写部T2は、二次転写内ローラ14と二次転写外ローラ11とにより形成される転写ニップ部であり、二次転写外ローラ11に二次転写電圧が印加されることに応じて記録材上にトナー像が転写される。
上記した二次転写部T2までの記録材Sの搬送プロセスに対して、同様のタイミングで二次転写部T2まで送られて来る画像の形成プロセスについて説明する。まず、画像形成部について説明するが、各色の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像装置1a、1b、1c、1dで使用するトナーの色がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)と異なる以外はほぼ同様に構成される。そこで、以下では、代表としてブラックの画像形成部Pdについて説明し、その他の画像形成部Pa、Pb、Pcについては説明を省略する。
画像形成部Pdは、主に現像装置1d、帯電装置2d、感光ドラム3d、感光ドラムクリーナ4d、及び露光装置5d等から構成される。回転される感光ドラム3dの表面は、帯電装置2dにより予め表面を一様に帯電され、その後、画像情報の信号に基づいて駆動される露光装置5dによって静電潜像が形成される。次に、感光ドラム3d上に形成された静電潜像は、現像装置1dにより現像剤を用いてトナー像に現像される。そして、画像形成部Pdと中間転写ベルト80を挟んで配置される一次転写ローラ6dに一次転写電圧が印加されることに応じて、感光ドラム3d上に形成されたトナー像が、中間転写ベルト80上に一次転写される。感光ドラム3d上に僅かに残った一次転写残トナーは、感光ドラムクリーナ4dにより回収される。
中間転写ベルト80は、二次転写内ローラ14、張架ローラ15、16によって張架され、矢印R2方向へと駆動される。本実施形態の場合、張架ローラ16は中間転写ベルト80を駆動する駆動ローラを兼ねている。画像形成部Pa~Pdにより並列処理される各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト80上に一次転写された上流の色のトナー像上に順次重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト80上に形成され、二次転写部T2へと搬送される。なお、二次転写部T2を通過した後の二次転写残トナーは、転写クリーナ22によって中間転写ベルト80から除去される。
以上、それぞれ説明した搬送プロセス及び画像形成プロセスをもって、二次転写部T2において記録材Sとフルカラートナー像のタイミングが一致し、二次転写が行われる。その後、記録材Sは定着装置50へと搬送され、熱と圧力とが加えられて記録材上にトナー像が定着される。定着装置50は、トナー像が形成された記録材Sを挟持搬送することにより、搬送される記録材Sを加熱、加圧してトナー像を記録材Sに定着させる。即ち、記録材Sに形成されたトナー像のトナーが溶融、混合され、フルカラーの画像として記録材Sに定着される。このようにして、一連の画像形成プロセスは終了する。そして、本実施形態の場合、トナー像が定着された記録材Sは画像形成装置100からニスコーター200へと搬送される。
本実施形態では、トナーとキャリアを含む二成分現像剤が用いられる。トナーは、結着樹脂、着色剤、および離型剤(ワックス)を含有している。結着樹脂は、公知のものを用いることができる。例えば、スチレン-(メタ)アクリル共重合体に代表されるビニル系共重合体、ポリエステル樹脂、ビニル系共重合体とポリエステルが化学的に結合されたハイブリッド樹脂、エポキシ樹脂、スチレン-ブタジエン共重合体等の樹脂を使用できる。着色剤は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに関して、それぞれ公知のものを用いることができる。
離型剤としては、例えば低分子量ポリエチレン、低分子量オレフィン共重合体ワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックス、また酸化ポリエチレンワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、またはそれらのブロック共重合物;カルナバワックス、モンタン酸エステルワックスなどの脂肪酸エステルを主成分とするワックス類、ベヘン酸ベヘニルやステアリン酸ベヘニルなどの高級脂肪酸と高級アルコールとの合成反応物であるエステルワックス、および脱酸カルナバワックスなどの脂肪酸エステル類を一部または全部を脱酸化したものなどが挙げられる。
本実施形態の場合、画像データにはニスコーター200に形成させるニス画像に関するデータも含まれている。即ち、ニス画像に関するデータ(第二画像データ)は、画像形成装置100で形成するYMCKの4色のトナー像に関するデータ(第一画像データ)とは別に設定されている。本明細書では、画像データに含まれているニス画像に関するデータを「初期データ」と呼ぶ。初期データでは、YMCKの4色のトナー像に関するデータと同様に、ページ毎に個々のニス画像が記録材Sにおける画像形成領域の座標に対応づけられている。
次に、ニスコーター200について、図1及び図2を用いて説明する。ニスコーター200は、トナー像が形成された記録材Sの表面にニスを吐出して、トナー像とは別にユーザ所望の文字、線画、図形などのニス画像を形成可能なインクジェット方式のニス塗布手段である。インクジェット方式の場合、液滴にしたニスを記録材Sへ向け吐出することで、記録材Sにニスを付着させてニス画像が形成される。ニスコーター200は、ニス画像に関するデータに基づいてニス画像を記録材Sに形成し得る。なお、以下では、紫外線照射によって固化する無色透明なニス液(所謂、紫外線硬化型のUVニス)を用いてニス画像を形成するニスコーター200を例に説明する。
ニスコーター200は、シート搬送部241、位置検出部245、ニス吐出部246、ニス固化部247を備える。シート搬送部241は、搬送ベルト242に形成された孔を通じたエアの吸引装置(不図示)によって記録材Sをベルト搬送面に吸着させながら搬送する。このシート搬送部241のシート搬送経路に沿って、記録材Sの搬送方向(矢印X方向)の上流側から下流側に向かって順に、位置検出部245、ニス吐出部246、ニス固化部247が配設されている。位置検出部245は例えばCCDなどを用いた検出部であり、ベルト搬送面上に吸着されて搬送される記録材Sに関し、記録材Sの搬送方向先端部の位置と搬送方向に交差する幅方向両端部それぞれの位置、また記録材S上のトナー像の位置を検出する。位置検出部245によりトナー像の位置が検出されることで、ニスコーター200はトナー像に重ねてニス画像をオーバープリントし得る。
ニス吐出部246は、シート搬送部241により搬送される記録材Sの一面側に対してニスを吐出することで、記録材Sにニス画像を形成する。ニス吐出部246は、複数のプリントヘッド(不図示)を有している。プリントヘッドは例えばライン型ヘッドであり、ニスコーター200で画像形成可能な記録材Sのうちの最大幅をカバーする範囲に亘るように、複数の吐出口(不図示)が記録材Sの搬送方向に交差する幅方向に並べて配列されている。プリントヘッドのニス吐出方法は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等が採用されてよい。図示を省略したが、ニスはタンクからそれぞれチューブを介してプリントヘッドに供給される。
ニス画像の膜厚は、記録材に対する単位面積当たりのニスの塗布量に左右される。ニスの塗布量は、プリントヘッドからのニス吐出量が調整されることで可変される。例えばピエゾ素子を用いた方式の場合、図2に示すように、制御電圧が調整されることに応じてニス吐出量が変わり、単位面積当たりのニス吐出量を増減することに応じて、ニス画像の膜厚が調整される。本実施形態の場合、ニス画像の膜厚は例えば「5~100μm」、好ましくは「10~70μm」の範囲に調整される。また、ニス画像の線幅は、複数の吐出口のうち、ニスを吐出する吐出口として用いる吐出口の数によって調整される。例えば、ニス画像の線幅を太くする場合は、ニスを吐出する吐出口として用いる吐出口の数を増やし、ニス画像の線幅を細くする場合は、ニスを吐出する吐出口として用いる吐出口の数を減らすように調整される。
また、ニスコーター200で形成可能なニス画像の解像度は例えば600dpiであり、その場合、ニス画像の線幅は600dpi単位で調整される。なお、上記したニス画像の膜厚の範囲、ニス画像の解像度や線幅の調整幅は、ニスコーター200におけるプリントヘッドのニス吐出方法や、ニスの種類などに応じて適時変更してよい。
図1に戻って、ニス吐出部246により一面側にニス画像が形成された記録材Sは、シート搬送部241によって搬送方向下流側のニス固化部247に送られて、ニス固化部247により記録材S上のニスの固化が行われる。紫外線照射部としてのニス固化部247は紫外線ランプを有しており、紫外線ランプはニスに対応した波長のUV光を照射して、記録材S上に形成されたニス画像を固化する。紫外線ランプは、記録材Sの幅方向のおよそ全域に紫外線(UV光)を照射可能に配設され、記録材Sの通過時のみ点灯される。以上のようにして、記録材Sに形成されたトナー像に重ねてニス画像がオーバープリントされ得る。
なお、本実施形態ではニスとしてUVニスを用いたが、これに限らず、油性ニスや水性ニスなどを用いてもよい。ただし、油性ニスや水性ニスを用いる場合は、ニスを固化させるために、紫外線ランプではなく、IR(赤外線)ランプを用いるのが望ましい。また、温風によってニスを固化させてもよいし、あるいはIRランプと温風とを併用してニスを固化させてもよい。
次に、画像形成システム1Xにおける画像形成制御系の制御構成について、図1を参照しながら図3を用いて説明する。本実施形態では、画像形成装置100がニスコーター200に対する動作命令を一元的に管理して制御する。なお、後述する主制御部101やニス加工制御部330には図3に図示した以外にモータや電源等の各種機器が接続されているが、ここでは発明の本旨でないのでそれらの図示及び説明を省略する。
本実施形態の画像形成システム1Xでは、図3に示すように、制御手段としての主制御部101に通信部501、502を介してニス加工制御部330が動作命令や各種データなどを通信可能に接続されている。主制御部101からの動作命令に従って、ニス加工制御部330はニスコーター200を動作させる。即ち、主制御部101は、画像形成装置100の動作を制御しつつ、ニスコーター200に対し動作命令や各種データを送信することで、ニスコーター200を含む画像形成システム1X全体を制御し得る。この際に、主制御部101は、画像データを取得する取得手段として機能し得る。
上記の主制御部101、ニス加工制御部330は、同一の構成であってよい。例えば、それぞれがCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。
主制御部101は、CPU102、ROM103、RAM104を有する。ROM103には、例えば画像形成処理(不図示)の他に、後述する「ニス画像調整処理」(図9)や「ニス画像準備処理」(図10)などの各種プログラムなどが記憶されている。RAM104には、例えば後述する「ニス画像設定テーブル」(図4)や、後述するテストチャート上に形成するテスト用トナー像に関するテストデータやテスト用ニス画像に関するテストデータなどの各種データが記憶される。なお、RAM104は、各種プログラムの実行に伴う演算処理結果などを一時的に記憶することもできる。
画像形成装置100は例えば液晶表示部111を有する操作部110を備えており(図1参照)、操作部110は主制御部101に接続されている。入力手段(設定部、選択部)としての操作部110は、例えばタッチパネルである。操作部110は液晶表示部111に各種プログラムや各種データなどを提示した各種画面を表示することが可能であり、ユーザによる画面タッチ操作に応じて各種プログラムの開始入力や各種データ入力などを受け付ける。タッチパネルには、ソフトウェアスイッチとして各種ボタンやスイッチ等を含む画面が表示され得る。
ユーザは、操作部110から「画像形成モード」や「テストチャート出力モード」などの各種プログラムの開始を入力することができる。「画像形成モード」の開始が入力された場合、CPU102はROM103に記憶されている画像形成処理(プログラム)を実行可能である。「テストチャート出力モード」の開始が入力された場合、CPU102はROM103に記憶されているテストチャート出力処理(プログラム)を実行可能である。これに伴い、画像形成装置100と共にニスコーター200が動作され得る。画像形成装置100はトナー像に関するデータに基づいて記録材Sにトナー像を形成し、ニスコーター200はニス画像に関するデータに基づいて記録材Sにニス画像を形成する。
操作部110には、後述する線幅調整画面(図7)、線幅調整画面に移行するための各種画面(図5(a)~図5(d))が表示され、ユーザは操作部110から「ニス画像設定情報」に関するデータを入力可能である。なお、ユーザは操作部110から初期データに規定されているニス画像の線幅や膜厚を変更可能である。
ニス加工制御部330は、CPU331、ROM332、RAM333を有する。CPU331は、ROM332に記憶されている制御プログラムに基づいて、ニスコーター200のシート搬送部241、位置検出部245、ニス吐出部246、ニス固化部247を動作させる。ニス加工制御部330には、主制御部101から画像データに含まれるニス画像に関するデータ(初期データ)と「ニス画像設定情報」が送信され、ニス加工制御部330はこれらのデータをRAM333に記憶する。ニスコーター200は、ニス画像に関するデータに基づいて記録材Sにニス画像を形成するニス塗布処理を実行するが、画像形成モードの実行時、初期データと「ニス画像設定情報」とに基づいて記録材Sにニス画像を形成する。
図4に、「ニス画像設定テーブル」を示す。「ニス画像設定テーブル」は、記憶部としてのROM103やRAM104(図3参照)等に予め記憶されている。図4に示すように、「ニス画像設定テーブル」には、記録材Sの種類、坪量、銘柄などの記録材Sに関する情報(図4では紙種と記載)が設定されている。
上記の記録材Sの種類毎に、「ニス画像設定情報」(図4ではニスコートの設定値と記載)が設定されている。「ニス画像設定情報」は、ニス画像の有無、ニス種、ニス画像の線幅調整値、ニス画像の膜厚調整値などである。ニス画像の膜厚調整値については後述する。
ニス画像の有無は、画像データにニス画像に関するデータが含まれていない場合も含めニス画像を形成しない場合に「なし」に設定され、ニス画像を形成する場合に「ON(有り)」に設定される。ニス種は、ニス画像の形成に用いられるニスの種類を示す。本実施形態では、上記したようにUVニスである。
ニス画像の線幅調整値として、線幅初期値(Ws)、トナー像に重なる部分の線幅調整値(ΔXb)、白地部に重なる部分の線幅調整値(ΔXw)が記憶される。線幅初期値(Ws)は、初期データに規定されているニス画像の線幅値によって更新され、更新前は「0」に設定されている。画像データに初期データが含まれていない場合、線幅初期値(Ws)は「0」のままである。なお、本実施形態において、白地部とは記録材S上においてトナー像が形成された画像部に対し、トナー像が形成されていない非画像部のことを言う。
上記の線幅調整値(ΔXb、ΔXw)は、後述する「線幅調整画面」(図7参照)の操作に応じて更新される。ニスコーター200が形成するニス画像の線幅は、以下に示す式1と式2によって決められる。
トナー像に重なる部分の線幅=線幅初期値(Ws)+線幅調整値(ΔXb)・・・式1
白地部に重なる部分の線幅=線幅初期値(Ws)+線幅調整値(ΔXw)・・・式2
次に、上記したトナー像に重なる部分の線幅調整値(ΔXb)と、白地部に重なる部分の線幅調整値(ΔXw)の設定について、図5(a)乃至図7を用いて説明する。まず、画像形成装置100の操作部110において、ユーザにより「ユーザモード」(不図示)が選択されると、図5(a)に示す「初期画面」が操作部110に表示される。ユーザにより「初期画面」の「画像調整モード」が選択されると、図5(b)に示す「調整項目選択画面」に切り替えられる。
ユーザにより「調整項目選択画面」で「ニスコートの調整」が選択されると、図5(c)に示す「画像データ選択画面」に表示が切り替えられる。ユーザは、「画像データ選択画面」に表示されている画像ファイルのリストより、ニス画像を形成する画像データ(ここでは画像ファイル番号)を選択できる。画像データの選択後、ユーザにより「決定」ボタンが操作されることに応じて、図5(d)に示す「トナー像選択画面」が表示される。「トナー像選択画面」では、画像データに応じて1ページ単位に記録材Sに形成されるトナー像が表示される。ユーザは、操作部110をスクロール操作することによって、画像データのうち表示させるページを変更できる。
図6に示すように、「トナー像選択画面」には、記録材S上に形成されるトナー像のイメージが表示される他に、調整領域選択ボタンとしての「文字」、「線画」、「写真」の各ボタンが表示されている。ユーザにより「文字」、「線画」、「写真」の各ボタンが操作されると、例えば操作される度に該当するトナー像の中から適宜に選択中のトナー像が変わる。そして、選択中のトナー像には、他の(非選択の)トナー像と異なる表示がなされる(例えば、点線で示す枠によって囲まれるなど)。選択されたトナー像は、ニス画像の線幅調整を行う対象として設定される。こうして対象に設定されたトナー像に重ねてオーバープリントするニス画像に関し、図7に示す「線幅調整画面」で設定される調整値に基づいてニス画像の線幅調整が行われる。
ユーザは、図7に示す「線幅調整画面」にて、上記したトナー像に重なる部分の線幅調整値(ΔXb)の設定を行うか、白地部に重なる部分の線幅調整値(ΔXw)の設定を行うかを、調整部の選択により決めることができる。そして、ユーザは調整ボタンの「+」、「-」を操作することにより、選択した線幅調整値(ΔXb)、線幅調整値(ΔXw)に関して、調整レベル「・・・、-2、-1、0、+1、+2、・・・」を変更できる。
調整ボタン「+」が操作されることにより調整レベルが上がり、調整レベルが上がるとニス画像の線幅が太くなる。反対に、調整ボタン「-」が操作されることにより調整レベルが下がり、調整レベルが下がるとニス画像の線幅が細くなる。こうした調整レベルの変更後に「決定」ボタンが操作されることによって、線幅調整値(ΔXb)と線幅調整値(ΔXw)とが決まる。本実施形態の場合、初期データに規定されているニス画像の線幅は、線幅調整値(ΔXb)及び線幅調整値(ΔXw)が1レベル増減されることに応じて、例えば600dpi相当の幅(約0.04mm)で増減される。
次に、上記の線幅調整値(ΔXb)と線幅調整値(ΔXw)とを用いたニス画像の線幅調整について、図8(a)乃至図10を用いて説明する。図8(a)は調整前のニス画像を示す図、図8(b)は調整後のニス画像を示す図である。ここでは、初期データに規定されているニス画像として、初期データで線幅「0.5mm」が一定に設定されている文字「F」を例に示した。この文字「F」のニス画像が、トナー像と白地部とにまたがるようにして形成されている。なお、実線で示すトナー像は四角形のベタ画像を例に示した。
図8(c)は、トナー像と白地部におけるニス画像の線幅調整について説明するモデル図である。図8(c)では、上記文字「F」のニス画像に関してトナー像と白地部とで生じ得る線幅の差を示すモデル図である。図8(c)において、図中の点線で示した部分は初期データの線幅(0.5mm)を示し、図中の実線で示した部分は実際に形成されたニス画像の線幅を示している。
図8(a)と図8(b)を比較して理解できるように、従来では、記録材S上に実際に形成されたニス画像に関し、トナー像に重なる部分の線幅が初期データの線幅よりも細くなり、白地部に重なる部分の線幅が初期データの線幅よりも太くなることがあった。これは、記録材Sとトナー像との接触角(言い換えるならトナー像の厚み)、記録材Sに対するニスの浸透性、記録材Sの表面粗さなどに起因して生じ得る。記録材Sにニス画像を形成した場合、実際にはトナー像に重なる部分と白地部に重なる部分とに線幅の違いが生じることがある。例えば、トナー像に含まれるワックスなどの離型剤によってニスが弾かれることによって、トナー像がなくニスがしみ込みやすい白地部に形成されるニス画像よりもトナー像上に形成されるニス画像が細くなる場合がある。
本実施形態では、上記の「線幅調整画面」にて予めトナー像に重なる部分の線幅調整値(ΔXb)のレベルが「+」側に上げられている場合は、図8(c)に示す矢印のように、トナー像上において実際に形成されるニス画像の線幅が初期データの線幅に向けて拡がる。反対に、上記の「線幅調整画面」にて予め白地部に重なる部分の線幅調整値(ΔXw)のレベルが「-」側に下げられている場合は、図8(c)に示す矢印のように、白地部において実際に形成されるニス画像の線幅が初期データの線幅に向けて狭まる。つまり、線幅調整値(ΔXb)と線幅調整値(ΔXw)のいずれか一方あるいは両方の設定が行われると、記録材S上にニス画像を形成する際に、初期データで設定されているニス画像の線幅の調整が行われる。
例えば、初期データで幅「0.5mm」に設定されていたニス画像の線幅が線幅調整値(ΔXb、ΔXw)に従って調整されることにより、記録材S上に実際に形成されるニス画像の線幅はトナー像と白地部とで同じ幅「0.5mm」に近づけられる。図8(a)と図8(b)を比較して理解できるように、ニス画像はトナー像に重なる部分が線幅調整値(ΔXb)によってプラス補正され、白地部に重なる部分が線幅調整値(ΔXw)によってマイナス補正されて、記録材Sには同じ線幅のトナー像が形成される。
<ニス画像調整処理>
次に、上記した「線幅調整画面」を用いた線幅調整値(ΔXb、ΔXw)の設定を実現するための「ニス画像調整処理」を、図9に示す。「ニス画像調整処理」は、画像形成システム1Xの電源オンに伴い主制御部101(図3参照)により開始されて、電源オフまで繰り返し実行される。
図9に示すように、主制御部101はユーザによる「ユーザモード」(不図示)の選択に応じて、「初期画面」(図5(a)参照)を操作部110に表示する。そして、「初期画面」の「画像調整モード」が選択されると、主制御部101は操作部110の表示を「調整項目選択画面」(図5(b)参照)に切り替える(S101)。
ユーザにより「調整項目選択画面」で「ニスコートの調整」が選択されると、主制御部101は「画像データ選択画面」(図5(c)参照)を操作部110に表示する(S102)。この際に、主制御部101はRAM104に記憶した「ニス画像設定情報」(図4参照)に基づいて表示項目(ファイル1、ファイル2など)を編集した「画像データ選択画面」を表示する。そして、ユーザにより画像データが選択され「決定」ボタンが操作されると、主制御部101は「トナー像選択画面」(図5(d)参照)を表示する(S103)。ユーザによる「文字」、「線画」、「写真」の各ボタン操作に応じて、主制御部101は調整項目の選択を行い(S104)、「線画」ボタンが操作されていれば「線幅調整画面」(図7参照)を操作部110に表示する(S105)。
主制御部101は、ユーザによりトナー像に重なる部分の線幅調整値(ΔXb)、白地部に重なる部分の線幅調整値(ΔXw)が変更されて、「決定」ボタンが操作されたか否かを判定する(S106)。幅調整値(ΔXb)や線幅調整値(ΔXw)が変更され「決定」ボタンが操作された場合(S106のYes)、主制御部101はRAM104に記憶されている「ニス画像設定情報」(図4)のニス画像の線幅調整値を更新する(S107)。
<ニス画像準備処理>
次に、上記した線幅調整値(ΔXb)と線幅調整値(ΔXw)とを用いたニス画像の線幅調整を実現するための「ニス画像準備処理」を、図10に示す。「ニス画像準備処理」は、「画像形成モード」の開始入力に伴い主制御部101により開始される。
主制御部101は、「画像形成モード」の開始入力に伴い指示された画像データをRAM104から読み出すと共に、例えば記録材Sの種類に基づいて該当する「ニス画像設定情報」(図4参照)をRAM104から読み出す(S201)。主制御部101は、指示された画像データに関し「ニス画像設定情報」の「ニス画像設定」に従って、記録材Sにニス画像を形成するか否かを判定する(S202)。
ニス画像を形成しない場合(S202のNo)、主制御部101は画像データのトナー像に関するデータに基づいて記録材Sにトナー像を形成する通常印刷モードを選択する(S203)。それと共に、主制御部101は、ニスコーター200(詳しくはニス加工制御部330)に対しニス画像を形成しないことを送信する(S204)。その後、主制御部101は画像形成装置100を動作させてトナー像を記録材Sに形成する(S206)。この場合、ニスコーター200は、画像形成装置100によりトナー像が形成された記録材Sに対しニス画像を形成しない。
ニス画像を形成する場合(S202のYes)、主制御部101は画像データのニス画像に関するデータ(初期データ)と共に、RAM104から読み出した該当する画像データの「ニス画像設定情報」を、ニスコーター200へ送信する(S205)。その後、主制御部101は画像形成装置100を動作させてトナー像を記録材Sに形成する(S206)。この場合、ニスコーター200は、画像形成装置100によりトナー像が形成された記録材Sに対しニス画像を形成する。ニスコーター200(詳しくはニス加工制御部330)は、主制御部101により送信される初期データに基づいてニス画像を記録材Sに形成する。ただし、ニス加工制御部330は、トナー像と白地部とにまたがるニス画像を形成する場合、「ニス画像設定情報」の線幅初期値(Ws)、トナー像に重なる部分の線幅調整値(ΔXb)、白地部に重なる部分の線幅調整値(ΔXw)に基づいて、ニス画像の線幅を変更する。
以上のように、本実施形態では、トナー像と白地部とにまたがるニス画像を形成する場合、トナー像に重なる部分の線幅調整値(ΔXb)、白地部に重なる部分の線幅調整値(ΔXw)により、ニス画像の線幅(線幅初期値(Ws))を変更する。そして、トナー像に重なる部分の線幅調整値(ΔXb)と白地部に重なる部分の線幅調整値(ΔXw)の設定を行うことができるようにしている。ユーザはトナー像に重なる部分の線幅調整値(ΔXb)と、白地部に重なる部分の線幅調整値(ΔXw)の設定を行うことで、記録材S上に実際に形成されるニス画像の線幅を、初期データで設定されているニス画像の線幅に近づけることができる。こうして、ニス画像がトナー像と白地部とにまたがって形成された場合に、トナー像と白地部とを境にニス画像の線幅に差が生じるのを抑制できる。
[第二実施形態]
上述した第一実施形態では、図8(c)に示すように、トナー像に重なる部分の線幅が初期データの線幅よりも細くなり、白地部に重なる部分の線幅が初期データの線幅よりも太くなる場合を例に、ニス画像の線幅調整について説明した。ただし、記録材Sとして例えば樹脂フィルムを用いると、図11に示すように、トナー像に重なる部分の線幅が初期データの線幅よりも太くなり、白地部に重なる部分の線幅が初期データの線幅よりも細くなる場合があった。これは、樹脂フィルムの表面性によりニスが弾かれることによって、トナー像上に形成されるニス画像よりも白地部に形成されるニス画像が細くなるためと考えられる。
この場合も、図7に示す「線幅調整画面」で設定される調整値に基づいてニス画像の線幅調整を行うことで、記録材S上に実際に形成されるニス画像の線幅を、初期データで設定されているニス画像の線幅に近づけることができる。こうして、ニス画像がトナー像と白地部とにまたがって形成された場合に、トナー像と白地部とを境にニス画像の線幅に差が生じるのを抑制できる。
[第三実施形態]
上述した第一実施形態及び第二実施形態では、トナー像に重なる部分の線幅と白地部に重なる部分の線幅を調整する構成を示したが、線幅を調整することで、トナー像上のニス画像と白地部上のニス画像との間で厚みに差が出る場合があった。この場合、トナー像上のニス画像と白地部上のニス画像との間に段差が生じることで、ニス画像の見た目の差が生じる虞があった。
そこで、第三実施形態では、上記した線幅調整値(ΔXb、ΔXw)の他に、ニス画像の膜厚調整値を用いることで、ニス画像の線幅の調整を行えるようにしている。以下、第三実施形態について説明するが、上述した第一実施形態と異なる点について主に説明し、第一実施形態と同じ点については説明を簡略化あるいは省略する。
第三実施形態の場合、図4に示すように、「ニス画像設定情報」には、ニス画像の膜厚調整値として、膜厚初期値(Ds)、トナー像に重なる部分の膜厚調整値(ΔXd)、白地部に重なる部分の膜厚調整値(ΔXv)が記憶されている。膜厚初期値(Ds)は、初期データに規定されているニス画像の膜厚値によって更新される。
上記の膜厚調整値(ΔXd、ΔXv)は、後述する「膜厚調整画面」(図12)の操作に応じて更新される。ニスコーター200が形成するニス画像の膜厚は、以下に示す式3と式4によって決められる。
トナー像に重なる部分の膜厚=膜厚初期値(Ds)+膜厚調整値(ΔXd)・・・式3
白地部に重なる部分の膜厚=膜厚初期値(Ds)+膜厚調整値(ΔXv)・・・式4
上記のトナー像に重なる部分の膜厚調整値(ΔXd)と、白地部に重なる部分の膜厚調整値(ΔXv)の設定について、図12を用いて説明する。ユーザは、図12の下段に示す「膜厚調整画面」にて、上記したトナー像に重なる部分の膜厚調整値(ΔXd)の設定を行うか、白地部に重なる部分の膜厚調整値(ΔXv)の設定を行うかを、調整部の選択により決めることができる。ユーザは調整ボタンの「+」、「-」を操作することにより、選択した膜厚調整値(ΔXd)、膜厚調整値(ΔXv)に関して設定値を例えば「5μm」のステップ幅で増減できる。調整ボタン「+」が操作されることにより膜厚が厚くなり、調整ボタン「-」が操作されることにより膜厚が薄くなる。なお、図12に示すように、「膜厚調整画面」と一緒に上記した「線幅調整画面」を表示して、線幅調整値(ΔXb、ΔXw)を設定できるようにしてよい。
上記の「膜厚調整画面」にて予めトナー像に重なる部分の膜厚調整値(ΔXd)のレベルが「-」側に下げられている場合、ニス塗布量が減らされるため、図11に示す矢印のように、トナー像上において実際に形成されるニス画像の線幅が初期データの線幅に向けて狭まる。反対に、上記の「膜厚調整画面」にて予め白地部に重なる部分の膜厚調整値(ΔXv)のレベルが「+」側に上げられている場合、ニス塗布量が増やされるため、図11に示す矢印のように、白地部において実際に形成されるニス画像の線幅が初期データの線幅に向けて拡がる。つまり、膜厚調整値(ΔXd)と膜厚調整値(ΔXv)のいずれか一方あるいは両方の設定が行われると、初期データで設定されているニス画像の線幅に近づくように、記録材S上にニス画像が形成される。例えば、初期データで幅「0.5mm」に設定されているニス画像を形成する際に、膜厚調整値(ΔXd、ΔXv)に従ってニス塗布量が調整されることで、記録材S上に実際に形成されるニス画像の線幅がトナー像と白地部とで同じ幅「0.5mm」となる。
以上のように、本実施形態では、トナー像に重なる部分の膜厚調整値(ΔXd)と白地部に重なる部分の膜厚調整値(ΔXv)の設定を行うことができるようにした。トナー像に重なる部分の膜厚調整値(ΔXd)と、白地部に重なる部分の膜厚調整値(ΔXv)の設定を行うことで、記録材S上に実際に形成されるニス画像の線幅を、初期データで設定されているニス画像の線幅に近づけることができる。こうして、ニス画像がトナー像と白地部とにまたがって形成された場合に、トナー像と白地部とを境にニス画像の線幅に差が生じるのを抑制できる。
[第四実施形態]
上述した第一乃至第三実施形態では、ユーザ所望のトナー像とニス画像とを記録材S上に実際に出力して、トナー像と白地部とを境にニス画像の線幅に差が生じていないかをユーザが見て確認できるようにしている。それ故、ユーザは所望の成果を確認するまでに、上記した線幅調整値(ΔXb、ΔXw)や膜厚調整値(ΔXd、ΔXv)の設定を適宜に変えて、多数枚の記録材Sを出力させることがあった。しかし、これでは線幅調整値(ΔXb、ΔXw)や膜厚調整値(ΔXd、ΔXv)を決めるのに時間がかかり、また記録材Sを無駄に消費する虞がある。
そこで、第四実施形態では、ユーザがトナー像と白地部とを境にニス画像の線幅に差が生じていないかを確認し、線幅調整値(ΔXb、ΔXw)や膜厚調整値(ΔXd、ΔXv)の設定を効率よく行えるようにすべく、テストチャートを出力する。以下、テストチャートを出力する第三実施形態について説明する。
図13に、テストチャートを出力するための「テストモード画面」の一例を示す。「テストモード画面」は操作部110に表示されて、ユーザは「テストモード画面」からテストチャートに係る各種条件を設定することができる。
「用紙設定」ボタンは、ニス画像の調整を行う記録材Sが収納されているカセット10(図1参照)を選択するためのボタンである。ユーザは、ニス画像の調整を行いたい記録材Sを任意のカセット10に収容し、「用紙設定」ボタンを操作して、記録材Sを収容したカセット10を選択する。ここでは、「カセット1」が選択され、テストチャート用にカセット1から記録材Sが供給される。「線幅 中心設定値(線幅基準値)」ボタンは、テストチャートに出力するテスト用ニス画像の線幅基準値を設定するためのボタンである。ユーザは、例えば「0.1mm~5mm」の範囲で設定可能である。「膜厚 中心設定値(膜厚基準値)」ボタンは、テストチャートに出力するテスト用ニス画像の膜厚基準値を設定するためのボタンである。ユーザは、例えば「5~50μm」の範囲で設定可能である。詳しくは後述するように、テストチャートには、中心設定値として設定された線幅基準値や膜厚基準値を基準に、複数のテスト用ニス画像が形成されている。なお、上記した線幅基準値と膜厚基準値は、トナー像に重なる部分と白地部に重なる部分とでそれぞれ設定される。ここで、線幅の中心設定値は図4で示した初期値Wsである。また、膜厚の中心設定値は図4で示した初期値Dsである。図13に示す画面では、初期値Ws、Dsとして図4に示した値を表示してもよい。また、図13の画面で設定された線幅の中心設定値及び膜厚の中心設定値は、それぞれ初期値Ws、Dsとして保存してもよい。
「決定」ボタンは、上記した中心設定値を確定するためのボタンである。「テスト画像印刷」ボタンは、テストチャート出力モードの実行を開始するためのボタンである。「テスト画像印刷」ボタンが操作されることに応じて、主制御部101によりテストチャート出力モード(不図示)が実行されて、図14、図15に示す2種類のテストチャートが連続して出力される。
テストチャートについて、図14及び図15を用いて説明する。図14及び図15に示すように、テストチャートには、1枚の記録材Sにテスト画像としてYMCKの異なる色のテスト用トナー像(第一テスト用トナー像、第二テスト用トナー像)が横に並べて形成されている。テスト用トナー像は、例えば同じサイズで矩形状に形成されたベタ画像である。
テストチャートの上段には、これら横に並べて形成されたテスト用トナー像に対応づけて各トナー像の色を示す「Y、M、C、K」が印字されている。そして、これらYMCKの単色のテスト用トナー像が、各色毎に点線で示すように白地部を間に挟むように間隔を空けて縦に並べて形成されている(第一テスト用トナー像、第三テスト用トナー像)。これらテスト用トナー像と白地部とにまたがるようにして、直線状のテスト用ニス画像(第一テスト用ニス画像、第二テスト用ニス画像)が形成されている。ここでは、テスト用ニス画像が1つのテスト用トナー像(及び白地部)に対し5つずつ形成されている。
テストチャートの上段には、上記した色を示す「Y、M、C、K」に加えて、5つのニス画像に対応づけて上記したニス画像の線幅の調整レベル「-2、-1、0、+1、+2」が印字されている。また、テストチャートの左側には、縦に並べられたテスト用トナー像に対応づけてニス画像の膜厚を示す「+10、+5、中心設定値、-5、-10」が印字されている。
図14に示すテストチャートの場合、白地部においては全てのテスト用ニス画像が上記した「テストモード画面」の「膜厚 中心設定値」(図13参照)で設定された同じ膜厚(例えば、10μm)に形成される。また、白地部においては、全てのテスト用ニス画像が上記した「テストモード画面」の「線幅 中心設定値」(図13参照)で設定された同じ線幅(例えば、0.5mm)に形成される。
これに対し、各トナー像においては各色単位に、テスト用ニス画像が異なる5つの膜厚(+10、+5、中心設定値(μm)、-5、-10)で形成される。また、1つのテスト用トナー像毎に、テスト用ニス画像が異なる5つの線幅(調整レベル-2、-1、0、+1、+2)で形成される。調整レベル「0」は、上記した「テストモード画面」の「線幅 中心設定値」(図13参照)で設定された設定値を「0」基準として示すものである。
こうして、各トナー像には、異なる線幅と膜厚との組み合わせに従って複数のテスト用ニス画像が形成される。これら5つの線幅(調整レベル-2、-1、0、+1、+2)と5つの膜厚(+10、+5、中心設定値、-5、-10)との組み合わせに従って、各色(Y、M、C、K)のテスト用トナー像に計25個(5×5の組み合わせ)のテスト用ニス画像が形成される。ユーザは、図14に示すテストチャートを見て、白地部に同じ幅で形成されたテスト用ニス画像の線幅を基準に、各色(Y、M、C、K)のトナー像に形成されたテスト用ニス画像の線幅を比較することができる。
他方、図15に示すテストチャートの場合、各トナー像においては全てのテスト用ニス画像が上記した「テストモード画面」の「膜厚 中心設定値」(図13参照)で設定された同じ膜厚(例えば、10μm)に形成される。また、各トナー像においては全てのテスト用ニス画像が上記した「テストモード画面」の「線幅 中心設定値」(図13参照)で設定された同じ線幅(例えば、0.5mm)に形成される。
これに対し、各トナー像に対応する各白地部おいては各色単位に、テスト用ニス画像が異なる5つの膜厚(+10、+5、中心設定値(μm)、-5、-10)で形成される。また、1つの白地部毎に、テスト用ニス画像が異なる5つの線幅(調整レベル-2、-1、0、+1、+2)で形成される。
こうして、各白地部には、複数の異なる線幅と膜厚との組み合わせに従ってテスト用ニス画像が形成される。これら5つの線幅(調整レベル-2、-1、0、+1、+2)と5つの膜厚(+10、+5、中心設定値、-5、-10)との組み合わせに従って、各色(Y、M、C、K)のテスト用トナー像に対応する白地部に計25個(5×5の組み合わせ)のニス画像が形成される。ユーザは、図15に示すテストチャートを見て、テスト用トナー像に同じ幅で形成されたテスト用ニス画像の線幅を基準に、各白地部に形成されたテスト用ニス画像の線幅を比較することができる。
ユーザは上記した2種類のテストチャートを見て、図8(c)、図11に示したようなニス画像の線幅に差が生じるのを抑制可能な線幅調整値(ΔXb、ΔXw)や膜厚調整値(ΔXd、ΔXv)を容易に設定することができる。テストチャートを出力することで、ユーザは線幅調整値(ΔXb、ΔXw)や膜厚調整値(ΔXd、ΔXv)を決めるのに時間がかからず、また記録材Sを無駄に消費しない。
なお、テストチャートに形成するテスト用ニス画像の線幅や膜厚は、上記数値に限定されるものでなく、画像形成装置100やニスコーター200の構成、またユーザの所望するトナー像やニス画像の条件に応じて、適時変更してよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、
記録材に対しニスを吐出してニス画像を形成可能なニス塗布手段と、
トナー像に関する第一画像データに基づいて前記画像形成手段によって記録材に対してトナー像を形成し、ニス画像に関する第二画像データに基づいて前記ニス塗布手段によってトナー像が形成された記録材に対してニス画像を形成する画像形成モードを実行可能な制御手段と、
記録材においてトナー像が形成された画像部と、トナー像が形成されていない非画像部とにまたがるように形成されるニス画像に関し、前記ニス画像のうち前記画像部に重なる部分の線幅と前記非画像部に重なる部分の線幅の少なくともいずれか一方の線幅調整値を入力可能な入力手段と、を備える、
ことを特徴とする画像形成システム。
(2)
前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記第一画像データと前記第二画像データとに基づいて前記画像部と前記非画像部とにまたがるように前記ニス画像を形成する場合、前記第二画像データに基づく前記ニス画像の線幅を前記線幅調整値に従って補正して前記ニス画像を形成する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成システム。
(3)
前記入力手段は、前記線幅調整値を表示する表示部と、前記線幅調整値を設定可能な設定部と、を備える、
ことを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の画像形成システム。
(4)
前記入力手段は、前記第一画像データに基づいて記録材に形成するトナー像を表示する表示部と、前記表示部に表示されたトナー像のうち、ニス画像の線幅を前記線幅調整値に従って補正する対象のトナー像を選択する選択部と、を備える、
ことを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(5)
記録材の種類毎に前記線幅調整値を記憶した記憶部を備え、
前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する場合、前記記憶部から記録材の種類に応じて取得した線幅調整値を、前記入力手段により入力された前記線幅調整値により変更して、前記第二画像データに基づく前記ニス画像の線幅を補正する、
ことを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(6)
前記入力手段は、前記画像部に重なる部分の膜厚と前記非画像部に重なる部分の膜厚の少なくともいずれか一方の膜厚調整値を入力可能であって、
前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記トナー像に関する第一画像データと前記ニス画像に関する第二画像データとに基づいて前記画像部と前記非画像部とにまたがるように前記ニス画像を形成する場合、前記第二画像データに基づく前記ニス画像の膜厚を前記膜厚調整値に従って補正して前記ニス画像を形成する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成システム。
(7)
前記入力手段は、前記膜厚調整値を表示する表示部と、前記膜厚調整値を設定可能な設定部と、を備える、
ことを特徴とする前記(6)に記載の画像形成システム。
(8)
前記入力手段は、前記第一画像データに基づいて記録材に形成するトナー像を表示する表示部と、前記表示部に表示されたトナー像のうち、ニス画像の膜厚を前記膜厚調整値に従って補正する対象のトナー像を選択する選択部と、を備える、
ことを特徴とする前記(6)又は(7)に記載の画像形成システム。
(9)
記録材の種類毎に前記膜厚調整値を記憶した記憶部を備え、
前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する場合、前記記憶部から記録材の種類に応じて取得した膜厚調整値を、前記入力手段により入力された前記膜厚調整値により変更して、前記第二画像データに基づく前記ニス画像の膜厚を補正する、
ことを特徴とする前記(6)乃至(8)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(10)
前記制御手段は、前記画像形成手段により記録材にテスト用トナー像を形成し、前記ニス塗布手段により前記テスト用トナー像が形成された画像部と前記テスト用トナー像が形成されていない非画像部とにまたがって、前記画像部に重なる部分と前記非画像部に重なる部分のいずれか一方の線幅が異なる第一テスト用ニス画像と、前記第一テスト用ニス画像と線幅が異なる第二テスト用ニス画像を形成したテストチャートを出力するテストチャート出力モードを実行可能である、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成システム。
(11)
前記テスト用トナー像は、同じサイズで矩形状に形成された画像であり、
前記第一テスト用ニス画像と前記第二テスト用ニス画像は、直線状に形成された画像である、
ことを特徴とする前記(10)に記載の画像形成システム。
(12)
前記制御手段は、前記テストチャート出力モードを実行する場合、前記画像形成手段により第一テスト用トナー像と前記第一テスト用トナー像と異なる色の第二テスト用トナー像を形成し、前記第一テスト用トナー像と前記第二テスト用トナー像に、同じ膜厚の前記第一テスト用ニス画像と前記第二テスト用ニス画像を形成する、
ことを特徴とする前記(10)又は(11)に記載の画像形成システム。
(13)
前記入力手段は、前記画像部に重なる部分の線幅基準値と前記非画像部に重なる部分の線幅基準値のいずれか一方を入力可能であって、
前記制御手段は、前記テストチャート出力モードを実行する場合、前記入力手段により入力された前記線幅基準値に応じた前記第一テスト用ニス画像と前記第二テスト用ニス画像を形成する、
ことを特徴とする前記(10)乃至(12)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(14)
前記入力手段は、前記画像部に重なる部分の膜厚基準値と前記非画像部に重なる部分の膜厚基準値のいずれか一方を入力可能であって、
前記制御手段は、前記テストチャート出力モードを実行する場合、前記画像形成手段により前記第一テスト用トナー像と同じ色の第三テスト用トナー像を形成し、前記第一テスト用トナー像と前記第三テスト用トナー像に、前記入力手段により入力された前記膜厚基準値に応じてそれぞれ膜厚を変えた前記第一テスト用ニス画像と前記第二テスト用ニス画像を形成する、
ことを特徴とする前記(12)に記載の画像形成システム。
(15)
前記ニスは、紫外線硬化型のニスであり、
前記ニス塗布手段は、記録材に対しニスを吐出する吐出部と、記録材に塗布されたニスに紫外線を照射する紫外線照射部とを有する、
ことを特徴とする前記(1)乃至(14)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
1X…画像形成システム、100…画像形成装置、101…主制御部、103…ROM、104…RAM、110…操作部、111…液晶表示部、200…ニスコーター、246…ニス吐出部、247…ニス固化部、S…記録材

Claims (15)

  1. 記録材にトナー像を形成可能な画像形成手段と、
    記録材に対しニスを吐出してニス画像を形成可能なニス塗布手段と、
    トナー像に関する第一画像データに基づいて前記画像形成手段によって記録材に対してトナー像を形成し、ニス画像に関する第二画像データに基づいて前記ニス塗布手段によってトナー像が形成された記録材に対してニス画像を形成する画像形成モードを実行可能な制御手段と、
    記録材においてトナー像が形成された画像部と、トナー像が形成されていない非画像部とにまたがるように形成されるニス画像に関し、前記ニス画像のうち前記画像部に重なる部分の線幅と前記非画像部に重なる部分の線幅の少なくともいずれか一方の線幅調整値を入力可能な入力手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記第一画像データと前記第二画像データとに基づいて前記画像部と前記非画像部とにまたがるように前記ニス画像を形成する場合、前記第二画像データに基づく前記ニス画像の線幅を前記線幅調整値に従って補正して前記ニス画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記入力手段は、前記線幅調整値を表示する表示部と、前記線幅調整値を設定可能な設定部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記入力手段は、前記第一画像データに基づいて記録材に形成するトナー像を表示する表示部と、前記表示部に表示されたトナー像のうち、ニス画像の線幅を前記線幅調整値に従って補正する対象のトナー像を選択する選択部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  5. 記録材の種類毎に前記線幅調整値を記憶した記憶部を備え、
    前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する場合、前記記憶部から記録材の種類に応じて取得した線幅調整値を、前記入力手段により入力された前記線幅調整値により変更して、前記第二画像データに基づく前記ニス画像の線幅を補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  6. 前記入力手段は、前記画像部に重なる部分の膜厚と前記非画像部に重なる部分の膜厚の少なくともいずれか一方の膜厚調整値を入力可能であって、
    前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する際に、前記トナー像に関する第一画像データと前記ニス画像に関する第二画像データとに基づいて前記画像部と前記非画像部とにまたがるように前記ニス画像を形成する場合、前記第二画像データに基づく前記ニス画像の膜厚を前記膜厚調整値に従って補正して前記ニス画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  7. 前記入力手段は、前記膜厚調整値を表示する表示部と、前記膜厚調整値を設定可能な設定部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 前記入力手段は、前記第一画像データに基づいて記録材に形成するトナー像を表示する表示部と、前記表示部に表示されたトナー像のうち、ニス画像の膜厚を前記膜厚調整値に従って補正する対象のトナー像を選択する選択部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  9. 記録材の種類毎に前記膜厚調整値を記憶した記憶部を備え、
    前記制御手段は、前記画像形成モードを実行する場合、前記記憶部から記録材の種類に応じて取得した膜厚調整値を、前記入力手段により入力された前記膜厚調整値により変更して、前記第二画像データに基づく前記ニス画像の膜厚を補正する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  10. 前記制御手段は、前記画像形成手段により記録材にテスト用トナー像を形成し、前記ニス塗布手段により前記テスト用トナー像が形成された画像部と前記テスト用トナー像が形成されていない非画像部とにまたがって、前記画像部に重なる部分と前記非画像部に重なる部分のいずれか一方の線幅が異なる第一テスト用ニス画像と、前記第一テスト用ニス画像と線幅が異なる第二テスト用ニス画像を形成したテストチャートを出力するテストチャート出力モードを実行可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  11. 前記テスト用トナー像は、同じサイズで矩形状に形成された画像であり、
    前記第一テスト用ニス画像と前記第二テスト用ニス画像は、直線状に形成された画像である、
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 前記制御手段は、前記テストチャート出力モードを実行する場合、前記画像形成手段により第一テスト用トナー像と前記第一テスト用トナー像と異なる色の第二テスト用トナー像を形成し、前記第一テスト用トナー像と前記第二テスト用トナー像に、同じ膜厚の前記第一テスト用ニス画像と前記第二テスト用ニス画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
  13. 前記入力手段は、前記画像部に重なる部分の線幅基準値と前記非画像部に重なる部分の線幅基準値のいずれか一方を入力可能であって、
    前記制御手段は、前記テストチャート出力モードを実行する場合、前記入力手段により入力された前記線幅基準値に応じた前記第一テスト用ニス画像と前記第二テスト用ニス画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
  14. 前記入力手段は、前記画像部に重なる部分の膜厚基準値と前記非画像部に重なる部分の膜厚基準値のいずれか一方を入力可能であって、
    前記制御手段は、前記テストチャート出力モードを実行する場合、前記画像形成手段により前記第一テスト用トナー像と同じ色の第三テスト用トナー像を形成し、前記第一テスト用トナー像と前記第三テスト用トナー像に、前記入力手段により入力された前記膜厚基準値に応じてそれぞれ膜厚を変えた前記第一テスト用ニス画像と前記第二テスト用ニス画像を形成する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像形成システム。
  15. 前記ニスは、紫外線硬化型のニスであり、
    前記ニス塗布手段は、記録材に対しニスを吐出する吐出部と、記録材に塗布されたニスに紫外線を照射する紫外線照射部とを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
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