JP2008310123A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力された画像データの画像濃度を検知・算出し、記録媒体の折り目部近傍の画像濃度が高い際には、濃度を下げる処理を自動で行うことにより、折り目部近傍の高濃度画像の欠落を防止し、ユーザに画像処理アプリケーションでの画像処理の手間の削減、時間削減につながる画像形成装置及び画像形成方法の提供。
【解決手段】シートPに画像情報信号に対応した画像を形成し、画像が形成されたシートPの折り目部Zで折るシート処理装置335を備える画像形成装置であって、シートPに画像を形成する前に、シート処理装置335により折られる折り目部Zの画像濃度を検知し(S802)、検知された画像濃度に基づいて(S803)、画像濃度を制御する(S804)画像処理部60を備える構成とする。
【選択図】図8
【解決手段】シートPに画像情報信号に対応した画像を形成し、画像が形成されたシートPの折り目部Zで折るシート処理装置335を備える画像形成装置であって、シートPに画像を形成する前に、シート処理装置335により折られる折り目部Zの画像濃度を検知し(S802)、検知された画像濃度に基づいて(S803)、画像濃度を制御する(S804)画像処理部60を備える構成とする。
【選択図】図8
Description
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に画像形成手段で画像形成した記録媒体を順次取り込み、これを二つ折りすることが可能な折り手段を有する記録媒体処理装置を備える画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来、プリンタや複写機等の画像形成装置には、シート処理装置(記録媒体処理装置)を結合し、複数枚のシート(記録媒体)を綴じて二つ折りすることにより製本可能としたものが存在する。例えば、特許文献1に開示されているように、画像濃度をもとに製本可能か否かを判断し、製本不能であると判断した場合には、シートの機外(画像形成装置外)排出や警告を行うことにより、機内(画像形成装置内)残留ジャムを抑制しているものがある。
特開2003−345181号公報
しかしながら、上記の方法では、画像濃度をもとに製本不能と判断された場合、使用者への警告の実施やシートの機外排出、製本用手段とは別の収納手段へシートを排出する、等が行われ、ユーザが製本したいファイルのジョブを送っても拒否される。そのため、ユーザはそのようなファイル(画像)を出力したい場合には、画像濃度の変更など、画像処理を別のアプリケーションで行った後、再度、画像形成装置にジョブを送る必要が生じる。また、高画質な画像を出力するために、濃度制御を行ったり、カラーセンサにて色の補正を行ったりしているにもかかわらず、次のような問題が生じていた。すなわち、シートの折り目部近傍に相当する箇所の濃度が高いと折り後、折り目部近傍に生じるシワなどにより、定着画像が剥がれるといった問題が生じていた。
本発明は、上述した点に着目してなされたものであり、入力された画像情報信号の画像濃度を検知し、折り目部近傍の画像濃度が高い際には濃度を下げ、ユーザの手間の削減、時間削減につながる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを課題とする。
そこで本発明では、上記目的を達成するために、記録媒体に形成する画像の濃度に基づいて、折り目部近傍に画像の欠落が生じるか否かを判断し、画像の欠落が生じると判断した場合には、画像形成する前に、折り目部近傍の画像濃度の調整を自動で行う。
すなわち、本発明の技術内容は以下の構成を備えることにより前記課題を解決できた。
(1)記録媒体に画像情報信号に対応した画像を形成し、前記画像が形成された記録媒体の1または複数の折り目部を折る折り手段を備える画像形成装置であって、記録媒体に画像を形成する前に、前記折り手段により折られる前記折り目部の画像濃度を検知する画像濃度検知手段と、前記画像濃度検知手段により検知された画像濃度に基づいて、前記画像濃度を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
(2)記録媒体に画像情報信号に対応した画像を形成し、前記画像が形成された記録媒体の1または複数の折り目部を折る折り工程を備える画像形成方法であって、記録媒体に画像を形成する前に、前記折り工程により折られる前記折り目部の画像濃度を検知する画像濃度検知工程と、前記画像濃度検知工程により検知された画像濃度に基づいて、前記画像濃度を制御する制御工程とを備えることを特徴とする画像形成方法。
本発明によれば、記録媒体に形成する画像濃度に基づいて、折り目部近傍に画像の欠落が生じるか否かを判断し、画像の欠落が生じると判断した場合には、画像形成する前に折り目部近傍の画像濃度の調整を自動で行う。これにより、ユーザによる画像処理アプリケーションでの処理の削減、時間削減につながるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1、図2は本発明の実施例1に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの概略構成垂直断面図である。それらに基づき基本的な構成を説明する。
図1、図2の画像形成装置は、画像形成装置本体に、中間搬送装置500とシート処理装置335(記録媒体処理装置)を結合して構成されている。
図1、図2に示すように、斜め方向に並設された像但持体である感光体ドラム1a〜1dを備える。詳しくは、イエロー(以下、「Y」と略す)、マゼンタ(以下、「M」と略す)、シアン(以下、「C」と略す)、ブラック(以下、「Bk」と略す)の4個の感光体ドラム1a,1b,1c,1d(以下、単に「感光体ドラム1」と略す)を備えている。また、感光体ドラム1に対向して感光体ドラム1の表面に形成されたトナー画像が一次転写される中間転写体となる中間転写ベルト12eが駆動ローラ12f及び従動ローラ12gにより張架されている。さらに、中間転写ベルト12eを挟んで従動ローラ12gに対向する位置に二次転写ローラ(二次転写手段)16が配置されている。
各感光体ドラム1上に形成されたトナー画像は、転写ローラ(転写手段)12a、12b、12c、12dの作用により中間転写ベルト12eに一次転写される。各感光体ドラム1の周囲には、その回転方向上流側から順に、次の構成を備える。まず、感光体ドラム1の表面を均一に帯電するための帯電手段となる一次帯電器2a,2b,2c,2d(以下、単に「一次帯電器2」と略す)が配される。そして、一次帯電器2により一様に帯電された感光体ドラム1の表面に画像情報に基づいてレーザビームを照射して静電潜像を形成する露光装置(露光手段)3a,3b(以下、単に「露光装置3」と略す)が配置されている。
画像形成としては、例えばパーソナルコンピュータなどのホスト62から画像データが入力されると、CPU61は、画像データを画像処理部60へ送る。画像処理部60は、画像データをY、M、C、Bkの面順次のデータに処理し、レーザドライバ63へ送る。そして、データを受け取ったレーザドライバ63は、露光装置3を動作させ、感光体ドラム1の表面に潜像を形成する。
さらに、静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面にY、M、C、Bk各色のトナーを付着させて、トナー画像として顕像化する現像装置(現像手段)40a,40b,40c,40d(以下、単に「現像装置40」と略す)が配される。そして、転写後の感光体ドラム1の表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置(クリーニング手段)8a,8b,8c,8d(以下、単に「クリーニング手段8」と略す)が配置されている。
また、以上に説明した現像部はプロセスカートリッジ7a,7b,7c,7d(以下、単に「プロセスカートリッジ7」と略す)とトナーカートリッジ5a,5b,5c,5d(以下、単に「トナーカートリッジ5」と略す)とにユニット化されている。
一方、給紙カセット11からピックアップローラ9により繰り出された転写材11a(記録媒体)は、フィードローラ51aとリタードローラ52aの分離手段により1枚ずつ分離給送された後、搬送ローラ対13aによりレジストローラ対17に送られる。また、マルチトレイ50から給紙される場合には、フィードローラ51bとリタードローラ52bの分離手段により1枚ずつ分離給送された後、搬送ローラ対13bによりレジストローラ対17に送られる。そして、レジストローラ対17により、所定のタイミングで中間転写ベルト12eと二次転写ローラ16との間に搬送され、二次転写ローラ16の作用により中間転写ベルト12eに一次転写されたトナー画像が二次転写される。
トナー画像が転写された転写材11aは、定着装置(定着手段)14によりトナー画像が定着される。その後、不図示のソレノイド等の手段により切り換えられる切換レバー55が図1で示す55aの位置にあるときには排出ローラ対20により搬送される。そして、中間搬送装置500内の搬送ローラ対501、502、503、504によりシート処理装置335へと搬送される。
また、切換レバー55が図2で示す55bの位置にあるときには、搬送ローラ対13cにより両面搬送パス部30のスイッチバックローラ対31へと搬送され、スイッチバックローラ対31により搬送方向が切り換えられる。そして、搬送ローラ対13d、13e、13fを通り、再度レジストローラ対17へと搬送される。なお、図1と図2で同じ構成には同じ符号を付している。
ここで、図3を用いて、一般的な画像形成装置に用いられる定着装置14について説明する。
図3において、定着ローラ140は、一例としてアルミニウムや鉄等の金属芯金141上にPFA、PTFE等の離型性樹脂層142を設け、また、内部はヒータ143によって加熱されるようになっている。なお、PFAはテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、PTFEはポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)である。定着ローラ140の温度は、定着ローラ140に当接する温度検出素子150によって定着ローラ140の表面温度を検知され、温度制御回路がヒータ143を断続的に作動させることにより、定着ローラ140の表面温度は所定の温度に制御される。
一方、定着ローラ140に圧接し回転する加圧ローラ160は、一例としてアルミニウムや鉄等の金属芯金161上に耐熱性を有しかつ硬度の低いシリコンゴムやシリコンスポンジ等の弾性層162を設けている。そして、その表面にPFA、PTFE等の離型性の高い樹脂による被膜層を有した構造になっており、また、内部はヒータ163によって加熱されるようになっている。加圧ローラ160の温度は、加圧ローラ160に当接する温度検出素子151によって加圧ローラ160の表面温度を検知される。そして検知結果に基づき温度制御回路がヒータ163を断続的に作動させることにより、加圧ローラ160の表面温度も定着ローラ140同様、所定の温度に制御される。
また、炭カル(炭酸カルシウム)粉の付着により、定着ローラ140の表面の離型性が低下することで、オフセットは状態が良好でなくなる。このオフセットトナーは、転写材の搬送間隔において、離型性の差により定着ローラ140の表面から加圧ローラ160の表面に転移して加圧ローラ160の表面に蓄積する。このような過程で加圧ローラ160に付着や蓄積をしたトナーは転写材の裏面汚れや再び定着ローラ140に戻り、転写材の表面汚れを引き起こす。
さらに、紙サイズより大きめの画像を描き、余白無しの「縁無し」印刷時には、定着ローラ140や加圧ローラ160の表面にトナーが付き、転写材の表面や裏面の汚れを引き起こす。そのため、定着ローラ140にクリーニングローラ145、加圧ローラ160にクリーニングローラ165を当接させることで、それぞれのローラの表面に付着したトナーを回収している。また、クリーニングローラ145は定着ローラ140に、クリーニングローラ165は加圧ローラ160に対してそれぞれ不図示のカム機構等により接離可能であり、当接時に従動して回転する構成となっている。
また、本画像形成装置は、特殊転写材モードを有しており、表示部(オペレータ操作パネル)64やホストコンピュータ等から特殊転写材設定を行えるようになっている。そして、ユーザがモードを選択することにより転写材の種類や厚さに応じて、転写材の搬送スピードや定着温度等のプロセス条件を一部変更できる。
さらに、上記のようなカラー画像形成装置において近年、出力画像の高画質化が求められている。特に、濃度の階調とその安定性は、人間による画像が良いか否かの判断に大きな影響を与える。
ところが、上記のようなカラー画像形成装置は、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると、得られる画像の濃度が変動してしまう。
特に電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、次のように最適値を選択している。例えば、わずかな濃度の変動でもカラーバランスが崩れてしまうY,M,C,Bk各色のトナーに対して、絶対湿度に応じた数種類の露光量や現像バイアスなどのプロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などの階調補正手段を有する。そして、温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、その時のプロセス条件や階調補正の最適値を選択している。
また、装置各部の変動が起こっても一定の濃度−階調特性が得られるように、次のような制御を行う。すなわち、各色のトナーで濃度検知用トナーパッチを中間転写ベルト12eや感光体ドラム1等の上に作成し、その未定着トナーパッチの濃度を未定着トナー用濃度検知センサ201で検知している。そして、その検知結果より露光量、現像バイアスなどのプロセス条件にフィードバックをかけて濃度制御を行うことで、安定した画像を得るように構成している。
しかし、未定着トナー用濃度検知センサ201を用いた濃度制御はトナーパッチを中間転写ベルト12eや感光体ドラム1等の上に形成し検知するもので、その後に行われる転写材への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化については制御していない。ところが、転写材へのトナー像の転写における転写効率や、定着による加熱及び加圧によってもカラーバランスが変化する。しかしながら、この変化には、未定着トナー用濃度検知センサ201を用いた濃度制御では対応できない。
そこで転写、定着後に転写材上の単色トナー画像の濃度又はフルカラー画像の色度を検知する濃度又は色度検知センサ(以下、「カラーセンサ」とする)200を設置している。濃度又は色度制御用カラートナーパッチ(以下、「パッチ」と略す)を転写材上に形成し、カラーセンサ200により検知する。そして、検知した濃度又は色度を露光量、プロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などのプロセス条件にフィードバックし、転写材上に形成した最終出力画像の濃度又は色度制御を行っている。
次にシート処理装置(フィニッシャユニット)335の構成について説明する。
シート処理装置は、図1、図2の335に示すように構成されている。シート処理装置335は、画像形成装置本体から排出され、中間搬送装置500により搬送されたシートを部単位で整合すると共に、ステイプルユニットによって針止めし、かつ、これを二つ折りして製本するものである。
これを概略説明すると、画像形成装置本体から排出された転写材(以下、シートと記す)を、中間搬送装置500を介してシート処理装置335中の縦パス409に搬送し、シート下端がストッパ401に当接するように部数単位で積載整合する。そして、これをステイプルユニット403によってシート長さ方向(シート搬送方向)の中央位置において2箇所針止めして綴じる。
次に、ストッパ401を図示しない駆動手段により400の位置まで下方へ移動させて綴じ位置が折りローラ404(折り手段)のニップ位置に至るようにシート束を移動させる。そして、突き板402(折り手段)で綴じ位置を突くと共に、シート束が綴じ位置で二つ折りされるように折りローラ404でニップ搬送する。これによってシート長さ方向の中央で綴じられると共に、二つ折りされて製本されたシート束が積載トレイ408に排出されるようになるものである。
前記の如くしてシート束を折りローラ404で引き込む際に、シート束のセンター部分に画像が記録されているか、又は、シート全体に高濃度の画像が記録されていると、画像(トナー)によってシート摩擦係数が低下する。このため、折りローラ404による引き込みが確実には行われず、シートのシワや破れが発生する恐れがある。また、厚紙など坪量が大きいシートや、グロス紙などコシが強いシートを使用する際には、次のような問題も生じる。すなわち、シート束のセンター部分に画像が記録されていると、特に高濃度な画像になればなるほど、シート(転写材11a)の坪量が増せば増すほど、さらに、シート(シート束)の枚数が増せば増すほど、図4に示すように、折り目部Zに画像の欠落が生じる。なお、111、112は、シート束を構成するシート(転写材11a)である。また、この画像の欠落は、図5に示すような折り込み部となるシートP(シート束)のセンター部分の画像濃度が、閾値以下、例えば128/256階調以下の濃度であれば発生しない。この閾値に関しては、シート(メディア)の素材(材質)や坪量、枚数により異なるため、素材(材質)や坪量、枚数を項目とした閾値表を用意し、これを使用しても問題ない。
次に、本発明の実施形態について説明する。
ホスト62からジョブが送られ、シートサイズ、シート枚数、排紙の形態、画像データ等の信号が入力されるとCPU61は、画像データ(画像情報信号)を画像処理部60へ送る。画像処理部60(画像濃度検知手段)(制御手段)は、画像データをY、M、C、Bkの面順次のデータに処理すると共に、受け取った画像データの画像濃度の算出を行う。このとき、画像濃度を検知・算出する方法としては、ビデオカウント等を用いて、Y、M、C、Bk各色の総数を色数「4」で除算した値を、総画素数で除算する方法等を用いることができる。
また、画像濃度を検知する対象である、シートPのセンター部分の範囲については、折り込み代をt(図5 参照)として、幅2tを画像濃度検知対象範囲(検知領域)としている。なお、本実施の形態では、シートPが普通紙と呼ばれる標準的な坪量のシートの場合には、t=0mm〜4mmの範囲で設定可能となっており、幅2t=0mm〜8mmの範囲の画像濃度を検知する。また、シートPが厚紙と呼ばれる坪量の大きいシートの場合には、t=約1mm〜6mmの範囲で設定可能となっており、幅2t=2mm〜12mmの範囲の画像濃度を検知するようになっている。なお、折り込み代tの値はこの範囲に限定されるものではなく、任意に設定可能になっている。
また、図5中のPsはシートP(転写材11a)におけるセンター(搬送方向中央)で、PgはシートPにおける画像記録部分(印字領域)で、P(top)は、画像記録部分の先端で、P(end)は、画像記録部分の後端である。
さらに、図6は、図5の画像記録部分Pgに相当し、ホスト62から送られてきたジョブデータに後述の説明を容易にするために、イメージ的にアドレス(16進数)を付記したものである。
次に、折り目部Z近傍の画像濃度の制御について説明する。
ホスト62からジョブが送られ、排紙の形態が、「二つ折り」であることを認識すると、画像濃度検知・算出を行う。その後、センターPsよりシートPの搬送方向に対して画像先端側の折り込み代tからセンターPsよりシートPの搬送方向に対して画像後端側の折り込み代tの合わせて2tの領域の画像濃度を閾値と比較する。すなわち、図6に示すように画像入力のアドレスで記すと、7000H〜8FFFHの領域の画像濃度を閾値と比較する。
7000H〜8FFFHの領域の画像濃度を閾値と比較し、閾値以下である場合は、制御を行わず、そのままの画像データとする。そして、7000H〜8FFFHの領域の画像濃度が閾値以上である場合には、二つ折り部に画像の欠落が生じるため、閾値以下になるように画像濃度比を算出する。例えば閾値が128/256階調以下とした場合に、現濃度が192/256であるならば、128/192=2/3と画像濃度比を算出する。そして、画像濃度が閾値以下になるように、係数2/3を現濃度に対して乗じ、画像濃度を減ずる。なおこのように画像濃度を算出し、閾値以上の画像に対して、係数を乗じるのは、各画素つまり1dotごとに行ってもよいし、折り目部領域Z内の画像全体に係数を乗じ、均一に画像濃度を減じても良い。さらに、このとき係数を乗じた後の画像濃度が、128/256の閾値以下になった場合には、そのまま係数を乗じた後の画像濃度で出力しても良いし、128/256以下の画像濃度は全て128/256と固定値としても良い。この128/256の閾値以下になった場合には、そのまま係数を乗じた後の画像濃度で出力するのか、128/256以下の画像濃度は全て128/256と固定値とするのかの選択はユーザが任意に選択できるようになっている。
このように、折り目部Z近傍の画像濃度を画像形成前に自動で判断し、制御することにより、折り目部Z近傍の画像の欠落は生じなくなる。
閾値の設定に関しては、シートPの素材や坪量により異なるため、それらを項目とした閾値表を用意し、これを使用する。例えば、図7は、A4サイズのシートPの坪量と濃度閾値に関する対応表であり、二つ折りするシートPの坪量が80gの場合、画像濃度が230/256階調以上であると、折り込み部Zに相当する画像に欠落が生じると判断する。
なお、閾値の設定値は図7に示す対応表に記されている値に限定されるものではなく、ユーザが設定できるように、変更可能になっている。
ここで、画像濃度の検知・算出及び画像濃度を閾値以下にする制御・処理を示すフローチャートを、図8に記す。
ステップS801で、ホスト62から送られたジョブが排紙の形態として、シート処理装置335にてシートP(転写材11a)を折るコマンドを受信すると、ステップS802で折り目部Z近傍の画像濃度の算出を行う。そして、ステップS803で折り目部Zに画像欠落が生じない濃度の境界を示す閾値と比較し、閾値を超えているか否かを判断する。閾値を超えている場合には、ステップS804で折り目部Zの画像濃度を閾値以下になるように調整を行う。さらに、ステップS805aで転写材11aの給紙を開始し、ステップS806aで画像を転写材11aへ転写させ、ステップS807aで転写材11a上の画像を定着させる。そして、ステップS808で、シート処理装置にて転写材11aを折り、ステップS809で転写材11aを画像形成装置外へ排出する。なお、ステップS801でシートP(転写材11a)を折るコマンドではない場合は、ステップS805bからステップS807bまでの処理で、転写材11aの給紙、画像の転写、定着を行う。
以上説明してきたように、折り目部Z近傍の画像濃度を画像形成前に自動で判断し、制御することにより、ユーザがアプリケーションソフトで画像濃度の変更など、画像処理を行うことなく、画像の欠落が無い良好なシートを得ることができる。このことはまた、ユーザの手間の削減、時間削減につながる。
また、本実施例ではレーザビームプリンタを例として説明してきたが、複写機など原稿読取装置から入力された画像データに対しても同様の処理を行うことで、同様の効果が得られる。
次に、本発明の実施例2について説明する。なお、実施例1の図1〜図8と同様のものについては同一の番号を付し説明を省略する。実施例1と異なるのは、折り目部Z近傍の画像の濃度が閾値を超えていた場合に一律に画像濃度を減ずる代わりに、階調的に画像濃度を減ずる点である。
図9において、ポイントBからポイントCの範囲、つまり、折り目部領域2tのなかでの最大濃度は、256階調で示した場合、例えば閾値が128/256だとすると、128/256となる。このことは実施例1で記した通りであり、画像濃度がポイントBおよびポイントCを境界にはっきりと変化している。
ここで、ポイントBの転写材11aの搬送方向に対する先端側にポイントAを取り、ポイントAからポイントBの領域の幅をS1、ポイントCの紙搬送方向に対する後端側にポイントDを取り、ポイントCからポイントDの領域の幅をS2とする。なお、本実施例では、S1=0mm〜10mm、S2=0mm〜10mmの範囲で設定可能となっている。また、幅S1、S2の値はこの範囲に限定されるものではなく、任意に設定可能になっている(設定手段)。
図10は、画像濃度を階調的に変化させる際のイメージ図である。なお、図10では閾値を128/256とした場合の階調変化のイメージを示しており、ポイントAからポイントBまでの幅S1により、画像濃度減勾配K1が決まり、ポイントCからポイントDまでの幅S2により、画像濃度増勾配K2が決まることがわかる。さらに、ポイントAからポイントBの幅S1が8段階に、ポイントCからポイントDの幅S2が8段階にそれぞれ分けられるとする。そうすると、ポイントA1では閾値が240/256となり、ポイントA2では閾値が224/256、ポイントC1では閾値が144/256、ポイントC2では閾値が160/256となる。
ここで、画像濃度の検知・算出及び画像濃度を閾値以下にする制御・処理を示すフローチャートを、図11に記す。
ステップS1101で、ホスト62から送られたジョブが排紙の形態として、シート処理装置335にてシートPを折るコマンドを受信すると、ステップS1102で折り目部Z近傍の画像濃度の算出を行う。そして、ステップS1103で折り目部Zに画像欠落が生じない濃度の境界を示す閾値と比較し、閾値を超えているか否かを判断する。そして、ステップS1104で階調変化させるか判断し、階調変化させる場合は、ステップS1105で画像濃度減勾配K1、画像濃度増勾配K2を算出する。次に、閾値を超えていて、さらに階調変化させる場合には、ステップS1106で折り目部Z近傍の画像濃度を、画像濃度減勾配K1、画像濃度増勾配K2をもとに調整する。さらに、ステップS1107aで転写材の給紙を開始し、ステップS1108aで画像を転写材へ転写させ、ステップS1109aで転写材上の画像を定着させる。そして、ステップS1110で、シート処理装置にて転写材を折り、ステップS1111で転写材を装置外へ排出する。なお、ステップS1101でシート(転写材11a)を折るコマンドではない場合は、ステップS1107bからステップS1109bまでの処理で、転写材11aの給紙、画像の転写、定着を行う。
以上説明してきたように、折り目部Z近傍の画像濃度を画像形成前に自動で判断し、階調的に画像濃度を変化・制御することにより、折り目部Z近傍の境目が目立つことが無い。また、ユーザがアプリケーションソフトで画像濃度の変更など、画像処理を行うことなく、画像の欠落が無い良好なシートを得ることができる。このことはまた、ユーザの手間の削減、時間削減につながる。
また、本実施例ではレーザビームプリンタを例として説明してきたが、複写機など原稿読取装置から入力された画像データに対しても同様の処理を行うことで、同様な効果が得られる。
なお、本発明に係る画像形成装置は上記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更可能である。例えば、光学系はレーザ光を多面鏡によってスキャンするもの以外にLEDアレイを用いたものでも良い。また、フィニッシャユニットでステイプルせず、折り目をつけるだけのときに適用しても良いし、折り方も二つ折りだけでなく、三つ折りや四つ折りであっても良い。また、折り込み代tの設定も0mm〜4mmの範囲だけでなく、0mmから最大通紙可能シート長さの半分で設定可能であってもよい。
さらに、閾値の値も上記実施例にあげた値に限定されるものではなく、任意の値を取ることができる。
1(1a,1b,1c,1d) 感光体ドラム
2(2a,2b,2c,2d) 一次帯電器
3(3a,3b) 露光装置
5(5a,5b,5c,5d) トナーカートリッジ
7(7a,7b,7c,7d) プロセスカートリッジ
8(8a,8b,8c,8d) クリーニング装置(クリーニング手段)
9 ピックアップローラ
11 給紙カセット
11a 転写材
12e 中間転写ベルト
13(13a,13b,13c,13d,13e,13f) 搬送ローラ対
14 定着装置(定着手段)
16 二次転写ローラ(二次転写手段)
17 レジストローラ対
20 排出ローラ対
30 両面搬送パス
31 スイッチバックローラ対
40(40a,40b,40c,40d) 現像装置(現像手段)
50 マルチトレイ
51(51a,51b) フィードローラ
52(52a,52b) リタードローラ
55 切換レバー
60 画像処理部(画像濃度検知手段)(制御手段)
61 CPU
62 ホスト
63 レーザドライバ
64 表示部
140 定着ローラ
145 クリーニングローラ
160 加圧ローラ
165 クリーニングローラ
200 カラーセンサ
335 シート処理装置(折り手段)
402 突き板
404 折りローラ
500 中間搬送装置
2(2a,2b,2c,2d) 一次帯電器
3(3a,3b) 露光装置
5(5a,5b,5c,5d) トナーカートリッジ
7(7a,7b,7c,7d) プロセスカートリッジ
8(8a,8b,8c,8d) クリーニング装置(クリーニング手段)
9 ピックアップローラ
11 給紙カセット
11a 転写材
12e 中間転写ベルト
13(13a,13b,13c,13d,13e,13f) 搬送ローラ対
14 定着装置(定着手段)
16 二次転写ローラ(二次転写手段)
17 レジストローラ対
20 排出ローラ対
30 両面搬送パス
31 スイッチバックローラ対
40(40a,40b,40c,40d) 現像装置(現像手段)
50 マルチトレイ
51(51a,51b) フィードローラ
52(52a,52b) リタードローラ
55 切換レバー
60 画像処理部(画像濃度検知手段)(制御手段)
61 CPU
62 ホスト
63 レーザドライバ
64 表示部
140 定着ローラ
145 クリーニングローラ
160 加圧ローラ
165 クリーニングローラ
200 カラーセンサ
335 シート処理装置(折り手段)
402 突き板
404 折りローラ
500 中間搬送装置
Claims (6)
- 記録媒体に画像情報信号に対応した画像を形成し、前記画像が形成された記録媒体の1または複数の折り目部を折る折り手段を備える画像形成装置であって、
記録媒体に画像を形成する前に、前記折り手段により折られる前記折り目部の画像濃度を検知する画像濃度検知手段と、
前記画像濃度検知手段により検知された画像濃度に基づいて、前記画像濃度を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記画像濃度検知手段は、前記折り目部の画像濃度を、前記画像情報信号に基づき検知することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記画像濃度検知手段の検知領域の幅を設定する設定手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体に画像情報信号に対応した画像を形成し、前記画像が形成された記録媒体の1または複数の折り目部を折る折り工程を備える画像形成方法であって、
記録媒体に画像を形成する前に、前記折り工程により折られる前記折り目部の画像濃度を検知する画像濃度検知工程と、
前記画像濃度検知工程により検知された画像濃度に基づいて、前記画像濃度を制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項4に記載の画像形成方法において、
前記画像濃度検知工程は、前記折り目部の画像濃度を、前記画像情報信号に基づき検知することを特徴とする画像形成方法。 - 請求項4または5に記載の画像形成方法において、
前記画像濃度検知工程の検知領域の幅を設定する設定工程を備えることを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007158643A JP2008310123A (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007158643A JP2008310123A (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Publications (1)
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---|---|
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2007
- 2007-06-15 JP JP2007158643A patent/JP2008310123A/ja not_active Withdrawn
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