JP2023036292A - 医用画像診断装置、医用画像処理方法、プログラム - Google Patents

医用画像診断装置、医用画像処理方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザによる診断の効率化に寄与すること。【解決手段】実施形態に係る医用画像診断装置は、情報取得部と画像取得部と生成部とを備える。情報取得部は被検体の過去の診断に関する情報を取得する。画像取得部は、当該被検体に関する医用画像を取得する。生成部は、当該過去の診断に関する情報と当該医用画像とを重畳して重畳画像を生成する。【選択図】図1

Description

本明細書、および図面に開示の実施形態は、医用画像診断装置、医用画像処理方法、およびプログラムに関する。
医用画像診断装置を用いた診断では、被検体の内部を撮像し医用画像を取得することで、診断に有用な情報をユーザに提供する。この医用画像を用いた診断時に、ユーザは最新の医用画像の他に過去の診断に関する情報を考慮する場合がある。
ユーザによって利用される過去の診断に関する情報は、例えば、診断対象の患者の既往歴や読影医による過去の読影結果、過去の医用画像の解析結果、および過去のスキャン条件等がある。これらの情報は病院内のシステムにおいて、別々に保存および管理されている。
医用画像診断装置により過去の診断に関する情報を利用する場合、ユーザは別々に保管されている情報を個別に探して確認する必要があり、ユーザへの負担が大きい。
特開2009-172138号公報
本明細書、および図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、ユーザによる診断の効率化に寄与することである。ただし、本明細書、および図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成に対応する各課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医用画像診断装置は、情報取得部と画像取得部と生成部とを備える。情報取得部は被検体の過去の診断に関する情報を取得する。画像取得部は、当該被検体に関する医用画像を取得する。生成部は、当該過去の診断に関する情報と当該医用画像とを重畳して重畳画像を生成する。
図1は、実施形態に係る医用画像診断装置が含まれる医療情報システムの構成の一例を示すブロック図。 図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示すブロック図。 図3は、第1の実施形態に係るX線CT装置の処理回路にて実行される処理の一例を示すフローチャート。 図4は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の第1の重畳画像の表示画面の一例を示す図。 図5は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の第2の重畳画像の表示画面の一例を示す図。 図6は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の第3の重畳画像の表示画面の一例を示す図。 図7は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の第4の重畳画像の表示画面の一例を示す図。 図8は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の第5の重畳画像の表示画面の一例を示す図。 図9は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の第6の重畳画像の表示画面の一例を示す図。 図10は、第2の実施形態に係るX線CT装置の処理回路にて実行される処理の一例を示すフローチャート。 図11は、第2の実施形態に係る医用画像診断装置の重畳画像の表示画面の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら各実施形態に係る医用画像診断装置について説明する。
図1は、実施形態に係る医用画像診断装置103を含む医療情報システム100の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、医療情報システム100は、電子カルテサーバ101、放射線部門情報管理システム(Radiology Information Systems: RIS)102、医用画像診断装置103、読影レポートサーバ104、および医用画像管理システム(Picture Archiving and Communication Systems: PACS)105を含む。医療情報システム100において、電子カルテサーバ101、RIS102、医用画像診断装置103、読影レポートサーバ104、およびPACS105は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。ネットワークとは、電子通信技術を利用した情報通信網全体を意味し、病院基幹LAN、無線LAN、および有線LAN等のインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバー通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワーク、および衛星通信ネットワークを含む。
電子カルテサーバ101は、患者情報、および診療情報等の情報を管理する。患者情報は、患者固有の情報であり、例えば、患者ID、患者氏名、性別、生年月日、身長、体重、年齢、血液型、および要介護度等に関する情報が含まれる。診療情報は、患者の身体状況、病状、および治療等について、診療の過程で医療従事者が知り得た情報である。診療情報は、例えば、画像所在情報、検査履歴情報、心電図情報、バイタルサイン情報、薬歴情報、レポート情報、カルテ記載情報、および看護記録情報等を含む。なお、電子カルテサーバ101は、HIS(Hospital Information System)に含まれていても、HISとネットワークを介して互いに接続可能なサーバであってもよい。
画像所在情報は、例えば、患者を撮像することにより取得された医用画像の所在を表す情報である。画像所在情報には、例えば、検査が実施された結果、医用画像診断装置103により生成される後述の医用画像ファイルの医療情報システム100における所在を表す情報が含まれる。
検査履歴情報は、例えば、患者に対して検体検査、および細菌検査等で取得される検査結果の履歴を表す情報である。
心電図情報は、例えば、患者から計測された心電図波形に関する情報である。
バイタルサイン情報は、例えば、患者の生命にかかわる基本的な情報である。バイタルサイン情報には、例えば、脈拍数、呼吸数、酸素濃度、体温、血圧、および意識レベル等が含まれる。
薬歴情報は、例えば、患者に投与された薬剤の量の履歴を示す情報である。
レポート情報は、例えば、ユーザからの検査依頼に対して、放射線科の読影医がX線CT(Computed Tomography)画像、X線画像、MRI(Magnetic Resonance Imaging)画像、PET(Positron Emission Tomography)画像、およびSPECT(Single Photon emission Computed Tomography)画像等の医用画像を読影し、患者の状態、および疾患についてまとめた情報である。レポート情報には、例えば、読影医がPACS105に記憶された医用画像ファイルを参照して作成した読影レポートを表す読影レポート情報が含まれる。なお、一般的にレポート情報は読影レポートサーバ104またはPACS105に記憶されている。そのため、電子カルテサーバ101は、読影レポートサーバ104またはPACS105からレポート情報を読み出すことによって、当該レポート情報を表示することができる。
カルテ記載情報は、例えば、ユーザにより電気カルテに入力された情報である。カルテ記載情報には、診断結果、診療記録、患者の病歴、および薬の処方履歴等が含まれる。
看護記録情報は、例えば、看護師等により電子カルテに入力された情報である。看護記録情報には、入院時の看護記録等が含まれる。
また、電子カルテに関する情報には、例えば、検査実施情報が含まれる。検査実施情報は、検査オーダ情報に従い検査を実施した医用画像診断装置103により生成される。検査実施情報は、医用画像診断装置103において実施された検査を表す情報である。検査実施情報には、オーダ番号、検査UID(Unique ID)、患者ID、モダリティ種別、スキャン部位、およびスキャン条件等が含まれる。
検査UIDは、検査を一意に特定可能な識別子である。モダリティ種別は、撮像に用いるモダリティを表す。モダリティ種別には、例えば、X線CT装置、およびMRI装置等が含まれる。スキャン部位は、検査オーダ情報に含まれる検査部位に対応する。スキャン部位には、例えば、腹部、脳、および胸部等が含まれる。スキャン条件には、被検体Pの体位、スキャン方向、スキャン範囲、および造影剤の使用の有無等が含まれる。X線CT装置の場合、スキャン条件には、後述する管電圧、および管電流等がさらに含まれる。
また、電子カルテサーバ101は、例えば、予約情報、およびオーダ情報を管理するオーダリングシステムとネットワークを介して互いに接続可能な構成であってもよい。
予約情報は、例えば、診察予約、および検査予約等に関する情報を含む。診察予約に関する情報は、例えば、診察日、診察時刻、受付番号、依頼ユーザ、および依頼料等を含む。検査予約に関する情報は、例えば、検査日、検査時刻、および受付番号等を含む。
オーダ情報は、例えば、ユーザが依頼するオーダについての情報である。具体的には、オーダ情報は、例えば、画像検査、検体検査、生理検査、処方箋、および投薬等を含む。
オーダ情報が画像検査を依頼する検査オーダ情報である場合、検査オーダ情報には、例えば検査を識別可能なオーダ番号、患者ID、検査種別、検査部位、および依頼元情報等が含まれる。オーダ番号は、検査オーダ情報が入力される際に発行される番号であり、例えば、一つの病院内で検査オーダ情報を一意に特定するための識別子である、検査種別には、X線検査、CT検査、MR検査、およびRI(Radio Isotope)検査等が含まれる。検査部位には、例えば、腹部、脳、および胸部等が含まれる。依頼元情報には、例えば、診療科名、および担当医名等が含まれる。なお、オーダ情報は、検査予約に関する情報と連携している。
RIS102は、放射線検査業務に係る検査予約情報を管理するシステムである。RIS102は、例えば、電子カルテサーバ101に含まれるオーダリングシステムにおいてユーザから入力される検査オーダ情報に各種設定情報を付加して集積し、集積した情報を検査予約情報として管理する。なお、RIS102は、過去の検査の際に医用画像診断装置103において設定された各種設定情報を記録した照射録を用いて、検査オーダ情報に対して各種設定情報を付加してもよい。RIS102は、検査予約情報に従い検査オーダを医用画像診断装置103へ送信する。また、RIS102は、検査の実施により医用画像診断装置103が生成する検査実施情報を電子カルテサーバ101に送信する。
医用画像診断装置103は、被検体Pの撮像に用いる装置である。医用画像診断装置103は、例えばX線CT装置、MRI装置、およびPET装置等の単一のモダリティである。あるいは、医用画像診断装置103は、PET-CT装置、SPECT-CT装置、およびPET-MR装置等の複合モダリティであってもよい。医用画像診断装置103は、例えばRIS102から送信される検査予約情報に基づいて検査を実施する。医用画像診断装置103は、検査実施情報を生成し、RIS102に送信する。
医用画像診断装置103は、撮像の実施により医用画像を生成する。ここで医用画像は、例えば、X線CT画像データ、MRI画像データ、PET画像データ、およびSPECT画像データ等である。また、医用画像は、例えば、X線CT画像データ、MRI画像データ、PET画像データ、およびSPECT画像データ等を組み合わせた画像データとすることも可能である。医用画像診断装置103は、生成した医用画像と検査実施情報等を、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠した形式に変換することにより、医用画像ファイルを生成する。医用画像ファイルは、例えば、DICOM規格に準拠した形式のファイルである。医用画像診断装置103は、生成した医用画像ファイルをPACS105に送信する。
読影レポートサーバ104は、種々の読影レポート情報を管理するシステムである。具体的に、読影レポート情報は、画像所在情報、検査情報、患者情報、所見情報、および診断結果等を含む。所見情報は、例えば、読影医等により記入された所見、および病変領域に関する医用画像上のアノテーション等を含む情報である。なお、読影レポートサーバ104は、PACS105に含まれる構成であっても構わない。
PACS105は、種々の医用画像ファイルを管理するシステムである。PACS105は、例えば、医用画像診断装置103から送信された医用画像ファイルを記憶する。なお、PACS105は、医用画像ファイルに付帯されたレポート情報、あるいは複数の医用画像ファイルに関する検査に対するレポート情報を記憶してよい。
以下の説明では、本実施形態に係る医用画像診断装置103は、X線CT装置として説明するが、本実施形態はX線CT装置に限定されるものではなく、上述した種々の医用画像診断装置で同様に実施することが可能である。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置1の構成の一例を示すブロック図である。X線CT装置1は、例えば、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。図2では、説明の都合上、架台装置10をZ軸方向から見た図とX軸方向から見た図の双方を掲載しているが、実際には、架台装置10は一つである。本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム17の回転軸または寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して水平である軸をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して垂直である方向をY軸方向とそれぞれ定義する。
架台装置10は、X線管11と、ウェッジ12と、コリメータ13と、X線高電圧装置14と、X線検出器15と、DAS(Data Acquisition System)16と、回転フレーム17と、制御装置18とを有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生させる。X線管11は、真空管を含む。例えば、X線管11は、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管である。
ウェッジ12は、X線管11から被検体Pに照射されるX線量を調整するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ12は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ12はウェッジフィルタ(wedge filter)やボウタイフィルタ(bow-tie filter)であり、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ13は、ウェッジ12を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ13は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)、および整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置14は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する回転フレーム17に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられてもよい。なお、固定フレームは回転フレーム17を回転可能に支持するフレームである。また、X線高電圧装置14は、X線高電圧部の一例である。
X線検出器15は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS16へ出力する。X線検出器15は、例えば、X線管11の焦点を中心とした一つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器15は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された構造を有する。また、X線検出器15は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。
シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。
グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。
光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、フォトダイオードや光電子増倍管等の光センサを有する。
なお、X線検出器15は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。また、X線検出器15は、X線検出部の一例である。
DAS16は、X線検出器15の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。DAS16が生成した検出データは、コンソール装置40へと転送される。また、DAS16はデータ収集部の一例である。
回転フレーム17は、X線管11とX線検出器15とを対向支持し、後述する制御装置18によってX線管11とX線検出器15とを回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム17は、X線管11とX線検出器15に加えて、X線高電圧装置14やDAS16を更に備えて支持する。更に、回転フレーム17は、図2において図示しない種々の構成を支持することもできる。以下では、架台装置10において、回転フレーム17とともに回転移動する部分、および回転フレーム17を回転部とも記載する。
なお、DAS16が生成した検出データは、回転フレーム17に設けられた発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)を有する送信機から光通信によって架台装置10の非回転部分に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40へと転送される。非接触型のデータ転送を採用しても構わない。また、回転フレーム17は、回転部の一例である。
制御装置18は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ、およびアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置18は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた、後述する入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10、および寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置18は、入力信号を受けて回転フレーム17を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、および寝台装置30、および天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43によって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置18がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム17を回転させることによって実現される。なお、制御装置18は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。また、制御装置18は、制御部の一例である。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、ネットワーク接続回路44と、処理回路50とを有する。なお、実施形態では、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40又はコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、および光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、検出データ、投影データ、再構成画像、およびCT画像等を記憶する。これらのデータは、メモリ41ではなく(あるいはメモリ41に加えて)、X線CT装置1が通信可能な外部メモリに記憶されてもよい。外部メモリは、例えば、外部メモリを管理するクラウドサーバが読み書きの要求を受け付けることで、クラウドサーバによって制御されるものである。外部メモリは、例えば、PACS105により実現される。また、メモリ41は、記憶部の一例である。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路50によって生成された医用画像(CT画像)、およびユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。また、ディスプレイ42は、表示部の一例である。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インターフェース43は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路50に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等をユーザから受け付ける。例えば、入力インターフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、およびジョイスティック等により実現される。また、入力インターフェース43は、入力部の一例である。また、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
処理回路50は、X線CT装置1全体の動作を制御する。処理回路50のシステム制御機能51、前処理機能52、再構成処理機能53、画像処理機能54、スキャン制御機能55、情報取得機能56、画像取得機能57、条件取得機能58、位置決定機能59、画像生成機能60、表示制御機能61、関連性算出機能62、条件生成機能63はコンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ41に記録されている。処理回路50は、プログラムをメモリ41から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路50は、図2の処理回路50内に示された各機能を有することとなる。処理回路50は、例えば、プロセッサにより実現される。また、処理回路50は、処理部の一例である。
なお、図2においては単一のプロセッサにて処理回路50は、システム制御機能51、前処理機能52、再構成処理機能53、画像処理機能54、スキャン制御機能55、情報取得機能56、画像取得機能57、条件取得機能58、位置決定機能59、画像生成機能60、表示制御機能61、関連性算出機能62、条件生成機能63にて行われる処理機能が実現されている。しかし、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路50を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより処理回路50の各機能を実現するものとしても構わない。また、図2においては単一のメモリ41が処理回路50の各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数のメモリ41を分散して配置して、処理回路50は個別のメモリ41から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは特定用途向けの集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラムブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)等の回路を意味する。プロセッサが、例えば、CPUである場合、プロセッサはメモリ41に保存されたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。一方、プロセッサがASICである場合、メモリ41にプログラムを保存する代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。
システム制御機能51は、入力インターフェース43を介してユーザから受け付けた入力操作に基づいて、処理回路50の各種機能を制御する。また、システム制御機能51は、システム制御部の一例である。
前処理機能52は、DAS16から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)、および前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。また、前処理機能52は、前処理部の一例である。
再構成処理機能53は、前処理機能52にて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。CT画像データを再構成画像と呼ぶ場合もある。また、再構成処理機能53は、再構成処理部の一例である。
画像処理機能54は、入力インターフェース43を介してユーザから受け付けた入力操作に基づいて、再構成処理機能53によって生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層像データや3次元画像データに変換する。なお、3次元画像データの生成は再構成処理機能53が直接行っても構わない。また、画像処理機能54は、画像処理部の一例である。
スキャン制御機能55は、制御装置18を介してX線高電圧装置14、DAS16、および寝台駆動装置32等を制御することで、架台装置10における検出データの収集処理を制御する。スキャン制御機能55は、位置決め画像の撮影、および本撮影を行う際の各部の動作をそれぞれ制御する。位置決め画像の撮影は位置決めスキャンの一例であり、本撮影は本スキャンの一例である。さらに、位置決めスキャンにより得られる位置決め画像と、本スキャンにより得られる再構成画像、および3次元画像データは、医用画像の一例である。また、スキャン制御機能55は、スキャン制御部の一例である。
具体的には、スキャン制御機能55は、制御装置18を介して寝台駆動装置32を制御することにより、被検体Pを架台装置10の撮影口内へ移動させる。ここで、スキャン制御機能55は、制御機能18を介さず、寝台駆動装置32を直接制御してもよい。また、スキャン制御機能55は、X線高電圧装置14を制御することにより、X線管11へ高電圧を供給させる。また、スキャン制御機能55は、制御装置18を制御することにより、回転フレーム17を含む回転部を回転させる。また、スキャン制御機能55は、DAS16に検出データを収集させる。なお、検出データから再構成画像を生成するには被検体Pの周囲一周、360°分の投影データが、またハーフスキャン法でも180°+ファン角度分の投影データが必要とされる。
情報取得機能56は、ネットワークを介して接続されたRIS102から被検体Pの過去の診断に関する情報を取得して、メモリ41に記憶する。例えば、情報取得機能56は、検査オーダの取り込みに用いられるMWM(Modality Worklist Manager)通信にて、検査オーダと共に過去の診断に関する情報を取得する。さらに、情報取得機能56は、メモリ41から当該過去の診断に関する情報を取得する。また、情報取得機能56は、情報取得部の一例である。
過去の診断に関する情報は、例えば、既往歴ごとの診断結果、検査日時、スキャン部位、スキャン条件、病変部位情報、および治療状況等を含む。
診断結果は、例えば、電子カルテサーバ101にて保管されているカルテ記載情報の内、ユーザが記載した疾患名を抽出して生成される。
検査日時、スキャン部位、およびスキャン条件は、例えば、電子カルテサーバ101にて保管されている検査実施情報から読み出される。
病変部位情報は、例えば、読影レポートサーバ104またはPACS105に保管されているレポート情報に含まれる読影結果や医用画像の解析結果から作成される病変部位に関するテキストデータ、および画像データ等を含む。病変部位情報のテキストデータは、例えば、読影医が読影レポートに記載した所見から生成される。病変部位情報の画像データは、例えば、読影レポート情報に含まれる読影医が医用画像上に描いたアノテーション乃至はアノテーションに基づいて生成される病変が存在する領域の病変領域として生成される。なお、病変部位情報の画像データは、例えば、当該過去の診断に関する医用画像、および当該医用画像の解析結果であってもよい。
治療状況は、例えば、電子カルテサーバ101にて保管されているカルテ記載情報に含まれる診療記録から治療中か完治したかのフラグとして生成される。なお、経過観察中、および治療が中断されている状況も、治療中に含まれる。ここでは、治療状況は、治療中を表すフラグを1として、完治を表すフラグを0として説明する。
各検査は検査UIDにより一意に特定することができるため、同じ疾患について複数回、同一の検査が実施されていても検査ごとに読影結果や医用画像の解析結果を作成することができる。以上の過去の診断に関する情報は、ユーザにより手動で作成されても、機械学習等で自動生成されても構わない。
画像取得機能57は、位置決めスキャンにおいて、生成される位置決め画像をメモリ41から取得する。なお、位置決め画像の生成方法については後述する。さらに、画像取得機能57は、本スキャンにおいて、前処理機能52が生成した投影データ、再構成処理機能53が生成した再構成画像、および画像処理機能54が生成した3次元画像データ等の医用画像をメモリ41から取得する。ここで、画像取得機能57がメモリ41から取得する位置決め画像、投影データ、再構成画像、および3次元画像データ等の医用画像を現在の医用画像と呼ぶことにする。また、画像取得機能57は、画像取得部の一例である。
条件取得機能58は、位置決めスキャン後に設定した本スキャンのスキャン部位、およびスキャン条件をメモリ41から取得する。なお、条件取得機能58は、本スキャンの実施前でも、本スキャンの実施後でも、メモリ41からスキャン部位、およびスキャン条件取得することができる。また、条件取得機能58は、条件取得部の一例である。
位置決定機能59は、過去の診断に関する情報から検出される解剖学的位置情報と現在の医用画像に含まれる解剖学的位置情報とを対応付けて、過去の診断に関する情報を重畳させる現在の医用画像上における重畳位置を決定する。また、位置決定機能59は、位置決定部の一例である。
ここで、位置決定機能59による解剖学的位置情報の検出方法について説明する。位置決定機能59は、過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報の内、テキストデータ、および画像データと、現在の医用画像とのそれぞれから解剖学的位置情報を検出する。
位置決定機能59が、過去の診断に関する情報から解剖学的位置情報を取得する場合、例えば、位置決定機能59は過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報の内、テキストデータから組織、および関節等を表す医学用語を抽出することで解剖学的位置情報を取得する。
また、別の例では、位置決定機能59は、病変部位情報に含まれる画像データから組織および局所的な特徴を有する構造を検出した位置の位置情報として解剖学的位置情報を取得してもよい。病変部位情報に含まれる画像データから組織、および局所的な特徴を有する構造を検出する方法は、例えば、公知の技術であるALD(Anatomical Landmark Detection)等がある。
現在の医用画像から解剖学的位置情報を検出する場合、位置決定機能59は、例えば、ALDを利用することで、現在の医用画像における組織、および局所的な特徴を有する構造を検出する。その後、位置決定機能59は、現在の医用画像から検出した解剖学的位置情報の中から、過去の診断に関する情報から検出した解剖学的位置情報に対応する現在の医用画像上の解剖学的位置情報を特定する。
次に、位置決定機能59が、過去の診断に関する情報を重畳させる現在の医用画像上の位置である重畳位置を決定する方法について説明する。ここでは、位置決定機能59が、過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報の内、テキストデータ、および画像データの重畳位置を決定する方法について説明する。
位置決定機能59は、病変部位情報のテキストデータの重畳位置を、当該テキストデータの解剖学的位置情報に対応する現在の医用画像中の解剖学的位置情報の近傍に決定する。当該テキストデータの重畳位置を、対応する現在の医用画像中の解剖学的位置情報の近傍とするのは、当該テキストデータの重畳表示により現在の医用画像の視認性を下げないようするためである。
例えば、位置決定機能59が病変部位情報のテキストデータから「左肺」を解剖学的位置情報として抽出した場合、位置決定機能59は現在の医用画像中の解剖学的位置情報から「左肺」を特定する。そして、位置決定機能59は、当該テキストデータの重畳位置を現在の医用画像中の「左肺」の近傍と決定する。なお、過去の診断に関する情報の内、診断結果、および検査日時の重畳位置は、当該過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報のテキストデータと羅列して表示されるように設けられてもよい。
また、別の例では、位置決定機能59は、病変部位情報の画像データの重畳位置を、当該画像データの解剖学的位置情報に対応する現在の医用画像中の解剖学的位置に重なるように決定する。なお、同一の重畳位置に複数の病変部位情報に含まれる画像データが対応付けられる場合は、当該画像データの重畳位置をずらしてもよい。
例えば、位置決定機能59が病変部位情報の画像データから「左肺」を解剖学的位置情報として検出した場合、位置決定機能59は現在の医用画像中の解剖学的位置情報から「左肺」を特定する。そして、位置決定機能59は、当該画像データの重畳位置を現在の医用画像中の「左肺」に決定する。なお、過去の診断に関する情報の内、スキャン範囲の重畳位置は、当該過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報の画像データと併せて現在の医用画像上で確認できるように設けられてもよい。
画像生成機能60は、過去の診断に関する情報を医用画像に重畳させた重畳画像を生成する。画像生成機能60での、重畳画像の生成手順については後述する。また、画像生成機能60は、生成部の一例である。
表示制御機能61は、画像生成機能60で生成された重畳画像と、ユーザからの表示制御情報等の各種操作を受け付けるためのGUI等の情報とをディスプレイ42に表示させる。表示制御機能61は、システム制御機能51を介して受け付けた表示制御情報に基づいて重畳画像の表示形態を変更する。また、表示制御機能61は、表示制御部の一例である。
表示制御情報は、例えば、重畳画像に表示される過去の診断に関する情報の表示・非表示を切り替えるための情報、当該過去の診断に関する情報の表示色、および透過率等を変更させる情報を含む。表示制御情報は、後述する関連性指標を用いて、本スキャンとの関連性が高い過去の診断に関する情報が強調され、本スキャンとの関連性が低い過去の診断に関する情報は目立たないように自動的に生成されてもよい。
関連性算出機能62は、情報取得機能56が取得した過去の診断に関する情報と、画像取得機能57が取得した本スキャンとの関連性を表す関連性指標を算出する。関連性指標は、例えば、スキャン部位、被検体Pの体位、スキャン方向、スキャン範囲、造影剤の使用の有無、管電圧、および管電流等の項目について、過去の診断に関する情報と本スキャンとの一致率である。
条件生成機能63は、本スキャンのスキャン条件を設定して、ユーザによる確認情報を受け付ける。スキャン条件は入力インターフェース43を介したユーザによる入力に基づいて設定されても、自動的に設定されても構わない。ここで設定された本スキャンのスキャン条件は、メモリ41に記憶される。また、ユーザは、設定された本スキャンのスキャン条件での本スキャンの実行を決定するか、当該スキャン条件を変更するかを選択する確認情報を、システム制御機能51により入力インターフェース43を介して入力する。また、条件生成機能63は、条件生成部の一例である。
ここで、条件生成機能63による本スキャンのスキャン条件を自動設定する方法の一例について説明する。例えば、条件生成機能63は、位置決め画像に重畳される過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報の内、画像データが全て収まる範囲を本スキャンのスキャン範囲と設定してもよい。また、スキャン部位が過去の診断に関する情報に含まれるスキャン時と今回の本スキャンとで同一の場合には、条件生成機能63は、当該過去のスキャン時のスキャン方向、管電圧、および管電流を本スキャンのスキャン条件の内スキャン方向、管電圧、および管電流に設定してもよい。
ここで、処理回路50にて実行される第1の実施形態の処理の一例について説明する。図3は、図2の処理回路50にて実行される第1の実施形態の処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS11)
X線CT装置1がRIS102から検査オーダを受け取ると、処理回路50は、システム制御機能51により、入力インターフェース43を介してユーザから位置決めスキャンのスキャン条件を受け付ける。当該スキャン条件に基づいて、処理回路50は、スキャン制御機能55により、位置決めスキャンを実行する際の各部の動作をそれぞれ制御する。具体的には、スキャン制御機能55は、X線管11の位置を所定の回転角度に固定し、寝台装置30の天板33をZ方向に移動させながらX線管11によりX線を被検体Pに照射し、被検体Pを透過したX線をX線検出器15で検出することで検出データを収集する。所定の回転角度は、例えば、被検体Pの正面に対向する位置にX線管11が位置する場合を0°と定義した場合、0°-180°方向および90°-270°方向の2方向である。このようにして収集された検出データから前処理機能52が投影データを生成することで、被検体Pの位置決め画像が生成される。
なお、位置決め画像の検出データの取得方法は、上記のように所定の回転角度に固定し、寝台装置30の天板33をZ方向に移動させて撮影を行う方式に限らない。例えば、スキャン制御機能55は、ヘリカルスキャンあるいはノンヘリカルスキャンによって被検体Pに対する全周分の検出データを収集する。ここで、スキャン制御機能55は、被検体Pの胸部全体、腹部全体、上半身全体、全身等の広範囲に対して本撮影よりも低線量でヘリカルスキャンあるいはノンヘリカルスキャンを実行させる。ノンヘリカルスキャンとしては、例えば、天板33の位置を一定間隔で移動させた都度天板33が停止した状態でスキャンを行うステップアンドシュート方式が実行される。このように収集された被検体Pに対する全周分の検出データから、前処理機能52が投影データを生成し、当該投影データから再構成処理機能53が再構成画像を生成し、当該再構成画像から画像処理機能54が3次元画像データを生成する。当該3次元画像データから、任意の方向の位置決め画像を生成してもよい。また、当該3次元画像データそのものを位置決め画像として扱うことも可能である。
また、架台装置10に取り付けられたカメラを用いて撮影した天板33と被検体Pの位置を捉えた画像を位置決め画像としてもよい。当該位置決め画像も、医用画像の一例である。カメラの取り付け位置は架台装置10に限らず、例えば、X線CT装置1の設置される部屋の天井、および寝台装置30の近傍等でも構わない。
上述のいずれかの方法で取得された位置決め画像はメモリ41に記憶される。
(ステップS12)
処理回路50は、情報取得機能56を実行して、RIS102から被検体Pの過去の診断に関する情報を取得する。情報取得機能56は、検査オーダの取り込みに用いられるMWM通信にて、検査オーダに格納した過去の診断に関する情報を取得する。当該過去の診断に関する情報は、メモリ41に記憶される。
なお、ステップS11とステップS12の処理は並列に処理されても、処理の順序が逆転しても構わない。
(ステップS13)
処理回路50は、情報取得機能56、および画像取得機能57を実行することで、メモリ41に記憶された過去の診断に関する情報と位置決め画像とを取得する。その後、処理回路50は、位置決定機能59を実行して、過去の診断に関する情報の内、病変部位情報と、現在の医用画像とから解剖学的位置情報を検出する。その後、処理回路50は、位置決定機能59により、当該過去の診断に関する情報の重畳位置を決定する。より具体的には、当該過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報のテキストデータと、診断結果と、検査日時との重畳位置は、位置決定機能59により、当該テキストデータの解剖学的位置情報に対応する位置決め画像中の解剖学的位置情報の近傍に決定される。また、当該過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報の画像データ、およびスキャン範囲の重畳位置は、位置決定機能59により、当該画像データの解剖学的位置情報に対応する位置決め画像中の解剖学的位置情報に一致するように決定される。
(ステップS14)
処理回路50は、画像生成機能60を実行することで、位置決め画像上の重畳位置に過去の診断に関する情報を重畳させた重畳画像を生成する。
(ステップS15)
処理回路50は、表示制御機能61を実行して、ディスプレイ42に重畳画像を表示する。表示制御機能61は、重畳画像に加えて当該重畳画像に関する表示制御情報の設定をユーザから受け付けるGUI画面をディスプレイ42に表示させる。
(ステップS16)
処理回路50は、表示制御機能61を実行することで、ユーザによって設定された表示制御情報に基づいて重畳画像上の過去の診断に関する情報の表示形態を制御する。表示制御情報は、例えば、ディスプレイ42に表示される重畳画像の表示画面に設けたGUI画面を介してユーザから入力される。
なお、ステップS18からステップ16に戻った場合、条件取得機能58により、本スキャンのスキャン部位、およびスキャン条件が取得される。そのため関連性算出機能62により関連性指標が算出され、表示制御機能61により当該関連性指標に基づいた表示制御情報が生成される。
これまでに説明した方法で生成された表示制御情報は、リアルタイムに重畳画像上の過去の診断に関する情報の表示形態を変更させる。
(ステップS17)
処理回路50は、条件生成機能63を実行することで、本スキャンのスキャン条件の設定を行う。本スキャンのスキャン条件は、例えば、被検体Pの体位、スキャン方向、スキャン範囲、管電圧、および管電流である。条件生成機能63により、本スキャンのスキャン条件を設定する際、表示形態を変更する前の重畳画像を用いても、表示形態を変更した後の重畳画像を用いてよい。また、本スキャンのスキャン条件は入力インターフェース43を介してユーザが手動で設定しても、関連性指標等に基づいて自動で設定されてもよい。
(ステップS18)
処理回路50は、条件生成機能63により、ステップS17で設定されたスキャン条件で本スキャンを実行するか、本スキャンのスキャン条件を変更するかの情報をユーザから入力インターフェース43を介して受け付ける。当該スキャン条件で本スキャンを実行することが決定された場合はステップS19に移る。また、当該スキャン条件を変更することが選択された場合はステップS16に戻り、ステップS16の再び表示変更の受付、およびステップS17の本スキャンのスキャン条件の設定が実行される。
(ステップS19)
処理回路50は、スキャン制御機能55により、ステップS18で決定されたスキャン条件に基づいて、本スキャンを実行する。
図3で説明したフローチャートにおける処理の順序は、結果に本質的な影響を与えない範囲で変えてもよい。また、結果に本質的な影響を与えない範囲で、並行して処理を行ってもよい。さらに、図3で説明したフローチャートにおける処理に先立って、当該処理を実施する場合と実施しない場合とを分岐するステップを入れても構わない。例えば、ステップS12からステップ16、およびステップS18の処理の要否をユーザから受け付けて、ユーザが必要とする場合のみ、当該処理を行うようにしてもよい。
以下、図4乃至図9で上述した重畳画像を含むディスプレイ42の表示画面の例を説明する。
本実施形態では、ステップS12にて、疾患A、疾患B、および疾患Cの診断に関する情報を取得したこととする。疾患Aの診断に関する情報は、診断結果が疾患Aで、検査日時が20aa/aa/aa aa:aaで、スキャン部位が胸部で、治療状況が1のフラグで、病変部位情報のテキストデータが所見Aで、病変部位情報の画像データが病変領域である。また、疾患Bの診断に関する情報は、診断結果が疾患Bで、検査日時が20bb/bb/bb bb:bbで、スキャン部位が胸部で、治療状況が1のフラグで、病変部位情報のテキストデータが所見Bで、病変部位情報の画像データが病変領域である。また、疾患Cの診断に関する情報は、診断結果が疾患Cで、検査日時が20cc/cc/cc cc:ccで、スキャン部位が腹部で、治療状況が0のフラグで、病変部位情報のテキストデータが所見Cで、病変部位情報の画像データが病変領域である。なお、検査日時は新しい順に20aa/aa/aa aa:aa、20bb/bb/bb bb:bb、20cc/cc/cc cc:ccとなるとする。また、疾患A、疾患B、疾患Cのいずれについても診断に関する情報の内、スキャン条件を取得したものとする。なお、検査日時20aa/aa/aa aa:aaの各aに、同じ数字が入っても、異なる数字が入ってもよい。例えば、検査日時20aa/aa/aa aa:aaは、2011/01/23 18:49である。検査日時20bb/bb/bb bb:bbの各b、および20cc/cc/cc cc:ccの各cについても、同じ数字が入っても異なる数字が入ってもよい。
図4は、ディスプレイ42の表示画面W1の左に重畳画像IM1を、右に表示制御情報を設定するGUI画面GUI1を表示する例を示している。GUI画面GUI1では、「診断結果の表示」、「検査日時の表示」、「スキャン範囲の表示」、および「病変領域の表示」の設定項目が選択されている。重畳画像IM1は、GUI画面GUI1で選択された設定項目の疾患A、疾患B、疾患Cの診断に関する情報を位置決め画像上に重畳した重畳画像の一例である。重畳画像IM1では、診断結果と検査日時はテキストで表示され、スキャン範囲は白抜きの両矢印で表示され、病変領域は楕円領域で表示されている。重畳画像IM1では、説明のため病変領域を楕円としたが、楕円以外の任意の形状で病変領域を表示しても構わない。このように、過去の診断に関する情報を位置決め画像に重畳することで、位置決め画像と共に過去の疾患とそれぞれの疾患に対する検査の情報を視覚的に提示できる。これにより、例えば、過去の病変領域を含む本スキャンのスキャン範囲を設定することが容易となる。このように、過去の診断に関する情報を考慮したスキャン条件で本スキャンを実施することで、過去の疾患の経過観察が可能な医用画像を取得できる。
図5は、図4のGUI画面GUI1で選択されている設定項目のうち、「検査日時の表示」と「スキャン範囲の表示」を非選択にした図5のGUI画面GUI1での表示制御情報に基づいた重畳画像IM2を示した表示画面の一例である。このように、ユーザが表示する過去の診断に関する情報と非表示にする過去の診断に関する情報とを選択することで、ユーザは過去の診断に関する情報を選択的に重畳表示させることができる。これにより、例えば、過去の診断に関する情報を確認する段階では各疾患について多くの情報を表示して、本スキャンのスキャン条件を生成する段階では位置決め画像の視認性を上げるために病変領域と診断名のみに重畳させる情報を限定することができる。このように、ユーザは必要な情報を選択的に重畳させることができる。
図6は、図5のGUI画面GUI1の設定項目に「治療中のみ強調」の設定項目が追加され、当該設定項目が選択された状態の図6のGUI画面GUI2での表示制御情報に基づいた重畳画像IM3を示した表示画面の一例である。重畳画像IM3では、疾患Cに関する治療状況は、完治を表すフラグ0であるため、疾患Cに関する病変領域は、例えば、透過率の高い表示となっている。なお、疾患Cに関する病変領域を非表示にしても、病変領域を塗り潰さず輪郭のみを破線で表示しても、透過率以外の表示形態の変更でも構わない。このように、重畳させる過去の診断に関する情報のうち、治療中の疾患についての診断に関する情報を強調して表示することができる。このことにより、治療中の疾患についての診断に関する情報と、完治した疾患についての診断に関する情報とを視覚的に区別して把握することができる。このように、治療中の疾患を重視したスキャン条件を容易に設定することができる。
図7は、図5のGUI画面GUI1の設定項目に「検査日の重み付け」の設定項目が追加され、当該設定項目が選択された状態の図7のGUI画面GUI3での表示制御情報に基づいた重畳画像IM4を示した表示画面の一例である。重畳画像IM4では、検査日が新しい診断に関する情報ほど強調されるように、疾患Aの病変領域、疾患Bの病変領域、疾患Cの病変領域の順に透過率が高くなるように表示されている。透過率は検査日時が新しいほど低くなるような重み付けを反映しても、透過率の刻み幅を等間隔にしても構わない。なお、透過率以外にも色や濃淡等を変える表示形態の変更でも構わない。
また、検査日時の期間を限定するための入力欄がGUI画面に設けられていてもよい。図8は、図7のGUI画面GUI3の設定項目に「期間:」の入力欄が追加され、かつ「20bb/bb/bb bb:bb-20aa/aa/aa aa:aa」と入力された状態の図8のGUI画面GUI5での表示制御情報に基づいた重畳画像IM5を示した表示画面の一例である。検査日時の期間を「20bb/bb/bb bb:bb-20aa/aa/aa aa:aa」と限定することで、重畳画像IM5では疾患Cに関する診断結果と病変領域が非表示となる。検査日時の期間を設定する入力欄においても、日時20bb/bb/bb bb:bbの各b、および日時20cc/cc/cc cc:ccの各cについても、同じ数字が入っても異なる数字が入ってもよい。
このように、検査日時による重み付け、および期間の限定を行うことにより、ユーザが必要とする期間における過去の疾患についての時系列を視覚的に把握することができる。これにより、例えば、過去の疾患が腫瘍であった場合、腫瘍の浸潤や転移等を想定したスキャン条件を生成することができる。このことにより、過去の疾患の変化を考慮したスキャン条件を容易に設定することができる。
図9は、図5のGUI画面GUI1の項目に「関連性の重み付け」の設定項目が追加され、当該設定項目が選択された状態の図9のGUI画面GUI5での表示制御情報に基づいた重畳画像IM6を示した表示画面の一例である。例えば、本スキャンでのスキャン部位が腹部である場合、重畳画像IM6では、スキャン部位が胸部である疾患A、疾患Bについての診断に関する情報は関連性指標が小さくなるため、疾患Aの病変領域と疾患Bの病変領域は非表示または高い透過率で表示され、スキャン部位が腹部である疾患Cについての診断に関する情報は関連性指標が小さくなるため、疾患Cの病変領域は低い透過率で表示される。また、関連性指標が高い疾患についての診断に関するスキャン条件を抽出して、本スキャンのスキャン条件の候補として提示することも可能である。このように、関連性指標に応じた重み付けを反映した表示制御により、本スキャンのスキャン条件に類似した過去の疾患に関する情報を視覚的に確認することができる。このことにより、スキャン条件を設定する際に参考になるスキャン条件を容易に発見することができる。
以上、第1の実施形態について説明した。第1の実施形態によれば、上述したように、本実施形態に係る医用画像診断装置103では、位置決め画像に過去の診断に関する情報を重畳させた重畳画像を用いて、スキャン条件を生成することができる。
MRI装置において、第1の実施形態の位置決め画像をロケータ画像と読みかえることができる。また、PET-CT装置において、第1の実施形態の位置決め画像をCT装置のスキャノ画像と読みかえることができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、位置決め画像に過去の診断に関する情報を重畳する場合について説明した。本実施例では、過去の診断に関する情報を重畳する画像が再構成画像である例を説明する。なお、第2の実施形態の説明では、主に、第1の実施形態と異なる点について説明する。また、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
ここで、処理回路50にて実行される第2の実施形態の処理の一例について説明する。図10は、図2の処理回路50にて実行される第2の実施形態の処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS21)
スキャン制御機能55は、本スキャンのスキャン条件を受け取ると、当該スキャン条件に基づいた本スキャンを実行する際の各部の動作をそれぞれ制御する。ここでDAS16から出力される被検体Pに対する全周分の検出データから前処理機能52により投影データを生成し、当該投影データから再構成機能53が投影データを生成する。このように生成された再構成画像はメモリ41に記憶される。
(ステップS22)
処理回路50は、情報取得機能56を実行して、RIS102から被検体Pの過去の診断に関する情報を取得する。情報取得機能56では、検査オーダの取り込みに用いられるMWM通信にて、検査オーダに格納した過去の診断に関する情報を取得する。当該過去の診断に関する情報は、メモリ41に記憶される。
なお、ステップS21とステップS22の処理は並列に処理されても、処理の順序が逆転しても構わない。
(ステップS23)
処理回路50は、情報取得機能56を実行することで、過去の診断に関する情報をメモリ41から取得する。また、処理回路50は、画像取得機能57を実行することで、再構成画像をメモリ41から取得する。さらに、処理回路50は、条件取得機能58により、本スキャンのスキャン部位、およびスキャン条件をメモリ41から取得する。その後、処理回路50は、位置決定機能59を実行することで、過去の診断に関する情報の内、病変部位情報と、現在の医用画像とから解剖学的位置情報を検出する。次に、処理回路50は、位置決定機能59により、当該過去の診断に関する情報の重畳位置を決定する。より具体的には、当該過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報のテキストデータと、診断結果と、検査日時との重畳位置は、位置決定機能59により、当該テキストデータの解剖学的位置情報に対応する位置決め画像中の解剖学的位置情報の近傍に決定される。また、当該過去の診断に関する情報に含まれる病変部位情報の画像データ、およびスキャン範囲の重畳位置は、位置決定機能59により、当該画像データの解剖学的位置情報に対応する位置決め画像中の解剖学的位置情報に一致するように決定される。
(ステップS24)
処理回路50は、画像生成機能60を実行することで、過去の診断に関する情報を再構成画像上の重畳位置に重畳させた重畳画像を生成する。
(ステップS25)
処理回路50は、表示制御機能61を実行することで、ディスプレイ42に重畳画像を表示する。表示制御機能61は、重畳画像に加えて当該重畳画像に関する表示制御情報の設定をユーザから受け付けるGUI画面をディスプレイ42に表示させる。さらに、表示制御機能61は、任意の再構成画像を表示させる表示画像選択情報の設定をユーザから受け付けるGUI画面をディスプレイ42に表示させる。
(ステップS26)
次に処理回路50は、表示制御機能61を実行することで、ユーザによって設定された表示制御情報に基づいて重畳画像上の過去の診断に関する情報の表示形態を制御する。表示制御情報は、例えば、ディスプレイ42に表示される重畳画像の表示画面に設けたGUI画面を介してユーザから入力される。S21にて条件取得機能58により取得した本スキャンのスキャン条件から、関連性算出機能62は関連性指標を算出して、表示制御機能61は当該関連性指標に基づいた表示制御情報を生成する。これまでに説明した方法で生成された表示制御情報、および表示画像選択情報は、リアルタイムに重畳画像上の過去の診断に関する情報の表示形態、および表示画面に表示させる再構成画像を変更させる。
なお、図10で説明したフローチャートにおける処理の順序は、結果に本質的な影響を与えない範囲で変えてもよい。また、結果に本質的な影響を与えない範囲で、並行して処理を行ってもよい。さらに、図10で説明したフローチャートにおける処理に先立って、当該処理を実施する場合と実施しない場合とを分岐するステップを入れても構わない。例えば、ステップS21以前にステップS22からステップS24、およびステップS26の処理の要否をユーザから受け付けて、ユーザが必要とする場合のみ、当該処理を行うようにしてもよい。
以下、図11で上述した重畳画像を含むディスプレイ42の表示画面の例を説明する。
本実施形態においてもステップS22にて、実施形態1と同様の疾患A、疾患B、および疾患Cの診断に関する情報を取得したこととする。ただし、疾患A、疾患B、および疾患Cの病変部位情報の画像データは、第1の実施形態では病変領域であったが、本実施形態では病変領域に向いた矢印のアノテーションとする。
図11は、第2の実施形態に係る医用画像診断装置103の再構成画像に過去の診断に関する情報を重畳した重畳画像の表示画面の一例を示す図である。図11は、画像表示画面W2の左に重畳画像IM7を、右上に表示制御情報を入力設定するGUI画面GUI6aを、右下に表示画像選択情報を入力するGUI画面GUI6bを表示する例を示している。GUI画面GUI6aでは、「診断結果の表示」、および「所見情報」の設定項目が選択されている。GUI画面GUI6bでは、256枚の再構成画像の内、127枚目の再構成画像が選択されている。重畳画像IM7は、GUI画面GUI6bで選択された127枚目の再構成画像に対して、GUI画面GUI6aで選択された項目の疾患A、疾患B、疾患Cの診断名診断結果と病変部位情報所見情報を重畳した重畳画像の一例である。
このように、過去の疾患についての読影医やユーザが記載した所見情報とアノテーションを再構成画像に重畳させることができる。このことから、本スキャンにより取得される再構成画像に過去の診断に関する情報を併せて確認することができる。
図11のGUI画面GUI6aを図6のGUI画面GUI2の構成に変更した表示制御情報を重畳画像IM7に反映させると、表示画面W2においても図6の重畳画像IM3のような画像が表示される。このことにより、治療中の疾患についての診断に関する情報を強調して再構成画像に重畳表示することができる。このように、治療中の疾患についての診断に関する情報と完治した疾患についての診断に関する情報とを視覚的に区別して把握することが容易にできる。
図11のGUI画面GUI6aを図8のGUI画面GUI4の構成に変更した表示制御情報を重畳画像IM7に反映させると、表示画面W2においても図8の重畳画像IM5のような画像が表示される。このことから、検査日時による重み付けや期間を限定した絞り込みにより、ユーザにとって必要な期間内での過去の疾患についての診断に関する情報に時系列を加えた情報を視覚的に把握することができる。このことから、過去の疾患の変化を視覚的に把握することが容易にできる。
図11のGUI画面GUI6aを図9のGUI画面GUI5の構成に変更した表示制御情報を重畳画像IM7に反映させると、表示画面W2においても図9の重畳画像IM6のような画像が表示される。このことから、スキャン条件が類似した過去の疾患の診断に関する情報を強調させることができる。このことにより、類似した画像検査の結果を容易に発見することができる。
以上、第2の実施形態について説明した。第2の実施形態によれば、上述したように、本実施形態に係る医用画像診断装置103では、本スキャンにより取得された再構成画像に過去の診断に関する情報を重畳した重畳画像が得られる。このことにより、再構成画像において被検体Pの過去の診断に関する情報をより容易に確認することができる。以上のように、過去の診断に関する情報を含めた診断を行うことができる。
なお、種々の医用画像診断装置において、第2の実施形態の再構成画像を医用画像と読みかえることができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザによる診断の効率化に寄与することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
43 入力インターフェース
51 システム制御機能
55 スキャン制御部
56 情報取得機能
57 画像取得機能
58 条件取得機能
59 位置決定機能
60 画像生成機能
61 表示制御機能
62 関連性算出機能
63 条件生成機能
103 医用画像診断装置

Claims (13)

  1. 被検体の過去の診断に関する情報を取得する情報取得部と、
    前記被検体に関する医用画像を取得する画像取得部と、
    前記過去の診断に関する情報と前記医用画像とを重畳した重畳画像を生成する生成部と
    を備える、医用画像診断装置。
  2. 前記重畳画像を出力させる表示制御部をさらに備える請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記表示制御部は、前記過去の診断に関する情報に基づいて前記過去の診断に関する情報の表示形態を変更する、請求項2に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記過去の診断に関する情報を選択的に表示させるまたは前記表示形態を制御する表示制御情報を受け付けるシステム制御部
    をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記表示制御情報に基づいて前記過去の診断に関する情報の前記表示形態を変更する、請求項3に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記医用画像に対応するスキャン条件を取得する条件取得部をさらに備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記医用画像のスキャン条件と、前記過去の診断に関する情報に含まれるスキャン条件との関連性指標を算出する算出部をさらに備える、請求項5に記載の医用画像診断装置。
  7. 前記表示制御部は、前記関連性指標に基づいて前記過去の診断に関する情報の前記表示形態を変更する、請求項6に記載の医用画像診断装置。
  8. 前記医用画像は、位置決めスキャン時に取得される位置決め画像である、請求項1から請求項7のいずれかに1項に記載の医用画像診断装置。
  9. 前記重畳画像に基づいて本スキャンのスキャン条件を生成する条件生成部をさらに備える、請求項8に記載の医用画像診断装置。
  10. 前記過去の診断に関する情報と前記医用画像とから前記被検体の解剖学的位置情報を検出し、前記解剖学的位置情報に基づいて前記過去の診断に関する情報を前記医用画像に重畳させる重畳位置を決定する位置決定部
    をさらに備え、
    前記生成部は、前記重畳位置に前記過去の診断に関する情報を重畳させた前記重畳画像を生成する、請求項1から9のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  11. 前記過去の診断に関する情報は、前記被検体の過去の診断に関する診断結果と、スキャンを行った検査日時と、スキャンの対象としたスキャン部位と、医用画像を取得するスキャンに関するスキャン条件と、病変部位の位置や領域に関する病変部位情報と、治療状況とのうち少なくとも1つを含む、請求項1から10のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  12. 被検体の過去の診断に関する情報を取得し、
    前記被検体に関する医用画像を取得し、
    前記過去の診断に関する情報と前記医用画像とを重畳した重畳画像を生成する
    医用画像処理方法。
  13. コンピュータに
    被検体の過去の診断に関する情報を取得するステップと、
    前記被検体に関する医用画像を取得するステップと、
    前記過去の診断に関する情報と前記医用画像とを重畳した重畳画像を生成するステップと
    を実行させるプログラム。
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