JP2023035636A - 車両用操作ペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】見た目の悪化に起因する商品性の低下を抑えることのできる車両用操作ペダル装置を提供する。【解決手段】ブレーキ装置30では、ブレーキブースターの入力軸に設けられたクレビスピン26が操作ペダル31のピン挿通孔に挿通されることで、操作ペダル31にブレーキブースターが連結される。クレビスピン26の外周面とピン挿通孔の内周面との間にはグリスが充填される。操作ペダル31におけるピン挿通孔の鉛直方向下方の位置には、操作ペダル31の外面から突出する突出壁40が設けられる。突出壁40により、操作ペダル31の外面を垂れるグリスGが受け止められる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用操作ペダル装置に関するものである。
自動車等の車両には、運転席における乗員の足元に、ブレーキ装置やクラッチ装置などの車両用操作ペダル装置が設けられている。車両用操作ペダル装置は、操作子としての操作ペダルを有している。車両の運転操作に際しては、この操作ペダルが乗員によって踏み込み操作される。
特許文献1には、車両用操作ペダル装置としてのブレーキ装置が開示されている。このブレーキ装置は、乗員による操作ペダルの操作力(踏力)を低減するブースター装置、いわゆるブレーキブースターを備えている。ブレーキブースターは、入力軸としてのオペレーティングロッドを有している。このオペレーティングロッドの先端部分は、操作ペダルとの連結に用いる連結具であるクレビスによって構成されている。一方、ブレーキ装置の操作ペダルには、ブレーキブースターとの連結に用いられる挿通孔が形成されている。そして、連結ピンとしてのクレビスピンが、操作ペダルの挿通孔に挿通されるとともに、その状態でオペレーティングロッドのクレビスに係合される。これにより、ブレーキブースターと操作ペダルとが連結されている。
上記ブレーキ装置では、操作ペダルの踏み込み操作に合わせて、オペレーティングロッドが軸方向に移動して、ブレーキブースターが作動するようになる。また上記ブレーキ装置では、操作ペダルの踏み込み操作に合わせて、クレビスピンの中心軸を揺動中心に、操作ペダルに対してオペレーティングロッドが揺動するようになっている。
特開2003-191829号公報
上記ブレーキ装置では、操作ペダルの踏み込み操作に際して、同操作ペダルに対してオペレーティングロッドが揺動するようになる。この揺動がスムーズに行われるように、クレビスピンの外周面と挿通孔の内周面との間に潤滑用のグリスを充填することが考えられる。
ただし、この場合には、操作ペダルの踏み込み操作に伴って同操作ペダル(挿通孔)とオペレーティングロッド(クレビスピン)とが相対回転する際に、挿通孔内のグリスが外部に漏れ出すおそれがある。また、クレビスピンを挿通孔に挿通する作業に際して、挿通孔内のグリスがクレビスピンによって押し出されることで同挿通孔の外部に漏れ出すおそれもある。そして、このグリスが操作ペダルの外面を垂れ落ちて乗員の視界に入るようなことがあると、見た目の悪化を招くことによってブレーキ装置の商品性を低下させてしまう。
なお、こうした問題は、操作ペダルにブレーキブースターが連結されたブレーキ装置に限られるものではなく、操作ペダルにブースター装置としてのクラッチブースターが連結されたクラッチ装置においても同様に生じうるものである。
上記課題を解決するための車両用操作ペダル装置は、操作子としての操作ペダルと前記操作ペダルの踏力を低減するブースター装置とを有し、前記ブースター装置の入力軸に設けられた連結ピンが前記操作ペダルに設けられた挿通孔に挿通されることで、前記操作ペダルに前記ブースター装置が連結されてなる車両用操作ペダル装置において、前記連結ピンの外周面と前記挿通孔の内周面との間にグリスが充填されてなり、前記操作ペダルにおける前記挿通孔の鉛直方向下方の位置において当該操作ペダルの外面から突出して前記外面を垂れる前記グリスを受ける受け部を有する。
第1実施形態の車両用操作ペダル装置にかかる操作ペダルの図2の1-1線に沿った端面図である。 第1実施形態の車両用操作ペダル装置の側面図である。 操作ペダルとブレーキブースターとの連結部分の端面図である。 操作ペダルを後方側から見た側面図である。 第2実施形態の車両用操作ペダル装置の側面図である。 操作ペダルを左側から見た側面図である。 クリップ部材を後方側から見た側面図である。 クリップ部材を上方側から見た側面図である。 操作ペダルを後方側から見た端面図である。 第3実施形態の車両用操作ペダル装置の側面図である。 操作ペダルを左側から見た側面図である。 受け部および揺動軸の分解斜視図である。 操作ペダルを後方側から見た端面図である。 操作ペダルが踏み込み操作された状態の車両用操作ペダル装置を左側から見た側面図である。 変形例のクリップ部材が取り付けられた操作ペダルを後方側から見た端面図である。
(第1実施形態)
以下、車両用操作ペダル装置の第1実施形態を、図1~図4を参照しつつ説明する。
図2に示すように、車両20は、車室と機関室とを区画するダッシュパネル21を有している。ダッシュパネル21はペダルブラケット22を有している。ペダルブラケット22は、車両20の上下方向および前後方向に延在する態様で、ダッシュパネル21における車両20の後方側の面に突設されている。
(ブレーキ装置)
ペダルブラケット22には、ブレーキ装置30の操作子である操作ペダル31が取り付けられている。操作ペダル31は鉛直方向において延びている。操作ペダル31の鉛直方向における上部は回転支持部32を構成している。この回転支持部32は、ペダルブラケット22に相対回転可能に支持されている。これにより、操作ペダル31は、回転支持部32を回転中心に、ペダルブラケット22に対して回転可能になっている。操作ペダル31の鉛直方向における下部は、乗員によって踏み込み操作される踏部33を構成している。
本実施形態では、操作ペダル31は、車室内における運転席の足元に設けられている。車両20は、運転席に着座した乗員から上記回転支持部32を含む操作ペダル31の上部が見えない構造になっており、且つ、上記踏部33を含む操作ペダル31の下部が見える構造になっている。
ブレーキ装置30を作動させる際には、乗員によって操作ペダル31の踏部33が踏み込み操作される。これにより、図2中に矢印Aで示すように、操作ペダル31は、回転支持部32を揺動中心に、踏部33が車両20の前方に移動する態様で揺動するようになる。一方、ブレーキ装置30の作動を停止させる際には、乗員による操作ペダル31の踏部33の踏み込みが解除される。これにより、操作ペダル31は、回転支持部32を揺動中心に、踏部33が車両20の後方に移動する態様で揺動するようになる。
車両20には、操作ペダル31の踏力を低減するためのブレーキブースター23が設けられている。ブレーキブースター23は、入力軸としてのオペレーティングロッド24を有している。ブレーキブースター23は、上記オペレーティングロッド24が車両20の前後方向に延びる態様で配設されている。ブレーキブースター23は、オペレーティングロッド24を前方に移動させることで作動する。オペレーティングロッド24の車両20の後方側の端部は操作ペダル31に連結されている。これにより、図2中に矢印Bで示すように、乗員による操作ペダル31の踏み込み操作に応じて、オペレーティングロッド24が前後方向に移動するようになっている。
操作ペダル31が踏み込み操作されると、オペレーティングロッド24は前方に移動する。これにより、ブレーキブースター23が作動するようになる。一方、操作ペダル31の踏み込み操作が解除されると、オペレーティングロッド24は後方に移動する。これにより、ブレーキブースター23の作動が停止される。なお本実施形態では、ブレーキブースター23がブースター装置に相当する。
以下、オペレーティングロッド24と操作ペダル31との連結構造について説明する。
図2および図3に示すように、操作ペダル31には、ピン挿通孔34が設けられている。ピン挿通孔34は、操作ペダル31における上下方向の中間位置、すなわち上記回転支持部32よりも下方側の位置であり、且つ、踏部33よりも上方側の位置に設けられている。ピン挿通孔34は、断面円形状で、車幅方向に操作ペダル31を貫通して延びる貫通孔である。
オペレーティングロッド24は、その後端部分に取り付けられた連結具としてのクレビス25を有している。クレビス25は、平面視でU字状をなしている。クレビス25は、具体的には、車幅方向に並ぶ態様で車両の前後方向において延びる一対のアーム部251と、それらアーム部251の前方側の端部を繋ぐ基部252とによって構成されている。両アーム部251の後方側の部分にはそれぞれ、アーム部251を車幅方向において貫通して延びる連結孔253が形成されている。
本実施形態のブレーキ装置30は、オペレーティングロッド24と操作ペダル31との連結に用いる連結ピンとしてのクレビスピン26を有している。クレビスピン26は円柱状をなしている。クレビスピン26の軸方向における一端(図3の右端)には、拡径された形状の頭部261が形成されている。クレビスピン26の軸方向における他端(図3の左端)には、係止用のピン262が挿入されるピン穴263が形成されている。
クレビスピン26は、操作ペダル31のピン挿通孔34とクレビス25の一対のアーム部251の各連結孔253とに挿通されている。そして、この状態で、クレビスピン26のピン穴263に係止用のピン262が挿入されている。これにより、クレビスピン26は、操作ペダル31のピン挿通孔34に挿通された状態で、ブレーキブースター23のクレビス25に係止されている。このように本実施形態では、操作ペダル31のピン挿通孔34、ブレーキブースター23のクレビス25、およびクレビスピン26を利用して、操作ペダル31がブレーキブースター23に連結されている。
図2中に矢印Cで示すように、本実施形態のブレーキ装置30は、操作ペダル31が踏み込み操作された場合に、同操作ペダル31に対して、オペレーティングロッド24およびクレビス25が揺動する構造になっている。本実施形態のブレーキ装置30では、この揺動がスムーズに行われるように、クレビスピン26の外周面と操作ペダル31のピン挿通孔34の内周面との間に潤滑用のグリスG(図3)が充填されている。
本実施形態では、上記グリスGの充填のために、操作ペダル31の組み付け作業、詳しくはクレビスピン26を操作ペダル31のピン挿通孔34に挿通する作業に先立ち、ピン挿通孔34の内面にグリスGが塗布される。そのため、クレビスピン26をピン挿通孔34に挿通する際には、上記グリスGが同ピン挿通孔34の外部に漏れ出すとともに操作ペダル31の外面を垂れるおそれがある。
本実施形態のブレーキ装置30は、操作ペダル31の外面をグリスGが垂れることが抑えられる構造になっている。以下、この構造について詳しく説明する。
(突出壁)
図1、図2および図4に示すように、操作ペダル31には、外面を垂れるグリスGを受ける受け部としての突出壁40が設けられている。突出壁40は、操作ペダル31の外面から突出する形状をなしている。突出壁40は、操作ペダル31におけるピン挿通孔34の鉛直方向下方の位置に設けられている。
本実施形態では、突出壁40における操作ペダル31側の端部が同操作ペダル31の外面に溶接(固定)されている。これにより、突出壁40は、操作ペダル31と一体に構成されている。突出壁40は、操作ペダル31の揺動方向(具体的には、車両20の前後方向)と車幅方向とに延在する形状をなしている。突出壁40は、詳しくは、上部が開口したポケット状、言い換えれば操作ペダル31の外面を垂れるグリスGを受け止めて溜めることの可能な形状になっている。本実施形態では、上記突出壁40が、操作ペダル31の外面における車幅方向の両面に設けられている。
(貫通孔)
操作ペダル31には、グリスGを内部に溜めるための貫通孔41が設けられている。貫通孔41は、各突出壁40の上方における同突出壁40に隣接する位置に形成される。貫通孔41は、断面円形状で、操作ペダル31を車幅方向に貫通する態様で延びている。本実施形態では、各突出壁40が、上記貫通孔41の開口部分の下半分を覆う形状をなしている。詳しくは、突出壁40の上記操作ペダル31側の端部が、上記貫通孔41の下方側の縁に沿って延びる態様で、操作ペダル31の外面に固定されている。
(作用効果)
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
(1-1)操作ペダル31には、ピン挿通孔34の鉛直方向下方の位置において同操作ペダル31の外面から突出する突出壁40が設けられている。
本実施形態のブレーキ装置30では、図1中に矢印Dで示すように、操作ペダル31の組み付け作業においてピン挿通孔34にクレビスピン26が挿通される場合に、ピン挿通孔34内のグリスGが溢れて操作ペダル31の外面を垂れるおそれがある。また、操作ペダル31の操作に際してピン挿通孔34とクレビスピン26とが相対回転する場合においても、ピン挿通孔34内のグリスGが漏れ出すことで操作ペダル31の外面を垂れるおそれがある。
本実施形態によれば、図1中に矢印Eで例示するように、グリスGが操作ペダル31の外面を垂れる場合であっても、そのグリスGを、操作ペダル31における上記ピン挿通孔34の下方に配置された各突出壁40によって受け止めることができる。これにより、操作ペダル31の外面を垂れるグリスGが上記突出壁40よりも下方に到達することが抑えられるため、グリスGが乗員の視界に入ることを抑えることができる。したがって、見た目の悪化に起因するブレーキ装置30の商品性の低下を抑えることができる。
(1-2)突出壁40は、操作ペダル31の揺動方向および車幅方向に延在する形状をなすとともに、同操作ペダル31と一体に構成されている。本実施形態によれば、操作ペダル31の外面を垂れるグリスGを、これを遮る態様で同操作ペダル31に一体に設けられた突出壁40によって受け止めるとともに、同突出壁40の上面に溜めることができる。したがって、操作ペダル31の外面における上記突出壁40よりも下方まで上記グリスGが垂れることを抑えることができる。
(1-3)操作ペダル31は、突出壁40の上方における同突出壁40に隣接する位置で同操作ペダル31を貫通する貫通孔41を有している。
本実施形態によれば、突出壁40の上面にグリスGが溜まる状況において、グリスGの一部を突出壁40に隣接する貫通孔41に流入させることで、同突出壁40の上面から退避させることができる。そのため、グリスGを受け止めて溜めるための部分として、突出壁40の上面を利用することに加えて、貫通孔41の内部スペースを利用することができる。これにより、操作ペダル31に上記貫通孔41が設けられない比較例の構成と比べて、突出壁40のサイズを小さくすることができる。そのため、操作ペダル31に突出壁40を設けることに起因する同操作ペダル31の配置についての自由度の低下を抑えることができる。
(1-4)突出壁40は、貫通孔41の開口部分の下半分を覆う形状をなすとともに、操作ペダル31の外面における車幅方向の両面に設けられている。これにより、貫通孔41内に溜まったグリスGが外部に流出しないように、同グリスGを一対の突出壁40によって堰き止めることができる。したがって、操作ペダル31の外面を垂れるグリスGを、貫通孔41の内部に好適に溜めることができる。
(第2実施形態)
以下、車両用操作ペダル装置の第2実施形態を、図5~図9を参照しつつ、先の第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお以下では、本実施形態の車両用操作ペダル装置の各構成のうち、第1実施形態の車両用操作ペダル装置と同様の構成については同一の符号もしくは対応する符号を付すとともに、それら構成についての重複する説明は省略する。
本実施形態の車両用操作ペダル装置と、第1実施形態の車両用操作ペダル装置とは操作ペダル31の外面をグリスGが垂れることを抑えるための構造のみが異なる。
以下、この構造について具体的に説明する。
(クリップ係止孔)
図5および図6に示すように、操作ペダル51は、クリップ係止孔52を有している。クリップ係止孔52は、断面四角形状で、車幅方向において操作ペダル51を貫通する態様で延びている。クリップ係止孔52は、前記貫通孔41の下方に形成されている。操作ペダル51には、上記クリップ係止孔52を利用して、クリップ部材60が取り付けられている。
(クリップ部材)
図5、図7および図8に示すように、クリップ部材60は、係止軸61と、同係止軸61の一端(図7の左端)に設けられる受け部62と、同係止軸61の他端(図7の右端)に設けられる係止部63とを有している。
係止軸61は、外形が四角形状をなす態様で、車幅方向に延びている。本実施形態では、係止軸61の外形と前記クリップ係止孔52の断面形状とが略同一の形状になっている。本実施形態では、この係止軸61が、操作ペダル51のクリップ係止孔52に挿通される部分を構成する。
受け部62の基本形状は直方体である。受け部62の上部には受け凹部621が設けられている。受け凹部621は、受け部62の外面における上記係止軸61側の部分が凹んだ形状をなしている。受け凹部621は、下方に向かうほど、前後方向の長さ(すなわち幅)および車幅方向の長さ(すなわち深さ)が小さくなる形状をなしている。図9に示すように、操作ペダル51のピン挿通孔34にクレビスピン26を挿通する方向(図中の矢印D)を挿通方向とすると、クリップ部材60が操作ペダル51に取り付けられた状態では、受け部62は操作ペダル51における挿通方向の前側に配置される。
本実施形態では、クリップ部材60が操作ペダル51に取り付けられた状態(図5に示す状態)になると、受け凹部621の内面は、次のような状態になる。すなわち、上記受け凹部621の内面は、前記貫通孔41の下半分を覆った状態になる。また、受け凹部621の内面における上記係止軸61側の端部は、前記貫通孔41の下方側の縁に沿って延びた状態になる。さらに、受け凹部621の内面は操作ペダル31の揺動方向(車両20の前後方向)および上下方向に延在した状態になる。これにより、受け凹部621の内面は、上部が開口したポケット状、言い換えれば操作ペダル51の外面を垂れるグリスGを受け止めて溜めることの可能な形状になる。
係止部63は、先端に向かうほど、具体的には係止軸61から離間するほど、上下方向の長さ(すなわち高さ)および前後方向の長さ(すなわち幅)が小さくなる先細形状をなしている。また、係止部63における上記係止軸61側(図8の右側)の端部は、同係止軸61の外面よりも、前後方向における外方に突出した段差形状の段差部64になっている。図8に示すように、本実施形態では、係止部63および係止軸61の先端側の部分は前後方向において分割された二股形状に形成されている。これにより、クリップ部材60における係止部63側の部分は、前後方向に間隔を置いた状態で平行に延びる一対の係止片65によって構成されている。本実施形態では、係止軸61、受け部62、および係止部63が、弾性を有する合成樹脂材料によって一体形成されている。これにより、クリップ部材60の各係止片65は、前後方向において(詳しくは、互いに近づく方向において)弾性変形可能になっている。
クリップ部材60を操作ペダル51に取り付ける際には、上記係止部63および係止軸61がクリップ係止孔52に差し込まれる。本実施形態では、係止部63が、クリップ部材60における差し込み方向の前側の部分を構成する。
(クリップ部材の取り付け)
本実施形態では、操作ペダル51にクリップ部材60を取り付ける作業が、以下のように実行される。
先ず、クリップ部材60における係止部63側の部分が、操作ペダル51のクリップ係止孔52に差し込まれる。このときクリップ部材60の一対の係止片65は、クリップ係止孔52の内面に押圧されることで、同係止片65の先端部分が互いに近づく態様で弾性変形するようになる。
そして、クリップ部材60の係止部63が操作ペダル51のクリップ係止孔52を通過すると、一対の係止片65は、弾性変形前の形状に復元されることで、先端部分が互いに離間する態様で変形するようになる。この変形に伴って、係止部63の段差部64が操作ペダル51の外面におけるクリップ係止孔52の縁に係合した状態(図9に示す状態)になる。これにより、クリップ部材60は、受け部62と係止部63との間に操作ペダル51の一部(詳しくは、クリップ係止孔52の縁)を挟み込む態様で、同操作ペダル31に係止される。このように本実施形態では、スナップフィット構造により、クリップ部材60が操作ペダル51に取り付けられる。
(作用効果)
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
(2-1)本実施形態では、操作ペダル51にクリップ部材60が取り付けられている。これにより、クリップ部材60の受け部62が、操作ペダル51の外面における前記ピン挿通孔34の鉛直方向下方の位置において同操作ペダル51の外面から突出する態様で配設されている。
本実施形態では、図9中に矢印Dで示すように、操作ペダル51の組み付け作業においてピン挿通孔34にクレビスピン26が挿通される場合に、ピン挿通孔34内のグリスGが溢れて操作ペダル51の外面を垂れるおそれがある。また、操作ペダル51の操作に際してピン挿通孔34とクレビスピン26とが相対回転する場合においても、ピン挿通孔34内のグリスGが漏れ出して操作ペダル51の外面を垂れるおそれがある。
本実施形態によれば、図9中に矢印Eで例示するように、グリスGが操作ペダル31の外面を垂れる場合であっても、そのグリスGを、上記受け部62の受け凹部621の内面によって受け止めることができる。これにより、操作ペダル51の外面を垂れるグリスGが上記クリップ部材60よりも下方に到達することが抑えられるため、グリスGが乗員の視界に入ることを抑えることができる。したがって、見た目の悪化に起因するブレーキ装置50の商品性の低下を抑えることができる。
(2-2)受け部62における受け凹部621の内面が操作ペダル51の揺動方向および車幅方向に延在する態様で、クリップ部材60が操作ペダル51に一体に取り付けられている。そのため、操作ペダル51の外面を垂れるグリスGを、これを遮る態様で同操作ペダル51に一体に設けられたクリップ部材60の受け部62、詳しくは受け凹部621の内面によって受け止めることができる。そして、このグリスGを、受け部62の内部に溜めることが可能になる。したがって、操作ペダル51の外面における上記クリップ部材60の受け部62よりも下方まで上記グリスGが垂れることを抑えることができる。
(2-3)操作ペダル51は、クリップ部材60の受け凹部621に隣接する位置で同操作ペダル51を貫通する貫通孔41を有している。
本実施形態によれば、クリップ部材60における受け凹部621の内部にグリスGが溜まる状況において、グリスGの一部を受け凹部621に隣接する貫通孔41に流入させることで、同受け凹部621の内部から退避させることができる。そのため、グリスGを受け止めて溜めるための部分として、受け凹部621の内部を利用することに加えて、貫通孔41の内部スペースを利用することができる。これにより、操作ペダル51に上記貫通孔41が設けられない比較例の構成と比べて、受け凹部621、ひいてはクリップ部材60のサイズを小さくすることができる。そのため、操作ペダル51にクリップ部材60を取り付けることに起因する同操作ペダル51の配置についての自由度の低下を抑えることができる。
(第3実施形態)
以下、車両用操作ペダル装置の第3実施形態を、図10~図14を参照しつつ、先の第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明する。なお以下では、本実施形態の車両用操作ペダル装置の各構成のうち、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成については同一の符号もしくは対応する符号を付すとともに、それら構成についての重複する説明は省略する。
本実施形態の車両用操作ペダル装置と、第1実施形態および第2実施形態の車両用操作ペダル装置とは操作ペダルの外面をグリスGが垂れることを抑えるための構造のみが異なる。
以下、この構造について説明する。
(受け部)
図10~図13に示すように、操作ペダル71には、受け部82が設けられている。受け部82は、操作ペダル71の外面から突出する態様で、同操作ペダル71におけるピン挿通孔34の鉛直方向下方の位置に取り付けられている。受け部82は、四角筒状の周壁821と、同周壁821の鉛直方向下方の開口を塞ぐ形状の底壁822とを有する有底四角筒状をなしている。受け部82の周壁821における操作ペダル71側(図13の右側)の部分が操作ペダル71の外面と平行に延びる態様、且つ、操作ペダル71の外面と摺動する態様で、受け部82は操作ペダル71に設けられている。受け部82は、鉛直方向上方が開口した容器状、言い換えれば操作ペダル71の外面を垂れるグリスGを受け止めて溜めることの可能な形状になっている。
本実施形態のブレーキ装置70は、図10中に矢印Fで示すように、受け部82が操作ペダル71に対して揺動可能な構造になっている。
(揺動孔)
図11および図13に示すように、操作ペダル71には、揺動孔72が設けられている。揺動孔72は、断面円形状で、操作ペダル71を車幅方向に貫通して延びている。揺動孔72は、前記ピン挿通孔34の鉛直方向下方に設けられている。
(揺動軸)
図12および図13に示すように、受け部82の周壁821における操作ペダル71側の部分には、円柱状の揺動軸83が設けられている。揺動軸83は、操作ペダル71側に突出する態様で、車幅方向において延びている。揺動軸83は、操作ペダル71の揺動孔72に相対揺動可能な状態で挿通されている。
揺動軸83の一端(図13の右端)は、拡径された形状の頭部831によって構成されている。
揺動軸83の他端(図13の左端)には、上記受け部82が取り付けられている。具体的には、受け部82の周壁821における操作ペダル31側の部分には軸挿通孔823が設けられている。この軸挿通孔823には、揺動軸83の一端が挿通されている。さらに本実施形態では、揺動軸83の端部における上記受け部82の内部に突出した部分がリング状の取付部材832の中心孔に挿通されている。そして、その状態で、揺動軸83の外面と受け部82の周壁821の内面とに上記取付部材832が接着等によって固定されている。
本実施形態では、揺動軸83の頭部831と同揺動軸83に一体の取付部材832との間に操作ペダル71における揺動孔72の縁にあたる部分を挟み込む態様で、揺動軸83は操作ペダル71に取り付けられている。これにより、本実施形態では、揺動軸83に一体の受け部82が、同揺動軸83の中心を揺動中心に、操作ペダル31に対して揺動可能になっている。
(ストッパ凸部)
本実施形態のブレーキ装置70では、操作ペダル71の外面に、受け部82の揺動範囲を規制するためのストッパ凸部73が設けられている。ストッパ凸部73は、操作ペダル31の外面における上記受け部82側の面に突設されている。ストッパ凸部73は、車幅方向に延びる円柱状をなしている。ストッパ凸部73は、前後方向に間隔を置いて2つ設けられている。ストッパ凸部73は、操作ペダル31の外面における上記受け部82の底壁822よりも鉛直方向の下方側の位置に設けられている。
ストッパ凸部73は、受け部82の底壁822との当接を通じて、操作ペダル71と受け部82との相対回転を規制するものである。具体的には、一対のストッパ凸部73の一方(図10の右側のもの)と受け部82の底壁822とが当接する位置において、受け部82の時計回り方向における最大揺動位置P1が定められる。また、一対のストッパ凸部73の他方(図10の左側のもの)と受け部82の底壁822とが当接する位置において、受け部82の反時計回り方向における最大揺動位置P2が定められる。
本実施形態では、図10および図14に示すように、以下の(条件1)および(条件2)を共に満たす態様で、2つのストッパ凸部73の位置が定められている。なお図10は操作ペダル71が踏み込み操作されていないときにおける受け部82とストッパ凸部73との位置関係を示している。また図14は操作ペダル71の踏み込み操作時における受け部82とストッパ凸部73との位置関係を示している。
(条件1)最大揺動位置P1から最大揺動位置P2までの揺動可能範囲において、受け部82が上方に向けて開口した状態になる。
(条件2)最大揺動位置P1から最大揺動位置P2までの揺動可能範囲において、受け部82は前記クレビス25とストッパ凸部73との間に挟まれた状態にならない。
なお本実施形態では、(条件1)および(条件2)を共に満たす範囲で、受け部82とクレビス25との距離が出来るだけ近くなるように定められている。
(作用効果)
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
(3-1)操作ペダル71には、ピン挿通孔34の鉛直方向下方の位置において同操作ペダル71の外面から突出する態様で、受け部82が取り付けられている。
本実施形態では、図13中に矢印Dで示すように、操作ペダル71の組み付け作業においてピン挿通孔34にクレビスピン26が挿通される場合に、ピン挿通孔34内のグリスGが溢れて操作ペダル71の外面を垂れるおそれがある。また、操作ペダル71の操作に際してピン挿通孔34とクレビスピン26とが相対回転する場合においても、ピン挿通孔34内のグリスGが漏れ出すことで操作ペダル71の外面を垂れるおそれがある。
本実施形態によれば、図13中に矢印Eで例示するように、グリスGが操作ペダル71の外面を垂れる場合であっても、そのグリスGを、上記受け部82によって受け止めて同受け部82の内部に溜めることができる。これにより、操作ペダル71の外面を垂れるグリスGが上記受け部82よりも下方に到達することが抑えられるため、グリスGが乗員の視界に入ることを抑えることができる。したがって、見た目の悪化に起因するブレーキ装置70の商品性の低下を抑えることができる。
(3-2)受け部82は、鉛直方向上方が開口した容器状をなしている。そのため、操作ペダル71の外面を垂れるグリスGを、容器状の受け部82の内部に、その上部開口から流入させて溜めることができる。したがって、操作ペダル71の外面における上記受け部82よりも下方まで上記グリスGが垂れることを抑えることができる。
(3-3)操作ペダル71は、同操作ペダル71を貫通する揺動孔72を有している。受け部82には、揺動軸83が一体に設けられている。操作ペダル71の揺動孔72に、受け部82と一体の揺動軸83が相対回動可能に挿通されている。
本実施形態のブレーキ装置70では、操作ペダル71の踏み込み操作に合わせて、クレビスピン26の中心軸を揺動中心に、オペレーティングロッド24(詳しくは、クレビス25)が操作ペダル71に対して揺動する。そのため、仮に操作ペダル71の外面に受け部82を固設すると、受け部82とオペレーティングロッド24(詳しくは、クレビス25)とが当接する位置によって、操作ペダル71の操作可能範囲が定まる。
ここで、操作ペダル71の外面に受け部82を固設する場合であっても、受け部82をクレビス25に当接しない位置、すなわちクレビス25から遠い下方側の位置に設けることで、同受け部82によって操作ペダル71の操作可能範囲が規制されることはなくなる。ただし、この場合には、クレビス25(詳しくは、ピン挿通孔34)と受け部82との距離が遠くなる分だけ、同操作ペダル71の外面においてグリスGが垂れて付着する範囲が広くなる。そのため、このグリスGが乗員の視界に入る可能性が高くなってしまう。また、受け部82が下方に配置されると、同受け部82が乗員の視界に入り易くなるため、これによる商品性の低下を招くおそれもある。
この点、本実施形態のブレーキ装置70によれば、操作ペダル71に対するクレビス25の揺動に合わせて、上記受け部82を操作ペダル71に対して揺動させることができる。これにより、操作ペダル71の受け部82をクレビス25に当接しない位置に逃がすことができる。そのため、操作ペダル71の外面における上記受け部82の配設位置を、クレビス25に近い上方側の位置にすることができる。これにより、操作ペダル71の外面においてグリスGが垂れて付着する範囲を小さくすることができる。しかも、受け部82が上方に配置される分だけ、同受け部82が乗員の視界に入ることを抑えることもできる。したがって、ブレーキ装置70の商品性の低下を好適に抑えることができる。
(3-4)操作ペダル71の外面にはストッパ凸部73が突設されている。このストッパ凸部73と受け部82の底壁822との当接を通じて、操作ペダル71と受け部82との相対揺動が規制される。本実施形態によれば、操作ペダル71にストッパ凸部73を設けることにより、操作ペダル71に対する受け部82の揺動可能範囲を定めることができる。これにより、乗員による操作ペダル71の操作に際して、この操作ペダル71に対して受け部82が回転しすぎた状態になることを抑えることができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1実施形態において、貫通孔41を、突出壁40に隣接する位置に設けることに限らず、突出壁40から若干離れた位置に設けるようにしてもよい。こうした構成によっても、突出壁40の上面にグリスGが溜まる状況において、グリスGの一部を貫通孔41に流入させることで、突出壁40の上面から退避させることができる。
・第1実施形態において、貫通孔41を設けることに代えて、操作ペダル31の外面が部分的に凹んだ形状をなす凹部を設けるようにしてもよい。こうした構成によれば、突出壁40の上面に溜まるグリスGの一部を、凹部の内部に流入させることで、突出壁40の上面から退避させることができる。
・第1実施形態において、貫通孔41を省略してもよい。
・第1実施形態において、突出壁40の形状は任意に設定することができる。突出壁40の形状としては、例えば、外面が球面をなす態様で延在する形状や、外面が円錐面をなす態様で延在する形状、前後方向および車幅方向に延在する平板形状を採用することができる。その他、突出壁40の形状としては、操作ペダル31側および上方が開口する四角箱形状や、操作ペダル31の外面から突出して前後方向および車幅方向に延在する底壁と同底壁の突端から上方に延びる側壁とを有する断面L字状などを採用することもできる。
・第1実施形態において、突出壁40を、操作ペダル31の外面における車幅方向の両面のうちの一方のみに設けるようにしてもよい。こうした構成によれば、操作ペダル31の外面のうちの上記突出壁40が設けられた面を垂れるグリスGについては同突出壁40によって受け止めることができる。
・第2実施形態において、操作ペダル51のクリップ係止孔52の断面形状やクリップ部材60の係止軸61の外形状として、四角形状以外の多角形状を採用したり楕円形状を採用したりすることができる。クリップ係止孔52の断面形状や係止軸61の外形状としては、クリップ係止孔52に係止軸61が挿通された状態で同クリップ係止孔52に対して係止軸61が相対回転しない形状であれば、任意の形状を採用することができる。
・第2実施形態において、クリップ部材60を操作ペダル51に取り付ける取付構造としては、スナップフィット構造を採用することに限らず、任意の取付構造を採用することができる。上記取付構造としては、例えばクリップ係止孔52に係止軸61を挿通した状態で、同係止軸61の先端に係止部材(ベータピンやCリング)を係止する構造や、同係止軸61の先端に係止部材(リング状の部材)を固定する構造を挙げることができる。その他、上記取付構造としては、クリップ係止孔52に係止軸61を挿通した状態で、同係止軸61の先端部分を熱変形等によってかしめ加工する構造などを挙げることもできる。
・第2実施形態において、クリップ部材60の受け部62が操作ペダル51の前記クレビスピン26の挿通方向(図9中に矢印Dで示す方向)における後ろ側に配置される態様で、同クリップ部材60を操作ペダル51に取り付けてもよい。
・第2実施形態において、受け部62を、操作ペダル51における上記挿通方向の前側と後ろ側とにそれぞれ配置してもよい。そうした配置構造の一例を図15に示す。図15に示す例では、第1クリップ部材601の係止軸611がクリップ係止孔52の一方の開口に差し込まれるとともに、第2クリップ部材602の係止軸612がクリップ係止孔52の他方の開口に差し込まれている。そして、各クリップ部材601,602の係止軸611,612の先端同士が互いに固定されている。これにより、第1クリップ部材601の受け部62が操作ペダル51における上記挿通方向の前側に配置されるとともに、第2クリップ部材602の受け部62が操作ペダル51における上記挿通方向の後ろ側に配置されている。
・第3実施形態において、受け部82の揺動可能範囲を定めるための構造は、任意に変更することができる。こうした構造としては、例えば、次のような構造を採用することができる。受け部82に案内凸部を形成するとともに、操作ペダル71の外面における上記凸部に対応する位置に案内凹部を形成する。そして、受け部82の案内凸部の外側面と操作ペダル71の案内凹部の内側面とが当接する位置によって、受け部82の揺動可能範囲を定める。
・第3実施形態において、操作ペダル71に対して受け部82が回転しすぎた状態になることが抑えられるのであれば、ストッパ凸部73を省略することができる。
・第3実施形態において、揺動軸83を受け部82に固定することに代えて、揺動軸83と受け部82とを相対回動可能に連結するようにしてもよい。この場合には、揺動孔72に対して揺動軸83が相対回動不能な構造を採用することができる。操作ペダル71に対して受け部82が揺動可能になるのであれば、揺動孔72に揺動軸83を挿通する構造や、揺動軸83と受け部82とを連結する構造は、任意に変更することができる。
・第3実施形態において、受け部82を操作ペダル71に対して揺動可能に設けることに代えて、受け部82を操作ペダル71に固定してもよい。
・上記各実施形態にかかるブレーキ装置は、クレビス25およびクレビスピン26を利用して操作ペダルにブレーキブースターを連結するブレーキ装置に限らず、以下の(条件4)および(条件5)を共に満たすブレーキ装置であれば適用可能である。
(条件4)オペレーティングロッドに設けられた連結ピンが操作ペダルのピン挿通孔に挿通されることで、操作ペダルにブレーキブースターが連結される。
(条件5)連結ピンの外周面とピン挿通孔の内周面との間にグリスが充填される。
・上記各実施形態にかかる車両用操作ペダル装置は、操作子としての操作ペダル、および、同操作ペダルの踏力を低減するブースター装置としてのクラッチブースターを有するクラッチ装置にも適用することができる。
20…車両
23…ブレーキブースター
24…オペレーティングロッド
25…クレビス
26…クレビスピン
30,50,70…ブレーキ装置
31,51,71…操作ペダル
34…ピン挿通孔
40…突出壁
41…貫通孔
52…クリップ係止孔
60…クリップ部材
62,82…受け部
621…受け凹部
72…揺動孔
73…ストッパ凸部
83…揺動軸

Claims (6)

  1. 操作子としての操作ペダルと前記操作ペダルの踏力を低減するブースター装置とを有し、前記ブースター装置の入力軸に設けられた連結ピンが前記操作ペダルに設けられた挿通孔に挿通されることで、前記操作ペダルに前記ブースター装置が連結されてなる車両用操作ペダル装置において、
    前記連結ピンの外周面と前記挿通孔の内周面との間にグリスが充填されてなり、
    前記操作ペダルにおける前記挿通孔の鉛直方向下方の位置において当該操作ペダルの外面から突出して前記外面を垂れる前記グリスを受ける受け部を有する
    車両用操作ペダル装置。
  2. 前記受け部は、前記操作ペダルの外面に突設された突出壁である
    請求項1に記載の車両用操作ペダル装置。
  3. 前記操作ペダルは、前記突出壁の上方における同突出壁に隣接する位置において当該操作ペダルを貫通する貫通孔を有する
    請求項2に記載の車両用操作ペダル装置。
  4. 前記受け部は、鉛直方向上方が開口した容器状をなしている
    請求項1に記載の車両用操作ペダル装置。
  5. 前記操作ペダルは、同操作ペダルを貫通する揺動孔を有し、
    前記受け部は、揺動軸が設けられてなり、
    前記車両用操作ペダル装置は、前記揺動孔に前記揺動軸が相対回動可能に挿通されてなる
    請求項4に記載の車両用操作ペダル装置。
  6. 前記車両用操作ペダル装置は、前記操作ペダルおよび前記受け部の一方に突設されたストッパ凸部を有し、且つ、前記操作ペダルおよび前記受け部の他方と前記ストッパ凸部との当接を通じて、前記操作ペダルと前記受け部との相対回転を規制するものである
    請求項5に記載の車両用操作ペダル装置。
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