JP2023035539A - ハイブリッド車 - Google Patents

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京平 鈴村
Kyohei Suzumura
典弘 塚本
Norihiro Tsukamoto
利明 鈴木
Toshiaki Suzuki
宏将 高井
Hiromasa Takai
正弘 西宇
Masahiro Nishiu
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Abstract

【課題】エンジンを再始動するときに、走行用の駆動力の変動が大きくなるのを抑制する。【解決手段】エンジンの運転を伴って第1駆動輪を駆動しているときにエンジンストールが発生してその後にエンジンを再始動するときには、第2駆動輪が駆動されるように第2モータを制御すると共に入力軸と第1駆動輪との接続が解除されるように変速機を制御し、その状態で第1モータによるエンジンのクランキングを伴ってエンジンを始動する。【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、エンジンと、エンジンに接続された第1モータと、第1モータと後輪とに接続された変速機と、第1モータと変速機の入力軸との間に設けられたクラッチと、前輪に接続された第2モータと、第1モータおよび第2モータと電力をやりとり可能なバッテリとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-123387号公報
こうしたハイブリッド車では、エンジンの運転を伴って後輪を駆動しているときにエンジンストールが発生してその後にエンジンを再始動するときには、第1モータからのエンジンのクランキングトルクなどが後輪に十分に伝達されるのを抑制するために、クラッチをスリップ係合状態としてエンジンを再始動することが考えられる。クラッチが係合固定異常であるときには、エンジンのクランキングトルクなどが後輪に十分に伝達され、走行用の駆動力の変動が大きくなってしまう可能性がある。
本発明のハイブリッド車は、エンジンを再始動するときに走行用の駆動力の変動が大きくなるのを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
エンジンと、
前記エンジンに接続された第1モータと、
前記エンジンおよび/または前記第1モータからの動力を変速段の変更を伴って第1駆動輪に伝達可能な変速機と、
前記エンジンおよび前記第1モータと前記変速機の入力軸との間に設けられたクラッチと、
第2駆動輪に接続された第2モータと、
前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとり可能な蓄電装置と、
前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータと前記変速機とを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド車であって、
前記制御装置は、前記エンジンの運転を伴って前記第1駆動輪を駆動しているときにエンジンストールが発生してその後に前記エンジンを再始動するときには、前記第2駆動輪が駆動されるように前記第2モータを制御すると共に前記入力軸と前記第1駆動輪との接続が解除されるように前記変速機を制御し、その状態で前記第1モータによる前記エンジンのクランキングを伴って前記エンジンを始動する、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、エンジンの運転を伴って第1駆動輪を駆動しているときにエンジンストールが発生してその後にエンジンを再始動するときには、第2駆動輪が駆動されるように第2モータを制御すると共に入力軸と第1駆動輪との接続が解除されるように変速機を制御し、その状態で第1モータによるエンジンのクランキングを伴ってエンジンを始動する。これにより、エンジンを再始動するときに、クラッチが正常であるか係合固定異常であるかに拘わらずに、第1モータからのエンジンのクランキングトルクなどが第1駆動輪に伝達されないようにすることができる。この結果、エンジンを再始動するときに走行用の駆動力の変動が大きくなるのを抑制することができる。
本発明のハイブリッド車において、前記エンジンと前記第1モータとの間に設けられた第2クラッチを備え、前記制御装置は、前記エンジンストールが発生したときには、前記第2クラッチが解放状態となるように前記第2クラッチを制御し、その後に前記エンジンを再始動するときには、前記入力軸と前記第1駆動輪との接続が解除されるように前記変速機を制御した後に、前記第2クラッチが係合状態となるように前記第2クラッチを制御するものとしてもよい。
本発明のハイブリッド車において、前記制御装置は、前記エンジンの再始動を完了したときにおいて、前記クラッチが係合固定異常であるときには、前記変速機については、前記入力軸と前記第1駆動輪との接続の解除が保持されるように制御し、前記エンジンおよび前記モータについては、前記エンジンからの動力を用いて前記第1モータにより発電が行なわれるように制御し、前記第2モータについては、前記第2駆動輪が駆動されるように制御するものとしてもよい。こうすれば、第2駆動輪の駆動により走行を継続することができる。
本発明のハイブリッド車において、前記制御装置は、前記エンジンの再始動を完了したときにおいて、前記クラッチが正常であるときには、前記クラッチが係合状態とされるように前記クラッチを制御すると共に前記入力軸と前記第1駆動輪とが接続されるように前記変速機を制御すると共に前記クラッチが係合状態となるように前記クラッチを制御するものとしてもよい。こうすれば、クラッチが正常であるときに、通常の走行に復帰することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド車20の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット54により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド車20は、図示するように、エンジン22と、クラッチ24と、第1モータジェネレータ26と、第1インバータ28と、クラッチ32と、変速機34と、第2モータジェネレータ40と、第2インバータ42と、蓄電装置としてのバッテリ50と、電子制御ユニット54とを備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。クラッチ24は、例えば油圧駆動の摩擦係合クラッチとして構成されており、エンジン22のクランクシャフトと第1モータジェネレータ26の回転軸31との動力の伝達およびその解除を行なう。
第1モータジェネレータ26は、同期発電電動機として構成されており、回転子コアに永久磁石が埋め込まれた回転子と、固定子コアに三相コイルが巻回された固定子とを有する。第1インバータ28は、第1モータジェネレータ26の駆動に用いられると共に電力ライン29を介して第2インバータ42やバッテリ50に接続されている。電力ライン29には、平滑用のコンデンサが取り付けられている。第1モータジェネレータ26は、第1インバータ28の図示しない複数のスイッチング素子のスイッチングにより、回転駆動される。
クラッチ32は、例えば油圧駆動の摩擦係合クラッチとして構成されており、第1モータジェネレータ26の回転軸31と変速機34の入力軸34iとの動力の伝達およびその解除を行なう。変速機34は、例えば4段変速や6段変速、8段変速、10段変速などの自動変速機として構成されており、入力軸34iや出力軸34o、複数の遊星歯車、油圧駆動の複数の摩擦係合要素(クラッチやブレーキ)を有する。変速機34の出力軸34oは、前輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された第1駆動軸36に接続されている。変速機34は、複数の摩擦係合要素を係合状態または解放状態とすることにより、各変速段の前進段や後進段を形成して入力軸34iと出力軸34oとを接続したり(両者間で動力を伝達したり)、入力軸34iと出力軸34oとの接続を解除したりする。
油圧制御装置44は、複数の油路が形成されたバルブボディや、複数のレギュレータバルブ、複数のリニアソレノイドバルブなどを有する。この油圧制御装置44は、機械式オイルポンプや電動オイルポンプからの作動油の油圧を調圧してクラッチ24,32や変速機34の複数の摩擦係合要素などに供給する。
第2モータジェネレータ40は、第1モータジェネレータ26に比して定格値が十分に大きい同期発電電動機として構成されており、回転子コアに永久磁石が埋め込まれた回転子と、固定子コアに三相コイルが巻回された固定子とを有する。第2モータジェネレータ40の回転子は、後輪49a,49bにデファレンシャルギヤ48を介して連結された第2駆動軸46に接続されている。第2インバータ42は、第2モータジェネレータ40の駆動に用いられると共に電力ライン29を介して第1インバータ28やバッテリ50に接続されている。第2モータジェネレータ40は、第2インバータ42の図示しない複数のスイッチング素子のスイッチングにより、回転駆動される。バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素バッテリとして構成されている。
電子制御ユニット54は、CPUやROM、RAM、フラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートを有するマイクロプロセッサを備える。電子制御ユニット54には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。電子制御ユニット54に入力される信号としては、例えば、エンジン22のクランクシャフトのクランク角を検出するクランク角センサ22aからのクランク角θcrを挙げることができる。また、第1モータジェネレータ26の回転子の回転位置を検出する回転位置センサ26aからの回転位置θm1や、第2モータジェネレータ40の回転子の回転位置を検出する回転位置センサ40aからの回転位置θm2、電力ライン29の電圧を検出する電圧センサ29aからの電圧VHも挙げることができる。さらに、バッテリ50の端子間に取り付けられた電圧センサからのバッテリ50の電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサからのバッテリ50の電流Ib、バッテリ50に取り付けられた温度センサからのバッテリ50の温度Tbも挙げることができる。加えて、変速機34の入力軸の回転数を検出する回転数センサからの回転数Nin、変速機34の出力軸の回転数を検出する回転数センサからの回転数Noutも挙げることができる。イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号や、シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ68からの車速Vも挙げることができる。油圧制御装置44からのクラッチ24用のリニアソレノイドバルブの出力油圧Po1や、クラッチ32用のリニアソレノイドバルブの出力油圧Po2も挙げることができる。なお、シフトポジションセンサ82により検出されるシフトポジションSPとしては、駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション)、後進走行用のリバースポジション(Rポジション)、中立のニュートラルポジション(Nポジション)、前進走行用の通常のドライブポジション(Dポジション)を挙げることができる。
電子制御ユニット54からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力される。電子制御ユニット54から出力される信号としては、例えば、エンジン22への制御信号や、クラッチ24への制御信号、第1インバータ28への制御信号、クラッチ32への制御信号、変速機34への制御信号、第2インバータ42への制御信号を挙げることができる。また、油圧制御装置44への制御信号や、エンジン警告灯70への制御信号も挙げることができる。
電子制御ユニット54は、エンジン22の回転数Neや第1モータジェネレータ26の回転数Nm1、第2モータジェネレータ40の回転数Nm2、バッテリ50の蓄電割合SOCを演算する。エンジン22の回転数Neは、クランク角センサ22aからのエンジン22のクランクシャフトのクランク角θcrに基づいて演算される。第1モータジェネレータ26の回転数Nm1は、回転位置センサ26aからの第1モータジェネレータ26の回転子の回転位置θm1に基づいて演算される。第2モータジェネレータ40の回転数Nm2は、回転位置センサ40aからの第2モータジェネレータ40の回転子の回転位置θm2に基づいて演算される。バッテリ50の蓄電割合SOCは、電流センサからのバッテリ50の電流Ibに基づいて演算される。
こうして構成された実施例のハイブリッド車20では、電子制御ユニット54は、エンジン22を回転停止して走行する電動走行(EV走行)モードや、エンジン22の回転を伴って走行するハイブリッド走行(HV走行)モードで、アクセル開度Accおよび車速Vに基づく走行用の要求駆動力Fd*によって走行するように、エンジン22とクラッチ24と第1モータジェネレータ26(第1インバータ28)とクラッチ32と変速機34と第2モータジェネレータ40(第2インバータ42)とを制御する。
EV走行モードでは、クラッチ24を解放状態とする。EV走行モードとしては、例えば、第1EV走行モードや第2EV走行モード、第3EV走行モードを挙げることができる。第1EV走行モードは、クラッチ32を解放状態として、第2モータジェネレータ40から後輪49a,49bに駆動力を出力して走行するモードである。第2EV走行モードは、クラッチ32を係合状態として、第1モータジェネレータ26から前輪39a,39bに駆動力を出力して走行するモードである。第3EV走行モードは、クラッチ32を係合状態として、前輪側配分比Dfで第1モータジェネレータ26から前輪39a,39bに駆動力を出力すると共に後輪側配分比Drで第2モータジェネレータ40から後輪49a,49bに駆動力を出力して走行するモードである。ここで、前輪側配分比Df、後輪側配分比Drは、それぞれ、前輪39a,39bおよび後輪49a,49bに出力する総駆動力(要求駆動力Fd*)に対する前輪39a,39b、後輪49a,49bに出力する駆動力の割合であり、前輪側配分比Dfと後輪側配分比Drとの和は1となる。この前輪側配分比Dfおよび後輪側配分比Drは、車両の走行状態に基づいて設定される。
HV走行モードでは、クラッチ24を係合状態とする。HV走行モードとしては、例えば、第1HV走行モードや第2HV走行モードを挙げることができる。第1HV走行モードは、クラッチ32を解放状態として、エンジン22からの動力を用いて第1モータジェネレータ26により発電すると共に第2モータジェネレータ40から後輪49a,49bに駆動力を出力して走行するモードである。第2HV走行モードは、クラッチ32を係合状態として、前輪側配分比Dfでエンジン22や第1モータジェネレータ26から前輪39a,39bに駆動力を出力すると共に後輪側配分比Drで第2モータジェネレータ40から後輪49a,49bに駆動力を出力して走行するモードである。なお、第2HV走行モードでは、車両の走行状態などに基づいて、エンジン22および第1モータジェネレータ26から前輪39a,39bに駆動力を出力したり、エンジン22からの動力の一部を用いて第1モータジェネレータ26により発電したりする。
実施例では、シフトポジションSPが走行用ポジション(DポジションやRポジション)で第2EV走行モードや第3EV走行モード、第2HV走行モードのとき、即ち、前輪39a,39bを駆動するときには、変速機34により入力軸34iと出力軸34oとが接続される(変速機34で前進段や後進段が形成される)ように油圧制御装置44を制御するものとした。また、シフトポジションSPが走行用ポジションで第1EV走行モードや第1HV走行モードのときやシフトポジションSPが非走行用ポジション(NポジションやPポジション)のとき、即ち、前輪39a,39bを駆動しないときには、変速機34により入力軸34iと出力軸34oとの接続が解除されるように油圧制御装置44を制御するものとした。
また、実施例のハイブリッド車20では、エンジン22の始動条件が成立したときに、クラッチ24を係合状態として、エンジン22を始動する。エンジン22の始動条件としては、例えば、シフトポジションSPが走行用ポジポジション(DポジションやRポジション)で要求駆動力Td*が閾値Tdref以上に至った条件や、シフトポジションSPに拘わらずにバッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref以下に至った条件などが用いられる。
エンジン22の始動は、第1モータジェネレータ26からのクランキングトルクの出力によりエンジン22をクランキングすると共にエンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始することにより行なわれる。シフトポジションSPが走行用ポジションで且つ第2EV走行モードや第3EV走行モード(前輪39a,39bを駆動するEV走行モード)のときには、変速機34により入力軸34iと出力軸34o(前輪39a,39b)とが接続されている。このため、その状態でエンジン22を始動するときには、クラッチ32をスリップ係合状態とすることにより、クラッチ32を係合状態(完全係合状態)で保持する場合に比して、第1モータジェネレータ26からのエンジン22のクランキングトルクなどが前輪39a,39bに伝達される程度を抑制し、走行用の駆動力の変動が大きくなるのを抑制することができる。また、シフトポジションSPが走行用ポジションで第1EV走行モードのときや、シフトポジションSPが非走行用ポジションのときには、変速機34により入力軸34iと出力軸34oとの接続が解除されている。このため、その状態でエンジン22を始動するときには、クラッチ32を解放状態、スリップ係合状態、係合状態(完全係合状態)の何れとしても、エンジン22のクランキングトルクなどが前輪39a,39bに伝達されない。以下、こうしたエンジン22の始動を「通常始動」という。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド車20の動作、特に、第2HV走行モード(エンジン22の運転を伴って前輪39a,39bおよび後輪49a,49bを駆動するHV走行モード)でエンジンストールが発生してその後にエンジン22を再始動するときの動作について説明する。なお、エンジンストールが発生するときとしては、例えば、第2HV走行モードで車両が急減速しているときに、クラッチ32が係合固定異常であり、クラッチ32を係合状態からスリップ係合状態に切り替えられずに、エンジン22の回転数が過度に低下したときなどを挙げることができる。図2は、電子制御ユニット54により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、第2HV走行モードでエンジンストールが発生したときに実行される。
図2の処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット54は、最初に、シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPが走行用ポジション(DポジションやRポジション)およ非走行用ポジション(PポジションやNポジション)のうちの何れであるかを判定する(ステップS100)。シフトレンジが非走行用ポジションであるときには、上述のエンジン22の通常始動と同様に、エンジン22の再始動を実行して(ステップS110)、本ルーチンを終了する。このとき、上述したように、変速機34により入力軸34iと出力軸34oとの接続が解除されている。
ステップS100でシフトポジションSPが走行用ポジションであるときには、クラッチ24が解放状態となるように油圧制御装置44(クラッチ24用のリニアソレノイドバルブ)を制御する(ステップS120)。
こうしてクラッチ24を解放状態とすると、所定制御の実行を開始する(ステップS130)。ここで、所定制御は、前輪側配分比Df、後輪側配分比Drをそれぞれ0,1として前輪39a,39bに駆動力が出力されないように第1モータジェネレータ26を制御すると共に後輪49a,49bに駆動力が出力されるように第2モータジェネレータ40を制御する制御である。続いて、変速機34の入力軸34iと出力軸34o(前輪39a,39b)との接続が解除されるように油圧制御装置44(変速機34の各摩擦係合要素用の各リニアソレノイドバルブ)を制御すると共に(ステップS140)、クラッチ32が解放状態となるように油圧制御装置44(クラッチ32用のリニアソレノイドバルブ)を制御する(ステップS150)。これにより、第1EV走行モードで走行することになる。
そして、クラッチ24が係合状態となるように油圧制御装置44(クラッチ24用のリニアソレノイドバルブ)を制御し(ステップS160)、エンジン22を再始動する(ステップS170)。エンジン22の再始動は、上述のエンジンの始動と同様に、第1モータジェネレータ26からのクランキングトルクの出力によりエンジン22をクランキングすると共にエンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始することにより行なわれる。このとき、変速機34の入力軸34iと出力軸34o(前輪39a,39b)との接続が解除されているため、クラッチ32が正常である(解放状態となっている)か係合固定異常である(係合状態で保持されている)かに拘わらずに、第1モータジェネレータ26からのエンジン22のクランキングトルクなどが前輪39a,39bに伝達されないようにすることができる。この結果、エンジン22を再始動するときに、クラッチ32が正常であるか係合固定異常であるかに拘わらずに、走行用の駆動力の変動が大きくなるのを抑制することができる。
エンジン22が再始動されると、クラッチ32が正常であるか係合固定異常であるかを判定する(ステップS180)。この判定は、例えば、クラッチ32が解放状態となるように油圧制御装置44を制御したとき(ステップS150参照)、即ち、クラッチ32用のリニアソレノイドバルブに制御指令を出力したときに、このリニアソレノイドバルブの出力油圧Po2が閾値Poref未満に所定時間以内に低下したか否かを判定することにより行なうことができる。
ステップS180でクラッチ32が正常であると判定したときには、変速機34の入力軸と前輪39a,39bとが接続される(変速機34で前進段や後進段が形成される)ように油圧制御装置44(変速機34の各摩擦係合要素用の各リニアソレノイドバルブ)を制御すると共に(ステップS190)、クラッチ32が係合状態となるように油圧制御装置44(クラッチ32用のリニアソレノイドバルブ)を制御し(ステップS200)、所定制御の実行を終了して(ステップS210)、本ルーチンを終了する。これにより、クラッチ32が正常であるときに、通常の走行(第1HV走行モードや第2HV走行モードでの走行)に復帰することができる。
ステップS180でクラッチ32が係合固定異常であると判定したときには、エンジン警告灯70を点灯して(ステップS220)、本ルーチンを終了する。これにより、クラッチ32が係合固定異常である旨を運転者に報知することができる。この場合、所定制御の実行を継続することにより、第1HV走行モードで走行することができる。クラッチ32が係合固定異常であるときに第2HV走行モードで走行すると、エンジンストールが再発生する可能性がある。これに対して、第1HV走行モードで走行することにより、エンジンストールの再発生を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド車20では、第2HV走行モードでエンジンストールが発生してその後にエンジン22を再始動するときには、第1EV走行モードで走行しながら変速機34の入力軸34iと出力軸34o(前輪39a,39b)との接続が解除されるように油圧制御装置44を制御し、その状態で第1モータジェネレータ26によるエンジン22のクランキングを伴ってエンジン22を始動する。これにより、エンジンを再始動するときに、走行用の駆動力の変動が大きくなるのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド車20では、エンジンストールが発生したときにシフトポジションSPが走行用ポジションであるときには、クラッチ24を解放状態とし、変速機34の入力軸34iと出力軸34oとの接続を解除すると共にクラッチ32を解放状態とした後に、クラッチ24を係合状態としてエンジン22を再始動するものとした。しかし、このときには、クラッチ24を係合状態で保持しつつ、変速機34の入力軸34iと出力軸34oとの接続を解除すると共にクラッチ32を解放状態とした後に、エンジン22を再始動するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド車20では、エンジン22の再始動後に、クラッチ32が正常であると判定したときには、第2HV走行モードで走行し、クラッチ32が係合固定異常であると判定したときには、第1HV走行モードで走行するものとした。しかし、エンジン22の再始動後に、クラッチ32が正常であるか係合固定異常であるかを判定せずに、クラッチ32が係合固定異常である可能性を考慮して第1HV走行モードで走行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド車20では、第1駆動輪としての前輪39a,39bに変速機34、クラッチ32、第1モータジェネレータ26、クラッチ24、エンジン22がこの順に接続されると共に第2駆動輪としての後輪49a,49bに第2モータジェネレータ40が接続されるものとした。しかし、第1駆動輪としての後輪49a,49bに変速機34、クラッチ32、第1モータジェネレータ26、クラッチ24、エンジン22がこの順に接続されると共に第2駆動輪としての前輪39a,39bに第2モータジェネレータ40が接続されるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド車20では、変速機34は、有段変速機として構成されるものとした。しかし、これに変えて、変速機34は、無段変速機として構成されるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド車20では、蓄電装置としてバッテリ50を用いるものとした。しかし、蓄電装置としてキャパシタを用いるものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、第1モータジェネレータ26が「第1モータ」に相当し、変速機34が「変速機」に相当し、クラッチ32が「クラッチ」に相当し、第2モータジェネレータ40が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「蓄電装置」に相当し、電子制御ユニット54が「制御装置」に相当する。また、クラッチ24が「第2クラッチ」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド車、22 エンジン、22a クランク角センサ、24,32 クラッチ、26 第1モータジェネレータ、26a 回転位置センサ、28 第1インバータ、29 電力ライン、29a 電圧センサ、34 変速機、34i 入力軸、34o 出力軸、36 第1駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 前輪、40 第2モータジェネレータ、40a 回転位置センサ、42 第2インバータ、44 油圧制御装置、46 第2駆動軸、48 デファレンシャルギヤ、49a,49b 後輪、50 バッテリ、54 電子制御ユニット、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、70 警告灯。

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンに接続された第1モータと、
    前記エンジンおよび/または前記第1モータからの動力を変速段の変更を伴って第1駆動輪に伝達可能な変速機と、
    前記エンジンおよび前記第1モータと前記変速機の入力軸との間に設けられたクラッチと、
    第2駆動輪に接続された第2モータと、
    前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとり可能な蓄電装置と、
    前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータと前記変速機とを制御する制御装置と、
    を備えるハイブリッド車であって、
    前記制御装置は、前記エンジンの運転を伴って前記第1駆動輪を駆動しているときにエンジンストールが発生してその後に前記エンジンを再始動するときには、前記第2駆動輪が駆動されるように前記第2モータを制御すると共に前記入力軸と前記第1駆動輪との接続が解除されるように前記変速機を制御し、その状態で前記第1モータによる前記エンジンのクランキングを伴って前記エンジンを始動する、
    ハイブリッド車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車であって、
    前記エンジンと前記第1モータとの間に設けられた第2クラッチを備え、
    前記制御装置は、前記エンジンストールが発生したときには、前記第2クラッチが解放状態となるように前記第2クラッチを制御し、その後に前記エンジンを再始動するときには、前記入力軸と前記第1駆動輪との接続が解除されるように前記変速機を制御した後に、前記第2クラッチが係合状態となるように前記第2クラッチを制御する、
    ハイブリッド車。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車であって、
    前記制御装置は、前記エンジンの再始動を完了したときにおいて、前記クラッチが係合固定異常であるときには、前記変速機については、前記入力軸と前記第1駆動輪との接続の解除が保持されるように制御し、前記エンジンおよび前記モータについては、前記エンジンからの動力を用いて前記第1モータにより発電が行なわれるように制御し、前記第2モータについては、前記第2駆動輪が駆動されるように制御する、
    ハイブリッド車。
  4. 請求項1ないし3のうちの何れか1つの請求項に記載のハイブリッド車であって、
    前記制御装置は、前記エンジンの再始動を完了したときにおいて、前記クラッチが正常であるときには、前記クラッチが係合状態とされるように前記クラッチを制御すると共に前記入力軸と前記第1駆動輪とが接続されるように前記変速機を制御すると共に前記クラッチが係合状態となるように前記クラッチを制御する、
    ハイブリッド車。
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