JP2023034969A - 制御システム、制御方法および制御プログラム - Google Patents

制御システム、制御方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】グローバル座標系を参照せずに、設計面を越えないよう作業機を制限する。【解決手段】プロセッサは、旋回体の代表点を原点とする車体座標系上に平面で規定される設計面を生成する。プロセッサは、旋回体の旋回に伴って、設計面を車体座標系の原点回りに回転変換する。プロセッサは、車体座標系における作業機の位置を特定する。プロセッサは、特定された作業機の位置と設計面とに基づいて、作業機を制御する。【選択図】図8

Description

本開示は、制御システム、制御方法および制御プログラムに関する。
特許文献1に開示されているように、作業機械が備えるバケットが、掘削対象の目標形状を示す設計面より先に侵入しないように作業機を制御する技術が知られている。
特許第5654144号公報
特許文献1に記載の技術は、制御装置がGNSSによりグローバル座標系における作業機の位置を認識することで、設計面に対する刃先の制御を行うことができる。しかしながら、衛星の見通し環境や作業機械の構成によっては、常にグローバル座標系を参照することができるとは限らない。例えば、作業機械が室内において作業をする場合、衛星の見通しが悪くGNSSを参照できない場合がある。
本開示の目的は、グローバル座標系を参照せずに、作業機を制御するための設計面を生成することができる制御システム、制御方法および制御プログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、制御システムは、走行可能な走行体と、走行体に旋回可能に支持される旋回体と、旋回体に動作可能に支持された作業機とを備える作業機械を制御する。制御システムは、プロセッサを備える。プロセッサは、車体の代表点を原点とする車体座標上に平面で規定される設計面を生成する。プロセッサは、旋回体の旋回に伴って、設計面を車体座標系の原点回りに回転変換する。プロセッサは、車体座標系における作業機の位置を特定する。プロセッサは、特定された作業機の位置と設計面とに基づいて、作業機を制御する。
本発明の第2の態様によれば、走行可能な走行体と、走行体に旋回可能に支持される旋回体と、旋回体に動作可能に支持された作業機とを備える作業機械の制御方法は、生成ステップと、回転変換ステップと、特定ステップと、制御ステップとを備える。生成ステップは、旋回体の代表点を原点とする車体座標系上に平面で規定される設計面を生成する。回転変換ステップは、旋回体の旋回に伴って、設計面を車体座標系の原点回りに回転変換する。特定ステップは、車体座標系における作業機の位置を特定する。制御ステップは、特定された作業機の位置と設計面とに基づいて、作業機を制御する。
本発明の第3の態様によれば、制御プログラムは、走行可能な走行体と、走行体に旋回可能に支持される旋回体と、旋回体に動作可能に支持された作業機とを備える作業機械のコンピュータに実行される制御プログラムであって、生成ステップと、回転変換ステップと、特定ステップと、制御ステップとを実行させる。生成ステップは、旋回体の代表点を原点とする車体座標系上に平面で規定される設計面を生成する。回転変換ステップは、旋回体の旋回に伴って、設計面を車体座標系の原点回りに回転変換する。特定ステップは、車体座標系における作業機の位置を特定する。制御ステップは、特定された作業機の位置と設計面とに基づいて、作業機を制御する。
上記態様の少なくとも1つによれば、グローバル座標系を参照せずに、作業機を制御するための設計面を生成することができる。
第1の実施形態に係る作業機械の構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係る作業機械の駆動系を示す図である。 第1の実施形態に係る制御装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における旋回体の旋回に伴う設計面の再設定の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る設計面の設定方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態において設定された旋回に伴う設計面の更新および介入制御を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る制御装置による設計面の更新処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における作業機械の移動前後の設計面の変化を示す図である。 第1の実施形態における設計面の移動を示す図である。
〈第1の実施形態〉
《作業機械の構成》
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、第1の実施形態に係る作業機械100の構成を示す概略図である。第1の実施形態に係る作業機械100は、例えば油圧ショベルである。作業機械100は、走行体120、旋回体140、作業機160、運転室180、制御装置200を備える。第1の実施形態に係る作業機械100は、オペレータによる操作によって平面状の設計面を生成し、刃先が設計面を越えないように制御される。このとき、設計面は車体座標系に設定されるため、作業機械100がトンネルの施工をする場合など、GNSSなどによる測位ができない場合にも、設計面を用いた施工を実現することができる。
走行体120は、作業機械100を走行可能に支持する。走行体120は、例えば左右1対の無限軌道である。
旋回体140は、走行体120に旋回中心回りに旋回可能に支持される。旋回体140は、作業機械100の車体の一例である。
作業機160は、旋回体140に動作可能に支持される。作業機160は、油圧により駆動する。作業機160は、ブーム161、アーム162、および作業器具であるバケット163を備える。ブーム161の基端部は、旋回体140に回動可能に取り付けられる。アーム162の基端部は、ブーム161の先端部に回動可能に取り付けられる。バケット163の基端部は、アーム162の先端部に回動可能に取り付けられる。ここで、旋回体140のうち作業機160が取り付けられる部分を前部という。また、旋回体140について、前部を基準に、反対側の部分を後部、左側の部分を左部、右側の部分を右部という。
運転室180は、旋回体140の前部に設けられる。運転室180内には、オペレータが作業機械100を操作するための操作装置141、および制御装置200のマンマシンインタフェースであるモニタ装置142が設けられる。モニタ装置142は、例えばタッチパネルを備えるコンピュータによって実現される。
制御装置200は、オペレータによる操作装置の操作に基づいて、走行体120、旋回体140、および作業機160を制御する。制御装置200は、例えば運転室180の内部に設けられる。
《作業機械100の駆動系》
図2は、第1の実施形態に係る作業機械100の駆動系を示す図である。
作業機械100は、作業機械100を駆動するための複数のアクチュエータを備える。具体的には、作業機械100は、エンジン111、油圧ポンプ112、コントロールバルブ113、一対の走行モータ114、旋回モータ115、ブームシリンダ116、アームシリンダ117、バケットシリンダ118を備える。
エンジン111は、油圧ポンプ112を駆動する原動機である。
油圧ポンプ112は、エンジン111により駆動され、コントロールバルブ113を介して走行モータ114、旋回モータ115、ブームシリンダ116、アームシリンダ117およびバケットシリンダ118に作動油を供給する。
コントロールバルブ113は、油圧ポンプ112から走行モータ114、旋回モータ115、ブームシリンダ116、アームシリンダ117およびバケットシリンダ118へ供給される作動油の流量を制御する。
走行モータ114は、油圧ポンプ112から供給される作動油によって駆動され、走行体120を駆動する。
旋回モータ115は、油圧ポンプ112から供給される作動油によって駆動され、走行体120に対して旋回体140を旋回させる。
ブームシリンダ116は、ブーム161を駆動するための油圧シリンダである。ブームシリンダ116の基端部は、旋回体140に取り付けられる。ブームシリンダ116の先端部は、ブーム161に取り付けられる。
アームシリンダ117は、アーム162を駆動するための油圧シリンダである。アームシリンダ117の基端部は、ブーム161に取り付けられる。アームシリンダ117の先端部は、アーム162に取り付けられる。
バケットシリンダ118は、バケット163を駆動するための油圧シリンダである。バケットシリンダ118の基端部は、アーム162に取り付けられる。バケットシリンダ118の先端部は、バケット163に取り付けられる。
《作業機械100の計測系》
作業機械100は、作業機械100の姿勢および位置を計測するための複数のセンサを備える。具体的には、作業機械100は、傾斜計測器101、旋回角センサ102、ブーム角センサ103、アーム角センサ104およびバケット角センサ105を備える。
傾斜計測器101は、旋回体140の姿勢を計測する。傾斜計測器101は、水平面に対する旋回体140の傾き(例えば、ロール角、ピッチ角およびヨー角)を計測する。傾斜計測器101の例としては、IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)が挙げられる。この場合、傾斜計測器101は、旋回体140の加速度および角速度を計測し、計測結果に基づいて旋回体140の水平面に対する傾きを算出する。傾斜計測器101は、例えば運転室180の下方に設置される。傾斜計測器101は、計測値である旋回体140の姿勢データを制御装置200へ出力する。
旋回角センサ102は、走行体120に対する旋回体140の旋回角度を計測する。旋回角センサ102の計測値は、例えば、走行体120と旋回体140の方向が一致しているときにゼロを示す。旋回角センサ102は、例えば旋回体140の旋回中心に設置される。旋回角センサ102は、計測値である旋回角度データを制御装置200へ出力する。
ブーム角センサ103は、旋回体140に対するブーム161の回転角であるブーム角を計測する。ブーム角センサ103は、ブーム161に取り付けられたIMUであってよい。この場合、ブーム角センサ103は、ブーム161の水平面に対する傾きと傾斜計測器101が計測した旋回体の傾きとに基づいて、ブーム角を計測する。ブーム角センサ103の計測値は、例えば、ブーム161の基端と先端とを通る直線の方向が旋回体140の前後方向と一致するときにゼロを示す。なお、他の実施形態係るブーム角センサ103は、ブームシリンダ116に取り付けられたストロークセンサであってもよい。また、他の実施形態に係るブーム角センサ103は、旋回体140とブーム161とを接続するピンに設けられた回転センサであってもよい。ブーム角センサ103は、計測値であるブーム角データを制御装置200へ出力する。
アーム角センサ104は、ブーム161に対するアーム162の回転角であるアーム角を計測する。アーム角センサ104は、アーム162に取り付けられたIMUであってよい。この場合、アーム角センサ104は、アーム162の水平面に対する傾きとブーム角センサ103が計測したブーム角とに基づいて、アーム角を計測する。アーム角センサ104の計測値は、例えば、アーム162の基端と先端とを通る直線の方向がブーム161の基端と先端とを通る直線の方向と一致するときにゼロを示す。なお、他の実施形態に係るアーム角センサ104は、アームシリンダ117にストロークセンサを取付けて角度算出を行ってもよい。また、他の実施形態に係るアーム角センサ104は、ブーム161とアーム162とを接続するピンに設けられた回転センサであってもよい。アーム角センサ104は、計測値であるアーム角データを制御装置200へ出力する。
バケット角センサ105は、アーム162に対するバケット163の回転角であるバケット角を計測する。バケット角センサ105は、バケット163を駆動させるためのバケットシリンダ118に設けられたストロークセンサであってよい。この場合、バケット角センサ105は、バケットシリンダのストローク量に基づいてバケット角を計測する。バケット角センサ105の計測値は、例えば、バケット163の基端と刃先とを通る直線の方向がアーム162の基端と先端とを通る直線の方向と一致するときにゼロを示す。なお、他の実施形態に係るバケット角センサ105は、アーム162とバケット163とを接続するピンに設けられた回転センサであってもよい。また、他の実施形態に係るバケット角センサ105は、バケット163に取付けられたIMUであってもよい。バケット角センサ105は、計測値であるバケット角データを制御装置200へ出力する。
《制御装置200の構成》
図3は、第1の実施形態に係る制御装置200の構成を示す概略ブロック図である。
制御装置200は、プロセッサ210、メインメモリ230、ストレージ250、インタフェース270を備えるコンピュータである。制御装置200は、制御システムの一例である。制御装置200は、傾斜計測器101、旋回角センサ102、ブーム角センサ103、アーム角センサ104、およびバケット角センサ105から計測値を受信する。
ストレージ250は、一時的でない有形の記憶媒体である。ストレージ250の例としては、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ250は、制御装置200のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース270または通信回線を介して制御装置200に接続される外部メディアであってもよい。ストレージ250は、作業機械100を制御するための制御プログラムを記憶する。
制御プログラムは、制御装置200に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、制御プログラムは、ストレージ250に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、制御装置200は、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサによって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
ストレージ250には、旋回体140、ブーム161、アーム162及びバケット163の寸法及び重心位置を表すジオメトリデータが記録される。ジオメトリデータは、所定の座標系における物体の位置を表すデータである。
《ソフトウェア構成》
プロセッサ210は、制御プログラムを実行することで、操作量取得部211、入力部212、表示制御部213、計測値取得部214、位置特定部215、生成部216、回転変換部217、介入判定部218、介入制御部219、制御信号出力部220、更新部221を備える。
操作量取得部211は、操作装置141から各アクチュエータの操作量を示す操作信号を取得する。
入力部212は、モニタ装置142からオペレータによる操作入力を受け付ける。
表示制御部213は、モニタ装置142に表示させる画面データをモニタ装置142へ出力する。
計測値取得部214は、傾斜計測器101、旋回角センサ102、ブーム角センサ103、アーム角センサ104およびバケット角センサ105から計測値を取得する。
位置特定部215は、計測値取得部214が取得した各種計測値とストレージ250に記録されたジオメトリデータとに基づいて、車体座標系におけるバケット163の刃先の位置を特定する。車体座標系とは、旋回体140の代表点(例えば、旋回中心を通る点)を原点とする直交座標系である。位置特定部215の計算については後述する。
生成部216は、入力部212がオペレータから設計面の生成指示を受け付けた場合に、位置特定部215が特定したバケット163の刃先の位置に基づいて設計面のパラメータを計算する。生成部216は、生成した車体座標系における設計面のパラメータをメインメモリ230に記録する。
回転変換部217は、旋回体140の旋回に伴ってメインメモリ230に記憶された設計面のパラメータを更新する。具体的には、回転変換部217は、傾斜計測器101が計測したピッチ角、ロール角、ヨー角の変化分だけ設計面のパラメータを車体座標系の原点を中心に回転変換する。図4は、第1の実施形態における旋回体の旋回に伴う設計面の再設定の一例を示す図である。例えば、図4に示すように、設計面の設定後に旋回体140が旋回した場合、回転変換部217は、計測値取得部214が取得した傾斜計測器101の計測値を参照して旋回体140の旋回によって生じたロール角、ピッチ角、ヨー角の変化量を計算し、設計面のパラメータを車体座標系の原点を中心に回転変換する。これにより、回転変換部217は、旋回体140の旋回による設計面の回転をキャンセルすることができる。
介入判定部218は、位置特定部215が特定したバケット163の刃先と設計面との位置関係に基づいて、作業機160の速度を制限するか否かを判定する。以下、制御装置200が作業機160の速度を制限することを介入制御ともいう。具体的には、介入判定部218は、設計面とバケット163との最小距離を求め、当該最小距離が所定距離以下である場合に、作業機160について介入制御をすると判定する。
介入制御部219は、介入判定部218によって介入制御を行うと判定された場合に、操作量取得部211が取得した操作量のうち介入対象の操作量を制御する。介入制御において介入制御部219は、制御線に作業機160が侵入しないように、ブーム161の操作量を制御する。これにより、バケット163の速度がバケット163と制御線との距離に応じた速度となるように、ブーム161が駆動する。つまり介入制御部219は、オペレータがアーム162を操作して掘削を行うときに、設計面に応じてブーム161を上昇させることでバケット163の刃先の速度を制限する。
制御信号出力部220は、操作量取得部211が取得した操作量、または介入判定部218によって制御された操作量をコントロールバルブ113に出力する。
更新部221は、作業機械100の走行に伴って、メインメモリ230に記憶された設計面のパラメータを更新する。具体的には、作業機械100の走行前後に、オペレータが作業機160を操作し、バケット163の刃先を現場の特定の位置に触れさせる。更新部221は、走行前後の車体座標系におけるバケット163の刃先の位置の違いに基づいて、設計面を移動させる。
《位置特定部215の計算》
ここで、位置特定部215によるバケット163の刃先の位置の特定方法を説明する。位置特定部215は、計測値取得部214が取得した各種計測値とストレージ250に記録されたジオメトリデータとに基づいてバケット163の刃先の位置を特定する。ストレージ250には、旋回体140、ブーム161、アーム162及びバケット163の寸法を表すジオメトリデータが記録される。
旋回体140のジオメトリデータは、ローカル座標系である車体座標系における旋回体140のブーム161を支持するピンの位置(xbm、ybm、zbm)を示す。車体座標系は、旋回体140の旋回中心を基準として前後方向に伸びるXsb軸、左右方向に伸びるYsb軸、上下方向に伸びるZsb軸から構成される座標系である。なお、旋回体140の上下方向は、必ずしも鉛直方向と一致しない。
ブーム161のジオメトリデータは、ローカル座標系であるブーム座標系におけるブームトップ位置(xam、yam、zam)を示す。ブーム座標系は、ブーム161と旋回体140とを接続するピンの位置を基準として、長手方向に伸びるXbm軸、ピンが伸びる方向に伸びるYbm軸、Xbm軸とYbm軸に直交するZbm軸から構成される座標系である。ブームトップは、ブーム161とアーム162を接続するピンの位置である。
アーム162のジオメトリデータは、ローカル座標系であるアーム座標系におけるアームトップ位置(xbk、ybk、zbk)を示す。アーム座標系は、アーム162とブーム161とを接続するピンの位置を基準として、長手方向に伸びるXam軸、ピンが伸びる方向に伸びるYam軸、Xam軸とYam軸に直交するZam軸から構成される座標系である。アームトップは、アーム162とバケット163を接続するピンの位置である。
バケット163のジオメトリデータは、ローカル座標系であるバケット座標系におけるバケット163の刃先の位置(xed、yed、zed)を示す。バケット座標系は、バケット163とアーム162とを接続するピンの位置を基準として、刃先の方向に伸びるXbk軸、ピンが伸びる方向に伸びるYbk軸、Xbk軸とYbk軸に直交するZbk軸から構成される座標系である。
位置特定部215は、計測値取得部214が取得したブーム角θbmの計測値と、旋回体140のジオメトリデータとに基づいて、下記式(1)により、ブーム座標系から車体座標系へ変換するためのブーム-車体変換行列Tbm sbを生成する。ブーム-車体変換行列Tbm sbは、Ybm軸回りにブーム角θbmだけ回転させ、かつ車体座標系の原点とブーム座標系の原点の偏差(xbm、ybm、zbm)だけ移動させる行列である。また、位置特定部215は、ブーム161のジオメトリデータが示すブーム座標系におけるブームトップの位置と、ブーム-車体変換行列Tbm sbとの積を求めることで、車体座標系におけるブームトップの位置を求める。
Figure 2023034969000002
位置特定部215は、計測値取得部214が取得したアーム角θamの計測値と、ブーム161のジオメトリデータとに基づいて、下記式(2)により、アーム座標系からブーム座標系へ変換するためのアーム-ブーム変換行列Tam bmを生成する。アーム-ブーム変換行列Tam bmは、Yam軸回りにアーム角θamだけ回転させ、かつブーム座標系の原点とアーム座標系の原点の偏差(xam、yam、zam)だけ移動させる行列である。また、位置特定部215は、ブーム-車体変換行列Tbm sbとアーム-ブーム変換行列Tam bmの積を求めることで、アーム座標系から車体座標系へ変換するためのアーム-車体変換行列Tam sbを生成する。また、位置特定部215は、アーム162のジオメトリデータが示すアーム座標系におけるアームトップの位置と、アーム-車体変換行列Tam sbとの積を求めることで、車体座標系におけるアームトップの位置を求める。
Figure 2023034969000003
位置特定部215は、計測値取得部214が取得したバケット角θbkの計測値と、アーム162のジオメトリデータとに基づいて、下記式(3)により、バケット座標系からアーム座標系へ変換するためのバケット-アーム変換行列Tbk amを生成する。バケット-アーム変換行列Tbk amは、Ybk軸回りにバケット角θbkだけ回転させ、かつアーム座標系の原点とバケット座標系の原点の偏差(xbk、ybk、zbk)だけ移動させる行列である。また、位置特定部215は、アーム-車体変換行列Tam sbとバケット-アーム変換行列Tbk amの積を求めることで、バケット座標系から車体座標系へ変換するためのバケット-車体変換行列Tbk sbを生成する。
Figure 2023034969000004
位置特定部215は、バケット163のジオメトリデータが示すバケット座標系における刃先の位置と、バケット-車体変換行列Tbk sbとの積を求めることで、車体座標系におけるバケット163の刃先の位置を求める。
《作業機械100の制御方法》
以下、第1の実施形態に係る作業機械100の制御方法について説明する。
まず作業機械100のオペレータは、モニタ装置142を操作し、設計面の設定を行う。
《設計面の設定》
図5は、第1の実施形態に係る設計面の設定方法を示すフローチャートである。
入力部212がモニタ装置142から設計面の設定指示を受け付けると、表示制御部213は、距離入力欄と、傾斜角入力欄と、設定ボタンとを含むガイダンス画面をモニタ装置142に表示させる(ステップS101)。ガイダンス画面には、設計面を設定したい点の上方にバケット163の刃先を移動させ、距離入力欄に刃先から設計面までの距離を、傾斜角入力欄に設計面の傾斜角を入力し、設定ボタンを操作する旨が表示される。距離入力欄および傾斜角入力欄には、初期値として距離0メートル、ピッチ角0度、ロール角0度が入力される。以下、距離入力欄に入力される距離を入力距離といい、傾斜角入力欄に入力される傾斜角を入力傾斜角(入力ピッチ角、入力ロール角)という。オペレータは、作業機械100を操作し、バケット163の刃先を所望の位置に移動させた後に設定ボタンを操作する。入力部212はモニタ装置142から距離入力欄および傾斜角入力欄への入力ならびに設定ボタンの操作を受け付ける(ステップS102)。入力部212は、設定ボタンが操作された時点における距離入力欄および傾斜角入力欄の値を取得する(ステップS103)。なお、入力傾斜角は、鉛直方向と、設計面の設定時における作業機械100の前方を基準とした傾斜角である。つまり、入力ピッチ角および入力ロール角は、設計面の法線の鉛直軸に対する傾きである。
計測値取得部214は、設定ボタンが操作された時点における傾斜計測器101、旋回角センサ102、ブーム角センサ103、アーム角センサ104およびバケット角センサ105の計測値を取得する(ステップS104)。位置特定部215は、取得した計測値に基づいて車体座標系におけるバケット163の刃先の位置を特定する(ステップS105)。
生成部216は、ステップS104で傾斜計測器101から取得したロール角およびピッチ角(計測ロール角および計測ピッチ角)と、ステップS105で求めた刃先の位置と、ステップS103で取得した入力距離と入力傾斜角とに基づいて、設計面のパラメータを算出する。生成部216は、Xsb軸の値が0、Ysb軸の値が0、Zsb軸の値が1のベクトルを、計測ロール角および計測ピッチ角だけ回転させることで、車体座標系における鉛直ベクトルを求める(ステップS106)。生成部216は、ステップS104で求めた刃先の位置を示すベクトルと、鉛直ベクトルに距離を乗算した深度ベクトルとの和を求めることで、設計面の位置ベクトルを得る(ステップS107)。また生成部216は、鉛直ベクトルと入力傾斜角とに基づいて設計面の法線ベクトルを得る(ステップS108)。具体的には、生成部216は、車体座標系と原点を共有し、鉛直方向に伸びるZ軸と、計測ロール角および計測ピッチ角がゼロのときに車体座標系のXsb軸と一致するX軸と、計測ロール角および計測ピッチ角がゼロのときに車体座標系のYsb軸と一致するY軸とで構成される直交座標系である鉛直座標系を特定する。つまり、鉛直座標系は、計測ロール角および計測ピッチ角がゼロのときに車体座標系と一致する。生成部216は、鉛直座標系をY軸回りに入力ピッチ角だけ回転させる。また、生成部216は、鉛直座標系をX軸回りに入力ロール角だけ回転させる。生成部216は、Y軸回りに回転させた鉛直座標系のX軸方向に伸びる単位ベクトルとX軸回りに回転させた鉛直座標系のY軸方向に伸びる単位ベクトルとの外積を取ることで、鉛直座標系における設計面の法線ベクトルを求める。生成部216は、鉛直座標系における法線ベクトルを計測ロール角および計測ピッチ角だけ回転させることで、車体座標系における設計面の法線ベクトルを求める。
生成部216は、生成した設計面のパラメータ(法線ベクトルおよび位置ベクトル)をメインメモリ230に記録する(ステップS109)。なお、メインメモリ230に既に設計面のパラメータが記録されている場合、古いパラメータを新たなパラメータで上書きする。
《旋回に伴う設計面の更新および介入制御》
作業機械100は、旋回体140を旋回させて作業機160が届く範囲内の作業を行うことができる。そのため、通常、オペレータは、掘削などの作業を行う場合、作業機械100を旋回させる。車体座標系は旋回体140を基準とするため、車体座標系に設定される設計面と作業機160との位置関係は、作業機械100の旋回によって変化しない。そのため、設計面が上記手順で設定されたまま更新されない場合、設計面は、グローバル座標系の視点から見て旋回体140の旋回に追従して移動するようにふるまう。例えば、旋回体140から見て下り坂となる設計面を生成すると、旋回体140をどのように旋回させても、旋回体140から見た設計面の傾き方向は常に下り坂が維持される。
そのため、第1の実施形態に係る制御装置200は、作業機械100の旋回前後でグローバル座標系における設計面の位置を維持するために、設計面の回転変換処理を行う。
図6は、第1の実施形態において設定された旋回に伴う設計面の更新および介入制御を示すフローチャートである。作業機械100のオペレータがモニタ装置142の操作によって設計面を設定すると、制御装置200は、以下に示す制御を開始する。
操作量取得部211は、操作装置141からブーム161、アーム162、バケット163、および旋回体140の操作信号を取得する(ステップS201)。計測値取得部214は、傾斜計測器101、旋回角センサ102、ブーム角センサ103、アーム角センサ104およびバケット角センサ105の計測値を取得する(ステップS202)。
回転変換部217は、メインメモリ230が記憶する設計面を、ステップS202で傾斜計測器101から取得した旋回体140のロール角、ピッチ角、ヨー角に基づいて回転変換し、更新する(ステップS203)。
位置特定部215は、ステップS202で取得した計測値に基づいて車体座標系におけるバケット163の刃先の位置を算出する(ステップS204)。介入判定部218は、ステップS204で算出した刃先の位置を通り、車体座標系のXsb-Zsb平面に平行な断面を特定する(ステップS205)。
介入判定部218は、ステップS205で生成した断面と設計面との交線を制御線として算出する(ステップS206)。介入判定部218は、バケット163の刃先と制御線との距離を求める(ステップS207)。介入判定部218は、刃先と制御線との距離が、介入開始距離より長いか否かを判定する(ステップS208)。距離が介入開始距離より長い場合(ステップS208:YES)、介入制御部219は作業機160についての介入制御を行わない。
他方、最短距離が介入開始距離以下である場合(ステップS208:NO)、介入制御部219は、ステップS201で取得したブーム161、アーム162およびバケット163の操作信号に基づいてブーム161、アーム162およびバケット163の目標速度を算出する(ステップS209)。介入制御部219は、ブーム161、アーム162およびバケット163の目標速度とジオメトリデータとに基づいて、バケット163の刃先の移動速度を算出する(ステップS210)。
介入制御部219は、ステップS207で算出した距離と予め定められた制限速度テーブルとに基づいてバケット163の刃先の制限速度を特定する(ステップS211)。制限角速度テーブルは、刃先と制御線との距離と、刃先の制限速度との関係を示す関数であって、距離が短いほど制限速度が小さくなる関数である。介入制御部219は、ステップS210で算出した刃先の速度が制限速度を超えるか否かを判定する(ステップS212)。刃先の速度が制限速度を超える場合(ステップS212:YES)、介入制御部219は、刃先の速度を制限速度と一致させるためのブーム161の速度を算出し、ブームの目標速度を設定する(ステップS213)。刃先の速度が制限速度を超えない場合(ステップS212:NO)、介入制御部219は、作業機160についての介入制御を行わない。
制御信号出力部220は、ブーム161、アーム162、バケット163の目標速度および旋回体140の目標角速度に基づいて制御信号を生成し、コントロールバルブ113に出力する(ステップS214)。
《移動に伴う設計面の更新》
作業機械100の施工現場は、通常、旋回体140の旋回によって作業機160が届く範囲内に収まらない。そのため、オペレータは、作業機械100を走行させ、作業機械100の位置を移動させながら現場の施工を行う。第1の実施形態に係る設計面は、車体座標系に設定されるため、作業機械100の位置が移動した場合、設計面はグローバル座標系の視点からみて旋回体140に追従して移動するようにふるまう。例えば、設計面にピッチ角θが設定されている場合、設計面の高さは1メートルごとにtanθ変化すべきところ、作業機械100が1メートル移動しても、設計面の高さは変化しない。
そのため、第1の実施形態に係る制御装置200は、作業機械100の移動前後でグローバル座標系における設計面の位置を維持するために、図7に示す設計面の更新処理を行う。
図7は、第1の実施形態に係る制御装置による設計面の更新処理を示すフローチャートである。
オペレータは、設計面の施工中に作業機械100を移動させる際に、モニタ装置142を操作し、更新処理の実行指示を入力する。制御装置200の入力部212がモニタ装置142から更新処理の実行指示を受け付けると、表示制御部213は、設定ボタンとを含む第1ガイダンス画面をモニタ装置142に表示させる(ステップS301)。ガイダンス画面には、移動前後で共通してバケット163で触れることのできる目標物にバケット163の刃先を当て、設定ボタンを操作する旨が表示される。オペレータは作業機械100を操作し、バケット163の刃先を目標物に当てた後に設定ボタンを操作する。入力部212はモニタ装置142から設定ボタンの操作を受け付ける(ステップS302)。
計測値取得部214は、第1ガイダンス画面の設定ボタンが操作された時点(第1の時刻)における傾斜計測器101、旋回角センサ102、ブーム角センサ103、アーム角センサ104およびバケット角センサ105の計測値を取得する(ステップS303)。位置特定部215は、取得した計測値に基づいて車体座標系におけるバケット163の刃先の位置を特定する(ステップS304)。つまり、位置特定部215は、第1の時刻の車体座標系における目標物の位置を特定する。位置特定部215は、特定した刃先の位置をメインメモリ230に記録する。
次に、表示制御部213は、設定ボタンとを含む第2ガイダンス画面をモニタ装置142に表示させる(ステップS305)。ガイダンス画面には、作業機械100を走行させて所望の位置に移動し、同じ目標物にバケット163の刃先を当て、設定ボタンを操作する旨が表示される。オペレータは作業機械100を操作し、作業機械100を走行させる。
オペレータが作業機械100を操作している間、計測値取得部214は、傾斜計測器101、旋回角センサ102、ブーム角センサ103、アーム角センサ104およびバケット角センサ105の計測値を取得する(ステップS306)。更新部221は、設定ボタンが操作されたか否かを判定する(ステップS307)。設定ボタンが操作されていない場合(ステップS307:NO)、つまり所望の位置への移動が完了していない場合、回転変換部217は、メインメモリ230が記憶する設計面を、傾斜計測器101の計測値に基づいて回転変換し、更新する(ステップS308)。そして、制御装置200は処理をステップS306に戻し、設定ボタンが操作されるまで処理を繰り返す。
設定ボタンが操作された場合(ステップS307:YES)、つまり所望の位置への移動が完了した場合、位置特定部215は、計測値取得部214が取得した計測値に基づいて車体座標系におけるバケット163の刃先の位置を特定する(ステップS309)。つまり、位置特定部215は、第2ガイダンス画面の設定ボタンが操作された時点(第2の時刻)の車体座標系における目標物の位置を特定する。
次に、更新部221は、ステップS304で特定された刃先の位置を示す位置ベクトルと、ステップS309で特定された刃先の位置を示す位置ベクトルとの差である並進ベクトルを算出する(ステップS310)。更新部221は、算出した並進ベクトルを用いて、メインメモリ230が記憶する設計面を移動させ、更新する(ステップS311)。これにより、更新部221は、走行前後でグローバル座標系における設計面の位置を維持することができる。
《作用・効果》
ここで、更新部221による設計面の更新処理について図を参照しながら説明する。図8は、第1の実施形態における作業機械100の移動前後の設計面の変化を示す図である。図8に示す例では、設計面はピッチ角を有する。オペレータは、時刻t1においてバケット163の刃先を目標物tgtに当てたのち、距離Lだけ作業機械100を後方に走行させる。設計面sが車体座標系で規定されているため、作業機械100が移動しても旋回体140と設計面sとの相対的な位置関係が保持される。そのため、グローバル座標系の視点において、作業機械100の移動前の設計面s1と移動後の設計面s2との間にはずれが生じる。このとき、時刻t1に記録したバケット163の刃先の位置と旋回体140との相対的な位置関係も、設計面sと同様に保持される。
図9は、第1の実施形態における設計面の移動を示す図である。その後、時刻t2において、オペレータがバケット163の刃先を再度目標物tgtに当てる。更新部221は、時刻t1における刃先の位置と時刻t2における刃先の位置から、刃先の位置の変化量を表す並進ベクトルvを算出する。並進ベクトルvは、図8に示すように作業機械100の移動量に対応する。そのため、更新部221は、移動後の設計面s2を、並進ベクトルvによって移動させることで、設計面s2を設計面s3に更新する。移動後の設計面s3は、グローバル座標系の視点において、作業機械100の移動前の設計面s1と等しくなる。
このように、第1の実施形態に係る制御装置200は、第1の時刻においてバケット163の刃先を現場の基準点(例えば目標物)に位置させたときの刃先の車体座標系における位置と、第2の時刻において刃先を基準点に位置させたときの刃先の位置との差に基づいて、設計面を移動させる。これにより、制御装置200は、走行によって作業機械100の位置が変わったとしても、グローバル座標系における設計面の位置を維持することができる。
また、第1の実施形態に係る制御装置200は、第1の時刻から第2の時刻の間、旋回体140の姿勢の計測値に基づいて、設計面を回転変換する。これにより、制御装置200は、作業機械100の移動によって作業機械100の姿勢が変化したとしても、グローバル座標系における設計面の位置を維持することができる。なお、他の実施形態において、作業機械100が常に同じ姿勢を保つことができる場合、制御装置200は設計面の回転変換を行わなくてもよい。常に同じ姿勢を保つ作業機械100の例としては、ねじれのない直線状のレールの上を走行する作業機械100などが挙げられる。
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。すなわち、他の実施形態においては、上述の処理の順序が適宜変更されてもよい。また、一部の処理が並列に実行されてもよい。
上述した実施形態に係る制御装置200は、単独のコンピュータによって構成されるものであってもよいし、制御装置200の構成を複数のコンピュータに分けて配置し、複数のコンピュータが互いに協働することで制御装置200として機能するものであってもよい。このとき、制御装置200を構成する一部のコンピュータが作業機械100の内部に搭載され、他のコンピュータが作業機械100の外部に設けられてもよい。
100…作業機械 101…傾斜計測器 102…旋回角センサ 103…ブーム角センサ 104…アーム角センサ 105…バケット角センサ 111…エンジン 112…油圧ポンプ 113…コントロールバルブ 114…走行モータ 115…旋回モータ 116…ブームシリンダ 117…アームシリンダ 118…バケットシリンダ 120…走行体 140…旋回体 141…操作装置 142…モニタ装置 160…作業機 161…ブーム 162…アーム 163…バケット 180…運転室 200…制御装置 210…プロセッサ 211…操作量取得部 212…入力部 213…表示制御部 214…計測値取得部 215…位置特定部 216…生成部 217…回転変換部 218…介入判定部 219…介入制御部 220…制御信号出力部 221…更新部 230…メインメモリ 250…ストレージ 270…インタフェース

Claims (6)

  1. 走行可能な走行体と、前記走行体に旋回可能に支持される旋回体と、前記旋回体に動作可能に支持された作業機とを備える作業機械を制御する制御システムであって、
    プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    前記旋回体の代表点を原点とする車体座標系上に平面で規定される設計面を生成し、
    前記旋回体の旋回に伴って、前記設計面を前記車体座標系の原点回りに回転変換し、
    前記車体座標系における前記作業機の位置を特定し、
    前記特定された前記作業機の位置と前記設計面とに基づいて、前記作業機を制御する
    制御システム。
  2. 前記プロセッサは、
    前記旋回体の姿勢を計測する傾斜計測器から計測値を取得し、
    前記計測値に基づいて前記旋回体の旋回によって生じる前記姿勢の変化量を計算し、
    前記姿勢の変化量に基づいて、前記設計面を回転変換する
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記プロセッサは、
    第1の時刻において前記作業機を現場の基準点に位置させたときの前記車体座標系における前記作業機の位置である第1位置と、第2の時刻において前記作業機を前記基準点に位置させたときの前記車体座標系における前記作業機の位置である第2位置との差に基づいて、前記設計面を移動させる
    請求項1または請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記第1の時刻は前記走行体による走行前の時刻であり、
    前記第2の時刻は前記走行体による走行後の時刻である
    請求項3に記載の制御システム。
  5. 走行可能な走行体と、前記走行体に旋回可能に支持される旋回体と、前記旋回体に動作可能に支持された作業機とを備える作業機械の制御方法であって、
    前記旋回体の代表点を原点とする車体座標系上に平面で規定される設計面を生成するステップと、
    前記旋回体の旋回に伴って、前記設計面を前記車体座標系の原点回りに回転変換するステップと、
    前記車体座標系における前記作業機の位置を特定するステップと、
    前記特定された前記作業機の位置と前記設計面とに基づいて、前記作業機を制御するステップと
    を備える制御方法。
  6. 走行可能な走行体と、前記走行体に旋回可能に支持される旋回体と、前記旋回体に動作可能に支持された作業機とを備える作業機械のコンピュータに、
    前記旋回体の代表点を原点とする車体座標系上に平面で規定される設計面を生成するステップと、
    前記旋回体の旋回に伴って、前記設計面を前記車体座標系の原点回りに回転変換するステップと、
    前記車体座標系における前記作業機の位置を特定するステップと、
    前記特定された前記作業機の位置と前記設計面とに基づいて、前記作業機を制御するステップと
    を実行させる制御プログラム。
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