JP2023033740A - 薄葉紙収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄葉紙の優れた取り出し性を確保する。薄葉紙を衛生的に使用可能とする。【解決手段】本開示に係る薄葉紙収納箱10は、収納空間11の前後方向の両側で起立する前面部15及び後面部16と、収納空間11の幅方向の両側で起立する一対の側面部17,18と、開口している状態に形成された取り出し口32を有し、前面部15の上端縁から曲折して後方へ延び、収納空間11の上方を開閉可能に閉止し、取り出し口32から薄葉紙1を取り出し可能な上面部23と、後面部16の上端縁に傾動可能に支持されて、後面部16の上端縁から曲折して前方へ延びて上面部23の取り出し口32を上方から覆う閉状態と、閉状態から上方へ傾動させて取り出し口32を開放する開状態とにすることが可能な蓋部13と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、薄葉紙収納箱に関する。
近年、消費者の衛生意識の高まりにより、使い捨ての衛生薄葉紙やワイパーの需要が高まっている。このような需要の高まりの傾向は、医療機関、介護施設だけではなく、一般消費者にも大きく現れている。そして、衛生薄葉紙やワイパーの収納箱(薄葉紙収納箱)には、より衛生的なものが求められている。
特開2004-18010号公報 特許第4095841号公報 特公昭55-46949号公報
薄葉紙収納箱としては、紙製カートンがよく使われている。紙製カートンの取り出し口は一般的にミシン目でつながっており、使用時にミシン目を切り離し、薄葉紙(衛生薄葉紙及びワイパーを含む)を取り出す構造となっている。しかし、切り離し時にミシン目の外側が破れてしまうことや、一度切り離してしまうと、取り出し口が開口状態になってしまうため、外部から異物が入るなど、衛生的に課題がある。
加えて、薄葉紙の取り出し時に、ミシン目破断部の凹凸により薄葉紙がダメージを受ける可能性がある。特に薄葉紙を構成する繊維同士の自由度が紙などに比べて高いスパンレース不織布では、この傾向が顕著である。
また、直方体の紙製カートンの取り出し口がある面(例えば上面)と側面とが一体になっていない場合(上面を開閉可能な場合)は、薄葉紙を取り出すときに、薄葉紙と取り出し口の縁との摩擦によって、紙製カートンの取り出し口がある面(上面)が追従してしまい、上面と側面との間に隙間が生じたり、取り出し性に劣るという課題がある。
そこで、本開示は、薄葉紙の優れた取り出し性を確保することができ、薄葉紙を衛生的に使用することが可能な薄葉紙収納箱の提供を目的とする。
本発明者らは鋭意検討を行い、取り出し口をミシン目からの切り離し式ではなく、初めから取り出し口形状に切り取っておくことによって、切り離しによる上記取り出し性の低下を防止することができ、かつ蓋部を設けることによって、衛生的に使用することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
さらに、薄葉紙を取り出すとき、薄葉紙収納箱の取り出し口を有する面(上面)が追従しないような、上面と側面とを固定する差し込み片及び差込口の位置、大きさの最適条件を見出した。
具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、薄葉紙をポップアップ式に取り出し可能に内部の収納空間に収納する薄葉紙収納箱であって、前記収納空間の前後方向の両側で起立する前面部及び後面部と、前記収納空間の幅方向の両側で起立する一対の側面部と、開口している状態に形成された取り出し口を有し、前記前面部の上端縁から曲折して後方へ延び、前記収納空間の上方を開閉可能に閉止し、前記取り出し口から前記薄葉紙を取り出し可能な上面部と、前記後面部の上端縁に傾動可能に支持されて、前記後面部の前記上端縁から曲折して前方へ延びて前記上面部の前記取り出し口を上方から覆う閉状態と、前記閉状態から上方へ傾動させて前記取り出し口を開放する開状態とにすることが可能な蓋部と、を備える。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の薄葉紙収納箱であって、前記一対の側面部の上端縁から幅方向の内側へ曲折し、前記上面部の下方に配置される一対の第1フラップと、前記一対の側面部と前記一対の第1フラップとの曲折部分に設けられ、前後方向に延びて上方へ開口する一対の差込口と、前記上面部の幅方向の両端縁から下方へ曲折し、前記一対の差込口に挿入される一対の差し込み片と、を備える。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様の薄葉紙収納箱であって、前記一対の差し込み片の前後方向の長さは、前記一対の側面部の前記上端縁の前後方向の長さの30%~45%の長さに設定され、前記一対の側面部の前記上端縁の前端から前記一対の差し込み片の前後方向の中心の位置までの距離は、前記上端縁の前後方向の長さの65%~75%の長さに設定される。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかの薄葉紙収納箱であって、前記上面部の後端縁から下方へ曲折し、前記後面部の前方に配置される第2フラップと、前記上面部と前記第2フラップとの曲折部分の幅方向の両端から幅方向の内側へ延びる一対の切欠部と、を備え、前記一対の第1フラップの後端部は、前記一対の切欠部内に挿入され、前記第2フラップの上方への移動を規制する。
本発明の第5の態様は、上記第1の態様から上記第4の態様のいずれかの薄葉紙収納箱であって、前記取り出し口の縁部に存在し前記取り出し口の内側へ向かって突出する凸部の突出量は、0.2mm以下である。
本発明の第6の態様は、上記第1の態様から上記第5の態様のいずれかの薄葉紙収納箱であって、前記上面部の前記取り出し口の幅方向の長さは、前記薄葉紙の幅方向の長さの78%~83%の長さに設定される。
本開示によれば、薄葉紙の優れた取り出し性を確保することができ、薄葉紙を衛生的に使用することができる。
本発明の一実施形態に係る薄葉紙収納箱の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る薄葉紙収納箱の展開平面図である。 図2のIII部分の拡大図である。 図1の薄葉紙収納箱の角部を矢印IV方向から視た状態の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について、図面を参照しながら詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたもので、これらにより本発明を限定するものではない。
また、本明細書の説明において、薄葉紙収納箱10の上下方向(高さ方向)は、図中、矢印Xに沿った方向であり、矢印Xは上方を示す。薄葉紙収納箱10の前後方向(奥行方向)は、図中、矢印Yに沿った方向であり、矢印Yは前方(手前側)を示す。薄葉紙収納箱10の幅方向(左右方向)は、図中、矢印Zに沿った方向であり、矢印Zは薄葉紙収納箱10を手前側から視た状態の左側を示す。
図1は、本発明の一実施形態に係る薄葉紙収納箱10の斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る薄葉紙収納箱10の展開平面図である。図3は、図2のIII部分の拡大図である。図4は、図1の薄葉紙収納箱10の角部を矢印IV方向から視た状態の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る薄葉紙収納箱10は、積層された薄葉紙1をポップアップ式に取り出し可能に収納する薄葉紙収納箱10である。薄葉紙収納箱10の内部には、薄葉紙1を収納する収納空間11が区画される。
本発明における薄葉紙1には、例えば、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル、テーブルナプキン、キッチンペーパー、キッチンタオル等の衛生薄葉紙、及び紙製又は不織布製のワイパーが含まれる。薄葉紙1としては、紙、天然繊維、合成繊維等、特に問わないが、例えば、メルトブロー不織布、スパンレース不織布、スパンレース不織布等の不織布や、これらを積層した複合不織布を挙げることができる。特に、スパンレース不織布での効果が高く、その目付が30gsm~70gsm、厚みが0.3mm~0.45mmで効果がいっそう顕著となる。
図1及び図2に示すように、薄葉紙収納箱10は、カートンブランクスと呼ばれる1枚の板紙(板状体)を折り曲げて形成される。薄葉紙収納箱10は、薄葉紙1を収納する収納箱本体12と、収納箱本体12に傾動可能に支持される蓋部13とを備える。
薄葉紙収納箱10の基材となる板紙(板状体)は、紙器用板紙であり、特に白板紙が好ましい。その坪量は、320g/m~450g/mが好ましい。
収納箱本体12は、本実施形態では、直方体形状の箱体であって、下面部14と、前面部15と、後面部16と、左右一対の側面部(一対の側面部)17,18と、左右一対の第1フラップ(一対の第1フラップ)19,20と、左右一対の差込口(一対の差込口)21,22と、上面部23と、第2フラップ24と、左右一対のスリット(一対の切欠部)36a,36bと、左右一対の差し込み片(一対の差し込み片)25,26とを備える。本実施形態では、収納箱本体12の前後方向の長さL1は、上下方向の長さL2よりも長く、幅方向の長さL3は、前後方向の長さL1よりも長い(L2<L1<L3)。なお、収納箱本体12の前後方向の長さL1、上下方向の長さL2、及び幅方向の長さL3の関係は、上記に限定されるものではない。
収納箱本体12の下面部14は、収納空間11の下方を区画する部分であって、本実施形態では、複数(4つ)の板状部14a~14d(図2参照)を組み合わせることによって、幅方向に長尺の矩形板状に形成される。
収納箱本体12の前面部15は、収納空間11の前方を区画する部分であって、下面部14の前端縁から上方へ曲折し、下面部14の前端縁に沿って起立する。すなわち、前面部15は、収納空間11の前方で起立する。前面部15は、前後方向と交叉する板状に形成される。前面部15は、本実施形態では、幅方向に長尺の矩形板状に形成される。前面部15の上端部の幅方向の中央部には、前面部15の上端縁から下方へ(本実施形態では、半円状に)切り欠かれた蓋用切欠部27が形成される。蓋用切欠部27は、蓋部13を開ける際に使用する。前面部15の下端縁からは、下面部14を構成する板状部14aが、曲折して後方へ延びている。すなわち、前面部15の下端縁と下面部14(板状部14a)の前端縁とは、互いに連続している。
収納箱本体12の後面部16は、収納空間11の後方を区画する部分であって、下面部14の後端縁から曲折し、下面部14の後端縁に沿って起立する。すなわち、後面部16は、収納空間11の後方で起立する。前面部15及び後面部16は、収納空間11の前後方向の両側で起立する。後面部16は、前後方向と交叉する板状に形成される。後面部16は、本実施形態では、幅方向に長尺の矩形板状に形成される。後面部16の下端縁からは、下面部14を構成する板状部14bが、曲折して前方へ延びている。すなわち、後面部16の下端縁と下面部14(板状部14b)の後端縁とは、互いに連続している。
収納箱本体12の左右の側面部17,18は、収納空間11の幅方向の両側(左右両側)を区画する部分であって、下面部14の幅方向の両端縁から曲折し、下面部14の両端縁に沿って起立する。すなわち、左右の側面部17,18は、収納空間11の幅方向の両側で起立する。左右の側面部17,18は、幅方向と交叉する板状に形成される。左右の側面部17,18は、本実施形態では、前後方向に長尺の矩形板状に形成される。左右の側面部17,18の下端縁からは、下面部14を構成する板状部14c,14dが、曲折して幅方向の内側(互いに近接する方向)へ延びている。すなわち、左側の側面部17の下端縁と下面部14(板状部14c)の左側の端縁とは、互いに連続しており、また、右側の側面部18の下端縁と下面部14(板状部14d)の右側の端縁とは、互いに連続している。また、左右の側面部17,18は、前面部15の左右の両端縁から曲折して後方へ延びている。すなわち、左側の側面部17の前端縁と前面部15の左側の端縁とは、互いに連続しており、また、右側の側面部18の前端縁と前面部15の右側の端縁とは、互いに連続している。また、左側の側面部17の後端縁からは、後面部16が曲折して右側へ向かって延びている。すなわち、左側の側面部17の後端縁と後面部16の幅方向の左側の端縁とは、互いに連続している。右側の側面部18の後端縁側は、後面部16の幅方向の右側の端縁から連続して延びる糊代部28(図2参照)に対して接着されている。
収納箱本体12の左右の第1フラップ19,20は、左右の側面部17,18の上端縁から幅方向の内側へ曲折し、左右の側面部17,18の上端縁に沿って前後方向に延びる。すなわち、左側の第1フラップ19の幅方向の外端縁と左側の側面部17の上端縁とは、互いに連続しており、左側の第1フラップ19と左側の側面部17との曲折部分30aを構成する。また、右側の第1フラップ20の幅方向の外端縁と右側の側面部18の上端縁とは、互いに連続しており、右側の第1フラップ20と右側の側面部18との曲折部分30bを構成する。すなわち、曲折部分30a,30bは、一対の側面部17,18と一対の第1フラップ19,20との曲折部分30a,30bである。
収納箱本体12の左右の差込口21,22は、左右の差し込み片25,26を挿入するための開口であって、左右の第1フラップ19,20と左右の側面部17,18との曲折部分30a,30bに設けられる。左右の差込口21,22は、前後方向に延びる長孔状に形成され、上方へ開口する。左右の差込口21,22の前後方向の長さは、左右の差し込み片25,26を挿入可能な長さに設定される。本実施形態では、左右の差込口21,22の前後方向の長さは、後述する左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4よりも僅かに長く設定される。また、左右の第1フラップ19,20と左右の側面部17,18との曲折部分30a,30bに対する左右の差込口21,22の前後方向の位置は、左右の差し込み片25,26を挿入可能な位置(左右の差し込み片25,26と対向する位置)に設定される。
収納箱本体12の上面部23は、収納空間11の上方を開閉可能に閉止する部分であって、上下方向と交叉する板状に形成される。上面部23は、本実施形態では、幅方向に長尺の矩形板状に形成される。上面部23は、前面部15の上端縁から曲折して後方へ延びる。すなわち、上面部23の前端縁と前面部15の上端縁とは、互いに連続している。上面部23は、前面部15の上端縁に傾動可能に支持され、収納空間11を上方から閉止しており、上面部23の後端側を前上方へ傾動させることによって収納空間11を上方へ開放可能である。すなわち、上面部23は、収納空間11の上方を開閉可能に閉止する。上面部23の幅方向の両端部は、左右の第1フラップ19,20の上方に位置している。すなわち、左右の第1フラップ19,20は、上面部23の下方に配置される。上面部23の前端縁の幅方向の中央部には、蓋部13の後述する蓋フラップ29を挿入可能な蓋フラップ挿入孔31が形成される。蓋フラップ挿入孔31は、前面部15の蓋用切欠部27よりも幅方向の両側に長く形成され、蓋用切欠部27に連通している。
上面部23は、薄葉紙1を収納空間11から取り出し可能な取り出し口32を有する。取り出し口32は、略楕円形の中央部32aと、中央部32aよりも前後方向の長さが短い状態で中央部32aから幅方向の両側へ左右対称的に延びる左右の延出部32b,32bとを有し、幅方向に長尺の長孔状に形成される。取り出し口32の中央部32aの中心は、上面部23の幅方向の中央、かつ前後方向の中央に配置される。
取り出し口32の幅方向の長さL5は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の72%~88%の長さに設定され、好ましくは、78%~83%の長さに設定される。
上面部23の取り出し口32は、薄葉紙収納箱10が製品として完成する前に、開口している状態に予め形成される。本実施形態では、取り出し口32を形成する前の上面部23の取り出し口32の周囲には、ミシン目の切断部が設けられている。取り出し口32は、薄葉紙収納箱10を組み立てる前の1枚の板紙の状態のときに、あるいは薄葉紙収納箱10を組み立てた後に、ミシン目の内側の領域(取り出し口32の内側の領域)を、ミシン目に沿ってきれいに切除することによって形成される。これにより、取り出し口32は、薄葉紙収納箱10が製品として完成する前に、開口している状態に予め形成される。ミシン目の内側の領域(取り出し口32の内側の領域)を切除した際に、取り出し口32の縁部33には、取り出し口32の内側へ向かって突出する複数の凸部34(ミシン目に沿って切断した部分)が残存する(図3参照)。図3に示すように、取り出し口32の縁部33から取り出し口32の内側への複数の凸部34の突出量L10は、0.2mm以下に抑えられている(図3には1つの凸部34のみを図示している。)。なお、本実施形態では、取り出し口32を形成する前の上面部23の取り出し口32の周囲に、ミシン目の切断部を設け、ミシン目の内側の領域を切除することによって取り出し口32を形成したが、これに限定されるものではない。例えば、薄葉紙収納箱10を組み立てる前の1枚の板紙の状態のときに、上面部23の所定の位置をプレス機等を用いて抜き加工をすることによって、取り出し口32を形成してもよい。
収納箱本体12の第2フラップ24は、上面部23の後端縁から下方へ曲折し、上面部23の後端縁に沿って幅方向に延びる。すなわち、第2フラップ24の上端縁と上面部23の後端縁とは、互いに連続しており、第2フラップ24と上面部23との曲折部分35を構成する。第2フラップ24は、後面部16の上端部の前方に配置される。
図2に示すように、収納箱本体12の左右のスリット36a,36bは、第2フラップ24と上面部23との曲折部分35の幅方向の両端部に設けられる。左右のスリット36a,36bは、第2フラップ24と上面部23との曲折部分35の幅方向の両端から幅方向の内側へ延びる切り欠き状に形成される。図4に示すように、左右のスリット36a,36b内には、左右の第1フラップ19,20の後端部が挿入される。左右のスリット36a,36b内への左右の第1フラップ19,20の挿入(噛み込み)によって、第2フラップ24が係止される。左右の第1フラップ19,20の後端部は、左右のスリット36a,36b内に挿入され、第2フラップ24の上方への移動を規制することによって、上面部23の後端部の上方への傾動を規制する。なお、図4には、右側の第1フラップ20が右側のスリット36b内に挿入されている状態を図示しているが、左側の第1フラップ19も右側と同様に、左側のスリット36a内に挿入されている。また、本実施形態では、第2フラップ24と上面部23との曲折部分35の幅方向の両端部に左右のスリット(切欠部)36a,36bを設けたが、切欠部はスリットに限定されるものではなく、左右の第1フラップ19,20の後端部を係止可能に切り欠かれていれば、他の構成であってもよい。また、
収納箱本体12の左右の差し込み片25,26は、上面部23の幅方向の両端縁から下方へ曲折し、左右の差込口21,22に挿入される。左右の差し込み片25,26は、上面部23に一体的に設けられる。
左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4は、左右の側面部17,18の上端縁の前後方向の長さL7(本実施形態では、収納箱本体12の前後方向の長さL1及び上面部23の前後方向の長さL8と略同じ)の27%~50%の長さに設定され、好ましくは、30%~45%の長さに設定される。
左右の側面部17,18の上端縁の前端37から左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置までの距離L9は、左右の側面部17,18の上端縁の前後方向の長さL7の63%~77%の長さに設定され、好ましくは、65%~75%の長さに設定される。すなわち、左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を100%として、左右の側面部17,18の上端縁を前後に63:37(手前側:奥側)に分ける位置から77:23に分ける位置までの間に設定され、好ましくは、65:35に分ける位置から75:25に分ける位置までの間に設定される。
図1及び図2に示すように、蓋部13は、上面部23の取り出し口32を開閉可能な蓋部13であって、後面部16の上端縁に傾動可能に支持される。蓋部13は、後面部16の上端縁から曲折して前方へ延びて、上面部23の全域を上方から覆うことによって上面部23の取り出し口32を上方から覆う閉状態(図示省略)と、蓋部13の自由端38側を閉状態から後ろ上方へ傾動させて、取り出し口32を開放する開状態(図1参照)とにすることが可能である。蓋部13の自由端38側の幅方向の中央部には、蓋フラップ29が設けられる。蓋フラップ29は、上面部23の前端縁の蓋フラップ挿入孔31に挿入可能な長さに形成され、蓋部13の自由端38から曲折して下方(閉状態における下方)へ延びる。
上記のように構成された薄葉紙収納箱10では、上面部23の取り出し口32は、薄葉紙収納箱10が製品として完成する前に、開口している状態に予め形成される。このため、上面部23にミシン目を設けておき、薄葉紙1を使用するユーザーがこのミシン目の内側の領域を切除して薄葉紙1の取り出し口を形成する場合とは異なり、取り出し口32の縁を予め滑らかに(平坦に)形成することができる。例えば、本実施形態のように、取り出し口32の縁部33から取り出し口32の内側への複数の凸部34の突出量L10を、0.2mm以下に抑えることができる。これにより、薄葉紙1を取り出す際の薄葉紙1と取り出し口32の縁部33との引っ掛かりを抑えて摩擦を抑えることができるので、上方への上面部23の追従を抑えて、薄葉紙1の優れた取り出し性を確保することができる。
また、薄葉紙1を取り出す際の薄葉紙1と取り出し口32の縁部33との引っ掛かりを抑えることができるので、取り出し口32の縁部33(例えば、ミシン目の凹凸)への引っ掛かりによる薄葉紙1のダメージ(破れ等)の発生を抑えることができる。
また、取り出し口32の縁部33から取り出し口32の内側への複数の凸部34の突出量L10が0.2mm以下であるので、後述する実施例に記載のように、薄葉紙1を取り出す際の上方への上面部23の追従を抑えて、薄葉紙1の優れた取り出し性を確保することができるとともに、薄葉紙1のダメージの発生を抑えることができる。
また、薄葉紙1を取り出す際の上方への上面部23の追従を抑えることができるので、後面部16及び左右の側面部17,18と上面部23との間の隙間の発生を抑えることができ、薄葉紙1を衛生的に使用することができる。
また、上面部23の取り出し口32を上方から覆う閉状態と、閉状態から上方へ傾動させて取り出し口32を開放する開状態とにすることが可能な蓋部13を備えるので、薄葉紙1の不使用時には、蓋部13を閉状態にして上面部23の取り出し口32を上方から覆っておき、薄葉紙1の使用時には、蓋部13を開状態にして取り出し口32を開放して薄葉紙1を取り出すことができる。このため、薄葉紙1を衛生的に使用することができる。
また、左右の差込口21,22が、左右の第1フラップ19,20と左右の側面部17,18との曲折部分30a,30bに設けられ、上面部23に一体的に設けられた左右の差し込み片25,26が、左右の差込口21,22に挿入されている。このため、薄葉紙1を上方へ取り出す際に、上方への上面部23の追従を更に抑えることができるので、後面部16及び左右の側面部17,18と上面部23との間の隙間の発生を抑えることができ、薄葉紙1を衛生的に使用することができる。
また、左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4が、左右の側面部17,18の上端縁の前後方向の長さL7の30%~45%の長さに設定され、左右の側面部17,18の上端縁の前端37から左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置までの距離L9が、左右の側面部17,18の上端縁の前後方向の長さL7の65%~75%の長さに設定される。このため、後述する実施例に記載のように、薄葉紙1を上方へ取り出す際に、上方への上面部23の追従を抑えることができ、薄葉紙1を衛生的に使用することができる。
また、左右のスリット36a,36bが、第2フラップ24と上面部23との曲折部分35の幅方向の両端部に設けられ、左右のスリット36a,36b内には、左右の第1フラップ19,20の後端部が挿入される。左右の第1フラップ19,20の後端部は、左右のスリット36a,36b内に挿入され、第2フラップ24の上方への移動を規制することによって、上面部23の後端部の上方への傾動を規制する。このため、薄葉紙1を上方へ取り出す際に、上方への上面部23の追従を更に抑えることができるので、後面部16及び左右の側面部17,18と上面部23との間の隙間の発生を抑えることができ、薄葉紙1を衛生的に使用することができる。
このように、本実施形態によれば、薄葉紙1の優れた取り出し性を確保することができ、薄葉紙1を衛生的に使用することができる。
また、上面部23の取り出し口32の幅方向の長さL5は、薄葉紙1の幅方向の長さL6の78%~83%の長さに設定される。このため、後述する実施例に記載のように、薄葉紙1を取り出した際に、次の薄葉紙1が収納箱本体12の収納空間11内に落ちる、所謂「ドロップバック」を抑えることができる。
以下に実施例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1~7及び比較例1~4の薄葉紙収納箱を作成した。このとき、実施例1~7及び比較例1~4の薄葉紙収納箱の基材となる板紙(板状体)は、坪量350g/mの白板紙を使用した。また、薄葉紙1は、ポップアップ式に取り出し可能に折り畳んだ坪量50g/mのスパンレース不織布(レーヨン/ポリエステル)を用いた。そして、実施例1~7及び比較例1~4の間で、以下の4つの取り出し性についての比較を行った。
第1の取り出し性は、薄葉紙1を上方へ取り出した際の上方への上面部23の追従のし難さについての評価である。
◎:追従が殆どない
○:追従がまれにあるが問題ない程度
×:追従し易い
第2の取り出し性は、薄葉紙1をを掴んで取り出す際の抵抗のかかり方(スムーズに引き出せるかどうか)を官能試験で評価したものであり、第1の取り出し性及び後述する第3の取り出し性の評価も含む。
◎:良好
○:普通
×:悪い
第3の取り出し性は、薄葉紙1を取り出した際の薄葉紙1の破損について評価したものである。
◎:破損が殆どない
○:破損がまれにあるが問題ない程度
×:破損し易い
第4の取り出し性は、薄葉紙1を取り出した際の次の薄葉紙1のドロップバックのし難さについての評価である。
◎:ドロップバックが殆どない
○:ドロップバックがまれにあるが問題ない程度
×:ドロップバックし易い
実施例1~7及び比較例1~4の薄葉紙収納箱は、「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」、及び「取り出し口32の幅方向の長さL5」の少なくとも1つの値が異なる薄葉紙収納箱である。なお、以下の説明では、「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」を、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を100%として、左右の側面部17,18の上端縁を前後に分ける割合((手前側):(奥側))によって表す。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」を、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7に対する割合によって表す。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」を、薄葉紙1の幅方向の全長L6に対する割合によって表す。
(実施例1)
実施例1では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を70:30に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の40%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0mmに設定される。すなわち、実施例1では、取り出し口32の縁部33に凸部34を設けていない。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の78%に設定される。
(実施例2)
実施例2では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を68:32に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の39%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0.1mmに設定される。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の80%に設定される。
(実施例3)
実施例3では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を63:37に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の50%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0mmに設定される。すなわち、実施例1では、取り出し口32の縁部33に凸部34を設けていない。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の75%に設定される。
(実施例4)
実施例4では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を77:23に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の27%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0mmに設定される。すなわち、実施例1では、取り出し口32の縁部33に凸部34を設けていない。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の76%に設定される。
(実施例5)
実施例5では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を70:30に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の40%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0.2mmに設定される。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の78%に設定される。
(実施例6)
実施例6では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を70:30に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の40%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0mmに設定される。すなわち、実施例1では、取り出し口32の縁部33に凸部34を設けていない。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の72%に設定される。
(実施例7)
実施例7では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を70:30に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の40%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0mmに設定される。すなわち、実施例1では、取り出し口32の縁部33に凸部34を設けていない。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の88%に設定される。
(比較例1)
比較例1では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を40:60に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の25%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0mmに設定される。すなわち、実施例1では、取り出し口32の縁部33に凸部34を設けていない。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の78%に設定される。
(比較例2)
比較例2では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を70:30に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の40%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0mmに設定される。すなわち、実施例1では、取り出し口32の縁部33に凸部34を設けていない。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の60%に設定される。
(比較例3)
比較例3では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を70:30に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の40%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0.5mmに設定される。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の78%に設定される。
(比較例4)
比較例4では、薄葉紙収納箱の「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を70:30に分ける位置に設定される。また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」は、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の40%の長さに設定される。また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」は、0mmに設定される。すなわち、実施例1では、取り出し口32の縁部33に凸部34を設けていない。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」は、薄葉紙1の幅方向の全長L6の96%に設定される。
得られた結果を表1に示す。
Figure 2023033740000002
上記表1に示すように、「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」を、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を63:37に分ける位置から77:23に分ける位置までの間に設定し、かつ「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」を左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の27%~50%の長さに設定した実施例1~7では、薄葉紙1を上方へ取り出した際に上面部23が追従し難く(第1の取り出し性が「◎」or「○」)、薄葉紙1をスムーズに取り出せる(第2の取り出し性が「◎」or「○」)ことが確認された。一方、「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」を、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を40:60に分ける位置に設定し、かつ「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」を左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の25%に設定した比較例1では、薄葉紙1を上方へ取り出した際に、上面部23が追従し易く(第1の取り出し性が「×」)、薄葉紙1をスムーズに取り出せない(第2の取り出し性が「×」)ことが確認された。すなわち、「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」及び「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」を実施例1~7の範囲内に設定することが、薄葉紙1の優れた取り出し性の確保に対して有効であることが確認された。
また、「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」を、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を65:35に分ける位置から75:25に分ける位置までの間に設定し、かつ「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」を、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の30%~45%の長さに設定した実施例1,2,5~7は、薄葉紙1を上方へ取り出した際の上面部23の追従が殆どない(第1の取り出し性が「◎」)ことが確認された。一方、実施例3,4では、薄葉紙1を上方へ取り出した際の上面部23の追従がまれにある(第1の取り出し性が「○」)ことが確認された。すなわち、「左右の差し込み片25,26の前後方向の中心の位置」を、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7を65:35に分ける位置から75:25に分ける位置までの間に設定し、かつ「左右の差し込み片25,26の前後方向の長さL4」を、左右の側面部17,18の上端縁の全長L7の30%~45%の長さに設定することによって、薄葉紙1の優れた取り出し性を確実に確保できることが確認された。
また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」を、薄葉紙1の幅方向の全長L6の72%~88%に設定した実施例1~7では、薄葉紙1をスムーズ取り出すことができ(第2の取り出し性が「◎」or「○」)、ドロップバックし難い(第4の取り出し性が「◎」or「○」)ことが確認された。一方、「取り出し口32の幅方向の長さL5」を、薄葉紙1の幅方向の全長L6の60%に設定した比較例2では、取り出し口32の幅方向の長さL5が狭く、薄葉紙1をスムーズに取り出せない(第2の取り出し性が「×」)ことが確認された。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」を、薄葉紙1の幅方向の全長L6の96%に設定した比較例4では、取り出し口32の幅方向の長さL5が長過ぎ(広過ぎ)、ドロップバックし易い(第4の取り出し性が「×」)ことが確認された。すなわち、「取り出し口32の幅方向の長さL5」を実施例1~7の範囲内に設定することが、薄葉紙1の優れた取り出し性の確保に対して有効であることが確認された。
また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」を、薄葉紙1の幅方向の全長L6の78%~83%に設定した実施例1,2では、薄葉紙1を良好に取り出すことができ(第2の取り出し性が「◎」)、ドロップバックが殆どない(第4の取り出し性が「◎)ことが確認された。一方、「取り出し口32の幅方向の長さL5」を、薄葉紙1の幅方向の全長L6の72%に設定した実施例6では、薄葉紙1を普通に取り出せるが(第2の取り出し性が「○」)、実施例1,2と比較すると取り出し難くなることが確認された。また、「取り出し口32の幅方向の長さL5」を、薄葉紙1の幅方向の全長L6の88%に設定した実施例7では、実施例1,2と比較するとドロップバックがまれにある(第4の取り出し性が「○」)ことが確認された。すなわち、「取り出し口32の幅方向の長さL5」を、薄葉紙1の幅方向の全長L6の78%~83%に設定することによって、薄葉紙1の優れた取り出し性を確実に確保できることが確認された。
また、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」を0.2mm以下に設定した実施例1~7では、薄葉紙1が破損し難く(第3の取り出し性が「◎」or「○」)、薄葉紙1をスムーズに取り出せる(第2の取り出し性が「◎」or「○」)ことが確認された。一方、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」を0.5mmに設定した比較例3では、薄葉紙1が取り出し口32の縁部33の凸部34に引っ掛かってしまい、薄葉紙1をスムーズに取り出せず(第2の取り出し性が「×」)、また、薄葉紙1が破損し易い(第3の取り出し性が「×」)ことが確認された。すなわち、「取り出し口32の縁部33の凸部34の突出量L10」を0.2mm以下に設定することが、薄葉紙1の優れた取り出し性の確保に対して確実に有効であることが確認された。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1:薄葉紙
10:薄葉紙収納箱
11:収納空間
13:蓋部
15:前面部
16:後面部
17,18:左右一対の側面部(一対の側面部)
19,20:左右一対の第1フラップ(一対の第1フラップ)
21,22:左右一対の差込口(一対の差込口)
23:上面部
24:第2フラップ
25,26:左右一対の差し込み片(一対の差し込み片)
30a,30b:曲折部分(一対の側面部と一対の第1フラップとの曲折部分)
32:取り出し口
34:凸部
35:曲折部分(上面部と第2フラップとの曲折部分)
36a,36b:左右一対のスリット(一対の切欠部)

Claims (6)

  1. 薄葉紙をポップアップ式に取り出し可能に内部の収納空間に収納する薄葉紙収納箱であって、
    前記収納空間の前後方向の両側で起立する前面部及び後面部と、
    前記収納空間の幅方向の両側で起立する一対の側面部と、
    開口している状態に形成された取り出し口を有し、前記前面部の上端縁から曲折して後方へ延び、前記収納空間の上方を開閉可能に閉止し、前記取り出し口から前記薄葉紙を取り出し可能な上面部と、
    前記後面部の上端縁に傾動可能に支持されて、前記後面部の前記上端縁から曲折して前方へ延びて前記上面部の前記取り出し口を上方から覆う閉状態と、前記閉状態から上方へ傾動させて前記取り出し口を開放する開状態とにすることが可能な蓋部と、を備える
    ことを特徴とする薄葉紙収納箱。
  2. 前記一対の側面部の上端縁から幅方向の内側へ曲折し、前記上面部の下方に配置される一対の第1フラップと、
    前記一対の側面部と前記一対の第1フラップとの曲折部分に設けられ、前後方向に延びて上方へ開口する一対の差込口と、
    前記上面部の幅方向の両端縁から下方へ曲折し、前記一対の差込口に挿入される一対の差し込み片と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の薄葉紙収納箱。
  3. 前記一対の差し込み片の前後方向の長さは、前記一対の側面部の前記上端縁の前後方向の長さの30%~45%の長さに設定され、
    前記一対の側面部の前記上端縁の前端から前記一対の差し込み片の前後方向の中心の位置までの距離は、前記上端縁の前後方向の長さの65%~75%の長さに設定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の薄葉紙収納箱。
  4. 前記上面部の後端縁から下方へ曲折し、前記後面部の前方に配置される第2フラップと、
    前記上面部と前記第2フラップとの曲折部分の幅方向の両端から幅方向の内側へ延びる一対の切欠部と、を備え、
    前記一対の第1フラップの後端部は、前記一対の切欠部内に挿入され、前記第2フラップの上方への移動を規制する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の薄葉紙収納箱。
  5. 前記取り出し口の縁部に存在し前記取り出し口の内側へ向かって突出する凸部の突出量は、0.2mm以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の薄葉紙収納箱。
  6. 前記上面部の前記取り出し口の幅方向の長さは、前記薄葉紙の幅方向の長さの78%~83%の長さに設定される
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の薄葉紙収納箱。
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