JP2023032945A - 射出成形機の制御装置、射出成形機、表示装置、及びプログラム - Google Patents

射出成形機の制御装置、射出成形機、表示装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】現在の工程で行われた処理を適切に把握することを可能として、適切な品質管理を実現できる。【解決手段】射出成形機の制御装置は、射出成形機の動作を検出する検出装置からの信号を取得する取得部と、操作装置が受け付けた操作に従って、射出成形機、又は他の射出成形機の動作の検出結果である過去の実績値を表したファイルを記憶部から読み込む読込部と、ファイルに示された、過去の実績値の変化を表した第1の波形情報と、取得部が取得した信号で示された実績値の変化を表した第2の波形情報と、を含む画面を表示装置に出力する出力部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、射出成形機の制御装置、射出成形機、表示装置、及びプログラムに関する。
従来から射出成形機には様々なセンサが設けられている。そこで、射出成形機においては、センサからの検出信号に基づいた射出成形中の各種プロセス、又はユーザによる設定内容を波形で表した波形データを表示装置に表示する技術が提案されている。
近年、射出成形機の表示装置に波形データを表示するために、様々な技術が提案されている。例えば、引用文献1においては、波形データを2個の領域に同時に表示可能な技術が提案されている。
特開2003-200456号公報
ところで、特許文献1に記載された技術では、波形情報の表示を開始のタイミングは、センサの出力変化をトリガとして用いている。しかしながら、現在のセンサの実績値に基づいて波形データで表示を更新していく技術であって、ユーザによって任意に選択された、過去のセンサの実績値の波形データを表示することについて考慮されていない。
本発明の一態様は、ユーザが選択した、過去のセンサの実績値を示した波形情報と、現在のセンサの実績値を示した波形情報と、を表示することで、現在の工程で行われた処理を適切に把握することを可能として、適切な品質管理を実現できる技術を提供する。
本発明の一態様に係る射出成形機の制御装置は、射出成形機の動作を検出する検出装置からの信号を取得する取得部と、操作装置が受け付けた操作に従って、射出成形機、又は他の射出成形機の動作の検出結果である過去の実績値を表したファイルを記憶部から読み込む読込部と、ファイルに示された、過去の実績値の変化を表した第1の波形情報と、取得部が取得した信号で示された実績値の変化を表した第2の波形情報と、を含む画面を表示装置に出力する出力部と、を有する。
本発明の一態様によれば、現在の工程で行われた処理を適切に把握することを可能として、適切な品質管理を実現できる。
図1は、一実施形態に係る射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。 図2は、一実施形態に係る射出成形機の型締時の状態を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る制御装置の構成要素を機能ブロックで示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る画面出力部が出力する表示画面を例示した図である。 図5は、第1の実施形態に係る画面出力部が出力する表示画面を例示した図である。 図6は、第1の実施形態に係る制御装置における、選択されたファイルに基づいて生成された表示画面を出力する場合に行われる制御手順を示したフローチャートである。 図7は、第2の実施形態に係る画面出力部が出力する表示画面を例示した図である。 図8は、第2の実施形態に係る画面出力部が出力する表示画面を例示した図である。 図9は、第2の実施形態に係る画面出力部が出力する表示画面を例示した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。
図1は、第1の実施形態に係る射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。図2は、第1の実施形態に係る射出成形機の型締時の状態を示す図である。本明細書において、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は互いに垂直な方向である。X軸方向およびY軸方向は水平方向を表し、Z軸方向は鉛直方向を表す。型締装置100が横型である場合、X軸方向は型開閉方向であり、Y軸方向は射出成形機10の幅方向である。Y軸方向負側を操作側と呼び、Y軸方向正側を反操作側と呼ぶ。
図1~図2に示すように、射出成形機10は、金型装置800を開閉する型締装置100と、金型装置800で成形された成形品を突き出すエジェクタ装置200と、金型装置800に成形材料を射出する射出装置300と、金型装置800に対し射出装置300を進退させる移動装置400と、射出成形機10の各構成要素を制御する制御装置700と、射出成形機10の各構成要素を支持するフレーム900とを有する。フレーム900は、型締装置100を支持する型締装置フレーム910と、射出装置300を支持する射出装置フレーム920とを含む。型締装置フレーム910および射出装置フレーム920は、それぞれ、レベリングアジャスタ930を介して床2に設置される。射出装置フレーム920の内部空間に、制御装置700が配置される。以下、射出成形機10の各構成要素について説明する。
(型締装置)
型締装置100の説明では、型閉時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸正方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸負方向)を後方として説明する。
型締装置100は、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧および型開を行う。金型装置800は、固定金型810と可動金型820とを含む。型締装置100は例えば横型であって、型開閉方向が水平方向である。型締装置100は、固定金型810が取付けられる固定プラテン110と、可動金型820が取付けられる可動プラテン120と、固定プラテン110に対し可動プラテン120を型開閉方向に移動させる移動機構102と、を有する。
固定プラテン110は、型締装置フレーム910に対し固定される。固定プラテン110における可動プラテン120との対向面に固定金型810が取付けられる。
可動プラテン120は、型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置される。型締装置フレーム910上には、可動プラテン120を案内するガイド101が敷設される。可動プラテン120における固定プラテン110との対向面に可動金型820が取付けられる。
移動機構102は、固定プラテン110に対し可動プラテン120を進退させることにより、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧、および型開を行う。移動機構102は、固定プラテン110と間隔をおいて配置されるトグルサポート130と、固定プラテン110とトグルサポート130を連結するタイバー140と、トグルサポート130に対して可動プラテン120を型開閉方向に移動させるトグル機構150と、トグル機構150を作動させる型締モータ160と、型締モータ160の回転運動を直線運動に変換する運動変換機構170と、固定プラテン110とトグルサポート130の間隔を調整する型厚調整機構180と、を有する。
トグルサポート130は、固定プラテン110と間隔をおいて配設され、型締装置フレーム910上に型開閉方向に移動自在に載置される。なお、トグルサポート130は、型締装置フレーム910上に敷設されるガイドに沿って移動自在に配置されてもよい。トグルサポート130のガイドは、可動プラテン120のガイド101と共通のものでもよい。
なお、本実施形態では、固定プラテン110が型締装置フレーム910に対し固定され、トグルサポート130が型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置されるが、トグルサポート130が型締装置フレーム910に対し固定され、固定プラテン110が型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置されてもよい。
タイバー140は、固定プラテン110とトグルサポート130とを型開閉方向に間隔Lをおいて連結する。タイバー140は、複数本(例えば4本)用いられてよい。複数本のタイバー140は、型開閉方向に平行に配置され、型締力に応じて伸びる。少なくとも1本のタイバー140には、タイバー140の歪を検出するタイバー歪検出器141が設けられてよい。タイバー歪検出器141は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。タイバー歪検出器141の検出結果は、型締力の検出などに用いられる。
なお、本実施形態では、型締力を検出する型締力検出器として、タイバー歪検出器141が用いられるが、本発明はこれに限定されない。型締力検出器は、歪ゲージ式に限定されず、圧電式、容量式、油圧式、電磁式などでもよく、その取付け位置もタイバー140に限定されない。
トグル機構150は、可動プラテン120とトグルサポート130との間に配置され、トグルサポート130に対し可動プラテン120を型開閉方向に移動させる。トグル機構150は、型開閉方向に移動するクロスヘッド151と、クロスヘッド151の移動によって屈伸する一対のリンク群と、を有する。一対のリンク群は、それぞれ、ピンなどで屈伸自在に連結される第1リンク152と第2リンク153とを有する。第1リンク152は可動プラテン120に対しピンなどで揺動自在に取付けられる。第2リンク153はトグルサポート130に対しピンなどで揺動自在に取付けられる。第2リンク153は、第3リンク154を介してクロスヘッド151に取付けられる。トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させると、第1リンク152と第2リンク153とが屈伸し、トグルサポート130に対し可動プラテン120が進退する。
なお、トグル機構150の構成は、図1および図2に示す構成に限定されない。例えば図1および図2では、各リンク群の節点の数が5つであるが、4つでもよく、第3リンク154の一端部が、第1リンク152と第2リンク153との節点に結合されてもよい。
型締モータ160は、トグルサポート130に取付けられており、トグル機構150を作動させる。型締モータ160は、トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させることにより、第1リンク152と第2リンク153とを屈伸させ、トグルサポート130に対し可動プラテン120を進退させる。型締モータ160は、運動変換機構170に直結されるが、ベルトやプーリなどを介して運動変換機構170に連結されてもよい。
運動変換機構170は、型締モータ160の回転運動をクロスヘッド151の直線運動に変換する。運動変換機構170は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
型締装置100は、制御装置700による制御下で、型閉工程、昇圧工程、型締工程、脱圧工程、および型開工程などを行う。
型閉工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型閉完了位置まで前進させることにより、可動プラテン120を前進させ、可動金型820を固定金型810にタッチさせる。クロスヘッド151の位置や移動速度は、例えば型締モータエンコーダ161などを用いて検出する。型締モータエンコーダ161は、型締モータ160の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
なお、クロスヘッド151の位置を検出するクロスヘッド位置検出器、およびクロスヘッド151の移動速度を検出するクロスヘッド移動速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。また、可動プラテン120の位置を検出する可動プラテン位置検出器、および可動プラテン120の移動速度を検出する可動プラテン移動速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。
昇圧工程では、型締モータ160をさらに駆動してクロスヘッド151を型閉完了位置から型締位置までさらに前進させることで型締力を生じさせる。
型締工程では、型締モータ160を駆動して、クロスヘッド151の位置を型締位置に維持する。型締工程では、昇圧工程で発生させた型締力が維持される。型締工程では、可動金型820と固定金型810との間にキャビティ空間801(図2参照)が形成され、射出装置300がキャビティ空間801に液状の成形材料を充填する。充填された成形材料が固化されることで、成形品が得られる。
キャビティ空間801の数は、1つでもよいし、複数でもよい。後者の場合、複数の成形品が同時に得られる。キャビティ空間801の一部にインサート材が配置され、キャビティ空間801の他の一部に成形材料が充填されてもよい。インサート材と成形材料とが一体化した成形品が得られる。
脱圧工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を型締位置から型開開始位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、型締力を減少させる。型開開始位置と、型閉完了位置とは、同じ位置であってよい。
型開工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型開開始位置から型開完了位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、可動金型820を固定金型810から離間させる。その後、エジェクタ装置200が可動金型820から成形品を突き出す。
型閉工程、昇圧工程および型締工程における設定条件は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、型閉工程および昇圧工程におけるクロスヘッド151の移動速度や位置(型閉開始位置、移動速度切換位置、型閉完了位置、および型締位置を含む)、型締力は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型閉開始位置、移動速度切換位置、型閉完了位置、および型締位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。型締位置と型締力とは、いずれか一方のみが設定されてもよい。
脱圧工程および型開工程における設定条件も同様に設定される。例えば、脱圧工程および型開工程におけるクロスヘッド151の移動速度や位置(型開開始位置、移動速度切換位置、および型開完了位置)は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型開開始位置、移動速度切換位置、および型開完了位置は、前側から後方に向けて、この順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。型開開始位置と型閉完了位置とは同じ位置であってよい。また、型開完了位置と型閉開始位置とは同じ位置であってよい。
なお、クロスヘッド151の移動速度や位置などの代わりに、可動プラテン120の移動速度や位置などが設定されてもよい。また、クロスヘッドの位置(例えば型締位置)や可動プラテンの位置の代わりに、型締力が設定されてもよい。
ところで、トグル機構150は、型締モータ160の駆動力を増幅して可動プラテン120に伝える。その増幅倍率は、トグル倍率とも呼ばれる。トグル倍率は、第1リンク152と第2リンク153とのなす角θ(以下、「リンク角度θ」とも呼ぶ)に応じて変化する。リンク角度θは、クロスヘッド151の位置から求められる。リンク角度θが180°のとき、トグル倍率が最大になる。
金型装置800の交換や金型装置800の温度変化などにより金型装置800の厚さが変化した場合、型締時に所定の型締力が得られるように、型厚調整が行われる。型厚調整では、例えば可動金型820が固定金型810にタッチする型タッチの時点でトグル機構150のリンク角度θが所定の角度になるように、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
型締装置100は、型厚調整機構180を有する。型厚調整機構180は、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整することで、型厚調整を行う。なお、型厚調整のタイミングは、例えば成形サイクル終了から次の成形サイクル開始までの間に行われる。型厚調整機構180は、例えば、タイバー140の後端部に形成されるねじ軸181と、トグルサポート130に回転自在に且つ進退不能に保持されるねじナット182と、ねじ軸181に螺合するねじナット182を回転させる型厚調整モータ183とを有する。
ねじ軸181およびねじナット182は、タイバー140ごとに設けられる。型厚調整モータ183の回転駆動力は、回転駆動力伝達部185を介して複数のねじナット182に伝達されてよい。複数のねじナット182を同期して回転できる。なお、回転駆動力伝達部185の伝達経路を変更することで、複数のねじナット182を個別に回転することも可能である。
回転駆動力伝達部185は、例えば歯車などで構成される。この場合、各ねじナット182の外周に従動歯車が形成され、型厚調整モータ183の出力軸には駆動歯車が取付けられ、複数の従動歯車および駆動歯車と噛み合う中間歯車がトグルサポート130の中央部に回転自在に保持される。なお、回転駆動力伝達部185は、歯車の代わりに、ベルトやプーリなどで構成されてもよい。
型厚調整機構180の動作は、制御装置700によって制御される。制御装置700は、型厚調整モータ183を駆動して、ねじナット182を回転させる。その結果、トグルサポート130のタイバー140に対する位置が調整され、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lが調整される。なお、複数の型厚調整機構が組合わせて用いられてもよい。
間隔Lは、型厚調整モータエンコーダ184を用いて検出する。型厚調整モータエンコーダ184は、型厚調整モータ183の回転量や回転方向を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。型厚調整モータエンコーダ184の検出結果は、トグルサポート130の位置や間隔Lの監視や制御に用いられる。なお、トグルサポート130の位置を検出するトグルサポート位置検出器、および間隔Lを検出する間隔検出器は、型厚調整モータエンコーダ184に限定されず、一般的なものを使用できる。
型締装置100は、金型装置800の温度を調節する金型温調器を有してもよい。金型装置800は、その内部に、温調媒体の流路を有する。金型温調器は、金型装置800の流路に供給する温調媒体の温度を調節することで、金型装置800の温度を調節する。
なお、本実施形態に係る型締装置100は、型開閉方向が水平方向である横型であるが、型開閉方向が上下方向である竪型でもよい。
なお、本実施形態に係る型締装置100は、駆動源として、型締モータ160を有するが、型締モータ160の代わりに、油圧シリンダを有してもよい。また、型締装置100は、型開閉用にリニアモータを有し、型締用に電磁石を有してもよい。
(エジェクタ装置)
エジェクタ装置200の説明では、型締装置100の説明と同様に、型閉時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸正方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸負方向)を後方として説明する。
エジェクタ装置200は、可動プラテン120に取付けられ、可動プラテン120と共に進退する。エジェクタ装置200は、金型装置800から成形品を突き出すエジェクタロッド210と、エジェクタロッド210を可動プラテン120の移動方向(X軸方向)に移動させる駆動機構220とを有する。
エジェクタロッド210は、可動プラテン120の貫通穴に進退自在に配置される。エジェクタロッド210の前端部は、可動金型820のエジェクタプレート826と接触する。エジェクタロッド210の前端部は、エジェクタプレート826と連結されていても、連結されていなくてもよい。
駆動機構220は、例えば、エジェクタモータと、エジェクタモータの回転運動をエジェクタロッド210の直線運動に変換する運動変換機構とを有する。運動変換機構は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
エジェクタ装置200は、制御装置700による制御下で、突き出し工程を行う。突き出し工程では、エジェクタロッド210を設定移動速度で待機位置から突き出し位置まで前進させることにより、エジェクタプレート826を前進させ、成形品を突き出す。その後、エジェクタモータを駆動してエジェクタロッド210を設定移動速度で後退させ、エジェクタプレート826を元の待機位置まで後退させる。
エジェクタロッド210の位置や移動速度は、例えばエジェクタモータエンコーダを用いて検出する。エジェクタモータエンコーダは、エジェクタモータの回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。なお、エジェクタロッド210の位置を検出するエジェクタロッド位置検出器、およびエジェクタロッド210の移動速度を検出するエジェクタロッド移動速度検出器は、エジェクタモータエンコーダに限定されず、一般的なものを使用できる。
(射出装置)
射出装置300の説明では、型締装置100の説明やエジェクタ装置200の説明とは異なり、充填時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸負方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸正方向)を後方として説明する。
射出装置300はスライドベース301に設置され、スライドベース301は射出装置フレーム920に対し進退自在に配置される。射出装置300は、金型装置800に対し進退自在に配置される。射出装置300は、金型装置800にタッチし、シリンダ310内で計量された成形材料を、金型装置800内のキャビティ空間801に充填する。射出装置300は、例えば、成形材料を加熱するシリンダ310と、シリンダ310の前端部に設けられるノズル320と、シリンダ310内に進退自在に且つ回転自在に配置されるスクリュ330と、スクリュ330を回転させる計量モータ340と、スクリュ330を進退させる射出モータ350と、射出モータ350とスクリュ330の間で伝達される荷重を検出する荷重検出器360と、を有する。
シリンダ310は、供給口311から内部に供給された成形材料を加熱する。成形材料は、例えば樹脂などを含む。成形材料は、例えばペレット状に形成され、固体の状態で供給口311に供給される。供給口311はシリンダ310の後部に形成される。シリンダ310の後部の外周には、水冷シリンダなどの冷却器312が設けられる。冷却器312よりも前方において、シリンダ310の外周には、バンドヒータなどの加熱器313と温度検出器314とが設けられる。
シリンダ310は、シリンダ310の軸方向(例えばX軸方向)に複数のゾーンに区分される。複数のゾーンのそれぞれに加熱器313と温度検出器314とが設けられる。複数のゾーンのそれぞれに設定温度が設定され、温度検出器314の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
ノズル320は、シリンダ310の前端部に設けられ、金型装置800に対し押し付けられる。ノズル320の外周には、加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ノズル320の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
スクリュ330は、シリンダ310内に回転自在に且つ進退自在に配置される。スクリュ330を回転させると、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料が前方に送られる。成形材料は、前方に送られながら、シリンダ310からの熱によって徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。その後、スクリュ330を前進させると、スクリュ330前方に蓄積された液状の成形材料がノズル320から射出され、金型装置800内に充填される。
スクリュ330の前部には、スクリュ330を前方に押すときにスクリュ330の前方から後方に向かう成形材料の逆流を防止する逆流防止弁として、逆流防止リング331が進退自在に取付けられる。
逆流防止リング331は、スクリュ330を前進させるときに、スクリュ330前方の成形材料の圧力によって後方に押され、成形材料の流路を塞ぐ閉塞位置(図2参照)までスクリュ330に対し相対的に後退する。これにより、スクリュ330前方に蓄積された成形材料が後方に逆流するのを防止する。
一方、逆流防止リング331は、スクリュ330を回転させるときに、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って前方に送られる成形材料の圧力によって前方に押され、成形材料の流路を開放する開放位置(図1参照)までスクリュ330に対し相対的に前進する。これにより、スクリュ330の前方に成形材料が送られる。
逆流防止リング331は、スクリュ330と共に回転する共回りタイプと、スクリュ330と共に回転しない非共回りタイプのいずれでもよい。
なお、射出装置300は、スクリュ330に対し逆流防止リング331を開放位置と閉塞位置との間で進退させる駆動源を有していてもよい。
計量モータ340は、スクリュ330を回転させる。スクリュ330を回転させる駆動源は、計量モータ340には限定されず、例えば油圧ポンプなどでもよい。
射出モータ350は、スクリュ330を進退させる。射出モータ350とスクリュ330との間には、射出モータ350の回転運動をスクリュ330の直線運動に変換する運動変換機構などが設けられる。運動変換機構は、例えばねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを有する。ねじ軸とねじナットの間には、ボールやローラなどが設けられてよい。スクリュ330を進退させる駆動源は、射出モータ350には限定されず、例えば油圧シリンダなどでもよい。
荷重検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間で伝達される荷重を検出する。検出した荷重は、制御装置700で圧力に換算される。荷重検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間の荷重の伝達経路に設けられ、荷重検出器360に作用する荷重を検出する。
荷重検出器360は、検出した荷重の信号を制御装置700に送る。荷重検出器360によって検出される荷重は、スクリュ330と成形材料との間で作用する圧力に換算され、スクリュ330が成形材料から受ける圧力、スクリュ330に対する背圧、スクリュ330から成形材料に作用する圧力などの制御や監視に用いられる。
なお、成形材料の圧力を検出する圧力検出器は、荷重検出器360に限定されず、一般的なものを使用できる。例えば、ノズル圧センサ、又は型内圧センサが用いられてもよい。ノズル圧センサは、ノズル320に設置される。型内圧センサは、金型装置800の内部に設置される。
射出装置300は、制御装置700による制御下で、計量工程、充填工程および保圧工程などを行う。充填工程と保圧工程とをまとめて射出工程と呼んでもよい。
計量工程では、計量モータ340を駆動してスクリュ330を設定回転速度で回転させ、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。これに伴い、成形材料が徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。スクリュ330の回転速度は、例えば計量モータエンコーダ341を用いて検出する。計量モータエンコーダ341は、計量モータ340の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。なお、スクリュ330の回転速度を検出するスクリュ回転速度検出器は、計量モータエンコーダ341に限定されず、一般的なものを使用できる。
計量工程では、スクリュ330の急激な後退を制限すべく、射出モータ350を駆動してスクリュ330に対して設定背圧を加えてよい。スクリュ330に対する背圧は、例えば荷重検出器360を用いて検出する。スクリュ330が計量完了位置まで後退し、スクリュ330の前方に所定量の成形材料が蓄積されると、計量工程が完了する。
計量工程におけるスクリュ330の位置および回転速度は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、計量開始位置、回転速度切換位置および計量完了位置が設定される。これらの位置は、前側から後方に向けてこの順で並び、回転速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、回転速度が設定される。回転速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。回転速度切換位置は、設定されなくてもよい。また、区間毎に背圧が設定される。
充填工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を設定移動速度で前進させ、スクリュ330の前方に蓄積された液状の成形材料を金型装置800内のキャビティ空間801に充填させる。スクリュ330の位置や移動速度は、例えば射出モータエンコーダ351を用いて検出する。射出モータエンコーダ351は、射出モータ350の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330の位置が設定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切換(所謂、V/P切換)が行われる。V/P切換が行われる位置をV/P切換位置とも呼ぶ。スクリュ330の設定移動速度は、スクリュ330の位置や時間などに応じて変更されてもよい。
充填工程におけるスクリュ330の位置および移動速度は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、充填開始位置(「射出開始位置」とも呼ぶ。)、移動速度切換位置およびV/P切換位置が設定される。これらの位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。
スクリュ330の移動速度が設定される区間毎に、スクリュ330の圧力の上限値が設定される。スクリュ330の圧力は、荷重検出器360によって検出される。スクリュ330の圧力が設定圧力以下である場合、スクリュ330は設定移動速度で前進される。一方、スクリュ330の圧力が設定圧力を超える場合、金型保護を目的として、スクリュ330の圧力が設定圧力以下となるように、スクリュ330は設定移動速度よりも遅い移動速度で前進される。
なお、充填工程においてスクリュ330の位置がV/P切換位置に達した後、V/P切換位置にスクリュ330を一時停止させ、その後にV/P切換が行われてもよい。V/P切換の直前において、スクリュ330の停止の代わりに、スクリュ330の微速前進または微速後退が行われてもよい。また、スクリュ330の位置を検出するスクリュ位置検出器、およびスクリュ330の移動速度を検出するスクリュ移動速度検出器は、射出モータエンコーダ351に限定されず、一般的なものを使用できる。
保圧工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を前方に押し、スクリュ330の前端部における成形材料の圧力(以下、「保持圧力」とも呼ぶ。)を設定圧に保ち、シリンダ310内に残る成形材料を金型装置800に向けて押す。金型装置800内での冷却収縮による不足分の成形材料を補充できる。保持圧力は、例えば荷重検出器360を用いて検出する。保持圧力の設定値は、保圧工程の開始からの経過時間などに応じて変更されてもよい。保圧工程における保持圧力および保持圧力を保持する保持時間は、それぞれ複数設定されてよく、一連の設定条件として、まとめて設定されてよい。
保圧工程では金型装置800内のキャビティ空間801の成形材料が徐々に冷却され、保圧工程完了時にはキャビティ空間801の入口が固化した成形材料で塞がれる。この状態はゲートシールと呼ばれ、キャビティ空間801からの成形材料の逆流が防止される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティ空間801内の成形材料の固化が行われる。成形サイクル時間の短縮を目的として、冷却工程中に計量工程が行われてよい。
なお、本実施形態に係る射出装置300は、インライン・スクリュ方式であるが、プリプラ方式などでもよい。プリプラ方式の射出装置は、可塑化シリンダ内で溶融された成形材料を射出シリンダに供給し、射出シリンダから金型装置内に成形材料を射出する。可塑化シリンダ内には、スクリュが回転自在に且つ進退不能に配置され、またはスクリュが回転自在に且つ進退自在に配置される。一方、射出シリンダ内には、プランジャが進退自在に配置される。
また、本実施形態に係る射出装置300は、シリンダ310の軸方向が水平方向である横型であるが、シリンダ310の軸方向が上下方向である竪型であってもよい。竪型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、竪型でも横型でもよい。同様に、横型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、横型でも竪型でもよい。
(移動装置)
移動装置400の説明では、射出装置300の説明と同様に、充填時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸負方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸正方向)を後方として説明する。
移動装置400は、金型装置800に対し射出装置300を進退させる。また、移動装置400は、金型装置800に対しノズル320を押し付け、ノズルタッチ圧力を生じさせる。移動装置400は、液圧ポンプ410、駆動源としてのモータ420、液圧アクチュエータとしての液圧シリンダ430などを含む。
液圧ポンプ410は、第1ポート411と、第2ポート412とを有する。液圧ポンプ410は、両方向回転可能なポンプであり、モータ420の回転方向を切換えることにより、第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液(例えば油)を吸入し他方から吐出して液圧を発生させる。なお、液圧ポンプ410はタンクから作動液を吸引して第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液を吐出することもできる。
モータ420は、液圧ポンプ410を作動させる。モータ420は、制御装置700からの制御信号に応じた回転方向および回転トルクで液圧ポンプ410を駆動する。モータ420は、電動モータであってよく、電動サーボモータであってよい。
液圧シリンダ430は、シリンダ本体431、ピストン432、およびピストンロッド433を有する。シリンダ本体431は、射出装置300に対して固定される。ピストン432は、シリンダ本体431の内部を、第1室としての前室435と、第2室としての後室436とに区画する。ピストンロッド433は、固定プラテン110に対して固定される。
液圧シリンダ430の前室435は、第1流路401を介して、液圧ポンプ410の第1ポート411と接続される。第1ポート411から吐出された作動液が第1流路401を介して前室435に供給されることで、射出装置300が前方に押される。射出装置300が前進され、ノズル320が固定金型810に押し付けられる。前室435は、液圧ポンプ410から供給される作動液の圧力によってノズル320のノズルタッチ圧力を生じさせる圧力室として機能する。
一方、液圧シリンダ430の後室436は、第2流路402を介して液圧ポンプ410の第2ポート412と接続される。第2ポート412から吐出された作動液が第2流路402を介して液圧シリンダ430の後室436に供給されることで、射出装置300が後方に押される。射出装置300が後退され、ノズル320が固定金型810から離間される。
なお、本実施形態では移動装置400は液圧シリンダ430を含むが、本発明はこれに限定されない。例えば、液圧シリンダ430の代わりに、電動モータと、その電動モータの回転運動を射出装置300の直線運動に変換する運動変換機構とが用いられてもよい。
(制御装置)
制御装置700は、例えばコンピュータで構成され、図1~図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)701と、メモリなどの記憶媒体702と、入力インターフェース703と、出力インターフェース704と、通信インターフェース705とを有する。制御装置700は、記憶媒体702に記憶されたプログラムをCPU701に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置700は、入力インターフェース703で外部からの信号を受信し、出力インターフェース704で外部に信号を送信する。さらに、制御装置700は、通信インターフェース705でネットワークを介して接続された情報処理装置(例えば、パーソナルコンピューター)との間で情報の送信、及び受信を行う。
制御装置700は、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程などを繰り返し行うことにより、成形品を繰り返し製造する。成形品を得るための一連の動作、例えば計量工程の開始から次の計量工程の開始までの動作を「ショット」または「成形サイクル」とも呼ぶ。また、1回のショットに要する時間を「成形サイクル時間」または「サイクル時間」とも呼ぶ。
一回の成形サイクルは、例えば、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程をこの順で有する。ここでの順番は、各工程の開始の順番である。充填工程、保圧工程、および冷却工程は、型締工程の間に行われる。型締工程の開始は充填工程の開始と一致してもよい。脱圧工程の完了は型開工程の開始と一致する。
なお、成形サイクル時間の短縮を目的として、同時に複数の工程を行ってもよい。例えば、計量工程は、前回の成形サイクルの冷却工程中に行われてもよく、型締工程の間に行われてよい。この場合、型閉工程が成形サイクルの最初に行われることとしてもよい。また、充填工程は、型閉工程中に開始されてもよい。また、突き出し工程は、型開工程中に開始されてもよい。ノズル320の流路を開閉する開閉弁が設けられる場合、型開工程は、計量工程中に開始されてもよい。計量工程中に型開工程が開始されても、開閉弁がノズル320の流路を閉じていれば、ノズル320から成形材料が漏れないためである。
なお、一回の成形サイクルは、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程以外の工程を有してもよい。
例えば、保圧工程の完了後、計量工程の開始前に、スクリュ330を予め設定された計量開始位置まで後退させる計量前サックバック工程が行われてもよい。計量工程の開始前にスクリュ330の前方に蓄積された成形材料の圧力を削減でき、計量工程の開始時のスクリュ330の急激な後退を防止できる。
また、計量工程の完了後、充填工程の開始前に、スクリュ330を予め設定された充填開始位置(「射出開始位置」とも呼ぶ。)まで後退させる計量後サックバック工程が行われてもよい。充填工程の開始前にスクリュ330の前方に蓄積された成形材料の圧力を削減でき、充填工程の開始前のノズル320からの成形材料の漏出を防止できる。
制御装置700は、ユーザによる入力操作を受け付ける操作装置750や画面を表示する表示装置760と接続されている。操作装置750および表示装置760は、例えばタッチパネル770で構成され、一体化されてよい。表示装置760としてのタッチパネル770は、制御装置700による制御下で、画面を表示する。タッチパネル770の画面には、例えば、射出成形機10の設定、現在の射出成形機10の状態等の情報が表示されてもよい。また、タッチパネル770の画面には、例えば、ユーザによる入力操作を受け付けるボタン、入力欄等の操作部が表示されてもよい。操作装置750としてのタッチパネル770は、ユーザによる画面上の入力操作を検出し、入力操作に応じた信号を制御装置700に出力する。これにより、例えば、ユーザは、画面に表示される情報を確認しながら、画面に設けられた操作部を操作して、射出成形機10の設定(設定値の入力を含む)等を行うことができる。また、ユーザが画面に設けられた操作部を操作することにより、操作部に対応する射出成形機10の動作を行わせることができる。なお、射出成形機10の動作は、例えば、型締装置100、エジェクタ装置200、射出装置300、移動装置400等の動作(停止も含む)であってもよい。また、射出成形機10の動作は、表示装置760としてのタッチパネル770に表示される画面の切り替え等であってもよい。
なお、本実施形態に係る操作装置750および表示装置760は、タッチパネル770として一体化されているものとして説明したが、独立に設けられてもよい。また、操作装置750は、複数設けられてもよい。操作装置750および表示装置760は、型締装置100(より詳細には固定プラテン110)の操作側(Y軸負方向)に配置される。
(第1の実施形態)
図3は、第1の実施形態に係る制御装置700の構成要素を機能ブロックで示す図である。図3に図示される各機能ブロックは概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。各機能ブロックの全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。各機能ブロックにて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU701にて実行されるプログラムにて実現される。または各機能ブロックをワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。図3に示すように、制御装置700は、受付部712と、読込部713と、取得部714と、画面出力部715と、保存部716と、を備える。また、制御装置700は、記憶媒体702に、波形情報記憶部711を備える。
波形情報記憶部711は、射出成形機10に設けられた各種センサ(検出装置)が検出した実績値等の波形データが表されたファイルを記憶する。なお、波形情報記憶部711が記憶するファイルは、自装置である射出成形機10に設けられた各種センサで検出された実績値に制限するものではなく、他の射出成形機10に設けられた各種センサで検出された実績値でもよい。
受付部712は、入力インターフェース703を介して、タッチパネル770(操作装置750)からのユーザの操作を受け付ける。
保存部716は、射出成形機10に設けられた各種センサが検出した実績値等の表した波形データが表されたファイルを記憶する。本実施形態では、受付部712が、タッチパネル770(操作装置750)から保存する旨の操作を受け付けた場合に、保存部716は、各種センサによって検出された実績値等が表された波形データを、ファイルとして保存する。
読込部713は、操作装置750から受け付けた操作に従って、波形情報記憶部711に記憶されたファイルを読み込む。
取得部714は、射出成形機10の動作を検出するセンサ(検出装置の一例)からの信号を取得する。信号を取得するセンサとしては、例えば、射出モータエンコーダ351及び型締モータエンコーダ161が含まれている。
画面出力部715は、表示画面等をタッチパネル770に出力する。本実施形態に係る画面出力部715は、射出成形機10による成形処理の工程ごとに、当該工程においてユーザが設定した設定情報、又は当該工程で検出された実績値による変化を波形で示した波形データ(波形情報の一例)を含む表示画面(出力する画面の一例)を、タッチパネル770に出力する。本実施形態に係る画面出力部715が表示する表示画面には、当該工程の開始以降の波形データが含まれている。そして、画面出力部715は、取得部714が取得した信号に基づいて、当該工程の開始以降の結果がリアルタイムに表わされるよう、当該波形データを更新する。なお、本実施形態は、タッチパネル770に表示画面等を出力する例について説明するが、データの出力先をタッチパネル770に制限するものではない。例えば、画面出力部715は、ネットワークを介して接続された情報処理装置に表示画面等を出力してもよい。
図4は、本実施形態に係る画面出力部715が出力する表示画面を例示した図である。図4に示される表示画面1400は、表示する波形データを選択するための画面である。図4に示される例では、表示画面1400を切り替えるためのタブとして、共通設定1411と、2画面波形1412と、が表されている。
受付部712が、共通設定1411の押下を受け付けた場合に、画面出力部715は、図4に示される表示画面1400を出力する。2画面波形1412の押下を受け付けた場合に出力される表示画面については後述する。
表示画面1400は、種類が異なる波形データを表示するために、第1領域設定欄1400Aと、第2領域設定欄1400Bと、を含んでいる。種類が異なる波形データとは、例えば、工程の違い、又はファイルから読み出した過去の波形データとリアルタイムに検出された波形データとの違いなどが考えられる。
第1領域設定欄1400Aは、フォルダ欄1401Aと、ファイル欄1402Aと、複数選択ボタン1403Aと、ファイル参照モード設定ボタン1404Aと、1shot出力ボタン1405Aと、波形データ欄1406Aと、を含んでいる。
フォルダ欄1401Aは、ファイルの読み出し先である(波形情報記憶部711内の)フォルダを表す欄である。ファイル欄1402Aは、波形データを表示するファイルを選択するための欄である。ファイルは、波形情報記憶部711に記憶された、射出成形機10に設けられた各種センサによって検出された実績値等が表された波形データである。
複数選択ボタン1403Aは、読み出すファイルを複数選択するか否かを設定するためのボタンである。
ファイル参照モード設定ボタン1404Aは、第1領域にファイルに表された波形データを表示するか否かを設定するボタンとする。図4は、ファイル参照モード設定ボタン1404Aが押下されている例とする。
ファイル参照モード設定ボタン1404Aが押下された場合に、ファイル欄1402Aから選択されたファイルで表された波形データを表示する。ファイル参照モード設定ボタン1404Aが押下されなかった場合に、ユーザによって設定されたトリガに基づいて検出された実績値を表した波形データを表示する。なお、トリガについては後述する。
1shot出力ボタン1405Aは、波形データ欄1406Aに表示されている波形データを、フォルダ欄1401Aに示されたフォルダに保存するためのボタンとする。1shot出力ボタン1405Aが押下された場合に、保存部716は、波形データ欄1406Aに表示されている波形データを、波形情報記憶部711内のフォルダに保存する。
波形データ欄1406Aは、波形データを表示する欄とする。ファイル参照モード設定ボタン1404Aが押下されている場合には、ファイル欄1402Aで選択されたファイルで表された波形データを表示する。ファイル参照モード設定ボタン1404Aが押下されていない場合には、第1領域用に設定された(後述する)トリガで設定された工程の波形データを表示する。
第2領域設定欄1400Bは、フォルダ欄1401Bと、ファイル欄1402Bと、複数選択ボタン1403Bと、ファイル参照モード設定ボタン1404Bと、1shot出力ボタン1405Bと、波形データ欄1406Bと、を含んでいる。
フォルダ欄1401B、ファイル欄1402B、複数選択ボタン1403B、ファイル参照モード設定ボタン1404B、1shot出力ボタン1405B、及び波形データ欄1406Bは、第2表示領域に波形データを表示するために設けられたものである以外、第1表示領域用のフォルダ欄1401A、ファイル欄1402A、複数選択ボタン1403A、ファイル参照モード設定ボタン1404A、1shot出力ボタン1405A、波形データ欄1406Aと同様とする。
なお、図4に示されるファイル参照モード設定ボタン1404Bは、押下されていない状態である。このため、波形データ欄1406Bには、第2領域用に設定された(後述する)トリガで設定された工程の波形データを表示する。
図5は、本実施形態に係る画面出力部715が出力する表示画面を例示した図である。図5に示される画面例は、"2画面波形"1412の押下を受け付けた場合に出力される表示画面である。
図5に示される表示画面1500は、図4で示した画面で行われた設定に基づいて表示される。図5に示す表示画面の第1領域1500Aは、図4の第1領域設定欄1400Aのファイル参照モード設定ボタン1404Aが押下された(波形データを表示するためにファイルを読み込む設定がされた)場合に表示される領域の例である。図5では、充填工程を開始として取得した実績値が格納されたファイルを読み込んだ例である。トリガ(CH1-5)欄1521A(波形データを表示するためのトリガの一例)には、工程"充填開始"が設定されている。なお、"充填開始"とは、充填工程の開始を意味している。このため、第1領域1500Aの波形データ欄1530には、読み込んだファイルに従って、過去の充填工程の開始以降で、各種センサで検出された実績値等を示した波形データが表示される。
また、図5に示す表示画面の第2領域1500Bは、図4の第2領域設定欄1400Bのファイル参照モード設定ボタン1404Bが押下されていない(波形データを表示するためにファイルを読み込む設定がされていない)場合に表示される領域の例である。トリガ(CH6-10)欄1521B(波形データを表示するためのトリガの一例)には、"充填開始"が設定されている。このため、第2領域1500Bの波形データ欄1540には、充填開始からX軸欄1522Bで設定した時間が経過するまでの時間範囲で行われた処理結果がリアルタイムに表示される。
図5で示される第1領域1500Aには、読み込んだファイルに基づいて各種設定が行われる。以下の説明は、読み込んだファイルに基づいて設定された内容である。
表示画面1500の第1領域1500Aでは、読み込んだファイルに基づいて設定された、トリガ(CH1-5)欄1521A、X軸欄1522A、重書カウンタ欄1523Aが示されている。さらに、第1領域1500Aでは、読み込んだファイルに基づいて設定された、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)と、波形データ欄1530と、が示されている。
X軸欄1522Aは、波形データ欄1530に表示するX軸(例えば時間)の範囲を設定するための欄である。重書カウンタ欄1523Aは、波形データ欄1530に表示された波形データの重ね書きされた数(重ね書きしたショット数)を表す欄である。
トリガ(CH1-5)欄1521Aは、ファイルが読み込まれた場合には、波形データ欄1530に表示する波形データの工程が表される欄である。
トリガ(CH1-5)欄1521Aには、読み込んだファイルに従って"充填開始"が設定された例とする。図5に示される例では、画面出力部715が、読み込んだファイルに含まれている、当該工程において各種センサで検出された実績値を表した波形データを、波形データ欄1530に表示する。なお、波形データ欄1530に表示される波形データの項目は、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)で設定されている。
5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)は、読み込んだファイルに従って設定された項目であって、表示する波形データの項目(種類)が表された欄である。つまり、本実施形態は、波形データ欄1530に、各チャネルに割り当てられた5種類の波形データを表示可能としている。
第1チャネル欄1511は、Ch-1に設定された項目の欄である。項目欄1511Aには項目が表され、最大値欄1511Bには、Ch-1の項目の波形データの最大値(スケール情報の一例)が表され、最小値欄1511Cには、Ch-1の項目の波形データの最小値(スケール情報の一例)が表される。
各チャネル欄には、"入"又は"切"を設定可能に表示している。"入"の場合は当該項目の波形データを表示することを示し、"切"の場合は当該項目の波形データを表示しないことを示している。
項目欄1511Aには、"射出速度設定"が設定され、最大値欄1512Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1512Cには、"-100.00"が設定された例とする。"射出速度設定"は、ユーザによって設定されたスクリュ330の射出速度の設定を示している。
第2チャネル欄1512は、Ch-2に設定された項目の欄である。項目欄1512Aには項目が表され、最大値欄1512Bには、Ch-2の項目の波形データの最大値(スケール情報の一例)が表され、最小値欄1512Cには、Ch-2の項目の波形データの最小値(スケール情報の一例)が表される。
項目欄1512Aには、"射出速度検出"が設定され、最大値欄1512Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1512Cには、"-100.00"が設定された例とする。"射出速度検出"は、射出モータエンコーダ351によって検出されたスクリュ330の射出速度を示している。
第3チャネル欄1513は、Ch-3に設定された項目の欄である。項目欄1513Aには項目が表され、最大値欄1513Bには、Ch-3の項目の波形データの最大値(スケール情報の一例)が表され、最小値欄1513Cには、Ch-3の項目の波形データの最小値(スケール情報の一例)が表される。
項目欄1513Aには、"保圧設定"が設定され、最大値欄1513Bには、"1200.00"が設定され、最小値欄1513Cには、"-1200.00"が設定された例とする。"保圧設定"は、ユーザにより設定された保持圧力の値を示している。
第4チャネル欄1514は、Ch-4に設定された項目の欄である。項目欄1514Aには項目が表され、最大値欄1514Bには、Ch-4の項目の波形データの最大値(スケール情報の一例)が表され、最小値欄1514Cには、Ch-4の項目の波形データの最小値(スケール情報の一例)が表される。
項目欄1514Aには、"保圧検出"が設定され、最大値欄1514Bには、"1200.00"が設定され、最小値欄1514Cには、"-1200.00"が設定された例とする。"保圧検出"は、荷重検出器360により検出された保持圧力の値を示している。
第5チャネル欄1515は、Ch-5に設定された項目の欄である。項目欄1515Aには項目が表され、最大値欄1515Bには、Ch-5の項目の波形データの最大値(スケール情報の一例)が表され、最小値欄1515Cには、Ch-5の項目の波形データの最小値(スケール情報の一例)が表される。
項目欄1515Aには、"スクリュ位置検出"が設定され、最大値欄1515Bには、"80.00"が設定され、最小値欄1515Cには、"-80.00"が設定された例とする。"スクリュ位置検出"は、射出モータエンコーダ351により検出されたスクリュ330の位置を示している。
図5の波形データ欄1530は、トリガ(CH1-5)欄1521Aで示された工程における、5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)の各々に設定されている項目の波形データ(過去の実績値の変化を表した第1の波形情報の一例)を表示する欄とする。
波形データ欄1530の波形データ1531は、第1チャネル欄1511(Ch―1)に設定された"射出速度設定"の設定情報の変化を示している。
波形データ1531を表示するための波形データ欄1530の最大値は最大値欄1511Bに設定された値であり、波形データ1531を表示するための波形データ欄1530の最小値は最小値欄1511Cに設定された値である。波形データ欄1530に表示される波形データの最大値、及び最小値は、以降についても同様として説明を省略する。
波形データ1532は、第2チャネル欄1512(Ch―2)に設定された"射出速度検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。波形データ1533は、第3チャネル欄1513(Ch―3)に設定された"保圧設定"の設定情報の変化を示している。
波形データ1534は、第4チャネル欄1514(Ch―4)に設定された"保圧検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。波形データ1535は、第5チャネル欄1515(Ch―5)に設定された"スクリュ位置検出"の検出結果の変化を示している。
図5で示される第2領域1500Bには、射出成形機10において、トリガ(CH6-10)欄1521Bに設定されている工程"充填開始"で取得部714が取得した、各種センサで検出された検出結果がリアルタイムに表示される。
次に第2領域1500Bについて説明する。トリガ(CH6-10)欄1521Bは、波形データ欄1540に表示する工程を選択するための欄である。本実施形態に係るトリガ(CH6-10)欄1521Bは、例えば、メニュー形式であって、ユーザは、操作装置750を介して、トリガ(CH6-10)欄1521Bに表示されたメニューから表示したい工程を選択する操作を行う。
図5では、トリガ(CH6-10)欄1521Bには、"充填開始"が設定された例とする。図5に示される例では、射出成形機10で"充填開始"が開始された場合に、画面出力部715が、波形データ欄1540に、5個のチャネル欄(第6チャネル欄1516~第10チャネル欄1520)で設定された各項目の波形データの表示を開始する。
X軸欄1522Bは、波形データ欄1540に表示するX軸(例えば時間)の範囲を設定するための欄である。重書カウンタ欄1523Bは、波形データ欄1540に表示された波形データの重ね書きされた数(重ね書きしたショット数)を表す欄である。
本実施形態では、チャネル欄(第6チャネル欄1516~第10チャネル欄1520)に、各種センサで検出された実績値だけでなく、ユーザによる設定情報も含まれている。そこで、画面出力部715は、記憶媒体702に保存されている設定情報による波形データの表示も行う。
本実施形態では、トリガ(CH6-10)欄1521Bに設定された工程になったことを条件として、画面出力部715が、波形データ欄1540に当該工程の波形データの描画を開始する。次に表示画面の各項目について説明する。
5個のチャネル欄(第6チャネル欄1516~第10チャネル欄1520)は、波形データ欄1540に波形データとして表示する項目を選択するための欄である。つまり、本実施形態では、波形データ欄1540に各チャネルに割り当てられた項目に関する波形データを5個表示可能としている。
第6チャネル欄1516は、Ch-6に項目を設定するための欄である。項目欄1516Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1516Bには、Ch-6の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1516Cには、Ch-6の波形データとして表示される最小値(スケール情報の一例)が設定される。
項目欄1516Aは、操作装置750(例えば、タッチパネル770)を介して押下された場合に、画面出力部715が、複数の項目が表示されたメニュー画面を出力する。そして、受付部712は、当該メニュー画面から、Ch―6に設定したい項目(各種設定、及び各センサの検出結果)の選択を受け付ける。なお、項目欄1517A~1520Aについても同様として説明を省略する。
最大値欄1516B、及び最小値欄1516Cは、数値を入力可能な欄である。そして、受付部712は、最大値欄1516B、又は最小値欄1516Cに、操作装置750を介して設定された数値の入力を受け付ける。なお、最大値欄1517B~1520B、及び最小値欄1517C~1520Cについても同様として説明を省略する。
各チャネル欄には、"入"又は"切"を設定可能に表示している。"入"の場合は当該項目の波形データを表示することを示し、"切"の場合は当該項目の波形データを表示しないことを示している。
図5では、項目欄1516Aには、"射出速度設定"が設定され、最大値欄1516Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1516Cには、"-100.00"が設定された例とする。
第7チャネル欄1517は、Ch-7に項目を設定するための欄である。項目欄1517Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1517Bには、Ch-7の項目の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1517Cには、Ch-7の項目の波形データとして表示される最小値(スケール情報の一例)が設定される。
図5では、項目欄1517Aには、"射出速度検出"が設定され、最大値欄1517Bには、"100.00"が設定され、最小値欄1517Cには、"-100.00"が設定された例とする。
第8チャネル欄1518は、Ch-8に項目を設定するための欄である。項目欄1518Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1518Bには、Ch-8の項目の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1518Cには、Ch-8の項目の波形データとして表示される最小値(スケール情報の一例)が設定される。
図5では、項目欄1518Aには、"保圧設定"が設定され、最大値欄1518Bには、"1200.00"が設定され、最小値欄1518Cには、"-1200.00"が設定された例とする。
第9チャネル欄1519は、Ch-9に項目を設定するための欄である。項目欄1519Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1519Bには、Ch-9の項目の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1519Cには、Ch-9の項目の波形データとして表示される最小値(スケール情報の一例)が設定される。
図5では、項目欄1519Aには、"保圧検出"が設定され、最大値欄1519Bには、"1200.00"が設定され、最小値欄1519Cには、"-1200.00"が設定された例とする。
第10チャネル欄1520は、Ch-10に項目を設定するための欄である。項目欄1520Aには、表示する項目が設定され、最大値欄1520Bには、Ch-10の項目の波形データとして表示される最大値(スケール情報の一例)が設定され、最小値欄1520Cには、Ch-10の項目の波形データとして表示される。
図5では、項目欄1520Aには、"スクリュ位置検出"が設定され、最大値欄1520Bには、"80.00"が設定され、最小値欄1520Cには、"-80.00"が設定された例とする。
図5の波形データ欄1540は、トリガ(CH6-10)欄1521Bで示された工程における、5個のチャネル欄(第6チャネル欄1516~第10チャネル欄1520)の各々に設定されている項目毎の波形データ(取得部714が取得した信号で示された実績値の変化を表した第2の波形情報の一例)を表示する欄とする。
波形データ欄1540の波形データ1541は、第6チャネル欄1516(Ch―6)に設定された"射出速度設定"の設定情報の変化を示している。
波形データ1541を表示するための波形データ欄1540の最大値は最大値欄1516Bに設定された値であり、波形データ1541を表示するための波形データ欄1540の最小値は最小値欄1516Cされた値である。波形データ欄1540に表示される波形データの最大値、及び最小値は、以降についても同様として説明を省略する。
波形データ1542は、第7チャネル欄1517(Ch―7)に設定された"射出速度検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。波形データ1543は、第8チャネル欄1518(Ch―8)に設定された"保圧設定"の設定情報の変化を示している。
波形データ1544は、第9チャネル欄1519(Ch―9)に設定された"保圧検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。波形データ1545は、第10チャネル欄1520(Ch―10)に設定された"スクリュ位置検出"の検出結果(実績値の一例)の変化を示している。
本実施形態に係る受付部712は、項目欄1516A~1520Aに対する、項目の選択を受け付ける。そして、画面出力部715は、受付部712が項目の選択を受け付けた後、トリガ(CH6-10)欄1521Bに設定された工程になった場合に、画面出力部715が、波形データ欄1540に、5個のチャネル欄(第6チャネル欄1516~第10チャネル欄1520)で設定された各項目の波形データの表示を開始する。
図5に示される表示画面1500では、第1領域1500Aの波形データ欄1530には、過去の充填工程の開始から設定した時間が経過するまでの時間範囲で行われた過去の処理結果の波形データが表示され、第2領域1500Bの波形データ欄1540には、充填工程の開始からの処理結果の波形データがリアルタイムに表示される。また、第1領域1500Aの波形データ欄1530の5個のチャネル欄(第1チャネル欄1511~第5チャネル欄1515)と、第2領域1500Bの波形データ欄1530の5個のチャネル欄(第6チャネル欄1516~第10チャネル欄1520)と、が対応している。このため、ユーザは、過去の充填工程で行われた処理結果と、現在行われている充填工程の処理結果と、について項目毎の対応関係を確認できる。ユーザは、リアルタイムの処理結果が過去の実績値と比べて異なる場合、波形データ間の違いからすぐに把握できる。これにより、本実施形態では、各工程で生じた異常の検知が容易になる。このように、本実施形態に制御装置700では、過去の工程の処理結果と、現在の工程のリアルタイムな状況と、の2画面表示を行うことで、現在の状況をユーザに認識させることが容易になる。
なお、図5で示される例では、過去の工程と現在の工程との間で5個のチャネル欄の項目を一致させる例について説明したが、全てのチャネル欄を一致させる手法に制限するものではなく、過去の工程と現在の工程との間で設定されるチャネル欄の項目を異ならせてもよい。異ならせる態様を特に制限するものではなく、チャネル欄の項目を全て異ならせてもよいし、任意の数の項目を異ならせてもよい。
表示装置760は、制御装置700からの指示によって図5で示した表示画面等を、(図示しない)表示パネル(表示部の一例)に表示する。つまり、表示装置760は、波形情報記憶部711から読み込まれたファイルに示された、過去の実績値の変化を表した波形データと、取得部714が取得した信号で示された実績値の変化を表した波形データと、を含む表示画面を表示する。
次に、第1の実施形態に係る制御装置700における、選択されたファイルに基づいて生成された表示画面を出力する場合に行われる制御手順について説明する。図6は、第1の実施形態に係る制御装置700における、選択されたファイルに基づいて生成された表示画面を出力する場合に行われる制御手順を示したフローチャートである。
図6で示されるフローチャートでは、図4に示す表示画面が表示装置760に既に出力されている。当該表示画面では、第1領域のファイル参照モード設定ボタン1404Aと、第2領域のファイル参照モード設定ボタン1404Bと、は押下されていないものとする。
そして、受付部712は、第1領域のファイル参照モード設定ボタン1404Aの押下を受け付ける(S1901)。これにより、ファイル参照モードが押下された第1領域が、ファイルの参照モードに切り替わる。
受付部712は、ファイル参照モード設定ボタン1404Aが押下された領域のファイル欄1402Aから、ファイルの選択を受け付ける(S1902)。なお、受付部712は、フォルダ欄1401Aに対する操作を受け付けることで、画面出力部715が、ファイルを読み込み先のフォルダを変更した表示画面を出力する。
なお、第2領域のファイル参照モード設定ボタン1404Bは押下されていない。このため、取得部714は、図5の表示画面の第2領域1500Bの設定に基づいて、現在設定されている工程で各種センサによる検出結果を示した信号を取得する(S1903)。
画面出力部715が、選択されたファイルを読み込んだ結果を示した波形データと、取得部714が取得した信号で表された波形データと、を含む表示画面を、表示装置760に出力する。表示画面は、図4に示す表示画面でも、図5に示す表示画面でもよい。
図4に示す表示画面では、波形データ欄1406Aにファイルから読み込んだ波形データが表され、波形データ欄1406Bに取得部714が取得した信号による波形データが表される。
図5に示す表示画面では、波形データ欄1530にファイルから読み込んだ波形データが表され、波形データ欄1540に取得部714が取得した信号による波形データが表される。
上述した処理手順によって、表示画面に、ファイルから読み込んだ結果を示した波形データと、射出成形機10で現在行われている検出結果を示した波形データと、を表示できる。これにより、ユーザは、現在の射出成形機10の状況を示した波形データと、過去に検出された状況を示した波形データと、を比較できるので、現在の状況の把握が容易になる。
(第2の実施形態)
上述した実施形態では、ファイルから読み込んだ結果を示した波形データと、射出成形機10で現在行われている検出結果を示した波形データと、を別領域に表示する例について説明した。しかしながら、別領域に表示する手法に制限するものではなく、一つの波形データ欄に重畳して表示してもよい。そこで、第2の実施形態では、ファイルから読み込んだ結果を示した波形データと、射出成形機10で現在行われている検出結果を示した波形データと、を一つの領域に表示する場合について説明する。なお、構成については、第1の実施形態と同様として、説明を省略する。
図7は、本実施形態に係る画面出力部715が出力する表示画面を例示した図である。図7に示される表示画面1600は、表示する波形データを選択するための画面である。図7に示される例では、表示画面1600を切り替えるためのタブとして、波形表示1651と、波形終了1652と、が表されている。
表示画面1600は、波形データを読み込むファイルを設定するための画面である。ログ保存一覧ボタン1611、トリガ保存一覧ボタン1612、基準波形保存一覧ボタン1613、外部記憶保存一覧ボタン1614は、ファイルの読み込み先を切り替えるためボタンとする。
ログ保存一覧ボタン1611は、ログとして保存されたファイル一覧を表示するためのボタンとする。トリガ保存一覧ボタン1612は、ユーザに操作によって保存されたファイル一覧を表示するためのボタンとする。基準波形保存一覧ボタン1613は、各工程の基準として設定された波形データが示されたファイル一覧を表示するためのボタンとする。外部記憶保存一覧ボタン1614は、外部装置に記憶されているファイル一覧を表示するためのボタンとする。
受付部712が、ログ保存一覧ボタン1611、トリガ保存一覧ボタン1612、基準波形保存一覧ボタン1613、又は外部記憶保存一覧ボタン1614が押下を受け付けた場合に、画面出力部715が、押下を受け付けたファイル一覧を、ファイル欄1620に表示する。
受付部712は、操作装置750を介して、ファイル欄1620に表示されたファイル一覧から、ファイルの選択を受け付ける。画面出力部715は、選択を受け付けたファイルを、選択中の波形ファイル欄1603に表示する。
波形データ欄1630には、選択中の波形ファイル欄1603に設定されているファイルで表された波形データを表示する。設定欄1640には、選択中の波形ファイル欄1603に設定されているファイルで表された設定を表示する。
さらに、受付部712は、波形表示呼出ボタン1601の押下を受け付けることで、後述する図8の表示画面に表示するために読み出すファイルを設定できる。ファイルの設定手法は、周知の手法を問わず、どのような手法を用いてもよい。例えば、受付部712は、選択中の波形ファイル欄1603に示されているファイルを、読み出すファイルとして設定してもよい。
さらに、受付部712は、波形設定呼出ボタン1602の押下を受け付けることで、表示する波形データの設定情報を設定できる。なお、設定情報には、どのような設定が含まれてもよく、例えばチャネル毎に割り当てられた項目が含まれていてもよい。
受付部712が、波形表示1651の押下を受け付けた場合に、画面出力部715は、後述する図8に示される表示画面1800を出力する。また、受付部712が、波形終了1652の押下を受け付けた場合に、波形データに関連する画面の表示を終了する。
図8は、本実施形態に係る画面出力部715が出力する表示画面を例示した図である。図8に示される表示画面1800は、波形データを表示するための画面である。図8に示される例では、画面出力部715は、波形表示呼出完了を示したポップアップウィンドウ1820が表された表示画面1800を出力している。なお、図8に示される表示画面において、図7と同様の構成については説明を省略する。
波形表示呼出完了を示したポップアップウィンドウ1820は、図7の波形表示呼出ボタン1601の押下によって設定されたファイルの呼び出しが完了した場合に表示されるポップアップである。本実施形態では、読込部713が、選択したファイルを読み込んだ後に、画面出力部715が、ポップアップウィンドウ1820が表された表示画面を出力する。
また、表示画面1800には、入/切ボタン1801と、重書ボタン1802と、グリッドボタン1803と、カーソルボタン1804と、単位表示ボタン1805と、Time→Pos.ボタン1806と、波形監視領域設定ボタン1807と、保存ボタン1808と、が表示されている。
入/切ボタン1801は、波形データを表示するか否かを切り替えるボタンである。
重書ボタン1802は、波形データの重ね書きの有無を切り替えるボタンである。波形データの重ね書きが有りの場合、リアルタイムに検出された波形データが重ね書きされる。
グリッドボタン1803は、波形データ欄1850、1860にグリッドを表示するか否かを切り替えるボタンである。
カーソルボタン1804は、カーソルを表示するか否かを切り替えるボタンである。単位表示ボタン1805は、波形データ欄1850、1860の軸に単位を表示するか否かを切り替えるボタンである。Time→Pos.ボタン1806は、横軸を時間からスクリュ330の位置に切り替えるためのボタンである。
波形監視領域設定ボタン1807は、波形データ欄1850、1860に表示されている波形データに対して監視領域を設定するためのボタンである。監視領域が設定された場合には、当該監視領域で予め設定された波形データが所定の閾値を超えたか否かの判定が行われる。
保存ボタン1808は、波形データ欄1850、1860に表示されている波形データを保存するためのボタンである。当該ボタンでファイル保存が行われた場合に、図7で示した表示画面で、ファイルとして選択することが可能となる。
なお、受付部712が、ファイル管理1810の押下を受け付けた場合に、画面出力部715は、図7に示される表示画面1600を出力する。次に、ポップアップウィンドウ1820が消えた後の画面について説明する。
図9は、本実施形態に係る画面出力部715が出力する表示画面を例示した図である。図9に示される表示画面は、波形データを表示するための画面である。図9に示される表示画面では、ファイルから読み込んだ波形データを固定して表示された上で、リアルタイムの実績値を示した波形データを重ねて表示されている。なお、本実施形態はこのような表示態様に制限するものではなく、リアルタイムに取得された波形データと、ファイルに基づいた波形データと、が一つの波形データ欄に可能に表示されていればよい。なお、図9に示される表示画面において、図8と同様の構成については説明を省略する。
図9で示される例では8個のチャネル欄(第1チャネル欄1831~第8チャネル欄1838)が設けられている。チャネル欄(第1チャネル欄1831~第8チャネル欄1838)の各々には、取得部714が取得した信号に基づいた波形データに割り当てられた色と、読込部713が読み込んだファイルに基づいた波形データに割り当てられた色と、が示されている。
なお、図9に示される画面例は、重書ボタン1802において重ね書きが抑止されている場合でも、ファイルから読み込んだ波形データを固定して表示された上で、リアルタイムに取得された波形データを重ねて表示されることができる。
第1チャネル欄1831~第4チャネル欄1834の波形データは、波形データ欄1850に表される。第5チャネル欄1835~第8チャネル欄1838の波形データは、波形データ欄1860に表される。次に、波形データ欄1850に表される各項目について説明する。
第1チャネル欄1831は、項目"速度設定"と、最大値"100"と、最小値"-100"と、が設定されている。項目、最大値、及び最小値は、第1の実施形態と同様として説明を省略する。"速度設定"は、ユーザによって設定されたスクリュ330の速度である。
さらに、第1チャネル欄1831には、ユーザによる設定に基づいた波形データを表す色欄1881と、ファイルに基づいた波形データを表す色欄1871と、が示されている。
波形データ欄1850に表された線1851は、第1チャネル欄1831において、ファイルから読み込んだ波形データ(色欄1871で示された色)が示された上で、ユーザによる設定に基づいた波形データ(色欄1881で示された色)が重なった線である。
第2チャネル欄1832は、項目"速度検出"と、最大値"100"と、最小値"-100"と、が設定されている。第2チャネル欄1832にも、リアルタイムに取得された(取得部714が取得した)信号に基づいた波形データを表す色欄1882と、ファイルに基づいた波形データを表す色欄1872と、が示されている。"速度検出"は、射出モータエンコーダ351によって検出されたスクリュ330の移動速度である。
波形データ欄1850に表された線1852は、第2チャネル欄1832において、ファイルから読み込んだ波形データ(色欄1872で示された色)が示された上で、リアルタイムに取得された(取得部714が取得した)信号に基づいた波形データ(色欄1882で示された色)が重なった線である。
第3チャネル欄1833は、項目"保圧設定"と、最大値"100"と、最小値"-100"と、が設定されている。第3チャネル欄1833にも、ユーザによって設定された波形データを表す色欄1883と、ファイルに基づいた波形データを表す色欄1873と、が示されている。"保圧設定"は、ユーザによって設定された保持圧力である。
波形データ欄1850に表された線1853は、第3チャネル欄1833において、ファイルから読み込んだ波形データ(色欄1873で示された色)が示された上で、ユーザによる設定に基づいた波形データ(色欄1883で示された色)が重なった線である。
第4チャネル欄1834は、項目"保圧検出"と、最大値"100"と、最小値"-100"と、が設定されている。第4チャネル欄1834にも、リアルタイムに取得された(取得部714が取得した)信号に基づいた波形データを表す色欄1884と、ファイルに基づいた波形データを表す色欄1874と、が示されている。"保圧検出"は、荷重検出器360によって検出された保持圧力である。
波形データ欄1850に表された線1854は、第4チャネル欄1834において、ファイルから読み込んだ波形データ(色欄1874で示された色)が示された上で、リアルタイムに取得された波形データ(色欄1884で示された色)が重なった線である。
次に、波形データ欄1860に表される各項目について説明する。
第5チャネル欄1835は、項目"回転設定"と、最大値"100"と、最小値"-100"と、が設定されている。さらに、第5チャネル欄1835には、ユーザによる設定に基づいた波形データを表す色欄1885と、ファイルに基づいた波形データを表す色欄1875と、が示されている。"回転設定"は、ユーザによって設定されたスクリュ330の回転速度である。
波形データ欄1860に表された線1861は、第5チャネル欄1835において、ファイルから読み込んだ波形データ(色欄1875で示された色)が示された上で、ユーザによる設定に基づいた波形データ(色欄1885で示された色)が重なった線である。
第6のチャネル欄1836は、項目"回転検出"と、最大値"100"と、最小値"-100"と、が設定されている。第6のチャネル欄1836にも、リアルタイムに取得された(取得部714が取得した)信号に基づいた波形データを表す色欄1886と、ファイルに基づいた波形データを表す色欄1876と、が示されている。"回転検出"は、計量モータエンコーダ341によって検出されたスクリュ330の回転速度である。
波形データ欄1860に表された線1862は、第6のチャネル欄1836において、ファイルから読み込んだ波形データ(色欄1876で示された色)が示された上で、リアルタイムに取得された(取得部714が取得した)信号に基づいた波形データ(色欄1886で示された色)が重なった線である。"回転検出"の線1862は、"回転設定"の線1861とも略一致している。
第7のチャネル欄1837は、項目"背圧設定"と、最大値"100"と、最小値"0"と、が設定されている。第7のチャネル欄1837にも、ユーザによって設定された波形データを表す色欄1887と、ファイルに基づいた波形データを表す色欄1877と、が示されている。"背圧設定"は、ユーザによるスクリュ330に対する設定背圧である。
波形データ欄1860に表された線1863は、第7のチャネル欄1837において、ファイルから読み込んだ波形データ(色欄1877で示された色)が示された上で、ユーザによる設定に基づいた波形データ(色欄1887で示された色)が重なった線である。
第8チャネル欄1838は、項目"背圧検出"と、最大値"100"と、最小値"0"と、が設定されている。第8チャネル欄1838にも、リアルタイムに取得された(取得部714が取得した)信号に基づいた波形データを表す色欄1888と、ファイルに基づいた波形データを表す色欄1878と、が示されている。"背圧検出"は、荷重検出器360によって検出された背圧である。
波形データ欄1860に表された線1864Aは、第8チャネル欄1838において、ファイルから読み込んだ波形データ(色欄1878で示された色)が示された線である。また、線1864Bは、第8チャネル欄1838において、リアルタイムに取得された波形データ(色欄1888で示された色)が示された線である。このように、"背圧検出"においては、ファイルから読み込んだ波形データと、リアルタイムに取得された波形データとの間にずれが生じていることが確認できる。図9に示される例のように、本実施形態では、ファイルから読み込んだ波形データを固定した上で、リアルタイムに取得された波形データを重ねて表示するので、ユーザが波形データ間のずれを把握するのが容易になる。
本実施形態では、波形データ欄1850、1860の各々に、リアルタイムに検出された波形データ又はユーザによって設定された波形データと、ファイルから読み出された波形データと、をまとめて表した表示画面を出力している。これにより、ユーザは、過去の波形データと、現在の波形データと、の差異を確認するのが容易になる。したがって、現在の工程で異常が生じた場合であっても当該異常を認識するのが容易になる。
上述した実施形態によれば、工程に設定された条件に基づいて、当該工程になったか否かを判定することで、当該で行われた処理を適切に把握できる。これにより、適切な品質管理を実現できる。
さらには、波形データ欄毎に、当該波形データ欄に設定された工程の条件を満たした場合に、当該工程の波形データの表示を開始する。これにより、ユーザが、現在の射出成形機10で現在行われている工程の状況をリアルタイムに把握できる。
上述した実施形態によれば、読込部713がファイルを読み込むことで、ユーザによって任意に選択された、過去のセンサの実績値を示した波形データを表示できる。読込部713は、ログ保存一覧ボタン1611、トリガ保存一覧ボタン1612、基準波形保存一覧ボタン1613、及び外部記憶保存一覧ボタン1614のいずれの押下によって表示されたファイル一覧から、任意のファイルを読み込むことができる。つまり、読込部713は、自装置である射出成形機10(第1の射出成形機の一例)による過去の実績値を表したファイルを読み込むことに制限するものではなく、外部記憶保存一覧ボタン1614を押下した場合に表示される、他の射出成形機(第2の射出成形機の一例)による過去の実績値を表したファイルを読み込んでもよい。
さらに、ユーザによって任意に選択された、過去のセンサの実績値を示した波形データと、現在のセンサで検出された実績値を示した波形データと、を同じスケールで重ね描いて表示することを可能としている。これによりユーザは、現在検出された波形データと、過去の基準となる波形データとの差異の判断を行うことができる。これにより現在の工程で行われている状況を過去との対比で推測できる。したがって、現在の工程における、適切な品質管理を実現できる。
以上、本発明に係る射出成形機の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本発明の技術的範囲に属する。
10 射出成形機
700 制御装置
711 波形情報記憶部
712 受付部
713 読込部
714 取得部
715 画面出力部
716 保存部

Claims (6)

  1. 射出成形機の動作を検出する検出装置からの信号を取得する取得部と、
    操作装置が受け付けた操作に従って、前記射出成形機、又は他の射出成形機の動作の検出結果である過去の実績値を表したファイルを記憶部から読み込む読込部と、
    前記ファイルに示された、過去の実績値の変化を表した第1の波形情報と、前記取得部が取得した信号で示された実績値の変化を表した第2の波形情報と、を含む画面を表示装置に出力する出力部と、
    を有する射出成形機の制御装置。
  2. 前記出力部は、前記第1の波形情報と、前記第2の波形情報と、を異なる表示領域に配置した前記画面を出力する、
    請求項1に記載の射出成形機の制御装置。
  3. 前記出力部は、前記第1の波形情報と、前記第2の波形情報と、を所定の表示領域内に、重畳可能に配置した前記画面を出力する、
    請求項1に記載の射出成形機の制御装置。
  4. 検出装置からの信号を取得する取得部と、
    操作装置が受け付けた操作に従って、自装置、又は他の射出成形機の動作の検出結果である過去の実績値を表したファイルを記憶部から読み込む読込部と、
    前記ファイルに示された、過去の実績値の変化を表した第1の波形情報と、前記取得部が取得した信号で示された実績値の変化を表した第2の波形情報と、を含む画面を表示装置に出力する出力部と、
    を有する射出成形機。
  5. 記憶部から読み込まれたファイルに示された、第1の射出成形機又は第2の射出成形機の動作の検出結果である過去の実績値の変化を表した第1の波形情報と、前記第1の射出成形機の動作を検出する検出装置から取得した信号で示された実績値の変化を表した第2の波形情報と、を含む画面を表示する表示部、
    を有する表示装置。
  6. 射出成形機の動作を検出する検出装置からの信号を取得し、
    操作装置が受け付けた操作に従って、前記射出成形機、又は他の射出成形機の動作の検出結果である過去の実績値を表したファイルを記憶部から読み込み、
    前記ファイルに示された、過去の実績値の変化を表した第1の波形情報と、取得した信号で示された実績値の変化を表した第2の波形情報と、を含む画面を表示装置に出力すること、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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