JP2023032891A - ウエストフィットサポーター - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性物品のフィット感、着用感を向上させ、体液漏れを防止しつつ、着用者の体型に合わせて吸収性物品のウエストサイズを自由に調整でき、着用者の腰部を支えるウエストフィットサポーターの提供。【解決手段】吸収性物品を着用したときに、着用者の体型に合わせて前記吸収性物品のウエストサイズを調整するウエストフィットサポーターであって、長手方向の中央に位置し、背側部15に接して着用者の主に腰部を支持するサポート部4と、サポート部4の両端部に連接され、着用者の体型に応じて伸縮する伸縮性シート3と、伸縮性シート3の端部に連接され、外装体に係止可能なフックシート2を支持する一対のベルト端部と、を含むウエストフィットサポーター1。【選択図】図1

Description

本発明は、ウエストフィットサポーターに関する。
パンツ型紙おむつ等の吸収性物品は、乳幼児、成人等の代替下着として広く利用されている。成人用パンツ型紙おむつを選ぶ際は、乳幼児とは異なり、体形が人それぞれで大きく異なるため、自身に最適なサイズのパンツ型紙おむつを見つけるのは困難である。サイズが合わない場合でも、経済的な観点から、購入したパンツ型紙おむつをそのまま使用する人が多い。しかしながら、サイズの合わないパンツ型紙おむつを着用すると、フィット性やサイズ不適合による漏れが発生するだけでなく、着用感も低下するという課題がある。このような課題に対し、従来から種々の提案がなされている。
特許文献1には、吸収体を有する吸収性本体と、吸収性本体が取り付けられて、この吸収性本体とともに着用者の脚周りに接触する脚周り部及び胴周りに接触する胴周り部を形成する外装体と、胴周り部外面に一端部が固定され他端部が止着可能とされた止着テープと、を有し、止着テープの他端部の止着位置を変えることで胴周り部のサイズを調節することができ、他端部の止着可能範囲が胴周り部の非肌側表面の腹側であるパンツ型おむつが開示されている。特許文献1によれば、ウエストサイズを容易に調節することができると記載されている(段落0007)。
特開2008-80026号公報
特許文献1に記載のパンツ型紙おむつは、胴周り部の肌側表面に一端部が固定され他端部が止着可能である止着テープを備え、他端部の止着位置を変えることによって胴周り部のサイズを調節できるように構成したものである。しかしながら、止着テープの一端部がパンツ型紙おむつに固定され、ウエストサイズの調節域が限定されることから、パンツ型おむつを構成する素材の偏りが起こってフィット感、着用感が低下し、着用者の身体とパンツ型紙おむつとの間に隙間を生じ、体液の脇漏れが生じ易いという課題がある。
また、生産工程では、止着テープの接着工程の追加等が必要になり、さらに、1つのパンツ型紙おむつに1つの止着テープが必要になるので、部材コストが増加する、等の種々の課題が内在している。
本発明の目的は、フィット感、着用感を向上させて、体液漏れを防止しつつ、ウエストサイズを着用者の体型に合わせて自由に調整でき、着用者の腰部を支える吸収性物品用のウエストフィットサポーターを提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、所定の構造を採用することで、着用者の主に腰部を支持しつつ、吸収性物品に直接固定しなくても、そのフィット感や着用感を向上させ、吸収性物品のウエストサイズを着用者の体型に合わせて調整することができ、体液の脇漏れ防止にも有効な、帯状のウエストフィットサポーターを得ることに成功し、本発明を完成するに至った。本発明は、下記のウエストフィットサポーターに係る。
(1)吸収性物品を着用したときに、着用者の体型に合わせて前記吸収性物品のウエストサイズを調整するウエストフィットサポーターであって、
長手方向の中央に位置し、前記背側部に接して着用者の主に腰部を支持するサポート部と、
前記サポート部の両端部にそれぞれ続いて設けられ、着用者の体型に応じて伸縮する伸縮性シートと、
前記伸縮性シートの各端部にそれぞれ続いて設けられ、前記外装体に係止可能なフックシートを支持する一対のベルト端部と、を含むウエストフィットサポーター。
(2)前記フックシートは、幅寸法が長手方向端部から前記伸縮性シートに向けて連続的に大きくなるテーパ形状を有する、上記(1)のウエストフィットサポーター。
(3)長さ寸法が50cm以上70cm以下であり、両端の幅寸法が5cm以上15cm以下である、上記(1)又は(2)のウエストフィットサポーター。
(4)前記サポート部は、長さ寸法が10cm以上30cm以下であり、織布、編布、不織布又はこれらの積層体である布製品から構成される、上記(1)乃至(3)のいずれかのウエストフィットサポーター。
(5)前記ベルト端部と、それに支持されるフックシートとが、同寸で、かつ同じ平面視形状を有する、上記(1)乃至(4)のいずれかのウエストフィットサポーター。
本発明によれば、フィット感、着用感を向上させて、体液漏れを防止しつつ、着用者の体型に合わせてウエストサイズを自由に調整でき、着用者の腰部を支えるウエストフィットサポーターが提供される。
本実施形態に係るウエストフィットサポーターの構成を模式的に示す平面図である。 図1に示すウエストフィットサポーターの吸収性物品への装着の一実施形態を模式的に示す斜視図である。 吸収性物品とウエストフィットサポーターとの平面上での位置関係を模式的に示す展開図である。 図3に示すX-X切断線による模式断面図である。
本明細書において、吸収性物品50の着用とは、体液吸収の前後を問わず、着用者の身体に装着した状態をいう。吸収性物品50の、長手方向とは、吸収性物品50を着用したときに着用者の股間部を介して前後に亘る、図中Yで示す方向であり、幅方向とは長手方向に対して略直交する、図中Xで示す方向であり、厚み方向とは各構成部材を積層する、図中Zで示す方向である。吸収性物品50及びその各構成部材の肌側表面とは着用者の肌に当接する表面又は該肌を臨む表面であり、非肌側表面とは着用者の衣類に当接する表面又は衣類を臨む表面である。体液とは、尿、血液や軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
<ウエストフィットサポーター>
以下、図面を参照しつつ、本実施形態のウエストフィットサポーター1について説明する。図1は、ウエストフィットサポーター1を示す。図2乃至図3は、ウエストフィットサポーター1の吸収性物品50への装着例を示す。図4は吸収性物品50に備わる吸収体51を示す。各図は、ウエストフィットサポーター1並びに吸収性物品50及び各構成部材の形状や、寸法の大小関係等を規定するものではない。本実施形態のウエストフィットサポーター1は、主に、成人用及び高齢者用のパンツ型紙おむつ、失禁用使い捨ておむつ、テープ止めタイプ紙おむつ等の紙おむつ製品のウエストサイズ調整に好適に使用できる。
本実施形態のウエストフィットサポーター1は、吸収性物品50の着用者の主に腰部を支持しつつ、着用者の体型に合わせて吸収性物品50のウエストサイズを調整する帯状ベルトであり、図1に示すように、長手方向の中央に位置し、吸収性物品50の背側部15に接して着用者の主に腰部を支持する帯状のサポート部4と、サポート部4の両端部にそれぞれ連接され、着用者の体型に応じて伸縮する帯状の伸縮性シート3と、伸縮性シート3の各端部にそれぞれ連接され、外装体60の非肌側表面に係止可能なフックシート2を支持する一対のベルト端部(不図示)と、を含む。
本実施形態によれば、サポート部4と、伸縮性シート3と、フックシート2を支持する一対のベルト端部とを有するウエストフィットサポーター1を有することで、次のような優れた効果が得られる。
(イ)着用者の主に腰部をサポートし、腰痛等を緩和し、身体に負担がかかり難い姿勢を容易に保つことができる。
(ロ)着用者の体型に合わせて手軽にウエストサイズをフィットさせることができる。また、体側の両側から腹側に向けてバランス良くフィットさせ得るので、フィット感及び着用感を更に向上させつつ、全体的に着用者の身体と吸収性物品50との間に隙間を生じ難くし、隙間からの体液の脇漏れを防ぐことができる。既存の製品ではサイズが合わない場合でもフィットさせやすい。
(ハ)ウエストサイズを自由に変えることが可能なので、着用者のその時の体調に合わせて調節することができる。
ウエストフィットサポーター1は、図2に示すように、例えば、吸収性物品50の非肌側表面を、サポート部4が背側部15の非肌側表面に接しかつ胴周り開口部11に沿って背側部15から腹側部13に向けて装着される。吸収性物品50を肌側面が上側を向くように展開したときには、図3に示すように、ウエストフィットサポーター1は、吸収性物品50の背側部15の背面側又は非肌側に位置する。ウエストフィットサポーター1は、着用者の主に腰部を支持して腰痛等を低減し、着用者が身体に負担が掛かり難い正しい姿勢を維持する補助をするとともに、着用者の身体サイズに合わせて胴周り開口部11のサイズを容易に調整する。その調整も、一方向だけでなく、両方向からバランス良く行なうことができるので、フィット感や着用感を向上させ、着用者の身体と吸収性物品50との間に隙間が生成するのを防止し、それによって体液の脇漏れを防止する。
ウエストフィットサポーター1全体としての寸法は、長さ寸法a(図2)が例えば50cm以上70cm以下の範囲であり、両端の幅寸法b(図1)が例えば5cm以上15cm以下の範囲である。長さ寸法aが50cm未満では、フックシート2の係止位置が脇腹周辺になって腰部の支持が不十分になる傾向があり、また、伸縮性シート3による締め付け感が強まり、着用感が低下する傾向がある。長さ寸法aが70cmを超えるか又は両端の幅寸法bが5cm未満であると、ウエストフィットサポーター1の固定が不十分になり、ウエストフィットサポーター1のずれが生じ易くなる傾向がある。両端の幅寸法が15cmを超えると、全体的にごわごわした感触が強まり、着用感が低下する傾向がある。
以下、本実施形態のウエストフィットサポーター1の各構成部材であるサポート部4、伸縮性シート3、及びフックシート2を支持するベルト端部(不図示)について、更に具体的に説明する。
(サポート部)
サポート部4は、ウエストフィットサポーター1の長手方向のほぼ中央に位置し、吸収性物品50の背側部15の非肌側表面に接するように配され、例えば、着用者の腰部や背部を支持する。サポート部4を構成する材料として織布、編布、不織布、これらの積層体等の布製品、柔軟性のある樹脂製シート等を使用できる。特に布製品を使用すると、身体への当たりを柔らかくしつつ、腰部等へのサポート力を高めることができる。サポート部4は、本実施形態では平面視長方形に構成されている。サポート部4の平面視形状は長方形に限定されず、4角が丸まった長方形、長円形、楕円形等でもよい。
布製品を構成する繊維としては、例えば、ポリエステル、ナイロン(商標名)、熱可塑性ポリウレタン等の合成樹脂からなる繊維、綿、絹等の天然繊維等の1種又は2種以上を使用できる。好ましい実施形態では、通気性の良く布製品、好ましくは通気性及び肌触りの良い布製品が用いられ、着用者の快適性が高められる。また、布製品には、幅方向に沿って樹脂製のボーンが入っていてもよい。なお、吸収性物品50の背側部15の非肌側表面と、サポート部4の肌側表面とに、それぞれ、互いに係合可能な、面ファスナー等のメカニカルファスナーを設けてもよい。
サポート部4の寸法は、長さ寸法a(図1)が例えば10cm以上30cm以下の範囲であり、幅寸法c(図1)が例えば10cm以上25cm以下である。サポート部4の長さ寸法aが10cm未満では、着用者の腰部を支持する力が弱まり、ウエストフィットサポーター1全体としての締め付け感が強くなり、着用感が低下する傾向がある。サポート部4の長さ寸法aが30cmを超えると、ウエストフィットサポーター1の適度な締め付け感が弱まり、ずれ等が起こり易くなる傾向がある。幅寸法cが10cm未満では、腰部のサポート感が低下する傾向がある。幅寸法cが25cmを超えると、ごわごわした不快な感触が生じ、ずれ等が生じ易くなる傾向がある。
(伸縮性シート)
伸縮性シート3は、サポート部4の長手方向両端に連接され、着用者の身体のサイズに合わせて伸縮し、ウエストフィットサポーター1全体として、横ずれや下方へのずれ等を起こすことなく、着用者に適度な締め付け感を付与し、吸収性物品50の着用感やフィット感を向上させる。
本実施形態では、伸縮性シート3と後述するベルト端部(又はフックシート2)とは、一体的に、サポート部4の端部からベルト端部に向けて、幅寸法が連続的に小さくなるテーパ形状(又は台形形状)に構成されることで、フックシート2によりウエストフィットサポーター1が吸収性物品50の腹側部13の非肌側表面に安定的に固定され、ウエストフィットサポーター1のずれ等が生じ難い。前述の実施形態の中でも、ウエストフィットサポーター1を身体に装着したときに、伸縮性シート3とベルト端部(又はフックシート2)との一体的なテーパ形状において、下辺(台形の斜辺に相当)がサポート部4の端部に向けて連続的に上方に傾斜する形態が好ましい。このとき、ベルト端部(又はフックシート2)の最小幅bとサポート部4の幅c(c>b)との差fが0cm超え10cm以下の範囲である。また、別の好ましい実施形態では、吸収性物品50のウエストサイズをバランス良く調整する観点から、左右一対の伸縮性シート3は、同じ伸縮性能を有し、同一の平面視形状、及び同じ寸法を有している。
伸縮性シート3としては特に制限されず、従来から公知のものを使用でき、例えば、伸縮性不織布、複数の弾性伸縮部材を一方向に配設した不織布等の布製品、ゴム製シート、樹脂製シート等が挙げられる。また、伸縮性を有しない繊維を用いて作られた織布や編布等の布製品でも、織り方又は編み方(例えばゴム編み等)により伸縮性を付与した布製品を用いてもよい。好ましい実施形態では、伸縮性シート3としては、その自然長を1としたとき、1.5倍に伸長させるのに必要な応力が5N以上50N以下の範囲になるものを使用する。この実施形態によれば、ウエストサイズの調整を容易に実施できる。
伸縮性シート3の長さ寸法は、当該伸縮性シート3の伸縮力等に応じて適宜選択すればよい。また、伸縮性シート3の幅寸法は、サポート部4の最小幅以上、ベルト端部(又はフックシート2)の最大幅以上の範囲とすればよい。
(フックシート)
フックシート2は、各伸縮性シート3の端部に連接されたベルト端部(不図示)の肌側表面に支持されている。フックシート2には、例えば、吸収性物品50の腹側部13の非肌側表面(通常は不織布である)に係合可能な材料を使用でき、例えば、フックテープ等が挙げられる。また、腹側部13の非肌側表面及びベルト端部の肌側表面に、面ファスナー等のメカニカルファスナーを配設してもよい。ベルト端部には、例えば、不織布、織物シート、編物シート、これらの積層体等の布製品や、樹脂シート等を使用できる。好ましい実施形態では、フックシート2及びベルト端部は、同一形状かつ同一寸法に構成される。
フックシート2又はベルト端部の長さ寸法eは例えば4cm以上10cm以下の範囲であり、幅寸法は例えば5cm以上15cm長以下である。長さ寸法eが4cm未満及び/又は幅寸法が5cm未満であると、着用者の動作等によりフックシート2が腹側部13の非肌側表面から剥がれやすくなる傾向がある。また、長さ寸法eが10cmを超えるか及び/又は幅寸法が15cmを超えると、フックシート2の腹側部13の非肌側表面への接合力が強くなりすぎ、ウエストサイズの調整がしづらくなり、また、フィット感や着用感が低下する傾向がある。
ウエストフィットサポーター1は、例えば、所定形状に形成したサポート部4、伸縮性シート3、及びベルト端部の各端部を、熱溶着、超音波溶着等の溶着方法で接合したり、縫製したりすることにより製造できる。
<吸収性物品>
以下、本実施形態のウエストフィットサポーター1を装着可能な吸収性物品50について、更に具体的に説明する。吸収性物品50は、パンツ型紙おむつである。パンツ型吸収性物品50は、図2及び図3に示すように、着用者の腹側に主に当接する腹側部13と、着用者の背側に主に当接する背側部15と、腹側部13と背側部15との間に介在し、着用者の股間部を長手方向に覆う略帯状の形状を有する股部14とを含み、パンツ型吸収性物品50の外形形状を構成する外装体60と、股部14の肌側表面に支持されて、体液を吸収及び保持する吸収体51と、を備えている。ウエストフィットサポーター1は、図2に示すように、サポート部4が主に背側部15の非肌側表面に接して着用者の腰部や背部を支持し、サポート部4の長手方向両端部からそれぞれ幅方向(水平方向)に延びる伸縮性シート3が着用者の体型に応じて伸縮し、伸縮性シート3の各端部に連接されたベルト端部(不図示)に支持されたフックシート2が外装体60の非肌側面に係止するように、吸収性物品50に装着される。
パンツ型吸収性物品50の図3に示す展開時の長手方向寸法は例えば600mm以上1000mm以下の範囲であり、幅方向寸法は例えば450mm以上900mm以下の範囲である。この展開時寸法を有するパンツ型吸収性物品50は、必要に応じて所定領域に弾性伸縮部材を配設した後、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ等の各種サイズの大人用のパンツ型吸収性物品50とすることができる。
本実施形態のパンツ型吸収性物品50の外装体60、及び吸収体51は、例えば、以下の構成を有する。
<外装体>
図2及び図3に示す外装体60は、着用者の腹部に主に当接する腹側部13と、着用者の背部に主に当接する背側部15と、腹側部13と背側部15との間に介在し、着用者の股間部に主に当接する股下部14と、に区分される。股下部14はその肌側表面で吸収体51のバックシート30側の大部分又は全部を支持する。
外装体60は、図2及び図3に示すように、股下部14の長手方向中央で幅方向に延びる仮想中心線に対して略対称な腹側部13と背側部15とを有し、吸収体51も仮想中心線に対して略対称に配置されている。そして、吸収体51が内側となるように仮想中心線で二つ折りにされ、腹側部13及び背側部15の幅方向両側縁が一対のサイドシール部65で接合されている。サイドシール部65は、外装体60の所定領域の不織布等をヒートシール溶着、超音波溶着等の溶着方法で接合したものであり、これにより、胴周り開口部11と、左右一対の脚周り開口部12とを形成し、吸収性物品50を全体として着脱可能なパンツ状の外形に構成する。
外装体60は、1枚又は2枚以上の不織布により構成されている。本実施形態の外装体60は、図1及び図2のように、外装不織布シート70と、外装不織布シート70の肌側に配置される内装不織布シート69と、必要に応じて配置される補助不織布シート68とを含む。補助不織布シート68は、例えば、吸収体51の端部を覆い、吸収体51の肌へのあたりを和らげる。腹側部13の長手方向端部の幅方向一縁では、長手方向に沿って、外装不織布シート70と内装不織布シート69とを2層に積層した領域と、補助不織布シート68を含んで3層に積層した領域と、が存在してもよい。このような不織布積層構造は、図示しないが、腹側部13の幅方向他縁、及び背側部15の幅方向両縁でも同様である。外装体60の不織布積層構造は本実施形態に限定されず、従来から公知の種々の実施形態を特に限定なく採用できる。
外装不織布シート70、内装不織布シート69及び補助不織布シート68には、それぞれ、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等の不織布、好ましくはスパンボンド不織布であって、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる不織布を使用できる。これらの不織布を用いる場合、その坪量は、例えば、10g/m以上40g/m以下の範囲である。
外装体60の所定の領域には、図1及び図2に示すように必要に応じて、1又は複数の弾性伸縮部材61、62、63、64等を配設してもよい。例えば、腹側胴周り領域3Aと背側胴周り領域15Aには幅方向に沿って複数の胴周り領域弾性伸縮部材63を配設し、腹側胴周り領域13Bと背側胴周り領域15Bには幅方向に沿って複数の胴周り領域弾性伸縮部材61を配設し、脚周り開口部12の縁辺に沿って脚周り弾性伸縮部材64を配設している。弾性伸縮部材の配設により、外装体60の表面に複数のギャザーが形成される。弾性伸縮部材61、62、63、64としては公知のものをいずれも使用でき、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる、糸状、紐状、帯状のものが挙げられ、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
<吸収体>
吸収体51は、図3及び図4に示すように、液透過性のトップシート10と、液不透過性のバックシート30と、トップシート10とバックシート30との間に配置される吸収コア20と、漏れ防止を目的に設けられた立体ギャザー40と、を含む。なお、本実施形態の吸収体51は、トップシート10、吸収コア20、及びバックシート30を基本構成単位とするものであり、必要に応じて、立体ギャザー40の配設、トップシート10と吸収コア20との間への液透過性のトランスファシート(不図示)や液透過性のセカンドシート(不図示)の配設等の、公知の様々な改変を施すことができる。以下、吸収コア20の構成部材について、トップシート10、吸収コア20、バックシート30、及び立体ギャザー40の順で更に詳しく説明する。
(トップシート)
トップシート10は、吸収コア20に向けて体液を速やかに通過させて吸収コア20の面方向に体液を拡散させる液透過性のシート状基材である。トップシート10は、着用者の肌に直接当接してもよいように、柔らかな感触で、肌に刺激を与えない基材が好ましい。該基材としては、例えば、親水性シート、同種又は異種の親水性シートの積層体である複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等が挙げられる。親水性シートとしては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂からなる合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維等を用いて作製された、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等が挙げられる。これらの中でも各不織布が好ましい。
トップシート10には、液透過性を向上させる観点から、エンボス加工や穿孔加工を表面に施してもよい。トップシート10は、肌への刺激を低減させる観点から、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等の1種又は2種以上を含有してもよい。トップシート10の坪量は、強度、加工性及び液戻り量の観点から、例えば、15g/m)以上40g/m以下の範囲である。トップシート10の形状は特に制限されず、漏れがないように体液を吸収コア20に誘導するために必要とされる、吸収コア20の一部又は全部を覆う形状であればよい。
(吸収コア)
吸収コア20は、例えば、トップシート10とバックシート30との間に配置され、トップシート10を透過してきた体液を吸収及び保持する。吸収コア20は、その長手方向の寸法(最大長さ)が、例えば、100mm以上800mm以下の範囲、150mm以上500mm以下の範囲、又は270mm以上500mm以下の範囲である。吸収コア20の幅方向の寸法(最大幅)は、例えば、50mm以上500mm以下の範囲、60mm以上400mm以下の範囲、又は70mm以上105mm以下の範囲である。また、吸収コア20の平面視形状が砂時計型である場合は、長手方向寸法が180mm以上800mm以下の範囲、着用者の腹部及び背部にそれぞれ当接する腹側部及び背側部の幅方向寸法がともに60mm以上400mm以下の範囲であり、着用者の股間部に当接する股部の幅方向寸法が90mm以上250mm以下の範囲である。吸収コア20の全面又は一部にエンボス加工を施してもよい。吸収コア20の平面視形状としては、例えば、砂時計型、Iの字状、長方形、4角が丸まった角丸四角形、長円等が挙げられる。
吸収コア20には、例えば、吸収基材として、吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(以下「SAP」ともいう)とを含有するものがある。
(吸収性繊維)
吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュー、吸収紙、親水性不織布等が挙げられる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等の綿状解繊物等が挙げられる。吸収コア20に吸収性繊維としてフラッフパルプを用いた場合、吸収性繊維の坪量は、例えば100g/m以上800g/m以下の範囲又は325g/m以上615g/m以下の範囲である。これにより、肌触りを損なわずに、より多くの体液を吸収できる。
(高吸収性ポリマー)
高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸塩、ポリアスパラギン酸塩、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等が挙げられる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩が好ましく、ポリアクリル酸アルカリ金属塩がより好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムが更に好ましい。高吸収性ポリマーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
高吸収性ポリマーは、例えば、粒子状、繊維状等の形態で用いられるが、取扱い易さ等の観点から好ましくは粒子状で用いられる。このとき、粉体としての流動性が悪い微粉末の高吸収性ポリマーの使用を避け、中位粒子径を有する高吸収性ポリマーを用いることにより、吸収に関する基本性能を高め、かつ、吸収コア20が硬くなることにより発生するごつごつとした触感を低減することができる。高吸収性ポリマーの中位粒子径は、例えば、50μm以上600μm以下の範囲又は100μm以上500μm以下の範囲である。
吸収コア20中のSAPの坪量は、例えば、60g/m以上450g/m以下の範囲、又は245g/m以上445g/m以下の範囲である。SAPの坪量を前述の数値範囲内とすることで、吸収コア20でのゲルブロッキングを防止し、かつ、吸収コア20に多量の体液を吸収させることができる。また、吸収コア20において、吸収コア20全体の重量に対する、高吸収性ポリマーの重量の比率である、(高吸収性ポリマーの重量/吸収コア20全体の重量)×100(%)は、例えば、15重量%以上の範囲、又は15重量%以上70重量%以下の範囲である。
吸収コア20において、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成したものでもよく、吸収性繊維間にSAP粒子を固着したSAPシートでもよい。また、別形態の吸収コア20として、複数枚の親水性不織布と、親水性不織布間に固着された高吸収性ポリマーと、を含む吸収性シートを用いることもできる。
(キャリアシート)
本実施形態では、吸収コア20全体をキャリアシート(不図示)で包んでもよい。キャリアシートとしては、この分野で常用される親水性シートをいずれも使用でき、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等の親水性不織布、ティシュペーパー、吸収紙等が挙げられる。親水性不織布の中でも、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等の親水性不織布がより好ましく、エアスルー不織布、パルプ含有不織布、スパンボンド不織布等がさらに好ましい。また、キャリアシートの厚さは例えば0.10mm以上0.25mm以下の範囲、坪量は例えば5g/m以上40g/m以下の範囲である。
(バックシート)
バックシート30は、吸収コア20が保持する体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた通気性又は非通気性の基材を用いて形成されればよく、該基材としては、例えば、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布との積層体である複合シート等が挙げられる。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の単層不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布積層体、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体等の複合不織布、これらの複合材料等が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
バックシート30の坪量は、強度及び加工性の点から、例えば15g/m以上60g/m以下の範囲、又は15g/m以上40g/m以下の範囲である。また、着用時の蒸れを防止するため、バックシート30には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート30に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート30にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく実施できる。
(立体ギャザー)
立体ギャザー40は、例えば、吸収性物品50の着用者が排泄した体液の横漏れを防止するために、吸収体51の幅方向両端付近で吸収体51の長さ方向に沿ってトップシート10の肌側面に固定される。立体ギャザー40は、弾性伸縮部材40aと、撥水性及び/又は防水性のシート部材40bと、を含む。
弾性伸縮部材40aは、シート部材40bの自由端(他端)付近に長さ方向に沿って配設され、該自由端に起立性を付与し、シート部材40bの自由端及びその近傍領域を着用者の体型に合わせて変形可能にする。シート部材40bは、本実施形態では幅方向一端(固定端)がバックシート30の肌側面の幅方向両端付近に固定され、幅方向途中部がトップシート10の肌側面の幅方向両端付近に固定され、幅方向他端が起立性を有する自由端である。シート部材40bの固定端(幅方向一端)の固定位置は、本実施形態に限定されず、例えば、バックシート30の非肌側面、内部に吸収コア20を収納したトップシート10とバックシート30との各縁辺の全部又は一部接合体の肌側面又は非肌側面の幅方向両端付近、トップシート10の肌側面の幅方向両端付近等が挙げられる。
シート部材40bは撥水性及び/又は防水性を有するシートであり、例えば不織布から構成される。第1シート部材用不織布としては、疎水性繊維にて形成された撥水性及び/又は防水性(液不透過性)の不織布を特に限定なく使用でき、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体である複合不織布(SMS不織布)等が挙げられる。シート部材40bの目付は、例えば、13g/m以上20g/m以下の範囲である。弾性伸縮部材40aとしては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる、糸状、紐状、帯状のものを適宜使用することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態や実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 ウエストフィットサポーター
2 フックシート
3 伸縮性シート
4 サポート部
10 トップシート
11 胴周り開口部
12 脚周り開口部
13 腹側部
14 股下部
15 背側部
20 吸収コア
30 バックシート
40 立体ギャザー
40a 弾性伸縮部材
40b シート部材
50 吸収性物品
51 吸収体
60 外装体
61、62、63、64 弾性伸縮部材
65 サイドシール部
68 補助不織布シート
69 内装不織布シート
70 外装不織布シート

Claims (5)

  1. 吸収性物品を着用したときに、着用者の体型に合わせて前記吸収性物品のウエストサイズを調整するウエストフィットサポーターであって、
    長手方向の中央に位置し、前記背側部に接して着用者の主に腰部を支持するサポート部と、
    前記サポート部の両端部にそれぞれ続いて設けられ、着用者の体型に応じて伸縮する伸縮性シートと、
    前記伸縮性シートの各端部にそれぞれ続いて設けられ、前記外装体に係止可能なフックシートを支持する一対のベルト端部と、を含むウエストフィットサポーター。
  2. 前記フックシートは、幅寸法が長手方向端部から前記伸縮性シートに向けて連続的に大きくなるテーパ形状を有する、請求項1に記載のウエストフィットサポーター。
  3. 長さ寸法が50cm以上70cm以下であり、両端の幅寸法が5cm以上15cm以下である、請求項1又は請求項2に記載のウエストフィットサポーター。
  4. 前記サポート部は、長さ寸法が10cm以上30cm以下であり、織布、編布、不織布又はこれらの積層体である布材料から構成される、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のウエストフィットサポーター。
  5. 前記ベルト端部と、それに支持されるフックシートとが、同寸で、かつ同じ平面視形状を有する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のウエストフィットサポーター。
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