JP2023032154A - 動物用トイレ及び動物用トイレセット - Google Patents

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Abstract

【課題】尿通過孔を設けた上容器の底部が撓み難い動物用トイレ及び動物用トイレセットを提供する。【解決手段】動物用トイレ10は、下容器1の内側に上容器2を重ねた構造を有する。上容器2は、中央部が下方に膨出した湾曲板状の底部22を有する。底部22は、複数の尿通過孔22aを備える。上容器2内には、排泄物処理剤が収容配置される。【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、猫などの動物が使用する動物用トイレ及び動物用トイレセットに関する。
従来、猫用のトイレとして、例えば、特許文献1に開示されたペット用トイレが知られている。
特許文献1のペット用トイレは、排泄物を受ける本体部と、本体部の上部に取り付けたカバー部を有する。カバー部は、その前面に、猫が出入りするための出入口を備える。
本体部は、樹脂製の上容器と下容器を有する。上容器は、水平の平坦な板状の底部を有し、底部にメッシュ状の複数の尿通過孔を有する。上容器は、下容器の内側に重ねて配置される。下容器は、その前面に、尿トレイを挿抜するための挿抜口を有する。挿抜口を介して挿入された尿トレイは、上容器の底部と下容器の底部の間の空間に配置される。
上容器には、尿通過孔を通過不能な大きさの粒状の排泄物処理剤が収容配置される。出入口を介してペット用トイレの中に入った猫は、排泄物処理剤の上に乗って糞尿を排泄する。排泄した尿は、排泄物処理剤及び複数の尿通過孔を通って尿トレイに設置したシート材に吸収され、排泄した糞は排泄物処理剤の上に残る。
特開2020-22414号公報
上容器に収容する排泄物処理剤は、3cm程度の深さにすることが好適であり、ある程度の重さになる。また、猫は、排泄物処理剤の上に乗って排泄する。このため、上容器の底部には、比較的大きな荷重がかかる。
一方、上容器の底部には、複数の尿通過孔が設けられている。上容器は樹脂製であるため、複数の尿通過孔を設けた板状の底部は他の部分より剛性が低く、排泄物処理剤や猫の重みによって撓み易い。上容器の底部が下方に撓むと、下容器の挿抜口を介して挿入される尿トレイが上容器の底部の下面に接触して尿トレイの挿抜が困難になる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、尿通過孔を設けた上容器の底部が撓み難い動物用トイレ及び動物用トイレセットを提供することを目的とする。
本発明の動物用トイレの一態様は、複数の尿通過孔を備えるとともに中央部が下方に膨出した湾曲板状に形成された底部を有し排泄物処理剤を収容する上容器と、底部から離間して上容器の下方に配置した下容器と、を有する。
本発明の一態様によれば、尿通過孔を設けた上容器の底部が撓み難い動物用トイレ及び動物用トイレセットを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る動物用トイレを示す外観斜視図である。 図2は、図1の動物用トイレの分解斜視図である。 図3は、図1の動物用トイレをF3-F3で切断した部分断面図である。 図4は、図1の動物用トイレをF4-F4で切断した部分断面図である。 図5は、図2の上容器を斜め下方から見た斜視図である。 図6は、図1の動物用トイレの右側の支持部を上方から見た部分拡大平面図である。 図7は、図1の動物用トイレの最も前方の幌骨とその周辺部材を示す分解斜視図である。 図8は、図7の右側の固定部材を斜め後方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、実施形態に係る動物用トイレ10は、容器状のトイレ本体3と幌カバー4を有する。幌カバー4は、トイレ本体3側の下端縁に、左右一対の支持部6L、6Rを備える。一対の支持部6L、6Rは、トイレ本体3に対して、幌カバー4を着脱可能に取り付ける。以下の説明では、図1の矢印F方向を前方とし、反対の矢印R方向を後方とするとともに、動物用トイレ10を前方(図示左側)から見て上下左右方向を規定する。
幌カバー4は、図示の閉塞位置に展開した状態でトイレ本体3の開口部3aの上方をドーム状に覆う。幌カバー4は、後述する開放位置に収納した状態(図示せず)でトイレ本体3の開口部3aを全開にする。ここで言うドーム状とは、幌カバー4の内部空間を動物が入る比較的大きな空間にするため、幌カバー4をトイレ本体3から離間する上方向に膨出させた形状を意味する。
幌カバー4は、一対の支持部6L、6Rにより両端を固定された幌骨42a(図2参照)と、一対の支持部6L、6Rを中心に回動可能に設けた幌骨42d(図2参照)と、一対の支持部6L、6Rと分離して設けた2本の幌骨42b、42cと、4本の幌骨42a、42b、42c、42dを所定位置に縫い付けた幌布44と、を備える。
最も後方の幌骨42aは、トイレ本体3の後方側の上端縁の外側に重ねて固定配置される。幌カバー4は、その他の3本の幌骨42b、42c、42dを支持部6L、6Rを中心に回動させることによって、その開度を調節可能である。
幌カバー4は、一対の支持部6L、6Rを中心に幌骨42b、42c、42dを後方から前方に回動させて、最も前方の幌骨42dをトイレ本体3の前方側の上端縁の外側に重ねることによって閉塞位置に展開可能である。また、幌カバー4は、一対の支持部6L、6Rを中心に幌骨42b、42c、42dを前方から後方に回動させて、最も前方の幌骨42dをトイレ本体3の後方に外れた位置に配置することによって、トイレ本体3の後方に外れた開放位置に収納可能である。
幌カバー4を収納する開放位置は、トイレ本体3の後方の開口部3aより下方にある。幌カバー4は、折り畳まれた状態で開放位置に収納される。このため、幌カバー4をトイレ本体3から取り外さなくても、幌カバー4を開放位置に収納した状態で、動物用トイレ10の開口部3aを全開にすることができ、排泄物処理剤の投入及び交換や、トイレ本体3内部の清掃を容易にすることができる。
動物用トイレ10は、幌カバー4を閉塞位置に展開した図1の状態で、開放位置と反対側の幌カバー4の前方の面に、動物が出入り可能な大きさの出入口4aを有する。出入口4aは、幌カバー4に設けた孔であり、幌カバー4を閉塞位置に展開した状態で、動物の動物用トイレ10への出入りを可能にする。幌カバー4を開放位置に収納すると、出入口4aも開放位置に収納される。
この動物用トイレ10は、例えば、家庭で飼育されている猫などの比較的小型の動物が利用するトイレとして使用可能である。ここでは、本実施形態の動物用トイレ10を猫が使用するものとして説明するが、小型の犬などの他の動物が本実施形態の動物用トイレ10を使用してもよい。
図2は、動物用トイレ10の分解斜視図である。図3は、動物用トイレ10を図1のF3-F3で切断した部分断面図である。図4は、動物用トイレ10を図1のF4-F4で切断した部分断面図である。図3では、幌布44の図示を省略している。図2~図4に示すように、トイレ本体3は、下容器1と、上容器2と、尿トレイ5と、返し部材7と、を含む。
下容器1は、前後に長い略長方形の底部12と、底部12の外周部からなだらかに連続して上方に立設された筒状の周壁14と、を一体に有する。底部12と周壁14の間の稜部や角部はなだらかに湾曲している。下容器1は、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂により形成されている。
底部12は、その中央に前後に長い略長方形の開口孔11を有する。開口孔11は、後述する尿トレイ5よりひとまわり小さい大きさに形成されている。このため、下容器1の底部12の上面12a側に尿トレイ5を配置すると、開口孔11は、尿トレイ5によって覆われる。開口孔11の周縁の形状は、角の無い曲線形状に形成されている。開口孔11の外側には、底部12を部分的に上方に突出させた環状の所定幅の補強リブ11a(図2、図3参照)が設けられている。
図3及び図4に示すように、底部12の下面12b側には、環状の外側凸部17と環状の内側凸部18が設けられている。外側凸部17は、開口孔11の周縁より補強リブ11aの分だけ開口孔11の外側に離間した位置に設けられている。外側凸部17は、底部12の下面12bから一体に下方に突出して設けられている。
内側凸部18は、開口孔11の周縁から一体に下方に突出して設けられている。言い換えると、内側凸部18は、開口孔11の周縁を下方に略直角に折り曲げた形状を有する。さらに言い換えると、内側凸部18は、底部12の上面12a側に突出した補強リブ11aの内周縁に沿って環状に設けられ、外側凸部17は、補強リブ11aの外周縁に沿って環状に設けられている。
外側凸部17及び内側凸部18の底部12の下面12bからの突出高さは略同じ高さであり、外側凸部17の突出方向先端及び内側凸部18の突出方向先端は、架空の同一平面内に配置されている。このため、動物用トイレ10を床などに設置した場合、動物用トイレ10の全荷重が外側凸部17及び内側凸部18を介して床面に加わる。なお、内側凸部18は、開口孔11の周縁に利用者の手指が接触した際に、開口孔11の周縁によって手指を傷付けないように設けられている。
図3に示すように、底部12の上面12a側には、それぞれ下容器1の長手方向(前後方向)に延びた左右2つのガイド板13L、13R、及び左右2本の支持レール19が一体に設けられている。2つのガイド板13L、13Rは略同じ構造を有し、2本の支持レール19は略同じ構造を有する。図3では、右側の構造(ガイド板13R、支持レール19)だけ代表して図示している。
ガイド板13L、13Rは、底部12の上面12aから上方に略垂直に立設されており、両者の間の距離が下容器1の後方から前方にかけて徐々に広がるように傾斜している。ガイド板13L、13Rは、下容器1の後述する挿抜口16を介して尿トレイ5を挿入する際に、尿トレイ5の左右両側をガイドする。つまり、図3に示すように、尿トレイ5を下容器1の底部12の上面12a上に配置した状態で、尿トレイ5の左右方向の端部がガイド板13L、13Rの内面にわずかな隙間を介して近接する。
支持レール19は、下容器1の短手方向に沿って一対のガイド板13L、13Rの内側で、底部12の上面12aから上方に略垂直に立設されている。支持レール19の上端は、架空の水平面に配置されており、尿トレイ5の下面をスライド可能に支持することができる。図3に示すように、支持レール19は、下容器1の下面12bに設けた外側凸部17の上方にちょうど重なる位置に設けられている。言い換えると、支持レール19は、底部12の上面12a側に突出した補強リブ11aの外周縁に沿って設けられている。
下容器1の周壁14は、底部12の外周部から上方に向けてわずかに拡開した略四角筒状に形成されている。周壁14は、その上端縁の全周に環状の折り返し部15を有する。折り返し部15は、周壁14の上端縁をその全長にわたって外側に略180°折り返した断面略U字状に形成されている。下容器1の前方の周壁14には、尿トレイ5を挿抜するための挿抜口16が設けられている。
上容器2は、前後に長い略長方形の底部22と、底部22の外周部から上方に向けてなだらかに湾曲してつながった筒状の周壁24と、周壁24の上端24aにフランジ部23を介して連続した枠状の垂壁26と、を一体に有する。垂壁26は、周壁24の外面から離間した位置に配置されている。底部22、周壁24、フランジ部23、及び垂壁26は、なだらかにつながっている。上容器2は、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂により形成されている。
図5に示すように、上容器2の底部22は、その中央部に向けて下方にわずかに膨出した湾曲形状を有し、その中央部に複数の尿通過孔22aを有する。ここで言う中央部は、底部22の中心の1点のみを意味するものではなく、底部22の中心の周りの一定の領域を含む部分を意味する。底部22は、一定の厚みを有する板状に形成されている。尿通過孔22aは、底部22の略全面に設けてもよい。
底部22の下面は、中央部に1つの頂部を有する(複数の頂部を持たない)略球面状の自由曲面となっており、頂部が最も下方に位置する。ここで言う頂部は、底部22の中心の1点を意味するものではなく、下面に設けた一定面積の平らな面などであってもよい。底部22の下面には、リブなどの突起物が設けられていない。
図3に示すように、上容器2を前後方向と直交し且つその中心を通る架空の平面により切断した底部22の断面形状は、左右方向の中央が下方に突出した略円弧形状である。図4に示すように、上容器2を左右方向と直交し且つその中心を通る架空の平面により切断した底部22の断面形状は、前後方向の中央が下方に突出した略円弧形状である。
複数の尿通過孔22aは、少なくとも猫砂(排泄物処理剤)が通過することのない大きさを有する。複数の尿通過孔22aは、底部22を貫通して底部22の外周部近くを除く中央部にメッシュ状に設けられている。全ての尿通過孔22aは、略同じ形状で略同じ大きさに形成されている。尿通過孔22aは、尿が通過可能で且つ猫砂が通過できなければよく、必ずしも同じ形状及び同じ大きさにする必要はない。
複数の尿通過孔22aの外側の底部22の下面側には、上容器2を単体で床などに置く際に床面に設置される4つの脚部21が突設されている。上容器2の底部22の下面が下に凸となる湾曲面であるため、脚部21が無い場合には、上容器2を床などに安定させて置くことはできない。言い換えると、本実施形態のように上容器2の底部22の下面を曲面にした場合、上容器2を床などに安定して置くためには、このような脚部21が必要となる。
本実施形態では、4つの脚部21は、底部22の4つの角部の近くに設けられ、底部22の下面の下方に膨出した中央部にある頂部より下方に突出している。このため、上容器2を平らな床などに設置した場合、底部22の下面が床に接触することはない。脚部21は、必ずしも4つ設ける必要はなく、少なくとも3つ設ければよい。脚部21の形状は、本実施形態の形状に限定されない。
上容器2の周壁24は、底部22からその上端24aに向けてわずかに拡開している。周壁24の内面及び外面は、底部22の内面及び外面とならだかにつながっており、上容器2の内面はすり鉢状のなだらかな曲面により形成されている。周壁24の上端24aの内縁は、トイレ本体3の開口部3aを構成している。
周壁24の上端24aは、前方の一部が他の部分より低くなっている。つまり、周壁24の上端24aは、前方の一部が下方に落ち込んでいる。このように、周壁24の高さを前方の一部だけ低くすることにより、幌カバー4の出入口4aを低い位置に設けることができ、動物用トイレ10に対する猫の出入りを容易にすることができる。
周壁24の上端24aには、その全周にわたって、外方に向けて略水平に延びた環状のフランジ部23が一体に連続して設けられている。周壁24の上端24aから外方に離間したフランジ部23の外周縁には、下方に延びた筒状の垂壁26が一体に連続して設けられている。垂壁26は、フランジ部23の外周縁から下方に向けて外方へわずかに拡開している。フランジ部23と反対側の垂壁26の下端縁は、その周方向の全長にわたって、架空の水平面に配置されている。
周壁24の上端24aが前方の一部だけ低くなっているため、フランジ部23は、前方の一部が他の部分より下方に落ち込んでいる。また、垂壁26の下端縁が水平面に配置されているのに対して、周壁24の上端24aが前方の一部だけ低くなっているため、垂壁26の上下の幅は、上容器2の前方の一部が他の部分より狭くなっている。すなわち、フランジ部23及び垂壁26は、周壁24の上端24aに倣った形状を有する。
図3及び図4に示すように、上容器2の周壁24と垂壁26の間には、複数の補強板片25が周方向に互いに離間して設けられている。複数の補強板片25は、上容器2の周壁24の外面とフランジ部23の下面と垂壁26の内面を一体につなぐように設けられている。各補強板片25の下端縁は、架空の水平面に配置されており、上容器2を下容器1の内側に重ねた状態で、下容器1の折り返し部15の上面が当接するようになっている。
上容器2の周壁24は、下容器1の周壁14の内側に挿入配置可能な形状及び大きさを有する。また、上容器2の垂壁26は、下容器1の周壁14の外側に配置可能な形状及び大きさを有する。このため、上容器2を下容器1の内側に重ねると、下容器1の折り返し部15が上容器2の周壁24と垂壁26の間に挿入されて、折り返し部15の上面が複数の補強板片25の下端縁に当接する。
このように、上容器2を下容器1の内側に重ねた状態で、上容器2が下容器1に対して位置決めされる。この状態で、上容器2の底部22は、下容器1の底部12より上方の位置で且つ下容器1の上端の折り返し部15より下方の位置に配置される。つまり、上容器2を下容器1の内側に重ねた状態で、下容器1の底部12と上容器2の底部22の間に空間Sが形成される。
上容器2は、その上端縁に、幌カバー4の一対の支持部6L、6Rを嵌合するための一対の嵌合溝27L、27Rを有する。嵌合溝27L、27Rは、上容器2の長手方向に延びた架空の中心線に対して左右対称となる位置に設けられている。嵌合溝27L、27Rは、上容器2の前後方向の略中央に設けられている。嵌合溝27L、27Rは、上容器2の周壁24の上端24a側の内面、フランジ部23の上面、及び垂壁26の外面を部分的に凹ませた形状を有する。
また、上容器2は、その前方の上端縁に、返し部材7を嵌合するための嵌合凹部28を有する。嵌合凹部28は、上容器2の前方の周壁24が低くなった部分に設けられている。嵌合凹部28は、上容器2のフランジ部23の上面、及び垂壁26の外面を部分的に凹ませて設けられている。嵌合凹部28は、上容器2の前部、右側部の前方の一部、及び左側部の前方の一部にわたって設けられている。フランジ部23の中央には、後述する返し部材7のボス部71を嵌合するための嵌合孔23aが設けられている。
上容器2は、周壁24の内面に、猫砂などの排泄物処理剤の投入量の目安を示す目安線29を有する。上容器2内には、所定量の猫砂が投入される。猫砂の投入量は、排泄後に猫が猫砂を掻いて排泄物にかけるのに適切な量とすることが望ましく、3cm程度の深さにすることが望ましい。このため、目安線29は、3cmの深さとなる量の猫砂を投入した際の猫砂の上面を示す位置に設けられている。排泄物処理剤(猫砂)として、例えば、ウッドチップ、ゼオライトなどの鉱物、パルプ、おからなどを用いることができる。
尿トレイ5は、下容器1の挿抜口16を介して、下容器1の底部12と上容器2の底部22の間の空間S内に挿入配置される。尿トレイ5は、略矩形の平らな底板5aと、底板5aの外周縁に一体に設けた略四角枠状の側壁5bと、を一体に有する容器状に形成されている。尿トレイ5の長手方向の両端には、それぞれ、利用者が指を掛ける指掛け部5cが設けられている。尿トレイ5は、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂により形成されている。
尿トレイ5は、挿抜口16を介して空間S内に収容配置した状態(例えば、図1に示す状態)で、上容器2の底部22に設けた複数の尿通過孔22aの下方に対向する。尿トレイ5には、例えば高分子吸収材を含有した尿吸収シートなどの図示しない水分吸収部材を載置してもよい。尿トレイ5は、挿抜口16を介して下容器1内の空間Sに対して挿抜する際に、側壁5bの上端(すなわち、尿トレイ5の上端)が上容器2の底部22の下面及び底部22から突設した脚部21の下端に接触することがない上下方向の高さを有する。
動物用トイレ10に入った猫が猫砂の上に排泄した尿は、猫砂を通過して複数の尿通過孔22aを通って尿トレイ5に流出する。尿トレイ5に流れた尿は、尿吸収シートによって吸収させて尿吸収シートごと廃棄してもよい。また、猫が猫砂の上に排泄した糞は、スコップ80を使って周囲の猫砂と共に取り除いて廃棄される。なお、尿トレイ5は、前後を入れ替えて使用可能なように、前後対称な形状を有する。
図4に示すように、返し部材7は、上容器2の嵌合凹部28に嵌合した状態で、上容器2の垂壁26に設けた嵌合凹部28の部分28aに嵌る前壁部72を有する。前壁部72は、その左右両端を後方に向けて略U字状に湾曲させた形状を有し、その左右両端から前方に向けて徐々に上下の幅が狭くなる形状を有する。前壁部72の形状は、上容器2の垂壁26に設けた嵌合凹部28の部分28aの形状と略一致する。
返し部材7は、前壁部72の上下方向の幅が狭くされた中央部分の上端から後方に略水平に延びた返し板部74を有する。返し板部74は、前壁部72と一体の平らな板状部分である。返し板部74は、返し部材7を嵌合凹部28に嵌合した状態で、上容器2のフランジ部23を凹ませた嵌合凹部28の部分28bの底面に接触する下面73を有する。返し板部74は、返し部材7を嵌合凹部28に嵌合した状態で、前壁部72の上端から嵌合凹部28を超えて開口部3aを部分的に覆う位置まで上容器2の内部に延出する。
返し板部74の左右両端には、上下の幅が比較的大きい前壁部72の左右両端側の上端になだらかにつながる湾曲板部77L、77R(図2及び図4に左側の湾曲板部77Lのみを図示)が一体に設けられている。左側の湾曲板部77Lは、返し板部74の左端から前壁部72の左端側の上端に向けて上方に膨出するように湾曲している。右側の湾曲板部77Rは、返し板部74の右端から前壁部72の右端側の上端に向けて上方に膨出するように湾曲している。
前壁部72と返し板部74の間の嵌合凹部28側、及び前壁部72の左右端と左右の湾曲板部77L、77Rの間の嵌合凹部28側には、一つながりの溝部76が設けられている。返し部材7は、溝部76が上容器2のフランジ部23に対向するように嵌合凹部28に嵌合することにより上容器2に取り付けられる。言い換えると、返し部材7を嵌合凹部28に嵌合した状態で、左右の湾曲板部77L、77Rと前壁部72の左右端との間の溝部76に上容器の上端縁の一部が挟み込まれる。
前壁部72から後方に離間した返し板部74の後端には、下方に延びた垂壁部74aが一体に設けられている。垂壁部74aは、その左右方向の中央部が前方に膨出するように湾曲している。また、返し部材7は、返し板部74の下面73から下方に突出した2つの係合突起79L、79Rを一体に備える。返し部材7は、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂により一体成形されている。
返し部材7は、上容器2の嵌合凹部28に嵌合した状態で、上容器2の垂壁26の外面及びフランジ部23の上面と面一に配置される外面7aを有する。返し部材7を上容器2の嵌合凹部28に嵌合した状態で、返し板部74の下面73が上容器2の嵌合凹部28の部分28bの底面に接触するため、返し板部74の上面75は、上容器2の前方の高さが低くされたフランジ部23の上面と略同じ高さに配置される。
また、図1及び図4に示すように、返し部材7を上容器2の嵌合凹部28に嵌合した状態で、返し板部74の上面75は、幌カバー4の出入口4aの下端縁よりわずかに下方に配置される。すなわち、返し板部74の上面75は、出入口4aの下端縁より下方で、出入口4aの下端内側に対向して略水平に延設される。このように、返し板部74の上面75を出入口4aの下端縁より下方に配置することにより、出入口4aの下端縁より上方に突出する構造物を無くすことができ、猫の出入りを容易にすることができる。
返し部材7は、上容器2内で猫が猫砂を掻いたときに、返し板部74の下面73に猫砂を衝突させて、幌カバー4の出入口4aを介して猫砂が外部に飛散する不具合を抑制するように機能する。垂壁部74aは、返し板部74の下面73に衝突して跳ね返った猫砂を下方にさらに跳ね返す機能を有する。
上容器2に返し部材7を一体成形することが難しいため、本実施形態では、返し部材7を上容器2と別体に設けている。言い換えると、返し部材7を上容器2の嵌合凹部28から取り外すことにより、返し部材7を容易に掃除することができる。
返し板部74の上面75には、凹凸部78が設けられている。凹凸部78は、返し板部74の上面75を所定形状(本実施形態では猫の足跡の形)で凹ませて設けられている。凹凸部78は、返し板部74の上面75の略全面に設けられている。凹凸部78は、左右の湾曲板部77L、77Rまで設けてもよい。凹凸部78は、返し板部74の上面75を凹ませた複数の有底の穴部により形成されている。凹凸部78の各穴部の深さは、例えば、返し板部74の板厚の半分より浅い。凹凸部78の各穴部の深さは、返し板部74の厚みの範囲内で任意に設定することができる。凹凸部78の形状はいかなるものであってもよい。
返し部材7の返し板部74の上面75にこのような凹凸部78を設けることにより、猫が出入口4aを介して動物用トイレ10から外に出る際に猫の足の裏に付着した猫砂を穴部の縁に引っ掛けて落とす効果が期待できる。このような効果は、凹凸部78を複数の山部(ここでは図示せず)により形成することによっても達成することができる。或いは、凹凸部78は、返し板部74の上面75に設けた穴部と山部の組み合わせにより形成することもできる。
返し部材7は、返し板部74の下面73から下方に突出した略円筒状のボス部71(図4参照)を有する。上容器2は、図2及び図4に示すように、嵌合凹部28の部分28bの底面の左右方向の中央に、ボス部71を嵌合するための嵌合孔23aを有する。ボス部71及び嵌合孔23aは、返し部材7を上容器2の嵌合凹部28に嵌合した図4に示す状態で、互いに嵌合する位置に設けられている。
返し部材7は、返し板部74の下面73から下方に突設した左右2つの係合突起79L、79Rを有する。係合突起79L、79Rは、前後及び上下に延びた板状に形成されており、返し部材7を上容器2の嵌合凹部28に嵌合した状態で、その前方の端部79aが上容器2の周壁24の上端24a側の内面に離間対向する位置に設けられている。
係合突起79L、79Rは、嵌合凹部28に嵌合した返し部材7の垂壁部74aに、動物用トイレ10の中から猫がぶつかって、返し部材7が前方に移動しようとした場合に、その前方の端部79aを周壁24の内面に接触させて返し部材7の前方への移動を規制するように機能する。つまり、係合突起79L、79Rは、上述したボス部71及び嵌合孔23aと協働して、返し部材7の不用意な脱落を抑制するように機能する。
また、返し部材7の返し板部74の後端に設けた垂壁部74aは、動物用トイレ10内の猫が接触した際に、体を傷付けることのないように、その中央部が前方に膨出する方向に緩やかに湾曲している。また、垂壁部74aは、猫の体に接触した際に、痛くないように、湾曲内側の表面が上下方向に延びている。
図2に示すように、幌カバー4は、複数本(本実施形態では4本)の幌骨42a、42b、42c、42d(以下、総称して幌骨42とする場合もある)と幌布44を有する。幌骨42a、42b、42c、42dは、それぞれ、幌布44の所定位置に縫い付けられて固定されている。また、幌カバー4は、幌骨42a、42b、42c、42dの回動の中心に、左右2つの支持部6L、6Rを備えている。
図6は、幌カバー4の右側の支持部6Rを上方から見た部分拡大平面図である。図6では、支持部6Rを見易くするため、幌布44の図示を省略している。図7は、幌カバー4を閉塞位置に展開した際に動物用トイレ10の前方に配置される幌骨42dと、右側の支持部6Rの固定部材50R及び回動部材60Rと、左側の支持部6Lの回動部材60Lと、を示す分解斜視図である。図8は、幌カバー4の右側の支持部6Rの固定部材50Rを斜め後方から見た斜視図である。左右の支持部6L、6Rは左右対称な構造を有する。よって、以下の説明では、主に右側の支持部6Rについて代表して説明し、左側の支持部6Lについては同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
各幌骨42a、42b、42c、42dは、薄くて細長い板状に形成され、それぞれU字状に折り曲げられている。幌骨42a、42b、42c、42dは、同じ素材、例えば、合成樹脂、カーボンファイバー、金属等によって形成されている。幌骨42は、幌カバー4を閉塞位置に展開した状態で、最も後方に配置される第1の幌骨42a、第1の幌骨42aより前方に配置される第2の幌骨42b、第2の幌骨42bより前方に配置される第3の幌骨42c、及び最も前方に配置される第4の幌骨42dを含む。
最も後方の第1の幌骨42aは、幌カバー4の開閉状態に関わらず、常に、上容器2の後方の垂壁26の外側に重ねて固定配置される。本実施形態のように、幌骨42dの回動中心(すなわち支持部6L、6Rの取付位置)をトイレ本体3の前後方向の中央に配置すると、第1の幌骨42aの長さは、上容器2の垂壁26の全長の半分よりわずかに長くなる。幌骨42dの回動中心は、トイレ本体3の長手方向の略中央であればよく、必ずしも中央に配置する必要はない。
図6及び図7に示すように、右側の支持部6Rは、上容器2の右側の嵌合溝27Rに嵌合してトイレ本体3に固定される固定部材50Rと、固定部材50Rの係合溝51に対して回動可能に係合する回動部材60Rを備えている。図8に示すように、固定部材50Rは、その後方に、第1の幌骨42aの右端を挿し込んで保持固定するための保持穴52を有する。
支持部6Rの固定部材50Rを上容器2の嵌合溝27Rに嵌合した状態で、固定部材50Rの係合溝51は、左右に略水平に延びた略円柱状の軸部53の周りに形成される。また、固定部材50Rを嵌合溝27Rに嵌合した状態で、固定部材50Rの保持穴52は、軸部53と直交する前後方向に略水平に延びている。
第1の幌骨42aの右端を固定部材50Rの保持穴52に挿し込むと、第1の幌骨42aの右端が固定部材50Rによって保持固定される。保持穴52は、第1の幌骨42aの右端を圧入する大きさであってもよい。そして、この固定部材50Rをトイレ本体3の上容器2の嵌合溝27Rに嵌合すると、第1の幌骨42aの右端がトイレ本体3に対して固定される。保持穴52は、略水平方向に延びているため、第1の幌骨42aの右端は、略水平な向きで固定される。第1の幌骨42aの左端も同様に支持部6Lによってトイレ本体3に固定すると、第1の幌骨42aが略水平な姿勢で垂壁26の外側に固定配置される。
最も前方の第4の幌骨42dは、幌カバー4を閉塞位置に展開した状態で、開放位置と反対の上容器2の垂壁26の前方の外側に重なる位置に配置される。第4の幌骨42dは、第1の幌骨42aと略同じ長さを有する。図6及び図7に示すように、右側の支持部6Rの回動部材60Rは、その後端側に、第4の幌骨42dの右端を挿し込んで保持固定するための保持穴62を備えている。保持穴62は、第4の幌骨42dの右端を圧入する大きさであってもよい。回動部材60Rは、その先端側に、固定部材50Rの係合溝51に回動可能に係合するC字状のフック部64を有する。
第4の幌骨42dの右端を保持穴62に挿し込んだ回動部材60Rのフック部64を固定部材50Rの係合溝51に係合すると、第4の幌骨42dの右端が固定部材50Rに対して回動可能に接続される。第4の幌骨42dの左端を保持固定した左側の回動部材60Lも同様に左側の固定部材50Lに対して回動可能に接続すると、第4の幌骨42dがトイレ本体3の上容器2に対して回動可能に取り付けられる。
第2の幌骨42bの両端、及び第3の幌骨42cの両端は、それぞれ、支持部6L、6Rと分離されている。第2、第3の幌骨42b、42cの両端は、先細に形成されている。第2、第3の幌骨42b、42cは、幌布44の所定位置に縫い付けられて幌布44に対して固定されており、支持部6L、6Rによって両端を支持しなくても幌布44と分離することがない。幌カバー4を閉塞位置に展開した状態で、第2、第3の幌骨42b、42cの両端は、それぞれ、支持部6L、6Rと接触する。
第2、第3の幌骨42b、42cは、第1、第4の幌骨42a、42dより長い。第2、第3の幌骨42b、42cは、幌カバー4を閉塞位置に展開した状態で、幌カバー4の内部空間を十分に確保するとともに、動物用トイレ10の高さを所定の高さに抑えるため、適切な長さに形成されている。幌カバー4を閉塞位置に展開した状態で、第2、第3の幌骨42b、42cは、幌カバー4の内部空間を十分に確保するとともに、動物用トイレ10の高さを所定の高さに抑えるため、適切な位置に配置されている。第2、第3の幌骨42b、42cは、同じ長さであってもよく、異なる長さであってもよい。本実施形態では、第2の幌骨42bと第3の幌骨42cを略同じ長さにした。
幌カバー4を閉塞位置に展開した状態における第3の幌骨42cの配置角度、及び第3の幌骨42cの長さは、幌カバー4を閉塞位置に展開した状態で第3の幌骨42cと第4の幌骨42dの間に張設される幌布44の第3の部分44c(図1)に十分な大きさの出入口4aを設けることができる値に設定される。例えば、第3の幌骨42cと第4の幌骨42dの間の角度を大きくすると、幌布44の第3の部分44cの面積を大きくすることができ、比較的大きな出入口4aを設けることができる。
本実施形態では、出入口4aの左右の幅を、最も広い箇所で約190mmに設定し、出入口4aの下端縁から上端縁までの高さを、約200mmに設定し、動物用トイレ10の下端面(動物用トイレ10を床などに置いた場合の床面)から出入口4aの下端縁までの高さを、約120mmに設定した。そして、幌カバー4を閉塞位置に展開した状態における、第4の幌骨42dに対する第3の幌骨42cの角度を、上記のサイズの出入口4aを形成可能な角度に設定した。なお、出入口4aの形状及び大きさは、動物が出入り可能であればよく、本実施形態のサイズに限定されるものではなく、任意に変更可能である。
第2の幌骨42bの長さ及び幌カバー4を閉塞位置に展開した状態における配置角度は、幌カバー4を閉塞位置に展開した状態で、第2の幌骨42bと第3の幌骨42cの間に張設される幌布44の第2の部分44bの上面が略水平に配置される値に設定される。仮に、第2の幌骨42bと第3の幌骨42cの間に同じ長さの別の幌骨を設けた場合、第2の幌骨42bと第3の幌骨42cの間の幌布44の部分が上方に突出してしまい、動物用トイレ10の全高が不所望に高くなってしまう。つまり、幌カバー4の内部空間を十分に広くした上で動物用トイレ10の全高を所定高さに抑えるためには、本実施形態のように2本の幌骨42b、42cをそれぞれ適切な角度で配置することが有効である。
幌布44は、薄くて軽く、ストレッチ性の高い伸縮性を有する素材により形成することが望ましい。また、幌布44は、防水性に優れ、透湿性能の高い素材により形成することが望ましい。本実施形態では、ニット素材に伸縮性のあるポリウレタンフィルムをラミネート加工し、耐水圧が15000mm程度で、透湿度が15000g/m2/24hレベルの布素材を幌布44として使用した。
幌布44は、第3の部分44cに設けた出入口4aの周縁に、環状の伸縮部材46を備える。伸縮部材46は、ゴムなどの伸縮性を有する素材を環状に形成したものであり、わずかに引き延ばした状態(環を拡げた状態)で出入口4aの縁に取り付けられている。なお、幌カバー4を閉塞位置に展開した状態で、上容器2に取り付けた返し部材7の上面75は、出入口4aの下端縁よりわずかに下方に位置する。
以下、上記構造の動物用トイレ10の組み立て方法について説明する。
まず、幌カバー4を組み立てる。この場合、幌カバー4の第1の幌骨42aの右端を固定部材50Rの保持穴52に挿し込んで固定し、第1の幌骨42aの左端を固定部材50Lの保持穴52に挿し込んで固定する。また、第4の幌骨42dの右端を右側の回動部材60Rの保持穴62に挿し込んで固定し、第4の幌骨42dの左端を左側の回動部材60Lの保持穴62に挿し込んで固定する。そして、右側の回動部材60Rのフック部64を右側の固定部材50Rの係合溝51に係合し、左側の回動部材60Lのフック部64を左側の固定部材50Lの係合溝51に係合する。
次に、トイレ本体3を組み立てる。この場合、下容器1の内側に上容器2を重ねて、挿抜口16を介して空間S内に尿トレイ5を挿入し、上容器2の嵌合凹部28に設けた嵌合孔23aに返し部材7のボス部71を嵌合して、上容器2の嵌合凹部28に返し部材7を取り付ける。このとき、尿トレイ5の内部に尿吸収シートを配置してもよい。
最後に、幌カバー4をトイレ本体3に取り付ける。このとき、幌カバー4を図2に示すようにドーム状に展開しておく。そして、幌カバー4の一対の支持部6L、6Rの固定部材50L、50Rをトイレ本体3の上容器2の嵌合溝27L、27Rにそれぞれ嵌合する。
このとき、幌カバー4の最も後方の第1の幌骨42aの内側に上容器2の垂壁26の後方側の外面が嵌るように、幌カバー4をトイレ本体3に対して位置合わせする。そして、第4の幌骨42dの中央に取り付けた係合部材66の係合爪66a(図4、7参照)を上容器2の前方の垂壁26の下端縁に引っ掛ける。
動物用トイレ10の使用時には、係合部材66の係合を解除して幌カバー4を開放位置に開いた状態で、開口部3aを介して上容器2の内部に猫砂を投入する。猫砂の最適な投入量は、猫砂の上面が上容器2の目安線29に達する量である。
また、幌カバー4のトイレ本体3への取り付けが容易であることから、デザインの異なる複数の幌カバー4を用意し、利用者の気分や好みに応じて異なるデザインの幌カバー4に交換してトイレ本体3を使用することもできる。
スコップ80は、図1及び図3に示すように、動物用トイレ10の外側及び内側に取り付けることができる。左右一対の支持部6L、6Rは、スコップ80を着脱可能に取り付ける構造を有する。スコップ80を取り付けるための構造は、支持部6L、6Rの固定部材50L、50Rに設けられている。スコップ80は、固定部材50L、50Rの一部に係合するフック82を有する。
以上のように、本実施形態によると、上容器2の底部22が下方に膨出した湾曲板状に形成されているため、従来のように平板状に形成するよりも底部22の剛性を高めることができ、底部22を撓み難くすることができる。
上容器2の底部22には複数の尿通過孔22aが設けてあり、上容器2が樹脂により形成されているため、上容器2の底部22は、周壁24などの他の部分と比較して変形し易い。このため、仮に、底部22を従来のように平板状に形成すると、猫砂の重みや猫の体重が底部に作用した場合、底部の中央部が下方に膨出するように撓み易い。このような底部の変形は、経時的に徐々に大きくなり、元の形に戻らなくなる場合がある。
これに対し、本実施形態のように底部22の中央部を下方に膨出させた形状にすると、猫砂や猫の荷重が底部22にかかっても、底部22が下方に容易に撓むことがない。このため、本実施形態によると、底部22の経時的な変形によって、尿トレイ5の挿抜時に、尿トレイ5が上容器2の底部22や脚部21に接触する不具合を防止することができる。
また、本実施形態によると、上容器2の底部22及び周壁24の内面形状をすり鉢状にしたため、猫砂が上容器2の内面を滑って中央部に集まり易い。このため、猫砂を定期的に新しいものに交換する場合など、上容器2の中に残った猫砂を取り除き易くなり、動物用トイレ10の掃除を容易にすることができる。
また、本実施形態によると、上容器2の底部22を1つの頂部に向けて下方に膨出させており、且つ底部22の中央部の下面にリブなどの突起物(脚部21以外)が無いため、複数の尿通過孔22aを通過した尿が底部22の下面を伝って中央部に集まり易い。このため、本実施形態によると、猫が排泄した尿が上容器2の底部22に付着したまま残る量を抑えることができ、尿の臭いが残り難い動物用トイレ10を提供することができる。なお、脚部21は、尿通過孔22aの外側にあるため、尿通過孔22aを通って上容器2の底部22の下面側に流れた尿が脚部21に伝わることはない。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、上述した実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、上述した実施形態では、上容器2の底部22の下面を中央部に1つの頂部を有する自由曲面とした場合について説明したが、これに限らず、底部22の下面を下方に膨出させた柱面(図示せず)としてもよい。柱面とは、平面内の曲線を平面と垂直な方向に移動してできる曲面である。底部22を柱面にする場合、例えば、下方に膨出した円弧を前後方向に移動してできる柱面であってもよく、下方に膨出した円弧を左右方向に移動してできる柱面であってもよい。
また、上述した実施形態では、折り畳み可能な幌カバー4をトイレ本体3に取り付けた動物用トイレ10について説明したが、これに限らず、合成樹脂などにより形成したカバーを有する動物用トイレに本発明を適用することもできる。また、幌カバー4は、本発明に必須の構成ではなく、下容器1の内側に上容器2を重ねたトイレ本体3の開口部3aを開放した構成の動物用トイレに本発明を適用することができる。さらに、尿トレイ5も、本発明に必須の構成ではなく、尿トレイを有していない動物用トイレに本発明を適用することができる。
1…下容器、 2…上容器、 3…トイレ本体、 4…幌カバー、 4a…出入口、 5…尿トレイ、 6L、6R…支持部、 7…返し部材、 10…動物用トイレ、 21…脚部、 22…底部、 22a…尿通過孔、 27L、27R…嵌合溝、 28…嵌合凹部、 42…幌骨、 44…幌布。

Claims (6)

  1. 複数の尿通過孔を備えるとともに中央部が下方に膨出した湾曲板状に形成された底部を有し排泄物処理剤を収容する上容器と、
    前記底部から離間して前記上容器の下方に配置した下容器と、
    を有する動物用トイレ。
  2. 前記上容器の前記底部の下面は中央部に1つの頂部を有する略球面状の曲面である、
    請求項1の動物用トイレ。
  3. 前記上容器の前記底部の下面は柱面である、
    請求項1の動物用トイレ。
  4. 前記上容器の前記底部の下方の前記下容器内に配置した尿トレイをさらに有し、
    前記下容器は、前記尿トレイを挿抜するための挿抜口を備える、
    請求項1-3のいずれか1項の動物用トイレ。
  5. 前記上容器は、前記複数の尿通過孔の外側で前記底部の下面から突設した少なくとも3つの脚部を有し、
    前記脚部は、前記底部の下面が下方に膨出した頂部より下方に突出している、
    請求項1の動物用トイレ。
  6. 請求項1-5のいずれか1項の動物用トイレと、
    前記動物用トイレに用いられる排泄物処理剤及び水分吸収部材の少なくとも一方と、
    を備えた動物用トイレセット。
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