JP2023030668A - エアスピンドル装置 - Google Patents

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【課題】加工中のスピンドルの変位量を測定し、この測定結果を用いて精度の高い加工作業を実行する。【解決手段】エアスピンドル装置100は、ハウジング50と、ハウジング50内に設けられたスピンドル10と、エアを介してスピンドル10を支持するラジアル軸受31およびスラスト軸受32とを備える。x方向変位計41、y方向変位計42およびz方向変位計43により、スピンドル10の変位量が求められる。制御部130はスピンドル10の変位量に基づいて、変位量を補正する方向に移動機構110を駆動する。【選択図】図1

Description

本開示はハウジングと、ハウジング内にエアを介して回転自在に支持されたスピンドルとを備えたエアスピンドル装置に関する。
従来、ハウジングと、ハウジング内にエアを介して回転自在に支持されたスピンドルとを備えたエアスピンドル装置が知られている。
エアスピンドル装置は、その構造上、スピンドルに剛性をもたせて高速回転することはむずかしい。このため、加工中にスピンドルがハウジング内で変位することがあるが、従来よりハウジング内でのスピンドルの変位を求める技術は開発されておらず、加工中に生じるスピンドルの変位に伴って、精度の高い加工作業を行うことができない場合がある。
特開2019-104066号公報
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、加工中にスピンドルの変位量を測定することができ、このスピンドルの変位量を利用して、精度の高い加工作業を実行することができるエアスピンドル装置を提供することを目的とする。
本開示は、エアスピンドル装置において、ハウジングと、前記ハウジング内に回転自在に設けられるとともに工具を保持するスピンドルと、前記ハウジングに設けられ、エアを介して前記スピンドルを半径方向に支持するラジアル軸受と、前記ハウジングに設けられ、エアを介して前記スピンドルを軸方向に支持するスラスト軸受と、前記ハウジングに対する前記スピンドルのx方向、y方向、およびz方向の各々の変位量を求めるx方向変位計、y方向変位計およびz方向変位計と、前記ハウジングを駆動する移動機構と、制御部とを備え、前記制御部は前記x方向変位計、前記y方向変位計および前記z方向変位計からの信号に基づいて、前記スピンドルのx方向、y方向、およびz方向の各々の変位量を補正する方向に前記移動機構を制御する、エアスピンドル装置である。
本開示は、前記制御部は前記x方向変位計、前記y方向変位計および前記z方向変位計からの信号に基づいて前記工具にかかる負荷を求める、エアスピンドル装置である。
本開示は、前記x方向変位計および前記y方向変位計は、前記ハウジングに設けられた前記ラジアル軸受内に埋め込まれ、前記スピンドルの外周面との間の距離を求める、エアスピンドル装置である。
本開示は、前記z方向変位計は、前記ハウジングに設けられた前記スラスト軸受内に埋め込まれ、前記スピンドルに設けられたフランジとの間の距離を求める、エアスピンドル装置である。
本開示は、前記z方向変位計は、前記スピンドル上端の変位を求める、エアスピンドル装置である。
以上のように、本開示によれば、加工中、エアスピンドルの変位量を測定することができ、この変位量を用いて精度の高い加工を実行できる。
図1は本開示によるエアスピンドル装置を示す概略図。 図2はエアスピンドル装置を備えた工作機械の全体構成図。 図3はx方向変位計およびy方向変位計を示す図1の拡大図。 図4はz方向変位計を示す図1の拡大図。 図5Aは本開示によるx方向変位量の変化を示す図。 図5Bは図5Aの拡大図である。
まず本開示によるエアスピンドル装置を備えた工作機械全体について述べる。
図1および図2に示すように、エアスピンドル装置100は、スピンドル10を中心軸回りに回転駆動することにより、スピンドル10の一端部に装着される工具1を回転させて、被加工物であるワーク3の加工を行うための装置である。エアスピンドル装置100は、工作機械200に組み付けられ、工作機械200が備える移動機構110によって、ワーク3に対して相対移動する。工作機械200は、数値制御(NC)工作機械であり、工具1とワーク3との相対運動(位置および速度)を数値情報によって制御し、加工に関わる一連の動作をプログラム132により実行する。具体的には、工作機械200は、エアスピンドル装置100と工具交換装置120とを備えたマシニングセンタであり、エアスピンドル装置100に対する工具1の付け替えによって、穴あけ、中ぐり、フライス削りなどの各種の加工を行うことができる。
本実施の形態において、例えばワーク3の一例として光学レンズ用の金型が考えられ、工作機械200によって金型の精密加工を行う。エアスピンドル装置100および工作機械200は、ワーク3の高精度測定が可能であるため、金型の製作などの高精度が要求される精密加工を行う場合に特に好適である。
図2に示す工作機械200は、エアスピンドル装置100と、移動機構110と、工具交換装置120とを備える。また、工作機械200およびエアスピンドル装置100はこれらの各部を制御する制御部130を備える。
移動機構110は、エアスピンドル装置100とワーク3とを相対移動させるように構成されている。この場合、移動機構110はエアスピンドル装置100とワーク3を、少なくとも、上下方向と、水平面内で直交する2方向との直交3軸方向に相対移動させることができる。エアスピンドル装置100とワーク3を相対移動させる場合、エアスピンドル装置100およびワーク3の一方のみが移動してもよいし、エアスピンドル装置100およびワーク3の両方が移動してもよい。本実施の形態においては、図2に示すように移動機構110は、エアスピンドル装置100を保持するとともに、このエアスピンドル装置100を上下方向であるz方向と、水平面内のx方向(図2の左右方向)に移動させ、ワーク3を、水平面内でx方向と直交するy方向(図2の紙面に垂直な手前および奥方向)に移動させる。
以下、移動機構110の具体的構成を述べる。図2に示すように、工作機械200は門型マシニングセンタからなる。工作機械200は、ワーク3が設置されるテーブル140と、テーブル140をy方向に移動可能に支持するベッド141とを備える。また工作機械200は、ベッド141のx方向両側に配置された一対のコラム142と、一対のコラム142の上端部に掛け渡されたクロスバー143とを備え、クロスバー143は、テーブル140およびベッド141の上方を跨ぐようにx方向に延びている。クロスバー143は、サドル144をx方向に移動可能に支持する。サドル144は、エアスピンドル装置100を保持するヘッド145をz方向に移動可能に支持する。
本実施の形態において、移動機構110は、ヘッド145をz方向に移動させるz軸移動機構111と、サドル144をx方向に移動させるx軸移動機構112と、テーブル140をy方向に移動させるy軸移動機構113と、を備える。z軸移動機構111、x軸移動機構112およびy軸移動機構113の各々は、たとえば位置検出器を内蔵したサーボモータ114と、サーボモータ114により駆動させる直動機構(図示せず)とを含む。なお、移動機構110は、3軸よりも多い移動軸を備えていてもよい。たとえば、移動機構110は、ヘッド145をy方向の軸中心に回動させる(エアスピンドル装置100の工具1を水平面に対して傾斜させる)回動軸や、テーブル140をz軸中心に回転させる(ワーク3を水平面内で回転させる)回転軸を備えていてもよい。
工具交換装置120は、複数種の工具1を取り出し可能に保持し、エアスピンドル装置100のスピンドル10に装着する工具1を交換させる機能を有する。また、工具交換装置120は、工具1に加えて、接触センサ2を取り出し可能に保持する。すなわち、工具交換装置120は、工具1および接触センサ2をエアスピンドル装置100のスピンドル10に対して着脱可能に保持するように構成されている。
図2に示すように制御部130は、工作機械200の全体の動作制御を行うように構成されている。制御部130は、CPUなどのプロセッサにより構成されている。具体的には制御部130は、ワーク3の加工プログラムを含む工作機械200を制御するための各種プログラム132が記憶された記憶部131を備える。記憶部131に記憶されたプログラムをプロセッサが実行することにより、プロセッサが工作機械200の制御部130として動作する。これにより、制御部130は、エアスピンドル装置100の動作制御、移動機構110の動作制御、工具交換装置120の動作制御を行う。制御部130は、たとえば工作機械200の制御盤に設けられており、制御盤の表示部(図示せず)や入力部(図示せず)と接続されている。
次に本開示によるエアスピンドル装置100について述べる。図1に示すように本開示によるエアスピンドル装置100は、ハウジング50と、ハウジング50内に回転自在に設けられたスピンドル10と、スピンドル10の下端に保持された工具1とを備えている。この場合、工具1はスピンドル10の下端に工具保持部40を介して取り付けられて保持される。
このうちスピンドル10は、ハウジング50内に設けられたラジアル軸受31により空気(エアともいう)を介して半径方向に支持されている。また同様にスピンドル10は、ハウジング50内に設けられたスラスト軸受32により空気(エアともいう)を介して軸方向に支持されている。
そしてスラスト軸受32とラジアル軸受31とによりエアベアリング機構20が構成される。
本実施の形態において、スピンドル10は、図1に示すように、所定長さの軸部11と、この軸部11の途中に設けられ軸部11の径よりも大きな径を有するフランジ部12とを有する。そしてスピンドル10はハウジング50内の収納孔50A内に配置されている。
そしてエアベアリング機構20は、図1に示すように、ハウジング50の収納孔50A内に固定され、スピンドル10を空気隙間を介して回転可能に支持する軸受部材30を有し、この軸受部材30は、上述したラジアル軸受31とスラスト軸受32とからなる。このうちラジアル軸受31は、軸部11の外周面との間に所定のラジアル隙間33を有する内径をもつとともに、ラジアル隙間33に空気を噴出するエア噴出孔34を有する。またスラスト軸受32はラジアル軸受31と一体的に形成され、フランジ部12の端面との間に所定のスラスト隙間35をもつとともに、このスラスト隙間35に空気を噴出するエア噴出孔36を有する。
上述のようにハウジング50には、中心軸方向にスピンドル10を収納する収納孔50Aが形成され、ハウジング50外部にエアベアリング用エア供給口23が形成されている。また、ハウジング50内部には、エアベアリング用エア供給口23からラジアル軸受31およびスラスト軸受32のエア噴出孔34およびエア噴出孔36に連通するエア供給路25が形成されている。
またエアスピンドル装置100は、ラジアル軸受31およびスラスト軸受32側へエアを供給する空気源60と、空気源60とエアベアリング用エア供給口23との間に接続され、エアベアリング用エア供給口23へのエアの圧力供給を制御する流体回路70とを備えている。これにより、空気源60から流体回路70を介してラジアル軸受31およびスラスト軸受32側へ所定の圧力の圧縮空気が供給される。供給される空気圧としては、たとえば約0.3MPa以上、約0.7MPa以下の圧力が考えられる。
次にスピンドル10を駆動する駆動部80について述べる。駆動部80は、スピンドル10を回転駆動するものである。駆動部80は、スピンドル10の上端部に連結され、スピンドル10を直接、中心軸線回りに回転駆動するように構成されている。駆動部80は、60000rpm程度の高速回転が可能な電動モータであり、ハウジング50の内部に組み込まれたビルトインモータである。モータは、同期モータや誘導モータなどを採用することが可能であるが、具体的には駆動部80は、このような誘導モータにより構成されている。誘導モータは、ステータ81において発生させた回転磁界によってロータ82に誘導電流を発生させ、誘導電流によって発生する磁界とステータ81の回転磁界との相互作用によってロータ82を回転させるものである。ロータ82は、スピンドル10に固定され、他方、ステータ81は、ロータ82の径方向外側を取り囲むようにハウジング50内に固定されている。
また、図1乃至図4に示すように、ハウジング50の下方部には、ハウジング50に対するスピンドル10のx方向およびy方向の各変位量を求めるx方向変位計41およびy方向変位計42が各々設けられている。
x方向変位計41とy方向変位計42は、スピンドル10のx方向およびy方向の変位量を求めるものであり、図1および図3においてスピンドル10の外周に平面視で90°離間した位置に配置されている。x方向変位計41はハウジング50およびラジアル軸受31を水平方向に貫通して形成された開口41A内に水平方向に延びるよう配置され、x方向変位計41によりスピンドル10の軸部11の外周面との間の水平方向距離を求めるようになっている。
そしてx方向変位計41からの信号は制御部130へ送られる。
y方向変位計42は、x方向変位計41に対して平面視で90°離間した位置に配置されている。本実施の形態において、ハウジング50およびラジアル軸受31を水平方向に貫通して、開口41Aと平面視で90°離間した位置に開口42Aが形成されている。そしてこの開口42A内にy方向変位計42が水平方向に延びるよう設けられ、このy方向変位計42によりスピンドル10の軸部11の外周面との間の水平方向距離を求めることができる。y方向変位計42からの信号は制御部130へ送られる。
またハウジング50のうち、フランジ部12より上方部分には、ハウジング50に対するスピンドル10のz方向の変位量を求めるz方向変位計43が設けられている。
本実施の形態において、スピンドル10のフランジ部12の上方において、ハウジング50およびスラスト軸受32を垂直方向に貫通して開口43Aが設けられ、この開口43A内にz方向変位計43が垂直方向に延びるよう配置されている。そしてこのz方向変位計43によりスピンドル10のフランジ部12との間の垂直方向距離を求めることができる。z方向変位計43からの信号は制御部130へ送られる。
なお、ハウジング50に対するスピンドル10のx方向、y方向、z方向の変位量を求めるx方向変位計41、y方向変位計42およびz方向変位計43としては、スピンドル10との間の距離を測定することができれば、どのような変位計を用いてもよい。
例えば、x方向変位計41、y方向変位計42あるいはz方向変位計43としては、静電容量型センサ、渦電流型センサ、あるいはレーザ光照射型センサを用いることができる。
また、本実施の形態において、z方向変位計43として、ハウジング50内に設けられて、スピンドル10のフランジ部12との間の距離を求める例を示したが、これに限らず、ハウジング50の上部にz方向変位計43を設け、このz方向変位計43によりスピンドル10上端との間の垂直方向距離を求めてもよい。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、図1に示すように、空気源60からの圧縮空気(圧縮エアともいう)が、流体回路70を介してハウジング50側へ送られ、圧縮エアはハウジング50のエアベアリング用エア供給口23からラジアル軸受31およびスラスト軸受32の両方に供給される。これにより、スピンドル10はラジアル軸受31により半径方向にエアを介して非接触状態で支持され、スラスト軸受32により軸方向にエアを介して非接触状態で支持される。これらの結果、スピンドル10は、ラジアル軸受31およびスラスト軸受32に供給された空気圧によって、軸方向(Z方向)および半径方向(XY方向)の移動が非接触で拘束された状態で、中心軸回りに回転可能に支持される。
この状態で、駆動部80によってスピンドル10が回転駆動され、スピンドル10に装着された工具1が高速回転する。そして、移動機構110によってエアスピンドル装置100とワーク3とが相対移動され、工具1をワーク3に接触させることにより、ワーク3に対する切削加工が行われる。
この間、x方向変位計41によりスピンドル10の軸部11の外周面との間の水平方向距離が測定され、y方向変位計42によりスピンドル10の軸部11の外周面との間の水平方向距離が測定され、z方向変位計43によりスピンドル10のフランジ部12との間の垂直方向距離が測定される。x方向変位計41からの信号、y方向変位計42からの信号およびz方向変位計43からの信号は制御部130へ送られる。
制御部130へ送られたx方向変位計41からの測定結果、y方向変位計42からの測定結果およびz方向変位計43からの測定結果は、ハウジング50に対するスピンドル10のx方向変位量、y方向変位量、およびz方向変位量に各々対応し、これらのx方向変位量、y方向変位量およびz方向変位量は、制御部130の記憶部131内に格納される。
次に制御部130の判別部133は、記憶部131内のx方向変位量、y方向変位量およびz方向変位量に基づいて、ワーク3から工具1に加わる負荷を求める。
ここでx方向変位計41により求めたx方向変位量の具体的結果を図5Aおよび図5Bに示す。
このうち図5Aはx方向変位量の変化を示す図、図5Bは図5Aの拡大図である。
図5Aおよび図5Bに示すように、工具1を用いてワーク3に対して加工作業を行う際、工具1がワーク3に接触した直後からワーク3から工具1に加わる負荷に応じてx方向変位量が急上昇し、このx方向変位量は一定の値をとる。
次に工具1がワーク3から離れて接触終了すると、x方向変位量が低下する。
この場合、x方向変位量は、ワーク3から工具1に加わるx方向の負荷に応じて比例することが分かっている。このため制御部130の判別部133は、x方向変位量に基づいて、ワーク3から工具1に加わるx方向の負荷を求めることができる。
同様にして制御部130の判別部133は、y方向変位計42から送られたy方向変位量に基づいて、ワーク3から工具1に加わるy方向の負荷を求めることができる。
同様にして制御部130の判別部133は、z方向変位計43から送られたz方向変位量に基づいて、ワーク3から工具1に加わるz方向の負荷を求めることができる。
本実施の形態において、制御部130の判別部133は更に、x方向変位量、y方向変位量およびz方向変位量に基づいて、ワーク3に対する工具1の位置ずれを修正する。
すなわち、ハウジング50に対してスピンドル10が、x方向変位量、y方向変位量およびz方向変位量をもっている場合、ワーク3に対する工具1の位置がずれていることを意味する。
本実施の形態において、制御部130の判別部133は、上記x方向変位量、y方向変位量およびz方向変位量に基づいて、移動機構110を駆動制御する。この場合、移動機構110はハウジング50を含むエアスピンドル装置100全体をx方向、y方向およびz方向にわずかに移動させる。
具体的には、移動機構110のx軸移動機構112により、ハウジング50を含むエアスピンドル装置100全体を、x方向変位量を補正する方向に(x方向変位量を相殺する方向に)わずかに移動させ、このことによりワーク3に対する工具1のx方向の位置ずれを修正する。
例えばハウジング50に対するスピンドル10のx方向変位量が「+a」の場合、ハウジング50を含むエアスピンドル装置100全体をx方向へ「-a」だけわずかに移動させる。このことによりワーク3に対する工具1のx方向の位置ずれを修正することができる。
同様に移動機構110のy軸移動機構113により、ハウジング50を含むエアスピンドル装置100全体を、y方向変位量を補正する方向に(y方向変位量を相殺する方向に)わずかに移動させ、このことによりワーク3に対する工具1のy方向の位置ずれを修正する。
また移動機構110のz軸移動機構111により、ハウジング50を含むエアスピンドル装置100全体を、z方向変位量を補正する方向に(z方向変位量を相殺する方向に)わずかに移動させ、このことによりワーク3に対する工具1のz方向の位置ずれを修正する。
以上のように本実施の形態によれば、制御部130によって、x方向変位計41から送られてきたx方向変位量に基づいて、ワーク3から工具1に加わるx方向の負荷を求めることができ、y方向変位計42から送られてきたy方向変位量に基づいて、ワーク3から工具1に加わるy方向の負荷を求めることができ、かつz方向変位計43から送られてきたz方向変位量に基づいて、ワーク3から工具1に加わるz方向の負荷を求めることができる。
また制御部130によって、x方向変位量、y方向変位量、およびz方向変位量に基づいて移動機構110を制御して、移動機構110によりハウジング50を含むエアスピンドル装置100全体をx方向、y方向、およびz方向にわずかに移動させる。この場合、移動機構110により、ハウジング50を含むエアスピンドル装置100全体を、x方向変位量、y方向変位量およびz方向変位量を補正する方向に(相殺する方向に)わずかに移動させる。このため、ワーク3に対する工具1のx方向の位置ずれ、y方向の位置ずれおよびz方向の位置ずれを修正することができる。このことによりワーク3に対して工具1を用いて高精度の加工を実施することができる。
なお、上記実施の形態に示すx方向変位計41、y方向変位計42およびz方向変位計43に加えて、ハウジング50に対するスピンドル10のy方向の軸を中心とする回動変位を求めるy方向回動変位計、ハウジング50に対するスピンドルのz方向の軸を中心とする回動変位を求めるz方向回動変位計を設置してもよい。この場合はy方向回動位計およびz方向回動変位計からの信号に基づいて移動機構110によりy方向の軸を中心とする回動変位およびz方向の軸を中心とする回動変位をなくすよう、ハウジング50を有するエアスピンドル装置100全体をわずかに移動させて、y方向の軸を中心とする回動方向の位置ずれ、およびz方向の軸を中心とする回動方向の位置ずれを修正することができる。
1 工具
3 ワーク
10 スピンドル
11 軸部
12 フランジ部
20 エアベアリング機構
23 エアベアリング用エア供給口
25 エア供給路
30 軸受部材
31 ラジアル軸受
32 スラスト軸受
33 ラジアル隙間
34 エア噴出孔
35 スラスト隙間
36 エア噴出孔
40 工具保持部
41 x方向変位計
41A 開口
42 y方向変位計
42A 開口
43 z方向変位計
43A 開口
50 ハウジング
50A 収納孔
60 空気源
70 流体回路
80 駆動部
81 ステータ
82 ロータ
110 移動機構
111 z軸移動機構
112 x軸移動機構
113 y軸移動機構
130 制御部

Claims (5)

  1. エアスピンドル装置において、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に回転自在に設けられるとともに工具を保持するスピンドルと、
    前記ハウジングに設けられ、エアを介して前記スピンドルを半径方向に支持するラジアル軸受と、
    前記ハウジングに設けられ、エアを介して前記スピンドルを軸方向に支持するスラスト軸受と、
    前記ハウジングに対する前記スピンドルのx方向、y方向、およびz方向の各々の変位量を求めるx方向変位計、y方向変位計およびz方向変位計と、
    前記ハウジングを駆動する移動機構と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は前記x方向変位計、前記y方向変位計および前記z方向変位計からの信号に基づいて、前記スピンドルのx方向、y方向、およびz方向の各々の変位量を補正する方向に前記移動機構を制御する、エアスピンドル装置。
  2. 前記制御部は前記x方向変位計、前記y方向変位計および前記z方向変位計からの信号に基づいて前記工具にかかる負荷を求める、請求項1記載のエアスピンドル装置。
  3. 前記x方向変位計および前記y方向変位計は、前記ハウジングに設けられた前記ラジアル軸受内に埋め込まれ、前記スピンドルの外周面との間の距離を求める、請求項1または2記載のエアスピンドル装置。
  4. 前記z方向変位計は、前記ハウジングに設けられた前記スラスト軸受内に埋め込まれ、前記スピンドルに設けられたフランジとの間の距離を求める、請求項1乃至3のいずれか記載のエアスピンドル装置。
  5. 前記z方向変位計は、前記スピンドル上端の変位を求める、請求項1乃至3のいずれか記載のエアスピンドル装置。
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