JP2023030111A - 運転支援装置、運転支援方法、およびプログラム - Google Patents

運転支援装置、運転支援方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より適切な運転支援を行うことができる運転支援装置、運転支援方法、およびプログラムを提供すること。【解決手段】実施形態の運転支援装置は、車両の周辺状況を認識する認識部と、前記認識部により認識された周辺状況に基づいて前記車両の少なくとも操舵を制御する運転制御部と、前記車両の乗員の操作を受け付ける受付部と、前記車両の走行状態を出力部に出力させる出力制御部と、を備え、前記運転制御部は、前記受付部により前記車両を車線変更させる指示が受け付けられ、且つ車線変更の実行条件を満たす場合に前記車両の車線変更を実行し、前記出力制御部は、前記受付部により前記指示が受け付けられてから第1所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力させ、前記車線変更に関する情報は、前記車線変更の解除の要否と解除方法とに関する情報を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、運転支援装置、運転支援方法、およびプログラムに関する。
近年、車両の走行を自動的に制御する自動運転に関する研究が進められている。これに関連して、表示部に表示された画像内の自車オブジェクトを第1車線から第2車線に移動させるユーザの操作を受け付けると、自車の走行車線を第1車線から第2車線に変更するコマンドを自動運転の制御を行う自動運転制御部に出力する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2017/022197号
ところで、乗員が車線変更を指示した後に周辺状況の影響等によって車線変更が開始できない状況が継続した場合に、乗員が車線変更を指示したことを忘れてしまう場合があった。そのため、車線変更を指示してから暫く経った後に車線変更が実行されると、乗員が予期していない状態で車線変更が実行され、適切な運転支援ができない場合があった。
本発明の態様は、このような事情を考慮してなされたものであり、より適切な運転支援を行うことができる運転支援装置、運転支援方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係る運転支援装置、運転支援方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る運転支援装置は、車両の周辺状況を認識する認識部と、前記認識部により認識された周辺状況に基づいて前記車両の少なくとも操舵を制御する運転制御部と、前記車両の乗員の操作を受け付ける受付部と、前記車両の走行状態を出力部に出力させる出力制御部と、を備え、前記運転制御部は、前記受付部により前記車両を車線変更させる指示が受け付けられ、且つ車線変更の実行条件を満たす場合に前記車両の車線変更を実行し、前記出力制御部は、前記受付部により前記指示が受け付けられてから第1所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力させ、前記車線変更に関する情報は、前記車線変更の解除の要否と解除方法とに関する情報を含む、運転支援装置である。
(2):上記(1)の態様において、前記出力制御部は、前記出力部に前記車線変更に関する情報が出力されてから第2所定時間が経過しても前記受付部により前記車線変更を解除する指示が受け付けられなかった場合、前記情報の出力を終了させ、前記運転制御部は、前記車線変更の実行を継続させるものである。
(3):上記(2)の態様において、前記第2所定時間は、前記第1所定時間よりも短い時間である。
(4):上記(1)~(3)のうち何れか一つの態様において、前記出力部は、表示装置を含み、前記出力制御部は、前記車線変更に関する情報を示す画像を前記表示装置に表示させるものである。
(5):上記(2)または(3)の態様において、前記出力制御部は、前記情報の出力を終了させてから第3所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力部に出力させるものである。
(6):上記(5)の態様において、前記第3所定時間は、前記第1所定時間と同じ時間、または、前記車線変更に関する情報を出力した回数或いは時間に応じて変更される時間である。
(7):この発明の一態様に係る運転支援方法は、コンピュータが、車両の周辺状況を認識し、認識した前記周辺状況に基づいて前記車両の少なくとも操舵を制御する運転制御部と、前記車両の乗員の操作を受け付け、前記車両の走行状態を出力部に出力させ、前記乗員による前記車両を車線変更させる指示が受け付けられ、且つ車線変更の実行条件を満たす場合に前記車両の車線変更を実行し、前記指示が受け付けられてから第1所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力させ、前記車線変更に関する情報は、前記車線変更の解除の要否と解除方法とに関する情報を含む、運転支援方法である。
(8):この発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、車両の周辺状況を認識させ、認識された前記周辺状況に基づいて前記車両の少なくとも操舵を制御する運転制御部と、前記車両の乗員の操作が受け付けられ、前記車両の走行状態を出力部に出力させ、前記乗員による前記車両を車線変更させる指示が受け付けられ、且つ車線変更の実行条件を満たす場合に前記車両の車線変更を実行させ、前記指示が受け付けられてから第1所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力させ、前記車線変更に関する情報は、前記車線変更の解除の要否と解除方法とに関する情報を含む、プログラムである。
上記(1)~(8)の態様によれば、より適切な運転支援を行うことができる。
実施形態に係る運転支援装置を利用した車両システム1の構成図である。 第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。 運転モードと車両Mの制御状態、およびタスクの関係の一例を示す図である。 車線変更判定部142、承認判定部144、およびHMI制御部170について説明するための図である。 車線変更を提案する画像IM10の一例を示す図である。 車線変更に関する情報を示す画像IM20の一例を示す図である。 承認判定部144により車線変更が解除されなかった場合について説明するための図である。 実施形態の自動運転制御装置100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の運転支援装置、運転支援方法、およびプログラムの実施形態について説明する。また、以下では、一例として、運転支援装置が自動運転車両に適用された実施形態について説明する。自動運転とは、例えば、自動的に車両の操舵または加減速のうち、一方または双方を制御して運転制御を実行することである。車両の運転制御には、例えば、ACC(Adaptive Cruise Control)や、ALC(Auto Lane Changing)、LKAS(Lane Keeping Assistance System)、TJP(Traffic Jam Pilot)といった種々の運転支援制御が含まれてよい。自動運転車両は、乗員(運転者)の手動運転によって運転が制御されることがあってもよい。
[全体構成]
図1は、実施形態に係る運転支援装置を利用した車両システム1の構成図である。車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
車両システム1は、例えば、カメラ10と、レーダ装置12と、LIDAR(Light Detection and Ranging)14と、物体認識装置16と、通信装置20と、HMI(Human Machine Interface)30と、車両センサ40と、操作部45と、ナビゲーション装置50と、MPU(Map Positioning Unit)60と、ドライバモニタカメラ70と、運転操作子80と、自動運転制御装置100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220とを備える。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図1に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。HMI30は、「出力部」の一例である。操作部45は、「受付部」の一例である。操作部45と自動運転制御装置100とを組み合わせたものは「運転支援装置」の一例である。
カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、車両システム1が搭載される車両(以下、車両M)の任意の箇所に取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ10は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ10は、例えば、周期的に繰り返し車両Mの周辺を撮像する。カメラ10は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置12は、車両Mの周辺にミリ波等の電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、車両Mの任意の箇所に取り付けられる。レーダ装置12は、FM-CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
LIDAR14は、車両Mの周辺に光(或いは光に近い波長の電磁波)を照射し、散乱光を測定する。LIDAR14は、発光から受光までの時間に基づいて、対象までの距離を検出する。照射される光は、例えば、パルス状のレーザー光である。LIDAR14は、車両Mの任意の箇所に取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびLIDAR14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度等を認識する。物体認識装置16は、認識結果を自動運転制御装置100に出力する。物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびLIDAR14の検出結果をそのまま自動運転制御装置100に出力してよい。車両システム1から物体認識装置16が省略されてもよい。
通信装置20は、例えば、セルラー網やWi-Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を利用して、車両Mの周辺に存在する他車両と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
HMI30は、HMI制御部170の制御により車両Mの乗員に対して各種情報を出力する。また、HMI30は、乗員による入力操作を受け付ける受付部として機能してもよい。HMI30は、例えば、表示装置32と、スピーカ34とを備える。また、HMI30には、マイクやブザー、キー、インジケータランプ等が含まれていてもよい。
表示装置32は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)表示装置等である。表示装置32は、例えば、インストルメントパネルにおける運転席(ステアリングホイールに最も近い座席)の正面付近に設けられ、乗員(特に、運転者)がステアリングホイールの間隙から、或いはステアリングホイール越しに視認可能な位置に設置される。表示装置32には、車両Mの手動運転時または自動運転時の走行に必要な情報(以下、運転支援情報と称する)が画像として表示される。運転支援情報には、例えば、車両Mの速度、エンジン回転数、燃料残量、ラジエータ水温、走行距離、シフトレバーの状態、物体認識装置16や自動運転制御装置100等により認識された車線(区画線)や他車両等、車両Mが走行すべき車線、将来の目標軌道等の情報が含まれる。また、運転支援情報には、後述する運転モードの切り替えや、運転支援による走行状態、運転支援による車線変更に関する情報(車線変更の提案、車線変更の解除に関する情報)等を示す情報等が含まれてよい。
また、表示装置32は、上述した位置に加えて、インストルメントパネルの中央付近に設置されてもよい。この場合、表示装置32には、運転支援情報に加えて、例えば、ナビゲーション装置50によるナビゲート結果を示す画像等が表示される。また、表示装置32には、テレビ番組が表示されたり、DVDに記憶されたコンテンツまたは通信装置20を介して外部装置からダウンロードされた映画等のコンテンツが表示されてもよい。
また、表示装置32には、例えば、HUD(Head Up Display)が含まれていてもよい。HUDは、例えば、運転席前方のフロントウインドシールドの一部に画像を投影することで、運転席に着座した乗員の眼に虚像を視認させる。HUDには、例えば、運転支援情報等が表示される。また、表示装置32は、乗員からの操作入力を受け付ける受付部の機能を有するタッチパネルとして構成されていてもよい。
スピーカ34は、車室内に少なくとも一つ設置される。スピーカ34は、例えば、HMI制御部170の制御により音声や警告音等を出力する。
車両センサ40は、車両Mの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、車両Mの向きを検出する方位センサ等を含む。また、車両センサ40には、車両Mの位置を取得する位置センサが含まれてよい。位置センサは、例えば、GPS(Global Positioning System)装置から位置情報(経度・緯度情報)を取得するセンサである。また、位置センサは、ナビゲーション装置50のGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機51を用いて位置情報を取得するセンサであってもよい。
操作部45は、車両Mの乗員の操作を受け付ける。操作部45には、例えば、後述する運転モードの切り替えを受け付けるモード切替スイッチや、システム側(自動運転制御装置100側)の制御による車線変更の提案を承認する承認スイッチ、承認した車線変更の実行を解除する解除スイッチ等が含まれる。なお、承認スイッチと解除スイッチは、一つのスイッチで構成されていてもよい。この場合、例えば、スイッチのオン・オフ操作によって、承認と解除の操作が可能となる。操作部45は、例えば、機械式のスイッチがステアリングホイールまたはインストルメントパネル等に取り付けられる。また、操作部45は、HMI30と一体に構成され、例えば、上述したスイッチが、GUI(Graphical User Interface)スイッチとして表示装置32に表示されてもよい。
ナビゲーション装置50は、例えば、GNSS受信機51と、ナビHMI52と、経路決定部53とを備える。ナビゲーション装置50は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置に第1地図情報54を保持している。GNSS受信機51は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、車両Mの位置を特定する。車両Mの位置は、車両センサ40の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定または補完されてもよい。ナビHMI52は、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キー等を含む。ナビHMI52は、前述したHMI30と一部または全部が共通化されてもよい。経路決定部53は、例えば、GNSS受信機51により特定された車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、ナビHMI52を用いて乗員により入力された目的地までの経路(以下、地図上経路)を、第1地図情報54を参照して決定する。第1地図情報54は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。第1地図情報54は、道路の曲率やPOI(Point Of Interest)情報等を含んでもよい。地図上経路は、MPU60に出力される。ナビゲーション装置50は、地図上経路に基づいて、ナビHMI52を用いた経路案内を行ってもよい。ナビゲーション装置50は、例えば、乗員の保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。ナビゲーション装置50は、通信装置20を介してナビゲーションサーバに現在位置と目的地を送信し、ナビゲーションサーバから地図上経路と同等の経路を取得してもよい。
MPU60は、例えば、推奨車線決定部61を含み、HDDやフラッシュメモリ等の記憶装置に第2地図情報62を保持している。推奨車線決定部61は、ナビゲーション装置50から提供された地図上経路を複数のブロックに分割し(例えば、車両進行方向に関して100[m]毎に分割し)、第2地図情報62を参照してブロックごとに推奨車線を決定する。例えば、推奨車線決定部61は、現在走行している車線または近い将来走行する道路が複数車線である場合に、左から何番目の車線を走行するといった決定を行う。また、推奨車線決定部61は、地図上経路に分岐箇所が存在する場合、車両Mが、分岐先に進行するための合理的な経路を走行できるように、推奨車線を決定する。
第2地図情報62は、第1地図情報54よりも高精度な地図情報である。第2地図情報62は、例えば、車線の中央の情報あるいは車線の境界の情報等を含んでいる。また、第2地図情報62には、道路情報(道路種別)、道路の車線数、分岐、合流の有無、法定速度(制限速度、最高速度、最低速度)、交通規制情報、住所情報(住所・郵便番号)、施設情報、電話番号情報等が含まれてよい。第2地図情報62は、通信装置20が他装置と通信することにより、随時、アップデートされてよい。
ドライバモニタカメラ70は、例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。ドライバモニタカメラ70は、例えば、車両Mの運転席に着座した乗員(運転者)の頭部を正面から(顔面を撮像する向きで)撮像可能な位置および向きで、車両Mにおける任意の箇所に取り付けられる。例えば、ドライバモニタカメラ70は、車両Mのインストルメントパネルの中央部に設けられたディスプレイ装置の上部に取り付けられる。
運転操作子80は、例えば、ステアリングホイール82の他、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、その他の操作子を含む。運転操作子80には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、自動運転制御装置100、もしくは、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一部または全部に出力される。ステアリングホイール82は、「運転者による操舵操作を受け付ける操作子」の一例である。操作子は、必ずしも環状である必要は無く、異形ステアリングホイールやジョイスティック、ボタン等の形態であってもよい。ステアリングホイール82には、ステアリング把持センサ84が取り付けられている。ステアリング把持センサ84は、静電容量センサ等により実現され、運転者がステアリングホイール82を把持している(力を加えられる状態で接していることをいう)か否かを検知可能な信号を自動運転制御装置100に出力する。
自動運転制御装置100は、例えば、第1制御部120と、第2制御部160と、HMI制御部170と、記憶部180とを備える。第1制御部120と、第2制御部160と、HMI制御部170とは、それぞれ、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置に装着されることで自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。行動計画生成部140と第2制御部160とを合わせたものが「運転制御部」の一例である。HMI制御部170は、「出力制御部」の一例である。
記憶部180は、上記の各種記憶装置、或いはSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現されてもよい。記憶部180には、例えば、本実施形態における運転支援を実行するために必要な情報、その他の各種情報、プログラム等が格納される。
図2は、第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。第1制御部120は、例えば、認識部130と、行動計画生成部140と、モード決定部150とを備える。第1制御部120は、例えば、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による機能と、予め与えられたモデルによる機能とを並行して実現する。例えば、「交差点を認識する」機能は、ディープラーニング等による交差点の認識と、予め与えられた条件(パターンマッチング可能な信号、道路標示等がある)に基づく認識とが並行して実行され、双方に対してスコア付けして総合的に評価することで実現されてよい。これによって、自動運転の信頼性が担保される。
認識部130は、カメラ10、レーダ装置12、およびLIDAR14から物体認識装置16を介して入力された情報に基づいて、車両Mの周辺にある物体(例えば、他車両、その他の障害物)の位置(相対位置)、および速度(相対速度)、加速度等の状態を認識する。物体の位置は、例えば、車両Mの代表点(重心や駆動軸中心等)を原点とした絶対座標上の位置として認識され、制御に使用される。物体の位置は、その物体の重心やコーナー等の代表点で表されてもよいし、領域で表されてもよい。物体の「状態」とは、物体が他車両等の移動体である場合には、他車両の加速度やジャーク、あるいは「行動状態」(例えば車線変更をしている、またはしようとしているか否か)を含んでもよい。
また、認識部130は、例えば、車両Mが走行している車線(走行車線)を認識する。例えば、認識部130は、第2地図情報62から得られる道路区画線のパターン(例えば実線と破線の配列)と、カメラ10によって撮像された画像から認識される車両Mの周辺の道路区画線のパターンとを比較することで、走行車線を認識する。なお、認識部130は、道路区画線に限らず、道路区画線や路肩、縁石、中央分離帯、ガードレール等を含む走路境界(道路境界)を認識することで、走行車線を認識してもよい。この認識において、ナビゲーション装置50から取得される車両Mの位置やINSによる処理結果が加味されてもよい。また、認識部130は、一時停止線、障害物、赤信号、料金所、道路標識、その他の道路事象を認識する。また、認識部130は、走行車線に隣接する隣接車線を認識する。隣接車線は、例えば、走行車線と同一方向に進行可能な車線である。
認識部130は、走行車線を認識する際に、走行車線に対する車両Mの位置や姿勢を認識する。認識部130は、例えば、車両Mの基準点の車線中央からの乖離、および車両Mの進行方向の車線中央を連ねた線に対してなす角度を、走行車線に対する車両Mの相対位置および姿勢として認識してもよい。これに代えて、認識部130は、走行車線のいずれかの側端部(道路区画線または道路境界)に対する車両Mの基準点の位置等を、走行車線に対する車両Mの相対位置として認識してもよい。ここで、車両Mの基準点とは、車両Mの中心でもよく、重心でもよい。また、基準点とは、車両Mの端部(前端部、後端部)でもよく、車両Mが備える複数の車輪うちの一つが存在する位置であってもよい。
行動計画生成部140は、原則的には推奨車線決定部61により決定された推奨車線を走行し、更に、車両Mの周辺状況に対応できるように、車両Mが自動的に(運転者の操作に依らずに)将来走行する目標軌道を生成する。目標軌道は、例えば、速度要素を含んでいる。例えば、目標軌道は、車両Mの到達すべき地点(軌道点)を順に並べたものとして表現される。軌道点は、道なり距離で所定の走行距離(例えば数[m]程度)ごとの車両Mの到達すべき地点であり、それとは別に、所定のサンプリング時間(例えば0コンマ数[sec]程度)ごとの目標速度および目標加速度が、目標軌道の一部として生成される。また、軌道点は、所定のサンプリング時間ごとの、そのサンプリング時刻における車両Mの到達すべき位置であってもよい。この場合、目標速度や目標加速度の情報は軌道点の間隔で表現される。また、行動計画生成部140は、車両Mの予め設定速度が決められている場合に、走行可能な範囲内で車両Mの速度が設定速度となるような目標軌道を生成してもよい。
行動計画生成部140は、目標軌道を生成するにあたり、自動運転のイベント(機能)を設定してよい。自動運転のイベントには、定速走行イベント、低速追従走行イベント、車線変更イベント、分岐イベント、合流イベント、テイクオーバーイベント等がある。行動計画生成部140は、起動させたイベントに応じた目標軌道を生成する。また、行動計画生成部140は、車両Mの運転制御や所定のイベント等を実行する場合には、後述する車両Mの運転モードに応じて運転制御やイベントの実行を乗員に提案(リコメンド)し、その提案が承認された場合に対応する目標軌道を生成してもよい。
また、行動計画生成部140は、例えば、車線変更判定部142と、承認判定部144とを備える。それぞれの機能の詳細については後述する。
モード決定部150は、車両Mの状況等に基づいて、車両Mが実行する運転モードを、乗員に課されるタスクが異なる複数の運転モード(言い換えると、自動化の度合が異なる複数のモード)のいずれかに決定する。運転制御部は、モード決定部150により決定されたモードで車両Mを走行させる。モード決定部150は、例えば、運転者状態判定部152と、モード変更処理部154とを備える。
図3は、運転モードと車両Mの制御状態、およびタスクの関係の一例を示す図である。車両Mの運転モードには、例えば、モードAからモードEの5つのモードがある。モードAからモードEにおいて、制御状態すなわち車両Mの運転制御の自動化の度合は、モードAが最も高く、次いでモードB、モードC、モードDの順に低くなり、モードEが最も低い。この逆に、乗員に課されるタスクは、モードAが最も軽度であり、次いでモードB、モードC、モードDの順に重度となり、手動運転を行うモードEが最も重度となる。なお、モードB~Eでは、自動運転でない制御状態となるため、自動運転制御装置100としては自動運転に係る制御を終了し、運転支援または手動運転に移行させるまでが責務である。モードAおよびモードBは「第1運転モード」の一例であり、モードCは「第2運転モード」の一例である。以下、乗員の一例である運転者を用いて各モードの詳細について説明する。
モードAでは、自動運転の状態となり、運転者には車両Mの周辺監視、ステアリングホイール82の把持(以下、「ステアリング把持」と称する)のいずれのタスクも課されない。運転者が周辺監視を行っているか否かは、例えばドライバモニタカメラ70の撮像画像の解析結果に基づいて判定され、ステアリング把持を行っているか否かは、例えばステアリング把持センサ84の検出結果により判定される。周辺監視は、少なくとも車両Mの前方の監視が含まれる。前方とは、フロントウインドシールドを介して視認される車両Mの進行方向の空間を意味する。但し、モードAであっても運転者は、自動運転制御装置100を中心としたシステムからの要求に応じて速やかに手動運転に移行できる体勢であることが要求される。なお、ここで言う自動運転とは、車両Mの操舵、速度のいずれも運転者の操作に依らずに制御されることをいう。
モードAは、例えば、高速道路等の自動車専用道路において、所定速度(例えば50[km/h]程度)以下で車両Mが走行しており、追従対象の前走車両が存在する等の条件が満たされる場合に実行可能な運転モードであり、「TJPモード」と称される場合がある。モードAで走行する条件が満たされなくなった場合や、操作部45によりモードの切り替え操作が受け付けられた場合、モード決定部150は、車両Mの運転モードを他のモード(例えば、モードB)に変更する。
なお、モードAの実行中において、運転者は、セカンドタスクを実行することができる。セカンドタスクとは、例えば、車両Mの自動運転中に許容される運転者の運転以外の行為である。セカンドタスクには、例えば、テレビ鑑賞や携帯電話の通話、メールの送受信、食事等が含まれる。
モードBでは、運転支援の状態となり、運転者には車両Mの周辺を監視するタスク(以下、周辺監視)が課されるが、ステアリングホイール82を把持するタスクは課されない。モードBでは、例えば、ACCやALC、LKAS等が実行される。なお、ACCやALC、LKASは、例えば、モードC、Dにおいても所定のタスクの制限のもとに実行されてよい。例えば、モードBでは、運転者からの車線変更指示を受け付けずに、車両システム1側の判断によって、ナビゲーション装置50による目的地までの経路設定等に基づく車両Mの車線変更(ALC)が行われる。車線変更とは、車両Mが走行する自車線から、自車線に隣接する隣接車線へ車両Mを移動させることである。
モードCでは、運転支援の状態となり、運転者には周辺監視のタスクと、ステアリングホイール82を把持するタスクが課される。モードCでは、例えば、車両システム1側で車両Mの車線変更が必要であると判断された場合に、HMI30を介して運転者に提案を行い、操作部45から運転者による車線変更の承認が受け付けられた場合に、車両Mの操舵または加減速のうち、少なくとも操舵を制御する運転制御により車線変更が実行される。
また、モードCの場合には、現時点で車線変更が実行できない状態であっても、将来的に車両システム1側で車線変更を行った方がよいと判定された場合に運転者に提案を行い、車線変更の承認(予約)を受け付け、その後、周辺状況等に基づいて車両Mが車線変更の実行条件を満たす場合に運転制御による車線変更を行ってもよい。車線変更の実行条件とは、例えば、行動計画生成部140により、車両Mの走行車線から車線変更先の車線に車線変更するための目標軌道が生成されることである。例えば、行動計画生成部140は、車両Mの走行車線や車線変更先の車線に他車両が存在する場合には、車両Mと他車両との相対位置や相対距離に基づいて、車線変更先とする目標位置(ターゲット位置)を設定し、他車両に接触することなく、ターゲット位置に移動するための目標軌道を生成する。また、渋滞や工事等の道路状況によりターゲット位置が設定できない場合、行動計画生成部140は、車線変更を行うための目標軌道が生成されず、現在の走行車線を継続して走行する目標軌道が生成される。また、乗員により車線変更が承認されている場合、行動計画生成部140は、ターゲット位置の探索を繰り返し行い、ターゲット位置が設定できしだい、車線変更を行うための行動計画が生成される。
なお、上述した運転制御(運転支援)による車線変更の提案は、運転モードがモードBまたはモードAのときに行ってもよい。車線変更の提案に対する承認が得られた場合には、運転モードをモードCに変更し、承認が得られなかった場合には、現在のモードBまたはモードAを継続するといったモード制御が行われる。
モードDは、車両Mの操舵と加減速のうち少なくとも一方に関して、ある程度の運転者による運転操作が必要な運転モードである。また、モードDでは、運転者によるウインカレバーの操作により車両Mを車線変更させる指示を受け付けた場合に、指示された方向に車線変更を実行する運転制御が行われる。モードB~Dにおける車線変更は、車線変更イベントの一例であってもよい。
モードEでは、車両Mの操舵、加減速ともに運転者による運転操作が必要な手動運転の状態となる。モードD、モードEともに、当然ながら運転者には車両Mの前方を監視するタスクが課される。モードC~Eにおける運転主体は、運転者である。
モード決定部150は、例えば、運転者の状態に基づいて、車両Mが実行する運転モードを決定する。例えば、モード決定部150は、タスクの実行状態を取得し、決定した運転モードに係るタスクが運転者により実行されてない場合に、より運転者に課されるタスクが重度な運転モードに変更する。また、モード決定部150は、例えば、モードAの実行中において、運転者がシステムからの要求に応じて手動運転に移行できない体勢である場合(例えば許容エリア外の脇見を継続している場合や、運転困難となる予兆が検出された場合)に、HMI制御部170によりHMI30を用いて運転者にモードEの手動運転への移行を促す制御を実行させる。また、モード決定部150は、HMI制御部170に手動運転への移行を促す制御を実行させてから所定時間が経過しても運転者が応じない場合や運転者が手動運転を行う状態でないと推定される場合に、自動運転によって車両Mを目標位置に停止させ、停止後に自動運転を停止(終了)するといった制御を行う。また、自動運転を停止した後は、車両MはモードDまたはEの状態になり、運転者の手動操作によって車両Mを発進させることが可能となる。以下、「自動運転を停止」に関して同様である。
モードBにおいて、運転者が前方を監視していない場合、モード決定部150は、HMI30を用いて運転者に周辺監視を促し、運転者が応じなければ、車両Mを目標位置に停止させ、自動運転を停止するといった制御を行う。モードCにおいて運転者が前方を監視していない場合、或いはステアリングホイール82を把持していない場合、モード決定部150は、HMI30を用いて運転者に周辺監視を、および/またはステアリングホイール82を把持するように促し、運転者が応じなければ、車両Mを目標位置に停止させ、自動運転を停止する、といった制御を行う。また、モードCやモードDにおいて、車両Mが所定地点に到達するための間に車線変更が実行されないような場合に、車両Mを目標位置に停止させ、自動運転を停止するといった制御を行ってもよい。
運転者状態判定部152は、運転者が運転に適した状態であるか否かを判定する。例えば、運転者状態判定部152は、上記のモード変更のために運転者の状態を監視し、運転者の状態がタスクに応じた状態であるか否かを判定する。例えば、運転者状態判定部152は、ドライバモニタカメラ70が撮像した画像を解析して姿勢推定処理を行い、運転者が、システムからの要求に応じて手動運転に移行できない体勢であるか否かを判定する。また、運転者状態判定部152は、ドライバモニタカメラ70が撮像した画像を解析して視線推定処理を行い、運転者が車両Mの周辺(より具体的には、前方)を監視しているか否かを判定する。所定時間以上、タスクに応じた状態でないと判定した場合、運転者状態判定部152は、運転者がそのタスクの運転に適していない状態であると判定する。また、タスクに応じた状態であると判定した場合、運転者状態判定部152は、運転者がそのタスクの運転に適した状態であると判定する。また、運転者状態判定部152は、運転者が、運転交代が可能な状態であるか否か判定してもよい。
また、モード決定部150は、上述した運転者の状態に代えて(または加えて)、車両Mの走行状態や実行される運転制御に対する運転者の承認の有無等に基づいて、車両Mの運転モードを決定してもよい。この場合、モード決定部150は、例えば、承認判定部144による判定結果に基づいて車両Mの運転モードを決定する。上記判定結果に基づく運転モードの決定の詳細については後述する。
モード変更処理部154は、現在も運転モードからモード決定部150により決定されたモードへの変更のための各種処理を行う。例えば、モード変更処理部154は、運転者に所定の操作を促すためにHMI制御部170にHMI30を制御させたり、自動運転を実行または停止させるための目標軌道を生成するように指示したりする。また、モード変更処理部154は、操作部45により車両Mの運転モードを所定のモードを切り替える操作が受け付けられた場合に、そのモードの実行するための各種処理を実行する。また、モード変更処理部154は、操作部45により車両システム1によって実行される車線変更の承認、または車線変更の解除の承認等が受け付けられた場合に、受け付けられた内容に対応付けられたモードに切り替えるための各種処理を実行する。
第2制御部160は、行動計画生成部140によって生成された目標軌道を、予定の時刻通りに車両Mが通過するように、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220を制御する。
第2制御部160は、例えば、取得部162と、速度制御部164と、操舵制御部166とを備える。取得部162は、行動計画生成部140により生成された目標軌道(軌道点)の情報を取得し、メモリ(不図示)に記憶させる。速度制御部164は、メモリに記憶された目標軌道に付随する速度要素に基づいて、走行駆動力出力装置200またはブレーキ装置210を制御する。操舵制御部166は、メモリに記憶された目標軌道の曲がり具合に応じて、ステアリング装置220を制御する。速度制御部164および操舵制御部166の処理は、例えば、フィードフォワード制御とフィードバック制御との組み合わせにより実現される。一例として、操舵制御部166は、車両Mの前方の道路の曲率に応じたフィードフォワード制御と、目標軌道からの乖離に基づくフィードバック制御とを組み合わせて実行する。
HMI制御部170は、HMI30により、車両Mの乗員(運転者)に所定の情報を通知する。所定の情報には、例えば、運転支援情報が含まれる。例えば、HMI制御部170は、上述した所定の情報を含む画像を生成し、生成した画像を表示装置32に表示させてもよく、所定の情報を示す音声を生成し、生成した音声をスピーカ34から出力させてもよい。また、HMI制御部170は、HMI30および操作部45により受け付けられた情報を通信装置20、ナビゲーション装置50、第1制御部120等に出力してもよい。HMI制御部170の機能の詳細については後述する。
走行駆動力出力装置200は、車両Mが走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機等の組み合わせと、これらを制御するECU(Electronic Control Unit)とを備える。ECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子80に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、上記説明した構成に限らず、第2制御部160から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80のステアリングホイール82から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
[車線変更判定部、承認判定部、およびHMI制御部]
以下、車線変更判定部142、承認判定部144、およびHMI制御部170の機能の詳細について説明する。図4は、車線変更判定部142、承認判定部144、およびHMI制御部170について説明するための図である。図4の例では、同一方向(図中X軸方向)に進行可能な二つの車線L1、L2のうち、車線L2を速度VMで走行する車両Mを示している。車線L1は、区画線LLおよびCLによって区画され、車線L2は、区画線CLおよびRLによって区画されている。区画線CLは、車線L1とL2との間で車線変更が可能な車線である。車線L1およびL2は、例えば、高速道路等の自動車専用道路である。また、以下の説明において、時刻t11が最も早く、時刻t12、t13、t14、t15、t16、t17の順に遅くなっているものとする。また、以下では、時刻t11よりも前の時刻において車両MがモードBで走行しているものとするが、モードAで走行している場合であってもよい。
車線変更判定部142は、認識部130により認識された周辺状況に基づいて、現時点または将来において、運転制御によって車両Mを車線変更させるか否かを判定する。例えば、車線変更判定部142は、車両Mの走行車線と、走行車線を含む同一方向に進行可能な道路の車線数とに基づいて、車両Mを車線変更させるか否かを判定する。車線数は、例えば、カメラ10の撮像画像から認識されてもよく、地図情報(例えば、第2地図情報62)から認識されてもよい。例えば、車線変更判定部142は、同一方向に進行可能な複数車線のうち推奨車線決定部61により決定された推奨車線と、車両Mの走行車線とを比較し、推奨車線と走行車線が同一車線でない場合に、車両Mを車線変更させると判定する。
例えば、車両Mが二車線道路の左側の車線を走行し、推奨車線が右側の車線である場合、車線変更判定部142は、車両Mを右側の車線に車線変更させると判定する。また、車両Mが三車線のうち進行方向に向かって右側または左側の車線を走行し、推奨車線が真ん中の車線である場合に、車両Mを真ん中の車線に車線変更させると判定する。また、予めナビゲーション装置50等により目的地が設定されている場合に、車線変更判定部142は、車両Mの走行車線が目的地方面に進行可能な車線でない場合に、目的地方面に進行可能な車線に車線変更させると判定する。また、車線変更判定部142は、四車線以上の道路を走行している場合にも車両Mが予め設定された推奨車線を走行していない場合には、推奨車線への車線変更が必要であると判定する。
また、車線変更判定部142は、車両Mが走行する道路形状が将来変化する場合(例えば、数キロ先に分岐、合流、車線数の増減がある場合)に、将来の推奨車線と、走行車線とを比較し、同一車線でない場合に、車両変更させると判定してもよい。
図4の例において、車線変更判定部142は、車両Mが地点P11に到達した時刻t11で車線L2から車線L1に車線変更させると判定したとする。この場合、HMI制御部170は、運転制御による車線変更を提案(リコメンド)する画像を生成し、生成した画像を表示装置32に出力させて、運転者に通知する。
図5は、車線変更を提案する画像IM10の一例を示す図である。画像IM10には、例えば、提案内容表示領域A11が含まれる。提案内容表示領域A11には、例えば、車線変更の提案に関する情報が表示される。図5の例において、提案内容表示領域A11には、「現在の走行車線から右側車線への車線変更をお勧めします。」、「車線変更を承認する場合は、承認操作を行ってください。」といった文字情報が表示されている。また、HMI制御部170は、上述した文字情報に加えて(または代えて)、車線変更を乗員に想起させる画像(アニメーション画像を含む)を表示してもよく、HMI30に含まれる車線変更を示すインジケータランプを点灯させてもよい。また、HMI制御部170は、画像やインジケータの表示に加えて(または代えて)、提案内容を示す音声(例えば、図5に示す文字情報に相当する音声)を生成し、生成した音声をスピーカ34から出力させてもよく、警報やブザー等の音をスピーカ34から出力させてもよい。これにより、車両システム1側から車線変更が提案されたこと、および、承認する場合の操作内容を車両Mの運転者に認識させ易くすることができる。
承認判定部144は、上述した車線変更の提案に対する運転者の承認を受け付けたか否かを判定する。例えば、承認判定部144は、HMI制御部170により表示装置32に画像IM10が表示された状態で、操作部45により所定の操作が受け付けられた場合に、運転制御による車線変更が承認されたと判定する。所定の操作とは、例えば、画像IM10が表示された状態で、操作部45に設けられた承認スイッチを1回押す操作でもよく、オン状態にする操作でもよい。なお、承認判定部144は、所定時間以内に、操作部45により所定の操作が受け付けられなかった場合に、承認を受け付けなかったと判定してもよい。承認が受け付けられなかった場合には、車線変更が実行されない。
図4の例において、時刻t11で画像IM10が表示された後、車両Mが地点P12に到達した時刻t12で、承認判定部144により車線変更の提案に対する運転者の承認(車線変更承認)を受け付けたと判定がされたとする。この場合、モード決定部150は、車両Mの運転モードをモードBからモードCに変更する。モードCの変更により、運転者には、周辺監視だけでなくステアリング把持のタスクが課される。そして、行動計画生成部140は、認識部130により認識された周辺状況に基づいて、車線変更先の車線L1のターゲット位置を探索し、探索したターゲット位置が見つかった時点でターゲット位置に車線変更させる目標軌道を生成し、生成した目標軌道にしたがって車線変更を開始する。
また、行動計画生成部140は、車線L1上を走行する他車両の存在や工事作業エリア等の障害物によってターゲット位置が設定できない場合には、車線L2を継続して走行させる行動計画を生成し、生成した行動計画に沿って車両Mを走行させる。なお、車線変更承認後に車線変更ができない状態が長時間続くと、運転者が車線変更を承認したことを忘れてしまう可能性がある。そのため、車線変更を指示してから暫く経った後に車線変更が実行されると、乗員が予期していない状態で車線変更が実行されるため、運転者が驚いてしまい、不要なステアリング操作やブレーキ操作を行ってしまう可能性がある。したがって、HMI制御部170は、車線変更を承認してから第1所定時間が経過しても運転制御部による車線変更が開始されていない場合に、車線変更に関する情報をHMI30に出力させる。「車線変更が開始されていない」とは、例えば、車線変更の実行条件を満たしていないことである。また、「車線変更が開始されていない」とは、車両Mの全部が車線L2側にあることや、車線変更先(車線L2側)への横移動量(道路の横方向への移動量、図4中-Y軸方向への移動量)が所定量未満であること、車両Mの車線変更に伴う操舵角が所定角度未満であることであってもよい。車線変更に関する情報には、例えば、車線変更に関する車両Mの走行状態に関する情報や車線変更の解除に関する情報が含まれる。車線変更の解除に関する情報には、例えば、承認した車線変更を解除する必要があるか否か(解除要否)や、解除するための操作方法に関する情報等が含まれる。
図4の例において、HMI制御部170は、時刻t12から第1所定時間(△T1)が経過した時刻t13(車両Mが地点P13に到達した時点)において、車線変更に関する情報を示す画像を生成し、生成した画像を表示装置32に表示させる。図6は、車線変更に関する情報を示す画像IM20の一例を示す図である。画像IM20は、例えば、走行状態表示領域A21が含まれる。表示状態表示領域A21には、車線変更に関する情報として、例えば「車線変更が開始できない状態が続いています。」、「承認操作によって、車線変更の解除が可能です。」等の文字情報が表示される。
図6に示す画像IM20を表示することで、車両Mが運転制御により車線変更を実行しようとしているが、周辺状況等により車線変更を開始できない状況であることを運転者に把握させることができる。したがって、運転者に運転制御による車線変更を承認したことを忘れにくくさせる(または思い出させる)ことができる。更に、車線変更の解除に関する情報を表示させることで、車線変更を解除したい場合の誤操作を抑制することができる。なお、HMI制御部170は、車線変更に関する情報を運転者に通知する場合に、画像IM20の表示のみで通知し、音声による通知は行わないようにする。これにより、運転者が通知に対して煩わしく感じることを低減させることができる。
承認判定部144は、HMI制御部170により表示装置32に画像IM20が表示された状態で、操作部45により所定の操作が受け付けられたか否かによって、承認された運転制御による車線変更の実行が解除されたか否か(または車線変更の解除が承認されたか否か)を判定する。画像IM20が表示されている時間は、運転者に車線変更を継続するか否かを判断させるための時間である。所定の操作とは、例えば、画像IM20が表示された状態で、操作部45に設けられた解除スイッチを1回押す操作でもよく、承認スイッチを1回押したり、オフ状態にする操作でもよい。
図4において、例えば時刻t13で画像IM20を表示された状態で、車両Mが地点P14に到達した時刻t14で、承認判定部144により車線変更が解除された(解除承認された)と判定されたものとする。この場合、運転制御部は、車線L1への車線変更を中止する。そして、モード決定部150は、運転モードをモードCからモードBに変更し、車線L2上を走行させる運転制御が実行される。
図7は、承認判定部144により車線変更が解除されなかった場合について説明するための図である。図7における時刻t13までの処理は、上述した処理を同様であるため、時刻t13以降の処理について具体的に説明する。時刻t13において、HMI制御部170は、例えば、表示装置32に画像IM20を表示させた後、第2所定時間が経過しても操作部45による所定の操作が受け付けられなかった場合に、画像IM20の表示を終了させる。第2所定時間は、第1所定時間よりも短い時間である。HMI制御部170は、図7に示すように、画像IM20を表示させた時刻t13から第2所定時間(△T2)が経過した時刻t15(車両Mが地点P15に到達した時点)で画像IM20の表示を終了させる。これにより、画像IM20を表示させることで、車両Mが運転制御により車線変更を実行しようとしていることを把握させることができると共に、画像IM20の表示を第1所定時間よりも短い時間で終了させることで、運転者の通知に対する煩わしさを低減させることができる。また、運転者が車線変更を解除するための操作(解除承認)を行わない場合には、運転制御による車線変更は継続されるため、車線変更を継続させる操作を画像IM20が表示されるごとに行う場合に比して、運転者の利便性を向上させることができる。
なお、時刻t13以降も車線変更の承認が継続されるため、運転制御部は、車線L1への車線変更の実行条件を満たせば、車線L1への車線変更が実行される。
また、HMI制御部170は、時刻t15において画像IM20の表示を終了させた後、第3所定時間(△T3)が経過した時刻t16(車両Mが地点P16に到達した時点)で再度画像IM20を表示装置32に表示させてもよい。第3所定時間は、例えば、第1所定時間と同じ時間である。また、第3所定時間は、画像IM20の表示回数または表示時間(合計表示時間)に応じて変更されてもよい。例えば、画像IM20の表示による運転者への通知回数や通知時間が増加するほど、車線変更を承認したことを乗員が忘れにくくなることが予測される。そのため、HMI制御部170は、画像IM20の表示回数や表示時間が増加するほど、第3所定時間を第1所定時間よりも長い時間に設定する。また、HMI制御部170は、画像IM20の表示回数または表示時間によって、次の表示を1回キャンセルする制御を行ってもよい。また、第3所定時間は、画像IM20が表示された状態での車両Mの走行距離が長いほど、長い時間になるように調整されてもよい。このように、画像IM20が再度表示される間隔を調整することで、画像IM20の表示による煩わしさを低減させることができる。また、画像IM20を繰り返し表示させることで、車線変更を承認したことを運転者が忘れてしまうことを抑制させることができるため、より適切な運転支援を実現することができる。
また、HMI制御部170は、時刻t16において画像IM20が表示された後、第4所定時間△T4が経過した時刻t17(車両Mが地点P17に到達した時点)においても操作部45による所定の操作が受け付けられなかった場合に、画像IM20の表示を終了させる。第4所定時間は、第2所定時間と同じ時間である。また、第4所定時間は、画像IM20の表示回数や表示時間(合計表示時間)に応じて短くしてもよい。ただし、HMI制御部170は、予め決められた最小表示時間未満にならないように第4所定時間を調整する。また、HMI制御部170は、時刻t17以降も車線変更が開始されてなく、且つ車線変更の解除が承認されていない場合に、第3所定時間および第4所定時間に基づいて画像IM20を繰り返し表示させる。
[処理フロー]
図8は、実施形態の自動運転制御装置100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下では、自動運転制御装置100により実行される処理のうち、主に車両システム1側からの車線変更の提案、当該提案に対する承認、および車線変更の解除に関する処理を中心として説明する。また、以下の処理の実行時において、車両MはモードBで走行しているものとする。また、以下の処理では、運転者状態判定部152により判定される運転者の状態は、車両Mが実行する運転モードにおいて運転者に課されるタスクにあった状態であるものとする。したがって、図8の処理において、運転者の状態によるモードの変更は行われない。
図8の例において、認識部130は、車両Mの周辺状況を認識する(ステップS100)。次に、車線変更判定部142は、認識された車両Mの周辺状況等に基づいて、車両Mの車線変更を提案するか否かを判定する(ステップS102)。車線変更を提案すると判定された場合、HMI制御部170は、車線変更の提案を示す画像(例えば、画像IM10)を生成し、生成した画像を表示装置32に出力させる(ステップS104)。
次に、承認判定部144は、操作部45により提案した車線変更の承認が受け付けられたか否かを判定する(ステップS106)。車線変更の承認が受け付けられたと判定された場合、モード決定部150は、車両Mの運転モードをモードBからモードCに切り替えることを決定する(ステップS108)。これにより、運転制御部によるモードBからモードCへの切り替えが実行される。次に、行動計画生成部140は、車線変更先への車線変更が実行可能か否かを判定する(ステップS110)。車線変更が実行可能であると判定した場合、運転制御部は、車線変更先への車線変更を実行する(ステップS112)。次に、モード決定部150は、車両Mの運転モードをモードCからモードBに変更することを決定する(ステップS114)。これにより、運転制御部によるモードBへモードの切り替えが実行される。
また、ステップS110の処理において、車線変更の承認後に車線変更が実行可能でない場合(言い換えると、車線変更が開始されていない場合)、行動計画生成部140は、車線変更の承認を受け付けてから第1所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS116)。第1所定時間が経過していないと判定された場合、ステップS110の処理に戻る。また、第1所定時間が経過したと判定された場合、HMI制御部170は、車線変更の解除に関する情報を含む画像(例えば、画像IM20)を生成し、生成した画像を表示装置に表示させる(ステップS118)。
次に、HMI制御部170は、車線変更の解除承認が受け付けられたか否かを判定する(ステップS120)。解除承認が受け付けられたと判定された場合、運転制御部は、車線変更を行わずに、ステップS114の処理(運転モードをモードCからモードBに切り替える処理)を実行する。また、解除承認が受け付けられていないと判定された場合、HMI制御部170は、車線変更の解除に関する情報を含む画像を表示装置32に表示させてから第2所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS122)。第2所定時間が経過していないと判定された場合、ステップS120の処理に戻る。また、第2所定時間が経過したと判定された場合、HMI制御部170は、車線変更の解除に関する情報を含む画像の表示を終了し(ステップS124)、ステップS110の処理に戻る。これにより本フローチャートの処理を実行する。また、ステップS102の処理において車線変更を提案しないと判定された場合、または、ステップS106の処理において操作部45により車線変更の承認が受け付けられなかったと判定された場合、本フローチャートの処理は終了する。
<変形例>
上述した実施形態において、画像IM10および画像IM20を表示させた後、操作部45による所定の操作が受け付けられた場合に制御を行ったが、これに代えて、画像IM10および画像IM20に承認する(または解除する)か否かを選択するGUI(Graphical User Interface)スイッチを表示させ、表示されたGUIスイッチに対する運転者の操作を受け付けて承認判定等を行ってもよい。この場合、GUIスイッチを含む画像が表示された表示装置32(タッチパネル)が「受付部」の一例となる。
上述した実施形態によれば、運転支援装置において、車両Mの周辺状況を認識する認識部130と、認識部130により認識された周辺状況に基づいて車両Mの少なくとも操舵を制御する運転制御部と、車両Mの乗員の操作を受け付ける操作部(受付部の一例)45と、車両Mの走行状態をHMI30(出力部の一例)に出力させるHMI制御部(出力制御部の一例)と、を備え、運転制御部は、操作部45により車両Mを車線変更させる指示が受け付けられ、且つ車線変更の実行条件を満たす場合に車両Mの車線変更を実行し、HMI制御部170は、操作部45により指示が受け付けられてから第1所定時間が経過しても運転制御部による車線変更が開始されていない場合に、HMI30に車線変更に関する情報を出力させることにより、より適切な運転支援を行うことができる。
具体的には、上述した実施形態によれば、車線変更の承認後(予約後)に車線変更できずに所定時間経過した場合に、車線変更に関する情報を通知することで、時間経過によって車線変更を承認していたことを運転者が忘れてしまうことを抑制することができ、車線変更の実施に驚かないようにさせることができる。また、実施形態によれば、乗員に通知される車線変更に関する情報に車線変更の解除要否や解除の方法に関する情報を含むことで、解除操作を行わなければ自動で解除されないため、運転者の利便性を向上させることができる。また、実施形態によれば、車線変更に関する情報の表示時間を短くすると共に、車線変更に関する情報を表示装置32への画像表示のみで行うことで、通知に対する運転者の煩わしさを低減させることができる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
車両の周辺状況を認識し、
認識した前記周辺状況に基づいて前記車両の少なくとも操舵を制御する運転制御部と、
前記車両の乗員の操作を受け付け、
前記車両の走行状態を出力部に出力させ、
前記乗員による前記車両を車線変更させる指示が受け付けられ、且つ車線変更の実行条件を満たす場合に前記車両の車線変更を実行し、
前記指示が受け付けられてから第1所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力させ、
前記車線変更に関する情報は、前記車線変更の解除の要否と解除方法とに関する情報を含む、
ように構成されている、運転支援装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…車両システム、10…カメラ、12…レーダ装置、14…LIDAR、16…物体認識装置、20…通信装置、30…HMI、32…表示装置、34…スピーカ、40…車両センサ、45、操作部、50…ナビゲーション装置、60…MPU、80…運転操作子、100…自動運転制御装置、120…第1制御部、130…認識部、140…行動計画生成部、142…車線変更判定部、144…承認判定部、150…モード決定部、152…運転者状態判定部、154…モード変更処理部、160…第2制御部、162…取得部、164…速度制御部、166…操舵制御部、170…HMI制御部、180…記憶部、200…走行駆動力出力装置、210…ブレーキ装置、220…ステアリング装置

Claims (8)

  1. 車両の周辺状況を認識する認識部と、
    前記認識部により認識された周辺状況に基づいて前記車両の少なくとも操舵を制御する運転制御部と、
    前記車両の乗員の操作を受け付ける受付部と、
    前記車両の走行状態を出力部に出力させる出力制御部と、を備え、
    前記運転制御部は、前記受付部により前記車両を車線変更させる指示が受け付けられ、且つ車線変更の実行条件を満たす場合に前記車両の車線変更を実行し、
    前記出力制御部は、前記受付部により前記指示が受け付けられてから第1所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力させ、
    前記車線変更に関する情報は、前記車線変更の解除の要否と解除方法とに関する情報を含む、
    運転支援装置。
  2. 前記出力制御部は、前記出力部に前記車線変更に関する情報が出力されてから第2所定時間が経過しても前記受付部により前記車線変更を解除する指示が受け付けられなかった場合、前記情報の出力を終了させ、
    前記運転制御部は、前記車線変更の実行を継続させる、
    請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記第2所定時間は、前記第1所定時間よりも短い時間である、
    請求項2に記載の運転支援装置。
  4. 前記出力部は、表示装置を含み、
    前記出力制御部は、前記車線変更に関する情報を示す画像を前記表示装置に表示させる、
    請求項1から3のうち何れか1項に記載の運転支援装置。
  5. 前記出力制御部は、前記情報の出力を終了させてから第3所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力部に出力させる、
    請求項2または3に記載の運転支援装置。
  6. 前記第3所定時間は、前記第1所定時間と同じ時間、または、前記車線変更に関する情報を出力した回数或いは時間に応じて変更される時間である、
    請求項5に記載の運転支援装置。
  7. コンピュータが、
    車両の周辺状況を認識し、
    認識した前記周辺状況に基づいて前記車両の少なくとも操舵を制御する運転制御部と、
    前記車両の乗員の操作を受け付け、
    前記車両の走行状態を出力部に出力させ、
    前記乗員による前記車両を車線変更させる指示が受け付けられ、且つ車線変更の実行条件を満たす場合に前記車両の車線変更を実行し、
    前記指示が受け付けられてから第1所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力させ、
    前記車線変更に関する情報は、前記車線変更の解除の要否と解除方法とに関する情報を含む、
    運転支援方法。
  8. コンピュータに、
    車両の周辺状況を認識させ、
    認識された前記周辺状況に基づいて前記車両の少なくとも操舵を制御する運転制御部と、
    前記車両の乗員の操作が受け付けられ、
    前記車両の走行状態を出力部に出力させ、
    前記乗員による前記車両を車線変更させる指示が受け付けられ、且つ車線変更の実行条件を満たす場合に前記車両の車線変更を実行させ、
    前記指示が受け付けられてから第1所定時間が経過しても前記運転制御部による前記車線変更が開始されていない場合に、前記出力部に前記車線変更に関する情報を出力させ、
    前記車線変更に関する情報は、前記車線変更の解除の要否と解除方法とに関する情報を含む、
    プログラム。
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