JP2023028811A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

Figure 2023028811000001
【課題】挿入抵抗低減と保持力アップを両立させる。
【解決手段】コネクタFは、第1ハウジング11と第2ハウジング30とを組み付けて構成されるコネクタハウジング10と、コネクタハウジング10内に挿入される端子金具40と、コネクタハウジング10に形成され、弾性変形可能なランス25と、コネクタハウジング10に形成され、弾性変形不能な本係止部27とを備え、組付け状態の両ハウジング11,30は、本係止部27を端子金具40の挿入経路外へ退避させ、ランス25によって端子金具40を抜止め状態に保持することが可能な一次係止形態と、ランス25を端子金具40の挿入経路外へ退避させ、本係止部27によって端子金具40を抜止め状態に保持することが可能な二次係止形態とに変位可能である。
【選択図】図3

Description

本開示は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、主ハウジングに接続端子を挿入した接続端子を抜止めする構造を有するコネクタが開示されている。主ハウジングに形成した係止アームは、接続端子を係止させることによって、接続端子を一時的に抜止めする。主ハウジングに取り付けた副ハウジングには、押え部が形成されている。押え部が係止アームを押さえることによって、係止アームが接続端子から外れないように保持され、接続端子が抜止めされる。
特開2001-244011号公報
上記コネクタでは、小型化を図ろうとした場合、接続端子と係止アームとの係止が小さくなるため、係止アームが接続端子を抜止めするための保持力が低下する。保持力を高めるために、係止アームと接続端子との係止代を大きくすると、接続端子を主ハウジングに挿入する過程において、係止アームの弾性変形量、即ち挿入抵抗が増大する。
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、挿入抵抗低減と保持力アップを両立させることを目的とする。
本開示のコネクタは、
第1ハウジングと第2ハウジングとを組み付けて構成されるコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジング内に挿入される端子金具と、
前記コネクタハウジングに形成され、弾性変形可能なランスと、
前記コネクタハウジングに形成され、弾性変形不能な本係止部とを備え、
組付け状態の前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは、
前記本係止部を前記端子金具の挿入経路外へ退避させ、前記ランスによって前記端子金具を抜止め状態に保持することが可能な一次係止形態と、
前記ランスを前記端子金具の挿入経路外へ退避させ、前記本係止部によって前記端子金具を抜止め状態に保持することが可能な二次係止形態とに変位可能である。
本開示によれば、挿入抵抗低減と保持力アップを両立させることができる。
図1は、実施形態1のコネクタにおいて、第1ハウジングと第2ハウジングが二次係止形態に組み付けられている状態をあらわす斜視図である。 図2は、第1ハウジングと第2ハウジングが一次係止形態に組み付けられている状態をあらわす斜視図である。 図3は、第1ハウジングと第2ハウジングが二次係止形態に組み付けられている状態をあらわす側断面図である。 図4は、第1ハウジングと第2ハウジングが一次係止形態に組み付けられている状態をあらわす側断面図である。 図5は、第1ハウジングと第2ハウジングが二次次係止形態に組み付けられている状態をあらわす正断面図である。 図6は、第1ハウジングと第2ハウジングが一次次係止形態に組み付けられている状態をあらわす正断面図である。 図7は、第1ハウジングの一部切欠斜視図である。 図8は、第2ハウジングの斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)第1ハウジングと第2ハウジングとを組み付けて構成されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジング内に挿入される端子金具と、前記コネクタハウジングに形成され、弾性変形可能なランスと、前記コネクタハウジングに形成され、弾性変形不能な本係止部とを備え、組付け状態の前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは、前記本係止部を前記端子金具の挿入経路外へ退避させ、前記ランスによって前記端子金具を抜止め状態に保持することが可能な一次係止形態と、前記ランスを前記端子金具の挿入経路外へ退避させ、前記本係止部によって前記端子金具を抜止め状態に保持することが可能な二次係止形態とに変位可能である。
本開示の構成によれば、コネクタハウジングに端子金具を挿入する際には、第1ハウジングと第2ハウジングを一次係止形態に組み付けておく。端子金具の挿入過程では、ランスが端子金具と干渉して弾性変形することによって挿入抵抗が生じる。ランスが端子金具に係止することによって、端子金具が抜止めされる。端子金具を挿入した後は、第1ハウジングと第2ハウジングを二次係止形態へ変位させると、弾性変形しない本係止部による高い保持力によって、端子金具が確実に抜止めされる。弾性変形しない本係止部によって端子金具を確実に抜止めすることができるので、ランスによる保持力は小さくても良い。よって、ランスの弾性変形に起因する挿入抵抗を低減しながら、端子金具を高い保持力によって抜止めすることができる。
(2)前記ランスと前記本係止部が、前記第1ハウジングのみに形成されていることが好ましい。この構成によれば、第2ハウジングの形状を簡素化することができる。
(3)前記ランスが前記第1ハウジングに形成され、前記第1ハウジングの前端面には、前記ランスの金型成形によって形成された型抜き空間が開口し、前記第2ハウジングには、前記コネクタハウジングに挿入された前記端子金具を前止まりさせる前壁部が形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを組付けた状態では、前記前壁部が前記型抜き空間内に収容されることが好ましい。前壁部を第1ハウジングに形成した場合には、ランスを成形するための金型ピンを前壁部に貫通させる必要があるため、前壁部に型抜き空間が形成され、第1ハウジングの形状が複雑になる。上記構成によれば、前壁部に型抜き空間が形成されないので、第1ハウジングの形状を簡素化することができる。
(4)前記コネクタハウジングには、複数の前記端子金具が幅方向に並列配置されるようになっており、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが、前記幅方向にスライドすることによって、前記一次係止形態と前記二次係止形態とに変位し、前記ランスと前記本係止部が、前記幅方向において交互に配置されていることが好ましい。この構成によれば、ランスと本係止部を幅方向と交差する前後方向に型開きする金型によって成形することができる。スライド型が不要なので、金型構造を簡素化することができる。
(5)前記コネクタハウジングは、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを組付け状態に保持する弾性変形可能な係止アームを有し、前記第1ハウジングには、前記ランスと前記係止アームとが一体に形成されていることが好ましい。この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングの材質を、弾性変形の要否や、必要な剛性等に応じて適切に設定することができる。
(6)(5)において、前記第1ハウジングには、前記コネクタハウジングと相手側コネクタとを嵌合状態に保持するための弾性変形可能なロックアームが一体に形成されていることが好ましい。この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングの材質を、弾性変形の要否や、必要な剛性等に応じて適切に設定することができる。
(7)前記第1ハウジングには、前記第2ハウジングを収容する収容空間が形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが前記一次係止形態にあるときには、前記第2ハウジングの一部が前記収容空間外へ突出し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが前記二次係止形態にあるときには、前記第2ハウジングの全体が前記収容空間内に収容されることが好ましい。この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングが二次係止形態へ変位して、端子金具が確実に抜止めされた状態では、収容空間内にデッドスペースが存在しないので、コネクタハウジングが無駄に大型化することを回避できる。
(8)(7)において、前記第1ハウジングには、前記一次係止形態において前記第2ハウジングの一部を前記第1ハウジングの外部へ突出させる開口部が形成され、前記第2ハウジングには、前記第1ハウジングが前記開口部を拡開させるように変形することを規制する拡開規制部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、収容空間の開口部が拡開することに起因して、ランスによる抜止め機能や、本係止部による抜止め機能が低下することを防止できる。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示を具体化した実施例1を、図1~図8を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本実施例1において、前後の方向については、図1~4,7,8におけるX方向を、前方と定義する。左右の方向については、図1,2,5~8におけるY方向を、左方と定義する。左右方向と幅方向は同義で用いる。上下の方向については、図1~8におけるZ方向を、上方、下方と定義する。
図1,3に示すように、コネクタFは、全体として偏平な直方形をなす。図3に示すように、コネクタFは、相手側コネクタMのフード部50内に嵌合されるようになっている。図4~6に示すように、コネクタFは、1つのコネクタハウジング10と、複数の端子金具40とを組み付けて構成されている。コネクタハウジング10は、合成樹脂製の単一部品である第1ハウジング11と、合成樹脂製の単一部品である第2ハウジング30とを組み付けて構成されている。
図1,2に示すように、第1ハウジング11は、下壁部12と、右壁部13と、上壁部14と、支柱15とを有している。右壁部13は、下壁部12の右端縁から上方へ立ち上がっている。上壁部14は、右壁部13の上端縁から下壁部12と平行に左方へ延出し、下壁部12に対して上下方向に間隔を空けて対向するように配置されている。支柱15は、下壁部12と上壁部14の左後端部に位置し、下壁部12と上壁部14との対向間隔を保っている。第1ハウジング11の平面視形状は、方形である。
下壁部12の下面、即ち第1ハウジング11の外面には、コネクタFと相手側コネクタMとを嵌合状態にロックするためのロックアーム16が一体に形成されている。ロックアーム16は、コネクタFと相手側コネクタMとの嵌合過程では、ロックアーム16がフード部50のロック部51と干渉することによって弾性変形する。コネクタFと相手側コネクタMが正規の嵌合状態に至ると、ロックアーム16が弾性復帰してロック部51と係止することにより、コネクタFと相手側コネクタMとが嵌合状態に保持される。
上壁部14には、係止アーム18と、ガイド溝20が形成されている。係止アーム18は、上壁部14の前後方向における中央位置に配置されている。係止アーム18は、上壁部14のの上面と面一状に連なり、右方へ片持ち状に延出した板状の部位である。係止アーム18の下面には、係止突部19が形成されている。係止アーム18は、上方へ弾性変位し得るようになっいている。ガイド溝20は、上壁部14の左端部を切り欠いた形状である。ガイド溝20は、左右方向に細長く延びており、上壁部14の上面と下面とに開口している。
第1ハウジング11の内部は、第2ハウジング30と複数の端子金具40を収容するための収容空間21として機能する。第1ハウジング11の前端部には、後述するランス25を金型成形するのに伴って、型抜き空間22が形成されている。型抜き空間22は、収容空間21を構成するスペースであり、収容空間21を第1ハウジング11の前端面に開放させている。第1ハウジング11の後端面には、収容空間21を第1ハウジング11の外部後方へ開放させる端子挿入口23が形成されている。第1ハウジング11の左側面には、収容空間21を第1ハウジング11の外部側方へ開放させる開口部24が形成されている。開口部24の前端部と型抜き空間22の左端部とは、互いに連通している。開口部24の後端部と端子挿入口23の左端部とは、支柱15によって仕切られている。
図7に示すように、第1ハウジング11には、複数のランス25と、複数の本係止部27とが一体に形成されている。複数のランス25は、収容空間21内に配置されている。各ランス25は、下壁部12の上面に支持され、前方へ片持ち状に延出した形状である。各ランス25の上面には、抜止め突起26が形成されている。各ランス25は、ランス25の後端部を支点として上下方向へ弾性変形し得るようになっている。複数のランス25は、第1ハウジング11の前後方向中央よりも前方に位置する。複数のランス25は、左右方向に一定ピッチで並列して配置されている。
複数の本係止部27は、収容空間21内に配置されている。各本係止部27は、下壁部12の上面から上方へ突出した形状である。本係止部27の平面視形状は、前後方向に細長い長方形である。各本係止部27は、ランス25とは異なり、弾性変形しない。複数の本係止部27は、前後方向においては、第1ハウジング11の前後方向中央よりも後方に位置する。つまり、複数の本係止部27は、ランス25よりも後方に位置する。複数の本係止部27は、左右方向に一定ピッチで並列して配置されている。本係止部27の並列ピッチはランス25の並列ピッチと同じ寸法である。
ランス25と本係止部27の数は、同じ数である。複数のランス25と複数の本係止部27は、平面視において千鳥配置されている。即ち、本係止部27はランス25に対して斜め右後方に位置する。左右方向において、隣り合うランス25の間に本係止部27が配置されている。
図8に示すように、第2ハウジング30は、平面視形状が方形をなす偏平な直方形をなす。第2ハウジング30の上面には、左右に並ぶ3つの保持突起31が形成されている。保持突起31は、前後方向において第2ハウジング30の中央部に配置されている。左右方向においては、保持突起31が第2ハウジング30の右端部に配置されている。3つの保持突起31のうち、右側の保持突起31と中央の保持突起31とによって、一次係止用保持部32が構成されている。中央の保持突起31と左側の保持突起31とによって、二次係止用保持部33が構成されている。
第2ハウジング30の上面には、ガイドリブ34が形成されている。ガイドリブ34は、前後方向においては、第2ハウジング30の中央部に配置されている。左右方向においては、ガイドリブ34は左端部に配置されている。ガイドリブ34の平面視形状は、左右方向に細長い長方形である。第2ハウジング30の上面には、拡開規制部35が形成されている。拡開規制部35は、第2ハウジング30の前端縁から立ち上がり、後方へ板状に延出した形状である。
図3~6に示すように、第2ハウジング30の下面には、前後方向に細長く延びる複数の端子保持溝36が、左右方向に一定ピッチで形成されている。端子保持溝36の並列ピッチは、ランス25及び本係止部27の並列ピッチと同じ寸法である。端子保持溝36の後端は、後方へ開放されている。第2ハウジング30の前端部には前壁部37が形成されている。端子保持溝36の前端は、第2ハウジング30の前端面を構成する前壁部37によって、第2ハウジング30の外部前方と区画されている。前壁部37には、前壁部37を前後方向に貫通した複数の端子貫通孔38が、左右方向に一定ピッチで並ぶように形成されている。複数の端子貫通孔38は、複数の端子保持溝36と個別に連通している。
図3,4に示すように、端子金具40は、全体として前後方向に細長い形状の部品である。端子金具40の前後方向中央部には、筒状の端子本体部41が形成されている。端子金具40の前端部には、端子本体部41の前端から前方へ細長く延びた円柱形の接続部42が形成されている。端子金具40の後端部には、端子本体部41の後端から後方へ延出した筒状の電線固着部43が形成されている。電線固着部43には、電線(図示省略)の前端部が導通可能に固着されている。端子金具40には、端子本体部41の下面部を切り欠くことによって、一次係止部44が形成されている。電線固着部43の後端における下面部は、二次係止部45として機能する。
次に、コネクタFの組付け工程を説明する。まず、第2ハウジング30を第1ハウジング11の収容空間21内に組み付ける。このとき、第2ハウジング30の右端部を、第1ハウジング11の左方から開口部24に挿入し、第2ハウジング30の後面を支柱15の前面に当てることによって、両ハウジング11,30を前後方向に位置決めする。この状態で、第2ハウジング30を第1ハウジング11に対して右方、即ちコネクタハウジング10の幅方向へ相対変位させると、第2ハウジング30が収容空間21内に挿入されていく。第2ハウジング30の挿入過程では、第2ハウジング30の上面と拡開規制部35との間に、第1ハウジング11の上壁部14が入り込む。収容空間21に対する第2ハウジング30の挿入が進むと、ガイドリブ34がガイド溝20に嵌合することによって、第2ハウジング30が第1ハウジング11に対してガイドされる。
図2に示すように、第1ハウジング11と第2ハウジング30が一次係止形態に至ると、図6に示すように、係止アーム18の係止突部19が一次係止用保持部32に係止されることによって、両ハウジング11,30が一次係止形態に保持される。一次係止形態では、左右方向において、端子保持溝36(端子金具40の挿入経路)がランス25と同じ位置に配置される。本係止部27は、左右方向において端子保持溝36から外れた位置に配置される。第2ハウジング30の前壁部37は、第1ハウジング11の型抜き空間22内に収容され、第1ハウジング11の前面に露出している。第2ハウジング30の後面は、第1ハウジング11の端子挿入口23において第1ハウジング11の後面に露出する。第2ハウジング30の左側縁部は、開口部24から第1ハウジング11の左方へ突出している。コネクタハウジング10の内部には、第2ハウジング30の端子保持溝36と、第1ハウジング11の下壁部12の上面とによって、複数の端子収容室46が形成される。
両ハウジング11,30が一次係止形態に保持されている状態で、端子金具40を、コネクタハウジング10の後方から端子保持溝36(端子収容室46)に挿入する。端子金具40の挿入過程では、端子本体部41がランス25の抜止め突起26と干渉することによって、ランス25が下方へ弾性変形する。端子金具40が正規挿入位置に至ると、端子本体部41の前端が前壁部37に当接することによって、端子金具40が前止まり状態に保持される。接続部42は、端子貫通孔38を貫通して、第2ハウジング30の前方へ突出する。
端子金具40が正規挿入位置に到達すると、図4に示すように、ランス25が上方へ弾性復帰し、抜止め突起26が、端子金具40の一次係止部44に対して後方から係止可能な状態となる。これにより、端子金具40が後方への離脱を規制された状態に保持される。このランス25による抜止めは、全ての端子金具40が端子保持溝36にされるまでの仮保持としての機能である。ランス25による保持力は、端子金具40に対して後方への小さい引張力が作用したときに、端子金具40を抜止めするだけの必要最小の力であればよい。したがって、抜止め突起26と一次係止部44との上下方向の係止代は、比較的小さく、端子金具40の挿入過程におけるランス25の弾性変形量も小さく抑えられている。
全ての端子金具40が、端子保持溝36に挿入され、ランス25の一次係止作用によって仮保持状態で抜止めされた後は、第2ハウジング30を第1ハウジング11に対して右方へ移動させる。このとき、係止アーム18が上方へ弾性変形することによって、係止突部19が一次係止用保持部32から解離する。
図1に示すように、第1ハウジング11と第2ハウジング30が二次係止形態に至ると、図5に示すように、係止アーム18が弾性復帰して、係止突部19が二次係止用保持部33に係止される。この係止作用によって、両ハウジング11,30が二次係止形態に保持される。第2ハウジング30の前壁部37は、第1ハウジング11の型抜き空間22に収容され、第1ハウジング11の前面に露出した状態に保たれる。第2ハウジング30の後面は、第1ハウジング11の端子挿入口23において第1ハウジング11の後面に露出する状態に保たれる。第2ハウジング30の全体が収容空間21内に収容され、第2ハウジング30の左側縁部は第1ハウジング11の左方へ突出しない。第2ハウジング30の左外側面は、開口部24にいて、第1ハウジング11の外面に露出する。
両ハウジング11,30が一次係止形態から二次係止形態へ変位しても、コネクタハウジング10の内部においては、端子保持溝36と第1ハウジング11の下壁部12とによって複数の端子収容室46が形成された状態と、端子収容室46に端子金具40が挿入されている状態とが維持される。ランス25は、左右方向において端子保持溝36から外れた位置へ変位する。
本係止部27は、左右方向において、端子保持溝36(端子収容室46)及び端子金具40と同じ位置に配置される。本係止部27は、端子金具40の二次係止部45に対して後方から係止可能な状態となる。これにより、端子金具40が後方への離脱を規制された状態に保持される。本係止部27は、弾性変形しないように第1ハウジング11に一体形成されている。本係止部27による抜止めの機能は、端子金具40が後方へ強い力が引っ張られても、端子金具40を確実に抜止めすることが可能な大きな保持力を発揮する。
本実施形態のコネクタFは、コネクタハウジング10と、コネクタハウジング10内に挿入される複数の端子金具40とを有する。コネクタハウジング10は、第1ハウジング11と第2ハウジング30とを組み付けて構成されている。コネクタハウジング10には、弾性変形可能なランス25が形成されている。コネクタハウジング10には、弾性変形不能な本係止部27が形成されている。組付け状態の第1ハウジング11と第2ハウジング30は、一次係止形態と二次係止形態とに変位することができる。一次係止形態では、本係止部27が端子金具40の挿入経路外(端子保持溝36から外れた位置)へ退避し、ランス25によって端子金具40を抜止め状態に保持することが可能である。二次係止形態では、ランス25が端子金具40の挿入経路外(端子保持溝36から外れた位置)へ退避し、本係止部27によって端子金具40を抜止め状態に保持することが可能である。
この構成によれば、コネクタハウジング10に端子金具40を挿入する際には、第1ハウジング11と第2ハウジング30を一次係止形態に組み付けておく。端子金具40の挿入過程では、ランス25が端子金具40と干渉して弾性変形することによって挿入抵抗が生じる。ランス25が端子金具40に係止することによって、端子金具40が抜止めされる。端子金具40を挿入した後は、第1ハウジング11と第2ハウジング30を二次係止形態へ変位させると、弾性変形しない本係止部27による高い保持力によって、端子金具40が確実に抜止めされる。弾性変形しない本係止部27によって端子金具40を確実に抜止めすることができるので、ランス25による保持力は小さくても良い。よって、ランス25の弾性変形に起因する挿入抵抗を低減しながら、端子金具40を高い保持力によって抜止めすることができる。
ランス25は第1ハウジング11に形成されており、第1ハウジング11の前端面には、ランス25の金型成形によって形成された型抜き空間22が開口している。第2ハウジング30には、コネクタハウジング10に挿入された端子金具40を前止まりさせる前壁部37が形成されている。第1ハウジング11と第2ハウジング30を組付けた状態では、前壁部37が型抜き空間22内に収容される。前壁部37を第1ハウジング11に形成した場合には、ランス25を成形するための金型ピンを前壁部37に貫通させる必要があるため、前壁部37に型抜き空間22が形成され、第1ハウジング11の形状が複雑になる。しかし、本実施例1の構成によれば、前壁部37に型抜き空間22が形成されないので、第1ハウジング11の形状を簡素化することができる。ランス25と本係止部27は、第1ハウジング11のみに形成されているので、第2ハウジング30の形状を簡素化することができる。
コネクタハウジング10には、複数の端子金具40が幅方向に並列配置されるようになっている。第1ハウジング11と第2ハウジング30は、幅方向にスライドすることによって、一次係止形態と二次係止形態とに変位する。ランス25と本係止部27は、幅方向において交互に配置されている。この構成によれば、ランス25と本係止部27を幅方向と交差する前後方向に型開きする金型によって成形することができる。スライド型が不要なので、金型構造を簡素化することができる。
コネクタハウジング10は、第1ハウジング11と第2ハウジング30を組付け状態に保持する弾性変形可能な係止アーム18を有する。第1ハウジング11には、ランス25と係止アーム18とが一体に形成されている。この構成によれば、第1ハウジング11と第2ハウジング30の材質を、弾性変形の要否や、必要な剛性等に応じて適切に設定することができる。第1ハウジング11には、コネクタハウジング10と相手側コネクタMとを嵌合状態に保持するための弾性変形可能なロックアーム16が一体に形成されている。この構成によれば、第1ハウジング11と第2ハウジング30の材質を、弾性変形の要否や、必要な剛性等に応じて適切に設定することができる。
第1ハウジング11には、第2ハウジング30を収容する収容空間21が形成されている。第1ハウジング11と第2ハウジング30が一次係止形態にあるときには、第2ハウジング30の一部である左側縁部が収容空間21外へ突出する。第1ハウジング11と第2ハウジング30が二次係止形態にあるときには、第2ハウジング30の全体が収容空間21内に収容される。この構成によれば、第1ハウジング11と第2ハウジング30が二次係止形態へ変位して、端子金具40が確実に抜止めされた状態では、収容空間21内にデッドスペースが存在しないので、コネクタハウジング10が無駄に大型化することを回避できる。
第1ハウジング11には、一次係止形態において第2ハウジング30の一部である左側縁部を第1ハウジング11の外部へ突出させる開口部24が形成されている。第2ハウジング30には、第1ハウジング11の上壁部14が開口部24を拡開させるように変形することを規制する拡開規制部35が形成されている。この構成によれば、収容空間21の開口部24が拡開することに起因して、ランス25による抜止め機能や、本係止部27による抜止め機能が低下することを防止できる。
[他の実施例]
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
ランスと本係止部のうち一方を第1ハウジングに形成し、他方を第2ハウジングに形成してもよい。
端子金具を前止まりするための前壁部を、第1ハウジング(ランスが形成されているハウジング)に形成してもよい。
複数の端子金具の並列方向と、第1ハウジングと第2ハウジングの変位方向とが異なる方向であってもよい。具体的には、端子金具を幅方向に並列させ、第1ハウジングと第2ハウジングを上下方向に変位させてもよい。
ランスを第1ハウジングに形成し、係止アームとロックアームを第2ハウジングに形成してもよく、ランスとランスを第1ハウジングに形成し、ロックアームを第2ハウジングに形成してもよく、ランスとロックアームを第1ハウジングに形成し、係止アームを第2ハウジングに形成してもよい。
収容空間は、一次係止形態において第2ハウジングの全体を収容する大きさを有していてもよい。
収容空間は、第2ハウジングの一部を第1ハウジングの外部へ突出させる開口部を有しない形状でもよい。
F…コネクタ
M…相手側コネクタ
10…コネクタハウジング
11…第1ハウジング
12…下壁部
13…右壁部
14…上壁部
15…支柱
16…ロックアーム
18…係止アーム
19…係止突部
20…ガイド溝
21…収容空間
22…型抜き空間
23…端子挿入口
24…開口部
25…ランス
26…抜止め突起
27…本係止部
30…第2ハウジング
31…保持突起
32…一次係止用保持部
33…二次係止用保持部
34…ガイドリブ
35…拡開規制部
36…端子保持溝
37…前壁部
38…端子貫通孔
40…端子金具
41…端子本体部
42…接続部
43…電線固着部
44…一次係止部
45…二次係止部
46…端子収容室
50…フード部
51…ロック部

Claims (8)

  1. 第1ハウジングと第2ハウジングとを組み付けて構成されるコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジング内に挿入される端子金具と、
    前記コネクタハウジングに形成され、弾性変形可能なランスと、
    前記コネクタハウジングに形成され、弾性変形不能な本係止部とを備え、
    組付け状態の前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは、
    前記本係止部を前記端子金具の挿入経路外へ退避させ、前記ランスによって前記端子金具を抜止め状態に保持することが可能な一次係止形態と、
    前記ランスを前記端子金具の挿入経路外へ退避させ、前記本係止部によって前記端子金具を抜止め状態に保持することが可能な二次係止形態とに変位可能であるコネクタ。
  2. 前記ランスと前記本係止部が、前記第1ハウジングのみに形成されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ランスが前記第1ハウジングに形成され、
    前記第1ハウジングの前端面には、前記ランスの金型成形によって形成された型抜き空間が開口し、
    前記第2ハウジングには、前記コネクタハウジングに挿入された前記端子金具を前止まりさせる前壁部が形成され、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを組付けた状態では、前記前壁部が前記型抜き空間内に収容される請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記コネクタハウジングには、複数の前記端子金具が幅方向に並列配置されるようになっており、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが、前記幅方向にスライドすることによって、前記一次係止形態と前記二次係止形態とに変位し、
    前記ランスと前記本係止部が、前記幅方向において交互に配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記コネクタハウジングは、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを組付け状態に保持する弾性変形可能な係止アームを有し、
    前記第1ハウジングには、前記ランスと前記係止アームとが一体に形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記第1ハウジングには、前記コネクタハウジングと相手側コネクタとを嵌合状態に保持するための弾性変形可能なロックアームが一体に形成されている請求項5に記載のコネクタ。
  7. 前記第1ハウジングには、前記第2ハウジングを収容する収容空間が形成され、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが前記一次係止形態にあるときには、前記第2ハウジングの一部が前記収容空間外へ突出し、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが前記二次係止形態にあるときには、前記第2ハウジングの全体が前記収容空間内に収容される請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のコネクタ。
  8. 前記第1ハウジングには、前記一次係止形態において前記第2ハウジングの一部を前記第1ハウジングの外部へ突出させる開口部が形成され、
    前記第2ハウジングには、前記第1ハウジングが前記開口部を拡開させるように変形することを規制する拡開規制部が形成されている請求項7に記載のコネクタ。
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