JP2023027943A - 包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯できゴミ箱がない屋外でウェットティッシュなどの内容物を使用しても、使用済内容物を使用済み内容物収容部に収容できることで衣服やカバンなどを汚損することなく持ち帰ることができ、かつ包装袋本体に設ける使用済み内容物収容部を従来の製造ラインをそのまま用いて、一連の製造工程で製造できる包装袋を提供すること。【解決手段】1枚の積層フィルムにより構成され、前記積層フィルムの一対の側縁同士を合掌貼りして形成される背貼りシール部を有するピロー包装袋であって、前記背貼りシール部と、底部シール部と、連結シール部により袋内空間を形成する包装袋本体と、前記連結シール部から延出して袋状に構成される使用済み内容物収容用ポケット部からなる包装袋。【選択図】図1
Description
本発明は、包装袋に関する。より詳しくは、包装袋本体と、この包装袋本体に設けられた使用済み内容物収容部と、を備える包装袋に関する。
最近、繊維素材にアルコールなどの清浄液を含浸したウェットティッシュが手やその他の身体の汚れを簡便に落せるものとして多用されている。携帯用として小さな袋に入ったものも市販され、広く利用されている。携帯用ウェットティッシュは汚れ落としには便利であるが、外でウェットティッシュを使用した後、ゴミ箱があればそこへ捨てることが出来るが、ゴミ箱がない時には、湿潤状態にある使用済みのウェットティッシュの処分に困る場合があった。
そこで、使用済みのウェットティッシュを収容する使用済みウェットティッシュ収容部を設けた包装体が提案されている。例えば、特許文献1で提案された包装体は、複数のウェットティッシュが収容される包装体本体と、包装体本体の外面側に設けられる使用済みウェットティッシュ収容部とを備えるウェットティッシュ包装体であって、使用済みウェットティッシュ収容部は、包装体本体のエンドシール部が延出して形成され、使用済みウェットティッシュを包装体本体と使用済みウェットティッシュ収容部とで挟む構造となっている。
特許文献2で提案された包装体は、ウェットティシュを収納するための扁平な袋状のウェットティシュ包装用袋体と、使用済みのウェットティシュを投入し得る投入口が形成された扁平な袋状に構成された使用済みウェットティシュ用袋体と、を備えたウェットティッシュ包装体であって、ウェットティシュ包装用袋体と、使用済みウェットティシュ用袋体とが連結している。
特許文献1で提案された包装体では、包装体本体は、一端側と他端側が重ね合わせられた状態のシート材の長手方向の両端部が接合されて形成されており、使用済みウェットティッシュ収容部は、一端側のエンドシール部が延出して形成されており、使用済みウェットティッシュを包装体本体と使用済みウェットティッシュ収容部とで挟むことで、使用済みウェットティッシュを保持する構造となっている。そのため密閉することができず、使用済みのウェットティシュに含浸された液状物質が鞄や衣服に付着する可能性が高い。また、係止めの工程が必要となる。
また、特許文献2で提案された包装体では、使用済みシートの収容口となる切れ目を形成する工程が別途必要となる。また切れ目から使用済みシートを収容しても常に切れ目が開口しているため、一度収容した使用済みシートがはみ出ることがあり、それを防止するにはラベル蓋のようなものが必要となる。
従って、本発明は、携帯できゴミ箱がない屋外でウェットティッシュなどの内容物を使
用しても、使用済内容物を使用済み内容物収容部に収容できることで衣服やカバンなどを汚損することなく持ち帰ることができ、かつ包装袋本体に設ける使用済み内容物収容部を従来の製造ラインをそのまま用いて、一連の製造工程で製造できる包装袋を提供することを目的とする。
用しても、使用済内容物を使用済み内容物収容部に収容できることで衣服やカバンなどを汚損することなく持ち帰ることができ、かつ包装袋本体に設ける使用済み内容物収容部を従来の製造ラインをそのまま用いて、一連の製造工程で製造できる包装袋を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、
1枚の積層フィルムにより構成され、前記積層フィルムの一対の側縁同士を合掌貼りして形成される背貼りシール部を有するピロー包装袋であって、
前記背貼りシール部と、底部シール部と、連結シール部により袋内空間を形成する包装袋本体と、前記連結シール部から延出して袋状に構成される使用済み内容物収容用ポケット部からなる包装袋である。
1枚の積層フィルムにより構成され、前記積層フィルムの一対の側縁同士を合掌貼りして形成される背貼りシール部を有するピロー包装袋であって、
前記背貼りシール部と、底部シール部と、連結シール部により袋内空間を形成する包装袋本体と、前記連結シール部から延出して袋状に構成される使用済み内容物収容用ポケット部からなる包装袋である。
また、本発明の第2の態様は、
前記使用済み内容物収容用ポケット部の長さは、前記包装袋本体の長さの1/3~包装袋本体と同じ長さであってよい。
前記使用済み内容物収容用ポケット部の長さは、前記包装袋本体の長さの1/3~包装袋本体と同じ長さであってよい。
また、本発明の第3の態様は、
前記使用済み内容物収容用ポケット部の天部において幅方向の一部がシール部で、残りが開口部であってよい。
前記使用済み内容物収容用ポケット部の天部において幅方向の一部がシール部で、残りが開口部であってよい。
また、本発明の第4の態様は、
前記シール部の長さは、前記使用済み内容物収容用ポケット部の幅の1/3~1/2の長さであってよい。
前記シール部の長さは、前記使用済み内容物収容用ポケット部の幅の1/3~1/2の長さであってよい。
また、本発明の第5の態様は、
前記シール部は、前記使用済み内容物収容用ポケット部の天部において幅方向の片側または両側に形成されてよい。
前記シール部は、前記使用済み内容物収容用ポケット部の天部において幅方向の片側または両側に形成されてよい。
また、本発明の第6の態様は、
前記連結シール部には、前記包装袋本体と、使用済み内容物収容用ポケット部を分離可能なように、ミシン目や易カット部が形成されてよい。
前記連結シール部には、前記包装袋本体と、使用済み内容物収容用ポケット部を分離可能なように、ミシン目や易カット部が形成されてよい。
本発明の包装袋は、使用済み内容物収容用ポケット部を有し、使用済み内容物収容用ポケット部の天部における開口部より、使用済みウェットティッシュを収容するものである。前記開口部は一部シールされており、一度収容したウェットティッシュがまた外に出ることを防止している。通常は、前記連結シール部から折りたたんで使用するが、包装袋本体から使用済みウェットティッシュ収容用ポケット部を分離できるように、連結シール部にはミシン目や易カット部が形成されていてもよい。
本発明の包装袋によれば、携帯できゴミ箱がない屋外でウェットティッシュなどの内容物を使用しても、使用済み内容物を使用済み内容物収容用ポケット部に収容できることで衣服やカバンなどを汚損することなく持ち帰ることができ、かつ包装袋本体に設ける使用済み内容物収容用ポケット部を従来の包装袋製造ラインをそのまま用いて、一連の製造工程で製造できる包装袋を提供することが可能である。
従来技術の課題を解決するために、包装袋において、内容物と、内容物を収容する包装袋本体(以後、包装袋本体という)と、使用済みの内容物をごみ箱等に廃棄するまでに一次的に保管しておくための使用済み内容物収容用ポケット部(以後、ポケット部という)とを備えたものとすることにより、上記課題が解決される。また、従来の製造ラインをそのまま用いて、一連の製造工程で製造できる構成にすることも、製造コスト、効率の面で優れる。
以下、本発明の好ましい各実施形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の包装袋の実施形態の一例につき、図1~図2を参照しながら説明する。本発明の実施形態の包装袋1は、図1~図2に示すように、包装袋本体10と、この包装袋本体10の内部に積層された状態で収容される複数のウェットティッシュ20と、包装袋本体10の上面に取り付けられる蓋部材としてのラベル部16と、使用済みのウェットティッシュ21を収容可能なポケット部30と、このポケット部30を包装袋本体10から分離可能な分離部40と、を備える。
まず、本発明の包装袋の実施形態の一例につき、図1~図2を参照しながら説明する。本発明の実施形態の包装袋1は、図1~図2に示すように、包装袋本体10と、この包装袋本体10の内部に積層された状態で収容される複数のウェットティッシュ20と、包装袋本体10の上面に取り付けられる蓋部材としてのラベル部16と、使用済みのウェットティッシュ21を収容可能なポケット部30と、このポケット部30を包装袋本体10から分離可能な分離部40と、を備える。
包装袋本体10は、平面視(上面視)において略矩形形状を有する袋状の立体形状を有する。この包装袋本体10は、図1~図3に示すように、ウェットティッシュ20が取り出される開口部12と、背貼りシール部13、底部シール部14、包装袋本体10とポケット部30の空間を分ける連結シール部15により袋内空間を形成している。そして、ポケット部30は、連結シール部15から延出して袋状に構成されている。複数のウェットティッシュ20は、略矩形形状に形成されている。これら複数のウェットティッシュ20は、それぞれ、所定の形状に折り畳まれた状態で積層されて包装袋本体10に収容される。ラベル部16は、図2に示すように、略矩形形状における長さ方向の一方の端縁が円弧状に形成された形状を有している。このラベル部16は、包装袋本体10の上面における開口部12の周縁に接着される。
まず、本発明の包装袋1の包装袋本体10について説明する。包装袋本体10は、図3に示すように、シート部材11により構成されている。具体的には、包装袋本体10は、シート部材11が内容物を包むように折り返されると共に、この折り返されたシート部材11の所定の部分が接合されて構成される。
包装袋本体10は、1枚のシート部材11の一対の側縁同士を合掌貼りして形成される背貼りシール部13と、底部シール部14、連結シール部15とを有するピロー袋であり、包装袋本体10の開口部12は、図2に示すように、包装袋本体10の上面における略中央部に設けられる。この開口部12は、包装袋本体10を構成するシート部材11の一部が切り欠かれて形成される。そして、開口部12は、ウェットティッシュが乾燥しないように蓋部材としてのラベル部16によって塞がれている。
背貼りシール部13は、包装袋本体10の底部から、包装袋本体10の長さ方向(Ld方向)に沿って延び、また、包装袋本体10の幅方向(Wd方向)の略中央に配置される。背貼りシール部13は、シート部材11における一対の側縁側(13a、13b)が重ね合わせられ、この重ね合わせられた部分が接合されて形成される。
包装袋1を構成するシート部材11は、図3に示すように、例えば、基材層11b/バリア層11c/シーラント層11aの構成からなる。
基材層11bとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルムなどの一般的なフィルムで、二軸延伸フィルムが好ましい。
基材層11bとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルムなどの一般的なフィルムで、二軸延伸フィルムが好ましい。
内容物のウェットティッシュやフェイスシートなどは、含浸する液体等が蒸発してしまうことを防ぐために、それらのバリア性を有する包装袋とすることが必要である。そのバリア層11cとしては、アルミニウム箔などの金属箔や、金属蒸着や酸化金属蒸着を施したポリエチレンテレフタレートフィルムなどの二軸延伸フィルム、あるいは、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物などのバリア性の高い樹脂フィルムであってもよい。
シーラント層11aは、融着しやすい無延伸の低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンなどや、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・メチルアクリレート共重合体、などの樹脂も使用することができる。
次に、使用済みウェットティッシュ21を収容するポケット部30について説明する。ポケット部30は、図1及び図2に示すように、包装袋本体10からこの包装袋本体10の長さ方向に延出して袋状に接合されて設けられる。
このポケット部30の天部に形成された開口部は筒状のシート部材11が重ねあわされ、この重ねあわされた端縁の一部が接合されて、ポケットシール部32が形成され、残りの部分はシールされずポケット開口部31を形成する。このポケット開口部31から使用済のウェットティッシュ21が、ポケット部30に収容される。
ポケット部30の天部に形成されるポケット開口部31とポケットシール部32の長さの比率は、使用済みウェットティッシュ21の収容しやすさと外へのはみ出しやすさに影響を及ぼす。ポケットシール部32の長さは、ポケット部30の幅の1/3~1/2の長さが望ましい。ポケットシール部32の長さが、ポケット部30の幅の1/3より短いと外へはみ出しやすくなる。また、1/2より長いと収容しにくくなる。
また、ポケットシール部32は、上記のようにその長さがポケット部30の幅の1/3~1/2の長さであれば、ポケット部30の天部において片側に形成されてもよいし、両側に形成されてもよい。
分離部40は、連結シール部15上に形成される。この分離部40は、包装袋本体10の幅方向に延びて形成される。本発明の実施形態では、分離部40には、包装袋本体10とポケット部30を切り離すことができるように、ミシン目や易カット部が形成されている。
包装袋1の開口部12からウェットティッシュ20を取り出し、使用した後ポケット部30に使用済みウェットティッシュ21を収容する場合には、まず、図1に示すように、ポケット部30の天部の一部がシールされていないポケット開口部31を開く。次いで、この開口された開口部31からポケット部30の内部に使用済みウェットティッシュ21を押し込んで収容する。これにより、使用済みウェットティッシュ21は、ポケット部30の内部に収容されて保持される。
また、ポケット部30の容量を満たすまでポケット部30に使用済みウェットティッシュ21が収容された場合には、分離部40によりポケット部30を包装袋本体10から分離して処分する。具体的には、分離部40を構成するミシン目を破ってポケット部30を包装袋本体10から分離し廃棄する。
次に、本発明に係る実施形態の包装袋1の製造方法を説明する。
背貼りシール部13は、1枚のシート部材11の一対の側縁の位置が一致するように折り返されて重ね合わせられ、ヒートシールにより加熱加圧処理が施される。これにより、シート部材11が重ね合わせられた部分において、シーラント層11aが互いに融着され重ね合わせられたシート部材11が接合されて背貼りシール部13が形成される。背貼りシール部13は、帯状のシート部材11の長さ方向Ldに交差する方向(幅方向Wd)における略中央部に形成される。
背貼りシール部13は、1枚のシート部材11の一対の側縁の位置が一致するように折り返されて重ね合わせられ、ヒートシールにより加熱加圧処理が施される。これにより、シート部材11が重ね合わせられた部分において、シーラント層11aが互いに融着され重ね合わせられたシート部材11が接合されて背貼りシール部13が形成される。背貼りシール部13は、帯状のシート部材11の長さ方向Ldに交差する方向(幅方向Wd)における略中央部に形成される。
背貼りシール部13が形成された帯状のシート部材11における包装袋本体10が配置されるべき位置の上流側及び下流側に、それぞれ、シート部材11の幅方向に延びるようにヒートシールによる加熱加圧処理が施される。これにより、シート部材11における、包装袋本体10が配置されるべき位置の流れ方向の上流側に底部シール部14及び下流側に連結シール部15が形成され、開放された部分が接合されて包装袋本体の袋内空間が形成される。また、連結シール部15には、ヒートシールによる加熱加圧処理が行われるときに、分離部40が形成される。
連結シール部15からシート部材11の流れ方向に所定の長さ離間した位置でシート部材11がヒートシールにより幅方向に一部接合されてポケット部30が袋状に形成される。そして、帯状のシート部材11がポケット部30が形成された位置で幅方向に切断されて包装袋1が製造される。これにより、連結シール部15側に延出してポケット部30が形成された包装袋1が製造される。
以上のように包装袋本体10を、背貼りシール部13と、連結シール部15と、を含んで構成し、ポケット部30を、連結シール部15を延出させて形成した袋部を含んで構成した。これにより、ポケット部30を、包装袋本体10を構成する連結シール部15を延出させて構成できるので、ポケット部30を備える包装袋1を従来の製造ラインをそのまま用いて、一連の製造工程で容易に製造できる。
また、包装袋1を、包装袋本体10からポケット部30を分離可能な分離部40を含んで構成した。分離部40はミシン目加工や易カット加工で形成されるので、ポケット部30を折り畳むための折線が形成される。これにより、通常は、前記連結シール部から折りたたんで使用するが、ポケット部30の容量を満たすまで使用済みウェットティッシュ21が収容された場合等に、ポケット部30を分離して処分することもできる。
また、ポケット部30の天部は、幅方向に一部分だけにポケットシール部32が形成されるので、ポケット開口部31から使用済みウェットティッシュ21をポケット部30の内部に収容することができ、かつ、ポケット部30の内部に収容した使用済みウェットティッシュ21が外に出にくい。以下実施例で、ポケットシール部32の長さ、シール位置、ポケット部30の長さなどの条件を振って、使用済みウェットティッシュ21の収容しやすさと外へのはみ出しやすさを調べ、製造方法を決定し、包装袋1の完成品を製造することが可能になった。
包装袋1を構成するフィルムは、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)/アルミニウム箔(厚み9μm)/直鎖状低密度ポリエチレン(厚み30μm)の構成とした。このフィルムを用いて長さ(Ld方向)120mm、幅(Wd方向)90mmの包装袋1の包装袋本体10を作成した(図4a)。
<シール長の選定>
包装袋本体10の連結シール部15を延出させ、長さ80mmのポケット部30を作成
した(図4b)。ポケット部30の長さを固定して、ポケットシール部32の長さを様々に変えた試作品(1~4)を作成し、ポケット適性(使用済みウェットティッシュの収容しやすさと外へのはみ出しやすさ)を評価した。外へのはみ出しやすさは、ポケット部30に収容した状態で、ポケット開口部31を下にして、5回左右に振って、使用済ウェットティッシュ21がポケット部30から抜けて、落ちてしまうかどうかで評価した。包装袋本体10の長さをL、ポケット部30の長さをX、幅をW、ポケットシール部の長さをYとし、結果を表1に示す。
包装袋本体10の連結シール部15を延出させ、長さ80mmのポケット部30を作成
した(図4b)。ポケット部30の長さを固定して、ポケットシール部32の長さを様々に変えた試作品(1~4)を作成し、ポケット適性(使用済みウェットティッシュの収容しやすさと外へのはみ出しやすさ)を評価した。外へのはみ出しやすさは、ポケット部30に収容した状態で、ポケット開口部31を下にして、5回左右に振って、使用済ウェットティッシュ21がポケット部30から抜けて、落ちてしまうかどうかで評価した。包装袋本体10の長さをL、ポケット部30の長さをX、幅をW、ポケットシール部の長さをYとし、結果を表1に示す。
<ポケット長の選定>
ポケットシール部32の長さYを30mmと固定して、ポケット部30の長さXを様々に変えた試作品(5~10)を作成し、ポケット適性を評価した。結果を表1に示す。
ポケットシール部32の長さYを30mmと固定して、ポケット部30の長さXを様々に変えた試作品(5~10)を作成し、ポケット適性を評価した。結果を表1に示す。
<ポケットシール部位置の選定>
ポケットシール部32全体の長さYを30mmと固定して、ポケット部30片側に30mmシールする場合と、両側に15mmずつ分けてシールする場合で試作品(11、12)を作成し、ポケット適性を評価した。結果を表1に示す。
ポケットシール部32全体の長さYを30mmと固定して、ポケット部30片側に30mmシールする場合と、両側に15mmずつ分けてシールする場合で試作品(11、12)を作成し、ポケット適性を評価した。結果を表1に示す。
<評価結果>
表1から、ポケットシール部32の長さYの適正値は、幅Wの1/3~1/2とする。YがW/4の試作品1は、ポケット開口部が広く、使用済みウェットティッシュ21をストレスなく収容することが可能であった。しかし容易にポケット部30から落ちてしまった。
YがW/3の試作品2も、ポケット開口部が広く、使用済みウェットティッシュ21をストレスなく入れることが可能。ポケット部30からも比較的落ちにくい。
YがW/2の試作品3は、やや入れにくさを感じるが、その分落ちにくい。
Yが2W/3の試作品4は、ポケット開口部31が狭くなり、使用済みウェットティッシュ21はかなり入れにくいがその分落ちにくい。
従って、ポケットシール部32の長さYは幅Wの1/3~1/2が良いと言える。
表1から、ポケットシール部32の長さYの適正値は、幅Wの1/3~1/2とする。YがW/4の試作品1は、ポケット開口部が広く、使用済みウェットティッシュ21をストレスなく収容することが可能であった。しかし容易にポケット部30から落ちてしまった。
YがW/3の試作品2も、ポケット開口部が広く、使用済みウェットティッシュ21をストレスなく入れることが可能。ポケット部30からも比較的落ちにくい。
YがW/2の試作品3は、やや入れにくさを感じるが、その分落ちにくい。
Yが2W/3の試作品4は、ポケット開口部31が狭くなり、使用済みウェットティッシュ21はかなり入れにくいがその分落ちにくい。
従って、ポケットシール部32の長さYは幅Wの1/3~1/2が良いと言える。
表1から、ポケット部30の長さXの適正値は、包装袋本体の長さLの1/3~包装体本体と同じ長さとする。
入れやすさは、ポケットシール部32の長さYに起因しており、ポケット部30の長さXには影響しない。Xが、Lの1/3よりも小さい試作品5は、使用済みウェットティッシュ21を収容することができなかったので、XはLの1/3以上は必要といえる。XがLの1/3の試作品6は、Xが使用済みウェットティッシュ21の長さに対してぴったりだったので、比較的落ちにくかった。それ以上~Lと同じ長さになると(試作品7~10)、Xが大きく、使用済みウェットティッシュが奥まで入るため、比較的落ちにくかった。ただし複数枚入れると落ちやすくなる。
従って、ポケット部30の長さXは、包装袋本体の長さLの1/3~包装袋本体と同じ長さが良いと言える。
入れやすさは、ポケットシール部32の長さYに起因しており、ポケット部30の長さXには影響しない。Xが、Lの1/3よりも小さい試作品5は、使用済みウェットティッシュ21を収容することができなかったので、XはLの1/3以上は必要といえる。XがLの1/3の試作品6は、Xが使用済みウェットティッシュ21の長さに対してぴったりだったので、比較的落ちにくかった。それ以上~Lと同じ長さになると(試作品7~10)、Xが大きく、使用済みウェットティッシュが奥まで入るため、比較的落ちにくかった。ただし複数枚入れると落ちやすくなる。
従って、ポケット部30の長さXは、包装袋本体の長さLの1/3~包装袋本体と同じ長さが良いと言える。
表1の試作品11、12から、ポケット開口部31が端の場合と中央の場合で、ポケット部30への入れやすさ及びポケット部30からの落ちにくさに差はなかった。したがって、ポケットシール部32は片側でも両側でもどちらに設けてもよい。
1・・・包装袋
10・・・包装袋本体
11・・・シート部材
11a・・・シーラント層
11b・・・基材層
11c・・・バリア層
13・・・背貼りシール部
13a,13b・・・シート部材の一側縁
14・・・底部シール部
15・・・連結シール部
20・・・ウェットティッシュ
21・・・使用済ウェットティッシュ
30・・・使用済みウェットティッシュ収容用ポケット部(ポケット部)
31・・・ポケット開口部
32・・・ポケットシール部
40・・・分離部
10・・・包装袋本体
11・・・シート部材
11a・・・シーラント層
11b・・・基材層
11c・・・バリア層
13・・・背貼りシール部
13a,13b・・・シート部材の一側縁
14・・・底部シール部
15・・・連結シール部
20・・・ウェットティッシュ
21・・・使用済ウェットティッシュ
30・・・使用済みウェットティッシュ収容用ポケット部(ポケット部)
31・・・ポケット開口部
32・・・ポケットシール部
40・・・分離部
Claims (6)
- 1枚の積層フィルムにより構成され、前記積層フィルムの一対の側縁同士を合掌貼りして形成される背貼りシール部を有するピロー包装袋であって、
前記背貼りシール部と、底部シール部と、連結シール部により袋内空間を形成する包装袋本体と、前記連結シール部から延出して袋状に構成される使用済み内容物収容用ポケット部からなる包装袋。 - 前記使用済み内容物収容用ポケット部の長さは、前記包装袋本体の長さの1/3~包装袋本体と同じ長さであることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 前記使用済み内容物収容用ポケット部の天部の幅方向の一部がシール部、残りが開口部を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
- 前記シール部の長さは、前記使用済み内容物収容用ポケット部の幅の1/3~1/2の長さであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の包装袋。
- 前記シール部は、前記使用済み内容物収容用ポケット部の天部の幅方向において片側または両側に形成されることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の包装袋。
- 前記連結シール部には、前記包装袋本体と、使用済み内容物収容用ポケット部を分離可能なように、分離部が形成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021133320A JP2023027943A (ja) | 2021-08-18 | 2021-08-18 | 包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021133320A JP2023027943A (ja) | 2021-08-18 | 2021-08-18 | 包装袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023027943A true JP2023027943A (ja) | 2023-03-03 |
Family
ID=85331306
Family Applications (1)
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JP2021133320A Pending JP2023027943A (ja) | 2021-08-18 | 2021-08-18 | 包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023027943A (ja) |
-
2021
- 2021-08-18 JP JP2021133320A patent/JP2023027943A/ja active Pending
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