JP2023025898A - ドーム型構造物、構造物ユニット、パネル及びパネルセット - Google Patents

ドーム型構造物、構造物ユニット、パネル及びパネルセット Download PDF

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【課題】 組立作業の作業性を向上させたドーム型構造物を提供する。【解決手段】 本発明のドーム型構造物は、複数のドーム片を組み合わせて構成されるドーム型構造物であって、複数のドーム片のうち、互いに隣接する位置にある2つのドーム片は、2つのドーム片の境界位置を境にして互いに対称形状であり、複数のドーム片の各々は、第1パネルと、第1パネルと同数であり、且つ第1パネルとの境界位置を境にして対称形状をなす第2パネルとを接合することで構成される。【選択図】図7

Description

本発明は、複数のドーム片を組み合わせて構成されるドーム型構造物、ドーム型構造物を含む構造物ユニット、並びに、ドーム型構造物に用いられるパネル及びパネルセットに関する。
複数の断片部品を組み合わせて組み立て可能なドーム型構造物は、仮設住居及び簡易型テント等、様々な用途で利用される。このドーム型構造物を利用する場合には、ドーム型構造物の構成部品を運搬し、利用場所にてドーム型構造物を組み立てる。
上記のドーム型構造物の一例としては、特許文献1に記載のドーム型構造物が挙げられる。特許文献1に記載のドーム型構造物は、三角形又は四角形の外面を有するパネル部材を組み立てることで構成される。具体的には、複数のパネル部材を多面体形状のドームを形成するように配置し、パネル部材同士を結束部材によって締結することでドーム型構造物が構築される。
特開2017-110439号公報
ドーム型構造物を組み立てる際は、各部品を配置する位置及び順序等を各部品の形状と対応付けて把握する必要があるため、部品の種類数が多くなるほど、把握すべき情報が増えて組立作業が複雑になる。これに対して、ドーム型構造物は、より簡単に組み立て可能な構造であることが求められる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を解決し、具体的には、組立作業の作業性を向上させたドーム型構造物を提供することを目的とする。また、上記のドーム型構造物を含む構造物ユニット、並びに、上記のドーム型構造物の組み立てに用いられるパネル及びパネルセットを提供することをも目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のドーム型構造物は、複数のドーム片を組み合わせて構成されるドーム型構造物であって、複数のドーム片のうち、互いに隣接する位置にある2つのドーム片は、2つのドーム片の境界位置を境にして互いに対称形状であり、複数のドーム片の各々は、第1パネルと、第1パネルと同数であり、且つ第1パネルとの境界位置を境にして対称形状をなす第2パネルとを接合することで構成されることを特徴とする。
上記のように構成されたドーム型構造物は、より簡単に組み立てることが可能である。すなわち、互いに対称形状である第1パネル及び第2パネルを接合させてドーム片を構成できるため、ドーム片の作成が容易となる。そして、ドーム片の作成を繰り返し、ドーム型構造物を構成するのに必要な数のドーム片を用意し、複数のドーム片を多面体状に配置してドーム片同士を組み合わせる。この際、互いに隣接するドーム片同士が対称形状であるため、同じ手順にて、ドーム片同士を組み合わせる作業を繰り返すことができる。これにより、ドーム型構造物が容易に組み立てられ、組立作業の作業性が向上する。
また、本発明のドーム型構造物において、ドーム片の個数が偶数であると好適である。
また、本発明のドーム型構造物において、第1パネル及び第2パネルの各々は、多角形状のパネル本体と、パネル本体の外縁に沿って延び、パネル本体と隣接する延在片と、を有してもよい。この場合、延在片は、パネル本体と延在片との境界位置に形成された折り曲げ線に沿って折り曲げ可能であり、第1パネル及び第2パネルは、それぞれの延在片が折り曲げられて重ね合わされた状態で接合されるとよい。
また、本発明のドーム型構造物において、第1パネル及び第2パネルの各々は、表面と裏面とを有し、裏面に折り曲げ線が形成されていると好適である。
また、本発明のドーム型構造物において、第1パネルの延在片には、第1押し込み部が設けられ、第2パネルの延在片には、第2押し込み部が設けられてもよい。この場合、第1押し込み部は、第2押し込み部と重ね合わされた状態で、第2押し込み部側に押し込まれることで、第2押し込み部とともに折れ曲がり、第2押し込み部の折り曲げに伴って第2パネルの延在片に形成される差し込み孔の内側に入り込むと、より好適である。
また、上記の構成では、第1パネルの延在片において、第1押し込み部の基端には、第1押し込み部の折り曲げ線が設けられ、第1押し込み部の外縁のうち、基端以外の部分には切り込みが設けられてもよい。また、第2パネルの延在片において、第2押し込み部の基端には、第2押し込み部の折り曲げ線が設けられ、第2押し込み部の外縁のうち、基端以外の部分には切り込みが設けられてもよい。さらに、第1押し込み部の両側部分には、第1押し込み部の横幅方向の外側に向かって突出した突出部が設けられてもよい。この場合、差し込み孔の内側に入り込んだ第1押し込み部の突出部が差し込み孔の縁部に係合することにより、第1パネル及び第2パネルが接合されると、好適である。
また、上記の構成において、第1押し込み部及び第2押し込み部の各々には、位置合わせ穴が形成されていると、より好適である。
また、本発明のドーム型構造物において、第1パネルの延在片のうち、延在片の延在方向における端側に、第1押し込み部が設けられ、延在方向における中央部に、第3押し込み部が設けられてもよい。また、第2パネルの延在片のうち、延在片の延在方向における端側に、第2押し込み部が設けられ、延在方向における中央部に、第4押し込み部が設けられてもよい。この場合、第3押し込み部は、第4押し込み部と重ね合わされた状態で、第4押し込み部側に押し込まれることで、第4押し込み部とともに折れ曲がり、第4押し込み部の折り曲げに伴って第2パネルの延在片に形成される他の差し込み孔の内側に入り込むと、より好適である。
また、上記の構成において、第1押し込み部の基端に形成された折り曲げ線が延びる方向と、第3押し込み部の基端に形成された折り曲げ線が延びる方向とが互いに交差し、第2押し込み部の基端に形成された折り曲げ線が延びる方向と、第4押し込み部の基端に形成された折り曲げ線が延びる方向とが互いに交差すると、より一層好適である。
また、本発明のドーム型構造物において、第1押し込み部及び第3押し込み部は、第1パネル及び第2パネルのうち、第1パネルの延在片に設けられており、第2押し込み部及び第4押し込み部は、第1パネル及び第2パネルのうち、第2パネルの延在片に設けられていると、より好適である。
また、本発明のドーム型構造物において、複数のドーム片を組み合わせてドーム型構造物が構成された状態では、折れ曲がった第1パネルの延在片、及び、折れ曲がった第2パネルの延在片がドーム型構造物の内側に位置してもよい。
また、本発明のドーム型構造物において、第1パネル及び第2パネルが紙製の段ボールによって構成されてもよい。
また、本発明のドーム型構造物において、円環状のドーム下部と、ドーム下部の上に載置されるドーム上部と、を有し、ドーム下部は、2以上のドーム片を円環状に並べて構成され、ドーム上部は、ドーム上部の最頂点となる位置の周りに2以上のドーム片を並べて構成されてもよい。
また、本発明の構造物ユニットは、上述したいずれかの構成のドーム型構造物と、ドーム型構造物の下側でドーム型構造物と並べて配置されるドーム胴体構造物と、を有し、ドーム胴体構造物の上端の外縁と、ドーム胴体構造物の下端の外縁とが同じサイズであることを特徴とする。
また、本発明のパネルは、上述したいずれかの構成のドーム型構造物に用いられるパネルであって、ドーム型構造物を構成する複数のドーム片の各々において第1パネル又は第2パネルとして利用されることを特徴とする。
また、本発明のパネルセットは、上述したいずれかの構成のドーム型構造物に用いられるパネルセットであって、第1パネルと、第1パネルと同数の第2パネルを含み、パネルセットに含まれる第1パネル及び第2パネルによって、複数のドーム片のうち、1つのドーム片が構成されることを特徴とする。
本発明によれば、組立作業の作業性を向上させたドーム型構造物が提供できる。また、上記のドーム型構造物を含む構造物ユニットとして、ドーム型構造物に堆積される荷重に対する強度が維持された構造物ユニットが提供できる。さらに、上記のドーム型構造物の組み立てに用いられるパネル及びパネルセットが提供できる。
本発明の一実施形態に係るドーム型構造物の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るドーム型構造物の上面図である。 本発明の一実施形態に係るドーム片の正面図である。 本発明の一実施形態に係るドーム片の斜視図であり、ドーム片を裏側から見たときの図である。 本発明の一実施形態に係るドーム型構造物を2つの部分に分割した図である。 本発明の一実施形態に係るドーム型構造物を含む構造物ユニットを示す図である。 互いに隣接する2つのドーム片の正面図である。 第1小パネルを示す平面図であり、図中には、第1押し込み部及び第3押し込み部のそれぞれの拡大図を併せて示す。 第1大パネルを示す平面図である。 第2小パネルを示す平面図であり、図中には、第2押し込み部及び第4押し込み部のそれぞれの拡大図を併せて示す。 第2大パネルを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るドーム型構造物の組み立て手順を表す図である。 第1押し込み部を押し込む様子を示す斜視図である。 第1押し込み部を押し込む様子を示す断面図である。 第3押し込み部を押し込む様子を示す斜視図である。 第3押し込み部を押し込む様子を示す断面図である。
本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について、添付の図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、以下に説明する実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
また、本明細書において、「同じ」、「同一」及び「等しい」という意味には、本発明が属する技術分野で一般的に許容される誤差の範囲が含まれ得る。
<<本実施形態のドーム型構造物の概要>>
本実施形態のドーム型構造物(以下、ドーム型構造物10)は、複数のドーム片12を組み合わせることで構成され、図1及び2に示すように多面体形状のドーム体である。ドーム片12は、図2に示すように、ドーム型構造物10の一部分をなす断片部品であり、複数のパネル14、すなわちパネルセットを組み合わせることで構成される。
複数のドーム片12の各々は、同一構造であり、同じ形状及び同じサイズを有する。詳しく説明すると、各ドーム片12の作成に用いられるパネル14の種類及び数が、ドーム片12の間で揃っている。つまり、1つのドーム片12を構成するパネルセットは、各ドーム片12の間で共通する。また、ドーム型構造物10を構成するドーム片12の数、及び、ドーム片12を構成するパネル14の数は、いずれも偶数であり、本実施形態では、それぞれ、12個及び4個である。
パネル14は、ドーム型構造物10を構成する最小単位の部品であり、各パネル14は、図3及び4に示すように表面Sa及び裏面Sbを有する。ドーム型構造物10が組み立てられた状態において、各パネル14の表面Saは、ドーム型構造物10の外面(露出面)をなす。表面Saには、パネル14の間で同じ色又は同じ模様を付与することができる。つまり、パネル14を用いて組み立てられるドーム型構造物10の外面には、単一色又は統一された模様を付与することができる。
ドーム型構造物10、ドーム片12及びパネル14は、主として紙製の段ボール、つまり段ボールシートによって構成されている。段ボールシートは、波型の紙である中芯を2枚の平坦な紙で挟んだ積層構造をなしており、その紙質は、いかなるものでもよく、種々のコーティングが行われたものでもよい。
ドーム型構造物10は、図5に示すドーム上部16及びドーム下部18を組み合わせて構成される。ドーム下部18は、円環状の部分であり、2以上のドーム片12を円環状に並べて構成され、本実施形態では、8個のドーム片12によって構成される。ドーム上部16は、ドーム下部18の上に載置される略半球状又は略皿形状の部分であり、ドーム上部16の最頂点となる位置の周りに2以上のドーム片12を円状に並べて構成され、本実施形態では、4個のドーム片12によって構成される。ドーム上部16の最頂点とは、ドーム型構造物10において最も上方に位置する点である。
ドーム上部16及びドーム下部18は、それぞれ、別々に組み立てることができる。そして、ドーム上部16及びドーム下部18の各々を組み立てた後、ドーム上部16をドーム下部18の上に載せてドーム上部16及びドーム下部18を締結することでドーム型構造物10が組み立てられる。
ドーム型構造物10は、ドーム胴体型構造物60とともに、図6に示す構造物ユニット100を構成する。構造物ユニット100は、その内部に人、動物又は資材等を収容することができ、ユニット各部のサイズに応じた用途、例えば、被災地等での仮設住居、簡易型テント若しくはペット用の小屋等に利用できる。
ドーム胴体構造物60は、構造物ユニット100の土台をなし、ドーム型構造物10の下側でドーム型構造物10と並べて配置される。つまり、ドーム型構造物10は、ドーム胴体構造物60の上端に載せられ、不図示の結束部材等を利用してドーム胴体構造物60と締結される。そして、構造物の内部に形成される収容スペースは、ドーム胴体構造物60が設けられた分、ドーム型構造物10単体でのスペースよりも拡張(嵩上げ)される。
ドーム胴体構造物60は、ドーム型構造物10と同様、紙製の段ボールからなるパネルを用いて組み立てられるものであり、詳しくは、複数のパネルを組み合わせてなる断片部品(パネル集合体)を円環状に複数並べて構成される。ただし、これに限定されず、ドーム型構造物10の材料とは異なる材料を用いてもよく、例えば、金属又は樹脂材料を筒型に成形又は加工してドーム胴体構造物60を構成してもよい。
また、本実施形態において、構造物ユニット100の内外に出入りするための開口62は、図1に示すようにドーム型構造物10には設けられず、図6に示すようにドーム胴体構造物60にのみ設けられている。これにより、ドーム型構造物10では、開口62を設けることに伴う強度の低下を回避することができる。この結果、ドーム型構造物10の各部での強度が均一となり、ドーム型構造物10への堆積物に対する強度(堆積強度)を維持することができる。
また、ドーム胴体構造物60の外形形状は、ドーム胴体構造物60の高さ方向中央位置を境にして上下対称な形状である。換言すると、ドーム胴体構造物60の上端の外縁と、ドーム胴体構造物60の下端の外縁とは、同じ形状であり、且つ同じサイズである。また、ドーム胴体構造物60の高さ方向中央部分は、内側に凹んで括れている。このような形状であれば、ドーム型構造物10に堆積した堆積物の荷重(堆積荷重)によってドーム胴体構造物60が押し潰されにくくなり、具体的には、ドーム胴体構造物60の上端部及び下端部が外側に広がるのを抑えることができる。
なお、ドーム胴体構造物60は、上記の形状に限定されず、ドーム胴体構造物60の高さ方向各部における断面形状が変化しない直管形状でもよいし、下端に向かうにつれて断面サイズが大きくなる裾広がり形状でもよい。
<<ドーム片について>>
ドーム型構造物10を構成する複数のドーム片12の各々の外形形状は、図3に示すように正面視で略四角形であり、厳密には、対角線の長さが異なる四角形である。ただし、ドーム片12の外形形状は、四角形に限定されず、三角形、五角形、六角形、八角形又はその他の多角形でもよい。
また、各ドーム片12を構成する複数のパネル14は、各パネル14が有する1つの頂角が一点(図3にて記号Pが付された位置)に集合するように組み合わせられる。このとき、各パネル14の表面Saが傾斜し、ドーム片12の表面のうち、複数のパネル14の頂角が集合する領域が突き出るように複数のパネル14が配置される。これにより、各ドーム片12は、その表面が折れ曲がった立体形状を有する。
ドーム片12が有する4つの頂角のうち、より短い対角線の両端に位置する2つの角の大きさ(角度)は、略45°の鳥瞰視(パースペクティブ)で90°である。より長い対角線の両端に位置する2つの角の大きさ(角度)は、略45°の鳥瞰視(パースペクティブ)で90°及び120°である。
本実施形態において、各ドーム片12は、前述したように同一の形状及び同一のサイズを有する。そして、ドーム型構造物10を組み立てる際には、ドーム片同士が対称に並ぶように複数のドーム片12を組み合わせる。詳しく説明すると、図7に示すように、互いに隣接する位置にある2つのドーム片12は、ドーム片12の間の境界位置を境にして互いに対称形状であり、厳密には線対称の関係(鏡像の関係)にある。
<<パネルについて>>
各ドーム片12を構成する複数のパネル14(つまり、パネルセット)は、各ドーム片12間で共通しており、また、後述する第1パネルと第2パネルとによって構成される。本実施形態において、各ドーム片12は、2つの第1パネルと、2つの第2パネルとを接合することによって構成される。なお、1つのドーム片12を構成する第1パネル及び第2パネルの数は、第1パネルの個数と第2パネルの個数が同数であれば、任意の数であってもよい。
本実施形態において、2つの第1パネルは、互いにサイズが異なるパネル14であり、以下では、よりサイズが小さい第1パネルを、第1小パネル21と呼び、よりサイズが大きい第1パネルを、第1大パネル25と呼ぶ。同様に、2つの第2パネルは、互いにサイズが異なるパネル14であり、以下では、よりサイズが小さい第2パネルを、第2小パネル31と呼び、よりサイズが大きい第2パネルを、第2大パネル35と呼ぶ。
以下、個々のパネルについて、図8~11を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、図8及び9に示すパネル14が第1パネルに該当し、図10及び11に示すパネル14が第2パネルに該当する。ただし、これに限定されず、図10及び11に示すパネル14が第1パネルに該当し、これらの各々に、後述の第1押し込み部41及び第3押し込み部43が設けられてもよい。この場合には、図8及び9に示すパネル14が第2パネルに該当し、これらの各々に、後述の第2押し込み部42及び第4押し込み部44が設けられる。
[第1小パネル]
第1小パネル21は、図8に示す外観を有し、同図に示すように、パネル本体22と、3つの延在片23と、第1押し込み部41と、第3押し込み部43と、位置合わせ穴48と、締結穴49とを有する。
パネル本体22は、ドーム型構造物10の外壁をなす三角形状の部分であり、詳しくは、3つの内角が30°、60°及び90°である直角三角形状の部分である。なお、パネル本体22の形状は、三角形に限定されず、四角形、五角形、六角形、八角形又はその他の多角形であってもよい。
3つの延在片23の各々は、パネル本体22と隣接する短冊状部分であり、パネル本体22の外縁を構成する3辺のうち、対応する辺に沿って延びている。各延在片23は、パネル本体22と延在片23との境界位置に形成された折り曲げ線L1に沿って折り曲げ可能であり、詳しくは、パネル本体22に対して直角に、又は直角と同一の角度で折り曲げられる。折り曲げ線L1は、第1小パネル21が有する表面Sa及び裏面Sbのうち、裏面Sbにのみ形成されている。
第1押し込み部41は、パネル同士を接合する際に押し込まれる部分であり、図8に示すように、2つの第1押し込み部41が対をなし、各延在片23には、一対の第1押し込み部41が2組ずつ設けられている。ただし、各延在片23に設けられる第1押し込み部41の数は、任意の数であってもよい。
一対の第1押し込み部41は、各延在片23のうち、各延在片23の延在方向における一端側及び他端側に、それぞれ設けられている。一対の第1押し込み部41の各々は、基端から延出しており、それぞれの先端部が互いに接するように形成されている。より詳しく説明すると、一対の第1押し込み部41の各々は、図8に示すように、基端と、基端と隣接する根元部45と、基端とは反対側で根元部45と連続する連続部46とを有する。第1押し込み部41の外縁のうち、基端を除く部分(すなわち根元部45及び連続部46の外縁)には、切り込みが設けられている。
連続部46の横幅は、根元部45の横幅よりも広く、換言すると、連続部46の両側部分には、第1押し込み部41の横幅方向の外側に向かって突出した突出部47が設けられている。ここで、第1押し込み部41の横幅方向は、対応する延在片23の延在方向と交差する方向(詳しくは直交又は直交と同一の方向)である。なお、第1押し込み部41が有する根元部45及び連続部46の各々の横幅は、第1押し込み部41の横幅方向における長さである。
第1押し込み部41が操作される前には、図8に示すように、一対の第1押し込み部41は、それぞれの連続部46の先端を突合わせた状態にある。また、一対の第1押し込み部41の各々の基端には折り曲げ線L2が設けられている。つまり、各第1押し込み部41は、基端位置にて折り曲げ可能である。また、折り曲げ線L2は、第1押し込み部41の横幅方向に沿って延びている。
第3押し込み部43は、パネル同士を接合する際に押し込まれる部分であり、図8に示すように、各延在片23のうち、各延在片23の延在方向における中央部に1個設けられている。ただし、各延在片23に設けられる第3押し込み部43の数は、任意の数であってもよい。第3押し込み部43は、基端から延出しており、図8に示すように、第1押し込み部41と同様に、基端と、根元部45と、連続部46とを有する。第3押し込み部43の外縁のうち、基端を除く部分(すなわち根元部45及び連続部46の外縁)には、切り込みが設けられている。
また、連続部46の横幅は、根元部45の横幅よりも広く、換言すると、連続部46の両側部分には、第3押し込み部43の横幅方向の外側に向かって突出した突出部47が設けられている。ここで、第3押し込み部43の横幅方向は、対応する延在片23の延在方向に沿う方向(詳しくは平行又は平行と同一の方向)である。なお、第3押し込み部43が有する根元部45及び連続部46の各々の横幅は、第3押し込み部43の横幅方向における長さである。
また、第3押し込み部43の基端には折り曲げ線L3が設けられている。つまり、第3押し込み部43は、基端位置にて折り曲げ可能である。また、折り曲げ線L3は、第3押し込み部43の横幅方向に沿って延びている。つまり、折り曲げ線L2が延びる方向と、折り曲げ線L3が延びる方向とは、互いに交差しており、好ましくは直交又は直交と同一の方向であるとよい。
位置合わせ穴48は、第1押し込み部41及び第3押し込み部43のそれぞれの先端部、より詳しくは連続部46の先端部に形成された孔である。第1押し込み部41に形成された位置合わせ穴48は、パネル同士を接合する際に、第1押し込み部41の位置と、第1押し込み部41と重ねられる第2押し込み部42の位置とを合わせる際に利用される。第3押し込み部43に形成された位置合わせ穴48は、パネル同士を接合する際に、第3押し込み部43の位置と、第3押し込み部43と重ねられる第4押し込み部44の位置とを合わせる際に利用される。なお、位置合わせ穴48の形状は、任意の形状でもよく、円、三角形、四角形若しくはそれ以外の多角形、あるいは星形等でもよい。
締結穴49は、第1小パネル21と他のパネル14とを接合するために延在片同士を締結する際に、2つの延在片23の先端部同士の間隔を広げないように紐又はワイヤ等の結束部材が通される穴であり、各延在片23の延在方向の両端部の各々に2個ずつ設けられている。なお、締結穴49の数は、任意の数でよいが、第1押し込み部41を設けることで、第1押し込み部41を設けない場合よりも少ない数にすることができる。
[第1大パネル]
第1大パネル25は、図9に示す外観を有し、同図に示すように、パネル本体26と、5つの延在片27と、第1押し込み部41と、第3押し込み部43と、位置合わせ穴48と、締結穴49とを有する。パネル各部の構成は、第1小パネル21の構成と略同様である。
第1大パネル25のパネル本体26は、三角形状をなし、詳しくは、内角が45°、45°、90°である直角三角形状をなす。また、パネル本体26の表面は、第1小パネル21のパネル本体22の表面の約2倍である。また、パネル本体26の裏面Sbには、図9に示すように、パネル本体26において内角が90°である頂点の位置から斜辺の略中点位置まで延びた折り曲げ線L4が形成されている。パネル本体26は、折り曲げ線L4に沿って鈍角をなすように緩やかに折り曲げられる。これにより、パネル本体26の剛性が確保され、特に折り曲げ線L4にてパネル本体26の表面が略二等分されるので、折り曲げ線L4の一方側に位置する部分の強度と、他方側に位置する強度とを均一化することができる。
また、図9に示すように、パネル本体26には、上記の折り曲げ線L4との他に、斜辺の略中点位置から第2大パネル35と隣り合う辺K1に向かって延びた折り曲げ線L5を設けてもよい。ドーム型構造物10を組み立てる際に、折り曲げ線L5に沿って鈍角をなすようにパネル本体26を緩やかに折り曲げれば、ドーム型構造物10の外面の形状をより球面に近付けることができる。
5つの延在片27は、それぞれ、パネル本体26と隣接し、パネル本体26の外縁を構成する3辺のうち、対応する辺に沿って延びている。各延在片27は、パネル本体26と延在片27との境界位置に形成された折り曲げ線L1に沿って折り曲げ可能であり、詳しくは、パネル本体26に対して直角に、又は直角と同一の角度で折り曲げられる。折り曲げ線L1は、第1大パネル25が有する表面Sa及び裏面Sbのうち、裏面Sbにのみ形成されている。
図9に示されたパネル本体26の外縁のうち、第2小パネル31と隣り合う辺K2に沿って延在する1つの延在片27は、第1大パネル25と第2小パネル31とを接合する際に、第2小パネル31の延在片33と締結される。また、パネル本体26の外縁のうち、斜辺とは異なる辺であって第2大パネル35と隣り合う辺K1に沿って2つの延在片27が並んで設けられている。また、パネル本体26の斜辺に沿って2つの延在片27が並んで設けられている。
各延在片27には、それぞれの延在方向における両端側に、一対の第1押し込み部41が設けられており、延在方向における中央部に、第3押し込み部43が設けられている。第1押し込み部41及び第3押し込み部43の各々の構成は、図8に示された第1小パネル21に設けられたものと同様である。なお、図9に示された各延在片27に設けられる第1押し込み部41の数及び第3押し込み部43の数は、それぞれ、任意の数でもよい。
また、各延在片27において、第1押し込み部41及び第3押し込み部43のそれぞれの先端部(詳しくは連続部46の先端部)には、位置合わせ穴48が形成されている。また、各延在片27の延在方向の両端部には締結穴49が2個ずつ設けられている。なお、締結穴49の数は、任意の数でもよいが、第1押し込み部41を設けることで、第1押し込み部41を設けない場合よりも少ない個数にすることができる。
[第2小パネル]
第2小パネル31は、図10に示す外観を有し、図8に図示の第1小パネル21を表裏反転させた外形形状を有する。すなわち、第2小パネル31は、第1小パネル21とは表裏の向きが異なるが、第1小パネル21のパネル本体22と同一形状のパネル本体32と、第1小パネル21の延在片23と同一形状である3つの延在片33を有する。また、各延在片33には、第2押し込み部42及び第4押し込み部44、位置合わせ穴48、並びに締結穴49が設けられている。
各延在片33は、パネル本体32と延在片33との境界に設けられた折り曲げ線L1に沿ってパネル本体32に対して直角に、又は直角と同一の角度で折り曲げることができる。折り曲げ線L1は、第2小パネル31が有する表面Sa及び裏面Sbのうち、裏面Sbにのみ形成されている。
ドーム片12を作成する際には、第1小パネル21と第2小パネル31とを接合させる。具体的には、第1小パネル21と第2小パネル31とが互いに隣接するように配置し、折り曲げられた第1小パネル21の延在片23と、折り曲げられた第2小パネル31の延在片33とを重ね合わせて延在片同士を連結させる。これにより、第1小パネル21と第2小パネル31とが接合される。
ドーム片12において、第1小パネル21及び第2小パネル31は、図7に示すように、パネル同士の接合位置を境にして互いに対称形状であり、詳しくは線対称の関係(つまり、鏡像の関係)にある。すなわち、第1小パネル21及び第2小パネル31を接合することで、第1小パネル21のパネル本体22と、第2小パネル31のパネル本体32とが、左右対称に配置される。また、2つのパネル本体22、32は、ともに直角三角形又は直角三角形と同一の形状である。そのため、第1小パネル21及び第2小パネル31が接合された状態において、図7に示すようにドーム片12を床面上に置いた場合には、2つのパネル本体22、32の各々の底辺が一直線上に並ぶ(図7参照)。
第2押し込み部42は、パネル同士を接合する際に第1押し込み部41とともに押し込まれる部分であり、図10に示すように、各延在片33の延在方向における一端側及び他端側には、それぞれ、一対の第2押し込み部42が設けられている。それぞれの第2押し込み部42は、延在片同士を正確に重ね合わせた場合には第1押し込み部41と対向する。なお、各延在片33に設けられる第2押し込み部42の数は、対応する第1押し込み部41と同数であれば、任意の数でもよい。
一対の第2押し込み部42は、それぞれ基端から延出しており、それぞれの先端部が互いに接するように形成されている。より詳しく説明すると、各第2押し込み部42は、図10に示すように、基端と、基端と隣接する延出部50とを有する。第2押し込み部42の外縁のうち、基端を除く部分(すなわち延出部50の外縁)には切り込みが設けられている。
延出部50の各部の横幅は、基端の長さと等しく、換言すると、延出部50は、矩形形状をなしている。第2押し込み部42の横幅方向は、対応する延在片33の延在方向と交差する方向(詳しくは直交又は直交と同じ方向)である。なお、第2押し込み部42が有する延出部50の横幅は、第2押し込み部42の横幅方向における長さである。また、延出部50の横幅は、第1押し込み部41が有する連続部46の横幅よりも短く、換言すると、第1押し込み部41の横幅は、第2押し込み部42の横幅よりも長い。
第2押し込み部42が操作される前には、図10に示すように、一対の第2押し込み部42は、それぞれの延出部50の先端を突合わせた状態にある。また、各第2押し込み部42の基端には折り曲げ線L6が設けられており、各第2押し込み部42は、基端位置にて折り曲げ可能である。なお、折り曲げ線L6は、第2押し込み部42の横幅方向に沿って延びている。
第4押し込み部44は、パネル同士を接合する際に第3押し込み部43とともに押し込まれる部分であり、延在片同士を正確に重ね合わせた場合には第3押し込み部43と対向する。第4押し込み部44は、図10に示すように、各延在片33の延在方向における中央部に1個設けられている。なお、各延在片33に設けられる第4押し込み部44の数は、対応する第3押し込み部43と同数であれば、任意の個数でもよい。
第4押し込み部44は、基端から延出しており、図10に示すように、第2押し込み部42と同様に、基端と延出部50とを有する。第4押し込み部44の外縁のうち、基端を除く部分(すなわち延出部50の外縁)には、切り込みが設けられている。また、第4押し込み部44の基端には折り曲げ線L7が設けられており、第4押し込み部44は、折り曲げ線L7にて折り曲げ可能である。折り曲げ線L7は、第4押し込み部44の横幅方向に沿って延びており、第4押し込み部44の横幅方向は、対応する延在片33の延在方向に沿う方向(詳しくは平行又は平行と同一の方向)である。つまり、折り曲げ線L6が延びる方向と、折り曲げ線L7が延びる方向とは、互いに交差しており、好ましくは直交し、又は直交と同一の角度で交差しているとよい。
なお、第4押し込み部44が有する延出部50の横幅は、第4押し込み部44の横幅方向における長さであり、第3押し込み部43が有する連続部46の横幅よりも短い。換言すると、第3押し込み部43の横幅は、第4押し込み部44の横幅よりも長い。
位置合わせ穴48は、第2押し込み部42及び第4押し込み部44のそれぞれの先端部(詳しくは延出部50の先端部)に形成されている。第1押し込み部41の位置合わせ穴48と、第2押し込み部42の位置合わせ穴48とが一致することで、第1押し込み部41が正しく位置決めされ、対応する第2押し込み部42と適切に対向する。同様に、第3押し込み部43の位置合わせ穴48と、第4押し込み部44の位置合わせ穴48とが一致することで、第3押し込み部43が正しく位置決めされ、対応する第4押し込み部44と適切に対向する。なお、第2押し込み部42及び第4押し込み部44に形成される位置合わせ穴48の形状は、特に限定されないが、第1押し込み部41及び第3押し込み部43に形成される位置合わせ穴48の形状と同一形状であるのが好ましい。
締結穴49は、各延在片33の延在方向の両端部の各々に2個ずつ設けられている。なお、締結穴49の数は、任意の個数でもよいが、第2押し込み部42を設けることで、第2押し込み部42を設けない場合よりも少ない個数にすることができる。
[第2大パネル]
第2大パネル35は、図11に示す外観を有し、図9に図示の第1大パネル25を表裏反転させた外形形状を有する。すなわち、第2大パネル35は、第1大パネル25とは表裏の向きが異なるが、第1大パネル25のパネル本体26と同一形状のパネル本体36と、第1大パネル25の延在片27と同一形状である5つの延在片37とを有する。
各延在片37は、パネル本体36と延在片37との境界に設けられた折り曲げ線L1に沿ってパネル本体36に対して略直角に折り曲げることができる。折り曲げ線L1は、第2大パネル35が有する表面Sa及び裏面Sbのうち、裏面Sbにのみ形成されている。
ドーム片12を構成する際には、第1大パネル25と第2大パネル35とを接合させる。具体的には、第1大パネル25と第2大パネル35とが互いに隣接するように配置し、折り曲げられた第1大パネル25の延在片27と、折り曲げられた第2大パネル35の延在片37とを重ね合わせて延在片同士を連結させる。これにより、第1大パネル25と第2大パネル35とが接合される。
ドーム片12において、第1大パネル25及び第2大パネル35は、図7に示すように、パネル同士の接合位置を境にして互いに対称形状であり、詳しくは線対称の関係(つまり、鏡像の関係)にある。すなわち、第1大パネル25及び第2大パネル35を接合することで、第1大パネル25のパネル本体26と、第2大パネル35のパネル本体36とが、左右対称に配置される。また、2つのパネル本体26、36は、ともに直角三角形又は直角三角形と同一の形状である。そのため、第1大パネル25及び第2大パネル35が接合された状態において、図7に示すようにドーム片12を床面上に置いた場合には、2つのパネル本体26、36の各々の底辺が一直線上に並ぶ(図7参照)。
また、図11に示すように、第2大パネル35のパネル本体36には、図9に図示の第1大パネル25と同様の折り曲げ線L4,L5が形成されている。折り曲げ線L4に沿ってパネル本体36が緩やかに折り曲げられることにより、パネル本体36の剛性が確保され、且つ、折り曲げ線L4を境にパネル本体36の強度を均一化させることができる。また、折り曲げ線L5に沿ってパネル本体36を折り曲げれば、ドーム型構造物10の外面の形状をより球面に近付けることができる。
なお、図11に示すパネル本体36の外縁のうち、第1小パネル21と隣り合う辺K3に沿って延在する1つの延在片37は、第1小パネル21と第2大パネル35とを接合する際に、第1小パネル21の延在片23に締結される。
各延在片37において、延在方向における両端側には、一対の第2押し込み部42が設けられており、延在方向における中央部には、第4押し込み部44が設けられている。第2押し込み部42及び第4押し込み部44の各々の構成は、図10に図示の第2小パネル31に設けられたものと同様である。なお、各延在片37に設けられる第2押し込み部42の数及び第4押し込み部44の数は、それぞれ、対応する第1押し込み部41及び第3押し込み部43の数と同数であれば、任意の個数でもよい。
また、各延在片37において、第2押し込み部42及び第4押し込み部44のそれぞれの先端部(詳しくは延出部50の先端部)には、位置合わせ穴48が形成されている。また、各延在片37の延在方向の両端部には締結穴49が2個ずつ設けられている。なお、締結穴49の数は、任意の個数でもよいが、第2押し込み部42を設けることで、第2押し込み部42を設けない場合よりも少ない個数にすることができる。
<<ドーム型構造物の組み立て手順について>>
次に、上述した4種類のパネル14、すなわち、第1小パネル21、第1大パネル25、第2小パネル31及び第2大パネル35を用いてドーム型構造物10を組み立てる手順について、図12乃至16を参照しながら説明する。
一つのドーム型構造物10を組み立てるには、上記4種類のパネル14のそれぞれについて、必要個数のパネル14をドーム型構造物10の利用先に運搬する必要がある。この際、第1小パネル21及び第2小パネル31については、表裏反転した同一の外形形状であるため、これらを積み重ねて運搬できる。同様に、第1大パネル25及び第2大パネル35についても、表裏反転した同一の外形形状であるため、これらを積み重ねて運搬できる。以上のように、本実施形態では、外形形状が同一であるパネルをまとめて運搬できるため、パネル14の運搬及び保管等がより容易になる。
また、本実施形態では、パネル14の外形形状が2種類のみであり、且つ表裏反転した同一の外形形状であるため、段ボールシートからパネル14を切り出す際に使用する型枠の数がより少なくなる。また、各パネル14には、裏面Sbにのみ折り曲げ線L1が設けられているため、延在片を一方にのみ折り曲げることが可能である。これにより、各パネル14については、その表裏を容易に識別することができる。さらに、パネル作成の段階で印刷及び表面処理等を施すことで様々な機能(例えば、意匠性又は防水性等に関する機能)を付与することができる。これにより、ドーム型構造物10の組み立てが終了した後に各パネル14に上記の機能を付与するための作業(例えば、防水塗料を塗る作業等)を行う場合に比べて、上記の機能をより容易に付与できる。
次に、偶数(具体的には4種類)のパネル14を1組のパネルセットとし、偶数(具体的には12組)のパネルセットから12個のドーム片12を作成する。具体的に説明すると、左右対称なパネルの組み合わせを選び出し、選び出したパネル同士を接合する。より詳しくは、第1小パネル21と第2小パネル31との組み合わせを選び出し、これらのパネル同士を接合する。また、第1大パネル25と第2大パネル35との組み合わせを選び出し、これらのパネル同士を接合する。その後、接合された2つの小パネルと、接合された2つの大パネルを接合する。このように第1パネル(詳しくは、第1小パネル21と第1大パネル25)の個数と、第2パネル(詳しくは、第2小パネル31と第2大パネル35)の個数とが同数であれば、ドーム片12を構成するパネル14の個数を把握しやすくなる。これにより、作業者は、ドーム片12を構成するのに必要な数のパネル14を容易に選び出すことができ、ドーム片12を正しく且つ簡単に作成することができる。
本実施形態では、第1押し込み部41及び第3押し込み部43が、第1小パネル21及び第1大パネル25の延在片23,27に設けられているのに対し、第2小パネル31及び第2大パネル35の延在片33,37には設けられていない。他方、第2押し込み部42及び第4押し込み部44が、第2小パネル31及び第2大パネル35の延在片33,37に設けられているのに対し、第1小パネル21及び第1大パネル25の延在片23,27には設けられていない。これにより、どの押し込み部が延在片に設けられているかを確認することで、左右対称なパネルの組(ペア)のうち、その一方のパネル14を容易に選び出すことができる。
なお、従来では、左右対称なパネルを結束部材で締結し、また、左右対称なパネルの組(ペア)を選び出すために、例えば、一方のパネルにある色を塗り、他方のパネルに別の色を塗る等してパネルを色分けしていた。ただし、パネルの種類毎に色が異なるため、そのようなパネルを用いてドーム型構造物を組み立てると、外面の色が場所に応じて変わってしまう。これに対して、本実施形態では、延在片における押し込み部の形状を見ることでパネルを識別することができるため、パネルを色分けせずに共通の色にすることができ、ドーム型構造物10の外面の色を統一することができる。
1つのドーム片12を構成するパネル14の数は、偶数であり、具体的には4つであり、ドーム片12の間で共通している。このようにパネル14の数が4つであれば、作業者がドーム片12を組み立てる上で、ドーム片12を構成する各パネル14の種類を把握することが容易になる。また、4つのパネル14は、表裏反転させた場合の外形形状から考えると2種類に分かれるので、作業者にとって、パネル14の把握がより一層容易になる。この点において、本実施形態のドーム型構造物10は、ジオデシックドームのように使用するパネルの種類が多い従来のドーム型構造物よりも有利である。つまり、使用するパネルの種類数が増えるほど、作業者がドーム型構造物10を組み立てる上でパネルの把握が困難となるが、本実施形態では、従来と比べてパネルの種類数が少なくなる分、組立て作業がより容易になる。
また、本実施形態では、同じ形状である12個のドーム片12を組み合わせてドーム型構造物10が構成される。そして、それぞれのドーム片12の作成作業の内容がドーム片12の間で共通するため、同じ作業を12回繰り返すことで、12個のドーム片12を作成し、それらの12個のドーム片12を締結することでドーム型構造物10を組み立てることができる。なお、ドーム型構造物10を構成するドーム片12の作成個数が12個である場合、ドーム片12の作成個数が少なすぎず、且つ多すぎない数であるため、ドーム片12の作成が適度な作業量に設定される。
また、複数の作業者、あるいは複数のグループが12個のドーム片12を協力して作成する場合、作業者一人あたり又は一グループあたりの作成個数を、より少なくすることができる。例えば、1グループを3~4人で構成し、3グループで12個のドーム片12を作成する場合には、1グループあたり4個のドーム片12を作成することになる。つまり、ドーム片12の作成に必要な4種類のパネル14の選び出し、及び、1個のドーム片12の作成に必要なパネル14の接合を計4回繰り返すことになる。この場合、作業者一人あたり又は一グループあたりの作成個数をより少なくすることで、各作業者がドーム片12の作成手順を習得するのに十分な作業量を確保し、各作業者が飽きるのを回避しつつ、作業負担を軽減できる。この結果、適切な作業人数で正確に作業を進めることができ、作業者による作業ミス(ヒューマンエラー)の発生を抑えることができる。
パネル同士を接合する際には、先ず、隣接する2つのパネル14(すなわち、第1パネル及び第2パネル)のそれぞれについて表裏を揃え、各パネル14に設けられた延在片23,27,33,37を、延在片とパネル本体との境界位置に折り曲げ線L1に沿って折り曲げる。折り曲げ線L1は、各パネル14の裏面Sbにのみ設けられているので、折り曲げ線L1を見れば、各パネル14の表裏を容易に識別することができ、各パネル14の表裏を容易に揃えることができる。
そして、折り曲げられた延在片同士を重ね合わせた状態で、第1押し込み部41を押し込むことにより、延在片同士を締結する。詳しく説明すると、第1押し込み部41と第2押し込み部42とが互いに対向するように、第1押し込み部41が設けられた延在片23,27と、第2押し込み部42が設けられた延在片33,37とを重ね合わせる。このとき、作業者は、第1押し込み部41に設けられた位置合わせ穴48と、第2押し込み部42に設けられた位置合わせ穴48とを一致させることで、第1押し込み部41及び第2押し込み部42を正確に、且つ容易に重ね合わせることができる。
第1押し込み部41及び第2押し込み部42を重ね合わせた後、作業者は、第1押し込み部41を第2押し込み部42側に押し込む。これにより、図13及び14に示すように、第1押し込み部41は、第2押し込み部42と重ね合わされた状態で、第2押し込み部42とともに折れ曲がり、差し込み孔51の内側に入り込む。差し込み孔51は、第2押し込み部42の折り曲げに伴って、第2押し込み部42が設けられた延在片33,37(すなわち、第2パネルの延在片)に形成される孔である。第1押し込み部41が差し込み孔51の内側に入り込む際には、図13に示すように、第1押し込み部41の連続部46の両側部分に設けられた突出部47が折れ曲がる。そして、第1押し込み部41が差し込み孔51に完全に入り込むと、折れ曲がっていた突出部47が元の位置に戻ろうとし、図13に示すように、突出部47が差し込み孔51の縁部に係合する。
上記の動作は、重ね合わされた2つの延在片のうち、第1パネル側の延在片23,27に設けられた第1押し込み部41のすべてについて繰り返される。この結果、パネル同士(すなわち、第1パネル及び第2パネル)が接合される。以上のように本実施形態では、第1押し込み部41を押し込む簡単なワンタッチ操作により、パネル同士を接合することができる。
さらに、作業者は、延在片23,27の延在方向中央部に設けられた第3押し込み部43を押し込むことで、延在片同士をより強固に締結する。詳しく説明すると、第3押し込み部43と第4押し込み部44とを、互いに対向させるように重ね合わせる。このとき、第3押し込み部43に設けられた位置合わせ穴48と、第4押し込み部44に設けられた位置合わせ穴48とを一致させることで、第3押し込み部43及び第4押し込み部44を正確に、且つ容易に重ね合わせることができる。
第3押し込み部43及び第4押し込み部44を重ね合わせた後、作業者は、第3押し込み部43を第4押し込み部44側に押し込む。これにより、図15及び16に示すように、第3押し込み部43は、第4押し込み部44と重ね合わされた状態で、第4押し込み部44とともに折れ曲がり、差し込み孔52の内側に入り込む。差し込み孔52は、第4押し込み部44の折り曲げに伴って、第4押し込み部44が設けられた延在片33,37(すなわち、第2パネルの延在片)に形成される孔である。第3押し込み部43が差し込み孔52の内側に入り込む際には、図15に示すように、第3押し込み部43の連続部46の両側部分に設けられた突出部47が折れ曲がる。そして、第3押し込み部43が差し込み孔52に完全に入り込むと、折れ曲がっていた突出部47が元の位置に戻ろうとし、図15に示すように、突出部47が差し込み孔52の縁部に係合する。
本実施形態では、図8に示すように、第1押し込み部41の折り曲げ線L2が延びる方向と、第3押し込み部43の折り曲げ線L3が延びる方向とは、互いに交差している。これに対応する形で、図10に示すように、第2押し込み部42の折り曲げ線L6が延びる方向と、第4押し込み部44の折り曲げ線L7が延びる方向とが、互いに交差している。つまり、第1押し込み部41と第3押し込み部43との間では、折れ曲がり方向が異なり、詳しくは、図13及び15に示すように、差し込み孔51、52の縁部に係合する突出部47の向きが異なる。これにより、接合されたパネル同士に対して上下又は左右方向から様々な外力が作用しても延在片同士をより強固に締結でき、具体的には、重ね合わされた延在片同士が互いに離れて延在片の間隔が開いてしまうのを抑えることができる。
その後、重ね合わされた延在片同士をより一層強固に締結するため、それぞれの延在片に設けれた締結穴49に結束部材を通して、その結束部材にて延在片同士を結束する。本実施形態では、第1押し込み部41及び第3押し込み部43の押し込みによって延在片同士が締結されるため、結束部材による結束作業を減らすことができ、その分、ドーム片12の作成が容易になる。また、結束作業が減ることで、作業者の作業ミスによる結束の未実施箇所が出るのを抑えることができる。さらに、結束部材の使用量を削減することができるため、組立て作業時又はドーム型構造物10の解体時に発生するゴミの量を少なくすることができる。
以上までの作業により、12個のドーム片12が作成され、その後、作業者は、12個のドーム片12を組み合わせてドーム型構造物10を構成する。詳しく説明すると、8個のドーム片12を用いてドーム下部18を組み立て、4個のドーム片12を用いてドーム上部16を組み立てる。ドーム下部18及びドーム上部16を組み立てる際には、各部、ドーム片12の形状が揃っているため、組立て作業を単純化させることができる。
また、本実施形態では、ドーム上部16及びドーム下部18を別々に組み立てることができ、作業効率が向上する。すなわち、ドーム下部18を組み立てた後にドーム下部18の上方でドーム上部16を組み立てる必要がないので、ドーム上部16の組立時に脚立等を用いずに地面又は床付近の高さで作業を行うことができる。ドーム下部18を組み立てる際には、8個のドーム片12を円環状に配置する。この際、互いに隣接する位置にある2つのドーム片12がドーム片間の境界位置を境にして互いに対称形状となるように、各ドーム片12を配置する。ドーム上部16を組み立てる際には、ドーム上部16の最頂点となる位置の周りに4個のドーム片12を円状に配置する。この際、互いに隣接する位置にある2つのドーム片12がドーム片間の境界位置を境にして互いに対称形状となるように、各ドーム片12を配置する。
その後、互いに隣接する位置にあるドーム片同士を接合する。この際には、ドーム片12を作成した場合と同様、互いに隣接する位置にあるドーム片12の延在片同士を重ね合わせた状態で、第1押し込み部41及び第3押し込み部43を押し込んでドーム片同士を接合する。これにより、第1押し込み部41及び第3押し込み部43を押し込むという簡単な操作によって、ドーム片同士を接合することができる。
また、重ね合わされた延在片の各々の締結穴49に結束部材を通し、その結束部材によって延在片同士をより強固に締結してもよい。ただし、第1押し込み部41及び第3押し込み部43の押し込みによってドーム片同士を接合できるため、結束作業を減らすことができ、結果として、ドーム型構造物10の組立てが容易になる。また、結束作業の減少により、結束作業が未実施の箇所が出るのを抑え、結束部材の使用量を削減することができる。
そして、ドーム上部16及びドーム下部18の組立てが完了した後、作業者は、ドーム上部16をドーム下部18の上面に載置し、ドーム上部16を構成するドーム片12を、ドーム下部18を構成するドーム片12に接合する。この際も、上記と同様、互いに隣接するドーム片12の延在片同士を重ね合わせた状態で、第1押し込み部41及び第3押し込み部43を押し込んで、ドーム片同士を接合する。
以上の要領で12個のドーム片12を組み合わせることで、ドーム型構造物10が構成される(組み立てられる)。ドーム型構造物10が構成された状態では、各パネル14の裏面に延在片23,27,33,37の折り曲げ線L1が形成されていることから、折れ曲がった各パネル14の延在片23,27,33,37が、すべて、ドーム型構造物10の内側に位置する。これにより、折れ曲がった延在片がドーム型構造物10の外側に位置する場合の不具合を回避することができる。具体的には、延在片23,27,33,37上に雨水又は雪等が溜まる状況を避けることができる。
ドーム型構造物10の組立てが終了した後、作業者は、ドーム片同士の接合箇所(すなわち、ドーム片間の境界位置)と、ドーム片12におけるパネル同士の接合箇所(すなわち、パネル間の境界位置)とに、防水用のテープを貼り付けてシーリングする。本実施形態では、ドーム型構造物10においてドーム片同士の接合箇所及びパネル同士の接合箇所が一直線上に並んでいる。換言すると、ドーム片12及びパネル14の各々は、ドーム片同士の接合箇所及びパネル同士の接合箇所が一直線上に並ぶように設計されている。これにより、それぞれの接合箇所に防水用のテープを簡単に貼り付けることができ、ジオデシックドームのような従来のドーム型構造物において上記と同様の作業を行う場合に比べて、作業が格段に容易になる。
10 ドーム型構造物
12 ドーム片
14 パネル
16 ドーム上部
18 ドーム下部
21 第1小パネル
22 パネル本体
23 延在片
25 第1大パネル
26 パネル本体
27 延在片
31 第2小パネル
32 パネル本体
33 延在片
35 第2第パネル
36 パネル本体
37 延在片
41 第1押し込み部
42 第2押し込み部
43 第3押し込み部
44 第4押し込み部
45 根元部
46 連続部
47 突出部
48 位置合わせ穴
49 締結穴
50 延出部
51,52 差し込み孔
60 ドーム胴体構造物
62 開口
100 構造物ユニット
K1~K3 隣り合う辺
L1~L7 折り曲げ線
Sa 表面
Sb 裏面

Claims (16)

  1. 複数のドーム片を組み合わせて構成されるドーム型構造物であって、
    前記複数のドーム片のうち、互いに隣接する位置にある2つのドーム片は、前記2つのドーム片の境界位置を境にして互いに対称形状であり、
    前記複数のドーム片の各々は、第1パネルと、前記第1パネルと同数であり、且つ前記第1パネルとの境界位置を境にして対称形状をなす第2パネルとを接合することで構成される、ドーム型構造物。
  2. 前記ドーム片の個数が偶数である、請求項1に記載のドーム型構造物。
  3. 前記第1パネル及び前記第2パネルの各々は、
    多角形状のパネル本体と、
    前記パネル本体の外縁に沿って延び、前記パネル本体と隣接する延在片と、を有し、
    前記延在片は、前記パネル本体と前記延在片との境界位置に形成された折り曲げ線に沿って折り曲げ可能であり、
    前記第1パネル及び前記第2パネルは、それぞれの前記延在片が折り曲げられて重ね合わされた状態で接合される、請求項1又は2に記載のドーム型構造物。
  4. 前記第1パネル及び前記第2パネルの各々は、表面と裏面とを有し、
    前記裏面に前記折り曲げ線が形成されている、請求項3に記載のドーム型構造物。
  5. 前記第1パネルの前記延在片には、第1押し込み部が設けられ、
    前記第2パネルの前記延在片には、第2押し込み部が設けられ、
    前記第1押し込み部は、前記第2押し込み部と重ね合わされた状態で、前記第2押し込み部側に押し込まれることで、前記第2押し込み部とともに折れ曲がり、前記第2押し込み部の折り曲げに伴って前記第2パネルの前記延在片に形成される差し込み孔の内側に入り込む、請求項3又は4に記載のドーム型構造物。
  6. 前記第1パネルの前記延在片において、前記第1押し込み部の基端には、前記第1押し込み部の折り曲げ線が設けられ、前記第1押し込み部の外縁のうち、前記基端以外の部分には切り込みが設けられ、
    前記第2パネルの前記延在片において、前記第2押し込み部の基端には、前記第2押し込み部の折り曲げ線が設けられ、前記第2押し込み部の外縁のうち、前記基端以外の部分には切り込みが設けられ、
    前記第1押し込み部の両側部分には、前記第1押し込み部の横幅方向の外側に向かって突出した突出部が設けられており、
    前記差し込み孔の内側に入り込んだ前記第1押し込み部の前記突出部が前記差し込み孔の縁部に係合することにより、前記第1パネル及び前記第2パネルが接合される、請求項5に記載のドーム型構造物。
  7. 前記第1押し込み部及び前記第2押し込み部の各々には、位置合わせ穴が形成されている、請求項5又は6に記載のドーム型構造物。
  8. 前記第1パネルの前記延在片のうち、前記延在片の延在方向における端側に、前記第1押し込み部が設けられ、前記延在方向における中央部に、第3押し込み部が設けられ、
    前記第2パネルの前記延在片のうち、前記延在片の延在方向における端側に、前記第2押し込み部が設けられ、前記延在方向における中央部に、第4押し込み部が設けられ、
    前記第3押し込み部は、前記第4押し込み部と重ね合わされた状態で、前記第4押し込み部側に押し込まれることで、前記第4押し込み部とともに折れ曲がり、前記第4押し込み部の折り曲げに伴って前記第2パネルの前記延在片に形成される他の差し込み孔の内側に入り込む、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のドーム型構造物。
  9. 前記第1押し込み部の基端に形成された折り曲げ線が延びる方向と、前記第3押し込み部の基端に形成された折り曲げ線が延びる方向とが互いに交差し、
    前記第2押し込み部の基端に形成された折り曲げ線が延びる方向と、前記第4押し込み部の基端に形成された折り曲げ線が延びる方向とが互いに交差する、請求項8に記載のドーム型構造物。
  10. 前記第1押し込み部及び前記第3押し込み部は、前記第1パネル及び前記第2パネルのうち、前記第1パネルの前記延在片に設けられており、
    前記第2押し込み部及び前記第4押し込み部は、前記第1パネル及び前記第2パネルのうち、前記第2パネルの前記延在片に設けられている、請求項8又は9に記載のドーム型構造物。
  11. 前記複数のドーム片を組み合わせて前記ドーム型構造物が構成された状態では、折れ曲がった前記第1パネルの前記延在片、及び、折れ曲がった前記第2パネルの前記延在片が前記ドーム型構造物の内側に位置する、請求項3乃至10のいずれか一項に記載のドーム型構造物。
  12. 前記第1パネル及び前記第2パネルが紙製の段ボールによって構成されている、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のドーム型構造物。
  13. 円環状のドーム下部と、前記ドーム下部の上に載置されるドーム上部と、を有し、
    前記ドーム下部は、2以上の前記ドーム片を円環状に並べて構成され、
    前記ドーム上部は、前記ドーム上部の最頂点となる位置の周りに2以上の前記ドーム片を並べて構成される、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のドーム型構造物。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載のドーム型構造物と、
    前記ドーム型構造物の下側で前記ドーム型構造物と並べて配置されるドーム胴体構造物と、を有し、
    前記ドーム胴体構造物の上端の外縁と、前記ドーム胴体構造物の下端の外縁とが同じサイズである、構造物ユニット。
  15. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載のドーム型構造物に用いられるパネルであって、
    前記ドーム型構造物を構成する前記複数のドーム片の各々において前記第1パネル又は前記第2パネルとして利用されるパネル。
  16. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載のドーム型構造物に用いられるパネルセットであって、
    前記第1パネルと、前記第1パネルと同数の前記第2パネルを含み、
    前記パネルセットに含まれる前記第1パネル及び前記第2パネルによって、前記複数のドーム片のうち、1つのドーム片が構成されるパネルセット。
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